JP2003113948A - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

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JP2003113948A
JP2003113948A JP2001304891A JP2001304891A JP2003113948A JP 2003113948 A JP2003113948 A JP 2003113948A JP 2001304891 A JP2001304891 A JP 2001304891A JP 2001304891 A JP2001304891 A JP 2001304891A JP 2003113948 A JP2003113948 A JP 2003113948A
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ball valve
valve body
flow rate
radius
side opening
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JP2001304891A
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Norio Nomaguchi
謙雄 野間口
Motohiro Furuya
元洋 古谷
Hideo Otani
秀雄 大谷
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Azbil Corp
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流量誤差を小さくし得るようにしたボールバ
ルブを提供する。 【解決手段】 ボールバルブ1を、流体2の流路3を形
成する弁本体4と、この弁本体4の内部に弁本体4の軸
線と直交する面内において回動自在に配設され前記流路
3を開閉するボール弁体5と、このボール弁体5を弁本
体4の外部から回転操作する弁軸6等で構成する。ボー
ル弁体5に弁軸6と直交する貫通流路23を形成し、流
入側開口部25を所定の流量特性を示す形状として断面
形状がボール弁体5の回転方向におおむね扇形となる形
状とし、流出側開口部26を直径Dの円形とする。流入
側開口部25の外側縁29を半径Rの曲面に形成する。
半径Rは、流出側開口部26の直径Dとの比R/Dが
0.007以上になるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、貫通流路を有する
球状のボール弁体を備えたボールバルブに関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】各種流体の制御、例えば空調用の冷温媒
体を制御するために使用される弁としては、例えば実開
平2−36667号公報に開示されたボールバルブが知
られている。このボールバルブは、貫通孔を有する閉止
部材(ボール弁体)をバルブ本体内に、バルブ本体の軸
線と直交する面内において略90°の角度範囲内で回転
可能に配設し、前記貫通孔の断面形状を流入側開口部か
ら流出側開口部に向かって縮小させたものである。流出
側開口部の断面形状は、閉止部材の回転方向に伸びる略
三角形や細長い長方形等の適宜な形状としている。この
場合、貫通孔の断面形状を略三角形にすると、バルブの
開度に応じて流量を二次比例的に変化させて調節するこ
とができ、略細長い長方形にすると、バルブの開度に応
じて流量を一次比例的に変化させて調節することができ
る。 【0003】本発明者等は、この種のボールバルブを量
産するために、ロストワックス鋳造法を用いてボール弁
体を製作することを試みた。その製造工程は、概略次の
通りである。 (1)金型にワックスを流し込んでボール弁体の模型を
ワックスで製作する。 (2)このワックス製のボール弁体を砂型に埋め込む。 (3)ワックスを加熱溶融して取り除き、砂型内にボー
ル弁体と同形のキャビティを形成する。 (4)キャビティに溶融金属を注入し、冷却固化させ
る。 (5)砂型から鋳物を取り出す。 (6)面粗度の荒い鋳物表面を切削して除去した後、研
磨加工を行いばりを取り除くとともに、外周面を滑らか
な球面着座部とする。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
工程によって製作したボール弁体を用いた従来のボール
バルブは、製品毎に流量にばらつきが生じるという問題
があった。すなわち、複数の製品を同一の弁開度にした
とき、それぞれが異なる流量値を示す。 【0005】そこで、本発明者等は流量がばらつく原因
の究明を行った。そのために上記の工程を用いて製作し
た多数のボール弁体を用意した。これらのボール弁体
は、貫通流路の流入側開口部の正面形状がボール弁体の
回転方向におおむね扇形となるように形成されており、
貫通流路断面および流出側開口部を直径Dの円形に形成
されたものであった。そして、これらのボール弁体の流
出開口直径Dに対する流入側開口部の外側縁に半径Rの
曲面を形成する加工(以下、R取りという)を施したと
きの前記曲率半径R(以下、単に半径Rともいう)と流
量値との関係を調査した。その結果、曲率半径Rと流出
開口直径Dとの比R/Dが小さい範囲ではR/Dの変化
に対する流量値の変化が大きく、R/Dがある値以上に
なるとR/Dの変化に対する流量値の変化が小さいこと
を見出した。そして、上記の工程(6)において流入側
開口部外縁の曲率半径Rのばらつきが大きくなるため
に、R/Dの値も大きくばらつくということが判明し
た。本発明はこのような知見に基づいてなされたもので
ある。 【0006】本発明は上記した従来の問題および実験結
果に基づいてなされたもので、その目的とするところ
は、ボール弁体の流入側開口部の外側縁の曲面の曲率半
径Rと流出側開口部の直径Dとの比がある値以上になる
ように設計することにより、量産時に発生する製品毎の
流量誤差を小さくし得るようにしたボールバルブを提供
することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、弁本体内に配設した貫通流路を有するボー
ル弁体を回動させることにより、バルブの開閉を行い前
記弁本体内を流れる流体の流量を調節するボールバルブ
において、前記ボール弁体の貫通流路は、前記弁本体の
軸線方向に貫通する貫通孔からなり、一方の開口部が所
定の流量特性を示す形状に形成されて外側縁部に半径R
の曲面を形成する加工が施され、他方の開口部が直径D
の円形に形成されており、前記半径Rと前記直径Dの比
R/Dを0.007以上に設定したものである。この発
明において、半径Rと直径Dの比R/Dの値によって流
量誤差が異なり、0.007以下であると流量変化が大
きく、0.007以上であると小さく抑えることができ
る。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るボ
ールバルブの一実施の形態を示す全開時における断面
図、図2はボール弁体の流入側開口部を示す図、図3は
図1のA部の拡大断面図、図4は流量とR/Dとの関係
を示すグラフである。これらの図において、全体を符号
1で示すボールバルブは、流体2の流路3を形成する弁
本体4と、この弁本体4の内部中央に弁本体4の軸線と
直交する面内において回動自在に配設され前記流路3を
開閉するボール弁体5と、このボール弁体5を弁本体4
の外部から回転操作する弁軸6等で構成されている。 【0009】前記弁本体4は、雄ねじ11と雌ねじ12
との螺合によって一体的に接続され、かつ接合部がシー
ル部材13によってシールされた上流側弁本体4Aおよ
び下流側弁本体4Bの2部材で構成されている。上流側
弁本体4Aは、上面中央に上方に向かって一体に突設さ
れた筒部14を有し、上流側開口部15の内周面には図
示しない上流側の配管が接続されるテーパねじ16が形
成され、下流側開口部17の内周面には前記下流側弁本
体4の雌ねじ12が螺合する前記雌ねじ11が形成され
ている。前記下流側弁本体4Bは、上流側開口端部18
が前記上流側弁本体4Aの下流側開口部17内に螺合に
よって差し込み接続され、下流側開口部19の内周面に
は図示しない下流側の配管が接続されるテーパねじ20
が形成されている。 【0010】前記ボール弁体5は、略球状で内部に貫通
孔からなる貫通流路23を有し、前記弁本体4の内部中
央に前後2つのシートリング24を介して回転可能に配
設され、外周面が前記シートリング24に接触する球面
着座部を形成している。シートリング24は、上流側弁
本体4Aと下流側弁本体4Bの螺合によってボール弁体
5の外周面である球面着座部に押し付けられることによ
り所望のシール性を確保している。 【0011】前記貫通流路23は、前記弁軸6の軸線と
直交するように形成されることにより前記弁本体4の軸
線方向に貫通する貫通孔からなり、流入側開口部25が
所定の流量特性を示す形状、具体的には断面形状がボー
ル弁体5の回転方向(矢印B方向)におおむね扇形とな
る形状で、流出側開口部26が直径Dの円形に形成され
ている。このため、流入側開口部25は、互いに対向す
る円弧状の長辺25aおよび短辺25bと、長辺25a
と短辺25bの両端を接続する2つの斜辺25c,25
dとで構成されている。また、流入側開口部25は、全
長をL、短辺25bの長さをL1、回転方向に対する斜
辺25c,25dの傾斜角度をθとしたとき、0.1L
≦L1≦0.3L、10°≦θ≦25°の関係が同時に
満足するように形成されている。さらに、長辺25aと
短辺25bの曲率半径は前記流出側開口部26の半径
(2/D)と等しく、流入側開口部25の全長Lと前記
流出側開口部26の直径Dも等しく設定されている(L
=D)。 【0012】さらに、前記ボール弁体5は上面中央に形
成された凹部27を有し、凹部27に前記弁軸6の下端
部6aが回転を防止されて嵌合している。 【0013】このようなボール弁体5は、ロストワック
ス鋳造法によって製作され、後加工によって切削、研削
加工されることにより、外周面が滑らかな球面に形成さ
れ、さらに、前記流入側開口部25の外側縁31がヤス
リ等によって半径Rでもって加工されている。曲率半径
Rは、流出側開口部26の直径Dとの比R/Dが0.0
07以上になるように設定される。例えば、実際の製品
では直径Dが10〜25mmとすると、半径Rは0.5
mm程度とされる。 【0014】前記弁軸6は、Oリング30を介して前記
筒部14を回転可能に挿通されて上端部が上方に突出し
ており、手動または駆動モータ等の駆動装置によって駆
動されることにより、前記ボール弁体5を矢印B方向ま
たはその逆方向に略90°の角度範囲内で回動させるよ
うに構成されている。 【0015】このような構造からなるボールバルブ1に
おいて、図1は全開状態を示す。この状態からボール弁
体5を90°回動させると、流入側開口部25と流出側
開口部26がシートリング24の外側に移動して弁本体
4の流路3を遮断閉塞するため全閉状態となる。全閉と
全開との中間開度においては比例特性が得られる。 【0016】図4はある開度におけるR/Dと流量との
関係を示すグラフで、R=0としたときの流量を1とし
ている。このグラフから明らかなように、弁開度が一定
であっても、R/Dの値が0.007以下の領域Iにお
いては流量曲線の勾配が大きく、0.007以上の領域
IIにおいては流量曲線の勾配が小さく、領域Iに比べ
て流量の増加が略1/4に減少することを示している。
因みに、半径Rのばらつきを±0.2mmとすると、領
域Iでは半径Rのばらつきによる流量誤差が±8%程度
であるのに対し、領域IIでは流量誤差が±2%程度で
あった。したがって、流入側開口部25の外側縁31を
曲面に加工するとき、その半径RをR/Dの値が0.0
07以上になるように設定して加工すれば、流量のばら
つきを低減することができ、より正確な流量制御を行い
得るボールバルブを得ることができる。 【0017】なお、本実施の形態においては流入側開口
部25の外側縁31をその全長にわたって半径Rで加工
した例を示したが、本発明はこれに何ら限定されるもの
ではなく、図4に示した流量特性が得られる範囲内であ
れば必ずしも全周にわたって面取りする必要はない。ま
た、R取りの精度は、滑らかに仕上げ加工された曲面で
あることが望ましいが、実際には滑らかな曲面に仕上げ
加工することが殆ど期待できないため、上記特性が得ら
れる範囲内であれば、面の仕上げが粗く多少の凹凸があ
るものであってもよい。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係るボール
バルブは、ボール弁体の所定の流量特性を示す形状に形
成された一方の開口部の外側縁を曲面に形成する際、そ
の半径と円形に形成された他方の開口部の直径との比が
ある値以上に大きくなるように、前記半径を決定するだ
けでよいので、構造簡易にして流量誤差を低減すること
ができ、バルブの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係るボールバルブの一実施の形態を
示す全開時における断面図である。 【図2】 ボール弁体の流入側開口部を示す図である。 【図3】 図1のA部の拡大断面図である。 【図4】 流量とR/Dとの関係を示すグラフである。 【符号の説明】 1…ボールバルブ、2…流体、3…流路、4…弁本体、
5…ボール弁体、6…弁軸、23…貫通流路、25…流
入側開口部、26…流出側開口部、31…外側縁。
フロントページの続き (72)発明者 大谷 秀雄 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 株式会 社山武内 Fターム(参考) 3H054 AA03 BB03 BB30 CA02 DD01 GG14

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 弁本体内に配設した貫通流路を有するボ
    ール弁体を回動させることにより、バルブの開閉を行い
    前記弁本体内を流れる流体の流量を調節するボールバル
    ブにおいて、 前記ボール弁体の貫通流路は、ボール弁体の回転中心と
    直交する貫通孔からなり、一方の開口部が所定の流量特
    性を示す形状に形成されて外側縁部に半径Rの曲面を形
    成する加工が施され、他方の開口部が直径Dの円形に形
    成されており、前記半径Rと前記直径Dの比R/Dが
    0.007以上であることを特徴とするボールバルブ。
JP2001304891A 2001-10-01 2001-10-01 ボールバルブ Pending JP2003113948A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104100765A (zh) * 2013-04-04 2014-10-15 哈米尔顿森德斯特兰德公司 用于液体冷却剂阀的球轴
JP2016166620A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 アズビル株式会社 ボールバルブ
CN108591511A (zh) * 2018-03-20 2018-09-28 凯斯通阀门有限公司 一种超低温阀门
EP4141301A2 (en) 2021-08-24 2023-03-01 TGK CO., Ltd. Motor operated valve control device, adjustment device, motor operated valve control program, and adjustment program

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