JP2003119680A - 故紙処理装置 - Google Patents

故紙処理装置

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JP2003119680A
JP2003119680A JP2001315497A JP2001315497A JP2003119680A JP 2003119680 A JP2003119680 A JP 2003119680A JP 2001315497 A JP2001315497 A JP 2001315497A JP 2001315497 A JP2001315497 A JP 2001315497A JP 2003119680 A JP2003119680 A JP 2003119680A
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waste paper
pulper
pulp
screw press
white water
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JP2001315497A
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Tatsuo Goto
立夫 後藤
Takashi Katayama
俊 片山
Ichiro Kamisaka
一郎 神坂
Hajime Imai
始 今井
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SHINRYO SEISAKUSHO KK
Shinryo Eco Business Co Ltd
Original Assignee
SHINRYO SEISAKUSHO KK
Shinryo Eco Business Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重要書類に多用される上質紙の再生利用を可
能とするとともに、秘密保持が必要とされるかかる重要
書類が第三者の手に渡る前にその内容を完全に滅却する
ことができる故紙処理装置を提供する。 【解決手段】 鉛直線に対して傾斜配置された回転軸1
6aを有する攪拌部材16bを内部に配置され、攪拌部
材16bの回転によって内部に投入される故紙をパルプ
状に溶解および脱墨するパルパー12と、パルパー12
に接続され、パルパー12によりパルプ状に溶解された
故紙を脱水して排出するスクリュープレス13とを備え
る故紙処理装置11である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済みで不要と
なった故紙または損紙(本明細書では、故紙または損紙
を「故紙」と総称する)を処理するための故紙処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、官公庁及び企業では、秘密保持が
必要とされる重要書類である故紙は、その大半がシュレ
ッダにより裁断処理されている。このシュレッダによる
故紙の裁断処理は、秘密保持の観点からすると確かに確
実な方法の一つではあるものの、裁断処理によって故紙
の繊維も裁断されてしまう。このため、重要書類に特に
多用される上質紙は、再生紙として再利用することはで
きず、その殆どが焼却処分されてきた。
【0003】このため、これまでに、例えば中間処理業
者が金庫状の箱で顧客から上質紙からなる故紙を引取
り、再生紙原料用の故紙として受託することによって、
上質紙を再生紙として再利用することも行われてきた。
【0004】なお、故紙の再生は、図8にその構造を示
す、製紙会社の再生工程に設置されたいわゆるパルパー
1を用いて行われてきた。このパルパー1は、鉛直上方
へ向けて設置された回転軸2を有する攪拌スクリュ3を
底部4aに備えるとともに、内面4bの数箇所に鉛直上
方へ向けて設置されたバッフル5を備えており、駆動モ
ータ7を起動して攪拌スクリュ3を回転させることによ
り、攪拌スクリュ3による旋回と、バッフル5による昇
降とを、中間処理業者が受託した故紙6および白水に生
じさせ、これにより、故紙6をパルプ状に溶解および脱
墨する離解装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法は、顧客と中間処理業者との間の信頼に基づく委託を
基礎とするものであり、広く行われているとはいい難
い。
【0006】また、この方法では、秘密保持が必要とさ
れる重要書類をそのままの形で製紙会社の再生工場まで
搬送する必要があり、搬送中に事故等が発生する可能性
を否定できない。このため、この方法は、機密保持の観
点からすると完壁な処理方法であるとはいい難い。
【0007】本発明の目的は、特に重要書類に多用され
る上質紙の再生利用を可能とするとともに、秘密保持が
必要とされるかかる重要書類が第三者の手に渡る前にそ
の内容を完全に滅却することができる故紙処理装置を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために、製紙工場等で現在採用されている故紙
再生システムの脱墨工程の一部を、顧客それぞれの事業
所等に設置された小型の装置によって行う、いわば分散
設置型とすることによって、上質紙の再生循環システム
を構築できないかと考え、鋭意研究を重ねて本発明を完
成した。
【0009】本発明は、鉛直線に対して回転中心が交差
配置された攪拌部材を内部に配置され、この攪拌部材の
回転によって内部に収容される白水および故紙に立回流
を発生させてこの故紙をパルプ状に溶解および脱墨する
パルパーを備えることを特徴とする故紙処理装置であ
る。
【0010】別の観点からは、本発明は、内部に収容す
る故紙をパルプ状に溶解および脱墨するパルパーに接続
されるとともに、このパルパーによりパルプ状に溶解さ
れた故紙を脱水して排出するスクリュープレスを備える
ことを特徴とする故紙処理装置である。
【0011】別の観点からは、本発明は、内部に収容す
る故紙をパルプ状に溶解および脱墨するパルパーにより
パルプ状に溶解された故紙を脱水して排出するスクリュ
ープレスを備え、スクリュープレスの周囲の空間が、パ
ルプ状に溶解された故紙を排出する方向の先端側が後端
側よりも小さく形成されることを特徴とする故紙処理装
置である。この本発明にかかる故紙処理装置では、スク
リュープレスの先端側には、スクリュープレスの内部を
閉塞するための開閉装置が設けられることが望ましい。
【0012】別の観点からは、本発明は、内部に収容す
る故紙をパルプ状に溶解および脱墨するパルパーの外面
に、このパルパーの内部へ白水を供給する白水タンクが
設けられることを特徴とする故紙処理装置である。
【0013】別の観点からは、本発明は、鉛直線に対し
て回転中心が交差配置された攪拌部材を内部に配置さ
れ、この攪拌部材の回転によって内部に収容される白水
および故紙に立回流を発生させてこの故紙をパルプ状に
溶解および脱墨するパルパーと、このパルパーによりパ
ルプ状に溶解された故紙を脱水して排出するスクリュー
プレスとを備えることを特徴とする故紙処理装置であ
る。
【0014】この本発明にかかる故紙処理装置では、ス
クリュープレスの周囲の空間が、パルプ状に溶解された
故紙を排出する方向の先端側が後端側よりも小さく形成
されることが例示される。
【0015】これらの本発明にかかる故紙処理装置で
は、スクリュープレスの先端側には、スクリュープレス
の内部を閉塞するための開閉装置が設けられることが例
示される。
【0016】さらに、これらの本発明にかかる故紙処理
装置では、パルパーの外面には、パルパーの内部へ白水
を供給する白水タンクが設けられることが例示される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる故紙処理装
置の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明
する。
【0018】図1は、本実施の形態の故紙処理装置11
を、一部省略するとともに簡略化して示す説明図であ
る。図2は、本実施の形態の故紙処理装置11の正面図
である。図3は、本実施の形態のパルパー12の正面図
である。図4は、本実施の形態のスクリュープレス13
の組立断面図である。さらに、図5は、本実施の形態の
スクリュープレス13の側面図である。図1〜図5に示
すように、本実施の形態の故紙処理装置11は、パルパ
ー12と、スクリュープレス13と、白水タンク14と
を有する。以下、故紙処理装置11のこれらの構成要素
について順次説明する。
【0019】(パルパー12)本実施の形態では、一般
に「パルパー」と称される公知の離解設備を、小型化す
るとともに短時間であっても効率的に故紙15を溶解す
ることができるように、改良した。
【0020】図1に示すように、中空円柱状の収容容器
であるパルパー12の内部には、ロータ16が設置され
る。ロータ16は、これまでの竪型のパルパーでは前述
した図8に示すようにパルパー1の底部4aである真下
に設置されてきたが、本実施の形態では、ロータ16の
回転軸16aが鉛直線17に対して角度θをなすよう
に、ロータ16を斜めに配置しており、この傾斜角度を
維持したままでロータ16は回転するように構成されて
いる。この傾斜角度θは、0度よりも大きく360度よ
りも小さい範囲であれば、後述する故紙の離解能力等を
勘案して適宜設定すればよく、回転軸16aが水平面に
含まれる90度も包含される。傾斜角度θは、故紙の離
解能力や装置の小型化等の観点から、10度以上20度
以下であることが望ましい。
【0021】なお、図1および図3における符合18は
ロータ16を回転させる駆動モータであり、この駆動モ
ータ18はパルパー12の外面に固定されている。ま
た、符合16bは、ロータ16の円錐型の先端部16b
の外面に螺旋状に設けられた攪拌部材であり、本実施の
形態では攪拌部材としてインジューサを用いた。また、
図1中のロータ16の拡大図にも示すように、このイン
ジューサ16bの基部には、インジューサ16bと同心
円状に配置されたスラッシュベーン16cが設けられて
おり、このスラッシュベーン16cが回転することによ
り引き込んだ故紙を離解する。なお、このインジューサ
16b、スラッシュベーン16cそれぞれの形状や寸法
等は特に限定を要するものではなく、パルパー12に収
容された故紙を充分に引込むとともに離解することがで
きるように適宜決定すればよい。
【0022】このように、本実施の形態では、鉛直線に
対して所定の角度θを有して傾斜配置された回転軸16
aを有するインジューサ16bをパルパー12の内部に
配置している。このため、ロータを真下に設置すること
による遠心力に基づいた旋回流とバッフルによる乱流効
果とにより故紙をスラリー化させる、図8に示す従来の
パルパー1に比較すると、本実施の形態のパルパー12
では、図8に示すバッフル5を設置しなくとも、パルパ
ー12の内部流れを立回流による乱流化することがで
き、これにより、回流差を設けて投入された故紙のパル
パー12の内部における循環回数を増加することができ
るという、偏心エクセントリック効果を奏することがで
きる。このため、本実施の形態のパルパー12によれ
ば、時間当たりのロータとの衝突回数を増すことがで
き、従来のパルパー1よりも故紙の離解効率を高めるこ
とができる。したがって、本実施の形態のパルパー12
は、従来のパルパー1よりも離解効率が高いために短い
処理時間で済み、かつ処理能力が増しているため、パル
パー12自体を小型化することが可能である。
【0023】さらに、パルパー12では、このロータ1
6による機械的な剪断と、渦水流の中での繊維の離解作
用とにより、繊維質を失わずに故紙15を溶解させるこ
とができるが、本実施の形態では、ロータ16を回すモ
ータ18をパルパー12の外面に一体化させることによ
り、装置全体、特に駆動部の省スペース化を実現でき、
装置全体の小型化を図るとともにコストダウンを図るこ
とができる。
【0024】なお、図1〜図5では省略してあるが、パ
ルパー12は、横部より直接書類を内部へ投入できる適
宜機構を有しており、所定重量の書類が投入されるとこ
れによるパルパー12内の液面の高まりが検出され、こ
の検出信号に基づいて投入口が自動的に閉鎖されること
による適量投入機構が設けられている。
【0025】後述する白水タンク14から供給される白
水を満たされたパルパー12の内部に、重要書類を投入
し、例えば3〜5分間攪拌することにより、投入された
故紙は、パルプ状に溶解および脱墨し、故紙に記載され
ている字句および図形等の重要文書内容の判読は、完全
に不可能となる。なお、後述するように、パルパー12
の運転時間は、適宜タイマー等を用いることにより、そ
の長さを自在に調整することができる。
【0026】パルパー12のこれ以外の細部構造は、小
型化すること以外は、公知のパルパーと同様であればよ
く、特定の形式には制限されないため、パルパー12に
関するこれ以上の説明は省略する。
【0027】本実施の形態のパルパー12は、以上のよ
うに構成される。 (スクリュープレス13)本実施の形態では、図1〜図
5に示すように、パルパー12の底部とスクリュープレ
ス13との間に設けられた開口19を介して、パルプ状
に処理された故紙を落下させる短い流路(シュート)2
0が設けられており、この流路20の下部にはスクリュ
ープレス13が配置される。
【0028】なお、本実施の形態では、パルパー12か
らスクリュープレス13への、パルプ状に処理された故
紙の落し込みは、開閉弁等を用いることなく、故紙が攪
拌されパルプ状となることにより自らの自重で自然に落
下するものであり、スクリュープレス13で脱水された
パルプ状の故紙がスクリュープレス13の先端部分に常
に残存することを、開閉弁として利用するものである。
このため、スクリュープレス13の先端部分には、通常
の使用時には不要であるが、最初の装置起動時及び長期
間の休止時用として、開閉弁(図示しない)が設けられ
ている。
【0029】このスクリュープレス13は、回転軸13
bの外面にらせん状に設けられたスクリュ13aと、こ
の回転軸13bを被うハウジング13cとを備える。回
転軸13bは、その長手方向の一端から他端に向けて外
径が徐々に大きくなるように構成されており、一端側を
軸受け21により回転自在に支持され、さらにその外側
に駆動モータ22が接続されている。これにより、回転
軸13bは駆動モータ22を起動することにより、回転
駆動される。また、回転軸13bの他端側の先端は円錐
形状に形成されている。
【0030】一方、ハウジング13cは、回転軸13b
と一定間隔だけ離間してこの回転軸3bを被う被包体で
あり、回転軸13bと同様に、他端側の先端は円錐形状
に形成されている。また、ハウジング13cの一端側の
上面には開口13dが設けられており、この開口13d
に流路20が導かれるように構成されている。これによ
り、流路20を介して落下する、パルプ状の故紙は、回
転軸13bとハウジング13cとの間の間隙に連続的に
導かれ、回転軸13bが回転することにより、スクリュ
13aにより他端側に送られる。
【0031】本実施の形態では、スクリュープレス13
は、通常の使用方法とは逆方向へパルプ状の故紙を押出
す方式としている。このため、スクリュープレス13に
パルプ状の故紙の搬送機能を持たせることができる。
【0032】また、本実施の形態では、上述したよう
に、回転軸13bおよびハウジング13cの他端側をい
ずれも円錐形状に形成することにより、スクリュープレ
ス13の出口を、例えばスクリュープレス13の外径の
60〜90%程度に絞ることにより、パルプ状の故紙に
おける空気の含有率を低減して、比重を約1.0に近づ
けることができ、さらに、パルプ状の故紙の体積が処理
前の1/2〜1/3程度になるように圧縮成形すること
ができる。すなわち、パルパー12から排出される段階
でのパルプ状の故紙の含水率は88〜90%程度であ
り、0.9以上のかさ比重である。これが、通常の形状
のスクリュープレスによれば、含水率を40〜50%ま
で低減でき、かさ比重を0.3〜0.4とすることがで
きるが、先端形状を絞った本実施の形態のスクリュープ
レスによれば、上述した圧縮成形が可能となることか
ら、かさ比重が約0.9〜1.0となり、また、同時に
装置から出てくるパルプ状の故紙は、一定の固まった形
状になってから、容器23に排出されるため、その後の
ハンドリングや搬送が容易となる。
【0033】スクリュープレス13による脱水により排
出された白水は、配管24を介してポンプ25に導か
れ、ポンプ25から配管26を介して後述する白水タン
ク14に循環供給される。
【0034】なお、本実施の形態では、スクリュープレ
ス13の先端を円錐形状として故紙を圧縮成形して排出
することとしているが、この円錐状の先端部分に替え
て、上方へ向けて延設された配管を設けることにより、
故紙の排出位置を、取り出し作業により適した高さに変
更することも可能である。
【0035】本実施の形態のスクリュープレス13は、
以上のように構成される。 (白水タンク14)本実施の形態では、図1〜図5に示
すように、パルパー12の側面に白水タンク14が設置
される。白水タンク14は、パルパー12に一体化させ
ることにより、省スペースおよびコストダウンが図れ
る。この白水タンク14に、前述した配管26を介して
供給される白水は、水中ポンプ27および配管28を介
して、パルパー12へ導かれ、全体を循環する。
【0036】このように、本実施の形態では、パルパー
12で使用する白水の再利用を可能とするために、スク
リュープレス13による脱水後の白水を自動的にパルパ
ー12へ循環するシステムとした。このため、脱水され
たパルプに同伴された白水を補充するのみで白水を循環
させることができるとともに、白水が系外に排出されな
いため、処理水の排水量が零となり、環境保護に極めて
有益である。
【0037】なお、本実施の形態の故紙処理装置1は、
官公庁や企業の事業所等の大規模製紙工場以外の故紙排
出場所に設置されて運転されることを、第1の目的とす
る。このため、このようないわば分散設置の場合に特に
問題となる、処理パルプの変性、すなわち腐敗や臭気の
発生を防止するために添加される、腐敗防止剤や脱臭剤
さらには脱墨剤等も、白水の循環システムと同一の循環
システムにより循環させながら再利用することもでき
る。
【0038】本実施の形態の白水タンク14は、以上の
ように構成される。パルパー12と、スクリュープレス
13と、白水タンク14とを有する本実施の形態の故紙
処理装置11は、以上のように構成される。次に、この
故紙処理装置11の動作を説明する。
【0039】図6は、本実施の形態の故紙処理装置11
の構成を模式的に示すフロー図である。また、図7は、
この故紙処理装置11の運転状況を示すブロック図であ
る。なお、図6および図7における符合HV1、HV
3、HV5、HV6は電磁開閉弁を示し、符合V2、V
4は手動開閉弁を示す。
【0040】図7のステップ(以下、「S」と略記す
る)1において、自動/手動の切り替えスイッチ(スタ
ート前準備)、スタートアップ用手動バルブV2閉、各
バルブ閉の運転条件および原料仕込み(計量後)準備を
確認した後、白水タンク14の液面がL以上H以下にあ
る場合に、水中ポンプ27が起動する。そして、S2に
移行する。
【0041】S2では、白水タンク14の液面がL以上
である場合に、パルパー12が運転され、故紙の離解が
行われる。パルパー12の運転時間は、タイマーにより
6分間行われる。そして、S3に移行する。
【0042】S3では、タイマーによる6分間の運転が
停止される。そして、S4に移行する。なお、後述する
脱墨剤等も添加する場合には、開閉弁HV5を開いて白
水タンク14に投入する。
【0043】S4では、開閉弁HV3が開いていること
を確認した後、ポンプ25が運転される。そして、S5
へ移行する。S5では、タイマーによりスクリュープレ
ス13が10分間運転される。そして、S6へ移行す
る。
【0044】S6では、手動開閉弁V2が閉じているこ
とを確認し、S7へ移行する。S7では、故紙の飲み込
み不良が発生することを防止するため、パルパー12内
の液面がLになった場合に水中ポンプ27が起動する。
そして、S8へ移行する。
【0045】S8では、パルパー12内の液面がLLと
なった場合に、水中ポンプ27の運転が停止される。そ
して、S9へ移行する。S9では、タイマーのタイムア
ップによりスクリュープレス13の運転が停止される。
なお、この際、開閉弁V2開のままスクリュープレス1
3の円錐状の先端部に残材料が存在することを確認す
る。そして、S10に移行する。
【0046】S10では、スクリュープレス13の停止
後にポンプ25の運転が停止される。そして、S11に
移行する。S11では、清水を供給するための開閉弁H
V1が開き、白水タンクに清水が供給される。そして、
白水タンク14の水位がHHとなった時点で警報が出力
され、オーバーフローが防止される。
【0047】なお、図6において、開閉弁HV4は、パ
ルパー12を一週間以上休止する場合にポンプ29(図
1〜図5では省略してある)と連動してオンとして、パ
ルパー12の液面がLLとなった時点でオンとするもの
であり、長期休止時にパルパー12の内部が空となるこ
とを防ぐためのものである。
【0048】また、開閉弁HV5は、腐敗防止剤や脱臭
剤さらには脱墨剤等を、パルパー12に添加する場合に
使用する開閉弁である。このように、本実施の形態によ
れば、分散設置型の再生紙装置として、製紙会社の故紙
再生工程で行う熟成・脱墨工程の機能も併せ持つことに
なる。その機能を更に高めるために、開閉弁HV5を介
して腐敗防止剤や脱臭剤さらには脱墨剤等を添加するこ
とにより、本実施の形態のシステムに珪酸塩水溶液等を
任意に添加・制御することができるようになる。このた
め、油性インクの剥離を助長して処理パルプの脱墨及び
溶解をより速めるとともに脱臭効果も合せ持つことがで
きる。さらに、白水と同様に添加した珪酸塩水溶液の循
環再利用を図ることもできる。
【0049】また、本実施の形態によれば、本来製紙会
社で行っている再生紙工程の一部を担うことになるた
め、付加価値化された原料として製紙会社の再生紙工程
に投入可能となり、従来焼却処分されていた上質紙が再
生紙循環システムに効率的に組み込むことが可能とな
る。
【0050】この本実施の形態によれば、処理装置11
全体を、例えば、高さ:1900mm程度、長さ:22
00mm程度、幅:1300mm程度に小型化すること
ができた。このため、この処理装置11は官公庁及び企
業等の例えば地下駐車場等に充分設置可能である。
【0051】このように、本実施の形態によれば、重要
書類に多用される上質紙の再生利用を可能とするととも
に、秘密保持が必要とされるかかる重要書類が第三者の
手に渡る前にその内容を完全に滅却することができる故
紙処理装置を提供することができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
り、特に重要書類に多用される上質紙の再生利用を可能
とするとともに、秘密保持が必要とされるかかる重要書
類が第三者の手に渡る前にその内容を完全に滅却するこ
とができる故紙処理装置を提供することができた。
【0053】かかる効果を有する本発明の意義は、極め
て著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の故紙処理装置を、一部省略すると
ともに簡略化して示す説明図である。
【図2】実施の形態の故紙処理装置の正面図である。
【図3】実施の形態のパルパーの正面図である。
【図4】実施の形態のスクリュープレスの組立断面図で
ある。
【図5】実施の形態のスクリュープレスの側面図であ
る。
【図6】実施の形態の故紙処理装置の構成を模式的に示
すフロー図である。
【図7】故紙処理装置の運転状況を示すブロック図であ
る。
【図8】従来のパルパーの構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 故紙処理装置 12 パルパー 13 スクリュープレス 14 白水タンク 16a 回転軸 16b 攪拌部材 16c スラッシュベーン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月16日(2001.10.
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図4】
【図1】
【図5】
【図6】
【図8】
【図7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 俊 東京都新宿区西新宿4丁目2番19号 株式 会社新菱エコビジネス内 (72)発明者 神坂 一郎 神奈川県平塚市長瀞2番18号 株式会社新 菱製作所内 (72)発明者 今井 始 東京都新宿区荒木町14番地 株式会社新菱 製作所内 Fターム(参考) 4G037 AA02 AA13 EA02 4G078 AA30 AB20 BA03 CA01 CA05 CA13 CA17 DA09 DA26 DA28 EA08 EA10 4L055 AA11 AC09 BA11 CA10 FA30 GA35

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直線に対して回転中心が交差配置され
    た攪拌部材を内部に配置され、該攪拌部材の回転によっ
    て前記内部に収容される白水および故紙に立回流を発生
    させて該故紙をパルプ状に溶解および脱墨するパルパー
    を備えることを特徴とする故紙処理装置。
  2. 【請求項2】 内部に収容する故紙をパルプ状に溶解お
    よび脱墨するパルパーに接続されるとともに、該パルパ
    ーによりパルプ状に溶解された故紙を脱水して排出する
    スクリュープレスを備えることを特徴とする故紙処理装
    置。
  3. 【請求項3】 内部に収容する故紙をパルプ状に溶解お
    よび脱墨するパルパーによりパルプ状に溶解された故紙
    を脱水して排出するスクリュープレスを備え、前記スク
    リュープレスの周囲の空間は、パルプ状に溶解された前
    記故紙を排出する方向の先端側が後端側よりも小さく形
    成されることを特徴とする故紙処理装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリュープレスの前記先端側に
    は、該スクリュープレスの内部を閉塞するための開閉装
    置が設けられる請求項3に記載された故紙処理装置。
  5. 【請求項5】 内部に収容する故紙をパルプ状に溶解お
    よび脱墨するパルパーの外面に、該パルパーの内部へ白
    水を供給する白水タンクが設けられることを特徴とする
    故紙処理装置。
  6. 【請求項6】 鉛直線に対して回転中心が交差配置され
    た攪拌部材を内部に配置され、該攪拌部材の回転によっ
    て前記内部に収容される白水および故紙に立回流を発生
    させて該故紙をパルプ状に溶解および脱墨するパルパー
    と、該パルパーによりパルプ状に溶解された故紙を脱水
    して排出するスクリュープレスとを備えることを特徴と
    する故紙処理装置。
  7. 【請求項7】 前記スクリュープレスの周囲の空間は、
    パルプ状に溶解された前記故紙を排出する方向の先端側
    が後端側よりも小さく形成される請求項6に記載された
    故紙処理装置。
  8. 【請求項8】 前記スクリュープレスの前記先端側に
    は、該スクリュープレスの内部を閉塞するための開閉装
    置が設けられる請求項6または請求項7に記載された故
    紙処理装置。
  9. 【請求項9】 前記パルパーの外面には、該パルパーの
    内部へ白水を供給する白水タンクが設けられる請求項6
    から請求項8までのいずれか1項に記載された故紙処理
    装置。
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