JP2003120855A - バルブ制御方法 - Google Patents

バルブ制御方法

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JP2003120855A
JP2003120855A JP2001319236A JP2001319236A JP2003120855A JP 2003120855 A JP2003120855 A JP 2003120855A JP 2001319236 A JP2001319236 A JP 2001319236A JP 2001319236 A JP2001319236 A JP 2001319236A JP 2003120855 A JP2003120855 A JP 2003120855A
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constant
pressure
pressurization
opening
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JP2001319236A
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Junichi Ando
淳一 安藤
Daisuke Sugiyama
大輔 杉山
Makoto Sakai
誠 酒井
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】固形物を含む液状物をバルブでの付着物による
流量変動や閉塞を防止しつつ、一定の圧力及び流量で安
定供給できるバルブ制御方法を提供すること。 【解決手段】液状物が一方向に流通するライン上に直列
に設けられた2つのバルブを制御するバルブ制御方法で
あって、第1バルブの開度を管内圧力が一定になるよう
に調整するとともに、第2バルブの開度を全開にする第
1工程と、管内圧力を一定に調整しつつ、第1バルブの
開度を大きくするとともに、第2バルブの開度を小さく
する第2工程と、第1バルブの開度を全開にするととも
に、第2バルブの開度を管内圧力が一定になるように調
整する第3工程と、管内圧力を一定に調整しつつ、第1
バルブの開度を小さくするとともに、第2バルブの開度
を大きくする第4工程と、を含み、第1工程から第4工
程を繰り返し行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状物が一方向に
流通するライン上に直列に設けられた2つ以上のバルブ
を制御するバルブ制御方法に関し、特に、バルブにおけ
る固形分の堆積を防止して液状物の管内圧力を一定にす
ることができるバルブ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】食品製造工場において、固形分を含む液
状物(以下、単に液状物という。ゲル状物、エマルジョ
ン、スラリ等を含む)、例えば、調味料(豆板醤)で
は、パッケージする前に加熱殺菌されているが、無菌状
態にまで滅菌するのに100℃以上の高温度(約130
℃前後)で短時間(2〜20秒程度)殺菌を行なういわ
ゆる高温殺菌が広く行なわれている。このような高温殺
菌を行なう場合、加熱殺菌装置を用いるが、調味料を加
熱殺菌装置に通すときに、水蒸気による気泡の発生によ
る流量の変動を防止するため、装置内の管内圧力を大気
圧以上に加圧して、調味料を加熱殺菌している。
【0003】加圧した液状物を加熱殺菌装置に送るため
には加圧装置が必要となるが、かかる加圧装置として
は、従来は、図5に示すように、貯蔵タンク101(大
気圧)の近くに、液状原料の性状や揚程に応じた形式の
ポンプ102を備え、このポンプ102により加圧され
た調味料を配管を介して加熱殺菌装置103へ供給する
ものが一般的に使われている。この場合、通常、加熱殺
菌部104の下流側に配された圧力制御バルブ106で
流路を制限して、装置内の管内圧力を大気圧以上に加圧
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液状物
において固形分(食品原料などでは、豆類など)が含ま
れていると、狭くなっている圧力制御バルブ106の流
路に固形分が堆積し(引っ掛かり)管内圧力が安定しな
いばかりか、固形分が流路を閉塞して機能しなくなり、
さらには管内圧力が急速に上昇して危険でもある。
【0005】一方、堆積した(引っ掛かった)固形分を
圧力制御バルブ106から取り除くためにバルブの開度
を大きくすると、管内圧力が急激に下がり、装置内で加
熱された液状物が吹出して危険であり、しかも液状物の
加熱時間が不十分なところがでてきて殺菌が不十分とな
り、品質上の問題を生ずる。
【0006】本発明の目的は、固形物を含む液状物を一
定圧力で安定供給することができるバルブ制御方法を提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点にお
いては、液状物が一方向に流通するライン上に直列に設
けられた2つのバルブを制御するバルブ制御方法であっ
て、第1のバルブの開度を前記液状物の管内圧力が一定
になるように調整するとともに、第2のバルブの開度を
全開にする第1の工程と、前記液状物の管内圧力を一定
に調整しつつ、前記第1のバルブの開度を大きくすると
ともに、前記第2のバルブの開度を小さくする第2の工
程と、前記第1のバルブの開度を全開にするとともに、
前記第2のバルブの開度を前記液状物の管内圧力が一定
になるように調整する第3の工程と、前記液状物の管内
圧力を一定に調整しつつ、前記第1のバルブの開度を小
さくするとともに、前記第2のバルブの開度を大きくす
る第4の工程と、を含み、前記第1の工程から前記第4
の工程を繰り返し行なうことを特徴とする。
【0008】本発明の第2の視点においては、液状物が
一方向に流通するライン上に直列に設けられるとともに
前記液状物に対して加圧を行なう2つのバルブを制御す
るバルブ制御方法であって、第1のバルブによって前記
液状物の管内圧力が一定になるように加圧量を一定にす
るとともに、第2のバルブによる加圧を解除する第1の
工程と、前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前
記第1のバルブによる加圧量を小さくするとともに、前
記第2のバルブによる加圧量を大きくする第2の工程
と、前記第1のバルブによる加圧を解除するとともに、
前記第2のバルブによって前記液状物の管内圧力が一定
になるように加圧量を一定にする第3の工程と、前記液
状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第1のバルブ
による加圧量を大きくするとともに、前記第2のバルブ
による加圧量を小さくする第4の工程と、を含み、前記
第1の工程から前記第4の工程を繰り返し行なうことを
特徴とする。
【0009】本発明の第3の視点においては、液状物が
一方向に流通するライン上に直列に設けられた3つ以上
のバルブを制御するバルブ制御方法であって、一つのバ
ルブの開度を前記液状物の管内圧力が一定となるように
調整するとともに、他の全てのバルブを全開にする第1
の工程と、前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、
前記第1の工程で圧力調整しているバルブの開度を大き
くするとともに、前記第1の工程で全開になっているバ
ルブのうち一つのバルブの開度を小さくし、残りのバル
ブの開度を全開にしたままにする第2の工程と、前記第
2の工程で開度を小さくしたバルブの開度を前記液状物
の管内圧力が一定になるように調整するとともに、前記
第2の工程で開度を大きくしているバルブの開度を全開
にし、残りのバルブの開度を全開にしたままにする第3
の工程と、前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、
前記第3の工程で圧力調整しているバルブの開度を大き
くするとともに、前記第3の工程で全開になっているバ
ルブのうち一つのバルブの開度を小さくし、残りのバル
ブを全開にしたままにする第4の工程と、を含み、前記
第1の工程から前記第4の工程を繰り返し行なうことを
特徴とする。
【0010】本発明の第4の視点においては、液状物が
一方向に流通するライン上に直列に設けられるとともに
前記液状物に対して加圧を行なう3つ以上のバルブを制
御するバルブ制御方法であって、一つのバルブによって
前記液状物の管内圧力が一定になるように加圧量を一定
にするとともに、他の全てのバルブによる加圧を解除す
る第1の工程と、前記液状物の管内圧力を一定に調整し
つつ、前記第1の工程で加圧量を一定にしているバルブ
による加圧量を小さくするとともに、前記第1の工程で
加圧を解除しているバルブのうち一つのバルブによる加
圧量を大きくし、残りのバルブによる加圧を解除したま
まにする第2の工程と、前記第2の工程で加圧量を大き
くしているバルブによって前記液状物の管内圧力が一定
になるように加圧量を一定にするとともに、前記第2の
工程で加圧量を小さくしているバルブによる加圧を解除
し、残りのバルブによる加圧を解除したままにする第3
の工程と、前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、
前記第3の工程で加圧量を一定にしているバルブによる
加圧量を小さくするとともに、前記第3の工程で加圧を
解除しているバルブのうち一つのバルブによる加圧量を
大きくし、残りのバルブによる加圧を解除したままにす
る第4の工程と、を含み、前記第1の工程から前記第4
の工程を繰り返し行なうことを特徴とする。
【0011】また、前記バルブ制御方法においては、前
記第1の工程及び前記第3の工程において、全開又は加
圧解除の状態にあるバルブを一定時間全開又は加圧解除
にすることが好ましい。
【0012】また、前記バルブ制御方法においては、前
記第1の工程若しくは前記第3の工程において圧力調整
又は一定加圧の状態にあるバルブの開度が所定の開度を
超えたときに、前記第2の工程若しくは前記第4の工程
を行なうことが好ましい。
【0013】また、前記バルブ制御方法においては、前
記ライン上に設けられた圧力計により前記液状物の管内
圧力を監視する工程と、監視された前記管内圧力に基づ
いて各バルブの開度を制御する工程と、を含むことが好
ましい。
【0014】また、前記バルブ制御方法において、前記
液状物は、固形分を含むことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】液状物が一方向に流通するライン
上に直列に設けられた2つのバルブ(図1の6、7)を
制御するバルブ制御方法であって、第1のバルブ(図1
の6)の開度を前記液状物の管内圧力が一定になるよう
に調整するとともに、第2のバルブ(図1の7)の開度
を全開にする第1の工程(図2のA1)と、前記液状物
の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第1のバルブ(図
1の6)の開度を大きくするとともに、前記第2のバル
ブ(図1の7)の開度を小さくする第2の工程(図2の
A2)と、前記第1のバルブ(図1の6)の開度を全開
にするとともに、前記第2のバルブ(図1の7)の開度
を前記液状物の管内圧力が一定になるように調整する第
3の工程(図2のA3)と、前記液状物の管内圧力を一
定に調整しつつ、前記第1のバルブ(図1の6)の開度
を小さくするとともに、前記第2のバルブ(図1の7)
の開度を大きくする第4の工程(図2のA4)と、を含
み、前記第1の工程(図2のA1)から前記第4(図2
のA4)の工程を繰り返し行なうことにより、バルブに
堆積する(引っ掛かる)固形分を常に低く抑えることが
できる。
【0016】
【実施例】本発明の実施例について図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係るバルブ制御方法を
実施する装置の構成を模式的に示したブロック図であ
る。
【0017】図1を参照すると、この装置は、貯蔵タン
ク1と、ポンプ2と、加熱殺菌装置3と、を有する。
【0018】貯蔵タンク1は、大気圧で液状物を貯蔵す
るタンクであり、配管11を介してポンプ2と接続す
る。
【0019】ポンプ2は、貯蔵タンク1に貯蔵された液
状物を配管11を介して吸引し、加圧した液状物を配管
12を介して加熱殺菌装置3へ供給する。ポンプ2は、
出力が安定している限り、管内圧力が一定であるときは
液状物の流量は一定である。
【0020】加熱殺菌装置3は、ポンプ2から送られて
きた液状物の加熱殺菌を行なう装置であり、上流側で配
管12を介してポンプ2と接続し、下流側で配管13を
介して図示されていない充填装置などと接続し、加熱殺
菌部4と、圧力計5と、第1の圧力制御バルブ6と、第
2の圧力制御バルブ7と、制御部8と、配管9と、を有
する。加熱殺菌部4は、ポンプ2から送られた一定流量
かつ一定圧力に加圧された液状物を所定温度で所定時間
加熱殺菌し、配管9上の上流側に設けられ、装置内の配
管9を介して下流側に圧力計5、第1の圧力制御バルブ
6、第2の圧力制御バルブ7と接続する。
【0021】圧力計5は、加熱殺菌部4における液状物
の管内圧力を検出し、装置内の配管上の第1の圧力制御
バルブ6の上流側に設けられている。圧力計5で検出さ
れた液状物の管内圧力情報は、制御部8に入力される。
【0022】第1の圧力制御バルブ6は、第2の圧力制
御バルブ7とともに加熱殺菌部4に供給される液状物の
管内圧力を制御するバルブであり、装置内の配管9上の
圧力計5の下流側であって第2の圧力制御バルブ7の上
流側に設けられており、制御部8から出力された開度指
令によりバルブの開度が第2の圧力制御バルブ7の開度
との関係で調節される。第1の圧力制御バルブ6は、エ
アーの供給量の制御により弁の開閉を行なうとともに液
状物に対して加圧を行なうエアーバルブ(図4参照)で
あってもよい。
【0023】第2の圧力制御バルブ7は、第1の圧力制
御バルブ6とともに加熱殺菌部4に供給される液状物の
管内圧力を制御するバルブであり、装置内の配管9上の
第1の圧力制御バルブ6の下流側に設けられており、制
御部8から出力された開度指令によりバルブの開度が第
1の圧力制御バルブ6の開度との関係で調節される。第
2の圧力制御バルブ7は、エアーの供給量の制御により
弁の開閉を行なうとともに液状物に対して加圧を行なう
エアーバルブ(図4参照)であってもよい。
【0024】制御部8は、圧力計5で検出された液状物
の管内圧力情報を受けることにより、予め設定された圧
力設定値と等しくなるよう第1の圧力制御バルブ6及び
第2の圧力制御バルブ7の開度(加圧量)を調節する。
【0025】配管9は、加熱殺菌装置3内に配される管
部材であり、配管9上には上流側から加熱殺菌部4、圧
力計5、第1の圧力制御バルブ6、第2の圧力制御バル
ブ7が順に設けられており、上流側で配管12と接続
し、下流側で配管13と接続する。
【0026】次に、本発明の実施例に係るバルブ制御方
法について図面を用いて説明する。図2は、本発明の一
実施例に係るバルブ制御方法を実行するための各バルブ
の動作及び状態を模式的に示したシーケンス図である。
図3は、本発明の一実施例に係るバルブ制御方法を実行
するための圧力制御バルブについての加圧量の経時変化
を模式的に示したグラフである。
【0027】ここでは、加熱殺菌装置3に供給される液
状物の管内圧力を圧力計5で監視しつつ、圧力が一定と
なるよう第1の圧力制御バルブ6及び第2の圧力制御バ
ルブ7の開度を制御することにより、連続的に液状物が
加熱殺菌装置3内に供給されるものとする。加熱殺菌装
置3に液状物を供給するポンプ2の出力が安定している
ものとし、管内圧力が一定であるときは液状物の流量は
一定であるものとする。
【0028】図2を参照すると、第1の圧力制御バルブ
6及び第2の圧力制御バルブ7は、圧力計5で管内圧力
が一定の状態の下、制御部8の制御により以下のように
動作する。
【0029】まず、第1の圧力制御バルブ6の開度を液
状物の管内圧力が一定となるよう調整するとともに、第
2の圧力制御バルブ7を全開にする(ステップA1)。
圧力制御バルブがエアーバルブ(図4参照)であれば、
第1の圧力制御バルブ6によって液状物の管内圧力が一
定になるように加圧量を一定にするとともに、第2の圧
力制御バルブ7による加圧を解除する。このとき、第1
の圧力制御バルブ6の開度は小さく(例えば、開度30
%前後)、ポンプの出力の変動や、液状物と管壁面との
摩擦などにより第1の圧力制御バルブ6の開度は変動
し、バルブに液状物中の固形分が少しづつ堆積してくる
(引っ掛かってくる)。一方、第2の圧力制御バルブ7
では、バルブに堆積していた(引っ掛かっていた)固形
分が新たに流れてくる液状物によってほとんど押し流さ
れる。ここで、加圧量とは、管内を流通する液状物に対
してエアーバルブの外部から加えられる圧力の量をい
う。第1の圧力制御バルブ6及び第2の圧力制御バルブ
7についての加圧量の経時変化については図3を参照さ
れたい(ステップA2〜A4についても同様)
【0030】次に、液状物の管内圧力を一定に調整しつ
つ、第1の圧力制御バルブ6の開度を大きくするととも
に、第2の圧力制御バルブ7の開度を小さくする(ステ
ップA2)。圧力制御バルブがエアーバルブ(図4参
照)であれば、液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、
第1の圧力制御バルブ6による加圧量を小さくするとと
もに、第2の圧力制御バルブ7による加圧量を大きくす
る。このとき、第1の圧力制御バルブ6の開度は小さい
状態から大きい状態になるので、開度が小さいときに引
っ掛かっていた液状物中の固形分が開放され、新たに流
れてくる液状物によって固形分が押し流される。
【0031】次に、第2の圧力制御バルブ7の開度を液
状物の管内圧力が一定となるよう調整するとともに、第
1の圧力制御バルブ6を全開にする(ステップA3)。
圧力制御バルブがエアーバルブ(図4参照)であれば、
第1の圧力制御バルブ6による加圧を解除するととも
に、第2の圧力制御バルブ7によって液状物の管内圧力
が一定になるように加圧量を一定にする。このとき、第
2の圧力制御バルブ7の開度は小さく(例えば、開度3
0%前後)、ポンプの出力の変動や、液状物と管壁面と
の摩擦などにより第2の圧力制御バルブ7の開度は変動
し、バルブに液状物中の固形分が少しづつ堆積してくる
(引っ掛かってくる)。一方、第1の圧力制御バルブ6
では、バルブに堆積していた(引っ掛かっていた)固形
分が新たに流れてくる液状物によってほとんど押し流さ
れる。
【0032】次に、液状物の管内圧力を一定に調整しつ
つ、第1の圧力制御バルブ6の開度を小さくするととも
に、第2の圧力制御バルブ7の開度を大きくする(ステ
ップA4)。圧力制御バルブがエアーバルブ(図4参
照)であれば、液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、
第1の圧力制御バルブ6による加圧量を大きくするとと
もに、第2の圧力制御バルブ7による加圧量を小さくす
る。このとき、第2の圧力制御バルブ7の開度は小さい
状態から大きい状態になるので、開度が小さいときに引
っ掛かっていた液状物中の固形分が開放され、新たに流
れてくる液状物によって固形分が押し流される。
【0033】その後、ステップA1に戻り、ステップA
1〜A4を繰り返し実行する。
【0034】つまり、閉塞を起こしうる固形分が過度に
バルブに堆積する前に、第1の圧力制御バルブ6又は第
2の圧力制御バルブ7のどちらか一方を全開にし、バル
ブに堆積した固形分を通過せしめるようにした。
【0035】また、管内の洗浄時には、各系統における
各バルブを全開にすることで、洗浄用液体の流通を容易
にして、圧力制御バルブが直列に2つ取り付いていなが
らも洗浄性能を確保できる。
【0036】なお、前記実施例では、圧力制御系統をモ
デルとしたが、流量制御系統その他の系統にも適用して
もよいものとする。
【0037】また、各圧力制御バルブは、制御部による
自動制御に限らず、手動で各バルブを制御するものであ
ってもよいものとする。
【0038】また、バルブの開度についての制御サイク
ルは、時間により周期的に行なわせる(一定時間全開に
しておく)のみでなく、圧力調整している圧力制御バル
ブの開度が所定の開度(例えば、バルブの開度は40
%、ただし、固形分の堆積により実質的開度は30%)
に達したときに、全開であった圧力制御バルブの開度を
小さくし、圧力調整している圧力制御バルブの開度を大
きくしてもよい。
【0039】また、圧力制御バルブは2つに限らず、ラ
イン上に直列に3以上設けてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、閉塞を起こしうる固形
分が過度にバルブに過剰に堆積する前に固形分が開放さ
れるので、管内圧力及び流量の変動が抑えられ、液状物
の安定した供給ができる。
【0041】また、管内圧力及び流量を一定にして流通
させることができるので、加熱殺菌装置における加熱殺
菌が均一に行なえ、液状物の品質を均一にすることがで
きる。
【0042】さらに、管内圧力が一定なので、加熱殺菌
装置を安全に運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るバルブ制御方法を実施
する装置の構成を模式的に示したブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係るバルブ制御方法を実行
するための各バルブの動作及び状態を模式的に示したシ
ーケンス図である。
【図3】本発明の一実施例に係るバルブ制御方法を実行
するための圧力制御バルブについての加圧量の経時変化
を模式的に示したグラフである。
【図4】本発明の一実施例に係るバルブ制御方法に用い
られるエアーバルブの構成を模式的に示した部分断面図
である。
【図5】従来の一例に係るバルブ制御方法を実施する装
置の構成を模式的に示したブロック図である。
【符号の説明】
1、101 貯蔵タンク 2、102 ポンプ 3、103 加熱殺菌装置 4、104 加熱殺菌部 5、105 圧力計 6 第1の圧力制御バルブ 7 第2の圧力制御バルブ 8 制御装置 9、11、12、13 配管 106 圧力制御バルブ
フロントページの続き (72)発明者 杉山 大輔 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 酒井 誠 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 Fターム(参考) 3H065 BA01 BB11 3H066 BA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液状物が一方向に流通するライン上に直列
    に設けられた2つのバルブを制御するバルブ制御方法で
    あって、 第1のバルブの開度を前記液状物の管内圧力が一定にな
    るように調整するとともに、第2のバルブの開度を全開
    にする第1の工程と、 前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第1の
    バルブの開度を大きくするとともに、前記第2のバルブ
    の開度を小さくする第2の工程と、 前記第1のバルブの開度を全開にするとともに、前記第
    2のバルブの開度を前記液状物の管内圧力が一定になる
    ように調整する第3の工程と、 前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第1の
    バルブの開度を小さくするとともに、前記第2のバルブ
    の開度を大きくする第4の工程と、を含み、前記第1の
    工程から前記第4の工程を繰り返し行なうことを特徴と
    するバルブ制御方法。
  2. 【請求項2】液状物が一方向に流通するライン上に直列
    に設けられるとともに前記液状物に対して加圧を行なう
    2つのバルブを制御するバルブ制御方法であって、 第1のバルブによって前記液状物の管内圧力が一定にな
    るように加圧量を一定にするとともに、第2のバルブに
    よる加圧を解除する第1の工程と、 前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第1の
    バルブによる加圧量を小さくするとともに、前記第2の
    バルブによる加圧量を大きくする第2の工程と、 前記第1のバルブによる加圧を解除するとともに、前記
    第2のバルブによって前記液状物の管内圧力が一定にな
    るように加圧量を一定にする第3の工程と、 前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第1の
    バルブによる加圧量を大きくするとともに、前記第2の
    バルブによる加圧量を小さくする第4の工程と、 を含み、前記第1の工程から前記第4の工程を繰り返し
    行なうことを特徴とするバルブ制御方法。
  3. 【請求項3】液状物が一方向に流通するライン上に直列
    に設けられた3つ以上のバルブを制御するバルブ制御方
    法であって、 一つのバルブの開度を前記液状物の管内圧力が一定とな
    るように調整するとともに、他の全てのバルブを全開に
    する第1の工程と、 前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第1の
    工程で開度調整しているバルブの開度を大きくするとと
    もに、前記第1の工程で全開になっているバルブのうち
    一つのバルブの開度を小さくし、残りのバルブの開度を
    全開にしたままにする第2の工程と、 前記第2の工程で開度を小さくしたバルブの開度を前記
    液状物の管内圧力が一定になるように調整するととも
    に、前記第2の工程で開度を大きくしているバルブの開
    度を全開にし、残りのバルブの開度を全開にしたままに
    する第3の工程と、 前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第3の
    工程で開度調整しているバルブの開度を大きくするとと
    もに、前記第3の工程で全開になっているバルブのうち
    一つのバルブの開度を小さくし、残りのバルブを全開に
    したままにする第4の工程と、を含み、前記第1の工程
    から前記第4の工程を繰り返し行なうことを特徴とする
    バルブ制御方法。
  4. 【請求項4】液状物が一方向に流通するライン上に直列
    に設けられるとともに前記液状物に対して加圧を行なう
    3つ以上のバルブを制御するバルブ制御方法であって、 一つのバルブによって前記液状物の管内圧力が一定にな
    るように加圧量を一定にするとともに、他の全てのバル
    ブによる加圧を解除する第1の工程と、 前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第1の
    工程で加圧量を一定にしているバルブによる加圧量を小
    さくするとともに、前記第1の工程で加圧を解除してい
    るバルブのうち一つのバルブによる加圧量を大きくし、
    残りのバルブによる加圧を解除したままにする第2の工
    程と、 前記第2の工程で加圧量を大きくしているバルブによっ
    て前記液状物の管内圧力が一定になるように加圧量を一
    定にするとともに、前記第2の工程で加圧量を小さくし
    ているバルブによる加圧を解除し、残りのバルブによる
    加圧を解除したままにする第3の工程と、 前記液状物の管内圧力を一定に調整しつつ、前記第3の
    工程で加圧量を一定にしているバルブによる加圧量を小
    さくするとともに、前記第3の工程で加圧を解除してい
    るバルブのうち一つのバルブによる加圧量を大きくし、
    残りのバルブによる加圧を解除したままにする第4の工
    程と、を含み、前記第1の工程から前記第4の工程を繰
    り返し行なうことを特徴とするバルブ制御方法。
  5. 【請求項5】前記第1の工程及び前記第3の工程におい
    て、全開又は加圧解除の状態にあるバルブを一定時間全
    開又は加圧解除にすることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか一に記載のバルブ制御方法。
  6. 【請求項6】前記第1の工程若しくは前記第3の工程に
    おいて開度調整又は一定加圧の状態にあるバルブの開度
    が所定の開度を超えたときに、前記第2の工程若しくは
    前記第4の工程を行なうことを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれか一に記載のバルブ制御方法。
  7. 【請求項7】前記ライン上に設けられた圧力計により前
    記液状物の管内圧力を監視する工程と、 監視された前記管内圧力に基づいて各バルブの開度を制
    御する工程と、を含むことを特徴とする請求項1乃至6
    のいずれか一に記載のバルブ制御方法。
  8. 【請求項8】前記液状物は、固形分を含むことを特徴と
    する請求項1乃至7のいずれか一に記載のバルブ制御方
    法。
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