JP2003119791A - 湿式材料の圧送吹付け工法 - Google Patents

湿式材料の圧送吹付け工法

Info

Publication number
JP2003119791A
JP2003119791A JP2001311086A JP2001311086A JP2003119791A JP 2003119791 A JP2003119791 A JP 2003119791A JP 2001311086 A JP2001311086 A JP 2001311086A JP 2001311086 A JP2001311086 A JP 2001311086A JP 2003119791 A JP2003119791 A JP 2003119791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
pipe
wet material
pump
inner diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001311086A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3826005B2 (ja
Inventor
Haruhisa Tadokoro
治久 田所
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINTEC KK
Shintec Co Ltd
Original Assignee
SHINTEC KK
Shintec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=19129970&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2003119791(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by SHINTEC KK, Shintec Co Ltd filed Critical SHINTEC KK
Priority to JP2001311086A priority Critical patent/JP3826005B2/ja
Publication of JP2003119791A publication Critical patent/JP2003119791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3826005B2 publication Critical patent/JP3826005B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モルタル又はコンクリートを主体としたスラ
ンプ値が1〜27cmの湿式材料を圧送圧力,スランプ
値,湿式材料を構成する骨材の粒形状,粗粒率及び0.
3mm以下の微粉末の混入量等の各条件のバランスによ
る影響を受けず、圧送ポンプ内又は配管内で閉塞を起こ
さずにスムーズに圧送してノズルから吹付け可能とした
湿式材料の圧送吹き付け工法を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 モルタル又はコンクリートを主体とした
湿式材料を圧送ポンプを使用して所定長さの圧送配管内
を圧送するに際して、圧送ポンプとしてピストン式圧送
ポンプ1を使用するとともに、該ピストン式圧送ポンプ
1のシリンダ内径と概ね同径以上の内径を有し、かつ、
圧送方向に向けて概ね縮径することのない吐出管18及
び圧送配管11を使用することにより、スランプ値が1
〜27cmの湿式材料を圧送可能とした湿式材料の圧送
吹付け工法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面、擁壁、トン
ネル、地下構造物等の構築,補修,補強に際して、モル
タル又はコンクリートを主体とする湿式材料を圧送ポン
プとエアを併用して吹き付ける工法であって、特には圧
送圧力,スランプ値,湿式材料を構成する骨材の粒形
状,粗粒率及び0.3mm以下の微粉末の混入量等の各
条件のバランスによる影響を受けず、かつ、スランプ値
が1〜27cmの湿式材料を圧送ポンプを用いて圧送,
吹付け可能とした湿式材料の圧送吹き付け工法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来からモルタル又はコンクリートを主
体とする湿式材料を法面、擁壁、トンネル、地下構造物
等の構築,補修,補強等の各種工事現場の施工場所に搬
送して吹付ける工法として、ポンプ圧送とエア搬送を併
用するポンプ圧送+エア搬送吹付け工法が一般に採用さ
れている。この圧送ポンプとエアを併用して法面、擁
壁、トンネル等の構築,補修,補強工事を行う例を図5
に基づいて説明する。法面、擁壁を施工する場合は、シ
リンダ内径100〜160mmのピストン式圧送ポンプ
1を使用し、このピストン式圧送ポンプ1から吐出管1
8を介して導出された曲管2の他端部に絞り管3を取り
付け、この絞り管3に2.5インチ(内径約70mm)
または3インチ(内径約80mm)の鉄管または高圧ホ
ースからなる圧送配管4を必要本数だけ連結して、数メ
ートル〜数百メートルの長さに及ぶ所定長さの圧送配管
路を構築する。ピストン式圧送ポンプ1はピストンとシ
リンダを有する2基のプランジャポンプP,Mからな
り、吸込み管17,17aから吸入した湿式材料をピス
トンの交互駆動によって吐出管18に連続的に送給可能
となっている。
【0003】絞り管3は曲管2に接続されて圧送方向に
向けて口径を縮径した管であり、例えばピストン式圧送
ポンプ1のシリンダ内径が100mmとすると、長さ5
00〜1500mmの間でこれを使用する圧送配管4と
同径となる2.5インチ(内径約70mm)まで内径を
縮径させる。これは圧送配管4の敷設は、急峻な現場に
て手作業を主として行う苛酷な作業であるため、圧送配
管4の内径を小さくして重量を軽減させることにより作
業性を高める必要があるためである。この鉄管又は高圧
ホースからなる圧送配管4の先端部にエア・急結剤合流
管5が取り付けられ、該エア・急結剤合流管5にエアホ
ース接続口6と急結剤ホース接続口7が設けてある。更
に該エア・急結剤合流管5の先端部に内径38〜50m
mのゴムホースまたはポリホース9が長さ5〜40メー
トル程度取付けられており、該ゴムホースまたはポリホ
ース9の先端部に吹付けノズル10が取り付けられてい
る。エア・急結剤合流管5はエアと合流直後に300〜
1000mmの長さで2.5インチ(内径約70mm)
又は3インチ(内径約80mm)から内径38〜50m
mに絞られている。なお、急結剤ホース接続口7の配設
位置は上記エア・急結剤合流管5に限定されず、吹付け
ノズル10または該吹付けノズル10の数メートル手前
に接続することもある。
【0004】吸込み管17,17aから吸入する湿式材
料としてのモルタルは、セメント:細骨材の重量比が
1:1〜4、コンクリートはセメント:細骨材:粗骨剤
(15mm以下)の重量比が1:1〜4:1〜2を基本
とし、スランプ値は8〜27cmである。吹付け作業は
作業員が吹付けノズル10を保持した状態で行うため、
吹き付け量は時間当り1〜5m,エア量は2〜7Nm
/min程度が一般的である。スランプ値を8〜27
cmとしているのは、圧送ポンプ1を使用して圧送する
場合はエア搬送と異なり、圧送配管内を湿式材料が圧密
状態で圧送されるので、スランプ値が8cm未満になる
と安定した圧送ができず、閉塞してしまうことが多々あ
るため、スランプ値が8〜27cmの流動性を高めたも
のしか圧送できないためである。
【0005】上記スランプとは、フレッシュコンクリー
トの柔らかさの程度を示す指標であり、スランプコーン
を引き上げた直後に測った頂部からの下がり長さ(c
m)で表した値である。このスランプ値が小さいほどフ
レッシュコンクリートが固く、スランプ値が大きいほど
柔らかいコンクリートであることが分かる。
【0006】この工法では、斜面を形成する施工面全体
に湿式材料を吹付けるベタ吹き工法と、法枠内に湿式材
料を吹付ける法枠工法があり、スランプ値が8〜27c
mの材料では、湿式材料のダレ及び枠内からの流出量が
多くて材料ロスが多く発生する。また、吹付エア圧力に
より吹付けた材料が移動して均一な吹付けができないな
どの問題があるため、急結剤ホース接続口7から液体の
急結剤をセメント重量比の3〜8%供給し、吹付け時の
スランプ値を1〜6cm程度にダウンさせて吹付けを行
っている。即ち、ポンプ圧送のためにスランプ値を大き
くして流動性を高め、圧送終了時点において施工のため
に適した性状に戻すために急結剤を添加してスランプ値
を下げている。本来はスランプ値が8cm未満、好まし
くはスランプ値が1〜6cmの湿式材料をそのままポン
プで圧送できれば理想的であるが、従来は管路閉塞の問
題を解決することができず、スランプ値が8cm未満の
湿式材料はポンプ圧送することが不可能であるとされて
いる。
【0007】トンネル及び地下構造物の構築,補修,補
強工事をする際の吹付け方法として、作業員が吹付けノ
ズル10を保持しながら吹付けを行う方法と、吹付けロ
ボットを利用して行う方法とがある。作業員が吹付けノ
ズル10を保持しながら吹き付けを行う方法の場合は、
前記した図5に示す法面、擁壁の場合とほぼ同様の方法
で行われている。
【0008】一方、吹付けロボットを利用する場合の例
を図6に基づいて説明する。なお、図5に示す構成と同
一の構成部分には同一の符号を付してある。シリンダ内
径120〜180mmのピストン式圧送ポンプ1を使用
し、このピストン式圧送ポンプ1からエア合流管5a間
での数mの区間を鉄管又は高圧ホースからなる圧送配管
4で配管し、圧送配管先端まで絞り管3を使用して3〜
4インチ(内径約80mm〜100mm)まで絞り、圧
送配管先端部にエア合流管5aを取り付け、そのエア合
流管5a先端に内径65〜80mmのゴムホース9を1
0〜20m取り付け、その先端に吹付けノズル10を取
り付けている。エア合流管5aは、エアと合流直後に3
00〜1000mの長さで3〜4インチ(内径約80m
m〜100mm)から内径65mm〜80mmに絞られ
ている。エアホースはエアホース接続口6を介してエア
合流管5aに接続し、吹付けノズル10の数メートル手
前に急結剤ホース接続口7を設けてある。湿式材料のコ
ンクリートはセメント:細骨材:粗骨剤(15mm以
下)の重量比が1:2〜3:1〜2を基本とし、スラン
プ値は8〜18cmである。材料の吹付け量は時間当り
5〜25m,エア量は10〜20Nm/min程度
が一般的である。このような軟らかい材料では、吹付け
後に剥離する危険があって初期強度が必要なため、セメ
ント重量比の5〜10%の粉体の急結剤を使用している
が、粉塵が多く発生して現場環境が悪化したりコスト高
となりやすい問題がある。
【0009】この場合においてもポンプ圧送のためにス
ランプ値を大きくして流動性を高め、圧送終了時点にお
いて施工のために適した性状に戻すために急結剤を添加
してスランプ値を下げている。本来は各種施工に適した
スランプ値に近い湿式材料をそのままポンプで圧送でき
れば理想的であるが、従来のポンプ圧送工程では管路閉
塞の問題を解決することができず、スランプ値が8cm
未満の湿式材料はポンプ圧送することが不可能であると
されている。
【0010】又、上記何れの場合もエアと合流する圧送
配管先端の内径は、圧送ポンプのシリンダ内径に較べて
小さいため、圧送ポンプの吐出管又は圧送配管途中で内
径を絞る必要があり、上記配合で製造された従来から使
用されているスランプ値が8〜27cmの湿式材料であ
っても、圧送圧力及びスランプ値、湿式材料を構成する
骨材の粒形状及び粗粒率,0.3mm以下の微粉末の混
入量などの各条件のバランスによっては、圧送中に絞り
管や曲げ半径の小さい曲管などの変形抵抗性の大きい管
内を通過する際に材料が分離してスランプダウンしたり
管内閉塞する場合があり、安定した品質が維持できない
ばかりでなく、安定したポンプ圧送が行えないという問
題がある。このような問題を事前に実験室規模で評価す
る方法として、加圧ブリーディング試験と変形性評価試
験がある。
【0011】管内閉塞を生じる原因としては、材料分離
及び骨材相互のアーチング現象と考えられている。材料
分離による管内閉塞の可能性予測は、加圧ブリーディン
グ試験によって評価することができる。吐出管及び圧送
配管内のコンクリートの流れは、そのほとんどが管壁に
おけるすべりによって生じている。このすべりは管壁方
向に水分やセメントペーストなどが移動することによる
潤滑層の形成と密接な関係がある。この潤滑層の形成が
不十分で粗骨材が直接管壁をこする状態では、コンクリ
ートにスムーズな流れが生じない。これらの現象に対し
て前記加圧ブリーディング試験は水分の移動のしやすさ
を定量的に把握し、ポンプ圧送性を評価することができ
る。
【0012】これに対して絞り管、曲管及び分岐管など
の変形管における管内流動には通常の直管内を流動する
場合と異なり、湿式材料の形状が変化することによって
偶発的に発生する管内閉塞などの変形抵抗性を考慮する
必要がある。骨材相互のアーチング現象は、変形部分に
おける骨材相互の衝突や回転によって発生する骨材のブ
ロッキングが主たる原因である。湿式材料の変形性評価
試験は、粗骨材粒子群のアーチング現象が発生する可能
性を実験室規模のポンプ圧送試験装置によって事前に評
価することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来から使用されてい
るスランプ値が8〜27cmの湿式材料であっても、圧
送圧力及びスランプ値,湿式材料を構成する骨材の粒形
状,粗粒率及び0.3mm以下の微粉末の混入量等の各
条件のバランスによっては、圧送ポンプの吐出管又は圧
送配管途中の絞り管、曲管などの変形抵抗性の大きい管
内での閉塞の頻度が多くなり、安定したポンプ圧送がで
きなくなるばかりでなく、湿式材料の分離によるスラン
プダウンにより性状変化が起こり、安定した品質を維持
することができないという問題がある。
【0014】又、湿式材料としてスランプ値が8cm以
上のものをそのまま吹付けると、吹付け時のダレ、リバ
ウンドロス、枠内からの流出が多くなって材料ロスが多
く発生し、作業性が悪化するとともにコスト高になり、
更に吹付け時のエア圧力により吹付けた材料が移動して
均一な吹付けができないなどの問題点が生じる。その解
決手段として急結剤を使用し、吹付け時のスランプ値を
1〜6cm程度にスランプダウンさせ、湿式材料のダ
レ、リバウンドロス、枠内からの流出を少なくすること
により材料ロスをなくして均一な吹付けが行う手段が試
みられているが、急結剤を使用することにより粉塵が多
く発生して現場環境が悪化したり、コスト高になりやす
いという問題がある。
【0015】前記湿式材料のダレ、リバウンドロス、枠
内からの流出を少なくするその他の手段として、湿式材
料中に混和剤又はフライアッシュ、高炉スラグ微粉末、
シリカヒューム、石灰石粉末などを混入することによっ
て材料の粘性を高くする方法や、法枠の型枠材の開口率
を少なくする手段が知られている。しかし何れもコスト
高になり、粘性を高くするとエア搬送距離が短くなり、
施工性が低下する問題がある。
【0016】そこで各種の施工に適したスランプ値1〜
6cm以下の湿式材料をそのまま圧送して吹付けが行え
れば上記各手段が必要なく、急結剤も不要あるいは減量
することができて作業環境も改善され、しかもコストが
低減される結果となる。しかしながらスランプ値が8c
m未満の湿式材料のポンプ圧送は、湿式材料の流動性が
乏しいため、断面形状が変化する圧送ポンプの吐出管又
は圧送配管の絞り管、曲管を使用すると変形抵抗性の増
大に伴って管内圧力損失も増大し、圧送ポンプ内や圧送
配管内での閉塞の頻度が多くなり、安定したポンプ圧送
ができなくなるばかりでなく、湿式材料の分離によるス
ランプダウンにより性状変化が起こり、安定した品質を
維持することができないという問題が生じる。よってス
ランプ値が8cm未満の低スランプ値の湿式材料を圧送
ポンプを使用して圧送、吹付けることができない。
【0017】他方で、近年モルタル及びコンクリートの
材料である細骨材(砂)、粗骨材(砂利)は何れも川や
海,山で採取していた天然産は少なくなり、岩石をクラ
ッシャーなどで粉砕して人工的に作った砕砂、砕石が多
く使用されるようになってきている。天然産のものは丸
みがあってポンプ圧送性も良好であるが、人工的に作っ
た砕砂、砕石は角ばっていて天然産の砂及び砂利に比べ
て安定した圧送が行えず、圧送配管の断面形状が変化し
て変形抵抗性の大きい絞り管や曲げ半径の小さい曲管で
の閉塞が生じやすいため、天然産のものと人工的に作っ
た砕砂、砕石を混合して使用するケースが多くなり、天
然産の混合率は益々小さくなっているのが現状であり、
ポンプ圧送が困難となっている。
【0018】従来はその対策手段として、混合砂の場合
は粗い目の砂と細かい目の砂を混合比率を変えて混合す
ることによって粒度分布を変更しており、粒度分布の変
更のみでポンプ圧送性が改良されない場合には、セメン
ト量、水量、混和剤の量、スランプ値の変更等を行って
いる。単一砂の場合には砂の粒度分布を変更することが
できないため、セメント量、水量、混和剤の量、スラン
プ値等の変更を行い、変形抵抗性の大きい管内をスムー
ズに通過する材料に変更する必要性があった。しかし材
料の変更を行うためには、現場で圧送試験を繰り返し行
い、しかも変更毎に湿式材料の強度試験を行わなければ
ならず、多大な費用と時間を必要とする問題が生じる。
【0019】更にスランプ値を大きくしたり微粉末とか
混和剤量を増加する方法では、材料の粘性が増加して流
動性が高められ、ポンプ圧送性が改善されるが、エア搬
送距離が短くなって施工性が劣りコスト高になるという
問題がある。特にポンプ圧送を併用した施工の場合に
は、安定した圧送が行えてポンプ内または配管内での閉
塞が発生しないように配慮する必要がある。
【0020】骨材の粒度を数値的に表す指標として粗粒
率(FM)が用いられる。この粗粒率は呼び寸法が0.
15mm,0.3mm,0.6mm,1.2mm,2.
5mm,5mm,10mm,10mm,40mm,80
mmの網篩いの一組を用いてふるい分けを行った場合、
各ふるいを通らない全部の試料の百分率の和を100で
除した値である。細骨材の粗粒率の値は2.7を指標の
目安としているが、粒形状や0.3mm以下の微粉末の
混入量により異なり、その値は通常2.4から2.9の
範囲のものが多く使用されている。又、細骨材の0.3
mm以下の微粉末は材料の分離を防ぐ効果があり、通常
15%から30%含まれているものが使用されている。
【0021】モルタル又はコンクリートを主体とする湿
式材料が圧密状態で圧送される圧送ポンプの吐出管及び
圧送配管を構成する絞り管,曲管などの変形管における
管内流動には、通常の直管内を流動する場合と異なって
圧送材料の形状が変化することによって偶発的に発生す
る変形抵抗性を考慮する必要がある。しかし変形性評価
試験は絞り管の先端が解放されており、実際の圧送負荷
要素が加味されておらず、加圧時の変形抵抗性とアーチ
ング現象を評価するのに不十分であり、管内閉塞の危険
性を正確に予測する技術はまだ確立されていないのが現
状である。管内閉塞の危険性に対する検討は、実際の施
工条件に近い配管条件で試験的に圧送を行い、変形管部
での管内閉塞の有無を確認することが最も信頼性が高
い。しかしながらこれらの現場実験は、費用、期間及び
現場の条件などの制約で必ずしも実施可能であるとは限
らない。
【0022】更に圧送ポンプ内又は圧送配管内で閉塞を
起こした場合には、閉塞場所の特定、解除作業、復旧作
業、原因究明などを通常1時間以内で行わなければなら
ない。復旧作業が長時間になると材料の品質が保てなく
なるため、圧送配管及び圧送ポンプ内の材料を全て排出
してから再圧送しなければならない。又、復旧作業が長
時間になると圧送配管内及び圧送ポンプ内の材料が硬化
してしまうので、圧送配管を廃棄したり圧送配管をやり
直さなくてはならないこととなり、多大なコストと労力
及び時間が必要になる。なお、変形抵抗性の大きい曲
管、絞り管において、曲管は曲率半径を大きくすること
によって変形抵抗性を小さくすることができるが、絞り
管は長さを長くすると管内閉塞の頻度と変形抵抗性は多
少減少する場合もあるが、根本的対策とはいえないとい
う難点がある。
【0023】本来、スランプ値は材料強度、耐久力、施
工性、コストなどを重視して決定しなければならない。
特に施工に適したスランプ値でポンプ圧送できれば、材
料強度、施工性、コスト面で有効であり、耐久力のある
構造物を構築することができる。又、圧送時の流動性を
増すために単位水量を増すことは好ましくなく、水セメ
ントを大きくするとコンクリートの耐久性が低下すると
いう問題が生じる。水セメント比を一定にして単位水量
を増加させた場合でもセメント量の増加がコスト高にな
り、ひび割れの増加にも結びつくので耐久性に悪影響を
与える。
【0024】単位水量を減らすと低スランプとなり、ポ
ンプ圧送性は劣るが強度が増加して耐久力のある構造物
ができる。更に単位水量を減らして流動性を増大し、ポ
ンプ圧送性を改善する手段として高性能減水剤やAE減
水剤を使用することもあるが、材料コストが高くなるば
かりでなく、急結剤または急硬剤の使用量が多くなって
さらにコスト高となり、またエア搬送距離が短くなって
施工性が低下するという問題がある。スランプ値が1〜
6cmの湿式材料に何も加えずそのままの状態でポンプ
圧送及び吹付けが行えるのが理想であるが、従来はポン
プ圧送を安定して行うためには湿式材料に混和剤や微粉
末を入れてスランプ値と粘性を増加させ、絞り管などを
通過する際の変形抵抗性を小さくした材料をポンプ圧送
し、施工面に吹付ける際にスランプ値を1〜6cmにス
ランプダウンさせるために前記急結剤や急硬剤を使用し
ているのが実情である。
【0025】そこで本発明は上記の問題点を解決して、
従来から使用されているスランプ値が8〜27cmの湿
式材料であっても圧送圧力,スランプ値,湿式材料を構
成する骨材の粒形状,粗粒率及び0.3mm以下の微粉
末の混入量等の各条件のバランスによる影響を受けず、
かつ、従来圧送ポンプによる圧送が不可能とされていた
法面、擁壁、トンネル、地下構造物等の構築,補修,補
強等の各種施工に適したスランプ値が1〜6cmの低ス
ランプ値の湿式材料であっても圧送ポンプ内又は配管内
で閉塞を起こさずにスムーズに圧送してノズルから吹付
け可能とした湿式材料の圧送吹き付け工法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、モルタル又はコンクリートを主体とした湿
式材料を圧送ポンプを使用して所定長さの圧送配管内を
圧送し、圧送配管先端においてエアを合流させて吹付け
るようにした湿式材料の圧送吹付け工法において、圧送
ポンプとしてピストン式圧送ポンプを使用するととも
に、該ピストン式圧送ポンプのシリンダ内径と概ね同径
以上の内径を有し、かつ、圧送方向に向けて概ね縮径す
ることのない吐出管及び圧送配管を使用することによ
り、スランプ値が1〜27cmのモルタル又はコンクリ
ートを主体とした湿式材料を圧送可能とした圧送吹付け
工法を提供する。
【0027】そして圧送配管先端又はエアを合流させた
後において急結剤を添加して、湿式材料中にエアと急結
剤を合流させて吹付けを行う手段及びピストン式圧送ポ
ンプのバルブ構造を平行摺動式とした手段を提供する。
【0028】かかる湿式材料の圧送吹付け工法によれ
ば、スランプ値が1〜27cmのモルタル又はコンクリ
ートを主体とした湿式材料を、圧送圧力,湿式材料を構
成する骨材の粒形状,粗粒率及び0.3mm以下の微粉
末の混入量等の各条件のバランスによる影響を受けずに
圧送ポンプを用いて圧送し、圧送配管先端に合流させた
エアを併用して安定した吹付け作業を行うことができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明にかか
る湿式材料の圧送吹付け工法の具体的な実施形態を説明
する。図1は法面とか擁壁に本発明を適用したケースに
ついて説明する概要図であり、1はシリンダ内径70m
mのピストン式圧送ポンプであり、P,Mは該ピストン
式圧送ポンプ1を構成するピストンとシリンダを有する
2基のプランジャポンプである。このピストン式圧送ポ
ンプ1は吸込み管17,17aから吸入したモルタル又
はコンクリートを主体とした湿式材料をピストンの交互
駆動によって吐出管18に連続的に送給可能となってい
る。この吐出管18には、所定長さに配管された圧送配
管11が連結されている。この圧送配管11は、2.5
インチ(内径約70mm)又は3インチ(内径約80m
m)で途中に曲げ半径500Rの曲管部分11aと曲管
部分11bとを有している。本発明はこの吐出管18と
圧送配管11としてはピストン式圧送ポンプ1のシリン
ダ内径と概ね同径以上の内径を有し、かつ、概ね圧送方
向に向けて縮径することのない管を使用していること、
圧送配管路において絞り管を使用しないことが特徴であ
る。
【0030】法面とか擁壁を構築する現場は急峻な場所
が多く、そこに1本の長さが3〜6mの鉄管または高圧
ホースからなる圧送配管11を手作業で運搬し、1本、
1本接続していかなければならない大変過酷で危険性を
伴う作業となるため、圧送配管11はなるべく軽くて小
さいものであることが望まれる。そのため、前記したよ
うに従来は、吐出効率を高めるために内径の大きい圧送
ポンプを使用すると共に、圧送配管路に絞り管を介在さ
せることにより、径の小さい、即ち重量の軽い圧送配管
を使用するようにしていた。ちなみに、通常使用される
2.5インチ配管は肉厚2.8mmで長さ3mの直管で
重量は一本当り16kg、長さ6mのもので31kgあ
る。3インチ配管は肉厚3.2mmで長さ3mの直管で
重量は一本当り21kg、長さ6mのもので41kgあ
る。4インチ配管は肉厚3.2mmで長さ3mの直管で
重量は一本当り24kg、長さ6mのもので47kgも
ある。配管と配管を接続するジョイントは、2.5イン
チ及び3インチ用は、1個当り3.4kg、4インチ用
は、6.7kgもある。
【0031】使用する圧送配管11の最小配管径は最大
粗骨材径と圧送負荷により決定される。粗骨材は天然の
ものと人工的に造られた砕石とがあり、天然ものは丸み
があって圧送性が良いため、最大粗骨材径の3倍以上の
配管径が必要であるが、砕石は角ばっていて圧送性が悪
いため、最大粗骨材径の4倍以上の配管径が必要とな
る。
【0032】湿式材料にコンクリートを使用する場合の
最大粗骨材径は10〜15mmのものが多く使用されて
いるので、最大粗骨材径から選定した最小配管径は60
mm以上となるため、通常市販されている2.5インチ
(内径70.7mm又は69.9mm)の配管を使用す
ることが多い。長距離圧送及び高所圧送の場合は圧送負
荷を低減するため、やむを得ず3インチ配管(内径8
2.7mm又は80.7mm)を使用する場合もある。
なお、使用する配管は同じ外形寸法のものであっても、
肉厚によって内径に微差を生じるため、前記したように
内径に差異を生じる。
【0033】よって、本発明ではピストン式圧送ポンプ
1の吐出管18に連結された圧送配管11として最小配
管径の2.5インチ直管(内径70.7mm)を主体と
して構成し、同様に2.5インチの管径を有し、曲げ半
径500Rの曲管部分11aと曲管部分11bを使用し
て、所定長さの圧送配管路が構成される場合は、ピスト
ン式圧送ポンプ1のシリンダ内径も吐出管18及び圧送
配管11、更に曲管部分11a,11bと概ね同径のシ
リンダ内径として70mmのものを使用する。よって、
圧送ポンプ1からエアを合流させる圧送配管先端までの
管路が概ね同径以上であり、圧送方向に向けて概ね縮径
することがない。なお、「概ね」は圧送配管11相互の
接続や、曲管部分11a,11bとの接合時の数mm程
度のズレは許容されることを示している。一般に市販さ
れている配管は、外径寸法は同じものでも鋼管の肉厚に
より、その内径が異なってくる。また、曲管部分11
a、11bは、直管を曲げ製作されているために、外側
の肉厚は薄くなり、内側の肉厚は厚くなる。2.5イン
チ管を例にとると、外径寸法76.3mm、肉厚3.2
mm、曲げ半径500Rのもので、外側の肉厚は元の肉
厚の約93%で2.97mmとなる。曲げ半径を一定と
して、配管サイズが大きくなれば、肉厚の変化量も大き
くなる。よって、耐圧力、磨耗を考慮すると、曲管は直
管よりも肉厚の厚いものを使用することとなる。直管と
曲管又は、吐出管の許容される段差は、通常圧送ポンプ
のシリンダ内径の3%以内であるが、低スランプ材料に
なる程その段差を小さくすることが望ましい。
【0034】また、圧送配管11の他端部にエア・急結
剤合流管12が接続されており、該エア・急結剤合流管
12にエアホース接続口6と急結剤ホース接続口7とを
設けてある。上記エア・急結剤合流管12から施工現場
近くまでは、内面に高分子ポリエチレン樹脂加工が施さ
れた摩擦係数及び搬送抵抗の少ない内径44mmのゴム
ホースもしくはポリホース9が長さ20〜80メートル
接続されており、このポリホース9の先端部に内径42
mm×38mm×250mm長さの吹付けノズル10が
取り付けられている。尚、ポリホース9に曲げ半径を小
さくできる内径42mmのゴムホースを5〜20メート
ル接続してから吹付けノズル10を取り付ける場合もあ
る。エア・急結剤合流管12はエアと急結剤と合流され
た直後から長さ300〜1000mmの間で2.5イン
チ(内径約70mm)又は3インチ(内径約80mm)
から内径38〜50mmに絞られている。なお、吹付け
のためのエアを合流させた後は、エアによって圧密状態
とならないため、ゴムホースもしくはポリホース9の内
径は吹付け作業に適した内径にまで縮径させるものであ
る。
【0035】吸込み管17,17aから吸入する湿式材
料の材料配合例を説明すると、湿式材料がモルタルの場
合には、セメント量が400〜500kg/m,水セ
メント比が45〜65%,スランプ値が1〜27cm、
好ましくは1〜6cm以下とした。湿式材料がコンクリ
ートの場合には、セメント量が360〜450kg/m
,水セメント比が45〜65%,粗骨材(15mm以
下)は360〜750kg/m,スランプ値が1〜2
7cm、好ましくは1〜6cm以下とした。
【0036】法面,擁壁,トンネル,地下構造物等の構
築,補修,補強に適したスランプ値について付言してお
く。施工に適したスランプとは、法面、擁壁において
は、ダレ、法枠からの流出を防ぎ、吹付け時のエア圧力
により、吹付けた材料が移動しない程度のスランプ値と
なり、通常1〜6cmが好ましい。一方トンネル、地下
構造物の場合は、側面及び天井面への吹付けとなり、吹
付けた材料が剥離し落下する恐れがあり、大変危険であ
るため、吹付けた瞬間から強度が必要となり、急結剤を
使用する。粉体の急結剤を使用する場合、あまり低スラ
ンプとなると、逆にリバウンドロス及び粉塵が多くなる
場合もあり、通常スランプ値3〜8cm位が好ましい。
液体の急結剤を使用する場合は、粉塵も少なくなるた
め、スランプ値1〜6cm位が好ましい。
【0037】ピストン式圧送ポンプ1のバルブ構造は、
平行摺動式のポンプを使用する。ピストン式圧送ポンプ
1の具体的な構成に関しては本願出願人が提案した実公
平6−17003号公報に記載されているように、生コ
ンクリートを投入するホッパが連結された吸込み管及び
該生コンクリートの吐出管とが並列接続された固定板
と、該固定板に摺動可能に装備され、かつ、シリンダと
ピストンからなるプランジャポンプが直交して接続され
た摺動板と、該摺動板と上記プランジャポンプとを一体
として前記固定板と平行な方向へ往復動作可能とした油
圧シリンダと、取付台上に固定されて前記摺動板をガイ
ドする案内台とを備えており、2基のプランジャポンプ
を摺動板に平行に接続して該摺動板をプランジャポンプ
と同期して固定板上を水平方向に往復摺動運動すること
により、何れか一方のシリンダと吸込み管とを連通させ
てシリンダ内に生コンクリートを吸入する間に、他方の
シリンダが吐出管を連通してシリンダ内に吸入された生
コンクリートを押出し、この吸入と押出し動作を交互に
行うことによって生コンクリートを連続的に圧送する。
【0038】その構成を具体的に示すと、この圧送ポン
プ1は、図3,図4に示すように、生コンクリートを吸
入し吐出するシリンダ14,14aとそれに係合するピ
ストン19,19aと、それらのピストンロッド21,
21aの他端部に設けたピストン20,20aを係合す
る油圧シリンダ27,27aからなる2本のプランジャ
ポンプP,Mを、摺動板(二穴面板)15に穿設した開
口部と接続して並列せしめる一方、固定板(三穴面板)
30の吐出管接続孔を生コンクリートの吐出管18に、
又吸込み管接続孔を吸込み管17,17aと並列接続し
て摺動板15と摺動可能に対面せしめ、かつ、摺動板1
5は油圧シリンダ23によりプランジャポンプP,Mと
同期して固定板30に摺接して水平方向に往復運動する
ように構成されている。固定板30の中央部開口に接続
した吐出管18に生コンクリートの圧送用配管(図示
略)を連結する一方、吸込み管17,17aをホッパに
連結した構成となっている。
【0039】そこで、図3に示すように、シリンダ14
と生コンクリートの吸込み管17とを連通させて該シリ
ンダ14内に生コンクリートを吸入している間に、他方
のシリンダ14aを吐出管18と連通させて該シリンダ
14a内に吸入した生コンクリートを押し出す。また、
図4に示すように、シリンダ14aと生コンクリートの
吸込み管17aとを連通させて該シリンダ14a内に生
コンクリートを吸入している間に、他方のシリンダ14
を吐出管18と連通させて該シリンダ14内に吸入した
生コンクリートを押し出す。上記の操作を繰り返すこと
によって切換弁等の複雑な構成を要することなく、か
つ、切り換え部における流路抵抗を増大させることなく
ホッパ内に投入された生コンクリートを固定板30に連
結された吐出管18に連続的に圧送できるようにしたも
のである。この平行摺動式のピストン式圧送ポンプ1は
切換弁などの複雑な弁構成が不必要であり、構成が簡易
で生コンクリート等の湿式材料をスムーズに連続圧送す
ることができる。
【0040】以下に本発明にかかる湿式材料の圧送吹付
け工法の具体的な実施例及び従来例を説明する。 [実施例1及び従来例1]ピストン式圧送ポンプ1のシ
リンダ内径を実施例1として80mm,従来例1として
100mmの2種類を用意した。ストローク長さは両方
とも550mmとし、バルブ構造は平行摺動式、モルタ
ル配合はセメント量420kg/m、海砂824kg
/m、川砂828kg/m、FM(砂の粗粒率)は
2.7、水234kg/mで、スランプ値は1.7c
mとなった。実施例1に係るシリンダ内径が80mmの
ものはピストン式圧送ポンプ1の吐出口18に、シリン
ダ内径と概ね同径の3インチ曲管部分11a(内径8
0.7mm×500R×90°)を接続し、その先に同
様にシリンダ内径と概ね同径の3インチ圧送配管11
(内径82.7mm×6m)を5本接続し、配管長さを
30mとした。従来例1に係る内径100mmのものは
ピストン式圧送ポンプ1の吐出口に4インチ曲管(内径
105.7mm×500R×90°)を接続し、その先
に絞り管(内径105.7mm×82.7mm×1m)
を接続し、その先に3インチ直管(内径82.7mm×
6m)を5本接続し、配管長さを31mとして2台のピ
ストン式圧送ポンプ1を同時に駆動した。
【0041】ピストン式圧送ポンプ1の理論吐出量は両
方とも時間当り6mの圧送速度であり、吐出効率の違
いを測定した結果、実施例1に係るシリンダ内径が80
mmの場合は93%、従来例1に係るシリンダ内径が1
00mmの場合は91%であった。尚、シリンダ内径が
100mmの場合は圧送中絞り管で閉塞ぎみで圧送圧力
が不安定となるので逆送運転を繰り返し行わなければな
らず、安定した圧送が行えなかった。一方、シリンダ内
径が80mmの場合は一度も不安定とならず、安定した
圧送が行えた。
【0042】[実施例2及び従来例2]ピストン式圧送
ポンプ1のシリンダ内径を実施例2として80mmのも
のを、従来例2として100mmの2種類を用意し、ス
トローク長さは両方とも550mmとした。バルブ構造
は平行摺動式、モルタル配合はセメント量420kg/
、海砂488kg/m、砕砂1166kg/
、FM(砂の粗粒率)は2.59、水241kg/
で、スランプ値は7.3cmとなった。モルタルは
ミキサー車内に放置してスランプダウンの経過をみた。
約30分後スランプ値は4cmになり、更に約25分後
には1.2cmまでスランプダウンした。このスランプ
ダウンしたモルタルを用いて圧送を行った。圧送配管は
実施例1と同じ条件とし、2台のピストン式圧送ポンプ
1を同時に駆動した。
【0043】ピストン式圧送ポンプ1の理論吐出量は両
方とも時間当り6mの圧送速度であり、吐出効率の違
いを測定した結果、実施例2に係るシリンダ内径が80
mmの場合は71%、従来例2に係るシリンダ内径が1
00mmの場合は80%であった。従来例2に係るシリ
ンダ内径が100mmの場合は圧送を一次中断してから
再圧送する際に絞り管で閉塞ぎみで圧送圧力が不安定と
なり、更に圧送不能となり、逆送運転を繰り返し行って
も閉塞が解除できなかった。これに対して実施例2に係
るシリンダ内径が80mmの場合一度も不安定となら
ず、安定した圧送が行えた。
【0044】[実施例3及び従来例3]ピストン式圧送
ポンプ1のシリンダ内径が実施例3として70mmのも
のを、従来例3として100mmの2種類を用意し、ス
トローク長さは両方とも550mmとした。バルブ構造
は平行摺動式、モルタル配合はセメント量420kg/
、海砂673kg/m、川砂1032kg/
、FM(砂の粗粒率)は2.6、水210kg/m
で、スランプ値は1.7cmとなった。実施例3に係
るシリンダ内径が70mmのものはピストン式圧送ポン
プ1の吐出口に圧送ポンプシリンダ内径と概ね同径の
2.5インチ曲管部分11a(内径69.9mm×50
0R×90°と30°)を接続し、その先に圧送ポンプ
シリンダ内径と概ね同径の2.5インチ圧送配管11
(70.7mm×6m)を17本接続し、配管長さを1
02mとした。従来例3に係るシリンダ内径100mm
のものはピストン式圧送ポンプ1の吐出口を長さ450
mmの間で内径100mmから80.7mmに絞り、そ
の先に3インチ曲管(80.7mm×500R×90°
と30°)を接続し、その先に絞り管(内径80.7m
m×69.9mm×1m)を接続し、その先に2.5イ
ンチ直管(内径69.9mm×6m)を17本接続し、
配管長さを103mとして2台のピストン式圧送ポンプ
1を同時に駆動した。
【0045】ピストン式圧送ポンプ1の理論吐出量は両
方とも時間当り6mの圧送速度であり、吐出効率の違
いを測定した結果、実施例3に係るシリンダ内径が70
mmの場合は77%、従来例3に係るシリンダ内径が1
00mmの場合は78%であった。尚、従来例3に係る
シリンダ内径が100mmの場合は圧送を一次中断して
から再圧送する際の圧送圧力が不安定となったが、閉塞
までには至らずに圧送可能であった。実施例3に係るシ
リンダ内径が70mmの場合は一度も不安定とならず、
安定した圧送が行えた。
【0046】[実施例4]実施例3で行った湿式材料の
配合で圧送配管も同じ条件で、シリンダ内径70mmの
圧送ポンプを使用し、圧送配管先端にエア・急結剤合流
管を接続しエアを合流させる様にして、その先に内径4
4mmのポリホースを40m接続し、その先に内径42
mmのゴムホースを20m接続し、その先に吹付けノズ
ルを接続してエア搬送距離を60mとし、吹付け面は約
80°の傾斜角度にし、1m角の区間を10cm厚さで
吹付けを行った。圧送ポンプの理論吐出量は、時間当り
6m の圧送速度で行い、急結剤は使用せず、エア量は
1分間当り5Nmの量を合流させ、エアの元圧力は
0.3〜0.35MPaであった。吹付け材料のダレ及
びエア圧力による移動もなく均一な仕上がりとなり、脈
動も少なく、安定した圧送吹付けが行えた。
【0047】以上説明した実施例1〜4及び従来例1〜
3より、ピストン式圧送ポンプ1の吐出効率(吸込効
率)は理論吐出量、セメント量が同じでスランプ値もほ
ぼ同じものでも、海砂と川砂によっても吐出効率(吸込
効率)が違ってくることが判明した。また、シリンダ内
径の違いによる吐出効率(吸込効率)はスランプ値が
1.7cmではほぼ同じ値であった。しかし、スランプ
値が1.2cmまで低下した状態ではシリンダ内径の小
さい実施例に係る80mmの場合は、従来例に係る内径
100mmのものに比べて9%低下した。同じスランプ
値でも吐出効率(吸込効率)のバラツキが生じるのは材
料の粘性の違いによるものと考えられる。
【0048】実施例1では海砂と川砂のFM(砂の粗粒
率)=2.7であり、微粉分が少なく粘性が低い材料で
あったため吐出効率(吸込効率)は高かった。このよう
な材料は、エア搬送距離も長くできる傾向になる。実施
例2,3の砂は海砂と砕砂でFM(砂の粗粒率)は両方
とも約2.6であり、実施例1のものに比べると全体に
細砂で、微粉分が多く含まれている砕砂の割合が砂全体
の60〜70%と多かったため、実施例1のものに比べ
ると粘性が高い材料となって吐出効率(吸込効率)は低
下した。このような材料はエア搬送距離が短くなる傾向
にある。また、絞り管を設けた配管の方は閉塞または圧
送が不安定になる傾向がある。絞り管の無い配管にする
と一度の閉塞もなく、安定した圧送を行うことができ
る。
【0049】ピストン式圧送ポンプで、シリンダ内径を
小さくし、従来と同じ様な時間当りの吐出量を必要とし
た場合、その分だけピストンスピードを速くしなければ
ならない。しかも、従来ピストン式圧送ポンプでは圧送
が不可能とされていた8cm未満の極低スランプ値の材
料を使用することは、材料の吸い込み効率が大幅に低下
して、安定した圧送が出来ないのではないかと懸念され
たが、実施例及び従来例1から3で行った結果、ほとん
ど差はみられないことが証明された。ちなみに、理論吐
出量時間当り6mの圧送速度でピストンスピードを比
較すると、シリンダ内径100mmのものは秒速0.2
4m、シリンダ内径70mmのものは秒速0.57mで
ある。よって、本発明は、施工に必要な最小配管径のも
のに、圧送ポンプのシリンダ内径を合わせた状態で、か
つ、施工に必要される圧送量を確保でき、従来不可能と
されてきた領域のスランプ値8cm未満の圧送吹付けを
可能とした。
【0050】次に、図2に基づいてトンネルとか地下構
造物に本発明を適用したケースについて説明する。作業
時に作業員が吹付けノズル10を保持しながら吹付けを
行う場合には、前記図1に示す法面、擁壁の場合とほぼ
同様の方法で行い、吹付けロボットで行う場合には、吐
出量は最大時間当り25mと大きくなり、圧送ポンプ
のシリンダ径も大きくしなければならない。吸い込み効
率を考慮すると、ピストン式圧送ポンプ1のピストンス
ピードは0.6m/sec以内が望ましい。このピスト
ンスピードにするとシリンダ内径は160mmとなり、
圧送配管の配管径は6インチ管(内径160.2mm又
は、155.2mm)を使用する。圧送配管は、数mの
長さの配管でロボット台車に固定しているため、配管径
は多少大きくても作業性は変わらない。
【0051】図2はその概要図であり、基本的な構成は
図1に示した法面とか擁壁に適用したケースとほぼ一致
しており、同一の構成部分に同一の符号を付して表示し
てある。ピストン式圧送ポンプ1のシリンダ内径は16
0mm,圧送配管11は6インチ直管、曲管(曲げ半径
500R)を使用し、先端にエア合流管5aを接続し、
このエア合流管5aにエアホース接続口6を設けてあ
る。エア合流管5aの先端に内径65mmのゴムホース
9を7〜15m接続し、ゴムホース9の先端に粉体又は
液体の急結剤合流管13を接続し、その先に内径65m
mのゴムホース9を接続して該ゴムホース9の先端部に
内径65mm×50mm×1m長さの吹付けノズル10
を取り付けてある。吸込み管17,17aから吸入する
湿式材料の材料配合例は法面とか擁壁に本発明を適用し
たケースの配合例と同一である。
【0052】[実施例5]ピストン式圧送ポンプ1のシ
リンダ内径を160mm、ストローク長さを550mm
とし、バルブ構造は平行摺動式、モルタル配合は、セメ
ント量420kg/m、海砂824kg/m、川砂
828kg/m、FM(砂の粗粒率)=2.75、水
234kg/mで、スランプ値は3.3cmとなっ
た。圧送配管は圧送ポンプシリンダ内径と概ね同径の6
インチ管(内径160.6mm)の直管を32m接続
し、その途中に圧送ポンプシリンダ内径と概ね同径の6
インチ曲管(内径155.2mm×500R×90°)
を5本接続した。圧送ポンプの理論吐出量を時間当り2
0mの圧送速度で行い、吐出効率は76.4%で安定
した圧送が行えた。
【0053】[実施例6]実施例5と同じ条件で、コン
クリート圧送を行った。コンクリート配合は、セメント
量360kg/m、海砂715kg/m、川砂71
8kg/m、FM(砂の粗粒率)=2.75、15m
m以下の粗骨材360kg/m、水204kg/m
で、スランプ値は2.9cmとなった。圧送ポンプの理
論吐出量を時間当り20mの圧送速度で行い、吐出効
率は94%で安定した圧送が行えた。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ピストン式圧送ポンプ
から該ピストン式圧送ポンプのシリンダ内径と概ね同径
以上の圧送ポンプの吐出管及び圧送配管を使用して湿式
材料を圧送し、吹付けノズルから吹付けるようにしたこ
とにより、従来使用されているスランプ値が8〜27c
mの湿式材料であっても圧送圧力、スランプ値、湿式材
料を構成する骨材の粒形状、粗粒率、0.3mm以下の
微粉末の混入量などの各条件バランスによる影響を受け
難く、かつ、従来はポンプ圧送が不可能とされていたス
ランプ値が1〜6cmの湿式材料を圧送ポンプの吐出管
及び圧送配管内での閉塞を起こすことなくスムーズに圧
送することができる。特に法面とか擁壁の施工におい
て、時間当りの吹付量を4〜5m確保できる速度で湿
式材料を圧送した場合、スランプ値が1.2〜1.7c
mのものでも71〜93%であり、スランプ値が2〜6
cmのものであれば吐出効率は80%以上を安定して確
保できて、吹付け時の脈動が少なく安定した吹付けを行
うことができる。
【0055】トンネルとか地下構造物の施工でコンクリ
ートを時間当りの吹付量15〜20m確保できる速度
で湿式材料を圧送した場合、スランプ値が3cmのもの
でも吐出効率は94%であり、スランプ値が2〜6cm
のものであれば吐出効率は80%以上を安定して確保で
きて、湿式材料の脈動が少なく安定した吹付けを行うこ
とができ、急結剤の使用量を少なくでき、作業環境を改
善し、コストを低減できる。
【0056】本発明で開示したようにスランプ値が1〜
6cm以下で粘性と流動性の少ない湿式材料を用いてポ
ンプ圧送吹付け施工を行うことにより、エア搬送距離を
長くとることができるとともに圧送配管の段取り替えが
少なくてすみ、各種工事における施工性を高めることが
できる。
【0057】また、吹付け材料のエア圧力による移動が
少なくなって仕上げ易く、材料の脈動も少なくて作業員
による吹付け操作が容易になる。法枠などの枠の材料は
開口率の大きいクリンプ金網でも使用可能であり、枠の
設置が容易となる。更に急結剤又は急硬剤を使用しなく
ても施工できる工事が大幅に多くなり、又急峻な場所や
湧水している所でも急結剤や急硬剤の使用量を少なくす
ることができる。
【0058】更に従来は岩石を粉砕して人工的に作った
砕砂、砕石が天然の砂及び砂利に比べてポンプ圧送性が
著しく劣るため、水、セメントの微粉末、混和剤などを
入れてスランプ値を大きくし、流動性を増加させている
のに対して、本発明によればそのような低スランプ材料
であっても安定した圧送ができ、かつ、ポンプ内または
配管内での閉塞を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる湿式材料の圧送吹付け工法を法
面とか擁壁に適用した概要図。
【図2】本発明にかかる湿式材料の圧送吹付け工法をト
ンネルとか地下構造物に適用した概要図。
【図3】本発明に使用する圧送ポンプの構造を示す説明
図。
【図4】本発明に使用する圧送ポンプの構造を示す説明
図。
【図5】従来の圧送ポンプとエアを併用した圧送吹付け
工法を法面、擁壁に適用した概要図。
【図6】従来の圧送ポンプとエアを併用した圧送吹付け
工法をトンネル、地下構造物に適用した概要図。
【符号の説明】
1…(ピストン式)圧送ポンプ 6…エアホース接続口 7…急結剤ホース接続口 9…ゴムホース又はポリホース 10…吹付けノズル 11…圧送配管 11a…曲管部分 12…エア・急結剤合流管 13…急結剤合流管 17,17a…吸込み管 18…吐出管 整理番号 P3357
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 53/16 F04B 21/00 K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モルタル又はコンクリートを主体とした
    湿式材料を圧送ポンプを使用して所定長さの圧送配管内
    を圧送し、圧送配管先端においてエアを合流させて吹付
    けるようにした湿式材料の圧送吹付け工法において、 圧送ポンプとしてピストン式圧送ポンプを使用するとと
    もに、該ピストン式圧送ポンプのシリンダ内径と概ね同
    径以上の内径を有し、かつ、圧送方向に向けて概ね縮径
    することのない吐出管及び圧送配管を使用することによ
    り、スランプ値が1〜27cmのモルタル又はコンクリ
    ートを主体とした湿式材料を圧送可能としたことを特徴
    とする湿式材料の圧送吹付け工法。
  2. 【請求項2】 圧送配管先端又はエアを合流させた後に
    おいて急結剤を添加して、湿式材料中にエアと急結剤を
    合流させて吹付けを行う請求項1に記載の湿式材料の圧
    送吹付け工法。
  3. 【請求項3】 ピストン式圧送ポンプのバルブ構造を平
    行摺動式とした請求項1又は2に記載の湿式材料の圧送
    吹付け工法。
JP2001311086A 2001-10-09 2001-10-09 湿式材料の圧送吹付け工法 Expired - Lifetime JP3826005B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311086A JP3826005B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 湿式材料の圧送吹付け工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001311086A JP3826005B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 湿式材料の圧送吹付け工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003119791A true JP2003119791A (ja) 2003-04-23
JP3826005B2 JP3826005B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=19129970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001311086A Expired - Lifetime JP3826005B2 (ja) 2001-10-09 2001-10-09 湿式材料の圧送吹付け工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3826005B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005105266A (ja) * 2003-09-10 2005-04-21 Raito Kogyo Co Ltd 土砂構造物材料並びにそれを用いた斜面、ライニング面、トンネル覆工面の表面保護工法及び法面保護工法
JP2005120349A (ja) * 2003-09-16 2005-05-12 Raito Kogyo Co Ltd 土砂構造物材料並びにそれを用いた斜面、ライニング面、トンネル覆工面の表面保護工法及び法面保護工法
JP2006336386A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Nippon Glass Kogyo Kk 法面吹付用組成物及び法面構造体及びその施行方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005105266A (ja) * 2003-09-10 2005-04-21 Raito Kogyo Co Ltd 土砂構造物材料並びにそれを用いた斜面、ライニング面、トンネル覆工面の表面保護工法及び法面保護工法
JP2005120349A (ja) * 2003-09-16 2005-05-12 Raito Kogyo Co Ltd 土砂構造物材料並びにそれを用いた斜面、ライニング面、トンネル覆工面の表面保護工法及び法面保護工法
JP4666573B2 (ja) * 2003-09-16 2011-04-06 ライト工業株式会社 土砂構造物材料の製造方法並びにこの製造方法を利用した表面保護工法及び法面保護工法
JP2006336386A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Nippon Glass Kogyo Kk 法面吹付用組成物及び法面構造体及びその施行方法
JP4623576B2 (ja) * 2005-06-03 2011-02-02 日本硝子工業株式会社 法面構造体及びその施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3826005B2 (ja) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11559919B2 (en) Method for the application of mineral binder compositions containing fibres
JP5713540B2 (ja) 超高強度繊維補強モルタルの吹付け工法及びモルタル硬化体
JP5687950B2 (ja) 吹付けコンクリート製造装置及び吹付け方法
JP2010084354A (ja) コンクリート構造体の補修方法
JP2009102216A (ja) セメント組成物
JP3826005B2 (ja) 湿式材料の圧送吹付け工法
JP2022124859A (ja) 繊維補強モルタルの押出積層方法
JP2000104258A (ja) 法面吹付工法
JP7394847B2 (ja) 既存の構造物を補強および再生するためのuhpfrcの吹付け
JPH06264449A (ja) モルタルまたはコンクリートの吹付工法
JP3641445B2 (ja) 湿式材料の圧送吹付け工法
JP2974654B2 (ja) 鋼状繊維を混入したモルタル、コンクリートを使用する施工方法
KR100572035B1 (ko) 숏크리트용 분사장치 및 보수 모르타르 개발
JP2835926B2 (ja) コンクリート床版の増厚工法
Harle Different methods of placing concrete
JP3850193B2 (ja) セメントコンクリートの製造方法、及びそれを用いた吹付け工法
JP7519332B2 (ja) ベースコンクリート
JP4306064B2 (ja) リバウンド低減剤、セメントコンクリート、セメントコンクリートの製造方法、及びそれを用いた吹付け工法
Morgan et al. Centrifugal Sprayed Concrete for Lining Horizontal Pipes and Culverts and Vertical Shafts
KR102638705B1 (ko) 내구성 보수 모르타르 조성물을 이용한 시공방법
Taylor 13 Sprayed concrete for repairing concrete structures
JP3502598B2 (ja) 流動物圧送吹き付け施工方法
JP2001206753A (ja) セメント混和材、セメントコンクリート、セメントコンクリートの製造方法、及びそれを用いた吹付け工法
JP2004176565A (ja) 湿式材料の圧送ポンプ
JP4386280B2 (ja) 急結性コンクリートの吹付け方法及びそれに用いる吹付け装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060703

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3826005

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

S631 Written request for registration of reclamation of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313631

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150707

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250