JP2003117446A - スプレーガンの噴射時間制御方法及びスプレーガン - Google Patents

スプレーガンの噴射時間制御方法及びスプレーガン

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JP2003117446A
JP2003117446A JP2001318182A JP2001318182A JP2003117446A JP 2003117446 A JP2003117446 A JP 2003117446A JP 2001318182 A JP2001318182 A JP 2001318182A JP 2001318182 A JP2001318182 A JP 2001318182A JP 2003117446 A JP2003117446 A JP 2003117446A
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Toshihiro Sumiya
年洋 炭谷
Tatsumi Oshida
竜実 忍田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練を要することなく、塗装面に一定厚さの
塗膜をむらなく形成できるようにする。 【解決手段】 高圧空気の吸引負圧を塗料噴出口に作用
させて塗料を噴出させる空気圧ライン16と、空気圧ラ
イン16に介挿され、引金13の引き込みにより空気供
給位置に切り換えられたとき、空気圧ライン16に高圧
空気を供給し、停止位置に切り換えられたとき、空気圧
ライン16への高圧空気の供給を停止する手動切換弁
(第1の切換弁19)と、この手動切換弁が高圧空気の
供給位置に所定時間継続して切り換えられているとき
は、所定時間経過後、直ちに、前記手動切換弁のパイロ
ットポートを空気圧ライン16に連通させてその空気圧
により手動切換弁を停止位置に切り換えるパイロット回
路17とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は高圧空気の吸引負
圧を塗料噴射口に作用させて塗料を霧化状態で塗装面に
噴射させるスプレーガンに係り、特に、塗料を噴射させ
るための空気圧ラインの空気圧を利用して塗料の噴射時
間を制御するようにしたスプレーガンの噴射時間制御方
法及びスプレーガンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、物品の表面に塗膜を形成して物
品表面の保護及び物品の付加価値を向上することがなさ
れている。塗膜の形成方法としては、刷毛塗り塗装と、
塗料を吹き付ける吹き付け塗装とが知られており、主と
して、むらが出にくく膜厚を一定としやすい吹き付け塗
装が広く用いられている。ところで、塗装の最中に、空
気中の浮遊物等が物品の表面に付着したり、塗料の不足
によって塗膜に気泡が混入することがある。このような
場合は、その部分を除去して、補修塗装が施される。ス
プレーガンを使用して補修塗装をするときは、補修面の
塗膜が、周囲の塗膜と同じ厚さとなるように、また、塗
装むらが生じることのないようにスプレーガンの塗料噴
射口を補修面から離間させ、この位置を保持しながらス
プレーガンの引金を引くことにより、補修面に塗料の噴
霧(以下、塗料噴霧という。)を噴射するが、塗料噴霧
の噴射距離及び噴射量は、塗装作業者の感覚によって決
定されるのが通常である。このため、補修塗装におい
て、塗膜の色、光沢、膜厚が周囲と区別のつきにくい状
態とするには、熟練者でも相当の困難が強いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、塗料を噴射さ
せるための塗料噴射口から補修面までの距離を一定とす
るためのアタッチメント(治具)をスプレーガンの銃身
部の先端部に取り付け、塗装面を覆うマスキングにアタ
ッチメントの先端部を当接させながら、アタッチメント
の先端部に形成された塗料噴霧の通過孔から補修面に塗
料噴霧を吹き付けることが提案されている(特開平11
−25382号公報)。しかし、スプレーガンの塗料噴
射口から補修面までの距離を一定にしても、引金の操作
時間は塗装作業者が決定するので、塗料噴霧の噴射時間
を一定として周囲と区別のつきにくい状態とすることは
困難である。また、補修後においても、補修面の塗装が
周囲の塗装と区別がつきにくいかどうかを客観的に判断
することができにくい欠点もある。
【0004】この発明は前記事情に鑑みて創案されたも
のであり、その目的は、スプレーガンから噴射する塗料
噴霧の噴射時間を一定として塗装面に一定厚さの塗膜が
むらなく形成されるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
塗料を噴射させるための塗料噴射口に空気噴射口から噴
射させる高圧空気の吸引負圧を作用させて塗料噴射口か
ら塗料を噴射させるようにしたスプレーガンにおいて、
前記空気噴射口に高圧空気を供給する空気圧ラインに、
手動と空気圧との切り換えにより高圧空気の供給位置と
高圧空気の停止位置とに切り換わる手動切換弁を介設
し、手動切換弁を手動切り換えにより所定時間継続して
前記供給位置に切り換えた後は、直ちに前記空気圧ライ
ンの空気圧で前記手動切換弁を前記停止位置に切り換え
て塗料の噴射を停止するようにしたスプレーガンの噴射
時間制御方法を提供するものである。
【0006】このようにすると、手動切換弁が所定時
間、高圧空気の供給位置に継続して切り換えられた後、
直ちに停止位置に切り換えられるので、塗料噴霧の噴射
時間が所定時間に制限される。従って、熟練を要するこ
となく、塗料噴霧の噴射時間が一定化される。
【0007】請求項2記載の発明は、前記塗料噴射口か
ら塗膜の補修面までの距離を一定とするためのアタッチ
メントを取り付け、塗膜を覆うマスキングに前記アタッ
チメントの先端部を当接させながらアタッチメントの先
端部に形成された塗料噴霧の通過孔から塗膜の補修面に
塗料噴霧を噴射させるようにしたスプレーガンの噴射時
間制御方法を提供するものである。
【0008】このようにすると、塗膜の補修面に対する
塗料噴霧の噴射力、パターン及び塗料噴霧の噴射時間が
一定となるため、熟練者によらず、膜厚が一定でむらの
ない塗膜が形成される。
【0009】請求項3記載の発明は、塗料を噴射させる
ための塗料噴射口に空気噴射口から噴射させる高圧空気
の吸引負圧を作用させて塗料噴射口から塗料を噴射させ
るようにしたスプレーガンにおいて、前記空気噴射口に
高圧空気を供給する空気圧ラインと、この空気圧ライン
に介設され、引金の引き込みにより高圧空気の供給位置
に切り換えられたとき、前記空気噴射口に高圧空気を供
給し、空気圧により高圧空気の停止位置に切り換えられ
たとき、前記空気噴射口に対する高圧空気の供給を停止
する手動切換弁と、この手動切換弁が高圧空気の供給位
置に所定時間継続して切り換えられた後は、直ちに、前
記手動切換弁のパイロットポートを前記空気圧ラインに
連通させて前記空気圧ラインの空気圧により前記手動切
換弁を空気の停止位置に切り換えるパイロット回路とを
備えたスプレーガンを提供するものである。
【0010】このようにすると、引金の引き込みにより
手動切換弁が空気供給位置に手動で切り換えられたとき
には、前記空気噴射口に高圧空気が供給され、停止位置
に切り換えられたときには、前記空気噴射口への高圧空
気の供給が停止される。そして、前記手動切換弁が供給
位置に所定時間継続して切り換えられた後は、直ちに、
前記手動切換弁のパイロットポートが前記空気圧ライン
に連通されて前記手動切換弁が前記停止位置に切り換え
られるので、熟練を要さずに塗料噴霧の噴射時間が一定
化される。
【0011】また、請求項4記載の発明は、前記パイロ
ット回路が、前記手動切換弁が空気の供給位置から停止
位置に切り換えられるまでの塗料噴霧の噴射時間を決定
するための噴射時間設定手段を有しているスプレーガン
を提供するものである。
【0012】このように噴射時間設定手段を設けると、
塗料噴霧の噴射距離、塗料の種別、性状等の塗装条件の
他、気温、気圧等の環境条件に対応させて、手動切換弁
の切り換え時期を調節できるので、最適な条件で塗膜の
補修面に塗装が施される。この場合、前記噴射時間設定
手段は、請求項5記載の発明のように、交換が容易なア
キュームレータから構成するのが好ましいが、前記した
各種条件に基づいて噴射時間を補正する場合やアキュー
ムレータの最適な選定が困難な場合は、アキュームレー
タの下流にスピードコントロール弁を設けて噴射時間を
調整できるように構成するのが好ましい。
【0013】さらに、請求項6記載の発明は、前記塗料
噴射口から塗膜の補修面までの距離を一定とするための
アタッチメントをスプレーガンに取り付け、塗装面を覆
うマスキングに前記アタッチメントの先端部を当接させ
ながら、アタッチメントの先端部に形成された塗料噴霧
の通過孔から塗膜の補修面に塗料噴霧を噴射させるよう
に構成したスプレーガンを提供するものである。
【0014】このようにすると、塗膜の補修面に対する
塗料噴霧の噴射力、パターン及び塗料噴霧の噴射時間が
一定となるため、熟練者によらず、一定の膜厚でむらの
ない塗膜を塗膜の補修面に形成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照してこ
の発明の一実施の形態を説明する。
【0016】図1は外部混合式のスプレーガンを示す。
図示されるように、スプレーガン1の銃身部1aの先端
部には、塗料を外部に噴射させるための塗料噴射口2a
を形成する塗料ノズル2と、塗料ノズル2に連通する塗
料充填室3とが設けられる。前記塗料充填室3にはこれ
に塗料を充填するための塗料供給容器4がニップル5を
介して連通される。なお、図1においては、ニップル5
と塗料充填室3との連通を示すため、ニップル5を便宜
的に銃身部1aの下方に表示している。スプレーガン1
の銃身部1aの先端部に嵌装されたキャップ7には、複
数の空気噴射口6,6が設けられる。各空気噴射口6,
6の軸芯線は、前記塗料噴射口2aに吸引負圧を作用さ
せて前記塗料充填室3から塗料を吸い出して前方へ噴射
させながら高圧空気に衝突させて霧化させるため、銃身
部1aの先端面から所定距離前方でかつ、塗料噴射口2
aの軸芯線上の一点で交わるように設定される。空気噴
出口6,6は銃身部1aからスプレーガン1のホルダ部
1bに延びたスプレーガン1の内部の空気通路8に、キ
ャップ7内の連通路7aを通じて連通している。また、
前記塗料ノズル2と前記塗料充填室3とは互いに同軸的
に連接され、弁収容孔9にニードル弁10が進退自在か
つ摺動自在に支持される。前記ニードル弁10は、リタ
ーンスプリング11に常時、弾接してこのリターンスプ
リング11によって常時、閉弁方向に付勢されており、
銃身部1aの後部に螺入された調節ねじ12の進退によ
って前後方向のストロークが規制される。また、前記ニ
ードル弁10は、前部が後部に対して縮径された縮径部
10aとなっており、縮径部10aが前記スプレーガン
1の引金13に形成された孔13aにホルダ1b側から
挿入して取り付けられる。
【0017】図2に示すように、前記銃身部1aの先端
部には、前記した塗料噴射口2aから塗装すべき補修面
(塗装面)Xまでの塗料噴霧の噴射距離を一定とするた
めのアタッチメント(治具)14が取り付けられる。前
記アタッチメント14は、銃身部1aに嵌装されたリン
グ状の嵌合部14aと、前記した塗料噴射口2a(図1
参照)の軸芯線を挟んで嵌合部14aから塗料噴霧の噴
射方向前方に延びた一対の腕14b,14bと、一対の
腕14b,14bの先端部同士に掛け渡され、補修すべ
き塗膜の補修面に対してマスキング15を介して当接さ
れる当接部14cとから構成され、当接部14cに、塗
料噴霧を通過させて補修面Xに吹き付けるための通過孔
14dが形成される。
【0018】このため、補修面Xの周囲を覆うマスキン
グ15にアタッチメント14の当接部14cを当接さ
せ、前記した空気噴射口6,6から高圧空気を噴射させ
た状態で、引金13が引き込まれると、補修面Xに対す
る塗料噴霧の噴射力及びパターンは一定となるが、機械
的に塗料噴霧の噴射時間を一定とすることはできない。
そこで、後述するように、前記空気噴射口6,6に高圧
空気を供給するための空気圧ラインにパイロット回路を
設け、このパイロット回路によって、塗料噴霧の噴射時
間を制御する。
【0019】図3乃至図5は本発明の一実施の形態に係
る空気圧回路の回路図であり、図3は引金13の操作前
の状態を、図4は引金13の引き込みにより手動切換弁
としての第1の切換弁を切り換えた状態を、図5はパイ
ロット回路のパイロット圧(空気圧)によって手動切換
弁が高圧空気の供給位置から高圧空気の供給を遮断する
停止位置に切り換えられた状態を示す。なお、前記塗料
ノズル2及びこの塗料ノズル2に高圧空気の吸引負圧を
作用させて前記塗料噴射口2aから前記塗料充填室3の
塗料を噴射させる空気噴射口6,6は機能上、エゼクタ
であるので、図3乃至図5においては、便宜上、エゼク
タを示すシンボルEで表示し、同じく、前記ニードル弁
10は、弁を示すシンボルVで表示している。また、図
3乃至図5において、30は逆流を防止するためのチェ
ック弁、31は圧力の異常な上昇を防止するためのリリ
ーフ弁を示す。
【0020】図3に示されるように、空気圧回路は、前
記空気噴射口6,6に高圧空気を供給するための空気圧
ライン16にパイロット回路17を設けて構成される。
前記空気圧ライン16は、前記空気噴射口6,6、前記
連通路7a、前記空気通路8からなる一連の空気通路と
高圧空気供給源18とをホースで接続して構成されてお
り、空気圧ライン16の高圧空気供給源(コンプレッ
サ、サービスタンク等)18の下流には、パイロット式
2位置切換弁から成る第1の切換弁(手動切換弁)19
が介設される。
【0021】前記パイロット回路17は、第1の切換弁
19より下流側と、第1の切換弁19のパイロットポー
ト19aとを連通させて形成される。前記パイロット回
路17には、前記空気圧ライン16との接続点側を上流
側、パイロットポート19aとの接続点側を下流側とし
て各種弁が介設される。具体的には、空気圧ライン16
の上流側にシャトル弁21が設けられ、シャトル弁21
の上流側に、上流側から下流側に向かって第1のスピー
ドコントロール弁22、アキュームレータ23が順次介
設される。そして、シャトル弁21と第1の切換弁19
との間に、第2の切換弁24が介設され、シャトル弁2
1の上流側に、第2のスピードコントロール弁20が接
続される。
【0022】前記第1の切換弁19の切換部19bは、
内部のスプール(図示せず)と一体に連結されていて、
手動切り換えを可能とするため、リターンスプリング1
1の付勢力によって前記引金13に当接している。そし
て、第1の切換弁19は、前記引金13の引き込みによ
って停止位置(高圧空気供給源18から前記空気噴射口
6,6を切り離す位置)から高圧空気の供給位置(高圧
空気供給源18に前記空気噴射口6,6を連通する位
置)に切り換えられるように構成されると共に、引金1
3の引き込みが解除されたとき、逆に、前記リターンス
プリング11の付勢力によって停止位置から供給位置に
切り換えられるように構成される。
【0023】第2の切換弁24はパイロット圧(空気
圧)によって切り換わるパイロット式切換弁であり、こ
の第2の切換弁24より上流のパイロット圧が第2の切
換弁24の設定圧に達したときに切り換わって、第1の
切換弁19のパイロットポート19aに、高圧空気供給
源18を連通させ、その圧力により第1の切換弁19を
高圧空気の供給位置から高圧空気の停止位置に切り換え
る。また、前記アキュームレータ23のボリュームは、
第2の切換弁24より上流のパイロット圧の上昇速度を
所定時間遅延させて、この第2の切換弁24の切り換え
時期を所定時間遅延させるように決定されており、第1
のスピードコントロール弁22は、前記アキュームレー
タ23による切り換え時期を適宜変更するために設けら
れる。また、第1の切換弁19のパイロットポート19
aのポート径は、前記第2の切換弁24の切り換えによ
ってパイロット圧が導入されたとき、第1の切換弁19
の切換部19bに加えられた押し込み力に抗して遅滞無
く切換部19bを押し戻して停止位置に切り換えること
ができるように決められる。さらに、前記第2のスピー
ドコントロール弁20は、前記第2の切換弁24の上流
でパイロット圧を外部に少量ずつ逃すことによって、第
1の切換弁19の手動切り換えを可能とする。なお、前
記した「所定時間」は、塗料噴射口2aから噴射する塗
料噴霧の噴射時間に対応しており、むらが発生しないよ
うに、塗料の種別、性状、気温、気圧に基づいて、予
め、得られた塗料噴霧の噴射時間が用いられる(以下、
同じ)。
【0024】次に前記スプレーガン1の操作と前記空気
圧回路の動作を説明する。前記高圧空気供給源18を起
動しながら前記引金13を引き込むと、図4に示すよう
に、引金13によって第1の切換弁19の切換部19b
が押し込まれ、第1の切換弁19が停止位置(中立位
置)から空気の供給位置に切り換えられる。この後、引
金13の引き込みが所定時間保持され、アキュームレー
タ23の内圧が第2の切換弁24の設定圧(開弁圧)に
等しくなると、図5に示すように第2の切換弁24が切
り換えられて高圧空気供給源18に第1の切換弁19の
パイロットポート19aが連通する。このため、前記引
金13の引き込み操作により、第1の切換弁19が空気
の供給位置に切り換えられたときからアキュームレータ
23の圧力が第2の切換弁24の設定圧(開弁圧)に到
達する所定時間までは前記した空気噴射口6,6からの
空気の噴射が継続され、塗料噴霧の噴射時間が継続され
る。第2の切換弁24が設定圧(開弁圧)に到達し、第
1の切換弁19のパイロットポート19aに導入される
パイロット圧によって第1の切換弁19が空気供給を停
止する停止位置に切り換えられたときは、前記空気噴射
口6,6からの高圧空気が停止され、塗料噴射口2aか
らの塗料噴霧の噴射が停止される。その後、第2のスピ
ードコントロール弁20及びシャトル弁21から外部に
パイロット圧が放出され、第2の切換弁24より上流の
パイロット圧の圧力値が低下すると、第2の切換弁24
が切り換え前の位置(ホームポジション)に復帰する。
従って、塗料噴射口2aから噴射される塗料噴霧の噴射
時間が周囲の塗膜の厚さと同じになるよう、予め、塗料
の種別、性状の他、気温、気圧等の環境条件に基づいて
前記アキュームレータ23のボリュームを理論的又は実
験的に決定しておくと、補修面に、熟練、経験の有無を
問わず、周囲の塗膜と区別することができない程度の塗
膜をピンスポット的に形成することが可能となる。この
ため、補修塗装後は、塗装に気泡があるかどうか等の簡
単なチェックで検査を完了することができる。また、前
記第1のスピードコントロール弁22、第2のスピード
コントロール弁20、第2の切換弁24、アキュームレ
ータ23は、スプレーガン1の操作上、邪魔にならない
箇所に取り付けられていて、スプレーガン1を含む空気
圧系統及び塗料供給系統の小型化が可能なので、移動性
に富み、何処でも塗装作業を実施することができる。も
ちろん、前記第1のスピードコントロール弁22、第2
のスピードコントロール弁20、第2の切換弁24等の
パイロット回路17の構成部品を前記スプレーガン1の
内部に組み込んで、作業性の向上を図ることも可能であ
る。
【0025】なお、塗装対象物に対応して塗料の色を変
える必要がある場合は、塗料供給容器4の塗料を入れ代
えるか、又は、塗料供給容器4毎、交換した後、前記し
たように塗料の種別、性状等に対応させてアキュームレ
ータ23を交換し、この後、前記第1のスピードコント
ロール弁22の調節によるアキュームレータ23の内圧
の上昇速度の調節によって、塗料噴霧の噴射時間を設定
する。
【0026】この場合、塗料噴射口2aの前方で形成さ
れる塗料の噴霧のパターンは、図1に示す調節ねじによ
り、また、塗料の噴射量は、ニードル弁10の開度を調
節する調節ねじ12によって再調節されるが、前記アキ
ュームレータ23のボリューム及び第1のスピードコン
トロール弁22、第2のスピードコントロール弁20の
調節が完了した後の調整は禁止されるものとする。
【0027】なお、本実施の形態においては、外部混合
式のスプレーガンに本発明を適用した実施の形態を説明
したが本発明を内部混合式のスプレーガンに適用しても
よい。また、塗料供給容器4から塗料を重力式により塗
料充填室3に供給する説明をしたが、塗料を強制的に供
給するようにしてもよい。さらに、本実施の形態では第
1のスピードコントロール弁22による流速、圧力の調
節により、アキュームレータ23の内圧の上昇速度を調
節するが、一定の環境で一種の塗料のみを使用する専用
の場合は、オリフィスにより流速、圧力を調節してもよ
い。
【0028】
【発明の効果】以上、説明したことから明らかなように
この発明によれば次の如き優れた効果を発揮する。請求
項1記載の発明によれば、手動切換弁が所定時間、高圧
空気の供給位置に継続して切り換えられた後、直ちに停
止位置に切り換えられるので、塗料噴霧の噴射時間が所
定時間に制限される。従って、熟練を要することなく、
塗料噴霧の噴射時間が一定化され、熟練者によらず、塗
装面に膜厚が一定でむらのない塗膜が形成される。ま
た、補修塗装後の検査を簡易なものとすることができ
る。
【0029】請求項2記載の発明によれば、補修面に対
する塗料噴霧の噴射力、パターン及び塗料噴霧の噴射時
間が一定となるため、熟練者によらず、補修面に膜厚が
一定でむらのない塗膜が形成される。
【0030】請求項3記載の発明によれば、引金の引き
込みにより手動切換弁が空気供給位置に手動で切り換え
られたときには、空気噴射口に高圧空気が供給され、停
止位置に切り換えられたときには、空気噴射口への高圧
空気の供給が停止される。そして、手動切換弁が供給位
置に所定時間継続して切り換えられた後は、直ちに、手
動切換弁のパイロットポートが空気圧ラインに連通され
て手動切換弁が停止位置に切り換えられるので、熟練を
要さずに塗料噴霧の噴射時間が一定化される。このた
め、熟練者によらず、塗装面に膜厚が一定でむらのない
塗膜が形成される。
【0031】請求項4記載の発明によれば、塗料噴霧の
噴射距離、塗料の種別、性状、気温、気圧等に対応させ
て、前記手動切換弁の切り換え時期が調節されるので、
最適な噴射時間で補修面に膜厚が一定でむらのない塗装
が施される。
【0032】請求項5記載の発明によれば、アキューム
レータの最適な選定で補修面に膜厚が一定でむらのない
塗装を施すことができる。
【0033】請求項6記載の発明によれば、補修面に対
する塗料噴霧の噴射力、パターン及び塗料噴霧の噴射時
間が一定となるため、熟練者によらず、一定の膜厚でむ
らのない塗膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るスプレーガンの構
造を示す一部切欠断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るスプレーガンの使
用状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る空気圧回路の回路
図であり、引金の操作前の状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る空気圧回路の回路
図であり、引金の引き込みにより手動切換弁としての第
1の切換弁を切り換えた状態を示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る空気圧回路の回路
図であり、パイロット回路のパイロット圧(空気圧)に
よって手動切換弁が高圧空気の供給位置から高圧空気の
供給を遮断する停止位置に切り換えられた状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 スプレーガン 2a 塗料噴射口 13 引金 16 空気圧ライン 19 第1の切換弁(手動切換弁) 19a 第1の切換弁のパイロットポート 17 パイロット回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D075 AA02 AA71 AA81 BB95Y EA05 4F033 QA01 QB02Y QB03X QB12Y QB18 QD04 QD14 QK00 QK22X QK22Y QK27X QK27Y 4F035 AA03 BA02 BA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料を噴射させるための塗料噴射口に空
    気噴射口から噴射させる高圧空気の吸引負圧を作用させ
    て塗料噴射口から塗料を噴射させるようにしたスプレー
    ガンにおいて、 前記空気噴射口に高圧空気を供給する空気圧ラインに、
    手動と空気圧との切り換えにより高圧空気の供給位置と
    高圧空気の停止位置とに切り換わる手動切換弁を介設
    し、手動切換弁を手動切り換えにより所定時間継続して
    前記供給位置に切り換えた後は、直ちに前記空気圧ライ
    ンの空気圧で前記手動切換弁を前記停止位置に切り換え
    て塗料の噴射を停止するようにしたことを特徴とするス
    プレーガンの噴射時間制御方法。
  2. 【請求項2】 前記塗料噴射口から塗膜の補修面までの
    距離を一定とするためのアタッチメントを取り付け、塗
    膜を覆うマスキングに前記アタッチメントの先端部を当
    接させながらアタッチメントの先端部に形成された塗料
    噴霧の通過孔から塗膜の補修面に塗料噴霧を噴射させる
    ようにした請求項1記載のスプレーガンの噴射時間制御
    方法。
  3. 【請求項3】 塗料を噴射させるための塗料噴射口に空
    気噴射口から噴射させる高圧空気の吸引負圧を作用させ
    て塗料噴射口から塗料を噴射させるようにしたスプレー
    ガンにおいて、 前記空気噴射口に高圧空気を供給する空気圧ラインと、
    この空気圧ラインに介設され、引金の引き込みにより高
    圧空気の供給位置に切り換えられたとき、前記空気噴射
    口に高圧空気を供給し、空気圧により高圧空気の停止位
    置に切り換えられたとき、前記空気噴射口に対する高圧
    空気の供給を停止する手動切換弁と、この手動切換弁が
    高圧空気の供給位置に所定時間継続して切り換えられた
    後は、直ちに、前記手動切換弁のパイロットポートを前
    記空気圧ラインに連通させて前記空気圧ラインの空気圧
    により前記手動切換弁を空気の停止位置に切り換えるパ
    イロット回路とを備えたことを特徴とするスプレーガ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記パイロット回路が、前記手動切換弁
    が空気の供給位置から停止位置に切り換えられるまでの
    塗料噴霧の噴射時間を決定するための噴射時間設定手段
    を有している請求項3記載のスプレーガン。
  5. 【請求項5】 前記噴射時間設定手段がアキュームレー
    タから構成された請求項4記載のスプレーガン。
  6. 【請求項6】 前記塗料噴射口から塗膜の補修面までの
    距離を一定とするためのアタッチメントを取り付け、塗
    装面を覆うマスキングに前記アタッチメントの先端部を
    当接させながらアタッチメントの先端部に形成された塗
    料噴霧の通過孔から塗膜の補修面に塗料噴霧を噴射させ
    るように構成した請求項3乃至請求項5いずれかに記載
    のスプレーガン。
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