JP2003122077A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

帯電装置及び画像形成装置

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JP2003122077A
JP2003122077A JP2001313536A JP2001313536A JP2003122077A JP 2003122077 A JP2003122077 A JP 2003122077A JP 2001313536 A JP2001313536 A JP 2001313536A JP 2001313536 A JP2001313536 A JP 2001313536A JP 2003122077 A JP2003122077 A JP 2003122077A
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conductive elastic
layer
resistance
roller
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JP2001313536A
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Noriaki Kuroda
紀明 黒田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性弾性層と抵抗層間の界面での接触状態
が均一であり、製造によるバラツキがなく、耐久や高温
高湿度状態でも剥離を生じることなく、耐電圧性に優れ
た帯電装置を提供すること。 【構成】 電圧を印加した帯電部材を被帯電体に近接又
は接触させることによって被帯電体面を帯電処理する帯
電装置において、前記帯電部材を導電性弾性体上に少な
くとも1層以上の抵抗層を設けて構成し、前記導電性弾
性層表面を紫外線照射又はプラズマ処理すると同時に、
該導電性弾性体層の抵抗を調整・安定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置に用
いられる帯電部材を被帯電休表面に接触又は近接させて
帯電を行う帯電装置及びこれを用いた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置(複写機・光プリンタ等)
・静電記録装置等の画像形成装置において、感光体・誘
電体等の被帯電体等としての像担持体面を帯電処理する
手段機器としては、従来よりコロナ放電装置が利用され
ている。
【0003】コロナ放電装置は像担持体等の被帯電体面
を所定の電位に均一に帯電処理する手段として有効であ
る。しかし、高圧電源を必要としコロナ放電を用いるた
め、好ましくないオゾンが発生する等の問題点を有して
いる。
【0004】このようなコロナ放電装置に対して、前記
のような電圧を印加した帯電部材を被帯電体面に近接又
は接触させて被帯電体面を帯電処理する接触帯電装置
は、電源の低圧化が図られ、オゾン発生量が少ない等の
長所を有している。
【0005】このような帯電部材の構成として、導電性
基体上に少なくとも1つ以上の電気抵抗層を設け、外部
抵抗層に適度な表面抵抗を保持させ、内部抵抗層に被帯
電面とのニップ幅を適正にするための適度な弾性を保持
させることにより、被帯電体の帯電均一性、感光体等の
被帯電体表面のピンホール・傷等により生じるリーク防
止等を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような多
層構成の場合、各層間の界面での接触状態が不均一であ
ると導通性が不均一になり、均一な帯電性が得られな
い。
【0007】又、耐久等や高温高温度状態に置かれた場
合に、各層間に剥離を生じる等して安定した帯電性を得
ることができない等の問題がある。
【0008】更に、特に塗料を表面にコーティングして
表面層を形成する場合には、界面での濡れ性が均一でな
いと部分的に塗料がはじいたりして、塗工乾燥後ピンホ
ールとなって表面に残ってしまう。この場合、実用上電
圧印加に対して耐圧不良、即ちピンホールに電荷が集中
してリーク現象が生じ、感光体の損傷やローラの焼けコ
ゲ等が起きる。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、導電性弾性層と抵抗層間の界
面での接触状態が均一であり、製造によるバラツキがな
く、耐久や高温高湿度状態でも剥離を生じることなく、
耐電圧性に優れた帯電装置及び画像形成装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に近
接又は接触させることによって被帯電体面を帯電処理す
る帯電装置において、前記帯電部材を導電性弾性体上に
少なくとも1層以上の抵抗層を設けて構成し、前記導電
性弾性層表面を紫外線照射又はプラズマ処理すると同時
に、該導電性弾性体層の抵抗を調整・安定化させること
を特徴とする。
【0011】又、本発明は、上記帯電装置を含んで画像
形成装置を構成したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0013】本発明は、電圧を印加した帯電部材を被帯
電体に近接又は接触させることによって被帯電体面を帯
電処理する帯電装置において、前記帯電部材を導電性弾
性体上に少なくとも1層以上の抵抗層を設けて構成し、
前記導電性弾性層表面を紫外線照射又はプラズマ処理す
ると同時に、該導電性弾性体層の抵抗を調整・安定化さ
せることを特徴とする。
【0014】即ち、被接着体である導電性弾性層と抵抗
層が均一に欠陥なく接着していることが好ましい。開平
10−195247号、特開平10−226742号公
報に記載されているように、導電性弾性体層を構成する
材料として、スチレン系熱可塑性エラストマー及び/又
はオレフィン系熱可塑性エラストマー中に、酸変性した
樹脂を混合することによって芯金或は表面保護層の接着
性の改良を試みているが、酸変性した樹脂が選択的に表
面層付近に存在させることが困難でなため、少量添加で
は接着性は不安定となり、逆に混合量を多くすると、接
着性は向上するが、本来のローラとしての要求特性、例
えば圧縮永久歪が悪化し、画像不良を引き起こす問題を
生じた。
【0015】又、単に接着剤層としてプライマーを塗布
した場合では被着体の表面状態によってハジキや凝集に
よって濃度ムラを生じ、結果的にピンホール等の塗工欠
陥を引き起こす。更に、欠陥を防止するためにプライマ
ーを厚めにコートすると、絶縁膜層を形成することとな
り、帯電特性を損なうことになる。
【0016】これに対し、UVやプラズマ等の電磁波に
よる処理では照射された面は全て均一に化学処理される
ため、表面抵抗層の塗工欠陥の発生を抑制することがで
きる。特に、プライマー等の接着剤を用いると均一に処
理することが難しいが、本方法を用いれば簡単にしかも
確実に欠陥のない表面層が得られる。
【0017】従来より特開昭54−57576号や特開
平4−246427号公報に記載されているように、加
硫ゴムの表面の紫外線処理は摩擦係数を下げる手段とし
て知られているが、その他に表面の濡れ性を改善する効
果がある。多くは高分子の水素原子を引き抜き、空気中
の酸素と結合した極性の高い−OH、−C=O、−CO
OH等の官能基が形成される他、表面に付着した油等の
有機物の汚れを直接分解したり、紫外線による酸素の分
解、反応によってできるオゾンから活性酸素を生じ、こ
れらが有機物を酸化分解する効果が挙げられる。
【0018】又、紫外線の波長は150〜600nmで
(ランプ出力は500W〜1kW)、強度としては2〜
30J/cm2 が好ましい。即ち、2J/cm2 以下で
は照射効果がなく、又、30J/cm2 以上ではゴム表
面の劣化が進行し、逆に表面濡れ性を損なう。
【0019】更に、本発明では、UVやプラズマ等の電
磁波による処理時間1〜30分により、導電性弾性体層
の抵抗変動が観測され、これにより抵抗調整も同時に制
御可能であることを見出した。その影響を示したのが図
1ある。導電性弾性体層として使用する材料により、U
V処理時間による抵抗変動の挙動が異なることが観測さ
れたが、何れにしてもUV処理時間により任意の抵抗領
域に制御可能である。但し、1分以下では照射効果がな
く、30分以上ではゴム表面の劣化が進行し、逆に表面
濡れ性を損なうのと同時に製造コスト面でも悪化するの
で好ましくない。
【0020】本発明の導電性弾性体層に使用される弾性
体としては、例えばEPDM(エチレン−プロピレン−
ジエン−ターポリマー)、ポリブタジエン、天然ゴム、
ポリイソプレン、SBR(スチレンブタジエンゴム)、
CR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルブタジエ
ンゴム)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロル
ヒドリンゴム等のゴムや、オレフィン系熱可塑性エラス
トマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系
熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラス
トマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー等の高分子
材料を用いることができるが、特にスチレン系熱可塑性
エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマーが好
ましい。
【0021】導電性弾性体層に用いられる導電フィラー
としては、カーボンブラック、グラファイト、金属粉や
酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等の金属酸化物又は適当
な粒子の表面を酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジ
ウム、酸化モリブデン、亜鉛、アルミニウム、金、銀、
鉄、銅、クロム、コバルト、鉛、白金、ロジウムを電解
処理、スプレー塗工、混合振とうにより付着させたもの
等の導電粒子や、LiClO4 、KSCN、NaSC
N、LiSCN、LiCF3 SO3 等のイオン性電解質
を弾性体中に適宜量分散させることにより、所望の抵抗
値に調整することができる。
【0022】又、ポリマー主鎖中或は側鎖に極性を有す
る分子或は原子団を導入したり、イオン対を形成する分
子又は原子団を導入することによって導電化することも
可能である。更に、軟化剤、充填剤等も用いても良い。
【0023】抵抗層に使用される樹脂としては、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リブチルメタクリレート等のアクリル樹脂、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルアセタール、ポリアリレート、
ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ樹脂、ポ
リ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セル
ロース系樹脂等及びこれらの共重合体や変性体を用いる
ことができる。
【0024】抵抗層に用いられる導電材としては、カー
ボンブラック、グラファイト、金属粉や酸化チタン、酸
化錫、酸化亜鉛等の金属酸化物又は適当な粒子の表面を
酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化モリ
ブデン、亜鉛、アルミニウム、金、銀、鉄、銅、クロ
ム、コバルト、鉛、白金、ロジウムを電解処理、スプレ
ー塗工、混合振とうにより付着させたものでも良い。こ
のうち、酸化スズを主成分とする導電性粒子が分散性が
良く、均一な帯電性が得られる。分散手段としては、ロ
ールニーダー、バンバリーミキサー、ボールミル、サン
ドグラインダー、ペイントシェーカー等を適宜利用すれ
ば良い。
【0025】図2は本発明に係る帯電装置を備える画像
形成装置の概略構成を示す断面図であり、同図におい
て、1は被帯電体としての像担持体であり、本実施の形
態ではアルミニウム等の導電性基体層1bとその外周面
に形成した光導電層1aを基本構成層とするドラム型の
電子写真感光体であり、支軸1dを中心に図2の時計方
向に所定の周速度をもって回転駆動される。
【0026】2は上記感光体1面に接して該感光体1面
を所定の極性・電位に一様に一次帯電処理する帯電部材
であり、本実施の形態ではローラータイプのもの(以
下、帯電ローラと称する)が使用されている。この帯電
ローラ2は、中心芯金2cと、その外周に形成した下層
の抵抗層2bと、更にその外周に形成した上層の抵抗層
2dから成り、芯金2cの両端部が回転自在に支持さ
れ、不図示の押圧手段で感光体1に押圧されて感光体1
の回転駆動に伴い従動回転する。
【0027】而して、電源3で摺擦電源3aにより、芯
金2cの所定の直流(DC)バイアス或は直流+交流
(DC+AC)バイアスが印加されることによって回転
感光体1の周面が所定の極性・電位に接触帯電される。
帯電部材2で均一に帯電処理を受けた感光体1面は、次
いで露光手段10により目的画像情報の露光(レーザー
ビーム走査露光、原稿画像のスリット露光等)を受ける
ことによって、その周面に目的の画像情報に応じた静電
潜像が形成される。
【0028】上記潜像は次いで現像手段11によりトナ
ー画像として順次に可視像化され、トナー画像は次いで
転写手段12により不図示の給紙手段部から感光体1の
回転と同期取りされて適正なタイミングをもって感光体
1と転写手段12との間の転写部へ搬送された転写材1
4面に順次転写されていく。本実施の形態においては、
転写手段12は転写ローラであり、転写材14の裏から
トナーと逆極性の帯電を行うことによって感光体1面側
のトナー画像が転写材14の表面側に転写されていく。
【0029】トナー画像の転写を受けた転写材14は、
感光体1面から分離されて不図示の像定着手段へ搬送さ
れて像定着を受け、画像形成物として出力される。或は
裏面にも像形成するものでは転写部への再搬送手段へ搬
送される。
【0030】尚、像転写後の感光体1面はクリーニング
手段13で転写残りトナー等の付着汚染物の除去を受け
て洗浄面化されて繰り返して作像に供される。
【0031】帯電部材2は、図2の画像形成装置に像担
持体1の帯電処理手段として装着したようなローラタイ
プ以外にもブレード状タイプ・ブロック状タイプ・ロッ
ド状タイプ・ベルト状タイプ等の形態に構成できる。
【0032】尚、CPU27は、プリンタ29による記
録中に次のページの受信を行っている。
【0033】以上のように、画像の受信と記録が行われ
る。電子写真装置は以下のように構成されている。
【0034】感光層は、導電性支持体の上に設けられ
る。導電性支持体としては、支持体自身が導電性を持つ
もの、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステン
レス、ニッケル等の金属を用いることができ、その他ア
ルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化
スズ合金等を真空蒸着によって被膜形成された層を有す
るプラスチック、導電性粒子(例えばカーボンブラッ
ク、酸化スズ粒子等)を適当なバインダーと共に金属や
プラスチックに塗布した支持体、導電性バインダーを有
するプラスチック等を用いることができる。
【0035】導電性支持体と感光層の中間に、バリアー
機能と接着機能を持つ下引層を設けることもできる。下
引層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセル
ロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド
(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、共重合
ナイロン等)、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミニ
ウム等によって形成できる。下引眉の膜厚は、5μm以
下、好ましくは0.5〜3μmが適当である。下引層は
その機能を発揮するためには、1×107 Ω・cm以上
であることが望ましい。
【0036】感光層は、有機又は無機の光導電体を必要
に応じてバインダー樹脂と共に塗工することによって形
成でき、又、蒸着によっても形成することができる。
【0037】感光層の形態としては、電荷発生層と電荷
輸送層の機能分離型積層感光層が望ましい。電荷発生層
は、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、キノン顔料等の電
荷発生物質を蒸着或は適当なバインダー樹脂と共に(バ
インダーがなくても可)塗工することによって形成でき
る。
【0038】電荷発生層の膜厚は、0.01μm〜5μ
m、特に0.05μm〜2μmが好ましい。電荷輸送層
は、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、オキサゾール
化合物、トリアリールアミン化合物等の電荷輸送物質を
成膜性のあるバインダー樹脂に溶解させて形成すること
ができる。電荷輸送層の膜厚は5μm〜50μm、特に
10μm〜30μmが好ましい。尚、紫外線等による劣
化防止のために感光層の上に保護層を設けても良い。
【0039】ローラタイプの帯電部材2は面移動駆動さ
れる被帯電体1に従動駆動させても、非回転のものとさ
せても良く、被帯電体1の面移動方向に順方向又は逆方
向に所定の周速度をもって積極的に回転駆動させるよう
にしても良い。又、電子写真装置として、感光体や現像
手段、クリーニング手段等の構成要素のうち、複数のも
のを装置ユニットとして一体に結合して構成し、このユ
ニットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。
【0040】又、帯電手段、現像手段及びクリーニング
手段の少なくとも1つを感光体と共に一体に支持してユ
ニットを形成し、装置本体に着脱自在の単一ユニットと
し、装置本体のレール等の案内手段を用いて着脱自在の
構成にしても良い。このとき、装置ユニットの方に帯電
手段及び/又は現像手段を伴っても良い。
【0041】又、光像露光は、画像形成装置を複写機プ
リンタとして使用する場合には、原稿からの反射光や透
過光、或は原稿を読み取り信号化し、この信号によりレ
ーザービーム走査、LEDアレイの駆動又は液晶シャッ
ターアレイの駆動等により行われる。
【0042】又はファクシミリのプリンタとして使用す
る場合には、光像露光は受信データをプリントするため
の露光になる。図4はこの場合の一例をブロック図で示
したものである。コントローラ21は画像読取部20と
プリンタ29を制御する。コントローラ21の全体はC
PU27により制御されている。画像読取部からの読み
取りデータは、送信回路23を通してプリンタ29へ送
られる。画像メモリには所定の画像データが記憶され
る。プリンタコントローラ28はプリンタ29を制御し
ている。24は電話である。
【0043】回路25から受信された画像(回線を介し
て接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信回
路22で復調された後、CPU27は画像情報の複合処
理を行い、順次メモリ26に格納される。そして、少な
くとも1ページの画像がメモリ26に格納されると、そ
のページの画像記録を行う。CPU27は、メモリ26
より1ページの画像情報を読み出し、プリンタコントロ
ーラ18に複合化された1ページの画像情報を送出す
る。プリンタコントローラ28は、CPU27からの1
ページの画像情報を受け取るとそのページの画像情報記
録を行うべくプリンタ29を制御する。
【0044】[実施例1]図3に本実施例に係る帯電ロ
ーラの構成を示す。直径6mmの芯金上に、導電性弾性
層32から成る中抵抗のローラを構成する。感光体上に
ピンホール等の欠陥が生じた場合に、導電性弾性体層の
抵抗値が低いと過大な電流が流れてしまい、導電性弾性
体層が発熱して焦げてしまうことを防ぐため、又、帯電
に必要な帯電電流を流す必要があるため、ローラの抵抗
値は、1×104 〜1×108 Ωの範囲であることが必
要となる。
【0045】導電性弾性体層の材料はEPDM(600
F住友化学社製)であり、これに導電性を付与するため
にケッチェンブラック(EC6OOJD三菱化学社製)
を5〜15重量部、更に加硫時に発泡させるために発泡
剤としてADCA(ビニホールAC#3永和化成社製)
を5〜15重量部添加したものである。このゴム材を押
出し成形によってチューブ状に成型し、水蒸気加硫方式
によって一次加硫を行って発泡体とし、更に電気炉にて
二次加硫を行った。
【0046】このようにしてでき上がったチューブを導
電性接着剤が塗布された芯金に装着し、表面の研磨を行
い、直径12mmのスポンジローラとした。これによっ
てでき上がったローラの物性値は発泡径100μm、A
SKERC硬度で35°となった。
【0047】次に、接触帯電部材の表面性を均一にして
放電ムラを防止し、更に感光体上のピンホールヘのリー
クを防ぐために、抵抗層33をコートする。抵抗層とし
ては、水溶性ウレタン樹脂(スーパーフレックスE−2
000第一工業製薬社製)に導電性酸化スズを30重量
%分散した水溶液(固形分30%)を用いた。尚、分散
にはサンドミルを用いた。本液の粘度は120cpsで
あった。
【0048】塗工は次のようにして行った。
【0049】先ず、ローラを回転させながらUVランプ
(800W)で4分間照射(10J/cm2 )し、次に
前記液をディッピングにより塗工した。条件は、前記塗
工液中で30mm/secの速さで引き上げ、塗工膜厚
を80μm程度とするためにローラの上下を逆にしても
う一度塗工を行った。このように反転させて塗工を行う
ことでローラの上下の塗工膜厚差を小さくすることがで
きる。塗工したローラーは120℃×20min乾燥を
行った。ローラの抵抗値は1×106 Ωであった。方法
としてディッピング塗工方法を用いたが、この他にもロ
ール塗工法、ビーム塗工法等を適宜用いることができ
る。
【0050】このようにして作製した帯電ローラを図2
の装置を用いてAC帯電方式(印加電圧DC−700
V、AC分500Hz、2000Vppの正弦波)で画
像形成を行ったところ、高温高湿、低温低湿環境等を含
む全ての環境下で感光体を均一に−700Vに帯電する
ことができた。
【0051】又、図5に示したように、アルミ中空円筒
体42と帯電部材41から成るローラを同期回転させな
がら1kVの電圧を印加してローラの耐圧性を評価した
ところ、部分的にリークすることもなく、又、ローラ表
面に焦げ等の不良も発生しなかった。同様な実験を同様
な方法で作製したローラ100本について確認したとこ
ろ、全て良好な結果が得られた。
【0052】更に、1万枚の耐久を行ったが、耐久後に
おいても層間の剥離に伴う抵抗不良による画像不良やリ
ーク等の異常放電も発生しなかった。
【0053】[実施例2]実施例1と同様にして得たロ
ーラを、O2 −プラズマ処理(50W、1分)する以外
は実施例1と同様にしてローラを作製した。ローラの抵
抗値は同じであった。
【0054】又、このローラを用いて実施例1と同様に
して評価したところ、実施例1と同様の結果が得られ
た。
【0055】[実施例3]クロスヘッド押出し成形によ
って導電性接着剤が塗布された芯金上にゴムをチューブ
状に同時被覆成形し、内径12mmの円筒金型の中に挿
入し、パイプ両サイドで芯金を受けるコマを設けてセッ
トする。このコマはパイプの中心に芯金を固定できるよ
うになっている。このパイプを電気炉で200℃、10
分加熱発泡し、冷却後脱型して直径12mmのローラを
得た。得られたローラの表面は薄いスキン層が形成され
ていた。
【0056】これによってでき上がったローラの物性値
は発泡径100μm、ASKERC硬度で38°となっ
た。抵抗層としては、水溶性ウレタン樹脂樹脂(スーパ
ーフレックス300第一工業製薬社製)に導電性酸化ス
ズを30重量%分散した水溶液(固形分10%)を用い
た。尚、分散にはサンドミルを用いた。本液の粘度は1
00cpsであった。
【0057】以下、実施例1と同様にして塗工した塗工
腹圧40μmの抵抗皮膜を得た。このローラを使用する
以外は実施例1と同様にして評価したところ、実施例1
と同様の結果が得られた。
【0058】[実施例4]抵抗層としては、水溶性ウレ
タン樹脂樹脂(スーパーフレックス300第一工業製薬
社製)に、導電性酸化スズをスラリー化した導電性酸化
スズを固形分で35重量%混合分散した塗料(固形分3
0%)を用いた。本液の粘度は300cpsであった。
この塗料を使用する以外は実施例1と同様にしてローラ
を作製した。ローラの抵抗値は同じであった。
【0059】又、このローラを用いて実施例1と同様に
して評価したところ、実施例1と同様の結果が得られ
た。
【0060】[実施例5]導電性弾性体層の材料はスチ
レン系エラストマー(CJ103クラレ製)で、これを
100重量部に対し、これに導電性を付与するためにア
セチレンブラックを15重量部(VULCAN XC7
2 キャボット社製)、軟化剤としてパラフィンオイル
(PW380出光興産製)を15重量部用いたものであ
る。この熱可塑性エラストマー組成物を押出し成形によ
ってチューブ状に成型した。
【0061】このようにしてでき上がったチューブを芯
金に装着し、表面の研磨を行い、直径12mmのソリッ
ドローラとした。次に、このローラを回転させながらU
Vランプ(800W)で5分間照射(10J/cm2
し、次に前記液をディッピングにより塗工した。
【0062】抵抗層としては、水溶性ウレタン樹脂樹脂
(スーパーフレックスE−2000第一工業製薬社製)
に導電性酸化スズを30重量%分散した水溶液(固形分
10%)を用いた。尚、分散にはサンドミルを用いた。
本液の粘度は100cpsであった。
【0063】以下、実施例1と同様にして、塗工した塗
工膜圧40μmの抵抗皮膜を得た。このローラを使用す
る以外は実施例1と同様にして評価したところ、実施例
1と同様の結果が得られた。
【0064】[実施例6]導電性弾性体層の材料は導電
性液状シリコーンゴム(SCL35−7東レ・ダウコー
ニングシリコーン社製)を円筒形型内に芯金を固定し、
そこに注型し、150℃、15分間で1次架橋を行っ
た。それを円筒形型内から取り出し、次いで200℃×
4時間2次架橋を行った。
【0065】次に、該ローラを回転させながらUVラン
ブ(800W)で5分間照射(10J/cm2 )し、次
に抵抗層をディッピングにより塗工した。抵抗層として
は、水溶性ウレタン樹脂樹脂(スーパーフレックスE−
2000第一工業製薬社製)に導電性酸化スズを30重
量%分散した水溶液(固形分10%)を用いた。尚、分
散にはサンドミルを用いた。本液の粘度は100cps
であった。
【0066】以下、実施例1と同様にして、塗工した塗
工腹圧40μmの抵抗皮膜を得た。このローラを使用す
る以外は実施例1と同様にして評価したところ、実施例
1と同様の結果が得られた。
【0067】<比較例1>実施例1と同様にして得たロ
ーラに、ウレタン樹脂中にシランカップリング剤(3−
アミノブロピルトリエトキシシラン)を10%添加し
て、MEK中に溶解してできたプライマー(固形分10
重量%)をディッピングにて塗工処理し、70℃で30
分熱風乾燥する以外は実施例1と同様にしてローラを作
製した。ローラーの抵抗値は3×106 Ωであった。
【0068】このようにして作製した帯電ローラを実施
例1と同様にして画像形成を行ったところ、高温高湿、
低温低湿環境等を含む全ての環境下で感光体を均一に−
700Vに帯電することができた。
【0069】同様の実験を同様な方法で作製したローラ
100本について、アルミ中空円筒体を用いて該ローラ
を同期回転させながら1kVの電圧を印加してローラの
耐圧性を評価したところ、100本中30本に部分的リ
ークが発生し、又、ローラ表面に焦げが発生した。
【0070】更に、1万枚の耐久を行ったが、耐久後に
おいても層間の剥離に伴う抵抗不良による画像不良はな
かったが、表層の塗工欠陥部(凹部)にトナーが堆積
し、ベタ自画像で黒ポチとなってしまった。
【0071】<比較例2>UVランプ照射強度を1J/
cm2 とする以外は実施例1と同様にして塗工を行った
が、部分的に塗工液がはじき均一な塗工ができなかっ
た。又、40J/cm2 としても同様に部分的に塗工液
がはじき均一な塗工ができなかった。
【0072】<比較例3>UVランプ照射時間を0.5
分とする以外は実施例1と同様にして塗工を行ったが、
部分的に塗工液がはじき均一な塗工ができなかった。
又、40分としても同様に部分的に塗工液がはじき均一
な塗工ができなかった。
【0073】[実施例7]以下、本発明を転写ローラに
適用した例を示す。
【0074】外径を16mmとする以外は実施例1と同
様にしてローラを作製し、抵抗層としては、水溶性ウレ
タン樹脂(スーパーフレックスE−20O0)第一工業
製薬社製に導電性酸化スズを10重量%分散した水溶液
(固形分20%)を用いた。粘度は80cpsであっ
た。
【0075】以下、実施例1と同様にして、塗工した塗
工膜厚30μmの抵抗皮膜を得た。ローラの抵抗値は1
×108 Ωであった。このようにして作製したローラを
図1に示す転写手段12として用いた。転写材14は乾
燥紙である。プロセススピードは100mm/sec、
感光体の直径は30mmである。感光体はマイナス帯電
の有機感光体、トナーはプラス帯電、転写ローラヘの印
加電圧は転写中は−3kV、クリーニング中は+1.5
kVであった。
【0076】上記ローラを用いてLL環境下(15℃、
10%)で線画、べ夕黒、ハーフトーン画像を出したと
ころ、局部に電荷が集中して過剰の転写電流が感光体上
に流れ、転写後完全に除電し切れず、次の画像に斑点と
なって出てしまう等の画像不良はなく、鮮明な画像が得
られた。
【0077】更に、20万枚の耐久を行ったが、耐久後
においても層間の剥離に伴う抵抗不良による画像不良や
リーク等の異常放電も発生しなかった。
【0078】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、電圧を印加した帯電部材を被帯電体に近接又は
接触させることによって被帯電体面を帯電処理する帯電
装置において、前記帯電部材を導電性弾性体上に少なく
とも1層以上の抵抗層を設けて構成し、前記導電性弾性
層表面を紫外線照射又はプラズマ処理すると同時に、該
導電性弾性体層の抵抗を調整・安定化させるようにした
ため、導電性弾性層と抵抗層間の界面での接触状態が均
一であり、製造によるバラツキがなく、耐久や高温高湿
度状態でも剥離を生じることなく、耐電圧性に優れた帯
電装置及び画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】UV照射時間とローラ抵抗変動との関係を示す
図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置要部の断面図であ
る。
【図3】本発明に係る帯電ローラの横断面図である。
【図4】ファクシミリの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る帯電ローラの斜視図である。
【符号の説明】
1 感光体(被帯電体) 2 帯電ローラ(帯電部材) 2b 抵抗層 2c 芯金 2d 抵抗層 3 電源 10 露光手段 11 現像手段 12 転写手段 13 クリーニング手段 14 転写材 20 画像読取部 21 コントローラ 27 CPU 29 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H071 BA43 DA06 DA09 2H200 FA09 FA13 GA14 GA16 GA23 GA34 GA44 GB12 HA02 HA28 HB12 HB22 HB45 HB46 HB47 HB48 JA02 JA25 JA26 JA27 JA28 JA29 JA30 LB03 LB18 LB38 LB39 LC00 LC04 LC06 LC08 MA03 MA06 MA08 MA17 MA20 MB02 MB06 MC02 MC15 MC18 NA02 NA04 NA09 NA10 PA03 PB12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧を印加した帯電部材を被帯電体に近
    接又は接触させることによって被帯電体面を帯電処理す
    る帯電装置において、 前記帯電部材を導電性弾性体上に少なくとも1層以上の
    抵抗層を設けて構成し、前記導電性弾性層表面を紫外線
    照射又はプラズマ処理すると同時に、該導電性弾性体層
    の抵抗を調整・安定化させることを特徴とする帯電装
    置。
  2. 【請求項2】 前記の導電性弾性層表面処理手段が紫外
    線照射であって、その強度が2〜30J/cm2 である
    ことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記導電性弾性層表面処理手段が紫外線
    照射であって、その処理時間が1〜30minであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記導電性弾性層を導電性フィラー含有
    した架橋ゴム及び/又は熱可塑性エラストマーで構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】 前記導電性弾性層が、円筒形型内に挿入
    し、発泡成型させた、或は液状組成物を注入し成型され
    たもの及び/又は押出成型されたものであることを特徴
    とする請求項1記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記抵抗層が水系塗料で塗工されたもの
    であることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか1項に記載の帯電
    装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記帯電部材が帯電ローラであることを
    特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記帯電部材が転写ローラであることを
    特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184895A (ja) * 2004-12-02 2006-07-13 Bridgestone Corp 導電性ローラの製造方法
JP2008299060A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Sumitomo Rubber Ind Ltd 画像形成部材の再生方法

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