JP2003121680A - 光分岐結合装置 - Google Patents

光分岐結合装置

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JP2003121680A
JP2003121680A JP2001316396A JP2001316396A JP2003121680A JP 2003121680 A JP2003121680 A JP 2003121680A JP 2001316396 A JP2001316396 A JP 2001316396A JP 2001316396 A JP2001316396 A JP 2001316396A JP 2003121680 A JP2003121680 A JP 2003121680A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光分岐結合用の光ファイバをフェルールに取
り付けるに際して光学性能を低下させずに、光ファイバ
のフェルールへの取付固定を簡単に行えるようにした光
分岐結合装置を提供すること。 【解決手段】 装置の一側に取り付けられた1本の光フ
ァイバと他側に取り付けられた複数本の光ファイバとを
光結合する光分岐結合装置10であって、装置には、一
対のファイバ71,72の一端部を所定長さにわたって
接合した接合部77で前記一側の光ファイバと光結合を
行うと共に、他端部で前記他側の複数本の光ファイバと
光結合を行う分岐型の内部ファイバ70が備えられ、前
記内部ファイバの接合部77には、該接合部外周面と環
状に接して保持するフェルール100が取り付けられて
いる。またフェルール100には、接合部77から離れ
たファイバ部分をフェルール100内に固定する固定手
段150を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光ファイバ
の間において、光を分岐または結合する光分岐結合装置
に係り、特に光分岐結合装置のケース内に一対の内部フ
ァイバの一端部を所定長さにわたって接合した接合部を
備えた分岐型の内部ファイバを備えた光分岐結合装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】光通信システムでは、複数の光ファイバ
を接続して、光分岐、又は光結合させる光分岐結合装置
が使用される。これは光ファイバをLED、レーザダイ
オードなどの発光手段や、フォトトランジスタなどの受
光手段に接続する場合、あるいは光ファイバ同士の端面
を互いに光学的に連結する場合必要となり、このような
場合各部材は所定の位置に高精度に配置される必要があ
る。
【0003】従って、一対の内部ファイバの一端部を所
定長さにわたって接合した接合部で一側の光ファイバと
光結合を行うと共に、他端部で他側の2本の光ファイバ
と光結合を行う1対2分岐型の内部ファイバを使用した
光分岐結合装置においては、光ファイバどうしの密着性
を高めることを保証するため、光ファイバの接合部を筒
形形状に形成されたフェルールで終端処理し、このフェ
ルールを光コネクタの所定の位置に高い精度で固定する
必要がある。
【0004】従来使用されていたフェルールは、黒色の
合成樹脂材料あるいは黄銅などの金属材料で形成されて
おり、光ファイバとフェルールとの固定は、例えば接着
剤を塗布した光ファイバの接合部をフェルール内に挿入
し、前記接着剤を硬化させることにより光ファイバの外
周にフェルールの内周面を接着固定するというものであ
る。
【0005】その他、光ファイバの端部に金属製のフェ
ルールを挿入し、前記フェルールをかしめることによ
り、光ファイバの端部にフェルールを圧着固定するとい
うこともある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した前
記の構造にあっては光ファイバとフェルールとの間に接
着剤が充填されるので、接着剤の硬化に時間がかかる
し、そのため接合するファイバとフェルールの位置合わ
せも容易ではないという問題がある。又、ファイバ先端
面には接着剤が染み出て付着してしまい光学特性が劣化
することもある。
【0007】さらに、分岐のための接合部においては、
2本のファイバの先端が斜めに加工されていることに起
因して、ファイバ内を伝播する光のクラッドへの入射角
が小さくなりやすく、ファイバ外に放出する光が発生
し、光の損出が大きくなってしまう。
【0008】そこで、本発明は、光分岐結合用の光ファ
イバをフェルールに取り付けるに際して光学性能を低下
させずに光ファイバのフェルールへの取付固定を簡単に
行えるようにした光分岐結合装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するため光分岐結合装置を以下のように構成した。
【0010】本発明に係る光分岐結合装置は、装置の一
側に取り付けられた1本の光ファイバと他側に取り付け
られた複数本の光ファイバとを光結合する光分岐結合装
置であって、装置には、複数本の内部ファイバの一端部
を所定長さにわたって接合した接合部で前記一側の光フ
ァイバと光結合を行うと共に、他端部で前記他側の複数
本の光ファイバと光結合を行う分岐型の内部ファイバが
備えられ、前記内部ファイバの接合部には、該接合部外
周面と環状に接して保持すると共に接合部から離れたフ
ァイバ部分を内部に固定するフェルールが取り付けられ
ているものである。
【0011】上記本発明の光分岐結合装置によれば、内
部ファイバの接合部は、フェルールに挿入するだけでフ
ェルールと環状に接してフェルールに固定されるので、
接着剤等を使用する必要がなく組み立てが容易となり、
また、接着剤が端面に付着することもない。さらに、フ
ェルールが環状、即ち狭い範囲で接合部に接するだけ、
それ以外の接合部の周囲は屈折率の低い空気層となり、
内部ファイバ内の入射角の小さな光もこの境界で全反射
されて内部ファイバ側に戻されることとなり、伝送光の
損失を低減することができる。
【0012】また、本発明に係る光分岐結合装置は、フ
ェルールには着脱自在の固定部材が設けられ、該固定部
材により一対の内部ファイバが所定間隔隔ててフェルー
ル内に保持されると共に、内部ファイバの接合部はフェ
ルールに圧入されてファイバがフェルールに固定される
ものである。
【0013】本発明の光分岐結合装置によれば、内部フ
ァイバの接合部をフェルールに取り付ける際、2本の内
部ファイバの間に固定部材を取り付け、これをファイバ
内に圧入するだけで内部ファイバをフェルールに取り付
けることができ、簡単な構造でファイバの固定ができ
る。
【0014】さらに、本発明の光分岐結合装置は、フェ
ルール内において、内部ファイバは固定部材で保持され
る個所は接着剤が注入されて固定されるものであり、フ
ェルールには、固定部材の圧入位置に通じる孔が開設さ
れているものである。
【0015】上記本発明の光分岐結合装置によれば、接
着剤を使用することによりフェルールと内部ファイバと
の固定を強固なものとすることができる。しかも接着個
所を接合部とはなれているものとしているので、接合部
に接着剤が付着することによる光学性能の低下、光の損
失は発生しない。また、接着剤はフェルールに内部ファ
イバを圧入した後でフェルールの孔から容易に注入でき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光分岐結合装
置の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1及
び図2は本発明の実施の形態例に係る光分岐結合装置1
0を示すものである。また、図4乃至図6は光分岐結合
装置内に設けられる内部ファイバ70を示している。更
に、図7乃至図9は内部ファイバを固定するフェルール
100,130及び固定部材150を示すものである。
【0017】本例において、光分岐結合装置10は、ケ
ース本体22とケース蓋23とからなるケース体20
と、第1のコネクタ31及び第2のコネクタ41と、そ
の間を接続する内部ファイバ(光ファイバ)70とから
なる接続部材30とで構成されている。ここで内部ファ
イバ70は、2本のファイバ71,72の一端部を所定
長さにわたって接合した先細り形状の接合部77で一側
の光ファイバと光結合を行うと共に、分岐部78で他側
の2本の光ファイバと光結合を行う1対2分岐型のもの
である。
【0018】前記第1のコネクタ31には、JIS−C
−5974で規格化されているF05形単心光ファイバ
コネクタ用のプラグ161が装蒲される連結部(レセプ
タクル)32が設けられている。一方、第2のコネクタ
41には、JIS−C−5976で規格化されているF
07形2心光フアイバコネクタ用のプラグ162が装着
される連絡部(レセプタクル)42が設けられている。
【0019】第1のコネクタ31の中央には仕切板33
が形成されており、この仕切板33の中心には、内部に
貫通孔を有しX方向(図1参照)ヘ延びる筒形形状のスリ
ーブホルダ34が形成されている。第1のコネクタ31
の内部(X2側)の端部には、着脱自在に形成されたキ
ャップ35が取り付けられており、前記キヤップ35の
中央にはフェルールを挿通するための孔35aが形成さ
れている。
【0020】同様に、第2コネクタ41の中央には仕切
板43が形成されており、この仕切板には、内部に貫通
孔を袴し図示X力向ヘ延びる筒形形状のスリーブホルダ
44,44が並設されている。第2のコネクタ41の内
部(図示X1側)の端部には、着脱自在に形成されたキ
ャップ45が取り付けられている。前配キャップ45の
中央には、フェルールを挿通するための孔45a,45a
が並設されている。
【0021】前記仕切板33とキャップ35との間(固
定部材)には、フェルール100が設けられている。前
記フェルール100は図3及び図7に示すように円筒形
状をしており、その外面には外周方向に延出するフラン
ジ部101が形成されている。フランジ部101よりも
外方(図示X1)のフェルールの先端部102が、前記
スリーブホルダ34の貫通孔に挿入されており、フェル
ール100の内方(図示X2側)の末端側が前記キヤッ
プ35の孔35aに挿通されている。
【0022】また、フランジ部101から内方(図示X
2)に向け筒部103が突設されており、筒部103の
周囲にコイルばね65が設けられている。このコイルば
ね65はフェルール100が第1のコネクタ31に装着
されたときキャップ35との間で圧縮され、フェルール
100のフランジ部101はスリーブホルダ34の端部
34aに押圧される。
【0023】さらに、フェルール100にはその内部に
貫通孔104が形成されており、この貫通孔104は、
その径dが外方から内方(図示X2方向)に向け4段階
に順次拡大する(図7:d1<d2<d3<d4)よう
に形成されている。これにより、貫通孔104には、第
1孔部111(長さl1)、第2孔部112(長さl
2)、第3孔部113(長さl3)、第4孔部114(長
さl4)が形成され、それぞれの孔部の境には、第1段
部115、第2段部116、及び第3段部117が形成
される。なお、この例では第1孔部111及び第2孔部
112は前記フランジ部101及び先端部102の内部
に、第3孔部113及び第4孔部114は前記筒部10
3の内部に形成されている。
【0024】本例では、このフェルール100内に前記
内部ファイバ70が挿入されたとき、内部ファイバ70
の接合部77の外周面が前記第1段部115及び第2段
部116外周面と環状で小さい接触面積で接触するよう
に、各部の寸法、各孔部の長さ寸法(特にl1、l2)
及び各孔部の径寸法(特にd1、d2)が決定されてい
る。
【0025】また、フェルール100の筒部103には
その直径方向に前記貫通孔104の第4孔部114に向
け接着剤を注入するための穴118が形成されている。
なお、本例では第3孔部113に向けても穴119が形
成されているが、これは、後述するフェルール130と
同じ型で製造するためにできたもので、本例ではこの穴
119から接着剤が注入されるわけではない。
【0026】―方、前記仕切板43とキャップ45との
間(固定部材)にも円筒形状のフェルール130,13
0が設けられている。前記フェルール130の外面には
外周方向に延出するフランジ部131が形成されてお
り、フランジ部131よりも外方(図示X2側)のフェ
ルール130の先端部132が、前記スリーブホルダ4
4の貫通孔に挿入されており、フェルール130の内方
(図示X1側)の末端側が前記キヤップ45の孔45a
にそれそれ挿通されている。
【0027】また、フランジ部131から内方(図示X
1)に向けて筒部133が突設されており、筒部133
の周りにコイルばね66が設けられている。このコイル
ばね66はフェルール130が第2のコネクタ41に装
着されたときキャップ45との間で圧縮され、フェルー
ルのフランジ部131が前記スリーブホルダ44の端部
44aにそれそれ押圧されている。
【0028】さらに、フェルール130はその内部に貫
通孔134が成されており、この貫通孔134は、その
径dが外方から内方(図示X1方向)に向け3段階に順
次縮拡大する(図8:d1<d2<d3)ように形成さ
れている。これにより、貫通孔134には、第1孔部1
41(長さl1)、第2孔部142(長さl2)、及び
第3孔部143(長さl3)が形成され、それぞれの孔
部の境には、第1段部145、及び第2段部146、が
形成される。
【0029】なお、この例では第1孔部141及び第2
孔部142は前記筒部133の内部に、第3孔部143
は前記フランジ部131及び先端部132の内部に形成
されている。また、本例では前記第1穴部141の直径
d1を内部ファイバ70の寸法と略等しく、内部ファイ
バが嵌合できる寸法としている。
【0030】また、フェルール130の筒部133には
その直径方向に前記貫通孔134の第2孔部142及び
第3孔部143に向け接着剤を注入するための穴14
8、149が形成されている。
【0031】なお、フェルール100の先端およびフェ
ルール130の先端は、この状態では共にX方向におけ
る光学基準面S1,S2に―致した状態にある。
【0032】前記フェルール100とフェルール130
との間には内部ファイバ70が設けられている。内部フ
ァイバ70は1対2分岐型の光ファイバであり、図6に
示すように、コア81およびクラッド82から構成され
る2本のファイバ71,72の一端部を接合したもので
ある。本例では、図5に示すように、ファイバ71,7
2の一方の端部付近(図示X1側の端部)を整形して、
端面75,76を半円形状に形成した傾斜面73,74
としている。
【0033】そして、前記傾斜部73,74をクロスト
ーク防止用の不透明層79を挟んで接合し接合部77を
形成したものである。ここで、接合された状態で端面7
5,76の全体の形状は円形であり、前記プラグ161
に保持されている光ファイバの略同一となるようされ、
第1のコネクタ31に取り付けられる。
【0034】また各光ファイバ71、72の他方の端部
は2方に分岐する分岐部78として第2のコネクタ41
に取り付けられる。なお、前記内部ファイバ70は、石
英やPMMA(ポリメタクリル酸メチル)などからなるコア
の外周をフッ紫系樹脂などからなるクラッドで被服した
光ファイバの他、コアを露出させた光ファイバをしよう
できる。
【0035】前記フェルール100は内部ファイバ70
の接合部77に設けられ、フェルール130は内部ファ
イバ70の分岐部78に設けられており、フェルール1
00は前記第1のコネクタ31に、フェルール130は
第2のコネクタ41の内部に固定される。
【0036】以下、内部ファイバ70とフェルール10
0との接合について説明する。本例では、内部ファイバ
70の接合部77をフェルール100に接合する場合に
は、固定部材150を使用する。この固定部材150
は、前記フェルール100の第4孔部114の内径d4
とほぼ同じ外径を備え、この孔部114に弾性的に固定
できる部材であって、その上下(Z方向)に前記貫通孔
104の第4孔部114に当接する当接板部151,1
52を形成し、前記当接板151,152の間に立設壁
部155を形成することで、前記内部ファイバの2本の
ファイバ71、72を挟み込む挟持溝部153,154
を凹設した部材である。なお挟持溝部153,154
は、ファイバ71、72の傾きに合わせて傾斜形成され
ている。
【0037】内部ファイバ70の接合部77をフェルー
ル100に接合する場合には、先ず固定部材150の挟
持溝部153,154に2本のファイバ71、72の適
当な位置を挟み込む。そして内部ファイバ70の接合部
77を前記固定部材150とともにフェルール100内
に挿入する。接合部77をフェルール100内に挿入し
ていくと、接合部77の先端がフェルール100内の第
1孔部111から突出すると共に、接合部77の外周面
が前記第1段部115及び第2段部115の内周面と略
環状の小さい接触面積で接触することになる。これと同
時に、前記固定部材150の当接板151,152が、
フェルール100の第4孔部114に挿入され、弾性的
に固定される。これにより、フェルール100内に内部
ファイバ70の接合部77が位置決め固定される。
【0038】この状態で、内部ファイバ70の接合部7
7には、フェルール100の第1段部115と第2段部
116が極めて小さい面積で接触しているだけで、接合
部77の周囲は、第2孔部112と第3孔部113中の
空気で囲まれた状態となっている。
【0039】本例では、フェルール100の穴108か
ら接着剤を注入する。この接着剤の注入量は、接合部7
7が配置されている個所にまでは漏れでない量とする。
そして、この接着剤を硬化させ、フェルール100内に
内部ファイバ70の接合部77を完全に固定する。
【0040】なお、本例では、内部ファイバ70とフェ
ルール130との接合は、従来の通り接着剤によって行
うものとする。即ち、先ず内部ファイバ70の分岐部7
8の先端を、フェルール130の貫通孔134の第3孔
部143から差込み、第1孔部141から所定量だけ突
出させる。
【0041】このとき第1孔部141の内径d1は内部
ファイバ70の分岐部78の径と略等しくなっているた
め、容易に位置決め固定を行うことができる。次にフェ
ルール130の穴148,149から接着剤を注入し、
第2孔部142、第3孔部143に充填する。そして、
この接着剤を硬化させ、フェルール130内に内部ファ
イバ70の分岐部78を完全に固定する。
【0042】以上のように本実施の形態に係る光分岐結
合装置によれば、内部ファイバの接合部は、フェルール
に挿入するだけでフェルールの段部で位置決めされ、固
定部材で固定されるので、位置決め固定が容易となり、
また、接着剤が端面に付着することもない。さらに、フ
ェルールが環状、即ち狭い範囲で接合部に接するだけ、
それ以外の接合部の周囲は屈折率の低い空気層となり、
内部ファイバ内の入射角の小さな光もこの境界で全反射
されて内部ファイバ側に戻されることとなり、伝送光の
損失を低減することができる。
【0043】また、本例によれば、接着剤を使用するこ
とによりフェルールと内部ファイバとの固定を強固なも
のとすることができる。しかも接着個所を接合部とはな
れているものとしているので、接合部に接着剤が付着す
ることによる光学性能の低下、光の損失は発生しない。
また、接着剤はフェルールに内部ファイバを圧入した後
でフェルールの孔から容易に注入できる。
【0044】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明は上記実施の形態例に限定されることは
なく、その主旨を逸脱しない範囲において変更すること
ができる。
【0045】以上説明した実施の形態例においては光分
岐の数については2の例について説明したが、分岐の数
は3以上とすることができる。このような場合には、接
合部において複数の内部ファイバが全体で円形になるよ
うに先端の形状して、それぞれの内部ファイバに光が分
割結合できるようにする。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明に係る光分
岐装置によれば、以下の優れた効果を奏し得る。
【0047】本発明によれば、内部ファイバの接合部
は、フェルール内に挿入するだけでフェルールと環状に
接してフェルールに固定されるので、接着剤等を使用す
る必要がなく組み立てが容易となり、また、接着剤が端
面に付着することもない。さらに、フェルールが環状、
即ち狭い範囲で接合部に接するだけ、それ以外の接合部
の周囲は屈折率の低い空気層となり、内部ファイバ内の
入射角の小さな光もこの境界で全反射されて内部ファイ
バ側に戻されることとなり、伝送光の損失を低減するこ
とができる。
【0048】また、本発明によれば、内部ファイバの接
合部をフェルールに取り付ける際、2本の内部ファイバ
の間に固定部材を取り付け、これをファイバ内に圧入す
るだけで内部ファイバをフェルールに取り付けることが
でき、簡易な構造でファイバの固定ができる。
【0049】さらに、本発明によれば、接着剤を使用す
ることによりフェルールと内部ファイバとの固定を強固
なものとすることができる。しかも接着個所を接合部と
はなれているものとしているので、接合部に接着剤が付
着することによる光学性能の低下、光の損失は発生しな
い。また、接着剤はフェルールに内部ファイバを圧入し
た後でフェルールの孔から容易に注入できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光分岐結合装置の構
成を光コネクタと共に示す図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図である。
【図2】図1に示した光分岐結合装置の内部構成を示す
図であり、(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)
は右側面図である。
【図3】図1に示した光分岐結合装置の内部構成の断面
図であり、(a)は水平方向の断面図、(b)は縦方向
断面図である。
【図4】図1に示した光分岐結合装置の内部構造の拡大
図である。
【図5】図1に示した光分岐結合装置に使用する光ファ
イバを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面
図、(c)は平面図である。
【図6】図1に示した光分岐結合装置に使用する光ファ
イバの結合部を示す拡大斜視図である。
【図7】図1に示した光分岐結合装置の光ファイバ結合
側に使用されるフェルールを示す図であり、(a)は縦
断面図、(b)は平面図である。
【図8】図1に示した光分岐結合装置の反光ファイバ結
合側に使用されるフェルールを示す図であり、(a)は
縦断面図、(b)は平面図である。
【図9】図1に示した光分岐結合装置の反光ファイバ結
合側のフェルール内に設けられる固定部材を示す図であ
り、(a)は正面面図、(b)は左側面図、(c)は平
面図、(d)は右側面図、(e)は背面図である。
【符号の説明】
10 光分岐結合装置 20 ケース体 22 ケース本体 23 ケース蓋 30 接続部材 31 コネクタ 33 仕切板 34 スリーブホルダ 34a 端部 35 キャップ 35a 孔 41 コネクタ 43 仕切板 44 スリーブホルダ 44a 端部 45 キャップ 45a 孔 65 コイルばね 66 コイルばね 70 内部ファイバ 71 ファイバ 72 ファイバ 73 傾斜面 74 前記傾斜部 75 端面 76 端面 77 接合部 78 分岐部 79 不透明層 81 コア 82 クラッド 100 フェルール 101 フランジ部 102 先端部 103 筒部 104 貫通孔 108 穴 111 第1孔部 112 第2孔部 113 第3孔部 114 第4孔部 115 第1段部 116 第2段部 117 第3段部 118 穴 119 穴 130 フェルール 131 フランジ部 132 先端部 133 筒部 134 前記貫通孔 134 貫通孔 141 第1孔部 142 第2孔部 143 第3孔部 145 第1段部 146 第2段部 148 穴 149 穴 150 固定部材 151 当接板 152 当接板 153 挟持溝部 154 挟持溝部 155 立設壁部 161 プラグ 162 プラグ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の一側に取り付けられた1本の光フ
    ァイバと他側に取り付けられる複数本の光ファイバとを
    光結合する光分岐結合装置であって、 装置には、複数本の内部ファイバの一端部を所定長さに
    わたって接合した接合部で前記一側の光ファイバと光結
    合を行うと共に、他端部で前記他側の複数本の光ファイ
    バと光結合を行う分岐型の内部ファイバが備えられ、 前記内部ファイバの接合部には、該接合部外周面と環状
    に接して保持すると共に接合部から離れたファイバ部分
    を内部に固定するフェルールが取り付けられている光分
    岐結合装置。
  2. 【請求項2】 フェルールには着脱自在の固定部材が設
    けられ、該固定部材により一対の内部ファイバが所定間
    隔隔ててフェルール内に保持されると共に、内部ファイ
    バの接合部はフェルールに圧入されてファイバがフェル
    ールに固定される請求項1記載の光分岐結合装置。
  3. 【請求項3】 フェルール内において、内部ファイバは
    固定部材で保持される個所は接着剤が注入されて固定さ
    れるものであり、フェルールには、固定部材の圧入位置
    に通じる孔が開設されている請求項2に記載の光分岐結
    合装置。
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