JP2003119660A - 電子透かしコード内在布帛着色物を利用した管理システム - Google Patents

電子透かしコード内在布帛着色物を利用した管理システム

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JP2003119660A
JP2003119660A JP2001320059A JP2001320059A JP2003119660A JP 2003119660 A JP2003119660 A JP 2003119660A JP 2001320059 A JP2001320059 A JP 2001320059A JP 2001320059 A JP2001320059 A JP 2001320059A JP 2003119660 A JP2003119660 A JP 2003119660A
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Yoshimi Itsupitsu
義巳 一筆
Takeshi Sakura
武司 佐倉
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Upepo and Maji Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極めて簡便に、検知可能である暗号化認識体で
ある電子透かしコードを標識タグや衣服上に形成し、該
暗号化認識体のコードを利用することで偽造品検査シス
テム、受発注管理等ができるシステムを提供する。 【解決手段】 色彩・画像が着色された布帛着色物に、
不可視デジタル記号である例えば網点集合体であるデジ
タルプリントによって形成した電子透かしコードを内在
せしめ、その電子透かしコードで製造元等の識別可能と
し、該不可視デジタル記号(暗号化認識体)のコードを
読み取りその読み取りデータを利用した偽造品検査シス
テム、受発注管理システム、配送管理システムや在庫管
理システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テキスタイル製品
やアパレル製品に代表されるファッション製品によって
代表される所定色彩・画像が着色された布帛着色物であ
って、該布帛着色物に、少なくとも不可視デジタル情報
である電子透かしコードを内在させ、該標識された電子
透かしコードを読み取り、この読み取られたデータに基
づいた着色布帛物の製品提供システム等の受発注システ
ムや配送システム又は在庫管理システムの少なくとも一
種を含むシステムに関し、詳しくはファッション材、雑
貨品、標識タグ等繊維製品に染料やインクなどで布帛上
に色彩・画像等が着色形成された布帛着色物の、所有
権、起源、信憑性、複製禁止、受注に関するなどの書誌
的事項の記録等を確定するための布帛上へ電子透かしコ
ードを形成し内在せしめた布帛着色物の電子透かしコー
ドを利用した在庫管理システム、配送システム、受発注
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット上で商品の売買や
オークション等の取引が盛んに行われ、それらの中で画
像が取り扱われること多くなり、その画像の著作権、著
作人格権、肖像権等に係わる問題も多くなっている。ま
た、配送管理や在庫管理にも、バーコードや記号を製
品、商品、包装体に付与し利用することが発達してい
る。画像等の上または中に可視または不可視の識別マー
ク等を付してその所有権、起源、信憑性、複製禁止、受
注に関するなどの書誌的事項の記録等を確定さすことが
多く提案されている。そのことで、その画像等を不正に
使用したり濫用したりする他者を牽制し、抑制する効果
が付与される。可視マークの場合には、肉眼で見ること
ができ隠しようのない証左を示し得て、他者にその証左
を明示することができ強力な効果を有している。しか
し、かかる可視マークはそれを消し去ることおよび偽造
することもまた容易とし得る課題を有しており、近年は
かかる可視マークに替わって、不可視マークが多用され
種々の手法が提案され、また開発努力がなされている。
かかる、不可視マークの多くの提案において、近年発達
したデジタル情報を用いたものが主流であり、例えば、
特開平10−191017号公報における、輝度の差異
を利用したもの、特定ドットパターンの画像等への重畳
したもの、ドットパターンやドットデジタル情報を画像
上に特定の方式や規則で存在せしめ、その特定の方式や
規則によってのみ読み取り可能とするもの、その特定の
方式や規則を種々変更せしめて特殊な暗号化し不可視化
して画像上または中に記録してなすもの、また画像等を
不正に使用したり、複製せんとする際の機器の特定が容
易になされる工夫等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来知られている、か
かる画像等の上または中に可視または不可視の識別マー
ク等を付してその所有権、起源、信憑性、複製禁止、受
注に関するなどの書誌的事項の記録等を確定さす処方に
おいて、その処方の殆どは紙やフイルム、鉄やアルミや
プラスチック等の板材のように極めて平面性に優れた材
料に付与されており、本発明における主材料である布帛
における表面平面性は、デジタル信号の付与時における
ドット(網点)の大きさに比べて大きく、該デジタル信号
の設定通りの付与が困難である等極めて不具合なもので
ある。従来のかかるデジタル信号による標別記号付与
は、信号発生時おいては特に問題とならないが、その信
号を布帛等に摘要した場合には、その表面平面性によっ
て正確なデジタル信号が付与されず信号としての信頼性
読み取り不正確等に多くの課題を有することになる。
【0004】また、従来のかかるデジタル信号による識
別記号付与は上記したように洗濯することに対する記号
の脱落等はまったく考慮されておらず、本発明における
ように布帛製品に適用した場合には、そのデジタル信号
による付与識別記号は洗濯により消失し、繰り返しての
識別認識が不可能になる場合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来の技
術の抱える課題を解決し、表面平面性によって正確なデ
ジタル信号が付与されず識別記号としての信頼性に欠け
る課題、洗濯により消失し、繰り返しての識別認識が不
可能になる課題等を解決し、そのデジタル信号を利用し
たシステムである。可視コードであるバーコードや記号
は配送システムで使用する際に不可視化する必要のない
ものであって、堂々と製品、商品、包装体に付与し得る
ものであり、これらのバーコードを読み取り、配送シス
テム等に利用されている。本発明は、不可視化すること
の必ずしも必要のないバーコードや記号をも不可視化
し、偽造防止や製造元確認に使用し得るものとして一体
化し電子透かしコードとして布帛上に色彩や画像と共に
形成し、そのコードを管理のためのコードとして利用し
得るシステムを提供せんとするものである。すなわち本
発明は、少なくとも所定の色彩・画像が着色された布帛
着色物に、不可視である電子透かしコードを内在せし
め、該電子透かしコードを読み取り、読み取った電子デ
ータを利用する管理システムであり、また管理システム
が、偽造品検査システム、受発注システム、配送システ
ム、在庫管理システムから選ばれた少なくとも一種以上
を含む管理システムである前記の電子透かしコード内在
布帛着色物を利用したシステムであり、また電子透かし
コード内在布帛着色物における電子透かしコード及び/
又は布帛上に着色された所定色彩・画像が網点集合体で
形成されている前記の電子透かしコード内在布帛着色物
を利用した管理システムであり、更にまた電子透かしコ
ード内在布帛着色物における電子透かしコード及び布帛
上に着色された所定色彩・画像が共に網点集合体で形成
され、電子透かしコード部の網点集合体の網点密度が、
布帛上に着色された所定色彩・画像での網点集合体にお
ける網点密度より高密度である前記の電子透かしコード
内在布帛着色物を利用した管理システムである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のシステムにおいては、色
彩や画像が着色・形成された布帛に電子透かしコード
(暗号化されたデジタルコード)を内在せしめること
で、本来の布帛装飾目的である色彩・画像をまったく損
なうことなく管理用、配送用、在庫管理用等に利用でき
るコードや隠しマークを潜像として形成することで、商
品(テキスタイル製品、アパレル製品、ファッション製
品等)の品質を損なわずに、迅速な種々管理が可能とな
るものである。本発明において、使用される布帛とは、
特に限定されるものではなく、例えば、不織布、織物、
編物等があり、その材質としても限定されるものでな
く、例えば、木綿(コットン)100%及び他繊維との
混紡品、混織品、混編品や、ポリエステル繊維100%
及び他繊維との混紡品、混織品、混編品(ダブルニット
等)、羊毛、絹、ナイロン、等の公知の繊維の100%
及び他繊維との混紡品、混織品、混編品が挙げられる。
布帛製品に着色する場合には、これら製品の中で、袖
部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケット部、ポケッ
ト蓋部等の複数部位から構成される布帛製品(衣服)
の、該複数部位の少なくとも一部位にのみ、着色しても
よくまた全部位に着色してもよいものである。これらの
布帛製品の、袖部、襟部、胴部、左脚部、右脚部、ポケ
ット部、ポケット蓋部等の複数部位から構成される衣服
の、該複数部位の少なくとも一部位が例えばインクジェ
ット方式で着色する部位に使用する布帛については、ポ
リエステル繊維100%及び他繊維との混紡品、混織
品、混編品と木綿(コットン)100%及び他繊維との
混紡品、混織品、混編品とが好ましく,より好ましくは
ポリエステル繊維100%及び他繊維との混紡品、混織
品、混編品である。前記の布帛は、着色の後に起毛処理
や薬剤処理などの表面処理を行い、着色を行った領域を
着色をしない領域と同じ風合いになるように加工等をな
す等の、着色後の後処理や、インクジェット方式で着色
する前に、インクジェットインクの不必要な布帛上での
広がりを防ぐための滲み防止処理等の前処理等や施して
もよいものである。また本発明の布帛は、不織布上に樹
脂コーティングした所謂人口皮革や皮革も含むものであ
る。
【0007】本発明における電子透かしコード内在布帛
着色物としては、前記したように布帛からの衣服でもよ
いし、布帛そのものでもよく、標識タグのような繊維製
品があり、これら布帛製品の形態は限定されるものでは
ない。これら布帛製品の形態の中で特に標識として使用
されるタグがより好ましい形態である。このタグは本発
明における布帛製品以外の布帛製品や皮革製品等に付し
て使用されてもよい。
【0008】本発明における所定色彩・画像の布帛上へ
の着色は、色彩が布帛上に、単一色として前面着色され
たものでもよく、異なる色彩が布帛上に、複数色として
前面着色されたものでもよく、それら単一または複数色
が、布帛上に所定位置のみ部分的に着色されたものでも
よく、写真や絵画などがデジタル化され布帛上に再現さ
れた所謂デジタルプリントしたものでもよい。その布帛
上への所定色彩・画像の着色は、浸染、捺染、糸染、転
写捺染やインクジェット方式染色法等公知の着色技術を
使用できる。好ましくは、電子透かしコードがデジタル
記号として布帛上に形成される場合が好ましい本発明の
趣旨からして、得られた画像が網点集合体であるインク
ジェット方式等のデジタル信号をもって着色しデジタル
記号化する方法(以下、デジタルプリントという)が挙
げられる。デジタルプリントの中でより好ましいインク
ジェット方式で着色するということは、サーマルインク
ジェット方式、ピエゾインクジェット方式、二極偏向方
式、マルチ偏向方式等種々のインクジェット方式の一に
限定されることなくそれらのうちから、適宜選択し採用
したインクジェット方式で着色することであり、またこ
れらのインクジェット方式で特定の柄を、直接衣服構成
部位や布帛に該インクジェット方式で着色(プリント)
してもよく(ダイレクトインクジェットプリント方
式)、またインクジェット方式で得た図柄紙を以って転
写し着色する方式(インクジェット転写方式)で布帛や
衣服構成部位の所定面上に着色してもよいものである
が、布帛上に形成される色彩・画像用の着色方式及び/
又は電子透かしコードが、網点集合体である着色方式で
形成されたものが好ましく、色彩・画像用の着色方式及
び電子透かしコードが、共に網点集合体である着色方式
で形成されたものが更に好ましいものである。これらの
電子透かしコード内在布帛着色物における電子透かしコ
ード付与や色彩・画像用着色付与が、布帛上に形成され
るため、布帛構成の糸条や繊維が交絡、交差、交織編し
ている布帛においては、着色時に紙や板等のように平面
性に欠けるもののため、形成時設定と異なる状態で形成
されることが多い。それは、網点の幾つかは、布帛上の
一平面に形成されず、繊維が交絡、交差、交織編してい
る布帛における凹部やそれを構成する糸条や繊維の隙間
に入り込み、又は着色仕上げ時における水洗や後工程で
脱落する等の課題を布帛故に抱えることになる。このた
めに、特に電子透かしコード内在布帛着色物における電
子透かしコードの形成は、信号としての役目を有するた
めに、より精度を上げる必要があり、本発明において
は、布帛上に形成される色彩・画像用の着色方式及び電
子透かしコードが、共に網点集合体である着色方式で形
成されたものであり、かつ、この電子透かしコード部の
網点密度が色彩・画像用の着色部の網点密度より高密度
であるものが更に好ましいものである
【0009】本発明における、電子透かしコード(不可
視コード)は、布帛上の色彩・画像に対して別に形成さ
れた記号(暗号)であって、厳密な意味での不可視をい
うのではなく、それ自体が人にとって画像として認識さ
れないものであり、色彩としても厳密には布帛上にミク
ロな形で存在していても画像や色彩に埋没した存在であ
ればよい記号(暗号)であり、そのミクロな形(例えば
網点の一)が、布帛上の所定色彩・画像にとって人が肉
眼で見たときに色彩・画像として認識し難いもの(暗
号)であればよいものである。例えばバーコードのよう
に装飾目的の布帛や衣服上の色彩・画像としての意味が
ないものであっても人の肉眼には画像としてはっきり認
識されるものは本発明における電子透かしコード(不可
視コード)とはいわないものであり、反対に虫眼鏡で観
察すれば網点の一として認識されても、布帛上の色彩・
画像全体から見てそれを乱すものでもなく単なる隠し網
点であるようなものは電子透かしコードに含まれるもの
であり、まったく肉眼に見えないもので信号として検知
できるものは当然にこの電子透かしコードに含まれるも
のである。本発明における、電子透かしコードは、上記
したものであればよいが、好ましくは、デジタルプリン
トによって形成された電子透かしコードである。故に暗
号化された電子透かしコードとして形成されたバーコー
ドは当然本発明に含まれるものである。
【0010】本発明における電子透かしコードに使用さ
れる材料としては、前記した不可視コードに該当するも
のであれば、特に限定されないが、好ましい例として
は、布帛や衣服上に形成される色彩・画像に使用した着
色体(染料、顔料等)と色相および/または彩度が異な
りその異なり、その差異が例えば光学的に検知可能であ
る着色体があり、これら着色体の中で反射波長ピークの
異なるものがあり、それらの中には蛍光体染料や顔料、
紫外線励起染料や顔料があり、さらに、赤外線や近赤外
線の吸収体や反射体、磁性粉体、導電性粉体などが挙げ
られる。これらの、電子透かしコード形成材料を、例え
ば必要に応じて、バインダーやビヒクル等と水や溶剤等
の液体媒体に溶解または分散せしめ、着色体媒体となし
この着色体媒体を、布帛や衣服に電子透かしコードとし
て塗布などの手段で形成する。この電子透かしコード
(不可視コード)の形成は、手段として特に限定されな
いが、好ましくはインクジェット方式等の網点集合体で
あるデジタルプリントで形成する方法である。
【0011】前記の、好ましい材料に挙げた例でなくと
も、本発明の趣旨に沿う電子透かしコード(不可視コー
ド)が形成し得るものであれば本発明に使用可能であ
り、例えば、布帛や衣服上に色彩や画像を形成するに使
用した着色体(染料、顔料等)と同一の材料を使用し
て、その形成時に、暗号化し、装飾用に形成されている
色彩や画像に潜像となり、電子透かしコードとなるもの
が挙げられる。本発明においては、前記した色彩・画像
が着色された布帛着色物における着色が、色彩・画像の
着色と電子透かしコードの形成が共にデジタルプリント
で形成されたもの、色彩・画像の着色と不可視コードの
形成の少なくとも一方がデジタルプリントで形成された
ものが好ましい。これらの電子透かしコードの形成材料
は、少なくとも布帛上に形成された装飾用の色彩や画像
に使用されている着色材と同等以上の耐洗濯性、耐磨耗
性、耐日光堅牢度性が必要である。本発明におけるこれ
らの電子透かしコードは、布帛や衣服のいずれの位置に
形成されたものであってもよいが、該電子透かしコード
(不可視コード)の検知や読み取りのためには布帛や衣
服の特定部位に限定して形成したほうが好ましい。
【0012】電子透かしコード(不可視コード)の検知
や読み取りは、該コードが布帛であるが故の表面凹凸に
形成されているため、特にデジタル信号の場合は布帛上
に形成する前の信号と、形成され検知する時の記号が必
ずしも同一信号・記号と読み取り難く、補正や訂正処理
を施さないで検知することが困難な場合が多いが、検知
時に読み取られた(検知された)記号を補正や訂正処理
を施して元の信号に戻すことで可能となる。この記号の
補正や訂正の処理のためのソフト等は特に限定されず、
使用した電子透かしコード形成材料や電子透かしコード
の形成方式によって適宜選択使用すればよい。この布帛
であるが故の暗号化信号・記号の疎化による課題は、逆
に電子透かしコード(暗号化記号)などの目障りな支障
の解消に役立つ効果があり、かつこの電子透かしコード
を読み取ることで、受発注システム、在庫管理システ
ム、製品配送システム等に迅速かつ効果的に利用するこ
とができる。本発明における、少なくとも所定色彩・画
像が着色された布帛着色物であって、該布帛着色物が不
可視デジタル情報である電子透かしコードを内在せし
め、その電子透かしコードで標識されていることを特徴
とする電子透かしコード内在布帛着色物の形態として
は、特に限定されないが、衣服や雑貨品に識別材として
付されブランド表示や品質表示などに供される標識タグ
が好ましい例として挙げられる。本発明においては、本
発明の電子透かしコード内在布帛着色物に可視コードの
バーコードや記号等を別に付して使用してもよい。
【0013】実施例を下記するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。 *実施例1 M寸法ティーシャツの襟部位、左袖部位、右袖部位、胴
部位、ポケット部位を、ポリエステル100%使用糸と木
綿100%使用糸を用いて表ポリエステル100%使用糸、裏
木綿100%使用糸となるように混編してダブルニット布
帛とし、この白色無地の布帛を用いてそれぞれ縫製し、
縫合しM寸法ティーシャツとなした。「一面の芝生が生
え揃う上に白い入道雲の浮かぶ青空が広がる景色」の写
真を、スキャナーで取り込み、該取り込み画像を、イン
クジェットプリントで特定のポリエステル分散染料を使
用して、転写紙にプリントし、この転写紙をもって、温
度、圧力をかけて転写し、用意したM寸法ティーシャツ
に「一面の芝生が生え揃う上に白い入道雲の浮かぶ青空
が広がる景色」画像をプリントし、その後、芝生部分の
一部に青色蛍光染料で、一走査線上の平均20画素に一
となるように記号「20011121AYNF025」を上記画
像形成と同じようにして形成(着色)した。形成した電
子透かしコード(記号「20011121AYNF025」)
は、殆ど色彩として、画像として顕在化せず肉眼では認
識し難く、色彩・画像としての「一面の芝生が生え揃う
上に白い入道雲の浮かぶ青空が広がる景色」が極めて精
細に再現されていた。この電子透かしコード(記号「20
011121AYNF025」)は、光学的検知手段で検知し
たが、信号はプリント前の設定した信号とは異なり、設
定時信号の読み取りだけでは認知し難いものであった
が、補正処理を施すことで記号「20011121AYNF02
5」を正確に再生することができた。このデジタルプリ
ントされたM寸法ティーシャツを5回家庭による洗濯に
準じた洗濯処理を行い耐洗濯性をテストしたが、色彩・
画像としての「一面の芝生が生え揃う上に白い入道雲の
浮かぶ青空が広がる景色」の装飾性および潜像としての
電子透かしコード(不可視化記号)の補正後の読み取り
性も変化がなかった。この潜在像「20011121AYNF0
25」は第三者の偽造の防止等に対し有効である。該実
施例作製M寸法ティーシャツと、電子透かしコードを形
成しない以外はまったく該実施例と同様に作製したM寸
法ティーシャツとは、外見上は区別がつかないが、前者
と後者とを20枚ずつ混ぜて、電子透かしコード部位を
特定波長域のみ検知し得る検知機を通し、該電子透かし
コードを読み取ることで、完全に前者と後者とを区別す
ることができた。また、受注データの管理及び配送管
理、在庫管理にも有効に利用することができ、これらの
管理に対しては、この着色されたM寸法ティーシャツ
に、他のタグや記号を更に付加する必要のないものであ
った。
【0014】*実施例2 ポリエステル100%使用糸で標識用織物に織り上げた布
帛を用い、この白色無地の布帛を浸染方式で濃い茶色に
なるように染色した。この染色済み布帛に濃緑色刺繍に
より、文字「U@M」を多数の3cm×8cmの長方形
毎にその中央部の1cm×3cm大きさの中に形成し、
この長方形の中央部に形成された文字「U@M」の下3
mm位置に該記号に沿うようにして電子透かしコード
(暗号化記号)をデジタルプリント(ダイレクトインク
ジェットプリント方式)で紺色ポリエステル分散染料を
使用して実施例1と同じように画素間隔を使用しかつ網
点密度を2倍にして形成した。得られた多数の同一刺繍
記号と電子透かしコードとがプリントされた3cm×8
cmの長方形を裁断し端部の「まつり」処理をして、衣
服用の標識タグを製作した。 電子透かしコード(暗号
化した記号「200112UM265」)は、殆ど色彩
として、画像として顕在化せず肉眼では認識し難く、標
識としての濃緑色刺繍と地色の茶色のみが認識されるも
のであった。この電子透かしコード(暗号化された記号
「200112UM265」)は、光学的検知手段で検
知したが、信号はプリント前の設定した信号とは異な
り、設定時信号の逆処理だけでは認知がし難いものであ
ったが、補正処理を施すことで記号「200112UM
265」を正確に再生することができ、このデジタルプ
リントされた標識タグをワイシャツの襟部に縫い付け、
このワイシャツを5回、家庭による洗濯に準じた洗濯処
理を行い耐洗濯性をテストしたが、該標識タグの潜像と
しての電子透かしコード(不可視化記号)の補正後の読
み取り性も変化がなかった。この電子透かしコード
(「200112UM265」)は、実施例1と同じよ
うに標識タグ部を読み取り検知することで、該実施例製
品と、電子透かしコードを形成しない以外は該実施例で
の作製標識タグと同じように作製した標識タグを付した
ワイシャツとを、完全に区別することができ、第三者の
偽造の防止等に対し有効であり、かつワイシャツの在庫
管理に有効に利用することができ、この管理に対して
は、このワイシャツに、他のタグや記号を更に付加する
必要のないものであった。
【0015】*実施例3 ポリエステル100%使用糸で標識用織物に織り上げた布
帛を用い、この白色無地の布帛を浸染方式で濃い朱色に
なるように染色した。この染色済み布帛に記号「U@
M」を濃紺色ポリエステル分散染料で、多数の3cm×
8cmの長方形毎にその中央部に1cm×3cm大きさ
でデジタルプリント(ダイレクトインクジェットプリン
ト方式)で形成し、この長方形の中央部に形成された記
号「U@M」の下3mm位置に該記号に沿うようにして
電子透かしコード(暗号化信号)をデジタルプリント
(ダイレクトインクジェットプリント方式)で黄色にな
るように形成するようにしてプリントする。電子透かし
コードは「200112UMS」の記号であり、検知で
きるように実施例1と同様にして処理したものである。
得られた多数の同一記号と電子透かしコード(暗号化信
号)がプリントされた3cm×8cmの長方形を裁断し
端部の「まつり」処理をして、衣服用の標識タグを製作
した。「200112UMS」は、殆ど色彩として、画
像として顕在化せず肉眼では認識し難く、標識記号とし
ての濃紺色と地色の朱色のみが認識されるものであっ
た。電子透かしコード「200112UMS」は、光学
的検知手段で検知することで電子透かしコード(暗号化
信号)「200112UMS」を正確に再生、読み取り
することができた。このデジタルプリントされた標識タ
グをワイシャツの襟部に縫い付け、このワイシャツを5
回、家庭による洗濯に準じた洗濯処理を行い耐洗濯性を
テストしたが、該標識タグの潜像としての電子透かしコ
ード(暗号化信号である不可視化記号)の読み取り性も
変化がなかった。この電子透かしコード「200112
UMS」は、実施例1と同じように標識タグ部を読み取
り検知することで、該実施例製品と、電子透かしコード
を形成しない以外は該実施例での作製標識タグと同じよ
うに作製した標識タグを付したワイシャツとを、完全に
区別することができ、第三者の偽造の防止等に対し有効
であり、かつワイシャツの在庫管理に有効に利用するこ
とができ、この管理に対しては、このワイシャツに、他
のタグや記号を更に付加する必要のないものであった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、極めて簡便に、不可視
コードであって検知可能である、電子透かしコードを認
識体として、布帛や衣服上に形成された装飾用の色彩や
画像の鮮明さや色相などを損なうことなく、標識タグや
衣服に付与し得ることができ、偽造防止、所有権、起
源、信憑性、受注に関するなどの書誌的事項の記録等を
確定さすことができかつこの電子透かしコードを利用す
ることで、偽造品検査、受注データの管理及び配送管
理、在庫管理にも有効に利用することができる等の多数
の用途に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B154 AA02 AA07 AA18 AB20 AB31 BA09 BD01 CA35 DA30 5B057 AA18 BA02 CA01 CA07 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CE08 DA02 DA12 DB02 DB06 DB09 DC36 5C076 AA14 BA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも所定の色彩・画像が着色され
    た布帛着色物に、不可視である電子透かしコードを内在
    せしめ、該電子透かしコードを読み取り、読み取った電
    子データを利用する管理システム。
  2. 【請求項2】 管理システムが、偽造品検査システム、
    受発注システム、配送システム、在庫管理システムから
    選ばれた少なくとも一種以上を含むシステムである請求
    項1記載の電子透かしコード内在布帛着色物を利用した
    管理システム。
  3. 【請求項3】 電子透かしコード内在布帛着色物におけ
    る電子透かしコード及び/又は布帛上に着色された所定
    色彩・画像が網点集合体で形成されている請求項1およ
    び2記載の電子透かしコード内在布帛着色物を利用した
    管理システム。
  4. 【請求項4】 電子透かしコード内在布帛着色物におけ
    る電子透かしコード及び布帛上に着色された所定色彩・
    画像が共に網点集合体で形成され、電子透かしコード部
    の網点集合体の網点密度が、布帛上に着色された所定色
    彩・画像での網点集合体における網点密度より高密度で
    ある請求項3記載の電子透かしコード内在布帛着色物を
    利用した管理システム。
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