JP2003120611A - 流体圧シリンダ - Google Patents

流体圧シリンダ

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JP2003120611A
JP2003120611A JP2001314741A JP2001314741A JP2003120611A JP 2003120611 A JP2003120611 A JP 2003120611A JP 2001314741 A JP2001314741 A JP 2001314741A JP 2001314741 A JP2001314741 A JP 2001314741A JP 2003120611 A JP2003120611 A JP 2003120611A
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rod
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡単な構造で3位置以上の位置決めを行
うことができるようにする。 【解決手段】 第1ピストンロッド13と一体移動する
第1ピストン12が第1ピストン室25で位置制御され
ることで、エンドプレート18が第1位置P1及び第4
位置P4に位置決めされる。また、第2ピストンロッド
15と分離された第2ピストン14が第1ピストン室2
5に平行に設けられた第2ピストン室30で位置制御さ
れることで、第2ピストンロッド15に連結されたエン
ドプレート18が第1位置P1及び第4位置P4の中間
で第3位置P3に位置決めされる。さらに、第2ピスト
ン室に直列に設けられた第3ピストン室で第3ピストン
が位置制御されることで、第3ピストンロッド17が当
接する第2ピストン14を介してエンドプレート18が
第1位置P1と第3位置P3との中間で第2位置P2に
位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3位置以上に位置
決めすることができる流体圧シリンダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような流体圧シリンダとしては、
特開平6−272501号公報に開示された多段シリン
ダ装置がある。このシリンダ装置では、図11に示すよ
うに、1つのシリンダボディ80に、第1ピストン室8
1と第2ピストン室82とが平行に設けられ、第1ピス
トン室81に配置された第1ピストン83と、第2ピス
トン室82に配置された第2ピストン84とがそれぞれ
のピストン室81,82で位置制御される。そして、各
ピストン83,84が位置制御されることによって、第
1ピストン83と一体移動する第1ピストンロッド85
と、第2ピストン84と相対移動可能な第2ピストンロ
ッド86とを一体移動可能に連結する連結体87の位置
が3位置で位置決めされる。
【0003】先ず、第1ピストン室81の左室81aに
のみ作動流体を供給すると、図12(a)に示すよう
に、第1ピストン83が第1ピストン室81の右端に配
置される。このとき、第2ピストン84は、その内部に
設けられたコイルスプリング88によって第2ピストン
ロッド86に対する位置関係が弾性的に固定されてい
る。そして、第2ピストン84は、第2ピストン室82
の右端に配置される。この状態のとき、両ピストンロッ
ド85,86を連結する連結体87は第1位置P1に位
置決めされる。
【0004】次に、第2ピストン室82の右室82aに
のみ作動流体を供給すると、図12(b)に示すよう
に、第2ピストン84が第2ピストン室82を右端から
左端まで移動して停止する。このとき、第2ピストンロ
ッド86は、コイルスプリング88の付勢によって第2
ピストン84との位置関係が固定されたままで左向きに
移動する。そして、第1ピストン83は、第1ピストン
室81を右端から左端の手前の中間位置まで移動する。
この状態のとき、連結体87は、第2ピストン84の移
動距離だけ第1位置P1から移動した第2位置P2に位
置決めされる。
【0005】次に、第1ピストン室81の右室81bに
のみ作動流体を供給すると、第1ピストン83が中間位
置から左端まで移動して停止する。このとき、第2ピス
トン84は、第2ピストン室82の左端に配置されたま
まとなり、コイルスプリング88が圧縮変形して第2ピ
ストンロッド86が第2ピストン84に対して相対移動
する。この状態のとき、連結体87は、第1ピストン8
3の全移動距離から第2ピストン84の全移動距離を差
し引いた差分距離だけ第2位置P2から移動した第3位
置P3に位置決めされる。
【0006】従って、このシリンダ装置では、第1及び
第2ピストン83,84がそれぞれ位置決めされること
で、両ピストンロッド85,86を連結する連結体87
が3位置に位置決めされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
リンダ装置では、第2ピストン84に対して第2ピスト
ンロッド86を相対移動可能に連結するためのコイルス
プリング88を、第2ピストン84の内部に設けなけれ
ばならず、構造が複雑となっていた。特開平6−272
501号公報には、4位置に位置決め可能なシリンダ装
置も開示されているが、このシリンダ装置も上記シリン
ダ装置と基本的に同じ技術思想であり、同じようにコイ
ルスプリング88を用いているため構造が複雑となって
いる。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、より簡単な構造で3位
置以上の位置決めを行うことができる流体圧シリンダを
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、第1ピストン室と、該第
1ピストン室と平行な第2〜第n(nは2以上の自然
数)ピストン室とが設けられたシリンダボディと、前記
第1ピストン室に配置された第1ピストンと、前記第1
ピストンと一体移動可能に連結され、第1ピストン室か
らシリンダボディの外部まで延出された第1ピストンロ
ッドと、前記第2〜第nピストン室にそれぞれ配置され
た第2〜第nピストンと、第2〜第nピストンが当接可
能に設けられ、第2〜第nピストン室からシリンダボデ
ィの外部まで延出されるとともに第1ピストンロッドに
対し一体移動可能に連結された第2〜第nピストンロッ
ドとを備え、前記第2〜第nの内の第i(2≦i≦n)
ピストンを第iピストンロッドに当接させた状態で第i
ピストン室で第iピストンロッド側の移動端に位置させ
たときに、第1ピストンが第1ピストン室における両移
動端の中間位置に配置されることを特徴とする。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、第1ピス
トン室において第1ピストンを第1ピストンロッドと反
対側の移動端まで移動させると、各第iピストンロッド
が第iピストンを第iピストン室の第iピストンロッド
と反対側の移動端、又は、この移動端に近い位置に移動
させる。この状態のとき、各ピストンロッドがシリンダ
ボディに最大限没入した状態に位置決めされる。この状
態から第iピストン室において第iピストンを第iピス
トンロッド側に移動させると、第iピストンが第iピス
トンロッドに当接して移動させ、各ピストンロッドをシ
リンダボディから延出させる。そして、第iピストンが
第iピストンロッド側の移動端まで移動して停止する
と、各ピストンロッドの延出が停止する。このため、各
ピストンロッドは、第iピストンロッドの移動距離だけ
移動した新たな位置に位置決めされる。このとき、第1
ピストンは、第1ピストン室の両移動端間の中間位置に
配置される。さらに、この状態からさらに他の第j(2
≦j≦n)ピストン室において第jピストンを第jピス
トンロッド側に移動させると、第jピストンが第jピス
トンロッドに当接して移動させ、各ピストンロッドをシ
リンダボディから延出させる。そして、第jピストンが
第jピストンロッド側の移動端まで移動して停止する
と、各ピストンロッドの延出が停止する。このため、各
ピストンロッドは、第jピストンが当接して第jピスト
ンロッドが移動する距離から、第iピストンの移動によ
って第jピストンロッドが移動する距離を差し引いた距
離だけ移動した新たな位置に位置決めされる。従って、
ピストンの内部に設けたコイルスプリングによってピス
トンに対するピストンロッドの位置関係を切り換える必
要がない。
【0011】請求項2に記載の発明は、第1ピストン室
と、該第1ピストン室と平行な第2ピストン室とが設け
られたシリンダボディと、前記第1ピストン室に配置さ
れた第1ピストンと、前記第1ピストンに対し一体移動
可能に連結され、第1ピストン室からシリンダボディの
外部まで延出された第1ピストンロッドと、前記第2ピ
ストン室に配置された第2ピストンと、前記第2ピスト
ンが当接可能に設けられ、第2ピストン室からシリンダ
ボディの外部まで延出されるとともに第1ピストンロッ
ドに対し一体移動可能に連結された第2ピストンロッド
とを備え、前記第2ピストンを第2ピストンロッドに当
接させた状態で第2ピストン室で第2ピストンロッド側
の移動端に位置させたときに、第1ピストンが第1ピス
トン室における両移動端の中間位置に位置することを特
徴とする。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、第1ピス
トン室において第1ピストンを第1ピストン側の移動端
に位置させると、第2ピストンロッドが第2ピストンを
第2ピストン室の第2ピストン側の移動端、又は、この
移動端に近い位置に移動させる。このため、両ピストン
ロッドがシリンダボディに最大限没入した状態に位置決
めされる。この状態から第2ピストン室において第2ピ
ストンを第2ピストンロッド側に移動させると、第2ピ
ストンが第2ピストンロッドに当接して移動させる。こ
のため、第1及び第2ピストンロッドがシリンダボディ
から延出する。このとき、第1ピストンロッドと共に第
1ピストンが第1ピストン室を同じ方向に移動する。そ
して、第2ピストンが第2ピストンロッド側の移動端ま
で移動して停止すると、第1及び第2ピストンロッドの
延出が停止する。このため、両ピストンロッドは、第2
ピストンロッドの移動距離だけ移動した新たな位置に位
置決めされる。このとき、第1ピストンは、両移動端間
の中間位置に配置される。次に、第1ピストン室におい
て第1ピストンをそのときの中間位置から第1ピストン
ロッド側に移動させると、第2ピストンロッドが第2ピ
ストンから離れ、第1ピストンロッドと共にシリンダボ
ディからさらに延出する。そして、第1ピストンがその
移動端まで移動して停止すると、両ピストンロッドの延
出が停止する。このため、両ピストンロッドは、第1ピ
ストンの移動距離から第2ピストンロッドの移動距離を
差し引いた距離だけ移動した新たな位置に位置決めされ
る。従って、ピストンの内部に設けたコイルスプリング
によってピストンに対するピストンロッドの位置関係を
切り換える必要がない。その結果、より簡単な構造で3
位置に位置決めすることができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記第2ピストンが、前記第2ピスト
ンロッドに当接する状態で移動する移動範囲は、前記第
1ピストンの第1ピストン室での移動範囲に含まれるこ
とを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の作用に加えて、第2ピストンが第2ピス
トンロッドに当接する状態で第2ピストン室を移動する
移動範囲が、第1ピストンが第1ピストン室で移動する
移動範囲に含まれるので、第2ピストン室を第1ピスト
ン室に重なるように設けることができる。このため、シ
リンダボディの全長が第1ピストン室の長さによってほ
ぼ決定される。従って、シリンダボディの全長をより短
くすることができる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項2又は請
求項3に記載の発明において、前記第1ピストンの第1
ピストンロッド側の受圧面積は、前記第2ピストンの第
2ピストンロッドと反対側の受圧面積よりも小さいこと
を特徴とする。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は請求項3に記載の発明の作用に加えて、第1ピスト
ンの第1ピストンロッド側の受圧面積が、第2ピストン
の第2ピストンロッドと反対側の受圧面積よりも小さい
ので、第2ピストンを第2ピストンロッド側に移動させ
るために第2ピストン室に供給する気体の圧力と、第1
ピストン室の第1ピストンロッド側に供給する気体の圧
力が同じであっても、第2ピストンが第2ピストンロッ
ド側に移動する。このとき、第1ピストンに気体から加
わる力によって、第2ピストンロッドが第2ピストンに
当接する状態が維持される。このため、第2ピストンが
第2ピストン室の移動端まで移動して停止しても、第2
ピストンロッドが慣性によって引き続き移動することな
く停止する。従って、1つの気体供給源から供給される
気体だけを用いながら、両ピストンロッドをより確実に
位置決めすることができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のいずれか一項に記載の発明において、前記シリン
ダボディには、前記第2ピストン室と直列に第3ピスト
ン室が設けられ、前記第3ピストン室に配置された第3
ピストンと、前記第3ピストンに対し一体移動可能に連
結され、第3ピストン室から第2ピストン室まで延出さ
れる第3ピストンロッドとを備え、前記第3ピストンロ
ッドを第2ピストンを介して第2ピストンロッドに当接
させた状態で前記第3ピストンを前記第3ピストン室で
第3ピストンロッド側の移動端まで移動させたときに、
第1ピストンが第1ピストン室における第1ピストン側
の移動端と前記中間位置との中間位置まで移動すること
を特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜請求項4のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、第3ピストン室において第3ピストンが第3ピスト
ンロッドと反対側の移動端に位置する状態から第3ピス
トンロッド側に移動させると、第3ピストンロッドが第
2ピストン室に延出し、第2ピストンに当接して第2ピ
ストンロッドをシリンダボディの外部に延出させる。こ
のとき、第1ピストン室において第1ピストンが第1ピ
ストンロッド側に移動する。そして、第3ピストンが第
3ピストンロッド側の移動端まで移動して停止すると、
第1及び第2ピストンロッドの延出が停止する。このた
め、両ピストンロッドは、第3ピストンによって第2ピ
ストンロッドが移動された距離だけ移動した新たな位置
に位置決めされる。このとき、第1ピストンは第1ピス
トン室の両移動端の中間位置に配置され、第2ピストン
は第2ピストン室の両移動端の中間位置に配置される。
次に、第2ピストンをこのときの中間位置から第2ピス
トンロッド側に移動させると、第1及び第2ピストンロ
ッドがシリンダボディからさらに延出する。そして、第
2ピストンが第2ピストンロッド側の移動端まで移動し
て停止すると、第1及び第2ピストンロッドの延出が停
止する。このため、両ピストンロッドは、第2ピストン
が当接して第2ピストンロッドが移動する距離から、第
3ピストンによって第2ピストンロッドが移動する距離
を差し引いた距離だけ移動した新たな位置に位置決めさ
れる。その結果、軸線方向の投影面積がほぼシリンダ2
組分の流体圧シリンダで、4位置に位置決めすることが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
エアシリンダに具体化した第1実施形態を図1〜図6に
従って説明する。
【0020】図1に示すように、流体圧シリンダとして
のエアシリンダ10は、シリンダボディ11、第1ピス
トン12、第1ピストンロッド13、第2ピストン1
4、第2ピストンロッド15、第3ピストン16、第3
ピストンロッド17、エンドプレート18等から構成さ
れている。本実施形態では、第2ピストン14及び第3
ピストン16がそれぞれ第iピストンであり、第2ピス
トンロッド15及び第3ピストンロッド17がそれぞれ
第iピストンロッドである。
【0021】シリンダボディ11は、第1ボディブロッ
ク19と第2ボディブロック20とを合体させることで
形成されている。シリンダボディ11には、その長手方
向に貫通する第1貫通孔21と第2貫通孔22とが、そ
の各中心軸線を平行にして設けられている。第1貫通孔
21と第2貫通孔22とは同じ内径を備えている。
【0022】第1貫通孔21の右中央部には、その左端
側を閉塞するカバー23と、右端部に設けられたブッシ
ュ24等によって第1ピストン室25が形成されてい
る。第1ピストン室25には、前記第1ピストン12が
配設されるとともに、前記第1ピストンロッド13がブ
ッシュ24を挿通して第1ピストン12に連結されてい
る。第1ピストン12は、カバー23に当接して移動が
規制される左移動端と、ブッシュ24等に当接して移動
が規制される右移動端との間を移動する。本実施形態で
は、第1ピストン室25の左移動端から右移動端まで第
1ピストン12が移動する移動距離L1は、L1=35
mmとなっている。また、第1ピストン12の移動範囲
R1は、移動距離L1に第1ピストン12の厚さを加え
た長さを有する。第1ピストンロッド13は、第1貫通
孔21の右開口からシリンダボディ11の外部に延出さ
れている。また、第1ピストン室25は第1ピストン1
2によって右室25a及び左室25bに区画され、右室
25aには第1給排ポート26を介して、また、左室2
5bには第2給排ポート27を介してそれぞれエアが給
排される。
【0023】第2貫通孔22の右中央部には、その左端
部に設けられたロッドメタル28と、右端部に設けられ
たブッシュ29等によって第2ピストン室30が形成さ
れている。
【0024】第2ピストン室30には、前記第2ピスト
ン14が配設されるとともに、前記第2ピストンロッド
15がブッシュ29に支持されてその左端側が配置され
ている。第2ピストン14は、ロッドメタル28に当接
して移動が規制される左移動端と、ブッシュ29等に当
接して移動が規制される右移動端との間を移動可能であ
る。本実施形態では、第2ピストン室30の左端から右
端まで第2ピストン14が移動する移動距離L2は、L
2=25mmとなっている。そして、第2ピストン14
の移動範囲R2は、移動距離L2に第2ピストン14の
厚さを加えた長さを有する。第2ピストン室30は、第
2ピストン14の移動範囲R2が、第1ピストン12の
移動範囲R1に含まれるように設けられている。第2ピ
ストンロッド15は、第2貫通孔22の右開口部からシ
リンダボディ11の外部に延出されている。
【0025】また、第2ピストン室30は第2ピストン
14によって右室30a及び左室30bに区画され、右
室30aは第1排気ポート31を介して大気に常時連通
され、左室30bには第3給排ポート32を介してエア
が給排される。
【0026】第2ピストン14は、第1ボディ33及び
第2ボディ34が連結ボルト35によって一体化された
ものである。第2ピストン14は、第2ピストンロッド
15に連結されておらず、単独で第2ピストン室30を
移動可能である。
【0027】第2ピストンロッド15は、シリンダボデ
ィ11の外部に延出するその先端が、エンドプレート1
8によって第1ピストンロッド13の先端と連結され、
第1ピストンロッド13と一体移動する。図1に示すよ
うに、第2ピストンロッド15は、第2ピストン14が
第2ピストン室30の左移動端に位置する状態で第2ピ
ストン14に当接可能であり、この状態において第1ピ
ストン12を第1ピストン室25の左移動端に配置す
る。また、図3に示すように、第2ピストンロッド15
は、第2ピストン14が第2ピストン室30を左移動端
から右移動端まで移動したとき、第1ピストン12を第
1ピストン室25の左移動端から移動距離L2だけ右移
動端側に移動させる。
【0028】第2貫通孔22の左部には、その左端側を
閉塞するカバー36と、右端部に設けられたロッドメタ
ル37とによって第3ピストン室38が形成されてい
る。第3ピストン室38には前記第3ピストン16が配
設されるとともに、前記第3ピストンロッド17がロッ
ドメタル37とロッドメタル28を挿通して第3ピスト
ン16に連結されている。第3ピストン16は、カバー
36に当接して移動が規制される左移動端と、ロッドメ
タル37に当接して移動が規制される右移動端との間を
移動可能である。本実施形態では、第3ピストン室38
の左移動端から右移動端まで第3ピストン16が移動す
る移動距離L3は、L3=15mmとなっている。図1
に示すように、第3ピストンロッド17は、第3ピスト
ン16が第3ピストン室38の左移動端に位置するとき
には第2ピストン室30に延出せず、第2ピストン室3
0の左移動端に第2ピストン14が位置することを許容
する。また、図2に示すように、第3ピストンロッド1
7は、第3ピストン16が同じく右移動端に位置すると
きには第2ピストン室30に最大限延出し、第2ピスト
ン14を移動距離L3分だけ左移動端から右移動端側に
移動させる。
【0029】また、第3ピストン室38は第3ピストン
16によって右室38a及び左室38bに区画され、右
室38aは第2排気ポート39を介して大気に常時連通
され、左室38bには第4給排ポート40を介してエア
が給排される。本実施形態では、第2ピストン室30及
び第3ピストン室38がそれぞれ第iピストン室であ
る。
【0030】次に、以上のように構成された本実施形態
の作用について説明する。本実施形態のエアシリンダ
は、例えば、図5に示すように、3つの2位置5ポート
電磁切換弁、すなわち、第1電磁弁50、第2電磁弁5
1及び第3電磁弁52によって制御される。第1電磁弁
50は、第1給排ポート26及び第2給排ポート27に
対し、エア供給源53と大気との接続を切り換える。第
2電磁弁51は、第4給排ポート40に対し、エア供給
源53又は大気を接続する。第3電磁弁52は、第3給
排ポート32に対し、エア供給源53又は大気を接続す
る。各電磁弁50〜52は、一対の電磁ソレノイドを交
互に動作させることで位置切り換えを行うものであっ
て、各電磁ソレノイドには切換時にのみ通電する。この
ため、長時間の通電が不要である。
【0031】先ず、第1電磁弁50に通電して第1給排
ポート26から第1ピストン室25の右室25aにエア
を供給するとともに第2給排ポート27を通じて左室2
5bを大気に連通させる。また、第3電磁弁52に通電
して第3給排ポート32を通じて第2ピストン室30の
左室30bを大気に連通させ、第2電磁弁51に通電し
て第4給排ポート40を通じて第3ピストン室38の左
室38bを大気に連通させる。すると、図1及び図6
(a)に示すように、第1ピストン12が第1ピストン
室25の左移動端に配置される。そして、第2ピストン
ロッド15を介して第2ピストン14が第2ピストン室
30の左移動端に配置されるとともに、第2ピストン1
4に当接する第3ピストンロッド17によって第3ピス
トン16が第3ピストン室38の左移動端に配置され
る。その結果、エンドプレート18は、両ピストンロッ
ド13,15が最大限シリンダボディ11内に没入した
第1位置P1に位置決めされる。
【0032】次に、第1ピストン室25の右室25aに
エアを供給するとともに左室25bを大気に連通させ、
また、第2ピストン室30の左室30bを大気に連通さ
せたままで、第3ピストン室38の左室38bにエアを
供給する。すると、第3ピストン16が第3ピストン室
38を左移動端から右移動端側に移動する。これは、第
1ピストン12の右室25a側の受圧面積が、第3ピス
トン16の左室38b側の受圧面積よりも第1ピストン
ロッド13の断面積分だけ小さく、第1ピストン12を
左方向に移動させる力が、第3ピストン16を右方向に
移動させる力よりも小さいためである。そして、第3ピ
ストンロッド17に当接されている第2ピストン14が
第2ピストン室30を左移動端から右方向に移動配置さ
れる。このとき、第1ピストン室25の右室25aに供
給されているエアから第1ピストン12に加わる勢力に
よって、第2ピストンロッド15が第2ピストン14に
当接する状態が維持される。このため、第2ピストンロ
ッド15は第2ピストン14と共に移動し、第2ピスト
ン室30からシリンダボディ11の外部に延出する。そ
して、第2ピストンロッド15と共に第1ピストンロッ
ド13が右方向に延出し、第1ピストン12が第1ピス
トン室25を左移動端から右移動端側に移動する。
【0033】図2及び図6(b)に示すように、第3ピ
ストン16が右移動端まで移動して停止すると、第2ピ
ストン14が第2ピストン室30の中間位置で停止する
とともに第1ピストン12が第1ピストン室25の中間
位置で停止する。そして、第2ピストン14と共に移動
する第2ピストンロッド15の延出が停止する。その結
果、エンドプレート18は、第3ピストン61の移動距
離L3だけ第1位置P1から右方向に移動した第2位置
P2に位置決めされる。
【0034】次に、第1ピストン室25の右室25aに
エアを供給するとともに左室25bを大気に連通させた
ままで、第2ピストン室30の左室30bにエアを供給
し、また、第3ピストン室38の左室38bを大気に連
通させる。すると、第2ピストン14が第2ピストン室
30の中間位置から右移動端側に移動配置され、第2ピ
ストン14に当接されている第2ピストンロッド15が
シリンダボディ11の外部にさらに延出する。そして、
第2ピストンロッド15と共に第1ピストンロッド13
がさらに延出し、第1ピストン12が第1ピストン室2
5の中間位置から右移動端側にさらに移動する。
【0035】図3及び図6(c)に示すように、第2ピ
ストン14が右移動端まで移動して停止すると、第2ピ
ストンロッド15の延出が停止するとともに第1ピスト
ン12が第1ピストン室25のより右移動端側の中間位
置に停止する。その結果、エンドプレート18は、第2
ピストン14の移動距離L2から移動距離L3を差し引
いた差分距離ΔL1(=L2−L3)だけ第2位置P2
から右方向に移動した第3位置P3に位置決めされる。
【0036】次に、第3ピストン室38の左室38bを
大気に連通させたままで、第1ピストン室25の右室2
5aを大気に連通させるとともに左室25bにエアを供
給し、また、第2ピストン室30の左室30bを大気に
連通させる。すると、第1ピストン12が第1ピストン
室25の中間位置からさらに右移動端側に移動配置さ
れ、第1ピストンロッド13及び第2ピストンロッド1
5がシリンダボディ11の外部にさらに延出される。こ
のとき、第2ピストン14は右移動端に配置されたまま
となる。
【0037】図4及び図6(d)に示すように、第1ピ
ストン12が右移動端まで移動して停止すると、両ピス
トンロッド13,15の延出が停止する。その結果、エ
ンドプレート18は、第1ピストン12の移動距離L1
から移動距離L2を差し引いた差分距離ΔL2(=L1
−L2)だけ第3位置P3から右方向に移動した第4位
置P4に位置決めされる。
【0038】反対に、エンドプレート18を、第4位置
P4から、第3位置P3、第2位置P2さらに第1位置
P1に位置決めするには、上記と逆の手順で各ピストン
12,14,16を位置制御すればよい。
【0039】以上詳述した本実施形態のエアシリンダ1
0は、以下に記載する各効果を有する。 (1) 第1ピストンロッド13と一体移動する第1ピ
ストン12が第1ピストン室25で位置制御されること
で、エンドプレート18が第1位置P1及び第4位置P
4に位置決めされる。そして、第2ピストンロッド15
と分離された第2ピストン14が第2ピストン室30で
位置制御されることで、エンドプレート18が第1位置
P1及び第4位置P4の間で第3位置P3に位置決めさ
れる。
【0040】従って、従来のシリンダ装置のように、第
2ピストン84に対して第2ピストンロッド86を相対
移動可能に弾性的に連結するためのコイルスプリング8
8を必要としない。その結果、より簡単な構造で3位置
以上の位置決めを行うことができる。
【0041】(2) 第2ピストン14が第2ピストン
ロッド15に当接する状態で第2ピストン室30を移動
する移動範囲R2が、第1ピストン12が第1ピストン
室25を移動する移動範囲R1に含まれるように、第2
ピストン室30が第1ピストン室25に重なるように設
けられている。このため、第3ピストン室38部分を除
くシリンダボディ11の全長が、第1ピストン室25の
長さによってほぼ決定される。従って、シリンダボディ
11の全長をより短くすることができる。
【0042】(3) 第1、第2及び第3ピストン室2
5,30,38の内径を同一にしたので、第2及び第3
ピストン14,16の左室側の受圧面積よりも、第1ピ
ストン12の右室25a側の受圧面積が小さくなる。こ
のため、第3ピストン室38の左室38bにエアを供給
して第3ピストン16を左移動端から右移動端まで移動
させて、エンドプレート18を第1位置P1から第2位
置P2まで移動させるときに、第1ピストン室25の右
室25aに同圧力のエアを供給しておくことにより、各
ピストンロッド13,15,17及びエンドプレート1
8が慣性によってシリンダボディ11から飛び出さない
ようにすることができる。また、第2ピストン室30の
左室30bにエアを供給して第2ピストン14を中間位
置から右移動端まで移動させるときにも飛び出すことが
ない。
【0043】従って、1つのエア供給源53だけを用い
ながら、エンドプレート18を第2位置P2及び第3位
置P3により確実に位置決めすることができる。 (4) 第2ピストン室30と直列に設けた第3ピスト
ン室38で位置制御される第3ピストン16が、第3ピ
ストンロッド17によって第2ピストン14を位置制御
する。このため、エンドプレート18は、第1位置P1
及び第3位置P3の中間で第2位置P2に位置決めされ
る。従って、軸線方向の投影面積が2つのシリンダ分だ
けのエアシリンダ10で、4位置の位置決めを行うこと
ができる。
【0044】(第2実施形態)次に、本発明をエアシリ
ンダに具体化した第2実施形態を図7〜図10に従って
説明する。尚、本実施形態は、前記第1実施形態におけ
る第3ピストン16、第3ピストンロッド17及び第3
ピストン室38に換えて、第3ピストン61、第3ピス
トンロッド62及び第3ピストン室63を設けたことの
みが第1実施形態と基本的に異なる。従って、第1実施
形態と同じ構成については、符号を同じにしてその説明
を省略し、第3ピストン61、第3ピストンロッド62
及び第3ピストン室63のみについて詳述する。
【0045】図7に示すように、流体圧シリンダとして
のエアシリンダ60は、シリンダボディ11、第1ピス
トン12、第1ピストンロッド13、第2ピストン1
4、第2ピストンロッド15、第3ピストン61、第3
ピストンロッド62、エンドプレート18等から構成さ
れている。本実施形態では、第2ピストン14及び第3
ピストン61がそれぞれ第iピストンであり、第2ピス
トンロッド15及び第3ピストンロッド62がそれぞれ
第iピストンロッドである。
【0046】シリンダボディ11には、第1ピストン室
25及び第2ピストン室30と平行並列に第3ピストン
室63が設けられている。第3ピストン室63には、第
3ピストン61が配設されるとともに、第3ピストンロ
ッド62の左端部が配置されている。本実施形態におい
て、第3ピストン室63の左移動端から右移動端まで第
3ピストン61が移動する移動距離L3は、L3=15
mmとなっている。また、第3ピストン61の移動範囲
R3は、移動距離L3に第3ピストン61の厚さを加え
た長さを有する。第3ピストンロッド62は、第3ピス
トン室63からシリンダボディ11の外部に延出されて
いる。第3ピストン室63は、第3ピストン61によっ
て右室63a及び左室63bに区画され、右室63aは
図示しない排気ポートを介して大気に常時連通され、左
室63bには図示しない給排ポートを介してエアが給排
される。
【0047】本実施形態では、第2ピストン室30及び
第3ピストン室63がそれぞれ第iピストン室である。
第3ピストン61は、第2ピストン14と同じ構成であ
り、第3ピストンロッド62には連結されておらず、単
独で第3ピストン室63を移動可能である。
【0048】第3ピストンロッド62は、シリンダボデ
ィ11の外部に延出されたその先端が、エンドプレート
18によって第1及び第2ピストンロッド13,15の
各先端と連結され、第1及び第2ピストンロッド13,
15と一体移動する。図7に示すように、第3ピストン
ロッド62は、第3ピストン61が第3ピストン室63
の左移動端に位置する状態で当接可能であり、この状態
で第2ピストン14を第2ピストン室30の左移動端に
配置するとともに、第1ピストン12を第1ピストン室
25の左移動端に配置する。また、図8に示すように、
第3ピストンロッド62は、第3ピストン61が第3ピ
ストン室63を左移動端から右移動端まで移動したと
き、第2ピストンロッド15を右向きに移動距離L3だ
け移動させるとともに、第1ピストン12を第1ピスト
ン室25の左移動端から移動距離L3だけ右移動端側に
移動させる。
【0049】以上のように構成された本実施形態のエア
シリンダ60は、次のように動作する。先ず、第1ピス
トン室25の右室25aにエアを供給するとともに左室
25bを大気に連通させ、また、第2ピストン室30の
左室30bと、第3ピストン室63の左室63bとを大
気に連通させる。すると、図7に示すように、第1ピス
トン12が第1ピストン室25の左移動端に配置され、
第2ピストンロッド15を介して第2ピストン14が第
2ピストン室30の左移動端に配置されるとともに第3
ピストンロッド62を介して第3ピストン61が第3ピ
ストン室63の左移動端に配置される。その結果、エン
ドプレート18は、各ピストンロッド13,15,62
が最大限シリンダボディ11内に没入した第1位置P1
に位置決めされる。
【0050】次に、第1ピストン室25の右室25aに
エアを供給するとともに左室25bを大気に連通させ、
また、第2ピストン室30の左室30bを大気に連通さ
せたままで、第3ピストン室63の左室63bにエアを
供給する。すると、第3ピストン61が第3ピストン室
63を左移動端から右移動端側に移動する。このとき、
第1ピストン室25の右室25aに供給されているエア
から第1ピストン12に加わる付勢力によって、第3ピ
ストンロッド62が第3ピストン61に当接する状態が
維持される。このため、第3ピストンロッド62は第3
ピストン61と共に移動し、第3ピストン室63からシ
リンダボディ11の外部に延出する。同時に、第1及び
第2ピストンロッド13,15が右向きに移動してシリ
ンダボディ11の外部に延出するとともに第1ピストン
12が第1ピストン室25を左移動端から右移動端側に
移動する。一方、第2ピストン14は第2ピストン室3
0の左移動端に留まる。
【0051】図8に示すように、第3ピストン61が右
移動端まで移動して停止すると、第2ピストンロッド1
5が第2ピストン室30の中間位置で停止するとともに
第1ピストン12が第1ピストン室25の中間位置で停
止する。そして、第3ピストン61と共に移動する第3
ピストンロッド62の延出が停止する。その結果、エン
ドプレート18は、第3ピストン61の移動距離L3だ
け第1位置P1から移動した第2位置P2に位置決めさ
れる。
【0052】次に、第1ピストン室25の右室25aに
エアを供給するとともに左室25bを大気に連通させた
ままで、第2ピストン室30の左室30bにエアを供給
し、また、第3ピストン室63の左室63bを大気に連
通させる。すると、第2ピストン14が第2ピストン室
30の左移動端から右方向に移動して第2ピストンロッ
ド15の左端に当接し、第2ピストンロッド15を右方
向に移動させる。このため、各ピストンロッド13,1
5,62がシリンダボディ11の外部にさらに延出し、
エンドプレート18がさらに右方向に移動配置される。
このとき、第1ピストン12は、第1ピストン室25の
中間位置から右移動端側にさらに移動配置される。
【0053】図9に示すように、第2ピストン14が第
2ピストン室30の右移動端まで移動して停止すると、
各ピストンロッド13,15,62の延出が停止し、第
1ピストン12が第1ピストン室25のより右移動端側
の中間位置に配置される。その結果、エンドプレート1
8は、移動距離L2から移動距離L3を差し引いた差分
距離ΔL1だけ第2位置P2から離れた第3位置P3に
位置決めされる。
【0054】次に、第1ピストン室25の右室25aを
大気に連通させるとともに左室25bにエアを供給する
と、第1ピストン12が第1ピストン室25の中間位置
から右移動端側にさらに移動配置される。このため、第
1、第2及び第3ピストンロッド62がさらに右方向に
移動してシリンダボディ11の外部にさらに延出する。
このとき、第2ピストン14は右移動端に留まる。
【0055】図10に示すように、第1ピストン12が
第1ピストン室25の右移動端まで移動して停止する
と、各ピストンロッド13,15,62のシリンダボデ
ィ11の外部への延出が停止する。その結果、エンドプ
レート18は、移動距離L1から移動距離L2を差し引
いた差分距離ΔL2だけ第3位置P3から移動した第4
位置P4に位置決めされる。
【0056】エンドプレート18を、第4位置P4から
第3位置P3、第2位置P2さらに第1位置P1に位置
決めするには、上記と逆の手順で各ピストン12,1
4,61を位置制御すればよい。
【0057】以上詳述した本実施形態のエアシリンダ6
0は、前記第1実施形態が有する各効果(1)〜(3)
に加えて、以下に記載する効果を有する。 (5) 第1ピストン室25と平行に設けられた第3ピ
ストン室で、第3ピストンが位置制御されることで、エ
ンドプレート18が第1位置P1及び第3位置P3の中
間で第2位置P2に位置決めされる。従って、より簡単
な構造で4位置に位置決めすることができる。
【0058】(6) 第3ピストン61が第3ピストン
ロッド62に当接する状態で第3ピストン室63を移動
する移動範囲R3が、第1ピストン12が第1ピストン
室25を移動する移動範囲R1に含まれるように、第3
ピストン室63が軸線方向で第1ピストン室25に重な
るように設けられている。このため、シリンダボディ1
1の全長が、第1ピストン室25の長さによって決定さ
れる。従って、第1実施形態のエアシリンダ10よりも
シリンダボディ11の全長をより短くすることができ
る。
【0059】次に、上記各実施形態以外の実施形態を箇
条書きする。 ・ 前記第1実施形態で、第3ピストン16の左室38
b側の受圧面積と、第2ピストン14の左室30b側の
受圧面積とが、第1ピストン12の右室25a側の受圧
面積以下となるように各ピストン12,14,16及び
各ピストン室25,30,38が形成されている構成と
する。この場合には、第1ピストン室25に給排するエ
ア圧力よりも高い圧力のエアを第3ピストン室38及び
第2ピストン室30に供給することで、同様に動作させ
ることができる。このような実施形態も、第1実施形態
の(1),(2),(4)に記載した各効果を有する。
【0060】・ 前記第1実施形態で、第2ピストン室
30が、第2ピストン14の移動範囲R2の一部又は全
部が、第1ピストン12の移動範囲R1に重ならないよ
うに第2ピストン室30及び第3ピストン室38が設け
られた構成とする。このような実施形態は、第1実施形
態の(1),(3),(4)の各効果を有する。
【0061】・ 前記第1実施形態で、第3ピストン1
6が第3ピストン室38の左移動端から右移動端まで移
動する移動距離L3が、第3ピストンロッド17が第2
ピストン14を第2ピストン室30の左移動端から右方
向に移動させる距離より短くてもよい。すなわち、第3
ピストン16の移動によってエンドプレート18が移動
しない範囲が第3ピストン室38にあってもよい。
【0062】さらに、第3ピストンロッド17によって
第2ピストン14が第2ピストン室30の左移動端から
右方向に移動するときに、第2ピストン14が第2ピス
トンロッド15に当接しない範囲があってもよい。すな
わち、第2ピストン14の移動によってエンドプレート
18が移動しない範囲が第2ピストン室30にあっても
よい。
【0063】同様に、第2実施形態において、第3ピス
トン61の移動によってエンドプレート18が移動しな
い範囲が第3ピストン室63にあってもよい。 ・ 前記第1実施形態で、第3ピストン室38、第3ピ
ストン16及び第3ピストンロッド17をなくし、第2
ピストン室30に配置された第2ピストン14と、第1
ピストン室25に配置された第1ピストン12とでエン
ドプレート18を3位置に位置決めする構成とする。こ
のような実施形態は、第1実施形態の(1)〜(3)に
記載した各効果を有する。
【0064】・ 前記第1実施形態で、第3ピストン室
38が第1貫通孔21の左部に設けられ、第3ピストン
室38での第3ピストン16の移動によって第3ピスト
ンロッド17が第1ピストン12を移動距離L3だけ右
方向に移動させる構成とする。このような実施形態も、
第1実施形態の(1)〜(4)に記載した各効果を有す
る。
【0065】・ 前記第2実施形態で、第3ピストン室
63と並列となるように第4ピストン室が設けられ、第
4ピストン室に配置された第4ピストンが、エンドプレ
ート18に連結されるとともに第4ピストン室に一端が
導入された第4ピストンロッドに当接して第1ピストン
を第1ピストン室の左移動端から移動距離L3よりも短
い移動距離だけ移動させる構成とする。このような実施
形態によれば、第1実施形態の(1)〜(3)に記載し
た各効果に加えて、5位置に位置決めすることができ
る。
【0066】同様に、第1ピストン室25と並列なピス
トン室を単数又は複数新たに設けることにより、シリン
ダボディの長さを長くすることなく、ピストン室の数よ
りも1つ多い複数の位置に位置決めすることができる。
【0067】・ 前記第1及び第2実施形態で、第2ピ
ストンの一部が第2ピストンロッド側に延出され、第2
ピストンが第2ピストン室の右移動端まで移動したとき
に、その延出部がブッシュ29の一部に入り込む構成で
あってもよい。このような実施形態も、第1及び第2実
施形態の各効果を有する。
【0068】・ 流体圧シリンダはエアシリンダ以外の
気体圧シリンダであってもよく、また、例えば油圧シリ
ンダ等の液体圧シリンダであってもよい。 以下、前述した各実施形態から把握される技術的思想を
その効果とともに記載する。
【0069】(1) 請求項2〜請求項4のいずれか一
項に記載の発明において、前記シリンダボディには、前
記第1ピストン室と平行に第3ピストン室(63)が設
けられ、前記第3ピストン室に配置された第3ピストン
(61)と、前記第3ピストンが当接可能に設けられ、
第3ピストン室からシリンダボディの外部まで延出され
るとともに第1ピストンロッドに対し一体移動可能に連
結された第3ピストンロッド(62)とを備え、前記第
3ピストンを第3ピストンロッドに当接させて第3ピス
トン室で第3ピストンロッド側の移動端まで移動させた
ときに、第1ピストンが第1ピストン室で両移動端の中
間位置に配置されるとともに、第2ピストンロッドが第
2ピストンが両移動端の中間位置で当接可能な位置に配
置されることを特徴とする流体圧シリンダ。このような
構成によれば、より簡単な構造で4位置に位置決めする
ことができる。
【0070】(2) 上記技術的思想(1)に記載の発
明において、第3ピストンが第3ピストンロッドに当接
する状態で移動する移動範囲(R3)は、前記第1ピス
トンの移動範囲(R1)に含まれることを特徴とする流
体圧シリンダ。このような構成によれば、シリンダボデ
ィの全長をより短くすることができる。
【0071】(3) 請求項1に記載の発明において、
前記第iピストン(第2ピストン14、第3ピストン1
6、第3ピストン61)が、前記第iピストンロッド
(第2ピストンロッド15、第3ピストンロッド17、
第3ピストンロッド63)に当接する状態で移動する移
動範囲(R2,R3)は、前記第1ピストンの第1ピス
トン室での移動範囲(R1)に含まれることを特徴とす
る流体圧シリンダ。このような構成によれば、シリンダ
ボディの全長をより短くすることができる。
【0072】(4) 請求項1又は上記技術的思想
(3)に記載の発明において、前記第1ピストンの第1
ピストンロッド側の受圧面積は、前記第iピストンの第
iピストンロッドと反対側の受圧面積よりも小さいこと
を特徴とする流体圧シリンダ。このような構成によれ
ば、1つの気体供給源から供給する気体を用いて各ピス
トンロッドをより確実に位置決めすることができる。
【0073】
【発明の効果】請求項1〜請求項5に記載の発明によれ
ば、ピストンに対してピストンロッドを相対移動可能に
弾性的に連結するためのコイルスプリングを必要としな
いので、より簡単な構造で3位置以上の位置決めを行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のエアシリンダを示す模式断面
図。
【図2】 同じく模式断面図。
【図3】 同じく模式断面図。
【図4】 同じく模式断面図。
【図5】 エアシリンダの使用状態を示す模式図。
【図6】 (a)〜(d)はエアシリンダの動作状態を
示す模式図。
【図7】 他の実施形態のエアシリンダを示す模式断面
図。
【図8】 同じく模式断面図。
【図9】 同じく模式断面図。
【図10】 同じく模式断面図。
【図11】 従来のシリンダ装置を示す模式断面図。
【図12】 (a)〜(c)はシリンダ装置の動作状態
を示す模式図。
【符号の説明】
10…流体圧シリンダとしてのエアシリンダ、11…シ
リンダボディ、12…第1ピストン、13…第1ピスト
ンロッド、14…第iピストンとしての第2ピストン、
15…第iピストンロッドとしての第2ピストンロッ
ド、16…第iとしての第3ピストン、17…第iピス
トンロッドとしての第3ピストンロッド、25…第1ピ
ストン室、30…第iピストン室としての第2ピストン
室、38…同じく第3ピストン室、60…流体圧シリン
ダとしてのエアシリンダ、61…第iピストンとしての
第3ピストン、62…第iピストンロッドとしての第3
ピストンロッド、63…第iピストン室としての第3ピ
ストン室、R1…(第1ピストンの)移動範囲、R2…
(第2ピストンの)移動範囲、R3…(第3ピストン
の)移動範囲。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H081 AA02 AA03 AA05 BB03 CC23 FF04 FF11 FF27 3H089 AA56 BB27 CC01 CC03 CC12 CC13 DB47 DB48 GG03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ピストン室と、該第1ピストン室と
    平行な第2〜第n(nは2以上の自然数)ピストン室と
    が設けられたシリンダボディと、 前記第1ピストン室に配置された第1ピストンと、 前記第1ピストンと一体移動可能に連結され、第1ピス
    トン室からシリンダボディの外部まで延出された第1ピ
    ストンロッドと、 前記第2〜第nピストン室にそれぞれ配置された第2〜
    第nピストンと、 第2〜第nピストンが当接可能に設けられ、第2〜第n
    ピストン室からシリンダボディの外部まで延出されると
    ともに第1ピストンロッドに対し一体移動可能に連結さ
    れた第2〜第nピストンロッドとを備え、 前記第2〜第nの内の第i(2≦i≦n)ピストンを第
    iピストンロッドに当接させた状態で第iピストン室で
    第iピストンロッド側の移動端に位置させたときに、第
    1ピストンが第1ピストン室における両移動端の中間位
    置に配置されることを特徴とする流体圧シリンダ。
  2. 【請求項2】 第1ピストン室と、該第1ピストン室と
    平行な第2ピストン室とが設けられたシリンダボディ
    と、 前記第1ピストン室に配置された第1ピストンと、 前記第1ピストンに対し一体移動可能に連結され、第1
    ピストン室からシリンダボディの外部まで延出された第
    1ピストンロッドと、 前記第2ピストン室に配置された第2ピストンと、 前記第2ピストンが当接可能に設けられ、第2ピストン
    室からシリンダボディの外部まで延出されるとともに第
    1ピストンロッドに対し一体移動可能に連結された第2
    ピストンロッドとを備え、 前記第2ピストンを第2ピストンロッドに当接させた状
    態で第2ピストン室で第2ピストンロッド側の移動端に
    位置させたときに、第1ピストンが第1ピストン室にお
    ける両移動端の中間位置に位置することを特徴とする流
    体圧シリンダ。
  3. 【請求項3】 前記第2ピストンが、前記第2ピストン
    ロッドに当接する状態で移動する移動範囲は、前記第1
    ピストンの第1ピストン室での移動範囲に含まれること
    を特徴とする請求項2に記載の流体圧シリンダ。
  4. 【請求項4】 前記第1ピストンの第1ピストンロッド
    側の受圧面積は、前記第2ピストンの第2ピストンロッ
    ドと反対側の受圧面積よりも小さいことを特徴とする請
    求項2又は請求項3に記載の流体圧シリンダ。
  5. 【請求項5】 前記シリンダボディには、前記第2ピス
    トン室と直列に第3ピストン室が設けられ、 前記第3ピストン室に配置された第3ピストンと、 前記第3ピストンに対し一体移動可能に連結され、第3
    ピストン室から第2ピストン室まで延出される第3ピス
    トンロッドとを備え、 前記第3ピストンロッドを第2ピストンを介して第2ピ
    ストンロッドに当接させた状態で前記第3ピストンを前
    記第3ピストン室で第3ピストンロッド側の移動端まで
    移動させたときに、第1ピストンが第1ピストン室にお
    ける第1ピストン側の移動端と前記中間位置との中間位
    置まで移動することを特徴とする請求項2〜請求項4の
    いずれか一項に記載の流体圧シリンダ。
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