JP2003109487A - 電子励起発光体および画像表示装置 - Google Patents
電子励起発光体および画像表示装置Info
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Abstract
に発光することが可能な電子励起発光体およびこれを備
えた画像表示装置を提供する。 【解決手段】 メタルバック層104を負,P型透明電
極層102を正にバイアスすることで、ホール(正孔)
を、蛍光体物質層103の内部に、P型透明電極層10
2から充分に供給する。これにより、蛍光体物質層10
3に放出電子が衝突することにより発生する電子とホー
ルの再結合が効率良く行われ、発光効率を増加すること
が可能となる。
Description
して発光する電子励起発光体および画像表示装置に関す
るものである。
えば、フィールドエミッションディスプレイ(FED)
や陰極線管(CRT)などの電子線を利用した画像表示
装置及び画像表示装置等のフェイスプレートに利用され
ている。
像表示装置として、平面型(フラットパネル形式)の画
像表示装置が種々検討されている。同時に上記画像表示
装置等に用いるフェイスプレート上の蛍光体の発光効率
増加が要求されるようになってきている。
液晶表示装置(LCD),エレクトロルミネッセンス表
示装置(ELD),プラズマ表示装置(PDP)を例示
することができる。また、固体から真空中に電子を放出
することが可能な電子放出表示装置も提案されており、
画面の明るさ及び低消費電力の観点から注目を集めてい
る。
電子放出素子と冷陰極電子放出素子の2種類のものが知
られている。
下、「FE型」という。)、金属/絶縁層/金属型(以
下、「MIM型」という。)及び表面伝導型電子放出素
子等がある。
W.W.Dolan,Field Emission,
Advance in Electron Physi
cs,8,89(1956)あるいはC.A.Spin
dt,PHYSICAL Properties of
thin−film field emission
cathodes with molybdenium
cones,J.Appl,Phys.,47,52
48(1976)等に開示されたものが知られている。
1つとして、電子放出部を円錐形の導電体で構成した、
所謂スピント(Spindt)型電界放出素子が知られ
ている。
ント型素子と称する)を組み込んだ表示装置の構造を図
8に示す。図8は、スピント型電子放出素子を組み込ん
だ表示装置の構造図である。
カソードパネル1110とアノードパネル1111とを
備える。
は、支持体1101上に形成されたカソード電極110
2と、カソード電極1102上に形成された絶縁層11
03と、絶縁層1103上に形成されたゲート電極11
05と、ゲート電極1105及び絶縁層1103に設け
られた開口部1104内であって、カソード電極110
2上に形成された円錐形の電子放出部1106と、から
構成されている。
次元マトリクス状に配列されて1画素が形成される。
107上に所定のパターンにより蛍光体層1108が形
成され、この蛍光体層1108がアノード電極1109
で覆われた構造を有する。
との間に電圧を印加すると、その結果生じた電界によっ
て電子放出部1106の先端から電子が引き出される。
アノード電極1109に引き付けられ、アノード電極1
109と基板1107との間に形成された発光体層であ
る蛍光体層1108に衝突する。
発光し、所望の画像を得ることができる。
ト電極1105に印加される信号電圧によって制御され
る。
素子の電子放出特性は、開口部1104の上端部を成す
ゲート電極1105の縁部から電子放出部1106の先
端部までの距離に大きく依存する。
状の加工精度や直径の寸法精度等プロセス精度に大きく
依存する。
にわたって、均一な膜厚を有する金属層を垂直蒸着によ
り形成したりすることは、極めて困難であり、何らかの
面内ばらつきやロット間ばらつきは避けられない。
特性、例えば光輝点の明るさにばらつきが生じる。
と、スループットが低下すること等の問題もある。
電子は、等電位面に直交する軌道を描くが、スピント型
素子ではこの等電位面が円錐形の電子放出部1106の
表面に沿って湾曲しているために、蛍光体層の近傍で軌
道が発散してしまう。
発散は電子のミスランディングにつながり、隣接画素間
の色濁りの原因となるおそれが大きい。
d.,Operation of Tunnel−Em
ission Devices,J.Apply.Ph
ys.,32,646(1961)等に開示されたもの
が知られている。
Kusunoki,Fluctuation−free
electron emission from n
on−formed metal−insulator
−metal(MIM)cathodes Fabri
cated by low current Anod
ic oxidation,Jpn.J.Appl.P
hys.vol.32(1993)pp.L1695,
Mutsumi suzuki etal An MI
M−Cathode Array for Cahto
de luminescent Displays,I
DW’96,(1996)pp.529等が研究されて
いる。
告(M.I.Elinson Radio Eng.E
lectron Phys.,10(1965))に記
載のもの等があり、この表面伝導型電子放出素子は、基
板上に形成された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を
流すことにより、電子放出が生ずる現象を利用するもの
である。
告に記載のSnO2薄膜を用いたもの、Au薄膜を用い
たもの、(G.Dittmer.Thin Solid
Films.9,317(1972))、ITO薄膜
によるもの(M.Hartwell and C.G.
Fonstad,IEEE Trans.ED Con
f.,519(1983))等が報告されている。
構成について図9を参照して説明する。
である。図9(a)が素子を真上から見たもので、図9
(b)が横からみたものである。
202は素子陽電極であり、1203は素子陰電極であ
り、不図示の電源とつながっている。
り、導電性薄膜1204と素子陽電極1202及び導電
性薄膜1205と素子陰電極1203とは、電気的に連
結されている。
3の膜厚は、数10nmから数μm程度のものである。
他方、導電性薄膜1204及び1205の膜厚は、1
[nm]から数10[nm]程度のものである。
導電性薄膜1205とを電気的にほぼ不連続にしてい
る。
おいては、電子放出を行う前に導電性薄膜を予め通電フ
ォーミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部を形
成するのが一般的である。
膜両端に直流電圧あるいは非常にゆっくりとした昇電
圧、例えば1V/分程度を印加通電し、導電性薄膜を局
所的に破壊,変形もしくは変質せしめ、電気的に高抵抗
な状態にした電子放出部を形成することである。
行う活性化と呼ばれる工程により、絶縁層を隔てて対向
する導電性薄膜の先端に炭素および炭素化合物を堆積す
ることでより電子放出特性の向上した電子放出部が形成
される。
た表面伝導型電子放出素子は、上述の導電性薄膜に電圧
を印加し、素子に電流を流すことにより、上述電子放出
部より電子を放出せしめるものである。
炭素及び炭素化合物とは、例えばグラファイト、いわゆ
るHOPG,PG(GC)を包含する。HOPGはほぼ
完全なグラファイトの結晶構造、PGは結晶粒が200
Å程度で結晶構造がやや乱れたもの、GCは結晶粒が2
0Å程度になり結晶構造の乱れがさらに大きくなったも
のを指す。
モルファスカーボン及び、アモルファスカーボンと前記
グラファイトの微結晶の混合物、ダイヤモンド等であ
り、その膜厚は500Å以下の範囲とするのが好まし
く、300Å以下の範囲とすることがより好ましい。
素子を用いた平板型表示装置においては、フォーミング
・活性化等の通電による電極間ギャップの作成や炭素化
合物の堆積を行っているため、素子ごとに電極間ギャッ
プや堆積した炭素化合物、特にギャップ間隔のバラツキ
が大きく、素子間の電子放出にバラツキが生ずる場合が
ある。また発光に寄与している放出電子はすべて散乱電
子であるため、効率が理論的に考えても最大7%程度で
ある。
これらの欠点を解消し得る電界放出素子として、特開平
8−115654号公報に開示された技術がある。
を用いて説明する。図10は従来技術に係る電界放出素
子の構造図である。
ト電極1303とを絶縁層1304を介して互いに対向
して設け、ゲート電極1303と絶縁層1304を貫通
する開口部1306を形成し、カソード電極1302と
ゲート電極1303との間に電圧を印加することによっ
て、電子をカソード電極1302側から開口部1306
を通して放出するように構成されている。
る薄膜1305が、開口部1306内に露出して設けら
れることにより、開口部1306内の等電位面Emが薄
膜1305の面に沿ってほぼフラットに形成される。
電子の軌道が大きく振れることがなく、電子は目的の蛍
光体層1307に到達することが可能となる。
1304の下面位置よりも深い位置に存在しているの
で、開口部1306の中心部に近いほど大きな電界が薄
膜1305に印加されることになる。
ほど、高い放出電流密度が得られる。
305はスピント型素子の電子放出部に相当する部材で
ある。
1303との間の距離を絶縁層1304の厚さでほぼ決
定することができるため、この距離の制御はスピント型
素子に比べて遥かに容易である。
の電子放出特性を均一化することが容易となり、表示装
置の画像の明るさも均一化され得る。
る薄膜1305とゲート電極1303との間の距離がス
ピント型素子に比べて十分に大きいので、例えば薄膜1
305の形成にリフトオフ法が採用され、薄膜1305
の残渣が発生したとしても、薄膜1305とゲート電極
1303とが残渣によって短絡することは、まず無い。
べて製造歩留まりや動作信頼性を大幅に改善することが
可能である。
いてCNTを成長させデバイス化した技術としてUSP
5872422に開示されたものがある。
数個配列し、これらの素子を単純マトリクス状に配線し
たマルチ電子ビーム源を利用した画像表示装置について
図11をもとに説明する。図11はマルチ電子ビーム源
を利用した画像表示装置の一部破断斜視図である。
ム源を用いた陰極線管の構造が採用されており、マルチ
電子ビーム源4002を備えた、リアプレート(外容器
底)4005および外容器枠4007と、蛍光体層40
08を備えたフェイスプレート4006と、フェイスプ
レート4006と接するように設けられたメタルバック
4009と、からなる構造をとっている。
メタルバック4009には高圧導入端子4011を通じ
て、高圧電源4010から高圧が印加される構成となっ
ている。
トリクス配線したマルチ電子ビーム源においては、所望
の電子ビームを出力させるため、行方向配線4004お
よび列方向配線4003に適宜の電気信号を印加する。
子放出素子を駆動するには、選択する行の行方向配線4
004には選択電圧Vsを印加し、同時に非選択の行の
行方向配線4004には非選択電圧Vnsを印加する。
に電子ビームを出力するための駆動電圧Veを印加す
る。
素子には、Ve−Vsの電圧が印加され、また非選択行
の電子放出素子にはVe−Vnsの電圧が印加される。
を適宜調整すれば、選択する行の電子放出素子だけから
所望の強度の電子ビームが出力され、また、列方向配線
の各々に異なる駆動電圧Veを印加すれば、選択する行
の素子の各々から異なる強度の電子ビームが出力され
る。
るため、駆動電圧Veを印加する時間の長さを変えれ
ば、電子ビームが出力される時間の長さも変えることが
できる。
ーム源4002から出力された電子ビームは、高電圧V
aを印加されているメタルバック4009に照射され、
ターゲットである蛍光体を励起して発光させる。
圧信号を適宜印加するように構成することによって画像
表示装置となる。
バック4009に高電圧を印加して、リアプレート40
05とフェイスプレート4006の間に電界を生じさせ
電子を加速し、蛍光体を励起させ発光させる事により画
像を形成する構成である。
は、画像表示パネルの厚さを薄くしなければならず、そ
のためリアプレート4005とフェイスプレート400
6の距離を小さくしなければならない。
イスプレート4006の間には、かなり高い電界が生じ
ることになる。
成されるものであるが、蛍光体膜全体に高電圧を印加す
る目的のため、また、蛍光体の帯電を防止する目的のた
め、さらに蛍光体から後方(リアプレート方向)に出た
光を鏡面効果により前方に取り出すという目的を持つた
めに連続膜であるのが好ましい。
009を通して蛍光体を励起しなければならないので、
メタルバック4009は薄い膜状であるのが好ましい。
蛍光体膜はポーラスになり表面にはかなりの凹凸が存在
する。
多少ずれても色ずれを起さないようにするためや、外光
を吸収し画像のコントラストを向上する、などの理由で
設けられる黒色部材(ブラックマトリクス等)にも、上
記蛍光体膜と同様にかなりの凹凸が存在する。
たのでは連続膜にならないので、一般的にメタルバック
作製の工程としてフィルミング工程が用いられている。
の表面にアクリルなどの樹脂フィルムを作製し、蛍光体
層などの表面を平坦化する工程であり、平坦化されたフ
ィルム上に真空蒸着法などで金属膜を成膜することによ
り、メタルバックを連続膜として作製する事ができ、平
坦度も改善される。
に、焼成によって熱分解して除かれる。
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
た平面型の電子放出素子を用いた画像表示装置はパネル
厚が薄いためにCRTで用いるような高電圧は使用しな
い。実際には加速電圧5KV以下で、フェイスプレート
上の発光体としての蛍光体を励起する構造であるため、
上記蛍光体に侵入した電子の侵入深さは浅く、蛍光体の
励起・発光を充分行わせることが困難である。
ネルギーの関係について以下に説明する。
ルギーは、Betheの式により以下のように表され
る。
ーの平均値 である。
hiddington(近似式)で表される。
依存性は次式で表される。
進入距離を上記数式から求めると図12に示す表のよう
になり、ほとんど全ての蛍光体でその進入距離は100
〜500nm程度である。
レイト):Euを例とした、進入距離と一次入射電子エ
ネルギーの関係を図3に示した。図3から明らかなよう
に、E0<5kVではほとんどの入射電子がエネルギー
を失い表面で消失してしまう。なお、「SrGa2S4:
Eu」とは、発光中心となる金属として、緑色となるイ
ウロピウム(Eu)を、ストロンチウムチオガレイトに
添加することを意味する。
V)で進入した電子が効率よく蛍光体を発光せしめる構
造の電子励起発光体の実現が望まれている。
ためになされたもので、その目的とするところは、入射
時のエネルギーが低い電子でも、効率的に発光すること
が可能な電子励起発光体およびこれを備えた画像表示装
置を提供することにある。
に本発明の電子励起発光体にあっては、電子が衝突され
ることにより発光する蛍光体と、該蛍光体を挟持する第
1電極及び第2電極と、該第1電極と第2電極との間に
電圧を印加する電圧印加手段と、を備えた電子励起発光
体であって、前記第1電極は、前記電圧印加手段による
電圧の印加によって、前記蛍光体の内部にホールを注入
するホール注入電極であることを特徴とする。
れ、前記第1電極は、電子の入射側とは反対側に配置さ
れることを特徴とする。
に、第2電極側を負に印加することを特徴とする。
とを特徴とする。
ジウムであることを特徴とする。ここで、酸水酸化イリ
ジウムの構造はIrOx(OH)yとなる。そして、こ
こでは、構造がIrOxの場合、すなわち、酸化イリジ
ウムの場合も含むものとする。
であることを特徴とする。
電子を放出する電子放出部と、該電子放出部により放出
された電子によって、画像を形成する画像形成部と、を
備えた画像表示装置であって、該画像形成部が、上記の
電子励起発光体で構成されることを特徴とする。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
発光体の全体構成等について、図1を参照して説明す
る。図1は本発明の実施の形態に係る電子励起発光体の
構造図(模式的断面図)である。
れる基体であり、102は第1電極としてのP型透明導
電膜層であり、103は蛍光体物質層であり、104は
Al等からなる第2電極としてのメタルバック層であ
る。
電圧を印加する高圧電源であり、106はP型透明電極
層102とメタルバック層104間に電圧を印加する電
圧印加手段としての電源である。
積され、このP型透明電極層102上に蛍光体物質層1
03が堆積され、さらに、この蛍光体物質層103上に
メタルバック層104が積層される構造となっている。
また、電源106はP型透明電極層102とメタルバッ
ク層104間に電圧がかかるように配置されている。
原理について説明する。
光体物質層103の内部に注入され、構成原子との電気
的相互作用によりエネルギーを失う。消失エネルギーの
主とした原因は、プラズモン生成や内殻電子励起であ
る。
が生成され、これら新たに生成された電子は、なお充分
なエネルギーをもっているので、オージェ過程によりさ
らに多数のホットキャリアを生み出す。
自由キャリアを作るための閾値を下回るまで続けられ
る。また、上記過程と同時にフォノンの放出よる緩和も
生じている。上記二次電子増倍の最終産物であるバンド
ギャップ付近の電子・ホール対は図2(b)に示したよ
うに表面の発光中心でホールと再結合して発光する。
なわちアノードに印加する電圧は5KVから10KVで
あるため、図3からもわかるように、電子の侵入深さは
最大でも1100nm(1.1μm)以下である。ホー
ルは蛍光体内にほぼ均一に分布しているため、発光に必
要なホール濃度は充分でなく、また外部からの供給もな
いため、最終的な発光効率は低くなってしまう。
の形態に係る電子励起発光体の動作原理について説明す
る。図1において、メタルバック層104を負,P型透
明電極層102を正にバイアスすると、上述の過程で生
成した電子と再結合するホール(正孔)が、P型透明電
極層102から充分に供給される。すなわち、P型透明
電極層102が蛍光体の内部にホールを注入するホール
注入電極として機能する。
は上記の過程を模式的に表したものである。
表される。
対が作られる過程のエネルギー効率 q:発光中心がバンド端近傍の電子・ホール対からエネ
ルギーを受け取って発光する過程の量子効率 Eem:発光フォトンの平均エネルギー Eg:バンドギャップ(間接遷移を含む)のエネルギー と表される。
に、P型透明電極層102によって蛍光体内部にホール
を注入することによって、上記式中のηxおよびのq値
がアップすることで、発光効率を増加することが可能と
なる。
は、例えば、酸水酸化イリジウムやCuAlO3を採用
できる。
な実施例について詳細に説明する。
用した画像表示装置の実施例について、図4を参照して
説明する。図4は本発明の実施例に係る画像表示装置の
模式的断面図である。
画像表示装置全体の基本的構成等について簡単に説明す
る。
イスプレート407と、これに対向して設けられたリア
プレート405と、を備えている。
手段(例えば、電子放出素子)が設けられており、フェ
イスプレート407側に比べて低電位となるように設定
されている。
ルバック409が設けられており、このメタルバック4
09に高電圧を印加することによって、リアプレート4
05との間に高電界を生じさせて、電子放出手段から放
出された電子を加速して引き付けるようにしている。な
お、メタルバック409に高電圧を印加するのは、例え
ば、上述した図1に示す高圧電源105である。
子を、メタルバック409を介して電子放出部とは反対
側に設けられた蛍光体膜408に衝突させることで、発
光体としての蛍光体を励起させて発光させることにより
画像を形成させる構成となっている。
ク409から構成されるフェイスプレート407の構造
を、上記実施の形態に係る電子励起発光体を採用するこ
とによって、発光効率に優れた画像表示装置の実現が可
能となる。
て、図5を参照して、製造工程を説明しつつ更に詳しく
説明する。
硝子社製PD200)で構成されたフェイスプレート5
07に、第1電極としてのフェイスプレート電極511
を、フェイスプレート507と第2電極としてのメタル
バック509との間に設けるべく、酸化イリジウム(I
rO2)の透明導電膜により形成した。
ルバック509と同様に画像領域を覆うように作製し
た。
に、ガラスペーストおよび黒顔料を含んだ黒色顔料ペー
ストを用い、図6(a)に示すように、ストライプを有
するパターンを、縦・横共に10μmの厚さでフォトリ
ソ法により作製し、黒色部材としてのブラックマトリク
ス510とした。
クマトリクスを作製したが、勿論、これに限定されるも
のではなく、たとえば印刷法を用いて作製してもよい。
して、ガラスペーストと黒色顔料を含んだ黒色顔料ペー
ストを用いたが、勿論これに限定されるものではなく、
たとえばカーボンブラックなどを用いてもよい。
例では図6(a)に示すようにマトリクス状に作製した
が、勿論これに限定される訳ではなく、図6(b)に示
すようなストライプ状配列や、図6(c)に示すような
デルタ状配列やそれ以外の配列であっても良い。
マトリクス510の開口部に、赤色(R)・青色(B)
・緑色(G)の蛍光体ペーストを用いてスクリーン印刷
法により、3色の蛍光体を1色づつ3回に分けて厚さお
よそ10μmで作製した。
蛍光体膜508を作製したが、勿論これに限定される訳
ではなく、たとえばフォトリソグラフィー法などにより
作製しても良い。
用いられているP22の蛍光体とし、赤色(P22−R
E3:Y2O2S:Eu3+)、青色(P22−B2:Zn
S:Ag,Al)、緑色(P22−GN4:ZnS:C
u,Al)のものを用いたが、勿論これに限定される訳
ではなく、その他の蛍光体を用いても良い。
ィルミング工程により、樹脂中間膜を作製し、その後に
金属蒸着膜を作製し、最後に樹脂中間層を熱分解除去さ
せる事により厚さ1000Åのメタルバック509を作
製した。
507上のフェイスプレート電極511に高圧電源51
6を接続し、メタルバック509に別の高圧電源515
を接続した。
507を、真空チャンバ中でフェイスプレート507よ
りも十分大きい接地された電極(以後、対向電極と表記
する場合もある)に対向して一定のギャップを開けて固
定した。
を印加し、メタルバック509とフェイスプレート電極
511間、すなわち、第1電極と第2電極との間に高電
圧Vbを印加し、徐々にVbを上昇させて、蛍光体の発
光輝度を測定した。
相対的に示す図である。VbがVb 0以上になると、蛍
光体の発光輝度が上昇している関係が理解できる。ここ
で上述したVb0の値は蛍光体中の電界強度が1×105
V/cm以上になる電圧である。
極によって蛍光体内部にホールが注入されるので、ホー
ルと電子との再結合が効率良く行われ、発光効率が向上
する。これにより、入射時のエネルギーが低い電子で
も、効率的に発光することが可能となる。
造図(模式的断面図)である。
図2(b)は本発明の実施の形態に係る電子励起発光体
の動作原理説明図である。
ネルギーの関係図である。
面図である。
面図である。
図である。
光体の輝度との関係を相対的に示す図である。
の構造図である。
る。
の一部破断斜視図である。
て示した表図である。
Claims (7)
- 【請求項1】電子が衝突されることにより発光する蛍光
体と、 該蛍光体を挟持する第1電極及び第2電極と、 該第1電極と第2電極との間に電圧を印加する電圧印加
手段と、を備えた電子励起発光体であって、 前記第1電極は、前記電圧印加手段による電圧の印加に
よって、前記蛍光体の内部にホールを注入するホール注
入電極であることを特徴とする電子励起発光体。 - 【請求項2】前記第2電極は、電子の入射側に配置さ
れ、 前記第1電極は、電子の入射側とは反対側に配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の電子励起発光体。 - 【請求項3】前記電圧印加手段は、前記第1電極側を正
に、第2電極側を負に印加することを特徴とする請求項
1または2に記載の電子励起発光体。 - 【請求項4】前記第1電極は、P型の透明電極であるこ
とを特徴とする請求項1,2または3に記載の電子励起
発光体。 - 【請求項5】前記第1電極は、その素材が酸水酸化イリ
ジウムであることを特徴とする請求項1,2または3に
記載の電子励起発光体。 - 【請求項6】前記第1電極は、その素材がCuAlO3
であることを特徴とする請求項1,2または3に記載の
電子励起発光体。 - 【請求項7】電子を放出する電子放出部と、 該電子放出部により放出された電子によって、画像を形
成する画像形成部と、を備えた画像表示装置であって、 該画像形成部が、請求項1〜6のいずれか一つに記載の
電子励起発光体で構成されることを特徴とする画像表示
装置。
Priority Applications (1)
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