JP2003111744A - 核磁気共鳴を用いた検査装置及び傾斜磁場波形の調整方法 - Google Patents

核磁気共鳴を用いた検査装置及び傾斜磁場波形の調整方法

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JP2003111744A JP2001305928A JP2001305928A JP2003111744A JP 2003111744 A JP2003111744 A JP 2003111744A JP 2001305928 A JP2001305928 A JP 2001305928A JP 2001305928 A JP2001305928 A JP 2001305928A JP 2003111744 A JP2003111744 A JP 2003111744A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質向上を実現できる核磁気共鳴を用いた検
査装置を提供する。 【解決手段】 高周波磁場と共に直交する第1,第2,
第3方向の傾斜磁場を順次検査対象に印加して,又は,
高周波磁場と共に第2又は第3方向の傾斜磁場を検査対
象に印加して,所定領域の核磁化を励起状態にした後
に,予め設定される傾斜磁場波形Wをもつ第2又は第
3方向の傾斜磁場を印加して検査対象から発生する磁気
共鳴信号を検出し,傾斜磁場波形Wをもつ第2又は第
3方向の傾斜磁場により所定領域に実際に印加された傾
斜磁場波形Wを,先に検出された核磁気共鳴信号から
演算処理により導出し,傾斜磁場波形Wと傾斜磁場波
形Wとの差ΔWを最小とする,第2又は第3方向の傾
斜磁場のための駆動電源の出力ゲインを求め,導出した
出力ゲインを駆動電源に設定する。 【効果】 傾斜磁場波形歪の検出し除去できMRI画像
の画質が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,核磁気共鳴を用い
た検査装置(以下,MRI)に使用される傾斜磁場の磁
場波形歪の計測方法,傾斜磁場波形の調整方法,核磁気
共鳴を用いた検査装置,及び核磁気共鳴を用いた検査方
法に関し,特に,傾斜磁場波形の歪に起因する画像のぼ
けや偽像を低減することが可能な核磁気共鳴を用いた検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず,MRI画像の撮影時の高周波磁
場,傾斜磁場,A/D変換器等の動作を規定するタイム
チャートであるシーケンスについて説明する。図18
は,シーケンスの一例であり,高周波磁場RF,直交す
る3方向の傾斜磁場G,G,G の印加のタイミン
グ,A/D変換器の動作のタイミング,磁気共鳴信号
(以下,エコー信号)の発生のタイミングを示す。高周
波磁場RF,3方向の傾斜磁場G,G,Gの縦軸
は磁場強度を,信号の縦軸は信号強度を,A/Dの縦軸
はサンプリングのON/OFFを示す。横軸はいずれも
時間を示す。図18に示すように,高周波磁場,傾斜磁
場は,所定時間で所定の強度となるように,A/D変換
器は所定の時間に信号サンプリングを開始/終了するよ
うに制御される。なお,傾斜磁場波形とは,一般に,傾
斜磁場強度の時間変化を意味し,図18のシーケンスと
同様のタイムチャートで表現される。
【0003】次に,傾斜磁場による位置情報の付与につ
いて説明する。核磁化の位相φ(t)は,磁場強度に
対する共鳴周波数の比例定数である磁気回転比γ,傾斜
磁場強度G(t),傾斜磁場磁場の中心からエコー信
号の発生位置までの距離D,傾斜磁場の印加時間tを
用いて,(数1)により示される。なお,r(=X,
Y)は撮影面内の方向を示し,(数2)で表わされるk
(t)は角周波数空間での座標を示す。(数1),
(数2)に於いて,積分範囲は傾斜磁場の印加時間であ
り,t=0〜tである。
【0004】
【数1】 φ(t)=∫γG(t)Ddt=D(t) …(数1 )
【0005】
【数2】 k(t)=∫γG(t)dt=φ(t)/D …(数2 ) (数1)から,傾斜磁場強度G(t)及び傾斜磁場の
印加時間tが一定の条件下で,核磁化の位相φ(t)
は,距離Dと単純な比例関係にある。
【0006】傾斜磁場強度G(t)をX方向の傾斜磁
場強度G(時間により変化しない),傾斜磁場の印加
時間tをA/D変換器のサンプリングレートtとす
る。距離Dを傾斜磁場の中心からエコー信号の発生位
置までのX方向の距離の異なる2点,P1(X座標=X
p1),P2(X座標=Xp2)に於ける核磁化の位相
は,(数3),(数4)となる。(数3),(数4)に
於いて,積分範囲は,t=t〜(t+t)である。
【0007】
【数3】 φp1(t)=∫γGp1dt=γGp1 … (数3)
【0008】
【数4】 φp2(t)=∫γGp2dt=γGp2 … (数4) (数3),(数4)から,エコー信号の発生位置は位相
量としてエンコードされていることが分かる。これとは
逆に,画像再構成処理では,位相量を位置情報に変換す
る信号処理を実行してMRI画像を再構成している。
【0009】上述のように,MRIでは傾斜磁場により
位置情報を核磁化の位相にエンコードし,画像再構成時
に位相をデコードして,MRI画像を作成する。デコー
ド処理では,傾斜磁場発生手段から予め定められた傾斜
磁場波形が出力されていることを前提にして,処理が実
行されている。
【0010】しかし,傾斜磁場発生手段から実際に発生
されている傾斜磁場波形は,デコード処理で想定してい
る理想的な傾斜磁場波形と異なる場合が多く,両者のミ
スマッチがアーチファクトとしてMRI画像上に現れ
る。
【0011】以下,ミスマッチの原因とMRI画像に及
ぼす影響を説明する。なお,デコード処理で前提(即
ち,傾斜磁場発生手段から予め定められた傾斜磁場波形
が出力されていると想定)としている傾斜磁場波形と,
傾斜磁場発生手段から実際に発生されている傾斜磁場波
形との差を,以下,傾斜磁場波形歪という。
【0012】傾斜磁場波形歪の原因として2つが考えら
れる。第1の原因は,傾斜磁場駆動電源の駆動性能であ
る。傾斜磁場は傾斜磁場コイルに電流を流すことにより
発生される。傾斜磁場コイルの抵抗及びインダクタンス
に対し傾斜磁場駆動電源の駆動能力が不十分な場合,傾
斜磁場波形歪が生じる。
【0013】第2の原因として,傾斜磁場の印加と共に
MRI装置の表面に誘起される渦電流の影響が挙げられ
る。検査対象に印加される傾斜磁場は,傾斜磁場駆動電
源により傾斜磁場コイルから発生する磁場と,渦電流に
より生じる磁場との和である。即ち,傾斜磁場駆動電源
の駆動能力が十分であっても,渦電流により生じる磁場
の影響により,検査対象に印加される傾斜磁場波形に歪
が生じる場合もある。
【0014】これらの原因により生じる傾斜磁場波形歪
の大きさは,装置毎に異なり,シーケンスにも依存す
る。従って,デコード処理を正確に実行できず,偽像の
発生,ぼけ等のアーチファクトが発生する。
【0015】従来,傾斜磁場波形歪を低減する方法とし
て,2つの方法が用いられてきた。第1の方法は,傾斜
磁場駆動電源に内蔵されている複数のコンデンサの出力
ゲインを調整する方法である。具体的には,以下の手順
で調整が実行されている。まず,サーチコイルを撮影空
間内に設置し,傾斜磁場の印加による磁場変化をサーチ
コイルへの誘導電流として傾斜磁場波形を計測する。マ
ニュアル的に傾斜磁場駆動電源の出力ゲインを変更し傾
斜磁場波形をモニタする。目視下で傾斜磁場波形歪が最
小となる出力ゲインを判断し,その値を新たな出力ゲイ
ンとして設定する。
【0016】第2の方法は,デコード処理に於いて,検
出されたエコー信号に対して補正処理を施し,傾斜磁場
波形歪の影響を低減する方法である(公知例,J.Ma
gn.Reson.,132,150−153(199
8))。以下,第2の方法に関して説明する。第2の方
法の工程は,(1)傾斜磁場波形歪を計測するシーケン
ス(以下,単に傾斜磁場波形歪計測シーケンスという)
を実行する第1の工程,(2)(1)で検出されたデー
タを用いて傾斜磁場波形歪を導出し,検出されたデータ
を補正する第2の工程で構成される。
【0017】図19は,第1の工程の傾斜磁場波形歪計
測シーケンスの概要を説明する図である。図19(A)
は撮影面を説明する図,図19(B)及び図19(C)
は傾斜磁場波形歪計測シーケンスの概略を説明する図で
ある。図19(A)の撮影面に於いて,スライス方向は
Z方向,位相エンコード方向はY方向,信号読み出し方
向はX方向に設定されている。図19(B)及び図19
(C)の傾斜磁場波形歪計測シーケンスでは,(1)撮
影シーケンスの信号読み出し方向に,傾斜磁場波形歪計
測シーケンスのスライス選択方向を一致させる,(2)
傾斜磁場波形歪を観察する領域は,スライス選択高周波
磁場の周波数を調整して傾斜磁場の中心から所定の距離
だけずらす。
【0018】図19(B)のシーケンスでは,信号読み
出し傾斜磁場(図19ではX方向)を印加してエコー信
号を検出する。図19(C)のシーケンスでは,信号読
み出し傾斜磁場を印加しなでA/D変換器を動作させ
る。
【0019】図20は,代表的な超高速撮影法であるE
cho−planar Imaging(以下,EPI
という)を用いる場合の,撮影シーケンス,傾斜磁場波
形歪計測シーケンスを示す。図20(A)は撮影シーケ
ンスを説明する図,図20(B)は傾斜磁場波形歪計測
シーケンス(信号読み出し傾斜磁場の印加あり)を説明
する図,図20(C)は傾斜磁場波形歪計測シーケンス
(信号読み出し傾斜磁場の印加なし)を説明する図であ
る。第2の工程である,データ処理手順について説明す
る。
【0020】まず,図20(B)のシーケンスで得た計
測データの位相マップAを作成し,図20(C)のシー
ケンスで得た計測データの位相マップBを作成する,位
相マップA,Bの差を,(数5),(数6)によりΔφ
r(t)として求める。なお,r(=X,Y)は撮影面
内の方向を示し,(数6)で表わされるk(t)は角
周波数空間での座標を示す。(数5),(数6)に於い
て,積分範囲は傾斜磁場の印加時間であり,t=0〜t
である。
【0021】
【数5】 A−B=Δφ(t)=∫γG(t)Ddt=D(t) …(数5 )
【0022】
【数6】 k(t)=∫γG(t)dt=Δφ(t)/D …(数6 ) 図20(C)のシーケンスによる計測データから静磁場
不均一に起因する位相誤差を求め,図20(B)のシー
ケンスによる計測データから静磁場不均一に起因する位
相誤差を除去すると,(数5),(数6)は,(数
1),(数2)に等価になる。
【0023】ここで,Dを既知量として,図21
(A)に示すように計測領域を設定する。図20(B)
では,信号読み出し傾斜磁場はX方向であるから,rを
Xで置換できる。Δφ(t)は計測データとして実測
されているため,Δφ(t)をDrで割って,実測デ
ータの角周波数空間での座標k(t)を導出できる。
一方,傾斜磁場波形歪のない理想的な装置系で計測した
場合の角周波数空間での座標krd(t)は,撮影条件
及び計測領域から解析的に求めることができる。理想的
な装置系で得られるkrd(t)と実測結果k(t)
との差Δk(t)が,傾斜磁場波形歪に起因する誤差
成分である。図20(B)では信号読み出し方向傾斜磁
場としてX方向の傾斜磁場が印加されているから,導出
される誤差成分はX方向成分Δk(t)のみである。
【0024】一般に,位相エンコード方向傾斜磁場と比
較し,信号読み出し傾斜磁場は高強度の磁場を印加する
ため,傾斜磁場波形歪の支配的な要因は信号読み出し傾
斜磁場の波形歪である。そのため,必要であれば,
’を既知量として,計測領域を図21(B)に示す
ように設定し,図20(B)及び図20(C)に示すシ
ーケンスをそれぞれ,図22(A)及び図22(B)に
示すシーケンスに置き換えて実行し,Y方向の誤差成分
Δk(t)を導出する。以上の手順により,X方向の
補正値Δk(t)とY方向の補正値Δk(t)とが
導出される。これらの補正値を用いて画像撮影時の角周
波数空間データを補正することにより,等価的に傾斜磁
場波形歪を補正できる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したように
2つの方法が,傾斜磁場波形歪を除去する方法として用
いられている。デコード処理に於いて補正処理を施す第
2の方法は,比較的簡便に画質向上を実現できることが
知られているが,第2の方法は,既に傾斜磁場波形歪が
ある程度低減されている場合に,傾斜磁場波形を微調整
する方法として用いられる。従って,第1の方法等によ
り,傾斜磁場波形歪を可能な限り低減する技術が必須と
なる。磁場磁場波形歪は撮影法,撮影条件により変化す
るため,撮影法,撮影条件に応じてチューニングを施す
のが理想である。しかし,実際には,装置のメンテナン
ス時に,特定の撮影法,撮影条件に第1の方法を適用し
てチューニングを行なうに過ぎず,様々な撮影法,撮影
条件を用いる臨床の場では十分な傾斜磁場波形の調整効
果が得られない場合が生じるという問題があった。その
ため,チューニングパラメータをフレキシブルに変更
し,撮影法,撮影条件毎に最高の画質を実現することが
望まれていた。また,装置の据付調整,メンテナンスに
長時間を要するという問題があり,短時間化が望まれて
いた。
【0026】本発明の目的は,傾斜磁場波形歪の計測方
法,傾斜磁場波形の調整方法を提供することにある。ま
た,本発明の他の目的は,傾斜磁場波形歪を除去し画質
向上を実現できる核磁気共鳴を用いた検査装置及び検査
装置方法を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の核磁気共鳴を用
いた検査装置の第1の構成では,(1)高周波磁場と共
に直交する第1,第2,第3方向の傾斜磁場が順次検査
対象に印加され,又は,高周波磁場と共に第2又は第3
方向の傾斜磁場が検査対象に印加され,所定領域の核磁
化が励起状態にされた後に,予め設定される傾斜磁場波
形Wをもつ第2又は第3方向の傾斜磁場が検査対象に
印加されて発生する磁気共鳴信号が検出され,(2)傾
斜磁場波形Wをもつ第2又は第3方向の傾斜磁場によ
り所定領域に実際に印加された傾斜磁場波形Wが,
(1)で検出された核磁気共鳴信号から演算処理により
導出され,傾斜磁場波形Wと傾斜磁場波形Wとの差
ΔWを最小とする,第2又は第3方向の傾斜磁場のため
の駆動電源の出力ゲインが求められ,(3)(2)で導
出された出力ゲインが駆動電源に設定されること,の各
制御が行なわれる。
【0028】本発明の核磁気共鳴を用いた検査装置の第
2の構成では,(1)高周波磁場と共に第1,第2,第
3方向の傾斜磁場が順次検査対象に印加され,又は,高
周波磁場と共に第2又は第3方向の傾斜磁場が検査対象
に印加され,所定領域の核磁化が励起状態にされた後
に,予め設定される第1の傾斜磁場波形WS1をもつ第
2又は第3方向の傾斜磁場が検査対象に印加されて発生
する磁気共鳴信号が検出され,(2)第1の傾斜磁場波
形WS1をもつ第2又は第3方向の傾斜磁場により所定
領域に実際に印加された傾斜磁場波形WR1が,(1)
で検出された核磁気共鳴信号から演算処理により導出さ
れ,第1の傾斜磁場波形WS0と傾斜磁場波形WR1
の差ΔWSR1として得られる,第2又は第3方向の傾
斜磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪を最小とする,第
2又は第3方向の傾斜磁場のための駆動電源の出力ゲイ
ンが求めあれ,(3)(2)で導出された出力ゲインが
駆動電源に設定されることにより,第2又は第3方向の
傾斜磁場の傾斜磁場波形が第1の傾斜磁場波形WS1
ら第2の傾斜磁場波形WS2に変更され,(4)(1)
と同じ条件により所定領域の核磁化が励起状態にされた
後に,第2の傾斜磁場波形WS2をもつ第2又は第3方
向の傾斜磁場が検査対象に印加されて発生する磁気共鳴
信号が検出され,(5)第2の傾斜磁場波形WS2をも
つ第2又は第3方向の傾斜磁場により所定領域に実際に
印加された傾斜磁場波形WR2が,(4)で検出された
核磁気共鳴信号から演算処理により導出され,第2の傾
斜磁場波形WS2と所定領域に実際に印加された傾斜磁
場波形WR2との差として得られる,所定領域に於ける
第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第2の傾斜磁場波
形歪ΔWが求められ,画像の再構成に使用される核磁
気共鳴信号から第2の傾斜磁場波形歪ΔWを除去する
ための補正値が導出され,(6)画像の再構成に使用さ
れる磁気共鳴信号が(5)で導出した補正値で補正され
ること,の各制御が行なわれる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施例を図面を参
照して詳細に説明する。
【0030】図17は,本発明が適用されるMRI装置
の構成例を示す図である。101は静磁場を発生する磁
石,102は検査対象,103は検査対象102を搭載
するベッド,104は高周波磁場を発生させると共に検
査対象102から発生するエコー信号を検出する高周波
磁場コイル,108,109,110はそれぞれ,X方
向,Y方向,Z方向の傾斜磁場を発生させる傾斜磁場発
生コイルである。105,106,107はそれぞれ,
各傾斜磁場発生コイル108,109,110に電流を
供給するコイル駆動装置である。115は計測された核
磁気共鳴信号を処理し,画像再構成を実行する計算機,
116は計算機115の再構成画像を表示するCRTデ
ィスプレイ,117は演算処理の途中のデータや最終結
果を格納するメモリである。119は,コイル駆動装
置,計算機,高周波磁場コイルを制御する手段であり,
パルスシーケンサである。
【0031】次に,本発明に於けるMRI装置の,傾斜
磁場波形歪の除去に関する動作手順を説明する。動作手
順は,(1)所定領域での傾斜磁場波形を計測する傾斜
磁場波形歪計測シーケンスの実行,(2)(1)で検出
した計測データから傾斜磁場波形歪を抽出する演算処理
の実行,(3)(2)で抽出された傾斜磁場波形歪を用
いた傾斜磁場波形歪の補正の実行,に大別される。
(1)〜(3)を実現するのに必要な工程数は,傾斜磁
場駆動電源に代表される装置の条件に大きく依存する。
従って,以下に説明する動作手順は本発明の代表例であ
り,必ずしも記載された手順に限定されるものではな
い。
【0032】図1は,本発明の実施例のMRI装置の傾
斜磁場波形歪の除去に関する代表的な動作手順を説明す
る図である。 (工程1)まず,MRI装置の撮影空間内に検査対象を
セットする。 (工程2)磁場波形歪計測シーケンスを実行してエコー
信号を計測する。 (工程3)工程2で計測されたエコー信号から検査対象
に実際に印加された第1の傾斜磁場波形を求め,予め設
定した第1の傾斜磁場波形と検査対象に実際に印加され
た第1の傾斜磁場波形との差を第1の傾斜磁場波形歪を
として求める。 (工程4)次に,求められた第1の傾斜磁場波形歪を最
小とする傾斜磁場駆動電源の出力ゲイン(装置係数)を
求める。 (工程5)工程4で得られた出力ゲイン(装置係数)を
傾斜磁場駆動電源に入力して設定する。 (工程6)再度,磁場波形歪計測シーケンスを実行して
エコー信号を計測する。 (工程7)工程6で計測されたエコー信号から検査対象
に実際に印加された傾斜磁場波形を求め,工程4により
設定された第1の傾斜磁場波形と検査対象に実際に印加
された傾斜磁場波形との差を第2の傾斜磁場波形歪とし
て求める。 (工程8)傾斜磁場波形歪の補正の効果を検証する。こ
こで,補正の効果の検証は以下のように行なう。傾斜磁
場駆動電源の出力ゲインは有限個であるため,傾斜磁場
波形歪の補正が不可能な成分が存在し,結果として傾斜
磁場波形歪が残存する。そこで,代表的な撮影条件を用
いて残存する傾斜磁場波形歪の大きさを事前に調査して
おき,出力ゲイン調整による傾斜磁場波形歪の補正の目
標値を設定しておく。工程8で目標値と工程7の結果と
の比較を行なう。補正の効果を検証した結果,傾斜磁場
波形歪の補正の効果が十分でない(満足できるない)場
合は,求められた第2の傾斜磁場波形歪を最小とする傾
斜磁場駆動電源の出力ゲイン(装置係数)を求め,工程
5から工程7を実行して,補正の効果の検証を繰り返
す。傾斜磁場波形歪の補正の効果が十分である(満足で
きる)場合,残存する傾斜磁場波形歪はデコード処理に
於いて補正処理できる。 (工程9)工程7で導出した第2の傾斜磁場波形歪のデ
ータを用いてデコード処理用の補正値を導出し,デコー
ド処理用の補正値をメモリに記憶保存する。 (工程10)画像撮影用のシーケンスを実行し,エコー
信号を計測する。工程9で求めたデコード処理用の補正
値を使用して,計測されたエコー信号のデータのデコー
ド処理を含む画像再構成処理を行なう。
【0033】図1を参照して傾斜磁場波形歪の除去に関
する,MRI装置の代表的な動作手順を説明したが,図
1に示す工程は,傾斜磁場波形歪に対する傾斜磁場駆動
電源の補正性能(補正限界),及び,傾斜磁場駆動電源
の安定性に依存する。例えば,傾斜磁場駆動電源の出力
ゲインの調整を高精度に行なうことが可能であり,残存
する傾斜磁場波形歪が極めて小さく,デコード処理に於
ける傾斜磁場波形歪の補正が不要である場合,MRI装
置の動作手順は図2となる。
【0034】図2は,本発明の実施例のMRI装置に於
いて,デコード処理に於ける傾斜磁場波形歪の補正が不
要である場合の動作手順を説明する図である。図2に示
す工程1から工程8は,図1に示す工程1から工程8と
同じであるので説明は省略する。デコード処理時の傾斜
磁場波形歪の補正が不要であるので,工程8の後に,図
1に示す工程10を実行する。
【0035】図3は,本発明の実施例のMRI装置に於
いて,傾斜磁場駆動電源の出力ゲイン調整を検査対象毎
に行なう必要がない場合の動作手順の一例を説明する図
である。この場合,傾斜磁場波形歪の除去は,簡略化で
きる。図3に示す工程2から工程10の内容は,図1に
示す工程2から工程10の内容と同じである。
【0036】工程2と工程3を実行した後,工程8で出
力ゲイン調整による傾斜磁場波形歪の補正の目標値と比
較して傾斜磁場波形歪が大きいと判断された場合,工程
4から工程6を実行する。工程8で傾斜磁場波形歪が小
さいと判断された場合,工程9及び工程10を実行す
る。
【0037】以上,図1から図3を参照して,傾斜磁場
波形歪の除去に関する,本発明に於けるMRI装置の動
作手順を説明した。先に説明したように,MRI装置の
動作手順は,(1)所定領域での傾斜磁場波形を計測す
る傾斜磁場波形歪計測シーケンスの実行,(2)(1)
で検出した計測データから傾斜磁場波形歪を抽出する演
算処理の実行,(3)(2)で抽出された傾斜磁場波形
歪を用いた傾斜磁場波形歪の補正の実行,に大別され
る。以下,これらを詳細に説明する。
【0038】図4は,本発明の実施例に於ける傾斜磁場
波形歪の計測領域の一例を説明する図である。
【0039】図5は,本発明の実施例に於ける計測シー
ケンスの一例を示す図であり,(A)画像撮影用シーケ
ンス,(B)傾斜磁場波形歪計測シーケンス(信号読み
出し傾斜磁場の印加あり),(C)傾斜磁場波形歪計測
シーケンス(信号読み出し傾斜磁場の印加なし)を説明
する図である。
【0040】図4に示す領域1の座標は(X,0,
0),領域2の座標は(−X,0,0)であり,領域
1,2の形状は直方体である。原点は傾斜磁場の中心で
あり,図5(A)に示す画像撮影用シーケンスに於ける
信号読み出し傾斜磁場はX方向とする。ここで,図5
(A)に示す画像撮影用シーケンスと,図5(B)及び
図5(C)に示す傾斜磁場波形歪計測シーケンスとの間
に,以下に説明する関連を持たせる。
【0041】図5(A)に示すstep A―2で印加
する信号読み出し傾斜磁場Gの波形と,図5(B)に
示すstep B―4で印加する信号読み出し傾斜磁場
の波形とを同一とする。少なくとも,図5(B)に
示すstep B―4に於けるA/D変換器の動作条件
と,図5(C)に示すstep C―4に於けるA/D
変換器の動作条件(サンプリングレート,サンプリング
ポイント数)を同じくする。
【0042】ここで,fを中心周波数,fを傾斜磁
場の中心からの距離を反映する任意の周波数とする。図
5(B)に示すstep B―1,及び図5(C)に示
すstep C―1に於ける高周波磁場RFの周波数f
は,図4に示す領域1に関するエコー信号の計測時に
は,f=f+f,図4に示す領域2に関するエコ
ー信号の計測時には,f=f−fとする。
【0043】図4に示す領域1,領域2のそれぞれに関
して,図5(B)及び図5(C)に示す傾斜磁場波形歪
計測シーケンスを実行する。この傾斜磁場波形歪計測シ
ーケンスを図4に示す領域1,領域2に対して任意の順
序で適用する。傾斜磁場波形歪計測シーケンス(信号読
み出し傾斜磁場の印加あり)と傾斜磁場波形歪計測シー
ケンス(信号読み出し傾斜磁場の印加なし)の実行の順
序は任意とする。
【0044】信号読み出し方向(X方向)に座標の異な
る2つの領域1,2を設定して,傾斜磁場波形歪を計測
し,信号読み出し方向の傾斜磁場の波形歪を計測した。
同様にして,位相エンコード方向(Y方向)に関して
も,図6に示す領域3,4を設定して,図7に示す傾斜
磁場波形歪計測シーケンスを実行して,位相エンコード
傾斜磁場の波形歪を抽出できる。
【0045】図7は,位相エンコード方向の傾斜磁場波
形歪計測シーケンスの一例を示す図であり,(A)画像
撮影用シーケンス,(B)傾斜磁場波形歪計測シーケン
ス(位相エンコード傾斜磁場の印加あり),(C)傾斜
磁場波形歪計測シーケンス(位相エンコード傾斜磁場の
印加なし)を説明する図である。ここで,図7(A)に
示す画像撮影用シーケンスと,図7(B)及び図7
(c)に示す傾斜磁場波形歪計測シーケンスとの間に,
以下に説明する関連を持たせる。
【0046】図7(A)に示すstep A−2で印加
する位相エンコード傾斜磁場Gの波形と,図7(B)
に示すstep B−4で印加する位相エンコード傾斜
磁場Gの波形とを同一とする。少なくとも,図7
(B)に示すstep B−4に於けるA/D変換器の
動作条件と図7(C)に示すstep C−4に於ける
A/D変換器の動作条件とを同じくする。fを中心周
波数,fを傾斜磁場の中心からの距離を反映する任意
の周波数とする。図7(B)に示すstep B−1,
及び図7(C)に示すstep C−1に於ける高周波
磁場RFの周波数f は,図6に示す領域3に関するエ
コー信号の計測時には,f=f+f,図6に示す
領域4に関するエコー信号の計測時には,f=f
とする。
【0047】なお,図4から図7を参照した以上の説明
では,傾斜磁場波形歪の計測部位を各方向で2つの領域
(X方向での領域1,2,Y方向での領域3,4)とし
たが,本発明はこれら領域の数に限定されるものではな
い。例えば,図4,図6に示す2カ所,傾斜磁場の中心
の合計3カ所を一方向当たりの傾斜磁場波形歪の計測部
位としても良い。
【0048】次に,図5に示す傾斜磁場波形歪計測シー
ケンスにより計測されたエコーデータから傾斜磁場波形
歪を抽出する信号処理の手順について説明する。傾斜磁
場波形歪の計測領域を領域1として傾斜磁場波形歪計測
シーケンスを実行し,信号読み出し傾斜磁場を印加して
計測されたデータの位相マップA,信号読み出し傾斜磁
場を印加せずに計測されたデータの位相マップBを作成
する。位相マップAと位相マップBとの差をとり,(数
7)に示す位相差マップΔφr(t)を作成する。(数
7)は(数5)と等価である。なお,r(=X,Y)は
撮影面内の方向を示し,(数7)に於いて,積分範囲は
傾斜磁場の印加時間であり,t=0〜tである。
【0049】
【数7】 A−B=Δφ(t)=∫γG(t)Ddt …(数7) (数7)の両辺を時間微分の後,近似を行なうと,(数
8)に示すように,傾斜磁場波形G(t)は,サンプ
リングポイント間に於ける位相差{Δφr(t+t
−Δφr(t)}と比例定数C={1/(γD
)}との積で示される。
【0050】
【数8】 G(t)={1/(γD)}{d(Δφ(t))/dt} ={1/(γD)}lim{{Δφ(t+Δt)−Δφ(t)}/Δt} ≒C{Δφ(t+t)−Δφ(t)} …(数8) なお,(数8)に於いて,limは,Δt→0の極限値
を示し,Δt≒tの近似を行なっている。
【0051】図8は,本発明の実施例に於ける,傾斜磁
場波形歪の実測結果例を示す図である。図8の横軸は時
間であり,縦軸は(数8)の比例定数Cを,C=1とし
た場合のG(t)の値である。G(t)は,理想的
な場合一定値を示すべきであるが,現実には,図8に示
すように,Gr(t)が時間的に変動しており,エコー
信号のデータの検出中に傾斜磁場波形歪が発生している
ことが分かる。
【0052】次に,計測領域を領域2とし,計測領域を
領域1の場合と同様に,傾斜磁場波形歪の計測,及びデ
ータ処理を行なう。
【0053】次に,計測領域を領域1として得られた傾
斜磁場波形データGX1(t)と,計測領域を領域2と
して得られた傾斜磁場波形データGX2(t)との平均
傾斜磁場波形データGX12(t)を計算する。G
X12(t)は傾斜磁場の中心に於ける傾斜磁場波形を
意味する。理想的な場合のGX12(t)の値は0(ゼ
ロ)である。
【0054】しかし,信号読み出し傾斜磁場の印加によ
る渦電流の発生に起因し,傾斜磁場の中心の位相が0以
外のオフセット値を示す場合がある。これは,静磁場の
変動と等価の現象が生じていることを示しており,受信
周波数fの変更が必要となる。
【0055】即ち,一般的には,受信周波数fは傾斜
磁場の中心に於ける共鳴周波数fに等しく設定されて
いる。しかし,fは渦電流による変動前の静磁場に於
ける共鳴周波数であり,変動後の静磁場に於ける共鳴周
波数とは異なる。渦電流による変動の前後に於ける共鳴
周波数の差が大きい場合,EPI等の撮影法では,再構
成画像に於ける検査対象の位置ずれや偽像発生の原因と
なる。なお,オフセット値は,単位時間当たりのオフセ
ット位相の変化から周波数に換算し,受信周波数のずれ
として換算できる。
【0056】以上の説明したように,本発明によれば,
傾斜磁場波形歪,及び傾斜磁場の印加に起因する共鳴周
波数のゆらぎの計測が可能である。
【0057】次に,以上で説明した手順で求めた傾斜磁
場波形歪を補正する技術について説明する。本発明に於
ける傾斜磁場波形歪を補正する技術は,外部からの制御
信号により傾斜磁場駆動電源に内蔵されるコンデンサの
出力ゲインを調整する方法と,デコード処理に於いて補
正処理を施す方法とに大別される。
【0058】まず,外部からの制御信号により傾斜磁場
波形歪を低減する方法について説明する。まず,本発明
を実施するに当たり,傾斜磁場駆動電源の構成及び機能
として,コンデンサの出力ゲイン(装置係数)を複数有
し,かつコンデンサの出力ゲインの大きさは制御信号に
より変更可能であることが必須である。更に,複数のコ
ンデンサの個々の出力ゲインに関して,入力である制御
信号と,出力である傾斜磁場波形との伝達関数を,事前
に調査する必要がある。これらの条件を満足するMRI
装置に於ける,傾斜磁場波形歪の補正方法は,以下の通
りである。
【0059】傾斜磁場波形歪を調整する前の制御信号を
V(V,V,…,V),出力される傾斜磁場波形
をG(t)とする。なお,制御信号Vの各要素は,n
個のコンデンサへの制御電流を表すこととする。ここ
で,傾斜磁場波形G(t)に於ける傾斜磁場波形歪G
re(t)は,理想的な傾斜磁場波形Gr0(t)を用
いて,(数9)により示される。
【0060】
【数9】 Gre(t)=G(t)―Gr0(t) …(数9 ) 複数のコンデンサ個々の出力ゲインに関して,制御信号
と傾斜磁場波形の伝達関数が既知であるので,傾斜磁場
波形歪Gre(t)を出力するための制御信号V(V
1e,V2e,…,Vne)を導出できる。理想的な傾
斜磁場波形G (t)は,(数9)に示すように,G
(t)とGre(t)の差であるので,傾斜磁場波形
歪の調整後の制御信号V(V10,V20,…,V
n0)を(数10)により求めて装置係数として傾斜磁
場駆動電源に入力し設定すればよい。
【0061】
【数10】 V(V10,V20,…,Vn0) =V(V,V,…,V)+V(V1e,V2e,…,Vne) …( 数10) また,渦電流に起因する静磁場オフセットに関しては,
先に説明したように,単位時間当たりのオフセット値の
変化から位相を周波数に換算し,受信周波数のずれとし
て換算できる。従って,その換算値を渦電流による変動
前の静磁場に於ける共鳴周波数fに加算すれば良い。
【0062】次に,デコード処理に於ける補正処理の概
要について説明する。デコード処理の詳細は,先に図1
9から図22を参照して説明した通りである。即ち,傾
斜磁場波形歪計測シーケンスで得た計測データを角周波
数空間に配置し,理想的な装置系で計測された場合の角
周波数空間での座標krd(t)と実際の装置系で得ら
れるk(t)と比較して補正値(傾斜磁場波形歪に起
因する誤差成分)Δk (t)を求める(r=X,
Y)。即ち,補正値Δk(t)及びΔk(t)を求
める。その後,画像撮影時の角周波数空間データを,Δ
(t)及びΔk (t)を用いて補正する。(数
8)に示す波形歪の抽出処理を用いて導出した傾斜磁場
波形G(t)は,(数6)に示す角周波数空間での座
標k(t)と比例関係にあり,比例係数は,磁気回転
比γとサンプリングポイント間隔tにより決定され
る。磁気回転比γは検出対象とする核種に固有の定数で
あり,tは撮影条件により定められた値をもつ。従っ
て,上記の比例係数を用いて(数8)により得られたG
(t)をk(t)に変換することが可能である。補
間処理に関する具体的な手順を,図11を用いて説明す
る。実際の計測データk(t)の角周波数空間上の軌
跡は,図5で示したシーケンスを用いて計測される傾斜
磁場波形から(数8)にしたがってk方向の軌跡を導
出することが可能であり,同様に図7で示したシーケン
スを用いて計測される傾斜磁場波形からk方向の軌跡
を導出することが可能である。実際の計測データk
(t)を,角周波数空間上にマッピングすると,その
サンプリングポイントは,図12の白丸の様になる。理
想的な装置系でのデータkrd(t)に関しても,解析
的に角周波数空間上での軌跡を導出しマッピングするこ
とが可能であり,そのサンプリングポイントは図12の
黒丸の様になる。
【0063】補間処理の手順は,図11に示す工程に従
って行われる。すなわち,理想的な装置系でのデータk
rd(t)(tは,変数tの範囲内の,任意のサン
プリングポイント)の導出に使用する,実際の計測デー
タk(t)に含まれるサンプリングポイントを決定す
る工程21,工程21で決定した各サンプリングポイン
トと実際の計測データk(t)との距離を導出する
工程22,工程22で導出された距離に対応して,実際
の計測データk(t)の各サンプリングポイントに重
み付けを行い,重み値を要素とする配列を導出する工程
23,前記配列と実際の計測データk(t)との積を
各サンプリングポイントに関して導出し,その総和を理
想的な装置系でのデータkrd(t)とする工程2
4,工程21から工程24を理想的な装置系でのデータ
rd(t)の各サンプリングポイントに関して繰り返
す工程25とから構成される。以下,各工程について説
明する。
【0064】工程21では,補間処理に使用するサンプ
リングポイントを決定する。例えば図13に示すよう
に,実際の計測データk(t)の9ポイントを用いて
理想的な装置系でのデータkrd(t)の1ポイントを
導出する。なお,tは補間処理により導出対象となる
サンプリングポイントの時間を表し,tはサンプリン
グレート,Tは位相エンコード方向に1ラインシフトす
る時間である。表記を簡略化するために,補間処理に用
いる実測データのサンプリングポイントをk(t
i,j)の様に表現することとする。ここで,iはサン
プリングポイントk(t)のkx座標を中心に,k
x方向に±i点のサンプリングポイントを補間処理に適
用することを表し,jはk(t)のky座標を中心
に,ky方向に±j点のサンプリングポイントを補間処
理に適用することを表す。この表記を用いると,図13
の例は,k(t,1,1)と表現される。
【0065】工程22では,k(t,i,j)の各
サンプリングポイントと,理想的な装置系でのデータk
rd(t)との距離を計算する。補間計算に使用する
(t,i,j),及びkrd(t)の座標値は
総て既知であるので,距離の計算は容易である。この距
離は,既に述べたΔk(t),または補正値Δk
(t)及びΔk(t)と同等であり,理想的な装置
系でのデータkrd(t)との誤差を表している。
【0066】工程23では,工程22で導出された距離
に対応して,k(t,i,j)のサンプリングポイ
ントに対する重み付けを行い,この重み値を要素とする
配列を導出する。この関数導出には,距離と重み値を対
応付ける重み関数を利用する。この重み関数はユーザが
独自に設定可能であり,例えば,図14(A)に示すS
INC関数の一部や,図14(B)に示す一次直線と定
義する。krd(t)とk(t,i,j)の各サ
ンプリングポイントの距離に対応し,前記重み関数に従
って重み値が導出され,その重み値を要素とする配列W
tn(i,j)が決定される。
【0067】工程24では,工程23で求めた配列W
tn(i,j)とk(t,i,j)との積を各サン
プリングポイント毎に求め,その総和をkrd(t
とする。この処理は(数11)により示される。(数1
1)に於いて、加算は補間処理に使用したサンプリング
ポイントの全てについて行う。
【0068】
【数11】 krd(t)=ΣΣk(t,i,j)Wtn(i,j) …(数 11) 工程25では,既に述べた工程21から工程24までの
処理をkrd(t)の各サンプリングポイントに関し
て繰り返す。この際,krd(t)の座標によって
は,上述した様にk(t,i,j)を定義できない
場合がある。その場合は,定義可能なk(t,i,
j)のみを用いて処理を行うものとする。或いは,k
(t,i,j)を定義できない場合は補間処理を中断
しても良い。
【0069】なお,図13に示した例では,k
(t)実測データを中心にその近傍各±1の矩形領
域内の計測データを用いて補間処理を行ったが,この距
離(図13の場合±1)や形状(図13の場合矩形)
は,今回例示した以外にも適用可能であることは言うま
でもない。
【0070】なお,工程21から工程25の処理を施さ
れたデータは,デコード処理を施され再構成画像が作成
される(図1参照)。
【0071】以上,本発明の,(1)傾斜磁場波形歪を
抽出するシーケンス,(2)(1)の計測データを用い
た傾斜磁場波形歪の抽出処理,(3)傾斜磁場波形歪の
補正処理,に関する代表的な例について説明した。この
他にも,本発明を様々の手順で利用できる。
【0072】例えば,EPI法の場合,位相エンコード
傾斜磁場の強度と比較し,信号読み出し傾斜磁場の強度
が著しく大きい。従って,画質に悪影響を及ぼす支配的
な要因を信号読み出し傾斜磁場の波形歪と見做し,信号
読み出し傾斜磁場に関してのみ,傾斜磁場波形歪の抽
出,及びその補償を実行することが可能である。位相エ
ンコード傾斜磁場の波形歪をゼロと見做すことにより,
位相エンコード傾斜磁場の波形歪を計測するシーケンス
の実行時間と波形歪を導出する処理に要する時間,及び
画像再構成時に於ける波形歪補正に要する時間を短縮で
きる。
【0073】図15(A)は,本波形計測法により計測
された傾斜磁場波形を用いて,エコー信号サンプリング
期間中の傾斜磁場印加量の総和を,各エコー信号毎に導
出したものである。縦軸は傾斜磁場印加量の総和,横軸
はエコー番号である。なお,偶数番目と奇数番目の傾斜
磁場は極性が異なるが,本図においては絶対値化し極性
を揃えている。奇数番目エコー信号と偶数番目のエコー
信号とで,印加量の総和が0.6%程度異なること,奇
数エコー間及び偶数エコー信号間でも印加量の総和が
0.2〜0.3%程異なる事が分かる。そこで,各エコ
ー信号毎に傾斜磁場印加強度を微調整した。調整結果を
図15(B)に示す。各エコー信号において,傾斜磁場
印加量の総和に関する誤差は0.1%未満にまで低減し
た。傾斜磁場波形に関しては,補間処理による補正のみ
適用した。その結果,EPI特有の偽像の大幅な低減が
見られた。本発明により,傾斜磁場印加量の誤差により
生じる偽像が低減し,画質向上を実現できることを確認
した。
【0074】また,代謝機能情報を画像化する従来技術
のディフュージョンシーケンスでは,図9に示すよう
に,高周波磁場RFの前後に,MPGと呼ばれる高強度
の傾斜磁場を印加する。本発明を適用することにより,
MPGの印加により生じる渦電流を計測することも可能
である。なお,図9ではMPGはY方向に印加されてい
るが,実際には,X,Y,Zの3方向に独立に印加され
る。
【0075】図10は,MPGに起因する渦電流を計測
するシーケンスの一例を示す図であり,(A)画像撮影
用シーケンス(ディフュージョンシーケンス),(B)
傾斜磁場波形歪計測シーケンス(MPGの印加あり),
(C)傾斜磁場波形歪計測シーケンス(MPGの印加な
し)を説明する図である。ここで,図10(A)に示す
画像撮影用シーケンスと,図10(B)及び図10
(c)に示す渦電流計測シーケンスとの間に,以下に説
明する関連を持たせる。
【0076】図10(A)に示すstep A−1で印
加するMPGの磁場波形と,図10(B)に示すste
p B−3で印加するMPGの磁場波形とを同一とす
る。少なくとも,図10(B)に示すstep B−4
に於けるA/D変換器の動作条件と図10(C)に示す
step C−4に於けるA/D変換器の動作条件とを
同じくする。
【0077】図4に示すように渦電流を観察する領域を
指定し,図10(B)及び図10(C)で得られる計測
データに対し,(数7)及び(数8)により示される信
号処理を実行することにより,Y方向のMPGの印加に
よってX方向に生じる渦電流を計測できる。渦電流を観
察する領域を変更して,Y方向のMPGの印加によって
Y方向及びZ方向に生じる渦電流を,容易に計測でき
る。例えば,Y方向の渦電流を計測する場合は,渦電流
を観察する領域を図6に示すように指定すればよい。こ
の結果から,観察領域を変更して,Y方向のMPGの印
加によって生じる渦電流をベクトルとして計測可能であ
る。また,MPGを印加する方向をX方向,或いはZ方
向に変更し,X方向のMPGの印加によって生じる渦電
流ベクトル,Z方向のMPGの印加によって生じる渦電
流ベクトルを計測できることは言うまでもない。
【0078】図16は,X方向のMPGを印加した後の
磁場変動を示すグラフであり,観察位置のX座標が−
X,0,+Xの3領域でのグラフが描画されている。横
軸はMPGパルス印加からの経過時間であり,縦軸はサ
ンプリングポイントの位相である。なお,図8の例で
は,縦軸はサンプリングポイント間の位相差なので,縦
軸の内容を傾斜磁場波形と表現している。図16におい
ては,縦軸はサンプリングポイントの位相であること,
かつMPGパルス印加の以降は傾斜磁場を印加していな
いことから,縦軸の内容を磁場変動と表現している。
【0079】MPGパルスの影響がない場合のグラフ
は,3本のグラフは重なり,かつ時間変動のない一定値
となる。したがって,MPGパルスの影響により,X方
向の傾斜磁場に一次成分(X座標が+X,0,−Xの位
置における位相変動が直線状になっている)とオフセッ
ト成分(X座標が0の位置に置いても磁場変動が存在す
る)が発生していること,それらの位相変動が経過時間
とともに一定値に収束していることが分かる。
【0080】この計測結果に基づき,X方向の傾斜磁場
の印加による一次成分除去,及び,受信周波数の変更或
いは位相補正によるオフセット成分除去により,MPG
印加に起因する磁場変動の影響を除去できることが分か
る。
【0081】これと同様に,観察位置を変更することに
よりX方向のMPG印加時のY方向及びZ方向での磁場
変動を計測可能であり,或いはY,Z方向のMPG印加
時の各方向の磁場変動を計測することもできる。何れの
計測結果に対しても,既に述べた方法により磁場変動の
影響を除去する事ができ,ディフュージョン画像の高画
質化を達成可能である。
【0082】本発明の核磁気共鳴を用いた検査方法の第
1の構成は,(1)高周波磁場と共に互いに直交する第
1,第2,第3方向の傾斜磁場を順次検査対象に印加し
て,又は,前記高周波磁場と共に前記第2又は第3方向
の傾斜磁場を前記検査対象に印加して,所定領域の核磁
化を励起状態にし,(2)予め設定される第1の傾斜磁
場波形WS1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を
印加して前記検査対象から発生する磁気共鳴信号を検出
し,(3)前記第1の傾斜磁場波形WS1をもつ前記第
2又は第3方向の傾斜磁場により前記所定領域に実際に
印加された傾斜磁場波形WR1を,(2)で検出された
前記核磁気共鳴信号から演算処理により導出し,前記第
1の傾斜磁場波形WS0と前記傾斜磁場波形WR1との
差ΔW R1として得られる,前記第2又は第3方向の
傾斜磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪を最小とする,
前記第2又は第3方向の傾斜磁場のための駆動電源の出
力ゲインを求め,(4)(3)で導出した前記出力ゲイ
ンを前記駆動電源に設定することにより,前記第2又は
第3方向の傾斜磁場の傾斜磁場波形を前記第1の傾斜磁
場波形WS1から第2の傾斜磁場波形WS2に変更し,
(5)(1)と同じ条件により前記所定領域の核磁化を
励起状態にした後に,前記第2の傾斜磁場波形WS2
もつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を印加して前記検
査対象から発生する前記磁気共鳴信号を検出し,(6)
前記第2の傾斜磁場波形WS2をもつ前記第2又は第3
方向の傾斜磁場により前記所定領域に実際に印加された
傾斜磁場波形WR2を,(5)で検出された前記核磁気
共鳴信号から演算処理により導出し,前記第2の傾斜磁
場波形WS2と前記所定領域に実際に印加された傾斜磁
場波形WR2との差として得られる,前記所定領域に於
ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第2の傾
斜磁場波形歪ΔWを求め,前記画像の再構成に使用さ
れる前記核磁気共鳴信号から前記第2の傾斜磁場波形歪
ΔWを除去するための補正値を導出し,(7)前記画
像の再構成に使用される磁気共鳴信号を(6)で導出し
た前記補正値で補正する。
【0083】本発明の核磁気共鳴を用いた検査方法の第
2の構成は,(1)前記高周波磁場と共に互いに直交す
る前記第1,第2,第3方向の傾斜磁場を順次検査対象
に印加して,又は,前記高周波磁場と共に前記第2又は
第3方向の傾斜磁場を前記検査対象に印加して,所定領
域の核磁化を励起状態にし,(2)予め設定される第1
の傾斜磁場波形WS1をもつ前記第2又は第3方向の傾
斜磁場を印加して前記検査対象から発生する前記磁気共
鳴信号を検出し,(3)前記第1の傾斜磁場波形WS1
をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場により前記第1
の所定領域に実際に印加された傾斜磁場波形W
R11を,(1)で検出された前記核磁気共鳴信号から
演算処理により導出し,前記第1の傾斜磁場波形WS1
と前記傾斜磁場波形WR11との差として得られる,前
記第1の所定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜
磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR1を求め,
(4)(1)と同じ条件により,前記第1の所定領域と
磁場中心に関して対称の位置にある第2の所定領域の核
磁化を励起状態にした後に,前記第1の傾斜磁場波形W
S1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を印加して
前記検査対象から発生する前記磁気共鳴信号を検出し,
(5)前記第1の傾斜磁場波形WS1をもつ前記第2方
向の傾斜磁場により前記第2の所定領域に実際に印加さ
れた傾斜磁場波形W 12を,(3)で検出された前記
核磁気共鳴信号から演算処理により導出し,前記第1の
傾斜磁場波形WS1と前記傾斜磁場波形WR12との差
として得られる,前記第2の所定領域に於ける前記第2
又は第3方向の傾斜磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪
ΔWSR2を求め,(6)(3)で導出した前記第1の
所定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関
する第1の傾斜磁場波形歪ΔW R1の絶対値|ΔW
SR1|と,(5)で導出した前記第2の所定領域に於
ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第1の傾
斜磁場波形歪ΔWSR2の絶対値|ΔWSR2|との和
ΔW=|ΔWSR1|+|ΔWSR2|を最小とす
る,前記第2又は第3方向の傾斜磁場のための駆動電源
の出力ゲインを求め,(7)(6)で導出した前記出力
ゲインを前記駆動電源に設定することにより,前記第2
又は第3方向の傾斜磁場の傾斜磁場波形を前記第1の傾
斜磁場波形WS1から第2の傾斜磁場波形WS2に変更
し,(8)(1)と同じ条件により,第3の所定領域の
核磁化を励起状態にした後に,前記第2の傾斜磁場波形
S2をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を印加し
て前記検査対象から発生する前記磁気共鳴信号を検出
し,(9)前記第2の傾斜磁場波形WS2をもつ前記第
2又は第3方向の傾斜磁場により前記第3の所定領域に
実際に印加された傾斜磁場波形WR23を,(8)で検
出された前記核磁気共鳴信号から演算処理により導出
し,前記第2の傾斜磁場波形WS2と前記傾斜磁場波形
R23との差として得られる,前記第3の所定領域に
於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第2の
傾斜磁場波形歪ΔWSR3を求め,(10)(1)と同
じ条件により,前記第3の所定領域と磁場中心に関して
対称の位置にある第4の所定領域の核磁化を励起状態に
した後に,前記第1の傾斜磁場波形WS2をもつ前記第
2又は第3方向の傾斜磁場を印加して前記検査対象から
発生する前記磁気共鳴信号を検出し,(11)前記第2
の傾斜磁場波形WS2をもつ前記第2又は第3方向の傾
斜磁場により前記第4の所定領域に実際に印加された傾
斜磁場波形WR24を,(10)で検出された前記核磁
気共鳴信号から演算処理により導出し,前記第2の傾斜
磁場波形WS2と前記傾斜磁場波形WR24との差とし
て得られる,前記第4の所定領域に於ける前記第2又は
第3方向の傾斜磁場に関する第2の傾斜磁場波形歪ΔW
SR4を求め,(12)(9)で導出した前記第3の所
定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関す
る第2の傾斜磁場波形歪ΔWSR3の絶対値|ΔW
SR3|と,(11)で導出した前記第4の所定領域に
於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第2の
傾斜磁場波形歪ΔWSR4の絶対値|ΔWSR4|との
和ΔW=|ΔWSR3|+|ΔWSR4|を最小とす
る送信及び受信周波数,及び補正値を導出し,(13)
(12)で求めた前記送信周波数をもつ前記高周波磁場
を前記検査対象に印加して,(11)で求めた前記受信
周波数により前記画像の再構成に使用される磁気共鳴信
号を検出し,(14)前記画像の再構成に使用される磁
気共鳴信号を(12)で導出した前記補正値で補正す
る。
【0084】第2の構成の核磁気共鳴を用いた検査方法
に於いて,前記第1の所定領域と前記第3の所定領域と
が同じ領域であり,前記第2の所定領域と前記第4の所
定領域とが同じ領域である。また,第2の構成の核磁気
共鳴を用いた検査方法に於いて,前記第1の傾斜磁場波
形WS1と前記第1の領域の座標とから導出される,前
記第1の磁場波形WS1の前記第1の領域に於ける傾斜
磁場波形WR11’と,前記第1の所定領域に実際に印
加された傾斜磁場波形WR11との差として,前記第1
の所定領域に於ける第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR1
求め,前記第1の傾斜磁場波形WS1と前記第2の領域
の座標とから導出される,前記第1の磁場波形WS1
前記第2の領域に於ける傾斜磁場波形WR12’と,前
記第2の所定領域に実際に印加された傾斜磁場波形W
R12との差として,前記第2の所定領域に於ける第1
の傾斜磁場波形歪ΔWSR2を求め,前記第2の傾斜磁
場波形WS2と前記第3の領域の座標とから導出され
る,前記第2の磁場波形WS2の前記第3の領域に於け
る傾斜磁場波形WR23’と,前記第3の所定領域に実
際に印加された傾斜磁場波形WR23との差として,前
記第3の所定領域に於ける第2の傾斜磁場波形歪ΔW
SR3を求め,前記第2の傾斜磁場波形W20と前記第
4の領域の座標とから導出される,前記第2の磁場波形
20の前記第4の領域に於ける傾斜磁場波形
R24’と,前記第4の所定領域に実際に印加された
傾斜磁場波形WR24との差として,前記第4の所定領
域に於ける第2の傾斜磁場波形歪ΔWSR4を求める。
【0085】
【発明の効果】以上の様に,本発明によれば傾斜磁場波
形歪を検出し除去することが可能である。その結果,M
RI画像の画質向上が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のMRI装置の傾斜磁場波形歪
の除去に関する動作手順を説明する図。
【図2】本発明の実施例のMRI装置に於いて,デコー
ド処理に於ける傾斜磁場波形歪の補正が不要である場合
の動作手順を説明する図。
【図3】図3は,本発明の実施例のMRI装置に於い
て,傾斜磁場駆動電源の出力ゲイン調整を検査対象毎に
行なう必要がない場合の動作手順の一例を説明する図。
【図4】本発明の実施例に於ける傾斜磁場波形歪の計測
領域の一例を説明する図。
【図5】本発明の実施例に於ける計測シーケンスの一例
を示す図であり,(A)画像撮影用シーケンス,(B)
傾斜磁場波形歪計測シーケンス(信号読み出し傾斜磁場
の印加あり),(C)傾斜磁場波形歪計測シーケンス
(信号読み出し傾斜磁場の印加なし)を説明する図。
【図6】本発明の実施例に於ける傾斜磁場波形歪の計測
領域の一例を説明する図。
【図7】本発明の実施例に於ける計測シーケンスの例を
示す図であり,(A)画像撮影用シーケンス,(B)傾
斜磁場波形歪計測シーケンス(位相エンコード傾斜磁場
の印加あり),(C)傾斜磁場波形歪計測シーケンス
(位相エンコード傾斜磁場の印加なし)を説明する図。
【図8】本発明の実施例に於ける傾斜磁場波形歪の実測
結果例を示す図。
【図9】従来技術のディフュージョンシーケンスの例を
示す図。
【図10】本発明の実施例に於ける計測シーケンスの例
を示す図であり,(A)画像撮影用シーケンス(ディフ
ュージョンシーケンス),(B)MPGに起因する渦電
流計測シーケンス(MPGの印加あり),(C)MPG
に起因する渦電流計測シーケンス(MPGの印加なし)
を説明する図。
【図11】本発明の実施例のMRI装置に於いて,補間
処理に於ける動作手順を説明する図。
【図12】本発明の実施例に於ける,実際の装置での計
測データk(t)と理想的な系で計測されるデータk
rd(t)の,角周波数空間上の配置を説明する図。
【図13】本発明の実施例に於ける,理想的な系で計測
されるデータ点krd(t)の補間計算に適用する,
実際の装置での計測データk(t)の範囲の一例を示
す図。
【図14】本発明の実施例に於ける,理想的な系で計測
されるデータ点krd(t)と実際の装置での計測デ
ータk(t)との距離と,計測データk(t)の重
み値の対応を示す重み関数を示す図であり,(A)はS
INC関数,(B)は一次関数の例を示す図。
【図15】本発明の実施例に於ける傾斜磁場波形計測に
おいて,撮影シーケンスをEPIシーケンスとした場合
の,信号取得期間中の傾斜磁場印加量の総和により本発
明の有効性を示す図であり,(A)は補正前の傾斜磁場
印加量,(B)は補正後の傾斜磁場印加量を示す図。
【図16】本発明の実施例に於ける傾斜磁場波形計測に
おいて,x方向のMPGパルスに起因するx方向の磁場
変動及びオフセット値の変動を計測した結果を示す図。
【図17】本発明が適用されるMRI装置の構成例を示
す図。
【図18】従来技術のMRI装置に於けるシーケンスの
一例を説明する図。
【図19】従来技術のMRI装置に於ける,傾斜磁場波
形歪計測シーケンスの概要を説明する図であり,(A)
は撮影面を説明する図,図19(B)及び図19(C)
は傾斜磁場波形歪計測シーケンスの概略を説明する図。
【図20】従来技術のEPIを用いるMRI装置に於け
る,(A)撮影シーケンスを説明する図,(B)傾斜磁
場波形歪計測シーケンス(信号読み出し傾斜磁場の印加
あり)を説明する図,(C)傾斜磁場波形歪計測シーケ
ンス(信号読み出し傾斜磁場の印加なし)を説明する
図。
【図21】従来技術のMRI装置に於ける計測領域を説
明する図。
【図22】従来技術のEPIを用いるMRI装置に於け
る,(A)傾斜磁場波形歪計測シーケンス(信号読み出
し傾斜磁場の印加あり)を説明する図,(B)傾斜磁場
波形歪計測シーケンス(信号読み出し傾斜磁場の印加な
し)を説明する図。
【符号の説明】
1…工程1,2…工程2,3…工程3,4…工程4,5
…工程5,6…工程6,7…工程7,8…工程8,9…
工程9,10…工程10,101…静磁場発生磁石,1
02…検査対象,103…ベッド,104…高周波磁場
コイル,105…X方向傾斜磁場用電源,106…Y方
向傾斜磁場用電源,107…Z方向傾斜磁場用電源,1
08…X方向傾斜磁場コイル,109…Y方向傾斜磁場
コイル,110…Z方向傾斜磁場コイル,111…シン
セサイザ,112…変調装置,113…増幅器,114
…検波装置,115…計算機,116…ディスプレイ,
117…メモリ,119…制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 久晃 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 4C096 AB05 AB33 AD06 AD07 AD09 AD14 BA42 BB32 CB16 DC04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静磁場を発生する静磁場発生手段と,互い
    に直交する第1,第2,及び第3方向の傾斜磁場を発生
    する傾斜磁場発生手段と,高周波磁場を発生する高周波
    磁場発生手段と,検査対象から発生する磁気共鳴信号を
    検出する信号検出手段と,検出された前記磁気共鳴信号
    から画像を再構成する画像再構成手段と,前記傾斜磁場
    発生手段と前記高周波磁場発生手段と前記信号検出手段
    と前記画像再構成手段を制御する制御手段とを有し,前
    記制御手段は,(1)前記高周波磁場と共に前記第1,
    第2,第3方向の傾斜磁場を順次前記検査対象に印加し
    て,又は,前記高周波磁場と共に前記第2又は第3方向
    の傾斜磁場を前記検査対象に印加して,所定領域の核磁
    化を励起状態にした後に,予め設定される傾斜磁場波形
    をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を印加して
    前記検査対象から発生する前記磁気共鳴信号を検出する
    こと,(2)前記傾斜磁場波形Wをもつ前記第2又は
    第3方向の傾斜磁場により前記所定領域に実際に印加さ
    れた傾斜磁場波形Wを,(1)で検出された前記核磁
    気共鳴信号から演算処理により導出し,前記傾斜磁場波
    形Wと前記傾斜磁場波形Wとの差ΔWを最小とす
    る,前記第2又は第3方向の傾斜磁場のための駆動電源
    の出力ゲインを求めること,(3)(2)で導出した前
    記出力ゲインを前記駆動電源に設定すること,の制御を
    行なうことを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の核磁気共鳴を用いた検査
    装置に於いて,前記高周波磁場と前記第2又は第3方向
    の傾斜磁場が同時に前記検査対象に印加され,前記所定
    領域が前記検査対象の断層面の領域であることを特徴と
    する核磁気共鳴を用いた検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の核磁気共鳴を用いた検査
    装置に於いて,前記高周波磁場と共に前記第1,第2,
    第3方向の傾斜磁場が順次前記検査対象に同時に印加さ
    れ,前記所定領域が前記検査対象の立方体又は直方体の
    領域であることを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の核磁気共鳴を用いた検査
    装置に於いて,前記第2方向の傾斜磁場が前記核磁気共
    鳴信号の検出時に印加される信号読み出し傾斜磁場であ
    り,前記第3方向の傾斜磁場が前記核磁気共鳴信号に位
    相エンコードを付与する位相エンコード傾斜磁場である
    ことを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。
  5. 【請求項5】静磁場を発生する静磁場発生手段と,互い
    に直交する第1,第2,及び第3方向の傾斜磁場を発生
    する傾斜磁場発生手段と,高周波磁場を発生する高周波
    磁場発生手段と,検査対象から発生する磁気共鳴信号を
    検出する信号検出手段と,検出された前記磁気共鳴信号
    から画像を再構成する画像再構成手段と,前記傾斜磁場
    発生手段と前記高周波磁場発生手段と前記信号検出手段
    と前記画像再構成手段を制御する制御手段とを有し,前
    記制御手段は,(1)前記高周波磁場と共に前記第1,
    第2,第3方向の傾斜磁場を順次前記検査対象に印加し
    て,又は,前記高周波磁場と共に前記第2又は第3方向
    の傾斜磁場を前記検査対象に印加して,所定領域の核磁
    化を励起状態にした後に,予め設定される第1の傾斜磁
    場波形W S1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を
    印加して前記検査対象から発生する前記磁気共鳴信号を
    検出すること,(2)前記第1の傾斜磁場波形WS1
    もつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場により前記所定領
    域に実際に印加された傾斜磁場波形WR1を,(1)で
    検出された前記核磁気共鳴信号から演算処理により導出
    し,前記第1の傾斜磁場波形WS0と前記傾斜磁場波形
    R1との差ΔW R1として得られる,前記第2又は
    第3方向の傾斜磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪を最
    小とする,前記第2又は第3方向の傾斜磁場のための駆
    動電源の出力ゲインを求めること,(3)(2)で導出
    した前記出力ゲインを前記駆動電源に設定することによ
    り,前記第2又は第3方向の傾斜磁場の傾斜磁場波形を
    前記第1の傾斜磁場波形WS1から第2の傾斜磁場波形
    S2に変更すること,(4)(1)と同じ条件により
    前記所定領域の核磁化を励起状態にした後に,前記第2
    の傾斜磁場波形WS2をもつ前記第2又は第3方向の傾
    斜磁場を印加して前記検査対象から発生する前記磁気共
    鳴信号を検出すること,(5)前記第2の傾斜磁場波形
    S2をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場により前
    記所定領域に実際に印加された傾斜磁場波形WR2を,
    (4)で検出された前記核磁気共鳴信号から演算処理に
    より導出し,前記第2の傾斜磁場波形WS2と前記所定
    領域に実際に印加された傾斜磁場波形WR2との差とし
    て得られる,前記所定領域に於ける前記第2又は第3方
    向の傾斜磁場に関する第2の傾斜磁場波形歪ΔWを求
    め,前記画像の再構成に使用される前記核磁気共鳴信号
    から前記第2の傾斜磁場波形歪ΔWを除去するための
    補正値を導出すること,(6)前記画像の再構成に使用
    される前記磁気共鳴信号を(5)で導出した前記補正値
    で補正すること,の制御を行なうことを特徴とする核磁
    気共鳴を用いた検査装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の核磁気共鳴を用いた検査
    装置に於いて,前記高周波磁場と前記第2又は第3方向
    の傾斜磁場が同時に前記検査対象に印加され,前記所定
    領域が前記検査対象の断層面の領域であることを特徴と
    する核磁気共鳴を用いた検査装置。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の核磁気共鳴を用いた検査
    装置に於いて,前記高周波磁場と共に前記第1,第2,
    第3方向の傾斜磁場が順次前記検査対象に同時に印加さ
    れ,前記所定領域が前記検査対象の立方体又は直方体の
    領域であることを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装
    置。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の核磁気共鳴を用いた検査
    装置に於いて,前記第2方向の傾斜磁場が前記核磁気共
    鳴信号の検出時に印加される信号読み出し傾斜磁場であ
    り,前記第3方向の傾斜磁場が前記核磁気共鳴信号に位
    相エンコードを付与する位相エンコード傾斜磁場である
    ことを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。
  9. 【請求項9】静磁場を発生する静磁場発生手段と,互い
    に直交する第1,第2,及び第3方向の傾斜磁場を発生
    する傾斜磁場発生手段と,高周波磁場を発生する高周波
    磁場発生手段と,検査対象から発生する磁気共鳴信号を
    検出する信号検出手段と,検出された前記磁気共鳴信号
    から画像を再構成する画像再構成手段と,前記傾斜磁場
    発生手段と前記高周波磁場発生手段と前記信号検出手段
    と前記画像再構成手段を制御する制御手段とを有し,前
    記制御手段は,(1)前記高周波磁場と共に前記第1,
    第2,第3方向の傾斜磁場を順次前記検査対象に印加し
    て,又は,前記高周波磁場と共に前記第2又は第3方向
    の傾斜磁場を前記検査対象に印加して,所定領域の核磁
    化を励起状態にした後に,予め設定される第1の傾斜磁
    場波形W S1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を
    印加して前記検査対象から発生する前記磁気共鳴信号を
    検出すること,(2)前記第1の傾斜磁場波形WS1
    もつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場により前記第1の
    所定領域に実際に印加された傾斜磁場波形WR11を,
    (1)で検出された前記核磁気共鳴信号から演算処理に
    より導出し,前記第1の傾斜磁場波形WS1と前記傾斜
    磁場波形WR11との差として得られる,前記第1の所
    定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関す
    る第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR1を求めること,
    (3)(1)と同じ条件により,前記第1の所定領域と
    磁場中心に関して対称の位置にある第2の所定領域の核
    磁化を励起状態にした後に,前記第1の傾斜磁場波形W
    S1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を印加して
    前記検査対象から発生する前記磁気共鳴信号を検出する
    こと,(4)前記第1の傾斜磁場波形WS1をもつ前記
    第2方向の傾斜磁場により前記第2の所定領域に実際に
    印加された傾斜磁場波形W 12を,(3)で検出され
    た前記核磁気共鳴信号から演算処理により導出し,前記
    第1の傾斜磁場波形WS1と前記傾斜磁場波形WR12
    との差として得られる,前記第2の所定領域に於ける前
    記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第1の傾斜磁場
    波形歪ΔWSR2を求めること,(5)(2)で導出し
    た前記第1の所定領域に於ける前記第2又は第3方向の
    傾斜磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR1の絶
    対値|ΔWSR1|と,(4)で導出した前記第2の所
    定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関す
    る第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR の絶対値|ΔW
    SR2|との和ΔW=|ΔWSR1|+|ΔWSR2
    |を最小とする,前記第2又は第3方向の傾斜磁場のた
    めの駆動電源の出力ゲインを求めること,(6)(5)
    で導出した前記出力ゲインを前記駆動電源に設定するこ
    とにより,前記第2又は第3方向の傾斜磁場の傾斜磁場
    波形を前記第1の傾斜磁場波形WS1から第2の傾斜磁
    場波形WS2に変更すること,(7)(1)と同じ条件
    により,第3の所定領域の核磁化を励起状態にした後
    に,前記第2の傾斜磁場波形WS2をもつ前記第2又は
    第3方向の傾斜磁場を印加して前記検査対象から発生す
    る前記磁気共鳴信号を検出すること,(8)前記第2の
    傾斜磁場波形WS2をもつ前記第2又は第3方向の傾斜
    磁場により前記第3の所定領域に実際に印加された傾斜
    磁場波形WR23を,(7)で検出された前記核磁気共
    鳴信号から演算処理により導出し,前記第2の傾斜磁場
    波形WS2と前記傾斜磁場波形WR23との差として得
    られる,前記第3の所定領域に於ける前記第2又は第3
    方向の傾斜磁場に関する第2の傾斜磁場波形歪ΔW
    SR3を求めること,(9)(1)と同じ条件により,
    前記第3の所定領域と磁場中心に関して対称の位置にあ
    る第4の所定領域の核磁化を励起状態にした後に,前記
    第1の傾斜磁場波形W S2をもつ前記第2又は第3方向
    の傾斜磁場を印加して前記検査対象から発生する前記磁
    気共鳴信号を検出すること,(10)前記第2の傾斜磁
    場波形WS2をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場に
    より前記第4の所定領域に実際に印加された傾斜磁場波
    形WR24を,(9)で検出された前記核磁気共鳴信号
    から演算処理により導出し,前記第2の傾斜磁場波形W
    S2と前記傾斜磁場波形WR24との差として得られ
    る,前記第4の所定領域に於ける前記第2又は第3方向
    の傾斜磁場に関する第2の傾斜磁場波形歪ΔWSR4
    求めること,(11)(8)で導出した前記第3の所定
    領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する
    第2の傾斜磁場波形歪ΔWSR3の絶対値|ΔWSR3
    |と,(10)で導出した前記第4の所定領域に於ける
    前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第2の傾斜磁
    場波形歪ΔWSR4の絶対値|ΔWSR4|との和ΔW
    =|ΔWSR |+|ΔWSR4|を最小とする送信
    及び受信周波数,及び補正値を導出すること,(12)
    (11)で求めた前記送信周波数をもつ前記高周波磁場
    を前記検査対象に印加して,(11)で求めた前記受信
    周波数により前記画像の再構成に使用される前記磁気共
    鳴信号を検出すること,(13)前記画像の再構成に使
    用される前記磁気共鳴信号を(11)で導出した前記補
    正値で補正すること,の制御を行なうことを特徴とする
    核磁気共鳴を用いた検査装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の核磁気共鳴を用いた検
    査装置に於いて,前記第1の所定領域と前記第3の所定
    領域とが同じ領域であり,前記第2の所定領域と前記第
    4の所定領域とが同じ領域であることを特徴とする核磁
    気共鳴を用いた検査装置。
  11. 【請求項11】請求項9に記載の核磁気共鳴を用いた検
    査装置に於いて,前記高周波磁場と前記第1方向の傾斜
    磁場が同時に前記検査対象に印加され,前記第1,第
    2,第3,第4の所定領域が前記検査対象の断層面の領
    域であることを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装
    置。
  12. 【請求項12】請求項9に記載の核磁気共鳴を用いた検
    査装置に於いて,前記高周波磁場と共に前記第1,第
    2,第3方向の傾斜磁場が順次前記検査対象に同時に印
    加され,前記第1,第2,第3,第4の所定領域が前記
    検査対象の立方体又は直方体の領域であることを特徴と
    する核磁気共鳴を用いた検査装置。
  13. 【請求項13】請求項9に記載の核磁気共鳴を用いた検
    査装置に於いて,前記第1の傾斜磁場波形WS1と前記
    第1の領域の座標とから導出される,前記第1の磁場波
    形W の前記第1の領域に於ける傾斜磁場波形W
    R11’と,前記第1の所定領域に実際に印加された傾
    斜磁場波形WR11との差として,前記第1の所定領域
    に於ける第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR1を求め,前記
    第1の傾斜磁場波形WS1と前記第2の領域の座標とか
    ら導出される,前記第1の磁場波形WS1の前記第2の
    領域に於ける傾斜磁場波形WR12’と,前記第2の所
    定領域に実際に印加された傾斜磁場波形WR12との差
    として,前記第2の所定領域に於ける第1の傾斜磁場波
    形歪ΔWSR2を求め,前記第2の傾斜磁場波形WS2
    と前記第3の領域の座標とから導出される,前記第2の
    磁場波形WS2の前記第3の領域に於ける傾斜磁場波形
    R23’と,前記第3の所定領域に実際に印加された
    傾斜磁場波形WR23との差として,前記第3の所定領
    域に於ける第2の傾斜磁場波形歪ΔWSR3を求め,前
    記第2の傾斜磁場波形W20と前記第4の領域の座標と
    から導出される,前記第2の磁場波形W20の前記第4
    の領域に於ける傾斜磁場波形WR24’と,前記第4の
    所定領域に実際に印加された傾斜磁場波形WR24との
    差として,前記第4の所定領域に於ける第2の傾斜磁場
    波形歪ΔWSR4を求めることを特徴とする核磁気共鳴
    を用いた検査装置。
  14. 【請求項14】請求項9に記載の核磁気共鳴を用いた検
    査装置に於いて,前記第2方向の傾斜磁場が前記核磁気
    共鳴信号の検出時に印加される信号読み出し傾斜磁場で
    あり,前記第3方向の傾斜磁場が前記核磁気共鳴信号に
    位相エンコードを付与する位相エンコード傾斜磁場であ
    ることを特徴とする核磁気共鳴を用いた検査装置。
  15. 【請求項15】静磁場を発生する静磁場発生手段と,互
    いに直交する第1,第2,及び第3方向の傾斜磁場を発
    生する傾斜磁場発生手段と,高周波磁場を発生する高周
    波磁場発生手段と,検査対象から発生する磁気共鳴信号
    を検出する信号検出手段と,検出された前記磁気共鳴信
    号の演算処理を行なう演算処理手段と,前記演算処理の
    結果を表示する表示手段と,前記傾斜磁場発生手段と前
    記高周波磁場発生手段と前記信号検出手段と前記演算処
    理手段とを制御する制御手段とを有し,前記制御手段
    は,(1)前記高周波磁場と共に前記第1,第2,第3
    方向の傾斜磁場を順次前記検査対象に印加して,又は,
    前記高周波磁場と共に前記第2又は第3方向の傾斜磁場
    を前記検査対象に印加して,所定領域の核磁化を励起状
    態にした後に,予め設定される第1の傾斜磁場波形W
    S1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を印加して
    前記検査対象から発生する前記磁気共鳴信号を検出する
    こと,(2)前記第1の傾斜磁場波形WS1をもつ前記
    第2又は第3方向の傾斜磁場により前記第1の所定領域
    に実際に印加された傾斜磁場波形WR11を,(1)で
    検出された前記核磁気共鳴信号から演算処理により導出
    し,前記第1の傾斜磁場波形WS1と前記傾斜磁場波形
    R11との差として得られる,前記第1の所定領域に
    於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第1の
    傾斜磁場波形歪ΔW SR1を求めること,(3)(1)
    と同じ条件により,前記第1の所定領域と磁場中心に関
    して対称の位置にある第2の所定領域の核磁化を励起状
    態にした後に,前記第1の傾斜磁場波形WS1をもつ前
    記第2又は第3方向の傾斜磁場を印加して前記検査対象
    から発生する前記磁気共鳴信号を検出すること,(4)
    前記第1の傾斜磁場波形WS1をもつ前記第2方向の傾
    斜磁場により前記第2の所定領域に実際に印加された傾
    斜磁場波形WR12を,(3)で検出された前記核磁気
    共鳴信号から演算処理により導出し,前記第1の傾斜磁
    場波形WS1と前記傾斜磁場波形WR12との差として
    得られる,前記第2の所定領域に於ける前記第2又は第
    3方向の傾斜磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪ΔW
    SR2を求めること,(5)(2)で導出した前記第1
    の所定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に
    関する第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR1の絶対値|ΔW
    SR1|と,(4)で導出した前記第2の所定領域に於
    ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第1の傾
    斜磁場波形歪ΔWSR2の絶対値|ΔWSR2|との和
    ΔW=|ΔWSR1|+|ΔWSR2|を最小とす
    る,前記第2又は第3方向の傾斜磁場のための駆動電源
    の出力ゲインを求めること,(6)(5)で導出した前
    記出力ゲインを前記駆動電源に設定すること,の制御を
    行ない(6)で導出した前記和ΔWが前記表示手段に
    表示されることを特徴とする傾斜磁場波形歪の計測装
    置。
  16. 【請求項16】(1)前記高周波磁場と共に互いに直交
    する前記第1,第2,第3方向の傾斜磁場を順次検査対
    象に印加して,又は,前記高周波磁場と共に前記第2又
    は第3方向の傾斜磁場を前記検査対象に印加して,所定
    領域の核磁化を励起状態にし,(2)予め設定される第
    1の傾斜磁場波形WS1をもつ前記第2又は第3方向の
    傾斜磁場を印加して前記検査対象から発生する前記磁気
    共鳴信号を検出し,(3)前記第1の傾斜磁場波形W
    S1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場により前記
    第1の所定領域に実際に印加された傾斜磁場波形W
    R11を,(1)で検出された前記核磁気共鳴信号から
    演算処理により導出し,前記第1の傾斜磁場波形W S1
    と前記傾斜磁場波形WR11との差として得られる,前
    記第1の所定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜
    磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR を求め,
    (4)(1)と同じ条件により,前記第1の所定領域と
    磁場中心に関して対称の位置にある第2の所定領域の核
    磁化を励起状態にした後に,前記第1の傾斜磁場波形W
    S1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を印加して
    前記検査対象から発生する前記磁気共鳴信号を検出し,
    (5)前記第1の傾斜磁場波形WS1をもつ前記第2方
    向の傾斜磁場により前記第2の所定領域に実際に印加さ
    れた傾斜磁場波形WR12を,(3)で検出された前記
    核磁気共鳴信号から演算処理により導出し,前記第1の
    傾斜磁場波形WS1と前記傾斜磁場波形WR12との差
    として得られる,前記第2の所定領域に於ける前記第2
    又は第3方向の傾斜磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪
    ΔWSR2を求め,(6)(3)で導出した前記第1の
    所定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関
    する第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR1の絶対値|ΔW
    SR1|と,(5)で導出した前記第2の所定領域に於
    ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第1の傾
    斜磁場波形歪ΔWSR2の絶対値|ΔWSR2|との和
    ΔW=|ΔWSR1|+|ΔWSR2|を求め,
    (7)(6)で導出した前記和ΔWを表示する,こと
    を特徴とする傾斜磁場波形歪の計測方法。
  17. 【請求項17】(1)前記高周波磁場と共に互いに直交
    する前記第1,第2,第3方向の傾斜磁場を順次検査対
    象に印加して,又は,前記高周波磁場と共に前記第2又
    は第3方向の傾斜磁場を前記検査対象に印加して,所定
    領域の核磁化を励起状態にし,(2)予め設定される第
    1の傾斜磁場波形WS1をもつ前記第2又は第3方向の
    傾斜磁場を印加して前記検査対象から発生する前記磁気
    共鳴信号を検出し,(3)前記第1の傾斜磁場波形W
    S1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場により前記
    第1の所定領域に実際に印加された傾斜磁場波形W
    R11を,(1)で検出された前記核磁気共鳴信号から
    演算処理により導出し,前記第1の傾斜磁場波形WS1
    と前記傾斜磁場波形WR11との差として得られる,前
    記第1の所定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜
    磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪ΔW R1を求め,
    (4)(1)と同じ条件により,前記第1の所定領域と
    磁場中心に関して対称の位置にある第2の所定領域の核
    磁化を励起状態にした後に,前記第1の傾斜磁場波形W
    S1をもつ前記第2又は第3方向の傾斜磁場を印加して
    前記検査対象から発生する前記磁気共鳴信号を検出し,
    (5)前記第1の傾斜磁場波形WS1をもつ前記第2方
    向の傾斜磁場により前記第2の所定領域に実際に印加さ
    れた傾斜磁場波形WR12を,(3)で検出された前記
    核磁気共鳴信号から演算処理により導出し,前記第1の
    傾斜磁場波形WS1と前記傾斜磁場波形WR1 との差
    として得られる,前記第2の所定領域に於ける前記第2
    又は第3方向の傾斜磁場に関する第1の傾斜磁場波形歪
    ΔWSR2を求め,(6)(3)で導出した前記第1の
    所定領域に於ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関
    する第1の傾斜磁場波形歪ΔWSR1の絶対値|ΔW
    SR1|と,(5)で導出した前記第2の所定領域に於
    ける前記第2又は第3方向の傾斜磁場に関する第1の傾
    斜磁場波形歪ΔWSR2の絶対値|ΔWSR2|との和
    ΔW=|ΔWSR1|+|ΔWSR2|を最小とす
    る,前記第2又は第3方向の傾斜磁場のための駆動電源
    の出力ゲインを求め,(7)(6)で導出した前記出力
    ゲインを前記駆動電源に設定する,ことを特徴とする傾
    斜磁場波形の調整方法。
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