JP2003107533A - 表示素子 - Google Patents

表示素子

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JP2003107533A
JP2003107533A JP2001304458A JP2001304458A JP2003107533A JP 2003107533 A JP2003107533 A JP 2003107533A JP 2001304458 A JP2001304458 A JP 2001304458A JP 2001304458 A JP2001304458 A JP 2001304458A JP 2003107533 A JP2003107533 A JP 2003107533A
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particles
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JP2001304458A
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English (en)
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Motohiko Sakamaki
元彦 酒巻
Kiyoshi Shigehiro
清 重廣
Yasushi Suwabe
恭史 諏訪部
Yoshiro Yamaguchi
善郎 山口
Yoshinori Machida
義則 町田
Takeshi Matsunaga
健 松永
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラストの高い画像を表示するために十
分な開口度を有し、かつ、スペーサ強度が低下しないス
ペーサを有する表示素子を提供する。 【解決手段】 着色粒子を電界で駆動することにより複
数画素を表示する表示素子では、粒子が基板の平面方向
に広がって移動することを抑止するため、および、基板
どうしを所定距離離間するために、スペーサが形成され
る。スペーサは、表示素子を表示基板の平面側から見た
場合、格子上に形成される。本発明では、格子上に形成
されたスペーサの水平方向および垂直方向とも、複数の
幅の細い(すなわち、基板の平面方向の距離が短い)ス
ペーサ121毎(例えば、3個毎)にスペーサ121よ
りも幅の太い(すなわち、基板の平面方向の距離の長
い)スペーサ122が形成されている。これにより、ス
ペーサ全体の強度を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色粒子を電界で
駆動することにより画像を繰り返し表示する表示素子に
関し、詳細には、スペーサを有する表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】電気により所望の画像を表示素子に表示
させる技術の一つとして、電子ペーパー技術が知られて
いる。対向する基板の間に液体の表示要素もしくは表示
要素を液体中に分散させた表示液体を封入した構成の電
子ペーパーは、例えば、電気泳動、サーマルリライタブ
ル、液晶ディスプレイおよびエレクトロクロミーの技術
を利用したものである。また、電極および誘電体層を積
層して各々が構成される2つの対向する表示基板の間
に、互いに異なる2色の粒子の表示要素、(例えば、黒
色粒子および白色粒子)を封入した構成の電子ペーパー
は、例えば、粒子表示素子の技術を利用したものであ
る。
【0003】粒子表示素子では、表示基板間に電界が加
えられると、摩擦帯電により異なる極性を有した2色の
粒子が、表示基板および粒子の極性に応じて表示基板の
一方に移動して付着する。表示基板間の電界の極性が切
り替えられると、2色の粒子は、現在付着している表示
基板に対向する他方の表示基板に移動して付着する。表
示基板間に加えられていた電界が切断されても、表示基
板に設けた誘電体層により電界は維持されるため、粒子
は表示基板から遊離しない。
【0004】また、粒子表示素子は、ドットマトリック
ス方式により、文字、グラフィック双方の表示を行うこ
とができる。ストライプ電極を形成した2枚の基板を電
極が格子状に交差するように対向して配置する。縦方向
の電極および横方向の電極のタイミングを合わせて電気
信号を送ると、信号が送られた縦横の電極が交差する画
素が表示されるため、縦横の電極の組み合せを選択する
ことで、目的とする複数の画素を同時に表示できる。任
意のパターンを形成した電極を使用することにより、任
意のパターンの表示を行うこともできる。
【0005】粒子状の表示要素を封入した構成の粒子表
示素子は、異なる2色の粒子どうしの摩擦帯電現象を利
用して粒子を帯電させ、外部より電界を加えて粒子の駆
動を行う。粒子は電気力線に沿って駆動されるため、外
部より電界を加えた際に表示基板に対して法線方向に一
様な電気力線が形成されることが望ましい。しかしなが
ら、表示基板間距離および誘電体層の厚さの不均一、電
極形状、電極部位などにより、表示基板に対して法線方
向に一様な電気力線が形成されることはない。
【0006】粒子表示素子の一形態では、ドットマトリ
ックスのように表示基板面内で電極パターンを形成し
て、この電極パターンを選択して電圧を印加することに
より、隣接する電極に電位差を与える。対向する表示基
板と背面基板との間で粒子を駆動する構成であるため、
対向する表示基板と背面基板との間の電界および隣接す
る電極パターンとのエッジ電界による電気力線が形成さ
れる。この場合、電気力線は表示基板に対して法線方向
から外側に広がって形成される。粒子は、電気力線に沿
って、表示基板に対して法線方向から外側に広がって駆
動されるため、粒子は広がって表地面に付着し、表示濃
度は低下する。このような粒子の広がりを抑止するため
にスペーサが配置される。
【0007】粒子を電界で駆動して表示を行う表示素子
として、特開2001−33833号公報は、2つの導
電層間に挟まれた空間を区間部材によって分割すること
により、粒子の偏りを生ずることがなく、画像濃度ムラ
が発生しない高品質の表示媒体を開示している。しかし
ながら、高解像度表示を行うために十分な開口度を確保
しようとすると、微細な区間部材を設けることになり、
これにより、区間部材の強度が低下するという問題点が
ある。また、開口度を確保するとともに、2つの導電層
間の空間を確保するためには、高アスペクト比の区間部
材を形成する必要がある。しかしながら、高アスペクト
比の区間部材を形成することは、精密な設定の工程を必
要とするため製造が困難であるという問題点がある。
【0008】粒子を電界により駆動して表示を行う表示
素子として、特開2001−215537号公報は、所
定のギャップをおいて対向する、少なくとも一方が光透
過性を有する2枚のシートと、2枚のシートの間に形成
され、周囲を仕切り壁で囲まれた1または2以上の現像
剤収容セルと、各セルに内包された乾式現像剤と、を有
する可逆性画像表示媒体を開示している。乾式現像剤
は、帯電極性および光学的反射濃度が互いに異なる少な
くとも2種類の、摩擦帯電性を有する乾式現像粒子を含
んでおり、媒体単位面積における非画像部の面積の比が
0.0001以上0.5以下である。しかしながら、こ
のような値においては、十分な開口度を有する微細な仕
切り壁を設けると、仕切り壁の強度の低下を引き起こす
といった問題点がある。また、高アスペクト比の微細な
仕切り壁を形成することは、精密な設定の工程を必要と
するため製造が困難であるという問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたものであって、コントラスト
の高い画像を表示するために十分な開口度を有し、か
つ、スペーサ強度が低下しないスペーサを有する表示素
子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の請求項1に係る表示素子は、第1の基板
と、前記第1の基板に対向して配置された第2の基板
と、前記第1の基板と前記第2の基板との間の空間に封
入され、該第1の基板と該第2の基板との間に印加され
た電界により、該第1の基板と該第2の基板との間を移
動する、色および帯電極性が互いに異なる複数種類の粒
子と、前記第1の基板および前記第2の基板の少なくと
も一方に、少なくとも1つの幅が他と異なる幅となるべ
く形成された複数のスペーサと、を有する。
【0011】すなわち、本発明の表示素子は、スペーサ
を使用することにより、第1の基板と第2の基板との間
の所定の間隔を保持し、かつ、エッジ電界により粒子が
基板平面方向へ広がることを抑止する。コントラストの
高い画像を表示するために幅の細い、すなわち、スペー
サの高さ(基板の平面に対して垂直な方向の距離)の2
分の1の高さにおける幅(基板の平面方向の距離)の短
い、スペーサが使用されるが、スペーサ全体の強度を確
保するために、少なくとも1つの幅の太い、すなわち、
基板の平面方向の距離の長い、スペーサが使用される。
これにより、表示素子はコントラストが高い画像を表示
するために十分な開口度を有するとともに、スペーサ全
体の強度を確保することができる。
【0012】また、本発明の請求項2に係る表示素子
は、第1の基板と、前記第1の基板に対向して配置され
た第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との
間に封入され、該第1の基板と該第2の基板との間に印
可された電界により、該第1の基板と該第2の基板との
間を移動する、色および帯電極性が互いに異なる複数種
類の粒子と、前記第1および第2の基板の少なくとも一
方に、少なくとも1つの高さが他と異なる高さとなるべ
く形成された複数のスペーサと、を有する。
【0013】すなわち、本発明の表示素子は、高さの高
いスペーサと高さの低いスペーサとで粒子の移動を規制
し、エッジ電界により粒子が基板平面方向へ広がること
を抑止する。さらに、高さの高いスペーサで、第1の基
板と第2の基盤との間の間隔を保持することができる。
ここで、高さとは、基板平面方向と交差する方向の長さ
である。
【0014】また、高さの低いスペーサの幅を高さの高
いスペーサの幅より細くしてもよい。高さの低いスペー
サでは、アスペクト比を高くすることなくスペーサの幅
を狭くすることができる。これにより、十分な開口度の
微細なスペーサを形成し、コントラストの高い画像を表
示することができる。さらに、高さの低いスペーサを第
2の基板である背面基板の上に設けた際は、表示基板で
ある第1の基板上には高いスペーサのみが存在すること
になるため、スペーサが表示基板の表示に影響しない。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図面を参
照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1に
は、本発明の単一の画素を表示する表示素子の断面構成
を示した。
【0016】図1に示すように、表示素子120は、第
1の基板である表示基板10と第2の基板である背面基
板11とがスペーサ12を介して対向して配置されてい
る。表示基板10と背面基板11との間の空間内には、
色および帯電極性が互いに異なる複数種類の粒子が封入
されている。ここでは、例えば、2種類の粒子、具体的
には、第1の粒子13(例えば、白色)および第1の粒
子とは異なる色を有する第2の粒子14(例えば、黒
色)が封入されている。スペーサ12の外周には、表示
素子を密閉するための封止部16が形成されている。
【0017】表示基板10は、透明基板10a、透明電
極10b、および誘電体膜10cが積層されて構成され
ている。透明電極10bは電圧印加手段15と接続され
ている。背面基板11は、基板11a、電極11b、お
よび誘電体膜11cが積層されて構成されており、電極
11bは接地されている。
【0018】表示基板10は、例えば、ITO電極をス
パッタリングした透明ガラス電極(2mm)を任意の導
電パターン形状にエッチングし、導電面にモノクロロベ
ンゼン45重量部に対してポリカーボネート樹脂5重量
部を溶解させた溶液をディップコートし、乾燥して、ポ
リカーボネート膜(5μm)が形成された構成とするこ
とができる。
【0019】背面基板11は、例えば、スペーサ12を
電極11bに作成した後、例えば、エポキシ基板(5m
m)に銅電極を張り合わせたエポキシ電極基板の電極面
に、モノクロロベンゼン45重量部に対してポリカーボ
ネート樹脂5重量部を溶解させた溶液をディップコート
し、乾燥して、ポリカーボネート膜(5μm)を形成し
た構成とすることができる。
【0020】スペーサ12は、例えば、スクリーン印刷
により生成される。スクリーン印刷は、任意のパターン
を形成した版によりインクを複数回重ねて印刷する方法
であり、任意の高さ(すなわち、基板平面方向と交差す
る方向の長さ)を有する任意の形状のスペーサを精度良
く作成できる。スクリーン印刷に使用するインクは、例
えば、熱硬化樹脂を使用することができる。詳細には、
背面基板11上にパターン印刷し、オーブン中で110
℃に加熱して焼成を行う処理を、スペーサ12が所望の
高さになるまで複数回繰り返す。
【0021】第1の粒子13は、例えば、体積平均粒径
20μmの酸化チタン含有架橋ポリメチルメタクリレー
トの球状微粒子(積水化成品工業(株)性テクポリマー
MBX−20−ホワイトを分級)100重量部にイソプ
ロピルトリメトキシシラン処理したチタニアの微粉末
0.4重量部を外添して得られる。
【0022】シラン処理されたチタニアの微粉末は粒子
の帯電性を適性レベルに抑制し、粒子の流動性を高いレ
ベル保つ作用がある。シラン処理されたチタニアの微粉
末の添加量は、第1の粒子の径と微粉末の径とにより適
宜調整される。添加量が多過ぎると第1の粒子表面から
遊離する微粉末が発生し、これらが第2の粒子の表面に
付着すると、第2の粒子の帯電極性が第1の粒子の帯電
極性と同様となり、第2の粒子が第1の粒子と同方向へ
移動するので好ましくない。粒子100重量部に対する
チタニアの量は、好ましくは0.05〜1.0重量部、
より好ましくは0.1〜0.5重量部である。
【0023】第2の粒子14は、例えば、体積平均粒径
20μmのカーボン含有架橋ポリメチルメタクリレート
の球状微粒子(積水化成品工業(株)製テクポリマーM
BX−20−ブラックを分級)を使用することができ
る。
【0024】第1の粒子13および第2の粒子14は、
所定の重量比、例えば2対1の割合で混合され、背面基
板11上に配置されたスペーサ12の開口部にスクリー
ンを通して振るい落とされる。スペーサ12上部に付着
した第1の粒子13および第2の粒子14は、シリコン
ゴム製ブレードで除去される。
【0025】表示基板10の誘電体膜10c側と背面基
板11のスペーサ12が形成されている側である誘電体
膜11c側とを重ね合わせ、クランプもしくはクリップ
により固定した後、表示基板10と背面基板11の間隙
にディスペンサを使用して樹脂を注入、硬化させること
により封止部16が作成される。
【0026】図2(a)〜(d)には、表示素子120
の表示状態を示した。第1の粒子13と第2の粒子と
は、例えば、相互の摩擦による摩擦帯電により、互いに
異なる極性に帯電する。ここでは、第1の粒子13は負
に帯電しており、第2の粒子14は正に帯電している。
例えば、基板内側誘電体膜がポリカーボネート樹脂(P
C−Z)である場合、第1の粒子13の平均帯電量は−
16fC、第2の粒子14の平均帯電量は+16fCで
ある。基板内側表面の材質は粒子の帯電極性に大きな影
響を及ぼすので、適宜選択する必要がある。
【0027】第1の粒子13および第2の粒子14の帯
電量は、湿度によって影響を受ける。例えば、湿度が低
いと帯電量が高くなり、湿度が高いと帯電量が低くな
る。湿度による帯電量の変化は、第1の粒子13および
第2の粒子14として組み合せられる粒子の種類、粒子
の混合比率、外添処理の有無などによって異なる。した
がって、表示素子に安定した表示を行わせるためには、
粒子に応じた最適な湿度を保つ必要がある。
【0028】また、本実施の形態で用いる粒子の形状は
真球であるため、粒子間の接触は点接触であり、粒子と
基板内側表面との接触も点接触である。このため、粒子
間および粒子と基板内側表面とのファンデルワールス力
に基く付着力は小さい。したがって、電界により帯電粒
子が基板内を円滑に移動することができる。しかし、基
板内部の湿度が高くなると、粒子および粒子と基板内側
表面との付着力が液架橋力により増大し、帯電粒子の移
動が円滑に行われなくなるため、安定した表示を行うに
は湿度の上昇を防止する必要がある。
【0029】図2(a)には、表示基板10の透明電極
10bに正の電位がかかるように直流電圧(例えば、D
C200V)を印加した場合が示されている。第1の粒
子13は負に帯電しているため、表示基板10側に移動
し、第2の粒子14は正に帯電しているため背面基板1
1側に移動する。
【0030】図2(c)には、図2(a)の状態から透
明電極10bへの電圧の印加を切断した場合を示してい
る。電圧の印加が切断されても、誘電体膜10cおよび
11cにより電界が維持されるため、第1の粒子13は
表示基板10側に保持され、第2の粒子14は背面基板
11側に保持される。
【0031】図2(b)には、透明電極10bに負の電
位がかかるように直流電圧(例えば、DC−200V)
を印加した場合を示している。第1の粒子13は負に帯
電しているため、背面基板11側に移動し、第2の粒子
14は正に帯電しているため、表示基板10側に移動す
る。
【0032】図2(d)は、図2(b)の状態から透明
電極10bへの電圧の印加を切断した場合を示してい
る。電圧の印加が切断されても、誘電体膜10cおよび
11cにより電界が維持されるため、第1の粒子13は
背面基板11側に保持され、第2の粒子14は表示基板
10側に保持される。
【0033】図2(a)および(c)に示されたよう
に、電圧印加手段15により電圧が印加されると、表示
基板10と背面基板11との間には電気力線が形成さ
れ、第1の粒子13および第2の粒子14は、電気力線
に沿って移動する。印加する電圧に応じて、第1の粒子
13または第2の粒子14のいずれかが表示基板10に
付着することにより、表示基板10に所望の粒子色が表
示される。
【0034】図3は、図1に示された表示素子120を
応用したものであり、複数の画素を表示する表示素子1
20の断面構成を図示したものであり、図1と同一部分
には同一符合を付し、詳細な説明は省略する。
【0035】図3〜図6に示すように、表示素子120
は、対向した表示基板10と背面基板11とが、スペー
サ121および122を介して固定されている。
【0036】表示基板10の複数の透明電極10bは、
B−B‘方向に長い帯状となっており、背面基板11の
複数の電極11bはA−A’方向に長い帯状となってい
る。図5に示すように、表示素子120には、複数の透
明電極10bに各々対応する複数の行電極50D、およ
び複数の電極11bに各々対応する複数の列電極50C
が形成されている。図6に示すように、列電極50Cお
よび行電極50Dは各々配線52Cおよび52Dを介し
てコントローラ38に接続される。コントローラ38
は、表示素子120の各画素を駆動するための駆動電源
40に接続されている。
【0037】コントローラ38は、電極50C、50D
に印加される電圧を制御することにより、図6に示すよ
うな複数画素のマトリクス駆動表示を行うことができ
る。なお、図の記載を平明にするために、図4に例示さ
れている表示素子120における表示画素数(8×8画
素)と、図5および図6に例示されている表示素子12
0における表示画素数(6×6画素)は異なっている。
図4〜図6の表示画素数は説明のために示されたもので
あり、本発明はこれに限定されない。
【0038】図4は、図3のAA‘断面図であり、水平
方向、垂直方向とも複数の幅の細い(すなわち、基板の
平面方向の距離が短い)スペーサ121毎(例えば、3
個毎)にスペーサ121よりも幅の太い(すなわち、基
板の平面方向の距離の長い)スペーサ122が形成され
ている。
【0039】なお、スペーサの幅wは、図13に示され
るように、スペーサ121の高さhの半分の高さh/2
において測定される。例えば、スペーサ121がスクリ
ーン印刷などにより薄い層を複数重ねることで形成され
る場合、層の数が増加するにつれて、スペーサの底部が
変形する。このため、底部の幅w‘を測定することが困
難になるため、スペーサの幅wは半分の高さh/2で測
定される。
【0040】表示のコントラストを高くするためにスペ
ーサの開口度を大きくすると、スペーサの幅を細くする
必要が生じる。スペーサが細くなるとスペーサの強度が
弱くなる。しかしながら、複数の幅の細いスペーサ12
1毎にスペーサ121よりも幅の太いスペーサ122を
形成することにより、スペーサ全体の強度を確保するこ
とができる。例えば、幅50μm、高さ300μmであ
るスペーサ121がピッチ1mmで形成されている場
合、3個のスペーサ121毎に幅150μm、高さ30
0μmのスペーサ122を形成することができる。
【0041】幅の太いスペーサ122を形成する間隔
を、表示されるキャラクターを形成する画素数などに応
じて調整してもよい。すなわち、n個の幅の細いスペー
サ121毎に幅の太いスペーサ122を形成してもよ
い。このとき、lをキャラクターの一辺の画素数、mを
任意の整数とすると、nは、l/m−1で得ることがで
きる。例えば、表示素子120を16×16画素で1つ
のキャラクターを表示する表示装置に使用する場合に
は、1個、3個、または15個の幅の細いスペーサ12
1毎に、幅の太いスペーサ122を形成することができ
る。このように幅の太いスペーサ122を形成すること
により、幅の太いスペーサ122がキャラクターの外枠
と一致し、キャラクターの形状が崩れることなく、外観
のよいキャラクターを表示することができる。
【0042】なお、表示素子120がカラー表示を行う
ためにRGBもしくはCMY3色を1画素として表示す
るためのものである場合、図14に示されるように、1
画素を太いスペーサ132で区画し、画素内の3色の領
域を区画するために細いスペーサ131が使用されても
よい。
【0043】第1実施形態では、複数の幅の細いスペー
サ121毎に幅の太いスペーサ122を形成したが、本
発明はこれに限定されず、例えば、複数の幅の細いスペ
ーサ121毎に、スペーサ121よりも強度の高い材質
で形成されたスペーサを形成するようにしてもよい。こ
の場合、強度の高い材質で形成されたスペーサは幅の細
いスペーサ121よりも強度が高いため、スペーサ全体
の強度を確保することができる。この場合、強度の高い
材質で形成されたスペーサの幅は、スペーサ121より
も太くなくてもよい。
【0044】なお、説明を簡単にするために、上記では
基板とスペーサの形成を別個に記載した。すなわち、背
面基板11が基板11a、電極11b、および誘電体膜
11cの積層により形成されること、および背面基板1
1へのスペーサ12の形成を別個に記載した。背面基板
11に誘電体膜が積層された後スペーサ12を形成して
もよいが、この場合、スペーサの材質によっては粒子が
スペーサに付着する場合がある。このため、背面基板1
1に対してスペーサ12が形成された後、背面基板11
およびスペーサ12に誘電体膜11cが塗布されること
が望ましい。
【0045】[第2実施形態]図7は、本発明の第2実
施形態に係る表示素子120の断面構成を図示したもの
であり、図1と同一部分には同一符合を付し、詳細な説
明は省略する。第2実施形態では、高さの異なるスペー
サ123および124が使用されている。
【0046】図8は、図7のAA‘断面図であり、水平
方向、垂直方向とも複数の高さの低いスペーサ123毎
に高さの高いスペーサ124が配置されている。図7に
示されるように、表示基板10および背面基板11に各
々形成されている高さの低いスペーサ123は、所定の
間隔を離間して互いに対向するように配置される。高さ
の低いスペーサ123および高さの高いスペーサ124
は、第1の粒子13および第2の粒子14がエッジ電界
により表示面に沿って広がることを抑止するために配置
される。高さの高いスペーサ124は、さらに、表示基
板10と背面基板11とを所定の間隔で対向して配置す
るために、表示基板10と背面基板11とを所定の間隔
で離間する役割を有する。
【0047】表示のコントラストを高くするために、ス
ペーサの開口度を大きくするとスペーサを細くする必要
が生じる。細く、かつ、表示基板10および背面基板1
1との間を所定の距離だけ離間するために所定の長さを
有するスペーサのアスペクト比は高くなる。このような
アスペクト比の高いスペーサは、精密な設定の工程を必
要とするため製造が困難である。そこで、アスペクト比
の高いスペーサを使用する替わりに、長さを短くするこ
とによりアスペクト比を低くしたスペーサ123を使用
する。複数の高さの低いスペーサ123毎に高さの高い
スペーサ124を形成することにより、表示基板10お
よび背面基板11との間を所定の距離だけ離間する。こ
れにより、製造の簡易なアスペクト比の低いスペーサを
多く用いて、スペーサの開口度を大きくすることができ
る。
【0048】なお、スペーサ123およびスペーサ12
4の幅は同様でもよいが、スペーサ124の幅をスペー
サ123の幅よりも太くすることにより、スペーサ全体
の強度を確保することができる。例えば、幅30μm、
高さ100μmであるスペーサ123が、ピッチ1mm
で配置されている場合、3個のスペーサ123毎に、幅
150μm、高さ300μmのスペーサ124を配置す
ることができる。この場合、第1実施形態と同様に、幅
の太いスペーサ124を形成する間隔を、表示されるキ
ャラクターを形成する画素数などに応じて調整してもよ
いし、表示素子120がカラー表示を行うためにRGB
もしくはCMY3色を1画素として表示するためのもの
である場合、図14に示されるように、1画素を太いス
ペーサ132で区画し、画素内の3色の領域を区画する
ために細いスペーサ131が使用されてもよい。
【0049】[第3実施形態]図9は、本発明の第3実
施形態に係る表示素子120の断面構成を図示したもの
であり、図1と同一部分には同一符合を付し、詳細な説
明は省略する。
【0050】図10は、図9のAA‘断面図であり、紙
面の上側から見た場合の図である。水平方向、垂直方向
とも複数の高さの低いスペーサ125毎に高さの高いス
ペーサ126が配置されている。図9に示されるよう
に、高さの低いスペーサ125は、背面基板11にだけ
形成される。高さの低いスペーサ125および高さの高
いスペーサ126は、第1の粒子13および第2の粒子
14がエッジ電界により表示面に沿って広がることを抑
止するために配置される。高さの高いスペーサ126
は、表示基板10と背面基板11とを所望の間隔で対向
して配置するために、表示基板10と背面基板11とを
所望の間隔で離間する役割を有する。
【0051】表示のコントラストを高くするために、ス
ペーサの開口度を大きくするとスペーサを細くする必要
が生じる。細く、かつ、表示基板10および背面基板1
1との間を所定の距離だけ離間するために所定の長さを
有するスペーサのアスペクト比は高くなる。このような
アスペクト比の高いスペーサは、精密な設定の工程を必
要とするため製造が困難である。そこで、アスペクト比
の高いスペーサを使用する替わりに、長さを短くするこ
とによりアスペクト比を低くしたスペーサ125を背面
基板11にのみ形成する。複数の高さの低いスペーサ1
25毎に高さの高いスペーサ126を形成することによ
り、表示基板10および背面基板11との間を所定の距
離だけ離間する。これにより、製造の簡易なアスペクト
比の低いスペーサを多く用いて、スペーサの開口度を大
きくすることができる。
【0052】さらに、スペーサ125を背面基板11の
みに形成するため、スペーサ125の数が第2実施形態
に比べ略半減し、スペーサに要する材料の量が第1及び
第2実施形態に比べ略半減する。また、スペーサ125
の色に関係なく、スペーサ125が表示基板10におけ
る表示に影響を与えなくなるため、スペーサ125によ
る画素の外枠が表示されない方が外観のよくなる(例え
ば、滑らかな曲線を有する)文字あるいはグラフィック
スの表示などに適している。この場合、第1実施形態と
同様に、背の高いスペーサ126を形成する間隔を、表
示されるキャラクターを形成する画素数などに応じて調
整してもよいし、表示素子120がカラー表示を行うた
めにRGBもしくはCMY3色を1画素として表示する
ためのものである場合、1画素を背の高いスペーサで区
画し、画素内の3色の領域を区画するために背の低いス
ペーサが使用されてもよい。
【0053】なお、スペーサ125およびスペーサ12
6の幅は同様でもよいが、スペーサ126の幅をスペー
サ125の幅よりも太くすることにより、スペーサ全体
の強度を確保することができる。例えば、幅30μm、
高さ100μmであるスペーサ125が、ピッチ1mm
で配置されている場合、3個のスペーサ125毎に、幅
150μm、高さ300μmのスペーサ126を配置す
ることができる。この場合、第1実施形態と同様に、幅
の太いスペーサ126を形成する間隔を、表示されるキ
ャラクターを形成する画素数などに応じて調整してもよ
いし、表示素子120がカラー表示を行うためにRGB
もしくはCMY3色を1画素として表示するためのもの
である場合、図14に示されるように、1画素を太いス
ペーサ132で区画し、画素内の3色の領域を区画する
ために細いスペーサ131が使用されてもよい。 [第4実施形態]図11は、本発明の第4実施形態に係
る表示素子の断面構成を図示したものであり、図1と同
一部分には同一符合を付し、詳細な説明は省略する。
【0054】図12は、図11のAA‘断面図であり、
紙面の下側から見た場合の図である。水平方向、垂直方
向とも複数の高さの低いスペーサ127毎に高さの高い
スペーサ128が配置されている。図11に示されるよ
うに、高さの低いスペーサ127は、表示基板11にだ
け形成される。高さの低いスペーサ127および高さの
高いスペーサ128は、第1の粒子13および第2の粒
子14がエッジ電界により表示面に沿って広がることを
抑止するために配置される。高さの高いスペーサ128
は、表示基板10と背面基板11とを所望の間隔で対向
して配置するために、表示基板10と背面基板11とを
所望の間隔で離間する役割を有する。
【0055】表示のコントラストを高くするために、ス
ペーサの開口度を大きくするとスペーサを細くする必要
が生じる。細く、かつ、表示基板10および背面基板1
1との間を所定の距離だけ離間するために所定の長さを
有するスペーサのアスペクト比は高くなる。このような
アスペクト比の高いスペーサは、精密な設定の工程を必
要とするため製造が困難である。そこで、アスペクト比
の高いスペーサを使用する替わりに、長さを短くするこ
とによりアスペクト比を低くしたスペーサ127を表示
基板11にのみ形成する。複数の高さの低いスペーサ1
27毎に高さの高いスペーサ128を形成することによ
り、表示基板10および背面基板11との間を所定の距
離だけ離間する。これにより、製造の簡易なアスペクト
比の低いスペーサを多く用いて、スペーサの開口度を大
きくすることができる。
【0056】さらに、スペーサ127を表示基板10の
みに形成するため、スペーサ127の数が第2実施形態
に比べ略半減し、スペーサに要する材料の量が第1およ
び第2実施形態に比べ略半減する。また、有色のスペー
サ127を使用すれば、スペーサ127による画素の外
枠が表示基板10に表示されるため、画素の外枠が表示
された方が外観のよくなる(例えば、直線的なあるいは
直角を有する)文字あるいはグラフィックスの表示など
に適している。この場合、第1実施形態と同様に、背の
高いスペーサ128を形成する間隔を、表示されるキャ
ラクターを形成する画素数などに応じて調整してもよい
し、表示素子120がカラー表示を行うためにRGBも
しくはCMY3色を1画素として表示するためのもので
ある場合、1画素を背の高いスペーサで区画し、画素内
の3色の領域を区画するために背の低いスペーサが使用
されてもよい。
【0057】なお、スペーサ127およびスペーサ12
8の幅は同様でもよいが、スペーサ128の幅をスペー
サ127の幅よりも太くすることにより、スペーサ全体
の強度を確保することができる。例えば、幅30μm、
高さ100μmであるスペーサ127が、ピッチ1mm
で配置されている場合、3個のスペーサ127毎に、幅
150μm、高さ300μmのスペーサ128を配置す
ることができる。この場合、第1実施形態と同様に、幅
の太いスペーサ128を形成する間隔を、表示されるキ
ャラクターを形成する画素数などに応じて調整してもよ
いし、表示素子120がカラー表示を行うためにRGB
もしくはCMY3色を1画素として表示するためのもの
である場合、1画素を太いスペーサ132で区画し、画
素内の3色の領域を区画するために細いスペーサ131
が使用されてもよい。
【0058】第1〜第4実施形態において、表示基板1
0の透明基板10aには、例えば、ガラス基板、透明プ
ラスチック基板、または、ポリカーボネート樹脂、アク
リル樹脂、ポリイミド樹脂、およびポリエステル樹脂を
使用することができる。
【0059】透明電極10bは、例えば、インジリウ
ム、錫、カドミニウム、アンチモン等の酸化物、および
これらの複合酸化物、または金、銀、銅、炭素、ニッケ
ル等の単層膜、混合膜、あるいは複合膜を、蒸着法ある
いはスパッタリング法で100〜2000オングストロ
ームの厚さとしたもの、あるいはポリピロール、ポリチ
オフェン等の有機導電性材料などを使用することができ
る。
【0060】また、誘電体膜10cには、封入する粒子
の帯電特性により、ポリカーボネート、ポリエステル、
ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミ
ド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、PMM
A、共重合ナイロン、紫外硬化アクリル樹脂、非晶質テ
フロン(R)などが使用されてもよい。
【0061】背面基板11の電極11bは、プリント基
板のエッチング等により、全体あるいは部分的に所望の
電極パターンやマトリックス電極として形成してもよ
い。また、背面基板11の基板11aとして、表示基板
10の透明基板10aと同様の基板が使用されてもよ
い。
【0062】スペーサ12は、第1〜第4実施形態で
は、スクリーン印刷で形成される例を示したが、本発明
はこれに限定されず、例えば、ドライフィルムフォトレ
ジスト(DFR)、サンドブラスト、およびエンボス加
工などにより作成することができる。
【0063】DFRは、基板上にドライフィルムを貼り
付け、任意のパターンで紫外光を露光して現像する方法
であり、これにより、任意の高さを有する任意の形状の
スペーサを精度よく作成できる。DFRは光重合性層、
支持層を有し、必要に応じて保護層を有していてもよい
し、アルカリ現像タイプおよび溶剤現像タイプの何れが
使用されてもよい。フィルムの厚さは50〜300μm
のものが使用され、積層により所望の厚さを得ることが
できる。
【0064】サンドブラストは、基板上に樹脂マスクを
形成し、アルミナ(酸化アルミニウム)の微粉末を用い
てサンドブラストでマスク以外の場所を研削する方法で
あり、これにより、任意の高さを有する任意の形状のス
ペーサを精度よく作成できる。
【0065】第1〜第4実施形態では、スペーサを形成
する際にスクリーン印刷に使用するインクとして熱硬化
樹脂を例示したが、本発明はこれに限定されず、例え
ば、紫外線照射により硬化する紫外線硬化樹脂が使用さ
れてもよい。
【0066】高さの低いスペーサは、第2実施形態では
対向するように表面基板10および背面基板11に形成
され、第3実施形態では表面基板10にのみ形成され、
第4実施形態では背面基板11にのみ形成されたが、本
発明はこれに限定されず、例えば、表面基板10と背面
基板11に交互に形成されてもよい。
【0067】白色である第1の粒子としては、例えば、
酸化チタン含有架橋ポリメチルメタクリレートの球状微
粒子(積水化成品工業(株)製MBX−ホワイト)、ま
たは、架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子(綜
研化学(株)製ケミスノーMX)に酸化チタン顔料の微
粉末を添加し混合したもの、これらの球状微粒子に白色
顔料微粉末を打ち込み、衝撃力により微粒子表面に微粉
末を固定化したもの、スチレン樹脂やフェノール樹脂や
シリコン樹脂やガラスなどからなる微粒子の表面に白色
顔料の微粉末を付着させたり、埋め込んだりした粒子な
どが使用されてもよい。特に、架橋ポリメチルメタクリ
レートの球状微粒子は単分散で粒子が揃っているため、
各粒子の帯電性が均一で、電界に対する粒子移動の閾値
がシャープであり、これにより、高いコントラストの表
示が得られる。白色顔料である酸化チタン、酸化マグネ
シウム、酸化亜鉛などを使用してもよい。
【0068】第1の粒子に混合する微粉末としては、例
えば、疎水性シリカおよび疎水性酸化チタンを用いるこ
とができる。これらは、シリカ(酸化ケイ素)または酸
化チタンを、シラン化合物、シランカップリング剤、あ
るいはシリコンオイルと反応させ、乾燥することにより
変性し、正負の帯電性、流動性、環境依存性などを調整
したものである。特に、特開平10−3177号公報に
開示されているTiO(OH)2とシランカップリング
剤のようなシラン化合物との反応で得られるチタン化合
物が適している。このチタン化合物は、湿式工程の中で
作成され、高温(数百度)となる焼成工程を必要としな
いため、チタンどうしの強い結合が形成されず、凝集が
全くないため、ほぼ一次粒子の状態を保持している。さ
らに、このチタン化合物は、TiO(OH)2にシラン
化合物あるいはシリコンオイルを直接反応させて生成さ
れるため、シラン化合物の大量処理が可能であり、シラ
ン化合物の処理量の大小で帯電を制御でき、かつ付与で
きる帯電量も従来の酸化チタンに対し大きく改善されて
いる。
【0069】シラン化合物としてはクロロシラン、アル
コキシシラン、シラザン、特殊シリル化剤のいずれのタ
イプを使用することも可能である。また、シリコンオイ
ルとしては、例えば、ジメチルシリコンオイル、アルキ
ル変性シリコンオイル、α−メチルスルホン変性シリコ
ンオイル、クロルフェニルシリコンオイル、フッ素変性
シリコンオイル、アミノ変性シリコンオイル等が使用で
きる。
【0070】黒色である第2の粒子としては、架橋ポリ
メチルメタクリレートの球状微粒子(積水化成品工業
(株)製MBX−ブラック)、ジビニルベンゼンを主成
分とする架橋共重合体からなる真球状粒子(積水化学工
業(株)製ミクロパールBB、ミクロパールBBP)、
フェノール樹脂粒子を焼成したアモルファスカーボンの
微粒子(ユニチカ製ユニベックスGCP)、炭素および
黒鉛質の球状微粒子(日本カーボン(株)製ニカビーズ
ICB、ニカビーズMC、ニカビーズPC)が使用でき
る。
【0071】第1および第2の粒子は白色および黒色の
ものを例示したが、本発明はこれに限定されず、例え
ば、赤、青、緑、マゼンタ、シアン、イエロー、金、銀
など有色の粒子を使用してもよい。例えば、赤色の粒子
としては、架橋ポリメチルメタクリレートの球状微粒子
(積水化成品工業(株)製MBX−レッド)、金色の粒
子としては、ジビニルベンゼンを主成分とする架橋共重
合体からなる微粒子の表面に無電界ニッケルメッキを行
ったのち、金置換メッキを施した真球状導電性粒子(積
水化学工業(株)製ミクロパールAU)などがある。
【0072】第1および第2の粒子としては、空気を内
包した多孔質のスポンジ状粒子、中空粒子、または、複
写機やプリンタに用いられるトナー、例えば、重合法や
懸濁法などの湿式法によって作成される球状粒子などが
使用されてもよい。
【0073】第1の基板と第2の基板との間の気密性を
保持するために封止部に使用する樹脂としては、例え
ば、熱硬化型樹脂、UV硬化型樹脂、熱可塑性樹脂、も
しくは耐透気性樹脂を使用することができる。これらの
樹脂は、封止部にスクリーン印刷もしくはディスペンサ
によって供給されることができる。
【0074】UV硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂として
は、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポ
リエステルアクリレート、多官能性アクリレート、ポリ
エーテルアクリレート、シリコンアクリレート、ポリブ
タジエンアクリレート、不飽和ポリエステル/スチレ
ン、ポリエン/チオール、ポリスチリルメタクリレー
ト、UV硬化ラッカーまたはこれらの少なくとも2つの
共重合体もしくは混合物が好ましい。
【0075】熱硬化型樹脂としては、エポキシ樹脂、キ
シレン樹脂、グアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、ポリウレタン、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエ
ステル、ポリイミド、メラミン樹脂、マレイン酸樹脂、
アクリル樹脂、ケイ素樹脂、アルキッド樹脂、またはこ
れらの少なくとも2つの共重合体もしくは混合物が好ま
しい。エポキシ系樹脂としては、1液性および2液性の
いずれが使用されてもよいが、2液性が使用される場合
には、2接着剤成分を混錬したあと、400mmHg以
下の真空度で15分〜30分脱気して気泡を除去する必
要がある。エポキシ系樹脂は、常温硬化性およびUV硬
化性の何れが使用されてもよい。
【0076】熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、
ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体などのポ
リオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、アイオノマ
ー、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ア
クリル酸エステル、メタアクリル酸エステルなどのアク
リル樹脂、ポリビニルアセタール、フェノール、変性エ
ポキシ樹脂、アモルファスポリエステル、またはこれら
の少なくとも2つの共重合体もしくは混合物が好まし
い。
【0077】耐透気性樹脂としては、アクリロニトリル
成分、ビニルアルコール成分、ビニルブチラール成分、
セルロース系成分、アラミド成分、ハロゲン化ビニリデ
ン成分の少なくとも1成分を60モル%以上含有する重
合体もしくはこれらの少なくとも2つの混合物が好まし
い。アクリロニトリル成分重合体としては、例えば、ポ
リアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル−ブタジエ
ンコポリマーなどを使用することができる。ビニルアル
コール成分重合体としては、例えば、ポリビニルアルコ
ールを使用することができる。ビニルブチラール成分重
合体としては、ポリビニルブチラール、ポリビニルブチ
ラールおよびエポキシ樹脂の混合物が使用できる。ハロ
ゲン化ビニリデン成分重合体としては、例えば、PVD
C(ポリ塩化ビニリデン)、VDC−VC共重合体、P
VDC−アクリロニトリル共重合体、PVDC−アクリ
ル酸エステル共重合体、あるいは、塩化ビニリデンと共
重合可能な数種のモノマーを含む多元共重合体、PTF
Eなどが使用できる。
【0078】熱硬化型樹脂とUV硬化型樹脂との混合物
を硬化樹脂として使用するなど、異種の樹脂を混合した
樹脂を、封止部に使用してもよい。また、変性アクリレ
ートオリゴマおよびエポキシオリゴマの混合物、紫外線
硬化型アクリル系接着剤が使用されてもよい。アクリル
系接着剤としては、紫外線硬化性アクリル系樹脂、特
に、紫外線照射により重合硬化するアクリルモノマー、
アクリルオリゴマーを含有するものが好ましい。他に、
例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、
アクリル酸エステル樹脂、フェノキシエーテル系架橋樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、キ
シレン樹脂、グアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド、マレイン酸樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、また
は、これらの少なくとも2つの共重合体もしくは混合物
などが、封止部に使用されてもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明の請求項1における表示素子は、
第1の基板と、前記第1の基板に対向して配置された第
2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間の
空間に封入され、該第1の基板と該第2の基板との間に
印加された電界により、該第1の基板と該第2の基板と
の間を移動する、色および帯電極性が互いに異なる複数
種類の粒子と、前記第1の基板および前記第2の基板の
少なくとも一方に、少なくとも1つの幅から他と異なる
幅となるべく形成された複数のスペーサと、を有する。
このように複数の幅の細いスペーサ毎に幅の太いスペー
サを配置することにより、コントラストの高い画像を表
示するためにスペーサの開口度を大きくすることができ
るとともに、スペーサ全体の強度を確保することができ
る。
【0080】本発明の請求項2における表示素子は、第
1の基板と、前記第1の基板に対向して配置された第2
の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に封
入され、該第1の基板と該第2の基板との間に印可され
た電界により、該第1の基板と該第2の基板との間を移
動する、色および帯電極性が互いに異なる複数種類の粒
子と、前記第1および第2の基板の少なくとも一方に、
少なくとも1つの高さが他と異なる高さとなるべく形成
された複数のスペーサと、を有する。このように、複数
の高さの低いスペーサ毎に高さの高いスペーサを配置す
ることにより、製造の容易なアスペクト比の低いスペー
サを多く使用して、コントラストの高い画像を表示する
ためにスペーサの開口度を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表示素子の断面図である。
【図2】 表示素子の駆動状態における断面図である。
【図3】 第1実施形態に係る幅の異なるスペーサを設
けた表示素子の断面図である。
【図4】 図3における表示素子のAA‘断面図であ
る。
【図5】 第1実施形態に係る表示素子に接続された電
極を示す図である。
【図6】 第1実施形態に係る表示素子に接続されたコ
ントローラを示す図である。
【図7】 第2実施形態に係る高さの異なるスペーサを
設けた表示素子の断面図である。
【図8】 図7における表示素子のAA‘断面図であ
る。
【図9】 第3実施形態における高さの異なるスペーサ
を設けた表示素子の断面図である。
【図10】 図9における表示素子のAA‘断面図であ
る。
【図11】 第4実施形態に係る高さの異なるスペーサ
を設けた表示素子の断面図である。
【図12】 図11における表示素子のAA‘断面図で
ある。
【図13】 スペーサの幅を示す図である。
【図14】 カラー表示の表示素子を示す図である。
【符合の説明】
10 表示基板(第1の基板) 11 背面基板(第2の基板) 12 スペーサ 13 第1の粒子 14 第2の粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪部 恭史 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 山口 善郎 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 町田 義則 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 松永 健 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と、前記第1の基板に対向し
    て配置された第2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板との間の空間に封入さ
    れ、該第1の基板と該第2の基板との間に印加された電
    界により、該第1の基板と該第2の基板との間を移動す
    る、色および帯電極性が互いに異なる複数種類の粒子
    と、 前記第1の基板および前記第2の基板の少なくとも一方
    に、少なくとも1つの幅が他と異なる幅となるべく形成
    された複数のスペーサと、 を有する表示素子。
  2. 【請求項2】 第1の基板と、 前記第1の基板に対向して配置された第2の基板と、 前記第1の基板と前記第2の基板との間に封入され、該
    第1の基板と該第2の基板との間に印可された電界によ
    り、該第1の基板と該第2の基板との間を移動する、色
    および帯電極性が互いに異なる複数種類の粒子と、 前記第1および第2の基板の少なくとも一方に、少なく
    とも1つの高さが他と異なる高さとなるべく形成された
    複数のスペーサと、を有する表示素子。
  3. 【請求項3】 前記スペーサの少なくとも1つは他の該
    スペーサと幅が異なる請求項2に記載の表示素子。
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