JP2003122919A - 知的所有権流動化支援方法 - Google Patents

知的所有権流動化支援方法

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JP2003122919A
JP2003122919A JP2001352408A JP2001352408A JP2003122919A JP 2003122919 A JP2003122919 A JP 2003122919A JP 2001352408 A JP2001352408 A JP 2001352408A JP 2001352408 A JP2001352408 A JP 2001352408A JP 2003122919 A JP2003122919 A JP 2003122919A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも一以上の知的所有権を組合せ新たな
ファンドを作成することによって、知的所有権の流動化
を行い当該企業等の資金調達を支援する知的所有権流動
化支援方法を提供することを目的とする。 【解決手段】流通単位に於いて用いる少なくとも一以上
の知的所有権を当初権利者から譲渡及び/又は実施権の
設定及び/又は信託の設定を受けたファンドであって、
前記ファンドは、予め定めた資産対応証券の発行条件に
従い前記資産対応証券を発行し、前記資産対応証券に対
して投資を行った投資家から投資資金を受領し、前記受
領した投資資金を前記当初権利者に対して支払い、前記
当初権利者から前記資産対応証券の元利金を受領し、前
記発行条件と前記受領した元利金とに基づいて前記当初
権利者から受領した元利金を前記投資家に対して支払う
知的所有権流動化支援方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0000】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一以上
の知的所有権を組合せ新たなファンドを作成することに
よって、知的所有権の流動化を行い当該企業等の資金調
達を支援する知的所有権流動化支援方法に関する。 ◎
【0000】
【従来の技術】企業等(法人のみならず個人であっても
良い)が何らかの商品等の販売、サービスの提供等の新
たなビジネスを行う場合にはそれらを製造、提供等する
為の資金調達が必要となる。この資金調達には不動産等
を担保とする銀行等からの融資を受ける間接金融、自ら
社債等の資産対応証券を発行し調達する直接金融、特開
2001−243347号公報に明示されているように
自らが有する知的所有権を自らが証券化して資金調達を
行う証券化等の方法がある。 ◎
【0000】
【発明が解決しようとする課題】間接金融、直接金融は
いずれもその企業等自体の信用リスクが反映し、その調
達コスト(融資利率、クーポン等に対するスプレッド)
に対する上乗せが行われる。そしてその信用リスクは一
般的に、格付け会社(例えばスタンダード・プアーズ
社、ムーディーズ社、フィッチ社等)が企業等に対して
行う格付けが影響を与える。この格付けとは企業等のい
わば信用度合いを客観化したものであって、企業等のバ
ランスシート、損益決算書、取引振り、事業目的等を総
合的に勘案し算出しているものである。 ◎
【0000】又特開2001−243347号公報に明
示されている発明は、企業等自らがいわば知的所有権を
担保とする証券を発行する方法であるが、この方法によ
っては証券の発行主体は企業等自らであるので、発行す
る証券は企業等の信用リスクから切り離すことが出来
ず、影響を受けることとなる。 ◎
【0000】従って間接金融、直接金融、上記公開公報
等に於いてこの企業等自らが資金調達を行う場合には企
業等の信用力が直接反映することとなり、例えば格付け
会社による格付けが「トリプルA」の企業Aと格付けが
「トリプルB」の企業Bとが私募債の発行によって資金
調達を試みた場合、企業Aは「直近日本国債10年+2
0bp(1bpは0.01%を意味する。又ここで
「+」は直近日本国債10年の利回りに20bpのスプ
レッド(金利上乗せ)を意味する)」の発行条件で私募
債を発行できるが、企業Bは「直近日本国債10年+1
50bp」でなければ発行できない(信用リスクが高い
(デフォルトする確率が高い)と判断される為)ことと
なる。当然のことながらこのスプレッドは金融市場の需
給等によって変動する。 ◎
【0000】つまり格付けが高い企業Aは、それが低い
企業Bと比較して低利で資金調達が行えることとなる。
これは企業Bに取って著しく不利益となる。 ◎
【0000】
【課題を解決するための手段】そこでこれら上記問題点
に鑑み少なくとも一以上の知的所有権を、予め定めた流
通単位(例えば商品、サービス、ビジネスモデル等)毎
にSPC(Special Purpose Comp
any)を含むSPV(Special Purpos
e Vehicle)、特許管理会社、チャリタブルト
ラスト等(以下、ファンドとする)に権利を譲渡、実施
権、信託等の設定を行い、そのファンドが流通単位毎の
債券、CP(コマーシャルペーパ)、優先出資証券、株
式、信託受益権等の資産対応証券を発行することによっ
て、企業自らの信用リスクから切り離した形で知的所有
権の流動化を支援する知的所有権流動化支援方法を発明
した。 ◎
【0000】又本発明に於けるストラクチャードファイ
ナンスの技術によって上述のような企業等の自らの信用
リスクではなく、当該資産(ここでは知的所有権)のキ
ャッシュフローに対する資産リスク(当該知的所有権を
用いた商品等が売れるか否か)に転換することが可能と
なり、企業等自らの格付けは例え高くなくとも、当該資
産に絡む資産リスクが少なければ高格付けを取得するこ
とが可能であって、それによって自らが資金調達を行う
よりも低利で資金調達を行うことが可能となる。 ◎
【0000】更に投資家は従来の知的所有権の取引のよ
うに個々の知的所有権の権利の存否、強弱の判断を行う
のではなく、主に商品、サービス等の流通単位が当該市
場によって受け入れられるか否か(即ち商品、サービス
等が売れるか否か)を判断(即ち資産リスクの判断)す
れば良く、知的所有権に関する詳細な知識を有していな
くとも、投資を行うことが可能となる。又ファンドには
複数の知的所有権が組み込まれている為、個々の権利の
存否等のリスクヘッジも併せて行うことが可能となる。 ◎
【0000】加えて、知的所有権を一意に価値評価する
ことの困難性に起因してバランスシート上に反映させる
ことが困難であった知的所有権を、ファンドが発行する
資産対応証券を介してファンドから当該知的所有権の譲
渡料等を受領できることによって一意に反映させること
も可能となる。これによって知的所有権の定量的評価も
可能となる。 ◎
【0000】請求項1の発明は、流通単位に於いて用い
る少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲渡
及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受けた
ファンドであって、前記ファンドは、予め定めた資産対
応証券の発行条件に従い前記資産対応証券を発行し、前
記資産対応証券に対して投資を行った投資家から投資資
金を受領し、前記受領した投資資金を前記当初権利者に
対して支払い、前記当初権利者から前記資産対応証券の
元利金を受領し、前記発行条件と前記受領した元利金と
に基づいて前記当初権利者から受領した元利金を前記投
資家に対して支払う知的所有権流動化支援方法である。 ◎
【0000】本発明によって、流通単位(自動車等の商
品、サービス、ビジネスモデル等の単位)毎にファンド
を設け、当該ファンドに対してそれを実施する為の知的
所有権を移転し、当該ファンドから資産対応証券を発行
し、その投資資金を当初権利者が受領することによっ
て、企業等の当初権利者が有している信用リスクから当
該ファンドに対する資産リスクへの転換が可能となり、
例え企業等の信用リスクが高くとも資産リスクが低けれ
ば、従来よりも低利で資金調達が可能となる。更に投資
家は個々の知的所有権の権利の存否、強弱の判断を行う
のではなく、資産リスクに対する判断を行えばよいこと
となる。従って従来のように知的所有権に関する詳細な
知識を有していなくとも(例えば金融市場に於けるアナ
リスト、ストラテジスト等であっても)当該ファンドに
対する投資判断の是非が容易となる。 ◎
【0000】請求項2の発明は、流通単位に於いて用い
る少なくとも一以上の知的所有権を複数の当初権利者か
ら譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を
受けたファンドであって、前記ファンドは、予め定めた
資産対応証券の発行条件に従い前記資産対応証券を発行
し、前記資産対応証券に対して投資を行った投資家から
投資資金を受領し、前記受領した投資資金を、前記投資
資金の受領を希望する当初権利者に対して予め定めた割
合に基づいて支払い、前記当初権利者から前記資産対応
証券の元利金と前記投資資金を受領していない当初権利
者の実施料との合計額を、前記当初権利者が受領した投
資資金の割合に応じて受領し、前記受領した実施料を前
記投資資金を受領していない当初権利者に対して支払
い、前記発行条件と前記受領した元利金とに基づいて前
記当初権利者から受領した元利金を前記投資家に対して
支払う知的所有権流動化支援方法である。 ◎
【0000】請求項2の発明によって、複数の当初権利
者であっても当該ファンドによって資金を調達すること
が可能となり、例えばジョイントベンチャー等のような
場合であっても効率的に資金調達が可能となる。 ◎
【0000】請求項3の発明は、流通単位に於いて用い
る少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲渡
及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受けた
ファンドであって、前記ファンドは、予め定めた資産対
応証券の発行条件に従い前記資産対応証券を発行し、前
記資産対応証券に対して投資を行った投資家から投資資
金を受領し、前記受領した投資資金を前記当初権利者以
外の投資対象者に対して支払い、前記投資対象者から前
記資産対応証券の元利金を受領し、前記発行条件と前記
受領した元利金とに基づいて前記投資対象者から受領し
た元利金を前記投資家に対して支払う知的所有権流動化
支援方法である。 ◎
【0000】本発明によって、ファンドに対して知的所
有権を提供していないもの(投資対象者)に対しても投
資資金を提供することが可能となる。これによってより
柔軟な投資をファンドが行うことが出来る。 ◎
【0000】請求項4の発明は、前記ファンドは、前記
ファンドが有する知的所有権の実施権及び/又は信託の
設定を他のファンド及び/又は知的所有権を有すること
の出来るものに対して行い、前記他のファンド及び/又
は前記知的所有権を有することの出来るものから前記設
定した知的所有権の実施権及び/又は信託の実施料を受
領する知的所有権流動化支援方法である。 ◎
【0000】本発明によって、無体財産権である知的所
有権の特長を生かして、ファンドが有する知的所有権を
更に他のファンド、知的所有権を有することの出来るも
の(即ち権利能力のある者)に対して実施権、信託を設
定することによって、ファンド自らが当初権利者となり
売上を創出することが可能となる。従ってこのようなフ
ァンドを複数設けることによって、流通単位毎の投資を
投資家から募ることが可能となり、従来のような企業に
対する投資のみならず、流通単位毎に対する投資も可能
となる。 ◎
【0000】請求項5の発明は、前記ファンドは、前記
当初権利者から前記ファンドに対して引き渡された元利
金の金額が前記資産対応証券の発行条件に不足する場
合、前記不足金額を算出し、前記不足金額を予め定めた
リスクヘッジ相手方に対して通知し、前記リスクヘッジ
相手方に対して前記不足金額の支払いを行わせ、前記リ
スクヘッジ相手方から受領した不足金額と前記当初権利
者から受領した元利金とに基づいて前記投資家に対して
元利金の支払を行う知的所有権流動化支援方法である。 ◎
【0000】一般に資産対応証券、有価証券等に対する
投資は、元本割れ等の投資リスクをはらんでいる。従っ
て本発明に於ける資産対応証券に於いても流通単位が商
品市場に於いて売れ行きが悪い等の問題から期待した収
益を投資家が得られない場合もある。本発明によって、
その投資リスクを最低限に軽減し、投資家による投資価
値を上昇させることが可能となる。 ◎
【0000】請求項12の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理システムであって、
前記ファンドが有する知的所有権に関する情報を格納す
る知的所有権データベースと、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報を格納するファンドデータベー
スと、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設定及
び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為されたこ
とを前記当初権利者又は前記当初権利者システムから受
け付け、前記知的所有権データベースに格納する知的所
有権受付手段と、前記ファンドが発行する資産対応証券
の発行条件を受付け、前記資産対応証券の発行を行う資
産対応証券発行手段と、前記発行した資産対応証券に対
して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資家に
関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関システム
から受付け前記ファンドデータベースに格納する投資受
付手段と、前記ファンドに為された投資家による投資資
金を前記当初権利者に対して支払う旨を前記金融機関及
び/又は前記金融機関システムに対して通知する投資資
金支払手段と、前記当初権利者から前記ファンドに対し
て元利金の引渡が為された旨の通知を前記当初権利者及
び/又は前記当初権利者システム及び/又は前記金融機
関及び/又は前記金融機関システムのいずれかから受付
ける元利金受領手段と、前記ファンドデータベースに格
納している前記投資家に関する情報を抽出し、前記投資
家が行っている投資金額に応じて前記当初権利者から受
領した元利金の支払いを前記投資家に対して行う旨の通
知を前記金融機関及び/又は前記金融機関システムに対
して行う元利金支払手段とを有するファンド管理システ
ムである。 ◎
【0000】請求項23の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理方法であって、前記
ファンドが有する知的所有権に関する情報を知的所有権
データベースに格納しており、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報をファンドデータベースに格納
しており、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設
定及び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為され
たことを前記当初権利者又は前記当初権利者システムか
ら受け付け、前記受け付けた情報を前記知的所有権デー
タベースに格納し、前記ファンドが発行する資産対応証
券の発行条件を受付け、前記発行条件に基づいて前記資
産対応証券の発行を行い、前記発行した資産対応証券に
対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資家
に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関システ
ムから受付け、前記受け付けた情報を前記ファンドデー
タベースに格納し、前記ファンドに為された投資家によ
る投資資金を前記当初権利者に対して支払う旨を前記金
融機関及び/又は前記金融機関システムに対して通知
し、前記当初権利者から前記ファンドに対して元利金の
引渡が為された旨の通知を前記当初権利者及び/又は前
記当初権利者システム及び/又は前記金融機関及び/又
は前記金融機関システムのいずれかから受付け、前記フ
ァンドデータベースに格納している前記投資家に関する
情報を抽出し、前記投資家が行っている投資金額に応じ
て前記当初権利者から受領した元利金の支払いを前記投
資家に対して行う旨の通知を前記金融機関及び/又は前
記金融機関システムに対して行うファンド管理方法であ
る。 ◎
【0000】請求項12及び請求項23の発明によっ
て、ファンドを効率的、自動的に管理することが可能と
なる。これによってファンドを管理する証券会社等の負
担を大幅に削減することが可能となる。更に流通単位
(自動車等の商品、サービス、ビジネスモデル等の単
位)毎にファンドを設け、当該ファンドに対してそれを
実施する為の知的所有権を移転し、当該ファンドから資
産対応証券を発行し、その投資資金を当初権利者が受領
することによって、企業等の当初権利者が有している信
用リスクから当該ファンドに対する資産リスクへの転換
が可能となり、例え企業等の信用リスクが高くとも資産
リスクが低ければ、従来よりも低利で資金調達が可能と
なる。更に投資家は個々の知的所有権の権利の存否、強
弱の判断を行うのではなく、資産リスクに対する判断を
行えばよいこととなる。従って従来のように知的所有権
に関する詳細な知識を有していなくとも(例えば金融市
場に於けるアナリスト、ストラテジスト等であっても)
当該ファンドに対する投資判断の是非が容易となる。 ◎
【0000】請求項13の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を複数の当初権利者
から譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定
を受けたファンドを管理するファンド管理システムであ
って、前記ファンドが有する知的所有権に関する情報を
格納する知的所有権データベースと、前記ファンドが発
行する資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファン
ドに対する投資家に関する情報を格納するファンドデー
タベースと、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の
設定及び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為さ
れたことを前記当初権利者又は前記当初権利者システム
から受け付け、前記知的所有権データベースに格納する
知的所有権受付手段と、前記ファンドが発行する資産対
応証券の発行条件を受付け、前記資産対応証券の発行を
行う資産対応証券発行手段と、前記発行した資産対応証
券に対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投
資家に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関シ
ステムから受付け前記ファンドデータベースに格納する
投資受付手段と、前記ファンドに為された投資家による
投資資金を、前記投資資金の受領を希望する当初権利者
に対して予め定めた割合に基づいて支払う旨を前記金融
機関及び/又は前記金融機関システムに対して通知する
投資資金支払手段と、前記資産対応証券の元利金と前記
投資資金を受領していない当初権利者の実施料との合計
額の引渡が前記当初権利者が受領した投資資金の割合に
応じて前記当初権利者から前記ファンドに対して為され
た旨の通知を前記当初権利者及び/又は前記当初権利者
システム及び/又は前記金融機関及び/又は前記金融機
関システムのいずれかから受付ける元利金受領手段と、
前記投資資金を受領していない当初権利者に対して前記
実施料の支払を行う旨の通知と、前記ファンドデータベ
ースに格納している前記投資家に関する情報を抽出し、
前記投資家が行っている投資金額に応じて前記当初権利
者から受領した元利金の支払いを前記投資家に対して行
う旨の通知を前記金融機関及び/又は前記金融機関シス
テムに対して行う元利金支払手段とを有するファンド管
理方法である。 ◎
【0000】請求項24の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理方法であって、前記
ファンドが有する知的所有権に関する情報を知的所有権
データベースに格納しており、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報をファンドデータベースに格納
しており、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設
定及び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為され
たことを前記当初権利者又は前記当初権利者システムか
ら受け付け、前記受け付けた情報を前記知的所有権デー
タベースに格納し、前記ファンドが発行する資産対応証
券の発行条件を受付け、前記発行条件に基づいて前記資
産対応証券の発行を行い、前記発行した資産対応証券に
対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資家
に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関システ
ムから受付け、前記受け付けた情報を前記ファンドデー
タベースに格納し、前記ファンドに為された投資家によ
る投資資金を前記投資資金の受領を希望する当初権利者
に対して予め定めた割合に基づいて支払う旨を前記金融
機関及び/又は前記金融機関システムに対して通知し、
前記資産対応証券の元利金と前記投資資金を受領してい
ない当初権利者の実施料との合計額の引渡が前記当初権
利者が受領した投資資金の割合に応じて前記当初権利者
から前記ファンドに対して為された旨の通知を前記当初
権利者及び/又は前記当初権利者システム及び/又は前
記金融機関及び/又は前記金融機関システムのいずれか
から受付け、前記投資資金を受領していない当初権利者
に対して前記実施料の支払いを行う旨の通知を行い、前
記ファンドデータベースに格納している前記投資家に関
する情報を抽出し、前記投資家が行っている投資金額に
応じて前記当初権利者から受領した元利金の支払いを前
記投資家に対して行う旨の通知を前記金融機関及び/又
は前記金融機関システムに対して行うファンド管理方法
である。 ◎
【0000】請求項13及び請求項24の発明によっ
て、複数の当初権利者であってもファンドを効率的、自
動的に管理することが可能となる。これによってファン
ドを管理する証券会社等の負担のを大幅に削減すること
が可能となる。又当該ファンドによって資金を調達する
ことが可能となり、例えばジョイントベンチャー等のよ
うな場合であっても効率的に資金調達が可能となる。 ◎
【0000】請求項14の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理システムであって、
前記ファンドが有する知的所有権に関する情報を格納す
る知的所有権データベースと、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報を格納するファンドデータベー
スと、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設定及
び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為されたこ
とを前記当初権利者又は前記当初権利者システムから受
け付け、前記知的所有権データベースに格納する知的所
有権受付手段と、前記ファンドが発行する資産対応証券
の発行条件を受け付け、前記資産対応証券の発行を行う
資産対応証券発行手段と、前記発行した資産対応証券に
対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資家
に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関システ
ムから受け付け前記ファンドデータベースに格納する投
資受付手段と、前記ファンドに為された投資家による投
資資金を前記当初権利者以外の投資対象者に対して支払
う旨を前記金融機関及び/又は前記金融機関システムに
対して通知する投資資金支払手段と、前記投資対象者か
ら前記ファンドに対して元利金の引渡が為された旨の通
知を前記投資対象者及び/又は前記投資対象者が有する
コンピュータシステム及び/又は前記金融機関及び/又
は前記金融機関システムのいずれかから受け付ける元利
金受領手段と、前記ファンドデータベースに格納してい
る前記投資家に関する情報を抽出し、前記投資家が行っ
ている投資金額に応じて前記投資対象者から受領した元
利金の支払いを前記投資家に対して行う旨の通知を前記
金融機関及び/又は前記金融機関システムに対して行う
元利金支払手段とを有するファンド管理システムであ
る。 ◎
【0000】請求項25の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理方法であって、前記
ファンドが有する知的所有権に関する情報を知的所有権
データベースに格納しており、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報をファンドデータベースに格納
しており、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設
定及び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為され
たことを前記当初権利者又は前記当初権利者システムか
ら受け付け、前記受け付けた情報を前記知的所有権デー
タベースに格納し、前記ファンドが発行する資産対応証
券の発行条件を受け付け、前記発行条件に基づいて前記
資産対応証券の発行を行い、前記発行した資産対応証券
に対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資
家に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関シス
テムから受け付け、前記受け付けた情報を前記ファンド
データベースに格納し、前記ファンドに為された投資家
による投資資金を前記当初権利者以外の投資対象者に対
して支払う旨を前記金融機関及び/又は前記金融機関シ
ステムに対して通知し、前記投資対象者から前記ファン
ドに対して元利金の引渡が為された旨の通知を前記投資
対象者及び/又は前記投資対象者が有するコンピュータ
システム及び/又は前記金融機関及び/又は前記金融機
関システムのいずれかから受け付け、前記ファンドデー
タベースに格納している前記投資家に関する情報を抽出
し、前記投資家が行っている投資金額に応じて前記投資
対象者から受領した元利金の支払いを前記投資家に対し
て行う旨の通知を前記金融機関及び/又は前記金融機関
システムに対して行うファンド管理方法である。 ◎
【0000】請求項14及び請求項25の発明によっ
て、本発明によって、ファンドに対して知的所有権を提
供していないもの(投資対象者)に対しても投資資金を
提供することが可能となる。これによってより柔軟な投
資をファンドが行うことが出来る。 ◎
【0000】請求項15の発明は、前記ファンド管理シ
ステムは、前記ファンドが有する知的所有権に関する情
報を前記知的所有権データベースから抽出し、前記抽出
した知的所有権の実施権及び/又は信託の設定を行わせ
る通知を他のファンド及び/又は知的所有権を有するこ
との出来るものに対して行うライセンス手段と、前記元
利金受領手段は、更に前記他のファンド及び/又は前記
知的所有権を有することの出来るものから前記設定した
知的所有権の実施権及び/又は信託の実施料を受領する
ファンド管理システムである。 ◎
【0000】請求項26の発明は、前記ファンド管理方
法は、前記ファンドが有する知的所有権に関する情報を
前記知的所有権データベースから抽出し、前記抽出した
知的所有権の実施権及び/又は信託の設定を行わせる通
知を他のファンド及び/又は知的所有権を有することの
出来るものに対して行い、前記他のファンド及び/又は
前記知的所有権を有することの出来るものから前記設定
した知的所有権の実施権及び/又は信託の実施料を受領
するファンド管理方法である。 ◎
【0000】請求項15及び請求項26の発明によっ
て、無体財産権である知的所有権の特長を生かして、フ
ァンドが有する知的所有権を更に他のファンド、知的所
有権を有することの出来るもの(即ち権利能力のある
者)に対して実施権、信託を設定することによって、フ
ァンド自らが当初権利者となり売上を創出することが可
能となる。従ってこのようなファンドを複数設けること
によって、流通単位毎の投資を投資家から募ることが可
能となり、従来のような企業に対する投資のみならず、
流通単位毎に対する投資も可能となる。 ◎
【0000】請求項16の発明は、前記ファンド管理シ
ステムは、前記元利金受領手段に於いて受け付けた、前
記当初権利者から前記ファンドに対して引き渡された元
利金の金額が前記資産対応証券の発行条件に不足する場
合、前記不足金額を算出し、前記不足金額を予め定めた
リスクヘッジ相手方に対して通知し、前記リスクヘッジ
相手方に対して前記不足金額の支払いを行わせるリスク
ヘッジ手段と、前記元利金支払手段は、前記リスクヘッ
ジ相手方から受領した不足金額と前記当初権利者から受
領した元利金とに基づいて前記投資家に対して元利金の
支払を行う旨の通知を前記金融機関及び/又は前記金融
機関システムに対して行うファンド管理システムであ
る。 ◎
【0000】請求項27の発明は、前記ファンド管理方
法は、前記当初権利者から前記ファンドに対して引き渡
された元利金の金額が前記資産対応証券の発行条件に不
足する場合、前記不足金額を算出し、前記不足金額を予
め定めたリスクヘッジ相手方に対して通知し、前記リス
クヘッジ相手方に対して前記不足金額の支払いを行わ
せ、前記リスクヘッジ相手方から受領した不足金額と前
記当初権利者から受領した元利金とに基づいて前記投資
家に対して元利金の支払を行う旨の通知を前記金融機関
及び/又は前記金融機関システムに対して行うファンド
管理方法である。 ◎
【0000】請求項16及び請求項27の発明によっ
て、本発明に於ける資産対応証券に於いても流通単位が
商品市場に於いて売れ行きが悪い等の問題から期待した
収益を投資家が得られない場合の投資リスクを最低限に
軽減し、投資家による投資価値を上昇させることが可能
となる。又これらの管理を自動的に行うことによって管
理を行う証券会社等の負担を大幅に軽減することが可能
となる。◎
【0000】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様の一例を図1及
び図2の概念図、図4のフローチャート図とを用いて詳
細に説明する。尚説明の簡略化の為手数料、租税等は省
略しているが、実際はこれらの処理も為されていること
は当然である。又元利金との記載は、元金及び/又は利
息(クーポン等の利払い)を意味しており、発行条件に
従って投資家3に対して利払い期毎に支払われるもので
ある。従って中途に於いては、利払いのみを行い資産対
応証券の償還日等に元金の償還を行っても良い。 ◎
【0000】自らが有する知的所有権を流動化すること
によって、資金を得ることを希望する当初権利者1(企
業等の他、個人であっても良い)は、流動化を行う対象
となる流通単位(例えば自動車等)を定め、当該流通単
位を製造等する際に用いる知的所有権をピックアップす
る(S100)。 ◎
【0000】当該知的所有権をS100に於いてピック
アップ後、資産対応証券を発行するファンド2(SP
V、特許管理会社、チャリタブルトラスト等)を当初権
利者1とは別に設け、当該ファンド2に対してS100
に於いてピックアップした知的所有権の全て又は一部を
譲渡、実施権、信託等の設定を行う(S110)。 ◎
【0000】知的所有権を当初権利者1から譲受等した
ファンド2は、それに基づき資産対応証券の発行条件を
定め、資産対応証券を発行する(S120)。この際に
発行する資産対応証券としては債券、CP、優先出資証
券、株式、信託受益権等がある。 ◎
【0000】S120に於いて発行された資産対応証券
は、投資家3による投資を受けその投資資金がファンド
2に還元される(S130)。ファンド2は、S110
に於いて為された譲受等に対する対価として当初権利者
1に対して資金の支払いを行い(S140)、その資金
に基づいて当初権利者1は、流通単位を商品として製造
し/サービスとして提供し、商品市場4に於いて販売を
行う(S150)。ここで当初権利者1は、商品等を製
造/提供するほか、ファンド2が有する知的所有権を第
三者に対して実施権を許諾する等によって売上をあげて
も良い。尚、ファンド2が有することとなった知的所有
権は、当初権利者1がその流通単位の製造・販売等の知
的所有権の実施を行う場合には、実施権を当初権利者1
に対して設定しておくのは当然である。これは明記され
ていなくても以下に於いても同様である。 ◎
【0000】販売が為された商品、サービス等に対して
当初権利者1に対してその売上代金が入る。その売上代
金からファンド2に対して支払わなければならない代金
(即ちファンド2が発行した資産対応証券の投資家3に
対する元利金)を引渡し(S160)、ファンド2は予
め定められた資産対応証券の発行条件に基づいて投資家
3に対して元利金等の支払を行う(S170)。 ◎
【0000】上記プロセスの場合、当初権利者1からフ
ァンド2に対して支払われる金額は、売上によって影響
されることとなり、投資家3にとっては元利金の支払い
を受領することが出来ないリスクがある。その為、この
投資家3への元利金等の支払を投資資金を受領した当初
権利者1、金融機関(金融機関として銀行、証券会社、
投資銀行、カード会社、信用保証会社等を含む)等の保
証機関(以下リスクヘッジ相手方5)との間に不足額の
保証(損失補填、支払承諾、保険等の保証システム)を
用いることによってリスクヘッジする場合のプロセスの
流れの一例を図1及び図3の概念図、図5のフローチャ
ート図とを用いて以下に説明する。尚上記と重複する部
分については説明を省略する。 ◎
【0000】S200からS220は、S100からS
120と同様であるので説明を省略する。S220によ
って資産対応証券を発行するファンド2は、資産対応証
券の発行条件に従って元利金の支払いを確実に行う為、
保証機関であるリスクヘッジ相手方5と不足額の保証を
締結する(S230)。この締結によって不足額の保証
に対するプレミアムがファンド2からリスクヘッジ相手
方5に対して支払われる。このプレミアムの支払いはフ
ァンド2に対して投資家3が投資を行った後でも良い。
又一括で支払われなくとも分割で支払われても良いこと
は言うまでもない。これらは以下のプロセスであっても
同様である。 ◎
【0000】S240からS270は前記と同様なので
説明を省略する。S270に於いて商品等の売上に基づ
いて当初権利者1からファンド2へ元利金の引渡が行わ
れ、この元利金の引渡が投資家3に対して支払う金額よ
りも少なかった場合(S280)、S230に於ける支
払承諾を行ったリスクヘッジ相手方5に対してファンド
2は不足分の金額を通知し、その支払いを受領する(S
290)。ここでファンド2が支払を受ける不足金額は
元利金の不足額、元金の不足額のいずれであっても良
い。 ◎
【0000】S290に於いて支払を受けた後又はS2
70に於いて受領した金額が不足していない場合は、投
資家3へ元利金の支払いを行う(S300)。この際に
S280に於いて元利金が不足しており元金分の充当し
か受けられなかった場合には、利払いは為されなくとも
良い。これはS220に於いて資産対応証券を発行する
際に定めた発行条件等に基づいて行うこととなる。 ◎
【0000】尚、本実施態様に於いては一の当初権利者
1である場合を説明したが、二以上の当初権利者1であ
っても同様に実施することが出来る。その場合には、流
通単位に用いる二以上の当初権利者1が有する知的所有
権を一のファンド2に譲渡/実施権の設定/信託の設定
を行い、ファンド2で資産対応証券の発行を行い投資資
金を集める。 ◎
【0000】投資資金の受領を希望する一又は二以上の
当初権利者1に対して投資資金がファンド2から支払わ
れ、商品・サービス等を製造、販売する。この売上代金
から投資家3に対して支払う元利金と投資資金の支払い
を受けていない当初権利者1(即ち知的所有権のみを譲
渡等した当初権利者1)へ支払う実施料等との合計額
を、当初権利者1がその受領した投資資金の割合に応じ
てファンド2に対して引渡す。投資資金を受領していな
い当初権利者1の貢献度又は当該商品、サービス等に於
いて提供した知的所有権の貢献度等に応じて、ファンド
2は投資資金を受領していない当初権利者1に対して実
施料等を支払い、元利金を投資家3に支払う。これによ
って、例えば複数の企業等がジョイントしてビジネスを
行う場合等、容易に資金調達を行うことが可能となる。
複数の当初権利者1がいる場合の概念図を図8及び図9
に示す。 ◎
【0000】例えば当初権利者1が三者(当初権利者
A、当初権利者B、当初権利者C)であって、投資資金
を受領する割合が当初権利者Aが70%、当初権利者B
が30%、当初権利者Cが0%(受領しない)であった
場合、これらの投資資金に基づいて商品市場4に於いて
商品等を製造、販売する。その結果生じる売上代金から
ファンド2が投資家3へ支払う元利金とファンド2が投
資資金を受領していない当初権利者Cに対して支払う実
施料等との合計額のうち、70%を当初権利者Aが、3
0%を当初権利者Bがファンド2に対して引き渡す。フ
ァンド2は当初権利者A、Bから受領した金額から当初
権利者Cに対して実施料等を支払い、投資家3に対して
元利金を支払うこととなる。これによってファンド2は
投資家3に対して複数の当初権利者1が存在していても
支払うことが可能となる。 ◎
【0000】更にファンド2が有している知的所有権を
他のファンド(もしくはファンドではなく、他の知的所
有権の権利を有することが出来るものであっても良い。
本実施態様に於いては他のファンドに対して設定を行う
場合を説明するが、それ以外であっても同様に行える)
に対して実施権、信託の設定を行うことも可能である。
つまり知的所有権は無体財産権であるので、不動産と異
なり同時に複数のファンドで知的所有権を使用すること
が可能となる。例えば乗用車のファンド2であって、そ
のファンド2がエンジンにかかる特許権を有していた場
合、他のファンド(例えば軽トラックのファンド)に於
いて同一のエンジンにかかる特許権を用いることも可能
である。 ◎
【0000】このような場合には、知的所有権を有して
いるファンド2からその知的所有権を使用する他のファ
ンドに対して実施権、信託の設定等を行うことが可能と
なる。即ち、上記のファンド2に複数の当初権利者1が
存在する場合(図8及び図9)に於いて、ファンド2自
体が他のファンドでは当初権利者1となり実施料等を得
る場合である。この場合の概念図を図10及び図11に
示す。 ◎
【0000】この場合にはファンド2(知的所有権を有
するファンド)が他のファンド(知的所有権の実施権等
を設定するファンド)に対して実施権等を設定したこと
に対する対価である実施料等(当然実施料等は無償であ
っても良い)を自らのファンド2(知的所有権を有する
ファンド)自体の売上としてそれを投資家3に対して支
払う元利金に引当てても良い。このようにすることによ
って、当初権利者1がファンド2に対して引き渡す元利
金を逓減することが可能となる。 ◎
【0000】更に別の実施態様として、ファンド2は知
的所有権を譲渡等した当初権利者1ではなく、ファンド
2に対して知的所有権を譲渡等していない投資対象者2
2に対してファンド2の投資資金を支払っても良い。こ
の場合の概念図を図13及び図14に示す。これは、例
えば親会社Xが全ての知的所有権を有しており、その知
的所有権に基づいてファンド2を設けるが、親会社Xの
子会社Yに商品の製造、サービスの提供等を行わせる場
合が該当する。当然のことながら当初権利者1と投資対
象者22の間には企業間の親子関係がなくても良いこと
は当然である。 ◎
【0000】ファンド2は、投資家3によって投資され
た投資資金を投資対象者22に対して支払い(この際に
ファンドから投資対象者22に対して実施権等が設定さ
れていることは当然である)、投資対象者22は商品の
製造、サービスの提供等を商品市場4に於いて行う。投
資対象者22はその売上代金から元利金をファンド2に
対して引渡し(複数の投資対象者22が存在する場合は
受領した投資資金の割合に応じて引渡し、投資資金を受
領していない当初権利者がいる場合には元利金と実施料
とを引渡し)、ファンド2は投資対象者22から受領し
た元利金を投資家3に対して支払う(投資資金を受領し
ていない当初権利者がいる場合には実施料を投資資金を
受領していない当初権利者1に支払う)。 ◎
【0000】これによってファンド2に知的所有権を提
供していないものに対しても投資資金を提供することが
可能となる。更に図1から図3、図8から図11、図1
3と図14とを相互に組み合わせる(例えば複数の当初
権利者1から知的所有権をファンド2に譲渡等し、投資
資金を受領する当初権利者1、投資資金を受領しない当
初権利者、知的所有権をファンド2に提供していないが
投資資金を受領する投資対象者22が存在する)ことも
可能であるが、これらは上記のプロセスを単に組み合わ
せるだけで可能であるので、詳細な説明は省略する。 ◎
【0000】尚、資金対応証券等の償還となった場合に
は、ファンド2が有している知的所有権は、当初権利者
1に対して再譲渡等される。これは明記していなくとも
当然である。 ◎
【0000】更に、上記ファンド2の管理をコンピュー
タシステム上に於いて実現する場合(ファンド管理シス
テム6)のシステム構成の一例を図6のシステム構成図
に示す。ファンド2の管理を行うのはファンド2自らが
行っても良いし、ファンド2が発行する資産対応証券を
管理する証券会社等が行っても良い。 ◎
【0000】ファンド管理システム6は、知的所有権受
付手段7、資産対応証券発行手段8、投資受付手段9、
投資資金支払手段10、元利金支払手段11、元利金受
領手段12、知的所有権データベース13、ファンドデ
ータベース14とを有している。 ◎
【0000】金融機関システム20は、金融機関が有す
る口座を管理するシステムであって、例えば公知の勘定
系システムが該当する。金融機関システム20は、知的
所有権の当初権利者1が有する当初権利者口座15、フ
ァンド2が有するファンド口座16、投資家3が有する
投資家口座17を有している。又金融機関に於ける口座
は、本実施態様に於いては説明の便宜上同一金融機関内
にある場合を説明するが、当然のことながらこれらが複
数の金融機関に分散していても良い。 ◎
【0000】知的所有権受付手段7は、当初権利者1が
有している知的所有権の譲渡、実施権の設定、信託の設
定等が為されたことを当初権利者1又は当初権利者1が
有するコンピュータシステムから受付け、受け付けた情
報を知的所有権データベース13(後述)に格納する手
段である。 ◎
【0000】資産対応証券発行手段8は、ファンド2が
発行する資産対応証券の発行条件等を受付け、当該資産
対応証券を発行する手段である。 ◎
【0000】投資受付手段9は、資産対応証券発行手段
8が発行した証券に対して投資家3が行った投資の情
報、例えば投資家口座17からファンド口座16に資金
が移動する、資産対応証券の売買が為される等に基づい
て、資産対応証券をどの投資家3が有しているのかを管
理する手段である。 ◎
【0000】投資資金支払手段10は、ファンド2に対
して為された投資家3による投資であって、ファンド口
座16に格納している投資資金を、当初権利者口座15
に支払う旨を金融機関又は金融機関システム20に対し
て通知する手段である。 ◎
【0000】元利金受領手段12は、金融機関又は金融
機関システム20に於いて当初権利者1が有する当初権
利者口座15からファンド口座16に対して元利金の引
渡が為された旨の通知を当初権利者1、当初権利者1が
有するコンピュータシステム(当初権利者1システ
ム)、金融機関、金融機関システム20のいずれかから
受付ける手段である。 ◎
【0000】元利金支払手段11は、元利金受領手段1
2に於いて受け付けた、当初権利者1からファンド2に
対して元利金の引渡が為された旨の通知に基づいて、フ
ァンド2が発行している資産対応証券を有している投資
家3に関する情報をファンドデータベース14から抽出
し、当該投資家3の投資家口座17に対して元利金をフ
ァンド口座16から支払う旨の通知を金融機関又は金融
機関システム20に対して行う手段である。 ◎
【0000】知的所有権データベース13は、当初権利
者1からファンド2に対して譲渡、実施権の設定、信託
の設定等が為された知的所有権に関する情報を格納する
データベースである。知的所有権に関する情報は、当該
知的所有権の権利期間、権利内容等を示す。 ◎
【0000】ファンドデータベース14は、ファンド2
が発行している資産対応証券の発行条件、当該資産対応
証券を有している投資家3(即ち元利金の支払対象とな
る投資家3)に関する情報(氏名、住所、連絡先、口座
番号、投資金額等の資産対応証券の管理上必要な情報)
を格納しているデータベースである。 ◎
【0000】次にファンド2又はファンド2が発行する
資産対応証券を管理する証券会社等が当該ファンド管理
システム6を用いて管理を行う場合のプロセスの流れの
一例を図6のシステム構成図、図4のフローチャート図
とを用いて説明する。 ◎
【0000】当初権利者1は自らが有する知的所有権の
中から流動化を行う対象となる流通単位を定め、当該流
通単位を製造等する際に用いる知的所有権をピックアッ
プする(S100)。例えば流通単位が自動車である場
合には、当該自動車を製造・販売等するのに用い、自ら
が権利を有する知的所有権(例えばエンジンに関する知
的所有権、車体に関する知的所有権)をピックアップす
る。 ◎
【0000】当該知的所有権をS100に於いてピック
アップ後、資産対応証券を発行するファンド2(SP
V、特許管理会社等)を当初権利者1とは別に設け、当
該ファンド2に対してS100に於いて知的所有権の全
て又は一部を譲渡、実施権、信託等の設定を行う(S1
10)。この設定を行った旨を当初権利者1又は当初権
利者1が有するコンピュータシステム(当初権利者1シ
ステム)からファンド2又はファンド管理システム6に
対して通知を行う。 ◎
【0000】ファンド2又はファンド管理システム6は
前記通知を知的所有権受付手段7に於いて受付け、当該
知的所有権に関する情報を知的所有権データベース13
に格納する。知的所有権データベース13に格納してい
るファンド2が有する知的所有権と当該知的所有権を用
いて当初権利者1が行う流通単位とに基づいてファンド
2が発行する資産対応証券の発行条件等をファンド2又
はその管理を行う証券会社等が決定し、それを資産対応
証券発行手段8に於いて受け付ける。受け付けた資産対
応証券の発行条件等はファンドデータベース14に格納
する。 ◎
【0000】資産対応証券発行手段8は、当該決定した
資産対応証券を発行し(S120)、投資家3はそれに
対して投資(即ち資産対応証券の購入等)を行う(S1
30)。投資家3が投資を行うことによって、投資家3
が金融機関システム20に有している投資家口座17か
らファンド2が金融機関システム20に有しているファ
ンド口座16に資金が移動する。即ち上記の資金移動の
通知を金融機関又は金融機関システム20から投資受付
手段9に於いて受付け、投資を行った投資家3に関する
情報をファンドデータベース14に格納する。このよう
に知的所有権を当初権利者1から分離すし、ファンド2
が資産対応証券を発行することによって当初権利者1が
有する信用リスクから資産リスクへの転換が可能とな
り、従って格付け会社等による資産対応証券に対する高
格付けを取得することも可能となる。即ち高格付けを取
得できることは低利で資金調達が行えることを意味して
いる。 ◎
【0000】ファンド2に対して投資された投資資金
(即ち投資家口座17からファンド口座16に移動した
資金)を、S110に於いて譲受等した対価として、当
初権利者1が有する当初権利者口座15に対してファン
ド口座16から移動するように投資資金支払手段10が
金融機関又は金融機関システム20に対して通知する。
この通知に基づいて金融機関又は金融機関システム20
が資金移動を行い、この資金移動によってファンド2か
ら当初権利者1へ資金が移動することとなり(S14
0)、当初権利者1は必要資金を低利で調達できること
となる。これは投資資金を自らが直接発行する資産対応
証券ではなく、別途設けたファンド2が発行する資産対
応証券から調達することによって、自らの信用リスクで
はなく資産リスクに転換することが可能(信用リスクを
切り離すことが可能)となったからである。 ◎
【0000】当初権利者口座15にファンド2から資金
を受領した当初権利者1は、この調達した資金に基づい
て設備投資、宣伝活動等を行うことによって、流通単位
を商品、サービスとして商品市場4で提供・販売する
(例えば自動車を販売する)(S150)。この販売活
動によって、その売上代金が当初権利者口座15に入金
されることとなる(自動車の売上代金が入金される)。 ◎
【0000】資産対応証券の発行条件等に基づいてファ
ンド2は投資家3に対して元利金の支払を行わなければ
ならないので、元利金の支払タイミング(例えば期末毎
等)前(同時であっても良い)に当初権利者口座15か
らファンド口座16に対して当初権利者1は元利金の引
渡を行う(S160)。この資金移動が為された旨の通
知を元利金受領手段12が当初権利者1、当初権利者1
システム、金融機関、金融機関システム20のいずれか
から受付け、ファンドデータベース14に元利金の金額
を格納する。 ◎
【0000】元利金の支払タイミングに於いて元利金支
払手段11が、ファンドデータベース14に格納してい
る当該資産対応証券を有している投資家3に関する情報
を抽出し、ファンド口座16から投資家口座17に対し
て、投資金額と前記ファンドデータベース14に格納し
た元利金の金額とに基づいて元利金の支払を行う旨の通
知を金融機関又は金融機関システム20に対して行い、
元利金がファンド口座16から各投資家口座17に対し
て支払われる(S170)。以上のプロセスを資産対応
証券の償還日まで繰り返すこととなる。 ◎
【0000】次に上記ファンド管理システム6に対して
前述のリスクヘッジ構造を取り入れた場合を説明する。
図7にリスクヘッジ構造を有するファンド管理システム
6のシステム構成の一例であるシステム構成図を示す。
尚、上記説明と重複する部分については簡略化の為説明
を省略する。 ◎
【0000】ファンド管理システム6は更に、当初権利
者1から受領した元利金のみでは当該資産対応証券の発
行条件等に基づいた投資家3への元利金の支払が行えな
い場合のリスクヘッジを行うリスクヘッジ手段18を有
している。 ◎
【0000】元利金又は元金の支払いが行えない場合の
不足額を保証機関であるリスクヘッジ相手方5とファン
ド2との間で不足額の保証を締結し、それに基づいてリ
スクヘッジ手段18は当該不足額の算出等のリスクヘッ
ジを行う手段である。 ◎
【0000】金融機関システム20は、リスクヘッジ相
手方口座19を更に有している。 ◎
【0000】図7に於けるファンド管理システム6のプ
ロセスの流れの一例を図5のフローチャート図を用いて
説明する。S200からS220は、S100からS1
20と同様であるので説明を省略する。 ◎
【0000】S220によって資産対応証券を発行する
ファンド2は、資産対応証券の発行条件等に従って元利
金の支払を確実に行う為、リスクヘッジ相手方5と不足
額の保証を締結し(S230)、リスクヘッジ手段18
に於いてリスクヘッジ相手方5に対して支払うべきプレ
ミアムの算出を行う。当該プレミアムの算出後、プレミ
アム相当額をファンド口座16からリスクヘッジ相手方
口座19に対して支払う旨の通知を金融機関又は金融機
関システム20に対して行う。この支払は投資家3によ
る資産対応証券への投資が為され、ある程度の金額がフ
ァンド口座16に蓄積されてから行っても良いし、予め
いくらかの金額をファンド口座16に蓄積しておくこと
によって、事前に行っても良い。この通知を受け付けた
金融機関又は金融機関システム20は、プレミアム相当
額をファンド口座16からリスクヘッジ相手方口座19
に移動する。 ◎
【0000】S240からS270は前記と同様なので
説明を省略する。S270に於いて商品等の売上に基づ
いて当初権利者口座15からファンド口座16へ元利金
の引渡が行われ、元利金受領手段12に於いてこの旨を
受け付ける。受け付けた元利金の額が、発行条件等に基
づいて投資家3に対して支払うべき金額よりも少なかっ
た場合(S280)、S230に於ける不足額の保証を
行ったリスクヘッジ相手方5から受け取るべき金額の算
出をリスクヘッジ手段18が行い、算出した金額をリス
クヘッジ相手方5に通知する。 ◎
【0000】通知を受け付けたリスクヘッジ相手方5
は、当該算出した金額に基づいてリスクヘッジ相手方口
座19からファンド口座16に対して支払を行い(S2
90)、支払を行った旨の通知をリスクヘッジ手段18
に対して行う。又リスクヘッジ相手方5から受領した不
足額をファンドデータベース14に格納する。 ◎
【0000】リスクヘッジ手段18に於いて不足分の支
払を行った旨の通知後又はS270に於いて受領した金
額が不足していない場合には、元利金支払手段11はフ
ァンドデータベース14に格納している当該資産対応証
券を有している投資家3に関する情報を抽出し、ファン
ド口座16から投資家口座17に対して投資金額と、フ
ァンドデータベース14に格納した元利金の額とリスク
ヘッジ相手方5から受領した金額(不足額)とに基づい
て、元利金の支払を行う旨の通知を金融機関又は金融機
関システム20に対して行い、元利金がファンド口座1
6から各投資家口座17に対して支払われる(S30
0)。 ◎
【0000】尚、本実施態様に於いては一の当初権利者
1である場合を説明したが、二以上の当初権利者1であ
っても同様に実施することが出来る。その場合には、流
通単位に用いる二以上の当初権利者1が有する知的所有
権を一のファンド2に譲渡/実施権の設定/信託の設定
を行い、ファンド2で資産対応証券の発行を行い投資資
金を集める。 ◎
【0000】投資資金の受領を希望する一又は二以上の
当初権利者口座15に対して投資資金がファンド口座1
6から支払われ、商品・サービス等を製造、販売する。
この売上代金からファンド2が投資家3に支払う元利金
と投資資金を受領していない当初権利者1に支払う実施
料等との合計額とを、当初権利者が受領した投資資金の
割合に応じて当初権利者口座15からファンド口座16
に対して引き渡す。ファンド口座16から投資資金を受
領していない当初権利者の当初権利者口座15に対して
実施料等を支払い、ファンド口座16から投資家口座1
7に対して元利金が支払われる。これによって、例えば
複数の企業等がジョイントしてビジネスを行う場合等に
容易に資金調達を行うことが可能となる。 ◎
【0000】更にファンド2が有している知的所有権を
他のファンド(もしくはファンドではなく、他の知的所
有権の権利を有することが出来るものであっても良い。
本実施態様に於いては他のファンドに対して設定を行う
場合を説明するが、それ以外であっても同様に行える)
に対して実施権、信託の設定を行うことも可能である。
つまり知的所有権は無体財産権であるので、不動産と異
なり同時に複数のファンドで知的所有権を使用すること
が可能である。例えば乗用車のファンド2であって、そ
のファンド2がエンジンにかかる特許権を有していた場
合、他のファンド(例えば軽トラックのファンド)に於
いて同一のエンジンにかかる特許権を用いることも可能
である。 ◎
【0000】このような場合には、知的所有権を有して
いるファンド2からその知的所有権を使用する他のファ
ンドに対して実施権、信託の設定等を行うことが可能と
なる。即ち上記の、ファンド2に複数の当初権利者1が
存在する場合(図8及び図9)に於いて、ファンド2自
体が他のファンドでは当初権利者1となり実施料等を得
る場合である。この場合の概念図を図10及び図11に
示す。 ◎
【0000】この場合にはファンド管理システム6は、
ライセンス手段21を更に有している。ライセンス手段
21は、自らが有する知的所有権に関する情報を知的所
有権データベース13から抽出し、他のファンド、他の
ファンドが有するファンド管理システムに対して通知
し、実施権、信託の設定を行わせる手段である。この場
合のシステム構成図を図12に示す。尚、リスクヘッジ
手段18をファンド管理システム6に有している図7に
ライセンス手段21が具備されていても良い。 ◎
【0000】ライセンス手段21が、他のファンド又は
他のファンドが有するファンド管理システムに対して、
知的所有権データベース13に格納している知的所有権
に関する情報を通知し、実施権、信託の設定を行う。ラ
イセンス手段21は、他のファンドに対して実施権、信
託の設定を行ったことを知的所有権データベース13に
記録し、格納する。 ◎
【0000】実施権、信託の設定が行われた他のファン
ドに対して他の当初権利者等がその売上等に基づいて元
利金及び実施料を引き渡すことによって、ファンド2
は、他のファンドから実施料を受領する。即ち元利金受
領手段12に於いて他のファンド口座から自らのファン
ド口座16に対して実施料の支払いが為された旨の通知
を他のファンド、他のファンドが有するファンド管理シ
ステム、金融機関、金融機関システム20から受け付け
る。 ◎
【0000】ファンド口座16に於いて実施料を受領
後、それを自らのファンド2(知的所有権を有するファ
ンド)自体の売上として投資家口座17に対して支払う
元利金に引当てても良い。このようにすることによっ
て、当初権利者1がファンド2に対して引き渡す元利
金、即ち当初権利者口座15からファンド口座16に対
して引き渡す元利金を逓減することが可能となる。他に
も当初権利者1に対して再投資しても良いし、単にファ
ンド口座16に蓄積しておくだけであっても良い。 ◎
【0000】更に別の実施態様として、ファンド2は知
的所有権を譲渡等した当初権利者1ではなく、ファンド
2に対して知的所有権を譲渡等していない投資対象者2
2に対してファンド2の投資資金を支払っても良い。こ
の場合のシステム構成の一例を図15に示す。これは、
例えば親会社Xが全ての知的所有権を有しており、その
知的所有権に基づいてファンド2を設けるが、親会社X
の子会社Yに商品の製造、サービスの提供等を行わせる
場合が該当する。当然のことながら当初権利者1と投資
対象者22の間には企業間の親子関係がなくても良いこ
とは当然である。金融機関システム20は、更に投資対
象者22が有する投資対象者口座23を有する。 ◎
【0000】ファンド2は、投資家3によって投資され
た投資資金を投資資金支払手段10が、ファンド口座1
6から投資対象者22が有する投資対象者口座23に対
して支払う旨の通知を金融機関又は金融機関システム2
0に対して行う(この際にファンドから投資対象者22
に対して実施権等が設定されていることは当然であ
る)。投資対象者22はその資金に基づいて商品の製
造、サービスの提供等を商品市場4に於いて行う。投資
対象者22はその売上代金を蓄積している投資対象者口
座23から元利金をファンド2が有するファンド口座1
6に対して引渡し(複数の投資対象者22が存在する場
合は受領した投資資金の割合に応じて引渡し、投資資金
を受領していない当初権利者がいる場合には元利金と実
施料とを引渡し)、それが行われた旨が金融機関、金融
機関システム20、投資対象者22、投資対象者22が
有するコンピュータシステムである投資対象者システム
(図示せず)からファンド管理システムの元利金受領手
段12に対して為される。 ◎
【0000】ファンド2は投資対象者22から受領した
元利金を投資家3に対して支払う(投資資金を受領して
いない当初権利者がいる場合には実施料を投資資金を受
領していない当初権利者1に支払う)。即ち元利金をフ
ァンド口座16から投資家口座17に対して支払う旨の
通知を元利金支払手段11が、金融機関又は金融機関シ
ステム20に対して行う。 ◎
【0000】これによってファンド2に知的所有権を提
供していないものに対しても投資資金を提供することが
可能となる。更に図6、図7、図12、図15を相互に
組み合わせる(例えば複数の当初権利者1から知的所有
権をファンド2に譲渡等し(ファンド管理システム6が
ライセンス手段21を有する)、投資資金を受領する当
初権利者1、投資資金を受領しない当初権利者、知的所
有権をファンド2に提供していないが投資資金を受領す
る投資対象者22が存在する(金融機関システム20が
投資対象者口座23を有する))ことも可能であるが、
これらは上記を単に組み合わせるだけで可能であるの
で、詳細な説明は省略する。 ◎
【0000】本発明に於ける各手段、データベースは、
その機能が論理的に区別されているのみであって、物理
上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。又
データベースの代わりにデータファイルであっても良い
ことは言うまでもなく、データベースとの記載にはデー
タファイルをも含んでいる。 ◎
【0000】尚、本発明を実施するにあたり本実施態様
の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した
記憶媒体をシステムに供給し、そのシステムのコンピュ
ータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行
することによって実現されることは当然である。 ◎
【0000】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラム自体が前記した実施態様の機能を実現することと
なり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を当
然のことながら構成することになる。 ◎
【0000】プログラムを供給する為の記憶媒体として
は、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不
揮発性のメモリカード等を使用することができる。 ◎
【0000】又、コンピュータが読み出したプログラム
を実行することにより、上述した実施態様の機能が実現
されるだけではなく、そのプログラムの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ムなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理に
よって前記した実施態様の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。 ◎
【0000】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコン
ピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる不揮発
性あるいは揮発性の記憶手段に書き込まれた後、そのプ
ログラムの指示に基づき、機能拡張ボードあるいは機能
拡張ユニットに備わる演算処理装置などが実際の処理の
一部あるいは全部を行い、その処理により前記した実施
態様の機能が実現される場合も含まれることは当然であ
る。 ◎
【0000】
【発明の効果】本発明に於けるストラクチャードファイ
ナンスの技術によって間接金融、直接金融に於ける当初
権利者の自らの信用リスクではなく、所謂当該資産(こ
こでは知的所有権)のキャッシュフローに対する資産リ
スク(当該知的所有権を用いた商品等が売れるか否か)
に転換することが可能となり、当初権利者自らの格付け
は例え高くなくとも、当該資産に絡む資産リスクが少な
ければ高格付けを取得することが可能であって、それに
よって自らが資金調達を行うよりもより低利で資金調達
を行うことが可能となる。 ◎
【0000】更に投資家は従来のように知的所有権の取
引のように個々の知的所有権の権利の存否、強弱の判断
を行うのではなく、主に商品、サービス等の流通単位が
当該商品市場によって受け入れられるか否か(即ち商
品、サービスが売れるか否か)を判断すれば良く、知的
所有権に関する詳細な知識を有していなくとも、投資を
行うことが可能となる。 ◎
【0000】加えて、知的所有権の価値評価の困難性に
起因してバランスシート上に反映させることが困難であ
った知的所有権を、ファンドが発行する資産対応証券を
介してファンドから当該知的所有権の譲渡料等を受領で
きることによって一意に反映させることも可能となる。
これによって知的所有権の定量的評価が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の資金調達の概念図である。
【図2】 本発明の資金調達の概念図である。
【図3】 本発明にリスクヘッジを付加した概念図であ
る。
【図4】 本発明のプロセスの流れの一例を示すフロー
チャート図である。
【図5】 本発明にリスクヘッジを付加したプロセスの
流れの一例を示すフローチャート図である。
【図6】 本発明のシステム構成の一例を示すシステム
構成図である。
【図7】 本発明にリスクヘッジを付加した場合のシス
テム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図8】 本発明に於いて複数の当初権利者がいる場合
の概念図である。
【図9】 本発明に於いて複数の当初権利者がいる場合
の概念図である。
【図10】本発明に於いてファンドが他のファンドに実
施権等を設定する場合の概念図である。
【図11】本発明に於いてファンドが他のファンドに実
施権等を設定する場合の概念図である。
【図12】他のファンドに実施権等を設定する場合のシ
ステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図13】当初権利者と投資対象者が異なる場合の概念
図である。
【図14】当初権利者と投資対象者が異なる場合の概念
図である。
【図15】当初権利者と投資対象者が異なる場合のシス
テム構成の一例を示すシステム構成図である。
【符号の説明】
1:当初権利者 2:ファンド 3:投資家 4:商品市場 5:リスクヘッジ相手方 6:ファンド管理システム 7:知的所有権受付手段 8:資産対応証券発行手段 9:投資受付手段 10:投資資金支払手段 11:元利金支払手段 12:元利金受領手段 13:知的所有権データベース 14:ファンドデータベース 15:当初権利者口座 16:ファンド口座 17:投資家口座 18:リスクヘッジ手段 19:リスクヘッジ相手方口座 20:金融機関システム 21:ライセンス手段 22:投資対象者 23:投資対象者口座
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月28日(2002.11.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一以上
の知的所有権を組合せ新たなファンドを作成することに
よって、知的所有権の流動化を行い当該企業等の資金調
達を支援する知的所有権流動化支援方法、それを管理す
るファンド管理システム並びにファンド管理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】企業等(法人のみならず個人であっても
良い)が何らかの商品等の販売、サービスの提供等の新
たなビジネスを行う場合にはそれらを製造、提供等する
為の資金調達が必要となる。この資金調達には不動産等
を担保とする銀行等からの融資を受ける間接金融、自ら
社債等の資産対応証券を発行し調達する直接金融、特開
2001−243347号公報に明示されているように
自らが有する知的所有権を自らが証券化して資金調達を
行う証券化等の方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】間接金融、直接金融は
いずれもその企業等自体の信用リスクが反映し、その調
達コスト(融資利率、クーポン等に対するスプレッド)
に対する上乗せが行われる。そしてその信用リスクは一
般的に、格付け会社(例えばスタンダード・プアーズ
社、ムーディーズ社、フィッチ社等)が企業等に対して
行う格付けが影響を与える。この格付けとは企業等のい
わば信用度合いを客観化したものであって、企業等のバ
ランスシート、損益決算書、取引振り、事業目的等を総
合的に勘案し算出しているものである。
【0004】又特開2001−243347号公報に明
示されている発明は、企業等自らがいわば知的所有権を
担保とする証券を発行する方法であるが、この方法によ
っては証券の発行主体は企業等自らであるので、発行す
る証券は企業等の信用リスクから切り離すことが出来
ず、影響を受けることとなる。
【0005】従って間接金融、直接金融、上記公開公報
等に於いてこの企業等自らが資金調達を行う場合には企
業等の信用力が直接反映することとなり、例えば格付け
会社による格付けが「トリプルA」の企業Aと格付けが
「トリプルB」の企業Bとが私募債の発行によって資金
調達を試みた場合、企業Aは「直近日本国債10年+2
0bp(1bpは0.01%を意味する。又ここで
「+」は直近日本国債10年の利回りに20bpのスプ
レッド(金利上乗せ)を意味する)」の発行条件で私募
債を発行できるが、企業Bは「直近日本国債10年+1
50bp」でなければ発行できない(信用リスクが高い
(デフォルトする確率が高い)と判断される為)ことと
なる。当然のことながらこのスプレッドは金融市場の需
給等によって変動する。
【0006】つまり格付けが高い企業Aは、それが低い
企業Bと比較して低利で資金調達が行えることとなる。
これは企業Bに取って著しく不利益となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこでこれら上記問題点
に鑑み少なくとも一以上の知的所有権を、予め定めた流
通単位(例えば商品、サービス、ビジネスモデル等)毎
にSPC(Special Purpose Comp
any)を含むSPV(Special Purpos
e Vehicle)、特許管理会社、チャリタブルト
ラスト等(以下、ファンドとする)に権利を譲渡、実施
権、信託等の設定を行い、そのファンドが流通単位毎の
債券、CP(コマーシャルペーパ)、優先出資証券、株
式、信託受益権等の資産対応証券を発行することによっ
て、企業自らの信用リスクから切り離した形で知的所有
権の流動化を支援する知的所有権流動化支援方法を発明
した。
【0008】又本発明に於けるストラクチャードファイ
ナンスの技術によって上述のような企業等の自らの信用
リスクではなく、当該資産(ここでは知的所有権)のキ
ャッシュフローに対する資産リスク(当該知的所有権を
用いた商品等が売れるか否か)に転換することが可能と
なり、企業等自らの格付けは例え高くなくとも、当該資
産に絡む資産リスクが少なければ高格付けを取得するこ
とが可能であって、それによって自らが資金調達を行う
よりも低利で資金調達を行うことが可能となる。
【0009】更に投資家は従来の知的所有権の取引のよ
うに個々の知的所有権の権利の存否、強弱の判断を行う
のではなく、主に商品、サービス等の流通単位が当該市
場によって受け入れられるか否か(即ち商品、サービス
等が売れるか否か)を判断(即ち資産リスクの判断)す
れば良く、知的所有権に関する詳細な知識を有していな
くとも、投資を行うことが可能となる。又ファンドには
複数の知的所有権が組み込まれている為、個々の権利の
存否等のリスクヘッジも併せて行うことが可能となる。
【0010】加えて、知的所有権を一意に価値評価する
ことの困難性に起因してバランスシート上に反映させる
ことが困難であった知的所有権を、ファンドが発行する
資産対応証券を介してファンドから当該知的所有権の譲
渡料等を受領できることによって一意に反映させること
も可能となる。これによって知的所有権の定量的評価も
可能となる。
【0011】請求項1の発明は、流通単位に於いて用い
る少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲渡
及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受けた
ファンドであって、前記ファンドは、予め定めた資産対
応証券の発行条件に従い前記資産対応証券を発行し、前
記資産対応証券に対して投資を行った投資家から投資資
金を受領し、前記受領した投資資金を前記当初権利者に
対して支払い、前記当初権利者から前記資産対応証券の
元利金を受領し、前記発行条件と前記受領した元利金と
に基づいて前記当初権利者から受領した元利金を前記投
資家に対して支払う知的所有権流動化支援方法である。
【0012】本発明によって、流通単位(自動車等の商
品、サービス、ビジネスモデル等の単位)毎にファンド
を設け、当該ファンドに対してそれを実施する為の知的
所有権を移転し、当該ファンドから資産対応証券を発行
し、その投資資金を当初権利者が受領することによっ
て、企業等の当初権利者が有している信用リスクから当
該ファンドに対する資産リスクへの転換が可能となり、
例え企業等の信用リスクが高くとも資産リスクが低けれ
ば、従来よりも低利で資金調達が可能となる。更に投資
家は個々の知的所有権の権利の存否、強弱の判断を行う
のではなく、資産リスクに対する判断を行えばよいこと
となる。従って従来のように知的所有権に関する詳細な
知識を有していなくとも(例えば金融市場に於けるアナ
リスト、ストラテジスト等であっても)当該ファンドに
対する投資判断の是非が容易となる。
【0013】請求項2の発明は、流通単位に於いて用い
る少なくとも一以上の知的所有権を複数の当初権利者か
ら譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を
受けたファンドであって、前記ファンドは、予め定めた
資産対応証券の発行条件に従い前記資産対応証券を発行
し、前記資産対応証券に対して投資を行った投資家から
投資資金を受領し、前記受領した投資資金を、前記投資
資金の受領を希望する当初権利者に対して予め定めた割
合に基づいて支払い、前記当初権利者から前記資産対応
証券の元利金と前記投資資金を受領していない当初権利
者の実施料との合計額を、前記当初権利者が受領した投
資資金の割合に応じて受領し、前記受領した実施料を前
記投資資金を受領していない当初権利者に対して支払
い、前記発行条件と前記受領した元利金とに基づいて前
記当初権利者から受領した元利金を前記投資家に対して
支払う知的所有権流動化支援方法である。
【0014】請求項2の発明によって、複数の当初権利
者であっても当該ファンドによって資金を調達すること
が可能となり、例えばジョイントベンチャー等のような
場合であっても効率的に資金調達が可能となる。
【0015】請求項3の発明は、流通単位に於いて用い
る少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲渡
及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受けた
ファンドであって、前記ファンドは、予め定めた資産対
応証券の発行条件に従い前記資産対応証券を発行し、前
記資産対応証券に対して投資を行った投資家から投資資
金を受領し、前記受領した投資資金を前記当初権利者以
外の投資対象者に対して支払い、前記投資対象者から前
記資産対応証券の元利金を受領し、前記発行条件と前記
受領した元利金とに基づいて前記投資対象者から受領し
た元利金を前記投資家に対して支払う知的所有権流動化
支援方法である。
【0016】本発明によって、ファンドに対して知的所
有権を提供していないもの(投資対象者)に対しても投
資資金を提供することが可能となる。これによってより
柔軟な投資をファンドが行うことが出来る。
【0017】請求項4の発明は、前記ファンドは、前記
ファンドが有する知的所有権の実施権及び/又は信託の
設定を他のファンド及び/又は知的所有権を有すること
の出来るものに対して行い、前記他のファンド及び/又
は前記知的所有権を有することの出来るものから前記設
定した知的所有権の実施権及び/又は信託の実施料を受
領する知的所有権流動化支援方法である。
【0018】本発明によって、無体財産権である知的所
有権の特長を生かして、ファンドが有する知的所有権を
更に他のファンド、知的所有権を有することの出来るも
の(即ち権利能力のある者)に対して実施権、信託を設
定することによって、ファンド自らが当初権利者となり
売上を創出することが可能となる。従ってこのようなフ
ァンドを複数設けることによって、流通単位毎の投資を
投資家から募ることが可能となり、従来のような企業に
対する投資のみならず、流通単位毎に対する投資も可能
となる。
【0019】請求項5の発明は、前記ファンドは、前記
当初権利者から前記ファンドに対して引き渡された元利
金の金額が前記資産対応証券の発行条件に不足する場
合、前記不足金額を算出し、前記不足金額を予め定めた
リスクヘッジ相手方に対して通知し、前記リスクヘッジ
相手方に対して前記不足金額の支払いを行わせ、前記リ
スクヘッジ相手方から受領した不足金額と前記当初権利
者から受領した元利金とに基づいて前記投資家に対して
元利金の支払を行う知的所有権流動化支援方法である。
【0020】一般に資産対応証券、有価証券等に対する
投資は、元本割れ等の投資リスクをはらんでいる。従っ
て本発明に於ける資産対応証券に於いても流通単位が商
品市場に於いて売れ行きが悪い等の問題から期待した収
益を投資家が得られない場合もある。本発明によって、
その投資リスクを最低限に軽減し、投資家による投資価
値を上昇させることが可能となる。
【0021】請求項12の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理システムであって、
前記ファンドが有する知的所有権に関する情報を格納す
る知的所有権データベースと、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報を格納するファンドデータベー
スと、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設定及
び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為されたこ
とを前記当初権利者又は前記当初権利者システムから受
け付け、前記知的所有権データベースに格納する知的所
有権受付手段と、前記ファンドが発行する資産対応証券
の発行条件を受付け、前記資産対応証券の発行を行う資
産対応証券発行手段と、前記発行した資産対応証券に対
して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資家に
関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関システム
から受付け前記ファンドデータベースに格納する投資受
付手段と、前記ファンドに為された投資家による投資資
金を前記当初権利者に対して支払う旨を前記金融機関及
び/又は前記金融機関システムに対して通知する投資資
金支払手段と、前記当初権利者から前記ファンドに対し
て元利金の引渡が為された旨の通知を前記当初権利者及
び/又は前記当初権利者システム及び/又は前記金融機
関及び/又は前記金融機関システムのいずれかから受付
ける元利金受領手段と、前記ファンドデータベースに格
納している前記投資家に関する情報を抽出し、前記投資
家が行っている投資金額に応じて前記当初権利者から受
領した元利金の支払いを前記投資家に対して行う旨の通
知を前記金融機関及び/又は前記金融機関システムに対
して行う元利金支払手段とを有するファンド管理システ
ムである。
【0022】請求項23の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理方法であって、前記
ファンドが有する知的所有権に関する情報を知的所有権
データベースに格納しており、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報をファンドデータベースに格納
しており、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設
定及び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為され
たことを前記当初権利者又は前記当初権利者システムか
ら受け付け、前記受け付けた情報を前記知的所有権デー
タベースに格納し、前記ファンドが発行する資産対応証
券の発行条件を受付け、前記発行条件に基づいて前記資
産対応証券の発行を行い、前記発行した資産対応証券に
対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資家
に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関システ
ムから受付け、前記受け付けた情報を前記ファンドデー
タベースに格納し、前記ファンドに為された投資家によ
る投資資金を前記当初権利者に対して支払う旨を前記金
融機関及び/又は前記金融機関システムに対して通知
し、前記当初権利者から前記ファンドに対して元利金の
引渡が為された旨の通知を前記当初権利者及び/又は前
記当初権利者システム及び/又は前記金融機関及び/又
は前記金融機関システムのいずれかから受付け、前記フ
ァンドデータベースに格納している前記投資家に関する
情報を抽出し、前記投資家が行っている投資金額に応じ
て前記当初権利者から受領した元利金の支払いを前記投
資家に対して行う旨の通知を前記金融機関及び/又は前
記金融機関システムに対して行うファンド管理方法であ
る。
【0023】請求項12及び請求項23の発明によっ
て、ファンドを効率的、自動的に管理することが可能と
なる。これによってファンドを管理する証券会社等の負
担を大幅に削減することが可能となる。更に流通単位
(自動車等の商品、サービス、ビジネスモデル等の単
位)毎にファンドを設け、当該ファンドに対してそれを
実施する為の知的所有権を移転し、当該ファンドから資
産対応証券を発行し、その投資資金を当初権利者が受領
することによって、企業等の当初権利者が有している信
用リスクから当該ファンドに対する資産リスクへの転換
が可能となり、例え企業等の信用リスクが高くとも資産
リスクが低ければ、従来よりも低利で資金調達が可能と
なる。更に投資家は個々の知的所有権の権利の存否、強
弱の判断を行うのではなく、資産リスクに対する判断を
行えばよいこととなる。従って従来のように知的所有権
に関する詳細な知識を有していなくとも(例えば金融市
場に於けるアナリスト、ストラテジスト等であっても)
当該ファンドに対する投資判断の是非が容易となる。
【0024】請求項13の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を複数の当初権利者
から譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定
を受けたファンドを管理するファンド管理システムであ
って、前記ファンドが有する知的所有権に関する情報を
格納する知的所有権データベースと、前記ファンドが発
行する資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファン
ドに対する投資家に関する情報を格納するファンドデー
タベースと、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の
設定及び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為さ
れたことを前記当初権利者又は前記当初権利者システム
から受け付け、前記知的所有権データベースに格納する
知的所有権受付手段と、前記ファンドが発行する資産対
応証券の発行条件を受付け、前記資産対応証券の発行を
行う資産対応証券発行手段と、前記発行した資産対応証
券に対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投
資家に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関シ
ステムから受付け前記ファンドデータベースに格納する
投資受付手段と、前記ファンドに為された投資家による
投資資金を、前記投資資金の受領を希望する当初権利者
に対して予め定めた割合に基づいて支払う旨を前記金融
機関及び/又は前記金融機関システムに対して通知する
投資資金支払手段と、前記資産対応証券の元利金と前記
投資資金を受領していない当初権利者の実施料との合計
額の引渡が前記当初権利者が受領した投資資金の割合に
応じて前記当初権利者から前記ファンドに対して為され
た旨の通知を前記当初権利者及び/又は前記当初権利者
システム及び/又は前記金融機関及び/又は前記金融機
関システムのいずれかから受付ける元利金受領手段と、
前記投資資金を受領していない当初権利者に対して前記
実施料の支払を行う旨の通知と、前記ファンドデータベ
ースに格納している前記投資家に関する情報を抽出し、
前記投資家が行っている投資金額に応じて前記当初権利
者から受領した元利金の支払いを前記投資家に対して行
う旨の通知を前記金融機関及び/又は前記金融機関シス
テムに対して行う元利金支払手段とを有するファンド管
理方法である。
【0025】請求項24の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理方法であって、前記
ファンドが有する知的所有権に関する情報を知的所有権
データベースに格納しており、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報をファンドデータベースに格納
しており、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設
定及び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為され
たことを前記当初権利者又は前記当初権利者システムか
ら受け付け、前記受け付けた情報を前記知的所有権デー
タベースに格納し、前記ファンドが発行する資産対応証
券の発行条件を受付け、前記発行条件に基づいて前記資
産対応証券の発行を行い、前記発行した資産対応証券に
対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資家
に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関システ
ムから受付け、前記受け付けた情報を前記ファンドデー
タベースに格納し、前記ファンドに為された投資家によ
る投資資金を前記投資資金の受領を希望する当初権利者
に対して予め定めた割合に基づいて支払う旨を前記金融
機関及び/又は前記金融機関システムに対して通知し、
前記資産対応証券の元利金と前記投資資金を受領してい
ない当初権利者の実施料との合計額の引渡が前記当初権
利者が受領した投資資金の割合に応じて前記当初権利者
から前記ファンドに対して為された旨の通知を前記当初
権利者及び/又は前記当初権利者システム及び/又は前
記金融機関及び/又は前記金融機関システムのいずれか
から受付け、前記投資資金を受領していない当初権利者
に対して前記実施料の支払いを行う旨の通知を行い、前
記ファンドデータベースに格納している前記投資家に関
する情報を抽出し、前記投資家が行っている投資金額に
応じて前記当初権利者から受領した元利金の支払いを前
記投資家に対して行う旨の通知を前記金融機関及び/又
は前記金融機関システムに対して行うファンド管理方法
である。
【0026】請求項13及び請求項24の発明によっ
て、複数の当初権利者であってもファンドを効率的、自
動的に管理することが可能となる。これによってファン
ドを管理する証券会社等の負担のを大幅に削減すること
が可能となる。又当該ファンドによって資金を調達する
ことが可能となり、例えばジョイントベンチャー等のよ
うな場合であっても効率的に資金調達が可能となる。
【0027】請求項14の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理システムであって、
前記ファンドが有する知的所有権に関する情報を格納す
る知的所有権データベースと、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報を格納するファンドデータベー
スと、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設定及
び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為されたこ
とを前記当初権利者又は前記当初権利者システムから受
け付け、前記知的所有権データベースに格納する知的所
有権受付手段と、前記ファンドが発行する資産対応証券
の発行条件を受け付け、前記資産対応証券の発行を行う
資産対応証券発行手段と、前記発行した資産対応証券に
対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資家
に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関システ
ムから受け付け前記ファンドデータベースに格納する投
資受付手段と、前記ファンドに為された投資家による投
資資金を前記当初権利者以外の投資対象者に対して支払
う旨を前記金融機関及び/又は前記金融機関システムに
対して通知する投資資金支払手段と、前記投資対象者か
ら前記ファンドに対して元利金の引渡が為された旨の通
知を前記投資対象者及び/又は前記投資対象者が有する
コンピュータシステム及び/又は前記金融機関及び/又
は前記金融機関システムのいずれかから受け付ける元利
金受領手段と、前記ファンドデータベースに格納してい
る前記投資家に関する情報を抽出し、前記投資家が行っ
ている投資金額に応じて前記投資対象者から受領した元
利金の支払いを前記投資家に対して行う旨の通知を前記
金融機関及び/又は前記金融機関システムに対して行う
元利金支払手段とを有するファンド管理システムであ
る。
【0028】請求項25の発明は、流通単位に於いて用
いる少なくとも一以上の知的所有権を当初権利者から譲
渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定を受け
たファンドを管理するファンド管理方法であって、前記
ファンドが有する知的所有権に関する情報を知的所有権
データベースに格納しており、前記ファンドが発行する
資産対応証券に関する情報及び/又は前記ファンドに対
する投資家に関する情報をファンドデータベースに格納
しており、前記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設
定及び/又は信託の設定が前記ファンドに対して為され
たことを前記当初権利者又は前記当初権利者システムか
ら受け付け、前記受け付けた情報を前記知的所有権デー
タベースに格納し、前記ファンドが発行する資産対応証
券の発行条件を受け付け、前記発行条件に基づいて前記
資産対応証券の発行を行い、前記発行した資産対応証券
に対して投資家が行った投資の情報及び/又は前記投資
家に関する情報を金融機関及び/又は前記金融機関シス
テムから受け付け、前記受け付けた情報を前記ファンド
データベースに格納し、前記ファンドに為された投資家
による投資資金を前記当初権利者以外の投資対象者に対
して支払う旨を前記金融機関及び/又は前記金融機関シ
ステムに対して通知し、前記投資対象者から前記ファン
ドに対して元利金の引渡が為された旨の通知を前記投資
対象者及び/又は前記投資対象者が有するコンピュータ
システム及び/又は前記金融機関及び/又は前記金融機
関システムのいずれかから受け付け、前記ファンドデー
タベースに格納している前記投資家に関する情報を抽出
し、前記投資家が行っている投資金額に応じて前記投資
対象者から受領した元利金の支払いを前記投資家に対し
て行う旨の通知を前記金融機関及び/又は前記金融機関
システムに対して行うファンド管理方法である。
【0029】請求項14及び請求項25の発明によっ
て、本発明によって、ファンドに対して知的所有権を提
供していないもの(投資対象者)に対しても投資資金を
提供することが可能となる。これによってより柔軟な投
資をファンドが行うことが出来る。
【0030】請求項15の発明は、前記ファンド管理シ
ステムは、前記ファンドが有する知的所有権に関する情
報を前記知的所有権データベースから抽出し、前記抽出
した知的所有権の実施権及び/又は信託の設定を行わせ
る通知を他のファンド及び/又は知的所有権を有するこ
との出来るものに対して行うライセンス手段と、前記元
利金受領手段は、更に前記他のファンド及び/又は前記
知的所有権を有することの出来るものから前記設定した
知的所有権の実施権及び/又は信託の実施料を受領する
ファンド管理システムである。
【0031】請求項26の発明は、前記ファンド管理方
法は、前記ファンドが有する知的所有権に関する情報を
前記知的所有権データベースから抽出し、前記抽出した
知的所有権の実施権及び/又は信託の設定を行わせる通
知を他のファンド及び/又は知的所有権を有することの
出来るものに対して行い、前記他のファンド及び/又は
前記知的所有権を有することの出来るものから前記設定
した知的所有権の実施権及び/又は信託の実施料を受領
するファンド管理方法である。
【0032】請求項15及び請求項26の発明によっ
て、無体財産権である知的所有権の特長を生かして、フ
ァンドが有する知的所有権を更に他のファンド、知的所
有権を有することの出来るもの(即ち権利能力のある
者)に対して実施権、信託を設定することによって、フ
ァンド自らが当初権利者となり売上を創出することが可
能となる。従ってこのようなファンドを複数設けること
によって、流通単位毎の投資を投資家から募ることが可
能となり、従来のような企業に対する投資のみならず、
流通単位毎に対する投資も可能となる。
【0033】請求項16の発明は、前記ファンド管理シ
ステムは、前記元利金受領手段に於いて受け付けた、前
記当初権利者から前記ファンドに対して引き渡された元
利金の金額が前記資産対応証券の発行条件に不足する場
合、前記不足金額を算出し、前記不足金額を予め定めた
リスクヘッジ相手方に対して通知し、前記リスクヘッジ
相手方に対して前記不足金額の支払いを行わせるリスク
ヘッジ手段と、前記元利金支払手段は、前記リスクヘッ
ジ相手方から受領した不足金額と前記当初権利者から受
領した元利金とに基づいて前記投資家に対して元利金の
支払を行う旨の通知を前記金融機関及び/又は前記金融
機関システムに対して行うファンド管理システムであ
る。
【0034】請求項27の発明は、前記ファンド管理方
法は、前記当初権利者から前記ファンドに対して引き渡
された元利金の金額が前記資産対応証券の発行条件に不
足する場合、前記不足金額を算出し、前記不足金額を予
め定めたリスクヘッジ相手方に対して通知し、前記リス
クヘッジ相手方に対して前記不足金額の支払いを行わ
せ、前記リスクヘッジ相手方から受領した不足金額と前
記当初権利者から受領した元利金とに基づいて前記投資
家に対して元利金の支払を行う旨の通知を前記金融機関
及び/又は前記金融機関システムに対して行うファンド
管理方法である。
【0035】請求項16及び請求項27の発明によっ
て、本発明に於ける資産対応証券に於いても流通単位が
商品市場に於いて売れ行きが悪い等の問題から期待した
収益を投資家が得られない場合の投資リスクを最低限に
軽減し、投資家による投資価値を上昇させることが可能
となる。又これらの管理を自動的に行うことによって管
理を行う証券会社等の負担を大幅に軽減することが可能
となる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様の一例を図1及
び図2の概念図、図4のフローチャート図とを用いて詳
細に説明する。尚説明の簡略化の為手数料、租税等は省
略しているが、実際はこれらの処理も為されていること
は当然である。又元利金との記載は、元金及び/又は利
息(クーポン等の利払い)を意味しており、発行条件に
従って投資家3に対して利払い期毎に支払われるもので
ある。従って中途に於いては、利払いのみを行い資産対
応証券の償還日等に元金の償還を行っても良い。
【0037】自らが有する知的所有権を流動化すること
によって、資金を得ることを希望する当初権利者1(企
業等の他、個人であっても良い)は、流動化を行う対象
となる流通単位(例えば自動車等)を定め、当該流通単
位を製造等する際に用いる知的所有権をピックアップす
る(S100)。
【0038】当該知的所有権をS100に於いてピック
アップ後、資産対応証券を発行するファンド2(SP
V、特許管理会社、チャリタブルトラスト等)を当初権
利者1とは別に設け、当該ファンド2に対してS100
に於いてピックアップした知的所有権の全て又は一部を
譲渡、実施権、信託等の設定を行う(S110)。
【0039】知的所有権を当初権利者1から譲受等した
ファンド2は、それに基づき資産対応証券の発行条件を
定め、資産対応証券を発行する(S120)。この際に
発行する資産対応証券としては債券、CP、優先出資証
券、株式、信託受益権等がある。
【0040】S120に於いて発行された資産対応証券
は、投資家3による投資を受けその投資資金がファンド
2に還元される(S130)。ファンド2は、S110
に於いて為された譲受等に対する対価として当初権利者
1に対して資金の支払いを行い(S140)、その資金
に基づいて当初権利者1は、流通単位を商品として製造
し/サービスとして提供し、商品市場4に於いて販売を
行う(S150)。ここで当初権利者1は、商品等を製
造/提供するほか、ファンド2が有する知的所有権を第
三者に対して実施権を許諾する等によって売上をあげて
も良い。尚、ファンド2が有することとなった知的所有
権は、当初権利者1がその流通単位の製造・販売等の知
的所有権の実施を行う場合には、実施権を当初権利者1
に対して設定しておくのは当然である。これは明記され
ていなくても以下に於いても同様である。
【0041】販売が為された商品、サービス等に対して
当初権利者1に対してその売上代金が入る。その売上代
金からファンド2に対して支払わなければならない代金
(即ちファンド2が発行した資産対応証券の投資家3に
対する元利金)を引渡し(S160)、ファンド2は予
め定められた資産対応証券の発行条件に基づいて投資家
3に対して元利金等の支払を行う(S170)。
【0042】上記プロセスの場合、当初権利者1からフ
ァンド2に対して支払われる金額は、売上によって影響
されることとなり、投資家3にとっては元利金の支払い
を受領することが出来ないリスクがある。その為、この
投資家3への元利金等の支払を投資資金を受領した当初
権利者1、金融機関(金融機関として銀行、証券会社、
投資銀行、カード会社、信用保証会社等を含む)等の保
証機関(以下リスクヘッジ相手方5)との間に不足額の
保証(損失補填、支払承諾、保険等の保証システム)を
用いることによってリスクヘッジする場合のプロセスの
流れの一例を図1及び図3の概念図、図5のフローチャ
ート図とを用いて以下に説明する。尚上記と重複する部
分については説明を省略する。
【0043】S200からS220は、S100からS
120と同様であるので説明を省略する。S220によ
って資産対応証券を発行するファンド2は、資産対応証
券の発行条件に従って元利金の支払いを確実に行う為、
保証機関であるリスクヘッジ相手方5と不足額の保証を
締結する(S230)。この締結によって不足額の保証
に対するプレミアムがファンド2からリスクヘッジ相手
方5に対して支払われる。このプレミアムの支払いはフ
ァンド2に対して投資家3が投資を行った後でも良い。
又一括で支払われなくとも分割で支払われても良いこと
は言うまでもない。これらは以下のプロセスであっても
同様である。
【0044】S240からS270は前記と同様なので
説明を省略する。S270に於いて商品等の売上に基づ
いて当初権利者1からファンド2へ元利金の引渡が行わ
れ、この元利金の引渡が投資家3に対して支払う金額よ
りも少なかった場合(S280)、S230に於ける支
払承諾を行ったリスクヘッジ相手方5に対してファンド
2は不足分の金額を通知し、その支払いを受領する(S
290)。ここでファンド2が支払を受ける不足金額は
元利金の不足額、元金の不足額のいずれであっても良
い。
【0045】S290に於いて支払を受けた後又はS2
70に於いて受領した金額が不足していない場合は、投
資家3へ元利金の支払いを行う(S300)。この際に
S280に於いて元利金が不足しており元金分の充当し
か受けられなかった場合には、利払いは為されなくとも
良い。これはS220に於いて資産対応証券を発行する
際に定めた発行条件等に基づいて行うこととなる。
【0046】尚、本実施態様に於いては一の当初権利者
1である場合を説明したが、二以上の当初権利者1であ
っても同様に実施することが出来る。その場合には、流
通単位に用いる二以上の当初権利者1が有する知的所有
権を一のファンド2に譲渡/実施権の設定/信託の設定
を行い、ファンド2で資産対応証券の発行を行い投資資
金を集める。
【0047】投資資金の受領を希望する一又は二以上の
当初権利者1に対して投資資金がファンド2から支払わ
れ、商品・サービス等を製造、販売する。この売上代金
から投資家3に対して支払う元利金と投資資金の支払い
を受けていない当初権利者1(即ち知的所有権のみを譲
渡等した当初権利者1)へ支払う実施料等との合計額
を、当初権利者1がその受領した投資資金の割合に応じ
てファンド2に対して引渡す。投資資金を受領していな
い当初権利者1の貢献度又は当該商品、サービス等に於
いて提供した知的所有権の貢献度等に応じて、ファンド
2は投資資金を受領していない当初権利者1に対して実
施料等を支払い、元利金を投資家3に支払う。これによ
って、例えば複数の企業等がジョイントしてビジネスを
行う場合等、容易に資金調達を行うことが可能となる。
複数の当初権利者1がいる場合の概念図を図8及び図9
に示す。
【0048】例えば当初権利者1が三者(当初権利者
A、当初権利者B、当初権利者C)であって、投資資金
を受領する割合が当初権利者Aが70%、当初権利者B
が30%、当初権利者Cが0%(受領しない)であった
場合、これらの投資資金に基づいて商品市場4に於いて
商品等を製造、販売する。その結果生じる売上代金から
ファンド2が投資家3へ支払う元利金とファンド2が投
資資金を受領していない当初権利者Cに対して支払う実
施料等との合計額のうち、70%を当初権利者Aが、3
0%を当初権利者Bがファンド2に対して引き渡す。フ
ァンド2は当初権利者A、Bから受領した金額から当初
権利者Cに対して実施料等を支払い、投資家3に対して
元利金を支払うこととなる。これによってファンド2は
投資家3に対して複数の当初権利者1が存在していても
支払うことが可能となる。
【0049】更にファンド2が有している知的所有権を
他のファンド(もしくはファンドではなく、他の知的所
有権の権利を有することが出来るものであっても良い。
本実施態様に於いては他のファンドに対して設定を行う
場合を説明するが、それ以外であっても同様に行える)
に対して実施権、信託の設定を行うことも可能である。
つまり知的所有権は無体財産権であるので、不動産と異
なり同時に複数のファンドで知的所有権を使用すること
が可能となる。例えば乗用車のファンド2であって、そ
のファンド2がエンジンにかかる特許権を有していた場
合、他のファンド(例えば軽トラックのファンド)に於
いて同一のエンジンにかかる特許権を用いることも可能
である。
【0050】このような場合には、知的所有権を有して
いるファンド2からその知的所有権を使用する他のファ
ンドに対して実施権、信託の設定等を行うことが可能と
なる。即ち、上記のファンド2に複数の当初権利者1が
存在する場合(図8及び図9)に於いて、ファンド2自
体が他のファンドでは当初権利者1となり実施料等を得
る場合である。この場合の概念図を図10及び図11に
示す。
【0051】この場合にはファンド2(知的所有権を有
するファンド)が他のファンド(知的所有権の実施権等
を設定するファンド)に対して実施権等を設定したこと
に対する対価である実施料等(当然実施料等は無償であ
っても良い)を自らのファンド2(知的所有権を有する
ファンド)自体の売上としてそれを投資家3に対して支
払う元利金に引当てても良い。このようにすることによ
って、当初権利者1がファンド2に対して引き渡す元利
金を逓減することが可能となる。
【0052】更に別の実施態様として、ファンド2は知
的所有権を譲渡等した当初権利者1ではなく、ファンド
2に対して知的所有権を譲渡等していない投資対象者2
2に対してファンド2の投資資金を支払っても良い。こ
の場合の概念図を図13及び図14に示す。これは、例
えば親会社Xが全ての知的所有権を有しており、その知
的所有権に基づいてファンド2を設けるが、親会社Xの
子会社Yに商品の製造、サービスの提供等を行わせる場
合が該当する。当然のことながら当初権利者1と投資対
象者22の間には企業間の親子関係がなくても良いこと
は当然である。
【0053】ファンド2は、投資家3によって投資され
た投資資金を投資対象者22に対して支払い(この際に
ファンドから投資対象者22に対して実施権等が設定さ
れていることは当然である)、投資対象者22は商品の
製造、サービスの提供等を商品市場4に於いて行う。投
資対象者22はその売上代金から元利金をファンド2に
対して引渡し(複数の投資対象者22が存在する場合は
受領した投資資金の割合に応じて引渡し、投資資金を受
領していない当初権利者がいる場合には元利金と実施料
とを引渡し)、ファンド2は投資対象者22から受領し
た元利金を投資家3に対して支払う(投資資金を受領し
ていない当初権利者がいる場合には実施料を投資資金を
受領していない当初権利者1に支払う)。
【0054】これによってファンド2に知的所有権を提
供していないものに対しても投資資金を提供することが
可能となる。更に図1から図3、図8から図11、図1
3と図14とを相互に組み合わせる(例えば複数の当初
権利者1から知的所有権をファンド2に譲渡等し、投資
資金を受領する当初権利者1、投資資金を受領しない当
初権利者、知的所有権をファンド2に提供していないが
投資資金を受領する投資対象者22が存在する)ことも
可能であるが、これらは上記のプロセスを単に組み合わ
せるだけで可能であるので、詳細な説明は省略する。
【0055】尚、資金対応証券等の償還となった場合に
は、ファンド2が有している知的所有権は、当初権利者
1に対して再譲渡等される。これは明記していなくとも
当然である。
【0056】更に、上記ファンド2の管理をコンピュー
タシステム上に於いて実現する場合(ファンド管理シス
テム6)のシステム構成の一例を図6のシステム構成図
に示す。ファンド2の管理を行うのはファンド2自らが
行っても良いし、ファンド2が発行する資産対応証券を
管理する証券会社等が行っても良い。
【0057】ファンド管理システム6は、知的所有権受
付手段7、資産対応証券発行手段8、投資受付手段9、
投資資金支払手段10、元利金支払手段11、元利金受
領手段12、知的所有権データベース13、ファンドデ
ータベース14とを有している。
【0058】金融機関システム20は、金融機関が有す
る口座を管理するシステムであって、例えば公知の勘定
系システムが該当する。金融機関システム20は、知的
所有権の当初権利者1が有する当初権利者口座15、フ
ァンド2が有するファンド口座16、投資家3が有する
投資家口座17を有している。又金融機関に於ける口座
は、本実施態様に於いては説明の便宜上同一金融機関内
にある場合を説明するが、当然のことながらこれらが複
数の金融機関に分散していても良い。
【0059】知的所有権受付手段7は、当初権利者1が
有している知的所有権の譲渡、実施権の設定、信託の設
定等が為されたことを当初権利者1又は当初権利者1が
有するコンピュータシステムから受付け、受け付けた情
報を知的所有権データベース13(後述)に格納する手
段である。
【0060】資産対応証券発行手段8は、ファンド2が
発行する資産対応証券の発行条件等を受付け、当該資産
対応証券を発行する手段である。
【0061】投資受付手段9は、資産対応証券発行手段
8が発行した証券に対して投資家3が行った投資の情
報、例えば投資家口座17からファンド口座16に資金
が移動する、資産対応証券の売買が為される等に基づい
て、資産対応証券をどの投資家3が有しているのかを管
理する手段である。
【0062】投資資金支払手段10は、ファンド2に対
して為された投資家3による投資であって、ファンド口
座16に格納している投資資金を、当初権利者口座15
に支払う旨を金融機関又は金融機関システム20に対し
て通知する手段である。
【0063】元利金受領手段12は、金融機関又は金融
機関システム20に於いて当初権利者1が有する当初権
利者口座15からファンド口座16に対して元利金の引
渡が為された旨の通知を当初権利者1、当初権利者1が
有するコンピュータシステム(当初権利者1システ
ム)、金融機関、金融機関システム20のいずれかから
受付ける手段である。
【0064】元利金支払手段11は、元利金受領手段1
2に於いて受け付けた、当初権利者1からファンド2に
対して元利金の引渡が為された旨の通知に基づいて、フ
ァンド2が発行している資産対応証券を有している投資
家3に関する情報をファンドデータベース14から抽出
し、当該投資家3の投資家口座17に対して元利金をフ
ァンド口座16から支払う旨の通知を金融機関又は金融
機関システム20に対して行う手段である。
【0065】知的所有権データベース13は、当初権利
者1からファンド2に対して譲渡、実施権の設定、信託
の設定等が為された知的所有権に関する情報を格納する
データベースである。知的所有権に関する情報は、当該
知的所有権の権利期間、権利内容等を示す。
【0066】ファンドデータベース14は、ファンド2
が発行している資産対応証券の発行条件、当該資産対応
証券を有している投資家3(即ち元利金の支払対象とな
る投資家3)に関する情報(氏名、住所、連絡先、口座
番号、投資金額等の資産対応証券の管理上必要な情報)
を格納しているデータベースである。
【0067】次にファンド2又はファンド2が発行する
資産対応証券を管理する証券会社等が当該ファンド管理
システム6を用いて管理を行う場合のプロセスの流れの
一例を図6のシステム構成図、図4のフローチャート図
とを用いて説明する。
【0068】当初権利者1は自らが有する知的所有権の
中から流動化を行う対象となる流通単位を定め、当該流
通単位を製造等する際に用いる知的所有権をピックアッ
プする(S100)。例えば流通単位が自動車である場
合には、当該自動車を製造・販売等するのに用い、自ら
が権利を有する知的所有権(例えばエンジンに関する知
的所有権、車体に関する知的所有権)をピックアップす
る。
【0069】当該知的所有権をS100に於いてピック
アップ後、資産対応証券を発行するファンド2(SP
V、特許管理会社等)を当初権利者1とは別に設け、当
該ファンド2に対してS100に於いて知的所有権の全
て又は一部を譲渡、実施権、信託等の設定を行う(S1
10)。この設定を行った旨を当初権利者1又は当初権
利者1が有するコンピュータシステム(当初権利者1シ
ステム)からファンド2又はファンド管理システム6に
対して通知を行う。
【0070】ファンド2又はファンド管理システム6は
前記通知を知的所有権受付手段7に於いて受付け、当該
知的所有権に関する情報を知的所有権データベース13
に格納する。知的所有権データベース13に格納してい
るファンド2が有する知的所有権と当該知的所有権を用
いて当初権利者1が行う流通単位とに基づいてファンド
2が発行する資産対応証券の発行条件等をファンド2又
はその管理を行う証券会社等が決定し、それを資産対応
証券発行手段8に於いて受け付ける。受け付けた資産対
応証券の発行条件等はファンドデータベース14に格納
する。
【0071】資産対応証券発行手段8は、当該決定した
資産対応証券を発行し(S120)、投資家3はそれに
対して投資(即ち資産対応証券の購入等)を行う(S1
30)。投資家3が投資を行うことによって、投資家3
が金融機関システム20に有している投資家口座17か
らファンド2が金融機関システム20に有しているファ
ンド口座16に資金が移動する。即ち上記の資金移動の
通知を金融機関又は金融機関システム20から投資受付
手段9に於いて受付け、投資を行った投資家3に関する
情報をファンドデータベース14に格納する。このよう
に知的所有権を当初権利者1から分離し、ファンド2が
資産対応証券を発行することによって当初権利者1が有
する信用リスクから資産リスクへの転換が可能となり、
従って格付け会社等による資産対応証券に対する高格付
けを取得することも可能となる。即ち高格付けを取得で
きることは低利で資金調達が行えることを意味してい
る。
【0072】ファンド2に対して投資された投資資金
(即ち投資家口座17からファンド口座16に移動した
資金)を、S110に於いて譲受等した対価として、当
初権利者1が有する当初権利者口座15に対してファン
ド口座16から移動するように投資資金支払手段10が
金融機関又は金融機関システム20に対して通知する。
この通知に基づいて金融機関又は金融機関システム20
が資金移動を行い、この資金移動によってファンド2か
ら当初権利者1へ資金が移動することとなり(S14
0)、当初権利者1は必要資金を低利で調達できること
となる。これは投資資金を自らが直接発行する資産対応
証券ではなく、別途設けたファンド2が発行する資産対
応証券から調達することによって、自らの信用リスクで
はなく資産リスクに転換することが可能(信用リスクを
切り離すことが可能)となったからである。
【0073】当初権利者口座15にファンド2から資金
を受領した当初権利者1は、この調達した資金に基づい
て設備投資、宣伝活動等を行うことによって、流通単位
を商品、サービスとして商品市場4で提供・販売する
(例えば自動車を販売する)(S150)。この販売活
動によって、その売上代金が当初権利者口座15に入金
されることとなる(自動車の売上代金が入金される)。
【0074】資産対応証券の発行条件等に基づいてファ
ンド2は投資家3に対して元利金の支払を行わなければ
ならないので、元利金の支払タイミング(例えば期末毎
等)前(同時であっても良い)に当初権利者口座15か
らファンド口座16に対して当初権利者1は元利金の引
渡を行う(S160)。この資金移動が為された旨の通
知を元利金受領手段12が当初権利者1、当初権利者1
システム、金融機関、金融機関システム20のいずれか
から受付け、ファンドデータベース14に元利金の金額
を格納する。
【0075】元利金の支払タイミングに於いて元利金支
払手段11が、ファンドデータベース14に格納してい
る当該資産対応証券を有している投資家3に関する情報
を抽出し、ファンド口座16から投資家口座17に対し
て、投資金額と前記ファンドデータベース14に格納し
た元利金の金額とに基づいて元利金の支払を行う旨の通
知を金融機関又は金融機関システム20に対して行い、
元利金がファンド口座16から各投資家口座17に対し
て支払われる(S170)。以上のプロセスを資産対応
証券の償還日まで繰り返すこととなる。
【0076】次に上記ファンド管理システム6に対して
前述のリスクヘッジ構造を取り入れた場合を説明する。
図7にリスクヘッジ構造を有するファンド管理システム
6のシステム構成の一例であるシステム構成図を示す。
尚、上記説明と重複する部分については簡略化の為説明
を省略する。
【0077】ファンド管理システム6は更に、当初権利
者1から受領した元利金のみでは当該資産対応証券の発
行条件等に基づいた投資家3への元利金の支払が行えな
い場合のリスクヘッジを行うリスクヘッジ手段18を有
している。
【0078】元利金又は元金の支払いが行えない場合の
不足額を保証機関であるリスクヘッジ相手方5とファン
ド2との間で不足額の保証を締結し、それに基づいてリ
スクヘッジ手段18は当該不足額の算出等のリスクヘッ
ジを行う手段である。
【0079】金融機関システム20は、リスクヘッジ相
手方口座19を更に有している。
【0080】図7に於けるファンド管理システム6のプ
ロセスの流れの一例を図5のフローチャート図を用いて
説明する。S200からS220は、S100からS1
20と同様であるので説明を省略する。
【0081】S220によって資産対応証券を発行する
ファンド2は、資産対応証券の発行条件等に従って元利
金の支払を確実に行う為、リスクヘッジ相手方5と不足
額の保証を締結し(S230)、リスクヘッジ手段18
に於いてリスクヘッジ相手方5に対して支払うべきプレ
ミアムの算出を行う。当該プレミアムの算出後、プレミ
アム相当額をファンド口座16からリスクヘッジ相手方
口座19に対して支払う旨の通知を金融機関又は金融機
関システム20に対して行う。この支払は投資家3によ
る資産対応証券への投資が為され、ある程度の金額がフ
ァンド口座16に蓄積されてから行っても良いし、予め
いくらかの金額をファンド口座16に蓄積しておくこと
によって、事前に行っても良い。この通知を受け付けた
金融機関又は金融機関システム20は、プレミアム相当
額をファンド口座16からリスクヘッジ相手方口座19
に移動する。
【0082】S240からS270は前記と同様なので
説明を省略する。S270に於いて商品等の売上に基づ
いて当初権利者口座15からファンド口座16へ元利金
の引渡が行われ、元利金受領手段12に於いてこの旨を
受け付ける。受け付けた元利金の額が、発行条件等に基
づいて投資家3に対して支払うべき金額よりも少なかっ
た場合(S280)、S230に於ける不足額の保証を
行ったリスクヘッジ相手方5から受け取るべき金額の算
出をリスクヘッジ手段18が行い、算出した金額をリス
クヘッジ相手方5に通知する。
【0083】通知を受け付けたリスクヘッジ相手方5
は、当該算出した金額に基づいてリスクヘッジ相手方口
座19からファンド口座16に対して支払を行い(S2
90)、支払を行った旨の通知をリスクヘッジ手段18
に対して行う。又リスクヘッジ相手方5から受領した不
足額をファンドデータベース14に格納する。
【0084】リスクヘッジ手段18に於いて不足分の支
払を行った旨の通知後又はS270に於いて受領した金
額が不足していない場合には、元利金支払手段11はフ
ァンドデータベース14に格納している当該資産対応証
券を有している投資家3に関する情報を抽出し、ファン
ド口座16から投資家口座17に対して投資金額と、フ
ァンドデータベース14に格納した元利金の額とリスク
ヘッジ相手方5から受領した金額(不足額)とに基づい
て、元利金の支払を行う旨の通知を金融機関又は金融機
関システム20に対して行い、元利金がファンド口座1
6から各投資家口座17に対して支払われる(S30
0)。
【0085】尚、本実施態様に於いては一の当初権利者
1である場合を説明したが、二以上の当初権利者1であ
っても同様に実施することが出来る。その場合には、流
通単位に用いる二以上の当初権利者1が有する知的所有
権を一のファンド2に譲渡/実施権の設定/信託の設定
を行い、ファンド2で資産対応証券の発行を行い投資資
金を集める。
【0086】投資資金の受領を希望する一又は二以上の
当初権利者口座15に対して投資資金がファンド口座1
6から支払われ、商品・サービス等を製造、販売する。
この売上代金からファンド2が投資家3に支払う元利金
と投資資金を受領していない当初権利者1に支払う実施
料等との合計額とを、当初権利者が受領した投資資金の
割合に応じて当初権利者口座15からファンド口座16
に対して引き渡す。ファンド口座16から投資資金を受
領していない当初権利者の当初権利者口座15に対して
実施料等を支払い、ファンド口座16から投資家口座1
7に対して元利金が支払われる。これによって、例えば
複数の企業等がジョイントしてビジネスを行う場合等に
容易に資金調達を行うことが可能となる。
【0087】更にファンド2が有している知的所有権を
他のファンド(もしくはファンドではなく、他の知的所
有権の権利を有することが出来るものであっても良い。
本実施態様に於いては他のファンドに対して設定を行う
場合を説明するが、それ以外であっても同様に行える)
に対して実施権、信託の設定を行うことも可能である。
つまり知的所有権は無体財産権であるので、不動産と異
なり同時に複数のファンドで知的所有権を使用すること
が可能である。例えば乗用車のファンド2であって、そ
のファンド2がエンジンにかかる特許権を有していた場
合、他のファンド(例えば軽トラックのファンド)に於
いて同一のエンジンにかかる特許権を用いることも可能
である。
【0088】このような場合には、知的所有権を有して
いるファンド2からその知的所有権を使用する他のファ
ンドに対して実施権、信託の設定等を行うことが可能と
なる。即ち上記の、ファンド2に複数の当初権利者1が
存在する場合(図8及び図9)に於いて、ファンド2自
体が他のファンドでは当初権利者1となり実施料等を得
る場合である。この場合の概念図を図10及び図11に
示す。
【0089】この場合にはファンド管理システム6は、
ライセンス手段21を更に有している。ライセンス手段
21は、自らが有する知的所有権に関する情報を知的所
有権データベース13から抽出し、他のファンド、他の
ファンドが有するファンド管理システムに対して通知
し、実施権、信託の設定を行わせる手段である。この場
合のシステム構成図を図12に示す。尚、リスクヘッジ
手段18をファンド管理システム6に有している図7に
ライセンス手段21が具備されていても良い。
【0090】ライセンス手段21が、他のファンド又は
他のファンドが有するファンド管理システムに対して、
知的所有権データベース13に格納している知的所有権
に関する情報を通知し、実施権、信託の設定を行う。ラ
イセンス手段21は、他のファンドに対して実施権、信
託の設定を行ったことを知的所有権データベース13に
記録し、格納する。
【0091】実施権、信託の設定が行われた他のファン
ドに対して他の当初権利者等がその売上等に基づいて元
利金及び実施料を引き渡すことによって、ファンド2
は、他のファンドから実施料を受領する。即ち元利金受
領手段12に於いて他のファンド口座から自らのファン
ド口座16に対して実施料の支払いが為された旨の通知
を他のファンド、他のファンドが有するファンド管理シ
ステム、金融機関、金融機関システム20から受け付け
る。
【0092】ファンド口座16に於いて実施料を受領
後、それを自らのファンド2(知的所有権を有するファ
ンド)自体の売上として投資家口座17に対して支払う
元利金に引当てても良い。このようにすることによっ
て、当初権利者1がファンド2に対して引き渡す元利
金、即ち当初権利者口座15からファンド口座16に対
して引き渡す元利金を逓減することが可能となる。他に
も当初権利者1に対して再投資しても良いし、単にファ
ンド口座16に蓄積しておくだけであっても良い。
【0093】更に別の実施態様として、ファンド2は知
的所有権を譲渡等した当初権利者1ではなく、ファンド
2に対して知的所有権を譲渡等していない投資対象者2
2に対してファンド2の投資資金を支払っても良い。こ
の場合のシステム構成の一例を図15に示す。これは、
例えば親会社Xが全ての知的所有権を有しており、その
知的所有権に基づいてファンド2を設けるが、親会社X
の子会社Yに商品の製造、サービスの提供等を行わせる
場合が該当する。当然のことながら当初権利者1と投資
対象者22の間には企業間の親子関係がなくても良いこ
とは当然である。金融機関システム20は、更に投資対
象者22が有する投資対象者口座23を有する。
【0094】ファンド2は、投資家3によって投資され
た投資資金を投資資金支払手段10が、ファンド口座1
6から投資対象者22が有する投資対象者口座23に対
して支払う旨の通知を金融機関又は金融機関システム2
0に対して行う(この際にファンドから投資対象者22
に対して実施権等が設定されていることは当然であ
る)。投資対象者22はその資金に基づいて商品の製
造、サービスの提供等を商品市場4に於いて行う。投資
対象者22はその売上代金を蓄積している投資対象者口
座23から元利金をファンド2が有するファンド口座1
6に対して引渡し(複数の投資対象者22が存在する場
合は受領した投資資金の割合に応じて引渡し、投資資金
を受領していない当初権利者がいる場合には元利金と実
施料とを引渡し)、それが行われた旨が金融機関、金融
機関システム20、投資対象者22、投資対象者22が
有するコンピュータシステムである投資対象者システム
(図示せず)からファンド管理システムの元利金受領手
段12に対して為される。
【0095】ファンド2は投資対象者22から受領した
元利金を投資家3に対して支払う(投資資金を受領して
いない当初権利者がいる場合には実施料を投資資金を受
領していない当初権利者1に支払う)。即ち元利金をフ
ァンド口座16から投資家口座17に対して支払う旨の
通知を元利金支払手段11が、金融機関又は金融機関シ
ステム20に対して行う。
【0096】これによってファンド2に知的所有権を提
供していないものに対しても投資資金を提供することが
可能となる。更に図6、図7、図12、図15を相互に
組み合わせる(例えば複数の当初権利者1から知的所有
権をファンド2に譲渡等し(ファンド管理システム6が
ライセンス手段21を有する)、投資資金を受領する当
初権利者1、投資資金を受領しない当初権利者、知的所
有権をファンド2に提供していないが投資資金を受領す
る投資対象者22が存在する(金融機関システム20が
投資対象者口座23を有する))ことも可能であるが、
これらは上記を単に組み合わせるだけで可能であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0097】本発明に於ける各手段、データベースは、
その機能が論理的に区別されているのみであって、物理
上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。又
データベースの代わりにデータファイルであっても良い
ことは言うまでもなく、データベースとの記載にはデー
タファイルをも含んでいる。
【0098】尚、本発明を実施するにあたり本実施態様
の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した
記憶媒体をシステムに供給し、そのシステムのコンピュ
ータが記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行
することによって実現されることは当然である。
【0099】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラム自体が前記した実施態様の機能を実現することと
なり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を当
然のことながら構成することになる。
【0100】プログラムを供給する為の記憶媒体として
は、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光デ
ィスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモ
リカード等を使用することができる。
【0101】又、コンピュータが読み出したプログラム
を実行することにより、上述した実施態様の機能が実現
されるだけではなく、そのプログラムの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ムなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理に
よって前記した実施態様の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0102】更に、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコン
ピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる不揮発
性あるいは揮発性の記憶手段に書き込まれた後、そのプ
ログラムの指示に基づき、機能拡張ボードあるいは機能
拡張ユニットに備わる演算処理装置などが実際の処理の
一部あるいは全部を行い、その処理により前記した実施
態様の機能が実現される場合も含まれることは当然であ
る。
【0103】
【発明の効果】本発明に於けるストラクチャードファイ
ナンスの技術によって間接金融、直接金融に於ける当初
権利者の自らの信用リスクではなく、所謂当該資産(こ
こでは知的所有権)のキャッシュフローに対する資産リ
スク(当該知的所有権を用いた商品等が売れるか否か)
に転換することが可能となり、当初権利者自らの格付け
は例え高くなくとも、当該資産に絡む資産リスクが少な
ければ高格付けを取得することが可能であって、それに
よって自らが資金調達を行うよりもより低利で資金調達
を行うことが可能となる。
【0104】更に投資家は従来のように知的所有権の取
引のように個々の知的所有権の権利の存否、強弱の判断
を行うのではなく、主に商品、サービス等の流通単位が
当該商品市場によって受け入れられるか否か(即ち商
品、サービスが売れるか否か)を判断すれば良く、知的
所有権に関する詳細な知識を有していなくとも、投資を
行うことが可能となる。
【0105】加えて、知的所有権の価値評価の困難性に
起因してバランスシート上に反映させることが困難であ
った知的所有権を、ファンドが発行する資産対応証券を
介してファンドから当該知的所有権の譲渡料等を受領で
きることによって一意に反映させることも可能となる。
これによって知的所有権の定量的評価が可能となる。

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流通単位に於いて用いる少なくとも一以上
    の知的所有権を当初権利者から譲渡及び/又は実施権の
    設定及び/又は信託の設定を受けたファンドであって、
    前記ファンドは、予め定めた資産対応証券の発行条件に
    従い前記資産対応証券を発行し、前記資産対応証券に対
    して投資を行った投資家から投資資金を受領し、前記受
    領した投資資金を前記当初権利者に対して支払い、前記
    当初権利者から前記資産対応証券の元利金を受領し、前
    記発行条件と前記受領した元利金とに基づいて前記当初
    権利者から受領した元利金を前記投資家に対して支払う
    ことを特徴とする知的所有権流動化支援方法。
  2. 【請求項2】流通単位に於いて用いる少なくとも一以上
    の知的所有権を複数の当初権利者から譲渡及び/又は実
    施権の設定及び/又は信託の設定を受けたファンドであ
    って、前記ファンドは、予め定めた資産対応証券の発行
    条件に従い前記資産対応証券を発行し、前記資産対応証
    券に対して投資を行った投資家から投資資金を受領し、
    前記受領した投資資金を、前記投資資金の受領を希望す
    る当初権利者に対して予め定めた割合に基づいて支払
    い、前記当初権利者から前記資産対応証券の元利金と前
    記投資資金を受領していない当初権利者の実施料との合
    計額を、前記当初権利者が受領した投資資金の割合に応
    じて受領し、前記受領した実施料を前記投資資金を受領
    していない当初権利者に対して支払い、前記発行条件と
    前記受領した元利金とに基づいて前記当初権利者から受
    領した元利金を前記投資家に対して支払うことを特徴と
    する知的所有権流動化支援方法。
  3. 【請求項3】流通単位に於いて用いる少なくとも一以上
    の知的所有権を当初権利者から譲渡及び/又は実施権の
    設定及び/又は信託の設定を受けたファンドであって、
    前記ファンドは、予め定めた資産対応証券の発行条件に
    従い前記資産対応証券を発行し、前記資産対応証券に対
    して投資を行った投資家から投資資金を受領し、前記受
    領した投資資金を前記当初権利者以外の投資対象者に対
    して支払い、前記投資対象者から前記資産対応証券の元
    利金を受領し、前記発行条件と前記受領した元利金とに
    基づいて前記投資対象者から受領した元利金を前記投資
    家に対して支払うことを特徴とする知的所有権流動化支
    援方法。
  4. 【請求項4】前記ファンドは、前記ファンドが有する知
    的所有権の実施権及び/又は信託の設定を他のファンド
    及び/又は知的所有権を有することの出来るものに対し
    て行い、前記他のファンド及び/又は前記知的所有権を
    有することの出来るものから前記設定した知的所有権の
    実施権及び/又は信託の実施料を受領することを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載の知的所有
    権流動化支援方法。
  5. 【請求項5】前記ファンドは、前記当初権利者から前記
    ファンドに対して引き渡された元利金の金額が前記資産
    対応証券の発行条件に不足する場合、前記不足金額を算
    出し、前記不足金額を予め定めたリスクヘッジ相手方に
    対して通知し、前記リスクヘッジ相手方に対して前記不
    足金額の支払いを行わせ、前記リスクヘッジ相手方から
    受領した不足金額と前記当初権利者から受領した元利金
    とに基づいて前記投資家に対して元利金の支払を行うこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の知的所有権流動化支援方法。
  6. 【請求項6】前記リスクヘッジ相手方として、前記投資
    資金を受領した当初権利者、金融機関のいずれかを含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の知的所有権流動化支
    援方法。
  7. 【請求項7】前記不足金額の支払いは、前記ファンドと
    前記リスクヘッジ相手方との間の不足額の保証に基づい
    て行うことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の
    知的所有権流動化支援方法。
  8. 【請求項8】前記流通単位として、商品、サービス、ビ
    ジネスモデルのいずれかを含むことを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれかに記載の知的所有権流動化支
    援方法。
  9. 【請求項9】前記知的所有権として、特許権、実用新案
    権、意匠権、商標権、著作権、特許を受ける権利のいず
    れかを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のい
    ずれかに記載の知的所有権流動化支援方法。
  10. 【請求項10】前記ファンドとして、SPV、特許管理
    会社、チャリタブルトラストのいずれかを含むことを特
    徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の知的
    所有権流動化支援方法。
  11. 【請求項11】前記資産対応証券として、債券、コマー
    シャルペーパ、優先出資証券、株式、信託受益権のいず
    れかを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の知的所有権流動化支援方法。
  12. 【請求項12】流通単位に於いて用いる少なくとも一以
    上の知的所有権を当初権利者から譲渡及び/又は実施権
    の設定及び/又は信託の設定を受けたファンドを管理す
    るファンド管理システムであって、前記ファンドが有す
    る知的所有権に関する情報を格納する知的所有権データ
    ベースと、前記ファンドが発行する資産対応証券に関す
    る情報及び/又は前記ファンドに対する投資家に関する
    情報を格納するファンドデータベースと、前記知的所有
    権の譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定
    が前記ファンドに対して為されたことを前記当初権利者
    又は前記当初権利者システムから受け付け、前記知的所
    有権データベースに格納する知的所有権受付手段と、前
    記ファンドが発行する資産対応証券の発行条件を受付
    け、前記資産対応証券の発行を行う資産対応証券発行手
    段と、前記発行した資産対応証券に対して投資家が行っ
    た投資の情報及び/又は前記投資家に関する情報を金融
    機関及び/又は前記金融機関システムから受付け前記フ
    ァンドデータベースに格納する投資受付手段と、前記フ
    ァンドに為された投資家による投資資金を前記当初権利
    者に対して支払う旨を前記金融機関及び/又は前記金融
    機関システムに対して通知する投資資金支払手段と、前
    記当初権利者から前記ファンドに対して元利金の引渡が
    為された旨の通知を前記当初権利者及び/又は前記当初
    権利者システム及び/又は前記金融機関及び/又は前記
    金融機関システムのいずれかから受付ける元利金受領手
    段と、前記ファンドデータベースに格納している前記投
    資家に関する情報を抽出し、前記投資家が行っている投
    資金額に応じて前記当初権利者から受領した元利金の支
    払いを前記投資家に対して行う旨の通知を前記金融機関
    及び/又は前記金融機関システムに対して行う元利金支
    払手段とを有することを特徴とするファンド管理システ
    ム。
  13. 【請求項13】流通単位に於いて用いる少なくとも一以
    上の知的所有権を複数の当初権利者から譲渡及び/又は
    実施権の設定及び/又は信託の設定を受けたファンドを
    管理するファンド管理システムであって、前記ファンド
    が有する知的所有権に関する情報を格納する知的所有権
    データベースと、前記ファンドが発行する資産対応証券
    に関する情報及び/又は前記ファンドに対する投資家に
    関する情報を格納するファンドデータベースと、前記知
    的所有権の譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託
    の設定が前記ファンドに対して為されたことを前記当初
    権利者又は前記当初権利者システムから受け付け、前記
    知的所有権データベースに格納する知的所有権受付手段
    と、前記ファンドが発行する資産対応証券の発行条件を
    受付け、前記資産対応証券の発行を行う資産対応証券発
    行手段と、前記発行した資産対応証券に対して投資家が
    行った投資の情報及び/又は前記投資家に関する情報を
    金融機関及び/又は前記金融機関システムから受付け前
    記ファンドデータベースに格納する投資受付手段と、前
    記ファンドに為された投資家による投資資金を、前記投
    資資金の受領を希望する当初権利者に対して予め定めた
    割合に基づいて支払う旨を前記金融機関及び/又は前記
    金融機関システムに対して通知する投資資金支払手段
    と、前記資産対応証券の元利金と前記投資資金を受領し
    ていない当初権利者の実施料との合計額の引渡が前記当
    初権利者が受領した投資資金の割合に応じて前記当初権
    利者から前記ファンドに対して為された旨の通知を前記
    当初権利者及び/又は前記当初権利者システム及び/又
    は前記金融機関及び/又は前記金融機関システムのいず
    れかから受付ける元利金受領手段と、前記投資資金を受
    領していない当初権利者に対して前記実施料の支払を行
    う旨の通知と、前記ファンドデータベースに格納してい
    る前記投資家に関する情報を抽出し、前記投資家が行っ
    ている投資金額に応じて前記当初権利者から受領した元
    利金の支払いを前記投資家に対して行う旨の通知を前記
    金融機関及び/又は前記金融機関システムに対して行う
    元利金支払手段とを有することを特徴とするファンド管
    理システム。
  14. 【請求項14】流通単位に於いて用いる少なくとも一以
    上の知的所有権を当初権利者から譲渡及び/又は実施権
    の設定及び/又は信託の設定を受けたファンドを管理す
    るファンド管理システムであって、前記ファンドが有す
    る知的所有権に関する情報を格納する知的所有権データ
    ベースと、前記ファンドが発行する資産対応証券に関す
    る情報及び/又は前記ファンドに対する投資家に関する
    情報を格納するファンドデータベースと、前記知的所有
    権の譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の設定
    が前記ファンドに対して為されたことを前記当初権利者
    又は前記当初権利者システムから受け付け、前記知的所
    有権データベースに格納する知的所有権受付手段と、前
    記ファンドが発行する資産対応証券の発行条件を受け付
    け、前記資産対応証券の発行を行う資産対応証券発行手
    段と、前記発行した資産対応証券に対して投資家が行っ
    た投資の情報及び/又は前記投資家に関する情報を金融
    機関及び/又は前記金融機関システムから受け付け前記
    ファンドデータベースに格納する投資受付手段と、前記
    ファンドに為された投資家による投資資金を前記当初権
    利者以外の投資対象者に対して支払う旨を前記金融機関
    及び/又は前記金融機関システムに対して通知する投資
    資金支払手段と、前記投資対象者から前記ファンドに対
    して元利金の引渡が為された旨の通知を前記投資対象者
    及び/又は前記投資対象者が有するコンピュータシステ
    ム及び/又は前記金融機関及び/又は前記金融機関シス
    テムのいずれかから受け付ける元利金受領手段と、前記
    ファンドデータベースに格納している前記投資家に関す
    る情報を抽出し、前記投資家が行っている投資金額に応
    じて前記投資対象者から受領した元利金の支払いを前記
    投資家に対して行う旨の通知を前記金融機関及び/又は
    前記金融機関システムに対して行う元利金支払手段とを
    有することを特徴とするファンド管理システム。
  15. 【請求項15】前記ファンド管理システムは、前記ファ
    ンドが有する知的所有権に関する情報を前記知的所有権
    データベースから抽出し、前記抽出した知的所有権の実
    施権及び/又は信託の設定を行わせる通知を他のファン
    ド及び/又は知的所有権を有することの出来るものに対
    して行うライセンス手段と、前記元利金受領手段は、更
    に前記他のファンド及び/又は前記知的所有権を有する
    ことの出来るものから前記設定した知的所有権の実施権
    及び/又は信託の実施料を受領することを特徴とする請
    求項12から請求項14のいずれかに記載のファンド管
    理システム。
  16. 【請求項16】前記ファンド管理システムは、前記元利
    金受領手段に於いて受け付けた、前記当初権利者から前
    記ファンドに対して引き渡された元利金の金額が前記資
    産対応証券の発行条件に不足する場合、前記不足金額を
    算出し、前記不足金額を予め定めたリスクヘッジ相手方
    に対して通知し、前記リスクヘッジ相手方に対して前記
    不足金額の支払いを行わせるリスクヘッジ手段と、前記
    元利金支払手段は、前記リスクヘッジ相手方から受領し
    た不足金額と前記当初権利者から受領した元利金とに基
    づいて前記投資家に対して元利金の支払を行う旨の通知
    を前記金融機関及び/又は前記金融機関システムに対し
    て行うことを特徴とする請求項12から請求項15のい
    ずれかに記載のファンド管理システム。
  17. 【請求項17】前記予め定めたリスクヘッジ相手方とし
    て、前記投資資金を受領した当初権利者、金融機関のい
    ずれかを含むことを特徴とする請求項15に記載のファ
    ンド管理システム。
  18. 【請求項18】前記不足金額の支払いは、前記ファンド
    と前記リスクヘッジ相手方との間の不足額の保証に基づ
    いて行うことを特徴とする請求項16又は請求項17に
    記載のファンド管理システム。
  19. 【請求項19】前記流通単位として、商品、サービス、
    ビジネスモデルのいずれかを含むことを特徴とする請求
    項12から請求項14のいずれかに記載のファンド管理
    システム。
  20. 【請求項20】前記知的所有権として、特許権、実用新
    案権、意匠権、商標権、著作権、特許を受ける権利のい
    ずれかを含むことを特徴とする請求項12から請求項1
    5のいずれかに記載のファンド管理システム。
  21. 【請求項21】前記ファンドとして、SPV、特許管理
    会社、チャリタブルトラストのいずれかを含むことを特
    徴とする請求項12から請求項20のいずれかに記載の
    ファンド管理システム。
  22. 【請求項22】前記資産対応証券として、債券、コマー
    シャルペーパ、優先出資証券、株式、信託受益権のいず
    れかを含むことを特徴とする請求項12から請求項14
    のいずれかに記載のファンド管理システム。
  23. 【請求項23】流通単位に於いて用いる少なくとも一以
    上の知的所有権を当初権利者から譲渡及び/又は実施権
    の設定及び/又は信託の設定を受けたファンドを管理す
    るファンド管理方法であって、前記ファンドが有する知
    的所有権に関する情報を知的所有権データベースに格納
    しており、前記ファンドが発行する資産対応証券に関す
    る情報及び/又は前記ファンドに対する投資家に関する
    情報をファンドデータベースに格納しており、前記知的
    所有権の譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の
    設定が前記ファンドに対して為されたことを前記当初権
    利者又は前記当初権利者システムから受け付け、前記受
    け付けた情報を前記知的所有権データベースに格納し、
    前記ファンドが発行する資産対応証券の発行条件を受付
    け、前記発行条件に基づいて前記資産対応証券の発行を
    行い、前記発行した資産対応証券に対して投資家が行っ
    た投資の情報及び/又は前記投資家に関する情報を金融
    機関及び/又は前記金融機関システムから受付け、前記
    受け付けた情報を前記ファンドデータベースに格納し、
    前記ファンドに為された投資家による投資資金を前記当
    初権利者に対して支払う旨を前記金融機関及び/又は前
    記金融機関システムに対して通知し、前記当初権利者か
    ら前記ファンドに対して元利金の引渡が為された旨の通
    知を前記当初権利者及び/又は前記当初権利者システム
    及び/又は前記金融機関及び/又は前記金融機関システ
    ムのいずれかから受付け、前記ファンドデータベースに
    格納している前記投資家に関する情報を抽出し、前記投
    資家が行っている投資金額に応じて前記当初権利者から
    受領した元利金の支払いを前記投資家に対して行う旨の
    通知を前記金融機関及び/又は前記金融機関システムに
    対して行うことを特徴とするファンド管理方法。
  24. 【請求項24】流通単位に於いて用いる少なくとも一以
    上の知的所有権を複数の当初権利者から譲渡及び/又は
    実施権の設定及び/又は信託の設定を受けたファンドを
    管理するファンド管理方法であって、前記ファンドが有
    する知的所有権に関する情報を知的所有権データベース
    に格納しており、前記ファンドが発行する資産対応証券
    に関する情報及び/又は前記ファンドに対する投資家に
    関する情報をファンドデータベースに格納しており、前
    記知的所有権の譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は
    信託の設定が前記ファンドに対して為されたことを前記
    当初権利者又は前記当初権利者システムから受け付け、
    前記受け付けた情報を前記知的所有権データベースに格
    納し、前記ファンドが発行する資産対応証券の発行条件
    を受付け、前記発行条件に基づいて前記資産対応証券の
    発行を行い、前記発行した資産対応証券に対して投資家
    が行った投資の情報及び/又は前記投資家に関する情報
    を金融機関及び/又は前記金融機関システムから受付
    け、前記受け付けた情報を前記ファンドデータベースに
    格納し、前記ファンドに為された投資家による投資資金
    を前記投資資金の受領を希望する当初権利者に対して予
    め定めた割合に基づいて支払う旨を前記金融機関及び/
    又は前記金融機関システムに対して通知し、前記資産対
    応証券の元利金と前記投資資金を受領していない当初権
    利者の実施料との合計額の引渡が前記当初権利者が受領
    した投資資金の割合に応じて前記当初権利者から前記フ
    ァンドに対して為された旨の通知を前記当初権利者及び
    /又は前記当初権利者システム及び/又は前記金融機関
    及び/又は前記金融機関システムのいずれかから受付
    け、前記投資資金を受領していない当初権利者に対して
    前記実施料の支払いを行う旨の通知を行い、前記ファン
    ドデータベースに格納している前記投資家に関する情報
    を抽出し、前記投資家が行っている投資金額に応じて前
    記当初権利者から受領した元利金の支払いを前記投資家
    に対して行う旨の通知を前記金融機関及び/又は前記金
    融機関システムに対して行うことを特徴とするファンド
    管理方法。
  25. 【請求項25】流通単位に於いて用いる少なくとも一以
    上の知的所有権を当初権利者から譲渡及び/又は実施権
    の設定及び/又は信託の設定を受けたファンドを管理す
    るファンド管理方法であって、前記ファンドが有する知
    的所有権に関する情報を知的所有権データベースに格納
    しており、前記ファンドが発行する資産対応証券に関す
    る情報及び/又は前記ファンドに対する投資家に関する
    情報をファンドデータベースに格納しており、前記知的
    所有権の譲渡及び/又は実施権の設定及び/又は信託の
    設定が前記ファンドに対して為されたことを前記当初権
    利者又は前記当初権利者システムから受け付け、前記受
    け付けた情報を前記知的所有権データベースに格納し、
    前記ファンドが発行する資産対応証券の発行条件を受け
    付け、前記発行条件に基づいて前記資産対応証券の発行
    を行い、前記発行した資産対応証券に対して投資家が行
    った投資の情報及び/又は前記投資家に関する情報を金
    融機関及び/又は前記金融機関システムから受け付け、
    前記受け付けた情報を前記ファンドデータベースに格納
    し、前記ファンドに為された投資家による投資資金を前
    記当初権利者以外の投資対象者に対して支払う旨を前記
    金融機関及び/又は前記金融機関システムに対して通知
    し、前記投資対象者から前記ファンドに対して元利金の
    引渡が為された旨の通知を前記投資対象者及び/又は前
    記投資対象者が有するコンピュータシステム及び/又は
    前記金融機関及び/又は前記金融機関システムのいずれ
    かから受け付け、前記ファンドデータベースに格納して
    いる前記投資家に関する情報を抽出し、前記投資家が行
    っている投資金額に応じて前記投資対象者から受領した
    元利金の支払いを前記投資家に対して行う旨の通知を前
    記金融機関及び/又は前記金融機関システムに対して行
    うことを特徴とするファンド管理方法。
  26. 【請求項26】前記ファンド管理方法は、前記ファンド
    が有する知的所有権に関する情報を前記知的所有権デー
    タベースから抽出し、前記抽出した知的所有権の実施権
    及び/又は信託の設定を行わせる通知を他のファンド及
    び/又は知的所有権を有することの出来るものに対して
    行い、前記他のファンド及び/又は前記知的所有権を有
    することの出来るものから前記設定した知的所有権の実
    施権及び/又は信託の実施料を受領することを特徴とす
    る請求項23から請求項25のいずれかに記載のファン
    ド管理方法。
  27. 【請求項27】前記ファンド管理方法は、前記当初権利
    者から前記ファンドに対して引き渡された元利金の金額
    が前記資産対応証券の発行条件に不足する場合、前記不
    足金額を算出し、前記不足金額を予め定めたリスクヘッ
    ジ相手方に対して通知し、前記リスクヘッジ相手方に対
    して前記不足金額の支払いを行わせ、前記リスクヘッジ
    相手方から受領した不足金額と前記当初権利者から受領
    した元利金とに基づいて前記投資家に対して元利金の支
    払を行う旨の通知を前記金融機関及び/又は前記金融機
    関システムに対して行うことを特徴とする請求項23か
    ら請求項26のいずれかに記載のファンド管理方法。
  28. 【請求項28】前記予め定めたリスクヘッジ相手方とし
    て、前記投資資金を受領した当初権利者、金融機関のい
    ずれかを含むことを特徴とする請求項27に記載のファ
    ンド管理方法。
  29. 【請求項29】前記不足金額の支払いは、前記ファンド
    と前記リスクヘッジ相手方との間の不足額の保証に基づ
    いて行うことを特徴とする請求項27又は請求項28に
    記載のファンド管理方法。
  30. 【請求項30】前記流通単位として、商品、サービス、
    ビジネスモデルのいずれかを含むことを特徴とする請求
    項23から請求項25のいずれかに記載のファンド管理
    方法。
  31. 【請求項31】前記知的所有権として、特許権、実用新
    案権、意匠権、商標権、著作権、特許を受ける権利のい
    ずれかを含むことを特徴とする請求項23から請求項2
    6のいずれかに記載のファンド管理方法。
  32. 【請求項32】前記ファンドとして、SPV、特許管理
    会社、チャリタブルトラストのいずれかを含むことを特
    徴とする請求項23から請求項31のいずれかに記載の
    ファンド管理方法。
  33. 【請求項33】前記資産対応証券として、債券、コマー
    シャルペーパ、優先出資証券、株式、信託受益権のいず
    れかを含むことを特徴とする請求項23から請求項25
    のいずれかに記載のファンド管理方法。
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JP2010512566A (ja) * 2006-12-06 2010-04-22 ジョーンズ,マリオン・ダーネル 共有される知的財産権を管理するためのシステム

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