JP2003121523A - 多重共鳴用nmrプローブ - Google Patents

多重共鳴用nmrプローブ

Info

Publication number
JP2003121523A
JP2003121523A JP2001312843A JP2001312843A JP2003121523A JP 2003121523 A JP2003121523 A JP 2003121523A JP 2001312843 A JP2001312843 A JP 2001312843A JP 2001312843 A JP2001312843 A JP 2001312843A JP 2003121523 A JP2003121523 A JP 2003121523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
frequency
nucleus
nmr probe
resonance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001312843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3914735B2 (ja
Inventor
Hiroshi Ikeda
池田博
Terumasa Okada
岡田輝政
Hiroto Suematsu
末松浩人
Yoshiaki Yamagoshi
山腰良晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
Priority to JP2001312843A priority Critical patent/JP3914735B2/ja
Publication of JP2003121523A publication Critical patent/JP2003121523A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3914735B2 publication Critical patent/JP3914735B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】1台のNMRプローブで複数種類の核を同時に
観測できる多重共鳴用NMRプローブを提供する。 【解決手段】静磁場中にセットされた試料に複数の異な
る周波数の高周波を照射し、この照射高周波に対応して
試料から放出される複数の核磁気共鳴信号を検出する多
重共鳴用NMRプローブにおいて、同時に共存同調でき
る高周波が少なくとも3周波数以上であって、そのうち
の少なくとも2つの周波数が広帯域の同調範囲を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NMR装置に用い
られる多重共鳴用NMRプローブに関し、特に、同時に
共存同調できる高周波が少なくとも3周波数以上であっ
て、そのうちの少なくとも2つの周波数が広帯域の同調
範囲を持つような多重共鳴用NMRプローブに関する。
【0002】
【従来の技術】NMRの観測対象となる核種は実にさま
ざまである。また、核種に応じて、その共鳴周波数も実
にさまざまである。具体的には、図1に示すような核種
がNMRの主な観測対象になっている。図中、左側の化
学記号は観測核の種類、右側の数値は、18テスラ
(T)の静磁場中に置かれた場合の観測核の共鳴周波数
を表わし、単位はメガヘルツ(MHz)である。
【0003】NMR装置は、その重要な構成要素の1つ
として、NMRプローブを備えている。NMRプローブ
は、サンプルコイルと、このサンプルコイルと組み合わ
される同調回路とを備え、静磁場内に配置された試料に
高周波パルスを照射すると共に、この照射により試料か
ら発生するNMR信号を検出する目的に用いられる。こ
のような役割を持ったNMRプローブの1つとして、比
較的高い周波数である照射系高周波、比較的低い周波数
である観測系高周波、および静磁場のドリフトを補償す
るために用いられるNMRロック系高周波を、サンプル
コイルに対して同時に設定可能な、多重同調回路を備え
た多重共鳴用NMRプローブが開発されている。
【0004】図2は、従来の多重共鳴用NMRプローブ
の実例を示すものである。このうち、図2(a)は、同
時に共存同調できる高周波が3周波数(f、f、f
)である多重共鳴用NMRプローブの例で、そのうち
の1周波数(f)が1〜3オクターブ程度の広帯域同
調、残りの2周波数(f、f)が単同調となってい
るものである。具体的には、fが、31P核〜15
核の共鳴周波数に同調可能な観測系高周波、fが、
H核の共鳴周波数に同調可能な照射系高周波、fが、
D核の共鳴周波数に同調可能なNMRロック系高周波
に対応している。
【0005】また、図2(b)は、同時に共存同調でき
る高周波が4周波数(f、f、f、f)である
多重共鳴用NMRプローブの例で、4周波数のすべてが
単同調となっているものである。具体的には、fが、
13C核の共鳴周波数に同調可能な第1の観測系高周
波、fが、H核の共鳴周波数に同調可能な照射系高
周波、fが、15N核の共鳴周波数に同調可能な第2
の観測系高周波、fが、D核の共鳴周波数に同調可
能なNMRロック系高周波に対応している。尚、この高
周波の組み合わせは、必ずしも絶対的なものではなく、
/f/f/fの組み合わせの別の例として、
例えば、f13C核の共鳴周波数、f 19F核
の共鳴周波数、fH核の共鳴周波数、f
核の共鳴周波数を、それぞれ割り当てても良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、NM
Rの測定対象とされてきた試料としては、 13C核、H核、15N核を含み、重水素
D)核溶媒で溶液化された試料。 79Br核、13C核、H核を含み、重水素(
D)核溶媒で溶液化された試料。 15N核、H核、31P核、(13C核)を含
み、重水素(D)核溶媒で溶液化された試料。などが
あった。これらの例から明らかなように、31P核〜
15N核(15N核〜103Rh核などの場合もある)
H核など異核種を測定対象とした測定試料は、既知
/未知を問わず、数多く存在している。
【0007】このような試料を測定したい場合、従来の
技術では、1台のNMRプローブですべての核の観測を
カバーすることは不可能であり、面倒ではあっても、所
定の核の共鳴周波数に同調可能な複数のNMRプローブ
を用意して、その都度、NMRプローブをNMRマグネ
ットに装着し、分解能を上げ、測定条件を整えて測定す
ることを繰り返し行なっていた。そして、そのための時
間と労力が馬鹿にならない上に、NMRプローブは、プ
ローブごとに分解能や照射効率や検出効率が異なるた
め、得られたデータに対し、プローブの違いに起因する
要素を考慮して、データの補正を行なわねばならないと
いう問題があった。
【0008】本発明の目的は、上述した点に鑑み、1台
のNMRプローブで複数種類の核を同時に観測できる多
重共鳴用NMRプローブを提供し、上述したような不都
合を解消することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明にかかる多重共鳴用NMRプローブは、静磁
場中にセットされた試料に複数の異なる周波数の高周波
を照射し、この照射高周波に対応して試料から放出され
る複数の核磁気共鳴信号を検出する多重共鳴用NMRプ
ローブにおいて、同時に共存同調できる高周波が少なく
とも3周波数以上であって、そのうちの少なくとも2つ
の周波数が広帯域の同調範囲を持つことを特徴としてい
る。
【0010】また、上記広帯域の同調範囲は、1オクタ
ーブないし3オクターブの周波数範囲であることを特徴
としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図3は、本発明にかかる多重共
鳴用NMRプローブの一実施例を示したものである。図
3に示すように、本発明にかかる多重共鳴用NMRプロ
ーブは、同時に共存同調できる高周波が4周波数
(f、f、f、f)であり、そのうちの1周波
数(f)が1〜3オクターブ程度の広帯域同調、1周
波数(f)が1〜2オクターブ程度の広帯域同調、残
りの2周波数(f、f)がそれぞれ単同調となって
いるものである。具体的には、fが、31P核〜15
N核の共鳴周波数に同調可能な第1の観測系高周波、f
が、31P核〜199Hg核の共鳴周波数に同調可能
な第2の観測系高周波、fが、H核または19F核
の共鳴周波数に同調可能な照射系高周波、fが、
核の共鳴周波数に同調可能なNMRロック系高周波に対
応している。
【0012】このような構成において、本実施例では、
周波数の近接したfとfとが相互に干渉し合わない
ようにするために、細心の工夫を講じている。図4は、
本発明にかかる多重共鳴用NMRプローブのサンプルコ
イル部分の形状を示したものである。図4から明らかな
ように、サンプルコイル部分は、同心円状に配置された
大小2つのサドル型コイルL、Lから成り、それぞ
れのコイルが発生する高周波磁界の向きが、異なる方向
を向くように構成されている。
【0013】この大小2つのサドル型コイルL、L
が発生する高周波磁界の向きと、2つのコイル間のアイ
ソレーションの関係を示したものが図5である。図5
(a)は、大小2つのサドル型コイルL、Lが発生
する高周波磁界の向きを示す模式図、図5(b)は、大
小2つのサドル型コイルL、Lが発生する高周波磁
界の磁場軸が成す角度θと2つのコイル間のアイソレー
ションIとの関係を示す図である。図5(b)から明ら
かなように、大小2つのサドル型コイルL、L が発
生する高周波磁界の磁場軸が成す角度θを変化させる
と、2つのコイル間のアイソレーションの値Iは角度θ
に依存して変化し、θがほぼ90゜に近い所定の角度θ
において、アイソレーションの値Iが極小値を取る。
【0014】このとき、サドル型コイルLの直径を
6.4mmφ、サドル型コイルLの直径を10.5m
mφ、2つのコイルL、Lのコイル長を等しいと仮
定すると、2つのコイル間のクロストークをなくすこと
のできる実用的なアイソレーションの値は、約10d
B、より好ましくは、約20dBであった。そこで、こ
の20dBを実用的な水準を示すアイソレーションI
と定めて、Iを満たすような角度θを調べたところ、
θは、θ±10゜程度、より好ましくは、θ±3゜程
度の値であることが分かった。最適角θの値は、ネッ
トワーク・アナライザー、あるいは所定の治具を用い
て、正確に決定することができるので、このようにして
決定された角度θに2つのコイルの高周波磁界の方位
角が合致するように、大小2つのサドル型コイルL
を配置させた。
【0015】また、サドル型コイルL(内側コイル)
のインダクタンスの値を約60nH、サドル型コイルL
(外側コイル)のインダクタンスの値を約150nH
と定め、両コイルのインダクタンスの値をわざとアンバ
ランスに設定することで、2つの周波数f、fがク
ロストークしにくいように構成した。尚、両コイル間の
結合インダクタンスκは、図6に示すタンク回路中のκ
と等価である。この結合インダクタンスκは、 κ = β√(L×L) で表わされる。結合度βは、コイルLの高周波磁界軸
とコイルLの高周波磁界軸とが成す角度θと、コイル
・コイルL間の距離の値とによって決まる装置定
数である。コイルLの高周波磁界軸とコイルLの高
周波磁界軸とが成す角度をθ±3゜に設定すると共
に、コイルLとコイルLの直径をそれぞれ6.4m
mと10.5mmに設定して、コイルL・コイルL
間距離を2.05mmとすることにより、結合度βの値
を約0.1程度にまで低減させることができた。その結
果、結合インダクタンスκの値は約9.5nHとなっ
て、κ≪L、κ≪Lの条件を実現することができ
た。結合インダクタンスκの値が、コイルのインダクタ
ンスL、Lの値よりもはるかに小さいので、コイル
に高周波fを注入したとき、およびコイルL
高周波fを注入したときに、コイルLとコイルL
の結合点に誘起される高周波電流の値は非常に小さく、
とfが近接した周波数を取った場合でも、両コイ
ル間で相互に干渉することの少ない共振系を実現するこ
とができた。
【0016】尚、上記の例では、内側コイルと外側コイ
ルのインダクタンスの比の値を、ほぼ1:2.5となる
ように定めたが、この比の値は、1:3、あるいは1:
4程度であっても良い。逆に1:1、あるいは1:2程
度でも干渉の少ない共振系を得ることが可能であるが、
その場合には、それぞれの帯域に、ゴーストと呼ばれる
スプリアス成分が出ることがあって、好ましくない。
【0017】また、上記の例では、コイルLとコイル
の直径をそれぞれ6.4mmと10.5mmに設定
して、コイルL・コイルL間距離を2.05mmと
することにより、結合度βの値を約0.1程度にまで低
減させたが、2つのコイル間距離を2.05mmよりも
もっと引き離せば、外側コイルが測定試料から遠ざかる
ことによってNMR装置の感度が犠牲になるものの、結
合度βの値を約0.1よりも小さくすることができ、ク
ロストークを更に低減させることが可能である。これ
は、結合度βが、誘導の要素のみならず、コイル間に発
生する結合容量の要素をも含んでいることを意味する。
すなわち、コイル間距離を、コイル間角度やコイル形状
などと共に適宜に定めてやれば、結合度βを0.1以下
に設定することが可能であることを意味するものであ
る。
【0018】図7は、本発明にかかる多重共鳴用NMR
プローブの一実施例として、分離回路の部分を含めた回
路構成を示したものである。入力端子Aからは、
核、または19F核の共鳴周波数に相当する周波数を持
った高周波f(照射系)が、また、入力端子Bから
は、15N核〜31P核の共鳴周波数に相当する周波数
を持った高周波f(第1の観測系)が、それぞれコイ
ルLに向けて注入される。入力端子Aから注入された
高周波fは、ハイパス・フィルターHPFを通ってコ
イルLに供給され、コイルL、エレメント2、同調
バリコン4、整合バリコン3、およびエレメント1によ
り構成された共振周波数fのLC共振器で共振する。
また、入力端子Bから注入された高周波fは、バンド
・リジェクト・フィルターBRF1を通ってコイルL
に供給され、コイルL、エレメント1、脱着素子ST
1、同調バリコン2、整合バリコン1、およびエレメン
ト2により構成された共振周波数fのLC共振器で共
振する。
【0019】また、入力端子Cからは、199Hg核〜
31P核の共鳴周波数に相当する周波数を持った高周波
(第2の観測系)が、また、入力端子Dからは、
D核の共鳴周波数に相当する周波数(NMRロック周波
数)を持った高周波f(ロック系)が、それぞれコイ
ルLに向けて注入される。入力端子Cから注入された
高周波fは、直接コイルLに供給され、コイル
、エレメント3、脱着素子ST2、同調バリコン
6、整合バリコン5、およびエレメント4により構成さ
れた共振周波数fのLC共振器で共振する。また、入
力端子Dから注入された高周波fは、バンドパス・フ
ィルターBPF1を通ってコイルLに供給され、コイ
ルL、エレメント4、同調コンデンサ8、整合コンデ
ンサ7、およびエレメント3により構成された共振周波
数fのLC共振器で共振する。
【0020】尚、図7の例では、f199Hg核〜
31P核の共鳴周波数に相当する周波数を持った高周波
としたが、これは、15N核〜Li核の共鳴周波数に
相当する周波数を持った高周波としても良い。また、図
7の例では、内側コイルLにfとf、外側コイル
にfとfを割り当てたが、これは、測定の感度
と用途とに合わせて、その組み合わせを別の組み合わせ
に変更することもできる。
【0021】このような構成において、ハイパス・フィ
ルターHPFには、H核の共鳴周波数よりも低い周波
数の高周波の透過を阻止するような特性を持ったエレメ
ントを、また、バンド・リジェクト・フィルターBRF
1には、H核の共鳴周波数に近い帯域の高周波の透過
を阻止するような特性を持ったエレメントを、また、バ
ンドパス・フィルターBPF1には、D核の共鳴周波
数に近い帯域の高周波のみを透過させるような特性を持
ったエレメントを、それぞれ採用した。これらのエレメ
ントの具体例は、図8にまとめて示した。
【0022】また、脱着素子ST1、ST2には、図9
(a)に示すような3種類のエレメントの組み合わせの
中から1つを選んで使用するようにした。また、エレメ
ント1には、図9(b)に示すような2種類のリアクタ
ンス・エレメントの組み合わせの中から1つを選んで使
用した。このとき、エレメント1の回路動作としては、
に対しては容量性動作、fに対しては接地動作す
るように、コンデンサやコイルの定数を決定した。ま
た、エレメント2には、図9(c)に示すような2種類
のリアクタンス・エレメントの組み合わせの中から1つ
を選んで使用した。このとき、エレメント2の回路動作
としては、fに対しては適度なインピーダンス、f
に対しては高インピーダンスないしはヘリカル共振器と
なるように、コンデンサやコイルの定数を決定した。ま
た、エレメント3には、図9(d)に示すようなリアク
タンス・エレメントを使用した。このとき、エレメント
3の回路動作としては、fに対しては高インピーダン
ス、fに対しては接地動作するように、コンデンサや
コイルの定数を決定した。また、エレメント4には、図
9(e)に示すようなリアクタンス・エレメントを使用
した。このとき、エレメント4の回路動作としては、f
に対しては接地動作、fに対しては容量性動作する
ように、コンデンサの定数を決定した。
【0023】尚、上記の例では、同時に共存同調できる
高周波が4周波数であって、そのうちの2つの周波数が
広帯域の同調範囲を持つように構成された多重共鳴用N
MRプローブについて述べたが、本発明は、上記の例に
限定されるものではない。例えば、H核のデカップル
を行なわないでNMRを測定する場合に用いられる、照
射系高周波fのチャンネルが設けられていない3周波
数タイプの多重共鳴用NMRプローブや、外部ロックに
より稼働し、ロック系高周波fのチャンネルが設けら
れていない3周波数タイプの多重共鳴用NMRプローブ
や、スペクトル線幅の広い固体試料の測定に用いられ、
ロック機構がもともと存在しないような3周波数タイプ
の多重共鳴用NMRプローブなど、同時に共存同調でき
る高周波が3周波数であって、そのうちの2つの周波数
が広帯域の同調範囲を持つような多重共鳴用NMRプロ
ーブもまた、本発明の範疇に入ることは言うまでもな
い。
【0024】また、近年、99Ru、183W、103
Rhなどを含む有機金属化合物のNMR測定が活発に行
なわれつつあるが、これらの核種の共鳴周波数は極めて
低い。これらの核種に対しては、コイルのターン数を増
やして、LC共振回路を構成するインダクタンスの値を
上げてやることにより、対応が可能である。
【0025】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の多重共鳴用
NMRプローブによれば、1〜3オクターブ程度の広帯
域同調が可能なチャンネルを2つ備えたので、3核、4
核にまたがる異種核相関を、1台のプローブで測定する
ことが可能になった。
【0026】また、2つのコイル間のアイソレーション
の条件が確定したので、共振周波数の違いが数%しかな
いような極めて近接する2つの核種(例えば、13Cと
27Al、11Bと119Sn、Liと31Pなど)
に対しても、同時に高周波を照射することが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】NMRで測定される核種とその共鳴周波数の一
例を示す図である。
【図2】従来の多重共鳴用NMRプローブを示す図であ
る。
【図3】本発明にかかる多重共鳴用NMRプローブの一
実施例を示す図である。
【図4】本発明にかかる多重共鳴用NMRプローブのサ
ンプルコイル部分の一実施例を示す図である。
【図5】サンプルコイルの向きとアイソテーションとの
関係を示す図である。
【図6】サンプルコイル間の結合インダクタンスを示す
図である。
【図7】本発明にかかる多重共鳴用NMRプローブの回
路構成の一実施例を示す図である。
【図8】本発明にかかる多重共鳴用NMRプローブに用
いられる回路エレメントの一実施例を示す図である。
【図9】本発明にかかる多重共鳴用NMRプローブに用
いられる回路エレメントの一実施例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・整合バリコン、2・・・同調バリコン、3・・・整合バ
リコン、4・・・同調バリコン、5・・・整合バリコン、6・・
・同調バリコン、7・・・整合コンデンサ、8・・・同調コン
デンサ、A・・・入力端子、B・・・入力端子、C・・・入力端
子、D・・・入力端子、L・・・サンプルコイル(内側コイ
ル)、L・・・サンプルコイル(外側コイル)、ST1・
・・脱着素子、ST2・・・脱着素子、HPF・・・ハイパス・
フィルター、BRF1・・・バンド・リジェクト・フィル
ター、BPF1・・・バンドパス・フィルター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山腰良晃 東京都昭島市武蔵野三丁目1番2号 日本 電子株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静磁場中にセットされた試料に複数の異な
    る周波数の高周波を照射し、この照射高周波に対応して
    試料から放出される複数の核磁気共鳴信号を検出する多
    重共鳴用NMRプローブにおいて、同時に共存同調でき
    る高周波が少なくとも3周波数以上であって、そのうち
    の少なくとも2つの周波数が広帯域の同調範囲を持つこ
    とを特徴とする多重共鳴用NMRプローブ。
  2. 【請求項2】上記広帯域の同調範囲は、1オクターブな
    いし3オクターブの周波数範囲であることを特徴とする
    請求項1記載の多重共鳴用NMRプローブ。
JP2001312843A 2001-10-10 2001-10-10 多重共鳴用nmrプローブ Expired - Fee Related JP3914735B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001312843A JP3914735B2 (ja) 2001-10-10 2001-10-10 多重共鳴用nmrプローブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001312843A JP3914735B2 (ja) 2001-10-10 2001-10-10 多重共鳴用nmrプローブ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006302493A Division JP4156646B2 (ja) 2006-11-08 2006-11-08 多重共鳴用nmrプローブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003121523A true JP2003121523A (ja) 2003-04-23
JP3914735B2 JP3914735B2 (ja) 2007-05-16

Family

ID=19131431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001312843A Expired - Fee Related JP3914735B2 (ja) 2001-10-10 2001-10-10 多重共鳴用nmrプローブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3914735B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007101550A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Bruker Biospin Ag 直列接続された巻線を備える電気的に対称なnmrコイル
JP2008298421A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Jeol Ltd Nmrプローブ
JP2009031240A (ja) * 2007-06-28 2009-02-12 Jeol Ltd Nmrプローブ
US7872476B2 (en) 2008-04-16 2011-01-18 Jeol Ltd. NMR probe
JP2011232079A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Jeol Resonance Inc Nmrプローブおよびnmr装置
JP2012103039A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Jeol Resonance Inc Nmrプローブ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007101550A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Bruker Biospin Ag 直列接続された巻線を備える電気的に対称なnmrコイル
JP4489744B2 (ja) * 2005-10-06 2010-06-23 ブルーカー バイオシュピン アー・ゲー 直列接続された巻線を備える電気的に対称なnmrコイル
JP2008298421A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 Jeol Ltd Nmrプローブ
US7714579B2 (en) 2007-05-29 2010-05-11 Jeol Ltd. NMR probe
JP2009031240A (ja) * 2007-06-28 2009-02-12 Jeol Ltd Nmrプローブ
US7872476B2 (en) 2008-04-16 2011-01-18 Jeol Ltd. NMR probe
JP2011232079A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Jeol Resonance Inc Nmrプローブおよびnmr装置
JP2012103039A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Jeol Resonance Inc Nmrプローブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3914735B2 (ja) 2007-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4170658B2 (ja) Rf受信コイル装置
EP1687653B1 (en) Rf coil system for super high field (shf) mri
KR890004079B1 (ko) 핵자기 공명 시스템용 안테나 프로브
EP0554388B1 (en) A radio frequency volume resonator for nuclear magnetic resonance
EP2089733B1 (en) Multi-functional nmr probe
US6522143B1 (en) Birdcage RF coil employing an end ring resonance mode for quadrature operation in magnetic resonance imaging
US5194811A (en) Radio frequency volume resonator for nuclear magnetic resonance
US5424645A (en) Doubly broadband triple resonance or quad resonance NMR probe circuit
JP6588644B2 (ja) 核磁気共鳴プローブの多重共鳴回路の誘導結合および使用方法
US7106063B1 (en) Axially constrained RF probe coil
RU2008143402A (ru) Двухрезонансная приемопередающая соленоидная катушка для магнитно-резонансной томографии (мрт)
US20020145427A1 (en) Detunable coil assembly and method of detuning RF coil for MRI
US4835472A (en) Local coil for detecting nuclear magnetic resonance signals from an examination subject
US7714579B2 (en) NMR probe
JP2904858B2 (ja) 核磁気共鳴断層撮影装置
WO2009134920A2 (en) Method and apparatus for magnetic resonance imaging and spectroscopy using multiple-mode coils
JP2003121523A (ja) 多重共鳴用nmrプローブ
US5162739A (en) Balanced multi-tuned high-power broadband coil for nmr
US6175237B1 (en) Center-fed paralleled coils for MRI
JP4156646B2 (ja) 多重共鳴用nmrプローブ
Brondeau et al. Flexible Fourier multinuclear magnetic resonance spectrometer
JP2004105753A (ja) 多重同調rfコイル
JP2001041913A (ja) Nmrプローブ
JP5549977B2 (ja) Nmrプローブおよびnmr装置
Zheng Development of Low-Field Pulsed NMR Instrument Probe

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140209

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees