JP2003116115A

JP2003116115A - 限定受信モジュール装置、受信端末装置及び方法

Info

Publication number: JP2003116115A
Application number: JP2002191200A
Authority: JP
Inventors: Koji Yura; 浩司由良
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 2001-06-29
Filing date: 2002-06-28
Publication date: 2003-04-18

Abstract

(57)【要約】【課題】デジタル放送の視聴の際に、実時間の処理を
行ないつつ関連情報に付与されたデジタル署名を検証
し、関連情報の安全性を向上させる。【解決手段】暗号化された番組コンテンツと、この番
組コンテンツを契約に基づいて復号するための、情報の
一部にデジタル署名が付与された関連情報とを含むデジ
タル放送を受信する受信端末装置に内蔵又は接続され、
関連情報を実時間で復号／解析処理する限定受信モジュ
ール装置２０であって、実時間の復号解析処理とデジタ
ル署名を検証するバックグラウンド処理とを選択的に実
行可能な制御部２５と、実時間の復号／解析処理が終了
すると、バックグラウンド処理を開始させるように制御
部２５を切替制御する切替制御部２６とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば通信衛星を
用いたデジタル放送システムにおける限定受信モジュー
ル装置、受信端末装置及び方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、デジタル放送システムが普及し始
めている。デジタル放送システムでは、その全てまたは
一部に有料放送(pay broadcasting)システムが導入され
ている。デジタル放送システムの受信端末には、契約サ
ービスに限定して放送を視聴可能とする限定受信(condi
tional-access (CA))モジュールが内蔵又は接続されて
いる。

【０００３】係るデジタル放送システムでは、有料放送
システムを実現する際に、暗号化された暗号化コンテン
ツがトランスポートストリームで送信される。また、暗
号化コンテンツを契約者の受信端末のみに復号可能とす
るための関連情報が、同じくトランスポートストリーム
で送信されている。

【０００４】ここで、関連情報は、コンテンツの復号に
必要なスクランブル鍵と、このスクランブル鍵を使用す
るための契約情報とを含むものである。契約情報は、デ
ジタル放送の契約者と契約したサービスとを示す膨大な
リストである。契約したサービスは、復号が許可される
チャンネル又は番組や有効期限など、を示している。

【０００５】限定受信モジュールは、この関連情報を入
力に同期して実時間で処理することにより、受信端末毎
の契約情報に基づいてスクランブル鍵を取得し、このス
クランブル鍵を用いて暗号化コンテンツを復号してコン
テンツを再生している。

【０００６】このように、関連情報は、デジタル放送の
視聴に欠かせない情報である。このため、関連情報の中
でも契約情報を偽造又は改竄することにより、デジタル
放送を不正に視聴できる可能性がある。また、このよう
な偽造又は改竄の可能性が存在することは、関連情報の
安全性を低下させてしまう。

【０００７】一方、このような不正な視聴を阻止する観
点から、デジタル署名を用いて関連情報を検証する方式
が可能性として考えられる。この方式によれば、例えば
放送局側が、関連情報のうちの契約情報など偽造や改竄
の影響が大きい一部の情報にデジタル署名を施して放送
する。また、受信端末側は、このデジタル署名の検証に
より、関連情報の正当性が確認された後、デジタル放送
を視聴可能とする。

【０００８】しかしながら、デジタル署名の検証は、実
時間に処理されるコンテンツのデスクランブルや関連情
報の信号処理に比較して、大きな計算量を要する性質を
有し、実時間の処理が困難である。

【０００９】従って、デジタル署名を用いて関連情報を
検証する方式は、技術的には可能であるが、実用上は不
可能なものとなっている。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】以上説明したように限
定受信モジュールでは、関連情報に偽造又は改竄の可能
性があるが、関連情報にデジタル署名を付与しても、こ
れを検証する実用的な方式が存在しない状況にある。こ
のため、関連情報の安全性が低下してしまっている。

【００１１】本発明の目的は、デジタル放送の視聴の際
に、実時間の処理を行ないつつ関連情報に付与されたデ
ジタル署名を検証でき、もって、関連情報の安全性を向
上し得る限定受信モジュール装置、受信端末装置及び方
法を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】第１の発明は、暗号化さ
れた番組コンテンツと、この番組コンテンツを契約に基
づいて復号するための、情報の一部にデジタル署名が付
与された関連情報とを含むデジタル放送を受信する受信
端末装置に内蔵又は接続され、前記関連情報を実時間で
復号／解析処理する限定受信モジュール装置であって、
前記実時間の復号／解析処理と前記デジタル署名を検証
するバックグラウンド処理とを選択的に実行する制御手
段と、前記実時間の復号／解析処理を前記バックグラウ
ンド処理よりも優先的に実行させ、前記実時間の復号／
解析処理が終了すると、前記バックグラウンド処理を継
続的に開始させるように前記制御手段を切替制御する切
替制御手段と、を備えている。

【００１３】このように、関連情報に施したデジタル署
名をバックグラウンド処理を用いて検証できるので、デ
ジタル放送の視聴の際に、実時間の処理を行ないつつ関
連情報を検証でき、もって、関連情報の安全性を向上さ
せることができる。

【００１４】第２の発明は、暗号化された番組コンテン
ツと、この番組コンテンツを契約に基づいて復号するた
めの、情報の一部にデジタル署名が付与された関連情報
とを含むデジタル放送を受信する受信端末装置に内蔵又
は接続され、前記関連情報を実時間で復号／解析処理す
る限定受信モジュール装置であって、前記実時間の復号
／解析処理を実行する第１制御手段と、前記第１制御手
段による実時間の復号／解析処理が終了すると、前記デ
ジタル署名の検証処理を含むバックグラウンド処理を継
続的に実行する第２制御手段と、を備えている。

【００１５】このようにしても、関連情報に施したデジ
タル署名をバックグラウンド処理を用いて検証できるの
で、第１の発明と同様の作用を奏することができる。な
お、第１又は第２の発明は、当該各発明の限定受信モジ
ュール装置を用いた受信端末装置として表現してもよい
ことは言うまでもない。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照して説明する。（第１の実施形態）図１は本発明の第１の実施形態に係
る限定受信モジュールが接続された受信端末の構成を示
す模式図である。受信端末１０は、受信部１１、関連情
報分離部１２、限定受信モジュール入出力部１３、デス
クランブル部１４、再生部１５、制御部１６を備えてお
り、限定受信モジュール２０を着脱自在に接続する機能
をもっている。

【００１７】ここで、受信部１１は、図示しないアンテ
ナから入力される電波や、ケーブルテレビジョンの信号
が入力されると、これらの入力からトランスポートスト
リームを生成して関連情報分離部１２に送出する機能を
もっている。

【００１８】関連情報分離部１２は、受信部１１から受
けたトランスポートストリームから関連情報と番組コン
テンツとを分離し、関連情報を限定受信モジュール入出
力部１３に送出する一方、番組コンテンツをデスクラン
ブル部１４に送出する機能をもっている。

【００１９】ここで、関連情報は、暗号化されており、
番組コンテンツを復号するためのスクランブル鍵、この
スクランブル鍵を使用するための契約情報、及びこの契
約情報に施されたデジタル署名を含んでいる。

【００２０】限定受信モジュール入出力部１３は、受信
端末１０本体に限定受信モジュール２０が接続されたと
き、関連情報分離部１２から受けた関連情報を限定受信
モジュール２０に送出する機能と、限定受信モジュール
２０から受けたスクランブル鍵をデスクランブル部１４
に送出する機能とをもっている。

【００２１】デスクランブル部１４は、関連情報分離部
１２から送出された番組コンテンツのうち、スクランブ
ルされた番組コンテンツを、限定受信モジュール入出力
部１３から受けたスクランブル鍵でデスクランブルし、
デスクランブル後の番組コンテンツを再生部１５に送出
する機能をもっている。

【００２２】また、デスクランブル部１４は、関連情報
分離部１２から送出された番組コンテンツのうち、スク
ランブルされていない番組コンテンツをそのまま再生部
１５に送出する機能をもっている。

【００２３】再生部１５は、デスクランブル部１４から
送出された番組コンテンツを音声、画像などに再生する
機能をもっている。

【００２４】制御部１６は、各部１１〜１５の動作を制
御するものであり、例えば、チャンネル等の切替えに関
する機能や、データ転送のタイミング等の調整に関する
機能をもつものである。

【００２５】一方、限定受信モジュール２０は、受信端
末１０に着脱自在に接続され、図２に示すように、入出
力部２１、メモリ部２２、関連情報復号部２３、多倍長
整数演算部２４、制御部２５が互いにバスを介して接続
され、且つ入出力部２１と制御部２５とが互いに制御切
替部２６を介して接続されている。なお、限定受信モジ
ュール２０は、受信端末１０との着脱を容易とする観点
から、例えばスマートカードのような小型デバイスとし
て実現されることが好ましい。

【００２６】ここで、入出力部２１は、受信端末１０の
限定受信モジュール入出力部１３から関連情報を受ける
と、この関連情報を受けた旨を制御切替部２６に通知す
る機能と、この関連情報をメモリ部２２に書込む機能
と、制御部２５から受けたスクランブル鍵を限定受信モ
ジュール入出力部１３に送出する機能とをもっている。

【００２７】メモリ部２２は、各部２１，２３〜２６か
ら読出／書込可能であり、関連情報の復号用の鍵、端末
個別の契約情報、関連情報などが一時的に記憶されるも
のである。

【００２８】関連情報復号部２３は、制御部２５の実時
間処理により制御され、メモリ２２内の関連情報を復号
し、復号結果を制御部２５に送出する機能をもってい
る。

【００２９】多倍長整数演算部２４は、制御部２５のバ
ックグラウンド処理により制御され、デジタル署名の検
証に必要な多倍長整数演算を行ない、演算結果を制御部
２５に送出する機能をもっている。

【００３０】制御部２５は、制御切替部２６からの切替
制御により、実時間処理又はバックグラウンド処理を実
行する機能と、実行中の処理に応じて各部２１〜２４，
２６を制御する機能とをもっている。

【００３１】ここで、実時間処理は、関連情報復号部２
４を制御して関連情報を復号させ、復号後の関連情報に
基づいて、契約サービスを受けるためのスクランブル鍵
を入出力部２１に送出する旨の通常の復号／解析処理に
加え、図３のフローチャートの一部に示すように、バッ
クグラウンド処理の内容を登録する処理とバックグラウ
ンド処理に切替えるための処理とを含んでいる。

【００３２】バックグラウンド処理は、多倍長整数演算
部２４を制御してデジタル署名を検証する処理と、署名
検証により関連情報の偽造又は改竄が検出された後に当
該番組コンテンツの視聴を禁止する処理と、署名検証に
より関連情報の正当性が確認された後に、契約情報に基
づく処理とを含んでいる。

【００３３】制御切替部２６は、入出力部２１に関連情
報が入力されると、制御部２５をバックグラウンド処理
から実時間処理に切替える機能と、制御部２５から実時
間処理の終了が通知されると、制御部２５を実時間処理
からバックグラウンド処理に切替える機能とをもってい
る。

【００３４】次に、以上のように構成された受信端末及
び限定受信モジュールの動作を説明する。まず、受信端
末１０においては、受信部１１が、図示しないアンテナ
から入力される電波や、ケーブルテレビジョンの信号が
入力されると、これらの入力からトランスポートストリ
ームを生成して関連情報分離部１２に送出する。

【００３５】関連情報分離部１２は、このトランスポー
トストリームから関連情報と番組コンテンツとを分離
し、関連情報を限定受信モジュール入出力部１３に送出
する一方、番組コンテンツをデスクランブル部１４に送
出する。

【００３６】限定受信モジュール入出力部１３は、関連
情報分離部１２から受けた関連情報を限定受信モジュー
ル２０に送出し、しかる後、限定受信モジュール２０か
ら受けたスクランブル鍵をデスクランブル部１４に送出
する。

【００３７】デスクランブル部１４は、関連情報分離部
１２から送出された番組コンテンツのうち、スクランブ
ルされた番組コンテンツを、限定受信モジュール入出力
部１３から受けたスクランブル鍵でデスクランブルし、
デスクランブル後の番組コンテンツを再生部１５に送出
する。

【００３８】再生部１５は、この番組コンテンツを音
声、画像などに再生する。

【００３９】さて以上のような受信端末１０の動作は、
従来の受信端末でも同様である。但し、本発明では、授
受される関連情報がデジタル署名を含むものであり、限
定受信モジュール２０にてデジタル署名を検証できる点
が異なっている。次に、この点について述べる。

【００４０】限定受信モジュール２０では、制御部２５
により、バックグラウンド処理を実行中であるとする。
続いて、受信端末１０本体から入出力部２１に関連情報
が入力されたとする。

【００４１】このとき、制御切替部２６は、制御部２５
のバックグラウンド処理を停止させて制御部２５の状態
を退避させ、関連情報の実時間処理を制御部２５に開始
させる。

【００４２】制御部２５は、関連情報復号部２４を制御
して関連情報を復号させ、復号後の関連情報に基づい
て、図３のフローチャートに示すように、関連情報が番
組情報であるか否かを判定し（ＳＴ１）、番組情報のと
きには受信可の番組か否かを判定する（ＳＴ２）。

【００４３】ステップＳＴ２の結果、受信可の番組でな
いときには実時間処理を終了し、受信可の番組の時には
スクランブル鍵を取出して（ＳＴ３）、スクランブル鍵
を受信端末１０の限定受信モジュール入出力部１３に送
出し（ＳＴ４）、実時間処理を終了する。

【００４４】また、ステップＳＴ１にて番組情報ではな
いとき、契約情報か否かを判定し（ＳＴ５）、契約情報
でないときには実時間処理を終了し、契約情報のときに
は自端末の情報か否かを判定する（ＳＴ６）。

【００４５】ステップＳＴ６の結果、自端末の情報でな
いときには実時間処理を終了し、自端末の情報のときに
は、バックグラウンド処理にデジタル署名の検証以降の
契約情報の処理を登録し（ＳＴ７）、実時間処理を終了
する。

【００４６】また、制御部２５は、各ステップＳＴ２，
ＳＴ４〜ＳＴ７の結果、実時間処理を終了したとき、制
御切替部２６に実時間処理の終了を通知する（ＳＴ
８）。

【００４７】一方、制御切替部２６は、実時間処理の終
了が通知されると、制御部２５をバックグラウンド処理
の状態に復帰させ、制御部２５のバックグラウンド処理
を再開させる。

【００４８】制御部２５では、バックグラウンド処理の
再開により、多倍長整数演算部２４を制御してデジタル
署名を検証する。なお、この検証処理は、１回のバック
グラウンド処理にて完了させる必要はなく、中断しても
次回のバックグラウンド処理に継続させて実行すること
ができる。なお、デジタル署名の検証結果が正しい時に
は、制御部２５は、契約情報をモジュール内に記憶す
る。逆に、デジタル署名の検証結果が不正の時には、制
御部２５は、契約情報を破棄する。

【００４９】また、制御部２５は、署名検証後、契約情
報に基づき、例えば有効期限の確認などの処理をバック
グラウンドで行なう。

【００５０】上述したように本実施形態によれば、制御
部２５及び制御切替部２６により、関連情報に施したデ
ジタル署名をバックグラウンド処理で検証できるので、
デジタル放送の視聴の際に、実時間処理を行ないつつ待
ち時間を設けずに関連情報を検証でき、もって、関連情
報の安全性を向上させることができる。

【００５１】（第２の実施形態）図４は本発明の第２の
実施形態に係る受信端末の構成を示す模式図であり、図
１，図２とほぼ同一部分には同一符号にアルファベット
を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分
について主に述べる。なお、ほぼ同一部分とは、基本的
な内部処理が同一であり、データの入出力先が異なるも
のを意味している。

【００５２】すなわち、本実施形態に係る受信端末１０
ａは、図４に示すように、第１の実施形態の関連情報分
離部１２からデスクランブル部１４までが省略され、受
信部１１ａと再生部１５ａとの機能の間に限定受信モジ
ュール３０が内蔵されている。

【００５３】ここで、限定受信モジュール３０は、番組
コンテンツのデスクランブル機能が統合されたものであ
り、具体的には、入力部３１、出力部３２、第１制御部
３３、第２制御部３４、デスクランブル部１４ａ、メモ
リ部２２ａ、関連情報復号部２３ａ及び多倍長整数演算
部２４ａが互いにバスを介して接続されている。

【００５４】入力部３１は、受信端末１０ａの受信部１
１ａから受けたトランスポートストリームから関連情報
と番組コンテンツとを分離し、関連情報を第１制御部３
３に送出する一方、番組コンテンツをデスクランブル部
１４ａに送出する機能をもっている。

【００５５】出力部３２は、デスクランブル部１４ａか
ら受けたデスクランブル後の番組コンテンツ（又は元々
スクランブルされてない番組コンテンツ）を受信端末１
０ａの再生部１５ａに送出する機能をもっている。

【００５６】第１制御部３３は、入力部３１から受ける
関連情報により起動し、図６に示すように、実時間処理
の動作制御を行なうものである。

【００５７】第２制御部３４は、第１制御部３３からの
通知で起動し、前述したバックグラウンド処理を行なう
ものである。

【００５８】次に、以上のように構成された受信端末及
び限定受信モジュールの動作を説明する。まず、受信端
末１０ａにおいては、受信部１１ａが、前述同様の入力
からトランスポートストリームを生成して限定受信モジ
ュール３０に送出する。

【００５９】限定受信モジュール３０においては、入力
部３１が、このトランスポートストリームから関連情報
と番組コンテンツとを分離し、関連情報を第１制御部３
３に送出する一方、番組コンテンツをデスクランブル部
１４ａに送出する。

【００６０】デスクランブル部１４ａは、この番組コン
テンツのうち、スクランブルされた番組コンテンツを、
第１制御部３３から受けたスクランブル鍵でデスクラン
ブルし、デスクランブル後の番組コンテンツを出力部３
２に送出する。

【００６１】出力部３２は、この番組コンテンツを受信
端末１０ａの再生部１５ａに送出する。再生部１５は、
この番組コンテンツを音声、画像などに再生する。

【００６２】さて以上のような受信端末１０ａの動作
は、第１の実施形態に係る受信端末１０と限定受信モジ
ュール２０との組合せでも同様である。但し、本実施形
態では、実装された限定受信モジュール３０が２つの制
御部３３，３４を含むものであり、第１制御部３３によ
る実時間処理と、第２制御部３４によるバックグラウン
ド処理とを切替える点が異なっている。次に、この点に
ついて述べる。

【００６３】限定受信モジュール３０では、第２制御部
３４により、バックグラウンド処理を実行中であるとす
る。続いて、入力部３１から第１制御部３３に関連情報
が入力されたとする。

【００６４】このとき、第１制御部３３は、第２制御部
３４のバックグラウンド処理を停止させた後、関連情報
の実時間処理を開始する。

【００６５】すなわち、第１制御部３３は、前述同様の
ステップＳＴ１ａ〜ＳＴ７ａを実行する。但し、ステッ
プＳＴ５ａにて契約情報でないときには実時間処理を終
了せずに、番組コンテンツか否かを判定する（ＳＴ
９）。

【００６６】ステップＳＴ９の結果、番組コンテンツで
ないときにはステップＳＴ１３に進んで出力部３２から
送出し、番組コンテンツのときには、スクランブルされ
ているか否かを判定する（ＳＴ１０）。

【００６７】ステップＳＴ１０の結果、スクランブルさ
れてないときにはステップＳＴ１３に進んで出力部３２
から送出し、スクランブルされているときにはスクラン
ブル鍵が保持されているか否かを判定する（ＳＴ１
１）。

【００６８】ステップＳＴ１１の結果、保持されてない
ときには実時間処理を終了する。一方、ステップＳＴ１
１の結果、スクランブル鍵が保持されている時にはデス
クランブル部１４ａにスクランブル鍵を送出して番組コ
ンテンツのデスクランブルを実行し（ＳＴ１２）、番組
コンテンツを出力部３２から送出し（ＳＴ１３）、実時
間処理を終了する。

【００６９】また、第１制御部３３は、各ステップＳＴ
２ａ，ＳＴ３ａ-４ａ，ＳＴ６ａ，ＳＴ７ａ，ＳＴ１
１，ＳＴ１３の結果、実時間処理を終了したとき、第２
制御部３４を起動する（ＳＴ８ａ）。

【００７０】一方、第２制御部３４は、第１制御部３３
から起動されると、バックグラウンド処理を再開する。
以下前述同様に、第２制御部３４では、デジタル署名を
検証する。また、署名検証後、契約情報に基づく処理を
行なう。

【００７１】上述したように本実施形態によれば、第１
及び第２制御部３３，３４により、関連情報に施したデ
ジタル署名をバックグラウンド処理で検証できるので、
第１の実施形態と同様の効果を得ることができる。

【００７２】また、第１制御部３３は実時間処理を実行
すればよく、第２制御部３４はバックグラウンド処理を
実行すればよいので、第１の実施形態とは異なり、それ
ぞれの処理に特化した構成で実現させることができる。
なお、上記各実施形態に記載した手法は、コンピュータ
に実行させることのできるプログラムとして、磁気ディ
スク（フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディス
クなど）、光ディスク（ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤなど）、
光磁気ディスク（ＭＯ）、半導体メモリなどの記憶媒体
に格納して頒布することもできる。

【００７３】また、この記憶媒体としては、プログラム
を記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒
体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良
い。

【００７４】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上
で稼働しているＯＳ（オペレーティングシステム）や、
データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のＭＷ
（ミドルウェア）等が本実施形態を実現するための各処
理の一部を実行しても良い。

【００７５】さらに、本発明における記憶媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、ＬＡＮやインターネ
ット等により伝送されたプログラムをダウンロードして
記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。

【００７６】また、記憶媒体は１つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も本発
明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成で
あっても良い。

【００７７】尚、本発明におけるコンピュータは、記憶
媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態にお
ける各処理を実行するものであって、パソコン等の１つ
からなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシ
ステム等の何れの構成であっても良い。

【００７８】また、本発明におけるコンピュータとは、
パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装
置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機
能を実現することが可能な機器、装置を総称している。

【００７９】なお、本願発明は、上記各実施形態に限定
されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない
範囲で種々に変形することが可能である。例えば第１の
実施形態において、限定受信モジュール２０が受信端末
１０に接続される構成に代えて、図７に示すように、限
定受信モジュール２０が受信端末１０に内蔵された構成
としてもよい。反対に、第２の実施形態において、限定
受信モジュール３０が受信端末１０ａに内蔵された構成
に代えて、図８に示すように、限定受信モジュール３０
が受信端末１０ａに接続される構成としてもよい。

【００８０】また、第１の実施形態において、制御部２
５及び制御切替部２６に代えて、図９に示すように、第
１及び第２制御部３３，３４を設けた構成としてもよ
い。同様に、第２の実施形態において、第１及び第２制
御部３３，３４に代えて、図１０に示すように、制御部
２５及び制御切替部２６を設けた構成としてもよい。

【００８１】さらに、第１の実施形態において、ステッ
プＳＴ１，ＳＴ５の判定は、いずれを先に実行してもよ
い。例えばステップＳＴ５をステップＳＴ１より先に実
行した場合、契約情報に関するステップＳＴ５〜ＳＴ７
が、番組情報に関するステップＳＴ１〜ＳＴ４よりも優
先的に実行される。

【００８２】同様に、第２の実施形態において、ステッ
プＳＴ１ａ，ＳＴ５ａ，ＳＴ９の判定は任意の順序で実
行してもよい。例えば、ステップＳＴ５ａ，ＳＴ１，Ｓ
Ｔ９の順に実行する場合、契約情報に関するステップＳ
Ｔ５ａ〜ＳＴ７ａ、番組情報に関するステップ１ａ〜Ｓ
Ｔ４ａ、番組コンテンツに関するステップＳＴ９〜ＳＴ
１３の順に優先的に実行される。

【００８３】また、各実施形態は可能な限り適宜組合せ
て実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得
られる。

【００８４】さらに、上記各実施形態には種々の段階の
発明が含まれており、開示される複数の構成用件におけ
る適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例え
ば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件
が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽
出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技
術で適宜補われるものである。

【００８５】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。

【００８６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ジタル放送の視聴の際に、実時間の処理を行ないつつ関
連情報に付与されたデジタル署名を検証でき、もって、
関連情報の安全性を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係る限定受信モジュ
ールが接続された受信端末の構成を示す模式図。

【図２】同実施形態における限定受信モジュールの構成
を示す模式図。

【図３】同実施形態における制御部の動作を説明するた
めのフローチャート。

【図４】本発明の第２の実施形態に係る受信端末の構成
を示す模式図。

【図５】図５は同実施形態における限定受信モジュール
の構成を示す模式図。

【図６】図６は同実施形態における制御部の動作を説明
するためのフローチャート。

【図７】本発明の第１の実施形態における受信端末の変
形例を示す模式図。

【図８】本発明の第２の実施形態における受信端末の変
形例を示す模式図。

【図９】本発明の第１の実施形態における限定受信モジ
ュールの変形例を示す模式図。

【図１０】本発明の実施形態における限定受信モジュー
ルの変形例を示す模式図。

【符号の説明】

１０，１０ａ…受信端末１１，１１ａ…受信部１２…関連情報分離部１３…限定受信モジュール入出力部１４，１４ａ…デスクランブル部１５，１５ａ…再生部１６，２５…制御部２０，３０…限定受信モジュール２１…入出力部２２，２２ａ…メモリ部２３，２３ａ…関連情報復号部２４，２４ａ…多倍長整数演算部２６…制御切替部３１…入力部３２…出力部３３…第１制御部３４…第２制御部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】暗号化された番組コンテンツと、この番
組コンテンツを契約に基づいて復号するための、情報の
一部にデジタル署名が付与された関連情報とを含むデジ
タル放送を受信する受信端末装置に内蔵又は接続され、
前記関連情報を実時間で復号／解析処理する限定受信モ
ジュール装置であって、前記実時間の復号／解析処理と前記デジタル署名を検証
するバックグラウンド処理とを選択的に実行可能な制御
手段と、前記実時間の復号／解析処理を前記バックグラウンド処
理よりも優先的に実行させ、前記実時間の復号／解析処
理が終了すると、前記バックグラウンド処理を継続的に
開始させるように前記制御手段を切替制御する切替制御
手段と、を備えたことを特徴とする限定受信モジュール装置。
【請求項２】暗号化された番組コンテンツと、この番
組コンテンツを契約に基づいて復号するための、情報の
一部にデジタル署名が付与された関連情報とを含むデジ
タル放送を受信する受信端末装置に内蔵又は接続され、
前記関連情報を実時間で復号／解析処理する限定受信モ
ジュール装置であって、前記実時間の復号／解析処理を実行する第１制御手段
と、前記第１制御手段による実時間の復号／解析処理が終了
すると、前記デジタル署名の検証処理を含むバックグラ
ウンド処理を継続的に実行する第２制御手段と、を備えたことを特徴とする限定受信モジュール装置。
【請求項３】請求項１又は請求項２に記載の限定受信
モジュール装置を用いた受信端末装置。
【請求項４】暗号化された番組コンテンツと、この番
組コンテンツを契約に基づいて復号するための、情報の
一部にデジタル署名が付与された関連情報とを含むデジ
タル放送を受信する受信端末装置であって、前記関連情報を復号／解析する実時間処理または前記デ
ジタル署名を検証するバックグラウンド処理を実行する
制御手段と、前記実時間処理を前記バックグラウンド処理よりも優先
的に実行させ、前記実時間処理が終了すると、前記制御
手段を前記実時間処理から前記バックグラウンド処理に
切替制御する切替制御手段と、を備えて内蔵された限定受信モジュール装置、を備えたことを特徴とする受信端末装置。
【請求項５】暗号化された番組コンテンツと、この番
組コンテンツを復号するためのスクランブル鍵、このス
クランブル鍵を使用するための契約情報及び前記契約情
報に施されたデジタル署名を含む暗号化された関連情報
とを受信し、前記スクランブル鍵に基づいて前記番組コ
ンテンツを復号して出力する受信端末装置に内蔵又は接
続され、前記受信された関連情報を復号し、得られた契
約情報に基づいて前記番組コンテンツの復号を制御する
限定受信モジュール装置であって、前記番組コンテンツを復号するための前記契約情報を記
憶するメモリ部と、前記受信端末装置から入力された関連情報を実時間で復
号し、得られた契約情報から自己の契約を確認する一
方、前記復号されたスクランブル鍵を前記受信端末装置
に出力する実時間処理と、前記実時間処理により復号さ
れた自己の契約情報をデジタル署名に基づいて検証し、
検証結果が正しい時に前記契約情報をモジュール内に記
憶し、検証結果が不正の時には前記契約情報を破棄する
バックグラウンド処理を継続的に実行する制御部と、前記実時間処理を前記バックグラウンド処理よりも優先
的に実行させ、前記実時間処理が終了すると、前記バッ
クグラウンド処理を継続的に開始させるように前記制御
部を切替制御する切替制御部と、を備えたことを特徴とする限定受信モジュール装置。
【請求項６】受信端末装置であって暗号化された番組
コンテンツと、この番組コンテンツを復号するためのス
クランブル鍵、このスクランブル鍵を使用するための契
約情報及び前記契約情報に施されたデジタル署名を含む
暗号化された関連情報とを受信するための受信部と、暗号化された番組コンテンツと、暗号化された関連情報
とが受信部から入力されたとき、前記番号コンテンツと
関連情報とを分離するための分離部と、復号された契約情報に基づいて前記番組コンテンツの復
号を制御するための、内蔵された限定受信モジュール装
置と、前記限定受信モジュール装置から入力されたスクランブ
ル鍵に基づいて、前記分離部から入力された番組コンテ
ンツを復号して出力するための復号部とを備えており、前記限定受信モジュール装置は、前記番組コンテンツを復号するための前記契約情報を記
憶するメモリ部と、入力された関連情報を復号し、得られた契約情報から自
己の契約を確認する一方、前記復号されたスクランブル
鍵を前記復号部に出力する実時間処理と、前記復号され
た自己の契約情報を前記デジタル署名に基づいて検証
し、検証結果が正しい時に前記契約情報をモジュール内
に記憶し、検証結果が不正の時には前記契約情報を破棄
するバックグラウンド処理を継続的に実行する制御部
と、前記実時間処理を前記バックグラウンド処理よりも優先
的に実行させ、前記実時間処理が終了すると、前記制御
部を前記実時間処理から前記バックグラウンド処理に切
替制御する切替制御部と、を備えたことを特徴とする受信端末装置。
【請求項７】暗号化された番組コンテンツと、この番
組コンテンツを契約に基づいて復号するための、情報の
一部にデジタル署名が付与された関連情報とを含むデジ
タル放送を受信する受信端末装置であって、前記関連情報を復号／解析するための実時間処理を実行
する第１制御手段と、前記第１制御手段による実時間処理が終了すると、前記
デジタル署名の検証処理を含むバックグラウンド処理を
実行する第２制御手段と、を備えて内蔵された限定受信モジュール装置、を備えたことを特徴とする受信端末装置。
【請求項８】暗号化された番組コンテンツと、この番
組コンテンツを復号するためのスクランブル鍵、このス
クランブル鍵を使用するための契約情報及び前記契約情
報に施されたデジタル署名を含む暗号化された関連情報
とを受信し、前記スクランブル鍵に基づいて前記番組コ
ンテンツを復号して出力する受信端末装置に内蔵又は接
続され、前記受信された関連情報を復号し、得られた契
約情報に基づいて前記番組コンテンツの復号を制御する
限定受信モジュール装置であって、前記番組コンテンツを復号するための前記契約情報を記
憶するメモリ部と、前記受信端末装置から入力された関連情報を実時間で復
号し、得られた契約情報から自己の契約を確認する一
方、前記復号されたスクランブル鍵を前記受信端末装置
に出力する実時間処理を実行する第１制御部と、前記第１制御部による実時間処理が終了すると、前記実
時間処理により復号されたデジタル署名を前記契約情報
に基づいて検証し、検証結果が正しい時に前記契約情報
をモジュール内に記憶し、検証結果が不正の時には前記
契約情報を破棄するバックグラウンド処理を継続的に実
行する第２制御部と、を備えたことを特徴とする限定受信モジュール装置。
【請求項９】限定受信モジュール装置であって、暗号化された番組コンテンツと、この番組コンテンツを
復号するためのスクランブル鍵、このスクランブル鍵を
使用するための契約情報及び前記契約情報に施されたデ
ジタル署名を含む暗号化された関連情報とを受信する受
信部と、前記受信された関連情報を復号し、得られた契約情報に
基づいて前記番組コンテンツの復号を制御するための、
内蔵された限定受信モジュール装置と、前記限定受信モジュール装置から入力されたスクランブ
ル鍵に基づいて、前記受信部から入力された番組コンテ
ンツを復号して出力するための復号部と、を備えてお
り、前記限定受信モジュール装置は、前記番組コンテンツを復号するための前記契約情報を記
憶するメモリ部と、前記受信部から入力された関連情報を復号し、得られた
契約情報から自己の契約を確認する一方、前記復号され
たスクランブル鍵を前記復号部に出力する実時間処理を
実行する第１制御部と、前記第１制御部による実時間処理が終了すると、前記復
号された契約情報を前記デジタル署名に基づいて検証
し、検証結果が正しい時に前記契約情報をモジュール内
に記憶し、検証結果が不正の時には前記契約情報を破棄
するバックグラウンド処理を継続的に実行する第２制御
部と、を備えたことを特徴とする限定受信モジュール装置。
【請求項１０】暗号化された番組コンテンツと、この
番組コンテンツを復号するためのスクランブル鍵、この
スクランブル鍵を使用するための契約情報及び前記契約
情報に施されたデジタル署名を含む暗号化された関連情
報とを受信し、前記契約情報及び前記デジタル署名に基
づいて、前記スクランブル鍵を用いて前記番組コンテン
ツを復号して出力するための限定受信方法であって、前記関連情報を実時間で復号し、得られた契約情報を確
認する一方、前記スクランブル鍵及び前記デジタル署名
を得る実時間処理と、前記得られたデジタル署名をバッ
クグラウンドで検証するバックグラウンド処理とを選択
的に実行する工程と、前記実時間処理を前記バックグラウンド処理よりも優先
的に実行させ、前記実時間処理が終了すると、前記バッ
クグラウンド処理を継続的に開始させるように、前記選
択的に実行される処理を切替制御する工程と、を備えたことを特徴とする限定受信方法。
【請求項１１】暗号化された番組コンテンツと、この
番組コンテンツを復号するためのスクランブル鍵、この
スクランブル鍵を使用するための契約情報及び前記契約
情報に施されたデジタル署名を含む暗号化された関連情
報とを受信し、前記契約情報及び前記デジタル署名に基
づいて、前記スクランブル鍵を用いて前記番組コンテン
ツを復号して出力するための限定受信方法であって、前記関連情報を実時間で復号し、得られた契約情報を確
認する一方、前記スクランブル鍵及び前記デジタル署名
を得る実時間処理を実行する工程と、前記実時間処理が終了すると、前記得られたデジタル署
名を検証する処理を含むバックグラウンド処理を継続的
に実行する工程と、を備えたことを特徴とする限定受信方法。