JP2003116847A - X線装置 - Google Patents

X線装置

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JP2003116847A
JP2003116847A JP2001314961A JP2001314961A JP2003116847A JP 2003116847 A JP2003116847 A JP 2003116847A JP 2001314961 A JP2001314961 A JP 2001314961A JP 2001314961 A JP2001314961 A JP 2001314961A JP 2003116847 A JP2003116847 A JP 2003116847A
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Ken Ishikawa
謙 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体表面における患部やROIの大きさや
位置等を容易に把握することが可能なX線装置を提供す
ること。 【解決手段】 測定対象にX線を照射するX線源と、前
記測定対象に照射されるX線の照射視野を示す可視光を
前記被検体に照射する手段とを有し、前記測定対象をX
線で撮像したX線像を表示手段に映像するX線装置にお
いて、前記表示手段に表示されるX線像に重ねて表示さ
せる診断部位の情報を入力する手段と、前記表示手段に
映像される前記測定対象のX線像と前記診断部位の情報
との表示比率と前記測定対象に照射されるX線の照射視
野とに基づいて、前記測定対象に向けて前記診断部位の
情報を投影する手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、X線装置に関し、
特に、X線透視時におけるX線表示画像上の患部、関心
部位(ROI)のマーキング、及び計測等に適用して有
効な技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のX線装置は、X線源から照射され
被検体を透過したX線ビームの強度分布をX線フィル
ム、X線イメージインテンシファイア、あるいはX線平
面検出器で検出することによって、被検体のX線像を生
成する構成となっていた。X線フィルムで撮像されたX
線像の場合にはフィルム観察器に架けることにより、医
師等の検者は読影を行っていた。また、X線イメージイ
ンテンシファイア(X線I.I.)やX線平面検出器で
検出され電気信号に変換されたX線像は、CRTディス
プレー等の上に表示させることによって、医師等の検者
の読影に供せられてきた。 【0003】また、従来のX線装置は、被検体に照射す
るX線量を低減させるために不要となる領域へのX線ビ
ームの照射を制限する、すなわちX線ビームの照射野を
制限するX線絞りを備える構成となっていた。X線絞り
は、X線源の前面側すなわちX線源と被検体との間に配
置される鉛等で作られたコリメータと、このコリメータ
とX線源との間に置かれたミラーと、このミラーを介し
てX線源と光学的に等価となる点状の光源とから構成さ
れていた。このような構成とすることによって、従来の
X線装置では、光源から発光される光がミラーを介して
コリメータで制限された後に被検体表面を照明すること
となるので、この光の照射領域がX線照射領域に略一致
する構成となっていた。 【0004】従って、撮影者は光の照射領域を手がかり
としてX線絞りを調整することによってX線ビームの照
射範囲を決定した後にX線ビームの照射を行い、被検体
のX線透視やX線撮影を行う構成となっていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。従来
のX線装置を用いた診断や治療計画では、X線透視やX
線撮影により得られたX線像に基づいて、患部及びRO
I等の位置や大きさ等を被検体表面にマーキングする等
が必要に応じて行われていた。しかしながら、従来のX
線装置では、X線I.I.やX線平面検出器等の入力面
の大きさや、X線像を表示する表示装置の表示面の大き
さ等、あるいは患部及びROIの大きさ等によって、X
線像を表示する際の表示倍率を変化させる必要があっ
た。このために、従来のX線装置を用いたX線透視やX
線撮影では、被検体での患部及びROIの位置や大きさ
と、表示装置に映像される患部及びROIの位置や大き
さ等の関係を一致させることが困難であり、多くの経験
等が必要であった。 【0006】本発明の目的は、被検体表面における患部
やROIの大きさや位置等を容易に把握することが可能
なX線装置を提供することにある。本発明の前記ならび
にその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添
付図面によって明らかになるであろう。 【0007】 【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。 【0008】(1)測定対象にX線を照射するX線源
と、前記測定対象に照射されるX線の照射視野を示す可
視光を前記被検体に照射する手段とを有し、前記測定対
象をX線で撮像したX線像を表示手段に映像するX線装
置において、前記表示手段に表示されるX線像に重ねて
表示させる診断部位の情報を入力する手段と、前記表示
手段に映像される前記測定対象のX線像と前記診断部位
の情報との表示比率と前記測定対象に照射されるX線の
照射視野とに基づいて、前記測定対象に向けて前記診断
部位の情報を投影する手段とを備えた。 【0009】(2)前述した(1)に記載のX線装置に
おいて、前記X線源と前記測定対象との間に配置される
X線の照射視野を制限するX線制限手段と、前記X線制
限手段と前記X線源の間に配置され前記診断部位の情報
を反射する手段とを有し、前記投影手段から投影される
前記診断部位の情報が前記反射手段に反射され前記測定
対象に投影される。 【0010】(3)前述した(1)もしくは(2)に記
載のX線装置において、前記入力手段は前記表示手段に
映像されるX線像に重ねて任意の囲形及び/又は文字を
描画するマーカー入力手段を備え、前記投影手段は前記
マーカー入力手段で描画された図形及び/又は文字を前
記測定対象の表面に投影する。 【0011】(4)前述した(1)乃至(3)の内の何
れかに記載のX線装置において、前記入力手段は、前記
測定対象をX線で撮像したX線像を前記診断部位の情報
として入力する手段を備えた。 【0012】(5)前述した(4)に記載のX線装置に
おいて、前記入力手段は前記測定対象に投影するX線像
に対して画像処理指示を入力する手段を備え、前記投影
手段は画像処理されたX線像を前記測定対象の表面に投
影する。 【0013】前述した手段によれば、表示手段に表示さ
れるX線像に重ねて表示させるための診断部位の情報が
入力手段より入力される構成となっており、投影手段が
表示手段に映像される測定対象のX線像と診断部位の情
報との表示比率と測定対象に照射されるX線の照射視野
とに基づいて、測定対象に向けて前記診断部位の情報を
投影する構成となっている。従って、検者は表示手段に
映像されるX線像に基づいた診断情報を入力手段から入
力するのみで、入力した診断情報が測定対象の倍率で測
定対象の表面に投影されることとなるので、検者は測定
対象の表面に投影される診断情報を確認するのみで測定
対象における患部やROIの大きさや位置等を把握する
ことができる。その結果、X線像に基づいた測定対象に
おける患部やROIの大きさや位置等の把握に要する検
者の負担を低減することができる。 【0014】また、検者は測定対象の表面に投影される
診断情報を確認するのみで測定対象における患部やRO
Iの大きさや位置等を把握することができるので、X線
透視下で穿刺等を行う場合であっても精度よく穿刺等を
行うことが可能となる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。 【0016】図1は、本発明の一実施の形態であるX線
装置の概略構成を説明するための図である。ただし、図
1において、1はX線高電圧発生器、2はX線管、21
はX線管焦点、3はX線絞り、31はX線コリメータ、
32はミラー、4は被検体、41は照射野(照射視
野)、42は患部、5はX線平面検出器、51はX線画
像信号、6は画像表示装置、61は情報処理装置、62
はモニタ(表示手段)、621は患部像、622はマー
ク、623は文字、63は操作器、631はキーボー
ド、632はポインティングデバイス、64は投影画像
信号、7はレーザプロジェクタ、71は投影光束、71
1は投影光発散点、712はマーク、713は文字を示
す。 【0017】図1に示すように、本実施の形態のX線装
置は、X線高電圧発生器1で発生された高電圧がX線源
であるX線管2に印加される構成となっており、印加電
圧(X線管電圧)及び印加電流(X線管電流)に応じた
X線束22がX線管焦点21から発生する。X線管2で
発生したX線束22は、X線絞り3を構成するコリメー
タ31で照射領域が制限された後に、照射野41のX線
(X線ビーム)として被検体4に照射される。 【0018】被検体4を透過したX線(X線像)は、こ
の被検体4を介してX線管2に対して対向配置されるX
線平面検出器5に入射し、検出される構成となってい
る。X線平面検出器5は、例えば、周知の散乱除去グリ
ッド、シンチレータ膜、アモルファスシリコンフォトダ
イオードアレイ、及び電気回路(信号処理回路)から構
成されており、アモルファスシリコンフォトダイオード
アレイで電気信号に変換されたX線像が電気回路により
読み出されて、電気的なX線画像信号51に変換されて
画像表示装置6に入力する構成となっている。 【0019】画像表示装置6は、例えば周知の情報処理
装置61、表示手段となるモニタ62、及び情報処理装
置61の入力手段となる操作器63により構成され、操
作器63は周知のキーボード631と、ポインティング
デバイス632とより構成されている。 【0020】X線画像信号51は情報処理装置61上で
動作するプログラムによって実現される周知の画像処理
手段により、log変換処理や階調処理等の画像処理が
行われた後に、モニタ62の表示用の信号に変換され、
モニタ62の表示面上に表示され被検体4の患部42等
の診断に供せられる。ただし、画像処理手段によるlo
g変換処理や階調処理等を行わずに、X線画像信号51
から表示用のX線画像を生成してモニタ62に表示させ
る構成としてもよいことはいうまでもない。 【0021】以上に説明した構成は従来の従来のX線装
置と同様の構成であり、本実施の形態のX線装置は前述
した構成に、以下の説明する構成を有する。 【0022】本実施の形態のX線装置は、情報処理装置
61上で動作するプログラムによって実現される診断部
位等の画像診断に付帯する情報(「診断付帯情報」とい
う)の生成手段と、この生成手段により生成された診断
付帯情報を表示面上に表示されるX線像に重ねて表示す
る合成手段と、X線平面検出器5の入力面の大きさとモ
ニタ62の表示面上に表示されるX線像及び診断付帯情
報との大きさに基づいて、レーザプロジェクタ7に出力
する合成画像を生成する合成画像生成手段とを有する構
成となっている。 【0023】従って、本実施の形態のX線装置では、患
部やROIの位置や大きさを表わす図形や文字等を、操
作器63であるキーボード631やポインティングデバ
イス632から入力することによって、まず診断付帯情
報の生成手段が入力された図形や文字等から表示用の画
像を生成し、合成手段がX線像に重ねて表示させる。こ
こで、例えば図示しない検者がキーボード631やポイ
ンティングデバイス632を操作して図示しない投影の
指示を与えるボタンやアイコンを操作して投影指示を与
えることによって、合成画像生成手段がX線平面検出器
5の入力面の大きさとモニタ62の表示面上に表示され
るX線像及び診断情報との大きさに基づいて、レーザプ
ロジェクタ7に出力する合成画像を生成し投影画像信号
64としてレーザプロジェクタ7に出力する。 【0024】レーザプロジェクタ7は、X線絞り3に取
付けられた構成となっており、入力された投影画像信号
64に応じた合成画像を被検体4に投影する構成となっ
ている。なお、レーザプロジェクタ7を詳細については
後述する。特に、本実施の形態のX線装置では、患部4
2やROIの位置や大きさを表わす図形や文字等の診断
情報に加えて、モニタ62上のX線像又は画像処理で加
工されたX線像と患部42やROIの位置や大きさを表
わす図形や文字等の画像と共に投影する構成となってい
る。ただし、レーザプロジェクタ7から投影する画像
は、X線像もしくは診断画像の何れか一方のみでもよい
ことはいうまでもない。 【0025】すなわち、本実施の形態のX線装置では、
レーザプロジェクタ7は投影画像信号64に対応する投
影画像が組み込まれた投影光束71が投射され、この投
影光束71がX線絞り3内のミラー32で反射された後
に、コリメータ31で制限されて被検体4の表面上に投
影される。このとき、投影光束71の発散点である投影
光発散点711は、X線管焦点21と光学的に等価な位
置すなわち投影光発散点711のミラー32による虚像
がX線管焦点21の位置にくるように調整されており、
このような構成とすることによって、コリメータ31を
通過した投影光束71が、コリメータ31を通過したX
線束22と同じ広がりを持つようにしている。 【0026】図2は本実施の形態のレーザプロジェクタ
7の概略構成を説明するための図であり、70は投影レ
ンズ、72は制御器、721はAOM駆動信号、722
は垂直偏向駆動信号、723は水平偏向駆動信号、73
はHe−Neレーザ、74はAOM、75はビームエク
スパンダ、76はミラー、771は第1ガルバノミラ
ー、78は楕円面鏡、79は第2ガルバノメータ、79
1は第2ガルバノミラーを示す。 【0027】図2に示すレーザプロジェクタ7では、投
影画像信号64は例えば毎秒30フレームのラスタ走査
方式の垂直水平同期信号を含む複合映像信号となってお
り、レーザプロジェクタ7の制御器72に入力し、この
制御器72で同期信号分離が行われる構成となってい
る。 【0028】この制御器72では、同期信号を除いた映
像信号は、レーザ光の強弱を行う音響光学光変調素子
(以下、AOMと略称する)74を駆動するために、高
周波信号に重畳されAOM駆動信号721に変換される
構成となっている。また、垂直同期信号は第1ガルバノ
メータ77を駆動するために、鋸歯状波の垂直偏向駆動
信号722に変換される構成となっている。さらには、
水平同期信号は第2ガルバノメータ79を駆動するため
に、鋸歯状波の垂直偏向駆動信号723に変換される構
成となっている。 【0029】また、光源には例えば波長633nmの小
型のHe−Neレーザ73が用いられ、その出力光はA
OM74で映像信号に応じた強弱の変調を受けてからビ
−ムエクスパンダ75に入射し、ビーム径1.4mmの
平行光となる構成となっている。特に、本実施の形態で
は、光学系をコンパクトにするために、He−Neレー
ザ73から照射されたレーザ光はミラー76で折り曲げ
られてから第1ガルバノメータ77の軸に取付けられた
第1ガルバノミラー771の中央に入射するように設定
されている。 【0030】ここで、前述するように第1ガルバノミラ
ー771には鋸歯状波の垂直偏向駆動信号722が入力
される構成となっているので、第1ガルバノミラー77
1は鋸歯状波の垂直偏向駆動信号722に同期して回転
角が変化し、変調されたレーザ光を図2の紙面に平行な
方向に偏向させることとなる。この第1ガルバノミラー
771で偏向されたレーザ光は、楕円面鏡78で反射さ
れ第2ガルバノメータ79の軸に取付けられた第2ガル
バノミラー791に入射する構成となっている。ここ
で、第2ガルバノミラー791には鋸歯状波の垂直偏向
駆動信号723が入力される構成となっているので、第
2ガルバノミラー791は垂直偏向駆動信号723に従
って回転角が変化し、変調されたレーザ光を紙面に垂直
な方向に偏向させることとなる。 【0031】楕円面鏡78は、一方の焦点が第1ガルバ
ノミラー771上の反射点に、他方の焦点が第2ガルバ
ノミラー791の中央の反射点になるように形成されて
いる。従って、第2ガルバノミラー791で反射された
ビ−ムは紙面に水平な方向も垂直な方向も第2ガルバノ
ミラー791の中央から偏向されたようになって、焦点
距離600mmの投影レンズ70で折り曲げられ投影光
束71となり被検体4に向かう構成となっていた。その
結果、投影光束71の投影光発散点711は、第2ガル
バノミラー791の中央の偏向点の投影レンズ70によ
る虚像の位置になる。すなわち、走査ビームは投影レン
ズ70から600mmの距離で収束する構成となってい
る。そこでのビ−ム径は、(収束ビーム径)=(4/
π)(焦点距離)(波長)/(レンズ入射ビーム径)よ
り、0.35mmとなり、投影面上で1.5lp/mm
程度の解像力が得られ、位置決めや大きさの把握には十
分である。 【0032】一方、焦点深度は、(焦点深度)=±
(0.32π)(収束ビーム径)2/(波長)より±1
95mmとなるので、投影される被検体4の表面に凹凸
があっても解像力は低下しない。 【0033】次に、図1及び図2に基づいて、本実施の
形態のX線装置によるX線撮影動作を説明する。まず、
コリメータ31を全開にし、画像表示装置6からレーザ
プロジェクタ7にコリメータ31を全開したときの照射
野41を一様の低輝度光で走査するような投影画像信号
64を送る。これは、従来のX線絞りに内蔵された点光
源による照射野の照明と同じ機能である。この状態で、
被検体4を置かずX線平面検出器5を所望の距離の投影
された照射野のほぼ中央に置く。このとき、距離は上記
の焦点深度と被検体厚から許される範囲で動かすことが
できる。 【0034】次に、画像表示装置6からの投影画像信号
64を上記の低輝度光による最大照射野の照明712の
他に、検出器の視野に対応させる高輝度の枠713が投
影されるように切り替える。この枠の大きさは最大照射
野の中心を中心として相似形を保ったままで変化させら
れる。この操作は、例えばポインティングデバイス63
2に配置される図示しないスイッチを使用する。このと
き、X線平面検出器5のX線管2側の表面には、図3に
示すように視野範囲を示す印52が書き込まれており、
これに上記の枠713が合うように枠713の大きさを
調整し、X線平面検出器5の位置の微調整を行う。 【0035】次に、X線平面検出器5の前に被検体4を
置き、その表面に投影された枠713の中央に診断対象
が来るように被検体4の位置を調整し、更に必要な領域
だけにX線が照射されるようコリメータ31を閉じる。 【0036】次に、図1に示すように、X線管2よりX
線を照射し被検体4の透過像をX線平面検出器5で検出
し、この検出された透過像をX線像として画像表示装置
6に表示させ、例えば階調処理によってX線像に映像さ
れる患部像621を強調する。ここで投影画像信号64
は、モニタ62に表示されたX線平面検出器5の視野範
囲のX線像が枠713の中にはめ込まれるような拡大率
で拡大もしくは縮小されている。このようにして強調さ
れた患部像621が対応する患部42の位置に対応する
大きさで投影され、医師は投影像を用いて被検体4の表
面上でマーキング、計測などができる。 【0037】更に、患部42の中の特に注目すべき位
置、例えばバイオプシを行う場所などをモニタ62上で
決定し、その位置にモニタ62上で例えば星型のような
マーク622を描画すると被検体4の表面上にもそのマ
ーク712が投影される。複数のマークを一度に投影す
る場合などは、マーク622の近くに文字623を添え
れば投影されたマーク712の近くにも文字713が投
影される。これらのマークや文字を使えばでマーキング
や計測がより容易に行える。 【0038】ただし、被検体4の表示面上に投影される
マーク712は、合成画像生成手段がX線平面検出器5
の入力面の大きさとモニタ62の表示面上に表示される
X線像及び診断情報との大きさすなわち拡大率に基づい
て、レーザプロジェクタ7に出力する合成画像を生成す
るので、モニタ62の画面上に表示されるX線像と62
2との割合と同じ大きさのマーク712が投影されるこ
ととなる。 【0039】図4は本願発明の一実施の形態のX線装置
である移動式X線装置の概略構成を説明するための図で
ある。図4に示すように、本実施の形態の移動式X線装
置は、比較的容積が大きい移動式X線発生装置8に車輪
10が配置され、検者が容易に任意の位置へX線装置を
移動できる構成となっている。移動式X線発生装置8に
は鉛直方向に延在する第1の支柱11が配置され、この
第1の支柱11に沿って上下動可能となるように第2の
支柱12の一端側が配置されている。 【0040】一方、第2の支柱12の他端側にはX線管
2が配置されており、X線管2で発生されたX線が下面
方向に照射される構成となっている。このX線管2の前
面側すなわち照射面側には前述するX線絞り3が配置さ
れており、投影画像信号64に応じた診断情報をX線管
2の下面側に設定される被検体4に照射する構成となっ
ている。 【0041】また、被検体4は床面に配置された寝台9
の上面側に配置されており、この被検体4と寝台9との
間にX線平面検出器5が配置され、被検体4のX線像を
撮像して得られたX線画像信号51が、移動式X線発生
装置8に搭載される画像表示装置6を構成する図示しな
い情報処理装置61に入力される構成となっている。 【0042】従って、本実施の形態の移動式X線装置で
は、X線平面検出器を用いたコンパクトな構成であって
も、被検体4のベッドサイドにおいてリアルタイムで迅
速で容易にマーキングや計測ができる。 【0043】以上説明したように、本実施の形態のX線
装置では、画像表示装置6の有するモニタ62の表示面
に表示されるX線像(患部像621)に重ねて表示させ
るための診断情報が、入力手段となる操作器63より入
力される構成となっており、投影手段となるレーザプロ
ジェクタ7がモニタ62に映像される測定対象である被
検体4のX線像と診断部位の情報との表示比率と被検体
4に照射されるX線の照射野41とに基づいて、被検体
4に向けて診断部位の情報を投影する構成となってい
る。従って、検者はモニタ62に映像されるX線像に基
づいた診断情報を操作器63を構成するキーボード63
1やポインティングデバイス632から入力するのみ
で、入力した診断情報がモニタ62に映像される患部像
621の倍率で被検体4の表面に投影されることとなる
ので、検者は被検体4の表面に投影される診断情報を確
認するのみで被検体4における患部やROIの大きさや
位置等を把握することができる。その結果、X線像に基
づいた被検体4における患部やROIの大きさや位置等
の把握に要する検者の負担を低減することができる。 【0044】また、このとき、リアルタイムでのX線像
の撮影を行うX線透視の場合では、X線画像や図形や文
字を用いた患部やROIのマーキングや計測等をリアル
タイムで迅速で容易に実行できるという効果を得ること
もできる。従って、X線透視下で穿刺等を行う場合であ
っても精度よく穿刺等を行うことが可能となる。 【0045】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。 【0046】 【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)被検体の表面にX線照射領域の他に、X線検出器
の視野を示す各種の画像等の光学像を正確な大きさで投
影できる。 (2)X線画像上の患部等の位置や大きさと、実際の被
検体上の位置や大きさとを容易に対応させることができ
る。 (3)表示装置の表示画面上の各種の図形や文字を投影
させるので、X線画像や図形や文字を用いた患部やRO
Iのマーキングや計測等をリアルタイムで迅速で容易に
実行できる。 (4)検者の負担を低減させることができる。 (5)X線透視下で穿刺等を行う場合であっても精度よ
く穿刺等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態であるX線装置の概略構
成を説明するための図である。 【図2】本実施の形態のレーザプロジェクタ7の概略構
成を説明するための図である。 【図3】本実施の形態のX線平面検出器の上面側の概略
構成を説明するための図である。 【図4】本願発明の一実施の形態のX線装置である移動
式X線装置の概略構成を説明するための図である。 【符号の説明】 1…X線高電圧発生器、2…X線管、21…X線管焦
点、3…X線絞り、31…X線コリメータ、32…ミラ
ー、4…被検体、41…照射野、42…患部、5…X線
平面検出器、51…X線画像信号、6…画像表示装置、
61…情報処理装置、62…モニタ、621…患部像、
622…マーク、623…文字、63…操作器、631
…キーボード、632…ポインティングデバイス、64
…投影画像信号、7…レーザプロジェクタ、71…投影
光束、711…投影光発散点、712…マーク、713
…文字、70…投影レンズ、72…制御器、721…A
OM駆動信号、722…垂直偏向駆動信号、723…水
平偏向駆動信号、73…He−Neレーザ、74…AO
M、75…ビームエクスパンダ、76…ミラー、771
…第1ガルバノミラー、78…楕円鏡面ミラー、79…
第2ガルバノメータ、791…第2ガルバノミラー、8
…移動式X線発生装置、9…寝台

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 測定対象にX線を照射するX線源と、前
    記測定対象に照射されるX線の照射視野を示す可視光を
    前記被検体に照射する手段とを有し、前記測定対象をX
    線で撮像したX線像を表示手段に映像するX線装置にお
    いて、 前記表示手段に表示されるX線像に重ねて表示させる診
    断部位の情報を入力する手段と、前記表示手段に映像さ
    れる前記測定対象のX線像と前記診断部位の情報との表
    示比率と前記測定対象に照射されるX線の照射視野とに
    基づいて、前記測定対象に向けて前記診断部位の情報を
    投影する手段とを備えたことを特徴とするX線装置。
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