JP2003123661A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JP2003123661A
JP2003123661A JP2001316297A JP2001316297A JP2003123661A JP 2003123661 A JP2003123661 A JP 2003123661A JP 2001316297 A JP2001316297 A JP 2001316297A JP 2001316297 A JP2001316297 A JP 2001316297A JP 2003123661 A JP2003123661 A JP 2003123661A
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alumina
cathode
ray tube
heater
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JP2001316297A
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Kozo Tomiyama
耕三 富山
Norio Iwamura
則夫 岩村
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒータのアルミナ絶縁膜のクラックを防止して
アルミナ細片の脱落を阻止し、シャドウマスクのマスク
孔の目詰りとスパ−クの発生を防止する。 【解決手段】電子銃を構成する傍熱型陰極構体1におけ
るヒータ5の発熱芯線5aを、アルミナ粒径及びアルミ
ナ粒子形状の異なる多層の絶縁膜5b1、5b2で被覆
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャドウマスクの
様な色選択電極を具備した陰極線管に係り、特に陰極加
熱用ヒータの絶縁層の脱落に起因する前記色選択電極の
電子ビ−ム通過孔の目詰りの発生を防止した陰極線管に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビジョンセットやデイスプレ
ーモニター等に用いられる陰極線管は、その精細な画像
再現性を有していることから、あらゆる分野で表示手段
として広く用いられている。この種の陰極線管は、蛍光
面及びこの蛍光面に近接対向配置した色選択電極を有す
るパネル部と、陰極と制御電極および加速電極等の複数
の電極を有し前記蛍光面に向けて電子ビームを出射する
電子銃を収容したネック部と、前記パネル部とネック部
を連接し前記電子銃から発射される電子ビームを蛍光面
上で走査させるための偏向ヨークを外装したファンネル
部で構成した真空外囲器を備えている。一方、前記電子
銃は陰極としては通常は傍熱型陰極を使用している。
【0003】図9は従来の陰極線管の傍熱型陰極とその
近傍の構成を示す要部断面図である。図9において、符
号51は傍熱型陰極構体であり、この傍熱型陰極構体5
1は、筒状の陰極スリーブ52と、この陰極スリーブ5
2の一端側に固定された帽状のカソードキャップ53
と、このカソードキャップ53の天頂面に被着された電
子放射物質層54と、前記陰極スリ−ブ52内にその一
部が配置された加熱用のヒータ55とを有している。
【0004】このヒータ55は、螺旋状に巻かれた発熱
芯線55aの一部をアルミナを主成分とする絶縁膜55
bとアルミナとタングステン微粉末とを含む塗布膜55
cで被覆されている。すなわち、前記絶縁膜55bと塗
布膜55cのうち絶縁膜55bはヒ−タ55の発熱芯線
55aの溶接端部55dを除き端部55e迄を被覆して
おり、塗布膜55cは絶縁膜55bの外側で前記溶接端
部55dの近傍を除くほぼ全体を覆うように頂部側のコ
イル部55fから前記陰極スリーブ52のつば拡げされ
た下端52aより更に外側に位置する端部55g迄被着
している。
【0005】この塗布膜55cは、前述のように少量の
タングステン粉末を含んで黒色を呈する黒色塗布膜であ
り、絶縁膜55bはアルミナを主成分としていることか
ら白色を呈する白色絶縁膜であるが、ヒータ全体を眺め
た場合外観が黒色を呈することから一般にはダークヒー
タと呼称されている。
【0006】一方、前記ヒータ55はヒータサポート5
6と溶接端部55dで溶接固定されており、又陰極スリ
ーブ52は筒状のカソードサポ−トアイレット57及び
小径部を前記陰極スリーブ52と固定し大径部を前記カ
ソードサポートアイレット57と固定した陰極ディスク
58とで保持され、さらに前記カソードサポートアイレ
ット57はビードサポート59を介して、また前記ヒー
タサポート56はヒータリードストラップ60を介して
それぞれマルチフォームガラス61に固定されている。
符号62は制御電極で前記電子放射物質層54と所定の
間隔を保持してマルチフォームガラス61に固定されて
いる。
【0007】また、黒色を呈する黒色塗布膜を表面に用
いることなく、アルミナを主成分と白色絶縁膜が表面層
となる構成のヒ−タも賞用されている。このようなダー
クヒータを含めヒータに絶縁用アルミナを用いる技術に
関しては、例えば特公平8−3976号公報に、ヒータ
の絶縁用アルミナの平均粒径を特定して、変形やクラッ
クを防止し耐電圧特性を向上することが開示されてい
る。また、特開平11−273549号公報には、ヒー
タの絶縁に用いるアルミナの純度を向上して、アルミナ
自体の電気抵抗を大きくしてヒ−タと陰極間の漏洩電流
を抑制しようとする技術が開示されている。さらに、実
公昭60−3483号公報には、ダークコートをヒータ
足部の3重巻き部に重なるまで長くし、アルミナクラッ
クを防止する技術が開示されている。更に又、特公平7
−22034号公報には、多層の絶縁膜で発熱芯線を被
覆し、層毎に無機絶縁粒子の充填率を変えて絶縁層のク
ラックを防止する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなヒータを用
いた陰極線管では、熱的或いは機械的衝撃等種々の要因
によりヒータの絶縁用アルミナが欠け落ち及びクラック
(以下これらを総称してクラックと云う)しその細片が
脱落する問題が知られている。絶縁用アルミナがクラッ
クすると、その細片が管内で移動してシャドウマスクの
様な色選択電極(以下シャドウマスクと云う)の微小な
電子ビーム通過孔であるマスク孔を塞いで目詰りを起
し、この目詰りで電子銃から出た電子ビームが遮断され
て蛍光面の所望の蛍光体絵素を励起出来なくなり、蛍光
面に色の欠けた色欠け部位が生じ、精細な表示を阻害す
るという問題が有った。
【0009】また、前記絶縁用アルミナの細片の他の一
部は電子銃の電極間に入り込みスパークの発生を誘起し
て耐電圧特性を劣化させるという別の問題の発生の恐れ
も有った。更に、前記ヒータの絶縁用アルミナのクラッ
クが発生するとヒータと陰極間に漏洩電流が流れ始める
事が有り、この場合にはヒータの絶縁膜であるアルミナ
が漏洩電流で加熱され、この熱でアルミナから酸素が抜
け、酸素の欠乏したアルミナ(Al2 O2.99)には導電
性が生じる。このため、漏洩電流が更に増加してヒータ
断線に至る場合もある、など種々の問題があり、ヒータ
の絶縁用アルミナのクラックを防止し、細片の脱落を阻
止することが陰極線管の信頼性を確保する上から重要で
ある。
【0010】また、クラックの別の要因としてヒータと
陰極スリーブとの物理的接触に伴う絶縁用アルミナのク
ラックの発生がある。これは、ヒータ55とヒータサポ
ート56との溶接固定に伴ってヒータが外側に押し拡げ
られ、陰極スリーブ52のつば拡げされた下端52a近
傍で両者の接触面積が大きくなることに起因しており、
このクラックによっても前述と同様な問題が発生する。
このクラック対策として絶縁用アルミナ層の焼結温度を
上げて強度の向上を図る事が考えられたが、現状ではア
ルミナ粒子相互の接着力が弱く、前記強度の更なる改善
が求められていた。
【0011】又、別の対策として平均アルミナ粒径の小
さなアルミナ粉末の使用が考えらえたが、これではヒ−
タに過剰のストレスが加わり、ヒータ寿命が短くなると
云う問題が有り、解決が求められていた。
【0012】更に、前述の様に多層の絶縁膜で被覆して
クラック対策を図る事も考えられたが、現状ではアルミ
ナ粒子相互の接着力の問題と、ヒータに加わる過剰のス
トレスの排除の点で改善が求められていた。
【0013】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
を解決し、ヒータの絶縁用アルミナのクラックの発生を
防止して細片の脱落を阻止してシャドウマスクのマスク
孔の目詰りが無く、しかもスパークの発生を抑制して耐
電圧特性の劣化のない優れた陰極線管を提供する事にあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は陰極線管の電子銃を構成する陰極の陰極ス
リーブ内に挿入するヒータのアルミナ絶縁膜を多層構造
とすると共に、層相互でアルミナ粒径及びアルミナ粒子
形状に差を持たせて絶縁用アルミナのクラックの発生を
防止してアルミナ細片の脱落を阻止し、シャドウマスク
のマスク孔の目詰りが無く、しかもスパークの発生を抑
制して耐電圧特性の劣化のない優れた陰極線管を可能に
した。本発明の典型的な構成を記述すれば、次の通りで
ある。
【0015】(1)、蛍光面及びこの蛍光面に近接対向
配置した色選択電極を有するパネル部と、陰極構体と複
数の電極を備え前記蛍光面に向けて電子ビームを出射す
る電子銃を収容したネック部と、前記パネル部とネック
部を連接し前記電子銃から発射される電子ビームを蛍光
面上で走査させるための偏向ヨークを外装したファンネ
ル部で構成した真空外囲器を有する陰極線管であって、
前記電子銃の陰極構体の陰極スリーブ内にその一部を配
置するヒータが、発熱芯線の溶接端部近傍を残してアル
ミナを含む白色の多層の絶縁膜で覆われており、かつ前
記多層の絶縁膜相互で前記アルミナ粒子形状が異なるこ
とを特徴とする。
【0016】(2)、前記(1)で、前記多層の絶縁膜
は、前記発熱芯線側の下層の絶縁膜に比べ上層の絶縁膜
のアルミナ粒子形状が球形状であることを特徴とする。
【0017】(3)、前記(1)又は(2)で、前記多
層の絶縁膜は、前記発熱芯線側の下層の絶縁膜に比べ上
層の絶縁膜の平均アルミナ粒径が小であることを特徴と
する。
【0018】(4)、前記(1)乃至(3)で、前記多
層の絶縁膜は、前記上層の絶縁膜の平均アルミナ粒径が
3μm以下であることを特徴とする。
【0019】(5)、蛍光面及びこの蛍光面に近接対向
配置した色選択電極を有するパネル部と、陰極構体と複
数の電極を備え前記蛍光面に向けて電子ビームを出射す
る電子銃を収容したネック部と、前記パネル部とネック
部を連接し前記電子銃から発射される電子ビームを蛍光
面上で走査させるための偏向ヨークを外装したファンネ
ル部で構成した真空外囲器を有する陰極線管であって、
前記電子銃の陰極構体の陰極スリーブ内にその一部を配
置するヒータが、発熱芯線の溶接端部近傍を残してアル
ミナを含む白色の多層の絶縁膜で覆われ、更にこの絶縁
膜をアルミナ及びタングステンを含む塗布膜が覆ってお
り、かつ前記多層の絶縁膜相互で前記アルミナ粒子形状
が異なることを特徴とする陰極線管。
【0020】(6)、前記(5)で、前記多層の絶縁膜
は、前記発熱芯線側の下層の絶縁膜に比べ上層の絶縁膜
のアルミナ粒子形状が球形状であることを特徴とする。
【0021】(7)、前記(5)又は(6)で、前記多
層の絶縁膜は、前記発熱芯線側の下層の絶縁膜に比べ上
層の絶縁膜の平均アルミナ粒径が小であることを特徴と
する。
【0022】(8)、前記(5)乃至(7)で、前記多
層の絶縁膜は、前記上層の絶縁膜の平均アルミナ粒径が
3μm以下であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明の陰極線管の一実施例の傍熱型陰極とその近傍の構
成を示す要部断面図である。図1において、符号1は傍
熱型陰極構体であり、この傍熱型陰極構体1は、筒状の
陰極スリーブ2と、この陰極スリーブ2の一端側に固定
された帽状のカソードキャップ3と、このカソードキャ
ップ3の天頂面に被着された電子放射物質層4と、前記
陰極スリーブ2内にその一部が配置された加熱用のヒー
タ5とを有している。
【0024】このヒータ5は、その詳細を図2、図3に
示すように、螺旋状に巻かれた発熱芯線5aの一部をア
ルミナを主成分とする2層の絶縁膜5b(5b1、5b
2)で被覆している。 すなわち、前記2層の絶縁膜5
b(5b1、5b2)はヒータ5の発熱芯線5aの溶接
端部5dを除き端部5eから頂部側のコイル部5f迄
を、発熱芯線5a側の下層の絶縁膜5b1とその上側の
上層の絶縁膜5b2の積層構造で被覆している。
【0025】この下層の絶縁膜5b1とその上側の上層
の絶縁膜5b2はアルミナ粒子形状及び粒径が異なるも
ので、上層の絶縁膜5b2のアルミナ粉末はそのアルミ
ナ粒子形状が下層の絶縁膜5b1のアルミナ粒子形状に
較べて球形状を呈し、かつ粒径も上層の絶縁膜5b2の
アルミナ粒径が下層の絶縁膜5b1のアルミナ粒径より
小さい物、すなわち望ましくは3μm以下のものが用い
られている。この絶縁膜5b(5b1、5b2)はアル
ミナを主成分としていることから白色を呈する白色絶縁
膜である。
【0026】次に、前記ヒータ5はヒータサポート6と
溶接端部5dで溶接固定されており、又陰極スリーブ2
は筒状のカソードサポートアイレット7及び小径部を前
記陰極スリーブ2と固定し大径部を前記カソードサポー
トアイレット7と固定した陰極ディスク8とで保持さ
れ、さらに前記カソードサポートアイレット7はビード
サポート9を介して、また前記ヒータサポート6はヒー
タリードストラップ10を介してそれぞれマルチフォー
ムガラス11に固定されている。なお、符号12は制御
電極であり、前記電子放射物質層4と所定の間隔を保持
してマルチフォームガラス11に固定されている。
【0027】図2は図1に示すヒータの一例の詳細を示
すもので、(a)は平面図、(b)は側面図及び(c)
は図(a)のA部拡大断面図をそれぞれ示しており、か
つ図1と同じ部分には同一記号を付してある。又、図3
は図2(c)のE−E断面の模式図を示し、図1及び図
2と同じ部分には同一記号を付してある。
【0028】図2(a)〜(c)及び図3において、こ
のヒ−タ5は発熱芯線5aの巻線形状は実公昭57−3
4671号公報で公知の3重巻の構造が採られており、
この発熱芯線5aの全長L1 の溶接端部5dを除く残部
L2 を2層の絶縁膜5bで被覆している。すなわち、こ
のヒータ5は発熱芯線5aのコイル部5fから溶接端部
5d側へ向かって端部5g迄を覆うように下層の絶縁膜
5b1と上層の絶縁膜5b2とで積層して被覆してい
る。
【0029】この上下層の絶縁膜は、上層の絶縁膜5b
2のアルミナ粉末は平均アルミナ粒径が3μm以下で、
かつ比較的丸みの有るアルミナ粉末が用いられおり、一
方、下層の絶縁膜5b1のアルミナ粉末は平均アルミナ
粒径が前記上層の絶縁膜5b2のアルミナより大きく、
かつ比較的角張ったものを用いている。すなわち、この
例では下層の絶縁膜5b1は従来から用いられている例
えば溶融アルミナを粉砕方法で製造した比較的角張った
外観を呈する平均アルミナ粒径5μm(流動分布で3μ
m以下:35%、3μm〜9μm:57%、9μm以
上:8%)のアルミナ粉末を用いている。
【0030】一方、上層の絶縁膜5b2は前記下層の絶
縁膜5b1とは異なるアルミナ粉末を用いている。すな
わち、この上層の絶縁膜5b2は前記粉砕方法とは異な
る人工合成(化学合成)のものか或いは粉砕後更に加工
工程を加えて製造された比較的丸みのある外観を呈する
平均アルミナ粒径1μm(流動分布で2μm以下:49
%、2μm〜6μm:47%、6μm以上:4%)のア
ルミナ粉末を用いている。
【0031】更に図において、L5は発熱芯線5aの単
巻部、L6は発熱芯線5aの多重巻部、Dは中空部で溶
解された心線の直径、dは発熱芯線5aの直径、pは発
熱芯線5aの巻線ピッチ、t1は下層の絶縁膜5b1の
被覆厚さ、t2は上層の絶縁膜5b2の被覆厚さを示し
ている。
【0032】ここで、前記下層の絶縁膜5b1と上層の
絶縁膜5b2との被覆厚さt1とt2の比率は、ヒータ
の定格等を考慮して決定すれば良いが、下層の絶縁膜5
b1の厚さt1が全体の厚さ(t1+t2)の10%以
上の厚さを有することが望ましい。これより薄くなると
ヒータにストレスが加わりヒータ寿命が短くなる。
【0033】この構造によれば、ヒータ5の発熱芯線5
aは最外側を粒径が小さく、しかも外観が丸みを呈する
アルミナ粉末を用いた上層の絶縁膜5b2で被覆されて
いることから層強度が増してクラックの発生が抑制さ
れ、一方発熱芯線5aは粒径が大きく、しかも外観が角
張ったアルミナ粉末を用いた下層の絶縁膜5b1で覆わ
れている為ヒータにかかるストレスが増加することは無
く、従ってヒータにかかるストレスの軽減と絶縁層から
のアルミナ細片の脱落防止の両立が可能となる。又、上
層の絶縁膜5b2の層強度が増したことで、陰極スリー
ブとヒータとの接触に伴うクラック発生の危険性が小さ
くなり、アルミナ細片の脱落が防止出来る。
【0034】図4は本発明の陰極線管に用いるヒ−タの
他の例を示す図2に対応する図で、図4(a)は平面
図、(b)は側面図及び(c)は図(a)のA部拡大断
面図をそれぞれ示しており、かつ図1と同じ部分には同
一記号を付してある。又、図5は図4(c)のE−E断
面の模式図を示し、図1及び図2と同じ部分には同一記
号を付してある。
【0035】図4(a)〜(c)及び図5において、ヒ
ータ5はその全長L1の溶接端部5dを除く残部L2を
2層の絶縁膜5b(5b1、5b2)で被覆し、更にこ
の絶縁膜5bの外側を、コイル部5fから溶接端部5d
側へ向かって単膜部L3を除いて端部5g迄を覆うよう
に塗布膜5cで被覆している。L4はこの絶縁膜5bと
塗布膜5cの両膜の重畳した積層塗布長を、またL5は
発熱芯線5aの単巻部、L6は発熱芯線5aの多重巻部
をそれぞれ示し、この発熱芯線5aの巻線形状は実公昭
57−34671号公報で公知の3重巻の構造が採られ
ている。
【0036】また、Dは中空部で溶解された心線の直
径、dは発熱芯線5aの直径、pは発熱芯線5aの巻線
ピッチ、t1は下層の絶縁膜5b1の被覆厚さ、t2は
上層の絶縁膜5b2の被覆厚さ、t3は塗布膜5cの被
覆厚さを示している。
【0037】この構造によれば、ヒータ5の発熱芯線5
aは多層膜からなる絶縁膜5bのうち外側の層(上層)
を内側の層(下層)より粒径が小さく、しかも外観が丸
みを呈するアルミナ粉末を用いた上層の絶縁膜5b2で
被覆されていることから層強度が増し、更にその上を塗
布膜5cで覆ったことと相俟ってクラックの発生が抑制
され、一方発熱芯線5aは粒径が大きく、しかも外観が
角張ったアルミナ粉末を用いた下層の絶縁膜5b1で覆
われている為ヒータにかかるストレスが増加することは
無く、従ってヒータにかかるストレスの軽減と絶縁層及
び塗布膜からのアルミナ細片の脱落防止の両立が可能と
なる。又、上層の絶縁膜5b2の層強度が増したこと
で、陰極スリーブとヒータとの接触に伴うクラック発生
の危険性が小さくなり、アルミナ細片の脱落が防止出来
る。
【0038】更に、塗布膜5cの塗布範囲を、前記図1
の陰極スリーブ2内にその全体が配置されるように前記
絶縁膜5bの前記溶接端部5d側の端部5eから前記コ
イル部5f寄りで更に前記陰極スリーブ2のつば拡げさ
れた下端2aより内側、すなわち下端2aより電子放射
物質層4側に前記端部5gが位置する構成とすれば、陰
極スリーブとヒ−タとの接触に伴うクラック発生の危険
性がより小さくなり、アルミナ細片の脱落が防止出来
る。次に、前記ヒータ5の製造方法の一例を説明する。
【0039】まず、発熱芯線5aとして直径0.032
mmのタングステン線を用い、これを直径0.15mm
のモリブデン線からなる心線に15ターン/mmのピッ
チで前記実公昭57−34671号公報で公知の3重巻
構造とする。巻線後、所定の長さに切断し2重螺旋構造
に整形した後、全長L1 の溶接端部5dを除く残部L2
に下層の絶縁膜5b1を電着によって被覆する。被覆厚
さは約1650°Cで焼結後約70〜90μmとなるよ
うにする。
【0040】この絶縁膜5b1用の電着液1リットルの
組成は、純度99.85%の粉砕アルミナ(平均粒径5
μm)670g、変性アルコール440ミリリットル、
蒸留水440ミリリットル及び電解溶液として硝酸マグ
ネシウムと硝酸アルミニウムを各々14g添加してい
る。電着はヒータをマイナス側として70Vの電圧で行
った。アルミナの塗布厚は電着時間を調整して設定す
る。
【0041】次に、この下層の絶縁膜5b1上に積層し
て上層の絶縁膜5b2を電着によって被覆する。被覆厚
さは約1650°Cで焼結後上下層の合計膜厚さ、すな
わち絶縁膜5bとして約80μmとなるようにする。こ
の絶縁膜5b2用の電着液の組成は、純度99.85%
のアルミナ(平均粒径1μm)で、かつ外形が丸み有す
るものを用いる以外は前記下層の絶縁膜5b1用の電着
液と同じものを用い、電着作業も前述と同様に行った。
【0042】その後、所定の乾燥工程を経た後、前記心
線を酸で溶解することで、図2(c)に直径Dで示した
中空部が形成され、図2に示すような表面が白色を呈す
るヒータを得た。又、ダークヒータの製造方法として
は、前述した下層の絶縁膜5b1及び上層の絶縁膜5b
2を電着によって被覆した後、特公平6−22095号
公報に開示された方法で黒色膜の塗布膜5cを絶縁膜5
b上の単層膜部L3 を除く積層塗布長L4 に約10μm
の厚さに浸漬塗布して被覆する。
【0043】この塗布膜5c用の黒色液1リットルの概
略組成は、前記下層の絶縁膜5b1用の電着液で用いた
と同じ平均アルミナ粒径5μmのアルミナ450g、平
均粒径1μmのタングステン微粉末220g、メチルイ
ソブチルケトン700g、エチルエーテル110ミリリ
ットル及びバインダーとしてニトロセルロース17gを
添加したものを用いた。浸漬塗布後、エチルアルコール
で洗浄することにより10μmの被覆厚さを制御してい
る。
【0044】この塗布膜5cの被覆長さは、浸漬する長
さで容易に制御できる。その後、所定の乾燥工程を経た
後、前記心線を酸で溶解することで、図4(c)に直径
Dで示した中空部が形成され、図4に示すような表面が
黒色を呈するヒータを得た。
【0045】このような製造方法で得られたヒータ5の
具体例は次の通りである。すなわち、全長L1:13m
m、絶縁膜5bの被覆長L2:9.5mm、塗布膜5c
の被覆長L4:6mm、被覆厚t1+t2、t3は前述
のようにそれぞれ80μmと10μmとした。
【0046】図6は図2と図3に示すヒ−タ5の上層の
絶縁膜5b2用のアルミナ粒径毎の塗布厚さとヒータの
アルミナ強度との関係を示したものである。発熱芯線5
aは直径0.032mmのタングステン線を用い、これ
を直径0.15mmのモリブデン線からなる心線に15
ターン/mmのピッチで前記実公昭57−34671号
公報で公知の3重巻構造とする。
【0047】巻線後、所定の長さに切断し2重螺旋構造
に整形した後、全長L1の溶接端部5dを除く残部L2
に、前述と同様に粉砕方法で製造した比較的角張った外
形を呈する平均アルミナ粒径5μmのアルミナ粉末を用
いて下層の絶縁膜5b1を電着によって被覆し、その上
に下層のアルミナ粉末に較べ外形が比較的丸みを持った
アルミナ粉末を用いて上層の絶縁膜5b2を形成した。
焼結温度1650°C、塗布厚さは絶縁膜5bとして5
0μm、60μm及び70μmの3種類とし、上層の絶
縁膜5b2の厚さはそれぞれ30μm、20μm及び1
0μmとした。
【0048】図6において、線Aは平均アルミナ粒径1
0μm(流動分布は6μm以下:27.6%、6μm〜
15μm:50.6%、15μm〜30μm:22.4
%)、線Bは平均アルミナ粒径5μm(流動分布は4μ
m以下:44%、4μm〜8μm:46.4%、8μm
以上:9.6%)及び線Cは平均アルミナ粒径1μm
(流動分布は2μm以下:49.3%、2μm〜6μ
m:46.7%、6μm以上:4%)としたものであ
る。
【0049】図6から明らかなように、線Cで示す平均
アルミナ粒径1μmのアルミナ粉末を用いたヒータで
は、線Bで示す平均アルミナ粒径5μmのアルミナ粉末
を用いたものに比較して1.3倍に、又線Aで示す平均
アルミナ粒径10μmのアルミナ粉末を用いた物に比較
して3倍もの強度向上が図れ、強度が格段に高くなって
いる。ここで、下層の絶縁膜5b1と上層の絶縁膜5b
2とのアルミナ粒径差は流動分布にもよるが、上層の絶
縁膜5b2の平均粒径が3μm以下であればアルミナ強
度の向上が図れる。
【0050】図7は図1に示した傍熱型陰極構体を有す
る本発明の陰極線管に用いられる電子銃の構成例を説明
する側面図で、図1と同じ部分には同一参照記号を付し
てある。図7に示す電子銃は、制御電極(第1グリッド
電極:G1)12、加速電極(第2グリッド電極:G
2)22、集束電極(第3グリッド電極:G3、第4グ
リッド電極:G4、第5グリッド電極:G5)23,2
4,25、陽極(第6グリッド電極:G6)26、およ
びシールドカップ27を管軸方向に所定の間隔と位置関
係で配列し、マルチフォームガラス11で固定支持する
と共に、ステム28に植立したステムピン28aに各電
極に設けたタブあるいはリード線を溶接して構成され
る。
【0051】また、この電子銃は、制御電極12のステ
ム28側に傍熱型陰極構体1が近接配置されており、当
該傍熱型陰極構体1には電子放出部を加熱する前述した
図2に示すヒータ5が内蔵されている。なお、参照符号
29はバルブスペーサコンタクトで、ネック部の内壁に
弾接して電子銃の中心軸を管軸に一致させる機能を有す
ると共に、ファンネルとネックの内壁に塗布された内部
導電膜から電子銃に陽極電圧を導入する機能を有する。
【0052】制御電極12と加速電極22および傍熱型
陰極構体1とで電子ビーム発生部(3極部)を構成す
る。また、集束電極23〜25は電子ビーム発生部から
出射する電子ビームを加速集束し、集束電極25と陽極
26の間に形成される主レンズで所定の収束されて蛍光
面方向に指向される。ステム28は真空外囲器のネック
部開放端に溶着され外部からの信号あるいは電圧をステ
ムピン28aを介して各電極に印加する。
【0053】図8は本発明の陰極線管の一実施例として
のシャドウマスク型カラー陰極線管の概略構造を説明す
る模式断面図である。図8において、参照符号31はパ
ネル部、32はネック部、33はファンネル部、34は
蛍光膜、35は多数の電子ビーム通過孔を有する色選択
電極であるシャドウマスクで、このシャドウマスク35
は前記蛍光膜34と同軸で、かつ所定の間隔を隔てて配
置されている。符号36はマスクフレームであり、後述
する構造でシャドウマスク35等を固定保持している。
37はスプリング、38はパネルピン、39は外部磁界
(地磁気)を遮蔽する磁気シールドで、地磁気によって
電子ビームの軌道が変化するのを防止する。
【0054】また、参照符号40はアノードボタン、4
1は内装導電膜、42は電子ビームを水平と垂直に偏向
する偏向ヨーク、43は電子ビームを出射する傍熱型陰
極を備えた電子銃で、3本の電子ビーム44(センター
電子ビーム及び2本のサイド電子ビーム)を発射する。
また、符号45は外部磁気補正装置(マグネット組立
て)で、この外部磁気補正装置45は電子銃とパネル部
・ファンネル部・シャドウマスクの微妙な軸ずれあるい
は回転ずれによる電子ビームと蛍光体の不一致を補正す
る機能を有する。
【0055】図8において、蛍光膜34を内面に有する
パネル部31と、ファンネル部33とは、パネル部31
とファンネル部33で形成されるバルブ内部にシャドウ
マスク35および磁気シールド39等を固定したマスク
フレーム36をスプリング37でパネルピン38に装架
し、パネル部31と、ファンネル部33とをフリットガ
ラスで溶着固定し、ネック部32に電子銃43を封入し
て真空封止する。
【0056】電子銃43から発射された電子ビーム44
は図示しない外部信号処理回路からの映像信号で変調さ
れ、蛍光面34に向けて出射し、ネック部32とファン
ネル部33の遷移部分に装着された偏向ヨーク42で水
平と垂直の2方向に偏向を受け、色選択電極であるシャ
ドウマスク35の電子ビーム通過孔を通して蛍光膜34
に射突することにより画像を形成する。
【0057】一方、最近フラット画面タイプのカラーテ
レビやカラーディスプレイモニターの普及に伴い、これ
らに使用されるカラー陰極線管においても、フェースプ
レート(パネルガラス)がフラット化される傾向にあ
る。上記図8で説明した本発明の一実施例はフラットタ
イプのシャドウマスク形カラー陰極線管を示している。
【0058】図8において、パネル部31は、その外面
が略平坦であり、内面は凹面状に湾曲している。シャド
ウマスク35は、シャドウマスク原板がプレス成形によ
って所定の曲面に整形されたもので、パネル部31の内
面に合わせて湾曲している。このように、パネル部31
の外面が略平坦であるにもかかわらず、パネル部31の
内面及びシャドウマスク35を湾曲させているのは、プ
レス成形技術によるシャドウマスク35の製作方法が簡
単かつ低コストであるためである。
【0059】このシャドウマスク35は、多数の電子ビ
ーム通過孔が形成された有孔領域を含む主面が略長方形
であり、長軸沿い、短軸沿いおよび対角線沿いで各々曲
率半径が異なっている。これは、カラー陰極線管として
の画面のフラット感と整形されたシャドウマスクの機械
的強度維持の両立を図るためである。
【0060】この図8に示す本発明の一実施例のカラー
陰極線管と、従来のカラー陰極線管とのヒータと陰極間
の漏洩電流、ヒータ温度及び陰極温度等の諸特性を比較
した結果、前記漏洩電流は本発明のものが従来のものに
比べて低減したのに対し、ヒータ温度及び陰極温度は両
者の差は認められず、しかもエミッション特性等の問題
も無いことが確認できた。
【0061】なお、本発明は、上記の構造に限定される
ものではなく、本発明の思想を逸脱しない範囲で、種々
の変更が可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の代表的な
実施例によれば、ヒータの絶縁膜を多層膜構造とし、か
つこの多層膜のうちの外側の層のアルミナ粉末を内側の
層のアルミナ粉末に較べて径小とすると共に用いるアル
ミナ粒子の外形形状を外側の層のものを内側の層のもの
に較べて丸みを持った形状としたことにより、ヒ−タへ
のストレスを排除すると共にヒータの前記絶縁膜の強度
向上を図ってクラックの発生を防止し、これにより前記
絶縁膜からのアルミナ細片の脱落を阻止し、このアルミ
ナ細片によって誘起されるシャドウマスクのマスク孔の
目詰りを皆無にして蛍光面の色欠けの欠点の無い精細度
の高い鮮明な表示を可能にすると共に、スパ−クの発生
も軽減して耐電圧特性の劣化もない優れた陰極線管を可
能にした。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陰極線管の一実施例の傍熱型陰極構体
とその近傍の構成を示す要部断面図である。
【図2】図1に示すヒータの一例の詳細を示し、(a)
は平面図、(b)は側面図及び(c)は図(a)のA部
拡大断面図である。
【図3】図2(c)のE−E断面の模式図である。
【図4】図1に示すヒータの他の例の詳細を示し、
(a)は平面図、(b)は側面図及び(c)は図(a)
のA部拡大断面図である。
【図5】図4(c)のE−E断面の模式図である。
【図6】本発明のカラ−陰極線管に用いられるヒ−タの
絶縁膜のアルミナ粒径毎の塗布厚さとアルミナ強度との
関係を示す図である。
【図7】本発明のカラー陰極線管に用いられる電子銃の
構成例を説明する正面図である。
【図8】本発明の陰極線管の一実施例のシャドウマスク
型カラー陰極線管の概略構造を説明する模式断面図であ
る。
【図9】従来の陰極線管の傍熱型陰極構体とその近傍の
構成を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 傍熱型陰極 2 陰極スリーブ 5 ヒータ 5a 発熱芯線 5b 絶縁膜 5b1 下層の絶縁膜 5b2 上層の絶縁膜 5c 塗布膜 5e,5g 端部 31 パネル部 32 ネック部 33 ファンネル部 43 電子銃。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛍光面及びこの蛍光面に近接対向配置した
    色選択電極を有するパネル部と、陰極構体と複数の電極
    を備え前記蛍光面に向けて電子ビームを出射する電子銃
    を収容したネック部と、前記パネル部とネック部を連接
    し前記電子銃から発射される電子ビームを蛍光面上で走
    査させるための偏向ヨークを外装したファンネル部で構
    成した真空外囲器を有する陰極線管であって、 前記電子銃の陰極構体の陰極スリーブ内にその一部を配
    置するヒータが、発熱芯線の溶接端部近傍を残してアル
    ミナを含む白色の多層の絶縁膜で覆われており、かつ前
    記多層の絶縁膜相互で前記アルミナ粒子形状が異なるこ
    とを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】前記多層の絶縁膜は、前記発熱芯線側の下
    層の絶縁膜に比べ上層の絶縁膜のアルミナ粒子形状が球
    形状であることを特徴とする請求項1に記載の陰極線
    管。
  3. 【請求項3】前記多層の絶縁膜は、前記発熱芯線側の下
    層の絶縁膜に比べ上層の絶縁膜の平均アルミナ粒径が小
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    陰極線管。
  4. 【請求項4】前記多層の絶縁膜は、前記上層の絶縁膜の
    平均アルミナ粒径が3μm以下であることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の陰極線管。
  5. 【請求項5】蛍光面及びこの蛍光面に近接対向配置した
    色選択電極を有するパネル部と、陰極構体と複数の電極
    を備え前記蛍光面に向けて電子ビームを出射する電子銃
    を収容したネック部と、前記パネル部とネック部を連接
    し前記電子銃から発射される電子ビームを蛍光面上で走
    査させるための偏向ヨークを外装したファンネル部で構
    成した真空外囲器を有する陰極線管であって、 前記電子銃の陰極構体の陰極スリーブ内にその一部を配
    置するヒータが、発熱芯線の溶接端部近傍を残してアル
    ミナを含む白色の多層の絶縁膜で覆われ、更にこの絶縁
    膜をアルミナ及びタングステンを含む塗布膜が覆ってお
    り、かつ前記多層の絶縁膜相互で前記アルミナ粒子形状
    が異なることを特徴とする陰極線管。
  6. 【請求項6】前記多層の絶縁膜は、前記発熱芯線側の下
    層の絶縁膜に比べ上層の絶縁膜のアルミナ粒子形状が球
    形状であることを特徴とする請求項5に記載の陰極線
    管。
  7. 【請求項7】前記多層の絶縁膜は、前記発熱芯線側の下
    層の絶縁膜に比べ上層の絶縁膜の平均アルミナ粒径が小
    であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の
    陰極線管。
  8. 【請求項8】前記多層の絶縁膜は、前記上層の絶縁膜の
    平均アルミナ粒径が3μm以下であることを特徴とする
    請求項4乃至請求項7の何れかに記載の陰極線管。
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