JP3024457U - 自由落下速度緩和式滑走パイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高層ビル災害発生現場を敏速に離脱して階下
へ避難する自由落下速度緩和式滑走パイプを提供する。 【解決手段】 滑走パイプ(2) は軟質材料で管状に作ら
れ、管状体の上端より各段階に取り付けられたフープ(2
1)の周辺へ縦軸方向に数本の支持バンド(23)が交互に固
定され、各フープ間の管状体は中間位置に伸縮バンド(2
2)で小さく絞り、管状体の下端に距離して設けられた布
を張りめぐらせたフープ(21)の周辺に支持バンド(23)を
固定させる。これによりユニット扉を開けて更に筒状固
定座底蓋(14)を開けたら格納されていた滑走管が自由落
下で階下へ落ちて行き、避難者は固定ユニット(1) 内に
潜って入り滑走パイプ内を滑って降りて、滑走パイプの
途中途中に設けられた伸縮バンド(22)で絞られた部分に
より落下速度が緩和される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、高層ビル災害発生時敏速に現場を脱出して各階から階下へ避難でき 、建物の適宜カ所に取り付けられている一種の高層ビル災害現場脱出避難用の下 降速度緩和式滑走パイプに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在都市の建築物は高層設計の傾向にあり、建設時にエレベータ・階段及び非 常口が配慮されており、建物内に多種類の出入口や上下する通路が設けられ、火 災・地震など意外な事件発生時のエレベータ故障または通路閉鎖の状態に対応さ せるため、各階にその他災害から離脱して避難できる設備が設けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、通常見られる高層ビルの避難設備は、非常ハシゴ・避難用速度緩和式 下降機及び避難用滑走管の３種類あり、それらに下記の欠陥がある。 (1)非常ハシゴは通常ベランダなど開放的な場所に架設され、折り畳み式で平常 は格納が便利でスペースを取らない。しかし、この設備には実際の使用上におい て大きな欠点がある。例えば身体障害者・高齢者や子供たちのように行動が不自 由で動作の遅い者には、装置の展開準備に時間が掛かりすぎて、離脱避難に一刻 を争う場合にはその機を逸する害がある。

【０００４】 (2)落下速度緩和式下降機は主にロープ活動に頼る速度緩和装置で、当該装置を 建物の壁に取り付けられ、避難者はロープを自分の体に締めつけて装置の作用で ロープに吊り下がって下降するが、下記のような基本的な欠点を有する。 Ａ：高層ビルに吊られると知ったら、往々にして人々に恐怖感を与えて誰も使 いたくない。

【０００５】 Ｂ：装置の操作方式も事前に充分に理解して熟練する必要があり、使用上の簡 単容易性不足で緊急時の順調使用や時間的な面に影響を与える。 Ｃ：一人用は一度に一人しか使えず、多人数の緊急事態に対応して機会を逸せ ず使用することが難しい。 (3) 避難用滑走管を使う場合、室外の救難チームの雲梯などのような昇降装置と 併せて、管体を適宜な傾斜角度を保たせて降下速度を緩和しなければならず、即 ち外部救援者の助力を必要とし、避難者自身では使えない。また実施場所の広さ は適当な傾斜角度がえられるかの必須条件もあり、使用上においての制限も多く て不便である。

【０００６】 前記のように従来の離脱避難設備には今尚欠陥があり、完全に広範に通用でき る普及性がなく、操作の不便さと敏速に避難できる機能性も不足している。最近 の火災事件による不幸事故頻発に鑑み、発明者はこれら設備の欠陥改善に積極的 に研究を加えた結果、本考案のような新型製品が誕生した。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案の目的は、高層ビル災害発生現場を敏速に離脱して階下へ避難する落下 速度緩和式滑走パイプであり、固定ユニットに適宜長さの滑走パイプを取り付け 、その固定ユニットを建物のベランダ又は窓脇に取り付けて置き、滑走パイプも 交互にフープと伸縮可能バンドで形成して、避難者が順番にパイプ内を通って垂 直方向に下降させる。

【０００８】 固定ユニットに扉と筒状固定座、筒状固定座内に適当に折り畳められる滑走筒 状パイプの容量を持たせてパイプの一端を固定し、更に筒状固定座の底一端にヒ ンジを設けた蓋があり、滑走パイプは軟質材料で管状に作られ、管状体の上端よ り各段階に取り付けられたフープの周辺へ縦軸方向に数本の支持バンドで固定し 、各フープ間の管状体中間位置に伸縮可能バンドで小さく絞って漏斗状を形成し てフープと漏斗状を交互に設ける、支持バンドは只フープ位置固定保持に使われ 、更に管状体の下端に距離して設けられた布を張りめぐらせたフープの周辺に支 持バンドが固定される。このような固定ユニットを建物に固定させて置けば、使 用時にユニット扉を開けて筒状固定座底部の蓋を開けたら格納されていた滑走パ イプが自由落下で階下へ落ちて行き、避難者は固定ユニット内に潜って入り滑走 パイプ内を滑って降りるが、滑走管の途中途中に設けられたフープと伸縮可能バ ンドで絞られた部分により落下速度が緩和されることを特徴とする高層ビルの災 害現場離脱避難用落下速度緩和式滑走パイプ。

【０００９】 本考案による滑走パイプは降下するための適宜長さに垂れ下がって伸びている 滑走用管状体、上端から形取って交互に設けられたフープと伸縮可能バンドを格 納する本体格納用筒状固定座で、避難者はこの滑走パイプを通って垂直方向へ落 下速度を緩和しながら階下に降りて避難できることを特徴とする。

【００１０】

【考案の実施の形態】

先ず本考案による図１を参照する。構造設計の主要部分として建物に取り付け る固定ユニット(1) 及びそれに固定された滑走パイプ(2) が含まれ、当該固定ユ ニット(1) の３種類の実施例を示し、第一実施例の建物壁固定型に基づいて滑走 パイプ(2) の状態とその構造を説明する。

【００１１】 建物壁固定型の固定ユニット(1) は枠部(11)に一つの扉板(12)、一つの筒状座 (13)、一つの筒状座底部蓋(14)で構成される。 枠部(11)は、枠の裏と表の内側全周囲に凸縁(111) を設けて、扉板(12)と筒状 座(13)を嵌め込み噛み合わせる。 扉板(12)と筒状座(13)は、各々ヒンジによって枠部(11)に固定されて、押しボ タン式開閉スイッチ(121) で枠部(11)に鍵が掛けられる。

【００１２】 筒状座(13)は、枠部(11)に対応する板状体(131) と外部側へ突き出す筒状体(1 32) が一体となり、板状体(131) の裏側片縁に掛け金具(133) があって枠部(11) の凸縁(111) に掛けられて固定し、掛け金具(133) の一端が伸びて二股の鈎棒(1 34) を成して、対応する筒状体(132) の周辺適宜カ所に数個の固定金具(135) を 設ける、更に板状体(131) の一端はヒンジで枠部(11)の下側枠に固定され、板状 体(131) の別の一端は枠部(11)の上側枠へ鎖(136) で連結される (この連結機構 は伸縮アーム又は屈曲アームなどで設計できる) 。

【００１３】 筒状座底部蓋(14)は筒状座(13)に結合した筒状体(132) の端部に付いている皿 状の蓋、蓋の一端に筒状座(13)に結合した筒状体(132) の端部とヒンジで固定さ せ、反対の一端は鎖(136) で枠部(11)に連結し、筒状体(132) が移動した場合は 掛け金具(133) の鈎棒(134) に引っ掛けられる。 滑走パイプ(2) は人間を通らせる適宜長さの軟質管状体で、管状体の適宜等間 隔カ所にフープ(21)を取り付けて管状に膨らませ、各フープ(21)間に外部から上 側やや下側より広い伸縮バンド(22)で締めつける。このように管状体は漏斗状で 人間が通りやすく形成させ、更に滑走パイプ(2) 縦軸方向の外部に支持バンド(2 3)を取り付ける、この支持バンド(23)は直接フープ(21)に固定され、管状体の末 端部の支持バンド(23)は適宜に伸びて底布(24)が取り付けられる。

【００１４】 前記の各部により滑走パイプ(2) を筒状座(13)の筒状体(132) 内に通して置き 、滑走パイプ(2) の上端を筒状体(132) の上縁に固定し、滑走パイプ(2) 上端の 支持バンド(23)も板状体(131) 上の固定金具(135) によって、筒状座(13)と滑走 パイプ(2) が固定する。折り畳んだ滑走パイプ(2) は筒状体(132) 内に格納され 、筒状体(132) の底縁にヒンジで取り付けられた筒状座底部蓋(14)を閉めて、そ の一端にある鎖(141) は筒状座(13)の掛け金具(133) の鈎棒(134) に引っ掛け筒 状体(132) の底縁に固定され、滑走パイプ(2) は筒状座(13)内の固定位置におさ まる。

【００１５】 本考案の建物に取り付けた例えば図２と図３に示すような別実施例は、固定ユ ニット(1) の枠部(11)は壁の中に嵌め込まれ扉板(12)が室内へ開く一例である。 筒状座(13)は室外側に位置して筒状座(13)は上側へ反転されて筒状体(132) は水 平を保ち、板状体(131) も枠部(11)内の上の掛け金具(133) により凸縁(111) に 掛けられて固定し、また扉板(12)を枠部(11)に蓋させてその上にある押しボタン 式開閉スイッチ(121) で枠部(11)に鍵が掛けられる。

【００１６】 また、実際に使用する場合例えば図４に示す実施例において、扉板(12)の押し ボタン式開閉スイッチ(121) により扉板(12)を開ければ、筒状座(13)の板状体(1 31) 上にある掛け金具(133) は筒状座(13)が枠部(11)から離脱し、下側に反転し 鎖(136) で一定位置に止まり筒状体(132) は垂直に下へ向いて、同時に掛け金具 (133) と鈎棒(134) も下側へ向いて鎖(141) は自分で脱落し（図３を参照）、滑 走パイプ(2) は自分自身の重さで降りてぶら下がり、避難者は枠部(11)を通り筒 状座(13)内の滑走パイプ(2) に入り、滑走パイプ(2) の交互にフープ(21)と伸縮 バンド(22)で漏斗状に締めつけられた中を通って下へ滑り落ちる。伸縮バンド(2 2)を利用した変化のある束縛力により避難者は各段階毎に速度を落として落ちて 行き、最後に一番下にある底布(24)に落ちてその衝撃緩和作用で人体を受け止め て傷つくのを防止して、滑走パイプ(2) の底縁から更に伸びた数本の支持バンド (23)の間から抜け出す。本考案による伸縮バンド(22)を利用して各段階に分けて 設けられた漏斗状の管は、避難者の滑り落ちて行く途中で充分に「段階別降下」 、「速度緩和」、「滑降容易」などの作用を発揮し、漏斗状を形成する伸縮バン ド(22)のデザインは、充分に人体を受け止め降下時の阻害を軽減させると共に、 ビルの高さが特に高い場合でも充分に実施されて安全なのである。

【００１７】 また滑走パイプ(2) が垂直状態に垂れ下がっている場合、支持バンド(23)は垂 直に伸びた一定の長さを変えず、各フープ(21)は一定間隔を保って滑走パイプ(2 ) もフープ(21)と支持バンド(23)により対応した一定位置に固定されており、人 体の重量を受け止めるフープ(21)の力は一定位置に設けられた支持バンド(23)に 吸収され、上段滑走パイプ(2) の垂直引っ張り（重力）力により更に長く変形す ることなく、管状体外部周囲の伸縮バンド(22)も外部へ向けて拡張される恐れが ない。例え多人数が一度に滑走パイプ(2) 内に入ったとしても、その重量は全て 各支持バンド(23)が受け止めて各伸縮バンド(22)は本来の束縛状態を維持しつつ 、外力で拡張変形することなく人体通過時に伸縮バンド(22)で人体を束縛しなが ら通させて、正常な下降速度緩和の作用を発揮する。

【００１８】 本考案による前述の滑走パイプ(2) の構造は、人体が高い場所から低い場所へ 降下する速度を緩和させ作用を持ち、使用する材料が防火用特殊材料でなければ 、防火材料で作られたスリーブで包んで防火機能を持たせる。 次に本考案による図５の実施例において固定ユニット(1) を簡単容易にベラン ダへ架設できるデザインを示し、滑走パイプ(2) の筒状座(13)上両側に水平に伸 びた２本の支持アーム(15)と連結させ、当該支持アーム(15)の一端から下へ適宜 距離に垂れ下がった２本の固定アーム(16)を設けて、外側末端の２本の固定アー ム(16)間に水平の横アーム(161) 、更に筒状座(13)上側開口部に両側支持アーム (171) の付いた蓋板(17)を設け、支持アーム(15)の上に２本の欄干(151) を設け る。この構造により筒状座(13)は支持アーム(15)の２本の固定アーム(16)間に挟 まれながらベランダの壁に取り付けられ、固定アーム(16)の横アーム(161) と支 持アーム(171) 上の欄干(151) に保護されながら、避難者は容易に滑走パイプ(2 ) 内に潜り込むが出来る。

【００１９】 更に本考案による図６の実施例において、固定ユニット(1) の中の筒状座(13) を利用してその周辺にフレーム(18)を設けて直接鉄格子の下側に固定させ、筒状 座(13)の上側縁に蓋板(19)を設けて上側へ開けるようにすれば、避難者は容易に 筒状座(13)を通り滑走パイプ(2) 内に潜り込んで下降できる。

【００２０】

【考案の効果】

前述した構造を総合して、本考案が提供する高層ビルの災害現場脱出避難用の 下降速度緩和パイプは、その密閉式・伸縮自在で束縛力のある管状体により次の 機能を持つものである。 (1) 活動能力ある個人の誰にも自分で操作して使用でき、操作も簡単便利で敏速 かつ順調に行われ、老弱障害者も他人の協力を受けて容易に操作できる。 (2) 垂直方式の使用状態で展開して実施した場合、それほど広い操作スペースを 必要とせず、只滑走パイプを落下させる空間 (約1.5mx1.5m 範囲) さえあれば充 分であり、狭い路地の奥でも実施可能で建物密集形態の都市内に非常に効果があ る。 (3) 滑走パイプをビルの高さに合わせて設計し、使用するビルの高さに制限され ず、どの階にも使用できる。 (4) 使用人数に制限なく、５秒間隔で避難者を一人脱出させると共に、多数の人 が同時に使えて完全に災害現場脱出の機会を把握できる。 (5) 据え付けにスペースを取らず、ベランダや鉄格子の場所に設けられる。 (6) 約２秒間程度の短時間で滑走パイプの展開で使用準備が完成する。 (7) 操作は物理学の重力原理の設計により電力を必要とせず、火災発生時の停電 で作動しない恐れがない。 (8) 滑走パイプを展開してパイプ中に飛び込んだだけで脱出避難が出来て、予習 や訓練をしなくても使用可能である。更に下降中の視線はパイプ内で外部が見え ず、地面も見えないため、高所恐怖症が起こらない。

【００２１】 本考案は従来使用されている脱出避難設備に比べて、実用性と適用性は一段と 高くて脱出速度が早く安全性も良い機能を備えて、使用価値も非常に高く、新し い独創性と実用性を兼ねた考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による滑走パイプ固定ユニットの第一実
施例を示す立体分解図である。

【図２】本考案による滑走パイプ固定ユニットの第一実
施例を示す組立後側面図である。

【図３】本考案による滑走パイプ固定ユニットの第一実
施例を示す組立後裏面図である。

【図４】本考案による滑走パイプ固定ユニットの第一実
施例の使い方を示す表示図である。

【図５】本考案による滑走パイプ固定ユニットの第二実
施例の使い方を示す表示図である。

【図６】本考案による滑走パイプ固定ユニットの第三実
施例の使い方を示す表示図である。

【符号の説明】

(1) 固定ユニット (11) 枠部 (111) 凸縁 (2) 滑走パイプ (21) フープ (22) 伸縮バンド (23) 支持バンド (24) 底布 (12) 扉板 (121) 押しボタン式開閉スイッチ (13) 筒状座 (131) 板状体 (132) 筒状体 (133) 掛け金具 (134) 鈎棒 (136) 鎖 (14) 筒状座底部蓋 (141) 鎖 (15) 支持アーム (151) 欄干 (17) 蓋板 (171) 欄干側支持アーム

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 高層ビル災害発生時敏速に現場を脱出し
   て各階から階下へ避難でき、建物の適宜カ所に取り付け
   られている一種の高層ビル災害現場脱出避難用の下降速
   度緩和式滑走パイプであって、 前記滑走パイプの固定ユニットが建物に取り付けられて
   滑走パイプと連結し、滑走パイプは適宜長さの軟質管体
   で、当該管体に適宜間隔を取って交互に取り付けられた
   直径方向のフープと管体外部から管体を締めつけて漏斗
   状を形成させる上側やや下側より広い伸縮バンド、更に
   管体のフープ場所に固定されて管体末端へ伸びて行く数
   本の支持バンド、管体及び支持バンドの上端は固定ユニ
   ットの筒状座に固定し、また支持バンドが管体末端から
   更に適宜に延長して布を張りめぐらせて底側フープと固
   定されて、固定ユニットが建物に固定されて垂直に垂れ
   下がった状態で、人間が固定ユニットを通り滑走パイプ
   内へ潜り込み管体のフープと伸縮バンドで締め萎んだ各
   部を下降速度を緩和させながら降りて行くことを特徴と
   する下降速度緩和式滑走パイプ。
2. 【請求項２】 固定ユニットで建物の壁に取り付ける状
   態において、蓋板と筒状座が壁に仕込まれた枠部の裏と
   表に嵌め込まれており、筒体座は下へ向けて反転できる
   ように可動式結合部を設けて枠部が一定位置に保持さ
   せ、筒体座上に掛け金具を設けて枠部に鍵が掛けられる
   ようにし、当該掛け金具の先端が更に二股に伸びて鈎ア
   ームを形成し、筒体座の末端にヒンジで結合した蓋板と
   連結した鎖の一端を鈎アームに引っかけて固定すること
   を特徴とする請求項１記載の下降速度緩和式滑走パイ
   プ。
3. 【請求項３】 筒体座と枠部の連結部品を鎖・伸縮アー
   ムまたは屈曲アームなどの機構を有するもので実施する
   ことを特徴とする請求項２記載の下降速度緩和式滑走パ
   イプ。
4. 【請求項４】 外部に防火用スリーブで包まれて防火の
   機能を有することを特徴とする請求項１記載の下降速度
   緩和式滑走パイプ。
5. 【請求項５】 固定ユニットがベランダに取り付けられ
   る状態において、筒体座の上両側水平に伸びる２本の支
   持アームを設けて支持アーム一端は下へ垂れる２本の固
   定アームを成して、外側の２本の固定アームとの間に水
   平の横アームを設けて、筒体座上側開口部に両側支持ア
   ームのあり蓋板と支持アームの上に２本の欄干を設け、
   このようにして筒体座は支持アームの２本の固定アーム
   に挟まれて、ベランダの壁に取り付けられることを特徴
   とする請求項１記載の下降速度緩和式滑走パイプ。
6. 【請求項６】 固定ユニットが鉄格子の下側に取り付け
   られた状態において、その筒体座を利用して周辺をフレ
   ームへ直接鉄格子に固定し、筒体座上側に蓋板を設けて
   上側へ反転させて開けられるようにすることを特徴とす
   る請求項１記載の下降速度緩和式滑走パイプ。