JP2003112647A - 車両用操舵装置 - Google Patents
車両用操舵装置Info
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Abstract
びコストの低減を図る。 【解決手段】舵取り機構10には、主操舵アクチュエー
タ51Mと副操舵アクチュエータ51Sとから駆動力を
与えることができる。ステアリングホイール30は、舵
取り機構10とは機械的に非連結状態で設けられてい
て、反力ばね20から操舵抵抗が与えられる。主操舵ア
クチュエータ51Mおよび副操舵アクチュエータ51S
に駆動電流をそれぞれ供給する主操舵駆動回路53Mお
よび副操舵駆動回路53Sは、それぞれ、主操舵制御部
61Mおよび副操舵制御部61Sによって制御される。
主操舵制御部61Mおよび副操舵制御部61Sは、主制
御部80によって統合制御される。主制御部80および
主操舵制御部61Mは、1つの電子制御ユニット60内
に統合されている。
Description
イールなどの操作部材の操作に基づいて、この操作部材
に対して機械的な結合を持たない舵取り機構を駆動して
舵取り車輪を転舵させる構成の車両用操舵装置に関す
る。
舵するための舵取り機構との機械的な結合をなくし、ス
テアリングホイールの操作方向および操作量を検出する
とともに、その検出結果に基づいて、舵取り機構に電動
モータなどの操舵アクチュエータからの駆動力を与える
ようにした車両用操舵装置(いわゆるステア・バイ・ワ
イヤ・システム)が提案されている。
両の走行状況などに応じて、ステアリングホイールの回
転量と舵取り車輪の転舵量との比(ギヤ比)を自由に変
更することができ、車両の運動性能の向上を図ることが
できる。また、上記のような構成には、衝突時における
ステアリングホイールの突き上げを防止できるという利
点や、ステアリングホイールの配設位置の自由度が増す
という利点もある。図16は、ステア・バイ・ワイヤシ
ステムの電気的構成を示すブロック図である。ステアリ
ングホイールの操作方向および操作量等の検出信号は、
主制御電子制御ユニット(ECU)101に入力され
る。舵取り機構には、主操舵モータ105および副操舵
モータ106が結合されており、ステアリングホイール
には、反力モータ107が結合されている。主操舵モー
タ105および副操舵モータ106は、いずれも、舵取
り機構に駆動力を与えて舵取り車輪の転舵を起こさせる
ためのものであるが、副操舵モータ106は、主操舵モ
ータ105やその制御系等に異常が生じた場合に、舵取
り機構に駆動力を与えるように動作する。また、反力モ
ータ107は、路面反力に対応した反力をステアリング
ホイールに与える。
ニット102によって駆動制御される。具体的には、主
操舵電子制御ユニット102は、主操舵モータ105に
駆動電流を与える主操舵駆動部108と、この主操舵駆
動部108を制御する主操舵制御部111とを有してい
る。副操舵モータ106は、副操舵電子制御ユニット1
03によって駆動制御される。具体的には、副操舵電子
制御ユニット103は、副操舵モータ106に駆動電流
を与える副操舵駆動部109と、この副操舵駆動部10
9を制御する副操舵制御部112とを有する。
ユニット104によって駆動制御されるようになってい
て、反力電子制御ユニット104は、反力モータ107
に駆動電流を与える反力駆動部110と、この反力駆動
部を制御する反力制御部113とを有している。主操舵
駆動部108、副操舵駆動部109および反力駆動部1
10は、パワー素子を含むドライバ回路であり、主操舵
制御部111、副操舵制御部112および反力制御部1
13は、電流フィードバック制御のための制御指令をそ
れぞれ出力する。そして、これらの主操舵制御部11
1、副操舵制御部112および反力制御部113が、主
制御電子制御ユニット101によって統合制御されるよ
うになっている。
は、4つの電子制御ユニット101〜104とこれらの
間での信号の受け渡しのためのハーネスとが必要である
ため、構成が複雑であり、コスト高となっていた。ま
た、電子制御ユニットの数およびハーネスの数が多いた
め、多種多様な故障モードを考慮してシステム全体の設
計を行う必要があり、このことがシステムの設計を困難
にし、かつ、コスト高の別の要因となっていた。
106および反力モータ107の制御に必要なセンサ信
号は、主制御電子制御ユニット101に入力されるよう
になっている。そして、主制御電子制御ユニット101
の故障時には、その電源が遮断されるとともに、センサ
信号は、主操舵電子制御ユニット等に与えられるように
なっている。しかし、主制御電子制御ユニット101の
電源が遮断されることに伴って、センサ信号の電圧レベ
ルが瞬間的に変動する。これに伴って、瞬間的に異常な
制御が行われるから、舵取り車輪の不所望な転舵が生じ
るおそれがある。
課題を解決し、電子制御ユニットの数を少なくして、構
成の簡素化およびコストの低減を図った車両用操舵装置
を提供することである。
目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の操
向のための操作部材(30)と、この操作部材とは機械
的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵させる
ための舵取り機構(10)と、上記舵取り機構に駆動力
を与える主操舵アクチュエータ(51M)と、上記主操
舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部(61
M)と、上記主操舵制御部を統括制御するための主制御
部(80)とを含み、上記主制御部と、上記主操舵制御
部とが1つの電子制御ユニット(60)に統合されてい
ることを特徴とする車両用操舵装置である。なお、括弧
内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を
表す。以下、この項において同じ。
御部とが1つの電子制御ユニットに統合されているの
で、電子制御ユニットの数を少なくすることができる。
これに応じて、電子制御ユニット間のハーネスを減少さ
せることができ、故障モードを少なくすることができ
る。これにより、構成が簡素化されるとともに、コスト
の低減に寄与することができる。また、主制御部に故障
が生じたときには、その少なくとも一部の機能を主操舵
制御部によって代替することが可能になる。これによ
り、主制御部に異常が生じても、主制御部が備えられた
電子制御ユニットの電源を遮断する必要がないから、主
制御部から主操舵制御部へと与えられるセンサ信号等の
レベルに急変が生じることがなく、異常な制御が行われ
ることがない。
アクチュエータを省くこととすれば、電子制御ユニット
の数が1つになるので、構成を著しく簡単にすることが
できるとともに、コストを著しく低減できる。請求項2
記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づ
いて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部
(53M)をさらに含み、上記主操舵駆動部は、上記主
操舵アクチュエータに統合されていることを特徴とする
請求項1記載の車両用操舵装置である。
アクチュエータに統合することによって、ハーネスの数
を少なくでき、構成を簡単にすることができる。請求項
3記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基
づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動
部(53M)をさらに含み、上記主操舵駆動部が上記電
子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請求
項1記載の車両用操舵装置である。
く主操舵駆動部も主制御部とともに1つの電子制御ユニ
ットに総合されているので、ハーネスの数を減少でき、
構成をさらに簡単にできる。請求項4記載の発明は、車
両の操向のための操作部材(30)と、この操作部材と
は機械的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵
させるための舵取り機構(10)と、上記舵取り機構に
駆動力を与える主操舵アクチュエータ(51M)と、上
記主操舵アクチュエータの故障時に上記舵取り機構に駆
動力を与える副操舵アクチュエータ(51S)と、上記
主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部
(61M)と、上記副操舵アクチュエータを制御するた
めの副操舵制御部(61S)と、上記主操舵制御部およ
び副操舵制御部を統括制御するための主制御部(80)
とを含み、上記主制御部と、上記主操舵制御部および副
操舵制御部のうちの少なくともいずれか1つとが1つの
電子制御ユニット(60)に統合されていることを特徴
とする車両用操舵装置である。
制御部と、主操舵制御部および副操舵制御部のうちの少
なくともいずれか1つとが、1つの電子制御に統合され
ているので、電子制御ユニットの数を少なくすることが
できる。これに応じて、電子制御ユニット間のハーネス
を減少させることができ、故障モードを少なくすること
ができる。これにより、構成が簡素化されるとともに、
コストの低減に寄与することができる。
ユニットには、主制御部のほかに少なくとも1つの制御
部が備えられることになるので、主制御部に故障が生じ
たときには、その少なくとも一部の機能を他の制御部に
よって代替することが可能になる。これにより、主制御
部に異常が生じても、主制御部が備えられた電子制御ユ
ニットの電源を遮断する必要がないから、主制御部から
他の制御部へと与えられるセンサ信号等のレベルに急変
が生じることがなく、異常な制御が行われることがな
い。
すれば、電子制御ユニットの数が1つまたは2つになる
ので、構成を著しく簡単にすることができるとともに、
コストを著しく低減できる。請求項5記載の発明は、上
記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵ア
クチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)と、上
記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵ア
クチュエータを駆動する副操舵駆動部(53S)とをさ
らに含み、上記主操舵駆動部および副操舵駆動部のうち
の少なくともいずれか1つは、上記主操舵アクチュエー
タおよび副操舵アクチュエータのうちの対応するものに
統合されていることを特徴とする請求項4記載の車両用
操舵装置である。
操舵駆動部のうちの少なくとも1つを対応するアクチュ
エータに統合することによって、ハーネスの数を少なく
でき、構成をさらに簡単にすることができる。請求項6
記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づ
いて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部
(53M)と、上記副操舵制御部からの制御指令に基づ
いて上記副操舵アクチュエータを駆動する副操舵駆動部
(53S)とをさらに含み、上記主操舵制御部および副
操舵制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されてい
るもののうちの少なくとも1つに対応する駆動部が当該
電子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請
求項4または5記載の車両用操舵装置である。
制御ユニットに統合されているいずれかの制御部に対応
する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されているの
で、ハーネスの数を減少でき、構成を簡単にできる。請
求項7記載の発明は、上記主操舵制御部および副操舵制
御部のうち上記電子制御ユニットに統合されていないも
のが、上記主操舵アクチュエータおよび副操舵アクチュ
エータのうちの対応するものに統合されていることを特
徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の車両用操
舵装置である。
制御ユニットに統合されていないいずれかの制御部が、
対応するアクチュエータに統合されているので、ハーネ
スの数を減少でき、構成を簡単にできる。請求項8記載
の発明は、車両の操向のための操作部材(30)と、こ
の操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵取
り車輪を転舵させるための舵取り機構(10)と、上記
舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータ(5
1M)と、上記操作部材に路面反力に対応した反力を与
える反力アクチュエータ(40)と、上記主操舵アクチ
ュエータを制御するための主操舵制御部(61M)と、
上記反力アクチュエータを制御するための反力制御部
(45)と、上記主操舵制御部および反力制御部を統括
制御するための主制御部(80)とを含み、上記主制御
部と、上記主操舵制御部および反力制御部のうちの少な
くともいずれか1つとが1つの電子制御ユニット(6
0)に統合されていることを特徴とする車両用操舵装置
である。
御部と、主操舵制御部および反力制御部のうちの少なく
ともいずれか1つとが、1つの電子制御ユニットに統合
されているので、電子制御ユニットの数を少なくするこ
とができる。これに応じて、電子制御ユニット間のハー
ネスを減少させることができ、故障モードを少なくする
ことができる。これにより、構成が簡素化されるととも
に、コストの低減に寄与することができる。
ユニットには、主制御部のほかに少なくとも1つの制御
部が備えられることになるので、主制御部に故障が生じ
たときには、その少なくとも一部の機能を他の制御部に
よって代替することが可能になる。これにより、主制御
部に異常が生じても、主制御部が備えられた電子制御ユ
ニットの電源を遮断する必要がないから、主制御部から
他の制御部へと与えられるセンサ信号等のレベルに急変
が生じることがなく、異常な制御が行われることがな
い。
とすれば、電子制御ユニットの数が1つまたは2つにな
るので、構成を著しく簡単にすることができるととも
に、コストを著しく低減できる。請求項9記載の発明
は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主
操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)
と、上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力
アクチュエータを駆動する反力駆動部(43)とをさら
に含み、上記主操舵駆動部および反力駆動部のうちの少
なくともいずれか1つは、上記主操舵アクチュエータお
よび反力アクチュエータのうちの対応するものに統合さ
れていることを特徴とする請求項8記載の車両用操舵装
置である。
力駆動部のうちの少なくとも1つを対応するアクチュエ
ータに統合することによって、ハーネスの数を少なくで
き、構成をさらに簡単にすることができる。請求項10
記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づ
いて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部
(53M)と、上記反力制御部からの制御指令に基づい
て上記反力アクチュエータを駆動する反力駆動部(4
3)とをさらに含み、上記主操舵制御部および反力制御
部のうち上記電子制御ユニットに統合されているものの
うちの少なくとも1つに対応する駆動部が当該電子制御
ユニットに統合されていることを特徴とする請求項8ま
たは9記載の車両用操舵装置である。
制御ユニットに総合されているいずれかの制御部に対応
する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されているの
で、ハーネスの数を減少でき、構成を簡単にできる。請
求項11記載の発明は、上記主操舵制御部および反力制
御部のうち上記電子制御ユニットに統合されていないも
のが、上記主操舵アクチュエータおよび反力アクチュエ
ータのうちの対応するものに統合されていることを特徴
とする請求項8ないし10のいずれかに記載の車両用操
舵装置である。
制御ユニットに統合されていない制御部が、対応するア
クチュエータに統合されているので、ハーネスの数を減
少でき、構成を簡単にできる。
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の基本的な構成
を説明するための概念図である。この車両用操舵装置
は、一対の舵取り車輪(通常は前輪)W,Wに舵取り動
作を行わせるための舵取り機構10と、この舵取り機構
10に対して機械的な結合のない状態で設けられたステ
アリングホイール30とを備えている。
駆動するための操舵駆動系が、主操舵駆動系50Mと副
操舵駆動系50Sとの二重系とされている。主操舵駆動
系50Mは、主操舵アクチュエータ51Mと、この主操
舵アクチュエータ51Mの回転角を検出するための主回
転角センサ52Mとを含む。一方、副操舵駆動系50S
は、副操舵アクチュエータ51Sと、この副操舵アクチ
ュエータ51Sの回転角を検出するための副回転角セン
サ52Sとを含む。主操舵アクチュエータ51Mおよび
副操舵アクチュエータ51Sは、たとえば、いずれも電
動モータで構成されている。
て配置された操舵軸11と、この操舵軸11の両端部に
タイロッド12,12を介して結合され、舵取り車輪
W,Wを支持するナックルアーム13,13とを有して
いる。操舵軸11は、ハウジング14に支承されて軸方
向に摺動可能にされており、その途中部に、主操舵アク
チュエータ51Mが同軸的に組み込まれている。また、
操舵軸11の一部には、ラックギヤ11aが形成されて
おり、このラックギヤ11aには、シャフト21の先端
のピニオンギヤ22が噛合している。シャフト21に
は、副操舵アクチュエータ51Sが結合されており、副
操舵アクチュエータ51Sが発生する駆動力がシャフト
21に入力されるようになっている。
1Mが駆動されると、主操舵アクチュエータ51Mの回
転がボールねじなどからなる運動変換機構によって操舵
軸11の摺動に変換され、この操舵軸11の摺動により
舵取り車輪W,Wの操舵が達成される。また、副操舵ア
クチュエータ51Sが駆動されると、副操舵アクチュエ
ータ51Sによるシャフト21の回転がピニオンギヤ2
2およびラックギヤ11aによって操舵軸11の摺動に
変換され、この操舵軸11の摺動により舵取り車輪W,
Wの操舵が達成される。
アクチュエータ51Sには、駆動回路53M,53Sか
ら、駆動電流が供給されるようになっている。ステアリ
ングホイール30に結合されたシャフト23には、車体
の適所に一端を固定した反力ばね20の他端が結合され
ている。この反力ばね20は、舵角中点からの舵角にほ
ぼ比例する操舵抵抗をステアリングホイール30に与え
る。シャフト23には、ステアリングホイール30から
入力される操舵トルクを検出するためのトルクセンサ4
1と、ステアリングホイール30の操作角を検出するた
めの操作角センサ42とが付設されている。
回転角センサ52M、副回転角センサ52Sの検出信号
は、主制御電子制御ユニット(ECU)60に入力され
ている。また、操舵軸11に関連して、この操舵軸11
の軸方向位置を検出するための転舵位置センサ15が設
けられており、この転舵位置センサ15の検出信号も主
制御電子制御ユニット60に入力されるようになってい
る。主制御電子制御ユニット60には、さらに、車速を
検出するための車速センサ70の検出信号が入力される
ようになっている。この車速センサ70は、たとえば、
車輪の回転速度を検出する車輪速センサによって構成す
ることができる。
クチュエータ51Mのための駆動回路(主操舵駆動回
路)53Mに制御信号を与えて主操舵アクチュエータ5
1Mを電流フィードバック制御するための主操舵制御部
61Mと、全体を統括制御するための主制御部80とを
ユニット内に有している。主操舵制御部61Mおよび主
制御部80は、それぞれCPU(中央処理装置)を備え
ていて、互いの動作を監視している。そして、いずれか
一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他
方の制御部により、当該異常が生じた制御部の動作が引
き継がれるようになっている。
ドバック制御するために、副操舵制御用電子制御ユニッ
ト82が設けられている。この副操舵制御用電子制御ユ
ニット82は、副操舵アクチュエータ51Sのための駆
動回路(副操舵駆動回路)53Sと、この副操舵駆動回
路53Sに制御信号を与えて副操舵アクチュエータ51
Sを電流フィードバック制御するための副操舵制御部6
1Sとをユニット内に有している。副操舵制御部61S
は、CPUを含む。
2,52M,52S,15,70からの入力信号に基づ
いて、主操舵制御部61Mおよび副操舵制御部61Sを
統括制御する。この実施形態の構成では、1つの電子制
御ユニット60内に主制御部80と主操舵制御部61M
とを収容してあるので、電子制御ユニットの数を少なく
することができ、それに応じてハーネスの数を少なくす
ることができる。しかも、ステアリングホイール30に
与える反力を制御するための電子制御ユニットが備えら
れていないので、これによっても、電子制御ユニットの
数およびハーネスの数が少なくなっている。これによ
り、コストを低減できるうえ、ハーネスの断線故障等を
少なくすることができるので、故障モードの少ないシス
テムとすることができる。
1Mは、それぞれCPUを有していて、いずれか一方に
異常が生じれば、他方がその機能の少なくとも一部を補
って実行することができる。これにより、たとえば、主
制御部80に異常が生じた場合であっても、主制御電子
制御ユニット60の電源を遮断する必要はなく、主操舵
制御部61Mによって、センサ類41,42,52M,
52S,15,70からの検出信号を適切に処理して副
操舵制御用電子制御ユニット82に与えることができ
る。これにより、異常発生に伴う瞬間的な制御異常を防
止できる。
は、主操舵アクチュエータ51Mと一体化してもよい。
また、同じく図2に示されているように、主制御電子制
御ユニット60に統合されていない副操舵制御部61S
を有する副操舵制御用電子制御ユニット82は、副操舵
アクチュエータ51Sと一体化してもよい。これらの構
成により、ハーネスをさらに少なくすることができ、故
障モードを少なくできる。
ユニット60に統合されている主操舵制御部61Mに対
応した主操舵駆動回路53Mは、主操舵制御部61Mと
ともに、主制御電子制御ユニット60に統合されてもよ
い。図4は、この発明の第2の実施形態に係る車両用操
舵装置の構成を示す概念図である。この図4において、
上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の
場合と同一の参照符号を付して示す。
およびこれに関連する構成は省かれており、ステアリン
グホイール30に路面反力に対応した反力を与えるため
の構成が設けられている。すなわち、ステアリングホイ
ール30には、このステアリングホイール30に対して
路面反力に相当する反力を付与するための反力アクチュ
エータ40が結合されている。反力アクチュエータ40
は、ステアリングホイール30に結合されたシャフト2
3を回転軸とする電動モータ(たとえば、三相ブラシレ
スモータ)で構成されており、そのケーシングが車体の
適所に固定されている。反力アクチュエータ40には、
ステアリングホイール30から入力される操舵トルクを
検出するためのトルクセンサ41と、ステアリングホイ
ール30の操作角を検出するための操作角センサ42と
が付設されている。
3から駆動電流が供給されるようになっている。さら
に、反力アクチュエータ40を電流フィードバック制御
するために、反力制御用電子制御ユニット83が設けら
れている。この反力制御用電子制御ユニット83は、反
力アクチュエータ40のための駆動回路(反力駆動回
路)43と、この反力駆動回路43に制御信号を与えて
反力アクチュエータ40を電流フィードバック制御する
ための反力制御部45とをユニット内に有している。
Mとともに、主制御部80によって統括制御されるよう
になっている。この実施形態においても、主制御部80
および主操舵制御部61Mは主制御電子制御ユニット6
0に統合されていて、互いの動作を監視し合っている。
そして、いずれか一方の制御部に異常が生じれば、他方
の正常な制御部がその機能の少なくとも一部を実行する
ようになっている。
も、上述の第1の実施形態と同様の効果を達成できる。
図5に示すように、主操舵駆動回路53Mが主操舵アク
チュエータ51Mに一体化されてもよく、また、反力制
御部45および反力駆動回路43を含む反力制御用電子
制御ユニット83が反力アクチュエータ40と一体化さ
れてもよい。さらに、図6に示すように、主操舵駆動回
路53Mを主操舵制御部61Mとともに、主制御電子制
御ユニット60に統合してもよいことも、上述の第1の
実施形態の場合と同様である。
車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
この図7において、上述の図1に示された各部に対応す
る部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示
す。この実施形態では、副操舵制御部61Sが主制御部
80とともに主制御電子制御ユニット60に統合されて
いる。副操舵駆動回路53Sは、いずれの電子制御ユニ
ットからも独立して設けられている。また、主操舵アク
チュエータ51Mに対応した主操舵電子制御ユニット8
1が設けられており、この主操舵電子制御ユニット81
は、主操舵制御部61Mおよび主操舵駆動回路53Mを
ユニット内に有している。
は、互いの動作を監視していて、いずれか一方の動作に
異常が生じたときには、他方の正常な制御部によって、
その機能の一部が代わって実行されるようになってい
る。この実施形態の構成によっても、上述の第1または
第2の実施形態と同様な効果を達成できる。また、この
実施形態についても、上述の第1または第2の実施形態
に関連して述べたのと同様な変更が可能である。
車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
この図8において、上述の図4に示された各部に対応す
る部分には、図4の場合と同一の参照符号を付して示
す。この実施形態では、反力制御部45が主制御部80
とともに主制御電子制御ユニット60に統合されてい
る。反力駆動回路43は、いずれの電子制御ユニットか
らも独立して設けられている。また、主操舵アクチュエ
ータ51Mに対応した主操舵電子制御ユニット81が設
けられており、この主操舵電子制御ユニット81は、主
操舵制御部61Mおよび主操舵駆動回路53Mをユニッ
ト内に有している。
いの動作を監視していて、いずれか一方の動作に異常が
生じたときには、他方の正常な制御部によって、その機
能の一部が代わって実行されるようになっている。この
実施形態の構成によっても、上述の第1または第2の実
施形態と同様な効果を達成できる。また、この実施形態
についても、上述の第1または第2の実施形態に関連し
て述べたのと同様な変更が可能である。
車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
この図9において、上述の図1に示された各部に対応す
る部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示
す。この実施形態では、主制御電子制御ユニット60
は、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび副操舵制
御部61Sをユニット内に有している。そして、主操舵
駆動回路53Mおよび副操舵駆動回路53Sは、いずれ
の電子制御ユニットにも統合されずに設けられている。
部80、主操舵制御部61Mおよび副操舵制御部61S
のいずれかの動作に異常が生じると、他の正常な制御部
のいずれかがその機能の少なくとも一部を代わって実行
するようになっている。このような構成によっても、上
述の第1の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。
さらに、この実施形態では、電子制御ユニットの数がさ
らに減じられているため、コストの低減および故障モー
ドの減少の効果に関して、上述の第1ないし第4の実施
形態の場合よりも優れている。
Mおよび副操舵駆動回路53Sは、主操舵アクチュエー
タ51Mおよび副操舵アクチュエータ51Sにそれぞれ
一体化されてもよい。むろん、主操舵駆動回路53Mお
よび副操舵駆動回路53Sのいずれか一方のみが、対応
するアクチュエータ51M,51Sに一体化されてもよ
い。また、図11に示すように、主操舵駆動回路53M
および副操舵駆動回路53Sは、主制御電子制御ユニッ
ト60に統合されてもよい。むろん、主操舵駆動回路5
3Mおよび副操舵駆動回路53Sのいずれか一方のみ
が、主制御電子制御ユニット60に統合されてもよい。
る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。この図12において、上述の図4に示された各部に
対応する部分には、図4の場合と同一の参照符号を付し
て示す。この実施形態では、主制御電子制御ユニット6
0は、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび反力制
御部45をユニット内に有している。そして、主操舵駆
動回路53Mおよび反力駆動回路43は、電子制御ユニ
ットとは別に設けられている。
部80、主操舵制御部61Mおよび反力制御部45のい
ずれかの動作に異常が生じると、他の正常な制御部のい
ずれかがその機能の少なくとも一部を代わって実行する
ようになっている。このような構成によっても、上述の
第5の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。この
第6の実施形態に関しても、上述の第5の実施形態の場
合と同様の変更を施すことができる。
る車両用操舵装置の構成を説明するための概念図であ
る。この図13において、上述の図1に示された各部に
対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付し
て示す。この実施形態では、舵取り機構10に駆動力を
与えるアクチュエータは主操舵アクチュエータ51Mの
みである。また、ステアリングホイール30には、反力
ばね20によって操舵抵抗が与えられるようになってい
て、電子的に制御される反力アクチュエータは設けられ
ていない。
もに主制御電子制御ユニット60に統合されている。そ
して、主操舵制御部61Mおよび主制御部80は相互に
監視していて、いずれか一方に異常が生じたときには、
他方の正常な制御部がその少なくとも一部の機能を代替
する。このような構成により、上述の第1の実施形態に
関連して述べた効果を達成できる。また、電子制御ユニ
ットがただ一つになるので、故障モードが著しく少なく
なり、システム全体の安定性を向上できる。
路53Mを主操舵アクチュエータ51Mと一体化しても
よい。また、図15に示すように、主操舵駆動回路53
Mを、主操舵制御部61Mとともに、主制御電子制御ユ
ニット60に統合してもよい。以上、この発明の7つの
実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で
実施することもできる。たとえば、上述の実施形態で
は、操作部材としてステアリングホイール30が用いら
れる例について説明したが、この他にも、レバーなどの
他の操作部材が用いられてもよい。
の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
置の構成を説明するための概念図である。
ック図である。
ブロック図である。
置の構成を示す概念図である。
ック図である。
ブロック図である。
置の電気的構成を示すブロック図である。
置の電気的構成を示すブロック図である。
置の電気的構成を示すブロック図である。
ロック図である。
すブロック図である。
装置の電気的構成を示すブロック図である。
装置の構成を説明するための概念図である。
ロック図である。
すブロック図である。
するためのブロック図である。
Claims (11)
- 【請求項1】車両の操向のための操作部材と、 この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵
取り車輪を転舵させるための舵取り機構と、 上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータ
と、 上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御
部と、 上記主操舵制御部を統括制御するための主制御部とを含
み、 上記主制御部と、上記主操舵制御部とが1つの電子制御
ユニットに統合されていることを特徴とする車両用操舵
装置。 - 【請求項2】上記主操舵制御部からの制御指令に基づい
て上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部を
さらに含み、 上記主操舵駆動部は、上記主操舵アクチュエータに統合
されていることを特徴とする請求項1記載の車両用操舵
装置。 - 【請求項3】上記主操舵制御部からの制御指令に基づい
て上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部を
さらに含み、 上記主操舵駆動部が上記電子制御ユニットに統合されて
いることを特徴とする請求項1記載の車両用操舵装置。 - 【請求項4】車両の操向のための操作部材と、 この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵
取り車輪を転舵させるための舵取り機構と、 上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータ
と、 上記主操舵アクチュエータの故障時に上記舵取り機構に
駆動力を与える副操舵アクチュエータと、 上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御
部と、 上記副操舵アクチュエータを制御するための副操舵制御
部と、 上記主操舵制御部および副操舵制御部を統括制御するた
めの主制御部とを含み、 上記主制御部と、上記主操舵制御部および副操舵制御部
のうちの少なくともいずれか1つとが1つの電子制御ユ
ニットに統合されていることを特徴とする車両用操舵装
置。 - 【請求項5】上記主操舵制御部からの制御指令に基づい
て上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部
と、 上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵
アクチュエータを駆動する副操舵駆動部とをさらに含
み、 上記主操舵駆動部および副操舵駆動部のうちの少なくと
もいずれか1つは、上記主操舵アクチュエータおよび副
操舵アクチュエータのうちの対応するものに統合されて
いることを特徴とする請求項4記載の車両用操舵装置。 - 【請求項6】上記主操舵制御部からの制御指令に基づい
て上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部
と、 上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵
アクチュエータを駆動する副操舵駆動部とをさらに含
み、 上記主操舵制御部および副操舵制御部のうち上記電子制
御ユニットに統合されているもののうちの少なくとも1
つに対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合され
ていることを特徴とする請求項4または5記載の車両用
操舵装置。 - 【請求項7】上記主操舵制御部および副操舵制御部のう
ち上記電子制御ユニットに統合されていないものが、上
記主操舵アクチュエータおよび副操舵アクチュエータの
うちの対応するものに統合されていることを特徴とする
請求項4ないし6のいずれかに記載の車両用操舵装置。 - 【請求項8】車両の操向のための操作部材と、 この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵
取り車輪を転舵させるための舵取り機構と、 上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータ
と、 上記操作部材に路面反力に対応した反力を与える反力ア
クチュエータと、 上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御
部と、 上記反力アクチュエータを制御するための反力制御部
と、 上記主操舵制御部および反力制御部を統括制御するため
の主制御部とを含み、 上記主制御部と、上記主操舵制御部および反力制御部の
うちの少なくともいずれか1つとが1つの電子制御ユニ
ットに統合されていることを特徴とする車両用操舵装
置。 - 【請求項9】上記主操舵制御部からの制御指令に基づい
て上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部
と、 上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アク
チュエータを駆動する反力駆動部とをさらに含み、 上記主操舵駆動部および反力駆動部のうちの少なくとも
いずれか1つは、上記主操舵アクチュエータおよび反力
アクチュエータのうちの対応するものに統合されている
ことを特徴とする請求項8記載の車両用操舵装置。 - 【請求項10】上記主操舵制御部からの制御指令に基づ
いて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部
と、 上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アク
チュエータを駆動する反力駆動部とをさらに含み、 上記主操舵制御部および反力制御部のうち上記電子制御
ユニットに統合されているもののうちの少なくとも1つ
に対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されて
いることを特徴とする請求項8または9記載の車両用操
舵装置。 - 【請求項11】上記主操舵制御部および反力制御部のう
ち上記電子制御ユニットに統合されていないものが、上
記主操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータのう
ちの対応するものに統合されていることを特徴とする請
求項8ないし10のいずれかに記載の車両用操舵装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001307726A JP3991643B2 (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 車両用操舵装置 |
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JP2001307726A JP3991643B2 (ja) | 2001-10-03 | 2001-10-03 | 車両用操舵装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003112647A true JP2003112647A (ja) | 2003-04-15 |
JP3991643B2 JP3991643B2 (ja) | 2007-10-17 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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JP (1) | JP3991643B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006008032A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Toyota Motor Corp | 車両の操舵装置 |
JP2006335180A (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-14 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッド電気自動車の制御システム |
JP2006335181A (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-14 | Nissan Motor Co Ltd | Hev車両の制御システム |
-
2001
- 2001-10-03 JP JP2001307726A patent/JP3991643B2/ja not_active Expired - Fee Related
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