JP2003114089A - 1.2ミクロン〜1.4ミクロンピーク波長の赤外線でabs等プラスチックに施された塗装塗膜のプラスチックを変形させることなく短時間乾燥させる方法 - Google Patents
1.2ミクロン〜1.4ミクロンピーク波長の赤外線でabs等プラスチックに施された塗装塗膜のプラスチックを変形させることなく短時間乾燥させる方法Info
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- JP2003114089A JP2003114089A JP2001341228A JP2001341228A JP2003114089A JP 2003114089 A JP2003114089 A JP 2003114089A JP 2001341228 A JP2001341228 A JP 2001341228A JP 2001341228 A JP2001341228 A JP 2001341228A JP 2003114089 A JP2003114089 A JP 2003114089A
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ABS等プラスチック製品に塗装された塗
膜を短時間にプラスチックを変形させることなく反応硬
化させる。 【構成】 低温(70℃)高温(80℃)各部に区分
され低温部に近赤外線を設けている。 【効果】 従来鉛筆硬度Bまでの硬化反応が40分か
かったが、今回の方法では25分で硬度Bにすることが
できた。
膜を短時間にプラスチックを変形させることなく反応硬
化させる。 【構成】 低温(70℃)高温(80℃)各部に区分
され低温部に近赤外線を設けている。 【効果】 従来鉛筆硬度Bまでの硬化反応が40分か
かったが、今回の方法では25分で硬度Bにすることが
できた。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】現在の社会において樹脂部品は、
オートバイ・家電製品・建築資材・設備に至るまでその
用途はますます多岐に渡っています。しかし、金属塗装
の乾燥ラインを共用することは焼付け温度の違いから一
般的には不可となっており、従って樹脂部品は専用の乾
燥炉となっていますが、最も使用されているABS等は
耐熱性が低いため変形を防止するために低温長時間で塗
膜の硬化乾燥を行なっていたが、、本発明は従来の約1
/2強の時間で塗膜の硬化乾燥が可能となり、結果的に
乾燥炉長も従来の約1/2強まで短縮することができ
る。又、近赤外線の効果により短時間に初期乾燥まで到
達させるためゴミ付着が少なく、その後の硬化乾燥の過
程においてゴミが塗膜表面に付着したとしても既に表面
乾燥された塗膜の上のゴミなので乾燥完了時に払えばと
れる。従って、ゴミ不良とはならない。 【0002】 【従来の技術】従来の乾燥方法としては、ほとんど熱風
乾燥炉を使用している。例えば、ABSの成型品の場
合、変形温度は80℃と言われているので乾燥炉の設定
温度を80℃以下に設定し、使用された二液ウレタン塗
料を30〜40分程度で乾燥させているが乾燥時間が長
時間になるので循環する熱風はフイルターチャンバーを
設け循環する熱風内のゴミ・塵等は除去しているが炉
壁、コンベヤ等のゴミ・塵が塗面に付着して塗装不良と
なる。又、風が廻ることによってゴミ不良が発生するの
で放熱管方式(炉内に何列もの管を通しその中に熱風を
通し管の外面より放熱)により炉内の温度を昇温してい
る場合があるが、風が直接ワークにあたることがない
為、ゴミ不良の低減には寄与するが自然対流なので乾燥
効率が悪く、より長時間の乾燥となる欠点がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】設置スペースの低限・
省エネルギー・高品質・不良率の減少・イニシャル及び
ランニングコストの低減・CO2の削減。 【0004】 【実施例】ABS樹脂に二液ウレタン塗料を塗装し熱風
のみと熱風+近赤外線ランプの場合の昇温と硬化乾燥を
確認する。乾燥目標値は、鉛筆硬度B。 【0005】 昇温及び硬化比較テスト NO.1熱風80℃のみ×20分 1分 3分 6分 9分 12分 15分 20分 46℃ 54℃ 64℃ 70℃ 76℃ 79℃ 80℃ 鉛筆硬度4B 【0006】 昇温及び硬化比較テスト NO.2熱風80℃のみ×40分 1分 3分 6分 9分 12分 15分 20分 40分 46℃ 54℃ 64℃ 70℃ 76℃ 79℃ 80℃ 80℃ 鉛筆硬度 B 【0007】 昇温及び硬化比較テスト NO.3熱風70℃+近赤外線×25分 低温ゾーン10分 近赤外線照射 熱風のみ 近赤外線照射 熱風のみ 近赤外線照射 熱風のみ 30秒 60秒 30秒 60秒 20秒 6分40秒 58℃ 63℃ 77℃ 71℃ 79℃ 70℃ 高温ゾーン15分 熱風のみ 80℃ 鉛筆硬度B 15分 【0008】 【実施例の考察】NO.1変形温度に近い80℃だが2
0分の乾燥時間で反応硬化不足でNG。 【0009】NO.2変形温度に近い80℃で乾燥時間
40分であれば目標値の鉛筆硬度Bまで反応硬化ができ
た。 【0010】NO.3熱風温度を70℃まで下げた熱風
と近赤外線を照射して内部溶剤の発散と速やかな反応に
入らせ近赤外線によって昇温がABSの変形温度に達し
ないよう炉内雰囲気温度と循環熱風温度を70℃にし
て、ABSが80℃以上にならないよう70℃の温度が
冷却として働かせて25分の乾燥で鉛筆硬度B。又、A
BSの変形も生じることもなく良好なる結果を出すこと
ができた。
オートバイ・家電製品・建築資材・設備に至るまでその
用途はますます多岐に渡っています。しかし、金属塗装
の乾燥ラインを共用することは焼付け温度の違いから一
般的には不可となっており、従って樹脂部品は専用の乾
燥炉となっていますが、最も使用されているABS等は
耐熱性が低いため変形を防止するために低温長時間で塗
膜の硬化乾燥を行なっていたが、、本発明は従来の約1
/2強の時間で塗膜の硬化乾燥が可能となり、結果的に
乾燥炉長も従来の約1/2強まで短縮することができ
る。又、近赤外線の効果により短時間に初期乾燥まで到
達させるためゴミ付着が少なく、その後の硬化乾燥の過
程においてゴミが塗膜表面に付着したとしても既に表面
乾燥された塗膜の上のゴミなので乾燥完了時に払えばと
れる。従って、ゴミ不良とはならない。 【0002】 【従来の技術】従来の乾燥方法としては、ほとんど熱風
乾燥炉を使用している。例えば、ABSの成型品の場
合、変形温度は80℃と言われているので乾燥炉の設定
温度を80℃以下に設定し、使用された二液ウレタン塗
料を30〜40分程度で乾燥させているが乾燥時間が長
時間になるので循環する熱風はフイルターチャンバーを
設け循環する熱風内のゴミ・塵等は除去しているが炉
壁、コンベヤ等のゴミ・塵が塗面に付着して塗装不良と
なる。又、風が廻ることによってゴミ不良が発生するの
で放熱管方式(炉内に何列もの管を通しその中に熱風を
通し管の外面より放熱)により炉内の温度を昇温してい
る場合があるが、風が直接ワークにあたることがない
為、ゴミ不良の低減には寄与するが自然対流なので乾燥
効率が悪く、より長時間の乾燥となる欠点がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】設置スペースの低限・
省エネルギー・高品質・不良率の減少・イニシャル及び
ランニングコストの低減・CO2の削減。 【0004】 【実施例】ABS樹脂に二液ウレタン塗料を塗装し熱風
のみと熱風+近赤外線ランプの場合の昇温と硬化乾燥を
確認する。乾燥目標値は、鉛筆硬度B。 【0005】 昇温及び硬化比較テスト NO.1熱風80℃のみ×20分 1分 3分 6分 9分 12分 15分 20分 46℃ 54℃ 64℃ 70℃ 76℃ 79℃ 80℃ 鉛筆硬度4B 【0006】 昇温及び硬化比較テスト NO.2熱風80℃のみ×40分 1分 3分 6分 9分 12分 15分 20分 40分 46℃ 54℃ 64℃ 70℃ 76℃ 79℃ 80℃ 80℃ 鉛筆硬度 B 【0007】 昇温及び硬化比較テスト NO.3熱風70℃+近赤外線×25分 低温ゾーン10分 近赤外線照射 熱風のみ 近赤外線照射 熱風のみ 近赤外線照射 熱風のみ 30秒 60秒 30秒 60秒 20秒 6分40秒 58℃ 63℃ 77℃ 71℃ 79℃ 70℃ 高温ゾーン15分 熱風のみ 80℃ 鉛筆硬度B 15分 【0008】 【実施例の考察】NO.1変形温度に近い80℃だが2
0分の乾燥時間で反応硬化不足でNG。 【0009】NO.2変形温度に近い80℃で乾燥時間
40分であれば目標値の鉛筆硬度Bまで反応硬化ができ
た。 【0010】NO.3熱風温度を70℃まで下げた熱風
と近赤外線を照射して内部溶剤の発散と速やかな反応に
入らせ近赤外線によって昇温がABSの変形温度に達し
ないよう炉内雰囲気温度と循環熱風温度を70℃にし
て、ABSが80℃以上にならないよう70℃の温度が
冷却として働かせて25分の乾燥で鉛筆硬度B。又、A
BSの変形も生じることもなく良好なる結果を出すこと
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体レイアウト
【図2】乾燥炉、低温ゾーンの断面図
【図3】乾燥炉、高温ゾーンの断面図
【符号の説明】
1 吸込側ダクト
2 吐出側ダクト
3 近赤外線ランプ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 図1に示す様に高温ゾーンと低温ゾーン
に分離されている。各ゾーンの仕切りはワーク寸法に合
わせ切り込みされた仕切り板を低温高温各部に設け、各
板の距離は700mm〜1,000mmの間隔を設け高
低温の雰囲気直接干渉してその温度差が極力変化しない
様な構造となっている。この温度差をゾーン毎に仕分け
したこと又、低温ゾーン側においては近赤外線ランプを
設置して乾燥の反応初期段階を速やかに行なわせる。こ
のことにより短時間に表面乾燥まで行なわせる。この
時、近赤外線ランプの照射による過剰高温によるワーク
の変形を低温ゾーン(70℃)側の温風で冷却させま
す。以上乾燥炉内の温度差によるゾーン区分と低温側に
おける近赤外線ランプによる短時間乾燥そしてその短時
間化を可能にした低温ゾーンにおける冷却効果の3点で
ある。特長:1.2ミクロン〜1.4ミクロンの近赤外
線の透過性によって、速やかに塗膜中の溶剤を発散させ
短時間に反応に入ることができる。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001341228A JP2003114089A (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 1.2ミクロン〜1.4ミクロンピーク波長の赤外線でabs等プラスチックに施された塗装塗膜のプラスチックを変形させることなく短時間乾燥させる方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001341228A JP2003114089A (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 1.2ミクロン〜1.4ミクロンピーク波長の赤外線でabs等プラスチックに施された塗装塗膜のプラスチックを変形させることなく短時間乾燥させる方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003114089A true JP2003114089A (ja) | 2003-04-18 |
Family
ID=19155287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001341228A Pending JP2003114089A (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 1.2ミクロン〜1.4ミクロンピーク波長の赤外線でabs等プラスチックに施された塗装塗膜のプラスチックを変形させることなく短時間乾燥させる方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003114089A (ja) |
-
2001
- 2001-10-03 JP JP2001341228A patent/JP2003114089A/ja active Pending
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