JP2003112527A - ドアウエザーストリップ及びその製造方法 - Google Patents
ドアウエザーストリップ及びその製造方法Info
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Abstract
するとともに、製造に際しては金型構造の複雑化及び作
業性の悪化を防止することができるドアウエザーストリ
ップ及びその製造方法を提供する。 【解決手段】ドアウエザーストリップは、押出成形部と
ドアのコーナーに対応する型成形部7とが連結されてな
る。型成形部7は、ドアの外周に沿う基部15と、車内
側側壁16と、車外側側壁17と、車内側に突出する中
空状のシール部18と、車外側に突出するリップ部1
9,20を備えている。かかる型成形部7は、シャッタ
を備えた金型装置によって2色成形されている。まず、
シャッタを閉じた状態で基部15の一部と車外側側壁1
7とからなる断面略L字形状の硬質部21が硬質TPO
により成形され、次に、シャッタを開けた状態でその他
の部分が軟質TPOよって成形される。
Description
設けられるドアウエザーストリップ及びその製造方法に
関するものである。
は、ドアウエザーストリップが設けられる。ドアウエザ
ーストリップは、ドア外周に沿って取付けられる基部
と、該基部に一体形成された中空状のシール部とを備え
ている。そして、ドアの閉状態にあっては、前記シール
部が潰れ変形することによって、ドアと車両本体との間
がシールされるようになっている。かかるドアウエザー
ストリップは、ドア上・下部や前・後部等に対応する略
直線状の部分と、ドアコーナー等に対応し、前記略直線
状の部分が交わるコーナー部とを有する。略直線状の部
分は所謂押出成形法によって成形され、コーナー部は型
成形法によって成形されている。
要請から高いシール性が必要とされている。このため、
従来ではドア上部に対応して金属製のリテーナが設けら
れており、該リテーナに対し基部が長手方向に嵌め込ま
れることで、ドアウエザーストリップが取付けられてい
る。但し、リテーナは、ドアコーナーを除いた範囲に設
けられているため、ウエザーストリップの長手方向に応
力が加わった場合、位置ずれが生じてしまうおそれがあ
る。特に、ドアを閉じる際には、前部のヒンジ部側から
徐々に後側にずれ応力が加えられることとなり、リテー
ナとウエザーストリップとの間で位置ずれが生じ、ひい
てはリテーナの存在しない後上部のコーナーにおいて、
たるみや浮き上がりが生じてしまうおそれがある。
く、例えば、コーナー部に硬質のインサートを埋設する
ことが考えられる。詳しく説明すると、図8に示すよう
に、コーナー部50は、基本的にはEPDM等のゴム材
料よりなり、基部51と、基部51から延びる一対の車
内側側壁部52及び車外側側壁部53と、車内側に突出
する中空状のシール部54とを備えており、例えば車外
側側壁部53内に硬質素材よりなるインサート55が埋
設されている。かかるインサート55の存在により、前
記ずれ応力が加わったとしてもコーナー部50全体の変
形が抑制され、たるみや浮き上がりの抑制が図られる。
ー部を成形する際には、インサート55を金型内の所定
位置に保持させておく必要がある。保持に際しては、金
型に複数の支持ピンを設けておくとともに、インサート
55に形成された支持孔に支持ピンを係合させるといっ
た作業が必要となる。そのため、金型構造が複雑なもの
となってしまうおそれがあった。また、金型構造が複雑
になると、得られる成形品にはバリが形成されてしまう
おそれもあり、この場合にはさらにバリを除去する作業
が必要になってしまう。さらには、前記金型内の所定位
置にインサート55をセットする手間も必要となり、結
果として作業性の悪化を招いてしまうおそれもある。
されたものであって、その目的は、たるみや浮き上がり
を防止することができ、製造に際しては金型構造の複雑
化及び作業性の悪化を防止することができるドアウエザ
ーストリップ及びその製造方法を提供することにある。
達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、
各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記
載する。
ナー部に対応し前記押出成形部の端部に接続される型成
形部とを備えたドアウエザーストリップであって、前記
型成形部には、少なくとも前記ドア上部に沿って延びる
硬質部が形成されていることを特徴とするドアウエザー
ストリップ。
ップの型成形部が車両用ドアのコーナー部に対応して設
けられる。型成形部には、少なくともドア上部に沿って
延びる硬質部を具備しているため、変形されにくく、ド
アウエザーストリップの長手方向にずれ応力がかかった
としても、当初の姿勢を維持しやすい。従って、ドアウ
エザーストリップ全体としてのずれが抑制され、ひいて
はたるみや浮き上がりの防止を図ることができる。ま
た、前記型成形部には硬質部が形成されているため、型
成形部内に硬質のインサートを設ける構成となっていた
従来技術とは異なり、インサートを金型内に保持するた
めの機構を金型装置内に設ける必要がない。従って、金
型装置の構造の複雑化を抑制することができる。さらに
複雑な型構造ほど発生しやすいバリの発生を抑制できる
ことから、バリの除去作業を削減でき、しかもインサー
トのセット作業も省略できる。その結果、製造に際して
の作業性の飛躍的な向上を図ることができる。尚、「前
記押出成形部の端部に接続される型成形部」に代えて、
「前記押出成形部の端部同士を接続する型成形部」とし
てもよい(手段2においても同様)。
車両用ドアのコーナー部に対応し、前記押出成形部の端
部に接続される型成形部とを備えたドアウエザーストリ
ップであって、前記型成形部は、前記押出成形部と同一
又は同系の軟質素材よりなる軟質部と、該軟質部と同系
の硬質素材よりなる硬質部とを具備するべく2色成形法
により形成され、前記硬質部は少なくとも前記ドア上部
に沿って延びるよう設けられていることを特徴とするド
アウエザーストリップ。
ップの型成形部が車両用ドアのコーナー部に設けられ
る。押出成形部が軟質素材よりなり、型成形部も部分的
に軟質素材より形成されるため、ドアの閉時等におい
て、ドア上部においてウエザーストリップの長手方向に
ずれ応力がかかった場合、軟質素材が前記ずれ応力によ
って変形されやすいが、型成形部が少なくともドア上部
に沿って延びる硬質部を具備しているため、当該部位に
おいて変形されにくい。従って、前記ずれ応力がかかっ
たとしても、当初の姿勢を維持する。そのため、ドアウ
エザーストリップ全体としてのずれが抑制され、ひいて
はたるみや浮き上がりの防止を図ることができる。ま
た、前記型成形部が硬質部を具備するべく2色成形によ
って形成されているため、型成形部内に硬質のインサー
トを設ける構成となっていた従来技術とは異なり、イン
サートを金型内に保持するための機構を金型装置内に設
ける必要がない。従って、金型装置の構造の複雑化を抑
制することができる。さらに複雑な型構造ほど発生しや
すいバリの発生を抑制できることから、バリの除去作業
を削減でき、しかもインサートのセット作業も省略でき
る。その結果、製造に際しての作業性の飛躍的な向上を
図ることができる。さらに、ドアウエザーストリップ全
体を同系の素材で形成しているため、リサイクル性の向
上を図ることができる。
部に一体形成された車内側側壁部及び車外側側壁部と、
前記両側壁部に繋げられるとともに車内側に向けて突出
する中空状のシール部とを備えており、前記基部のう
ち、少なくとも前記ドア上部に対応する部位は、ドア上
部に設けられたリテーナに嵌め込まれていることを特徴
とする手段1又は2に記載のドアウエザーストリップ。
て、押出成形部に備えられた中空状のシール部が潰れ変
形することで、ドアと車両本体との間のシール性の向上
を図ることができる。また、ドア上部では、基部がリテ
ーナに嵌め込まれることで、高いシール性の確保を図る
ことができる。そして、たとえ、ドア閉時等にドアウエ
ザーストリップの長手方向にずれ応力がかかり、リテー
ナに沿って押出成形部がずれやすい状態にあっても、型
成形部に備えられた硬質部の上記作用によって、たるみ
や浮き上がりの防止を図ることができる。
に一体形成された車内側側壁部及び車外側側壁部と、前
記両側壁部に繋げられるとともに車内側に向けて突出す
る中空状のシール部とを備えており、前記硬質部は、前
記車外側側壁部の少なくとも一部を構成していることを
特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のドアウエザ
ーストリップ。
た硬質部が車外側側壁部の少なくとも一部を構成してい
るため、車外側に剛性の高い硬質部が備えられることと
なる。このため、ドア閉時等に車内側のシール部がドア
ウエザーストリップの長手方向にずれ応力をかけられた
場合でも、シール部と対向する位置が変形されにくく、
当初の姿勢を維持する。従って、ドアウエザーストリッ
プ全体のずれ、ひいては、たるみや浮き上がりの一層の
防止を図ることができる。尚、「少なくとも一部」に代
えて、「全て」としてもよい。また、「前記硬質部は、
前記車外側側部の少なくとも一部を構成している」に代
えて、「前記車外側側壁部は、前記硬質部によって構成
されていること」としてもよい。これにより、硬質部の
剛性を確実に高めることができ、ドアウエザーストリッ
プ全体のずれ、ひいては、たるみや浮き上がりの防止を
確実に図ることができる。
とも一部を構成し、断面略L字形状をなしていることを
特徴とする手段4に記載のドアウエザーストリップ。
なくとも一部を構成しているため、基部が変形しにく
く、ドアウエザーストリップ全体としての浮き上がりや
たるみの一層の防止を図ることができる。しかも、硬質
部は、断面略L字形状をなしているため、一層変形しに
くく、ドアウエザーストリップ全体としての浮き上がり
やたるみのさらなる防止を図ることができる。
方向への位置ずれを規制するための係合手段を設けたこ
とを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のドアウ
エザーストリップ。
ウエザーストリップがドアに対し長手方向にずれてしま
うのが規制される。従って、型成形部の浮き上がりやた
るみの防止を確実に図ることができる。
た押出成形部の端部を金型装置の所定位置に設定し、該
金型装置を用いて型成形を施すことで、前記押出成形部
の端部に接続され、車両用ドアのコーナー部に対応する
型成形部を成形する型成形工程を備えたドアウエザース
トリップの製造方法であって、前記型成形工程は、少な
くとも前記ドア上部に沿って延びる部位に相当する部分
を硬質素材で成形する工程と、それ以外の部分を軟質素
材で成形する工程とを含んでいることを特徴とするドア
ウエザーストリップの製造方法。
尺状に形成した押出成形部の端部が金型装置の所定位置
に設定され、金型装置を用いて型成形を施すことで、車
両用ドアのコーナー部に対応する型成形部が成形され
る。また、型成形工程にあっては、少なくともドア上部
に沿って延びる部位に相当する部分が硬質素材により成
形され、それ以外の部分が軟質素材により成形される。
従って、少なくともドア上部に沿って延びる硬質素材よ
りなる部分が、変形されにくく、ドアウエザーストリッ
プの長手方向にずれ応力がかかったとしても、当初の姿
勢を維持する。そのため、ドアウエザーストリップ全体
としてのずれが抑制され、ひいてはたるみや浮き上がり
の防止を図ることができる。また、硬質素材よりなる部
分が型成形工程によって形成されるため、型成形部内に
硬質のインサートを設ける構成となっていた従来技術と
は異なり、インサートを金型内に保持するための機構を
金型装置内に設ける必要がない。従って、金型装置の構
造の複雑化を抑制することができる。さらに複雑な型構
造ほど発生しやすいバリの発生を抑制できることから、
バリの除去作業を削減でき、しかもインサートのセット
作業も省略できる。その結果、製造に際しての作業性の
飛躍的な向上を図ることができる。
て形成され、前記型成形工程のうち硬質素材で成形する
工程では前記押出成形部と同系の硬質素材を用いて成形
し、前記型成形工程のうち軟質素材で成形する工程では
前記押出成形部と同一又は同系の軟質素材を用いて成形
することを特徴とする手段7に記載のドアウエザースト
リップの製造方法。
材で成形され、前記型成形部も部分的に軟質素材で成形
されるため、ドアの閉時等において、ドア上部において
ウエザーストリップの長手方向にずれ応力がかかった場
合、軟質素材が前記ずれ応力によって変形されやすい
が、型成形部が少なくともドア上部に沿って延びる硬質
部を具備しているため、当該部位において変形されにく
い。従って、前記ずれ応力がかかったとしても、当初の
姿勢を維持する。そのため、ドアウエザーストリップ全
体としてのずれが抑制され、ひいてはたるみや浮き上が
りの防止を図ることができる。また、ドアウエザースト
リップ全体が同系の素材で形成されることになるため、
リサイクル性の向上を図ることができる。
と、該基部に一体形成された車内側側壁部及び車外側側
壁部と、前記両側壁部に繋げられるとともに車内側に向
けて突出する中空状のシール部とを備えるべく前記型成
形部が成形されるようにし、前記車外側側壁部の少なく
とも一部が前記硬質素材で成形されるようにしたことを
特徴とする手段7又は8に記載のドアウエザーストリッ
プの製造方法。
硬質部が車外側側壁部の少なくとも一部に成形されるた
め、車外側に剛性の高い部分が備えられる。このため、
ドア閉時等に車内側のシール部がドアウエザーストリッ
プの長手方向にずれ応力をかけられた場合でも、シール
部と対向する位置が変形されにくく、当初の姿勢を維持
する。従って、ドアウエザーストリップ全体のずれ、ひ
いては、たるみや浮き上がりの一層の防止を図ることが
できる。
記硬質素材で成形されるようにし、硬質素材で成形され
る部分が断面略L字状をなすようにしたことを特徴とす
る手段9に記載のドアウエザーストリップの製造方法。
についても硬質素材で成形されるため、基部が変形しに
くく、ドアウエザーストリップ全体としての浮き上がり
やたるみの一層の防止を図ることができる。しかも、硬
質素材で成形される部分は、断面略L字形状をなしてい
るため、一層変形しにくく、ドアウエザーストリップ全
体としての浮き上がりやたるみのさらなる防止を図るこ
とができる。
面を参照しつつ説明する。
は、その外周形状に対応して、ドアウエザーストリップ
(以下、単に「ウエザーストリップ」と称する)3が設
けられている。このウエザーストリップ3は、図3
(a),(b)に示すように、その大部分を占める押出
成形部4と、押出成形部4の両端部5,6を連結するよ
うに成形されてなる型成形部7とを備えており、全体と
して環状をなしている。尚、押出成形部4は、公知の押
出成形法によって成形されたものであり、本実施の形態
では軟質TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)
により構成されている。また、型成形部7は、ドア2上
部のコーナー2aに対応している。
しないリテーナに取付けられる基部8と、基部8から延
びる一対の車内側側壁部9及び車外側側壁部10と、車
内側側壁部9側に一体形成され、車内側に突出する中空
状のシール部11と、車外側側壁部10に一体成形さ
れ、車外側に突出する一対のリップ部12,13とを備
えている。また、シール部11の基端部同士はブリッジ
部14で連結されている。そして、ドア2の閉状態にあ
っては、主としてドア2開口周縁とドア2との押圧によ
りシール部11が潰れ変形することで、ドア2と自動車
1のボディとの間がシールされるようになっている。
記押出成形部4と似通った断面形状を有しており、基部
15と、基部15から延びる一対の車内側側壁部16及
び車外側側壁部17と、車内側に突出する中空状のシー
ル部18と、車外側に突出する一対のリップ部19,2
0とを備えている。但し、本実施の形態の型成形部7
は、押出成形部4のようなブリッジ部が設けられていな
い。本実施の形態において、ドア2上部に対応する押出
成形部4の基部8及びそこから長手方向に延びる型成形
部7の基部15の一部は、前記リテーナに嵌め込まれて
いる。これに対し、型成形部7の基部15のコーナーに
対応する位置にはリテーナが設けられていない。
れており、該分断部分を境にして車内側部分と、車内側
側壁部16、シール部18及びリップ部19,20と
は、前記押出成形部4と同様軟質TPOにより形成され
ている。一方、基部15のうち前記分断部分を境にして
車外側部分と、車外側側壁部17とは、硬質TPOによ
って構成されており、これらは断面略L字形状をなす硬
質部21を構成している。
部7は、硬質TPOよりなる硬質部21と、軟質TPO
よりなるその他の部分とを備えており、所謂2色成形法
によって形成されている。
部7を成形するための金型装置22について説明する。
図5に示すように、金型装置22は、下型23、上型2
4、第1スライド型25、第2スライド型26、シャッ
タ27、及び、中子28を備えている。下型23は主と
して基部15の外側面(例えば下側面)を画定し、上型
24は主として車内側側壁部16及びシール部18の外
側面を画定する。また、第1スライド型25は、主とし
てリップ部19,20の外形を画定し、第2スライド型
26は主として車外側側壁部17の外側面を画定する。
さらに、中子28は、前記各型23〜26で囲まれた空
間のほぼ中央に設けられ、基部15、シール部18、車
内側側壁部16、車外側側壁部17の内側面を主として
画定する。シャッタ27は、第1スライド型25と第2
スライド型26との間において、図の左右方向にスライ
ド可能に設けられ、車外側側壁部17とリップ部20と
の結合部に相当する部位を閉じたり、開いたりできるよ
うになっている。かかる構成により、下型23、第2ス
ライド型26、シャッタ27、及び、中子27によっ
て、硬質部21を成形するためのキャビティCAが形成
され、また、下型23、上型24、第1スライド型2
5、及び、中子28によって、硬質部21以外の部分を
成形するためのキャビティCBが形成されるようになっ
ている。尚、下型23には、前記キャビティCAに連通
する硬質TPO用ゲート29と、キャビティCBに連通
する軟質TPO用ゲート30とがそれぞれ設けられてい
る。
て成形される型成形部7の製造方法について説明する。
まず、予め成形しておいた押出成形部4の両端部5,6
を金型装置22内の所定位置にセットした状態で、シャ
ッタ27を閉じる。この状態で、図6に示すように、硬
質TPO用ゲート29から、軟化状態にある硬質TPO
をキャビティCA内に注入し、充填する。そして、充填
された硬質TPOが固化することで、硬質部21が成形
される。
開け(図の左方向へスライドさせ)、軟質TPO用ゲー
ト30から、軟化状態にある軟質TPOをキャビティC
B内に注入し、充填する。このとき、キャビティCAに
充填された硬質TPOと、キャビティCBに充填された
軟質TPOとは、相溶性があるため、前記軟質TPOの
充填に伴い、両者は強固に連結されることとなる。そし
て、軟質TPOが硬化した後、第1、第2スライド型2
5、26及びシャッタ27を図の左方向に移動させる。
次に、上型24を中子28と共に、図の上方向に移動さ
せ、下型23から離間させる。そして、成形体を上型2
4から外し、中子28を抜き取ることで、押出成形部4
の両端部5,6に連結された上記型成形部7が得られ
る。尚、前記分断部分は、中子28を抜き取る際の抜き
孔に対応するものである。
ば、ドア2閉時等において、ドア2上部に対応するシー
ル部18がドア2後方へ引っ張られたとしても、シール
部18に対向する側に設けられた車外側壁部17が、剛
性の高い硬質TPOにより形成されているため変形され
にくく、当初の姿勢を維持することができる。従って、
ウエザーストリップ3全体としてのドア2後方へのずれ
が防止され、ひいてはたるみや浮き上がりの防止を図る
ことができる。しかも、硬質TPOで形成された硬質部
21が、断面略L字形状をなしているとともに、型成形
部7自体がコーナー部2aを形成するべく略L字形状を
なしているため、より一層変形しにくく、たるみや浮き
上がりの一層の防止を図ることができる。
トを設ける従来構造とは異なり、インサートを金型内に
保持するためのピンを、金型装置に設ける必要がない。
従って、金型装置の構造の複雑化を抑制することができ
る。
の発生を抑制できることから、バリの除去作業を削減で
き、しかもインサートのセット作業も省略できる。その
結果、製造に際しての作業性の飛躍的な向上を図ること
ができる。
されているため、従来使用されていたEPDM等のゴム
材料に比べ、比重が軽く軽量化を図ることができる。し
かも、加硫のための加硫工程が必要なく、製造工程増や
コスト増を抑制することができる。さらにまた、ウエザ
ーストリップ3全体をTPO系の素材で形成しているた
め、リサイクル性の向上を図ることができる。
ず、例えば次のように実施してもよい。
ント)ドア2周縁に設けられるウエザーストリップ3の
型成形部7について具体化しているが、リアドア等の他
のドア周縁に設けられるウエザーストリップの型成形部
について適用することも可能である。
基部15が一切リテーナに嵌め込まれていなくても差し
支えない。
し、ドア2外周に突起に対応する孔を設けることとして
もよい。このように設けられた突起と孔とを係合させる
ことで、コーナー成形部の浮き上がりやずれをより確実
に防止することができる。
け、硬質基底部11にピンに対応する孔を設けてもよ
い。このように設けられたピンと孔とを係合させること
によっても、コーナー成形部の浮き上がりやずれをより
確実に防止することができる。
系の素材に限定されるものではなく、他の素材、例えば
スチレン系熱可塑性エラストマー等を採用してもよい。
ィCA内に硬質TPOを充填し、次にキャビティCB内
に軟質TPOを充填することとしているが、先にキャビ
ティCB内に軟質TPOを充填し、その後キャビティC
A内を硬質TPOを充填するようにしても差し支えな
い。
面構造は、あくまでも一例であり、これに限定されるも
のではない。従って、上型24をさらに分割する等によ
って金型の型数を増加させたり、金型全体における分割
位置を適宜変更したりしてもよい。また、型成形部の形
状によっては、適宜金型の数を削減してもよい。
3(b)のK−K線断面図である。
側より見た模式図であり、(b)は(a)のコーナー部
を拡大して示す部分斜視図である。
面図である。
断面図である。
断面図である。
ザーストリップ、4…押出成形部、5,6…押出成形部
の端部、7…型成形部、8…基部、9…車内側側壁部、
10…車外側側壁部、11…シール部、15…基部、1
6…車内側側壁部、17…車外側側壁部、18…シール
部、21…硬質部、22…金型装置。
Claims (10)
- 【請求項1】 押出成形部と、車両用ドアのコーナー部
に対応し前記押出成形部の端部に接続される型成形部と
を備えたドアウエザーストリップであって、前記型成形
部には、少なくとも前記ドア上部に沿って延びる硬質部
が形成されていることを特徴とするドアウエザーストリ
ップ。 - 【請求項2】 軟質素材よりなる押出成形部と、車両用
ドアのコーナー部に対応し、前記押出成形部の端部に接
続される型成形部とを備えたドアウエザーストリップで
あって、 前記型成形部は、前記押出成形部と同一又は同系の軟質
素材よりなる軟質部と、該軟質部と同系の硬質素材より
なる硬質部とを具備するべく2色成形法により形成さ
れ、前記硬質部は少なくとも前記ドア上部に沿って延び
るよう設けられていることを特徴とするドアウエザース
トリップ。 - 【請求項3】 前記押出成形部は、基部と、該基部に一
体形成された車内側側壁部及び車外側側壁部と、前記両
側壁部に繋げられるとともに車内側に向けて突出する中
空状のシール部とを備えており、前記基部のうち、少な
くとも前記ドア上部に対応する部位は、ドア上部に設け
られたリテーナに嵌め込まれていることを特徴とする請
求項1又は2に記載のドアウエザーストリップ。 - 【請求項4】 前記型成形部は、基部と、該基部に一体
形成された車内側側壁部及び車外側側壁部と、前記両側
壁部に繋げられるとともに車内側に向けて突出する中空
状のシール部とを備えており、前記硬質部は、前記車外
側側壁部の少なくとも一部を構成していることを特徴と
する請求項1乃至3のいずれかに記載のドアウエザース
トリップ。 - 【請求項5】 前記硬質部は、前記基部の少なくとも一
部を構成し、断面略L字形状をなしていることを特徴と
する請求項4に記載のドアウエザーストリップ。 - 【請求項6】 前記硬質部に前記ドアに対し長手方向へ
の位置ずれを規制するための係合手段を設けたことを特
徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のドアウエザー
ストリップ。 - 【請求項7】 押出成形法により長尺状に形成した押出
成形部の端部を金型装置の所定位置に設定し、該金型装
置を用いて型成形を施すことで、前記押出成形部の端部
に接続され、車両用ドアのコーナー部に対応する型成形
部を成形する型成形工程を備えたドアウエザーストリッ
プの製造方法であって、 前記型成形工程は、少なくとも前記ドア上部に沿って延
びる部位に相当する部分を硬質素材で成形する工程と、
それ以外の部分を軟質素材で成形する工程とを含んでい
ることを特徴とするドアウエザーストリップの製造方
法。 - 【請求項8】 前記押出成形部は軟質素材を用いて形成
され、 前記型成形工程のうち硬質素材で成形する工程では前記
押出成形部と同系の硬質素材を用いて成形し、 前記型成形工程のうち軟質素材で成形する工程では前記
押出成形部と同一又は同系の軟質素材を用いて成形する
ことを特徴とする請求項7に記載のドアウエザーストリ
ップの製造方法。 - 【請求項9】 前記型成形工程に際しては、基部と、該
基部に一体形成された車内側側壁部及び車外側側壁部
と、前記両側壁部に繋げられるとともに車内側に向けて
突出する中空状のシール部とを備えるべく前記型成形部
が成形されるようにし、前記車外側側壁部の少なくとも
一部が前記硬質素材で成形されるようにしたことを特徴
とする請求項7又は8に記載のドアウエザーストリップ
の製造方法。 - 【請求項10】 前記基部の少なくとも一部も前記硬質
素材で成形されるようにし、硬質素材で成形される部分
が断面略L字状をなすようにしたことを特徴とする請求
項9に記載のドアウエザーストリップの製造方法。
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JP2008055978A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | ウエザーストリップのコーナー型成形部構造 |
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- 2001-10-03 JP JP2001307752A patent/JP3952723B2/ja not_active Expired - Fee Related
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