JP2003115786A - ディジタル無線通信装置 - Google Patents

ディジタル無線通信装置

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JP2003115786A
JP2003115786A JP2001311084A JP2001311084A JP2003115786A JP 2003115786 A JP2003115786 A JP 2003115786A JP 2001311084 A JP2001311084 A JP 2001311084A JP 2001311084 A JP2001311084 A JP 2001311084A JP 2003115786 A JP2003115786 A JP 2003115786A
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修 加々見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリアンブル信号をパイロット信号の代わり
に利用することにより、フレーム使用効率の劣化を全く
生じない伝搬路変動推定回路を具備するディジタル無線
通信装置を提供することを目的とする。 【構成】 同期捕捉用プリアンブル信号とデータ識別用
プリアンブル信号を付加したデータ信号列とで構成され
る無線フレームを用いて通信を行うディジタル無線通信
装置において、受信したデータ信号列からデータ識別用
プリアンブル信号を分離する回路と、データ識別用プリ
アンブル信号と同一の参照信号を生成する回路と、プリ
アンブル信号分離回路から出力される信号と参照信号生
成回路から出力される信号とを比較して、伝搬路変動推
定値を求める伝搬路変動推定回路と、伝搬路変動推定値
を用いてデータ信号の伝搬路歪を補償する伝搬路歪補償
回路とを具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線フレームを用
いて通信を行うディジタル無線通信装置に関し、特に、
伝搬路変動推定回路を具備するディジタル無線通信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信においては空間を媒体として信
号を伝送するため、受信側では伝搬路歪、すなわち、フ
ェージングによる信号の振幅変動および位相変動が発生
する。この変動は、移動体通信においては、一様ではな
く時間経過とともに変化する。このような電波伝搬路の
時間的変化に追従しつつ、伝搬路歪を補償する方法とし
て、パイロット信号挿入型伝搬路変動推定方法が一般に
知られている(特開平1−196924号)。
【0003】図6は、従来のディジタル無線通信装置の
構成を示す図であり、図7は、従来のディジタル無線通
信システムの無線フレームの構成を示す図である。図7
に示すように、従来の方法によれば、無線フレーム構成
のデータ信号内に、送受信機間で既知のパイロット信号
が周期的に挿入される。かかる挿入されたパイロット信
号は、パイロット信号分離回路613で、受信した信号
列から分離される。
【0004】当該分離されたパイロット信号は、参照信
号生成回路607で生成された参照信号と伝搬路変動推
定回路608において比較される。そして、振幅変動値
および位相変動値がパイロット信号の受信時における伝
搬路変動として、推定される。当該推定された振幅変動
値および位相変動値が伝搬路歪補償回路604におい
て、補間または補外され、データ信号受信時の伝搬路変
動値が推定される。
【0005】そして、データ信号の伝搬路歪が補償され
る。このように、従来の方法は、データ内に周期的にパ
イロット信号を挿入して伝搬路変動を推定することで電
波伝搬路の時間的変化に追従しながら伝搬路歪を補償す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
方法では、無線フレーム構成におけるデータ信号内へパ
イロット信号が挿入されるために、フレーム使用効率が
劣化してしまう。
【0007】そこで、本発明は、無線フレーム内の、デ
ータ信号列および制御信号に付加されたプリアンブル信
号が信号検出や同期捕捉のため、送受信機間において既
知信号であることに鑑み、プリアンブル信号をパイロッ
ト信号の代わりに利用することにより、フレーム使用効
率の劣化を全く生じない伝搬路変動推定回路を具備する
ディジタル無線通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、前記特許請
求の範囲に記載の手段により、解決される。すなわち、
請求項1に記載のディジタル無線通信装置に関する発明
は、同期捕捉用プリアンブル信号を付加した制御信号と
データ識別用プリアンブル信号を付加した一つまたは複
数のデータ信号列とで構成される無線フレームを用いて
通信を行うディジタル無線通信装置において、
【0009】受信したデータ信号列からデータ識別用プ
リアンブル信号を分離するプリアンブル信号分離回路
と、送信時に付加される前記データ識別用プリアンブル
信号と同一の参照信号を生成する参照信号生成回路と、
前記プリアンブル信号分離回路から出力される前記デー
タ識別用プリアンブル信号と前記参照信号生成回路から
出力される前記参照信号とを比較して、当該プリアンブ
ル信号受信時の伝搬路変動推定値を求める伝搬路変動推
定回路と、
【0010】前記伝搬路変動推定回路において推定した
前記伝搬路変動推定値を用いて前記データ識別用プリア
ンブル信号に続いて受信されるデータ信号の伝搬路歪を
補償する伝搬路歪補償回路と、を具備することを特徴と
する。
【0011】請求項1に記載の発明は、従来の技術が利
用していた伝搬路変動を推定するために挿入していたパ
イロット信号を利用せず、プリアンブル信号を利用して
伝搬路推定を行う。したがって、請求項1に記載の発明
によれば、データ信号の伝搬路歪を補償できるのみなら
ず、フレーム使用効率が全く劣化しない。
【0012】請求項2に記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項1に記載の伝搬路変動推定回路
は、前記プリアンブル信号分離回路から出力される自装
置宛ての前記データ識別用プリアンブル信号のみを、前
記参照信号生成回路から出力される当該プリアンブル信
号に対応する参照信号と比較して、当該自装置宛てのデ
ータ識別用プリアンブル信号受信時における伝搬路変動
推定値を算出し、請求項1に記載の伝搬路歪補償回路
は、当該伝搬路変動推定値を用いて自装置宛てのデータ
信号の伝搬路歪を補償する、ことを特徴とする。
【0013】請求項3に記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項1に記載の伝搬路変動推定回路
は、算出した自装置宛てのデータ識別用プリアンブル信
号の受信時の伝搬路変動推定値を、連続した複数の無線
フレームに渡って記憶し、
【0014】請求項1に記載の伝搬路歪補償回路は、前
記伝搬路変動推定回路が記憶する当該複数の伝搬路変動
推定値を用いて自装置宛てのデータ信号の受信時の伝搬
路変動推定値を算出し、当該伝搬路変動推定値を用いて
当該自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補償する、こ
とを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、パイロッ
ト信号を挿入せずにプリアンブル信号を利用して伝搬路
推定を行うため、データ信号の伝搬路歪を補償できると
ともにフレーム使用効率は全く劣化することがなく、ま
た過去の無線フレームで算出した複数の伝搬路変動推定
値を利用することにより伝搬路変動を推定するため、よ
り精度よくデータ信号の伝搬路歪補償を行うことができ
る。
【0016】請求項4に記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項1に記載の伝搬路変動推定回路
は、自装置宛ての前記データ識別用プリアンブル信号、
および、一つまたは複数の他装置宛ての前記データ識別
用プリアンブル信号と、請求項1に記載の参照信号生成
回路から出力される当該プリアンブル信号に対応する参
照信号とを比較して、当該プリアンブル信号の受信時に
おける伝搬路変動推定値を算出し、請求項1に記載の伝
搬路歪補償回路は、当該伝搬路変動推定値を用いて自装
置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補償する、ことを特徴
とする。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、パイロッ
ト信号を挿入せずにプリアンブル信号を利用して伝搬路
推定を行うため、データ信号の伝搬路歪を補償できると
ともにフレーム使用効率は全く劣化することがない。ま
た、他装置宛てのデータ識別用プリアンブル信号を利用
することにより、一つの無線フレームにおいて複数の伝
搬路変動推定値を用いることができ、より精度よく自装
置宛てデータ信号の伝搬路歪補償を行うことができる。
【0018】請求項5に記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項1に記載の伝搬路変動推定回路
は、算出した自装置宛ての前記データ識別用プリアンブ
ル信号の受信時の伝搬路変動推定値、および、一つまた
は複数の他装置宛ての前記データ識別用プリアンブル信
号の受信時の伝搬路変動推定値を、連続した複数の無線
フレームに渡って記憶し、
【0019】請求項1に記載の伝搬路歪補償回路は、当
該伝搬路変動推定回路が記憶する当該複数の伝搬路変動
推定値を用いて自装置宛てのデータ信号の受信時の伝搬
路変動推定値を算出し、当該伝搬路変動推定値を用いて
当該自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補償する、こ
とを特徴とする。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、パイロッ
ト信号を挿入せずにプリアンブル信号を利用して伝搬路
推定を行うため、データ信号の伝搬路歪を補償できると
ともにフレーム使用効率は全く劣化することがなく、ま
た自装置宛てデータ識別用プリアンブル信号および他装
置宛てデータ識別用プリアンブル信号を利用し、かつ過
去の無線フレームで算出した複数の伝搬路推定値を利用
することにより、より精度よくデータ信号の伝搬路歪補
償を行うことができる。
【0021】請求項6記載のディジタル無線通信装置に
関する発明は、同期捕捉用プリアンブル信号を付加した
制御信号と、データ識別用プリアンブル信号を付加した
一つまたは複数のデータ信号列とで構成された無線フレ
ームを用いて通信を行うディジタル無線通信装置におい
て、
【0022】受信した無線フレームから同期捕捉用プリ
アンブル信号およびデータ識別用プリアンブル信号を分
離するプリアンブル信号分離回路と、送信時に付加され
た前記同期捕捉用プリアンブル信号および前記データ識
別用プリアンブル信号と同一の参照信号を生成する参照
信号生成回路と、
【0023】前記プリアンブル信号分離回路から出力さ
れる前記同期捕捉用プリアンブル信号および前記データ
識別用プリアンブル信号と前記参照信号生成回路から出
力される前記参照信号とを比較して当該プリアンブル信
号受信時の伝搬路変動推定値を求める伝搬路変動推定回
路と、
【0024】前記伝搬路変動推定回路において推定した
前記伝搬路変動推定値を用いて前記データ識別用プリア
ンブル信号に続くデータ信号の伝搬路歪を補償する伝搬
路歪補償回路と、を具備することを特徴とする。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、パイロッ
ト信号を挿入せずにプリアンブル信号を利用して伝搬路
推定を行うため、データ信号の伝搬路歪を補償できると
ともにフレーム使用効率は全く劣化することがない。
【0026】また、請求項6に記載の発明によれば、自
装置宛てのデータ識別用プリアンブル信号および同期捕
捉用プリアンブル信号を利用することにより、一つの無
線フレームにおいて複数の伝搬路変動推定値を用いるこ
とができ、より精度よくデータ信号の伝搬路歪補償を行
うことができる。
【0027】請求項7に記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項6に記載の伝搬路変動推定回路
は、前記同期捕捉用プリアンブル信号および自装置宛て
の前記データ識別用プリアンブル信号を前記参照信号生
成回路から出力される当該プリアンブル信号に対応する
参照信号と比較して当該プリアンブル信号受信時におけ
る伝搬路変動推定値を算出し、請求項6に記載の伝搬路
歪補償回路は、当該伝搬路変動推定値を用いて自装置宛
てのデータ信号の伝搬路歪を補償する、ことを特徴とす
る。
【0028】請求項8に記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項6に記載の伝搬路変動推定回路
は、算出した前記同期捕捉用プリアンブル信号受信時の
伝搬路変動推定値および自装置宛ての前記データ識別用
プリアンブル信号受信時の伝搬路変動推定値を連続した
複数の無線フレームに渡って記憶し、
【0029】請求項6に記載の伝搬路歪補償回路は、当
該伝搬路変動推定回路が記憶する当該複数の伝搬路変動
推定値を用いて自装置宛てのデータ信号受信時の伝搬路
変動推定値を算出し、当該伝搬路変動推定値を用いて当
該自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補償する、こと
を特徴とする。
【0030】請求項8に記載の発明によれば、パイロッ
ト信号を挿入せずにプリアンブル信号を利用して伝搬路
推定を行うため、データ信号の伝搬路歪を補償できると
ともにフレーム使用効率は全く劣化することがない。ま
た、自装置宛てデータ識別用プリアンブル信号および同
期識別用プリアンブル信号を利用し、かつ過去の無線フ
レームで算出した複数の伝搬路変動値を利用することに
より、より精度よくデータ信号の伝搬路歪補償を行うこ
とができる。
【0031】請求項9に記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項6に記載の伝搬路変動推定回路
は、前記同期捕捉用プリアンブル信号および自装置宛て
の前記データ識別用プリアンブル信号および一つまたは
複数の他装置宛ての前記データ識別用プリアンブル信号
と、
【0032】前記参照信号生成回路から出力される当該
プリアンブル信号に対応する参照信号とを比較して、当
該プリアンブル信号受信時における伝搬路変動推定値を
算出し、請求項6に記載の伝搬路歪補償回路は、当該伝
搬路変動推定値を用いて自装置宛てのデータ信号の伝搬
路歪を補償する、ことを特徴とする。
【0033】請求項9に記載の発明によれば、パイロッ
ト信号を挿入せずにプリアンブル信号を利用して伝搬路
推定を行うため、データ信号の伝搬路歪を補償できると
ともにフレーム使用効率は全く劣化することがない。
【0034】また、自装置宛てのデータ識別用プリアン
ブル信号および他装置宛てのデータ識別用プリアンブル
信号および同期捕捉用プリアンブル信号を利用すること
により、一つの無線フレームにおいて複数の伝搬路変動
推定値を用いることができ、より精度よくデータ信号の
伝搬路歪補償を行うことができる。
【0035】請求項10記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項6に記載の伝搬路変動推定回路
は、算出した前記同期捕捉用プリアンブル信号受信時の
伝搬路変動推定値および自装置宛ての前記データ識別用
プリアンブル信号受信時の伝搬路変動推定値および一つ
または複数の他装置宛ての前記データ識別用プリアンブ
ル信号受信時の伝搬路変動推定値を連続した複数の無線
フレームに渡って記憶し、
【0036】請求項6に記載の伝搬路歪補償回路は、当
該伝搬路変動推定回路が記憶する複数の当該伝搬路変動
推定値を用いて自装置宛てのデータ信号受信時の伝搬路
変動推定値を算出し、当該伝搬路変動推定値を用いて当
該自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補償する、こと
を特徴とする。
【0037】請求項10に記載の発明によれば、パイロ
ット信号を挿入せずにプリアンブル信号を利用して伝搬
路推定を行うため、データ信号の伝搬路歪を補償できる
とともにフレーム使用効率は全く劣化することがない。
【0038】また、自装置宛てデータ用プリアンブル信
号および他装置宛てデータ用プリアンブル信号および同
期捕捉用プリアンブル信号を利用し、かつ過去の無線フ
レームで算出した複数の伝搬路変動値を利用することに
より、より精度よくデータ信号の伝搬路歪補償を行うこ
とができる。
【0039】請求項11記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項1から10のいずれか一項に記
載のディジタル無線通信装置において、伝搬路歪補償回
路から出力されるデータ信号を復号する復号回路と、復
号回路から出力される復号データ信号を再符号化する再
符号化回路と、
【0040】再符号化回路から出力される再符号化デー
タ信号と前記伝搬路歪補償回路から出力されるデータ信
号とを比較して歪補償誤差値を算出する歪補償誤差検出
回路と、歪補償誤差検出回路から出力される前記歪補償
誤差値を用いて前記伝搬路歪補償回路から出力されるデ
ータ信号の歪誤差補償を行う歪補償誤差補償回路とを具
備し、自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補償するこ
とを特徴とする。
【0041】請求項11に記載の発明によれば、請求項
1から10のいずれかに記載のディジタル無線通信装置
において生じる歪補償誤差を補償することができ、精度
の高い伝搬路歪補償を行うことができる。
【0042】請求項12記載のディジタル無線通信装置
に関する発明は、請求項1から11のいずれかに記載の
ディジタル無線通信装置において、伝搬路歪補償回路
は、前記伝搬路変動推定回路から出力される一つまたは
複数の伝搬路変動推定値を用いた線形補外(補間)また
はその他の補外(補間)により前記自装置宛てのデータ
信号受信時の伝搬路変動推定値を算出し、当該自装置宛
てのデータ信号の伝搬路歪を補償することを特徴とす
る。
【0043】請求項12に記載の発明によれば、最適な
補外式(または補間式)を用いることによって、より高
い精度で伝搬路変動特性を近似することができ、精度の
高い伝搬路補償を行うことができる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、無線フレームの
構成におけるデータ信号にパイロット信号を挿入せず、
前記無線フレーム内に付加されたプリアンブル信号を利
用して伝搬路変動推定を行うことによって、フレーム使
用効率を全く劣化させずに伝搬路の時間変動に追従しつ
つ、データ信号の伝搬路歪を補償することである。以
下、本発明のディジタル無線通信装置の実施の形態を詳
細に説明する。
【0045】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1に係るディジタル無線通信装置の構成を示すブロッ
ク図である。また、図5は、本発明の実施の形態1〜4
おいて使用する無線フレーム構成の一例を示す図であ
る。図5に示す無線フレームは、制御信号とデータ信号
およびこれらの信号に付加されたプリアンブル信号によ
って構成され、制御信号は、他装置宛てデータ識別用プ
リアンブル信号の受信タイミング情報501〜503お
よび自装置宛てデータ識別用プリアンブル信号の受信タ
イミング情報504を含んでいる。
【0046】無線アンテナ101で受信された無線信号
は、無線受信回路102を介してベースバンド信号とな
り、プリアンブル信号分離回路103に入力される。プ
リアンブル信号分離回路103では、データ識別用プリ
アンブル信号受信タイミング検出回路106から出力さ
れる自装置宛てデータ識別用プリアンブル信号および他
装置宛てデータ識別用プリアンブル信号の受信タイミン
グで、各プリアンブル信号を、無線受信回路102の出
力の信号列から分離し、伝搬路変動推定回路108へ出
力する。
【0047】参照信号生成回路107では、送信時に付
加されたそれぞれのプリアンブル信号と同一の参照信号
を生成して、伝搬路変動推定回路108へ出力する。伝
搬路変動推定回路108では、伝搬路変動推定に必要な
プリアンブル信号とそれに対応する参照信号とを比較し
て、各プリアンブル信号受信時の伝搬路変動推定値を算
出し、伝搬路歪補償回路104へ出力する。
【0048】伝搬路歪補償回路104では、伝搬路変動
推定回路108から出力されるプリアンブル信号の受信
時の伝搬路変動推定値を用いてデータ信号の受信時の伝
搬路変動推定値を推定し、データ信号の伝搬路歪を補償
する。また、受信された制御信号は、復号回路105で
復号される。
【0049】データ識別用プリアンブル信号の受信タイ
ミング検出回路106では、復号した制御信号内の受信
タイミング情報501〜504からデータ信号列に付加
されたデータ識別用プリアンブル信号の受信タイミング
を知り、この受信タイミングをプリアンブル信号分離回
路103に通知する。
【0050】本実施の形態においては、伝搬路歪補償回
路104におけるデータ信号の受信時の伝搬路変動推定
法として、伝搬路変動推定回路108から出力される伝
搬路変動推定値のうち自装置宛てデータ識別用プリアン
ブル信号の伝搬路変動推定値のみを用いて推定する方
法、または、自装置宛てデータ識別用プリアンブル信号
の伝搬路変動推定値のみならず一つまたは複数の他装置
宛てデータ識別用プリアンブル信号の伝搬路変動推定値
を用いて推定する方法を用いることができる。
【0051】また、伝搬路変動推定回路108内にメモ
リを配備することにより、過去の連続した無線フレーム
において算出した伝搬路変動推定値を記憶できるように
構成すれば、より多くのサンプルを上記二つの伝搬路変
動推定方法に用いることができる。
【0052】伝搬路歪補償回路104では、上記の各方
法に線形補外法(補間法)またはその他の補外法(補間
法)を適用して得られた伝搬路変動推定値を用いてデー
タ信号の伝搬路歪を補償する。
【0053】したがって、本実施の形態によれば、パイ
ロット信号を挿入することなく伝搬路変動推定を行うた
めフレーム使用効率が劣化せず、かつ、フェージングに
よりデータ信号が受けた伝搬路歪を精度よく補償するこ
とができる。
【0054】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2に係るディジタル無線通信装置の構成を示すブロ
ック図である。また、本実施の形態においても図5に示
す無線フレーム構成を使用する。
【0055】無線アンテナ201で受信された無線信号
は、無線受信回路202を介してベースバンド信号とな
り、プリアンブル信号分離回路203に入力される。同
期捕捉用プリアンブル信号受信タイミング検出回路20
9は、フレーム同期処理において同期捕捉用プリアンブ
ル信号の受信タイミングを算出し、その受信タイミング
をプリアンブル信号分離回路203へ通知する。
【0056】また、データ識別用プリアンブル信号受信
タイミング検出回路206は、受信した制御情報からデ
ータ信号列に付加されたデータ識別用プリアンブル信号
の受信タイミングを知り、自装置宛てデータ識別用プリ
アンブル信号および他装置宛てデータ識別用プリアンブ
ル信号の受信タイミングをプリアンブル信号分離回路2
03へ通知する。
【0057】プリアンブル信号分離回路203は、同期
捕捉用プリアンブル信号受信タイミング検出回路209
およびデータ識別用プリアンブル信号受信タイミング検
出回路206から通知された受信タイミングで、各プリ
アンブル信号を無線受信回路202の出力の信号列から
分離し、伝搬路変動推定回路208へ出力する。
【0058】参照信号生成回路207は、送信時に付加
されたそれぞれのプリアンブル信号と同一の参照信号を
生成して伝搬路変動推定回路208へ出力する。伝搬路
変動推定回路208では、伝搬路変動推定に必要なプリ
アンブル信号とそれに対応する参照信号とを比較して各
プリアンブル信号受信時の伝搬路変動推定値を算出し、
伝搬路歪補償回路204へ出力する。
【0059】伝搬路歪補償回路204では、同期捕捉用
プリアンブル信号受信時の伝搬路変動推定値とデータ識
別用プリアンブル信号受信時の伝搬路変動推定値とを用
いてデータ信号受信時の伝搬路変動推定値を推定し、デ
ータ信号の伝搬路歪を補償する。また、受信された制御
信号は、復号回路205で復号される。
【0060】データ識別用プリアンブル信号受信タイミ
ング検出回路206では、復号した制御信号内の受信タ
イミング情報501〜504からデータ信号列に付加さ
れたデータ識別用プリアンブル信号の受信タイミングを
知り、この受信タイミングをプリアンブル信号分離回路
203に通知する。
【0061】本実施の形態においては、伝搬路歪補償回
路204におけるデータ信号受信時の伝搬路変動推定法
として、伝搬路変動推定回路208から出力される伝搬
路変動推定値のうち自装置宛てデータ識別用プリアンブ
ル信号および同期捕捉用プリアンブル信号の伝搬路変動
推定値を用いて推定する方法、または、自装置宛てデー
タ識別用プリアンブル信号および同期捕捉用プリアンブ
ル信号および一つまたは複数の他装置宛てデータ識別用
プリアンブル信号の伝搬路変動推定値を用いて推定する
方法が考えられる。
【0062】また、伝搬路変動推定回路208内にメモ
リを配備することにより、過去の連続した無線フレーム
において算出した伝搬路変動推定値を記憶できるように
構成すれば、より多くのサンプルを上記二つの方法に用
いることができる。
【0063】伝搬路歪補償回路204では、上記の各方
法に線形補外(補間)またはその他の補外(補間)を適
用して得られた伝搬路変動推定値を用いてデータ信号の
伝搬路歪を補償する。
【0064】したがって、本実施の形態によれば、パイ
ロット信号を挿入することなく伝搬路変動推定を行うた
めフレーム使用効率が劣化せず、かつ、フェージングに
よりデータ信号が受けた伝搬路歪を精度よく補償するこ
とができる。
【0065】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3に係るディジタル無線通信装置の構成を示すブロ
ック図である。また、本実施の形態においても図5に示
す無線フレーム構成を使用する。
【0066】本実施の形態において、伝搬路歪補償回路
304までの動作は、実施の形態1と同様である。伝搬
路歪補償回路304から出力された被歪補償データ信号
は、復号回路305において復号される。この復号信号
は再符号化回路310で再符号化され、歪補償誤差検出
回路311に入力される。
【0067】歪補償誤差検出回路311では、この再符
号化データ信号とあらかじめ歪補償誤差検出回路311
内のメモリに記憶しておいた前述の被歪補償データ信号
とを比較して歪補償誤差値を算出し、歪補償誤差補償回
路312に出力する。歪補償誤差補償回路312では、
歪補償誤差検出回路311から出力される歪補償誤差値
を用いて被歪補償データ信号の歪補償誤差を補償する。
【0068】本実施の形態によれば、パイロット信号を
挿入することなく伝搬路変動推定を行うためフレーム使
用効率が劣化せず、また、伝搬路歪補償回路において生
じる歪補償誤差を補償するため、フェージングによりデ
ータ信号が受けた伝搬路歪を精度よく補償することがで
きる。
【0069】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4に係るディジタル無線通信装置の構成を示すブロ
ック図である。本実施の形態においても図5に示す無線
フレーム構成を使用する。
【0070】本実施の形態において、伝搬路歪補償回路
404までの動作は、実施の形態2と同様である。伝搬
路歪補償回路404から出力された被歪補償データ信号
は、復号回路405において復号される。この復号信号
は再符号化回路410で再符号化され、歪補償誤差検出
回路411に入力される。
【0071】歪補償誤差検出回路411では、この再符
号化データ信号とあらかじめ歪補償誤差検出回路411
内のメモリに記憶しておいた前述の被歪補償データ信号
とを比較して歪補償誤差値を算出し、歪補償誤差補償回
路412に出力する。
【0072】歪補償誤差補償回路412では、歪補償誤
差検出回路411から出力される歪補償誤差値を用いて
被歪補償データ信号の歪補償誤差を補償する。
【0073】本実施の形態によれば、パイロット信号を
挿入することなく伝搬路変動推定を行うためフレーム使
用効率が劣化せず、また、伝搬路歪補償回路において生
じる歪補償誤差を補償するため、フェージングによりデ
ータ信号が受けた伝搬路歪を精度よく補償することがで
きる。
【0074】
【発明の効果】本発明のディジタル無線通信装置は、送
受信機間で既知のプリアンブル信号を利用するために、
パイロット信号挿入型伝搬路変動推定法において課題と
なるフレーム使用効率の劣化を全く生じさせることがな
い。
【0075】本発明のディジタル無線通信装置よれば、
高精度の伝搬路変動推定を行うために必要となるサンプ
ル数を十分に確保できるため、効果的なデータ信号の伝
搬路歪補償が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
’本発明の実施の形態1に係るディジタ
ル無線通信装置の構成を示 すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2に係るディジタル無線通
信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態3に係るディジタル無線通
信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態4に係るディジタル無線通
信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態1〜4において使用する無
線フレーム構成の一例を示す図である。
【図6】従来のディジタル無線通信装置の構成を示す図
である。
【図7】従来のディジタル無線通信システムの無線フレ
ームの構成を示す図である。
【符号の説明】
101 アンテナ 102 無線受信回路 103 プリアンブル信号分離回路 104 伝搬路歪補償回路 105 復号回路 106 データ識別用プリアンブル信号受信タイミン
グ検出回路 107 参照信号生成回路 108 伝搬路変動推定回路 201 アンテナ 202 無線受信回路 203 プリアンブル信号分離回路 204 伝搬路歪補償回路 205 復号回路 206 データ識別用プリアンブル信号受信タイミン
グ検出回路 207 参照信号生成回路 208 伝搬路変動推定回路 209 同期捕捉用プリアンブル信号受信タイミング
検出回路 301 アンテナ 302 無線受信回路 303 プリアンブル信号分離回路 304 伝搬路歪補償回路 305 復号回路 306 データ識別用プリアンブル信号受信タイミン
グ検出回路 307 参照信号生成回路 308 伝搬路変動推定回路 310 再符号化回路 311 歪補償誤差検出回路 312 歪補償誤差補償回路 401 アンテナ 402 無線受信回路 403 プリアンブル信号分離回路 404 伝搬路歪補償回路 405 復号回路 406 データ識別用プリアンブル信号受信タイミン
グ検出回路 407 参照信号生成回路 408 伝搬路変動推定回路 409 同期捕捉用プリアンブル信号受信タイミング
検出回路 410 再符号化回路 411 歪補償誤差検出回路 412 歪補償誤差補償回路 501 他装置宛てデータ識別用プリアンブル信号の
受信タイミング情報 502 他装置宛てデータ識別用プリアンブル信号の
受信タイミング情報 503 他装置宛てデータ識別用プリアンブル信号の
受信タイミング情報 504 自装置宛てデータ識別用プリアンブル信号の
受信タイミング情報 601 アンテナ 602 無線受信回路 604 伝搬路歪補償回路 605 復号回路 607 参照信号生成回路 608 伝搬路変動推定回路 613 パイロット信号分離回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加々見 修 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K004 AA01 BA02 BB02 BD01 5K046 AA05 BB05 EE06 EE19 EE42 EF52 5K047 AA11 BB01 HH12 HH53 KK13 MM12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期捕捉用プリアンブル信号を付加した
    制御信号とデータ識別用プリアンブル信号を付加した一
    つまたは複数のデータ信号列とで構成される無線フレー
    ムを用いて通信を行うディジタル無線通信装置におい
    て、 受信したデータ信号列からデータ識別用プリアンブル信
    号を分離するプリアンブル信号分離回路と、 送信時に付加される前記データ識別用プリアンブル信号
    と同一の参照信号を生成する参照信号生成回路と、 前記プリアンブル信号分離回路から出力される前記デー
    タ識別用プリアンブル信号と前記参照信号生成回路から
    出力される前記参照信号とを比較して、当該プリアンブ
    ル信号受信時の伝搬路変動推定値を求める伝搬路変動推
    定回路と、 前記伝搬路変動推定回路において推定した前記伝搬路変
    動推定値を用いて前記データ識別用プリアンブル信号に
    続いて受信されるデータ信号の伝搬路歪を補償する伝搬
    路歪補償回路と、 を具備することを特徴とするディジタル無線通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の伝搬路変動推定回路
    は、前記プリアンブル信号分離回路から出力される自装
    置宛ての前記データ識別用プリアンブル信号のみを、前
    記参照信号生成回路から出力される当該プリアンブル信
    号に対応する参照信号と比較して、当該自装置宛てのデ
    ータ識別用プリアンブル信号受信時における伝搬路変動
    推定値を算出し、 請求項1に記載の伝搬路歪補償回路は、当該伝搬路変動
    推定値を用いて自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補
    償する、 ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル無線通信
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の伝搬路変動推定回路
    は、算出した自装置宛てのデータ識別用プリアンブル信
    号の受信時の伝搬路変動推定値を、連続した複数の無線
    フレームに渡って記憶し、 請求項1に記載の伝搬路歪補償回路は、前記伝搬路変動
    推定回路が記憶する当該複数の伝搬路変動推定値を用い
    て自装置宛てのデータ信号の受信時の伝搬路変動推定値
    を算出し、当該伝搬路変動推定値を用いて当該自装置宛
    てのデータ信号の伝搬路歪を補償する、 ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル無線通信
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の伝搬路変動推定回路
    は、自装置宛ての前記データ識別用プリアンブル信号、
    および、一つまたは複数の他装置宛ての前記データ識別
    用プリアンブル信号と、請求項1に記載の参照信号生成
    回路から出力される当該プリアンブル信号に対応する参
    照信号とを比較して、当該プリアンブル信号の受信時に
    おける伝搬路変動推定値を算出し、 請求項1に記載の伝搬路歪補償回路は、当該伝搬路変動
    推定値を用いて自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補
    償する、 ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル無線通信
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の伝搬路変動推定回路
    は、算出した自装置宛ての前記データ識別用プリアンブ
    ル信号の受信時の伝搬路変動推定値、および、一つまた
    は複数の他装置宛ての前記データ識別用プリアンブル信
    号の受信時の伝搬路変動推定値を、連続した複数の無線
    フレームに渡って記憶し、 請求項1に記載の伝搬路歪補償回路は、当該伝搬路変動
    推定回路が記憶する当該複数の伝搬路変動推定値を用い
    て自装置宛てのデータ信号の受信時の伝搬路変動推定値
    を算出し、当該伝搬路変動推定値を用いて当該自装置宛
    てのデータ信号の伝搬路歪を補償する、 ことを特徴とする請求項1に記載のディジタル無線通信
    装置。
  6. 【請求項6】 同期捕捉用プリアンブル信号を付加した
    制御信号と、データ識別用プリアンブル信号を付加した
    一つまたは複数のデータ信号列とで構成された無線フレ
    ームを用いて通信を行うディジタル無線通信装置におい
    て、 受信した無線フレームから同期捕捉用プリアンブル信号
    およびデータ識別用プリアンブル信号を分離するプリア
    ンブル信号分離回路と、 送信時に付加された前記同期捕捉用プリアンブル信号お
    よび前記データ識別用プリアンブル信号と同一の参照信
    号を生成する参照信号生成回路と、 前記プリアンブル信号分離回路から出力される前記同期
    捕捉用プリアンブル信号および前記データ識別用プリア
    ンブル信号と前記参照信号生成回路から出力される前記
    参照信号とを比較して当該プリアンブル信号受信時の伝
    搬路変動推定値を求める伝搬路変動推定回路と、 前記伝搬路変動推定回路において推定した前記伝搬路変
    動推定値を用いて前記データ識別用プリアンブル信号に
    続くデータ信号の伝搬路歪を補償する伝搬路歪補償回路
    と、 を具備することを特徴とするディジタル無線通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の伝搬路変動推定回路
    は、前記同期捕捉用プリアンブル信号および自装置宛て
    の前記データ識別用プリアンブル信号を前記参照信号生
    成回路から出力される当該プリアンブル信号に対応する
    参照信号と比較して当該プリアンブル信号受信時におけ
    る伝搬路変動推定値を算出し、 請求項6に記載の伝搬路歪補償回路は、当該伝搬路変動
    推定値を用いて自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補
    償する、ことを特徴とする請求項6に記載のディジタル
    無線通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の伝搬路変動推定回路
    は、算出した前記同期捕捉用プリアンブル信号受信時の
    伝搬路変動推定値および自装置宛ての前記データ識別用
    プリアンブル信号受信時の伝搬路変動推定値を連続した
    複数の無線フレームに渡って記憶し、 請求項6に記載の伝搬路歪補償回路は、当該伝搬路変動
    推定回路が記憶する当該複数の伝搬路変動推定値を用い
    て自装置宛てのデータ信号受信時の伝搬路変動推定値を
    算出し、当該伝搬路変動推定値を用いて当該自装置宛て
    のデータ信号の伝搬路歪を補償する、 ことを特徴とする請求項6に記載のディジタル無線通信
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の伝搬路変動推定回路
    は、前記同期捕捉用プリアンブル信号および自装置宛て
    の前記データ識別用プリアンブル信号および一つまたは
    複数の他装置宛ての前記データ識別用プリアンブル信号
    と、前記参照信号生成回路から出力される当該プリアン
    ブル信号に対応する参照信号とを比較して、当該プリア
    ンブル信号受信時における伝搬路変動推定値を算出し、 請求項6に記載の伝搬路歪補償回路は、当該伝搬路変動
    推定値を用いて自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補
    償する、 ことを特徴とする請求項6に記載のディジタル無線通信
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項6に記載の伝搬路変動推定回路
    は、算出した前記同期捕捉用プリアンブル信号受信時の
    伝搬路変動推定値および自装置宛ての前記データ識別用
    プリアンブル信号受信時の伝搬路変動推定値および一つ
    または複数の他装置宛ての前記データ識別用プリアンブ
    ル信号受信時の伝搬路変動推定値を連続した複数の無線
    フレームに渡って記憶し、 請求項6に記載の伝搬路歪補償回路は、当該伝搬路変動
    推定回路が記憶する複数の当該伝搬路変動推定値を用い
    て自装置宛てのデータ信号受信時の伝搬路変動推定値を
    算出し、当該伝搬路変動推定値を用いて当該自装置宛て
    のデータ信号の伝搬路歪を補償する、ことを特徴とする
    請求項6に記載のディジタル無線通信装置。
  11. 【請求項11】 伝搬路歪補償回路から出力されるデー
    タ信号を復号する復号回路と、 復号回路から出力される復号データ信号を再符号化する
    再符号化回路と、 再符号化回路から出力される再符号化データ信号と前記
    伝搬路歪補償回路から出力されるデータ信号とを比較し
    て歪補償誤差値を算出する歪補償誤差検出回路と、 歪補償誤差検出回路から出力される前記歪補償誤差値を
    用いて前記伝搬路歪補償回路から出力されるデータ信号
    の歪誤差補償を行う歪補償誤差補償回路とを具備し、 自装置宛てのデータ信号の伝搬路歪を補償することを特
    徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のデ
    ィジタル無線通信装置。
  12. 【請求項12】 伝搬路歪補償回路は、前記伝搬路変動
    推定回路から出力される一つまたは複数の伝搬路変動推
    定値を用いた線形補外(補間)またはその他の補外(補
    間)により前記自装置宛てのデータ信号受信時の伝搬路
    変動推定値を算出し、当該自装置宛てのデータ信号の伝
    搬路歪を補償することを特徴とする、請求項1から11
    のいずれか一項に記載のディジタル無線通信装置。
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