JP2003114657A - アクティブマトリクス型表示装置、そのスイッチ部駆動回路、及びその走査線駆動回路、並びにその駆動方法 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示装置、そのスイッチ部駆動回路、及びその走査線駆動回路、並びにその駆動方法

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JP2003114657A
JP2003114657A JP2001307943A JP2001307943A JP2003114657A JP 2003114657 A JP2003114657 A JP 2003114657A JP 2001307943 A JP2001307943 A JP 2001307943A JP 2001307943 A JP2001307943 A JP 2001307943A JP 2003114657 A JP2003114657 A JP 2003114657A
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signal
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JP2001307943A
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Yoshiyuki Nishikubo
圭志 西久保
Taketoshi Nakano
武俊 中野
Takafumi Kawaguchi
登史 川口
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数本のデータ線を束ねてデータ線駆動回路
の1出力に接続することで、データ線駆動回路の出力数
削減を図った構成のアクティブマトリクス型表示装置に
おける回路部品のさらなる削減と省電力化を図る。 【解決手段】 データ線選択信号をゲート線Ga・Gb
に出力してデータ線選択TFTを駆動するスイッチ部駆
動回路5は、走査線であるゲート線GL1〜GLMを駆
動するゲート線駆動回路2に搭載されている。該スイッ
チ部駆動回路5は、データ線選択TFT13をオン・オ
フさせるオン電圧・オフ電圧以外に、その間の中間電圧
を設定可能であって、データ線選択TFTをスイッチン
グさせる際、中間電圧となる期間を介して電圧レベルを
切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TFT(Thin Fil
m Transistor)方式の液晶表示装置など、アクティブマ
トリクス型表示装置にかかり、より詳細には、画像信号
であるデータ信号が印加されるデータ線が複数本束ねら
れてデータ線駆動回路の1出力に接続されたアクティブ
マトリクス型表示装置、そのスイッチ部駆動回路、及び
その走査線駆動回路、並びにその駆動方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は、CRT(Cathod
e Ray Tube)に比べて薄型化が可能で、消費電力が小さ
いなどの利点から、携帯用電子機器の表示装置のみなら
ず、パーソナルコンピュータ等の据え置き型電子機器の
表示装置にも用途を広げつつある。なかでも、各画素に
スイッチング素子を設けて液晶を駆動するアクティブマ
トリクス型の液晶表示装置は、原理的にコントラストが
高く、応答速度を速くできるなどの点から注目されてい
る。
【0003】画素毎に設けられる上記スイッチング素子
としては、非線形抵抗素子や半導体素子が用いられる
が、透過型表示が可能であって、また、大面積化も容易
に実現し得るなどの点から、透明な絶縁性基板上に形成
されたTFTが好適に用いられている。
【0004】また、従来、このようなアクティブマトリ
クス型の液晶表示装置においては、データ信号が印加さ
れるデータ線の信号入力側にスイッチ部をデータ線毎に
設け、該スイッチ部を介してデータ線を複数本1組で束
ねてデータ線駆動回路の1出力に接続し、各スイッチ部
を択一的に駆動することで、データ線駆動回路から出力
されるデータ信号を、組を成す各データ線に振り分ける
ことが行われている。
【0005】これは、データ線駆動回路の出力数を削減
するためである。単純に計算して、データ線を2本1組
として束ねることで、データ線駆動回路の出力信号線の
数は、データ線とデータ線駆動回路の出力信号線とを1
対1で接続する構成の半分となり、3本束ねる場合は1
/3となる。携帯用電子機器の表示装置の一構成例に、
データ線をR(赤)G(緑)B(青)各色それぞれ17
6本ずつ設ける構成があるが、この場合、1対1の接続
では528本必要となるところ、2本1組の接続では2
64本にまで減らすことができる。
【0006】そして、データ線の切換選択を可能とする
上記スイッチ部としては、液晶を駆動するスイッチング
素子と同工程で作成可能なTFTが用いられている。
【0007】ここで、図12を用いて、データ線駆動回
路の1出力に複数本のデータ線が接続されている上記液
晶表示装置について説明する。図12は、該構成を有す
る液晶表示装置の等価回路図である。
【0008】図において、100は表示パネル(アクテ
ィブマトリクス型表示パネル)である。特に図示しては
いないが、液晶パネル100は、所定の距離を隔てて平
行に対向配置されたマトリクス基板と、対向基板と、こ
れら両基板間に充填された液晶とを有している。
【0009】マトリクス基板には、複数の互いに並行な
データ線DL1〜DLNと、該データ線DLに交差する
複数の互いに並行なゲート線(走査線)GL1〜GLM
とが設けられている。各ゲート線GLには、ゲート線駆
動回路(走査線駆動回路)103より、各ゲート線GL
に応じたタイミングで、オン電圧(選択電圧)とオフ電
圧(非選択電圧)とをもつゲート信号が印加され、各デ
ータ線DLには、データ線駆動回路3より、各データ線
DLに対応するデータ信号(画像信号)が印加される。
【0010】これらデータ線DLとゲート線GLとの各
交点には、画素電極(不図示)と、該画素電極を対応す
るデータ線DLに電気的に接続し、画素電極へのデータ
信号の書き込みを制御するための画素TFT11とが配
設されている。画素電極は、対向基板側に設けられた後
述する対向電極12とで液晶容量10を形成しており、
液晶容量10が表示の一単位となる画素を構成する。画
素TFT11のゲート電極はゲート線GLに接続され、
ソース電極はデータ線DLに、ドレイン電極は画素電極
にそれぞれ接続されている。
【0011】このような構成では、画素TFT11のゲ
ート電極にゲート線GLを介してゲート線駆動回路10
3よりオン電圧が印加されている期間(書込み期間)、
画素TFT11がオン状態(低抵抗の状態)になるた
め、データ線駆動回路3よりデータ線DLに印加された
データ信号の電位が画素電極へと印加され、画素電極の
電位はデータ線DLの電位と同じに設定される。一方、
画素TFT11のゲート電極にゲート線駆動回路103
よりオフ電圧が印加されている期間(保持期間)は、オ
フ状態(高抵抗の状態)になるため、画素電極の電位は
書き込み時に印加された電位に保持される。
【0012】液晶パネル100を構成するもう一方の基
板である対向基板には、液晶容量10の他方の電極とな
る対向電極12が形成されている。該対向電極12は、
対向基板の全面に設けられ、全画素共通に構成されてい
る。対向電極12には、上記マトリクス基板の周辺に配
設されたコモン端子(不図示)を介してマトリクス基板
側から適切な共通電圧が印加される。
【0013】液晶容量10に印加される電圧は、画素電
極と対向電極との電位差に相当する電圧であって、この
電圧を制御することで、液晶の光透過率を制御して、画
像の表示が可能となる。なお、ここまでの構成は、最も
基本的なアクティブマトリクス型液晶表示装置の構成で
ある。
【0014】この液晶パネル100における注目すべき
点は、マトリクス基板上に形成された上記複数のデータ
線DLと、これらを駆動するデータ線駆動回路3との接
続において、各データ線DLは、個々にスイッチ部を構
成するデータ線選択TFT(スイッチング素子)13を
介して複数本を1組として一本化されており、一本化さ
れた状態でそれぞれデータ線駆動回路3の各出力信号線
Dに接続されている点である。なお、この複数のデータ
線DLがスイッチ部を介して結線され1本化されている
部分を、入力信号線とする。
【0015】この図では、データ線DLは2本1組で束
ねられている。より詳細には、データ線駆動回路3の出
力信号線D1に、第1の組を成すデータ線DL1とデー
タ線DL2とが、データ線選択TFT13−1a・13
−1bを介して接続されている。また、出力信号線D2
に、第2の組を成すデータ線DL3とデータ線DL4と
が、データ線選択TFT13−2a・13−2bを介し
て接続されている。以下同様にして、図においては、N
=10であるので、このような2本1組のデータ線群
が、第1〜第5までの5組形成されている。
【0016】そして、上記10個のデータ線選択TFT
13のうち、奇数番目のデータ線DLに接続されたデー
タ線選択TFT13−1a,13−2a,13−3a,
…のa系統は、互いのゲート電極がゲート線Gaに接続
されており、スイッチ部駆動回路102よりゲート線G
aに供給されるデータ線選択信号にてその開閉が制御さ
れる。一方、偶数番目のデータ線DLに接続されたデー
タ線選択TFT13−1b,13−2b,13−3b…
のb系統は、互いのゲート電極が、ゲート線Gbに接続
されており、スイッチ部駆動回路102よりゲート線G
bに供給されるデータ線選択信号にてその開閉が制御さ
れる。データ線選択信号も、ゲート信号と同様に、オン
電圧とオフ電圧とをもつ信号である。
【0017】各データ線DLとデータ線駆動回路3の各
出力信号線Dとの間に設けられた各データ線選択TFT
13、及びデータ線選択TFT13を介して複数本のデ
ータ線DLを1組として結線する入力信号線にて、デー
タ線駆動回路3からのデータ信号の出力先となるデータ
線DLを、組内で切り換えるデータ線切換回路101が
構成されている。データ線切換回路101を構成するデ
ータ線選択TFT13は、液晶パネル100を構成する
マトリクス基板上に、画素TFT11と同工程で作り込
まれている。
【0018】図13に、ゲート線Ga・Gbにデータ線
選択信号を出力するスイッチ部駆動回路102の構成を
示す。
【0019】スイッチ部駆動回路102は、2つのレベ
ルシフタ回路102a・102bよりなる。各レベルシ
フタ回路102a・102bにはそれぞれ、駆動制御回
路106からスイッチ信号SW1・SW2が入力され
る。入力されたスイッチ信号SW1・SW2は、各レベ
ルシフタ回路102a・102bの第1の入力端子IN
01に印加された、データ線選択TFT13をオンさせ
る電圧であるオン電圧V DSH 、または、第2の入力端子
IN02に印加されたデータ線選択TFT13をオフさ
せる電圧であるオフ電圧VDSL にレベル変換される。変
換された出力は、レベルシフタ回路102a・102b
の各出力端子OUTより、各出力端子OUTに接続され
たゲート線Ga・Gbに、データ線選択信号として出力
される。
【0020】すなわち、レベルシフタ回路102aに
は、スイッチ信号SW1が入力され、これにより、a系
統のデータ線選択TFT13を制御する駆動信号である
データ線選択信号が生成され、出力端子OUTより出力
される。同様に、レベルシフタ回路102bには、スイ
ッチ信号SW2が入力され、これにより、b系統のデー
タ線選択TFT13の駆動信号であるデータ線選択信号
が生成され、出力端子OUTより出力される。
【0021】図14に、上記液晶表示装置の液晶パネル
100に印加される駆動信号(垂直同期信号、データ信
号、ゲート線Ga・Gbに印加されるデータ線選択信
号、ゲート線GL1〜ゲート線GLMに印加されるゲー
ト信号)の波形を示す。なお、ここで用いた画素TFT
11及びデータ線選択TFT13は、何れもnチャネル
FETと同じく、正電圧でオンするものとする。また、
M=8とした。
【0022】図14に示すように、この液晶表示装置に
おいては、ゲート線GLにオン電圧が印加される期間で
ある1水平期間が2つのフェーズに分けられており、各
フェーズにおいて、ゲート線Ga・Gbに印加されるデ
ータ線選択信号により、データ線切換回路101のa系
統或いはb系統のうち、何れか1系統のデータ線選択T
FT13がオンされる。これにより、各組のデータ線D
Lのうち、オンされた系統のデータ線選択TFT13に
接続されているデータ線DLにのみデータ線駆動回路3
よりのデータ信号が印加されることになり、該データ線
DLに接続された画素電極にデータ信号が書き込まれ
る。
【0023】以上説明したように、従来、液晶表示装置
においては、マトリクス基板にデータ線切換回路101
を設け、該データ線切換回路101にて、データ線駆動
回路3の出力信号線Dから出力されるデータ信号を、こ
れに繋がる複数本のデータ線DLに振り分けることで、
データ線駆動回路3の出力信号線Dの本数を減少させる
ことが行われている。
【0024】データ線駆動回路3の1出力に対して1本
のデータ線DLが接続された1対1の構成では、表示パ
ネルの高精細化にともなってデータ線駆動回路3の出力
とデータ線DLとの接続ピッチが狭くなるため、データ
線駆動回路3が外付けされる構成においては、接続信頼
性が低下するが、これによれば、接続数が少なくなる
分、接続ピッチを広くとることが可能となり、接続信頼
性を確保できる。
【0025】また、上述したように、液晶表示装置が、
携帯用電子機器の表示装置として利用されるなか、表示
エリアの周囲、つまり額縁部が広いと、商品のデザイン
設計に大きな影響を与えてしまうが、これによれば、デ
ータ線駆動回路3の出力数が減る分、データ線駆動回路
3の必要数も減り、データ線駆動回路3が額縁部におい
て占有する面積を少なくすることができ、額縁部のレイ
アウトが容易に行え、また、商品のデザイン設計の自由
度を増大させることができる。
【0026】このような構成を採用した液晶表示装置に
ついては、例えば、特開昭56−92573号公報や、
特開昭61−223791号公報、特開平4−3222
16号公報、特開平6−138851号公報、特開平8
−234237号公報等に記載されている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のデータ線駆動回路3の1出力を複数本のデータ
線DLにて共用し、データ線切換回路101にてデータ
線駆動回路3からの信号の出力先となるデータ線DLを
切り換える構成の液晶表示装置では、狭額縁化が可能で
あって、レイアウト性も高く、データ線DLとデータ線
駆動回路3との接続数を削減できるなどの大きな利点を
有するものの、データ線駆動回路3及びゲート線駆動回
路103以外に、データ線切換回路101を駆動するた
めの回路として、上記したスイッチ部駆動回路102を
別途必要としている。
【0028】データ線切換回路101におけるデータ線
選択TFT13は、画素TFT11と同様に、オン・オ
フ電圧が通常のロジックレベルではない。そのため、ゲ
ート線駆動回路103と同様、各ゲート線Ga・Gb毎
に、レベルシフタ回路102a・102bを設ける必要
があり、スイッチ部駆動回路102が配設されている
(図13参照)。
【0029】その結果、データ線駆動回路3の出力数を
削減することで、データ線駆動回路3が額縁部に占める
面積を小さくしたものの、別途にスイッチ部駆動回路1
02が必要となる分、この効果を阻害してしまう。特
に、液晶パネル100に対して、データ線駆動回路3や
ゲート線駆動回路103等を外付けする構成の場合、ス
イッチ部駆動回路102が必要となる分、部品点数の増
加によるデメリットは大きい。
【0030】また、データ線駆動回路3の1出力を複数
本のデータ線DLにて共用する上記構成の液晶表示装置
では、データ線選択TFT13をスイッチングするため
の電力が別途必要となるため、その分、消費電力がアッ
プするといった問題も有している。
【0031】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あって、その第1の目的は、複数本のデータ線を束ねて
データ線駆動回路の1出力に接続することで、データ線
駆動回路の出力数削減を図ったアクティブマトリクス型
表示装置において、さらなる狭額縁化を可能とし、か
つ、外付け部品の削減、及びそれに伴うコスト削減を図
ることにあり、また、本発明の第2の目的は、該アクテ
ィブマトリクス型表示装置において、データ線選択のた
めのスイッチ部の駆動にて消費される電力を効果的に削
減し、省電力化を図ることにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブマト
リクス型表示装置は、上記の課題を解決するために、走
査線、及び該走査線と交わる複数のデータ線が形成され
たアクティブマトリクス型表示パネルと、データ線の信
号入力側に配設され、各データ線毎に配設されたスイッ
チ部、及び該スイッチ部を介して複数本のデータ線を1
組として結線する入力信号線を備え、上記スイッチ部が
択一的に駆動されることで、入力信号線より入力された
データ信号を、組を成す複数本のデータ線に振り分けて
入力させるデータ線切換回路と、駆動制御回路からの駆
動信号をもとに、オン電圧とオフ電圧とをもつデータ線
選択信号を出力して、上記データ線切換回路におけるス
イッチ部を駆動するスイッチ部駆動回路と、上記複数の
データ線に各データ線に応じたデータ信号を出力するデ
ータ線駆動回路と、上記走査線に、走査線に応じたタイ
ミングでオン電圧とオフ電圧とをもつ走査信号を出力す
る走査線駆動回路とを備えたアクティブマトリクス型表
示装置において、上記スイッチ部駆動回路が、上記走査
線駆動回路に搭載されていることを特徴としている。
【0033】これによれば、スイッチ部駆動回路は、走
査線駆動回路に搭載されるので、部品点数を削減でき、
その結果、額縁部におけるこれら回路部品の占有面積が
より削減され、その分額縁部のレイアウト性が良好とな
り、狭額縁化を進めることができる。また、走査線駆動
回路やデータ線駆動回路等の駆動回路が外付けされる構
成であっても、スイッチ部駆動回路を液晶パネルと接続
する工程が必要なくなるので、製造コストの削減も可能
となる。
【0034】そしてこの場合、スイッチ部駆動回路も走
査線駆動回路もレベルシフタ回路より構成されるので、
スイッチ部駆動回路を、ゲート線駆動回路内部に組み込
むことは、ゲート線駆動回路の製造工程に大幅な変更等
を伴うことなく実施でき、有利である。
【0035】本発明の上記したアクティブマトリクス型
表示装置においては、さらに、上記走査線駆動回路は、
複数のオン電圧を設定可能であって、データ線選択信号
のオン電圧の絶対値が、走査信号のオン電圧の絶対値と
異なることを特徴とすることもできる。
【0036】スイッチ部駆動回路を走査線駆動回路内に
搭載させるにおいて、データ線選択信号のオン電圧を、
走査線に出力される走査信号のオン電圧と同じとする構
成も考えられるが、走査信号にて駆動される画素スイッ
チング素子と、データ線選択信号で駆動されるスイッチ
部とは、機能が異なるため、それぞれに適切なオン電圧
は互いに異なっている。
【0037】例えば、画素スイッチン素子のオン電圧
は、画素電極への充電性を良好に行える電圧に設定さ
れ、一方、データ線切換回路におけるスイッチ部のオン
電圧は、データ線駆動回路より供給されたデータ信号
を、接続されたデータ線へと良好に供給できる電圧に設
定される。
【0038】したがって、このように、データ線選択信
号のオン電圧の絶対値を、走査信号のオン電圧の絶対値
とは異なる値として、データ線選択信号にて駆動される
スイッチ部の機能にあった電圧値とすることで、スイッ
チ部をより適切に機能させることができる。
【0039】そして、各オン電圧の絶対値を異ならせる
にあたり、データ線選択信号のオン電圧の絶対値を、走
査信号のオン電圧の絶対値より小さくすることがより好
ましい。
【0040】走査信号のオン電圧は、走査信号にて駆動
される画素スイッチン素子の画素電極への充電性を良く
するために、高いオン電圧を必要とするが、データ線切
換回路におけるスイッチ部は、上述したように、データ
線駆動回路より供給されたデータ信号を、接続されたデ
ータ線へと良好に供給できればよいので、走査信号のオ
ン電圧程に高く設定しなくとも、その機能を果たすこと
ができる。
【0041】このように、データ線選択信号のオン電圧
の絶対値を、走査信号のオン電圧の絶対値よりも小さく
することで、データ線切換回路におけるスイッチ部のス
イッチング特性の信頼性を向上させて、スイッチ部の長
期信頼性を確保することができる。
【0042】本発明の上記したアクティブマトリクス型
表示装置においては、さらに、上記スイッチ部駆動回路
は、オン電圧とオフ電圧との間の電圧レベルである中間
電圧を設定可能であって、オン電圧とオフ電圧との間で
の電圧レベルの切り換えを、中間電圧となる期間を介し
て行うことを特徴とすることもできる。
【0043】中間電圧となる期間が設定されていない構
成では、オフ電圧からオン電圧への電圧引き上げ時、及
びオン電圧からオフ電圧への電圧引き下げ時、電力供給
で電位を一気に引き上げ或いは引き下げていたため、中
間電圧の期間を介して電圧レベルが切り換えられる構成
と比して電力消費が大きく、特に、データ線選択TFT
13は駆動回数が多いため、消費電力を増大させる要因
となっていた。
【0044】上記の構成では、電圧レベルの切り換え時
に、中間電圧となる期間が設定されるため、電圧引き上
げ時はオフ電圧から中間電圧までは自由放電で引き上
げ、中間電圧からオン電圧までを、電力供給して引き上
げればよく、電圧引き下げ時は、オン電圧から中間電圧
までは自由放電で引き下げ、中間電圧からオフ電圧まで
を、電力供給して引き下げればよいので、電力消費を低
減させることができる。
【0045】そして、上記の構成においては、中間電圧
をGNDレベルとすることがより好ましい。
【0046】中間電圧に流れ込む電流による電力消費を
も低減するためには、中間電圧を作成する電源のインピ
ーダンスができる限り低いことが望まれる。しかしなが
ら、通常の電源(例えば正電源や負電源)は、他の信号
線と比べると、インピーダンスは低いが、全システムの
中で一番インピーダンスが低いということはない。一
方、GNDは、回路電源を作成する基準電圧になるた
め、他の電圧と比べてインピーダンスが非常に低い部位
(一般的に全システムの中で一番インピーダンスが低
い)になる。このため、上記したように、中間電圧とし
てGNDレベルを採用することで、中間電圧に流れ込む
電流による消費をも低減することが可能となる。
【0047】本発明のアクティブマトリクス型表示装置
スイッチ部駆動回路は、上記の課題を解決するために、
走査線と交わる複数のデータ線の信号入力側に配設さ
れ、各データ線毎に配設されたスイッチ部と該スイッチ
部を介して複数本のデータ線を1組として結線する入力
信号線とを備えたデータ線切換回路のスイッチ部を、オ
ン電圧とオフ電圧とをもつデータ線選択信号を出力して
択一的に駆動することで、入力信号線より入力されたデ
ータ信号を、組を成す複数本のデータ線に振り分けて入
力させるアクティブマトリクス型表示装置のスイッチ部
駆動回路において、オン電圧とオフ電圧との間の電圧レ
ベルである中間電圧を設定可能であって、オン電圧とオ
フ電圧との間での電圧レベルの切り換えを、中間電圧と
なる期間を介して行うことを特徴としている。
【0048】このようなスイッチ部駆動回路を搭載する
ことで、アクティブマトリクス型表示装置として既に説
明したように、電圧引き上げ時はオフ電圧から中間電圧
までは自由放電で引き上げ、中間電圧からオン電圧まで
を、電力供給して引き上げればよく、電圧引き下げ時
は、オン電圧から中間電圧までは自由放電で引き下げ、
中間電圧からオフ電圧までを、電力供給して引き下げれ
ばよいので、電力消費を低減させることができる。
【0049】そして、上記の構成においても、中間電圧
をGNDレベルとすることがより好ましい。
【0050】中間電圧をGNDレベルとすることで、ア
クティブマトリクス型表示装置として既に説明したよう
に、中間電圧に流れ込む電流による消費をも低減するこ
とが可能となり、最も効率良く電力消費を抑えることが
できる。
【0051】本発明のアクティブマトリクス型表示装置
の走査線駆動回路は、上記の課題を解決するために、走
査線、及び該走査線と交わる複数のデータ線が形成され
ると共に、データ線の信号入力側に、各データ線毎に配
設されたスイッチ部と該スイッチ部を介して複数本のデ
ータ線を1組として結線する入力信号線とを備えたデー
タ線切換回路が形成され、上記スイッチ部が択一的に駆
動されることで、入力信号線より入力されたデータ信号
を、組を成す複数本のデータ線に振り分けて入力される
アクティブマトリクス型表示装置に備えられる走査線駆
動回路であって、上記走査線に、走査線に応じたタイミ
ングでオン電圧とオフ電圧とをもつ走査信号を出力する
走査線駆動回路において、駆動制御回路からの駆動信号
をもとに、オン電圧とオフ電圧とをもつデータ線選択信
号を出力して、上記データ線切換回路におけるスイッチ
部を択一的に駆動するスイッチ部駆動回路が搭載されて
いることを特徴としている。
【0052】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、部品点数が削減されたことで、額縁部における占
有面積がより削減され、その分額縁部のレイアウト性が
良好となり、狭額縁化を進めることができる。また、走
査線駆動回路やデータ線駆動回路等の駆動回路が外付け
される構成であっても、スイッチ部駆動回路を液晶パネ
ルと接続する工程が必要なくなるので、製造コストの削
減も可能となる。
【0053】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置の走査線駆動回路において、さらに、複数のオ
ン電圧を設定可能であって、データ線選択信号のオン電
圧の絶対値が、走査信号のオン電圧の絶対値と異なるこ
とを特徴とすることもできる。
【0054】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、データ線選択信号のオン電圧を、走査信号のオン
電圧とはかかわりなく、データ線選択信号にて駆動され
るスイッチ部の機能にあった電圧値に設定して、スイッ
チ部をより適切に機能させることができる。
【0055】そして、この場合も、各オン電圧の絶対値
を異ならせるにあたり、データ線選択信号のオン電圧の
絶対値を、走査信号のオン電圧の絶対値より小さくする
ことがより好ましい。
【0056】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、データ線切換回路におけるスイッチ部のスイッチ
ング特性の信頼性を向上させて、スイッチ部の長期信頼
性を確保することができる。
【0057】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置の走査線駆動回路においては、さらに、上記ス
イッチ部駆動回路が、オン電圧とオフ電圧との間の電圧
レベルである中間電圧を設定可能であって、オン電圧と
オフ電圧との間での電圧レベルの切り換えを、中間電圧
となる期間を介して行うことを特徴とすることもでき
る。
【0058】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、電圧引き上げ時はオフ電圧から中間電圧までは自
由放電で引き上げ、中間電圧からオン電圧までを、電力
供給して引き上げればよく、電圧引き下げ時は、オン電
圧から中間電圧までは自由放電で引き下げ、中間電圧か
らオフ電圧までを、電力供給して引き下げればよいの
で、電力消費を低減させることができる。
【0059】そして、上記の構成においても、中間電圧
をGNDレベルとすることがより好ましい。
【0060】中間電圧をGNDレベルとすることで、ア
クティブマトリクス型表示装置として既に説明したよう
に、中間電圧に流れ込む電流による消費をも低減するこ
とが可能となり、最も効率良く電力消費を抑えることが
できる。
【0061】また、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置の走査線駆動回路においては、上記の課題を解決
するために、走査線、及び該走査線と交わる複数のデー
タ線が形成されたアクティブマトリクス型表示装置に備
えられ、走査線に応じたタイミングでオン電圧とオフ電
圧とをもつ走査信号を出力する走査線駆動回路におい
て、複数のオン電圧を設定可能であって、走査信号とは
異なるオン電圧を有する別のオン電圧とオフ電圧とから
なる信号を出力することを特徴としている。
【0062】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、データ線切換回路を搭載したアクティブマトリク
ス型表示装置において該構成を採用すると、走査線駆動
回路のみで、データ線切換回路におけるスイッチ部を駆
動することができる。
【0063】したがって、別途にスイッチ部駆動回路を
設ける構成よりも、部品点数が削減されたことで、額縁
部における回路部品の占有面積がより削減され、その分
額縁部のレイアウト性が良好となり、狭額縁化を進める
ことができる。また、走査線駆動回路やデータ線駆動回
路等の駆動回路が外付けされる構成であっても、スイッ
チ部駆動回路を液晶パネルと接続する工程が必要なくな
るので、製造コストの削減も可能となる。
【0064】本発明のアクティブマトリクス型表示装置
の駆動方法は、上記の課題を解決するために、走査線、
及び該走査線と交わる複数のデータ線が形成されると共
に、データ線の信号入力側に、各データ線毎に配設され
たスイッチ部と該スイッチ部を介して複数本のデータ線
を1組として結線する入力信号線とを備えたデータ線切
換回路が形成され、上記スイッチ部が択一的に駆動され
ることで、入力信号線より入力されたデータ信号が、組
を成す複数本のデータ線に振り分けて入力されるアクテ
ィブマトリクス型表示装置の駆動方法において、上記ス
イッチ部を駆動するにあたり、走査信号のオン電圧の絶
対値とは異なる絶対値を有するオン電圧を用いることを
特徴としている。
【0065】このような駆動方法にて駆動することで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、データ線選択信号のオン電圧を、走査信号のオン
電圧とはかかわりなく、データ線選択信号にて駆動され
るスイッチ部の機能にあった電圧値に設定して、スイッ
チ部をより適切に機能させることができる。
【0066】そして、この場合も、各オン電圧の絶対値
を異ならせるにあたり、データ線選択信号のオン電圧の
絶対値を、走査信号のオン電圧の絶対値より小さくする
ことがより好ましい。
【0067】これにより、アクティブマトリクス型表示
装置として既に説明したように、データ線切換回路にお
けるスイッチ部のスイッチング特性の信頼性を向上させ
て、スイッチ部の長期信頼性を確保することができる。
【0068】また、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置の駆動方法は、上記の課題を解決するために、走
査線、及び該走査線と交わる複数のデータ線が形成され
ると共に、データ線の信号入力側に、各データ線毎に配
設されたスイッチ部と該スイッチ部を介して複数本のデ
ータ線を1組として結線する入力信号線とを備えたデー
タ線切換回路が形成され、上記スイッチ部が択一的に駆
動されることで、入力信号線より入力されたデータ信号
が、組を成す複数本のデータ線に振り分けて入力される
アクティブマトリクス型表示装置の駆動方法において、
上記スイッチ部を駆動するにあたり、オン電圧とオフ電
圧との間での電圧レベルの切り換えを、中間電圧となる
期間を介して行うことを特徴としている。
【0069】このような駆動方法にて駆動することで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、電圧引き上げ時はオフ電圧から中間電圧までは自
由放電で引き上げ、中間電圧からオン電圧までを、電力
供給して引き上げればよく、電圧引き下げ時は、オン電
圧から中間電圧までは自由放電で引き下げ、中間電圧か
らオフ電圧までを、電力供給して引き下げればよいの
で、電力消費を低減させることができる。
【0070】そして、上記の構成においても、中間電圧
をGNDレベルとすることがより好ましい。
【0071】中間電圧をGNDレベルとすることで、ア
クティブマトリクス型表示装置として既に説明したよう
に、中間電圧に流れ込む電流による消費をも低減するこ
とが可能となり、最も効率良く電力消費を抑えることが
できる。
【0072】また、上記した本発明のアクティブマトリ
クス型表示装置は、レイアウト性が高く、狭額縁化が図
れることから、携帯用電子機器の表示装置に用いること
が好ましい。
【0073】
【発明の実施の形態】本発明は、複数本のデータ線を束
ねてデータ線駆動回路の1出力に接続することで、デー
タ線駆動回路の出力数削減を図った構成のアクティブマ
トリクス型表示装置に関するものであって、特に、該構
成において、データ線切換回路における各データ線毎に
設けられたスイッチ部を駆動するためのスイッチ部駆動
回路を、走査線であるゲート線を駆動するゲート線駆動
回路内に作り込むことで、狭額縁化を可能とし、かつ、
外付け部品の削減、及びそれに伴うコスト削減を図るも
のである。
【0074】また、本発明は、上記した構成に加えて、
1つのゲート線駆動回路より、データ線毎に設けられた
スイッチ部を駆動するデータ線選択信号と、画素スイッ
チを駆動するゲート信号とを出力するにあたり、複数種
類のオン電圧を設定可能とし、両信号のオン電圧を相異
ならせることで、データ線毎に設けられたスイッチ部の
長期信頼性を確保するものである。
【0075】さらに、本発明は、データ線毎に設けられ
たスイッチ部を駆動するにあたり、データ線選択信号に
おけるオフ電圧からオン電圧及びオン電圧からオフ電圧
への各電圧レベルの切り換えを、オフ電圧とオン電圧と
の間の電圧である中間電位に保持される期間を介して行
うことで、スイッチ部の駆動にて消費される電力を効果
的に低減するものである。
【0076】なお、以下に記載する実施の形態において
は、アクティブマトリクス型表示装置として液晶を用い
たアクティブマトリクス型液晶表示装置を例示するが、
本発明は何ら液晶に限定されるものではなく、アクティ
ブマトリクス駆動されるものであって、画素或いはバス
ライン等に一旦書き込まれたデータ信号を保持可能なメ
モリ性を有するものであれば、液晶以外にも適用可能で
ある。
【0077】〔実施の形態1〕本発明に係る実施の一形
態を、図1〜図7に基づいて説明すれば、以下の通りで
ある。
【0078】図1は、本実施の形態のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置の構成を示す等価回路図であって、
従来例を示す図12と同一構成部分は同一符号をもって
表わしている。
【0079】図1の本実施の形態の液晶表示装置と、図
12の従来の液晶表示装置との第1の違いは、図12の
液晶表示装置では、ゲート線Ga・Gbにデータ線選択
信号を出力するスイッチ部駆動回路102が、ゲート線
駆動回路103と別個に設けられていたが、図1の液晶
表示装置では、ゲート線Ga・Gbにデータ線選択信号
を出力するスイッチ部駆動回路は、ゲート線駆動回路2
内に搭載され、ゲート線駆動回路2より、データ線選択
信号が出力される点である。以下、詳細に説明する。
【0080】図1において、100は表示パネル(アク
ティブマトリクス型表示パネル)であり、特に図示して
はいないが、液晶パネル100は、所定の距離を隔てて
平行に対向配置されたマトリクス基板と、対向基板と、
これら両基板間に充填された液晶とを有している。
【0081】マトリクス基板には、複数の互いに並行な
データ線DL1〜DLNと、該データ線DLに交差する
複数の互いに並行なゲート線(走査線)GL1〜GLM
とが設けられている。各ゲート線GLには、ゲート線駆
動回路2より、各ゲート線GLに応じたタイミングで、
オン電圧とオフ電圧とをもつゲート信号が印加され、各
データ線DLには、データ線駆動回路3より、各データ
線DLに対応するデータ信号(画像信号)が印加され
る。
【0082】これらデータ線DLとゲート線GLとの各
交点には、画素電極(不図示)と、該画素電極を対応す
るデータ線DLに電気的に接続して、画素電極へのデー
タ信号の書き込みを制御するための画素TFT11とが
配設されている。画素電極は、後述する対向基板に設け
られた対向電極12とで液晶容量10を形成しており、
液晶容量10が表示の一単位となる画素を構成する。画
素TFT11のゲート電極は上記ゲート線GLに接続さ
れ、ソース電極はデータ線DLに、ドレイン電極は画素
電極にそれぞれ接続されている。
【0083】このような構成では、画素TFT11のゲ
ート電極にゲート線GLを介してゲート線駆動回路2よ
りオン電圧が印加されている期間(書込み期間)、画素
TFT11がオン状態(低抵抗の状態)になるため、デ
ータ線駆動回路3よりデータ線DLに印加されたデータ
信号の電位(電圧とも言う)が画素電極へと印加され、
画素電極の電位はデータ線DLの電位と同じに設定され
る。一方、画素TFT11のゲート電極にゲート線駆動
回路2よりオフ電圧が印加されている期間(保持期間)
は、オフ状態(高抵抗の状態)になるため、画素電極の
電位は書き込み時に印加された電位に保持される。
【0084】液晶パネル100を構成するもう一方の基
板である対向基板には、液晶容量10の他方の電極とな
る対向電極12が形成されている。該対向電極12は、
対向基板の全面に設けられ、全画素共通に構成されてい
る。対向電極12には、上記マトリクス基板の周辺に配
設されたコモン端子(不図示)を介してマトリクス基板
側から適切な共通電圧が印加される。
【0085】液晶容量10に印加される電圧は、画素電
極と対向電極との電位差に相当する電圧であって、この
電圧を制御することで、液晶の光透過率を制御して、画
像の表示が可能となる。
【0086】そして、本実施の形態の液晶表示装置にお
いても、マトリクス基板上に形成された上記複数のデー
タ線DLと、これらを駆動するデータ線駆動回路3との
接続において、各データ線DLは、個々にスイッチ部を
構成するデータ線選択TFT(スイッチング素子)13
を介して複数本を1組として一本化されており、一本化
された状態でそれぞれデータ線駆動回路3の各出力信号
線Dに接続されている。なお、この複数のデータ線DL
がスイッチ部を介して結線され1本化されている部分
を、入力信号線とする。
【0087】この図では、データ線DLは2本1組で束
ねられている。より詳細には、データ線駆動回路3の出
力信号線D1に、第1の組を成すデータ線DL1とデー
タ線DL2とが、データ線選択TFT13−1a・13
−1bを介して接続されている。また、出力信号線D2
に、第2の組を成すデータ線DL3とデータ線DL4と
が、データ線選択TFT13−2a・13−2bを介し
て接続されている。以下同様にして、図においては、N
=10であるので、このような2本1組のデータ線群
が、第1〜第5までの5組形成されている。
【0088】そして、上記10個のデータ線選択TFT
13のうち、奇数番目のデータ線DLに接続されたデー
タ線選択TFT13−1a,13−2a,13−3a,
…のa系統は、互いのゲート電極がゲート線Gaに接続
されており、ゲート線Gaに供給されるデータ線選択信
号にてその開閉が制御される。一方、偶数番目のデータ
線DLに接続されたデータ線選択TFT13−1b,1
3−2b,13−3b…のb系統は、互いのゲート電極
が、ゲート線Gbに接続されており、ゲート線Gbに供
給されるデータ線選択信号にてその開閉が制御される。
ゲート線Ga・Gbに供給されるデータ線選択信号も、
走査信号であるゲート信号と同様に、オン電圧とオフ電
圧とをもつ信号である。
【0089】各データ線DLとデータ線駆動回路3の各
出力信号線Dとの間に設けられた各データ線選択TFT
13、及びデータ線選択TFT13を介して複数本のデ
ータ線DLを1組として結線する入力信号線にて、デー
タ線駆動回路3からのデータ信号の出力先となるデータ
線DLを、組内で切り換えるデータ線切換回路101が
構成されている。データ線切換回路101を構成するデ
ータ線選択TFT13は、液晶パネル100を構成する
マトリクス基板上に、画素TFT11と同工程で作り込
まれている。
【0090】そして、前述したように、本実施の形態の
液晶表示装置においては、データ線切換回路101のデ
ータ線選択TFT13を駆動させるためのデータ線選択
信号は、ゲート線駆動回路2より供給されるようになっ
ている。
【0091】図2に、ゲート線駆動回路2の構成を示
す。ゲート線駆動回路2は、ゲート線GLにゲート信号
を供給するための構成として、シフトレジスタ群2a、
レベルシフタ群2b、出力回路2cを備えており、これ
に加えて、データ線選択信号を出力するためのスイッチ
部駆動回路5を備えている。
【0092】シフトレジスタ群2aは、液晶駆動出力の
転送回路であって、スタートパルス信号SPが入ると、
その1ビットの信号をクロック信号CKに応じて、シフ
トレジスタ群2aよりレベルシフタ群2bに入る各出力
へと転送するものである。レベルシフタ群2bは、複数
のレベルシフタ回路よりなり、シフトレジスタ群2aよ
り転送された液晶駆動出力信号を、ゲート線駆動回路2
外部より入力された、画素TFT11のオン電圧
GLH 、或いはオフ電圧であるVGLL にレベル変換する
ものである。出力回路2cは、出力バッファより構成さ
れており、レベルシフタ群2bにおいてレベル変換され
た液晶駆動出力を出力する回路であって、液晶パネル1
におけるゲート線GLを駆動するゲート信号を出力す
る。
【0093】ゲート線駆動回路2には、画素TFT11
のゲート線GLを駆動するために、内部にレベルシフタ
回路が備えられているので、同じくレベルシフタ回路よ
りなるスイッチ部駆動回路5を、ゲート線駆動回路2内
部に組み込むことは、ゲート線駆動回路2の製造工程に
大幅な変更等を伴うことなく実施できる。
【0094】そして、スイッチ部駆動回路5がゲート線
駆動回路2内に搭載され、部品点数が削減されたこと
で、額縁部における占有面積がより削減され、その分額
縁部のレイアウト性が良好となり、狭額縁化を進めるこ
とができる。また、ゲート線駆動回路2やデータ線駆動
回路3等の駆動回路が外付けされる構成であっても、ス
イッチ部駆動回路5を液晶パネル1に接続する工程が必
要なくなるので、製造コストの削減も可能となる。
【0095】ところで、このようにスイッチ部駆動回路
5をゲート線駆動回路2内に搭載させるにおいて、デー
タ線選択TFT13のオン電圧VDSH 及びオフ電圧V
DSL を、画素TFT11のオン電圧VGLH 及びオフ電圧
GLL と同じとする構成も考えられるが、本実施の形態
の液晶表示装置では、図2に示すように、画素TFT1
1のオン電圧VGLH 及びオフ電圧VGLL とは別に、デー
タ線選択TFT13独自の電源ラインを設けて、データ
線選択TFT13のオン電圧VDSH 及びオフ電圧VDSL
を設定している。
【0096】これは、データ線選択TFT12をより適
切に機能させるためであって、さらには、データ線切換
回路101におけるデータ線選択TFT13のスイッチ
ング特性の信頼性を向上させて、長期信頼性を確保する
ためである。
【0097】画素TFT11とデータ線選択TFT13
とは、互いに機能が異なるため、それぞれに適切なオン
電圧も異なる。例えば、画素TFT11のオン電圧は、
画素電極への充電性を良好に行える電圧に設定され、一
方のデータ線選択TFT13のオン電圧は、データ線駆
動回路3より供給されたデータ信号を、接続されたデー
タ線DLへと良好に供給できる電圧に設定される。
【0098】したがって、このように、ゲート線駆動回
路2を複数のオン電圧を設定可能な構成としておき、画
素TFT11とデータ線選択TFT13とで各々にあっ
たオン電圧とすることで、データ線選択TFT13をよ
り適切に機能させることができる。
【0099】そして、本実施の形態では、より好ましい
構成として、画素TFT11とデータ線選択TFT13
の各オン電圧(その絶対値)を異ならせるにあたり、デ
ータ線選択信号のオン電圧を、走査信号のオン電圧より
小さくしている。これにより、データ線切換回路101
におけるデータ線選択TFT13のスイッチング特性の
信頼性を向上させて、長期信頼性を確保することが可能
となる。
【0100】つまり、データ線切換回路101における
スイッチ部を構成するスイッチング素子としては、画素
TFTと同工程で作成できるなどの利点からTFTが用
いられているが、画素TFT11の駆動回数に比べて、
データ線選択TFT13の駆動回数は圧倒的に多い。そ
のため、通常サイズのアモルファスTFT(チャネル部
分の半導体層にアモルファスシリコンを用いたTFT)
では、画素TFT11としては十分であっても、駆動回
数の多いデータ線選択TFT13として使用した場合に
は、使用途中において該データ線選択TFT13のスイ
ッチング特性の信頼性が低下し、表示装置として長期に
わたって使用する上で問題となる。
【0101】なお、TFTの長期信頼性は、TFTのチ
ャネル幅を大きくすることで容易に確保できるものであ
るが、チャネル幅を大きくすると、幅が広くなった分、
消費電力が増大してしまい、また、TFTサイズも大型
化するため、TFTが設けられるマトリクス基板を広げ
る必要もあり、かつ、寄生容量の増大による出力信号
(画像信号)の引き込みの問題も発生してしまう。その
ため、チャネル幅を大きくすることで、長期信頼性を確
保する方法は好ましくない。
【0102】本実施の形態の液晶表示装置では、このよ
うな長期信頼性の問題を改善するために、データ線選択
TFT13独自の電源ラインを設けて、データ線選択T
FT13のオン電圧を、画素TFT11のオン電圧より
低く設定して下げることで、駆動回数の多いデータ線選
択TFT13の信頼性向上を図っている。
【0103】つまり、画素TFT11は、画素電極への
充電性を良くするために、高いオン電圧を必要とする
が、データ線選択TFT13は、データ線駆動回路3の
出力信号線Dより供給されたデータ信号を、データ線D
Lへと供給すればよいので、画素TFT11のオン電圧
程に高く設定しなくとも、その機能を果たすことができ
る。ここで言うオン電圧の高低は絶対値であって、デー
タ線選択TFT13のオン電圧の絶対値を、画素TFT
11のオン電圧の絶対値より小さくしている。
【0104】なお、ここでは、データ線選択TFT13
におけるオフ電圧も、画素TFT11のオフ電圧とは別
に設定したが、これは必ずしも必要ない。つまり、デー
タ線選択TFT13においても、スイッチング特性を良
好にするためには、オフ電圧は充分に落としきっておく
必要があり、オフ電圧は、画素TFT11のオフ電圧と
同程度を確保する必要がある。
【0105】したがって、図6に示すゲート線駆動回路
2のように、データ線選択TFT13のオフ電圧を画素
TFT11のオフ電圧と同じとすることもできる。この
構成は、電源ラインを削減することができるので、接続
信頼性や、配線レイアウトにおいて有利である。また、
電源ラインが少なくなるので、その電源電圧を作成する
外付け回路も不要となり、コストダウンを図ることもで
きる。
【0106】さらに、本実施の形態の液晶表示装置で
は、図3に示すように、スイッチ部駆動回路5内にレベ
ルシフタ回路5zを設けて、データ線選択TFT13を
スイッチングする際に、オフ電圧とオン電圧との間の中
間電圧となる期間を設定する構成としている。
【0107】図3に、ゲート線駆動回路2内に搭載され
たスイッチ部駆動回路5の構成を示す。
【0108】スイッチ部駆動回路5は、出力端子OUT
が、ゲート線Ga・Gbに接続された2つのレベルシフ
タ回路5a・5bと、出力端子OUTが上記2つのレベ
ルシフタ回路5a・5bの第1の入力端子IN01に接
続されたレベルシフタ回路5zよりなる。
【0109】レベルシフタ回路5zには、駆動制御回路
6から制御信号SSDSIGが入力される。入力された
制御信号SSDSIGは、データ線選択TFT13のオ
ン電圧VDSH となる期間を定める信号であって、レベル
シフタ回路5zの第1の入力端子IN01に印加され
た、データ線選択TFT13のオン電圧VDSH 、また
は、第2の入力端子IN02に印加された中間電位、こ
こではGNDレベルにレベル変換される。変換された出
力は、レベルシフタ回路5zの出力端子OUTより、該
出力端子OUTに接続された2つのレベルシフタ回路5
a・5bの各第1の入力端子IN01に入力される。
【0110】レベルシフタ回路5a・5bにはそれぞ
れ、駆動制御回路6からスイッチ信号SW1・SW2が
入力される。入力されたスイッチ信号SW1・SW2
は、各レベルシフタ回路5a・5bの第1の入力端子I
N01に印加された、上記のレベルシフタ5zからの出
力電圧(オン電圧VDSH 或いはGNDレベル)、第2の
入力端子IN02に印加されたデータ線選択TFT13
のオフ電圧VDSL にレベル変換される。変換された出力
は、レベルシフタ回路5a・5bの各出力端子OUTよ
り、各出力端子OUTに接続されたゲート線Ga・Gb
に、データ線選択信号として出力される。
【0111】図4に、上記スイッチ部駆動回路5におけ
る、スイッチ信号SW1・SW2、制御信号SSDSI
G、及びゲート線Ga・Gbに出力されるデータ線選択
信号の波形を示す。
【0112】ゲート線Gaへと出力される、a系統のデ
ータ線選択TFT13を制御する駆動信号であるデータ
線選択信号は、レベルシフタ回路5aに入力されるスイ
ッチ信号SW1と、レベルシフタ5zに入力される制御
信号SSDSIGにて、オフ電圧からオン電圧への切り
換わり、及びオン電圧からオフ電圧への切り換わりに、
GNDレベルとなる期間をもつ信号となる。
【0113】同様に、ゲート線Gbへと出力される、b
系統のデータ線選択TFT13を制御する駆動信号であ
るデータ線選択信号は、レベルシフタ回路5bに入力さ
れるスイッチ信号SW2と、レベルシフタ5zに入力さ
れる制御信号SSDSIGにて、オフ電圧からオン電圧
への切り換わり、及びオン電圧からオフ電圧への切り換
わりに、GNDレベルとなる期間をもつ信号となる。
【0114】中間電圧となる期間が設定されていない構
成では、オフ電圧からオン電圧への電圧引き上げ時、及
びオン電圧からオフ電圧への電圧引き下げ時、電力供給
で電位を一気に引き上げ或いは引き下げていたため、中
間電圧の期間を介して電圧レベルが切り換えられる構成
と比して電力消費が大きく、特に、データ線選択TFT
13は駆動回数が多いため、消費電力を増大させる要因
となっていた。
【0115】これに対し、本実施の形態の液晶表示装置
では、電圧レベルの切り換え時に、中間電圧(ここでは
GNDレベル)となる期間が設定されるため、電圧引き
上げ時はオフ電圧からGNDレベルまでは自由放電で引
き上げ、GNDレベルからオン電圧までを、電力供給し
て引き上げればよく、電圧引き下げ時は、オン電圧から
GNDレベルまでは自由放電で引き下げ、GNDレベル
からオフ電圧までを、電力供給して引き下げればよいの
で、電力消費を低減できる。
【0116】しかも、本実施の形態では、中間電圧をG
NDレベルとしているので、中間電圧に流れ込む電流に
よる消費をも低減することが可能となり、最も効果的に
消費電力を低減できる。
【0117】つまり、中間電圧に流れ込む電流による電
力消費をも低減するためには、中間電圧を作成する電源
のインピーダンスができる限り低いことが望まれる。し
かしながら、通常の電源(例えば正電源や負電源)は、
他の信号線と比べると、インピーダンスは低いが、全シ
ステムの中で一番インピーダンスが低いということはな
い。一方、GNDは、回路電源を作成する基準電圧にな
るため、他の電圧と比べてインピーダンスが非常に低い
部位(一般的に全システムの中で一番インピーダンスが
低い)になる。このため、上記したように、中間電圧と
してGNDレベルを採用することで、中間電圧に流れ込
む電流による消費をも低減することが可能となる。
【0118】また、図4にも示されるように、データ線
Ga・Gbに出力されるデータ線選択信号は、同時にオ
ン電圧となることはないので、レベルシフタ回路5zに
入力される、オン電圧となる期間を定める1つの制御信
号SSDSIGにて、各レベルシフタ回路5a・5bの
第1の入力端子IN01に供給する電圧を、オン電圧V
DSH とGNDレベルとの間で切り換えて、a及びbの2
系統のデータ線選択信号を中間電圧となる期間をもつも
のとできる。
【0119】図5に、上記液晶表示装置の液晶パネル1
00に印加される駆動信号(垂直同期信号、データ信
号、ゲート線Ga・Gbに印加されるデータ線選択信
号、ゲート線GL1〜ゲート線GLMに印加されるゲー
ト信号)の波形を示す。なお、ここで用いた画素TFT
11及びデータ線選択TFT13は、何れもnチャネル
FETと同じく、正電圧でオンするものとする。また、
M=8とした。
【0120】図5に示すように、この液晶表示装置にお
いては、ゲート線GLにオン電圧が印加される期間であ
る1水平期間が2つのフェーズに分けられており、各フ
ェーズにおいて、ゲート線Ga・Gbに印加される中間
電圧期間を有するデータ線選択信号により、データ線切
換回路101のa系統或いはb系統のうち、何れか1系
統のデータ線選択TFT13がオンされる。これによ
り、各組のデータ線DLのうち、オンされた系統のデー
タ線選択TFT13に接続されているデータ線DLにの
みデータ線駆動回路3よりのデータ信号が印加されるこ
とになり、該データ線DLに接続された画素電極にデー
タ信号が書き込まれる。
【0121】なお、本実施の形態の説明においては、デ
ータ線DL2を2本1組としてデータ線駆動回路3の1
出力に接続したが、束ねるデータ線DLの本数は、2本
に限定されるものではない。
【0122】また、中間電圧期間を設定することで、デ
ータ線選択TFT13のスイッチングに要する電力消費
を抑える構成は、スイッチ部駆動回路5が本実施の形態
の液晶表示装置のように、ゲート線駆動回路2内に搭載
された構成との組み合わせに限定されるものではなく、
スイッチ部駆動回路5をゲート線駆動回路2とは別に設
けた構成においても、同様の効果が得られることは言う
までもない。
【0123】ところで、図1の等価回路図においては、
液晶パネル100の相対しない2辺の側端部に、データ
線駆動回路3と、スイッチ部駆動回路5を搭載したゲー
ト線駆動回路2を設けた構成を示した。もちろん、この
ような回路配置とすることもできるが、本実施の形態の
液晶表示装置では、実際は、図7に示すように、液晶パ
ネル100における4辺のうちの一辺の側端部に、デー
タ線駆動回路3とゲート線駆動回路2とが搭載された構
成となっている。
【0124】図7では、データ線駆動回路3の1本の出
力信号線Dに1本のデータ線DLが接続される構成では
2個必要であったデータ線駆動回路3が、2本1組で接
続することで1つで済むようになり、不要になったデー
タ線駆動回路3の配置スペースに、ゲート線駆動回路2
が配設されている。
【0125】このように、液晶パネル100の1辺側に
液晶パネル100のデータ線駆動回路3やゲート線駆動
回路2等の各駆動回路類をまとめて搭載させることで、
表示エリア100aの外周部である額縁部を1辺を除く
3辺において狭くすることができ、額縁部における2辺
が幅広の構成に比べて、商品のデザイン設計の自由度を
効果的に向上させ、携帯電話等の機器により好適なもの
となる。なお、図において、部材番号7にて示す部材
は、クロック信号やスタートパルス信号等の制御信号
や、データ信号、電源電圧、上述したスイッチ部駆動回
路5の駆動を制御するためのスイッチ信号SW1・SW
2、制御信号SSDSIG等を入力するFPCである。
【0126】また、図7では、液晶パネル100を構成
する一対の基板のうちのデータ線DL等が形成されたマ
トリクス基板側に、データ線駆動回路3、ゲート線駆動
回路2が設けられた構成を採用しており、このような構
成とすることで、液晶パネル100に対して駆動回路類
を外付けする構成に比べて、実装スペースをよりコンパ
クトにできるため、さらなる狭額縁化が図れる。なお、
データ線駆動回路3、ゲート線駆動回路2の少なくとも
1つを設けることでも効果がある。
【0127】マトリクス基板にデータ線駆動回路3やゲ
ート線駆動回路2を設ける構成の場合、LPS、CGシ
リコン等によりマトリクス基板上に直接作り込む、いわ
ゆるドライバーモノリシック型としても、或いは、アモ
ルファスシリコンの場合のように、各駆動回路をLSI
で作成し、TAB、COGによりマトリクス基板に実装
する形態としてもよい。
【0128】〔実施の形態2〕本発明に係るその他の実
施の一形態を、図8〜図11に基づいて説明すれば、以
下の通りである。尚、説明の便宜上、実施の形態1にて
示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号
を付記し、その説明を省略する。
【0129】データ線選択TFT13の駆動回数は画素
TFT11に比べて圧倒的に多いため、データ線選択T
FT13のスイッチング特性の長期信頼性に問題がある
ことは先に述べた。
【0130】本実施の形態の液晶表示装置では、データ
線駆動回路3の出力信号線Dと各データ線DLとの間に
設けるスイッチ部を複数のデータ線選択TFT13より
構成することで、データ線選択TFT13のスイッチン
グ特性の長期信頼性をより効果的に確保し、ひいては、
液晶表示装置としての長期信頼性を高め得るものであ
る。
【0131】図8は、本実施の形態のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置の構成を示す等価回路図であって、
図1の液晶表示装置と同一構成部分は同一符号をもって
表わしている。
【0132】図8に示す本実施の形態の液晶表示装置と
図1の液晶表示装置との違いは、データ線切換回路4・
101にある。データ線切換回路4・101は、何れ
も、データ線駆動回路3からの信号の出力先となるデー
タ線DLを組を成すデータ線DL間で切り換えるもので
ある。
【0133】図1に示す液晶表示装置のデータ線切換回
路101では、各データ線DL毎に設けられるスイッチ
部は、1個のデータ線選択TFT13より構成されてい
た。これに対し、図8に示すように、本実施の形態の液
晶表示装置のデータ線切換回路4では、各データ線DL
毎に設けられたスイッチ部は、互いに並列に接続され、
かつ、互いに独立して駆動可能な2個のデータ線選択T
FT13より構成されている。
【0134】より詳細に説明すると、データ線駆動回路
3の出力信号線D1に、第1の組を成すデータ線DL1
とデータ線DL2とが接続されるにおいて、データ線D
L1は、互いに並列な2つのデータ線選択TFT13−
1aα・13−1aβを介して接続され、データ線DL
2は互いに並列な2つのデータ線選択TFT13−1b
α・13−1bβを介して接続されている。
【0135】また、出力信号線D2に、第2の組を成す
データ線DL3とデータ線DL4とが接続されるにおい
て、データ線DL2は、互いに並列な2つのデータ線選
択TFT13−2aα・13−2aβを介して接続さ
れ、データ線DL4は互いに並列な2つのデータ線選択
TFT13−2bα・13−2bβを介して接続されて
いる。
【0136】以下同様にして、図においては、N=10
であるので、2本1組のデータ線群が、第1〜第5まで
の5組形成するにあたり、合計20個のデータ線選択T
FT13が配設されている。なお、これにおいても、デ
ータ線切換回路4を構成するデータ線選択TFT13
は、液晶パネル1を構成するマトリクス基板上に画素T
FT11と同工程で作り込まれている。
【0137】データ線切換回路4を構成するこれら20
個のデータ線選択TFT13のうち、奇数番目のデータ
線DL1,DL3,…DL9に接続されたデータ線選択
TFT13−1aα・13−1aβ,13−2aα・1
3−2aβ,…13−5aα・13−5aβの10個が
a系統である。
【0138】そして、これら10個のa系統に属するデ
ータ線選択TFTのうち、αが付されたデータ線選択T
FT13−1aα,13−2aα,…13−5aαの5
つがa(α)系統であって、互いのゲート電極がゲート
線Gaαに接続されており、ゲート線駆動回路2’に搭
載された後述するスイッチ部駆動回路5’(図9参照)
よりゲート線Gaαに供給されるデータ線選択信号にて
その開閉が制御される。
【0139】また、βが付されたデータ線選択TFT1
3−1aβ,13−2aβ,…13−5aβの5つが、
a(β)系統であって、互いのゲート電極がゲート線G
aβに接続されており、ゲート線駆動回路2’に搭載さ
れたスイッチ部駆動回路5’よりゲート線Gaβに供給
されるデータ線選択信号にてその開閉が制御される。
【0140】同様に、偶数番目のデータ線DL2,DL
4,…DL10に接続されたデータ線選択TFT13−
1bα・13−1bβ,13−2bα・13−2bβ,
…13−5bα・13−5bβの10個がb系統であ
る。
【0141】そして、これら10個のb系統に属するデ
ータ線選択TFTのうち、αが付されたデータ線選択T
FT13−1bα,13−2bα,…13−5bαの5
つがb(α)系統であって、互いのゲート電極がゲート
線Gbαに接続されており、ゲート線駆動回路2’に搭
載されたスイッチ部駆動回路5’よりゲート線Gbαに
供給されるデータ線選択信号にてその開閉が制御され
る。
【0142】また、βが付されたデータ線選択TFT1
3−1bβ,13−2bβ,…13−5bβの5つが、
b(β)系統であって、互いのゲート電極がゲート線G
bβに接続されており、ゲート線駆動回路2’に搭載さ
れたスイッチ部駆動回路5’よりゲート線Gbβに供給
されるデータ線選択信号にてその開閉が制御される。
【0143】図9に、ゲート線Gaα〜Gbβにデータ
線選択信号を出力するスイッチ部駆動回路5’の構成を
示す。
【0144】スイッチ部駆動回路5’は、出力端子OU
Tが、ゲート線Gaα〜Gbβに接続された4つのレベ
ルシフタ回路5a〜5dと、出力端子OUTが上記4つ
のレベルシフタ回路5a〜5dの第1の入力端子IN0
1に接続されたレベルシフタ回路5zよりなる。
【0145】レベルシフタ回路5zには、駆動制御回路
6から制御信号SSDSIGが入力される。入力された
制御信号SSDSIGは、レベルシフタ回路5zの第1
の入力端子IN01に印加された、データ線選択TFT
13のオン電圧VDSH 、または、第2の入力端子IN0
2に印加された中間電位、ここではGNDレベルにレベ
ル変換される。変換された出力は、レベルシフタ回路5
zの出力端子OUTより、該出力端子OUTに接続され
た4つのレベルシフタ回路5a〜5dの各第1の入力端
子IN01に入力される。
【0146】レベルシフタ回路5a〜5dにはそれぞ
れ、駆動制御回路6からスイッチ信号SW1〜SW4が
入力される。入力されたスイッチ信号SW1〜SW4
は、各レベルシフタ回路5a〜5dの第1の入力端子I
N01に印加された、上記のレベルシフタ5zからの出
力電圧(オン電圧VDSH 或いはGNDレベル)、第2の
入力端子IN02に印加されたデータ線選択TFT13
をオフ電圧VDSL にレベル変換される。変換された出力
は、レベルシフタ回路5a〜5dの各出力端子OUTよ
り、各出力端子OUTに接続されたゲート線Gaα〜G
bβに、データ線選択信号として出力される。
【0147】図10に、上記スイッチ部駆動回路5’に
おける、スイッチ信号SW1〜SW4、制御信号SSD
SIG、及びデータ線DLaα〜DLbβに出力される
データ線選択信号の波形を示す。
【0148】ゲート線Gaへと出力される、a(α)系
統のデータ線選択TFT13を制御する駆動信号である
データ線選択信号は、レベルシフタ回路5aに入力され
るスイッチ信号SW1と、レベルシフタ5zに入力され
る制御信号SSDSIGにて、オフ電圧からオン電圧へ
の切り換わり、及びオン電圧からオフ電圧への切り換わ
りに、GNDレベルとなる期間をもつ信号となる。
【0149】ゲート線Gbαへと出力される、b(α)
系統のデータ線選択TFT13を制御する駆動信号であ
るデータ線選択信号は、レベルシフタ回路5cに入力さ
れるスイッチ信号SW3と、レベルシフタ5zに入力さ
れる制御信号SSDSIGにて、オフ電圧からオン電圧
への切り換わり、及びオン電圧からオフ電圧への切り換
わりに、GNDレベルとなる期間をもつ信号となる。
【0150】ゲート線Gaβへと出力される、a(β)
系統のデータ線選択TFT13を制御する駆動信号であ
るデータ線選択信号は、レベルシフタ回路5bに入力さ
れるスイッチ信号SW2と、レベルシフタ5zに入力さ
れる制御信号SSDSIGにて、オフ電圧からオン電圧
への切り換わり、及びオン電圧からオフ電圧への切り換
わりに、GNDレベルとなる期間をもつ信号となる。
【0151】ゲート線Gbβへと出力される、b(β)
系統のデータ線選択TFT13を制御する駆動信号であ
るデータ線選択信号は、レベルシフタ回路5dに入力さ
れるスイッチ信号SW4と、レベルシフタ5zに入力さ
れる制御信号SSDSIGにて、オフ電圧からオン電圧
への切り換わり、及びオン電圧からオフ電圧への切り換
わりに、GNDレベルとなる期間をもつ信号となる。
【0152】前述したように、同一の出力信号線Dに接
続された2本のデータ線DLは同時に駆動されることは
なく、ゲート線GLにオン電圧が印加される期間(1水
平期間)を2つのフェーズに分けて、各フェーズにおい
て、データ線切換回路4のa系統或いはb系統のうち、
何れか1系統のデータ線選択TFT13がオンされる。
そしてこの場合、a系統のデータ線選択TFT13は、
それぞれa(α)系統とa(β)系統との2個ずつ備え
られ、また、b系統のデータ線選択TFT13も、それ
ぞれb(α)系統とb(β)系統との2個ずつ備えられ
た構成であるので、a系統が選択されるフェーズにおい
ては、a(α)系統或いはa(β)系統の何れかが選択
され、同様に、b系統が選択されるフェーズにおいて
は、b(α)系統或いはb(β)系統の何れかが選択さ
れることとなる。
【0153】そして、図10にも示されるように、この
場合も、データ線Gaα〜Gbβに出力されるデータ線
選択信号は、同時にオン電圧となることはないので、レ
ベルシフタ回路5zに入力される、オン電圧となる期間
を定める1つの制御信号SSDSIGにて、各レベルシ
フタ回路5a〜5dの第1の入力端子IN01に供給す
る電圧を、オン電圧VDSH とGNDレベルとの間で切り
換えて、a(α)〜b(β)の4系統のデータ線選択信
号を中間電圧となる期間をもつものとできる。
【0154】図11に、上記液晶表示装置の液晶パネル
1に印加される駆動信号(垂直同期信号、データ信号、
ゲート線Gaα〜Gbβに印加されるデータ線選択信
号、ゲート線GL1〜ゲート線GLMに印加されるゲー
ト信号)の波形を示す。なお、ここで用いた画素TFT
11及びデータ線選択TFT13は、何れもnチャネル
FETと同じく、正電圧でオンするものとする。また、
M=8とした。
【0155】図11に示すように、この液晶表示装置に
おいては、1本目のゲート線GL1にオン電圧が印加さ
れるとき、該オン電圧の印加期間である選択期間(一水
平期間に相当)を2つのフェーズに分け、最初のフェー
ズでゲート線Gaαに印加されるデータ線選択信号によ
り、データ線切換回路4のa(α)系統のデータ線選択
TFT13がオンされ、次のフェーズで、ゲート線Gb
αに印加されるデータ線選択信号により、データ線切換
回路4のb(α)系統のデータ線選択TFT13がオン
される。
【0156】そして、続く2本目のゲート線GL2にオ
ン電圧が印加されるときは、最初のフェーズでゲート線
Gaβに印加されるデータ線選択信号により、データ線
切換回路4のa(β)系統のデータ線選択TFT13が
オンされ、次のフェーズで、ゲート線Gbβに印加され
るデータ線選択信号により、データ線切換回路4のb
(β)系統のデータ線選択TFT13がオンされる。
【0157】3本目のゲート線GL3以降は、これの繰
り返しであり、つまり、3本目のゲート線GL3は、ゲ
ート線GL1と同様に最初のフェーズでa(α)系統の
データ線選択TFT13がオンされ、次のフェーズでb
(α)系統のデータ線選択TFT13がオンされ、4本
目のゲート線GL4は、ゲート線GL2と同様に最初の
フェーズでa(β)系統のデータ線選択TFT13がオ
ンされ、次のフェーズでb(β)系統のデータ線選択T
FT13がオンされる。
【0158】このように、データ線駆動回路3の出力信
号線Dと各データ線DLとの間に設けるスイッチ部のデ
ータ線選択TFT13を互いに並列に2個備えさせてお
くことで、データ線選択TFT13が駆動される回数
は、データ線選択TFT13が各データ線DLに1個備
えられていた構成の場合の1/2に削減することができ
る。
【0159】その結果、データ線駆動回路3の出力信号
線Dの数を削減して、データ線駆動回路3を小型にした
構成において、データ線選択TFT13のサイズを大き
くしたりすることなく、データ線選択TFT13の長期
信頼性を確保することができ、ひいては液晶表示装置の
長期信頼性を得ることができる。
【0160】なお、図11においては、2個備えられた
αとβのデータ線選択TFT13の駆動を、一水平期間
毎に交互としたが、何らこれに限定されるものではな
く、2つのデータ線選択TFT13で必要な駆動回数を
分けて各データ線選択TFT13における駆動回数を削
減することで、長期信頼性を確保できるのであって、2
個のデータ線選択TFT13の駆動の順序は問わない。
【0161】上記した各実施の形態の説明においては、
データ線DL2を2本1組としたが、データ線DLをX
本1組(ここでは、X=2)として束ねることで、デー
タ線駆動回路3の出力信号線Dの本数を1対1接続の場
合に対して1/X本にまで削減できる。
【0162】また、実施の形態2においては、1本のデ
ータ線DLに接続される互いに並列な関係にあるデータ
線選択TFT13を2個としたが、1本のデータ線DL
に接続するデータ線選択TFT13をY個(ここでは、
Y=2)備えさせ、これらを択一的に駆動することで、
データ線選択TFT13が駆動される回数を、データ線
選択TFT13が各データ線DL毎に1個のみ備えられ
ていた場合の1/Yにまで削減することができる。
【0163】但し、ここでは、1本のデータ線DLに接
続される互いに並列な関係にある複数のデータ線選択T
FT13は、互いに独立して駆動される構成とし、か
つ、複数のデータ線選択TFT13のうちの1つのが択
一的に駆動される構成としたが、1本のデータ線DLに
並列接続された複数のデータ線選択TFT13が、全て
同時に駆動される構成や、1本のデータ線DLに並列接
続され、独立駆動可能な複数のデータ線選択TFT13
のうちのいくつか複数のものを選択して駆動させる構成
とすることもできる。
【0164】その他、実施の形態1の液晶表示装置にお
いて示した変形例等を、実施の形態2の液晶表示装置に
おいても適用できることは、言うまでもない。
【0165】
【発明の効果】本発明のアクティブマトリクス型表示装
置は、以上のように、走査線、及び該走査線と交わる複
数のデータ線が形成されたアクティブマトリクス型表示
パネルと、データ線の信号入力側に配設され、各データ
線毎に配設されたスイッチ部、及び該スイッチ部を介し
て複数本のデータ線を1組として結線する入力信号線を
備え、上記スイッチ部が択一的に駆動されることで、入
力信号線より入力されたデータ信号を、組を成す複数本
のデータ線に振り分けて入力させるデータ線切換回路
と、駆動制御回路からの駆動信号をもとに、オン電圧と
オフ電圧とをもつデータ線選択信号を出力して、上記デ
ータ線切換回路におけるスイッチ部を駆動するスイッチ
部駆動回路と、上記複数のデータ線に各データ線に応じ
たデータ信号を出力するデータ線駆動回路と、上記走査
線に、走査線に応じたタイミングでオン電圧とオフ電圧
とをもつ走査信号を出力する走査線駆動回路とを備えた
アクティブマトリクス型表示装置において、上記スイッ
チ部駆動回路が、上記走査線駆動回路に搭載されている
ことを特徴としている。
【0166】これによれば、スイッチ部駆動回路が、走
査線駆動回路に搭載されているので、部品点数が削減さ
れたことで、額縁部における回路部品の占有面積がより
削減され、その分額縁部のレイアウト性が良好となり、
狭額縁化を進めることができる。また、走査線駆動回路
やデータ線駆動回路等の駆動回路が外付けされる構成で
あっても、スイッチ部駆動回路を液晶パネルと接続する
工程が必要なくなるので、製造コストの削減も可能とな
るという効果を奏する。
【0167】そしてこの場合、スイッチ部駆動回路も走
査線駆動回路もレベルシフタ回路より構成されるので、
スイッチ部駆動回路を、ゲート線駆動回路内部に組み込
むことは、ゲート線駆動回路の製造工程に大幅な変更等
を伴うことなく実施でき、有利である。
【0168】本発明の上記したアクティブマトリクス型
表示装置においては、さらに、上記走査線駆動回路は、
複数のオン電圧を設定可能であって、データ線選択信号
のオン電圧の絶対値が、走査信号のオン電圧の絶対値と
異なることを特徴とすることもできる。
【0169】スイッチ部駆動回路を走査線駆動回路内に
搭載させるにおいて、データ線選択信号のオン電圧を、
走査線に出力される走査信号のオン電圧と同じとする構
成も考えられるが、このように、データ線選択信号のオ
ン電圧の絶対値を、走査信号のオン電圧の絶対値とは異
なる値として、データ線選択信号にて駆動されるスイッ
チ部の機能にあった電圧値とすることで、スイッチ部を
より適切に機能させることができるという効果を併せて
奏する。
【0170】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置においては、さらに、各オン電圧の絶対値を異
ならせるにあたり、データ線選択信号のオン電圧の絶対
値を、走査信号のオン電圧の絶対値より小さくすること
を特徴とすることもできる。
【0171】走査信号のオン電圧は、走査信号にて駆動
される画素スイッチン素子の画素電極への充電性を良く
するために、高いオン電圧を必要とするが、データ線切
換回路におけるスイッチ部は、データ線駆動回路より供
給されたデータ信号を、接続されたデータ線へと良好に
供給できればよいので、走査信号のオン電圧程に高く設
定しなくとも良い。
【0172】したがって、このように、データ線選択信
号のオン電圧の絶対値を、走査信号のオン電圧の絶対値
よりも小さくすることで、データ線切換回路におけるス
イッチ部のスイッチング特性の信頼性を向上させて、ス
イッチ部の長期信頼性を確保することができるという効
果を併せて奏する。
【0173】本発明の上記したアクティブマトリクス型
表示装置においては、さらに、上記スイッチ部駆動回路
は、オン電圧とオフ電圧との間の電圧レベルである中間
電圧を設定可能であって、オン電圧とオフ電圧との間で
の電圧レベルの切り換えを、中間電圧となる期間を介し
て行うことを特徴とすることもできる。
【0174】これによれば、電圧レベルの切り換え時
に、中間電圧となる期間が設定されるため、電圧引き上
げ時はオフ電圧から中間電圧までは自由放電で引き上
げ、中間電圧からオン電圧までを、電力供給して引き上
げればよく、電圧引き下げ時は、オン電圧から中間電圧
までは自由放電で引き下げ、中間電圧からオフ電圧まで
を、電力供給して引き下げればよいので、電力消費を低
減させることができるという効果を併せて奏する。
【0175】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置においては、さらに、上記中間電圧がGNDレ
ベルであることを特徴とすることもできる。
【0176】中間電圧をGNDレベルとすることで、中
間電圧に流れ込む電流による消費をも低減することが可
能となり、スイッチ部の駆動にかかる電力消費を最も効
果的に抑えることができるという効果を併せて奏する。
【0177】本発明のアクティブマトリクス型表示装置
スイッチ部駆動回路は、以上のように、走査線と交わる
複数のデータ線の信号入力側に配設され、各データ線毎
に配設されたスイッチ部と該スイッチ部を介して複数本
のデータ線を1組として結線する入力信号線とを備えた
データ線切換回路のスイッチ部を、オン電圧とオフ電圧
とをもつデータ線選択信号を出力して択一的に駆動する
ことで、入力信号線より入力されたデータ信号を、組を
成す複数本のデータ線に振り分けて入力させるアクティ
ブマトリクス型表示装置のスイッチ部駆動回路におい
て、オン電圧とオフ電圧との間の電圧レベルである中間
電圧を設定可能であって、オン電圧とオフ電圧との間で
の電圧レベルの切り換えを、中間電圧となる期間を介し
て行うことを特徴としている。
【0178】このようなスイッチ部駆動回路を搭載する
ことで、アクティブマトリクス型表示装置として既に説
明したように、電圧引き上げ時はオフ電圧から中間電圧
までは自由放電で引き上げ、中間電圧からオン電圧まで
を、電力供給して引き上げればよく、電圧引き下げ時
は、オン電圧から中間電圧までは自由放電で引き下げ、
中間電圧からオフ電圧までを、電力供給して引き下げれ
ばよいので、電力消費を低減させることができるという
効果を奏する。
【0179】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置のスイッチ部駆動回路においては、さらに、上
記中間電圧がGNDレベルであることを特徴とすること
もできる。
【0180】中間電圧をGNDレベルとすることで、ア
クティブマトリクス型表示装置として既に説明したよう
に、中間電圧に流れ込む電流による消費をも低減するこ
とが可能となり、最も効率良く電力消費を抑えることが
できるという効果を併せて奏する。
【0181】本発明のアクティブマトリクス型表示装置
の走査線駆動回路は、以上のように、走査線、及び該走
査線と交わる複数のデータ線が形成されると共に、デー
タ線の信号入力側に、各データ線毎に配設されたスイッ
チ部と該スイッチ部を介して複数本のデータ線を1組と
して結線する入力信号線とを備えたデータ線切換回路が
形成され、上記スイッチ部が択一的に駆動されること
で、入力信号線より入力されたデータ信号を、組を成す
複数本のデータ線に振り分けて入力されるアクティブマ
トリクス型表示装置に備えられる走査線駆動回路であっ
て、上記走査線に、走査線に応じたタイミングでオン電
圧とオフ電圧とをもつ走査信号を出力する走査線駆動回
路において、駆動制御回路からの駆動信号をもとに、オ
ン電圧とオフ電圧とをもつデータ線選択信号を出力し
て、上記データ線切換回路におけるスイッチ部を択一的
に駆動するスイッチ部駆動回路が搭載されていることを
特徴としている。
【0182】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、部品点数が削減されたことで、額縁部における占
有面積がより削減され、その分額縁部のレイアウト性が
良好となり、狭額縁化を進めることができる。また、走
査線駆動回路やデータ線駆動回路等の駆動回路が外付け
される構成であっても、スイッチ部駆動回路を液晶パネ
ルと接続する工程が必要なくなるので、製造コストの削
減も可能となるという効果を奏する。
【0183】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置の走査線駆動回路において、さらに、複数のオ
ン電圧を設定可能であって、データ線選択信号のオン電
圧の絶対値が、走査信号のオン電圧の絶対値と異なるこ
とを特徴とすることもできる。
【0184】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、データ線選択信号のオン電圧を、走査信号のオン
電圧とはかかわりなく、データ線選択信号にて駆動され
るスイッチ部の機能にあった電圧値に設定して、スイッ
チ部をより適切に機能させることができるという効果を
併せて奏する。
【0185】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置の走査線駆動回路においては、さらに、各オン
電圧の絶対値を異ならせるにあたり、データ線選択信号
のオン電圧の絶対値を、走査信号のオン電圧の絶対値よ
り小さくすることを特徴とすることもできる。
【0186】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、データ線切換回路におけるスイッチ部のスイッチ
ング特性の信頼性を向上させて、スイッチ部の長期信頼
性を確保することができるという効果を併せて奏する。
【0187】上記した本発明の走査線駆動回路において
は、さらに、上記スイッチ部駆動回路は、オン電圧とオ
フ電圧との間の電圧レベルである中間電圧を設定可能で
あって、オン電圧とオフ電圧との間での電圧レベルの切
り換えを、中間電圧となる期間を介して行うことを特徴
とすることもできる。
【0188】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、電圧引き上げ時はオフ電圧から中間電圧までは自
由放電で引き上げ、中間電圧からオン電圧までを、電力
供給して引き上げればよく、電圧引き下げ時は、オン電
圧から中間電圧までは自由放電で引き下げ、中間電圧か
らオフ電圧までを、電力供給して引き下げればよいの
で、電力消費を低減させることができるという効果を併
せて奏する。
【0189】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置の走査線駆動回路においては、さらに、上記中
間電圧がGNDレベルであることを特徴とすることもで
きる。
【0190】中間電圧をGNDレベルとすることで、ア
クティブマトリクス型表示装置として既に説明したよう
に、中間電圧に流れ込む電流による消費をも低減するこ
とが可能となり、最も効率良く電力消費を抑えることが
できるという効果を併せて奏する。
【0191】また、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置の走査線駆動回路においては、以上のように、走
査線、及び該走査線と交わる複数のデータ線が形成され
たアクティブマトリクス型表示装置に備えられ、走査線
に応じたタイミングでオン電圧とオフ電圧とをもつ走査
信号を出力する走査線駆動回路において、複数のオン電
圧を設定可能であって、走査信号とは異なるオン電圧を
有する別のオン電圧とオフ電圧とからなる信号を出力す
ることを特徴としている。
【0192】このような走査線駆動回路とすることで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、データ線切換回路を搭載したアクティブマトリク
ス型表示装置において該構成を採用すると、走査線駆動
回路のみで、データ線切換回路におけるスイッチ部を駆
動することができる。
【0193】したがって、別途にスイッチ部駆動回路を
設ける構成よりも、部品点数が削減されたことで、額縁
部における回路部品の占有面積がより削減され、その分
額縁部のレイアウト性が良好となり、狭額縁化を進める
ことができる。また、走査線駆動回路やデータ線駆動回
路等の駆動回路が外付けされる構成であっても、スイッ
チ部駆動回路を液晶パネルと接続する工程が必要なくな
るので、製造コストの削減も可能となるという効果を奏
する。
【0194】本発明のアクティブマトリクス型表示装置
の駆動方法は、以上のように、走査線、及び該走査線と
交わる複数のデータ線が形成されると共に、データ線の
信号入力側に、各データ線毎に配設されたスイッチ部と
該スイッチ部を介して複数本のデータ線を1組として結
線する入力信号線とを備えたデータ線切換回路が形成さ
れ、上記スイッチ部が択一的に駆動されることで、入力
信号線より入力されたデータ信号が、組を成す複数本の
データ線に振り分けて入力されるアクティブマトリクス
型表示装置の駆動方法において、上記スイッチ部を駆動
するにあたり、走査信号のオン電圧の絶対値とは異なる
絶対値を有するオン電圧を用いることを特徴としてい
る。
【0195】このような駆動方法にて駆動することで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、データ線選択信号のオン電圧を、走査信号のオン
電圧とはかかわりなく、データ線選択信号にて駆動され
るスイッチ部の機能にあった電圧値に設定して、スイッ
チ部をより適切に機能させることができるという効果を
奏する。
【0196】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置の駆動方法においては、さらに、各オン電圧の
絶対値を異ならせるにあたり、データ線選択信号のオン
電圧の絶対値を、走査信号のオン電圧の絶対値より小さ
くすることを特徴とすることもできる。
【0197】これにより、アクティブマトリクス型表示
装置として既に説明したように、データ線切換回路にお
けるスイッチ部のスイッチング特性の信頼性を向上させ
て、スイッチ部の長期信頼性を確保することができると
いう効果を併せて奏する。
【0198】また、本発明のアクティブマトリクス型表
示装置の駆動方法は、以上のように、走査線、及び該走
査線と交わる複数のデータ線が形成されると共に、デー
タ線の信号入力側に、各データ線毎に配設されたスイッ
チ部と該スイッチ部を介して複数本のデータ線を1組と
して結線する入力信号線とを備えたデータ線切換回路が
形成され、上記スイッチ部が択一的に駆動されること
で、入力信号線より入力されたデータ信号が、組を成す
複数本のデータ線に振り分けて入力されるアクティブマ
トリクス型表示装置の駆動方法において、上記スイッチ
部を駆動するにあたり、オン電圧とオフ電圧との間での
電圧レベルの切り換えを、中間電圧となる期間を介して
行うことを特徴としている。
【0199】このような駆動方法にて駆動することで、
アクティブマトリクス型表示装置として既に説明したよ
うに、電圧引き上げ時はオフ電圧から中間電圧までは自
由放電で引き上げ、中間電圧からオン電圧までを、電力
供給して引き上げればよく、電圧引き下げ時は、オン電
圧から中間電圧までは自由放電で引き下げ、中間電圧か
らオフ電圧までを、電力供給して引き下げればよいの
で、電力消費を低減させることができるという効果を奏
する。
【0200】上記した本発明のアクティブマトリクス型
表示装置の駆動方法においては、さらに、上記中間電圧
がGNDレベルであることを特徴とすることもできる。
【0201】中間電圧をGNDレベルとすることで、ア
クティブマトリクス型表示装置として既に説明したよう
に、中間電圧に流れ込む電流による消費をも低減するこ
とが可能となり、最も効率良く電力消費を抑えることが
できるという効果を併せて奏する。
【0202】また、上記した本発明のアクティブマトリ
クス型表示装置は、レイアウト性が高く、狭額縁化が図
れることから、携帯用電子機器の表示装置に用いること
が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のアクティブマトリクス
型液晶表示装置の構成を示す等価回路図である。
【図2】上記アクティブマトリクス型表示装置に備えら
れる、スイッチ部駆動回路を内蔵したゲート線駆動回路
の構成を示すブロック図である。
【図3】上記スイッチ部駆動回路の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図4】上記スイッチ部駆動回路に入力される制御信号
と該回路より出力されるデータ線選択信号の波形図であ
る。
【図5】上記アクティブマトリクス型表示装置の液晶パ
ネルに印加される各種駆動信号の波形図である。
【図6】上記アクティブマトリクス型表示装置に備えら
れる、スイッチ部駆動回路を内蔵したゲート線駆動回路
の変形例の構成を示すブロック図である。
【図7】上記アクティブマトリクス型表示装置の平面図
であって、液晶パネルにおける各駆動回路類の配置を示
している。
【図8】本発明のその他の実施の形態のアクティブマト
リクス型液晶表示装置の構成を示す等価回路図である。
【図9】上記アクティブマトリクス型表示装置に備えら
れる、ゲート線駆動回路に内蔵されたスイッチ部駆動回
路の概略構成を示すブロック図である。
【図10】上記スイッチ部駆動回路に入力される制御信
号と該回路より出力されるデータ線選択信号の波形図で
ある。
【図11】上記アクティブマトリクス型表示装置の液晶
パネルに印加される各種駆動信号の波形図である。
【図12】従来のアクティブマトリクス型表示装置の構
成を示す等価回路図である。
【図13】上記アクティブマトリクス型表示装置に備え
られる、スイッチ部駆動回路の概略構成を示すブロック
図である。
【図14】上記アクティブマトリクス型表示装置の液晶
パネルに印加される各種駆動信号を示す波形図である。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 ゲート線駆動回路(走査線駆動回路) 2’ ゲート線駆動回路(走査線駆動回路) 3 データ線駆動回路 4 データ線切換回路 5 スイッチ部駆動回路 5’ スイッチ部駆動回路 6 駆動制御回路 7 FPC 10 液晶容量 11 画素TFT 12 対向電極 13 データ線選択TFT(スイッチ部) 100 液晶パネル 101 データ線切換回路 D 出力信号線 DL データ線 Ga ゲート線 Gb ゲート線 GL ゲート線(走査線)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/35 G09F 9/35 G09G 3/20 611 G09G 3/20 611A 621 621M 622 622G 623 623R (72)発明者 川口 登史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H092 JA24 NA25 PA06 2H093 NA16 NC34 ND50 NE03 5C006 AA22 BB16 BC03 BC12 BC20 BC23 BF03 BF46 BF49 FA01 FA42 FA47 5C080 AA10 BB05 DD23 DD26 FF11 JJ02 JJ04 5C094 AA22 AA43 AA45 BA03 BA43 CA19 EA04 EA07

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査線、及び該走査線と交わる複数のデー
    タ線が形成されたアクティブマトリクス型表示パネル
    と、 データ線の信号入力側に配設され、各データ線毎に配設
    されたスイッチ部、及び該スイッチ部を介して複数本の
    データ線を1組として結線する入力信号線を備え、上記
    スイッチ部が択一的に駆動されることで、入力信号線よ
    り入力されたデータ信号を、組を成す複数本のデータ線
    に振り分けて入力させるデータ線切換回路と、 駆動制御回路からの駆動信号をもとに、オン電圧とオフ
    電圧とをもつデータ線選択信号を出力して、上記データ
    線切換回路におけるスイッチ部を駆動するスイッチ部駆
    動回路と、 上記複数のデータ線に各データ線に応じたデータ信号を
    出力するデータ線駆動回路と、 上記走査線に、走査線に応じたタイミングでオン電圧と
    オフ電圧とをもつ走査信号を出力する走査線駆動回路と
    を備えたアクティブマトリクス型表示装置において、 上記スイッチ部駆動回路が、上記走査線駆動回路に搭載
    されていることを特徴とするアクティブマトリクス型表
    示装置。
  2. 【請求項2】上記走査線駆動回路は、複数のオン電圧を
    設定可能であって、データ線選択信号のオン電圧の絶対
    値が、走査信号のオン電圧の絶対値と異なることを特徴
    とする請求項1に記載のアクティブマトリクス型表示装
    置。
  3. 【請求項3】データ線選択信号のオン電圧の絶対値が、
    走査信号のオン電圧の絶対値より小さいことを特徴とす
    る請求項2に記載のアクティブマトリクス型表示装置。
  4. 【請求項4】上記スイッチ部駆動回路は、オン電圧とオ
    フ電圧との間の電圧レベルである中間電圧を設定可能で
    あって、オン電圧とオフ電圧との間での電圧レベルの切
    り換えを、中間電圧となる期間を介して行うことを特徴
    とする請求項1〜3の何れか1項に記載のアクティブマ
    トリクス型表示装置。
  5. 【請求項5】上記中間電圧がGNDレベルであることを
    特徴とする請求項4に記載のアクティブマトリクス型表
    示装置。
  6. 【請求項6】走査線と交わる複数のデータ線の信号入力
    側に配設され、各データ線毎に配設されたスイッチ部と
    該スイッチ部を介して複数本のデータ線を1組として結
    線する入力信号線とを備えたデータ線切換回路のスイッ
    チ部を、オン電圧とオフ電圧とをもつデータ線選択信号
    を出力して択一的に駆動することで、入力信号線より入
    力されたデータ信号を、組を成す複数本のデータ線に振
    り分けて入力させるアクティブマトリクス型表示装置の
    スイッチ部駆動回路において、 オン電圧とオフ電圧との間の電圧レベルである中間電圧
    を設定可能であって、オン電圧とオフ電圧との間での電
    圧レベルの切り換えを、中間電圧となる期間を介して行
    うことを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置の
    スイッチ部駆動回路。
  7. 【請求項7】上記中間電圧がGNDレベルであることを
    特徴とする請求項6に記載のアクティブマトリクス型表
    示装置のスイッチ部駆動回路。
  8. 【請求項8】走査線、及び該走査線と交わる複数のデー
    タ線が形成されると共に、データ線の信号入力側に、各
    データ線毎に配設されたスイッチ部と該スイッチ部を介
    して複数本のデータ線を1組として結線する入力信号線
    とを備えたデータ線切換回路が形成され、上記スイッチ
    部が択一的に駆動されることで、入力信号線より入力さ
    れたデータ信号を、組を成す複数本のデータ線に振り分
    けて入力されるアクティブマトリクス型表示装置に備え
    られる走査線駆動回路であって、上記走査線に、走査線
    に応じたタイミングでオン電圧とオフ電圧とをもつ走査
    信号を出力する走査線駆動回路において、 駆動制御回路からの駆動信号をもとに、オン電圧とオフ
    電圧とをもつデータ線選択信号を出力して、上記データ
    線切換回路におけるスイッチ部を択一的に駆動するスイ
    ッチ部駆動回路が搭載されていることを特徴とするアク
    ティブマトリクス型表示装置の走査線駆動回路。
  9. 【請求項9】複数のオン電圧を設定可能であって、デー
    タ線選択信号のオン電圧の絶対値が、走査信号のオン電
    圧の絶対値と異なることを特徴とする請求項8に記載の
    アクティブマトリクス型表示装置の走査線駆動回路。
  10. 【請求項10】データ線選択信号のオン電圧の絶対値
    が、走査信号のオン電圧の絶対値より小さいことを特徴
    とする請求項9に記載のアクティブマトリクス型表示装
    置の走査線駆動回路。
  11. 【請求項11】上記スイッチ部駆動回路は、オン電圧と
    オフ電圧との間の電圧レベルである中間電圧を設定可能
    であって、オン電圧とオフ電圧との間での電圧レベルの
    切り換えを、中間電圧となる期間を介して行うことを特
    徴とする請求項8〜10の何れか1項に記載のアクティ
    ブマトリクス型表示装置の走査線駆動回路。
  12. 【請求項12】上記中間電圧がGNDレベルであること
    を特徴とする請求項11に記載のアクティブマトリクス
    型表示装置の走査線駆動回路。
  13. 【請求項13】走査線、及び該走査線と交わる複数のデ
    ータ線が形成されたアクティブマトリクス型表示装置に
    備えられ、走査線に応じたタイミングでオン電圧とオフ
    電圧とをもつ走査信号を出力する走査線駆動回路におい
    て、 複数のオン電圧を設定可能であって、走査信号とは異な
    るオン電圧を有する別のオン電圧とオフ電圧とからなる
    信号を出力することを特徴とするアクティブマトリクス
    型表示装置の走査線駆動回路。
  14. 【請求項14】走査線、及び該走査線と交わる複数のデ
    ータ線が形成されると共に、データ線の信号入力側に、
    各データ線毎に配設されたスイッチ部と該スイッチ部を
    介して複数本のデータ線を1組として結線する入力信号
    線とを備えたデータ線切換回路が形成され、上記スイッ
    チ部が択一的に駆動されることで、入力信号線より入力
    されたデータ信号が、組を成す複数本のデータ線に振り
    分けて入力されるアクティブマトリクス型表示装置の駆
    動方法において、 上記スイッチ部を駆動するにあたり、走査信号のオン電
    圧の絶対値とは異なる絶対値を有するオン電圧を用いる
    ことを特徴とするアクティブマトリクス型表示装置の駆
    動方法。
  15. 【請求項15】上記スイッチ部を駆動するにあたり、走
    査信号のオン電圧の絶対値より小さい絶対値を有するオ
    ン電圧を用いることを特徴とする請求項14に記載のア
    クティブマトリクス型表示装置の駆動方法。
  16. 【請求項16】走査線、及び該走査線と交わる複数のデ
    ータ線が形成されると共に、データ線の信号入力側に、
    各データ線毎に配設されたスイッチ部と該スイッチ部を
    介して複数本のデータ線を1組として結線する入力信号
    線とを備えたデータ線切換回路が形成され、上記スイッ
    チ部が択一的に駆動されることで、入力信号線より入力
    されたデータ信号が、組を成す複数本のデータ線に振り
    分けて入力されるアクティブマトリクス型表示装置の駆
    動方法において、 上記スイッチ部を駆動するにあたり、オン電圧とオフ電
    圧との間での電圧レベルの切り換えを、中間電圧となる
    期間を介して行うことを特徴とするアクティブマトリク
    ス型表示装置の駆動方法。
  17. 【請求項17】上記中間電圧がGNDレベルであること
    を特徴とする請求項16に記載のアクティブマトリクス
    型表示装置の駆動方法。
  18. 【請求項18】携帯用電子機器の表示装置であることを
    特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のアクティ
    ブマトリクス型表示装置。
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