JP2003115686A - 機器における稼動発熱部品の過熱制御装置 - Google Patents

機器における稼動発熱部品の過熱制御装置

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temperature
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卓之 鈴谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中テレビカメラに高価な撮像管を用いるこ
となく、動作保証環境温度が低く安価なCCDカメラを
使用しても、好適な冷却手段により過熱を適切に制御可
能となし、製作コストの削減と撮像管の供給不足問題の
解消を図る。 【解決手段】 水中テレビカメラ等の機器1における器
体2には、CCDカメラ等の稼動発熱部品3を伝熱状態
で収納したケース4a等の内装部品4が収納され、器体
2内の残留空所Vに収納した断熱材10により、水中等
である特定環境領域Eからの伝熱による稼動発熱部品3
の昇温を阻止する。稼動発熱部品3の蓄熱は、その特定
温度への昇温で押動する検知部11の作動により、ペル
チェ素子起動回路5へペルチェ素子起動電流Isが供与
されると、順次ケース4a−伝熱体8−ペルチェ素子5
aの吸熱面5c−同上発熱面5d−放熱体9を介して特
定環境領域Eへ強制放熱され、稼動発熱部品3を特定温
度以下に冷却制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は常温以上の水中とか
空気中等である液体または気体による特定環境領域で稼
動することとなる原子力発電所向け燃料外観検査装置に
おける水中テレビカメラとか、各種の監視カメラ、そし
て遠隔操作機におけるモータや電子部品等である各種機
器の稼動発熱部品に関し、それ自体の稼動に伴う発熱お
よび特定環境領域の温度条件によって、望ましくない過
熱状態となることを抑制するために供して好適な過熱抑
制装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】上記の各種機器の一つである原子力発電
所用燃料外観検査装置に用いられている稼動発熱部品と
しての水中テレビカメラにつき説示すると、これは年に
1回程度の原子力発電所内における定期検査の一環とし
て、使用済燃料外観検査に際し使用されている。すなわ
ち原子炉内から燃料検査プールに移送して、上記水中テ
レビカメラによる外観検査を行うことになるが、当該燃
料検査プールの水温は高いときには55℃にも達するこ
とから、どうしても実際上当該水中テレビカメラの撮影
部には、60℃程度の環境温度に耐えるものを使用しな
ければならない。
【0003】この結果、これまでは上記の環境温度に耐
えられる特別仕様の撮像管が製作され、これが幅広く利
用されて来ているが、当該撮像管はもちろん特注品で、
耐放射線性、耐熱性に優れていることが要求されるため
製造コストも可成り高いものとなっている。さらに、そ
れだけでなく近年CCDカメラが一般に普及して来たこ
とによって、上記の撮像管自体、その需要が大幅に減退
し、このためその製造の中止を決定する業者が相次ぎ、
この結果撮像管の供給自体が激減し、入手自体が非常に
困難となって来ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
による難題を解消するため検討されたもので、その着想
は前記の如き撮像管にかえて、近年普及されるに至った
比較的安価なCCDカメラ自体に注目し、その使用を可
能にしようとしている。ところが実際上CCDカメラの
ほとんどが、動作保証環境温度を約40℃に設定してい
ることから、そのままCCDカメラを採択することは、
前記の水中テレビカメラの場合、実際上不可能となる。
そこで本願発明にあっては、CCDカメラとしての稼動
発熱部品による自己発熱や環境温度の影響によって、前
記のように60℃といった特定温度以上に昇温すること
のないように、当該過熱を冷却手段により制御して常に
動作保証環境温度を保持可能にしようとしている。
【0005】そこで、上記の如き稼動発熱部品の過熱状
態が生じないようにするための手段としては、前説の燃
料検査プール等である高温の特定環境領域内におけるC
CDカメラといった稼動発熱部材と、当該特定環境領域
外に配設した熱交換機とを、別途用意のホースによって
連繋することで、当該稼動発熱部材を冷却することが考
えられる。しかしこのような冷却手段によるときは、冷
却したい機器の稼動発熱部材と熱交換機との間にあっ
て、特に可成りの距離が存するような場合には、前記の
ホース内を冷却気体や冷却水が流過していく過程にあっ
て、高温である特定環境領域と間に可成りの熱交換が行
われることになり、この結果稼動発熱部材の実効ある冷
却効率をあげることができないだけでなく、熱交換機と
上記ホースなどを伴う大型設備が必要となるから、コス
ト高と設置スペース上の問題が派生することにもなる。
【0006】また、上記の如き熱交換機を採択した過熱
制御装置の欠陥を解消するため、機器における稼動発熱
部品と放熱体との間にペルチェ素子を接続するように
し、これにより稼動発熱部品からの発生熱をペルチェ素
子により吸熱し、これを受熱した放熱体から特定環境領
域へ放熱させることも考えることができる。しかし、ペ
ルチェ素子を用いるようにすれば、確かにコスト安とな
り小さなスペース内で冷却機構を構築し得ることになる
が、この場合にはペルチェ素子自体が発熱体にもなるた
め、上記した放熱体の熱を効果的に放熱しなければなら
ず、従って当該放熱の手段として、発熱体にファンを取
り付けることで強制対流を行わせるようにしなければな
らないが、ファン取り付けのスペースがない場合には自
然対流に依存しなければならず、この結果充分な放熱が
不能となることから、発熱体の熱が稼動発熱部材へ逆流
してしまい期待する冷却効果が発揮できないことにな
る。
【0007】そこで本願の請求項1に係る過熱制御装置
にあっては、器体に前掲CCDカメラの如き稼動発熱部
品が熱伝導状態にて内設されているケース等の内装部品
が収設されている前掲原子力発電所用燃料外観検査装置
水中カメラのような機器に関し、当該ケースには順次内
装部品としての伝熱体、ペルチェ素子、放熱体を連設す
るだけでなく、上記した器体内における残留空所にあっ
ては断熱材を充填するように構成している。
【0008】このようにすることで当該請求項1では、
上記の断熱材によって液体または気体による特定環境領
域から、稼動発熱部品への熱伝導による昇温を充分に抑
制できるようにしておき、これを前提要件として、さら
に稼動発熱部品が特定温度まで上昇した際には、これを
検知することでペルチェ素子起動回路にペルチェ素子起
動電流を供与自在となし、稼動発熱部品の蓄熱をペルチ
ェ効果の利用により、ケース−伝熱体−ペルチェ素子−
放熱体の熱伝導経路を介し、速やかにして効率よく、前
記特定環境領域へ放熱可能にしようとしている。かくし
て本発明によるときは各種の機器における稼動発熱部の
充分な吸熱と、放熱体から稼動発熱部への熱の逆流を抑
制可能となし、もって水中テレビカメラの如き稼動発熱
部品が、その動作保証環境温度以上まで不本意に過熱さ
れてしまうことを、高い信頼性をもって抑制可能とな
し、かくて前記した高価な撮像管を用いなくとも安価な
CCDカメラの採択を実現できるようにし、かつ撮像管
の入手先探索に苦慮するといったことをも解消しようと
するのが、その目的である。
【0009】そして請求項2にあっては、上記請求項1
の構成において稼動発熱部品の温度上昇で応動する検知
部を、ケースに付設したサーモスタットと電気抵抗そし
てスイッチ回路と電磁スイッチを備えたペルチェ素子起
動回路によって構成するようにし、上記スイッチ回路の
閉成による電磁スイッチの励磁により、ペルチェ素子起
動回路を閉成自在とすることで、請求項1の前掲目的を
高い信頼性をもって達成しようとしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1では液体または器体による特定
環境領域に配装される器体内には、熱伝導状態で稼動発
熱部品の設けられたケース等の内装部品が摺接されてい
る機器にあって、上記ケースには順次内装部品である伝
熱体、ペルチェ素子そして上記特定環境領域に露呈した
放熱体を連設すると共に、前記器体の残留空所には断熱
材を充填し、前同稼動発熱部品が特定温度まで上昇した
ことで応動する検知部の作動により、ペルチェ素子起動
回路にペルチェ素子起動電流を供与自在として、稼動発
熱部品の蓄熱が、順次前掲ケース、伝熱体、ペルチェ素
子の吸熱面、さらに当該ペルチェ素子の発熱面から放熱
体を介して特定環境領域へ放熱自在であることを特徴と
する機器における稼動発熱部品の過熱制御装置を提供し
ようとしている。
【0011】そして請求項2にあっては、上記の請求項
1において稼動発熱部品の特定温度までの上昇により応
動する検知部が、ケースに付設したサーモスタットと電
気抵抗そしてスイッチ回路とこれに接続の電源スイッチ
とを具備したペルチェ素子起動回路により形成され、上
記サーモスタットの特定温度における閉成でON状態と
なった前同スイッチ回路による前同電源スイッチの励磁
により、ペルチェ素子起動回路を閉成自在としたこと
を、その内容としている。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明につき図1、図2によって
詳記するが、前説の通り水とか空気等の液体または気体
による特定環境領域Eとしての水中に配設されることに
なる原子力発電所用燃料外観検査装置水中テレビカメラ
を、機器1の一例として以下説示する。上記の機器1は
既知の如く、図1(A)により理解される通り特定環境
領域Eである水中に浸漬の器体2内にあって、熱伝導状
態となるようにCCDカメラ等である稼動発熱部品3の
内設された実際上銅製等によるケース4aその他各種の
内装部品4が収設されている。ここで図1にあって、4
bは上記内装部品4としてのズームレンズ、4cは上記
CCDテレビカメラとかズームレーンズ4b、後述のペ
ルチェ素子回路5等を動作させ制御するために配設され
た電気信号ラインを示している。また器体2の外側には
図2(A)(B)(C)(D)にも明示されている通
り、ケース4a内への浸水を防ぐ前面ガラス6そしてカ
プラ7a、7b等が開示されており、カプラ7a、7b
は既知の如く器体2へ窒素を充填して水密構造を確認し
たり、前面ガラス6およびズームレンズ4bの結露を防
止するため、窒素を充填するために用いられる窒素封入
兼圧力ケージ取付口を示している。
【0013】上記の如き機器1にあって、器体2に内設
のケース4aには、順次内装部品4としての銅製板等に
よる伝熱体8、前掲ペルチェ素子5aそして特定環境領
域Eに露呈した銅製板等による放熱体9が連設されてい
る。そして器体2と各種内装部品4との間に形成された
残留空所Vには、ポリウレタン製等による断熱材10が
充填されることで、前記した特定環境領域Eから、前記
ケース4a内の稼動発熱部品3への熱伝導が可及的に断
熱されるようにしてある。
【0014】さらに本発明では、水中テレビカメラにお
けるCCDテレビカメラ等である稼動発熱部品3が、そ
の稼動熱とか特定環境領域Eからの熱伝導により、前記
のように40℃等の特定温度まで昇温してしまった場合
には、これにより押動することになる図1(B)に例示
の如き検知部11の作動によって、前記したペルチェ素
子5aと起動電源5bとによるペルチェ素子起動回路5
に起動電流Isを供与自在としてある。このようにして
ペルチェ素子5aによるペルチェ効果としての熱電効果
が発揮されることから、上記した稼動発熱部品3の蓄熱
は、順次前記した熱伝導性をもつケース4a−伝熱体8
−ペルチェ素子の吸熱面5c−ペルチェ素子の発熱面5
d−放熱体9を介して特定環境領域Eへ放熱自在なるよ
う構成されている。なお、実際上は稼動発熱部品3はケ
ース4aに密着状態で組み込まれており、ペルチェ素子
5aは3個が用いられ、伝熱体8とペルチェ素子5aそ
して放熱体9相互の接合面には伝熱性シリコングリスを
塗布し、放熱体9の外面には防錆のため亜鉛メッキを施
すようにしてあり、3aは稼動発熱部品用電源で、3b
は稼動発熱部品用開閉器を示している。
【0015】ここで実際にかかる過熱制御装置を製作す
るに際しては、上記の検知部11として各種のものを採
択し得るが、請求項2に示す検知部11につき図1
(B)を参照して以下説示すると、前記の稼動発熱部品
3が40℃等の特定温度まで上昇することで応動するこ
とになる検知部11が、図1(A)と図2(B)によっ
て理解される通り、前記したケース4aに付設したサー
モスタットThおよびこれに並列とした電気抵抗R1、
そしてスイッチ回路11aと、これに接続された電磁ス
イッチ11bとを具備したペルチェ素子起動制御回路1
1Aとにより形成されている。ここで同図のR2、R3
はスイッチ回路11aにおける電気抵抗(R3>R2>
R1)を示し、11cはペルチェ素子起動制御回路用電
源、11dは前記電磁スイッチ11bの励磁によって閉
成されるペルチェ素子起動回路5の開閉接点である。
【0016】そして請求項2によるときは、上記のサー
モスタットThが稼動発熱部品3の過熱状態により、ケ
ース4aを介して昇温されることで閉成され、これによ
りON状態となった前同スイッチ回路11aによる電磁
スイッチ11bの励磁により、ペルチェ素子起動回路5
における上記の開閉接点11dが閉成される。この結果
ペルチェ素子5aに対して起動電源5bからのペルチェ
素子起動電流Isが供与され、前記の如くペルチェ素子
5aによる熱電効果が発揮されるに至る。
【0017】本発明は上記の如き実施態様により具現さ
れ得るものであるから、以下のようにして水中テレビカ
メラ等の稼動発熱部品3が冷却されることとなる。すな
わち、前説の内容から理解される通り、水中テレビカメ
ラ等に用いるCCDテレビカメラを60℃の水中で使用
した場合にあって、当該水中からの熱および水中テレビ
カメラの動作により発生する熱によって、水中テレビカ
メラ内の温度が上昇する。当該昇温によりケース4aに
取り付けたサーモスタットThがONとなることで、ペ
ルチェ素子5aが起動され、ペルチェ素子5aの伝熱体
8側で吸熱、放熱体9側で発熱が発生し、この結果水中
テレビカメラから発生する熱はケース4aおよび伝熱体
8を通してペルチェ素子5aに吸熱される。次いでペル
チェ素子5aの発熱面5dと放熱体9とは密着している
ことから、ペルチェ素子5aから発生の熱は放熱体9を
通して水中に放熱される。一方水中からケース4aに入
り込む熱およびペルチェ素子5aの発熱面5dから発生
する熱は、器体2内の残留空所Vに充填されている断熱
材10によって、ほとんど遮断され、CCDテレビカメ
ラ等までは伝導されず、この結果当該CCDテレビカメ
ラの周辺温度をメーカー保証温度以下に確保することが
可能となる。
【0018】上記の過熱制御装置につき、その冷却作用
に関する確認試験を、図3、図4に夫々示した試験装置
略示図とその電気回路略示に開示した試験装置を用いて
行った結果、図5の図表に示す如き冷却効果を確認する
ことができた。当該試験装置について先ず図3につき説
示すると、水槽a内に満たした水b内に投入の温度計c
および発熱ヒータdを、温度制御器eに接続すると共
に、当該bを電動ポンプfにより撹拌できるようにし
て、発熱ヒータdにより電動ポンプfを稼動させながら
60℃の一様な水温分布とし、かつ上記温度制御器eに
より、当該温度が一定に保たれるように調整した。
【0019】次に水中テレビカメラとしての機器1を、
上記の水槽a内に入れ、機器1内における水中カメラと
しての稼動発熱部品3に係る周辺温度が60℃になるま
で、そのままで待った。この際、図3、図4に開示され
ている機器1内の温度センサgには、ペンレコーダhと
温度センサ動作電源iが接続されており、5eはテスト
用ペルチェ素子開閉器を示している。さらに、稼動発熱
部品3の周辺温度が60℃になったことを、ペンレコー
ダhにより確認された時点にあって、上記したテスト用
ペルチェ素子開閉器5eと前記した稼動発熱部品用開閉
器3bとを閉成して、CCDカメラである稼動発熱部品
3とペルチェ素子5aとを起動させ、CCDカメラ周辺
温度の経時変化を、ペンレコーダhにより記録した。こ
の記録結果が図5に示されており、これによりCCDカ
メラ周辺温度が60℃でペルチェ素子5aを起動させた
時点から、約30分の経時後にあって、40℃まで降温
されることを確認することができ、これにより水温60
℃の特定環境領域Eにあって、原子力発電所向けの燃料
外観検査装置水中テレビカメラに、一般向けのCCDカ
メラを組み込むことが可能であることを実証し得た。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成されるも
のであるから、各種の機器が水中とか空気中である比較
的高い温度の特定環境領域下で使用され、かつ当該機器
に使用されている稼動発熱部品自体が昇温状態となるよ
うな条件下にあって、当該稼動発熱部品のメーカー保証
動作環境温度に制約がある場合、断熱材の適切なる配設
により、特定環境領域および使用されるペルチェ素子か
ら稼動発熱部材への熱伝導を、可及的に制御可能にする
と共に、稼動発熱部品の蓄熱をペルチェ素子によるペル
チェ効果により効率よく、伝熱体、ペルチェ素子、放熱
体を介して特定環境領域へ放散させることで、常に稼動
発熱部品が所望感度以下となるよう冷却することが可能
となる。この結果、請求項1による過熱制御装置による
ときは、前記した熱交換機とホースを使用する場合に比
し、小スペースにあっても設置でき、かつ冷却効率も向
上できるだけでなく、単にペルチェ素子を採択するので
はなく、断熱材の適所への配設によって、熱の逆流が阻
止されていることから、稼動発熱部品を損傷してしまう
ことなく長期にわたり、その効用を発揮させることがで
る。従って例えば原子力発電所用燃料外観検査装置水中
テレビカメラにあって、特別仕様の高価な撮像管を組み
込まなくとも、耐熱性の低いCCDカメラを撮像部に組
み込むことができるようになるため、製作コストの大幅
な削減を可能にし得るだけでなく、撮像管の入手困難と
なった現況を克服することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る機器の一実施態様として例示した
原子力発電所用燃料外観検査装置水中テレビカメラを示
し、(A)はその一部を切欠して示した正面図で、
(B)はその電気回路略示図である。
【図2】(A)は図(A)における矢視A側面図、
(B)は同図のB−B線矢視断面図、(C)は同図のC
−C線矢視断面図、(D)は同図の矢視側面図である。
【図3】本発明に係る過熱制御装置の冷却作用を確認す
るために用いた試験装置略示図である。
【図4】図3の試験装置における電気回路略示図であ
る。
【図5】図3の試験装置によって測知した経過時間に対
するCCDカメラ周辺温度を示した図表である。
【符号の説明】
1 機器 2 器体 3 稼動発熱部品 4 内装部品 4a ケース 4b ズームレンズ 4c 電気信号ライン 5 ペルチェ素子起動回路 5a ペルチェ素子 5c ペルチェ素子の吸熱面 5d ペルチェ素子の発熱面 8 伝熱体 9 放熱体 10 断熱材 11 検知部 11A ペルチェ素子起動制御回路 11a スイッチ回路 11b 電磁スイッチ E 特定環境領域 Is 起動電流 R1 電気抵抗 Th サーモスタット V 残留空所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21C 17/08 H04N 5/225 C // H04N 5/225 E G21C 17/06 Z Fターム(参考) 2G075 BA17 CA08 CA38 FA13 FA14 FC03 FC14 GA17 GA18 2H054 AA01 BB01 2H100 CC04 EE00 5C022 AA03 AA07 AC61 AC69 5E322 AA10 AA11 CA05 CA06 DC01 EA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体または気体による特定環境領域に配
    装される器体内には、熱伝導状態で稼動発熱部品の設け
    られたケース等の内装部品が摺接されている機器にあっ
    て、上記ケースには順次内装部品である伝熱体、ペルチ
    ェ素子そして上記特定環境領域に露呈した放熱体を連設
    すると共に、前記器体の残留空所には断熱材を充填し、
    前同稼動発熱部品が特定温度まで上昇したことで応動す
    る検知部の作動により、ペルチェ素子起動回路にペルチ
    ェ素子起動電流を供与自在として、稼動発熱部品の蓄熱
    が、順次前掲ケース、伝熱体、ペルチェ素子の吸熱面、
    さらに当該ペルチェ素子の発熱面から放熱体を介して特
    定環境領域へ放熱自在であることを特徴とする機器にお
    ける稼動発熱部品の過熱制御装置。
  2. 【請求項2】 稼動発熱部品の特定温度までの上昇によ
    り応動する検知部が、ケースに付設したサーモスタット
    と電気抵抗そしてスイッチ回路とこれに接続の電源スイ
    ッチとを具備したペルチェ素子起動回路により形成さ
    れ、上記サーモスタットの特定温度における閉成でON
    状態となった前同スイッチ回路による前同電源スイッチ
    の励磁により、ペルチェ素子起動回路を閉成自在とした
    請求項1記載の機器における稼動発熱部品の過熱制御装
    置。
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