JP2000247688A - 光ファイバの冷却装置 - Google Patents

光ファイバの冷却装置

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JP2000247688A JP11054394A JP5439499A JP2000247688A JP 2000247688 A JP2000247688 A JP 2000247688A JP 11054394 A JP11054394 A JP 11054394A JP 5439499 A JP5439499 A JP 5439499A JP 2000247688 A JP2000247688 A JP 2000247688A
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inlet
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幸夫 品川
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Yazaki Corp
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/02Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
    • C03B37/025Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor from reheated softened tubes, rods, fibres or filaments, e.g. drawing fibres from preforms
    • C03B37/027Fibres composed of different sorts of glass, e.g. glass optical fibres
    • C03B37/02718Thermal treatment of the fibre during the drawing process, e.g. cooling

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線引きされた光ファイバが冷却装置を通過す
る際、冷却装置の光ファイバ入口部及び出口部に光ファ
イバを接触させることなく冷却することができる光ファ
イバの冷却装置を提供する。 【解決手段】 光ファイバ母材を加熱溶融して線引きし
た光ファイバ25を、線引き直後に冷却ガスGが供給さ
れる冷却管41内を挿通させて冷却する光ファイバの冷
却装置1であって、冷却管41は、光ファイバの入口4
3及び出口44に、光ファイバ25に向けて略垂直にガ
スgを噴射するガス噴射口3、4を備えると共に、冷却
ガスGを冷却管41内に導入するための冷却ガス導入口
42と、光ファイバの入口43及び出口44とは別位置
に配設され冷却ガスGを冷却管41外に排出するための
冷却ガス排出口2とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線引き後の光ファ
イバを冷却ガスにさらして冷却する光ファイバの冷却装
置に関し、特に冷却時における光ファイバの振動を防止
して高品位の光ファイバを得る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂被覆光ファイバは、図4に例
示すような線引装置によって製造されていた。この線引
装置21では、光ファイバ母材22が漏斗状に形成され
た加熱炉23内部に充填され、加熱炉23のヒータ24
によって加熱溶融される。その結果、光ファイバ母材2
2は、加熱炉23の下端から規定の外径で線引きされて
垂下し、これにより光ファイバ25が得られる。この段
階での光ファイバ25は、そのままの状態ではガラス表
面に傷が入りやすく、引張強度や曲げ強度が弱いため、
光ファイバ25の表面に紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹
脂等の樹脂が被覆される。この樹脂被覆を行うために、
加熱炉23の下部に冷却装置(硬化炉)31,32,3
3及び被覆装置34,35が交互に配設されている。
【0003】冷却装置31〜33については、図5を参
照して後述するものとして、まず樹脂被覆について説明
する。被覆装置34,35はダイス形状になっており、
図示を省略した樹脂タンクから紫外線硬化型樹脂や熱硬
化型樹脂が供給されるようになっている。そして、冷却
装置31を通過した光ファイバ25が被覆装置34を通
過することによって、その周囲に前記樹脂が被覆され、
冷却装置32を通過することで硬化し、一次被覆層が形
成される。さらに光ファイバ25は、被覆装置35に供
給されて、もう一層の被覆(二次被覆)が施され、冷却
装置33を通過した後、巻取装置36により巻き取られ
て光ファイバ素線25aとなる。
【0004】ところで、光ファイバ25は、光ファイバ
母材22を加熱溶融して得られるので、加熱炉23の下
部から引き出された時点での光ファイバ25は非常に高
温になっている。そのため、光ファイバ25が下方に引
かれる線引速度(以下、単に線速と称する)が遅い場合
や、加熱炉23と被覆装置34との距離が十分に離れて
いる場合は、光ファイバ25は被覆装置34に達する迄
の間に十分に空冷されるので、冷却する必要はない。し
かし、線速が速い場合では、光ファイバ25は高温のま
ま被覆装置34に達してしまい、そのままの状態で表面
に樹脂を被覆したのでは、樹脂被覆の乱れや、外径不良
といった被覆不良が発生する。そこで、線引きした光フ
ァイバ25を被覆に先立って、何らかの冷却装置31に
よって冷却しなければならない。
【0005】次に、図5を参照して最も一般的な従来の
冷却装置の一例を説明する。なお、以下に説明する冷却
装置は、図4に示した冷却装置31に適用されているも
のとする。冷却装置31は、中空円筒状の冷却管41の
光ファイバ移動方向に対する側端部、即ち図中の下側に
設けられた冷却ガス導入口42からヘリウム等の冷却ガ
スGを導入し、冷却管41内の下方から上方に向けて流
動させる構成になっている。従って、冷却ガスGは冷却
管41内に充満された状態で上方に流動し、上部の光フ
ァイバ入口43から排出される。一方、光ファイバ25
は、光ファイバ入口43から冷却管41内を通過して光
ファイバ出口44に向かって移動することになり、光フ
ァイバ25は冷却ガスG雰囲気内を移動することで冷却
される。
【0006】また、冷却管41の外周囲には、横断面環
状の冷却水流通部45が設けられ、冷却水等の冷却液W
を流している。これにより、冷却液Wは冷却管41を冷
却し、冷却ガスGによる光ファイバ25の冷却効率を助
長している。この冷却液Wは、下端に設けた冷却液導入
口46から導入され、上端に設けた冷却液排出口47か
ら排出されるようになっている(特願昭61−7264
8号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の公知技術にあっては、下記のような問題があ
った。即ち、冷却装置31の下部から導入された冷却ガ
スGは、冷却管41の上部に達して光ファイバ入口43
から外部に排出される。ところが、冷却管41の上部4
1a(図4に点線で示した部分)付近で冷却ガスGは乱
流になりやすく、乱流が生じると光ファイバ25を振動
させることになる。特に、線速が速くなると、冷却効率
を上げるために冷却ガスGを大量に流さなければなら
ず、そのため、線速を上げれば上げるほど、光ファイバ
25はより激しく振動するようになる。その結果、光フ
ァイバ25が光ファイバ入口43及び光ファイバ出口4
4に接触し、光ファイバ25に損傷を与え強度低下を招
いてしまう。
【0008】このような光ファイバ25の振動問題を解
消する手段として、図6に示すような冷却装置51が提
案されている(特開平7−330384号)。この冷却
装置51は、筒状の冷却管52の略中間部に2つの冷却
ガス吹き込み口53,54を設けると共に、冷却ガス吹
き込み口53,54から冷却管52の内部、即ち光ファ
イバ25が通過する筒状の空間に冷却ガスを旋回するよ
うに吹き込む構成になっている。そして、冷却ガス吹き
込み口53に連通した冷却ガスの吹き出し口53aと、
冷却ガス吹き込み口54に連通した冷却ガスの吹き出し
口54aとは逆方向に向けられている。従って、冷却ガ
ス吹き込み口53から吹き込まれた冷却ガスは矢印Aに
示すように旋回しながら上方に向かい、冷却ガス吹き込
み口54から吹き込まれた冷却ガスは、矢印A方向とは
逆方向に旋回しながら矢印Bに示すように下方に向かっ
て流れる。この構成によれば、渦流による光ファイバ2
5の振動を防ぎながら冷却することができる。
【0009】また、この他にも、同様な方法で光ファイ
バの振動を防止する方法が開示されている(特開平60
−65747号公報)。しかし、これらの方法は、あく
までも光ファイバ25が振動しにくくするだけであり、
本質的に光ファイバ入り口及び出口における光ファイバ
25の接触を防止することはできなかった。
【0010】本発明は前記情況に鑑みてなされたもので
あり、線引きされた光ファイバが冷却装置を通過する
際、冷却装置の光ファイバ入口部及び出口部に光ファイ
バを接触させることなく冷却することができる光ファイ
バの冷却装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載の光ファイバの冷却装置
は、光ファイバ母材を加熱溶融して線引きした光ファイ
バを、該線引き直後に冷却ガスが供給される冷却管内を
挿通させて冷却する光ファイバの冷却装置において、前
記冷却管は、前記光ファイバの入口及び出口に、前記光
ファイバに向けて略垂直にガスを噴射するガス噴射口を
備えると共に、前記冷却ガスを該冷却管内に導入するた
めの冷却ガス導入口と、前記光ファイバの入口及び出口
とは別位置に配設され前記冷却ガスを該冷却管外に排出
するための冷却ガス排出口とを備えたことを特徴とす
る。
【0012】この光ファイバの冷却装置では、冷却管の
光ファイバの入口及び出口に、光ファイバに向けて略垂
直にガスを噴射するガス噴射口を配設し、ガスを光ファ
イバに向けて略垂直に噴射するので、光ファィバが光フ
ァイバ入口及び出口に接触することが防止されると共
に、光ファイバの振動を減衰させることができ、以て、
光ファイバの強度低下を防止することができる。また、
光ファイバ入口及び出口とは異なる位置に冷却管内の冷
却ガスを排出する冷却ガス排出口を設けたので、冷却ガ
スが光ファイバの入口や出口から排出されにくくなると
共に、冷却ガスが滞留することなく円滑に冷却ガス排出
口から排出されるため、光ファイバを振動させることが
防止され、また、ガス噴射口から噴射さたガス流速を低
下させることが防止される。これにより、冷却管に導入
できる冷却ガスの流量を増加させることができ、冷却効
率を向上させることができる。さらに、光ファイバが光
ファイバ入口及び光ファイバ出口との接触が防止される
ため、光ファイバ入口及び光ファイバ出口と光ファィバ
との間のクリアランスを小さくすることができる。その
ため、冷却装置内に外気が進入しにくくなり、冷却効率
をより向上させることができる。
【0013】請求項2の光ファイバの冷却装置は、前記
ガス噴射口を、前記光ファイバの入口及び出口の複数箇
所に等間隔で形成したことを特徴とする。
【0014】この光ファイバの冷却装置では、ガス噴射
口からのガス噴射を光ファイバに対して略等方向から行
うことができるため、光ファイバに均等に力が作用し
て、光ファイバと冷却管の光ファイバの入口及び出口と
の接触をより安定して防止することができる。
【0015】請求項3の光ファイバの冷却装置は、前記
ガス噴射口を、前記光ファイバまでの距離をそれぞれ等
しく形成したことを特徴とする。
【0016】この光ファイバの冷却装置では、ガス噴射
口からのガス噴射を光ファイバに対して等距離で行うこ
とができるため、光ファイバに均等に力が作用して、光
ファイバと冷却管の光ファイバの入口及び出口との接触
をより安定して防止することができる。
【0017】請求項4の光ファイバの冷却装置は、前記
ガス噴射口から噴射させるガスが、前記冷却ガスと同じ
ガスであることを特徴とする。
【0018】この光ファイバの冷却装置では、ガス噴射
口から噴射されたガスが冷却ガスと混合しても、冷却ガ
スの純度を低下させることなく回収することができる。
これにより冷却装置のランニングコストを低減すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る光ファイバの
冷却装置を図面を参照して詳細に説明する。図1は冷却
装置の全体構成を示す模式的断面図、図2は冷却装置の
冷却ガス噴射口の構成を示す要部斜視図である。なお、
以下に説明する冷却装置1は、従来例で説明した線引き
装置21を構成する冷却装置31等に代替可能なもので
あるので、冷却装置の説明にあたっては、従来例の説明
に参照した線引き装置21の図面や符号等を適宜援用す
る。
【0020】まず冷却装置1の構成を説明する。本実施
形態の冷却装置1は、光ファイバ25に冷却ガスgを直
接吹き付ける構成を設け、冷却管41の光ファイバの入
口及び出口とは異なる位置に冷却ガスGの排出口を設け
たことを特徴としており、その他の構成は図5の従来例
と同様である。
【0021】冷却装置1は、冷却ガスGによる冷却効率
を上げるため、冷却管41の周囲に熱容量の大きい冷却
水等の冷却液Wを流している。これにより、冷却装置1
の冷却管41をいち早く冷却することができ、冷却装置
1の運転立ち上がり時間を短縮できると共に、運転中に
冷却装置1外部からの熱により温度上昇が生じることを
防止できる。この冷却液Wは、短時間で下端に設けた冷
却液導入口46から導入され、上端に設けた冷却液排出
口47から排出されるようになっている
【0022】冷却ガスGによる光ファイバ25の冷却
は、中空円筒状の冷却管41の光ファイバ移動方向に対
する端部で冷却ガスGの導入及び排出を行うことで行
い、光ファイバを冷却ガスGの低温雰囲気にさらし、光
ファイバを冷却させる。即ち、図1の下側に設けられた
冷却ガス導入口42からヘリウム等の冷却ガスGを導入
する一方、冷却管41の上端に冷却ガス排出口2を設け
て冷却ガスGを冷却管41内から外部へ排出する。これ
により、冷却ガスGは冷却管41内の下方から上方に向
けて円滑に流動し、光ファイバは冷却管41内で冷却さ
れる。この構成によれば、冷却管41内を上昇した冷却
ガスGは、冷却ガス排出口2から冷却管41外に排出さ
れ、光ファイバ入口43からの排出は殆どなくなる。従
って、冷却管41の上部における冷却ガスGの滞留がな
くなり、光ファイバが移動に伴って振動することが防止
できる。以て、光ファイバ入口43との接触防止作用を
向上させることができる。
【0023】また、本実施形態の冷却装置1は、上記構
成に加えて冷却ガス排出口2の上方に複数のガス吹き込
み口3が設けられ、光ファイバ入口43に形成された吹
き出し開口部3aから光ファイバ25に向けてガスgを
勢い良く噴射するように構成されている。また、冷却ガ
ス導入口42の下側に複数のガス吹き込み口4が同様に
設けられ、光ファイバ出口44に形成された吹き出し開
口部4aから光ファイバ25に向けてガスgを勢い良く
噴射するように構成されている。
【0024】ここで、各ガス吹き込み口3,4は、図2
に示すように、放射状に等間隔に複数形成され、さらに
光ファイバ25との距離が等しくなるようにそれぞれ形
成されている。これにより、光ファイバ25は、周囲か
ら等方的にガスgが吹き付けられ、光ファイバ25に、
光ファイバ入口43及び光ファイバ出口44への接近が
抑止される力が作用する。この力により、光ファイバ2
5の冷却装置1との接触を防止することができる。ま
た、仮に光ファイバ25が振動している場合であって
も、ガスgの吹き付けにより振動が減衰され、光ファイ
バ25が光ファイバ入口43及び光ファイバ出口44に
接触することが防止される。以て、光ファイバの損傷が
防止され、低強度化が防止でき、安定して高品質な光フ
ァイバを得ることができる。
【0025】そして、光ファイバ25が光ファイバ入口
43及び光ファイバ出口44に接触することが防止され
るため、本実施形態の冷却装置1では、光ファイバ入口
43及び光ファイバ出口44の光ファイバ25との間隔
をより小さく、即ち、光ファイバの入口43及び出口4
4を縮小することができる。このため、冷却装置1内に
外気が進入しにくくなり、冷却効率を向上させることが
できる。なお、本実施形態では、冷却ガス排出口2と複
数のガス吹き込み口3,4(吹き出し開口部3a,4a
を含む)を複数設けているが、光ファイバに対して等方
的にガスを噴射可能ならば、その数は特に限定されるも
のではない。また、吹き出し開口部3a,4aに適宜ノ
ズルを設けて噴射力を助長させる構成としても良い。
【0026】さらに、本実施形態の冷却装置1では、光
ファイバ入口43のファイバ移動方向下流側に冷却ガス
排出口2を設けているため、冷却ガスGが光ファイバ入
口43から排出されることが防止される。そのため、光
ファイバ入口43から光ファイバ25に向かって噴射さ
れるガスg流速を低下させることがなくなる。これによ
り、冷却ガスGの流速を高めて冷却装置1内の内部圧力
を増加させるこことが可能となり、冷却効率をより向上
させることができる。
【0027】以上説明した冷却装置1の構成において
は、冷却ガスGを下方から導入して上方から排出するも
のであったが、これに限定されることなく、上方から導
入して下方から排出する構成であっても良い。この場合
は、冷却ガスGの排出口を、光ファイバ出口直前の上
部、即ち、光ファイバ25の移動方向上流側に設けるこ
とになる。
【0028】また、上記のガスgについては、光ファイ
バ25の強度や伝送特性等に悪影響を与えないものであ
ればいずれのものであってもよいが、ガスgは冷却管4
1内にも流れ込む可能性があるため、冷却ガスGと同じ
ガスであることが好ましい。この場合には、冷却ガスG
を回収して再使用する場合にガス純度の低下が防止でき
る。
【0029】
【実施例】次に、本発明を下記の実施例により説明す
る。本実施例では、光ファイバ母材22には、外径36
mmのものを用い、ヒータ24の温度を約2,000℃
として光ファイバ母材22を加熱溶融し、光ファイバ2
5が125μmになるように、また被覆用樹脂にはUV
硬化型のウレタンアクリレート樹脂を用い、二次被覆の
外径が240μmになるように線速300m/分で線引
きを行った。そして、従来例として示した冷却装置31
と本発明による冷却装置1とを用いて製造した光ファイ
バそれぞれの引張破断荷重を測定した。その結果、破断
強度と破断確率との関係について、図3に示す測定結果
を得た。
【0030】図3によれば、従来の冷却装置31により
製造した光ファイバは、破断確率が破断強度約1〜5k
gfの間の範囲に分布する。これに対し、本発明による
冷却装置1により製造した光ファイバは、その殆どが6
kgf近傍で破断し、従来の冷却装置31を用いて製造
した光ファイバような低強度での破断やバラツキは見ら
れない。この測定結果から、本発明による冷却装置1に
よれば、従来の冷却装置31で製造された光ファイバと
比較して、光ファイバの光ファイバ入口43及び光ファ
イバ出口44における接触が防止され、低強度破断の確
率の低い高品質の光ファイバが安定して得られることが
わかった。
【0031】
【発明の効果】本発明による光ファイバの冷却装置によ
れば、冷却管の光ファイバの入口及び出口に、光ファイ
バに向けて略垂直にガスを噴射するガス噴射口を配設す
ると共に、冷却管に冷却ガスを冷却管内に導入するため
の冷却ガス導入口と、光ファイバの入口及び出口とは別
位置に、冷却ガスを冷却管外に排出するための冷却ガス
排出口とを設けることにより、光ファィバが光ファイバ
入口及び出口に接触することが防止され、光ファイバの
強度低下を防止することができる。また、光ファイバが
振動する場合にこれを減衰させることができる。さら
に、光ファイバ入口及び出口とは異なる位置に冷却管内
の冷却ガスを排出する冷却ガス排出口を設けたので、冷
却ガスが光ファイバの入口や出口から排出されにくくな
ると共に、冷却ガスが滞留することなく円滑に冷却ガス
排出口から排出されるため、光ファイバを振動させるこ
とが防止される。
【0032】そして、ガス噴射口から噴射さたガス流速
を低下させることが防止されるため、冷却管に導入でき
る冷却ガスの流量を増加させることができ、冷却効率を
向上させることができる。そしてさらに、光ファイバが
光ファイバ入口及び光ファイバ出口との接触が防止され
るため、光ファイバ入口及び光ファイバ出口と光ファィ
バとの間のクリアランスを小さくすることができる。そ
のため、冷却装置内に外気が進入しにくくなり、冷却効
率をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバの冷却装置の構成を示
す模式的構成図である。
【図2】図1に示す冷却装置の冷却ガス噴射口の構成を
示す要部斜視図である。
【図3】光ファイバの破断確率及び破断強度との関係を
示す特性図である。
【図4】従来の線引装置の構成を示す系統図である。
【図5】従来の光ファイバの冷却装置の構成を示す模式
的構成図である。
【図6】従来の光ファイバの冷却装置の他の構成を示す
模式的構成図である。
【符号の説明】
1 冷却装置 2 冷却ガス排出口 3,4 ガス吹き込み口 3a,4a ガス吹き出し開口部 21 線引装置 22 光ファイバ母材 23 加熱炉 24 ヒータ 25 光ファイバ 41 冷却管 42 冷却ガス導入口 43 光ファイバ入口 44 光ファイバ出口 G 冷却ガス g ガス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ母材を加熱溶融して線引きし
    た光ファイバを、該線引き直後に冷却ガスGが供給され
    る冷却管内を挿通させて冷却する光ファイバの冷却装置
    において、 前記冷却管は、前記光ファイバの入口及び出口に、前記
    光ファイバに向けて略垂直にガスgを噴射するガス噴射
    口を備えると共に、 前記冷却ガスGを該冷却管内に導入するための冷却ガス
    導入口と、前記光ファイバの入口及び出口とは別位置に
    配設され前記冷却ガスGを該冷却管外に排出するための
    冷却ガス排出口とを備えたことを特徴とする光ファイバ
    の冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス噴射口は、前記光ファイバの入
    口及び出口の複数箇所に等間隔で形成したことを特徴と
    する請求項1記載の光ファイバの冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス噴射口は、該噴射口の先端から
    前記光ファイバまでの距離をそれぞれ等しく形成したこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光ファイバ
    の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス噴射口から噴射させるガスg
    は、前記冷却ガスGと同じガスであることを特徴とする
    請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の光ファイバの
    冷却装置。
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