JP2003118951A - 避難装置 - Google Patents

避難装置

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JP2003118951A
JP2003118951A JP2001319254A JP2001319254A JP2003118951A JP 2003118951 A JP2003118951 A JP 2003118951A JP 2001319254 A JP2001319254 A JP 2001319254A JP 2001319254 A JP2001319254 A JP 2001319254A JP 2003118951 A JP2003118951 A JP 2003118951A
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gondola
building
hydraulic cylinder
floor position
evacuation
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Shunji Maeda
俊二 前田
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SHIROTA TEKKO KK
Original Assignee
SHIROTA TEKKO KK
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62BDEVICES, APPARATUS OR METHODS FOR LIFE-SAVING
    • A62B1/00Devices for lowering persons from buildings or the like
    • A62B1/02Devices for lowering persons from buildings or the like by making use of rescue cages, bags, or the like

Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右一対のゴンドラを交互に昇降させる機構
に構造が比較的簡単な油圧シリンダや索条、案内車等を
用い、装置自体の構造の簡略化及びコスト低減を図れる
ようにする。 【解決手段】 数階建ての建物1に設けた避難路3に上
階位置と下階位置とに亘って昇降可能に配設され、介護
を必要とする避難者を介護者と一緒に車椅子ごと又はス
トレッチャーごと乗せることができる左右一対のゴンド
ラ5と、下階位置に起立姿勢で配置され、連通管6によ
り連通状に連結されて交互に伸縮動作する左右一対の油
圧シリンダ7と、各油圧シリンダ7のロッド7aの上端
部に夫々回転自在に設けられた案内車8と、各案内車8
に掛けられ、両端部がゴンドラ5及び油圧シリンダ7に
夫々連結された索条9と、連通管6に介設され、作動油
の流量を制御する流量制御弁10とから成り、火災等の
緊急避難時に左右のゴンドラ5を油圧シリンダ7や索条
9、案内車8を介して交互に昇降動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、数階建ての介護施
設や病院、個人住宅等の建物に設置され、火災等の緊急
避難時に健常者は勿論のこと、身体障害者や老人、病人
等のように介護を必要とする避難者を上階から下階(地
上)へ安全に避難させることができるようにした避難装
置に係り、特に、介護を必要とする避難者を介護者と一
緒に車椅子ごと又はストレッチャーごと乗せることがで
きる交互に昇降可能な左右一対のゴンドラを備えたツル
ベ式の避難装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のツルベ式の避難装置とし
ては、例えば図6に示す構造のものが知られている。即
ち、前記避難装置は、介護を必要とする避難者を介護者
と一緒に車椅子ごと又はストレッチャーごと乗せること
ができる左右一対のゴンドラ20と、左右のゴンドラ2
0を交互に昇降可能に吊り下げる調速機用ロープ21及
び複数の滑車22と、調速機用ロープ21の一部分が巻
き回されて左右のゴンドラ20の降下速度を制御する調
速機23と、避難者等がゴンドラ20に乗り込むまでゴ
ンドラ20を上階の位置に止めておくゴンドラ着脱機構
24等から構成されており、火災等の緊急避難時に避難
者等が上階位置にあるゴンドラ20に乗り込み、操作ハ
ンドル24aを操作してゴンドラ着脱機構24を解除す
ると、避難者等の乗り込んだゴンドラ20が調速機23
及び調速機用ロープ21により上階位置から下階位置へ
緩やかに降下すると共に、下階位置にある空のゴンドラ
20が上階位置へ上昇するようになっている。又、ゴン
ドラ20の降下速度を制御する調速機23には、荷重に
よる降下速度の変動範囲を小さくするため、油圧で降下
速度を制御する油圧制御方式の調速機23が使用されて
いる。この調速機23は、詳細な図面は省略している
が、ギヤポンプの軸に嵌着したプーリーに調速機用ロー
プ21の一部分が巻き回されていると共に、ギヤポンプ
のバイパス路に油流量測定用の固定オリフィス及び圧力
補償型流量制御弁を設けたものであり、圧力補償型流量
制御弁により油流量を制御することによって、ギヤポン
プの軸に荷重変動が起こっても、ギヤポンプの回転数
(即ち、ゴンドラ20の降下速度)が略一定に保たれる
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のツルベ式の避難装置に於いては、構造が複雑な油圧
制御方式の調速機23を使用しているうえ、避難装置自
体に様々な機構や装置(例えば、下階位置(地上)に着
いたゴンドラ20から避難者が脱出したかどうかを確認
する避難未完了確認機構25、乗り込み口に設けたガー
ドフェンス26を自動的に開閉するガードフェンス開閉
機構27、下階位置にゴンドラ20が着いたときにゴン
ドラ20に設けた出口フェンス28を自動的に開放する
避難階脱出用機構29、ゴンドラ20の着脱状態の確認
やゴンドラ20に掛かる荷重の確認等を行ってそれらを
表示する安全確認表示装置30等)が数多く組み込まれ
ているため、避難装置全体の構造が極めて複雑なものに
なり、コストの大幅な高騰を招くと云う問題があった。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は左右一対のゴンドラを交互
に昇降させる機構に構造が比較的簡単な油圧シリンダや
索条、案内車等を用い、装置自体の構造の簡略化及びコ
スト低減を図れるようにした避難装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の発明は、数階建ての建物に設け
た避難路に上階位置と下階位置とに亘って昇降可能に配
設され、介護を必要とする避難者を介護者と一緒に車椅
子ごと又はストレッチャーごと乗せることができる左右
一対のゴンドラと、下階位置に起立姿勢で配置され、連
通管により連通状に連結されて交互に伸縮動作する左右
一対の油圧シリンダと、各油圧シリンダのロッドの上端
部に夫々回転自在に設けられた案内車と、各案内車に掛
けられ、両端部がゴンドラ及び油圧シリンダに夫々連結
された索条と、連通管に介設され、一方の油圧シリンダ
から他方の油圧シリンダへ流れる作動油の流量を制御す
る流量制御弁とから成り、避難者等が上階位置にあるゴ
ンドラに乗り込んだときに、ゴンドラに掛かる避難者等
の荷重により伸長状態の油圧シリンダが短縮動作して避
難者等の乗り込んだゴンドラを上階位置から下階位置へ
緩やかに降下させると共に、伸長状態の油圧シリンダか
ら流れ込んで来る作動油により短縮状態の油圧シリンダ
が伸長動作して下階位置にある空のゴンドラを上階位置
へ上昇させるように構成したことに特徴がある。
【0006】本発明の請求項2の発明は、各ゴンドラと
建物の上階位置との間に、各ゴンドラを上階位置に静止
状態で保持する係止手段を夫々設けたことに特徴があ
る。
【0007】本発明の請求項3の発明は、下階位置の床
面又は各ゴンドラの下部に、ゴンドラの着地時の衝撃を
緩和する緩衝手段を設けたことに特徴がある。
【0008】本発明の請求項4の発明は、建物のベラン
ダの外側近傍位置に避難路を設け、ベランダの外側近傍
位置で左右のゴンドラを交互に昇降動させるようにした
ことに特徴がある。
【0009】本発明の請求項5の発明は、左右のゴンド
ラ間で且つ下階位置に左右の油圧シリンダを配設し、各
ゴンドラの建物側を向く側壁に入口用扉を設けると共
に、各ゴンドラの建物と反対側を向く側壁に出口用扉を
設けたことに特徴がある。
【0010】本発明の請求項6の発明は、建物のベラン
ダの外側近傍位置に塔状の建築物を建ててその内部空間
を避難路とし、搭状の建築物のベランダに対向する側壁
上部にベランダから避難路へ通じる避難口を設けると共
に、塔状の建築物の側壁下部に避難路から建築物の外部
へ通じる脱出口を設け、塔状の建築物内で左右のゴンド
ラを交互に昇降動させるようにしたことに特徴がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1乃至図5は本発明の実
施の形態に係る避難装置を示し、当該避難装置は、数階
建ての介護施設や病院、個人住宅等の建物1のベランダ
2の外側近傍位置に設置されており、火災等の緊急避難
時に健常者は勿論のこと、身体障害者や老人、病人等の
ように介護を必要とする避難者を介護者と一緒に車椅子
ごと又はストレッチャーごと上階(2階)から下階(1
階又は地上)へ安全に避難させることができるようにな
っている。
【0012】即ち、前記避難装置は、数階建ての建物1
に近接して建てられ、避難路3を形成する塔状の建築物
4と、避難路3に昇降可能に配設され、介護を必要とす
る避難者を介護者と一緒に車椅子ごと又はストレッチャ
ーごと乗せることができる左右一対のゴンドラ5と、下
階位置に起立姿勢で配置され、連通管6により連通状に
連結されて交互に伸縮動作する左右一対の油圧シリンダ
7と、各油圧シリンダ7のロッド7aの上端部に夫々回
転自在に設けられた案内車8と、各案内車8に掛けら
れ、両端部がゴンドラ5及び油圧シリンダ7に夫々連結
された索条9と、連通管6に介設され、一方の油圧シリ
ンダ7から他方の油圧シリンダ7へ流れる作動油の流量
を制御する流量制御弁10と、左右のゴンドラ5を上階
位置に静止状態で保持する係止手段11と、左右のゴン
ドラ5の着地時に於ける衝撃を緩和する緩衝手段12と
から成り、火災等の緊急避難時に介護を必要とする避難
者が介護者と一緒に車椅子ごと又はストレッチャーごと
上階位置にあるゴンドラ5に乗り込むと、ゴンドラ5に
掛かる避難者等の荷重により伸長状態の油圧シリンダ7
が短縮動作して避難者等の乗り込んだゴンドラ5を上階
位置から下階位置へ緩やかに降下させると共に、伸長状
態の油圧シリンダ7から流れ込んで来る作動油により短
縮状態の油圧シリンダ7が伸長動作して下階位置にある
空のゴンドラ5を上階位置へ上昇させるように構成され
ている。
【0013】具体的には、前記塔状の建築物4は、建物
1のベランダ2の外側近傍位置に建てられており、その
内部空間が避難路3となっている。この塔状の建築物4
は、介護施設等の建物1と略同じ高さに形成されてい
る。更に、塔状の建築物4のベランダ2に対向する側壁
上部には、ベランダ2から避難路3へ通じる避難口4a
が、又、塔状の建築物4の側壁下部には、避難路3から
建築物4の外部(地上)へ通じる脱出口4bが夫々設け
られている。これら避難口4a及び脱出口4bは、塔状
の建築物4の側壁上部及び側壁下部に夫々前後方向(図
4の左右方向)へ回動自在に取り付けた避難口用扉4c
及び脱出口用扉4dにより開閉されるようになってい
る。
【0014】前記左右のゴンドラ5は、底壁及び前後左
右の側壁により上方が開放された箱状に夫々形成されて
おり、塔状の建築物4の避難路3に配設した複数本の棒
状のガイド体13に昇降可能に支持されている。ガイド
体13は、両ゴンドラ5の周囲に四本ずつ鉛直姿勢で配
置されており、上端部が塔状の建築物4の天井壁に固定
されていると共に、下端部が塔状の建築物4内の床面1
4に形成した凹所14a内に固定されている。又、各ゴ
ンドラ5の建物1側を向く側壁には、塔状の建築物4の
避難口4aに対向し得る板状の入口用扉5aが開閉自在
に設けられていると共に、各ゴンドラ5の建物1と反対
側を向く側壁には、塔状の建築物4の脱出口4bに対向
し得る板状の出口用扉5bが開閉自在に設けられてお
り、これら入口用扉5a及び出口用扉5bは、閉じた状
態に於いてはゴンドラ5の側壁として機能するようにな
っている。尚、各ゴンドラ5の大きさは、介護を必要と
する避難者を介護者と一緒に車椅子ごと又はストレッチ
ャーごと乗せることができるように設定されている。
又、各ゴンドラ5の左右の側壁は、柵状に夫々形成され
ている。
【0015】そして、前記左右のゴンドラ5は、後述す
る左右一対の油圧シリンダ7に案内車8及び索条9を介
して連動連結されており、塔状の建築物4の避難口4a
に対向する上階位置(ゴンドラ5の底壁が建物1の2階
のベランダ床面と面一なる位置)と塔状の建築物4の脱
出口4bに対向する下階位置(ゴンドラ5の底壁が塔状
の建築物4内の床面14と面一になる位置)とに亘って
交互に昇降動するようになっている。
【0016】即ち、左右の油圧シリンダ7は、左右のゴ
ンドラ5間で且つ塔状の建築物4内の床面14にロッド
7aが上を向く起立姿勢で配置されており、各油圧シリ
ンダ7のシリンダチューブ7bの下端部同士が連通管6
により連通状に連結されていると共に、一方の油圧シリ
ンダ7が伸長状態で且つ他方の油圧シリンダ7が短縮状
態になっている。従って、左右の油圧シリンダ7は、一
方の油圧シリンダ7(伸長状態の油圧シリンダ7)から
連通管6を介して他方の油圧シリンダ7(短縮状態の油
圧シリンダ7)へ作動油が流れることによって、交互に
伸縮動作することになる。又、左右の油圧シリンダ7を
連結する連通管6には、一方の油圧シリンダ7(伸長状
態の油圧シリンダ7)から他方の油圧シリンダ7(短縮
状態の油圧シリンダ7)へ流れる作動油の流量を制御す
る流量制御弁10が介設されている。この流量制御弁1
0には、手動式の圧力補償型の流量制御弁10や圧力補
償なしの流量制御弁10が使用されている。更に、左右
の油圧シリンダ7のロッド7a上端部には、スプロケッ
トから成る案内車8が夫々回転自在に設けられている。
これら各案内車8には、チェーンから成る索条9の一部
分が夫々掛けられている。各索条9の一端部は、ゴンド
ラ5の柵状の側壁上端部に連結され、各索条9の他端部
は、油圧シリンダ7のシリンダチューブ7bの上端部に
連結されている。
【0017】このように、左右のゴンドラ5と左右の油
圧シリンダ7が案内車8及び索条9を介して夫々連動連
結されているため、伸長状態になっている油圧シリンダ
7に連動連結されているゴンドラ5は、伸長状態の油圧
シリンダ7が短縮するときに油圧シリンダ7の短縮に伴
って降下し、又、短縮状態になっている油圧シリンダ7
に連動連結されているゴンドラ5は、短縮状態の油圧シ
リンダ7が伸長するときに油圧シリンダ7の伸長に伴っ
て上昇することになる。
【0018】尚、左右の油圧シリンダ7のストローク及
び索条9の長さは、左右のゴンドラ5を塔状の建築物4
の避難口4aに対向する上階位置と塔状の建築物4の脱
出口4bに対向する下階位置とに亘って昇降させること
ができるように設定されている。又、左右のゴンドラ5
の降下速度は、予め流量制御弁10を制御して連通管6
内を流れる作動油の流量を変えることによって調整され
ており、左右のゴンドラ5に乗り込んだ避難者等が安全
に降下できる速度に設定されている。
【0019】前記係止手段11は、避難者等がゴンドラ
5に乗り込むまでゴンドラ5を上階位置に静止状態で保
持するものであり、建物1のベランダ2の床面に立設さ
れ、塔状の建築物4の各避難口4aに位置する支柱11
aと、各ゴンドラ5に前後方向(図4の左右方向)へ回
動自在に設けられ、各支柱11aに夫々着脱自在に係止
される係止爪を備えた操作レバー11bとから成り、ゴ
ンドラ5が上階位置にある状態で操作レバー11bを支
柱11aへ係止させることによって、ゴンドラ5を上階
位置に静止状態で保持させることができ、又、ゴンドラ
5内に乗り込んだ避難者等が操作レバー11bを回動さ
せて支柱11aとの係止を外すことによって、ゴンドラ
5を降下させることができるようになっている。尚、操
作レバー11bは、スプリング(図示省略)により支柱
11a側へ常時附勢されており、ゴンドラ5が上昇して
上階位置へ近づいて来たときには支柱11aの外側面を
支柱11aに沿って摺動し、ゴンドラ5が上階位置へ完
全に上昇したら、自動的に支柱11aへ係止されるよう
になっている。
【0020】前記緩衝手段12は、左右のゴンドラ5が
上階位置から下階位置へ降下するときにゴンドラ5の着
地時に於ける衝撃を緩和するものであり、塔状の建築物
4内の床面14に形成した凹所14a内にガイド体13
の下端部を取り巻くように配設されたコイルスプリング
12aと、コイルスプリング12aの上方に位置してガ
イド体13に上下動可能に貫入され、ゴンドラ5の底壁
に当接するリング板12bとから成り、ゴンドラ5が降
下してその底壁がリング板12bに当接したときに、コ
イルスプリング12aの弾性を利用してゴンドラ5の着
地時の衝撃を吸収するようになっている。
【0021】次に、火災等の緊急避難時に上述した避難
装置を用いて避難する場合について説明する。介護施設
等の建物1で火災が発生した場合、介護者は、先ず自力
で避難することができない身体障害者や老人等の避難者
を車椅子に乗せ、避難装置を設置しているベランダ2に
出る。
【0022】次に、介護者は、塔状の建築物4の避難口
用扉4cを開け、上階位置に静止状態で保持されている
ゴンドラ5の入口用扉5aを開放し、避難者と一緒に車
椅子ごとゴンドラ5内に乗り込んで入口用扉5aを閉め
る。このとき、上階位置にあるゴンドラ5は、係止手段
11により上階位置に静止状態で保持されているため、
介護者等がゴンドラ5内に乗り込んでも、ゴンドラ5が
勝手に降下すると云うことがない。
【0023】その後、介護者は、係止手段11の操作レ
バー11bを弾性体の附勢力に抗して手前側へ回動させ
て支柱11aとの係止状態を解除する。そうすると、介
護者及び避難者が乗り込んだ上階位置にあるゴンドラ5
は、避難者等の荷重により上階位置から下階位置へ向か
って降下し、又、下階位置にある空のゴンドラ5は、下
階位置から上階位置へ向かって上昇する。
【0024】即ち、この避難装置に於いては、左右のゴ
ンドラ5と左右の油圧シリンダ7とが索条9及び案内車
8を介して夫々連動連結され、且つ伸長状態の油圧シリ
ンダ7と短縮状態の油圧シリンダ7とが連通管6を介し
て連通されているため、上階位置にあるゴンドラ5に掛
かる避難者等の荷重により伸長状態の油圧シリンダ7が
短縮動作し、避難者等の乗り込んだゴンドラ5を上階位
置から下階位置へ降下させると共に、伸長状態の油圧シ
リンダ7から連通管6を介して流れ込んで来る作動油に
より短縮状態の油圧シリンダ7が伸長動作し、下階位置
にある空のゴンドラ5を下階位置から上階位置へ上昇さ
せる。このとき、伸長状態の油圧シリンダ7内の作動油
が流量制御弁10を介設した連通管6を介して短縮状態
の油圧シリンダ7へ流れ込むため、伸長状態の油圧シリ
ンダ7はゆっくりと短縮動作することになる。その結
果、短縮動作する油圧シリンダ7に連動連結されたゴン
ドラ5は、ゆっくりと上階位置から下階位置へ降下し、
ゴンドラ5内に乗り込んでいる避難者等の安全性が確保
されることになる。又、避難者は、ゴンドラ5内に車椅
子ごと乗り込んでいるため、ゴンドラ5の降下中に避難
者等が転落したり、不安感を覚えたり、身体に苦痛を感
じたりすると云うことがない。更に、左右のゴンドラ5
の降下・上昇中に避難者等が乗り込んでいるゴンドラ5
と空のゴンドラ5が途中で行き違いになるが、両ゴンド
ラ5はガイド体13に昇降自在に支持されていため、両
ゴンドラ5が行き違いになるときにお互いに衝突するの
を防止することができ、両ゴンドラ5は良好且つ円滑に
降下若しくは上昇することになる。
【0025】そして、避難者等が乗り込んだゴンドラ5
が下階位置まで降下したら、介護者は、ゴンドラ5の出
口用扉5bと塔状の建築物4の脱出口用扉4dを夫々開
放して脱出口4bから建物1の外部(地上)へ素早く避
難する。尚、ゴンドラ5は、下階位置へ降下したときに
塔状の建築物4内の床面14に設けた緩衝手段12によ
り着地時の衝撃が緩和され、着地時に大きなショックを
受けると云うことがない。
【0026】一方、空のゴンドラ5が下階位置から上階
位置へ上昇したら、建物1の上階に残っている避難者や
介護者等は、上階位置にある空のゴンドラ5に乗り込
み、上述した手順により建物1の外部へ避難する。この
ように、この避難装置は、一方のゴンドラ5が上昇する
ときに他方のゴンドラ5が降下するツルベ式になってい
るため、避難者が多数いる場合でも交互に降下・上昇す
るゴンドラ5によって全員が素早く避難することができ
る。
【0027】尚、上記実施の形態に於いては、各ゴンド
ラ5の左右の側壁を柵状に形成し、入口用扉5a及び出
口用扉5bを板状に形成するようにしたが、他の実施の
形態に於いては、各ゴンドラ5の左右の側壁を板状又は
金網状とし、入口用扉5a及び出口用扉5bを柵状又は
金網状としても良い。
【0028】上記実施の形態に於いては、案内車8にス
プロケットを、又、索条9にチェーンを夫々使用するよ
うにしたが、他の実施の形態に於いては、案内車8にプ
ーリーを使用し、索条9にワイヤロープを使用するよう
にしても良い。
【0029】上記実施の形態に於いては、緩衝手段12
をコイルスプリング12a及びリング板12bにより構
成したが、他の実施の形態に於いては、緩衝手段12を
空気圧を利用したダンパや油圧を利用したダンパ、ゴム
を利用したダンパにより構成しても良い。又、上記実施
の形態に於いては、塔状の建築物4内の床面14に緩衝
手段12を設けるようにしたが、他の実施の形態に於い
ては、各ゴンドラ5の下部に緩衝手段12を設けるよう
にしても良い。
【0030】上記実施の形態に於いては、各ゴンドラ5
の入口用扉5a及び出口用扉5bと塔状の建築物4の避
難口用扉4c及び脱出口用扉4dとを回動式の扉とした
が、他の実施の形態に於いては、各ゴンドラ5の入口用
扉5a及び出口用扉5bと塔状の建築物4の避難口用扉
4c及び脱出口用扉4dとをスライド式の扉やシャッタ
ー式の扉としても良い。
【0031】上記実施の形態に於いては、建物1のベラ
ンダ2近傍位置に避難路3を形成する塔状の建築物4を
建て、その内部にゴンドラ5や油圧シリンダ7等を収納
するようにしたが、他の実施の形態に於いては、塔状の
建築物4を省略するようにしても良い。
【0032】上記実施の形態に於いては、左右のゴンド
ラ5を建物1の2階と1階との間で昇降動させるように
したが、他の実施の形態に於いては、左右のゴンドラ5
を建物1の3階と1階との間で昇降動させるようにして
も良い。
【0033】上記実施の形態に於いては、建物1のベラ
ンダ2の外側近傍位置に避難路3を形成し、建物1の外
側に形成した避難路3にゴンドラ5や油圧シリンダ7等
を配設するようにしたが、他の実施の形態に於いては、
建物1内に上階から下階へ通じる避難路3を形成し、こ
の避難路3にゴンドラ5や油圧シリンダ7等を配設する
ようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の請求項1の避難装置は、構造が比較的簡単な油圧シ
リンダや索条、案内車等を用いて左右一対のゴンドラを
交互に昇降動させるようにしているため、冒頭で述べた
調速機等を用いた避難装置に比較して装置全体の構造が
簡単になり、大幅なコスト低減を図れる。又、本発明の
請求項1の避難装置は、油圧シリンダのロッドの上端部
に案内車を取り付け、この案内車に掛けられる索条の一
端をゴンドラに連結すると共に、索条の他端を油圧シリ
ンダに連結するようにしているため、油圧シリンダの縦
方向の長さを上階から階下の間の高さに対して約1/2
の長さに短くすることができる。即ち、本発明の避難装
置は、ストロークの短い油圧シリンダでゴンドラを上階
位置と下階位置とに亘って確実且つ良好に昇降動させる
ことができ、ゴンドラの昇降ストロークが長くても、短
い油圧シリンダで対処することができる。更に、本発明
の請求項1の避難装置は、左右一対の油圧ピストンを連
通管で連通し、この連通管に一方の油圧用ピストンから
他方の油圧用ピストンへ流れる作動油の流量を制御する
流量制御弁を介設しているため、流量制御弁で作動油の
流量を制御することによって、ゴンドラの降下速度を調
整でき、避難者の身体状態に適した降下速度でゴンドラ
を安全に降下させることができる。
【0035】本発明の請求項2乃至請求項6の避難装置
は、上記効果に加えて更に次のような効果を奏すること
ができる。即ち、本発明の請求項2の避難装置は、左右
のゴンドラを上階位置に静止状態で保持するための係止
手段を備えているため、避難者等が上階のゴンドラに安
全に乗り込むことができ、又、乗り込んだ後には係止手
段の係止状態を解除して速やかにゴンドラを降下するこ
とができる。本発明の請求項3の避難装置は、下階位置
の床面又は各ゴンドラの下部にゴンドラの着地時に於け
る衝撃を緩和する緩衝手段を設けているため、ゴンドラ
の着地時にゴンドラに乗り込んでいる人が衝撃を受ける
ことがなく、より一層安全に避難することができる。本
発明の請求項4の避難装置は、数階建ての建物のベラン
ダ近傍位置に避難路を設け、ベランダの外側近傍位置で
左右のゴンドラを交互に昇降動させるようにしているた
め、避難者は最も迅速且つ安全に避難することが可能な
ベランダから建物の外部へ脱出することができる。本発
明の請求項5の避難装置は、左右一対のゴンドラ間に油
圧シリンダを配置し、各ゴンドラの建物側を向く側壁に
入口用扉を設けると共に、各ゴンドラの建物と反対側を
向く側壁に出口用扉を設けているため、建築物の前後位
置で乗り込み・脱出ができ、建築物に於ける省スペース
化を図ることができる。本発明の請求項6の避難装置
は、数階建ての建物のベランダ近傍位置に避難口及び脱
出口を形成した塔状の建築物を建て、その内部に形成し
た避難路内にゴンドラや油圧シリンダ等を収容し、塔状
の建築物内でゴンドラを昇降動させるようにしているた
め、ゴンドラが外部に露出することがなく、避難時に避
難者がゴンドラから落下する危険がなくなり、上階から
階下へ安全に降下避難することができる。然も、ゴンド
ラや油圧シリンダ等が塔状の建築物内に収容されている
ため、避難自体が傷・破損し難くなるうえ、外観も優れ
たものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る避難装置の斜視図で
ある。
【図2】避難装置を数階建ての建物のベランダ近傍位置
に設置した状態の斜視図である。
【図3】避難装置の縦断正面図である。
【図4】避難装置の縦断側面図である。
【図5】避難装置の横断平面図である。
【図6】従来のツルベ式の避難装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1は建物、2はベランダ、3は避難路、4は建築物、4
aは避難口、4bは脱出口、5はゴンドラ、5aは入口
用扉、5bは出口用扉、6は連通管、7は油圧シリン
ダ、7aは油圧シリンダのロッド、8は案内車、9は索
条、10は流量制御弁、11は係止手段、12は緩衝手
段、14は下階の床面。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 数階建ての建物(1)に設けた避難路
    (3)に上階位置と下階位置とに亘って昇降可能に配設
    され、介護を必要とする避難者を介護者と一緒に車椅子
    ごと又はストレッチャーごと乗せることができる左右一
    対のゴンドラ(5)と、下階位置に起立姿勢で配置さ
    れ、連通管(6)により連通状に連結されて交互に伸縮
    動作する左右一対の油圧シリンダ(7)と、各油圧シリ
    ンダ(7)のロッド(7a)の上端部に夫々回転自在に
    設けられた案内車(8)と、各案内車8)に掛けられ、
    両端部がゴンドラ(5)及び油圧シリンダ(7)に夫々
    連結された索条(9)と、連通管(6)に介設され、一
    方の油圧シリンダ(7)から他方の油圧シリンダ(7)
    へ流れる作動油の流量を制御する流量制御弁(10)と
    から成り、避難者等が上階位置にあるゴンドラ(5)に
    乗り込んだときに、ゴンドラ(5)に掛かる避難者等の
    荷重により伸長状態の油圧シリンダ(7)が短縮動作し
    て避難者等の乗り込んだゴンドラ(5)を上階位置から
    下階位置へ緩やかに降下させると共に、伸長状態の油圧
    シリンダ(7)から流れ込んで来る作動油により短縮状
    態の油圧シリンダ(7)が伸長動作して下階位置にある
    空のゴンドラ(5)を上階位置へ上昇させるように構成
    したことを特徴とする避難装置。
  2. 【請求項2】 各ゴンドラ(5)と建物(1)の上階位
    置との間に、各ゴンドラ(5)を上階位置に静止状態で
    保持する係止手段(11)を夫々設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の避難装置。
  3. 【請求項3】 下階位置の床面(14)又は各ゴンドラ
    (5)の下部に、ゴンドラ(5)の着地時の衝撃を緩和
    する緩衝手段(12)を設けたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の避難装置。
  4. 【請求項4】 建物(1)のベランダ(2)の外側近傍
    位置に避難路(3)を設け、ベランダ(2)の外側近傍
    位置で左右のゴンドラ(5)を交互に昇降動させるよう
    にしたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項
    3に記載の避難装置。
  5. 【請求項5】 左右のゴンドラ(5)間で且つ下階位置
    に左右の油圧シリンダ(7)を配設し、各ゴンドラ
    (5)の建物(1)側を向く側壁に入口用扉(5a)を
    設けると共に、各ゴンドラ(5)の建物(1)と反対側
    を向く側壁に出口用扉(5b)を設けたことを特徴とす
    る請求項4に記載の避難装置。
  6. 【請求項6】 建物(1)のベランダ(2)の外側近傍
    位置に塔状の建築物(4)を建ててその内部空間を避難
    路(3)とし、搭状の建築物(4)のベランダ(2)に
    対向する側壁上部にベランダ(2)から避難路(3)へ
    通じる避難口(4a)を設けると共に、塔状の建築物
    (1)の側壁下部に避難路(2)から建築物(4)の外
    部へ通じる脱出口(4b)を設け、塔状の建築物(1)
    内で左右のゴンドラ(5)を交互に昇降動させるように
    したことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の避
    難装置。
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