JP2003109788A - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents

高圧放電灯点灯装置

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JP2003109788A
JP2003109788A JP2001302776A JP2001302776A JP2003109788A JP 2003109788 A JP2003109788 A JP 2003109788A JP 2001302776 A JP2001302776 A JP 2001302776A JP 2001302776 A JP2001302776 A JP 2001302776A JP 2003109788 A JP2003109788 A JP 2003109788A
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Takahiro Abe
孝弘 阿部
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調光点灯時に、放電灯に流すランプ電流を所
望の値として、極性反転時におけるランプ電流の休止区
間を抑え、立ち消えを起こさない高圧放電灯点灯装置を
提供する。 【解決手段】 調光器9によるランプ電力の目標値、電
圧検出回路51aによる直流電圧V2の電圧検出信号、
及び電流検出回路10によるインダクタ電流ILの電流
検出信号が入力される制御回路52aは、電圧検出信号
に応じて、目標とするランプ電力になるようなインダク
タ電流ILのピーク値の目標値を設定し、電流検出回路
10が検出した電流検出信号がその目標値に達するまで
スイッチング素子Q2をオンにするよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯を点灯する
高圧放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高圧放電灯点灯装置の主回路構成
図を図11に示す。商用交流電源Vsと、商用交流電源
Vsを整流する整流回路1と、整流電圧を所定の直流電
圧に変換する直流電源としての電源回路2と、電源回路
2の出力を電源として放電灯DLに所望の電力を供給す
る電力変換回路4と、電力変換回路4の出力電圧を交互
に極性反転した低周波の矩形波電圧を放電灯DLに供給
する極性反転回路6とから主回路は構成される。
【0003】図12は具体回路を示し、整流回路1は、
ダイオードブリッジDBからなり、電源回路2は、整流
回路1の正電圧側出力に接続したインダクタL1及びダ
イオードD1の直列回路と、インダクタL1を介して整
流回路1の出力端に並列に接続したスイッチング素子Q
1と、ダイオードD1を介してスイッチング素子Q1に
並列に接続した平滑用コンデンサC1とからなる昇圧チ
ョッパ回路で構成され、スイッチング素子Q1は制御回
路3によって駆動され、制御回路3は直流電圧V1(コ
ンデンサC1の両端電圧)を検出する電圧検出手段を有
している。
【0004】電力変換回路4は、電源回路2の正電圧側
出力に接続したスイッチング素子Q2及びインダクタL
2の直列回路と、スイッチング素子Q2を介してコンデ
ンサC1に並列に接続したダイオードD2と、インダク
タL2を介してダイオードD2に並列に接続したコンデ
ンサC2とからなる降圧チョッパ回路で構成される。そ
して、調光器9は調光時に放電灯DLへ供給するランプ
電力の目標値を設定して調光信号を出力し、制御部5
は、直流電圧V2(コンデンサC2の両端電圧)を検出
して電圧検出信号を出力する電圧検出回路51と、調光
信号及び電圧検出信号に応じてスイッチング素子Q2を
駆動する制御回路52とから構成される。
【0005】極性反転回路6は、コンデンサC2に並列
に接続したスイッチング素子Q3,Q4の直列回路及び
スイッチング素子Q5,Q6の直列回路の並列回路と、
スイッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素
子Q5,Q6の接続点との間に接続した放電灯DL及び
イグナイタ回路8の直列回路と、放電灯DL及びイグナ
イタ回路8の直列回路に並列に接続したコンデンサC3
とから構成され、イグナイタ回路8は、トランスT1
と、トランスT1の1次側に接続したパルス発生回路8
0とから構成され、トランスT1の2次側は放電灯DL
に直列に接続している。スイッチング素子Q3〜Q6は
駆動回路7によって駆動される。
【0006】次に、この高圧放電灯点灯装置の動作につ
いて図13(a)〜(h)の波形図を用いて説明する。
図13(a)〜(h)では、スイッチング素子Q1〜Q
6の各駆動信号波形を図13(a)〜(f)に示し、ラ
ンプ電圧Vla、ランプ電流Ilaの各波形を図13
(g),(h)に示す。まず、商用交流電源Vsが投入
されると、制御回路3からの駆動信号により、電源回路
2のスイッチング素子Q1が数10〜100KHzでオ
ン・オフ制御され、ダイオードブリッジDBで全波整流
した全波整流電圧を所定の直流電圧V1に昇圧する。こ
の直流電圧V1を電源として、電力変換回路4のスイッ
チング素子Q2は制御回路52からの駆動信号により数
10〜100KHzでオン・オフ制御され、所定の直流
電圧V2(0<V2<V1)を発生する。
【0007】このとき、放電灯DLは非点灯状態であ
り、実質的に無負荷状態であるので、通常、直流電圧V
1≒直流電圧V2となる。また、駆動回路7からの駆動
信号によってスイッチング素子Q3,Q6、及びスイッ
チング素子Q4,Q5が各々対となって、数10〜10
0Hzで交互にオン・オフ制御されると共に、イグナイ
タ回路8のパルス発生回路80によってトランスT1の
1次側を介して2次側に高圧パルスが発生し、放電灯D
L両端には、直流電圧V2に高電圧パルスが重畳された
矩形波電圧が印加され、放電灯DLが始動する。
【0008】放電灯DLが始動すると、電圧検出回路5
1によって検出された直流電圧V2に応じた所定の電力
を出力するように、制御回路52は電力変換回路4のス
イッチング素子Q2のオン時間を設定して、オン・オフ
制御を行い、放電灯DLのランプ電圧Vla、ランプ電
流Ilaは所定の値となる。その結果、放電灯DLは極
性反転回路6が出力する低周波の矩形波によって安定に
点灯される。そして、放電灯DLの安定点灯後に、調光
器9を操作することによって、制御回路52にはランプ
電力の目標値が入力されて、その目標値に応じてスイッ
チング素子Q2をオン・オフ制御して、放電灯DLを調
光点灯する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図14(a),
(b),(c)に調光時のランプ電圧Vla,ランプ電
流Ila,インダクタL2を流れるインダクタ電流IL
の各波形図を示し、そして図14(d)〜(h)に、調
光後の極性反転時のインダクタ電流IL,スイッチング
素子Q2の駆動信号,スイッチング素子Q3,Q6の駆
動信号,スイッチング素子Q4,Q5の駆動信号,ラン
プ電流Ilaの各波形を拡大した図を示している。
【0010】一般に、放電灯DLを振幅制御で調光点灯
する場合、調光が深くなるにつれて(図14(a)〜
(c)では時間t1以降において調光を行っている)ラ
ンプ電流Ilaの休止区間T2が顕著に現れるようにな
る。休止区間T2が顕著に現れ出す原因として次の3つ
が考えられる。
【0011】1つめは、調光点灯により放電灯DLのラ
ンプ電流Ilaを絞るため、極性反転時においては、再
点弧するために必要な電圧まで電力変換回路4が出力す
る直流電圧V2が上昇する時間が長くなってしまうため
である。
【0012】2つめは、極性反転回路6のスイッチング
素子Q3〜Q6が全てオフするデッドオフの期間T1で
は、無負荷状態となるため、電力変換回路4が出力する
電圧V2は入力される直流電圧V1に等しくなろうとし
て上昇し、この直流電圧V2の上昇を電圧検出回路51
が検出し、その検出結果を受けて制御回路52は電力変
換回路4のスイッチング素子Q2のオン時間を短くする
ように制御してインダクタ電流ILが絞られてしまうた
めである。
【0013】3つめは、電力変換回路4のスイッチング
素子Q2のオン時間をton、インダクタL2のインダ
クタンス値をLとした時、インダクタL2を流れるイン
ダクタ電流ILは、IL=(V1−V2)×ton/L
で表され、デッドオフの期間T1には、電力変換回路
4が出力する直流電圧V2が上昇するため、インダクタ
電流ILが絞られてしまうためである。
【0014】このように、調光点灯のためにランプ電流
Ilaを絞った以上に、極性反転時にはランプ電流Il
aが減少してしまう。また、休止区間T2を経て再点弧
が行われた時間t2では、急峻なランプ電流Ilaが流
れる。この急峻なランプ電流Ilaは放電灯DLにスト
レスを与え、寿命にも影響を与える。
【0015】さらに調光を進めると、ランプ電流Ila
の休止区間T2は長くなり、それに伴い再点弧に必要な
電圧が上昇し、やがて時間t3では再点弧されずに遂に
は立ち消えを起こしている。
【0016】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、調光点灯時に、放電灯に流すラン
プ電流を所望の値として、極性反転時におけるランプ電
流の休止区間を抑え、立ち消えを起こさない高圧放電灯
点灯装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、直流
電源と、負荷である放電灯と、少なくとも1つのスイッ
チング素子及びインダクタを有し、前記スイッチング素
子及びインダクタを介して前記直流電源より放電灯に所
定の電力を供給する電力変換回路と、放電灯に供給する
電力の目標値を設定する調光器と、前記調光器が出力す
る調光信号によって前記スイッチング素子をオン・オフ
して前記電力変換回路が出力する電力を制御する制御回
路と、前記電力変換回路の出力を交互に極性反転し低周
波矩形波に変換して放電灯に供給する極性反転回路と、
調光時において少なくとも前記極性反転回路の出力の極
性反転時に、前記電力変換回路の出力電流を所定の目標
値に制御する電流制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電流制御手段は、極性反転時に前記電力変換回
路のスイッチング素子のオン時間を増加させることを特
徴とする。
【0019】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電力変換回路の出力電圧を検出する電圧検出手
段と、前記電力変換回路の出力電流を検出する電流検出
手段とを備え、前記電流制御手段は、前記電圧検出手段
が検出した電圧値に応じて前記電力変換回路の出力電流
の目標値を設定し、前記電流検出手段が検出した電流値
が前記目標値に達するまで前記電力変換回路のスイッチ
ング素子をオンさせることを特徴とする。
【0020】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電流制御手段は、極性反転時に前記電力変換回
路のインダクタのインダクタンス値を減少させることを
特徴とする。
【0021】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電流制御手段は、極性反転時に前記電力変換回
路の出力端間にインピーダンス要素を接続することを特
徴とする。
【0022】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記直流電源の出力電圧を制御する制御回路と、前
記直流電源の出力電圧を検出する電圧検出手段とを備
え、前記電流制御手段は、極性反転時に前記直流電源の
出力電圧が上昇するように前記直流電源の制御回路を動
作させることを特徴とする。
【0023】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、前記直流電源の出力電圧を制御する制御回路と、前
記直流電源の出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記
電力変換回路の出力電圧を検出する電圧検出手段とを備
え、前記電流制御手段は、検出した前記直流電源の出力
電圧と前記電力変換回路の出力電圧との差が略一定とな
るように前記直流電源の制御回路を動作させることを特
徴とする。
【0024】請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれ
かの発明において、前記電流制御手段は、放電灯の調光
率が所定の値以下の時に動作することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】(実施形態1)図1は本実施形態の具体回
路を示し、高圧放電灯点灯装置は、商用交流電源Vs
と、商用交流電源Vsを整流する整流回路1と、整流電
圧を所定の直流電圧に変換する直流電源としての電源回
路2と、電源回路2の出力を電源として放電灯DLに所
望の電力を供給する電力変換回路4と、電力変換回路4
の出力電圧を交互に極性反転した低周波の矩形波電圧を
放電灯DLに供給する極性反転回路6とから主回路は構
成される。
【0027】各回路の具体的な構成について以下説明す
る。整流回路1は、ダイオードブリッジDBからなり、
電源回路2は、整流回路1の正電圧側出力に接続したイ
ンダクタL1及びダイオードD1の直列回路と、インダ
クタL1を介して整流回路1の出力端に並列に接続した
スイッチング素子Q1と、ダイオードD1を介してスイ
ッチング素子Q1に並列に接続した平滑用コンデンサC
1とからなる昇圧チョッパ回路で構成され、スイッチン
グ素子Q1は制御回路3によって駆動され、制御回路3
は直流電圧V1(コンデンサC1の両端電圧)を検出す
る電圧検出手段を有している。
【0028】電力変換回路4は、電源回路2の正電圧側
出力に接続したスイッチング素子Q2及びインダクタL
2の直列回路と、スイッチング素子Q2を介してコンデ
ンサC1に並列に接続したダイオードD2と、インダク
タL2を介してダイオードD2に並列に接続したコンデ
ンサC2とからなる降圧チョッパ回路で構成される。そ
して、調光器9は調光時に放電灯DLへ供給するランプ
電力の目標値を設定して調光信号を出力し、電流検出回
路10はインダクタL2を流れるインダクタ電流ILを
検出して電流検出信号を出力し、制御部5aは、直流電
圧V2(コンデンサC2の両端電圧)を検出して電圧検
出信号を出力する電圧検出回路51aと、調光信号、直
流電圧V2の電圧検出信号及びインダクタ電流ILの電
流検出信号に応じてスイッチング素子Q2を駆動する制
御回路52aとから構成される。
【0029】極性反転回路6は、コンデンサC2に並列
に接続したスイッチング素子Q3,Q4の直列回路及び
スイッチング素子Q5,Q6の直列回路の並列回路と、
スイッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素
子Q5,Q6の接続点との間に接続した放電灯DL及び
イグナイタ回路8の直列回路と、放電灯DL及びイグナ
イタ回路8の直列回路に並列に接続したコンデンサC3
とから構成され、イグナイタ回路8は、トランスT1
と、トランスT1の1次側に接続したパルス発生回路8
0とから構成され、トランスT1の2次側は放電灯DL
に直列に接続している。スイッチング素子Q3〜Q6は
駆動回路7によって駆動される。
【0030】次に、この高圧放電灯点灯装置の動作につ
いて図2(a)〜(e)の波形図を用いて説明する。図
2(a)〜(c)に、ランプ電圧Vla、ランプ電流I
la、インダクタ電流ILの各波形を示す。さらに、図
2(d)には、調光時及び極性反転時のインダクタ電流
ILの拡大波形を示し、図2(e)には図2(d)のイ
ンダクタ電流ILに対応するスイッチング素子Q2の駆
動信号の波形を示す。本実施形態は、従来例に電流検出
回路10を付加して、制御部5aの制御回路52aに接
続したもので、他の構成は従来例と同様であり、同様の
構成には同一の符号を付して以下説明は省略する。
【0031】制御回路52aには、調光器9によるラン
プ電力の目標値、電圧検出回路51aによる直流電圧V
2の電圧検出信号、及び電流検出回路10によるインダ
クタ電流ILの電流検出信号が入力される。そして、制
御回路52aは、電圧検出信号に応じて、目標とするラ
ンプ電力になるようなインダクタ電流ILのピーク値の
目標値を設定し、電流検出回路10が検出した電流検出
信号がその目標値に達するまでスイッチング素子Q2を
オンにするよう制御する。調光器9によって調光を行う
と、インダクタ電流ILのピーク値の目標値は低下し、
スイッチング素子Q2の駆動信号はオン時間が減少し
て、ランプ電流Ila、及びインダクタ電流ILが低下
し、極性反転時にはインダクタ電流ILの立ち上がりが
鈍くなる。しかしインダクタ電流ILが目標値に達する
までの時間が長くなるので、スイッチング素子Q2のオ
ン時間も長くなり、したがってインダクタ電流ILは絞
られることがなくなる。
【0032】このように本実施形態によると、従来、電
力変換回路4のインダクタL2を流れるインダクタ電流
ILが絞られていた極性反転時においてもインダクタ電
流ILは絞られることなく、放電灯DLを流れるランプ
電流Ilaも絞られることがなく所望の値となり、ラン
プ電流Ilaの休止区間の発生を抑えることができる。
したがって、立ち消えすることなしにより深い調光点灯
を行うことができ、急峻なランプ電流Ilaも発生しな
い。
【0033】なお、このようなインダクタ電流ILの目
標値を設定する制御は、特に立ち消えの起こりやすい極
性反転時のみ行い、他の区間では従来例と同様に電力変
換回路4のスイッチング素子Q2のオン時間を設定する
制御を行ってもよい。また、定格点灯時、及び放電灯D
Lのランプ電流Ilaに休止区間が現れないランプ電力
で調光点灯を行う時は、本実施形態のようにインダクタ
電流ILが目標値に達するまでスイッチング素子Q2を
オンする制御は必要ないので、ある所定のランプ電力以
下に設定された場合にのみ本実施形態の制御を動作させ
てもよい。
【0034】(実施形態2)図3は本実施形態の具体回
路を示し、高圧放電灯点灯装置は、商用交流電源Vs
と、商用交流電源Vsを整流する整流回路1と、整流電
圧を所定の直流電圧に変換する直流電源としての電源回
路2と、電源回路2の出力を電源として放電灯DLに所
望の電力を供給する電力変換回路4bと、電力変換回路
4bの出力電圧を交互に極性反転した低周波の矩形波電
圧を放電灯DLに供給する極性反転回路6とから主回路
は構成される。
【0035】各回路の具体的な構成について以下説明す
る。整流回路1は、ダイオードブリッジDBからなり、
電源回路2は、整流回路1の正電圧側出力に接続したイ
ンダクタL1及びダイオードD1の直列回路と、インダ
クタL1を介して整流回路1の出力端に並列に接続した
スイッチング素子Q1と、ダイオードD1を介してスイ
ッチング素子Q1に並列に接続した平滑用コンデンサC
1とからなる昇圧チョッパ回路で構成され、スイッチン
グ素子Q1は制御回路3によって駆動され、制御回路3
は直流電圧V1(コンデンサC1の両端電圧)を検出す
る電圧検出手段を有している。
【0036】電力変換回路4bは、電源回路2の正電圧
側出力に接続したスイッチング素子Q2及び可変インダ
クタ11の直列回路と、スイッチング素子Q2を介して
コンデンサC1に並列に接続したダイオードD2と、可
変インダクタ11を介してダイオードD2に並列に接続
したコンデンサC2とから降圧チョッパ回路を構成し、
可変インダクタ11はスイッチQ7及びインダクタL2
aの直列回路とスイッチQ8及びインダクタL2bの直
列回路との並列回路からなり、インダクタL2aのイン
ダクタンス値はインダクタL2bのインダクタンス値よ
りも大きく、スイッチQ8はスイッチQ7の駆動信号を
反転回路IC1で反転した駆動信号を入力されている。
そして、調光器9は調光時に放電灯DLへ供給するラン
プ電力の目標値を設定して調光信号を出力し、制御部5
bは、直流電圧V2(コンデンサC2の両端電圧)を検
出して電圧検出信号を出力する電圧検出回路51bと、
スイッチング素子Q2を駆動する制御回路52bとから
構成される。
【0037】極性反転回路6は、コンデンサC2に並列
に接続したスイッチング素子Q3,Q4の直列回路及び
スイッチング素子Q5,Q6の直列回路の並列回路と、
スイッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素
子Q5,Q6の接続点との間に接続した放電灯DL及び
イグナイタ回路8の直列回路と、放電灯DL及びイグナ
イタ回路8の直列回路に並列に接続したコンデンサC3
とから構成され、イグナイタ回路8は、トランスT1
と、トランスT1の1次側に接続したパルス発生回路8
0とから構成され、トランスT1の2次側は放電灯DL
に直列に接続している。スイッチング素子Q3〜Q6は
駆動回路7によって駆動され、駆動回路7は極性反転時
に極性反転信号を制御回路52bに出力する。
【0038】次に、この高圧放電灯点灯装置の動作につ
いて図4(a)〜(g)の波形図を用いて説明する。図
4(a)〜(e)に、スイッチQ7の駆動信号、スイッ
チQ8の駆動信号、ランプ電圧Vla、ランプ電流Il
a、インダクタ電流ILの各波形を示す。さらに、図4
(f)には、極性反転時のインダクタ電流ILの拡大波
形を示し、図4(g)には図4(f)のインダクタ電流
ILに対応するスイッチング素子Q2の駆動信号の波形
を示す。本実施形態は、電力変換回路4b、可変インダ
クタ11、制御部5b、駆動回路7b以外の構成、動作
は従来例と同様であり、同様の構成には同一の符号を付
して以下説明は省略する。
【0039】制御回路5bは、電力変換回路4bのスイ
ッチング素子Q2を従来例と同様の動作で制御する。そ
して、制御回路52bには駆動回路7bより極性反転信
号が入力されると、スイッチQ7をオフ、スイッチQ8
をオンにして、可変インダクタ11のインダクタをイン
ダクタL2aからインダクタL2bに切り換える(イン
ダクタL2aのインダクタンス>インダクタL2bのイ
ンダクタンス)。また、極性反転時以外の期間は、スイ
ッチQ7をオン、スイッチQ8をオフにして、可変イン
ダクタ11のインダクタをインダクタL2aに切り換え
ている。即ち、極性反転時に電力変換回路4bの可変イ
ンダクタ11のインダクタンス値を減少させることによ
り、極性反転時にスイッチング素子Q2のオン時間が短
くなっても、可変インダクタ11を流れるインダクタ電
流ILの傾きは急になるため、インダクタ電流ILの減
少を抑えることができる。
【0040】このように本実施形態によると、極性反転
時においてもインダクタ電流ILが絞られることがな
く、放電灯DLを流れるランプ電流Ilaも絞られるこ
とがなく所望の値となり、ランプ電流Ilaの休止区間
の発生を抑えることができる。したがって、立ち消えす
ることなしにより深い調光を行うことができ、急峻なラ
ンプ電流Ilaも発生しない。
【0041】なお、定格点灯時、及び放電灯DLのラン
プ電流Ilaに休止区間が現れないランプ電力で調光点
灯を行う時は、本実施形態のように可変インダクタ11
のインダクタンス値を切替える制御は必要ないので、あ
る所定のランプ電力以下に設定された場合にのみ本実施
形態の制御を動作させてもよい。
【0042】(実施形態3)図5は本実施形態の具体回
路を示し、高圧放電灯点灯装置は、商用交流電源Vs
と、商用交流電源Vsを整流する整流回路1と、整流電
圧を所定の直流電圧に変換する直流電源としての電源回
路2と、電源回路2の出力を電源として放電灯DLに所
望の電力を供給する電力変換回路4と、電力変換回路4
の出力電圧を交互に極性反転した低周波の矩形波電圧を
放電灯DLに供給する極性反転回路6と、電力変換回路
4の出力端に接続されたインピーダンス部12とから主
回路は構成される。
【0043】各回路の具体的な構成について以下説明す
る。整流回路1は、ダイオードブリッジDBからなり、
電源回路2は、整流回路1の正電圧側出力に接続したイ
ンダクタL1及びダイオードD1の直列回路と、インダ
クタL1を介して整流回路1の出力端に並列に接続した
スイッチング素子Q1と、ダイオードD1を介してスイ
ッチング素子Q1に並列に接続した平滑用コンデンサC
1とからなる昇圧チョッパ回路で構成され、スイッチン
グ素子Q1は制御回路3によって駆動され、制御回路3
は直流電圧V1(コンデンサC1の両端電圧)を検出す
る電圧検出手段を有する。
【0044】電力変換回路4は、電源回路2の正電圧側
出力に接続したスイッチング素子Q2及びインダクタL
2の直列回路と、スイッチング素子Q2を介してコンデ
ンサC1に並列に接続したダイオードD2と、インダク
タL2を介してダイオードD2に並列に接続したコンデ
ンサC2とからなる降圧チョッパ回路で構成される。そ
して、調光器9は調光時に放電灯DLへ供給するランプ
電力の目標値を設定して調光信号を出力し、制御部5c
は、直流電圧V2(コンデンサC2の両端電圧)を検出
して電圧検出信号を出力する電圧検出回路51cと、ス
イッチング素子Q2を駆動する制御回路52cとから構
成される。
【0045】インピーダンス部12は、電力変換回路4
の出力端に接続されたインピーダンス要素Zとスイッチ
Q9との直列回路とから構成され、スイッチQ9は制御
回路52cによって駆動される。
【0046】極性反転回路6は、コンデンサC2に並列
に接続したスイッチング素子Q3,Q4の直列回路及び
スイッチング素子Q5,Q6の直列回路の並列回路と、
スイッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素
子Q5,Q6の接続点との間に接続した放電灯DL及び
イグナイタ回路8の直列回路と、放電灯DL及びイグナ
イタ回路8の直列回路に並列に接続したコンデンサC3
とから構成され、イグナイタ回路8は、トランスT1
と、トランスT1の1次側に接続したパルス発生回路8
0とから構成され、トランスT1の2次側は放電灯DL
に直列に接続している。スイッチング素子Q3〜Q6は
駆動回路7cによって駆動され、駆動回路7cは極性反
転時に極性反転信号を制御回路52cに出力する。
【0047】次に、この高圧放電灯点灯装置の動作につ
いて図6(a)〜(f)の波形図を用いて説明する。図
6(a)〜(e)に、スイッチング素子Q3〜Q6の駆
動信号、スイッチQ9の駆動信号、ランプ電圧Vla、
ランプ電流Ila、インダクタ電流ILの各波形を示
す。さらに、図6(f)には、極性反転時のインダクタ
電流ILの拡大波形を示す。本実施形態は、制御部5
c、駆動回路7c、インピーダンス部12以外の構成、
動作は従来例と同様であり、同様の構成には同一の符号
を付して以下説明は省略する。
【0048】制御回路5cは、電力変換回路4のスイッ
チング素子Q2を従来例と同様の動作で制御する。そし
て、制御回路52cには駆動回路7cより極性反転信号
が入力されると、スイッチQ9を一定期間オンさせて、
極性反転回路6と並列にインピーダンス要素Zを接続
し、インダクタL2を介してインピーダンス素子Zに電
流を流す。このように制御することにより、極性反転回
路6の4つのスイッチング素子Q3〜Q6が全てオフに
なるデッドオフの期間T1に、無負荷状態の発生を防止
することができる。
【0049】したがって、従来、極性反転時のデッドオ
フの期間T1には、無負荷状態が発生して電力変換回路
4が出力する直流電圧V2が上昇するために直流電圧V
1と直流電圧V2との差が小さくなり、インダクタ電流
ILが絞られてしまうという不具合があったが、本実施
形態では、極性反転時にインダクタL2を介してインピ
ーダンス素子Zに電流を流すので、無負荷状態の発生を
防止して直流電圧V2の上昇を抑えることができ、イン
ダクタ電流ILの減少を防ぐことができる。
【0050】このように本実施形態によると、極性反転
時の直流電圧V2の上昇によるインダクタ電流ILの減
少を抑制して、極性反転時においてもインダクタ電流I
Lが絞られることがなく、放電灯DLを流れるランプ電
流Ilaも絞られることがなく所望の値となり、ランプ
電流Ilaの休止区間の発生を抑えることができる。し
たがって、立ち消えすることなしにより深い調光を行う
ことができ、急峻なランプ電流Ilaも発生しない。
【0051】なお、定格点灯時、及び放電灯DLのラン
プ電流Ilaに休止区間が現れないランプ電力で調光点
灯を行う時は、本実施形態のようにインピーダンス要素
Zを接続する制御は必要ないので、ある所定のランプ電
力以下に設定された場合にのみ本実施形態の制御を動作
させてもよい。
【0052】(実施形態4)図7は本実施形態の具体回
路を示し、高圧放電灯点灯装置は、商用交流電源Vs
と、商用交流電源Vsを整流する整流回路1と、整流電
圧を所定の直流電圧に変換する直流電源としての電源回
路2dと、電源回路2dの出力を電源として放電灯DL
に所望の電力を供給する電力変換回路4と、電力変換回
路4の出力電圧を交互に極性反転した低周波の矩形波電
圧を放電灯DLに供給する極性反転回路6とから主回路
は構成される。
【0053】各回路の具体的な構成について以下説明す
る。整流回路1は、ダイオードブリッジDBからなり、
電源回路2dは、整流回路1の正電圧側出力に接続した
インダクタL1及びダイオードD1の直列回路と、イン
ダクタL1を介して整流回路1の出力端に並列に接続し
たスイッチング素子Q1と、ダイオードD1を介してス
イッチング素子Q1に並列に接続した平滑用コンデンサ
C1とからなる昇圧チョッパ回路で構成され、スイッチ
ング素子Q1は制御回路3dによって駆動され、制御回
路3dは、電源回路2dの出力電圧を制御する制御回路
と、直流電圧V1(コンデンサC1の両端電圧)を検出
する電圧検出手段とを有している。
【0054】電力変換回路4は、電源回路2dの正電圧
側出力に接続したスイッチング素子Q2及びインダクタ
L2の直列回路と、スイッチング素子Q2を介してコン
デンサC1に並列に接続したダイオードD2と、インダ
クタL2を介してダイオードD2に並列に接続したコン
デンサC2とからなる降圧チョッパ回路で構成される。
調光器9は調光時に放電灯DLへ供給するランプ電力の
目標値を設定して調光信号を出力し、制御部5は、直流
電圧V2(コンデンサC2の両端電圧)を検出して電圧
検出信号を出力する電圧検出回路51と、スイッチング
素子Q2を駆動する制御回路52とから構成される。
【0055】極性反転回路6は、コンデンサC2に並列
に接続したスイッチング素子Q3,Q4の直列回路及び
スイッチング素子Q5,Q6の直列回路の並列回路と、
スイッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素
子Q5,Q6の接続点との間に接続した放電灯DL及び
イグナイタ回路8の直列回路と、放電灯DL及びイグナ
イタ回路8の直列回路に並列に接続したコンデンサC3
とから構成され、イグナイタ回路8は、トランスT1
と、トランスT1の1次側に接続したパルス発生回路8
0とから構成され、トランスT1の2次側は放電灯DL
に直列に接続している。スイッチング素子Q3〜Q6は
駆動回路7dによって駆動され、駆動回路7dは極性反
転時に極性反転信号を制御回路3dに出力する。
【0056】次に、この高圧放電灯点灯装置の動作につ
いて図8(a)〜(g)の波形図を用いて説明する。図
8(a)〜(e)に、スイッチQ3〜Q6の駆動信号、
直流電圧V1、ランプ電圧Vla、ランプ電流Ila、
インダクタ電流ILの各波形を示す。さらに、図8
(f)には、極性反転時のインダクタ電流ILの拡大波
形を示し、図8(g)には図8(f)のインダクタ電流
ILに対応するスイッチング素子Q2の駆動信号の波形
を示す。本実施形態は、電源回路2d、制御回路3d、
駆動回路7d以外の構成、動作は従来例と同様であり、
同様の構成には同一の符号を付して以下説明は省略す
る。
【0057】駆動回路7dは極性反転回路6の4つのス
イッチング素子Q3〜Q6が全てオフになるデッドオフ
の期間T1に、制御回路3dに対して極性反転信号を出
力する。極性反転信号を受けた制御回路3dは、極性反
転後の一定期間のみ電源回路2dが出力する直流電圧V
1を上昇させるようにスイッチング素子Q1をオン・オ
フ制御する。
【0058】したがって、従来、極性反転時のデッドオ
フの期間T1には、電力変換回路4が出力する直流電圧
V2が上昇するため直流電圧V1と直流電圧V2との差
が小さくなり、インダクタ電流ILが絞られてしまうと
いう不具合があったが、本実施形態では、極性反転時に
直流電圧V1を上昇させるので、直流電圧V1,V2間
の差を維持することができ、インダクタ電流ILの減少
を防ぐことができる。
【0059】このように本実施形態によると、極性反転
時においてもインダクタ電流ILが絞られることがな
く、放電灯DLを流れるランプ電流Ilaも絞られるこ
とがなく所望の値となり、ランプ電流Ilaの休止区間
の発生を抑えることができる。したがって、立ち消えす
ることなしにより深い調光を行うことができ、急峻なラ
ンプ電流Ilaも発生しない。
【0060】なお、定格点灯時、及び放電灯DLのラン
プ電流Ilaに休止区間が現れないランプ電力で調光点
灯を行う時は、本実施形態のように直流電圧V1を上昇
させる制御は必要ないので、ある所定のランプ電力以下
に設定された場合にのみ本実施形態の制御を動作させて
もよい。
【0061】(実施形態5)本実施形態は実施形態4の
直流電圧V1を制御する別の方法を説明したもので、図
9は本実施形態の具体回路を示し、高圧放電灯点灯装置
は、商用交流電源Vsと、商用交流電源Vsを整流する
整流回路1と、整流電圧を所定の直流電圧に変換する直
流電源としての電源回路2eと、電源回路2eの出力を
電源として放電灯DLに所望の電力を供給する電力変換
回路4と、電力変換回路4の出力電圧を交互に極性反転
した低周波の矩形波電圧を放電灯DLに供給する極性反
転回路6とから主回路は構成される。
【0062】各回路の具体的な構成について以下説明す
る。整流回路1は、ダイオードブリッジDBからなり、
電源回路2eは、整流回路1の正電圧側出力に接続した
インダクタL1及びダイオードD1の直列回路と、イン
ダクタL1を介して整流回路1の出力端に並列に接続し
たスイッチング素子Q1と、ダイオードD1を介してス
イッチング素子Q1に並列に接続した平滑用コンデンサ
C1とからなる昇圧チョッパ回路で構成され、スイッチ
ング素子Q1は制御回路3eによって駆動され、制御回
路3eは、電源回路2eの出力電圧を制御する制御回路
と、直流電圧V1(コンデンサC1の両端電圧)を検出
する電圧検出手段とを有している。
【0063】電力変換回路4は、電源回路2eの正電圧
側出力に接続したスイッチング素子Q2及びインダクタ
L2の直列回路と、スイッチング素子Q2を介してコン
デンサC1に並列に接続したダイオードD2と、インダ
クタL2を介してダイオードD2に並列に接続したコン
デンサC2とからなる降圧チョッパ回路で構成される。
調光器9は調光時に放電灯DLへ供給するランプ電力の
目標値を設定して調光信号を出力し、制御部5eは、直
流電圧V2(コンデンサC2の両端電圧)を検出して電
圧検出信号を制御回路3e、52eに出力する電圧検出
回路51eと、スイッチング素子Q2を駆動する制御回
路52eとから構成される。
【0064】極性反転回路6は、コンデンサC2に並列
に接続したスイッチング素子Q3,Q4の直列回路及び
スイッチング素子Q5,Q6の直列回路の並列回路と、
スイッチング素子Q3,Q4の接続点とスイッチング素
子Q5,Q6の接続点との間に接続した放電灯DL及び
イグナイタ回路8の直列回路と、放電灯DL及びイグナ
イタ回路8の直列回路に並列に接続したコンデンサC3
とから構成され、イグナイタ回路8は、トランスT1
と、トランスT1の1次側に接続したパルス発生回路8
0とから構成され、トランスT1の2次側は放電灯DL
に直列に接続している。スイッチング素子Q3〜Q6は
駆動回路7によって駆動される。
【0065】次に、この高圧放電灯点灯装置の動作につ
いて図10(a)〜(f)の波形図を用いて説明する。
図10(a)〜(e)に、ランプ電圧Vla、ランプ電
流Ila、直流電圧V1、直流電圧V2、インダクタ電
流ILの各波形を示す。さらに、図10(f)には、調
光時及び極性反転時のインダクタ電流ILの拡大波形を
示す。本実施形態は、電源回路2e、制御回路3e、制
御部5e以外の構成、動作は従来例と同様であり、実施
形態4の直流電圧V1を制御する別の方法として、制御
部5eの電圧検出回路51eの電圧検出信号を制御回路
3eに入力するように構成したものであり、同様の構成
には同一の符号を付して以下説明は省略する。制御回路
3eには,制御部5e内の電圧検出回路51eの電圧検
出信号が入力され、制御回路3eは電力変換回路4の入
出力電圧である直流電圧V1,V2の差が常に一定とな
るように、電源回路2eのスイッチング素子Q1をオン
・オフ制御する。
【0066】制御回路3eの制御により直流電圧V1,
V2の差が常に一定であるので、電力変換回路4のイン
ダクタL2を流れるインダクタ電流ILは、IL=(V
1−V2)×ton/L (ton:スイッチング素子
Q2のオン時間、L:インダクタL2のインダクタンス
値)より明らかなように、スイッチング素子Q2のオン
時間tonのみにより決定される値となり、所望の値に
制御することが容易になる。
【0067】したがって、従来、極性反転時のデッドオ
フの期間T1には、電力変換回路4が出力する直流電圧
V2が上昇するため直流電圧V1と直流電圧V2との差
が小さくなり、インダクタ電流ILが絞られてしまうと
いう不具合があったが、本実施形態では、直流電圧V
1,V2の差が常に一定であるので、直流電圧V1,V
2間の差を維持することができ、インダクタ電流ILの
減少を防ぐことができる。
【0068】このように本実施形態によると、極性反転
時においてもインダクタ電流ILが絞られることがな
く、放電灯DLを流れるランプ電流Ilaも絞られるこ
とがなく所望の値となり、ランプ電流Ilaの休止区間
の発生を抑えることができる。したがって、立ち消えす
ることなしにより深い調光を行うことができ、急峻なラ
ンプ電流Ilaも発生しない。
【0069】なお、定格点灯時、及び放電灯DLのラン
プ電流Ilaに休止区間が現れないランプ電力で調光点
灯を行う時は、本実施形態のように直流電圧V1を上昇
させる制御は必要ないので、ある所定のランプ電力以下
に設定された場合にのみ本実施形態の制御を動作させて
もよい。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明は、直流電源と、負荷で
ある放電灯と、少なくとも1つのスイッチング素子及び
インダクタを有し、前記スイッチング素子及びインダク
タを介して前記直流電源より放電灯に所定の電力を供給
する電力変換回路と、放電灯に供給する電力の目標値を
設定する調光器と、前記調光器が出力する調光信号によ
って前記スイッチング素子をオン・オフして前記電力変
換回路が出力する電力を制御する制御回路と、前記電力
変換回路の出力を交互に極性反転し低周波矩形波に変換
して放電灯に供給する極性反転回路と、調光時において
少なくとも前記極性反転回路の出力の極性反転時に、前
記電力変換回路の出力電流を所定の目標値に制御する電
流制御手段とを備えるので、放電灯の調光点灯時に、放
電灯に流すランプ電流を所望の値として、極性反転時に
おけるランプ電流の休止区間の発生を抑え、立ち消えを
起こさずに深い調光を行うことができるという効果があ
る。
【0071】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電流制御手段は、極性反転時に前記電力変換回
路のスイッチング素子のオン時間を増加させるので、極
性反転時にランプ電流は絞られることがなく請求項1と
同様の効果を奏する。
【0072】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電力変換回路の出力電圧を検出する電圧検出手
段と、前記電力変換回路の出力電流を検出する電流検出
手段とを備え、前記電流制御手段は、前記電圧検出手段
が検出した電圧値に応じて前記電力変換回路の出力電流
の目標値を設定し、前記電流検出手段が検出した電流値
が前記目標値に達するまで前記電力変換回路のスイッチ
ング素子をオンさせるので、極性反転時にランプ電流は
絞られることがなく請求項1と同様の効果を奏する。
【0073】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電流制御手段は、極性反転時に前記電力変換回
路のインダクタのインダクタンス値を減少させるので、
極性反転時に電力変換回路のスイッチング素子のオン時
間が短くなっても、インダクタ電流の傾きは急になるた
め、インダクタ電流の減少を抑えることができて、極性
反転時にランプ電流は絞られることがなく請求項1と同
様の効果を奏する。
【0074】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電流制御手段は、極性反転時に前記電力変換回
路の出力端間にインピーダンス要素を接続するので、極
性反転回路のスイッチング素子が全てオフになるデッド
オフの期間に、無負荷状態の発生を防止することがで
き、電力変換回路が出力する直流電圧の上昇を抑えるこ
とができて、極性反転時にランプ電流は絞られることが
なく請求項1と同様の効果を奏する。
【0075】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、前記直流電源の出力電圧を制御する制御回路と、前
記直流電源の出力電圧を検出する電圧検出手段とを備
え、前記電流制御手段は、極性反転時に前記直流電源の
出力電圧が上昇するように前記直流電源の制御回路を動
作させるので、電力変換回路の入力電圧と出力電圧との
差を維持することができ、インダクタ電流の減少を防ぐ
ことができて、極性反転時にランプ電流は絞られること
がなく請求項1と同様の効果を奏する。
【0076】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、前記直流電源の出力電圧を制御する制御回路と、前
記直流電源の出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記
電力変換回路の出力電圧を検出する電圧検出手段とを備
え、前記電流制御手段は、検出した前記直流電源の出力
電圧と前記電力変換回路の出力電圧との差が略一定とな
るように前記直流電源の制御回路を動作させるので、請
求項6と同様の効果を奏する。
【0077】請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれ
かの発明において、前記電流制御手段は、放電灯の調光
率が所定の値以下の時に動作するので、定格点灯時、及
び放電灯のランプ電流に休止区間が現れないランプ電力
で調光点灯を行う時は電力変換回路の出力電流を所定の
目標値に制御しなくとも、ある所定のランプ電力以下に
設定された場合にのみ本発明の制御を動作させて、効率
よく請求項1と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を示す具体回路図である。
【図2】(a)〜(e)本発明の実施形態1の調光時及
び極性反転時の動作を説明するための各部の波形図であ
る。
【図3】本発明の実施形態2を示す具体回路図である。
【図4】(a)〜(g)本発明の実施形態2の極性反転
時の動作を説明するための各部の波形図である。
【図5】本発明の実施形態3を示す具体回路図である。
【図6】(a)〜(f)本発明の実施形態3の極性反転
時の動作を説明するための各部の波形図である。
【図7】本発明の実施形態4を示す具体回路図である。
【図8】(a)〜(g)本発明の実施形態4の極性反転
時の動作を説明するための各部の波形図である。
【図9】本発明の実施形態5を示す具体回路図である。
【図10】(a)〜(f)本発明の実施形態5の調光時
及び極性反転時の動作を説明するための各部の波形図で
ある。
【図11】従来例の主回路を示す回路構成図である。
【図12】従来例を示す具体回路図である。
【図13】(a)〜(h)従来例の始動時の動作を説明
するための各部の波形図である。
【図14】(a)〜(h)従来例の極性反転時の動作を
説明するための各部の波形図である。
【符号の説明】
2 電源回路 4 電力変換回路 51a 電圧検出回路 52a 制御回路 6 極性反転回路 9 調光器 10 電流検出回路 Q1〜Q6 スイッチング素子 L2 インダクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA11 AC01 AC04 AC11 AC15 BA05 CA03 CA16 DD06 DE02 DE05 GA03 GB03 GB12 GC04 HA10 3K098 CC24 CC41 DD20 DD22 DD35 DD42 DD44 EE08 EE17 EE31 EE32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、負荷である放電灯と、少な
    くとも1つのスイッチング素子及びインダクタを有し、
    前記スイッチング素子及びインダクタを介して前記直流
    電源より放電灯に所定の電力を供給する電力変換回路
    と、放電灯に供給する電力の目標値を設定する調光器
    と、前記調光器が出力する調光信号によって前記スイッ
    チング素子をオン・オフして前記電力変換回路が出力す
    る電力を制御する制御回路と、前記電力変換回路の出力
    を交互に極性反転し低周波矩形波に変換して放電灯に供
    給する極性反転回路と、調光時において少なくとも前記
    極性反転回路の出力の極性反転時に、前記電力変換回路
    の出力電流を所定の目標値に制御する電流制御手段とを
    備えることを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記電流制御手段は、極性反転時に前記
    電力変換回路のスイッチング素子のオン時間を増加させ
    ることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電力変換回路の出力電圧を検出する
    電圧検出手段と、前記電力変換回路の出力電流を検出す
    る電流検出手段とを備え、前記電流制御手段は、前記電
    圧検出手段が検出した電圧値に応じて前記電力変換回路
    の出力電流の目標値を設定し、前記電流検出手段が検出
    した電流値が前記目標値に達するまで前記電力変換回路
    のスイッチング素子をオンさせることを特徴とする請求
    項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記電流制御手段は、極性反転時に前記
    電力変換回路のインダクタのインダクタンス値を減少さ
    せることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電流制御手段は、極性反転時に前記
    電力変換回路の出力端間にインピーダンス要素を接続す
    ることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装
    置。
  6. 【請求項6】 前記直流電源の出力電圧を制御する制御
    回路と、前記直流電源の出力電圧を検出する電圧検出手
    段とを備え、前記電流制御手段は、極性反転時に前記直
    流電源の出力電圧が上昇するように前記直流電源の制御
    回路を動作させることを特徴とする請求項1記載の高圧
    放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記直流電源の出力電圧を制御する制御
    回路と、前記直流電源の出力電圧を検出する電圧検出手
    段と、前記電力変換回路の出力電圧を検出する電圧検出
    手段とを備え、前記電流制御手段は、検出した前記直流
    電源の出力電圧と前記電力変換回路の出力電圧との差が
    略一定となるように前記直流電源の制御回路を動作させ
    ることを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装
    置。
  8. 【請求項8】 前記電流制御手段は、放電灯の調光率が
    所定の値以下の時に動作することを特徴とする請求項1
    乃至7いずれか記載の高圧放電灯点灯装置。
JP2001302776A 2001-09-28 2001-09-28 高圧放電灯点灯装置 Withdrawn JP2003109788A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009008196A1 (ja) * 2007-07-09 2009-01-15 Murata Manufacturing Co., Ltd. 高圧放電ランプ点灯装置
JP2009140862A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Iwasaki Electric Co Ltd 高圧放電灯点灯装置及び光源装置並びにその制御方法
JP2012099353A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Minebea Co Ltd 放電灯の点灯装置および点灯制御方法

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