JP2003116985A - 内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装置及び方法 - Google Patents
内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装置及び方法Info
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- JP2003116985A JP2003116985A JP2002232036A JP2002232036A JP2003116985A JP 2003116985 A JP2003116985 A JP 2003116985A JP 2002232036 A JP2002232036 A JP 2002232036A JP 2002232036 A JP2002232036 A JP 2002232036A JP 2003116985 A JP2003116985 A JP 2003116985A
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Abstract
つ確実に把握することで、患者にかかる負担を軽減し、
安全かつ効果的な治療を行うことができる内部ろ過流量
監視機能を有する体外循環装置を提供する。 【解決手段】 外部に血液処理器を配置する体外循環方
法であって、血液処理器に入る血液及び透析液の流量又
は血液処理器から出される血液及び透析液の流量の少な
くとも一方を検知し、血液処理器から排出される除水流
量を検知し、血液処理器から排出される透析液の圧力を
検知し、血液処理器に入る血液の圧力を検知するととも
に、それらの検知結果に基づいて演算パラメータを算出
して、内部ろ過流量を算出し、算出された内部ろ過流量
に基づいて、血液処理器における血液流量、透析液流
量、補液流量、又は除水流量を調整する。
Description
析治療において内部ろ過流量をチェックしながら実行す
ることができる体外循環装置に関する。
において、体液からの血中貯留物質の急速な除去によ
り、透析開始直後あるいは透析中に、程度は相違するも
のの透析低血圧や不均衡症候群が発生する場合が多い。
かかる現象は血液と組織の間に生じる電解質や浸透圧物
質等に代表される溶質濃度のアンバランスによる水分の
移動が原因と考えられている。
除水性能が優れている膜を用いた血液透析器を使用した
場合において、特に生じやすいことが経験的に知られて
いる。これは、透析開始直後の一定期間において、短い
期間内に溶質濃度が急激に変動することが原因であるも
のと考えられている。
により、定期的に患者の状態を監視し、血圧等の変化に
応じて透析液の流量や除水流量、あるいは血液流量を適
切に変化させることによって、上述したような溶質濃度
の急激な変動を防止しているのが現状である。
スタッフによって手作業で行われており、看護婦や医師
等のスタッフが評価した結果に基づいて治療中の投薬、
血液流量や透析液流量の調整、使用する血液透析器の変
更、除水の中断等を行い、治療中の透析低血圧や不均衡
症候群を防止している。また、症状が軽度であれば、血
液流量や除水の中断が特に有効であることも良く知られ
ている。
の変化は、血液透析器内における電解質や浸透圧物質等
の溶質濃度の急激な変動により生じる二次的な指標であ
り、血圧等に変化が生じた時点においては、既に少なか
らず患者に負担がかかっていることになる。また、血圧
は溶質の過剰除去以外の原因によっても変動するもので
あることから、血圧等に変化が生じたからといって溶質
濃度の急激な変動が生じているとは限らないことから、
溶質の過剰除去をリアルタイムに防止すること自体が困
難であるという問題点があった。
溶質濃度の急激な変動をリアルタイムに、かつ確実に把
握することで、患者にかかる負担を軽減し、安全かつ効
果的な治療を行うことができる内部ろ過流量監視機能を
有する体外循環装置を提供することを目的とする。
に本発明にかかる内部ろ過流量監視機能を有する体外循
環装置は、外部に血液処理器を有する体外循環装置であ
って、血液処理器に入る血液の流量、又は血液処理器か
ら出される血液の流量の少なくともいずれか一方を検知
する血液流量検知手段と、血液処理器に入る透析液の流
量、又は血液処理器から出される透析液の流量の少なく
ともいずれか一方を検知する透析液流量検知手段と、血
液処理器から排出される除水流量を検知する除水流量検
知手段と、血液処理器から排出される透析液の圧力を検
知する透析液圧力検知手段と、血液処理器に入る血液の
圧力を検知する血液圧力検知手段とを含み、血液流量検
知手段と、透析液流量検知手段と、除水流量検知手段
と、透析液圧力検知手段と、血液圧力検知手段の検知結
果に基づいて演算パラメータを算出し、内部ろ過流量を
算出する内部ろ過流量演算手段を含み、内部ろ過流量演
算手段により算出された内部ろ過流量に基づいて、血液
処理器における血液流量、透析液流量、補液流量、又は
除水流量を調整することができることを特徴とする。
ルタイムに内部ろ過流量を把握することができることか
ら、特に透析開始時に良く生じる溶質濃度の急激な変動
を未然に防止することができ、患者に負担を与えること
なく安全かつ効果的な透析治療を行うことが可能とな
る。
能を有する体外循環装置は、血液中のヘマトクリット値
を検出するヘマトクリット値検知手段をさらに含み、内
部ろ過流量演算手段において、血液流量検知手段と、透
析液流量検知手段と、除水流量検知手段と、透析液圧力
検知手段と、血液圧力検知手段の検知結果、及びヘマト
クリット値検出手段において検出されたヘマトクリット
値に基づいて演算パラメータを算出し、内部ろ過流量を
算出することが好ましい。治療中に随時変化するヘマト
クリット値を、内部ろ過流量の算出に反映させることが
できることから、より精度良く内部ろ過流量を監視する
ことが可能となるからである。
能を有する体外循環装置は、内部ろ過流量の適正値であ
る適正内部ろ過流量を事前に設定しておき、算出された
内部ろ過流量と適正内部ろ過流量を対比することによっ
て、血液処理器における血液流量、透析液流量、補液流
量、又は除水流量を調整することが好ましい。あらかじ
め設定しておいた内部ろ過流量の適正値(適正溶質除去
量)と、治療中において監視される内部ろ過流量(溶質
除去量)とを比較調節することにより、より安全かつ確
実に内部ろ過流量を調節することができ、より効果的な
透析治療を行うことが可能となるからである。
能を有する体外循環装置は、内部ろ過流量演算手段にお
いて、(数9)に示す微分方程式を解くことによって内
部ろ過流量を算出することが好ましい。
機能を有する体外循環装置は、内部ろ過流量演算手段に
おいて、微分方程式の第三式の右辺が(数10)に示す
ように血液処理器の長手方向の座標であるxの関数であ
ることがより好ましい。
かかる内部ろ過流量監視機能を有する体外循環方法は、
外部に血液処理器を配置する体外循環方法であって、血
液処理器に入る血液の流量、又は血液処理器から出され
る血液の流量の少なくともいずれか一方を検知する第1
の工程と、血液処理器に入る透析液の流量、又は血液処
理器から出される透析液の流量の少なくともいずれか一
方を検知する第2の工程と、血液処理器から排出される
除水流量を検知する第3の工程と、血液処理器から排出
される透析液の圧力を検知する第4の工程と、血液処理
器に入る血液の圧力を検知する第5の工程とを含み、第
1の工程と、第2の工程と、第3の工程と、第4の工程
と、第5の工程における検知結果に基づいて演算パラメ
ータを算出し、内部ろ過流量を算出する第6の工程を含
み、第6の工程において算出された内部ろ過流量に基づ
いて、血液処理器における血液流量、透析液流量、補液
流量、又は除水流量を調整することができることを特徴
とする。
ルタイムに内部ろ過流量を把握することができることか
ら、特に透析開始時に良く生じる溶質濃度の急激な変動
を未然に防止することができ、患者に負担を与えること
なく安全かつ効果的な透析治療を行うことが可能とな
る。
能を有する体外循環方法は、血液中のヘマトクリット値
を検出する第7の工程をさらに含み、第6の工程におい
て、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程と、第4
の工程と、第5の工程における検知結果、及び第7の工
程において検出されたヘマトクリット値に基づいて演算
パラメータを算出し、内部ろ過流量を算出することが好
ましい。治療中に随時変化するヘマトクリット値を、内
部ろ過流量の算出に反映させることができることから、
より精度良く内部ろ過流量を監視することが可能となる
からである。
能を有する体外循環方法は、内部ろ過流量の適正値であ
る適正内部ろ過流量を事前に設定しておき、算出された
内部ろ過流量と適正内部ろ過流量を対比することによっ
て、血液処理器における血液流量、透析液流量、補液流
量、又は除水流量を調整することが好ましい。あらかじ
め設定しておいた内部ろ過流量の適正値(適正溶質除去
量)と、治療中において監視される内部ろ過流量(溶質
除去量)とを比較調節することにより、より安全かつ確
実に内部ろ過流量を調節することができ、より効果的な
透析治療を行うことが可能となるからである。
能を有する体外循環方法は、内部ろ過流量を算出する工
程において、(数11)に示す微分方程式を解くことに
よって内部ろ過流量を算出することが好ましい。
機能を有する体外循環方法は、内部ろ過流量を算出する
工程において、微分方程式の第三式の右辺が(数12)
に示すように血液処理器の長手方向の座標であるxの関
数であることがより好ましい。
かかる内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装置は、
外部に血液処理器を有する体外循環装置であって、血液
処理器に入る血液の流量、又は血液処理器から出される
血液の流量の少なくともいずれか一方を検知する血液流
量検知手段と、血液処理器から排出されるろ液流量を検
知するろ液流量検知手段と、血液処理器から排出される
ろ液の圧力を検知するろ液圧力検知手段と、血液処理器
に入る血液の圧力を検知する血液圧力検知手段とを含
み、血液流量検知手段と、ろ液流量検知手段と、ろ液圧
力検知手段と、血液圧力検知手段の検知結果に基づいて
演算パラメータを算出し、内部ろ過流量を算出する内部
ろ過流量演算手段を含み、内部ろ過流量演算手段により
算出された内部ろ過流量に基づいて、血液処理器におけ
る血液流量、補液流量、又はろ液流量を調整することが
できることを特徴とする。
リアルタイムに内部ろ過流量を把握することができるこ
とから、特に血液ろ過開始時に良く生じる溶質濃度の急
激な変動を未然に防止することができ、患者に負担を与
えることなく安全かつ効果的なろ過治療を行うことが可
能となる。
能を有する体外循環装置は、血液中のヘマトクリット値
を検出するヘマトクリット値検知手段をさらに含み、内
部ろ過流量演算手段において、血液流量検知手段と、補
液流量検知手段と、ろ液流量検知手段と、血液圧力検知
手段の検知結果、及びヘマトクリット値検知手段におい
て検出されたヘマトクリット値に基づいて演算パラメー
タを算出し、内部ろ過流量を算出することが好ましい。
治療中に随時変化するヘマトクリット値を、内部ろ過流
量の算出に反映させることができることから、より精度
良く内部ろ過流量を監視することが可能となるからであ
る。
能を有する体外循環装置は、内部ろ過流量の適正値であ
る適正内部ろ過流量を事前に設定しておき、算出された
内部ろ過流量と適正内部ろ過流量を対比することによっ
て、血液処理器における血液流量、補液流量、又はろ液
流量を調整することが好ましい。あらかじめ設定してお
いた内部ろ過流量の適正値(適正溶質除去量)と、治療
中において監視される内部ろ過流量(溶質除去量)とを
比較調節することにより、より安全かつ確実に内部ろ過
流量を調節することができ、より効果的なろ過治療を行
うことが可能となるからである。
能を有する体外循環装置は、内部ろ過流量演算手段にお
いて、(数13)に示す微分方程式を解くことによって
内部ろ過流量を算出することが好ましい。
機能を有する体外循環装置は、内部ろ過流量演算手段に
おいて、微分方程式の第三式の右辺が(数14)に示す
ように血液処理器の長手方向の座標であるxの関数であ
ることがより好ましい。
かかる内部ろ過流量監視機能を有する体外循環方法は、
外部に血液処理器を配置する体外循環方法であって、血
液処理器に入る血液の流量、又は血液処理器から出され
る血液の流量の少なくともいずれか一方を検知する第1
の工程と、血液処理器から排出されるろ液流量を検知す
る第2の工程と、血液処理器から排出されるろ液の圧力
を検知する第3の工程と、血液処理器に入る血液の圧力
を検知する第4の工程とを含み、第1の工程と、第2の
工程と、第3の工程と、第4の工程における検知結果に
基づいて演算パラメータを算出し、内部ろ過流量を算出
する第5の工程を含み、第5の工程において算出された
内部ろ過流量に基づいて、血液処理器における血液流
量、補液流量、又はろ液流量を調整することができるこ
とを特徴とする。
リアルタイムに内部ろ過流量を把握することができるこ
とから、特にろ過開始時に良く生じる溶質濃度の急激な
変動を未然に防止することができ、患者に負担を与える
ことなく安全かつ効果的なろ過治療を行うことが可能と
なる。
能を有する体外循環方法は、血液中のヘマトクリット値
を検出する第6の工程をさらに含み、第5の工程におい
て、第1の工程と、第2の工程と、第3の工程と、第4
の工程における検知結果、及び第6の工程において検出
されたヘマトクリット値に基づいて演算パラメータを算
出し、内部ろ過流量を算出することが好ましい。治療中
に随時変化するヘマトクリット値を、内部ろ過流量の算
出に反映させることができることから、より精度良く内
部ろ過流量を監視することが可能となるからである。
能を有する体外循環方法は、内部ろ過流量の適正値であ
る適正内部ろ過流量を事前に設定しておき、算出された
内部ろ過流量と適正内部ろ過流量を対比することによっ
て、血液処理器における血液流量、補液流量、又はろ液
流量を調整することが好ましい。あらかじめ設定してお
いた内部ろ過流量の適正値(適正溶質除去量)と、治療
中において監視される内部ろ過流量(溶質除去量)とを
比較調節することにより、より安全かつ確実に内部ろ過
流量を調節することができ、より効果的なろ過治療を行
うことが可能となるからである。
能を有する体外循環方法は、内部ろ過流量演算手段にお
いて、(数15)に示す微分方程式を解くことによって
内部ろ過流量を算出することが好ましい。
機能を有する体外循環装置は、内部ろ過流量演算手段に
おいて、微分方程式の第三式の右辺が(数16)に示す
ように血液処理器の長手方向の座標であるxの関数であ
ることがより好ましい。
機能を有する体外循環装置は、血液透析のみならず、中
空糸膜を用いた血液処理器を用いて体外循環を伴う療
法、例えば血液透析ろ過、血液ろ過、持続緩徐式血液ろ
過、血液濃縮、血漿分離等に対して適用することが可能
である。
態1にかかる内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装
置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形
態1においては、血液透析を行う場合について説明す
る。図1は、血液透析療法における本発明の実施の形態
1にかかる内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装置
の構成例を示した図である。
11は血液透析器を、2は血液ポンプ及び血液流量検知
手段を、3は透析液ポンプ及び透析液流量検知手段を、
4は除水ポンプ及び除水流量検知手段を、それぞれ示し
ている。また、5は透析液側圧力検知手段を、6は血液
側圧力検知手段を、7はヘマトクリット値検知手段を、
それぞれ示している。また、計算装置21は体外循環装
置1に接続されており、入力設定キーボードと、CPU
と、結果表示モニタから構成されている。なお、計算装
置21は、体外循環装置1に内蔵することも可能であ
る。
知手段2には血液回路が接続されており、血液回路の両
方のチャンバ部に体外循環血液側圧力検知手段6が接続
されている。透析液側圧力検知手段5は血液透析器11
の透析液ポート付近に設置されているが、透析液ポンプ
及び透析液流量検知手段3付近に設置されているもので
あっても良い。
た数値データに基づいたパラメータが、体外循環装置1
を介して計算装置21に送られ、(数17)に示す連立
微分方程式をルンゲクッタ(Runge-Kutta)法等を用い
て数値的に解析することで、内部ろ過流量が計算される
ようになっている。このようにして計算した結果を結果
表示モニタにリアルタイムに表示することで、安全であ
り、かつ効果的な治療(透析治療)を行うことが可能と
なる。
器の長さ方向における任意の位置を、PBは血液側圧力
を、μBは血液粘度を、QBは血液流量を、dは中空糸膜
型血液透析器の中空糸内径を、Nは中空糸本数を、それ
ぞれ示している。
粘度を、deは透析液流路相当直径を、Sは透析液流路
断面積を、QDは透析液流量を、LP’は中空糸単位長さ
当たりのろ過係数を、PKoは膠質浸透圧(コロイド浸透
圧)を、それぞれ示している。
分方程式を解くことによって、血液側圧力PB、透析液
側圧力PD、血液流量QB、及び透析液流量QDを求める
ことができる。よって、血液流量QB又は透析液流量QD
から内部ろ過流量を把握することが可能となる。
は、血液透析器11の簡易構成図である。図2におい
て、血液は上から下へと流れるものとし、血液透析器1
1への血液の入口のx座標をx=0とし、血液透析器1
1からの出口のx座標をx=Lとする。
流量QDo、及び除水流量QWには、(数18)に示す関
係が成立する。
血液出口側流量をQBoとの差に等しくなることから、両
者の間には(数19)に示す関係が成立する。
のいずれか一方、QDiとQDoのいずれか一方、及びQW
の実測値を得れば、初期値(x=0におけるQB i及びQ
Do)が定まることによって連立微分方程式(数17)を
解くことができ、内部ろ過量を確実に把握することがで
きるようになる。
いて説明する。図3は本実施の形態1にかかる内部ろ過
流量監視機能を有する体外循環装置における処理の流れ
図である。
して(ステップS301)、演算パラメータを入力する
(ステップS302)。ここで入力するパラメータとし
ては、ヘマトクリット値Ht、総蛋白濃度TP、及び透
析液粘度μDが考えられる。ヘマトクリット値Ht、総蛋
白濃度TPは、体外循環開始前に採取した血液より測定
した値あるいは前回透析時における値を使用する。そし
て、ヘマトクリット値Htより血液粘度μBを、総蛋白濃
度TPより膠質浸透圧PKoを算出する(ステップS30
3)。
304)、まず演算パラメータを検出する(ステップS
305)。ここで検出されるパラメータとしては、血液
入口側流量QBi、透析液入口側流量QDi、除水流量
QW、血液入口側圧力PBi、透析液出口側圧力PDoが考
えられる。
方程式を解くことによって、内部ろ過流量を算出して
(ステップS306)、算出結果を表示出力する(ステ
ップS307)。最後に、体外循環が終了していれば
(ステップS308:Yes)処理を終了し、終了して
いなければ再度演算パラメータの検出を開始する(ステ
ップS305)。
続的に監視可能であるヘマトクリット値Htによって表
すことができる。すなわち、治療中連続的に変化するヘ
マトクリット値Htについて、ヘマトクリット検知手段
7でリアルタイムに検出しておき、かかるヘマトクリッ
ト値Htをパラメータとして用いることによって、血液
粘度μBをヘマトクリット値Htの相関値として連続的に
算出することが可能となる。具体的には、ステラらの方
法として開示されている(Stiller,S. et. al,Contr. N
ephrol.;46,23-32,1985)。
らかじめ定められている血液粘度μ Bを用いるのではな
く、治療中に変動している血液粘度μBをリアルタイム
に用いることで、血液粘度の変化を、内部ろ過流量の算
出にリアルタイムに反映させることが可能となる。
算される血液粘度μBを内部ろ過流量の計算に反映させ
るために、ヘマトクリット値検知手段7が設置されるこ
とになる。ヘマトクリット値検知手段7から得られたヘ
マトクリット値Htは、体外循環装置1を介して計算装
置21に送られ、ステラらの方法によって、血液粘度μ
Bがヘマトクリット値Htの相関値として連続的に算出さ
れるようになっている。このようにして治療中に変動す
るヘマトクリット値Htを連続的に反映させることで、
より精度良く内部ろ過流量を計算することが可能とな
る。
0)に示すように赤血球の数(ヘマトクリット値)Ht
の関数として表すことができる。なお、Fahraeus-Lindq
vist効果についても考慮する必要がある。
0.1)2+b3(Ht−0.1)3 同様にして、膠質浸透圧PKoについても、総蛋白濃度T
Pの関数として、演算式(数21)に基づいて初期値を
計算することができる。
なく、前回の透析時における膠質浸透圧を用いる場合も
ある。
ト値Htの相関値として連続的に算出されるようになる
場合の処理の流れを、図4を参照しながら説明する。図
4は、本実施の形態1にかかる内部ろ過流量監視機能を
有する体外循環装置における処理の流れ図である。
(ステップS401)、演算パラメータを入力する(ス
テップS402)。ここで入力するパラメータとして
は、ヘマトクリット値Htについては連続測定すること
から、総蛋白濃度TP及び透析液粘度μDのみとなる。
そして、総蛋白濃度TPから膠質浸透圧PKoについての
み算出することになる(ステップS403)。
404)、まず演算パラメータを検出する(ステップS
405)。ここで検出されるパラメータとしては、血液
入口側流量QBi、透析液入口側流量QDi、除水流量
QW、血液入口側圧力PBi、透析液出口側圧力PDo及び
ヘマトクリット値Htが考えられる。
についてリアルタイムに再算出する(ステップS40
6)。ここで、膠質浸透圧PKoの算出に際して、総蛋白
濃度TPの補正値を用いるのが好ましい。総蛋白濃度T
Pは、透析中の除水流量に伴って上昇する値であるた
め、総蛋白濃度TPについてもヘマトクリット値Htと
同様にリアルタイムに算出し、当該算出値を用いること
で、より精度良く内部ろ過流量を算出することができる
からである。
質が全く膜を透過しないものと仮定すると、ヘマトクリ
ット値Ht(赤血球数)の上昇の程度と正の相関関係を
有することから、(数22)により算出することができ
る。
程式を解くことによって、内部ろ過流量を算出して(ス
テップS407)、算出結果を表示出力する(ステップ
S408)。最後に、体外循環が終了していれば(ステ
ップS409:Yes)処理を終了し、終了していなけ
れば再度演算パラメータの検出を開始する(ステップS
405)。
るために、透水性能を表す中空糸単位長さ当たりのろ過
係数Lp’及び透析液粘度μDについて、より実際の値に
近づける工夫を行うことも考えられる。
りのろ過係数Lp’については、(数17)においては
一定値であるものと仮定しているが、図2に示す血液透
析器11において、実際にはx=0からx=Lに向かう
につれ変動する膜間圧力差TMPに依存して変動してい
るものである。
単位長さ当たりのろ過係数Lp’を膜間圧力差TMP
(x)の関数として表すことによって、x=0からx=
Lに向かうにつれ変動する中空糸単位長さ当たりのろ過
係数Lp’を計算に反映させることが可能となり、計算
される内部ろ過流量を実際の内部ろ過流量により近づけ
ることが可能となる。なお、(数23)においてc1、
c2は定数を示している。
総蛋白濃度TPの関数として、(数24)に基づいて、
xの関数として定義することができる。
(x)2+a3×TP(x)3) ここで、総蛋白濃度TP(x)については、血液流量Q
B(x)及びヘマトクリット値Ht(x)を用いること
で、(数25)のようにあらわすことができる。
部ろ過流量+除水流量)と溶質の除去との間には一定の
相関関係があることが確認されている。すなわち、内部
ろ過現象による患者(透析患者等)血液からの溶質除去
量は、あらかじめ内部ろ過流量と除水流量を把握してお
くことで、適正値を把握しておくことができることにな
る。したがって、治療中監視される内部ろ過流量と、あ
らかじめ適正値として設定しておいた内部ろ過流量とを
比較することによって、希望する内部ろ過流量になるよ
うに、流量や圧力を調整することで、内部ろ過現象(流
量)を連続的に調節することが可能となる。
であり、例えば、総ろ過流量(内部ろ過流量+除水流
量)とアルブミン除去については図5のような相関関係
がある。
置21に記憶させておき、治療中連続して監視される内
部ろ過流量と、除水流量検知手段により検知される除水
流量から、総ろ過流量が計算装置21によって算出さ
れ、当該総ろ過流量と相関関係にある溶質除去量につい
て治療中連続して把握することができることになる。
関直線よりも上になった場合、すなわち溶質除去量が過
大になった場合には循環血液流量や透析液流量を減じ、
下になった場合、すなわち溶質除去量が過小になった場
合には循環血液流量や透析液流量を増やす等の調整を行
うことによって、適切な治療を行うことが可能となる。
を、あらかじめ計算装置21の入力設定キーボード等か
ら入力することにより、計算装置21によって治療中連
続して監視される内部ろ過流量と、あらかじめ設定して
おいた内部ろ過流量とが比較され、計算装置21からの
信号によって入力した内部ろ過流量になるように流量や
圧力を調整して、内部ろ過現象(流量)を適時変化させ
ることができる。このようにすることで、より安全かつ
効果的な治療(透析治療等)を行うことが可能となる。
析開始時点からリアルタイムに内部ろ過流量を把握する
ことができることから、特に透析開始時に良く生じる溶
質濃度の急激な変動を未然に防止することができ、患者
に負担を与えることなく安全かつ効果的な透析治療を行
うことが可能となる。
ト値を、内部ろ過流量の算出に反映させることができる
ことから、より精度良く内部ろ過流量を監視することが
可能となる。
過流量の適正値(適正溶質除去量)と、治療中において
監視される内部ろ過流量(溶質除去量)とを比較調節す
ることにより、より安全かつ確実に内部ろ過流量を調節
することができ、より効果的な治療を行うことが可能と
なる。
態2にかかる内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装
置について、図面を参照しながら説明する。本実施の形
態2においては、血液ろ過を行う場合について説明す
る。図6は、血液ろ過療法における本発明の実施の形態
2にかかる内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装置
の構成例を示した図である。
は血液ポンプ及び血液流量検知手段を、33は補液ポン
プ及び補液流量検知手段を、34はろ過液ポンプ及びろ
液流量検知手段を、それぞれ示している。また、35は
ろ液側圧力検知手段を、36は血液側圧力検知手段を、
37はヘマトクリット値検知手段を、それぞれ示してい
る。また、計算装置51は、図1と同様に構成されてい
る。
知手段32には血液回路が設置されており、血液回路の
両方のチャンバ部には血液側圧力検知手段36が接続さ
れている。ろ液側圧力検知手段35は血液ろ過器41の
ろ液ポート付近に設置されているが、ろ液ポンプ及びろ
液流量検知手段34付近に設置されているものであって
も良い。
た数値データに基づいたパラメータが、体外循環装置3
1を介して計算装置51に送られ、(数26)に示す連
立微分方程式をルンゲクッタ(Runge-Kutta)法等を用
いて数値的に解析することで、内部ろ過流量が流量及び
圧力の相関値として計算されるようになっている。この
ようにして計算した結果を結果表示モニタにリアルタイ
ムに表示することで、安全であり、かつ効果的な治療
(血液ろ過)を行うことが可能となる。
器の長さ方向における任意の位置を、PBは血液側圧力
を、μBは血液粘度を、QBは血液流量を、dは中空糸膜
型血液透析器の中空糸内径を、Nは中空糸本数を、それ
ぞれ示している。
を、deはろ液流路相当直径を、Sはろ液流路断面積
を、QFはろ液流量を、LP’は中空糸単位長さ当たりの
ろ過係数を、PKoは膠質浸透圧(コロイド浸透圧)を、
それぞれ示している。
分方程式を解くことによって、血液側圧力PB、ろ液側
圧力PF、血液流量QB、及びろ液流量QFを求めること
ができる。よって、血液流量QB又はろ液流量QFの変化
から内部ろ過流量を把握することが可能となる。
は、血液ろ過器41の簡易構成図である。図7におい
て、血液は上から下へと流れるものとし、血液の血液ろ
過器41への血液入口における血液ろ過器長軸方向の座
標をx=0とし、血液ろ過器41の血液出口の座標をx
=Lとする。
Biと血液出口側流量QBoとの差に等しくなることから両
者の間には(数27)に示す関係が成立する。
Biとろ液流量QFが求まれば、血液出口側流量QBoが定
まることによって連立微分方程式(数26)を解くこと
ができ、内部ろ過流量を確実に把握することが可能とな
る。
いて説明する。本実施の形態2においても、実施の形態
1と同様の処理となる。すなわち、図3において、まず
モジュールとして血液ろ過器を選択して(ステップS3
01)、演算パラメータを入力する(ステップS30
2)。
トクリット値Ht、総蛋白濃度TP、及びろ液粘度μFが
考えられる。ヘマトクリット値Ht及び総蛋白濃度TP
は、体外循環開始前に採取した血液より測定した値、あ
るいは前回の療法施行時における値を使用する。また、
ろ液粘度μFは、実際の粘度以外に、37℃における純
粋の粘度もしくは電解質溶液の粘度を用いることもでき
る。
度μBを、総蛋白濃度TPより膠質浸透圧PKoを、実施
の形態1と同様に算出する(ステップS303)。
304)、まず演算パラメータを検出する(ステップS
305)。ここで検出されるパラメータとしては、血液
入口側流量QBi、ろ液流量QF、血液入口側圧力PBi、
ろ液側圧力PFが考えられる。
方程式を解くことによって、内部ろ過流量を算出して
(ステップS306)、算出結果を表示出力する(ステ
ップS307)。最後に、体外循環が終了していれば
(ステップS308:Yes)処理を終了し、終了して
いなければ再度演算パラメータの検出を開始する(ステ
ップS305)。
様に、治療中に変動している血液粘度μBをリアルタイ
ムに用いることができることから、血液粘度の変化を内
部ろ過流量の算出にリアルタイムに反映させることが可
能となる。
ト値Htの相関値として連続的に算出されるようになる
場合の処理の流れについても、実施の形態1と同様にな
る。すなわち、図4において、まずモジュールとして血
液ろ過器を選択して(ステップS401)、演算パラメ
ータを入力する(ステップS402)。ここで入力する
パラメータとしては、ヘマトクリット値Htについては
連続測定することから、総蛋白濃度TP及びろ液粘度μ
Fのみとなる。そして、総蛋白濃度TPから膠質浸透圧
PKoを算出することになる(ステップS403)。
404)、まず演算パラメータを検出する(ステップS
405)。ここで検出されるパラメータとしては、血液
入口側流量QBi、ろ液流量QF、血液入口側圧力PBi、
ろ液側圧力PF及びヘマトクリット値Htが考えられる。
についてリアルタイムに再算出する(ステップS40
6)。ここで、膠質浸透圧PKoの算出に際して、総蛋白
濃度TPの補正値を用いることもできる。
程式を解くことによって、内部ろ過流量を算出して(ス
テップS407)、算出結果を表示出力する(ステップ
S408)。最後に、体外循環が終了していれば(ステ
ップS409:Yes)処理を終了し、終了していなけ
れば再度演算パラメータの検出を開始する(ステップS
405)。
るために、透水性能を表す中空糸単位長さ当たりのろ過
係数Lp’及び炉液粘度μFについて、より実際の値に
近づける工夫を行うことも考えられる。
りのろ過係数Lp’については、(数26)においては
一定値であるものと仮定しているが、図7に示す血液ろ
過器41において、実際にはx=0からx=Lに向かう
につれて変動する膜間圧力差TMP(x)に依存して変
動しているものである。
単位長さ当たりのろ過係数Lp’を膜間圧力差TMP
(x)の関数として表すことによって、x=0からx=
Lに向かうにつれて変動する中空糸単位長さ当たりのろ
過係数Lp’を計算に反映させることが可能となり、計
算される内部ろ過流量を実際の内部ろ過流量により近づ
けることが可能となる。なお(数28)において、c
1、c2は定数を示している。
総蛋白濃度TPの関数として、(数29)に基づいて、
xの関数として定義することができる。
(x)2+a3×TP(x)3) ここで、総蛋白濃度TP(x)については、血液流量Q
B(x)及びヘマトクリット値Ht(x)を用いること
で、(数30)のようにあらわすことができる。
合と同様に、内部ろ過流量を含む総ろ過流量(内部ろ過
流量+ろ液流量)と溶質の除去との間には一定の相関関
係があることが確認されており、実施の形態1と同様に
溶質除去量について治療中連続して把握することができ
る。
関直線よりも上になった場合、すなわち溶質除去量が過
大になった場合には循環血液流量やろ液流量を減じ、下
になった場合、すなわち溶質除去量が過小になった場合
には循環血液流量やろ液流量を増やす等の調整を行うこ
とによって、適切な治療を行うことが可能となる。
液ろ過開始時点からリアルタイムに内部ろ過流量を把握
することができることから、特に血液ろ過開始時に良く
生じる溶質濃度の急激な変動を未然に防止することがで
き、患者に負担を与えることなく安全かつ効果的な治療
を行うことが可能となる。
ト値を、内部ろ過流量の算出に反映させることができる
ことから、より精度良く内部ろ過流量を監視することが
可能となる。
過流量の適正値(適正溶質除去量)と、治療中において
監視される内部ろ過流量(溶質除去量)とを比較調節す
ることにより、より安全かつ確実に内部ろ過流量を調節
することができ、より効果的な治療を行うことが可能と
なる。
量監視機能付き体外循環装置によれば、治療開始時点か
らリアルタイムに内部ろ過流量を把握することができる
ことから、特に透析開始時に良く生じる溶質濃度の急激
な変動を未然に防止することができ、患者に負担を与え
ることなく安全かつ効果的な血液処理による治療を行う
ことが可能となる。
能付き体外循環装置によれば、治療中に随時変化するヘ
マトクリット値を、内部ろ過流量の算出に反映させるこ
とができることから、より精度良く内部ろ過流量を監視
することが可能となる。
機能付き体外循環装置によれば、あらかじめ設定してお
いた内部ろ過流量の適正値(適正溶質除去量)と、治療
中において監視される内部ろ過流量(溶質除去量)とを
比較調節することにより、より安全かつ確実に内部ろ過
流量を調節することができ、より効果的な透析治療を行
うことが可能となる。
視機能を有する体外循環装置の構成図
視機能を有する体外循環装置における血液処理器の構成
図
視機能を有する体外循環装置における処理の流れ図
視機能を有する体外循環装置における処理の流れ図
視機能を有する体外循環装置における内部ろ過流量相関
図
視機能を有する体外循環装置の構成図
視機能を有する体外循環装置における血液処理器の構成
図
Claims (20)
- 【請求項1】 外部に血液処理器を有する体外循環装置
であって、 前記血液処理器に入る血液の流量、又は前記血液処理器
から出される血液の流量の少なくともいずれか一方を検
知する血液流量検知手段と、 前記血液処理器に入る透析液の流量、又は前記血液処理
器から出される透析液の流量の少なくともいずれか一方
を検知する透析液流量検知手段と、 前記血液処理器から排出される除水流量を検知する除水
流量検知手段と、 前記血液処理器から排出される透析液の圧力を検知する
透析液圧力検知手段と、 前記血液処理器に入る血液の圧力を検知する血液圧力検
知手段とを含み、 前記血液流量検知手段と、前記透析液流量検知手段と、
前記除水流量検知手段と、前記透析液圧力検知手段と、
前記血液圧力検知手段の検知結果に基づいて演算パラメ
ータを算出し、内部ろ過流量を算出する内部ろ過流量演
算手段を含み、 前記内部ろ過流量演算手段により算出された前記内部ろ
過流量に基づいて、前記血液処理器における血液流量、
透析液流量、補液流量、又は除水流量を調整することが
できることを特徴とする内部ろ過流量監視機能を有する
体外循環装置。 - 【請求項2】 血液中のヘマトクリット値を検出するヘ
マトクリット値検知手段をさらに含み、 前記内部ろ過流量演算手段において、前記血液流量検知
手段と、前記透析液流量検知手段と、前記除水流量検知
手段と、前記透析液圧力検知手段と、前記血液圧力検知
手段の検知結果、及び前記ヘマトクリット値検知手段に
おいて検出された前記ヘマトクリット値に基づいて演算
パラメータを算出し、内部ろ過流量を算出する請求項1
記載の内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装置。 - 【請求項3】 前記内部ろ過流量の適正値である適正内
部ろ過流量を事前に設定しておき、算出された前記内部
ろ過流量と前記適正内部ろ過流量を対比することによっ
て、前記血液処理器における血液流量、透析液流量、補
液流量、又は除水流量を調整する請求項1又は2記載の
内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装置。 - 【請求項4】 前記内部ろ過流量演算手段において、 (数1)に示す微分方程式を解くことによって前記内部
ろ過流量を算出する請求項1から3のいずれか一項に記
載の内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装置。 【数1】 - 【請求項5】 前記内部ろ過流量演算手段において、 前記微分方程式の第三式の右辺が(数2)に示すように
前記血液処理器の長手方向の座標であるxの関数である
請求項4記載の記載の内部ろ過流量監視機能を有する体
外循環装置。 【数2】 - 【請求項6】 外部に血液処理器を配置する体外循環方
法であって、 前記血液処理器に入る血液の流量、又は前記血液処理器
から出される血液の流量の少なくともいずれか一方を検
知する第1の工程と、 前記血液処理器に入る透析液の流量、又は前記血液処理
器から出される透析液の流量の少なくともいずれか一方
を検知する第2の工程と、 前記血液処理器から排出される除水流量を検知する第3
の工程と、 前記血液処理器から排出される透析液の圧力を検知する
第4の工程と、 前記血液処理器に入る血液の圧力を検知する第5の工程
とを含み、 前記第1の工程と、前記第2の工程と、前記第3の工程
と、前記第4の工程と、前記第5の工程における検知結
果に基づいて演算パラメータを算出し、内部ろ過流量を
算出する第6の工程を含み、 前記第6の工程において算出された前記内部ろ過流量に
基づいて、前記血液処理器における血液流量、透析液流
量、補液流量、又は除水流量を調整することができるこ
とを特徴とする内部ろ過流量監視機能を有する体外循環
方法。 - 【請求項7】 血液中のヘマトクリット値を検出する第
7の工程をさらに含み、 前記第6の工程において、前記第1の工程と、前記第2
の工程と、前記第3の工程と、前記第4の工程と、前記
第5の工程における検知結果、及び前記第7の工程にお
いて検出された前記ヘマトクリット値に基づいて演算パ
ラメータを算出し、内部ろ過流量を算出する請求項6記
載の内部ろ過流量監視機能を有する体外循環方法。 - 【請求項8】 前記内部ろ過流量の適正値である適正内
部ろ過流量を事前に設定しておき、算出された前記内部
ろ過流量と前記適正内部ろ過流量を対比することによっ
て、前記血液処理器における血液流量、透析液流量、補
液流量、又は除水流量を調整する請求項6又は7記載の
内部ろ過流量監視機能を有する体外循環方法。 - 【請求項9】 前記内部ろ過流量を算出する工程におい
て、 (数3)に示す微分方程式を解くことによって前記内部
ろ過流量を算出する請求項6から8のいずれか一項に記
載の内部ろ過流量監視機能を有する体外循環方法。 【数3】 - 【請求項10】 前記内部ろ過流量を算出する工程にお
いて、 前記微分方程式の第三式の右辺が(数4)に示すように
前記血液処理器の長手方向の座標であるxの関数である
請求項9記載の記載の内部ろ過流量監視機能を有する体
外循環方法。 【数4】 - 【請求項11】 外部に血液処理器を有する体外循環装
置であって、 前記血液処理器に入る血液の流量、又は前記血液処理器
から出される血液の流量の少なくともいずれか一方を検
知する血液流量検知手段と、 前記血液処理器から排出されるろ液流量を検知するろ液
流量検知手段と、 前記血液処理器から排出されるろ液の圧力を検知するろ
液圧力検知手段と、 前記血液処理器に入る血液の圧力を検知する血液圧力検
知手段とを含み、 前記血液流量検知手段と、前記ろ液流量検知手段と、前
記ろ液圧力検知手段と、前記血液圧力検知手段の検知結
果に基づいて演算パラメータを算出し、内部ろ過流量を
算出する内部ろ過流量演算手段を含み、 前記内部ろ過流量演算手段により算出された前記内部ろ
過流量に基づいて、前記血液処理器における血液流量、
補液流量、又はろ液流量を調整することができることを
特徴とする内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装
置。 - 【請求項12】 血液中のヘマトクリット値を検出する
ヘマトクリット値検知手段をさらに含み、 前記内部ろ過流量演算手段において、前記血液流量検知
手段と、前記補液流量検知手段と、前記ろ液流量検知手
段と、前記血液圧力検知手段の検知結果、及び前記ヘマ
トクリット値検知手段において検出された前記ヘマトク
リット値に基づいて演算パラメータを算出し、内部ろ過
流量を算出する請求項11記載の内部ろ過流量監視機能
を有する体外循環装置。 - 【請求項13】 前記内部ろ過流量の適正値である適正
内部ろ過流量を事前に設定しておき、算出された前記内
部ろ過流量と前記適正内部ろ過流量を対比することによ
って、前記血液処理器における血液流量、補液流量、又
はろ液流量を調整する請求項11又は12記載の内部ろ
過流量監視機能を有する体外循環装置。 - 【請求項14】 前記内部ろ過流量演算手段において、 (数5)に示す微分方程式を解くことによって前記内部
ろ過流量を算出する請求項11から13のいずれか一項
に記載の内部ろ過流量監視機能を有する体外循環装置。 【数5】 - 【請求項15】 前記内部ろ過流量演算手段において、 前記微分方程式の第三式の右辺が(数6)に示すように
前記血液処理器の長手方向の座標であるxの関数である
請求項14記載の記載の内部ろ過流量監視機能を有する
体外循環装置。 【数6】 - 【請求項16】 外部に血液処理器を配置する体外循環
方法であって、 前記血液処理器に入る血液の流量、又は前記血液処理器
から出される血液の流量の少なくともいずれか一方を検
知する第1の工程と、 前記血液処理器から排出されるろ液流量を検知する第2
の工程と、 前記血液処理器から排出されるろ液の圧力を検知する第
3の工程と、 前記血液処理器に入る血液の圧力を検知する第4の工程
とを含み、 前記第1の工程と、前記第2の工程と、前記第3の工程
と、前記第4の工程における検知結果に基づいて演算パ
ラメータを算出し、内部ろ過流量を算出する第5の工程
を含み、 前記第5の工程において算出された前記内部ろ過流量に
基づいて、前記血液処理器における血液流量、補液流
量、又はろ液流量を調整することができることを特徴と
する内部ろ過流量監視機能を有する体外循環方法。 - 【請求項17】 血液中のヘマトクリット値を検出する
第6の工程をさらに含み、 前記第5の工程において、前記第1の工程と、前記第2
の工程と、前記第3の工程と、前記第4の工程における
検知結果、及び前記第6の工程において検出された前記
ヘマトクリット値に基づいて演算パラメータを算出し、
内部ろ過流量を算出する請求項16記載の内部ろ過流量
監視機能を有する体外循環方法。 - 【請求項18】 前記内部ろ過流量の適正値である適正
内部ろ過流量を事前に設定しておき、算出された前記内
部ろ過流量と前記適正内部ろ過流量を対比することによ
って、前記血液処理器における血液流量、補液流量、又
はろ液流量を調整する請求項16又は17記載の内部ろ
過流量監視機能を有する体外循環方法。 - 【請求項19】 前記内部ろ過流量を算出する工程にお
いて、 (数7)に示す微分方程式を解くことによって前記内部
ろ過流量を算出する請求項16から18のいずれか一項
に記載の内部ろ過流量監視機能を有する体外循環方法。 【数7】 - 【請求項20】 前記内部ろ過流量を算出する工程にお
いて、 前記微分方程式の第三式の右辺が(数8)に示すように
前記血液処理器の長手方向の座標であるxの関数である
請求項19記載の記載の内部ろ過流量監視機能を有する
体外循環方法。 【数8】
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- 2002-08-08 JP JP2002232036A patent/JP3951174B2/ja not_active Expired - Fee Related
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