JP2003113527A - 紡糸装置 - Google Patents

紡糸装置

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JP2003113527A
JP2003113527A JP2001310431A JP2001310431A JP2003113527A JP 2003113527 A JP2003113527 A JP 2003113527A JP 2001310431 A JP2001310431 A JP 2001310431A JP 2001310431 A JP2001310431 A JP 2001310431A JP 2003113527 A JP2003113527 A JP 2003113527A
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JP
Japan
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heat insulating
air
cooling
spinning
insulating member
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JP2001310431A
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English (en)
Inventor
Taku Iwade
卓 岩出
Masamitsu Yamashita
雅充 山下
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Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toray Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繊度斑(U%)が低下せず所定の物性を有す
る糸条を得ることができるようにすることである。 【解決手段】 スピンビーム2に設置された紡糸パッ
ク11の口金14から紡出された溶融ポリマーを紡糸パ
ック11の下流側に設置された冷却手段3によって所定
温度に冷却してフイラメントとして引き取る装置におい
て、前記冷却手段3を、0.25W/m・K以下の熱伝
導率を有する断熱部材31を介して紡糸パック11に接
合せしめた構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成繊維糸条の製造
設備における紡糸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成繊維糸条の製造設備等にお
いて設置されている紡糸装置は一つのスピンビームに設
置された複数個の紡糸パックの口金から紡出された溶融
ポリマーを各紡糸パックの下流側に設置された冷却手段
によって所定温度に冷却して複数本のフイラメントとし
て引き取り、該フイラメントを1本の糸条としてそれぞ
れ巻取機に巻き取るようになつている。
【0003】該紡糸装置においては口金を加熱するスピ
ンビームの熱が各冷却手段に伝わるのを防止するため、
例えば、特開昭48−33113号公報に記載されてい
るようにスピンビームと冷却手段との間に断熱部材が介
在されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
冷却手段がスピンビームに断熱部材を介して取り付ける
構成では、スピンビームが200°C以上の高温になる
ため、該スピンビームの下面プレートが歪んで該スピン
ビームの下側カバーと断熱部材との間に隙間を生じ、該
隙間から外気が吸い込まれて冷却斑、糸揺れ等が発生し
て破断伸度、繊度斑(U%)が低くなり所定の物性を有
する糸条を得ることができないと言う問題があった。
【0005】また、図9に示されるように一つのスピン
ビームに複数個の紡糸パック11が設置され、スピンビ
ーム50の下側カバー51と該紡糸パック11との間に
空隙部52があるため、下側カバー51と冷却手段53
との間に断熱部材54が設けられていても、一個所でも
上述のような外気流入があると他の紡糸パック部に悪影
響を及ぼすという問題があった。
【0006】本発明は破断伸度、繊度斑(U%)が低下
せず所定の物性を有する糸条を得ることができるように
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の紡糸装置は冷却手段を、断熱部材を介して
紡糸パックに接合せしめた構成にしてある。
【0008】また、本発明の紡糸装置は請求項2に記載
されているような冷却手段が、筒状の空気整流体で形成
された冷却風導入部と、冷却風導入部の下流に該冷却風
導入部内部の圧力を周囲の圧力より低下せしめるための
空気噴射部と下降気流案内管を有する空気エジェクタ機
構とを備えた構成、請求項3に記載されているような断
熱部材が、0.25W/m・K以下の熱伝導率を有する
部材にしてある。
【0009】さらに、本発明の紡糸装置は請求項4に記
載されているような断熱部材と冷却手段との間に保温部
材をスピンビーム内に位置するように設けた構成、請求
項5に記載されているような保温部材が、上流側に対し
て下流側の方が小径のテーパ状に形成された構成、請求
項6に記載されているような保温部材の少なくとも内周
面部に、テフロン樹脂コーティング処理またはシリコン
樹脂コーティング処理が施されている構成にしてある。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の紡糸装置の構成の
1実施形態を示す概略図であって紡糸装置1は溶融ポリ
マーを紡出するスピンビーム2と、紡出された溶融ポリ
マーを所定の温度に冷却する冷却手段3と、該冷却手段
3を冷却位置と待機位置に移動させる昇降機構4とを備
え構成になっており、該冷却手段3の下流側に糸条に所
定の油剤を付与するオイリング手段5と糸条を巻き取る
巻取装置6が設置されている。
【0011】スピンビーム2は溶融ポリマーを定量的に
供給するメタリングポンプ8と、該メタリングポンプ8
が取り付けられ溶融ポリマー搬送用のポリマー管10が
連結された分配ブロック9と、ポリマー管10の他端部
が連結されたパック収納部7aに装着された紡糸パック
11とが加熱箱7内に収納され、該加熱箱7の周囲が保
温材(図示せず)とカバー12によって覆われた構成に
なっている。
【0012】紡糸パック11はケーシング13にフイル
ター、整流板(図示せず)および口金14等が収納され
ており、加熱箱7のパック収納部7aに取り付けられる
ようになっている。
【0013】冷却手段3はスピンビーム2の各紡糸パッ
ク11の下方に設置され、冷却風吸引流を形成させるエ
ジェクター機構15と、該エジェクター機構15の上流
側に設置された冷却風導入部16と、エジェクター機構
15の下流側に連結された下降気流案内管17と、末広
がり状の円筒の外周部に複数個の孔が穿設され、下降気
流案内管17の下端部に連結された下流気体を減速させ
るための気流減速筒18とを備えこれ等の部材が鉛直方
向に配置された構成になっている。
【0014】エジェクター機構15は図2、図3に示さ
れるように送風用フアン等が連結されたダクト19の上
壁面に形成された凹部に鍔部が取り付けられた円筒部2
1aとテーパ部21bと小径部21cとが前記順序で形
成された連通する導入管21と、導入管21の小径部2
1cを覆う円筒部22aとテーパ部22bと小径部22
cとが前記順序で形成された噴射管22と、導入管21
の小径部21cと噴射管22の円筒部22aとの間隙部
に挿入された環状整流部材23とを備え、これ等の部材
によって空気噴射部20が形成されている。
【0015】また、該環状整流部材23が挿入された部
分によって整流部24が形成されると共に導入管21の
下端部と噴射管22のテーパ部22bおよび小径部22
cとによって整流された空気が噴射される噴射口25が
形成されている。該環状整流部材23は薄板がジグザグ
状に折り曲げた環状物になっている。
【0016】該噴射口25はエジェクター機構15にお
ける軸心に対して角度(θ)で交叉するようになってお
り、該角度(θ)は0度〜3度の間で適宜設定する。下
降気流案内管17と噴射管22は端部に連結用のフラン
ジを設けて直接あるいはパッキンを挟持した状態でボル
ト、ナットにより締結して連結するか、端部を溶接等に
よって連結するか、一つの部材によって形成することが
できる。
【0017】冷却風導入部16は図4、図5に示される
ように軸心部aから放射状に波形に形成された円盤状の
プレートが該波形部によって空気通路が形成されるよう
に軸心長手方向に積層された中空状の空気整流体26
と、周面に多数の孔を有し、該空気整流体26と所定の
間隔をもって包囲するようダクト19に取り付けられた
筒状の内側多孔管27と、周面に多数の孔を有し、該内
側多孔管27と所定の間隔をもって包囲する筒状の外側
多孔管28と、円弧状の長孔がダクト19の取り付け部
に穿設され、該外側多孔管28の下端部に取り付けられ
た固定用フランジ29と、空気整流体26、内側多孔管
27、外側多孔管28の上端部を覆うように取り付けら
れたキャップ30とにより構成されている。
【0018】該内側多孔管27と外側多孔管28に穿設
されている孔は円形、楕円形の孔、あるいはスリット状
の縦長孔または横長孔等であればよくその形状は限定さ
れない。
【0019】空気整流体26はダクト19の上壁面に形
成された凹部に導入管21における円筒部21aの鍔部
上にパッキンを介した状態で挿入されて位置決め固定さ
れている。
【0020】内側多孔管27と外側多孔管28とは空気
整流体26の外周部から内周部に導入される空気量を制
御するようになっており、外側多孔管28を回転させて
内側多孔管27の孔位置と外側多孔管28の孔位置との
関係、すなわち、内側多孔管27の孔と外側多孔管28
の孔とが一致する位置からそれ等の孔の直径分位相がず
れる位置の間を左右方向に回転させることによって調節
し、円弧状の長孔部に位置するボルトを締め付けてダク
ト19に固定する。
【0021】キャップ30は上部に紡糸パック11のケ
ーシング13の端面に当接する断熱部材31を保持する
ための凹部30bを有する円筒部30aと、空気整流体
26、内側多孔管27、外側多孔管28の上端部に当接
する蓋部30cと、外側多孔管28の外周部を保持する
鍔部30dとを有する形状になるように無機質系断熱
材、窯業系セメント断熱材、例えば、ニチアス株式会社
製の熱伝導率が0.44W/m・Kの“ヘミサル15”
によって製作されている。
【0022】該キャップ30は断熱部材31による断熱
効果を良くすると共に空気整流体26、内側多孔管2
7、外側多孔管28との温度差が極端に大きくならない
ような熱伝導率の部材を使用するのが好ましい。
【0023】該断熱部材31は熱伝導率が0.25W/
m・K以下である例えばガラス繊維製の断熱材、無機質
系断熱材等を使用する。
【0024】昇降機構5はダクト19の両側に設置され
た案内レール35、36と、ダクト19の端部に所定の
間隔をもって突設された一対のブラケット38に回転自
在に取り付けられ、案内レール35の内側面に当接する
ローラ37と、該ブラケット38の中間部に位置するよ
うダクト19の端部に突設されたブラケット40に回転
自在に取り付けられ、案内レール35の外側面に当接す
るローラ39と、ダクト19の他端部に所定の間隔をも
って突設された一対のブラケット42に回転自在に取り
付けられ、案内レール36の内側面に当接するローラ4
1と、案内レール35の下端部にシリンダ本体が取り付
けられ、ピストンロッドがダクト19の底部に取り付け
られた流体シリンダー43と、案内レール36の下端部
にシリンダ本体が取り付けられ、ピストンロッドがダク
ト19の底部に取り付けられた流体シリンダー44とに
より構成されている。
【0025】該流体シリンダー43、44には圧力調節
弁、管路切り替え用電磁弁等を有する圧空供給用管が連
結されている。
【0026】そして、流体シリンダー43、44に圧空
を供給してピストンロッドが突出すると、ローラ37、
39、41によって案内されながらダクト19と共に冷
却手段3が水平な状態で上昇されてエジェクタ機構15
のキャップ30の上部に保持された断熱部材31がスピ
ンビーム2における紡糸パック11のケーシング13の
下面に押圧された状態で冷却手段3がセットされ、圧空
の供給路が変更されてピストンロッドが引っ込むと、ダ
クト19と共に冷却手段3を下降してエジェクタ機構1
5のキャップ30の上部に保持された断熱部材31がス
ピンビーム2における紡糸パック11のケーシング13
の下面から離反して冷却手段3が待機位置に移動され、
スピンビーム2と冷却手段3の間に紡糸パック11の交
換作業を行うことができる作業空間が形成される。
【0027】上述の紡糸装置1において口金14から溶
融ポリマーが紡出されると、ダクト19に連結された送
風機(図示せず)から送られた空気がエジェクター機構
15における空気噴射部20の整流部24を通って噴射
口25から噴射されると導入管21内が負圧の状態にな
り、冷却手段3が設置されている室内の温調された空気
が冷却風導入部16の周囲から冷却風導入部16の外側
多孔管28、内側多孔管27を通って空気整流体26内
に吸引される。
【0028】冷却風導入部16における吸引気流はエジ
ェクター機構15に近い程吸引力が強く、口金14に近
づくに従って弱くなる。そこで、口金14の近くにおけ
る吸引力を強くすると、空気整流体26の内部で口金1
4の近くから強い下降流が生じ、この下降流に対してさ
らに空気整流体26の周囲から内側に向かう気流と相ま
って空気整流体26の内における気流が乱流となり、こ
の乱流によって冷却途中のフイラメントに振動が生じて
冷却斑が発生して繊度斑の原因になる。
【0029】この繊度斑が発生しない冷却風の速度は糸
条を構成するフイラメントの繊度が3.7dtxのとき
冷却風導入部16の下流部において15m/min〜3
5m/minであるのが好ましく、この冷却風の速度に
対して口金14の近くにおける冷却風の速度は該速度の
1/1、2〜1/2となる。
【0030】繊度が小さい場合は冷却風の速度が遅く、
繊度が大きい場合は冷却風の速度が速くなるように設定
するとよい。また、繊度が大きい場合には冷却風導入部
16の長さが長いものを使用するよう適宜交換するのが
好ましい。
【0031】このとき、冷却風導入部16内の温度が溶
融ポリマーの固化点まで下がらないように冷却風の速度
を設定する必要がある。該冷却風導入部16内の冷却風
の速度は外側多孔管28を回転させ、内側多孔管27の
孔に対する外側多孔管28の孔の位相を変えることによ
って調節する。
【0032】一方、エジェクター機構15における噴射
管22の下流においては、噴射管22からの空気流によ
って導入管21から吸引されたフイラメントと空気流が
加速され、フイラメントは下降気流案内管17内で移動
しながら冷却されて固化点温度の状態になる。該下降気
流案内管17内においては糸条は走行方向と同方向に流
下する空気流と共に移動するため、該気流によって固化
点付近における空気抗力が軽減されてフイラメントに作
用する応力が小さくなり糸条を形成するフイラメントの
配向が抑制される。
【0033】下降気流案内管17の全長が内径の10倍
以下になると固化点を常時安定して下降気流案内管17
内に留めることが困難になり、糸条の切断伸度にばらつ
きが生じて後工程において糸切れが増加し、該全長が内
径の50倍以上になると下降気流案内管17内における
圧損が増加して上流側における負圧の発生が不十分にな
って繊度斑の原因になると共に吸引力の不足によって糸
掛け時に糸条が下降気流案内管17内に滞留して糸掛け
が困難になる。
【0034】これ等のことから下降気流案内管17の全
長は内径の10倍以上50倍以下にするのが好ましい。
【0035】下降気流案内管17における下降気流の速
度はエジェクター機構15における空気噴射部20へ供
給される空気圧力によって制御する必要があり、空気圧
力が高いと下降気流の速度が速くなりすぎて乱流あるい
は渦が発生して糸揺れが生じ、繊度斑、糸切れ等が発生
するため、空気噴射部20付近における風速が3000
m/min以下となるように供給される空気圧力を調節
するのが好ましい。該空気圧力が低いと下降気流の速度
が遅くなって固化点付近の空気抗力の軽減効果が小さく
なるため注意する必要がある。
【0036】空気噴射部20に対する空気圧力を変化さ
せると、導入管21に生じる負圧も変化するため、上流
部ある冷却風導入部16からの冷却風の速度も変化す
る。この冷却風の速度を上述にような最適な状態になる
よう空気噴射部20に対する空気圧力を調節すると共
に、冷却風導入部16内の冷却風の速度を外側多孔管2
8によって調節する。
【0037】下降気流案内管17内を下降した気流は気
流減速筒18の位置に来ると、末広がり状の円筒による
気流の拡散および該円筒に穿設された複数個の孔からの
気体の流出によってフイラメントと共にオイリング手段
5に到達する気流の量が軽減され、油剤の付着斑が発生
するのを防止できると共に糸揺れが上流へ伝播されない
ため繊度斑が発生するのを防止することができる。
【0038】
【実施例1】口金14から冷却手段3の冷却風導入部1
6までの長さ(L1)を50mm、冷却風導入部16の
長さ(L2)を200mm、口金14から冷却手段3に
おけるエジェクター機構15の空気噴射部20までの長
さ(L3)を350mm、空気噴射部20から下降気流
案内管17の下端部までの長さ(L4)を400mm、
気流減速筒18の長さ(L5)を70mm、口金14か
らオイリング手段5までの長さ(L6)を1500m
m、冷却風導入部16の内径寸法(D1)を50mm、
下降気流案内管17の内径寸法(D2)を25mm、噴
射口25の傾き角度(θ)を1.5°にすると共にエジ
ェクター機構15に対して温度40°C、400mmA
qの空気を供給して冷却風導入部16の上端部おける空
気速度が20m/min、下端部における空気速度が3
0m/min、下降気流案内管17内における空気速度
が2300m/minになるように冷却風導入部16に
おける内側多孔管27の孔と外側多孔管28の孔との位
相を調節した。断熱部材31には熱伝導率が0.25W
/m・K、部材厚さが10mmのガラス繊維製の断熱材
を使用した。
【0039】スピンビーム2の温度を290°Cに設定
して紡糸パック11の温度が280°Cの状態になるよ
うにして120dtx36fのポリエステル溶融ポリマ
ーを4500m/minの速度で紡出し、上述の冷却手
段3によって冷却してフイラメントとした後、該フイラ
メントを1本の糸条として巻き取ったところ繊度斑(U
%)が0.8、破断伸度が90%の糸条を得ることがで
きた。
【0040】
【実施例2】実施例1における冷却手段3の断熱部材3
1に代えて厚さ20mmのガラス繊維製の断熱材に変更
し、その他の部材寸法等を上述と同一条件にすると共に
スピンビーム2の温度を290°Cに設定して紡糸パッ
ク11の温度が282°Cの状態になるようにして12
0dtx36fのポリエステル溶融ポリマーを4500
m/minの速度で紡出し、上述の冷却手段3によって
冷却してフイラメントとした後、該フイラメントを1本
の糸条として巻き取ったところ繊度斑(U%)が0.
8、破断伸度が91%の糸条を得ることができた。
【0041】
【実施例3】実施例1における冷却手段3の断熱部材3
1に代えて熱伝導率が0.2W/m・K、部材厚さが1
0mmのガラス繊維製の断熱材を使用し、スピンビーム
2の温度を290°Cに設定して紡糸パック11の温度
が285°Cの状態になるようにして実施例1と同条件
で120dtx36fのポリエステル溶融ポリマーを4
500m/minの速度で紡出し、上述の冷却手段3に
よって冷却してフイラメントとした後、該フイラメント
を1本の糸条として巻き取ったところ繊度斑(U%)が
0.82、破断伸度が91%の糸条を得ることができ
た。
【0042】
【実施例4】実施例1における冷却手段3の断熱部材3
1に代えて熱伝導率が0.1W/m・K、部材厚さが1
0mmのガラス繊維製の断熱材を使用し、スピンビーム
2の温度を290°Cに設定して紡糸パック11の温度
が287°Cの状態になるようにして実施例1と同条件
で120dtx36fのポリエステル溶融ポリマーを4
500m/minの速度で紡出し、上述の冷却手段3に
よって冷却してフイラメントとした後、該フイラメント
を1本の糸条として巻き取ったところ繊度斑(U%)が
0.85、破断伸度が92%の糸条を得ることができ
た。
【0043】
【比較例1】実施例1における冷却手段3の断熱部材3
1に代えて熱伝導率が0.3W/m・K、部材厚さが1
0mmのガラス繊維製の断熱材を使用し、スピンビーム
2の温度を290°Cに設定して紡糸パック11の温度
が273°Cの状態になるようにして実施例1と同条件
で120dtx36fのポリエステル溶融ポリマーを4
500m/minの速度で紡出し、上述の冷却手段3に
よって冷却してフイラメントとした後、該フイラメント
を1本の糸条として巻き取ったところ、得られた糸条の
繊度斑(U%)が1.25、破断伸度が85%であっ
た。
【0044】
【比較例2】実施例2における冷却手段3の断熱部材3
1に代えて熱伝導率が0.3W/m・K、部材厚さが2
0mmのガラス繊維製の断熱材を使用し、スピンビーム
2の温度を290°Cに設定して紡糸パック11の温度
が275°Cの状態になるようにして実施例2と同条件
で120dtx36fのポリエステル溶融ポリマーを4
500m/minの速度で紡出し、上述の冷却手段3に
よって冷却してフイラメントとした後、該フイラメント
を1本の糸条として巻き取ったところ、得られた糸条の
繊度斑(U%)が1.2、破断伸度が86%であった。
【0045】上述の実施例1〜4および比較例1、2か
ら繊度斑(U%)が0.85以下、破断伸度が90%以
上等の特性を有する糸条を得るためには熱伝導率が0.
25W/m・K以下の断熱部材31を使用する必要があ
ることが判る。
【0046】本発明の紡糸装置1は冷却手段3における
冷却風導入部16を図6または図7に示されるような構
成の装置として実施することができる。
【0047】冷却風導入部16は中空状の空気整流体2
6と、周面に多数の孔を有し、該空気整流体26と所定
の間隔をもって包囲するようダクト19に取り付けられ
た筒状の内側多孔管27と、周面に多数の孔を有し、該
内側多孔管27と所定の間隔をもって包囲する筒状の外
側多孔管28と、該外側多孔管28の下端部に取り付け
られた固定用フランジ29と、空気整流体26、内側多
孔管27、外側多孔管28の上端部を覆うように取り付
けられたキャップ32(35)と、該キャップ32(3
5)に嵌挿されたアルミニウム製の保温部材33(3
6、37)と、該保温部材33(36、37)に保持さ
れた断熱部材31とにより構成されている。
【0048】該保温部材33(36、37)は紡糸パッ
ク11を装着する加熱箱7の下部に取り付けられた抵抗
加熱型ヒータ、誘導加熱型ヒータ、遠赤外線ヒータ等の
ヒータ34によって周囲から所定の温度に加熱されるよ
うになっている。
【0049】該キャップ32(図6)は上部に保温部材
33を嵌挿するための内周部を有する円筒部32aと、
空気整流体26、内側多孔管27、外側多孔管28の上
端部に当接する蓋部32bと、外側多孔管28の外周部
を保持する鍔部32cとを有する形状になるようにキャ
ップ30と同じ材料によって製作されている。
【0050】保温部材33(図6)は上部に断熱部材3
1を保持するための凹部33bが形成され、キャップ3
2における円筒部32aの外周と同径の鍔部33aと、
内周がキャップ30の内周と同一直径に加工されると共
に外周がキャップ32に嵌挿できる直径に加工された円
筒部33cとを有する形状になるようにアルミニウム、
銅合金等の熱伝導が良好な材料によって製作されてい
る。
【0051】該キャップ35(図7)は上部に保温部材
36を嵌着するための凹部35bを有する円筒部35a
と、空気整流体26、内側多孔管27、外側多孔管28
の上端部に当接する蓋部35cと、外側多孔管28の外
周部を保持する鍔部35dとを有する形状になるように
キャップ30、32と同じ材料によって製作されてい
る。
【0052】保温部材36(図7)は上部に断熱部材3
1を保持するための凹部36bが形成され、キャップ3
5における円筒部35aの外周と同径の鍔部36aと、
内周がキャップ35の内周と同一直径に加工されると共
に外周がキャップ35の外周と同一直径に加工され、下
部にキャップ35の凹部35bに嵌着される突部36c
とを有する形状になるように保温部材33と同一の材料
によって製作されている。
【0053】保温部材37(図8)は上部に断熱部材3
1を保持するための凹部37bが形成され、キャップ3
5における円筒部35aの外周と同径の鍔部37aと、
上端部が紡糸パック11の下端内周と略同一直径(大
径)に加工されていると共に下端部がキャップ35の内
周と同一直径(小径)に加工されたテーパ状の内周37
cと、キャップ35の外周と同一直径に加工された外周
37dと、下部にキャップ35の凹部35bに嵌着され
る突部37eとを有する形状になるように保温部材33
と同一の材料によって製作されている。
【0054】該内周37cの勾配(β)は85°以下に
なるように長さ寸法(L7)、大径寸法(d1)、小径
寸法(d2)を設定する必要があり、該勾配(β)は8
0°〜85°に設定するのが好ましい。
【0055】該保温部材37の内周37cが上流側に対
した下流側が小さいテーパ状になるよう勾配(β)を8
5°以下に設定すると、保温部材37によって加熱され
た紡糸パック11の下部の空気が該テーパ部によって循
環流となるような保温滞留域が形成される。そのため、
紡糸パック11の下部の空気が該紡糸パック11の口金
14から紡出された溶融ポリマーおよび冷却風導入部1
6から噴射された空気と共に下方に移動するのを防止す
ることができる。
【0056】該勾配(β)が85°以上になると該保温
部材37によって加熱された紡糸パック11の下部の空
気が該紡糸パック11の口金14から紡出された溶融ポ
リマーおよび冷却風導入部16から噴射された空気と共
に下方に移動してしまい保温効果が低下する。
【0057】上述の保温部材33、36、37は全周に
テフロン樹脂コーティング処理を施すことは可能である
が、少なくとも内周面にテフロン樹脂コーティング処理
を施すのが好ましい。特に保温部材37は溶融ポリマー
が接触すると付着堆積する可能性があるため内周面部3
7cにテフロン樹脂コーティング処理を施す必要があ
る。該テフロン樹脂コーティング処理に代えてシリコン
樹脂コーティング処理を施すことができ、ほぼ同一の効
果を得ることができる。
【0058】上述の冷却風導入部16は空気整流体2
6、内側多孔管27、外側多孔管28を備えた構成にし
たが、ダクト19に対する空気供給量が適量であるか供
給量が調節できれば空気整流体26のみの構成にできる
ことは言うまでもない。
【0059】
【実施例5】図6に示される冷却風導入部16が設置さ
れ、上述の実施例1と同一仕様の冷却手段3を使用し、
断熱部材31に熱伝導率が0.25W/m・K、部材厚
さが10mmのガラス繊維製の断熱材を装着すると共
に、スピンビーム2の温度を290°C、ヒータ34の
温度を260°Cに設定して紡糸パック11の温度が2
80°C、保温部材33の温度が250°Cの状態にな
るようにして120dtx36fのポリエステル溶融ポ
リマーを4500m/minの速度で紡出し、該冷却手
段3によって冷却してフイラメントとした後、該フイラ
メントを1本の糸条として巻き取ったところ繊度斑(U
%)が0.8、破断伸度が93%の糸条を得ることがで
きた。
【0060】
【実施例6】実施例5における断熱部材31に代えて熱
伝導率が同一の厚さ20mmのガラス繊維製の断熱材を
使用し、スピンビーム2の温度を290°C、ヒータ3
4の温度を260°Cに設定して紡糸パック11の温度
が280°C、保温部材の温度が240°Cの状態にな
るようにして上述の同条件で120dtx36fのポリ
エステル溶融ポリマーを4500m/minの速度で紡
出し、上述の冷却手段3によって冷却してフイラメント
とした後、該フイラメントを1本の糸条として巻き取っ
たところ繊度斑(U%)が0.8、破断伸度が94%の
糸条を得ることができた。
【0061】
【実施例7】実施例5における断熱部材31に代えて熱
伝導率が0.2W/m・K、部材厚さが10mmのガラ
ス繊維製の断熱材を使用し、スピンビーム2の温度を2
90°C、ヒータ34の温度を260°Cに設定して紡
糸パック11の温度が282°C、保温部材の温度が2
48°Cの状態になるようにして上述の同条件で120
dtx36fのポリエステル溶融ポリマーを4500m
/minの速度で紡出し、上述の冷却手段3によって冷
却してフイラメントとした後、該フイラメントを1本の
糸条として巻き取ったところ繊度斑(U%)が0.8
2、破断伸度が90%の糸条を得ることができた。
【0062】
【実施例8】実施例5における断熱部材31に代えて熱
伝導率が0.1W/m・K、部材厚さが10mmのガラ
ス繊維製の断熱材を使用し、スピンビーム2の温度を2
90°C、ヒータ34の温度を260°Cに設定して紡
糸パック11の温度が285°C、保温部材の温度が2
46°Cの状態になるようにして上述の同条件で120
dtx36fのポリエステル溶融ポリマーを4500m
/minの速度で紡出し、上述の冷却手段3によって冷
却してフイラメントとした後、該フイラメントを1本の
糸条として巻き取ったところ繊度斑(U%)が0.8、
破断伸度が90%の糸条を得ることができた。
【0063】
【実施例9】図8に示される冷却風導入部16が設置さ
れ、上述の実施例1における口金14から冷却手段3の
冷却風導入部16までの長さ(L1)を70mm、口金
14からオイリング手段5までの長さ(L6)を152
0mm、に変更すると共に、熱伝導率が0.25W/m
・K、部材厚さが10mmのガラス繊維製の断熱部材3
1と、長さ寸歩(L7)が30mm、大径寸法(d1)
が50mm、小径寸法(d2)が40mm、勾配(β)
が80°で内周37cにテフロン樹脂コーティング処理
が施された保温部材37と、内径寸法(D1)が40m
mの冷却風導入部16とが装着され、以外は同一仕様の
冷却手段3を使用してスピンビーム2の温度を290°
C、ヒータ34の温度を260°Cに設定して紡糸パッ
ク11の温度が280°C、保温部材37の温度が25
0°Cの状態になるようにして120dtx36fのポ
リエステル溶融ポリマーを4500m/minの速度で
紡出し、該冷却手段3によって冷却してフイラメントと
した後、該フイラメントを1本の糸条として巻き取った
ところ繊度斑(U%)が0.7、破断伸度が93%の糸
条を得ることができた。
【0064】
【比較例3】実施例4における冷却手段3の断熱部材3
1に代えて熱伝導率が0.3W/m・K、部材厚さが1
0mmのガラス繊維製の断熱材を使用し、スピンビーム
2の温度を290°Cに設定して紡糸パックの温度が2
75°Cになるようにして実施例4と同一の条件で12
0dtx36fのポリエステル溶融ポリマーを4500
m/minの速度で紡出し、上述の冷却手段3によって
冷却してフイラメントとした後、該フイラメントを1本
の糸条として巻き取ったところ、得られた糸条の繊度斑
(U%)は1.3、破断伸度は88%であった。
【0065】
【比較例4】実施例5における冷却手段3の断熱部材3
1に代えて熱伝導率が0.3W/m・K、部材厚さが2
0mmのガラス繊維製の断熱材を使用し、スピンビーム
2の温度を290°Cに設定して紡糸パックの温度が2
77°Cになるようにして実施例5と同条件で120d
tx36fのポリエステル溶融ポリマーを4500m/
minの速度で紡出し、上述の冷却手段3によって冷却
してフイラメントとした後、該フイラメントを1本の糸
条として巻き取ったところ、得られた糸条の繊度斑(U
%)は1.25、破断伸度は89%であった。
【0066】図7に示される冷却風導入部16が設置さ
れ、実施例1と同一仕様の冷却手段3を使用し、実施例
5〜8および比較例3、4と同一の条件でそれぞれポリ
エステル溶融ポリマーを紡出し、冷却してフイラメント
にした後、該フイラメントを糸条として巻き取った場合
の各糸条の繊度斑(%)、破断伸度はほぼ同一の値であ
った。
【0067】上述の実施例5〜8および比較例3、4か
ら熱伝導率が高い場合は紡糸パックの温度が低下して破
断伸度が90%以下になると共に繊度斑(U%)が0.
85以上になり、紡糸パックの温度を高くするためにス
ピンビーム2の温度を高くすると繊度斑(U%)がさら
に悪化することが判る。
【0068】これ等のことから繊度斑(U%)が0.8
5以下、切断伸度は90%以上等の特性を有する糸条を
得るためには熱伝導率が0.25W/m・K以下の断熱
部材31を使用する必要があることがわかる。
【0069】該断熱部材31の熱伝導率の下限値は製作
および使用可能な値になるが、実施例4、8に使用した
断熱部材31の熱伝導率が0.1W/m・Kのものでも
0.25W/m・Kの場合と略同一の効果が得られるこ
とからすると、0.25W/m・K以下、0.1W/m
・K以上が好ましい範囲であると言うことができる。
【0070】なお、製作可能な断熱部材31の熱伝導率
が0.05W/m・Kであるため、該値が熱伝導率の最
小値であるということができ、0.25W/m・K以
下、0.05W/m・K以上が最大実施可能範囲である
と言うことができる。
【0071】また、キャップ35の上部に保温部材3
3、36を設けた構成にすることにより、破断伸度を高
くすることができることが判る。
【0072】この場合、保温部材33、36の温度が高
くなり過ぎると破断伸度、繊度斑(U%)が悪化するた
めヒータ34の温度設定については注意する必要があ
る。
【0073】さらに、図8に示されるような実施例5に
おける保温部材の33、冷却風導入部16に代えて図8
に示されるような上流側に対して下流側の方が小径のテ
ーパ状に形成された保温部材37と該保温部材37に対
応する冷却風導入部16を装着した冷却手段3にする
と、実施例9のように紡糸パックの下部空間部に循環流
となるような保温滞留域が形成されて繊度斑(U%)を
より小さくすることができることが判る。
【0074】
【発明の効果】本発明の紡糸装置は請求項1に記載され
ているように紡糸装置は冷却手段を、断熱部材を介して
紡糸パックに装着せしめた構成にしているため、破断伸
度、繊度斑(U%)が低下せず所定の物性を有する糸条
を得ることができる。
【0075】また、本発明の請求項2に記載されている
ような冷却手段が、筒状の空気整流体で形成された冷却
風導入部と、冷却風導入部の下流に該冷却風導入部内部
の圧力を周囲の圧力より低下せしめるための空気噴射部
と下降気流案内管を有する空気エジェクタ機構とを備え
た構成にすると、冷却風によって振動が生じず、繊度斑
が発生するのを防止することができ、請求項3に記載さ
れているような断熱部材が、0.25W/m・K以下の
熱伝導率を有する部材により形成すると、紡糸パックの
温度が低下せず、破断伸度、繊度斑(U%)が低下しな
い所定の物性を有する糸条を確実に得ることができる。
【0076】さらに、本発明の紡糸装置は請求項4に記
載されているような断熱部材と冷却手段との間に保温部
材をスピンビーム内に位置するように設けた構成にする
と、口金出口部における雰囲気温度を所定の温度に保持
することができるため、紡出された溶融ポリマ−の固化
点位置が口金側に移動せず、破断伸度が上昇されるか低
下するの確実に防止することができ、請求項5に記載さ
れているような保温部材が、上流側に対して下流側の方
が小径のテーパ状に形成された構成にすると、紡糸パッ
クの下部空間部に循環流となるような保温滞留域が形成
されて繊度斑(U%)が発生するのをより確実に防止す
ることができ、請求項6に記載されているような保温部
材の少なくとも内周面部に、テフロン樹脂コーティング
処理またはシリコン樹脂コーティング処理が施されてい
る構成にすると、溶融ポリマーが誤って保温部材に接触
しても付着するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紡糸装置を備えた糸条製造機の構成の
1実施形態を示す概略図である。
【図2】本発明の紡糸装置における冷却手段の構成の1
実施形態を示す概略断面図である。
【図3】図2におけるエジェクター機構の詳細を示す概
略断面図である。
【図4】図2における冷却風導入部の構成の第1の実施
形態を示す概略断面図である。
【図5】図4における冷却風導入部の破断斜視図であ
る。
【図6】冷却風導入部の構成の第2の実施形態を示す概
略断面図である。
【図7】冷却風導入部の構成の第3の実施形態を示す概
略断面図である。
【図8】冷却風導入部の構成の第4の実施形態を示す概
略断面図である。
【図9】、従来の紡糸装置の構成の1実施形態を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 紡糸装置 2 スピンビーム 3 冷却手段 4 昇降機構 5 オイリング手段 6 巻取装置 7 加熱箱 8 メタリングポンプ 9 分配ブロック 10 ポリマー管 11 紡糸パック 12 カバー 13 ケーシング 14 口金 15 エジェクター機構 16 冷却風導入部 17 下降気流案内管 18 気流減速筒 19 ダクト 20 空気噴射部 21 導入管 22 噴射管 23 環状整流部材 24 整流部 25 噴射口 26 空気整流体 27 内側多孔管 28 外側多孔管 29 固定用フランジ 30、32、35 キャップ 31 断熱部材 33、36、37 保温部材 34 ヒータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンビームに設置された紡糸パックの
    口金から紡出された溶融ポリマーを紡糸パックの下流側
    に設置された冷却手段によって所定温度に冷却してフイ
    ラメントとして引き取る装置において、前記冷却手段
    を、断熱部材を介して紡糸パックに接合せしめたことを
    特徴とする紡糸装置。
  2. 【請求項2】 冷却手段が、筒状の空気整流体で形成さ
    れた冷却風導入部と、冷却風導入部の下流に該冷却風導
    入部内部の圧力を周囲の圧力より低下せしめるための空
    気噴射部と下降気流案内管を有する空気エジェクタ機構
    とを備えた構成であることを特徴とする請求項1に記載
    の紡糸装置。
  3. 【請求項3】 断熱部材が、0.25W/m・K以下の
    熱伝導率を有する部材であることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の紡糸装置。
  4. 【請求項4】 断熱部材と冷却手段との間に保温部材を
    スピンビーム内に位置するように設けたことを特徴とす
    る請求項1から請求項3の内の一つの請求項に記載の紡
    糸装置。
  5. 【請求項5】 保温部材が、上流側に対して下流側の方
    が小径のテーパ状に形成されていることを特徴とする請
    求項4に記載の紡糸装置。
  6. 【請求項6】 保温部材の少なくとも内周面部に、テフ
    ロン(登録商標)樹脂コーティング処理またはシリコン
    樹脂コーティング処理が施されていることを特徴とする
    請求項4または請求項5に記載の紡糸装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012097880A1 (de) * 2011-01-22 2012-07-26 Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum abkühlen einer vielzahl synthetischer fäden
CN115506039A (zh) * 2022-09-17 2022-12-23 邱健 一种具有过热保护功能的熔喷机头

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