JP2003121604A - 光学レンズ部品 - Google Patents

光学レンズ部品

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JP2003121604A
JP2003121604A JP2001316021A JP2001316021A JP2003121604A JP 2003121604 A JP2003121604 A JP 2003121604A JP 2001316021 A JP2001316021 A JP 2001316021A JP 2001316021 A JP2001316021 A JP 2001316021A JP 2003121604 A JP2003121604 A JP 2003121604A
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lens
optical
optical lens
lens component
light
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Tatsuo Ota
達男 太田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学レンズ部品を光学装置に組み込む時、高い
位置決め精度を得ることを可能する。 【解決手段】光学レンズ部品において、光が透過するレ
ンズ面の内の少なくとも一方側のレンズ面にコート層を
設け、前記レンズ面のレンズ有効径外の面の10%以上
の面積が前記コート層が存在しないコート無し面であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ピックアップ
等の光学装置に組み込まれる光学レンズ部品に関する。
【0002】
【従来の技術】光学装置に組み込まれる光学レンズ部品
は、プラスチックまたは、硝子からなり、このレンズ面
には透過光の反射率を低くするための反射防止コートが
されている。
【0003】特に、光ピックアップ等の非常に小型軽量
化が必要な光学装置に用いられる光学レンズ部品は、図
7及び図8に示すように、光ピックアップ等の光学装置
に光学レンズ部品を組み込む時に位置決めされる。図7
は光学レンズ部品を光ピックアップ等の光学装置に位置
決めする状態を示し、図8は光学レンズ部品の平面図で
ある。図7の光学レンズ部品は、図8のVII−VII
線に沿う断面を示している。
【0004】光学レンズ部品100は、記録または再生
半導体レーザ光源104と一体化して用いられるが、外
径が例えば10mm以下の直径からなり、非常に小さい
外径からなるため、光学レンズ部品100の取り扱い上
レンズ有効径面にコート層101,102を設ける時、
レンズ有効径外の面例えばフランジ部100aの面の大
半の面積にコートがされてしまっている。
【0005】そのため、半導体レーザー光源103から
レンズ有効径外の面に位置決め用の光を照射しその反射
光を利用して、光学レンズ部品の位置を認識し、光ピッ
クアップ等の光学装置に光学レンズ部品を組み込む時に
高い位置決め精度を得るためには、反射防止コートの反
射率特性を調整する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、光ピックアップ
装置では、書き込み及び読み取りの精度向上、速度向
上、高密度対応が必要となり、透過光の強度を上げるこ
とが従来以上に重要になった。そのため、透過光と位置
決め光の光強度を実用上問題のないレベルになるよう反
射防止コートの反射率特性を調整することが困難にな
り、コート生産の収率の低下が問題となった。
【0007】特に、光学レンズ部品のフランジ部の面の
大半の面積にコートされ、またそのコートされている形
状は、不統一でそろっていないため、透過光の光強度を
実用上問題のない高いレベルになるように反射防止コー
トの反射率特性を調整した時、フランジ面の反射防止コ
ートのためにフランジ部の面における位置決め光の反射
光強度が減少または、変化する問題が生じ、さらに反射
光の形状が不統一のため、光学レンズ部品を光学装置に
組み込む時に、位置決め精度がバラツキまたは低下し、
生産性低下の問題があった。
【0008】例えば、透過光波長780nm、位置決め
光波長650nmを用いる場合、透過光波長635n
m、位置決め光波長650nmを用いる場合、透過光波
長780nmと635nmの2種類の光を用い、位置決
め光波長650nmを用いる場合等の光学レンズ部品を
光学装置に組み込む工程ににおいて、レンズ面に透過光
の強度を実用上問題のない光強度のレベルになるよう反
射防止コートの反射率特性を調整した時、波長650n
mの位置決め光の反射率が低くなり、光学レンズ部品を
光学装置に組み込む時の、位置決め精度がバラツキまた
は低下し、生産性低下の問題があった。
【0009】この発明は、かかる実情に鑑みてなされた
もので、光学レンズ部品を光学装置に組み込む時、高い
位置決め精度を得ることを可能とする光学レンズ部品を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0011】請求項1に記載の発明は、『光学レンズ部
品において、光が透過するレンズ面の内の少なくとも一
方側のレンズ面にコート層を設け、前記レンズ面のレン
ズ有効径外の面の10%以上の面積が前記コート層が存
在しないコート無し面であることを特徴とするレンズ光
学部品。』である。
【0012】この請求項1に記載の発明によれば、レン
ズ面のレンズ有効径外の面にコート層が存在しないコー
ト無し面を10%以上の面積とすることで、透過光の光
強度を実用上問題のない高いレベルになるように反射防
止コートの反射率特性を調整した時、位置決め光の反射
光強度が減少または、変化することを抑え、光学レンズ
部品を光学装置に組み込む時に、高い位置決め精度を得
ることが可能である。
【0013】請求項2に記載の発明は、『前記レンズ面
のレンズ有効径外の面の20%以上の面積がコート無し
面であることを特徴とする請求項1に記載の光学レンズ
部品。』である。
【0014】この請求項2に記載の発明によれば、レン
ズ面のレンズ有効径外の面の20%以上の面積がコート
無し面であり、反射防止コートの反射率特性を調整した
時、位置決め光の反射光強度が減少または、変化するこ
とを抑え、光学レンズ部品を光学装置に組み込む時に、
さらに高い位置決め精度を得ることが可能である。
【0015】請求項3に記載の発明は、『前記レンズ面
のレンズ有効径外の面の80%の面積がコート無し面で
あることを特徴とする請求項1に記載の光学レンズ部
品。』である。
【0016】この請求項3に記載の発明によれば、レン
ズ面のレンズ有効径外の面の80%の面積がコート無し
面であり、反射防止コートの反射率特性を調整した時、
位置決め光の反射光強度が減少または、変化することを
抑え、光学レンズ部品を光学装置に組み込む時に、高い
位置決め精度を得ることが可能であり、位置決め光の光
量を低くすることが可能となり、光源、受光器の寿命が
延び生産性が向上した。
【0017】請求項4に記載の発明は、『前記レンズ面
のレンズ有効径外の面をフランジ部の面としたことを特
徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
光学レンズ部品。』である。
【0018】この請求項4に記載の発明によれば、レン
ズ面のレンズ有効径外の面をフランジ部の面とすること
で、フランジ部を有する光学レンズ部品を光学装置に組
み込む時に、高い位置決め精度を得ることが可能であ
る。
【0019】請求項5に記載の発明は、『前記コート無
し面が、レンズ中心に対して同心円状に分布しているこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
記載の光学レンズ部品。』である。
【0020】この請求項5に記載の発明によれば、コー
ト無し面が、レンズ中心に対して同心円状に分布してい
ることで、コート層を設ける時にコート治具にコート遮
蔽用マスキング材をつけコート無し面とすることが容易
である。
【0021】請求項6に記載の発明は、『半導体レーザ
ー光源と組み合わせる光学レンズ部品であり、前記半導
体レーザー光源から出た光が前記光学レンズ部品のレン
ズ面の内、最初に出射するレンズ面を少なくとも一方側
のレンズ面としたことを特徴とする請求項1乃至請求項
5のいずれか1項に記載の光学レンズ部品。』である。
【0022】この請求項6に記載の発明によれば、半導
体レーザー光源から出た光が光学レンズ部品のレンズ面
の内、最初に出射するレンズ面を少なくとも一方側のレ
ンズ面とすることで、透過光の光強度を実用上問題のな
い高いレベルになるように反射防止コートの反射率特性
を調整した時、位置決め光の反射光強度が減少または、
変化することを抑え、光学レンズ部品を光学装置に組み
込む時に、高い位置決め精度を得ることが可能である。
【0023】光学レンズ部品として光ピックアップ光学
部品が例としてあり、記録または再生半導体レーザ光源
と一体化して用いられる。
【0024】請求項7に記載の発明は、『前記コート層
が波長770nm〜900nmに反射率の極小値を示す
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項
に記載の光学レンズ部品。』である。
【0025】この請求項7に記載の発明によれば、コー
ト層が波長770nm〜900nmに反射率の極小値を
示すことで、例えば波長780nmのレーザ光を用いる
CD等の記録媒体の光ピックアップに用いることができ
る。
【0026】請求項8に記載の発明は、『前記コート層
が波長600nm〜770nmの波長域に光反射率の極
小値を示すことを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
ずれか1項に記載の光学レンズ部品。』である。
【0027】この請求項8に記載の発明によれば、コー
ト層が波長600nm〜770nmの波長域に光反射率
の極小値を示すことで、例えば波長635nmと波長7
80nmのレーザ光を用いるDVD等の記録媒体の光ピ
ックアップに用いることができる。
【0028】請求項9に記載の発明は、『前記コート層
が波長350nm〜600nmの波長域に光反射率の極
小値を示すことを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
ずれか1項に記載の光学レンズ部品。』である。
【0029】この請求項9に記載の発明によれば、コー
ト層が波長350nm〜600nmの波長域に光反射率
の極小値を示すことで、例えば波長410nmのブルー
レーザー光による記録媒体の光ピックアップに用いるこ
とができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の光学レンズ部品
の実施の形態を図面に基づいて説明するが、この発明
は、この実施の形態に限定されない。
【0031】図1は光学レンズ部品の断面図、図2は光
学レンズ部品の平面図である。
【0032】この実施の形態の光学レンズ部品1は、レ
ンズ有効部1aと、フランジ部1bとを有し、光が透過
するレンズ面S1,S2の両側にコート層2,3が設け
られている。この実施の形態では、レンズ面S1,S2
の両側にコート層2,3が設けられているが、レンズ面
S1,S2の内の少なくとも一方側のレンズ面にコート
層を設ける。
【0033】コート層2は、レンズ面S1のレンズ有効
径D1より広くレンズ中心に同心円状にコートされてい
るが、レンズ面S1のレンズ有効径外の面にコート層2
が存在しないコート無し面S1aを有する。
【0034】コート層3は、レンズ面S2のレンズ有効
径D2より広くレンズ中心に同心円状にコートされてい
るが、レンズ面S2のレンズ有効径外の面にコート層3
が存在しないコート無し面S2aをレンズ中心に同心円
状に有する。
【0035】このように、レンズ面S1,S2のレンズ
有効径外の面にコート層2,3が存在しないコート無し
面を有することで、透過光の光強度を実用上問題のない
高いレベルになるように反射防止コートの反射率特性を
調整した時、位置決め光の反射光強度が減少または、変
化することを抑え、光学レンズ部品を光学装置に組み込
む時に、高い位置決め精度を得ることが可能である。
【0036】レンズ面S1,S2のレンズ有効径外の面
の20%以上の面積がコート無し面であり、反射防止コ
ートの反射率特性を調整した時、位置決め光の反射光強
度が減少または、変化することを抑えることができる
が、図3乃至図5に示すように、レンズ面S1,S2の
レンズ有効径外の面の80%の面積がコート無し面とし
てもよい。図3は光学レンズ部品の断面図、図4は光学
レンズ部品の平面図である。
【0037】また、レンズ面S1,S2のレンズ有効径
外の面をフランジ部1bの面とし、コート無し面S1
a,S2aが、レンズ中心に対して同心円状に分布して
いることで、コート層2,3を設ける時にコート治具に
コート遮蔽用マスキング材を用いてコート無し面S1
a,S2aとすることが容易である。
【0038】また、半導体レーザー光源10と組み合わ
せる光学レンズ部品1であり、これにより光学装置が構
成される。この光学装置で半導体レーザー光源10から
出た光が光学レンズ部品1のレンズ面S1,S2の内、
最初に出射するレンズ面S2を少なくとも一方側のレン
ズ面とすることで、透過光の光強度を実用上問題のない
高いレベルになるように反射防止コートの反射率特性を
調整した時、位置決め光の反射光強度が減少または、変
化することを抑え、光学レンズ部品1を光学装置に組み
込む時に、高い位置決め精度を得ることが可能である。
【0039】コート層2,3が波長770nm〜900
nmに反射率の極小値を示すことで、例えば波長780
nmのレーザ光を用いるCD等の記録媒体の光ピックア
ップに用いることができる。
【0040】また、コート層2,3が波長600nm〜
770nmの波長域に光反射率の極小値を示すことで、
例えば波長635nmと波長780nmのレーザ光を用
いるDVD等の記録媒体の光ピックアップに用いること
ができる。
【0041】また、コート層2,3が波長350nm〜
600nmの波長域に光反射率の極小値を示すことで、
例えば波長410nmのブルーレーザー光による記録媒
体の光ピックアップに用いることができる。
【0042】光学レンズ部品1は、基材としてレンズを
構成する部材でプラスチック材料、硝子材料、またその
複合体からなる。プラスチック材料は、アクリル樹脂、
ポリカーボネート樹脂ポリオレフィン系樹脂(日本ゼオ
ン製のゼオネックス樹脂、等)等の透明な樹脂材料から
なる。また、硝子材料は、光学用硝子のすべてが用いら
れる。射出成形、硝子モールド成形、研磨加工、または
切削加工等でレンズ形状に加工される。表面には、保護
層、下引き層などの表面処理層がある場合ある。
【0043】レンズ有効径外の面S1a,S2aは、レ
ンズ面S1,S2の内、レンズの目的とするレンズ特性
を得るたに形成され、光が入射及び出射する面(レンズ
有効径内の面)を除くレンズ面である。
【0044】コート層2,3は、図5に示すように、基
材状に積層した第1層、第2層から構成される。このコ
ート層の構成を表1に示す。
【0045】
【表1】 コートの反射率特性は、図6に示す。試料1の構成の反
射率特性は、グラフ1であり、波長770nm〜900
nmの間の波長に反射率極小値を有する反射防止のコー
トの場合、透過光の波長が780nm±20nm及び6
00nm〜770nmの場合に適する。
【0046】試料2の構成の反射率特性は、グラフ2で
あり、波長600nm〜770nmの間の波長に反射率
極小値を有する反射防止のコートの場合、透過光の波長
が780nm±20nm及び600nm〜770nm及
び400nm〜450nmの場合に適する。
【0047】試料3,4の構成の反射率特性は、グラフ
3,4であり、波長350nm〜600nmの間の波長
に反射率極小値を有する反射防止のコートの場合、透過
光の波長が350nm〜450nmの場合に適する。
【0048】反射防止のコートは、酸化シリコン、フッ
化マグネシューム等からなる低屈折率材料と、酸化セリ
ウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ジルコニュウム
等からなる高屈折率材料の積層構成でなる。各層は通常
の真空蒸着法、またはスパッタ法等で形成されるが、方
法は上記方法に限定せず類似の屈折率、透明度を有する
層が得られる方法なら用いることが可能である。
【0049】また、レンズ面の反射率は、レンズ有効径
面内の中心部の垂直方向の光照射時の反射率とする。オ
リンパス製のレンズ反射率測定器(機種 USPM−R
U)で測定した。
【0050】透過光波長780nm±20nm、位置決
め光波長650nmの時、及び透過光波長635nm±
20nm、位置決め光波長650nmの時、及び透過光
波長780nm±20nmと635nm±20nmの2
種類で、位置決め光波長650nmの時、及び透過光波
長405nm±20nm、位置決め光波長650nmの
時等の何れの場合でも図1及び図2の実施の形態と、図
3及び図4の実施の形態において、表1に試料1乃至試
料4の層構成の反射防止のコートを各透過光波長と位置
決め光波長の組あわせに応じてレンズ面に設ける。
【0051】この光学レンズ部品を光ピックアップ等の
光学装置に組み込む時、その位置決め精度が、従来の図
7及び図8に示す比較例の配置に比べ格段に向上し、高
い生産性が得られた。近年の小型レンズの取り扱いの技
術の向上が、今までにないコートの配置を可能とした。
【0052】次に、実施例と比較例とを説明する。
【0053】[実施例1]透過光波長780nmの半導
体レーザー光、位置決め光波長650nmを用いた場
合、光学レンズ部品のレンズ面S1のコート層の配置は
少なくともレンズ有効径内の面にコートがある配置と
し、レンズ面S2のコート層の配置は、図1及び図2の
実施の形態、図3及び図4の実施の形態の配置とした。
【0054】コート層の構成は、レンズ面S1及びレン
ズ面S2とも表1の試料1の層構成とした。各層は通常
の真空蒸着で形成した。
【0055】光学レンズ部品の基材は、オレフィン系樹
脂を用い射出成形で光学レンズ部品を加工した。光学レ
ンズ部品の透過光強度向上、位置決め精度向上が得ら
れ、光学装置への組み込みが容易になり、高い生産性が
得られた。
【0056】[実施例2]透過光波長653nmの半導
体レーザー光、位置決め光波長650nmを用いた場
合、光学レンズ部品のレンズ面S1のコート層の配置は
少なくともレンズ有効径内の面にコートがある配置と
し、レンズ面S2のコート層の配置は、図1及び図2の
実施の形態、図3及び図4の実施の形態の配置とした。
【0057】コート層の構成は、レンズ面S1及びレン
ズ面S2とも表1の試料2の層構成とした。各層は通常
の真空蒸着で形成した。
【0058】光学レンズ部品の基材は、アクリル系樹脂
を用い射出成形で光学レンズ部品を加工した。光学レン
ズ部品の透過光強度向上、位置決め精度向上が得られ、
光学装置への組み込みが容易になり、高い生産性が得ら
れた。
【0059】[実施例3]透過光波長780nmの半導
体レーザー光と、透過光波長653nmの半導体レーザ
ー光の2種類を用い、位置決め光波長650nmを用い
た場合、光学レンズ部品のレンズ面S1のコート層の配
置は少なくともレンズ有効径内の面にコートがある配置
とし、レンズ面S2のコート層の配置は、図1及び図2
の実施の形態、図3及び図4の実施の形態の配置とし
た。
【0060】コート層の構成は、レンズ面S1及びレン
ズ面S2とも表1の試料2の層構成とした。各層は通常
の真空蒸着で形成した。
【0061】光学レンズ部品の基材は、オレフィン系樹
脂を用い射出成形で光学レンズ部品を加工した。光学レ
ンズ部品の透過光強度向上、位置決め精度向上が得ら
れ、光学装置への組み込みが容易になり、高い生産性が
得られた。
【0062】[実施例4]透過光波長405nmの半導
体レーザー光、位置決め光波長650nmを用いた場
合、光学レンズ部品のレンズ面S1のコート層の配置は
少なくともレンズ有効径内の面にコートがある配置と
し、レンズ面S2のコート層の配置は、図1及び図2の
実施の形態、図3及び図4の実施の形態の配置とした。
【0063】コート層の構成は、レンズ面S1及びレン
ズ面S2とも表1の試料3の層構成とした。各層は通常
の真空蒸着で形成した。
【0064】光学レンズ部品の基材は、オレフィン系樹
脂を用い射出成形で光学レンズ部品を加工した。光学レ
ンズ部品の透過光強度向上、位置決め精度向上が得ら
れ、光学装置への組み込みが容易になり、高い生産性が
得られた。
【0065】[実施例5]透過光波長405nmの半導
体レーザー光、位置決め光波長650nmを用いた場
合、光学レンズ部品のレンズ面S1のコート層の配置は
少なくともレンズ有効径内の面にコートがある配置と
し、レンズ面S2のコート層の配置は、図1及び図2の
実施の形態、図3及び図4の実施の形態の配置とした。
【0066】コート層の構成は、レンズ面S1及びレン
ズ面S2とも表1の試料4の層構成とした。各層は通常
の真空蒸着で形成した。
【0067】光学レンズ部品の基材は、硝子素材を用い
硝子モールド成形で光学レンズ部品を加工した。光学レ
ンズ部品の透過光強度向上、位置決め精度向上が得ら
れ、光学装置への組み込みが容易になり、高い生産性が
得られた。 [比較例]透過光波長635nmの半導体レーザー光、
位置決め光波長650nmを用いた場合、光学レンズ部
品のレンズ面S1のコート層の配置は少なくともレンズ
有効径内の面にコートがある配置とし、レンズ面S2の
コート層の配置は、図7及び図8の従来の配置とした。
【0068】コート層の構成を、レンズ面S1及びレン
ズ面S2とも表1の試料2の層構成とした。各層は通常
の真空蒸着で形成した。
【0069】光学レンズ部品の基材は、オレフィン系樹
脂を用い射出成形で光学レンズ部品を加工した。光学レ
ンズ部品の透過光強度向上は得られたが、位置決め精度
が不十分であり、光学装置への組み込みが困難になり、
満足な生産性が得られなかった。
【0070】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、レンズ面のレンズ有効径外の面にコート層が存在
しないコート無し面を10%以上の面積とすることで、
透過光の光強度を実用上問題のない高いレベルになるよ
うに反射防止コートの反射率特性を調整した時、位置決
め光の反射光強度が減少または、変化することを抑え、
光学レンズ部品を光学装置に組み込む時に、高い位置決
め精度を得ることが可能である。
【0071】請求項2に記載の発明では、レンズ面のレ
ンズ有効径外の面の20%以上の面積がコート無し面で
あり、反射防止コートの反射率特性を調整した時、位置
決め光の反射光強度が減少または、変化することを抑
え、光学レンズ部品を光学装置に組み込む時に、さらに
高い位置決め精度を得ることが可能である。
【0072】請求項3に記載の発明では、レンズ面のレ
ンズ有効径外の面の80%の面積がコート無し面であ
り、反射防止コートの反射率特性を調整した時、位置決
め光の反射光強度が減少または、変化することを抑え、
光学レンズ部品を光学装置に組み込む時に、高い位置決
め精度を得ることが可能であり、位置決め光の光量を低
くすることが可能となり、光源、受光器の寿命が延び生
産性が向上した。
【0073】請求項4に記載の発明では、レンズ面のレ
ンズ有効径外の面をフランジ部の面とすることで、フラ
ンジ部を有する光学レンズ部品を光学装置に組み込む時
に、高い位置決め精度を得ることが可能である。
【0074】請求項5に記載の発明では、コート無し面
が、レンズ中心に対して同心円状に分布していること
で、コート層を設ける時にコート治具にコート遮蔽用マ
スキング材をつけコート無し面とすることが容易であ
る。
【0075】請求項6に記載の発明では、半導体レーザ
ー光源から出た光が光学レンズ部品のレンズ面の内、最
初に出射するレンズ面を少なくとも一方側のレンズ面と
することで、透過光の光強度を実用上問題のない高いレ
ベルになるように反射防止コートの反射率特性を調整し
た時、位置決め光の反射光強度が減少または、変化する
ことを抑え、光学レンズ部品を光学装置に組み込む時
に、高い位置決め精度を得ることが可能である。
【0076】光学レンズ部品として光ピックアップ光学
部品が例としてあり、記録または再生半導体レーザ光源
と一体化して用いられる。
【0077】請求項7に記載の発明では、コート層が波
長770nm〜900nmに反射率の極小値を示すこと
で、例えば波長780nmのレーザ光を用いるCD等の
記録媒体の光ピックアップに用いることができる。
【0078】請求項8に記載の発明では、コート層が波
長600nm〜770nmの波長域に光反射率の極小値
を示すことで、例えば波長635nmと波長780nm
のレーザ光を用いるDVD等の記録媒体の光ピックアッ
プに用いることができる。
【0079】請求項9に記載の発明では、コート層が波
長350nm〜600nmの波長域に光反射率の極小値
を示すことで、例えば波長410nmのブルーレーザー
光による記録媒体の光ピックアップに用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学レンズ部品の断面図である。
【図2】光学レンズ部品の平面図である。
【図3】光学レンズ部品の断面図である。
【図4】光学レンズ部品の平面図である。
【図5】コート層の構成を示す図である。
【図6】コート層の反射率特性を示す図である。
【図7】従来の光学レンズ部品を光ピックアップ等の光
学装置に位置決めする状態を示す図である。
【図8】従来の光学レンズ部品の平面図である。
【符号の説明】
1 光学レンズ部品 1a レンズ有効部 1b フランジ部 2,3 コート層 S1,S2 レンズ面 D1 レンズ有効径 S1a,S2a コート無し面

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学レンズ部品において、 光が透過するレンズ面の内の少なくとも一方側のレンズ
    面にコート層を設け、 前記レンズ面のレンズ有効径外の面の10%以上の面積
    が前記コート層が存在しないコート無し面であることを
    特徴とするレンズ光学部品。
  2. 【請求項2】前記レンズ面のレンズ有効径外の面の20
    %以上の面積がコート無し面であることを特徴とする請
    求項1に記載の光学レンズ部品。
  3. 【請求項3】前記レンズ面のレンズ有効径外の面の80
    %の面積がコート無し面であることを特徴とする請求項
    1に記載の光学レンズ部品。
  4. 【請求項4】前記レンズ面のレンズ有効径外の面をフラ
    ンジ部の面としたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項に記載の光学レンズ部品。
  5. 【請求項5】前記コート無し面が、レンズ中心に対して
    同心円状に分布していることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか1項に記載の光学レンズ部品。
  6. 【請求項6】半導体レーザー光源と組み合わせる光学レ
    ンズ部品であり、 前記半導体レーザー光源から出た光が前記光学レンズ部
    品のレンズ面の内、最初に出射するレンズ面を少なくと
    も一方側のレンズ面としたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項5のいずれか1項に記載の光学レンズ部品。
  7. 【請求項7】前記コート層が波長770nm〜900n
    mに反射率の極小値を示すことを特徴とする請求項1乃
    至請求項6のいずれか1項に記載の光学レンズ部品。
  8. 【請求項8】前記コート層が波長600nm〜770n
    mの波長域に光反射率の極小値を示すことを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の光学レン
    ズ部品。
  9. 【請求項9】前記コート層が波長350nm〜600n
    mの波長域に光反射率の極小値を示すことを特徴とする
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の光学レン
    ズ部品。
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