JP2003107336A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003107336A
JP2003107336A JP2001304860A JP2001304860A JP2003107336A JP 2003107336 A JP2003107336 A JP 2003107336A JP 2001304860 A JP2001304860 A JP 2001304860A JP 2001304860 A JP2001304860 A JP 2001304860A JP 2003107336 A JP2003107336 A JP 2003107336A
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Ayumi Ito
歩 伊藤
Noriyuki Nobuyuki
宣之 沖須
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンティニュアスAFにより自動焦点調節を
行うカメラに、内容に応じて適切に表現された画像を撮
影するための、画像の種類の自動判別および手動指定の
機能をもたせる。 【解決手段】 コンティニュアスAFに際して、画像の
種類の判別を繰り返して、最新の判別結果に対応する制
御で画像の撮影を行う。また、使用者が画像の種類を指
定するための操作をしたときは、コンティニュアスAF
を中止して、指定された画像の種類に対応する制御で画
像の撮影を行う。コンティニュアスAFを中止すること
で、画像の種類を指定した時点での使用者の意図が、撮
影される画像における被写体のぼけ具合に反映される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影レンズの焦点
を被写体に自動的に合わせるとともに、画像を被写体の
状態、撮影レンズの焦点距離等の撮影条件に対応づけて
いくつかの種類に分類しておき、撮影される画像の種類
を撮影条件に基づいて判別する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】撮影するシーンをいくつかの種類に分類
して、シャッター速度、撮影レンズのF数等の可変の撮
影条件をシーンごとに定めておき、使用者によって指定
されるシーンに応じて撮影条件を設定して撮影を行うカ
メラが実用化されている。例えば、被写体が静止してい
るシーンと被写体がスポーツを行っているシーンとで、
シャッター速度とF数の組み合わせを相違させて、スポ
ーツを行っているシーンの方がより速いシャッター速度
となるようにしておく。いずれのシーンを撮影するとき
も適正な露光の画像が得られるが、スポーツのシーンを
指定すると、より速いシャッター速度が採用されて、得
られる画像に現れる被写体のぶれを少なくすることがで
きる。このように、シーンを使用者が指定し、指定され
たシーンに応じて撮影条件が設定されるようにすると、
使用者の意図する画像が得られ易い。
【0003】近年では、撮影するシーンをカメラ自体に
判別させることも行われている(例えば、特開平10−
161174号公報)。多くのカメラは撮影レンズの焦
点を自動的に被写体に合わせる自動焦点調節(AF)の
機能を備えており、これを利用して被写体の動きを検出
し、被写体が静止しているシーンであるかスポーツを行
っているシーンであるかを判別することができる。
【0004】また、被写体が静止しているシーンであっ
ても、被写体までの距離と撮影レンズの焦点距離との関
係から、使用者が被写体と背景の双方が鮮明なスナップ
を撮影しようとしているのか、背景をぼかしたポートレ
ートを撮影しようとしているのかを判別することも可能
であり、このような判別を行うカメラも提案されてい
る。この場合、シーンつまり撮影する対象の状態をカメ
ラの設定状態から判別することになり、厳密には、画像
を様々な撮影条件に対応づけて複数の種類に分類してお
き、撮影によって得られる画像の種類を実際の撮影条件
に基づいて判別することになる。ただし、画像の種類の
判別は多くの場合シーンの判別であるため、画像の種類
の判別を含む意味でシーンの判別という表現が用いられ
ている。
【0005】なお、画像の種類の判別に用いられる撮影
条件と判別結果に応じて設定される撮影条件とは別のも
のであり、前者は使用者によって設定される。画像の種
類の判別に用いられる撮影条件は、例えば撮影レンズの
焦点距離であり、判別結果に応じて設定される撮影条件
は、例えばシャッター速度である。
【0006】一般に、カメラによる画像の種類の判別
は、自動焦点調節の終了時に行われる。判別結果はカメ
ラに設けられた表示部に表示され、使用者はカメラが判
別した画像の種類を確認することもできる。このよう
に、画像の種類をカメラ自体が判別するようにすると、
使用者は意図する画像を一層容易に得ることができる。
また、使用者に特に意図がなくても、背景を柔らかくぼ
かしたポートレート、ぶれのないスポーツ写真等、内容
に応じて適切に表現された画像が得られる。
【0007】ただし、カメラが判別した画像の種類が使
用者の得ようとする画像の種類に合致しないこともあ
る。特開平10−161174号公報では、画像の種類
をカメラが判別するモードと使用者が指定するモードを
設けて、そのような場合に対応できるようにしている。
使用者が画像の種類を指定するモードで撮影を行った後
は、他方のモードに切り替わり、カメラが画像の種類を
判別する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】自動焦点調節には、撮
影レンズの焦点が被写体に合った時点で焦点調節を止め
る合焦ロックAFと、撮影レンズの焦点が被写体に合っ
た後も焦点調節を継続するコンティニュアスAFの2種
類がある。合焦ロックAFは静止している被写体の撮影
に適しており、コンティニュアスAFは動いている被写
体の撮影に適している。使用者が合焦ロックAFとコン
ティニュアスAFを選択できるようにしたカメラも多
い。
【0009】画像の種類を使用者が指定することと画像
の種類をカメラ自体が判別することはいずれも、合焦ロ
ックAFとコンティニュアスAFの双方と組み合わせる
ことができる。主として静止している被写体の撮影に採
用される合焦ロックAFの場合、撮影レンズの焦点は被
写体に合った後は変化しないから、焦点調節の終了時に
判別した画像の種類は撮影時にも変わらず、焦点調節終
了時の判別結果に従って適切に撮影時の制御を行うこと
ができる。また、使用者は、カメラの判別結果に満足し
ないときは、画像の種類を指定することで、確実に意図
する画像を得ることができる。
【0010】ところが、主として動く被写体の撮影に採
用されるコンティニュアスAFの場合、撮影レンズの焦
点は被写体に合った後も変化するから、画像の種類の判
別結果が撮影時にも適切であるとは限らない。また、使
用者がカメラの判別結果に満足せずに画像の種類を指定
しても、その後の撮影レンズの焦点の変化により意図通
りの画像を得ることができないという事態が生じて、使
用者が画像の種類を指定することの意義が失われる。
【0011】画像の種類のカメラ自体による判別および
使用者による指定とコンティニュアスAFとの組み合わ
せにおけるこのような問題はこれまで考慮されていな
い。本発明は、この点に鑑みてなされたもので、コンテ
ィニュアスAFにおいても、使用者が画像の種類を指定
して、意図を確実に制御に反映させることが可能な撮像
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、撮影レンズの焦点を被写体に自動的に
合わせるとともに、画像を撮影条件に対応づけて複数の
種類に分類しておき、撮影される画像の種類を撮影条件
に基づいて判別する撮像装置は、撮影レンズの焦点を被
写体に合うように調節する調節手段と、撮影条件を検出
する検出手段と、検出手段によって検出された撮影条件
に基づいて画像の種類を判別する判別手段と、調節手段
に撮影レンズの焦点の調節を開始させるとともに、判別
手段に画像の種類を判別させるトリガ手段と、画像の種
類の指定のために使用者によって操作される操作手段
と、撮影レンズの焦点が被写体に合った後も調節手段に
撮影レンズの焦点の調節を継続させ、操作手段が操作さ
れたときに調節手段に撮影レンズの焦点の調節を中止さ
せる調節制御手段とを備えるものとする。
【0013】この撮像装置では、調節制御手段が撮影レ
ンズの焦点が被写体に合った後も調節手段に撮影レンズ
の焦点の調節を継続させることで、コンティニュアスA
Fが行われる。ただし、調節制御手段は操作手段が操作
されたときに調節手段に撮影レンズの焦点の調節を中止
させるから、使用者が画像の種類を指定しようとすると
きは、コンティニュアスAFは中止される、つまりフォ
ーカスロックがなされることになる。コンティニュアス
AFを中止したままにしておくことで、使用者が指定す
る画像の種類に応じた制御を操作時の焦点状態で行うこ
とが可能になり、これにより、使用者の意図を確実に制
御に反映させることができる。操作手段を操作した後に
使用者が画像の種類を指定しなかったときは、それまで
に判別していた画像の種類に応じた制御を操作時の焦点
状態で行うこともできる。
【0014】判別手段が画像の種類を判別した後、検出
手段によって検出された撮影条件の変化を検出し、検出
結果に応じて、判別手段に画像の種類を再度判別させる
判別制御手段を備えるようにしてもよい。この構成で
は、被写体の動きに応じて画像の種類を判別し直すこと
が可能になり、常に的確な判別結果が得られて、コンテ
ィニュアスAFと画像の種類の判別とを組み合わせるこ
との意義が増す。使用者が操作手段を操作しながらも画
像の種類を指定しなかったときは、コンティニュアスA
Fを再開することも可能であり、このときも、被写体の
動きに応じて画像の種類を判別し直すことで、的確な判
別結果を得ることができる。
【0015】判別手段が判別した画像の種類を示す情報
を表示し、使用者によって画像の種類が指定されたとき
に、指定された画像の種類を表す情報を表示する表示手
段を備えるようにしてもよい。このようにすると、撮像
装置が画像の種類をどのように判別したかが使用者に判
り、使用者自身が画像の種類を指定すべきか否かの判断
が容易になる。また、指定した画像の種類を確認するこ
ともできる。
【0016】使用者によって画像の種類が指定されたと
きは指定された画像の種類に基づいて、使用者によって
画像の種類が指定されないときは判別手段によって判別
された画像の種類に基づいて、画像を撮影するときの動
作を制御する撮影制御手段を備えるとよい。指定された
画像の種類や判別した画像の種類が撮影される画像に反
映されることになり、内容に応じた適切な表現の画像を
得ることが可能になる。
【0017】撮影制御手段が行う制御は、露光調節、フ
ラッシュ発光、γ補正、鮮明度調節、および色補正のう
ちの少なくとも1つとする。これらはいずれも、得られ
る画像の質に直接影響する制御であり、画像の種類に応
じた適切な画像を得るために有用である。
【0018】検出手段が検出する撮影条件は、撮影倍
率、撮影レンズの焦点距離、被写体の動き、被写体の輝
度、および色バランスのうちの少なくとも1つとする。
これらはいずれも、撮影される画像が表す内容に大きく
関与する撮影条件であり、画像の種類の判別の基準とし
て用いるのに適している。これらの撮影条件を組み合わ
せれば、画像の種類を細かく分類することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
デジタルカメラ1について、図面を参照しながら説明す
る。デジタルカメラ1の外観を図1の斜視図および図2
の背面図に模式的に示す。デジタルカメラ1は、前面に
撮影レンズ10、フラッシュ部11およびファインダの
前窓12a、上面にレリーズボタン13、液晶パネル1
4および操作キー15a、15b、16a、16b、背
面に大型の液晶パネル17、操作キー18a、18b、
18c、およびファインダの後窓12b、側面に記録媒
体挿入口19、内部に撮像素子20を備えている。
【0020】デジタルカメラ1は、撮影対象からの光を
撮影レンズ10によって撮像素子20上に結像させて、
撮像素子20を露光し、撮像素子20が出力する信号か
ら画像を表す画像データを生成することにより、画像を
撮影する。撮像素子20は、2次元に配列された多数の
画素を有するCCD型の素子であり、画素ごとに光電変
換を行って蓄積した電荷を表す信号を出力する。各画素
の出力信号は撮影対象の各点からの受光量を表す信号と
なり、デジタル化後、種々の処理を施されて、撮影した
画像を表す画像データとされる。画素には赤色(R)
光、緑色(G)光または青色(B)光を選択的に透過さ
せるカラーフィルターのいずれかが設けられており、全
ての画素はR光用、G光用、B光用の3種に分類され
る。
【0021】生成された画像データは挿入口19に挿入
された記録媒体Mに記録され、画像データが表す画像は
液晶パネル17に表示される。画像の撮影すなわち撮像
素子20の露光から画像データの生成までは略一定の周
期で繰り返され、その間に与えられる指示に応じて、記
録媒体Mへの画像データの記録が行われる。記録媒体M
に記録しないときでも画像データが表す画像は液晶パネ
ル17に表示され、これによりライブビューが提供され
る。画像データの記録の指示はレリーズボタン13の操
作によって与えられる。
【0022】記録媒体Mに記録されている画像データを
読み出して、その画像を液晶パネル17に再生表示する
こともできる。画像の撮影と画像の再生表示は、操作キ
ー16aの操作によって切り替えられる。
【0023】撮影レンズ10は焦点距離が可変のズーム
レンズである。撮影レンズ10の焦点距離は、操作キー
15aの操作によって長焦点側に、操作キー15bの操
作によって短焦点側に変化する。
【0024】撮影レンズ10には口径可変の絞り(不図
示)が備えられており、撮像素子20の露光は、絞りの
口径の調節と、撮像素子20の光電変換時間すなわちシ
ャッター速度の調節とにより、制御される。デジタルカ
メラ1では、撮像素子20の露光の制御に関して、絞り
優先制御、シャッター速度優先制御およびプログラム制
御の3種がある。
【0025】絞り優先制御では、使用者が指定したF数
となるように絞りの口径を設定し、撮影対象の輝度に応
じてシャッター速度を調節する。シャッター速度優先制
御では、使用者が指定したシャッター速度となるように
撮像素子20の光電変換時間を設定し、撮影対象の輝度
に応じて絞りの口径を調節する。プログラム制御では、
撮影対象の輝度に応じてあらかじめ定められているF数
およびシャッター速度となるように、絞りの口径と撮像
素子の光電変換時間の双方を調節する。露光の制御の切
り換えとF数またはシャッター速度の指定は、操作キー
16bの操作によってなされる。撮影対象の輝度は、撮
像素子20の出力信号の強度から求められる。
【0026】デジタルカメラ1は、主たる撮影対象であ
る被写体に撮影レンズ10の焦点を自動的に合わせる自
動焦点調節の機能を有している。自動焦点調節は、位相
差検出方式によって、被写体像と撮像素子20との距離
であるデフォーカス量を求め、デフォーカス量が0にな
る位置に撮影レンズ10の焦点を設定することにより行
う。なお、他の方法、例えば、撮像素子20上の像のコ
ントラストを検出しながら、被写体に相当する部分のコ
ントラストが高まる方向に撮影レンズ10の焦点を変化
させて、次第に被写体に対して焦点を合わせていく山登
りサーボ方式によって、自動焦点調節を行ってもよい。
【0027】レリーズボタン13は、半押しされたとき
に第1の信号(信号S1という)を生成し、全押しされ
たときにさらに第2の信号(信号S2という)を生成す
る。信号S1は、自動焦点調節および撮影対象の輝度の
検出の開始を指示し、信号S2は、画像データの記録を
指示する。
【0028】液晶パネル14はデジタルカメラ1の設定
状況、操作案内等を表示する。操作キー18a〜18c
は、後述する画像の種類の判別および指定に関して用い
られる。
【0029】デジタルカメラ1の回路構成の概略を図3
に模式的に示す。デジタルカメラ1は、A/Dコンバー
タ21、ホワイトバランス調整部22、γ補正部23、
色補間部24、色補正部25、表示画像生成部26、ア
パーチャコントロール/コアリング部27、圧縮部2
8、および記録部29を備えている。これらは、画像デ
ータの生成および記録ならびに画像の表示を司る。
【0030】A/Dコンバータ21は、アナログ信号で
ある撮像素子20の出力信号をデジタル信号に変換し、
ホワイトバランス調整部22は、R、G、Bの各色成分
の信号のレベルを個別に調節して、ホワイトバランスを
調整する。γ補正部23は、表示に適するように信号に
非線形化処理を施し、色補間部24は、撮像素子20の
各画素位置において欠落することになるR、GまたはB
の色成分の信号を補間処理により生成する。色補正部2
4は、R、G、Bの各色成分の信号のレベルを個別に調
節して、ホワイトバランスが調整された後の画像の色を
補正する。
【0031】表示画像生成部26は、撮像素子20より
も画素の少ない液晶パネル17に適するように、信号全
体から所定の割合で信号を抽出して、表示のために液晶
パネル17に与える画像データを生成する。アパーチャ
コントロール/コアリング部27は、記録する画像デー
タについて、エッジの強調/軟化の処理を行うととも
に、ノイズのレベルを調整する。圧縮部28は、JPE
G方式に従って画像データを圧縮し、記録部29は記録
媒体Mの入出力を司る。なお、画像の再生表示に際して
は、圧縮部28は、記録部29が記録媒体Mから読み出
した画像データに圧縮の逆処理を施して、元の画像デー
タを再生する。
【0032】デジタルカメラ1は、制御部30、レンズ
駆動/検出部32、およびファインダ表示部33を備え
ている。制御部30はCPUより成り、デジタルカメラ
1の全体の動作を制御する。制御部30は、レリーズボ
タン13のほか、キー15a、15b、16a、16
b、18a〜18cを含む操作キー群31に接続されて
おり、それらの操作に応じて制御を行う。レンズ駆動/
検出部32は、撮影レンズ10の焦点距離、焦点および
絞りの調節を行うとともに、それらの設定状態を検出す
る。ファインダ表示部33は、ファインダの前窓12a
と後窓12bの間に配置されており、これらを介して観
察される光学像の周辺部に、情報を表示する。
【0033】デジタルカメラ1は、撮影される画像の種
類が、あらかじめ撮影条件に対応づけて分類された複数
の種類のどれに該当するかを、撮影条件に基づいて判別
する機能を有する。画像の種類は、撮影するシーンすな
わち撮影対象の状態だけでなくデジタルカメラ1自体の
可変条件を含む撮影条件に対応づけて分類されている。
分類された画像の種類と、その判別に用いる撮影条件の
対応関係を図4に示す。画像の種類は、「ポートレー
ト」、「スポーツ」、「風景」、「夕景」、「夜景」お
よび「スナップ」の6種類である。また、画像の種類の
判別に用いられる撮影条件つまり画像の種類に対応づけ
られた撮影条件は、撮影倍率、撮影レンズ10の焦点距
離、被写体の輝度、光源の種類、被写体の動/静の状態
の5条件である。
【0034】画像の種類を使用者が指定することも可能
であり、使用者は、画像が上記の6種類のどれであるか
を自身で判断してデジタルカメラ1に入力することもで
きる。すなわち、デジタルカメラ1は、画像の種類をデ
ジタルカメラ1自体が自動的に判別する自動判別モード
と、画像の種類を使用者が指定する手動指定モードを有
しており、これらのモードは操作キー18aの操作によ
って切り替えられる。手動指定モードでは、操作キー1
8b、18cの操作により、指定する画像の種類が切り
替わる。
【0035】画像の撮影に際しては、判別したまたは指
定された画像の種類に応じて、動作の制御を変える。こ
れは、画像が表す内容に応じて適切に表現がなされた画
像を提供するためである。画像の種類と、制御される内
容の対応関係を図4に併せて示す。制御される内容は、
撮像素子20の露光、フラッシュ部11によるフラッシ
ュの発光、γ補正部23によるγ補正、アパーチャコン
トロール/コアリング部27による画像の鮮明度および
ノイズレベル、ならびに色補正部25による色の補正で
ある。
【0036】自動判別モードでの画像の種類の判別は、
自動焦点調節の終了時、つまり、撮影レンズ10の焦点
が被写体に対して合った時点で行う。したがって、画像
の種類の判別は、レリーズボタン13が半押しされて信
号S1が生じるごとに行われることになる。ただし、デ
ジタルカメラ1では、自動焦点調節の終了時に画像の種
類を判別した後であっても、撮影条件が変化したとき
は、その変化に応じて、画像の種類を再度判別する。
【0037】デジタルカメラ1では、自動焦点調節に関
して、撮影レンズの焦点が被写体に合った時点で焦点調
節を止める合焦ロックAFモードと、撮影レンズの焦点
が被写体に合った後も焦点調節を継続するコンティニュ
アスAFモードの2種類がある。これらのモードは操作
キー16aの操作によって切り替えられる。
【0038】画像の種類の判別に関する自動判別モード
および手動指定モードと、自動焦点調節に関する合焦ロ
ックAFモードおよびコンティニュアスAFモードの組
み合わせは自由であり、コンティニュアスAFモードに
おいても自動判別モードと手動指定モードの双方を指定
することができる。コンティニュアスAFモードかつ自
動判別モードでは、撮影レンズ10の焦点が被写体に対
して合った時点で画像の種類を判別した後も、撮影条件
の1つである被写体の動きに応じて画像の種類を再判別
することで、常に有意義な判別結果を得ることができ
る。コンティニュアスAFモードと自動判別モードの組
み合わせについては、後に詳述する。
【0039】図3に示すように、デジタルカメラ1は、
画像の種類の判別および再判別のために、色バランス検
出部41、輝度検出部42、焦点距離検出部43、被写
体距離検出部44、画像種類判別部45、条件変化判定
部46、タイマー47および閾値設定部48を備えてい
る。
【0040】色バランス検出部41は、A/Dコンバー
タ21の出力信号から撮像素子20上の像の色バランス
を検出する。具体的には、R、G、Bの色成分それぞれ
について全ての信号の強度の平均値を算出し、Gの色成
分の平均信号強度に対するRの色成分の平均信号強度の
比R/Gと、Gの色成分の平均信号強度に対するBの色
成分の平均信号強度の比B/Gとを求める。
【0041】輝度検出部42は、A/Dコンバータ21
の出力信号から被写体の輝度を検出する。焦点距離検出
部43は、レンズ駆動/検出部32の出力から、撮影レ
ンズ10の焦点距離を検出する。被写体距離検出部44
は、A/Dコンバータ21の出力信号からデフォーカス
量を求め、デフォーカス量と、レンズ駆動/検出部32
の出力に含まれている撮影レンズ10の焦点位置を示す
情報とから、被写体までの距離を検出する。また、被写
体までの距離の変化と、被写体像の位置(撮像素子20
上の像のうちデフォーカス量を求めるために用いた部
分)の変化から、被写体の動きの量を検出する。
【0042】色バランス検出部41、輝度検出部42お
よび焦点距離検出部43の検出値は、条件変化判定部4
6を介して、画像種類判別部45に与えられ、被写体距
離検出部44の検出値は直接画像種類判別部45に与え
られる。画像種類判別部45は、焦点距離と被写体まで
の距離から撮影倍率を算出し、2つの信号強度比R/
G、B/Gから光源の種類を判断して、これらと他の検
出値を含めた5つの撮影条件の組み合わせがどの画像の
種類に該当するかを判別する。画像種類判別部45が判
別した画像の種類は制御部30に与えられ、撮像素子2
0の露光およびホワイトバランス調整部22〜アパーチ
ャコントロール/コアリング部27による画像データの
生成の制御に用いられる。なお、制御部30は、自動焦
点調節の終了時に、画像の種類の判別を行うべきことを
画像種類判別部45に指示する。
【0043】条件変化判定部46は、色バランス検出部
41、輝度検出部42および焦点距離検出部43から与
えられる検出値を画像種類判別部45に与えるととも
に、それらの検出値の変化を検出する。そして、変化を
検出したときには、所定の条件を満たしているか否かを
判定して、所定の条件を満たしているときに、画像の種
類の判別を行うべきことを画像種類判別部45に指示す
る。色バランス検出部41〜被写体距離検出部44によ
る撮影条件の検出と、条件変化判定部46による撮影条
件の変化の検出と判定は繰り返し行われ、その間、条件
変化判定部46から画像種類判別部45に判別指示が与
えられる。画像種類判別部45は、条件変化判定部46
から判別指示が与えられるごとに、画像の種類の判別を
行う。
【0044】制御部30は、自動判別モードで画像種類
判別部45が判別した画像の種類、および手動指定モー
ドで使用者によって指定された画像の種類を、液晶パネ
ル17およびファインダ表示部33に表示させる。表示
の例を図5〜図7に示す。図5は、液晶パネル17の表
示の例であり、ライブビューと共に、判別した画像の種
類がその名称で表示されている。図5において、(a)
は判別した画像の種類が「スナップ」のとき、(b)は
判別した画像の種類が「スポーツ」のときのものであ
る。図6は、ファインダ表示部33の表示の例であり、
光学像(不図示)の周辺部に、判別した画像の種類の名
称が表示される。図6において、(a)、(b)はそれ
ぞれ、判別した画像の種類が「ポートレート」、「風
景」のときのものである。
【0045】図7は、使用者が指定した画像の種類の表
示の例であり、(a)は液晶パネル17、(b)はファ
インダ表示部33の表示である。手動指定モードで指定
された画像の種類は、その名称と共に「手動」の文字を
表示することで、自動判別モードで判別された画像の種
類と区別される。
【0046】なお、ここでは、画像の種類を名称で示
し、画像の種類に応じて表示を切り替えるようにしてい
るが、他の表示方法を採用することもできる。例えば、
画像の種類に対応させた記号を表示するようにしてもよ
いし、6つの画像の種類の名称を同時に表示して、判別
したまたは指定された画像の種類に応じて、いずれかの
名称を指示するポインタを表示するようにしてもよい。
また、ファインダの後窓12bの周辺部に小さなランプ
を備え、手動指定モードに設定されているときにそのラ
ンプを点灯させることにより設定されているモードを明
示して、「手動」の文字を表示から省略することも可能
である。
【0047】自動判別モードでは、デジタルカメラ1が
画像の種類を判別するが、使用者は表示により判別結果
を確認することが可能であり、記録する画像を撮影する
際の制御をその判別結果に従って行わせるか否かを、自
身で判断することができる。判別結果が自身の意図に合
致しないときは、使用者は、操作キー18aの操作によ
り手動指定モードに切り替えて、操作キー18b、18
cを操作して所望の画像の種類を指定すればよい。後述
するように、自動判別モードの途中で一時的に画像の種
類を指定することもできる。
【0048】前述のように、条件変化判定部46は、色
バランス検出部41、輝度検出部42および焦点距離検
出部43による検出値の変化に応じて、画像の種類を判
別すべきことの指示を画像種類判別部45に与える。こ
こで、条件変化判定部46は、各検出部41〜43の検
出値が僅かでも変化し、かつ、検出値が変化し始めたと
きから所定時間が経過したときに、画像種類判別部45
に判別指示を与える。所定時間は0.5〜2秒程度であ
り、閾値設定部48に記憶されている。経過時間の計測
はタイマー47によって行う。
【0049】このようにすると、検出値に変化が生じて
も、所定時間内に元の検出値に戻れば、画像の種類の判
別を行わないことになる。例えば、使用者の手ぶれによ
りデジタルカメラ1の向きが変わって、一時的に色バラ
ンスが変化しても、判別は行わない。したがって、変化
があったときでも所定時間間隔で画像の種類を判別する
ことになり、液晶パネル17やファインダ表示部33の
表示が頻繁に変動するのが避けられ、また、演算に要す
る電力消費を抑えることができる。
【0050】コンティニュアスAFモードと自動判別モ
ードの組み合わせについて説明する。デジタルカメラ1
では、自動判別モードに設定されているときでも、使用
者が画像の種類を指定することが可能である。自動判別
モードで画像の種類を使用者が指定したときは、デジタ
ルカメラ1自体による画像の種類の判別は休止して、指
定された画像の種類に対応する制御で撮影を行って画像
データを記録し、その後は画像の種類の判別を再開す
る。
【0051】自動判別モードの途中での画像の種類の指
定も、手動指定モードへの切り替えと同様に、操作キー
18a〜18cの操作によりなされる。信号S1がある
ときつまりレリーズボタン13が半押しされているとき
に操作キー18aが操作されると、自動判別モードの途
中で画像の種類の指定を受け付ける状態となり、信号S
1がないときに操作キー18aが操作されると、自動判
別モードから手動指定モードに切り替わる。
【0052】自動判別モードの途中で画像の種類の指定
のために操作キー18aが操作されたときには、コンテ
ィニュアスAFモードであっても、撮影レンズ10の焦
点の調節を中止して、その時点の焦点状態を保つ。すな
わち、フォーカスロックを行う。このフォーカスロック
は、画像データの記録を指示する信号S2が生じるま
で、または信号S1がなくなるまで継続する。したがっ
て、使用者は任意の時点でフォーカスロックをして、そ
の状態で、操作キー18b、18cの操作により画像の
種類を指定して、記録する画像の撮影を行うことができ
る。操作キー18b、18cが操作されることなく、つ
まり画像の種類が指定されることなく、再び操作キー1
8aが操作されたときは、それまでに判別していた画像
の種類に応じて制御を行う。
【0053】コンティニュアスAFモードかつ自動判別
モードに設定されているときの画像の種類の判別および
指定に関する処理の流れを、図8のフローチャートを参
照しながら説明する。まず、色バランス検出部41、輝
度検出部42および焦点距離検出部43による撮影条件
(色バランス(R/G、B/G)、被写体輝度および焦
点距離)の検出を開始する(ステップ#5)。次いで、
信号S1の有無を判定し、信号S1がなければレリーズ
ボタン13が半押しされて信号S1が生成されるのを待
つ(#10)。
【0054】信号S1があるときは、位相差検出方式に
よる被写体まで距離の測定(デフォーカス量の検出)を
行い(#15)、測定が可能であったか否かを判定する
(#20)。コントラストが低く測定ができなかったと
きは、その旨を液晶パネル17およびファインダ表示部
33に表示して(#25)、信号S1がなくなるのを待
つ(#30)。レリーズボタン13が離されて信号S1
がなくなると、測定ができなかった旨の表示を止め(#
35)、画像の種類を示す表示も止めて(#40)、ス
テップ#10に戻る。なお、画像の撮影とライブビュー
の表示は自動判別モードに設定される前から開始されて
おり、ライブビューの表示は継続する。
【0055】距離の測定が可能であったときには、被写
体に合うように撮影レンズ10の焦点を調節し(#4
5)、被写体に対して焦点が合った時点で、その旨を液
晶パネル17およびファインダ表示部33に表示する
(#50)。そして、画像種類判別部45による画像の
種類の判別演算を行い(#55)、図3に示した露光等
の制御が判別した画像の種類に対応するように各部を設
定し(#60)、判別した画像の種類を液晶パネル17
およびファインダ表示部33に表示する(#65)。
【0056】次いで、検出値が変化し始めてからの時間
である変化時間をリセットして0にし(#70)、画像
の種類の指定を開始するために操作キー18aが操作さ
れたか否かを判定する(#75)。操作キー18aが操
作されていないときは、色バランス検出部41、輝度検
出部42および焦点距離検出部43による色バランス、
被写体輝度および焦点距離の検出値がステップ#55の
判別時から変化したか否かを判定する(#80)。いず
れの検出値も変化していないときは、信号S1の有無を
判定し(#85)、信号S1がなくなっていれば、被写
体に対して焦点が合っている旨の表示を止め(#9
0)、画像の種類の表示も止めて(#95)、ステップ
#10に戻る。
【0057】信号S1があるときは、信号S2の有無を
判定し(#100)、信号S2がなければステップ#7
5に戻る。レリーズボタン13の全押しにより信号S2
が生成されているときは、撮像素子20の露光から、A
/Dコンバータ21〜記録部29による画像データの生
成および記録媒体Mへの記録までを行うS2オン処理を
して(#105)、ステップ#10に戻る。
【0058】ステップ#80の判定でいずれかの検出値
が変化しているときは、変化時間を算出する(#11
0)。変化時間は、ステップ#70でタイマー47をス
タートさせておき、その出力から算出する。次いで、変
化時間が所定時間以上であるか否かを判定し(#11
5)、変化時間が所定時間未満のときはステップ#75
に戻り、所定時間以上のときはステップ#15に戻る。
【0059】ステップ#75の判定で操作キー18aが
操作されていたときは、レンズ駆動/検出部32による
撮影レンズ10の焦点の調節を禁じてフォーカスロック
を行い(#120)、操作キー18b、18cの操作に
より画像の種類が指定されたか否かを判定する(#12
5)。操作キー18bまたは18cの操作により画像の
種類が指定されたときは、露光等の制御が指定された画
像の種類に対応するように各部の設定を変更し(#13
0)、指定された画像の種類を液晶パネル17およびフ
ァインダ表示部33に表示する(#135)。
【0060】次いで、信号S1の有無を判定し(#14
0)、信号S1がなくなっていれば、被写体に対して焦
点が合っている旨の表示を止め(#90)、画像の種類
の表示も止めて(#95)、ステップ#10に戻る。信
号S1があるときは、信号S2の有無を判定し(#14
5)、信号S2がなければステップ#125に戻る。信
号S2があるときは、撮像素子20の露光から、A/D
コンバータ21〜記録部29による画像データの生成お
よび記録媒体Mへの記録までを行うS2オン処理をして
(#105)、ステップ#10に戻る。
【0061】この処理では、最初に自動焦点調節(#4
5)を行ったときに画像の種類の判別(#55)が行わ
れ、その後に色バランス、焦点距離等の検出値が変化
(#80)したときにも、画像の種類の判別(#55)
が行われる。また、検出値が変化して画像の種類を判別
するときには自動焦点調節(#45)もなされ、これに
よりコンティニュアスAFが実現される。
【0062】最初に自動焦点調節(#45)を行った
後、画像の種類の指定のために操作キー18aが操作さ
れると、フォーカスロック(#120)がなされ、その
状態で画像の種類の指定(#125)が可能となる。画
像の種類が指定されたときは、それに対応して制御が変
更(#130)され、画像の種類が指定されなかったと
きは、それまでに判別(#55)していた画像の種類に
対応する制御(#60)が維持される。いずれの場合
も、フォーカスロックは、信号S1がなくなるまで、ま
たは画像データの記録を指示する信号S2が生じるまで
(#140、#145)継続され、ステップ#10に戻
ったときに解除される。
【0063】なお、操作キー18aが操作された後、画
像の種類の指定(操作キー18b18cの操作)がなさ
れることなく再び操作キー18aが操作されたときは、
フォーカスロックを解除する、つまりコンティニュアス
AFを再開するようにしてもよい。その場合も、画像の
種類の再判別を行うことで、画像の種類に応じた適切な
画像を得ることができる。これを実現するためには、例
えば、ステップ#125の判定で画像の種類の指定が指
定されていなかったときに、ステップ#140に進むの
ではなく、ステップ#10に戻るようにすればよい。
【0064】また、画像の種類が指定された後、信号S
2がない状態で所定の時間が経過したときに、コンティ
ニュアスAFを再開するようにしてもよい。画像の種類
を指定しようとしたときからの経過時間が長いときに
は、被写体が大きく移動して焦点状態を維持することが
適切でないという事態も生じるからである。この処理の
ためには、例えば、ステップ#75で操作キー18aが
操作された時点からの経過時間を所定時間と比較するス
テップを、ステップ#140と#145の間に設けてお
き、経過時間が所定時間を超えたときに、ステップ#1
0に戻るようにすればよい。
【0065】本実施形態では、デジタルカメラ1が判別
する画像の種類と使用者が指定し得る画像の種類を同じ
にしているが、使用者が指定し得る画像の種類をデジタ
ルカメラ1が判別する画像の種類よりも多くすることも
可能である。指定し得る画像の種類を多くし、それに応
じて制御を細かく分類することで、使用者の多様な意図
に、より細かく対応することが可能になる。指定し得る
画像の種類を多くすることの意義を高めるには、使用者
が指定した時の焦点状態を維持して撮影を行う必要があ
るが、使用者が画像の種類を指定するときにコンティニ
ュアスAFを中止することで、それが確実に達成され
る。
【0066】
【発明の効果】撮影レンズの焦点を被写体に合うように
調節する調節手段と、撮影条件を検出する検出手段と、
検出手段によって検出された撮影条件に基づいて画像の
種類を判別する判別手段と、調節手段に撮影レンズの焦
点の調節を開始させるとともに、判別手段に画像の種類
を判別させるトリガ手段と、画像の種類の指定のために
使用者によって操作される操作手段と、撮影レンズの焦
点が被写体に合った後も調節手段に撮影レンズの焦点の
調節を継続させ、操作手段が操作されたときに調節手段
に撮影レンズの焦点の調節を中止させる調節制御手段と
を備える本発明の撮像装置では、コンティニュアスAF
において、装置自体による画像の種類の判別と、使用者
による画像の種類の指定を行うことができる。
【0067】しかも、使用者が画像の種類を指定すると
きは、使用者が操作手段を操作した時点でコンティニュ
アスAFを中止して、指定された画像の種類に応じた制
御を操作時の焦点状態で行うことが可能であり、使用者
の意図を確実に制御に反映させることができる。また、
使用者が画像の種類を指定しないときでも、コンティニ
ュアスAFを中止して、それまでに判別していた画像の
種類に応じた制御を操作時の焦点状態で行うこともでき
る。
【0068】判別手段が画像の種類を判別した後、検出
手段によって検出された撮影条件の変化を検出し、検出
結果に応じて、判別手段に画像の種類を再度判別させる
判別制御手段を備える構成では、被写体の動きに応じて
画像の種類を判別し直すことが可能になり、常に的確な
判別結果が得られて、コンティニュアスAFと画像の種
類の判別とを組み合わせることの意義が増す。使用者が
操作手段を操作しながらも画像の種類を指定しなかった
ときは、コンティニュアスAFを再開することも可能で
あり、このときも、被写体の動きに応じて画像の種類を
判別し直すことで、的確な判別結果を得ることができ
る。
【0069】判別手段が判別した画像の種類を示す情報
を表示し、使用者によって画像の種類が指定されたとき
に、指定された画像の種類を表す情報を表示する表示手
段を備える構成では、撮像装置が画像の種類をどのよう
に判別したかが使用者に判り、使用者自身が画像の種類
を指定すべきか否かの判断が容易になる。また、指定し
た画像の種類を確認することもできて、使い勝手のよい
撮像装置となる。
【0070】使用者によって画像の種類が指定されたと
きは指定された画像の種類に基づいて、使用者によって
画像の種類が指定されないときは判別手段によって判別
された画像の種類に基づいて、画像を撮影するときの動
作を制御する撮影制御手段を備える構成では、指定され
た画像の種類や判別した画像の種類が撮影される画像に
反映され、内容に応じた適切な表現の画像を得ることが
できる。
【0071】撮影制御手段が行う制御を、露光調節、フ
ラッシュ発光、γ補正、鮮明度調節、および色補正のう
ちの少なくとも1つとすると、画像の種類に応じた適切
な画像を得ることが容易である。
【0072】検出手段が検出する撮影条件を、撮影倍
率、撮影レンズの焦点距離、被写体の動き、被写体の輝
度、および色バランスのうちの少なくとも1つとする
と、画像の種類を的確に判別することができる。また、
これらの撮影条件を組み合わせることで、画像の種類を
細かく分類することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のデジタルカメラの斜視
図。
【図2】 上記デジタルカメラの背面図。
【図3】 上記デジタルカメラの概略の回路構成を示す
ブロック図。
【図4】 上記デジタルカメラにおける画像の種類の分
類、画像の種類の判別に用いる撮影条件、および画像の
種類に応じて行う制御を示す図。
【図5】 上記デジタルカメラにおける判別した画像の
種類の表示の例を示す図。
【図6】 上記デジタルカメラにおける判別した画像の
種類の表示の他の例を示す図。
【図7】 上記デジタルカメラにおける指定された画像
の種類の表示の例を示す図。
【図8】 上記デジタルカメラにおけるコンティニュア
スAFモードかつ自動判別モードでの画像の種類の判別
と指定に関する処理の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 10 撮影レンズ 11 フラッシュ部 12a、12b ファインダ窓 13 レリーズボタン 14 液晶パネル 15a、15b 操作キー 16a、16b 操作キー 17 液晶パネル 18a、18b、18c 操作キー 19 記録媒体挿入口 20 撮像素子 21 A/Dコンバータ 22 ホワイトバランス調整部 23 γ補正部 24 色補間部 25 色補正部 26 表示画像生成部 27 アパーチャコントロール/コアリング部 28 圧縮部 29 記録部 30 制御部 31 操作キー群 32 レンズ駆動/検出部 33 ファインダ表示部 41 色バランス検出部 42 輝度検出部 43 焦点距離検出部 44 被写体距離検出部 45 画像種類判別部 46 条件変化判定部 47 タイマー 48 閾値設定部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H002 DB02 DB06 DB17 DB19 GA33 HA04 JA07 2H011 AA01 CA22 CA25 CA27 CA29 2H051 AA01 DD09 DD17 DD20 EA02 EA03 EA06 EA07 EA30 FA38 FA47 GB20 2H102 AA51 AA66 AB00 BA01 5C022 AA13 AB01 AB21 AB22 AC31 AC41 AC52 AC69

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズの焦点を被写体に自動的に合
    わせるとともに、画像を撮影条件に対応づけて複数の種
    類に分類しておき、撮影される画像の種類を撮影条件に
    基づいて判別する撮像装置において、 撮影レンズの焦点を被写体に合うように調節する調節手
    段と、 撮影条件を検出する検出手段と、 検出手段によって検出された撮影条件に基づいて画像の
    種類を判別する判別手段と、 調節手段に撮影レンズの焦点の調節を開始させるととも
    に、判別手段に画像の種類を判別させるトリガ手段と、 画像の種類の指定のために使用者によって操作される操
    作手段と、 撮影レンズの焦点が被写体に合った後も調節手段に撮影
    レンズの焦点の調節を継続させ、操作手段が操作された
    ときに調節手段に撮影レンズの焦点の調節を中止させる
    調節制御手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 判別手段が画像の種類を判別した後、検
    出手段によって検出された撮影条件の変化を検出し、検
    出結果に応じて、判別手段に画像の種類を再度判別させ
    る判別制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記
    載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 判別手段が判別した画像の種類を示す情
    報を表示し、使用者によって画像の種類が指定されたと
    きに、指定された画像の種類を表す情報を表示する表示
    手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 使用者によって画像の種類が指定された
    ときは指定された画像の種類に基づいて、使用者によっ
    て画像の種類が指定されないときは判別手段によって判
    別された画像の種類に基づいて、画像を撮影するときの
    動作を制御する撮影制御手段を備えることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 撮影制御手段が行う制御は、露光調節、
    フラッシュ発光、γ補正、鮮明度調節、および色補正の
    うちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項4
    に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 検出手段が検出する撮影条件は、撮影倍
    率、撮影レンズの焦点距離、被写体の動き、被写体の輝
    度、および色バランスのうちの少なくとも1つであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の撮像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005151375A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Casio Comput Co Ltd カメラ装置、及びその撮影条件設定方法
JP2008170748A (ja) * 2007-01-12 2008-07-24 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法
JP2009237303A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Nikon Corp 自動焦点制御装置および電子カメラ

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