JP2003111451A - 振動波駆動装置 - Google Patents

振動波駆動装置

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JP2003111451A
JP2003111451A JP2001306113A JP2001306113A JP2003111451A JP 2003111451 A JP2003111451 A JP 2003111451A JP 2001306113 A JP2001306113 A JP 2001306113A JP 2001306113 A JP2001306113 A JP 2001306113A JP 2003111451 A JP2003111451 A JP 2003111451A
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vibration
wave
vibration wave
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Hiroyuki Seki
裕之 関
Hajime Kanazawa
元 金沢
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】目的の周波数よりも高周波数側で誤った位相制
御が行なわれることがない信頼性の高い振動波モータ等
の振動波駆動装置を提供する。 【解決手段】リング状の弾性体の一面に圧電素子を貼り
付け、他面側に複数の溝を周方向に沿って形成し、圧電
素子のA,B相に駆動信号を印加して進行性振動波を励
振し、振動状態を検出するS相の出力とA又はB相の駆
動信号との位相差により制御する構成において、S相の
中心はB相の腹の位置と同位相とし、該弾性体は該振動
波伝播方向の所定の位置に動剛性不均一部を有し、該動
剛性不均一部の分布は幾何学的対称軸を有しており、S
相の中心は該対称軸上に位置するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動波モータ等の
振動波駆動装置に係り、特に振動体の構成に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、振動波モータ等の振動波駆動装
置は、駆動振動が形成される振動体を基本的構成として
有し、前記振動体に接触体を加圧接触させ、前記振動体
と前記接触体とを前記駆動振動により相対的に移動させ
るようにしたものである。
【0003】そして、前記振動体は、一般に、弾性体
と、電気−機械エネルギー変換素子としての圧電素子と
により構成され、例えば前記振動体をリング状に形成し
たタイプにあっては、共振周波数における波長をλとす
ると、弾性体に対して例えばλ/4の位相差を持った位置
に駆動相を有する圧電素子を配置し、この2つの駆動相
に位相差を持つ2相の交番信号を印加することによっ
て、前記弾性体に進行波を発生させ、これに接触体を圧
接して摩擦力により駆動力を得るようにした振動波モ―
タが提供されている。
【0004】このような振動波モータにおいて、弾性体
に進行性振動波を生じさせ、この振動によって接触体
(ロータ等の移動体)を移動させる振動波モータは小型
であり、また低速時に高トルクが得られる事から近年一
眼レフカメラの撮影用レンズ駆動用として採用された。
【0005】図7は振動波モータを撮影レンズ駆動用と
して組み込んだ一眼レフカメラの撮影レンズの縦断面図
で、1は撮影レンズの光軸Lを回転中心とする、円環状
の金属製の弾性体で、後述するロータ3に接する側には
図8に示されるように所定の幅tと深さhの溝1Aが全
周にわたって設けられている。また、弾性体1の下部に
はPZT等の圧電素子2からなる駆動用の2群の駆動相
が接着剤により固定されている。
【0006】電気−機械エネルギ−変換素子としての圧
電素子2からなる2群の駆動相に対しては、公知の方法
で位相の異なる超音波領域の駆動信号が夫々印加され、
この信号に応答して弾性体1が振動する事によって振動
体を形成する弾性体1の周方向に回転する進行性振動波
が発生する。3は弾性体1の上面に加圧接触した端部を
有する円環状のロータで、移動体としてのロータ3の他
端にはゴム等の円環状の振動吸収体5が設けられてい
る。4はフェルト等で形成された円環状の振動絶縁体
で、絶縁体4はフェルト台8を介して重ねられた2枚の
皿ばね9から加圧力を受けている。
【0007】前述のロータ3は、前記した振動吸収体5
を介して連結板22に密接保持される。円環状の連結環
22は締め付けビス(不図示)により出力伝達体25と
固定される。光軸Lを回転中心として回転する出力伝達
体25は、ボール10を用いてボールレース14で玉軸
受けを構成している。ボールレース13,14は撮影レ
ンズの外筒12に固定され、外筒12は固定筒11と結
合され、カメラマウントに固定される。
【0008】出力伝達体25の先端には連結コロ15が
固定され、光軸方向に設けられたフォーカスレンズ27
を保持した移動環17のキー溝(不図示)と係合する。
【0009】固定内筒18のネジ部18aと移動環17
のネジ部17aがヘリコイド結合しており、出力伝達体
25の回転運動によって連結コロ15を介して移動環1
7は回転しながら光軸方向へ移動可能となる。
【0010】かかる構成において、カメラ側からAF信
号またはマニュアルリング16からの駆動信号によって
弾性体と圧電素子からなる振動体に公知の方法で進行性
振動波を発生させ、ロータ3を回転させて最終的にフォ
ーカスレンズ27を光軸方向へ移動させ、ピント調整を
行うものである。
【0011】かかる振動波モータにおいて、この振動体
は、モータ駆動時に発生する騒音を防止するため、図9
に示すように、振動体の周方向の所定位置に動剛性不均
一部を複数個設けており、この振動体の動剛性不均一部
の分布パターンと圧電素子の電極パターンとは、所定の
位置関係(例えば図10に示す圧電素子の軸34を図9
の対称軸35と合わせる)になるように圧電素子が接合
されている。駆動時の騒音対策としてこのように動剛性
不均一部を設ける事は、特開平2−280677号公報
等で既に提案されているので、ここでは説明を省略す
る。
【0012】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
従来の振動波モータでは、モータの制御上の問題で起動
特性が悪いという問題があった。振動波モータの起動
は、そのモータの共振周波数frよりも高い周波数から
周波数を下げるように掃引して、その時の第三の電極
(S相)から出力される電圧信号と第一または第二の圧
電素子群に印加される電圧信号との位相差(Θ)を算出
し、この位相差を見ながら周波数を制御している。
【0013】この時のΘのカーブは、一般的には図4の
ようになり、ほぼΘ−90°の位相から滑らかに共振時の
位相Θ11へ推移するので、モータを駆動する際には予め
モータを制御するための位相Θ12及びΘ13を設定し、Θ
12とΘ13の間で位相を挟み込むように周波数制御をして
いる。
【0014】ところが、モータを過酷な環境で駆動しよ
うとすると、モータの摺動面の平面度や摩擦係数、また
は圧電素子の容量などが変化し、特にステータの振幅が
小さいモータ起動時に位相カーブが図5(a)、(b)
中の特性線l13、l23のように大きくうねってしまうこ
とがある。この時、回転ムラなどの影響で位相のブレが
大きくなり、ΘのうねりのピークがΘ12に達してしま
い、本来制御すべき周波数f2とf3間よりも高い周波
数f4近傍で位相制御が作動してしまい、モータが起動
しない、または起動しても回転数が遅いなどの問題があ
った。
【0015】この問題の悪化をさらに助長する現象とし
て、図5(a)及び(b)中の特性線l12、l22に示す
ように、位相のベースラインにオフセットが乗るという
問題がある。
【0016】図5(a)では、本来、点線で示すライン
l11のように位相が変化するが、ラインl12にあっては
周波数が高い側(1つ上の振動モードとの間で)になる
程Θが共振側に近づいてしまい、これにΘのうねりがさ
らに重畳されるために、ラインl14のようにうねり部の
Θ(位相)がさらに共振側へ近づき、先に述べた起動時
の問題がさらに起きやすくなることになる。
【0017】ところで、このような位相(Θ)のオフセ
ットが生じる理由としては、駆動波の振動モードに対す
るS相の空間的位相と、(駆動波+1波)の振動モード
に対するS相の空間的位相との関係が異なるために起こ
る事がわかった。
【0018】通常、駆動波(例えば8波)の一方のモー
ド(例えばA相)の振動(定在波振動)における腹位置
がS相の中心と一致するような空間的位置関係にあり、
かつ駆動波の波数である8波の共振周波数の前後でこの
振動モードの空間的位相が変わらなければ、A相の入力
電圧に対するS相の出力電圧の位相は、例えば共振点で
時間的に90度遅れ(−90度)、共振点から周波数の高い
側になるにつれて遅れ量が増加し、−180度に漸近す
るカーブを描く。
【0019】一方、駆動波としての8波の共振点と、駆
動波の波数+1波である9波の共振点の中間の周波数帯
域(周波数掃引ゾーン)では、駆動振動の振動モードが
9波の振動モードの影響を受けるため、振幅は小さいが
8波と9波が複合された振動をする。このとき、例えば
8波の振動モード(A相による定在波振動)とS相中心
は一致していて、9波の振動モードがS相の中心とずれ
ている場合、周波数掃引ゾーンで励振される合成振動の
空間的位相は、周波数を下げるにつれて(共振点に近づ
くにつれて)9波の振動モードから8波の振動モードに
向かって徐々に移動する。この空間的位相のずれ分があ
るために、Θのカーブが高周波数側のΘの漸近線(−1
80度)からずれを生じてくることになる。このずれは
モータの回転方向(進行波の進行方向)で逆方向に作用
するので、図5に示すように、(a)のCW方向では共
振側に、(b)のCCW方向では共振から離れる方向に
位相カーブはシフトしていくことになるため、上述した
ような問題が生じる。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を実現する
ための構成は、弾性体上に電気−機械エネルギー変換素
子を配置し、該素子に第一、及び第二の電極を設けてい
て、該第一及び第二の電極にお互いに位相の異なる周波
電圧を印加して進行性振動波を発生させ、該振動波によ
り、該弾性体と該弾性体に加圧接触した部材とを相対運
動させ、さらに第三の電極を介して振動状態を検出する
手段を有する振動波モータにおいて、該弾性体は該振動
波伝播方向の所定の位置に動剛性不均一部を有している
と共に、該剛性不均一部の分布は幾何学的対称軸を有し
ており、かつ、該第三の電極の中心は該対称軸上に位置
するか、または、ほぼ該対称軸の近傍に位置するよう設
けたものである。
【0021】上記した構造において、弾性体に発生する
全ての定在波振動の節または腹の位置は上記弾性体の幾
何学的対称軸上で重なる。このため、この対称軸上にS
相の中心がくるように圧電素子の電極パターンを配置す
ると、振動モードとS相との位相関係はすべての次数で
等しい関係になるので、たとえば駆動モードを8次の曲
げ振動とした場合、8次の駆動振動によって励起される
9次の振動モードもS相との位置関係が変わらないの
で、起動時のΘにはオフセットが乗る事はなく、図4に
示すような単調増加のカーブとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明による振動波駆動装
置の第1の実施の形態を示す。
【0023】図1(a)は弾性体の平面図、(b)は側
面図である。
【0024】本実施の形態による弾性体28は、図8に
示す従来例と同様に、円環状に形成されるとともに、振
幅の拡大を図るために、移動体(不図示)圧接面側に複
数の溝を形成している。
【0025】本実施の形態において、上記した溝は、4
°ピッチで90個形成し、上記した振幅を拡大する目的の
他に、不要モードの進行波の発生を防止するために、図
中黒く塗りつぶした14個の溝28b1,28b3,.....,28b27
(bの後の奇数符号の溝)の深さhを白抜きで示す他の溝
28aよりも若干、たとえば0.2mm深くし(以下深溝と称
す)、かつ溝28b2,28b4,..........28b28(28b8と28b22
とを除くbの後の偶数符号の溝)をたとえば他の溝より
も0.2mm浅く(以下浅溝と称す)し、さらに、夫々2つ
づつの溝である溝28b8及び28b22を他の溝28aよりも0.14
mm浅くして動剛性を変えている。
【0026】また本実施の形態では、駆動時の振動モー
ドと異モード(ねじれ振動モード、面内振動モードな
ど)との連成振動を避け、かつ、さらに振幅の拡大も図
る事を目的として、符号30a,30bで示すように、弾性体
側面の内周側と外周側を削り、断面の一部が細くなるよ
うな形状にした。
【0027】本実施の形態の弾性体は、駆動波の次数を
8波として、7波の振動モードの周波数分離を施した例
である。
【0028】図に示すように、上記した深溝のパターン
は、弾性体の中心を通り互いに直交する軸29a、29bに対
して、線対称に設けられている。
【0029】このように、弾性体の動剛性が線対称にな
るようにすると、各次数の振動モードはこの線を対称軸
とするような位置に励振される。
【0030】すなわち、軸線29aの軸上に8波のSinモー
ドの節が位置すると、8波のCosモードの腹もまた軸線2
9aの軸上に位置する。その他の次数の振動モードも同様
にこの対称軸29a、29b上に振動の節、または腹が位置す
るように励振される。
【0031】図2は本実施の形態における圧電素子の電
極パターン図を示す。本図は、8波の電極パターンを示
し、+、−は各電極に施された分極の方向を示してい
る。
【0032】本実施の形態では、S相をB相の電極群の
中心に配置し、かつ、軸31に対し線対称なパターンに
設計している。これは、8波のパターンのA相、または
B相で9波の振動を励振しようとすると、8波のパター
ンが一番効率よく9波に作用するように波が立つので、
A相、またはB相群の中心に線対称なモードとなる。す
なわち、B相を例にすると、図2において、軸31上の
位置はパターンから当然8波の腹になり、9波に関して
もB相電極群の中心である軸31上の位置が波の腹とな
る(図6)。
【0033】この位置にS相の中心がくるように電極パ
ターンを設定すると、B相に対するS相の位相関係は、
8波の振動に対しても、9波の振動に対しても同じ関係
となる。
【0034】そこで、本実施の形態ではS相の中心を通
る軸31と弾性体の対称軸29aとが一致するように該弾性
体と圧電素子を接合し、振動体を形成している。
【0035】不図示の電源供給装置から時間的位相が90
°ずれた2相の交番電界がA相、B相に供給されると、
上記振動体に8波の進行性振動波が励振される。ここ
で、S相の中心はB相の腹の位置と同位相なので、共振
時においては、B相印加電圧に対しS相出力電圧は90°
位相が遅れる。なお、B相印加電圧に対しS相出力電圧
が90°位相が遅れる、すなわちB相電圧に対し−90°と
なる関係はモータの回転方向を問わず同じ関係になる。
【0036】9波の振動モードについても先に述べたよ
うに、B相の電極群の中心が9波の振動の腹になるの
で、S相の中心が腹となるように振動が励振される。し
たがって、9波の振動に対しても、B相の印加電圧とS
相の出力電圧の位相関係は、共振点で−90度となる。
【0037】周波数掃引領域においては、9波の振動モ
ードと8波の振動モードとの合成振動が励振されるが、
この振動は9波に近い周波数では9波の成分が多く、ま
た8波の周波数に近づくと8波の振動成分の割合が多く
なるため、9波の共振点から8波の共振点まで周波数を
掃引すると、合成振動は9波の振動モードから8波の振
動モードへ空間的位相が滑らかに移行するような振動に
なる。
【0038】この時、S相の位相とA相またはB相の空
間的位相関係が8波と9波とでずれていると、前記従来
例のように高周波数側で位相のシフトが発生してしまう
が、本実施の形態ではS相の位相に対する8波と9波の
位相関係は同じであるので、S相の位置では合成振動の
空間的な位相は変化せず、図4に示すように、位相シフ
トのない周波数特性が実現できた。
【0039】(第2、第3の実施の形態)第2及び第3
の実施の形態を図3(a),(b)に示す。それぞれの
実施の形態でも第1の実施の形態と同様に、S相の中心
を弾性体の幾何学的対称軸29aまたは29bに一致させるよ
うに接合している。
【0040】図3(a)に示す第2の実施の形態では、
共振周波数での波長をλとすると、弾性体の中心を通る
軸線31上において、A相はλ/4の間隔のグランド(G)
層の中心が存在し、またB相においてはλ/4の間隔のS
相の中心が存在している。また、図2では「+」「−」
の分極方向を示していない領域(λ/8の間隔)が形成さ
れているが、本実施の形態ではこのような領域は設けら
れていない。また、第1の実施の形態ではB相の中心に
S相を設けているが、本実施の形態ではA相との間にS
相を設けている。
【0041】本実施の形態では圧電素子の電極パターン
が軸対称になっており、この対称軸上にS相の中心が一
致するように設計されている。この電極パターンの特徴
は、圧電素子の剛性も軸対称であるので、振動体に発生
する進行波の振幅ムラが少ないこと、及びA相、B相、
S相が一カ所に集中しているので、フレキシブルプリン
ト配線板等で給電する場合、各相をまとめて外部に出せ
るので配線が簡素化できることである。
【0042】一方、不利な点としては、S相がA相、B
相に対し空間的に45°の位相関係にあるので、例えば
A相、B相の振動アドミタンス特性を測定すると、本
来、図3(c)の実線で示すような1山のピークを持つ
カーブを描かなければならないが、第2の実施の形態の
場合、図中の破線で示すように共振点で2山のピークが
現れ(A、B相の共振周波数が異なる場合)、振動体の
不良と見分けがつきにくい事があげられる。特に工場な
どで大量生産時に自動検査をする場合分別が難しい。
【0043】この欠点を解消した例が図3(b)に示す
電極パターンであり、弾性体の中心を通る軸線32上にA
相とG相との境界位置が存在し、またS相の中心位置が
存在しており、S相の中心の位置をA相の振動の腹と一
致させた配置にしている。圧電素子の剛性も対称にする
ため、A−B相間の電極を35,36、37,38の様
に4分割し、すべて同方向(−方向)に分極している。
【0044】
【発明の効果】以上述べてきた様に、本発明によれば、
弾性体に幾何学的対称軸を有するように動剛性の不均一
部を設け、その対称軸と圧電素子に設けたS相の中心と
がほぼ一致するように該圧電素子を該弾性体に接合する
事で振動体を形成することにより、モータ起動時に周波
数掃引領域で起こっていたA相またはB相とS相との位
相差カーブのシフトが起こらなくなり、目的の周波数よ
りも高周波数側で誤った位相制御がかかってしまうこと
も無くなった。その結果、高温高湿または極低温などの
厳しい環境においても、誤動作が無く、きわめて信頼性
の高い振動波モータ等の振動波駆動装置の駆動が実現で
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における振動波モー
タの弾性体を示し、(a)は平面図、(b)は断面図を
示す。
【図2】第1の実施の形態における圧電素子のパターン
を示す図。
【図3】(a)は第2の実施の形態における圧電素子の
パターンを示し、(b)は第3の実施の形態における圧
電素子のパターンを示し、(c)は周波数とアドミタン
スの関係を示す図。
【図4】通常の振動波モータにおける周波数特性[A相
(またはB相)とS相との位相差特性カーブ、およびモ
ータの回転数特性カーブ]を示す図。
【図5】位相差特性カーブが周波数掃引領域においてシ
フトした場合の影響を説明した図で、(a)は時計方向
回転の場合、(b)は半時計方向回転の場合を示す。
【図6】8波の電極パターンで9波の振動モードを励振
したときの波の起こり方を説明した図
【図7】レンズ鏡筒の断面図。
【図8】従来の振動体の斜視図。
【図9】図8の弾性体の平面図。
【図10】図8の圧電素子のパターン図。
【符号の説明】
1,28:弾性体 2,30:圧電素子 3:ロータ 4:振動絶縁体 28b1,…28b27(奇数符号):深溝 28b2,…28b28(偶数符号):浅溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H680 AA09 AA10 BB03 BB17 BC01 CC07 DD03 DD23 DD39 DD53 DD65 DD75 DD87 DD92 FF04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体上に電気−機械エネルギー変換素
    子を配置し、該素子に第一、及び第二の電極を設けてい
    て、該第一及び第二の電極にお互いに位相の異なる周波
    電圧を印加して進行性振動波を発生させ、該振動波によ
    り、該弾性体と該弾性体に加圧接触した部材とを相対運
    動させ、さらに第三の電極を介して振動状態を検出する
    手段を有する振動波駆動装置において、 該弾性体は該振動波伝播方向の所定の位置に動剛性不均
    一部を有していると共に、該動剛性不均一部の分布は幾
    何学的対称軸を有しており、かつ、該第三の電極の中心
    は該対称軸上に位置するか、または略該対称軸の近傍に
    位置している事を特徴とする振動波駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記第三の電極の中心は第一の電極群の
    幾何学的中心か、または第二の電極群の幾何学的中心と
    略一致している事を特徴とする請求項1に記載の振動波
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記振動体には略等ピッチで複数の溝が
    形成されており、該溝の深さを変える事によって該動剛
    性不均一部を構成している事を特徴とする請求項1に記
    載の振動波駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記振動体には略等ピッチで複数の櫛歯
    が形成されており、該櫛歯の質量を変える事によって該
    動剛性不均一部を構成している事を特徴とする請求項1
    に記載の振動波駆動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101854129A (zh) * 2009-03-31 2010-10-06 株式会社尼康 振动促动器、透镜镜筒及相机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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