JP2003115125A - 光ディスク用対物レンズ、光ピックアップ装置、光ディスク記録再生装置及び光ディスク再生装置 - Google Patents
光ディスク用対物レンズ、光ピックアップ装置、光ディスク記録再生装置及び光ディスク再生装置Info
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- JP2003115125A JP2003115125A JP2002198002A JP2002198002A JP2003115125A JP 2003115125 A JP2003115125 A JP 2003115125A JP 2002198002 A JP2002198002 A JP 2002198002A JP 2002198002 A JP2002198002 A JP 2002198002A JP 2003115125 A JP2003115125 A JP 2003115125A
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Abstract
成り、0.3mm以下の薄い再生透過層を有する光ディ
スクに対応でき、400nm程度の波長の光に対して以
下の特性(i)〜(iv)を有する光ディスク用対物レ
ンズを提供することである。(i)レンズの両面間の偏
芯公差が製造可能な範囲にある。(ii)良好な軸上収
差特性を有する。(iii)軸外収差特性の劣化が少な
い。(iv)作動距離が広い(望ましくは0.3mm以
上である)。 【解決手段】 この発明の対物レンズは、少なくとも、
一つの面を非球面形状とした、開口数が0.7から0.
8の単レンズであって、以下の条件を満足することを特
徴とする光ディスク用対物レンズである。(1)0.85
<d/f<1.5, (2)0>d/R2>−0.5,
(3)n>1.6。ここでfは当該レンズの焦点距離であ
り、dは当該レンズの中心厚さ、R2は当該レンズの光
ディスク側の頂点における曲率半径、nはレンズの屈折
率である。
Description
を実現する高い開口数(NA)を有する対物レンズに並
びにそのレンズを用いた光ピックアップ装置、光ディス
ク記録再生装置及び光ディスク再生装置に関する。
〜0.5である対物レンズを用い、780nm程度の波
長を有するレーザ光で読み取り又は書き込みされてい
る。またDVDディスクは、開口数が0.6程度の対物
レンズを用い、650nm程度の波長を有するレーザ光
で読み取り又は書き込みが行われている。
に、より短い波長のレーザ光とより高い開口数を有する
レンズを使用する次世代光ディスク・ピックアップシス
テムの開発が進められている。
ては、波長が約400nmのいわゆる青色レーザが考え
られている。
は、例えば以下のシステムが報告されている。
000) pp.978-979 M. Itonaga et al. “Optical Disk
System Using a High-Numerical Aperture Single Obje
ctive Lens and a Blue LD”.
000) pp.937-942 I. Ichimura et al. “Optical Disk
Recording Using a GaN Blue-Violet Laser Diode”.
単レンズを用いたシステムを報告し、(2)は、NA=
0.85の2群レンズを用いたシステムを報告する。
は、開口数は(1)に比べて大きいものの、組み立て工
程が必要な上にレンズが2枚必要なことから、量産性に
劣り且つコストも高くなる。
0.7以上の単レンズによる光ディスク用対物レンズが
望まれている。
0.6〜0.8程度の単レンズを用いた対物レンズが記
載されている。
大きい波長に対して開口数が0.8程度の対物レンズを
提供することができる。
400nm程度のレーザ光に対して実用上使用可能な特
性を発揮することができない。またこの文献による対物
レンズでは、次世代システムに適合した、薄いディスク
再生透過層に対応することはできない。
数を大きくしたことによる性能余裕度の低下を防ぎ、シ
ステムとしての余裕度を上げるために、ディスクの厚さ
を0.3mm程度以下にすることが望まれている。ここ
で性能余裕度の低下とは、例えばディスクとピックアッ
プとの間のチルトに対する余裕度の低下を意味する。し
かし前記先行技術(特開平4−163510)において
は、前記透過層は、1.2mm程度に設定されており、
これ以下の厚さでは良好な性能を発揮することができな
い。
あるいは大きい開口数を有する単レンズを実用化するた
めの問題点は、(1)製造公差が厳しくなる点および
(2)設計性能が悪くなる点である。
ズにおける入射・出射面間の間隔公差あるいは、前記入
出面間の幾何学的中心間の間隔公差(偏芯公差)あるい
は前記入射・出射面間の傾きの公差等を意味する。例え
ば偏芯公差は、偏芯がある場合の波面収差の増加量に基
づいて定められる。しかしこれらの製造公差は、製造技
術の改善と向上とで対応することは可能である。すなわ
ち数μm〜数十μm程度の範囲の公差を確保した製造を
することは可能である。
計上の性能悪化のことであり、より詳細には、軸外光線
に対する収差発生(以下、軸外収差と略称する)および
複数の波長を有する軸上光線に対する各波長での最良の
像面での球面収差(以下、最良像面色収差と略称する)
を意味する。ここで軸上光線とはレンズの光軸に平行に
入射する光線を意味し、軸外光線とはレンズの光軸に対
して傾斜して入射する光線を意味する。すなわち、設計
基準波長を有する軸上光線に対しては球面収差が発生し
ないように設計することが可能であるが、前記軸外収差
及び最良像面色収差については、従来のCD用あるいは
DVD用の対物レンズに比べて良い値を得ることが困難
である。
の通りである。
に設計する場合においても一般的に従来より劣る。これ
は開口数が大きくなると光軸に対して大きな傾斜角を有
する光線が入射するからである。
ると更に悪くなる。より詳細には、以下の通りである。
前記製造公差のうちで最も重要な公差は前記偏芯公差で
ある。すなわち、レンズ面の間の偏芯は、モルードレン
ズの場合、上下の金型の取り付け精度、取り付けのガタ
(成型時に金型が動くがその際の摺動の余裕、成型時の
温度変化による収縮の余裕)等できまる。この偏芯で面
の間の傾きが生じる場合もある。しかし、傾きと偏芯で
は、収差に与える影響はかなり近いことと、扱う量がμ
mオーダーでかなり小さいため、通常は、偏芯として一
括して扱われる。この公差は、製造上必須の値である。
従来のNAの低い、たとえばDVD用のレンズでは、設
計的に約10ミクロン程度の偏芯があっても、収差の増
加を0.02λ以下に押さえる設計が可能であった。ま
た、10ミクロンに偏芯を抑える工法が確立されてい
る。さらに、近年の工法の改良により、例えば5μm程
度以下の精度を得ることも可能になっている。しかし、
前記した摺動の余裕等を考えると、これを1ないし2μ
m以下にすることは、かなり困難である。
きさの偏芯公差を確保する必要がある。そして、このた
めには、前記軸上収差と前記軸外収差とを犠牲にする必
要がある。すなわちある程度の軸上収差および軸外収差
を有するように設計することにより、偏芯が生じても結
果としてレンズ性能をほぼ維持することができるレンズ
を実現することが必要である。この場合軸上収差は僅か
に劣化するだけであるが、開口数が0.6を超えるよう
な大きな開口数レンズにおいては、軸外収差をかなり犠
牲にしないと、製造が可能となるミクロンオーダーの偏
芯公差を確保することができない。
に、出来るだけ焦点距離の短い対物レンズが望まれる。
この要求は、特にビデオカメラのように、モバイル用途
でのデータ記録用ドライブへ使用する場合に強い。この
面から、対物レンズの焦点距離は例えば2.2mm以下
にすることが望まれる。
衝突回避の点から0.2mm以上のレンズが望まれてい
る。なお焦点距離を短くすると、一般的に作動距離が狭
くなるが、使用するディスクの直径が80mm乃至50
mm以下であれば面ぶれは少ない。従って、0.2mm
以上あれば商品化上問題は無い。
れ量はディスクの径に依存する。さらに好ましくは、作
動距離は、使用するディスクの半径の0.5%より広い
ことが望まれている。
めに、2群レンズを採用した場合は、狭い作動距離のた
めに、ディスクにレンズが衝突する危険性が著しく増大
する問題点がある。光ディスクに用いられている、プラ
スチック製のディスクの場合、ディスクのそりは不可避
である。このそりの量は、DVDの場合では、0.3m
m程度ある。この値は、CDの場合の0.6mmに比べ
て半分に改善されているが、素材の特性に起因する量な
ので、これ以上の改善は厳しい。ここに対して、2群レ
ンズの作動距離は前述のように、0.13mmである。
この距離はレンズの設計により変わるが、レンズの焦点
距離をピックアップの大型化を招かない範疇に設定した
場合は、約0.2mm以上にすることは厳しい。すなわ
ち、レンズがディスクへ焦点を合わせる位置、すなわち
記録再生動作が行われる位置にある場合、フォーカスサ
ーボが動作していない限り、ディスクに衝突衝突する。
すなわち、フォーカスサーボが、例えばディスクのディ
フェクトあるいは外乱振動等に起因するアクシデントで
はずれた場合は、ディスクに衝突する可能性がある。
s. Vol. 41(2002) pp. 1804-1807 G.Hashimoto et al.
“Miniature Two-Axis Actuator for High-Data-Transf
er-Rate Optical Strorage Sytem”. によれば、2群構
成のNA=0.85のレンズであって、焦点距離が0.
88mmと小型なレンズが報告されている。このレンズ
を用いれば、アクチュエーター並びにピックアップの小
型化と高速化を達成することが出来る。しかしながら、
記載されたレンズの作動距離は0.1mmとさらに狭く
なっていて、上記した危険性がさらに上がるという問題
点がある。
とであり、開口数が0.7から0.8の単一レンズから
成り、且つ、0.3mm以下の薄い再生透過層を有する
光ディスクに対応でき、400nm程度の波長の光に対
して以下の特性(i)〜(iv)を有する光ディスク用
対物レンズを提供することである。
能な範囲にある。
2mm以上である)。
は、少なくとも一つの面を非球面形状とした開口数が
0.7から0.8で、作動距離が0.2mm以上の単レ
ンズであって、以下の条件を満足する光ディスク用対物
レンズである。
dは当該レンズの中心厚さ、R2は当該レンズの光ディ
スク側の頂点における曲率半径である。
mm以下であることが望ましい。
透過層の厚さは0.3mm以下であることが望ましい。
も一つの面を非球面形状とした開口数が0.7から0.
8で、作動距離が、使用するディスクの最大の半径に関
して、 作動距離 > 0.005 × ディスク半径 の関係を満足する単レンズであって、以下の条件を満足
する光ディスク用対物レンズである。
dは当該レンズの中心厚さ、R2は当該レンズの光ディ
スク側の頂点における曲率半径である。
mm以下であることが望ましい。
透過層の厚さは0.3mm以下であることが望ましい。
明に係る光ピックアップ装置は、前記特性の少なくとも
一つを有するレンズと、レーザー光源と、フォトディテ
クタとを有することが好ましい。
するレーザー光が照射されるべき光ディスクの径に応じ
て作動距離が次の関係を有することが好ましい。
前記光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置を
用いて光ディスクに情報を記録再生する記録再生手段と
を有することが好ましい。
光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置を用い
て光ディスクに記録されている情報を再生する再生手段
とを有することが好ましい。
うな考察により発明された。
は、例えば球面収差を補正するようにレンズを設計すれ
ば良い。また軸外収差を改善するには、例えばアッベの
正弦条件を満たすようにレンズを設計すれば良い。そし
て両面非球面レンズは、これら2つの条件を同時に満た
すことができる。すなわち入射面および出射面を非球面
レンズとすることにより前記2条件を同時に満たすレン
ズを設計することができる。
6以上の場合、偏芯公差を確保することが難しい。すな
わち偏芯公差を考慮する場合、前記軸上収差あるいは軸
外収差は、前記偏芯公差を考慮しない場合の軸外収差あ
るいは軸上収差から劣化する。
は、入射面および出射面が偏芯を有する場合でも、前記
各収差が大きく増大しない非球面のレンズ形状が必要と
なる。換言すれば、前記軸上収差と軸外収差とを適切に
劣化させて偏芯公差を確保できるバランスのとれた対物
レンズを設計する必要がある。
とも一つの面を非球面形状とした開口数が0.7から
0.8で、作動距離が0.2mm以上の単レンズであっ
て、以下の条件を満足する光ディスク用対物レンズであ
る。
dは当該レンズ21の中心厚さ、R2は当該レンズの光
ディスク側の頂点21bにおける曲率半径である(図1
参照)。
なくとも一つの面を非球面形状とした開口数が0.7か
ら0.8で、作動距離が、使用するディスクの最大の半
径に関して、作動距離 > 0.005 × ディスク
半径の関係を満足する単レンズであって、以下の条件を
満足する光ディスク用対物レンズである。
よび軸外収差特性および偏芯公差(による収差増加の抑
制)を同時に満足することができる。
は、0.01λ以下とすることができ、軸外収差(波面
収差)は、例えば0.5度の入射光に対して0.05λ
以下とすることができる。また、偏芯公差δ(図1)
は、例えば5μmの偏芯に対して波面収差を0.03λ
以下とすることができる。なおこれらの収差は、焦点距
離に応じてさらに小さくすることができる。
mのディスク読み出し層の厚さに対して、少なくとも
0.2mm以上、好ましくは0.4mm以上の作動距離
を確保することができる。
充足することにより、特に、軸上収差および軸外収差を
抑制しながら偏芯公差を確保することができる。この理
由は、レンズの芯厚が厚いほうがレンズ第1面(入射
面)の半径を比較的大きくできるからである。より詳細
には、第1面の曲率半径が大きくなると、レンズの外側
の端部を通る光線L(図1)の、レンズへの入射角θ
(レンズ面の法線nと光線のなす角度)が小さくなり、
これにより非線形現象としての屈折の効果が小さくなる
からである。
5を充足することにより、軸外収差特性を良好に保持す
ることができる。より詳細には、dが比較的小さい場
合、R2が比較的大きくても作動距離を確保することが
できる。従って比較的容易に、正弦条件を満足すること
ができ、軸外収差を抑制することができる。
型化および軽量化し、フォーカスサーボおよびトラッキ
ングサーボ動作においてアクチュエータによる高速動作
を保証することが出来る。またピックアップの小型化を
保証することができる。
0.7を充足することにより、正弦条件の違反量を抑制
し、軸外収差特性の劣化を防ぎ、且つ、作動距離を確保
することができる。
ることを意味しこれは対物レンズが両凸レンズであるこ
とを意味する。これにより、偏芯公差を拡大することが
できる(以下の条件(4)の説明参照)。
R1とR2とで分担でき、結果としてR1を比較的大き
く設定でき、作動距離a(図1)を長くできる。作動距
離aは、単レンズの場合、a=f−f/R1・d(n−
1)/nで表されるからである。なお、この式は、空気
中での作動距離であるが、ディスクに対して集光される
場合も、本質は変わらない。
設定することにより、完全アプラナート形態からの乖離
を小さくし、もって軸外収差を小さく抑制し、前記収差
のバランスを取ることが可能となる。
により、加工が容易である比較的浅い球面(レンズの最
外周におけるレンズ表面の法線方向と光軸のなす角度θ
(図1)が小さい球面)で、大きな開口数を容易に達成
することができる。
さらに好ましい。これによりさらに浅い球面を有する対
物レンズで必要な開口数を実現することができる。
件、 (4)0.65<R1/f<0.9 を充足するのが望ましい。
り、軸外収差の劣化を抑制することができる。
さく設定することにより、正弦条件の違反量を抑制し、
軸外収差を良好に保持できる。
収差および軸外収差を抑制する必要があるが、この場合
第1面の曲率半径R1の値を大きく設定し、両凸レンズ
とすることが好ましい。ここで焦点距離を一定とする場
合、R1を、前記の範囲に設定することにより、R2の
値も比較的小さく保持でき、結果として容易に正弦条件
の違反量を抑制し、軸外収差を良好に保持できる。例え
ば焦点距離が2mmのレンズの場合、前記条件を満足す
ることにより、0.5度の入射角を有する入射光に対し
て軸外収差(波面収差)を0.07λ以下に抑制するこ
とができる。
定することにより、光ディスク23に対する対物レンズ
21の作動距離a(図1)を大きく確保することができ
る。
合光ピックアップの作動距離aは、厚さt、屈折率Nの
光ディスクがある場合、以下のように表される。
って前述のようにR1/fを大きく設定することにより
作動距離を大きく確保することができる。例えばt=
0.1のディスク読み出し層に対して0.2mm以上望
ましくは0.4mm以上の作動距離を確保することがで
きる。より詳細には例えばn=1.75、f=2mm、
d=2.6mm、t=0.1mm、N=1.6の場合、
(R1/fが0.65よりも大きい場合)0.22mm
以上の作動距離を確保することができる。
=1.2mm、t=0.1mm、N=1.6の場合、
(R1/fが0.65よりも大きい場合)0.15mm
以上の作動距離を確保することができるまた、この実施
形態のレンズはさらに、条件、 (5)|R1/R2| <0.6 を充足するのが好ましい。
の如く小さく抑制することができる。
面収差を最小にする半径の組み合わせが知られておりこ
のようなレンズはベストフォーム・レンズと呼ばれる。
R1およびR2を、前記条件を満足するように設定する
ことにより、前記ベストフォーム・レンズからの乖離を
小さくし球面収差を小さくすることができる。
さらに、|R1/R2|<0.3であるのが好ましい。
し前記軸上収差及び軸外収差および偏芯公差の間のバラ
ンスを良好に保つことができる。
を2.2mm以下に設定するのが望ましい。
ことができる。前記したようにこの小型ピックアップは
例えば、モバイル用途でのデータ記録用ドライブに使用
され得る。
0.3mm以下の光ディスクと共に使用され得るもので
あるのが好ましい。
対処することが出来る。
ップ、記録装置、再生装置に関する事項の詳細な説明を
記載する。
て、少なくともその作動距離がディスクの面ぶれの最大
値より大きいことが望まれる。
スクのディフェクトあるいは外乱振動等に起因するアク
シデントではずれた場合であっても、ディスクに衝突す
る可能性を低く押さえることが出来るためである。なお
フォーカスサーボが動作していない状態においては、例
えばレンズをディスクから遠ざける方向に待避しておく
等の衝突回避策を取ることが出来るので、フォーカスサ
ーボ動作時の上記アクシデントが最も危険が高い状態と
言える。
て、ディスクが単純なお椀型にそっていると考えると、
ディスクの面ぶれ量Lは、半径Rにおいて、L=R・t
an(α)となる。
義されているが、CDにおいて0.6度、DVDにおい
て、0.3度とされている。ディスクの面ぶれは、前述
のそり形状の場合最外周で最大になるから、直径120
mmのディスクにおいて、各々、0.3mmあるいは、
0.6mmの面ぶれが生じうる。
においても、ディスク素材はプラスチックであり、DV
Dの場合のディスクのそり角をこれ以上改善することは
難しい。また、ディスクの最大の面ぶれは、半径に比例
する。これより、光ピックアップ、あるいは記録再生装
置で用いるディスクの最大の半径をRとした場合、ディ
スクの面ぶれLは L=0.005・Rとなる。
で求めることが出来る。
dは光ディスクの屈折率である。fbは、次の式で規定
される。R1は、前述の式によって規定されている。
が短くなるが、レンズとして成立するためには、作動距
離が有限である必要がある。したがって、レンズ厚さの
上限は、作動距離が有限な値である範囲になる。この範
囲は、レンズの焦点距離と、厚さと、ディスクの厚さで
決まる。
上、3.5mm以下に設定することができる。
は、前述したディスクの最大の面ぶれ量Lより大きく定
める。
スクの最大半径が60mmの時は、作動距離が0.3m
m以上、25mmの時は、作動距離が0.125mm以
上、40mmの時は、作動距離が0.1mm以上である
ことが好ましい。
動距離aを2群構成のレンズに比べて、大きくすること
が出来る。
1に示す通りである。
通りである。
の透過層の各表面を意味する(図1参照)。又、半径、
厚さの単位はmmである。
は、それぞれ表3、表4に示す通りである。
は、非点収差図である。
での波面収差は0.006λと小さく実用上、無収差と
言える。また光軸に対して0.5度の入射角を有する軸
外入射光線に対する波面収差は0.041λであり同様
に良好な特性を示す。さらに、面間の偏芯については、
偏芯量が5μmのときの波面収差は0.016λであり
多少の収差の増加は見られるが実用上問題はない。すな
わち、この対物レンズは充分に量産に耐え得る製造公差
を有する。また作動距離は0.72mmであり、充分大
きな値を有する。
5に示す通りである。
通りである。
の透過層の各表面を意味する(図1)。又、半径、厚さ
の単位はmmである。
は、それぞれ表7、表8に示す通りである。
は、非点収差図である。
収差は0.003λでありほぼ無収差と言える。また
0.5度の入射角を有する軸外入射光線に対する軸外波
面収差は、0.045λであり実用上良好な特性を有す
る。
は、偏芯量が5μmのとき波面収差は0.012λであ
る。従ってこの対物レンズも量産に耐え得る製造公差を
有する。またこの対物レンズの作動距離は、0.5mm
であり実用上充分広い値を有する。
ズの断面図である。
面1と第2面2で屈折し、光ディスク21の第3面3と
透過層を透過して信号記録面に集光される。
る。
る。
満足量を示す図であり、図9は非点収差図である。
での波面収差は0.000λとほぼ無収差と言える。ま
た光軸に対して0.5度の入射角を有する軸外入射光線
に対する波面収差は0.007λであり同様に良好な特
性を示す。さらに、面間の偏芯については、偏芯量が5
μmのときの波面収差は0.037λであり多少の収差
の増加は見られるが実用上問題はない。すなわち、この
対物レンズは充分に量産に耐え得る製造公差を有する。
また作動距離は0.255mmであり、半径50mm以
下のディスクに対して充分大きな値を有する。
0をもって説明する。光ピックアップ装置30は、レー
ザー光源である青色レーザーダイオード(LD)31と、
ビームスプリッタ32と、対物レンズ33と、フォトデ
ィテクタ(PD)及び電流電圧変換器(I−V)34とを
有している。
色光(レーザー光)を発する。ビームスプリッタ32
は、青色LD32から光ディスク35に向かう光と、光
ディスク35からPD及びI−V34に向かう光を分離
する。対物レンズ33は、前述の実施例に示したものを
用いる。PD及びI−V34は、入射した光を電流に変
換し、さらにこの電流を電圧に変換して出力する。
5に信号(情報)を記録することができる。すなわち、
青色LD31は、入力される記録信号によって変調され
た青色光を発する。この青色光は、ビームスプリッタ3
2と対物レンズ33を介して光ディスク35に集光され
る。光ディスク35においては、光ピックアップ装置3
0から照射されたレーザー光の強さによって信号記録面
に情報信号が記録される。例えば、光ディスク35のラ
ンド又はグループに、ピット又は相変化によって信号を
記録する。
スク35から信号を再生することができる。すなわち、
青色LD31から発した所定の強さの光は、ビームスプ
リッタ32と対物レンズ33を介して光ディスク35の
信号記録面に集光される。光ディスク35からの反射光
は、対物レンズ33とビームスプリッタ32を介してP
D及びI−V34に入力され、電圧に変換される。この
ように、例えば光ディスク35の信号記録面のランド又
はグルーブにピットとして記録された信号は、電圧とし
て出力される。
スク再生装置の実施例を図11をもって説明する。
rtial Response Maxim likelihood)ブロック50と、
コントローラブロック60と、記録補償ブロック70と
を有している。また、光ディスク記録再生装置は、前述
の光ピックアップ装置30を有している。さらにこの例
では、信号変調方式に1−7RLL(Run Length Limi
t)を用いている。
1と、ディジタル等化器52と、タップ係数制御器53
と、フェーズシフタ54と、PLL55と、ビタビ検出
器56とを有している。コントローラブロック60は、
1−7RLL(Run Length Limited)処理部61を有し
ている。
30から前置増幅器を介して信号が入力され、PRML
信号処理を施す。コントローラブロック60は、PRM
Lブロック50のビタビ復号器56から信号が入力さ
れ、1−7RLL処理部61によって処理を行う。記録
補償ブロック70は、コントローラブロック60から信
号が入力され、この信号に応じてLD駆動部を介して光
ピックアップ装置30の青色LD31を駆動制御する。
光ディスク35から光ピックアップ装置30で読み出し
た信号に対して所定の復号を施して復調して出力するこ
とによって再生する。また、入力された信号に所定の符
号化を施して変調し、光ピックアップ30を介して光デ
ィスク35に書き込むことによって記録する。なお、光
ディスク記録再生装置の有する記録ブロックを設けない
光ディスク再生装置として構成することもできる。ま
た、上記したビームスプリッタの一例として、偏光ビー
ムスプリッタを用いることができる。
口数が0.7から0.8の単一レンズから成り、且つ、
0.3mm以下の薄い再生透過層を有する光ディスクに
対応でき、400nm程度の波長の光に対して、偏芯公
差が製造可能な範囲にあり、良好な軸上収差特性・軸外
収差特性を有し、作動距離が広い対物レンズ及びこの対
物レンズを用いた光ピックアップ装置、この光ピックア
ップ装置を用いた光ディスク記録再生装置、光ディスク
再生装置を提供することができる。
に応じて、充分に広い作動距離を有する光ピックアップ
ないし光ディスク記録再生装置及び再生装置を提供する
ことが出来る。
タを説明する説明図である。
る。
である。
す図である。
を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも一つの面を非球面形状とし
た、開口数が0.7から0.8で、作動距離が0.2m
m以上の単レンズであって、以下の条件を満足する光デ
ィスク用対物レンズ。 (1)0.85<d/f<1.5, (2)0>d/R2>−0.7, (3)n>1.6。 ここでfは当該レンズの焦点距離であり、dは当該レン
ズの中心厚さであり、R2は当該レンズの光ディスク側
の頂点における曲率半径である。 - 【請求項2】 焦点距離が2.2mm以下である請求項
1のレンズ。 - 【請求項3】 ディスクの透過層の厚さが、0.3mm
以下である請求項1又は2のレンズ。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のレン
ズと、レーザー光源と、フォトディテクタとを有するこ
とを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項5】 前記レンズは、前記レーザー光源から出
射するレーザー光が照射されるべき光ディスクの径に応
じて作動距離が次の関係を有する請求項4に記載の光ピ
ックアップ装置。 作動距離>0.005×光ディスク半径 - 【請求項6】 請求項4又は5に記載の光ピックアップ
装置と、前記光ピックアップ装置を用いて光ディスクに
情報を記録再生する記録再生手段とを有することを特徴
とする光ディスク記録再生装置。 - 【請求項7】 請求項4又は5に記載の光ピックアップ
装置と、前記光ピックアップ装置を用いて光ディスクに
記録されている情報を再生する再生手段とを有すること
を特徴とする光ディスク再生装置。
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