JP2003123088A - 図形描画方法および図形測定方法 - Google Patents

図形描画方法および図形測定方法

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JP2003123088A
JP2003123088A JP2001315298A JP2001315298A JP2003123088A JP 2003123088 A JP2003123088 A JP 2003123088A JP 2001315298 A JP2001315298 A JP 2001315298A JP 2001315298 A JP2001315298 A JP 2001315298A JP 2003123088 A JP2003123088 A JP 2003123088A
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Hideto Furusawa
英人 古澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示された描画道具を用いて画面上に図形を
描画する図形描画方法、および、表示された測定道具を
用いて表示された図形を測定する図形測定方法を提供す
る。 【解決手段】 画面上に描画する図形描画方法におい
て、ツールバー上に表示された3角定規アイコンを指先
などでタッチさせ(S1)、それを検知して予め記憶し
ておいた所定の大きさの3角定規を画面の中心部に表示
させ(S2)、3角定規の角のマーク部以外を指先など
によりドラッグさせ、そのときに時々刻々変化しながら
入力される座標データを取得し、その座標データに従っ
て画面上の3角定規の表示位置を移動させ(S3)、さ
らに、3角定規のマーク部をドラッグさせて、表示され
ている3角定規を回転させ(S4)、そのとき表示され
ている3角定規の辺上の所望の2点をタッチさせ、その
2点間を結ぶ直線を画面上に引かせる(S5)構成にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子黒板システム
やパーソナルコンピュータの表示画面に描画する図形描
画方法、および表示された図形を測定する図形測定方法
に係わり、特に、表示された道具を用いて描画したり測
定したりする図形描画方法および図形測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータにお
いては、表示された画面上の位置を指示するマウスなど
座標入力装置を用いて、画面上に手書きの絵を描いた
り、登録されている図形要素を用いて図形を描いたりし
ている。表示装置および座標入力装置の両方の機能を兼
ねた座標入力手段付表示装置を用いた電子黒板システム
やパーソナルコンピュータについても同様で、マウスを
動かしたりマウスのボタンをクリックする代わりに、指
先などで画面にタッチしたり、タッチしながら指先など
を移動させて、画面上に描画を行っている。例えば座標
入力手段付き表示装置を用いた電子黒板システムでは、
鉛筆(筆記具)を用いて線分を描く場合、表示されてい
るツールバーの中から該当する線のアイコンを選び、画
面上の、描こうとする線分の一端位置に鉛筆の先をタッ
チし、鉛筆の先をタッチしたまま移動(ドラッグ)して
線分を描くのである。また、座標入力手段付き表示装置
を用いた電子黒板システムで円を描く場合は、ツールバ
ー上の該当する機能のアイコンにタッチして選択し、描
こうとする画面上において指先や鉛筆の先で円の中心位
置にタッチして所定の半径の円を描き、円周をドラッグ
することにより所望の半径の円を描く。
【0003】なお、前記した座標入力機能付表示装置の
座標入力/検出装置としては、以下のようなものが知ら
れている。第1の例は座標入力面のX−Y方向にワイヤ
を格子状に設けたもので、磁場を発生する専用ペンを用
いてワイヤに流れる電流を変化させることにより専用ペ
ンが近づけられた位置の座標を検出する。また、第2の
例は座標入力面に導電性ゴムなどの抵抗膜を用いたもの
で、座標入力面にペンを接触させて所望の位置を指示す
ると、座標入力面のその位置の抵抗値が圧力により変化
するので、その抵抗値を検出することによりその位置の
座標を検出する。さらに、第3の例では、回転多面鏡を
介して光ビームを2つの光出射部から出射して座標入力
面を走査し、ペンの軸先に設けられた反射部材からの反
射光を2つの受光部により検出して、ペンの挿入位置を
検出する(特開昭57−211637号公報参照)。2
つの受光部により受光し、3角測量の原理を利用して指
示された位置の座標を算出するのである。なお、この座
標入力/検出装置における座標入力面は第1および第2
の例の座標入力/検出装置における座標入力面のような
物理的な面ではなく、光出射部から出射される光ビーム
によって形成される面である。
【0004】前記した特開昭57−211637号公報
のほかに、特開平9−91094号公報に示されている
従来技術も第3の例として示した光学式の座標入力/検
出装置で、この従来技術では、座標入力面の例えば下方
左右の隅に光出射・受光部を設け、それぞれの光出射・
受光部から出射方向(出射角度)を変えながら光ビーム
を出射して座標入力面を走査し、その光ビームをパネル
の上辺および左右辺に設けたコーナキューブアレイ(光
再帰性反射手段)で折り返させ(戻る方向に反射さ
せ)、それぞれの光出射・受光部により戻ってきた光ビ
ームを検出する。これにより、指などで光ビームが遮ら
れる左右の光出射・受光部の走査角度を検出することが
でき、3角測量の原理を利用して指示された位置の座標
を算出することができる。また、特開平11−1101
16号公報に示された従来技術も第3の例として示した
光学式の座標入力/検出装置で、この従来技術では、座
標入力面の例えば上方左右の隅に光出射・受光部を設
け、それぞれの光出射・受光部から出射方向(出射角
度)を変えながら光ビームを出射して座標入力面を走査
し、その光ビームをパネルの下辺および左右辺に設けた
光再帰性反射手段で折り返させ(戻る方向に反射さ
せ)、それぞれの光出射・受光部により戻ってきた光ビ
ームを検出する。これにより、指などで光ビームが遮ら
れる左右の光出射・受光部の走査角度の光遮断範囲を検
出して指示された位置の座標を算出する。また、特開2
000−284895公報に示された従来技術も第3の
例として示した光学式の座標入力/検出装置で、赤外線
ビームにより同様にして指示された位置の座標を検出す
る場合に、表示板の歪みや座標入力ペンの傾きなどがあ
っても安定な位置検出ができるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来技術による描画は、3角定規やコンパスなど道具
を用いた描画ではないので、例えば学校教育のなかで、
従来技術によったような描画方法だけが定着すると、道
具を用いた基本的な描画方法がわからないとか、忘れら
れてしまうというような問題がある。本発明の目的は、
このような従来技術の問題を解決することにあり、具体
的には、3角定規やコンパスなど表示された描画道具を
用いて画面上に図形を描画することができる図形描画方
法を提供するとともに、併せて、分度器など表示された
測定道具を用いて表示された図形の測定を行うことがで
きる図形測定方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明では、画面上の位置を指示す
ることにより画面上に描画する図形描画方法において、
表示されている描画道具アイコンを指示して描画道具を
選択し、描画画面内にその描画道具を表示させ、表示さ
れたその描画道具に所定の操作を与えることにより、そ
の描画道具を所定の操作に応じた状態に表示させ、その
状態の描画道具を用いて画面上に図形を描く構成にした
ことを特徴とする。また、請求項2記載の発明では、請
求項1記載の発明において、描画道具が3角定規であ
り、所定の操作に応じた状態に表示された3角定規を用
いて画面上に直線を描く構成にしたことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明に
おいて、所定の操作が、表示された3角定規を移動させ
る操作および回転させる操作である構成にした。また、
請求項4記載の発明では、請求項2記載の発明におい
て、表示された3角定規内の位置を指示することによ
り、形状または大きさの異なる他の3角定規を選択でき
る状態になる構成にしたことを特徴とする。また、請求
項5記載の発明では、請求項1記載の発明において、描
画道具がコンパスであり、所定の操作に応じた状態に表
示されたコンパスを用いて画面上に円弧または円を描く
構成にしたことを特徴とする。また、請求項6記載の発
明では、請求項5記載の発明において、所定の操作が、
表示されたコンパスを移動させる操作およびそのコンパ
スの2つの脚先間の距離を調節する操作である構成にし
たことを特徴とする。また、請求項7記載の発明では、
画面上の位置を指示することにより画面上に表示された
図形を測定する図形測定方法において、表示されている
道具アイコンを指示して道具を選択し、画面内にその道
具を表示させ、表示されたその道具に所定の操作を与え
ることにより、その道具を所定の操作に応じた状態に表
示させ、その状態の道具を用いて画面上に表示されてい
る図形を測定する構成にした。
【0007】また、請求項8記載の発明では、請求項7
記載の発明において、道具が分度器であり、所定の操作
に応じた状態に表示された分度器を用いて画面上に表示
されている図形の角度を測定する構成にしたことを特徴
とする。また、請求項9記載の発明では、請求項8記載
の発明において、所定の操作が表示された分度器を移動
させる操作および回転させる操作である構成にした。ま
た、請求項10記載の発明では、請求項8記載の発明に
おいて、所定の操作に応じた状態に表示された分度器の
半円状輪郭線上のいずれかの位置が指示されたとき、表
示された分度器のその位置の近傍部分を拡大表示する構
成にしたことを特徴とする。また、請求項11記載の発
明では、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載
の発明において、座標入力手段付表示装置を用いて画面
上の位置を指示する構成にしたことを特徴とする。ま
た、請求項12記載の発明では、プログラムを記憶した
記憶媒体において、請求項1乃至請求項11のいずれか
1項に記載の図形描画方法または図形測定方法に従って
プログラミングしたプログラムを記憶したことを特徴と
する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す
電子黒板システムのシステム構成図である。図示したよ
うに、この実施例の電子黒板システムは、座標入力機能
付表示装置1、パーソナルコンピュータ(以下、PCと
称す)2、およびその2つを接続するケーブル3などか
ら構成される。また、前記座標入力機能付表示装置1
は、指などで触れた画面上の位置を光学的に検出してP
C2へ送る座標入力装置と、PC2から送られてきた画
像データを表示する表示装置を備える。座標入力装置は
表示画面の解像度(例えばX軸方向ドット数:102
4、Y軸方向ドット数:768)に対応した表示画面上
のX、Y座標を検知して、その座標データをPC2へ送
信するのである。なお、前記ケーブル3は、座標入力装
置および表示装置をそれぞれ別個にPC2と接続するの
で、図1に示したように2つになる。
【0009】次に、図2により、座標入力機能付表示装
置1の座標入力装置について説明する。図示したよう
に、この座標入力装置は、例えば画面13の下方左右の
隅に1個づつ光発射検出器11を備え、画面の上縁と左
右縁に画面を囲むように光反射膜12を備えた構造にな
っている。そのような構造で、光発射検出器11が照射
光を発射し、当業者には公知の構造の光反射膜12がそ
の照射光をそれが入ってきた方向に反射させ(再帰的に
反射させ)、光発射検出器11が自らの発した照射光を
検知する。光発射検出器11は多角形回転体を有してお
り、その多角形回転体を回転させて照射光の発射方向を
変えながら発射を続けることにより画面全体を走査する
のである。このような構造では、画面上に光を遮る物体
(例えば指)が存在する場合、光発射検出器11から発
射される照射光は光反射膜12により反射されなくな
り、したがって、光発射検出器11により検出されない
ので、光発射検出器11が反射光の光量を検出すること
により、そのときの発射方向、つまり、左の光発射検出
器11から見た物体の方向θL(図2参照)、右の光発
射検出器11から見た物体の方向θR(図2参照)を取
得することができる。こうして、座標入力装置内の座標
検出制御部が画面の幅W(図2参照)、θL、θRから
座標X、Yを以下の式により算出する。 X=W×tanθR÷(tanθL+tanθR) Y=H−W×tanθL×tanθR÷(tanθL+
tanθR)
【0010】図3に、座標入力装置内の座標検出制御部
10の要部の構成を示す。このような構成で、座標検出
制御部10では、光発射検出器11内の各受光素子14
が受光した光量に比例したアナログ電気信号を時系列的
に出力し(つまり、アナログ波形として出力し)、図示
していないA/D変換器がそのアナログ信号をディジタ
ル信号に変換し、ディジタル化された波形データを波形
メモリ(例えばRAM)15に格納する。そして、ピー
ク検出器16が波形メモリ15に記憶された波形データ
の値を時系列的に比較することにより指などで遮られた
タイミングに対応する遮断時刻を求める。続いて、xy
演算器17が、光発射検出器11により発射される照射
光の走査速度から遮断時刻に対応する前記θL、θRを
求め、前記した式を用いて座標X、Yを算出する。そし
て、xy演算器17は算出した座標データを後述するス
テータスデータと一緒にPC2へ出力する。なお、座標
入力装置としては、「従来の技術」に示した各座標入力
/検出装置を用いることができる。
【0011】図4は本発明の一実施例を示すPC2の構
成ブロック図である。図示したように、この実施例のP
C2は、プログラムに従ってこのPC全体を制御したり
描画処理を行なったりするCPU21、前記プログラム
の一部を記憶しておくROM22、前記プログラムの他
の一部やデータを一時的に記憶するRAM23、画面画
像に対応した画像データが記憶される画像メモリ24、
前記プログラムやデータを保存しておくハードディスク
装置(HDD)25、光ディスクやフロッピー(登録商
標)ディスクなど着脱可能な記憶媒体に対して読み書き
を行なう記憶媒体駆動装置26、キーボードやマウスな
どを有して利用者からの指示などを入力する操作装置2
7、前記座標入力機能付表示装置1の座標入力装置から
座標データを受け取ったり表示装置へ表示データを渡し
たりする座標入力・表示インタフェース部28などを備
えている。なお、前記記憶媒体駆動装置26は、プログ
ラム、各種データ、および画像ファイルなどを読み書き
することができる。このような構成で、この実施例の電
子黒板システムでは、手書き描画ソフトウェアなどを用
いて画面上に描画させる。例えば、利用者が、図5に示
したようなツールバーから筆記具に相当する鉛筆アイコ
ンなどを画面上で移動(ドラッグ)させて、絵や字を画
面上に描くのである。なお、この際、図5に示したよう
に、プルダウンメニュー(選択されたツールバーに係わ
る詳細メニュー)が表示され、そのなかから所望のもの
を選択することもできる。
【0012】図6に、本発明の第1の実施例の動作フロ
ーを示す。以下、図6に従って、この実施例の動作を説
明する。この実施例では、前記のようにして線分を描く
際、ツールバー上に表示された3角定規アイコンを指先
などでタッチ(マウスの左ボタンダブルクリックに相
当)させる(S1)(図7参照)。そうすると、PC
2内のAPL(例えば前記手書き描画ソフトウェア)は
座標入力・表示インタフェース部28を介してそれを検
知し、予め記憶しておいた所定の大きさの3角定規の画
像データを画像メモリ24に書き込み、それにより画面
の中心部に3角定規を表示させる(S2)(図7参
照)。続いて、利用者に、3角定規の角のマーク部以外
を指先などによりドラッグさせ、そのときに時々刻々変
化しながら入力される座標データをAPLが取得し、A
PLはその座標データに従って位置をずらした3角定規
の画像データを画像メモリ24に書き込ませ、それによ
り画面上の3角定規の表示位置を移動させる(S3)
(図7参照)。そして、利用者に、3角定規のマーク
部をドラッグさせ、同様にして、表示されている3角定
規を回転させる(S4)(図7参照)。
【0013】次に、利用者に、表示されている3角定規
の辺上の所望の2点をタッチさせ、APLはその2点の
座標データを取得し、その2点間を直線で結ぶ線分デー
タを画像メモリ24に書き込ませ、それにより画面上に
直線を引かせる(S5)(図7参照)。図7におい
て、●はタッチされた2点である。表示されている3角
定規は、ツールバー上の3角定規アイコンまでドラッグ
すると消える(S6)。なお、直線を引かせるとき、鉛
筆アイコンをツールバーから取り出させ、取り出した鉛
筆アイコンを3角定規の上辺、左上の辺、または右辺に
沿ってドラッグさせることにより直線を引かせるように
してもよいし、3角定規の上辺、左上の辺、または右辺
に沿ってタッチさせた指先を移動させることにより直線
を引かせるようにしてもよい。このような方法は生徒な
ど利用者に3角定規を用いた線の引き方を教える際に有
効であり、この際、3角形の下辺に沿っては直線を引け
ないようにして正しい線の引き方を教える。また、前記
において、利用者に、3角定規内の任意の点にタッチさ
せ、3角定規の形状やサイズを変更させることも可能で
ある。形状やサイズの異なる各種3角定規の画像データ
を予め記憶させておき、APLが、座標入力・表示イン
タフェース部28を介して、表示されている3角定規内
の座標を取得したとき、所定の順番で異なった3角定規
を表示させることにより所望の3角形を選択させるか、
記憶されている全ての3角定規を並べて表示させること
により選択させるのである。こうして、この実施例によ
れば、3角定規を用いて画面上に直線を描くことができ
るので、例えば生徒たちに3角定規の使い方を教えたり
することができる。
【0014】図8は本発明の第2の実施例を示す説明図
である。以下、図8に従って、この実施例の動作を説明
する。この実施例はコンパスを用いる場合であり、ま
ず、ツールバー上のコンパスアイコンに指先などでタッ
チさせる(図8参照)。これにより、第1の実施例と
同様にして、APLはそれを検知して、画面の中心部に
所定の大きさのコンパスを表示させる(図8参照)。
続いて、利用者に、コンパスをドラッグさせ、APLは
時々刻々変化する座標を取得し、その座標に従って、画
面上のコンパスの表示位置を移動させる。そして、止っ
た位置の例えば左側の脚の先端位置を円の中心とする。
さらに、利用者に、コンパスの右脚をドラッグさせ、そ
のときに時々刻々変化する座標を取得することにより、
左脚先端位置を固定にした状態で脚の開き角度を変化さ
せたコンパスを表示させる。次に、利用者に、例えばコ
ンパスの脚の先の鉛筆部をドラッグさせることにより、
脚先間の幅を半径とする円弧または円を描かせる(図8
参照)。なお、コンパスは、ツールバー上のコンパス
アイコンまでドラッグすると消える。こうして、この実
施例によれば、コンパスを用いて、画面上の所望の位置
に所望の半径の円弧や円を描くことができるし、それに
より、生徒たちにコンパスの使い方を教えたりすること
ができる。
【0015】図9は本発明の第3の実施例を示す説明図
である。以下、図9に従って、この実施例の動作を説明
する。この実施例は表示されている図面上の角度を分度
器を用いて測定する場合であり、画面上に角度測定対象
の図面を表示させた状態で、まず、ツールバー上の分度
器アイコンに指先などをタッチさせ(図9参照)、A
PLがそれを検知して、画面の中心部に所定の大きさの
分度器を表示させる(図9参照)。なお、分度器は半
円と下辺から成る輪郭線と下辺中央を示すマークを除い
ては透明であり、測定対象の図面が透けて見える。続い
て、利用者に、分度器の角のマーク部以外を指先などに
よりドラッグさせ、そのときに時々刻々変化しながら入
力される座標データをAPLが取得し、APLはその座
標データに従って位置をずらした分度器の画像データを
画像メモリ24に書き込ませ、それにより画面上の分度
器の表示位置を表示された図面上の角度を測ろうとする
位置へ移動させる(図9参照)。分度器の下辺中央の
マークが角度測定対象の2線の交叉する位置に合わせさ
せるのである。そして、利用者に、分度器のマーク部を
ドラッグさせ、同様にして、表示されている分度器を回
転させ、(図9参照)分度器の下辺と測定対象の下方
の線とを合わさせるのである。
【0016】次に、利用者に、分度器の円弧状の輪郭線
と測定対象の上方の線との交点位置を鉛筆の先などでタ
ッチさせ、APLはその位置の座標を取得し、そのとき
の分度器の下辺中央の座標とその位置の座標から下辺中
央とタッチ位置を結ぶ線分のX成分およびY成分を求
め、その結果と予め記憶しておいたテーブルから最寄の
2つのX成分または2つのY成分に対応した2つの角度
を取得し、比例配分計算によりタッチ位置の角度を算出
する。そして、その角度を画面に出力する。または、実
際の分度器による測定と同じように円弧に沿って角度を
示す目盛りを付しておき、タッチ位置を拡大表示させる
ことにより利用者に分度器の円弧状の輪郭線と測定対象
の上方の線との交点位置の角度を読み取らせてもよい。
なお、分度器は、ツールバー上のアイコンまでドラッグ
すると消える。こうして、この実施例によれば、分度器
を用いて、表示された図面上の角度を測定するができる
し、それにより、生徒たちに分度器の使い方を教えたり
することができる。
【0017】なお、以上の説明において、描画は3角定
規やコンパスによる描画だけに限定されないし、図形測
定は分度器による測定だけに限定されない。また、座標
入力機能付表示装置を用いた電子黒板システムの場合で
本発明の図形描画方法および図形測定方法を説明した
が、座標入力機能付表示装置1やマウスを用いたPCの
場合でも、同様にして本発明の図形描画方法および図形
測定方法を実施することができる。マウスを用いる場合
には、前記したタッチ位置で左ボタンをクリックしたり
するのである。但し、例えば鉛筆の先や指先でタッチし
て描画する場合のほうが実際に描画道具を用いて描画す
る動作に近いので、座標入力機能付表示装置を用いた場
合のほうが本発明の目的をより効果的に達成することが
できる。また、以上説明したような図形描画方法および
図形測定方法に従ってプログラミングしたプログラムを
例えば着脱可能な記憶媒体に記憶し、その記憶媒体をこ
れまで本発明によった図形描画および図形測定を行えな
かったPCなど情報処理装置に装着することにより、ま
たは、そのようなプログラムをネットワークを介してそ
のような情報処理装置へ転送することにより、その情報
処理装置においても本発明によった図形描画および図形
測定を行うことができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
請求項1記載の発明では、表示されている描画道具アイ
コンを指示することにより描画道具が選択され、描画画
面内にその描画道具が表示され、表示されたその描画道
具に所定の操作を与えると、その描画道具が所定の操作
に応じた状態に表示され、その状態の描画道具を用いて
画面上に図形を描くことができるので、道具を用いた基
本的な描画方法がわからないとか、忘れられてしまうと
いうような問題を解決することができる。また、請求項
2記載の発明では、請求項1記載の発明において、所定
の操作に応じた状態に表示された3角定規を用いて画面
上に直線を描くことができるので、3角定規を用いた描
画方法がわからないとか、忘れられてしまうというよう
な問題を解決することができる。また、請求項3記載の
発明では、請求項2記載の発明において、表示された3
角定規を移動させたり、回転させたりすることができる
ので、画面上の所望の位置に所望の方向の直線を描くこ
とができる。また、請求項4記載の発明では、請求項2
記載の発明において、形状または大きさの異なる3角定
規を選択できるので、適切な3角定規を用いて所望の直
線を描くことができる。また、請求項5記載の発明で
は、請求項1記載の発明において、所定の操作に応じた
状態に表示されたコンパスを用いて画面上に円弧または
円を描くことができるので、コンパスを用いた描画方法
がわからないとか、忘れられてしまうというような問題
を解決することができる。
【0019】また、請求項6記載の発明では、請求項5
記載の発明において、表示されたコンパスを移動させた
り、そのコンパスの2つの脚先間の距離を調節したりす
ることができるので、画面上の所望の位置に所望の半径
の円弧または円を描くことができる。また、請求項7記
載の発明では、表示されている道具アイコンを指示する
ことにより道具が選択され、画面内にその道具が表示さ
れ、表示されたその道具に所定の操作を与えると、その
道具が所定の操作に応じた状態に表示され、その状態の
道具を用いて画面上に表示されている図形を測定するこ
とができるので、道具を用いた測定方法がわからないと
か、忘れられてしまうというような問題を解決すること
ができる。また、請求項8記載の発明では、請求項7記
載の発明において、所定の操作に応じた状態に表示され
た分度器を用いて画面上に表示されている図形の角度を
測定することができるので、分度器を用いた測定方法が
わからないとか、忘れられてしまうというような問題を
解決することができる。また、請求項9記載の発明で
は、請求項8記載の発明において、表示された分度器を
移動させたり、回転させたりすることができるので、表
示された図形の所望の位置の所望の角度を測定すること
ができる。また、請求項10記載の発明では、請求項8
記載の発明において、所定の操作に応じた状態に表示さ
れた分度器の半円状輪郭線上のいずれかの位置が指示さ
れたとき、表示された分度器のその位置の近傍部分が拡
大表示されるので、角度を容易に正確に読み取ることが
できる。また、請求項11記載の発明では、請求項1乃
至請求項10のいずれか1項に記載の発明において、座
標入力手段付表示装置を用いて画面上の位置が指示され
るので、実際に道具を用いた場合に近い動作で描画また
は測定を行うことができ、したがって、本発明の目的を
より効果的に達成することができる。また、請求項12
記載の発明では、請求項1乃至請求項11のいずれか1
項に記載の図形描画方法または図形測定方法に従ってプ
ログラミングしたプログラムが例えば着脱可能な記憶媒
体に記憶されるので、その記憶媒体をこれまで請求項1
乃至請求項11のいずれか1項に記載の発明によった図
形描画および図形測定を行えなかったPCなど情報処理
装置に装着することにより、その情報処理装置において
も請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の発明
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例の電子黒板システムを示すシ
ステム構成図である。
【図2】本発明の各実施例の座標入力機能付表示装置を
示す説明図である。
【図3】本発明の各実施例の座標入力機能付表示装置要
部を示す構成ブロック図である。
【図4】本発明の各実施例の電子黒板システム要部を示
す構成ブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示す図形描画方法の画
面図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示す図形描画方法の動
作フロー図である。
【図7】本発明の第1の実施例を示す図形描画方法の説
明図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す図形描画方法の説
明図である。
【図9】本発明の第3の実施例を示す図形測定方法の説
明図である。
【符号の説明】
1 座標入力機能付表示装置、2 パーソナルコンピュ
ータ、3 ケーブル、10 座標検出制御部、11 光
発射検出器、13 画面、21 CPU、24画像メモ
リ、28 座標入力・表示インタフェース部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面上の位置を指示することにより画面
    上に描画する図形描画方法において、表示されている描
    画道具アイコンを指示して描画道具を選択し、描画画面
    内にその描画道具を表示させ、表示された前記描画道具
    に所定の操作を与えることにより、前記描画道具を所定
    の操作に応じた状態に表示させ、該状態の描画道具を用
    いて画面上に図形を描くことを特徴とする図形描画方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の図形描画方法において、
    前記描画道具が3角定規であり、所定の操作に応じた状
    態に表示された3角定規を用いて画面上に直線を描くこ
    とを特徴とする図形描画方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の図形描画方法において、
    前記所定の操作が、表示された3角定規を移動させる操
    作および回転させる操作であることを特徴とする図形描
    画方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の図形描画方法において、
    表示された前記3角定規内の位置を指示することによ
    り、形状または大きさの異なる他の3角定規を選択でき
    る状態になることを特徴とする図形描画方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の図形描画方法において、
    前記描画道具がコンパスであり、所定の操作に応じた状
    態に表示されたコンパスを用いて画面上に円弧または円
    を描くことを特徴とする図形描画方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の図形描画方法において、
    前記所定の操作が、表示されたコンパスを移動させる操
    作およびそのコンパスの2つの脚先間の距離を調節する
    操作であることを特徴とする図形描画方法。
  7. 【請求項7】 画面上の位置を指示することにより画面
    上に表示された図形を測定する図形測定方法において、
    表示されている道具アイコンを指示して道具を選択し、
    画面内に前記道具を表示させ、表示された前記道具に所
    定の操作を与えることにより、前記道具を所定の操作に
    応じた状態に表示させ、その状態の道具を用いて画面上
    に表示されている図形を測定することを特徴とする図形
    測定方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の図形測定方法において、
    前記道具が分度器であり、所定の操作に応じた状態に表
    示された前記分度器を用いて画面上に表示されている図
    形の角度を測定することを特徴とする図形測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の図形測定方法において、
    前記所定の操作が表示された前記分度器を移動させる操
    作および回転させる操作であることを特徴とする図形測
    定方法。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の図形測定方法におい
    て、前記所定の操作に応じた状態に表示された前記分度
    器の半円状輪郭線上のいずれかの位置が指示されたと
    き、表示された分度器のその位置の近傍部分を拡大表示
    することを特徴とする図形測定方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項10のいずれか1
    項に記載の図形描画方法または図形測定方法において、
    座標入力手段付表示装置を用いて画面上の位置を指示す
    ることを特徴とする画面描画方法または図形測定方法。
  12. 【請求項12】 プログラムを記憶した記憶媒体におい
    て、請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の図
    形描画方法または図形測定方法に従ってプログラミング
    したプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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