JP2003124337A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003124337A
JP2003124337A JP2001320834A JP2001320834A JP2003124337A JP 2003124337 A JP2003124337 A JP 2003124337A JP 2001320834 A JP2001320834 A JP 2001320834A JP 2001320834 A JP2001320834 A JP 2001320834A JP 2003124337 A JP2003124337 A JP 2003124337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bipolar transistor
forming
base region
layer
capacitive element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001320834A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kuranouchi
厚志 倉野内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001320834A priority Critical patent/JP2003124337A/ja
Publication of JP2003124337A publication Critical patent/JP2003124337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高速化や高性能化に適したエピタキシャルベ
ース領域を有する構造のバイポーラトランジスタと、集
積化に適した構造の容量素子とを、必要最低限の工程追
加で同一の半導体基板上に製造することができる。 【解決手段】 同一の半導体基板11にバイポーラトラ
ンジスタ及び容量素子が形成され、エピタキシャル層で
形成されたベース領域20及び容量素子の上部電極21
が、同時に形成された気相成長層からパターニングされ
て形成されている。半導体基板11上の第1の絶縁膜1
8に形成された第1の開口を含むように容量素子の誘電
体膜19を形成し、気相成長により第1の絶縁膜18に
形成された第2の開口を含むように単結晶半導体層20
を形成すると同時に誘電体膜19上に多結晶半導体層2
1を形成し、単結晶半導体層20をパターニングしてベ
ース領域20を形成すると同時に多結晶半導体層21を
パターニングして上部電極21を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイポーラトラン
ジスタと容量素子とを同一半導体基板上に形成して成る
半導体装置及びその製造方法に係わり、更に詳しくは、
エピタキシャル領域を有して高速動作に適した高性能の
バイポーラトランジスタとMIS構造の容量素子とを同
一半導体基板上に形成して成る半導体装置及びその製造
方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来のバイポーラ集積回路では、高速
化、高性能化のために、エピタキシャル層で形成された
ベース領域(以下、エピタキシャルベース領域という)
を有したバイポーラトランジスタを含む構造の研究、開
発が行われている。
【0003】このエピタキシャルベース領域を有する構
造のバイポーラトランジスタを用いて半導体集積回路を
作製する場合には、抵抗や容量素子等の受動素子も作製
する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のエピタキシャル
ベース領域を有する構造のバイポーラトランジスタを製
造する際には、エピタキシャル層と多結晶層とをそれぞ
れ半導体基板上に成長させるため、エピタキシャルベー
ス領域の利点を最大限に活かすために素子構造を最適化
することが非常に重要になってくる。
【0005】一方、受動素子においては、その製造工程
を能動素子の製造工程と共有化することによりいかに製
造コストを削減できるか、ということも重要になる。
【0006】ここで、前述した受動素子のうち、容量素
子としてMIS構造(金属―絶縁体―半導体の積層構
造)の容量素子が提案されている。このMIS構造の容
量素子は、容量素子の下部電極を半導体で構成するの
で、半導体基体の半導体領域を下部電極として利用する
ことができることから、集積化に好適な構造となってい
る。
【0007】そして、このMIS構造の容量素子を、上
述のエピタキシャルベース領域を有する構造のバイポー
ラトランジスタと同一の半導体基板上に形成して、能動
素子と受動素子とを有する半導体装置の集積化を図ると
共に、製造コストの低減化を図ることが求められる。
【0008】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、高速化や高性能化に適したエピタキシャルベー
ス領域を有する構造のバイポーラトランジスタと、集積
化に適した構造の容量素子とを、必要最低限の工程追加
で同一の半導体基板上に製造することができる半導体装
置及びその製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
同一の半導体基板にバイポーラトランジスタ及び容量素
子が形成されて成る半導体装置であって、バイポーラト
ランジスタのベース領域がエピタキシャル層で形成さ
れ、バイポーラトランジスタのベース領域のエピタキシ
ャル層と、容量素子の上部電極とが、同時に形成された
気相成長層からそれぞれパターニングされて形成されて
いるものである。
【0010】本発明の半導体装置の製造方法は、同一の
半導体基板にバイポーラトランジスタ及び容量素子が形
成されて成る半導体装置の製造方法であって、半導体基
板上に第1の絶縁膜を形成し、この第1の絶縁膜をパタ
ーニングして容量素子の形成領域に第1の開口を形成す
る工程と、表面に誘電体膜を形成し、この誘電体膜を第
1の開口を含むようにパターニングして容量素子の誘電
体膜を形成する工程と、第1の絶縁膜を再度パターニン
グしてバイポーラトランジスタの形成領域に第2の開口
を形成する工程と、気相成長により第2の開口を含んで
単結晶半導体層を形成すると同時に、誘電体膜上に多結
晶半導体層を形成する工程と、単結晶半導体層をパター
ニングしてバイポーラトランジスタのベース領域を形成
すると同時に、誘電体膜上に形成された多結晶半導体層
をパターニングして容量素子の上部電極を形成する工程
と、バイポーラトランジスタのベース領域を覆って全面
的に第2の絶縁膜を形成し、この第2の絶縁膜をパター
ニングしてバイポーラトランジスタのエミッタ用開口を
形成する工程と、エミッタ用開口を含んでバイポーラト
ランジスタのエミッタ取り出し電極を形成する工程とを
有するものである。
【0011】上述の本発明の半導体装置の構成によれ
ば、バイポーラトランジスタのベース領域がエピタキシ
ャル層で形成され、バイポーラトランジスタのベース領
域のエピタキシャル層と、容量素子の上部電極とが、同
時に形成された気相成長層からそれぞれパターニングさ
れて形成されていることにより、これらベース領域及び
上部電極を同一の工程で同時に形成することが可能にな
る。
【0012】上述の本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、気相成長により第2の開口を含んで単結晶半導体
層を形成すると同時に、誘電体膜上に多結晶半導体層を
形成する工程と、単結晶半導体層をパターニングしてバ
イポーラトランジスタのベース領域を形成すると同時
に、誘電体膜上に形成された多結晶半導体層をパターニ
ングして容量素子の上部電極を形成する工程を有するこ
とにより、ベース領域及び上部電極を同時に形成するこ
とができ、新たな工程を追加しなくても容量素子の上部
電極を形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、同一の半導体基板にバ
イポーラトランジスタ及び容量素子が形成されて成る半
導体装置であって、バイポーラトランジスタのベース領
域がエピタキシャル層で形成され、バイポーラトランジ
スタのベース領域のエピタキシャル層と、容量素子の上
部電極とが、同時に形成された気相成長層からそれぞれ
パターニングされて形成されている半導体装置である。
【0014】また本発明は、上記半導体装置において、
バイポーラトランジスタのエピタキシャル層に形成され
たグラフトベース領域と、容量素子の上部電極とが、同
時に不純物がイオン注入されて成る構成とする。
【0015】本発明は、同一の半導体基板にバイポーラ
トランジスタ及び容量素子が形成されて成る半導体装置
の製造方法であって、半導体基板上に第1の絶縁膜を形
成し、この第1の絶縁膜をパターニングして容量素子の
形成領域に第1の開口を形成する工程と、表面に誘電体
膜を形成し、この誘電体膜を第1の開口を含むようにパ
ターニングして容量素子の誘電体膜を形成する工程と、
第1の絶縁膜を再度パターニングしてバイポーラトラン
ジスタの形成領域に第2の開口を形成する工程と、気相
成長により第2の開口を含んで単結晶半導体層を形成す
ると同時に、誘電体膜上に多結晶半導体層を形成する工
程と、単結晶半導体層をパターニングしてバイポーラト
ランジスタのベース領域を形成すると同時に、誘電体膜
上に形成された多結晶半導体層をパターニングして容量
素子の上部電極を形成する工程と、バイポーラトランジ
スタのベース領域を覆って全面的に第2の絶縁膜を形成
し、この第2の絶縁膜をパターニングしてバイポーラト
ランジスタのエミッタ用開口を形成する工程と、エミッ
タ用開口を含んでバイポーラトランジスタのエミッタ取
り出し電極を形成する工程とを有する半導体装置の製造
方法である。
【0016】また本発明は、上記半導体装置の製造方法
において、エミッタ用開口を含んで多結晶半導体層を形
成し、レジストパターンを用いて多結晶半導体層をパタ
ーニングしてエミッタ取り出し電極を形成する工程と、
レジストパターンを用いてベース領域に不純物をイオン
注入すると同時に、容量素子の上部電極にも不純物をイ
オン注入する工程とを有する。
【0017】図1は、本発明の半導体装置の一実施の形
態を示す概略構成図(断面図)である。この半導体装置
は、同一半導体基板に、能動素子としてエピタキシャル
ベース領域を有する高速、高性能のバイポーラトランジ
スタと、受動素子として容量素子とを混載した構成とな
っている。
【0018】本実施の形態に係る半導体装置は、図1に
示すように、第1導電型、例えばP型のシリコン半導体
基板11に第2導電型、例えばN- のエピタキシャル層
12を気相成長してなる半導体基体13が設けられ、こ
の半導体基体13の第1の素子形成領域1にバイポーラ
トランジスタが形成され、第2の素子形成領域2に容量
素子が形成されて成る。本実施の形態では、バイポーラ
トランジスタは縦型のNPNバイポーラトランジスタと
して構成され、容量素子はMIS構造の容量素子(以下
MIS容量素子とする)として構成されている。
【0019】第1の素子形成領域1のバイポーラトラン
ジスタでは、シリコン半導体基板11とエピタキシャル
層12に跨ってN+ コレクタ埋め込み領域14が形成さ
れ、エピタキシャル層12によるN型コレクタ領域の表
面にエピタキシャル成長による半導体層から成るP型ベ
ース領域(所謂エピタキシャルベース領域)20が形成
され、エピタキシャルベース領域20の真性ベース領域
表面に例えばN型不純物含有の多結晶シリコン層22か
らの不純物拡散によるエミッタ領域20Eが形成されて
いる。エピタキシャルベース領域20はP型真性ベース
領域とP+ のグラフトベース領域(外部ベース領域)2
0Gにて形成される。
【0020】第2の素子形成領域2の容量素子では、エ
ピタキシャル層12にシリコン半導体基板11に達する
+ のプラグイン層15Bが形成され、このプラグイン
層15Bが下部電極を構成し、このプラグイン層15B
の表面に誘電体膜としてSi 3 4 膜19が形成され、
このSi3 4 膜19上に第1導電型、例えばP型の不
純物がイオン注入された多結晶シリコン層21が形成さ
れ、この多結晶シリコン層21は上部電極を構成してい
る。即ち多結晶シリコン層21、Si3 4 膜19、プ
ラグイン層15Bにより、MIS構造の容量素子が構成
される。
【0021】第1の素子形成領域1と第2の素子形成領
域2との間は、半導体基体13の表面にフィールド酸化
膜17が形成され、このフィールド酸化膜17の下に第
1導電型例えばP+ の素子分離領域16が形成されてい
る。そして、これらフィールド酸化膜17及び素子分離
領域16により、第1の素子形成領域1と第2の素子形
成領域2とが分離されている。
【0022】本実施の形態の半導体装置においては、特
にMIS容量素子の下部電極を構成するN+ のプラグイ
ン層15Bが、縦型NPNバイポーラトランジスタのコ
レクタ取り出し領域を構成するN+ のプラグイン層15
Aと同一のN+ 層により形成されている。従って、これ
らのプラグイン層15A及び15Bは、不純物濃度や深
さがほぼ同等になっている。
【0023】また、本実施の形態の半導体装置において
は、MIS容量素子の上部電極を構成する多結晶シリコ
ン層21が、縦型NPNバイポーラトランジスタのエピ
タキシャルベース領域20の単結晶シリコン層と同時に
気相成長により形成されたものである。即ち同時に形成
された気相成長層から、それぞれパターニングされて形
成されたものである。縦型NPNバイポーラトランジス
タのエピタキシャルベース領域20は、半導体基体13
のN- のエピタキシャル層12に接続した状態でエピタ
キシャル成長させたので、単結晶シリコン層となってい
る。一方、MIS容量素子の上部電極21は、Si3
4 膜(誘電体膜)19上に成長させたので、エピタキシ
ャル成長はしないことから単結晶シリコン層ではなく多
結晶シリコン層となっている。従って、これら多結晶シ
リコン層21及び単結晶シリコン層20は、膜厚がほぼ
同等となっており、共にP型の不純物がドープされてい
る。
【0024】さらに、本実施の形態の半導体装置におい
ては、縦型NPNバイポーラトランジスタのエピタキシ
ャルベース領域20を構成する単結晶シリコン層のう
ち、図1の両端部に近い側のグラフトベース領域20G
を、MIS容量素子の上部電極21の多結晶シリコン層
と同時にP型不純物が追加注入された構成とする。この
追加注入により、P型不純物の濃度が増大して低抵抗化
されている。従って、これらグラフトベース領域20G
及び上部電極21は、P型不純物の不純物濃度がほぼ同
等になっている。
【0025】上述の本実施の形態の半導体装置によれ
ば、MIS容量素子の下部電極を構成する半導体基体1
3内に形成されたプラグイン層15Bが、NPNバイポ
ーラトランジスタのコレクタ取り出し領域を構成する半
導体基体内に形成されたプラグイン層15Aと同一のN
+ 層により形成されていることにより、これらを同時に
同じ工程で形成することが可能になる。
【0026】また、MIS容量素子の上部電極を構成す
る多結晶シリコン層21が、NPNバイポーラトランジ
スタのエピタキシャルベース領域20を構成する単結晶
シリコン層と同時に気相成長により形成された構成とす
ることにより、これらを同時に同じ工程で形成すること
が可能になる。
【0027】さらに、グラフトベース領域20G及びM
IS容量素子の上部電極を構成する多結晶シリコン層2
1が、同時にP型不純物が追加注入された構成とするこ
とにより、これらを同時にP型不純物の注入によりP+
化することが可能になる。
【0028】上述のように、MIS容量素子の下部電極
15B及び上部電極21を、縦型NPNバイポーラトラ
ンジスタを構成するコレクタ取り出し領域15A及びエ
ピタキシャルベース領域20と同時に形成された構成と
することにより、MIS容量素子及び縦型NPNバイポ
ーラトランジスタの製造工程の共有化を図り、製造コス
トを低く抑えることが可能になる。
【0029】これにより、エピタキシャルベース領域2
0を含む構造の高速化や高性能化に適した縦型NPNバ
イポーラトランジスタと、集積化に適したMIS容量素
子とを、同一の半導体基板11上に低い製造コストで製
造することが可能になる。
【0030】次に、本発明製法の一実施の形態として、
図1に示した半導体装置の製造方法を説明する。まず、
第1導電型例えばP型の(100)シリコン半導体基板
11の第1の素子形成領域即ちバイポーラトランジスタ
形成領域1に、例えば1200℃でSb 2 3 を用いた
Sbの気相拡散により、第2導電型、例えばN+ の埋め
込み領域14を形成する。その後、半導体基板11上
に、抵抗率1〜5Ω・cm、膜厚0.5〜1.5μmの
第2導電型、例えばN- のエピタキシャル層12を成長
させて、半導体基板11及びエピタキシャル層12から
成る半導体基体13を形成する。次に、半導体基体13
の表面の例えば厚さ50nmを全面的に熱酸化した後、
CVD法によりSi3 4 膜を例えば100nmの膜厚
で形成する。そして、Si3 4 膜上にアクティブ領域
を開口するマスクパターンを形成し、アクティブ領域の
Si3 4 膜及び熱酸化膜(SiO2 膜)を除去した
後、1000〜1050℃のスチーム酸化により厚さ3
00〜800nmのフィールド酸化膜17を形成する。
続いて、Si3 4 膜を除去した後、フィールド酸化膜
17の下に、P型不純物として、100〜720ke
V、1×1012〜5×1013の範囲のボロンイオン注入
を複数回行い、P+ の素子分離領域16を半導体基板1
1に達するように形成する。この素子分離領域16によ
り、バイポーラトランジスタ形成領域1と第2の素子形
成領域即ち容量素子形成領域2が分離される。
【0031】また、N型不純物として、150〜720
keV、1×1012〜5×1013の範囲のリン(P)の
イオン注入を複数回行い、バイポーラトランジスタ形成
領域1及び容量素子形成領域2にN+ のプラグイン層1
5A,15Bを形成する。このうちバイポーラトランジ
スタ形成領域1に形成されるプラグイン層15Aは、N
+ の埋め込み領域14に達して形成され、コレクタ電極
取り出し領域となる。
【0032】次に、800〜900℃の熱酸化により、
表面に厚さ7〜10nmの酸化膜を形成した後、全面に
CVD(化学的気相成長)法にて100〜200nmの
膜厚で第1のSiO2 膜18を形成する。その後、第1
のSiO2 膜18をレジストパターンを用いたドライエ
ッチングによりパターニングして、容量素子形成領域2
に対応する部分に選択的に開口(第1の開口)を形成す
る。そして、この開口を含んで表面にCVD法により誘
電体膜例えばSi3 4 膜19を形成した後、レジスト
パターンを用いたドライエッチングによりSi3 4
19をパターニングして、容量素子形成領域2の所定の
部分即ち前記開口を含む部分にSi3 4 膜19が残る
ようにする(以上図2A参照)。
【0033】次に、レジストパターンを用いて、第1の
SiO2 膜18を再度パターニングすることにより、図
2Bに示すように、バイポーラトランジスタ形成領域1
に選択的にエピタキシャルベース領域20を形成するた
めの開口(第2の開口)31を形成する。
【0034】次に、バイポーラトランジスタ形成領域1
にエピタキシャルベース領域20を形成する。エピタキ
シャルベース領域20は、P型不純物例えばボロンをド
ープしたシリコンやSiGeにより形成される。即ち図
3Cに示すように、第1のSiO2 膜18の開口31を
含んで全面にエピタキシャル成長を施し、例えばボロン
等の不純物をドープしたP型の気相成長層32を形成す
る。この気相成長層32では、バイポーラトランジスタ
形成領域1の開口31に臨むエピタキシャル層12上に
エピタキシャル層(単結晶シリコン層)が成長し、容量
素子形成領域2のSi3 4 膜(誘電体膜)19上に多
結晶シリコン層が成長する。その後、レジストパターン
を用いたドライエッチングにより、気相成長層32をパ
ターニングして、バイポーラトランジスタ形成領域1に
形成された単結晶シリコン層からベース領域、即ち所謂
エピタキシャルベース領域20を形成すると共に、容量
素子形成領域2の誘電体膜19上に形成された多結晶シ
リコン層からMIS容量素子の上部電極を形成する。続
いて、エミッタ、ベース領域分離のために、図3Dに示
すように、全面的にCVD法にて膜厚150〜200n
mの第2のSiO2 膜33を形成する。
【0035】次に、バイポーラトランジスタ形成領域1
のエピタキシャルベース領域20の真性ベース領域に対
応する部分の第2のSiO2 膜33に対して、レジスト
パターン(図示せず)を用いたドライエッチングを行う
ことにより、エミッタ用開口を形成する。その後、全面
に膜厚100〜150nmの多結晶シリコン層34を形
成し、この多結晶シリコン層34にN型不純物として、
As(ヒ素)を30〜70keV、1×1015〜1×1
16イオン注入する。これにより、N型の不純物がドー
プされた多結晶シリコン層34が、前記エミッタ用開口
を埋めてエピタキシャルベース領域20に接続して形成
される。続いて、次の外部ベース領域形成のためのイオ
ン注入マスクとして、多結晶シリコン層34上に全面的
に絶縁膜35を形成する。さらに、図4Eに示すよう
に、この絶縁膜35上にエミッタ形成のためのレジスト
パターン36を形成する。
【0036】その後、絶縁膜35及び多結晶シリコン層
34に対して、このレジストパターン36をマスクとし
たドライエッチングを行って、エミッタ用開口を含む所
要領域にのみ残るようにパターニングする。これによ
り、多結晶シリコン層34から成る縦型NPNバイポー
ラトランジスタのエミッタ(エミッタ取り出し電極)2
2が形成される。次に、第2のSiO2 膜33に対し
て、エミッタの多結晶シリコン層22をマスクとして異
方性エッチングを行って、エミッタの多結晶シリコン層
22の下の第2のSiO2 膜33のみが残るようにパタ
ーニングする。これにより、図4Fに示すように、縦型
NPNバイポーラトランジスタのグラフトベース領域と
なる単結晶シリコン層20の表面及びMIS容量素子の
上部電極となる多結晶シリコン層21の表面が露出され
る。
【0037】続いて、先に形成したレジストパターン3
6を用いて、縦型NPNバイポーラトランジスタのグラ
フトベース領域20G及びMIS容量素子の上部電極2
1に、P型不純物としてBF2 を25〜40keV、1
×1015〜5×1015イオン注入する。このP型不純物
の追加注入により、グラフトベース領域20G及びMI
S容量素子の上部電極21のP型不純物の濃度が増大
し、低抵抗化される。また、共に同一のレジストパター
ン36を利用して形成していることにより、エミッタ
(エミッタ取り出し電極)の多結晶シリコン22と、グ
ラフトベース領域20Gとが自己整合して形成される。
【0038】その後、1000〜1100℃、5〜30
秒のアニールを行い、縦型NPNバイポーラトランジス
タのエミッタの多結晶シリコン層22中のAsを活性化
すると共に、多結晶シリコン層22からAsをエピタキ
シャルベース領域20内に拡散させてN型のエミッタ領
域20Eを形成し、同時にグラフトベース領域20G及
びMIS容量素子の上部電極21にイオン注入したP型
不純物であるボロン(B)の活性化を行う。
【0039】次に、全面に絶縁層24を形成した後、こ
の絶縁層24に形成したコンタクトホールを介して、エ
ミッタ領域20E上の多結晶シリコン層22に接続する
エミッタ電極25E、エピタキシャルベース領域20に
接続するベース電極25B及びコレクタ取り出し領域1
5Aに接続するコレクタ電極25Cをそれぞれ形成し
て、バイポーラトランジスタ形成領域1に縦型のNPN
バイポーラトランジスタを形成する。また、絶縁層24
に形成したコンタクトホールを介して、上部電極21に
接続する電極25U、下部電極15Bに接続する電極2
5Lをそれぞれ形成して、容量素子形成領域2にMIS
構造の容量素子を形成する。
【0040】さらに必要に応じて、公知の技術により、
図示しない多層配線やオーバーコート膜等を形成する。
このようにして、図1に示す半導体装置を製造すること
ができる。
【0041】上述の本実施の形態の半導体装置の製造方
法によれば、縦型NPNバイポーラトランジスタのコレ
クタ取り出し領域を構成するプラグイン層15Aと、M
IS容量素子の下部電極を構成するプラグイン層15B
とを、同一の工程でエピタキシャル層12に対してN型
不純物をイオン注入して形成していることにより、新た
に工程を追加しなくてもMIS容量素子の下部電極を形
成することができる。
【0042】また、縦型NPNバイポーラトランジスタ
のエピタキシャルベース領域20となる単結晶シリコン
層と、MIS容量素子の上部電極を構成する多結晶シリ
コン層21とを、同一の工程で形成した気相成長層32
からそれぞれパターニングして形成することにより、エ
ピタキシャルベース領域20及び多結晶シリコン層21
を同時に形成することができ、新たに工程を追加しなく
てもMIS容量素子の上部電極を形成することができ
る。
【0043】さらに、縦型NPNバイポーラトランジス
タの単結晶シリコン層及びMIS容量素子の上部電極を
構成する多結晶シリコン層21に対して、同時にP型不
純物例えばボロン等を追加注入することによりP+ 化し
て、それぞれグラフトベース領域20G及びMIS容量
素子の上部電極を形成することから、新たに工程を追加
しなくてもMIS容量素子の上部電極を低抵抗化するこ
とができる。
【0044】そして、MIS容量素子形成のために、縦
型NPNバイポーラトランジスタの形成のための工程に
対して新たに追加する工程は、誘電体膜19を形成する
工程等にとどまり、必要最低限で済むことから、製造コ
ストの増大を最小限に抑えることができる。
【0045】上述のように、MIS容量素子の下部電極
や上部電極を形成するための工程を、縦型NPNバイポ
ーラトランジスタを形成するための工程と共有化するこ
とにより、縦型NPNバイポーラトランジスタ及びMI
S容量素子を同一半導体基板に混載した半導体装置を、
簡便にかつ製造コストを低く抑えて製造することが可能
になる。これにより、エピタキシャルベース領域を有す
る構造であり高速・高性能である縦型NPNバイポーラ
トランジスタと、集積化に適したMIS容量素子とを、
同一の半導体基板上に製造するを可能としている。
【0046】上述の半導体装置及びその製造方法の実施
の形態では、第1導電型をP型、第2導電型をN型、バ
イポーラトランジスタを縦型NPNバイポーラトランジ
スタとして説明したが、その他の構成にも本発明を適用
することができる。例えば半導体基板及び各半導体層、
不純物をドープした多結晶シリコン層の各導電型を逆導
電型(第1導電型をN型に、第2導電型をP型にする)
にしてもよい。また、本発明に係るバイポーラトランジ
スタは、エピタキシャルベース領域を有する縦型のバイ
ポーラトランジスタであればよく、縦型PNPパイポー
ラトランジスタとしてもよい。尚、縦型以外のバイポー
ラトランジスタや電界効果型トランジスタを、本発明に
係るバイポーラトランジスタや容量素子と同一の半導体
基板上に混載した構成としてもよい。
【0047】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0048】
【発明の効果】上述の本発明によれば、高速動作可能な
バイポーラトランジスタと集積化に適した容量素子とを
同一半導体基板内に簡便かつ低いコストで製造すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の半導体装置の概略構成
図(断面図)である。
【図2】A、B 図1の半導体装置の製造工程を示す工
程図である。
【図3】C、D 図1の半導体装置の製造工程を示す工
程図である。
【図4】E、F 図1の半導体装置の製造工程を示す工
程図である。
【符号の説明】
1 第1の素子形成領域(バイポーラトランジスタ形成
領域)、2 第2の素子形成領域(容量素子形成領
域)、11 (シリコン)半導体基板、12 エピタキ
シャル層、13 半導体基体、14 埋め込み層、15
A,15B プラグイン層、16 素子分離領域、17
フィールド酸化膜、18 第1のSiO2 膜、19
Si3 4 膜(誘電体膜)、20 エピタキシャルベー
ス領域、20Gグラフトベース領域(外部ベース領
域)、21 多結晶層、22 エミッタ(多結晶シリコ
ン層)、32 気相成長層、33 第2のSiO2 膜、
34 多結晶シリコン層、35 絶縁膜、36 レジス
トパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/732 Fターム(参考) 5F003 AZ01 BA25 BB06 BB07 BE07 BE08 BJ18 BP01 BP21 BP31 BP46 5F038 AC03 AC05 AC15 AV05 CA02 EZ12 EZ13 EZ14 EZ16 EZ20 5F082 AA08 BA02 BA21 BA26 BA47 BC01 BC13 DA01 DA09 EA09 EA33 EA36

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の半導体基板にバイポーラトランジ
    スタ及び容量素子が形成されて成る半導体装置であっ
    て、 前記バイポーラトランジスタのベース領域がエピタキシ
    ャル層で形成され、 前記バイポーラトランジスタの前記ベース領域の前記エ
    ピタキシャル層と、前記容量素子の上部電極とが、同時
    に形成された気相成長層からそれぞれパターニングされ
    て形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記バイポーラトランジスタの前記エピ
    タキシャル層に形成されたグラフトベース領域と、前記
    容量素子の上部電極とが、同時に不純物がイオン注入さ
    れて成ることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 同一の半導体基板にバイポーラトランジ
    スタ及び容量素子が形成されて成る半導体装置の製造方
    法であって、 半導体基板上に第1の絶縁膜を形成し、該第1の絶縁膜
    をパターニングして前記容量素子の形成領域に第1の開
    口を形成する工程と、 表面に誘電体膜を形成し、該誘電体膜を前記第1の開口
    を含むようにパターニングして前記容量素子の誘電体膜
    を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を再度パターニングして前記バイポー
    ラトランジスタの形成領域に第2の開口を形成する工程
    と、 気相成長により、前記第2の開口を含んで単結晶半導体
    層を形成すると同時に、前記誘電体膜上に多結晶半導体
    層を形成する工程と、 前記単結晶半導体層をパターニングして前記バイポーラ
    トランジスタのベース領域を形成すると同時に、前記誘
    電体膜上に形成された多結晶半導体層をパターニングし
    て前記容量素子の上部電極を形成する工程と、 前記バイポーラトランジスタの前記ベース領域を覆って
    全面的に第2の絶縁膜を形成し、該第2の絶縁膜をパタ
    ーニングして前記バイポーラトランジスタのエミッタ用
    開口を形成する工程と、 前記エミッタ用開口を含んで前記バイポーラトランジス
    タのエミッタ取り出し電極を形成する工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エミッタ用開口を含んで多結晶半導
    体層を形成し、レジストパターンを用いて該多結晶半導
    体層をパターニングして前記エミッタ取り出し電極を形
    成する工程と、前記レジストパターンを用いて前記ベー
    ス領域に不純物をイオン注入すると同時に、前記容量素
    子の上部電極にも不純物をイオン注入する工程とを有す
    ることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造
    方法。
JP2001320834A 2001-10-18 2001-10-18 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2003124337A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001320834A JP2003124337A (ja) 2001-10-18 2001-10-18 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001320834A JP2003124337A (ja) 2001-10-18 2001-10-18 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003124337A true JP2003124337A (ja) 2003-04-25

Family

ID=19138160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001320834A Pending JP2003124337A (ja) 2001-10-18 2001-10-18 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003124337A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020150041A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020150041A (ja) * 2019-03-12 2020-09-17 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその製造方法
JP7086018B2 (ja) 2019-03-12 2022-06-17 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0591672B1 (en) Method for fabricating bipolar junction and MOS transistors on SOI
US4504332A (en) Method of making a bipolar transistor
JPH04266047A (ja) 埋め込み層形成に相当するsoi型半導体装置の製造方法及び半導体装置
US20090212394A1 (en) Bipolar transistor and method of fabricating the same
JP3172031B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6265276B1 (en) Structure and fabrication of bipolar transistor
JPH10112507A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003124337A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US5843828A (en) Method for fabricating a semiconductor device with bipolar transistor
US5629219A (en) Method for making a complementary bipolar transistor
JPS61172346A (ja) 半導体集積回路装置
JPH03190139A (ja) 半導体集積回路装置
JP2663632B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2936615B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003152094A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2697631B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2817210B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2858510B2 (ja) 半導体装置の製造方法
KR100188093B1 (ko) 고속 바이 시 모스 트랜지스터 및 그 제조 방법
JP3207561B2 (ja) 半導体集積回路およびその製造方法
JP5017744B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001274388A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2518357B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2712889B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2836393B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法