JP2003110210A - フレキシブル配線基板及び折り畳み形電子機器 - Google Patents

フレキシブル配線基板及び折り畳み形電子機器

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JP2003110210A JP2001280496A JP2001280496A JP2003110210A JP 2003110210 A JP2003110210 A JP 2003110210A JP 2001280496 A JP2001280496 A JP 2001280496A JP 2001280496 A JP2001280496 A JP 2001280496A JP 2003110210 A JP2003110210 A JP 2003110210A
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wiring board
printed wiring
flexible wiring
jumper wire
electronic device
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JP2001280496A
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Jiro Ishikawa
二朗 石川
Noboru Koike
昇 小池
Akira Iizuka
明 飯塚
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線基板自体の変更や実装方法の変更を行う
ことなく、回路基板間の接地電位差を所望の値に設定で
きるようにする。 【解決手段】 フレキシブル配線基板の第1及び第2の
接続端部44,45にそれぞれジャンパ線接続用の接地
パターン47a,48aを形成して、これらの接地パタ
ーン47a,48a間をジャンパ線60により接続する
ようにしている。またその際、第1及び第2の接続端部
44,45に通し孔61〜64を設けて、ジャンパ線6
0をこれらの通し孔61〜64に通すことでジャンパ線
60を接続端部44,45に固定するようにすると共
に、ジャンパ線60をコネクタ端子群51,52の取着
面とは異なる面に避けるように配線している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば携帯電話
機や携帯情報端末に代表される電子機器に係わり、特に
複数の筐体を折り畳み可能に構成した折り畳み型の電子
機器と、この種の電子機器内の回路基板間を接続するた
めに使用するフレキシブル配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、折り畳み型の携帯電話機は、受
話用スピーカおよび表示器等が設けられる第1の筐体
と、送話用マイクロホンおよびキーパッド等が設けられ
る第2の筐体とを、ヒンジを介して回動自在に接続する
ように構成されている。この種の携帯電話機は、待ち受
け時には筐体を折り畳んで小型化することで良好な携帯
性が得られ、また通信時には筐体を展開することで高い
操作性と視認性を確保できる利点がある。
【0003】この種の携帯電話機は、第1の筐体内に実
装された回路基板と第2の筐体内に実装された回路基板
との間を、フレキシブル配線基板を用いて接続する。フ
レキシブル配線基板は、例えば帯状をなすフレキシブル
基材上に信号線パターンや接地線パターンを含む複数の
印刷配線パターンを形成し、かつ上記フレキシブル基材
の両端部にコネクタ端子をそれぞれ取着してこれらのコ
ネクタ端子を接続対象の各回路基板に装着するように構
成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、折り畳み型
の携帯電話機は、回路が第1の筐体内に実装される回路
基板と第2の筐体内に実装される回路基板とに分かれて
形成される。このため、両回路基板間の接地電位差にば
らつきが発生し易く、この接地電位差のばらつきを放置
すると回路に所望の性能を発揮させることができなくな
る。したがって、上記各回路基板間の接地電位差を理想
的には零もしくは所定の値となるように調整する必要が
あり、この調整を一般にフレキシブル配線基板上の接地
パターンの幅或いは長さを最適な値に設定することによ
り行う。
【0005】ところが、接地パターンの幅或いは長さを
変更すると、フレキシブル配線基板全体の幅或いは長さ
は勿論のこと、場合によってはコネクタの形状も変更し
なければならず、フレキシブル配線基板の実装方法を見
直す必要が生じる。また、フレキシブル配線基板の大型
化は、携帯電話機の小型軽量化を達成する上で大きな障
害になることはもとより、フレキシブル配線基板自体の
強度の低下を招くことになり、信頼性の面で非常に問題
がある。
【0006】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、配線基板自体の変更や
実装方法の変更を行うことなく、回路基板間の接地電位
差を所望の値に設定することができるフレキシブル配線
基板及び折り畳み型電子機器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明に係わるフレキシブル配線基板及びこのフレ
キシブル配線基板を使用した折り畳み型電子機器は、印
刷配線パターンが形成された印刷配線基板の複数の接続
端部にそれぞれ接地パターンを形成し、これらの接地パ
ターン間を上記印刷配線基板の印刷配線パターンとは独
立してジャンパ線により接続するようにし、この接地パ
ターンを上記印刷配線パターンと共にコネクタ端子を介
して折り畳み型電子機器の回路に接続するように構成し
たものである。
【0008】したがってこの発明によれば、折り畳み型
電子機器の各回路の接地回路間が、フレキシブル配線基
板の印刷配線接地パターンのみに頼ることなく、フレキ
シブル配線基板に追加されたジャンパ線によっても接続
されることになる。このため、フレキシブル配線基板の
サイズや形状、実装方法を変更することなく、折り畳み
型電子機器の各回路基板間の接地電位差を所望の値に設
定することが可能となる。
【0009】また、フレキシブル配線基板のサイズや形
状を変更しなくても済むので、折り畳み型電子機器の小
型軽量化を維持することができ、さらにフレキシブル配
線基板の柔軟性の低下を防止して、フレキシブル配線基
板延いてはこれを使用した折り畳み型電子機器の信頼性
を高く保持することが可能となる。
【0010】またこの発明は、フレキシブル配線基板の
複数の接続端部にそれぞれジャンパ線固定部を設け、ジ
ャンパ線のリードを接続端部上の接地パターンに接続
し、かつこのジャンパ線の上記リードに近い被覆部位を
上記ジャンパ線固定部で固定することも特徴とする。こ
のように構成することで、フレキシブル配線基板に対す
るジャンパ線の固定が、接地パターンへのハンダ付けに
頼らず、上記ジャンパ線固定部により行われることにな
る。このため、例えば電子機器筐体の開閉動作に伴うフ
レキシブル配線基板の湾曲時に、ハンダ付け部に機械的
な負荷が集中する心配がなくなり、これによりフレキシ
ブル配線基板、延いてはこれを使用した折り畳み型電子
機器の信頼性をさらに向上させることができる。
【0011】さらにこの発明は、フレキシブル配線基板
の接続端部にその第1の面と第2の面との間を貫通する
通し孔を設ける。そして、ジャンパ線を、この通し孔を
介して接続端部の第1の面から第2の面へ導出してその
リードを接地パターンに接続することも特徴とする。こ
のように構成することで、ジャンパ線を、接続端部の第
1の面に設置されるコネクタ端子を避けて接地パターン
に接続することができる。このため、ジャンパ線がコネ
クタ端子に接触しないようにすることができ、これによ
りジャンパ線自身の損傷やコネクタ端子の装着不良を防
止することができる。
【0012】さらにこの発明は、ジャンパ線の中間部を
印刷配線基板の基板面に沿って湾曲する状態に配置し、
この湾曲部により第1及び第2の筐体の開閉動作に応じ
てジャンパ線に加わる伸縮作用を吸収することも特徴と
している。このようにすることで、ジャンパ線自体の断
線やジャンパ線と印刷配線パターンとの接続部の損傷を
未然に防ぐことができ、機器の信頼性を高めることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、この
発明に係わる折り畳み型電子機器の第1の実施形態であ
る折り畳み型携帯電話機の外観を示す斜視図である。こ
の折り畳み型携帯電話機は、第1の筐体10と第2の筐
体20とをヒンジ30により回動自在に連結したもの
で、第1の筐体10には受話用のスピーカ11および表
示器12が設けられている。表示器12は例えばLCD
(Liquid Crystal Display)からなり、送受信メッセー
ジをはじめ、携帯電話機内のメモリに記憶された電話帳
や送受信履歴等の管理情報、およびバッテリ残量や受信
電界強度等の携帯電話機の動作状態を表す情報を表示す
るために用いられる。
【0014】第2の筐体20には、送話用のマイクロホ
ン21およびキーパッド22が設けられている。このう
ちキーパッド22は、ダイヤルキーおよび機能キーを備
え、発信先の電話番号やメールアドレス、送信メッセー
ジ等を入力するために使用する。
【0015】上記第1の筐体10内には少なくとも無線
回路が形成された第1の回路基板が収容され、一方第2
の筐体20内には上記無線回路を制御する制御回路が少
なくとも形成された第2の回路基板が収容されている。
そして、この実施形態の折り畳み型携帯電話機では、上
記第1の回路基板と第2の回路基板との間を、フレキシ
ブル配線基板を用いて電気的に接続している。
【0016】図2はこのフレキシブル配線基板の構造を
示すもので、(a)はその正面図、(b)は側面図、
(c)は背面図をそれそれ示している。このフレキシブ
ル配線基板40は、印刷配線基板と、ジャンパ線60と
から構成される。印刷配線基板は、第1の帯状部41と
第2の帯状部42とを中間部43を介してクランク状に
一体形成したものであり、この印刷配線基板の片面ある
いは両面には各種信号ライン及び接地ラインを構成する
複数の印刷配線パターンが形成されている。
【0017】第1および第2の帯状部41,42の先端
には第1及び第2の接続端部44,45が形成してあ
り、これらの接続端部44,45にはそれぞれコネクタ
端子群51,52が取着してある。これらのコネクタ端
子群51,52はそれぞれ前記印刷配線基板の印刷配線
パターンに電気的に接続されている。上記コネクタ端子
群51,52はそれぞれ、第1および第2の筐体10,
20内の第1及び第2の回路基板13,23に設置され
た筐体側のコネクタ端子群53,54に装着される。
【0018】なお、中間部43の中央部にはその長手方
向に切り込み46が設けてある。この切り込み46は、
フレキシブル配線基板40の実装時に、中間部43の折
り曲げ位置あるいは湾曲中心位置を規定する。
【0019】ところで、フレキシブル配線基板に対しジ
ャンパ線60は次のように設けられる。すなわち、印刷
配線基板の第1及び第2の接続端部44,45にはそれ
ぞれ、そのコネクタ端子群51,52を跨ぐように一対
の通し孔61,62及び63,64が穿設してある。こ
れらの通し孔61,62及び63,64は、ジャンパ線
固定部として機能する。
【0020】また、第1及び第2の接続端部44,45
の上記コネクタ端子群51,52が取着されている第1
の面にはそれぞれ、ジャンパ線接続用の接地パターン4
7a,48aが形成してある。これらの接地パターン4
7a,48aは、フレキシブル配線基板40の上記コネ
クタ端子群51,52が取着されていない第2の面に形
成された印刷配線接地パターン47b,48bに接続さ
れている。
【0021】ジャンパ線60は、第1及び第2の接続端
部44,45において、一方の通し孔61,63を介し
て第1の面から第2の面へ導出されたのち面に沿って折
曲され、さらに他方の通し孔62,64を介して第1の
面へ導出される。そして、被覆が除去されたリード端子
が接地パターン47a,48aにハンダ付けにより固定
される。
【0022】すなわち、ジャンパ線60は第1及び第2
の接続端部44,45において、コネクタ端子群51,
52を避けるように配線される。またジャンパ線60
は、上記各通し孔61〜64に通された上でクランク状
に折曲されることで、第1及び第2の接続端部44,4
5に固定される。
【0023】なお、ジャンパ線60としては、例えば被
覆を含む線の外径が45μm、全長が62±0.5m
m、両端部の被覆を除去した部分、つまりリードの長さ
が1±0.5mmに設定した被覆銅線が用いられる。
【0024】さて、このようなフレキシブル配線基板4
0を用いた、第1および第2の回路基板13,23間の
接続は次のように行われる。図3は、その接続手順と接
続構造を示す斜視図である。
【0025】先ず、フレキシブル配線基板40の中間部
43を、図3(a)に示す谷折り位置B−Bを中心にV
字型に折り曲げ、同図(b)に示す状態とする。このと
き、上記中間部43には図2に示したように切り込み4
6が設けてあるため、上記折り曲げは簡単かつ正確に行
える。このため、上記折り曲げによりフレキシブル配線
基板40の印刷配線パターンが損傷する不具合は防止さ
れる。
【0026】続いて、上記V字型に折り曲げられた中間
部43を軸として、第1および第2の帯状部41,42
をそれぞれ図中C,Cに示すように互いに反対となる方
向に巻き回す。このとき、上記第1および第2の帯状部
41,42はそれぞれ、ほぼ同一幅を保ったまま同一円
周面上に順次重なるように少なくとも1回、望ましくは
2回巻き回す。この第1および第2の帯状部41,42
の巻き回しにより、独立した第1および第2のロール状
緩衝部が構成される。
【0027】次に、上記フレキシブル配線基板40のロ
ール状緩衝部を、図3(c)のDに示すように筒状をな
すヒンジ30の空洞内に収容する。このとき上記第1お
よび第2のロール状緩衝部の最外径が上記ヒンジ30の
空洞の内径以下となるように設定する。
【0028】続いて、上記第1および第2の帯状部4
1,42の先端部、つまり第1及び第2の接続端部4
4,45をそれぞれ、ヒンジ30に形成された開口部を
通して第1および第2の筐体10,20内に導き入れ
る。そして、当該接続端部44,45に取着されたコネ
クタ端子群51,52をそれぞれ、図3(d)に示すよ
うに、第1及び第2の回路基板13,23のコネクタ端
子群53,54に装着し、接続を終了する。
【0029】また、上記フレキシブル配線基板40の接
続に際し、ジャンパ線60は図4及び図5に示すように
上記ロール状緩衝部内を通してクランク状に曲げられ
る。このときジャンパ線60は、フレキシブル配線基板
40の帯状部41,42及び中間部43に接触しないよ
うにその面から離間して配置するのが好ましい。
【0030】なお、上記接続終了後に、上記第1および
第2の筐体10,20のフロントケースに対し図示しな
いリアカバーが装着され、これにより上記ヒンジ30の
空洞はリアカバーの半円部により閉塞される。このた
め、以後フレキシブル配線基板40の各ロール状緩衝部
は、この空洞内において第1および第2の帯状部41,
42の引き出し及び巻き戻しが自在に行える状態に保持
される。
【0031】したがって、第1および第2の筐体10,
20を閉じた状態から開くと、このときの角度の変化量
に応じて、フレキシブル配線基板40の第1および第2
の帯状部41,42がそれぞれヒンジ30の空洞内に収
容されたロール状緩衝部から筐体10,20内へ適度な
長さだけ引き出される。このため、フレキシブル配線基
板40に加わる引っ張りやコネクタ端子群51,52に
加わる負荷は吸収される。反対に、第1および第2の筐
体10,20を閉じると、このときの角度の変化量に応
じて、フレキシブル配線基板40の第1および第2の帯
状部41,42がそれぞれ筐体10,20内からヒンジ
30の空洞内に形成されているロールに巻き戻される。
このため、フレキシブル配線基板40のたるみや折れ曲
がり等は発生しない。
【0032】また、その際フレキシブル配線基板40を
クランク形状に形成し、その中間部43を軸として第1
および第2の帯状部41,42をそれぞれほぼ同一幅を
保ったまま同一円周面上に順次重なるように巻き回すこ
とで、2個の独立したロール状の緩衝部を構成してい
る。このため、上記第1および第2の筐体10,20の
開閉操作に伴う角度の変化量に応じて、第1および第2
の帯状部41,42の引き出し及び巻き戻し動作が行わ
れても、その動作方向は帯状部41,42の長手方向に
限定される。
【0033】すなわち、第1および第2の帯状部41,
42の引き出し及び巻き戻し動作は単純なものとなる。
このため、例えばフレキシブル配線基板40の側端縁同
士の擦れ合いと云った複雑な擦れ合い動作の発生は防止
され、これによりフレキシブル配線基板40の劣化を低
減して携帯電話機の信頼性を高めることができる。この
効果は、フレキシブル配線基板40として両面に配線パ
ターンが形成された基板を使用する場合に特に有効であ
る。
【0034】ところで、この実施形態に係わるフレキシ
ブル配線基板40及びこのフレキシブル配線基板40を
使用した折り畳み型携帯電話機においては、フレキシブ
ル配線基板40の第1及び第2の接続端部44,45に
それぞれジャンパ線接続用の接地パターン47a,48
aを形成して、これらの接地パターン47a,48a間
をジャンパ線60により接続するようにしている。
【0035】したがって、第1の回路基板13の接地回
路と第2の回路基板23の接地回路との間は、フレキシ
ブル配線基板40上に形成された印刷配線接地パターン
47b,48bと、ジャンパ線60とによって接続され
る。このため、第1の回路基板13と第2の回路基板2
3との間の接地ラインの抵抗値を、接触抵抗を含めて例
えば40mΩ程度と十分に小さな値に設定することがで
き、これにより第1の回路基板13と第2の回路基板2
3との間の接地電位差を零に近い所望の値に設定するこ
とが可能となる。
【0036】また、フレキシブル配線基板40では、印
刷配線接地パターン47b,48bとジャンパ線60と
を併用して接地ラインを構成している。換言すれば、フ
レキシブル配線基板40における接地ラインを、印刷配
線接地パターン47b,48bのみに頼らず、ジャンパ
線60により分担している。このため、フレキシブル配
線基板40の印刷配線接地パターン47b,48bの幅
や長さを調整する必要がなくなり、これにより既存のフ
レキシブル配線基板をそのまま使用することが可能とな
る。このため、フレキシブル配線基板40の実装方法の
変更する必要がなく、また折り畳み型電子機器の大型化
を防止することができる。さらに、幅の広いフレキシブ
ル配線基板或いは長さの長いフレキシブル配線基板を使
用する場合に比べ、フレキシブル配線基板の柔軟性を高
く維持することができ、これによりフレキシブル配線基
板自体延いてはこれを使用した折り畳み型電子機器の信
頼性を高く保持することができる。
【0037】しかもこの実施形態では、第1及び第2の
接続端部44,45に通し孔61〜64を設けて、ジャ
ンパ線60をこれらの通し孔61〜64に通すことでジ
ャンパ線60を接続端部44,45に固定するようにし
ている。このため、接地パターン47a,48aとジャ
ンパ線60とのハンダ付け部に対し大きな負荷が加わら
ないようにすることができ、これによりジャンパ線60
の接続強度を高く保持して信頼性を高めることができ
る。
【0038】さらに、その際ジャンパ線60をコネクタ
端子群51,52の取着面とは異なる面に避けるように
配線しているので、接続後の状態においてジャンパ線6
0がコネクタ端子群51,52に接触しないようにする
ことができ、これによりジャンパ線60自身の損傷やコ
ネクタ端子群51,52の装着不良の発生を未然に回避
することができる。
【0039】(第2の実施形態)図6は、この発明に係
わるフレキシブル配線基板の第2の実施形態を示すもの
で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)
のA−A矢視断面図である。なお、同図において前記図
4及び図5と同一部分には同一符号を付して詳しい説明
は省略する。
【0040】フレキシブル配線基板を折り畳み形携帯電
話機に収容した状態において、ジャンパ線60′は、フ
レキシブル配線基板40の第1の帯状部41上でその幅
方向へ大きく湾曲する状態に配置され、中間部43上で
はその長手方向に平行する状態に配線されたのち、第2
の帯状部42上で第2の接続端部45の方向へ折曲配置
されている。
【0041】上記第1の帯状部41上に形成したジャン
パ線60′の湾曲部65は、第1及び第2の筐体10,
20を開閉動作させた場合に、ジャンパ線60′に加わ
る伸縮作用を吸収する緩衝部として機能する。また、ジ
ャンパ線60′は、上記中間部43上において図6
(b),(c)に示すように配置される。
【0042】図7及び図8はそれぞれ、ジャンパ線6
0′を備えた上記フレキシブル配線基板40の構成を表
側及び裏側から示した斜視図であり、また図9は上記フ
レキシブル配線基板40を折り畳み形携帯電話機の第1
及び第2の筐体10,20内に収容した状態を示す図で
ある。
【0043】以上述べたように、フレキシブル配線基板
40を折り畳み形携帯電話機の第1及び第2の筐体1
0,20内に収容した状態において、ジャンパ線60′
は第1及び第2の接続端部44,45間を直線状に接続
するように配置されるのではなく、あたかも大きく蛇行
するように途中で湾曲部65を形成した状態に配置され
る。
【0044】したがって、折り畳み形携帯電話機の第1
及び第2の筐体10,20を開閉動作させた場合に、そ
の伸縮応力がジャンパ線60′に加わっても、この伸縮
力を上記湾曲部65で吸収することができる。このた
め、ジャンパ線60′を断線から保護することができ、
またジャンパ線60′と印刷配線パターン(接地パター
ン)とのハンダ付け部を剥離などの損傷から保護するこ
とができる。
【0045】さらに、ジャンパ線60′をフレキシブル
配線基板40に対し極力接触しないように配置している
ので、フレキシブル配線基板40上の印刷配線パターン
の損傷を防止することができる。
【0046】すなわち、この実施形態によればジャンパ
線60′を備えたフレキシブル配線基板40の信頼性を
高く保持することができ、延いてはこのフレキシブル配
線基板40を使用した折り畳み形電子機器の信頼性を高
めることが可能となる。
【0047】(その他の実施形態)なお、この発明は上
記第1及び第2の実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記各実施形態では、第1及び第2の接続端部
44,45においてジャンパ線60,60′を通し孔6
1〜64に通すことで固定する場合について述べた。し
かし、これに限るものではなく、第1及び第2の接続端
部44,45にそれぞれ断面がU字型或いはコ字型の固
定爪をジャンパ線固定部として設け、これにジャンパ線
60,60′の被覆部位を嵌合固定させるように構成し
てもよい。
【0048】また、前記各実施形態では、フレキシブル
配線基板40の接地ラインを印刷配線パターン47b,
48bとジャンパ線60,60′との併用により構成す
る場合について述べたが、ジャンパ線60,60′のみ
で所望の接地抵抗の接地ラインを構成することが可能な
場合には、フレキシブル配線基板40上の印刷配線接地
パターン47b,48bをなくすようにしてもよい。こ
のようにすると、フレキシブル配線基板40の幅をさら
に縮小してフレキシブル配線基板40の小型化を図るこ
とが可能となる。
【0049】さらに、前記各実施形態では、フレキシブ
ル配線基板をクランク形状に形成した場合について述べ
たが、他にU字型に形成してもよい。また、前記各実施
形態では1本のジャンパ線60,60′を設けた場合を
例にとって説明したが、必要に応じて2本以上のジャン
パ線を設けるようにしてもよい。
【0050】また、ジャンパ線60,60′を配置する
際に、ジャンパ線60,60′のフレキシブル配線基板
40と接触する可能性がある部位に、非導電性スペーサ
を介在配置させるか、非導電性潤滑材料又は保護材料を
貼付或いは塗布するようにしてもよい。このようにする
と、フレキシブル配線基板40上の印刷配線パターンの
損傷をより一層確実に防止することができ、信頼性をさ
らに高めることができる。
【0051】さらに、前記各実施形態では、折り畳み型
電子機器として折り畳み型の携帯電話機を例にとって説
明した。しかし、これに限定されるものではなく、ノー
ト型パーソナルコンピュータのディスプレイ側の回路基
板とキーボード側の回路基板との間の接続や、ビデオカ
メラの本体と表示部との間の接続にもこの発明を適用す
ることができ、さらには携帯情報端末や電子手帳、電子
辞書等にも同様に適用可能である。
【0052】その他、フレキシブル配線基板の構成や形
状、回路基板への接続方法、電子機器の種類や構成、ヒ
ンジの構造等についても、この発明の要旨を逸脱しない
範囲で種々変形して実施できることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明では、印刷
配線パターンが形成されたフレキシブル配線基板の複数
の接続端部にそれぞれ接地パターンを形成し、これらの
接地パターン間を上記配線基板の印刷配線パターンとは
独立してジャンパ線により接続するようにし、上記印刷
配線パターン及び上記接地パターンをコネクタ端子を使
用して回路基板に接続するように構成している。
【0054】したがってこの発明によれば、配線基板自
体の変更や実装方法の変更を行うことなく、回路基板間
の接地電位差を所望の値に設定することができるフレキ
シブル配線基板及び折り畳み型電子機器を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる折り畳み型電子機器の第1
の実施形態である携帯電話機の外観を示す斜視図。
【図2】 この発明の第1の実施形態に係わるフレキシ
ブル配線基板の構造を示す正面図、側面図および背面
図。
【図3】 図2に示したフレキシブル配線基板により折
り畳み型携帯電話機の回路基板間を接続する際の手順と
その構造を示す斜視図。
【図4】 図2に示したフレキシブル配線基板の要部構
成を示す斜視図。
【図5】 図2に示したフレキシブル配線基板の要部構
成を示す斜視図。
【図6】 この発明に係わるフレキシブル配線基板の第
2の実施形態を示すもので、(a)は正面図、(b)は
側面図、(c)は(a)のA−A矢視断面図。
【図7】 図6に示したフレキシブル配線基板の要部構
成を示す斜視図。
【図8】 図6に示したフレキシブル配線基板の要部構
成を示す斜視図。
【図9】 図6乃至図8に示したフレキシブル配線基板
を携帯電話機に収容した状態を示す図。
【符号の説明】
10…第1の筐体 11…受話用のスピーカ 12…表示器 13…第1の筐体の回路基板 20…第2の筐体 21…キーパッド 22…送話用のマイクロホン 23…第2の筐体の回路基板 30…ヒンジ 40…フレキシブル配線基板 41…第1の帯状部 42…第2の帯状部 43…中間部 44,45…接続端部 46…切り込み 47a,47b…ジャンパ線接続用の接地パターン 48a,48b…印刷配線接地パターン 51,52…フレキシブル配線基板のコネクタ端子群 53,54…回路基板のコネクタ端子群 60,60′…ジャンパ線 61,62,63,64…通し孔 65…湾曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯塚 明 東京都青梅市新町3丁目3番地の1 東芝 デジタルメディアエンジニアリング株式会 社内 Fターム(参考) 5E317 AA11 BB03 BB11 CC03 CD34 GG11 GG16 5E338 AA12 AA16 BB02 BB13 BB75 CC01 CC04 CC06 CD05 CD32 CD40 EE13 EE21 5E348 AA03 AA07 AA30 CC05 CC09 EE30 EE31 EF04 5K023 AA07 BB03 DD08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の回路を収容した第1の筐体と、第
    2の回路を収容した第2の筐体とをヒンジを介して回動
    自在に結合してなる折り畳み型電子機器に用いられ、前
    記第1の回路と前記第2の回路とを電気的に接続するた
    めのフレキシブル配線基板において、 フレキシブル基材に印刷配線パターンが形成された印刷
    配線基板と、 この印刷配線基板の複数の接続端部にそれぞれ形成され
    た接地パターン間を、前記印刷配線基板の印刷配線パタ
    ーンとは独立して接続するジャンパ線と、 前記複数の接続端部にそれぞれ設置され、前記印刷配線
    パターン及び前記接地パターンを前記第1及び第2の回
    路に接続するための複数のコネクタ端子とを具備したこ
    とを特徴とするフレキシブル配線基板。
  2. 【請求項2】 前記複数の接続端部にそれぞれジャンパ
    線固定部を設け、前記ジャンパ線のリードを前記接地パ
    ターンに接続し、かつこのジャンパ線の前記リードに近
    い被覆部位を前記ジャンパ線固定部で固定してなること
    を特徴とする請求項1記載のフレキシブル配線基板。
  3. 【請求項3】 前記コネクタ端子が前記接続端部の第1
    の面に設置されている場合に、 前記接続端部の第1の面と反対側の第2の面に前記接地
    パターンを形成すると共に、前記接続端部にその第1の
    面と第2の面との間を貫通する通し孔を設け、 前記ジャンパ線を、前記通し孔を介して前記接続端部の
    第1の面から第2の面へ導出したのちそのリードを前記
    接地パターンに接続するようにしたことを特徴とする請
    求項2記載のフレキシブル配線基板。
  4. 【請求項4】 第1の筐体と第2の筐体とをヒンジを介
    して回動自在に結合してなる折り畳み型電子機器におい
    て、 前記第1及び第2の筐体にそれぞれ収容された第1及び
    第2の回路と、 これら第1及び第2の回路間を接続するフレキシブル配
    線基板とを具備し、 前記フレキシブル配線基板は、 フレキシブル基材に印刷配線パターンが形成された印刷
    配線基板と、 この印刷配線基板の複数の接続端部にそれぞれ形成され
    た接地パターン間を、前記印刷配線基板の印刷配線パタ
    ーンとは独立して接続するジャンパ線と、 前記複数の接続端部にそれぞれ設置され、前記印刷配線
    パターン及び前記接地パターンを前記第1及び第2の回
    路に接続するための複数のコネクタ端子とを備えたこと
    を特徴とする折り畳み型電子機器。
  5. 【請求項5】 前記第1の回路は携帯電話機の無線回路
    を含み、かつ前記第2の回路は前記無線回路を制御する
    制御回路を含むことを特徴とする請求項4記載の折り畳
    み型電子機器。
  6. 【請求項6】 前記ジャンパ線の中間部を前記印刷配線
    基板の基板面に沿って湾曲する状態に配置し、この湾曲
    部により前記第1及び第2の筐体の開閉動作に応じてジ
    ャンパ線に加わる伸縮作用を吸収することを特徴とする
    請求項4記載の折り畳み形電子機器。
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