JP2003121344A - 光分析用多連装セル - Google Patents

光分析用多連装セル

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料溶液を高温に加熱して分光測定を行う場
合でも、試料溶液の揮散を防止して精度の高い測定を行
う。 【解決手段】 マルチセル32に直線状に設けられた各
セル40は、光透過窓を有する溶液収容部41の上部に
逆円錐台形状の試料注入穴42を有し、その穴42には
逆円錐台形状の嵌挿部431を有する密栓43を嵌挿す
る。密栓43はシリコーン樹脂製であって適度な弾力性
を有しているため、試料注入穴42に嵌め込んだときに
その密着面の密着性が良好である。また、測定時に0〜
100℃の範囲でマルチセル32が加温又は冷却されて
も、密栓43は熱膨張や熱収縮により生じる隙間を塞
ぎ、高い気密性を維持する。これにより、加温時にも蒸
発した溶液がセルの外部へ漏出せず、成分濃度の変化を
防止できる。その結果、Tm値を精度よく算出でき、ま
た測定終了後の試料を他の測定に再利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、紫外可視分光光度
計などの光分析装置において測定対象である試料溶液を
加熱しつつ吸光度や透過率などを測定する際に用いら
れ、複数種類の試料溶液を順次測定するために複数の小
型セルを直線状に並べて配置した多連装セルに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、人間やそのほかの生物のDNA
(デオキシリボ核酸)の構造解析が各種の研究機関で非
常に盛んに行われている。一般に、DNAは、2本のD
NA分子の間でアデニンとチミン、又はグアニンとシト
シンとが相補的塩基対を形成した2本鎖構造を有してい
る。このような2本鎖構造は、DNAを溶解させたDN
A溶液の温度を上昇させてゆくことによって徐々に解れ
てゆき、高温溶液中では完全に解れて1本鎖構造にな
る。 【0003】こうしたDNAの2重鎖構造の安定性を示
す指標値である融解温度(以下「Tm値」という)の測
定は、一般に次のような手順で行われる。DNAが2本
鎖から1本鎖に変化すると、波長260μm付近の紫外
光の吸光度が上昇する。そこで、DNA溶液を低温度か
ら徐々に加温しつつ、又は逆に高温度から徐々に冷却し
つつ所定の紫外波長での吸光度を紫外可視分光光度計を
用いて繰り返し測定し、横軸を温度、縦軸を吸光度とし
た図4に示すような熱融解曲線を作成する。そして、そ
の熱融解曲線に基づいて(通常、吸光度上昇の中点をと
って)Tm値を求める。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記測定では試料溶液
を最高で約100℃近くまで加熱する必要があるが、加
熱によって試料溶液中の溶媒が蒸発してしまうと溶液中
のDNA濃度が上昇し、正確な測定に支障をきたす。そ
こで、試料溶液を収容する試料容器(一般にセルと呼ば
れる)として、従来、フッ素樹脂(例えばデュポン社の
テフロン)製の密栓を有する石英製のセルが利用されて
いる。しかしながら、こうした従来のセルでは、特に1
00℃付近の高温では密栓による密閉性が低下し、揮発
した試料溶液がセル外部へと漏出し易いという問題があ
る。 【0005】ところで、複数種類のDNAのTm値を並
行して測定するなど効率的な測定を行うためには、マル
チセルと呼ばれる複数の小型セルを連装した多連装セル
を利用すると便利である。このようなマルチセルを使用
したTm値測定では、マルチセルのうちの1個乃至複数
個のセルに溶媒のみのブランク試料溶液を収容し、残り
のセルに分析対象の測定試料溶液を収容した状態で、こ
れら全体を予め作成された温度プログラムに従って加温
又は冷却しつつ、設定された温度間隔毎に各セルの吸光
度を測定する。そして、各温度における測定試料溶液に
よる吸光度からブランク試料溶液による吸光度を差し引
くことによって、溶媒の影響を排除したDNAによる吸
光度を求めることができる。 【0006】しかしながら、このようなマルチセルを使
用した測定では、隣接するセルに収容された試料溶液が
互いに混じらないように充分な配慮を行っておかない
と、測定の信頼性を確保することができない。また、一
般にこのような測定対象の試料は非常に貴重であること
が多いため、Tm値の測定が終了した試料を廃棄するの
ではなく、他の測定に再使用したいという要望が強い。
したがって、測定終了後であっても試料溶液の混合の可
能性を極力小さくしておくことが望ましい。上記のよう
な加温時の揮発試料のセルからの漏出は、こうした試料
の混入の一因となり得る。また、試料溶液を再利用しよ
うとする場合に、成分濃度が変化していると好ましくな
い場合が多い。 【0007】本発明はこのような課題に鑑みて成された
ものであり、その主たる目的とするところは、上記のよ
うな多連装セルにおいて、各セルの気密性を高めること
によって試料の揮散を確実に防止することができるとと
もに、複数のセルの間での試料の混合を防止することが
できる光分析用多連装セルを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段、及び効果】上記課題を解
決するために成された本発明は、試料溶液を加熱しつつ
吸光度や透過率などを測定する光分析装置に用いられる
試料容器であって、複数種類の試料溶液を順次測定する
ために複数の小型セルが直線状に並べて配置された光分
析用多連装セルにおいて、前記小型セル上部の試料注入
穴を逆円錐台形状に形成するとともに、該試料注入穴に
逆円錐台形状のシリコーンゴム製の密栓を着脱自在に設
けたことを特徴としている。 【0009】本発明に係る多連装セルでは、試料注入穴
と密栓とが共に密栓の挿入方向に径が徐々に小さくなる
構造となっているため、各小型セルの試料注入穴に対し
て密栓を押し入れるほど密栓と試料注入穴との密着面の
密着性が向上する。更に、密栓はシリコーンゴム製であ
って弾性力が大きいため、熱収縮や熱膨張などによって
密着面に隙間が生じようとしても、密栓の膨張によって
気密性が維持される。したがって、加温しつつ測定を行
う間にセルに収容された試料溶液が気化しても、セルの
外部へは漏出せず、試料溶液中の成分濃度が大きく変動
することを防止することができる。これにより、吸光度
や透過率などを精度よく求めることができ、例えば、そ
の結果からDNAのTm値を算出する場合にはTm値の
精度が向上する。また、試料溶液がセル内に留まるの
で、貴重な試料を失うことがなく、またその成分濃度も
変化しないので、他の測定に再使用するにも有利であ
る。更にまた、密栓は適度な弾性力を有しているため
に、嵌挿された密栓がきつすぎて外しにくいということ
もなく、取扱いが容易である。 【0010】また、本発明に係る多連装セルにおいて
は、各小型セル毎に独立に密栓を設けた構成とする。こ
の構成によれば、他の小型セルを密栓で密閉した状態で
1つの小型セルの密栓を抜き、該小型セル内に収容され
ている試料溶液を吸引することができる。したがって、
密栓を抜く際に該密栓の下面に付着している液滴が周囲
に飛散した場合でも、他の小型セルに収容されている試
料溶液に混じることがなく、上述のような試料溶液の再
使用に有効である。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例である多
連装セル(本実施例中では「マルチセル」という)につ
いて図面を参照して説明する。図1は本実施例のマルチ
セルを利用したTm値測定装置の全体構成図である。 【0012】この装置は、主要部として、いわゆるダブ
ルビーム方式の紫外・可視分光光度計の測光部1と、各
種の演算処理や制御処理を行うパーソナルコンピュータ
(PC)20と、マルチセル32を備えた試料ユニット
30とを含む。パーソナルコンピュータ20には所定の
制御プログラムが搭載されており、この制御プログラム
を実行することにより後述するような各種の処理が実行
される。 【0013】測光部1にあっては、光源2から発した光
は分光器3に入射され、ここで所望の波長を有する単色
光が取り出される。ここで波長としては、230〜280μm
位の範囲内の紫外光が利用されることが多い。この単色
光は反射鏡4によりセクタ鏡5に送られ、セクタ鏡5に
より試料側光束Sと対照側光束Rの2光束に分割され
る。また、セクタ鏡5には光の遮蔽部が設けられてお
り、試料側光束S及び対照側光束Rの発生期間と交互に
遮光期間が発生するようにしている。試料側光束Sは反
射鏡6を介して、試料ユニット30に備えられたマルチ
セル32のうちの1つのセルに照射され、そのセルを通
過した光は反射鏡8、10を介して光検出器11の受光
面に送られる。他方、対照側光束Rは反射鏡7を介して
試料ユニット30内のアパーチャ板31に照射され、ア
パーチャ板31を通過することによって試料側と光束径
が揃えられ、その光が反射鏡9を介して同じく光検出器
11の受光面に送られる。なお、アパーチャ板31の代
わりにダミーのセルを配置してもよい。 【0014】光検出器11の出力信号は、サンプルホー
ルド回路やアナログ−デジタル変換器などを含むインタ
フェイス部(I/F)12を介してパーソナルコンピュ
ータ20によって具現化される吸光度算出部22に入力
され、ここで例えば吸光度を算出するための各種の演算
処理が実行される。その演算結果である吸光度はTm値
算出部23に与えられ、ここで図4に示すような熱融解
曲線が作成されるとともに、この曲線に基づいてTm値
が計算される。中央制御部21は、測光部1や試料ユニ
ット30内の各部の動作を制御する機能を有する。ま
た、パーソナルコンピュータ20に接続された操作部2
4は例えばキーボードやポインティングデバイスなどで
あり、測定に関連する各種パラメータの設定や各種測
定、処理の指示を行うためのものである。更にまた、表
示部25は操作のための補助的情報や測定結果等を画面
に表示するものである。 【0015】図2は本実施例のマルチセル32の側面外
観図(a)及び上面外観図(b)である。1個のセル4
0は容量100μLの石英製のセルであり、光の透過方
向に細長い立方体形状であって両側に光透過窓を備えた
溶液収容部41と、溶液収容部41の上部に連通した逆
円錐台形状の試料注入穴42とを有している。このセル
40が一直線状に8個連なった一体物としてマルチセル
32が構成されている。各セル40の試料注入穴42に
は、それぞれ独立した密栓43が上から嵌挿されるよう
になっており、各密栓43は試料注入穴42よりもやや
大きなサイズの逆円錐台形状の嵌挿部431とその上部
に一体に設けられた押え部432とを有している。この
密栓43はシリコーン樹脂から形成され、硬度が比較的
高く、且つ適度な弾力性を有している。 【0016】図3はマルチセル32を保持するセルホル
ダ50の概略構成図である。セルホルダ50にあって
は、マルチセル32の各セル40の試料注入穴42にそ
れぞれ密栓43が嵌挿された状態で、恒温ブロック33
の上にセットされる。恒温ブロック33の下面にはペル
チエ素子34が配置され、その下にはペルチエ素子34
を冷却するための水冷式の冷却ブロック51が設けられ
ている。また、これら全体がモータやリニアガイドなど
を含むスライド駆動部37により試料側光束Sと略直交
する方向に往復直線運動可能となっている。恒温ブロッ
ク33の上部には、各セル40の光透過窓を除いてマル
チセル32を覆う蓋体52が取り付けられる。蓋体52
の内側にはポリエチレンフォーム、ウレタンフォームな
どのスポンジ体53が設けられており、蓋体52を恒温
ブロック33に装着してネジ54を締め付けると、スポ
ンジ体53が密栓43の押え部432の上面を適度な力
で押圧し、密栓43と試料注入穴42との密着性が一層
増す。 【0017】恒温ブロック33には3個の温度センサ3
6が埋設されており、それによる検出温度は図1に示す
ように温度制御部35に与えられている。温度制御部3
5は中央制御部21より温度の制御目標値Tcを受け取
り、検出温度がその制御目標値Tcになるように、つま
りその差がゼロになるようにペルチエ素子34に供給す
る電力を制御する。恒温ブロック33はペルチエ素子3
4により略均一に加温又は冷却され、マルチセル32は
恒温ブロック33からの熱伝導によってほぼ同一温度と
なる。したがって、本装置では、制御目標値Tcを適宜
に設定することにより、所定の温度範囲で任意の温度に
おける試料の吸光度の測定が可能である。 【0018】次に、上記装置によるTm値測定の動作を
概略的に説明する。マルチセル32の8個のセル40の
うち、1乃至複数(但し7個以下)のセル40には溶媒
のみのブランク試料溶液が収容され、他のセル40には
分析対象のDNAを上記溶媒に溶解した測定試料溶液が
収容され、上述したようにそれぞれ密栓43で密封され
た後にセルホルダ50にセットされる。また、操作部2
4より温度プログラムを含む各種の測定条件が入力設定
され、その後、測定の開始が指示される。 【0019】測定が開始されると、中央制御部21は設
定された温度プログラムに従って温度の制御目標値Tc
を温度制御部35へと送る。温度制御部35はこれに応
じて温度センサ36による検出温度が制御目標値Tcと
一致するようにペルチエ素子34への供給電力を制御す
る。所定の目的温度において、中央制御部21による制
御の下に、スライド駆動部37は各セル40に順番に試
料側光束Sが照射されるようにマルチセル32を順次移
動させ、測光部1は各セル40に対して紫外光を照射
し、セル40を通過した光の強度を光検出器11で検出
するとともに、セクタ鏡5の回転に同期して交互に対照
側光束Rの光の強度も光検出器11で検出する。いま、
対照側光束Rの光量に対して光検出器11で得られる電
気信号がr、試料側光束Sの光量に対して光検出器11
で得られる電気信号がsであり、更に、セクタ鏡5によ
る光の断続的な遮蔽によって、対照側光束Rに対応した
ゼロ信号がz、試料側光束Sに対応したゼロ信号がz
としてそれぞれ得られるとき、対照側光束Rと試料側
光束Sの信号比Wは、W=(s−z)/(r−z
として得られる。これにより、光源2の光量変動などの
影響を除去することができる。 【0020】好ましくは、各セル40の通過光量の測定
を順次行う間、恒温ブロック33の温度は一定に維持さ
れる。吸光度算出部22では、光検出器11からの検出
信号を受けて、或る温度における測定試料溶液による測
定結果とブランク試料溶液による測定結果から、溶媒の
影響を除外したDNAによる吸光度を算出することがで
きる。このような測定を、予め定められた温度間隔毎に
1巡ずつ実行すると、Tm値算出部23では、温度と吸
光度との関係から各測定試料溶液に対する、図4に示す
ような熱溶融曲線が作成できる。そこで、この熱溶融曲
線に基づいてTm値を算出する。 【0021】本実施例では、上述したような特徴的なマ
ルチセル32の構成に加えてスポンジ体53で密栓43
を押さえ付けることにより、上記のような測定によって
マルチセル32の温度が0〜100℃程度の範囲で変化
しても、各セル40は一貫して高い気密性を保ち、セル
40に収容された試料溶液の気化溶媒はセル40から漏
出しない。そのため、セル40に収容された試料溶液の
成分濃度が大きく変化することを防止することができ
る。また、各セル40にはそれぞれ独立に密栓43が設
けられているため、或るセル40の密栓43を抜く際に
他のセル40の密栓43を閉鎖した状態にすることがで
きる。測定終了後には密栓43の下面に結露した試料溶
液が付着しており、密栓43を抜く際にこれが周囲に飛
散する可能性があるが、他のセル40の密栓43を閉鎖
しておくことによって、飛散した溶液が他のセル40に
入ることを防止することができる。これによって、試料
溶液同士の混合を生じることがないので、測定の終了し
た試料溶液を安心して他の測定に再利用することができ
る。 【0022】上記実施例におけるマルチセル32の効果
を実証するため、次のような実験を行った。 〔実験1〕上記構成のTm測定装置において、0〜10
0℃の間で1℃/分の緩やかな速度でもって昇温及び降
温を約4時間継続させ、そのときの溶液の蒸発量を測定
した。上記実施例のシリコーン樹脂製の密栓43を用い
た場合には、蒸発量は1〜2μLとごく少量であった。
これに対し、同形状でフッ素樹脂製の密栓を用いた場合
には、蒸発量は約10μLであった。このように本実施
例の構成ではセル40からの蒸発をきわめて少なくでき
ることがわかる。 【0023】〔実験2〕上記構成のTm測定装置を用
い、マルチセル32の各セル40にはそれぞれ同一のD
NAでその濃度を変えた複数の試料溶液を収容し、それ
ぞれの熱融解曲線を測定した。その熱融解曲線を図5に
示す。但し、濃度によって吸光度は相違するため、比較
可能であるように縦軸については正規化している。同一
のDNAであってもその濃度が変わると融解温度もシフ
トする、ということが理論的に知られている。図5の結
果を見れば、熱融解曲線のカーブが濃度の相違によって
横軸方向にシフトしていることから、上記理論上の現象
がこの結果に正しく反映されていることがわかる。すな
わち、濃度の相違するDNA溶液のTm値をそれぞれ正
確に求めることができる。 【0024】なお、上記実施例は、本発明によるマルチ
セルを、紫外可視分光光度計を用いたTm値測定装置に
適用した例であるが、本発明の適用範囲はこれに限るも
のではない。すなわち、試料溶液を加温しながら、特に
高温に加温しながら、該試料溶液の吸光度や透過率など
を測定する光分析装置全般に適用することができる。ま
た、上記実施例は単に一例であるから、本発明の趣旨の
範囲で適宜に変更や修正を行えることは明らかである。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施形態によるマルチセルを利用
して測定を行う紫外可視分光光度計を用いたTm値測定
装置の全体構成図。 【図2】 本実施例のマルチセルの側面外観図(a)及
び上面外観図(b)。 【図3】 本実施例のマルチセルを保持するセルホルダ
の概略構成図。 【図4】 熱融解曲線の一例を示す図。 【図5】 図1のTm値測定装置を用い、同一DNAで
濃度の相違する複数の試料に対して得られた熱融解曲線
を示す図。 【符号の説明】 1…測光部 20…パーソナルコンピュータ 21…中央制御部 22…吸光度算出部 23…Tm値算出部 24…操作部 25…表示部 30…試料ユニット 31…アパーチャ板 32…マルチセル 33…恒温ブロック 34…ペルチエ素子 35…温度制御部 36…温度センサ 37…スライド駆動部 40…セル 41…溶液収容部 42…試料注入穴 43…密栓 431…嵌挿部 432…押え部 50…セルホルダ 51…冷却ブロック 52…蓋体 53…スポンジ体 54…ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G045 DA13 GC10 2G057 AA01 AB01 AB03 AB06 AC01 BA01 BA03 BB04 BD08 EA06 2G059 AA02 AA05 BB04 BB12 CC16 DD16 EE01 FF09 GG10 HH02 HH03 HH06 JJ01 JJ13 JJ22 KK01 KK03 MM01 MM09 MM11 MM15 PP04

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 試料溶液を加熱しつつ吸光度や透過率な
    どを測定する光分析装置に用いられる試料容器であっ
    て、複数種類の試料溶液を順次測定するために複数の小
    型セルが直線状に並べて配置された光分析用多連装セル
    において、 前記小型セル上部の試料注入穴を逆円錐台形状に形成す
    るとともに、該試料注入穴に逆円錐台形状のシリコーン
    ゴム製の密栓を着脱自在に設けたことを特徴とする光分
    析用多連装セル。
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