JP2003115693A - 電波吸収体およびその製造方法 - Google Patents

電波吸収体およびその製造方法

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JP2003115693A
JP2003115693A JP2001307343A JP2001307343A JP2003115693A JP 2003115693 A JP2003115693 A JP 2003115693A JP 2001307343 A JP2001307343 A JP 2001307343A JP 2001307343 A JP2001307343 A JP 2001307343A JP 2003115693 A JP2003115693 A JP 2003115693A
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radio wave
wave absorber
tubular
tapered
tapered portion
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JP2001307343A
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Inventor
Hiroshi Kurihara
弘 栗原
Hisafumi Saito
寿文 斉藤
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TDK Corp
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い周波数帯域で優れた電波吸収特性を有
し、大電力電波の照射に対しても温度上昇を抑制でき、
低コストな電波吸収体を実現する。 【解決手段】 電波吸収体10は、複数の筒状部12の
集合体からなる構造体11を備えている。複数の筒状部
12は、それぞれ、耐熱性の基材と導電性材料とを含む
素材によって形成され、少なくとも一端側に開口部13
を有し、厚さ方向、すなわち電波20の到来方向を向く
ように配置されている。電波吸収体10の背面には、金
属板等の電波反射体15が配置されている。構造体11
は、表面側ほど細くなる先細形状を有する先細部分21
と、この先細部分21の電波到来側とは反対側に配置さ
れた基部22とを含んでいる。各筒状部12の開口部1
3は、先細部分21の表面に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば大電力の電
波を吸収するための電波吸収体およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロ波(周波数が1GHz程
度〜30GHzの電波)やミリ波(周波数が30GHz
〜300GHzの電波)を利用した各種レーダーが実用
化されている。これらのうち、遠方の物体を探知するレ
ーダーでは、大電力の電波を放射する必要がある。
【0003】また、衛星で太陽発電した電力を地球上お
よび他の衛星で利用するという宇宙太陽発電所(Solar
Power Station)構想の実現に向けて、マイクロ波を用
いて電力を伝送する技術の開発が進められている。
【0004】上述のような大電力レーダーの開発および
評価や、マイクロ波を用いた電力伝送の実験は、大電力
の電波を吸収する大電力用電波吸収体で囲まれた閉塞空
間で実施するのが安全上好ましい。
【0005】従来から電波吸収体としては、発泡ポリエ
チレンや発泡ウレタン等の有機発泡体に、カーボン等の
導電性材料を混合または含浸したピラミッド形状の電波
吸収体が広く用いられている。この電波吸収体では、電
波吸収材料である導電性材料を有機発泡体によって保持
し、空間内に配置する。また、この電波吸収体では、ピ
ラミッド形状(先細形状)とすることにより、自由空間
から電波吸収体の奥側にかけてインピーダンスを徐々に
変化させて、電波吸収体における反射を抑制しながら電
波吸収を行うことができるようにしている。
【0006】しかし、有機系の材料は耐熱性が低く、大
電力電波の照射時における発熱により損傷を受けるた
め、基材に有機発泡体を用いた電波吸収体は大電力用と
しては使用できない。
【0007】なお、本出願において、大電力電波とは、
例えば、電力密度が1W/cm以上の電波をいう。基
材に有機発泡体を用いた電波吸収体に大電力電波が照射
されると、電波吸収体の温度は120℃以上にまで上昇
し、基材である有機発泡体の耐熱温度を超えてしまう。
【0008】このため、セラミックやガラス等の耐熱性
の基材を用いた大電力用電波吸収体が提案されている。
【0009】例えば、文献“1989年電子情報通信学
会春期全国大会B−98「大電力用電波吸収体の開
発」”には、セラミック、グラスファイバーを基材とし
た中空ピラミッド形状の電波吸収体(以下、第1の従来
例の電波吸収体と言う。)が開示されている。
【0010】また、文献“1996年電子情報通信学会
総合大会B−285「抵抗皮膜列を応用した大電力用電
波吸収体の検討」”には、導電性発泡ポリエチレンから
なるピラミッド形状電波吸収体の前面に、ガラス不織布
を基材とした格子状抵抗皮膜列からなる電波減衰体を配
置した構成の電波吸収体(以下、第2の従来例の電波吸
収体と言う。)が開示されている。
【0011】また、特開2000−77883号公報に
は、含水無機化合物と導電性材料を含む不燃性ハニカム
電波吸収材を、内部が中空である四角錐形状またはくさ
び形状に形成してなる電波吸収体(以下、第3の従来例
の電波吸収体と言う。)が開示されている。図16は、
第3の従来例の電波吸収体の構造の一例を示している。
この例の電波吸収体100は、2つの傾斜部101と、
底面部102とを有している。2つの傾斜部101の間
には、電波到来方向111に対して交差する方向に貫通
する開口部103が形成されている。傾斜部101は、
不燃性ハニカム電波吸収材105によって形成されてい
る。ハニカム電波吸収材105は、薄板状の構成部材1
06と、この構成部材106によって囲まれて形成され
た複数の開口部107とを有している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例の電波吸収体では、中空ピラミッド形状であるた
め、大電力電波の照射時における発熱によって中空ピラ
ミッド形状の構造体の内部に熱がこもり、温度上昇が大
きくなるという安全上の問題がある。
【0013】また、第2の従来例の電波吸収体は、前面
側の電波減衰体が放熱性の良い格子状抵抗皮膜列からな
るため、温度上昇を比較的小さく抑えることができる。
しかし、第2の従来例の電波吸収体では、ピラミッド形
状電波吸収体の前面に電波減衰体を追加した構成のた
め、全体の厚さが大きく、コストが大きくなり、更に壁
面への取り付けが困難であるという問題点がある。
【0014】そこで、例えば特開平6−132691号
公報に開示されているような格子状の抵抗皮膜列のみを
用いた電波吸収体において、基材として耐熱性の材料を
用いることによって、放熱性が良くて、温度上昇が小さ
く、厚さの小さい大電力用の電波吸収体を構成すること
が考えられる。
【0015】しかし、このような構成の電波吸収体であ
っても、開口が前面にしかなく、側面は塞がれているた
め、特に電波吸収体の厚さが大きく、抵抗皮膜列間の寸
法(開口寸法)が小さい場合には、放熱が不十分とな
り、格子状の抵抗皮膜列の内部に熱がこもりやすくな
る。
【0016】一般に、低い周波数の電波を吸収する場合
には、電波吸収体の厚さを大きくする必要があり、高い
周波数の電波を吸収する場合には、抵抗皮膜列間の寸法
(開口寸法)を小さくする必要がある。
【0017】従って、低周波から高周波までの広い周波
数帯域の電波を吸収させようとした場合、電波吸収体の
厚さが大きく、抵抗皮膜列間の寸法(開口寸法)が小さ
くなるため、放熱が不十分となる。
【0018】また、第3の従来例の電波吸収体は、不燃
性ハニカム電波吸収材を、内部が中空である四角錐形状
またはくさび形状に形成しているため、放熱性に優れて
いる。しかし、この電波吸収体では、図16に示したよ
うに、ハニカム電波吸収材105の開口部107の向き
は、電波到来方向111に対し大きく傾いている。その
ため、開口部107を形成する構成部材106の面が電
波到来方向111に対して垂直に近くなるため、この構
成部材106の面における電波の反射量が、特に10G
Hz以上の高周波で大きくなる。そのため、第3の従来
例の電波吸収体では、10GHz以上の高周波で高性能
の電波吸収特性が得られないという問題点がある。な
お、図16において、矢印112は、構成部材106の
面で反射された電波の進行方向を表している。
【0019】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、広い周波数帯域で優れた電波吸収特
性を有し、大電力電波の照射に対しても温度上昇を抑制
でき、低コストな電波吸収体およびその製造方法を提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の電波吸収体は、
それぞれ耐熱性の基材と導電性材料とを含む素材によっ
て形成され、少なくとも一端側に開口部を有し、厚さ方
向を向くように配置された複数の筒状部の集合体からな
る構造体を備え、構造体は先細形状を有する先細部分を
含み、先細部分の表面に各筒状部の開口部が配置されて
いるものである。
【0021】本発明の電波吸収体では、耐熱性の基材と
導電性材料とを含む素材によって形成された複数の筒状
部の集合体からなる構造体において電波を吸収する。本
発明の電波吸収体では、構造体が、先細形状を有する先
細部分を含むことから、自由空間から電波吸収体の奥側
にかけてインピーダンスを徐々に変化させて、電波吸収
体における反射を抑制しながら電波吸収を行うことがで
きる。また、本発明の電波吸収体では、先細部分によっ
て構造体の表面に凹凸が形成されるため、構造体の表面
が平坦な場合に比べて、構造体の表面近傍において空気
に触れる表面積が大きくなり、その結果、放熱性が向上
し、温度上昇を抑えることができる。また、本発明の電
波吸収体では、複数の筒状部が、厚さ方向すなわち電波
到来方向を向くように配置されているため、筒状部の壁
部における電波の反射量を小さくすることができる。こ
れらのことから、本発明の電波吸収体では、広い周波数
帯域で優れた電波吸収特性が得られる。
【0022】本発明の電波吸収体において、先細部分
は、先細形状を有する最小単位部分を1以上含み、筒状
部の径は、最小単位部分の基部側の幅の1/3以下であ
ってもよい。
【0023】また、本発明の電波吸収体において、筒状
部の径は3〜10mmであってもよい。
【0024】また、本発明の電波吸収体において、筒状
部は、厚さ方向に貫通するように中空になっていてもよ
い。
【0025】また、本発明の電波吸収体において、先細
部分の占める厚さは、電波吸収体の全体の厚さの1/2
以上であってもよい。
【0026】また、本発明の電波吸収体において、複数
の筒状部はコルゲート状に配置されていてもよい。
【0027】また、本発明の電波吸収体において、基材
は含水無機化合物を含んでいてもよい。この場合、含水
無機化合物はセピオライトであってもよい。
【0028】また、本発明の電波吸収体において、筒状
部の素材は無機バインダーを含んでいてもよい。
【0029】本発明の第1の電波吸収体の製造方法は、
それぞれ耐熱性の基材と導電性材料とを含む素材によっ
て形成され、少なくとも一端側に開口部を有し、厚さ方
向を向くように配置された複数の筒状部の集合体からな
る構造体を備え、構造体は先細形状を有する先細部分を
含み、先細部分の表面に各筒状部の開口部が配置されて
いる電波吸収体を製造する方法であって、複数の筒状部
となる複数の筒状体を作製する工程と、複数の筒状体を
束ねることによって構造体を作製する工程とを備えたも
のである。
【0030】本発明の第2の電波吸収体の製造方法は、
それぞれ耐熱性の基材と導電性材料とを含む素材によっ
て形成され、少なくとも一端側に開口部を有し、厚さ方
向を向くように配置された複数の筒状部の集合体からな
る構造体を備え、構造体は先細形状を有する先細部分を
含み、先細部分の表面に各筒状部の開口部が配置されて
いる電波吸収体を製造する方法であって、後の工程で先
細部分が形成されることによって構造体となる構造体素
材を作製する工程と、構造体素材を加工して構造体素材
に対して先細部分を形成することによって、構造体を作
製する工程とを備えたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一
実施の形態に係る電波吸収体の構成の一例を示す斜視
図、図2は図1に示した電波吸収体の厚さ方向に垂直な
断面を示す断面図、図3は図1に示した電波吸収体の厚
さ方向に平行な断面を示す断面図である。
【0032】図1ないし図3に示したように、本実施の
形態に係る電波吸収体10は、複数の筒状部12の集合
体からなる構造体11を備えている。複数の筒状部12
は、それぞれ、耐熱性の基材と電波吸収材料である導電
性材料とを含む素材によって形成され、少なくとも一端
側に開口部13を有し、厚さ方向、すなわち電波20の
到来方向を向くように配置されている。
【0033】構造体11は、表面側(電波到来側)ほど
細くなる先細形状を有する先細部分21と、この先細部
分21の電波到来側とは反対側に配置された基部22と
を含んでいる。基部22は、厚み方向の位置にかかわら
ず一定の幅を有している。各筒状部12の開口部13
は、先細部分21の表面に配置されている。すなわち、
構造体11は、電波到来側の表面に複数の開口部13を
有する。
【0034】図1に示したように、通常、電波吸収体1
0の背面(電波到来側とは反対側の面)には、金属板等
の電波反射体15が配置される。
【0035】電波吸収体10の厚さ方向に垂直な基部2
2の断面の形状は矩形になっている。以下、図1に示し
たように、上記基部22の断面における直交する2つの
辺の方向をそれぞれX方向、Y方向と呼び、電波吸収体
10の厚さ方向をZ方向と呼ぶ。このX方向、Y方向お
よびZ方向を用いて表現すると、図2は図1に示した電
波吸収体10のX方向およびY方向に平行な断面を表
し、図3は図1に示した電波吸収体10のY方向および
Z方向に平行な断面を表していると言える。
【0036】先細部分21は、先細形状を有する最小単
位部分21Uを1以上含んでいる。最小単位部分21U
は、表面側(電波到来側)ほど細くなる凸形状部分を1
つだけ含む。図1ないし図3に示した例における電波吸
収体10では、先細部分21は、3列×3列に配置され
た9個の最小単位部分21Uを含んでいる。また、図1
ないし図3に示した例では、最小単位部分21Uの形状
は、頂点近傍が平坦化された四角錐形状になっている。
しかし、最小単位部分21Uの形状は、これに限らず、
例えば頂点近傍が平坦化されたウェッジ(楔)形状であ
ってもよい。また、最小単位部分21Uの基部側の端部
の形状は、図1ないし図3に示した例では縦(Y方
向)、横(X方向)の各辺の長さが等しい矩形になって
いるが、これに限らない。
【0037】また、筒状部12の断面形状は、図1ない
し図3に示した例では縦(Y方向)、横(X方向)の各
辺の長さが等しい矩形になっているが、これに限らな
い。以下、筒状部12の断面形状が矩形以外である電波
吸収体10の例を示す。
【0038】図4および図5は、筒状部12の断面形状
が円形の電波吸収体10の例を示している。図4は、こ
の例の電波吸収体10の厚さ方向に垂直な断面を示す断
面図、図5は、この例の電波吸収体10の厚さ方向に平
行な断面を示す断面図である。
【0039】図6および図7は、複数の筒状部12がコ
ルゲート状に配置された電波吸収体10の例を示してい
る。図6は、この例の電波吸収体10の厚さ方向に垂直
な断面を示す断面図、図7は、この例の電波吸収体10
の厚さ方向に平行な断面を示す断面図である。この例で
は、筒状部12の断面形状は、直線部分と波形部分とを
組み合わせたものになっている。
【0040】図8および図9は、複数の筒状部12がハ
ニカム状に配置された電波吸収体10の例を示してい
る。図8は、この例の電波吸収体10の厚さ方向に垂直
な断面を示す断面図、図9は、この例の電波吸収体10
の厚さ方向に平行な断面を示す断面図である。この例で
は、筒状部12の断面形状は六角形になっている。
【0041】次に、本実施の形態に係る電波吸収体10
の作用について説明する。本実施の形態に係る電波吸収
体10では、耐熱性の基材と導電性材料とを含む素材に
よって形成された複数の筒状部12の集合体からなる構
造体11において電波を吸収する。この電波吸収体10
では、構造体11が、先細形状を有する先細部分21を
含むことから、自由空間から電波吸収体10の奥側にか
けてインピーダンスを徐々に変化させて、電波吸収体1
0における反射を抑制しながら電波吸収を行うことがで
きる。また、この電波吸収体10では、先細部分21に
よって構造体11の表面に凹凸が形成されるため、構造
体11の表面が平坦な場合に比べて、構造体11の表面
近傍において空気に触れる表面積が大きくなり、その結
果、放熱性が向上し、温度上昇を抑えることができる。
また、この電波吸収体10では、複数の筒状部12が、
厚さ方向すなわち電波到来方向を向くように配置されて
いるため、筒状部12の壁部における電波の反射量を小
さくすることができる。また、この電波吸収体10は、
電波到来方向に配列される複数の電波吸収体部や電波減
衰体部を必要としないので、低コストで製造できる。こ
れらのことから、本実施の形態によれば、広い周波数帯
域で優れた電波吸収特性を有し、大電力電波の照射に対
しても温度上昇を抑制でき、低コストな電波吸収体10
を実現することができる。
【0042】本実施の形態に係る電波吸収体10は、電
波暗室や、電波暗箱や、電波吸収パネルや電波吸収衝立
における電波吸収体として利用することができる。電波
暗室は、他の機器に電磁波障害を与える雑音を発生する
機器の放射雑音強度を測定したり、電子機器に強電磁界
の電磁波を照射して誤動作を試験する場合等に用いられ
る。また、電波暗室は、レーダーの評価等、電波を放射
する各種実験にも用いられる。電波暗箱は、移動無線端
末機等のアンテナ特性測定や、電磁波照射による電子機
器等に対する影響の測定等に用いられる。なお、電波暗
箱は、その中で人が作業を行うことがない点で、中で人
が作業を行うことのある電波暗室と区別される。電波暗
箱も電波暗室も、内壁の少なくとも一部に電波吸収体が
配置される。電波吸収パネルおよび電波吸収衝立は、い
ずれも電波を吸収するための板状の構造物である。電波
吸収パネルは他の構造物に取り付けられて用いられ、電
波吸収衝立は単独で用いられる。電波吸収パネルも電波
吸収衝立も、電波吸収体を含む。
【0043】ここで、筒状部12の径と最小単位部分2
1Uの基部側の幅との関係について説明する。図1ない
し図3に示した例では、筒状部12の径は、図2に示し
たように、筒状部12の断面における最小の径、すなわ
ち一辺の長さとする。この筒状部12の径をAで表す。
また、図1ないし図3に示した例では、最小単位部分2
1Uの基部側の幅は、図2に示したように、最小単位部
分21Uの基部側の端部における最小の径、すなわち一
辺の長さとする。この最小単位部分21Uの基部側の幅
をBで表す。
【0044】図4および図5に示した例では、筒状部1
2の径は、筒状部12の断面における最小の径、すなわ
ち円の直径とする。図6および図7に示した例では、筒
状部12の径は、筒状部12の断面における直線部分と
波形部分との最大距離とする。図8および図9に示した
例では、筒状部12の径は、筒状部12の断面における
対向する2辺間の距離とする。
【0045】筒状部12の径Aは、最小単位部分21U
の基部側の幅Bに比べて十分小さくなければ、最小単位
部分21Uを所定の形状に形成しにくくなる。筒状部1
2の径Aは、最小単位部分21Uの基部側の幅Bの1/
3以下であることが好ましい。
【0046】また、筒状部12の径Aが小さすぎると、
先細部分21の放熱性が悪くなる。一方、筒状部12の
径Aが大きすぎると、高い周波数における電波吸収体1
0の電波吸収特性が悪くなる。これは、高い周波数にな
ると電波の波長が小さくなるため、筒状部12の径Aが
大きすぎると、筒状部12内を通過して電波反射体15
で反射される電波の割合が大きくなるためである。従っ
て、これらを考慮すると、筒状部12の径Aは3〜10
mmとするのが好ましい。
【0047】筒状部12は、図1ないし図9に示したよ
うに、厚さ方向に貫通するように中空になっていてもよ
い。筒状部12の製造方法にもよるが、貫通したものの
方が製造しやすい場合が多い。
【0048】次に、図3に示したように、先細部分21
の占める厚さをtで表し、電波吸収体10の全体の厚さ
をTで表す。電波吸収体10のうち先細部分21が占め
る割合が大きいほど、電波吸収体10の表面積が大きく
なるため、電波吸収体10の放熱性がよくなる。先細部
分21の占める厚さtは、電波吸収体10の全体の厚さ
Tの1/2以上であることが好ましい。
【0049】なお、本出願において「耐熱性」とは、耐
熱温度が150℃以上のものを意味する。耐熱性の基材
の耐熱温度は、200℃以上であればより好ましく、3
00℃以上であれば更に好ましい。また、耐熱性の基材
は、建築基準法で定める不燃性試験または発熱性試験に
合格するものであれば、安全上更に好ましい。
【0050】電波吸収体10の筒状部12を構成する耐
熱性の基材としては、セラミック、ガラス等が挙げられ
るが、中でも、含水無機化合物が製造面およびコスト面
から好ましい。含水無機化合物の例としては、具体的に
は、セピオライト、水酸化アルミニウム、水酸化カルシ
ウムの各水和物、ニ水和石膏、アルミン酸カルシウム水
和物、ワラストナイト等があるが、中でも特にセピオラ
イトを用いるのが好ましい。
【0051】次に、本実施の形態に係る電波吸収体10
の製造方法について説明する。電波吸収体10の製造方
法は、金型を用いて電波吸収体10を一体成型する方法
であってもよい。また、電波吸収体10の製造方法は、
図10に示したように、まず、複数の筒状部12となる
複数の筒状体32を作製し、次に、この複数の筒状体3
2を束ね、固定することによって構造体11を作製する
方法であってもよい。図10では、作製された構造体1
1の背面に金属板等の電波反射体15を接合した状態を
示している。
【0052】また、電波吸収体10の製造方法は、図1
1に示したように、まず、後の工程で先細部分が形成さ
れることによって構造体11となる構造体素材41を作
製し、次に、この構造体素材41を切断加工して、構造
体素材41に対して先細部分21を形成することによっ
て、構造体11を作製する方法であってもよい。構造体
素材41は、長さが揃った複数の筒状部42の集合体で
ある。筒状部42は、後の加工によって筒状部12とな
るものである。構造体素材41は、全体形状が例えば直
方体になっている。また、図11では、作製された構造
体11の背面に金属板等の電波反射体15を接合した状
態を示している。
【0053】電波吸収体10の筒状部12に導電性材料
を含ませる方法としては、耐熱性の基材と導電性材料を
含む材料を用いて筒状部12を形成する方法や、耐熱性
の基材を含む材料によって形成した筒状体の表面に導電
性材料からなる導電層を設けて筒状部12を形成する方
法がある。導電性材料としては、カーボンブラック、カ
ーボングラファイト、炭素繊維等がある。
【0054】また、電波吸収体10の構造的な強度を向
上させるために、筒状部12に無機バインダーを含ませ
てもよい。筒状部12に無機バインダーを含ませる方法
としては、導電性材料と同様に、無機バインダーを含む
材料を用いて筒状部12を形成する方法や、無機バイン
ダーを含まない材料によって形成された筒状体の表面に
無機バインダー層を設ける方法や、これらを併用する方
法がある。
【0055】以下、本実施の形態における実施例の構成
と特性について説明する。 [第1の実施例]図12は第1の実施例の電波吸収体10
の厚さ方向に垂直な断面を示す断面図、図13は第1の
実施例の電波吸収体10の厚さ方向に平行な断面を示す
断面図である。本実施例の電波吸収体10では、先細部
分21は、3列×3列に配置された9個の最小単位部分
21Uを含んでいる。電波吸収体10の背面には、アル
ミニウム板からなる電波反射体15が設置されている。
筒状部12はコルゲート状に配置されている。筒状部1
2の径は5mmである。最小単位部分21Uの先端部の
幅は、縦、横共に10mmである。最小単位部分21U
の基部側の幅は、縦、横共に50mmである。電波吸収
体10の基部22の幅は、縦、横共に150mmであ
る。また、先細部分21の占める厚さは90mmであ
る。電波吸収体10の全体の厚さは120mmである。
【0056】本実施例では、電波吸収体10を以下の方
法で製造した。すなわち、まず、セピオライトを主成分
とする基材からなるシートをコルゲート状に積層して構
造体素材を作製した。次に、この構造体素材を切断加工
して、構造体素材に対して先細部分21を形成した。次
に、加工後の構造体素材を、カーボンブラックと無機バ
インダーとを含む塗料内に浸漬して、構造体11を作製
した。1個の電波吸収体10あたりのカーボンブラック
含有量は9gとした。
【0057】第1の実施例の電波吸収体10に、周波数
2.45GHz、電力密度1.3W/cmの大電力電波
を2時間照射したところ、電波吸収体10の先細部分2
1の先端部の温度は140℃まで上昇したが、背面側の
電波反射体15の温度は50℃以下であり、電波吸収体
10の外観に変化は見られなかった。また、周波数12
〜18GHzにおける電波吸収体10の電波吸収性能
を、電波暗室内で測定したところ、反射減衰量が38〜
45dBという良好な結果が得られた。
【0058】[第2の実施例]図14は第2の実施例の電
波吸収体10の厚さ方向に垂直な断面を示す断面図、図
15は第2の実施例の電波吸収体10の厚さ方向に平行
な断面を示す断面図である。本実施例の電波吸収体10
では、先細部分21は、3列×3列に配置された9個の
最小単位部分21Uを含んでいる。電波吸収体10の背
面には、亜鉛めっき鋼板からなる電波反射体15が設置
されている。筒状部12はコルゲート状に配置されてい
る。筒状部12の径は5mmである。最小単位部分21
Uの先端部の幅は、縦、横共に15mmである。最小単
位部分21Uの基部側の幅は、縦、横共に100mmで
ある。電波吸収体10の基部22の幅は、縦、横共に3
00mmである。また、先細部分21の占める厚さは2
50mmである。電波吸収体10の全体の厚さは300
mmである。
【0059】本実施例では、電波吸収体10を以下の方
法で製造した。すなわち、まず、セピオライトを主成分
とする基材からなるシートをコルゲート状に積層して構
造体素材を作製した。次に、この構造体素材を切断加工
して、構造体素材に対して先細部分21を形成した。次
に、加工後の構造体素材を、カーボンブラックと無機バ
インダーとを含む塗料内に浸漬し、更に無機バインダー
を含む塗料に浸漬して構造体11を作製した。1個の電
波吸収体10あたりのカーボンブラック含有量は90g
とした。
【0060】第2の実施例の電波吸収体10に、周波数
2.45GHz、電力密度1.5W/cmの大電力電波
を2時間照射したところ、電波吸収体10の先細部分2
1の先端部の温度は180℃まで上昇したが、電波吸収
体10の外観に変化は見られなかった。また、周波数1
〜100GHzにおける電波吸収体10の電波吸収性能
を、電波暗室内で測定したところ、反射減衰量が26〜
48dBという良好な結果が得られた。
【0061】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々の変更が可能である。例えば、本発明の電波吸
収体は、大電力の電波に限らず、電波を吸収する用途全
般に利用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電波吸収体
または本発明の製造方法によって製造される電波吸収体
では、筒状部の集合体からなる構造体が、先細形状を有
する先細部分を含むことから、自由空間から電波吸収体
の奥側にかけてインピーダンスを徐々に変化させて、電
波吸収体における反射を抑制しながら電波吸収を行うこ
とができる。また、この電波吸収体では、先細部分によ
って構造体の表面に凹凸が形成されるため、構造体の表
面が平坦な場合に比べて、構造体の表面近傍において空
気に触れる表面積が大きくなり、その結果、放熱性が向
上し、温度上昇を抑えることができる。また、この電波
吸収体では、複数の筒状部が、厚さ方向すなわち電波到
来方向を向くように配置されているため、筒状部の壁部
における電波の反射量を小さくすることができる。ま
た、この電波吸収体は、電波到来方向に配列される複数
の電波吸収体部や電波減衰体部を必要としないので、低
コストで製造できる。これらのことから、本発明の電波
吸収体またはその製造方法によれば、広い周波数帯域で
優れた電波吸収特性を有し、大電力電波の照射に対して
も温度上昇を抑制でき、低コストな電波吸収体を実現す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の構成
の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した電波吸収体の厚さ方向に垂直な断
面を示す断面図である。
【図3】図1に示した電波吸収体の厚さ方向に平行な断
面を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の他の
例における厚さ方向に垂直な断面を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の他の
例における厚さ方向に平行な断面を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の更に
他の例における厚さ方向に垂直な断面を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の更に
他の例における厚さ方向に平行な断面を示す断面図であ
る。
【図8】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の更に
他の例における厚さ方向に垂直な断面を示す断面図であ
る。
【図9】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の更に
他の例における厚さ方向に平行な断面を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の製
造方法の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る電波吸収体の製
造方法の他の例を示す説明図である。
【図12】本発明の一実施の形態における第1の実施例
の電波吸収体の厚さ方向に垂直な断面を示す断面図であ
る。
【図13】本発明の一実施の形態における第1の実施例
の電波吸収体の厚さ方向に平行な断面を示す断面図であ
る。
【図14】本発明の一実施の形態における第2の実施例
の電波吸収体の厚さ方向に垂直な断面を示す断面図であ
る。
【図15】本発明の一実施の形態における第2の実施例
の電波吸収体の厚さ方向に平行な断面を示す断面図であ
る。
【図16】従来の電波吸収体の構造の一例を示す説明図
である。
【符号の説明】
10…電波吸収体、11…構造体、12…筒状部、13
…開口部、15…電波反射体、21…先細部分、21U
…最小単位部分、22…基部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ耐熱性の基材と導電性材料とを
    含む素材によって形成され、少なくとも一端側に開口部
    を有し、厚さ方向を向くように配置された複数の筒状部
    の集合体からなる構造体を備え、前記構造体は先細形状
    を有する先細部分を含み、前記先細部分の表面に各筒状
    部の開口部が配置されていることを特徴とする電波吸収
    体。
  2. 【請求項2】 前記先細部分は、先細形状を有する最小
    単位部分を1以上含み、前記筒状部の径は、前記最小単
    位部分の基部側の幅の1/3以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の電波吸収体。
  3. 【請求項3】 前記筒状部の径は3〜10mmであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の電波吸収体。
  4. 【請求項4】 前記筒状部は、厚さ方向に貫通するよう
    に中空になっていることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の電波吸収体。
  5. 【請求項5】 前記先細部分の占める厚さは、電波吸収
    体の全体の厚さの1/2以上であることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれかに記載の電波吸収体。
  6. 【請求項6】 複数の筒状部はコルゲート状に配置され
    ていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の電波吸収体。
  7. 【請求項7】 前記基材は含水無機化合物を含むことを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電波吸
    収体。
  8. 【請求項8】 前記含水無機化合物はセピオライトであ
    ることを特徴とする請求項7記載の電波吸収体。
  9. 【請求項9】 前記筒状部の素材は無機バインダーを含
    むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載
    の電波吸収体。
  10. 【請求項10】 それぞれ耐熱性の基材と導電性材料と
    を含む素材によって形成され、少なくとも一端側に開口
    部を有し、厚さ方向を向くように配置された複数の筒状
    部の集合体からなる構造体を備え、前記構造体は先細形
    状を有する先細部分を含み、前記先細部分の表面に各筒
    状部の開口部が配置されている電波吸収体を製造する方
    法であって、前記複数の筒状部となる複数の筒状体を作
    製する工程と、前記複数の筒状体を束ねることによって
    前記構造体を作製する工程とを備えたことを特徴とする
    電波吸収体の製造方法。
  11. 【請求項11】 それぞれ耐熱性の基材と導電性材料と
    を含む素材によって形成され、少なくとも一端側に開口
    部を有し、厚さ方向を向くように配置された複数の筒状
    部の集合体からなる構造体を備え、前記構造体は先細形
    状を有する先細部分を含み、前記先細部分の表面に各筒
    状部の開口部が配置されている電波吸収体を製造する方
    法であって、後の工程で先細部分が形成されることによ
    って前記構造体となる構造体素材を作製する工程と、前
    記構造体素材を加工して前記構造体素材に対して前記先
    細部分を形成することによって、前記構造体を作製する
    工程とを備えたことを特徴とする電波吸収体の製造方
    法。
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