JP2003107169A - 線路盤下検査方法および装置 - Google Patents

線路盤下検査方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線路盤下の空洞の有無を地中レーダ方式で検
出する。 【解決手段】 鉄道軌道に沿って送信アンテナ素子列1
8と受信アンテナ素子列28を配列したアレイアンテナ
34を軌道走行移動させる。アレイアンテナ34の移動
単位毎に複数の送信アンテナ素子18iを切り替えなが
ら電波を線路盤下に向けて発射するとともに、個々の送
信アンテナ素子からの送信毎に複数の受信アンテナ素子
20iで切替受信させる作業を繰り返す。アレイアンテ
ナ34の進行方向、送受信距離および時間のパラメータ
によるパルスエコーデータを生成し、線路盤下の2次元
断面映像を生成して空洞検知をなす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は線路盤下を検査方法
および装置に係り、軌道上を走行始動しながら線路盤下
の空洞などの有無をリアルタイムに検査するに好適な方
法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道路線は基盤を構成している路盤に軌
道を形成しており、軌道は路盤上に形成された道床と、
この上に間隔を置いて設置された枕木にレールを敷設し
て形成される。車輌の走行路はレールによって規制され
ているため、鉄道路線ではバラストを敷き詰めた道床の
締め固め作業が行われている。
【0003】ところで、路盤となっている地下の内部に
空洞があると、路面の陥没などにより大きな事故につな
がる可能性がある。このため、地下空洞の有無を予め検
知することが事故回避の観点から望ましい。このような
観点から、地中レーダを用いて線路盤下の空洞検査をす
ることが考えられる。地中レーダを用いて検査する方法
は、送信アンテナ一つと受信アンテナ一つを組み合わせ
た地中レーダで計測するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現状では地中
レーダなどを用いて精度よく検査することができない。
線路面にある枕木は土に比べて電波を通し難いコンクリ
ート製がほとんどで、更に悪いことには、その中には鉄
筋が入っており、この部分に電波を透過させて地中の計
測は困難であるからである。
【0005】すなわち、図6(1)に示したように、1
つの送信アンテナ52と1つの受信アンテナ54とを備
えた地中レーダ50を、矢印56のようにレール(鉄道
軌道)58に沿って移動させ、同図(2)に示したよう
に、送信アンテナ52から送信電波60を地中62に放
射して地中62に存在する空洞64を探査する場合、空
洞64がレール58を支持、固定している枕木66の下
方に存在すると、例えば受信アンテナ54が空洞64の
上方に位置する枕木66の上を通過するときに、送信電
波60の空洞64からの反射波68が枕木66の下面で
地中側に反射され、反射波68が受信アンテナ54に入
射せず、空洞64を検出することができない。
【0006】また、送信アンテナ52が枕木66を通過
するときには、送信アンテナ52から発射した送信電波
60が枕木66によって反射され、送信電波60が地中
62に放射されず、空洞64を検出することができな
い。すなわち、レール58に沿ってアンテナ52、54
を走査すると、得られる映像は、枕木66の下方部分が
遮蔽されたものとなり、これから地中62の構造を認識
するのは困難であった。
【0007】本発明は、第1に、線路面下にある空洞な
どを検知するために最適のマルチパス方式地中レーダシ
ステムを提供することを目的とする。また、第2にはア
ンテナシステムがどの位置にあっても一部の経路は枕木
の影響を受けない様にできるシステムを提供することを
目的としている。また、第3に、枕木の影響を大きく軽
減した画像を取得することができるシステムを得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る線路盤下検査方法は、鉄道軌道に沿っ
て送信アンテナ素子列と受信アンテナ素子列を配列した
アレイアンテナを軌道走行移動させつつ、前記アレイア
ンテナの移動単位毎に複数の送信アンテナ素子を切り替
えながら電波を線路盤下に向けて発射するとともに、個
々の送信アンテナ素子からの送信毎に複数の受信アンテ
ナ素子で切替受信させる作業を繰り返すことにより、前
記アレイアンテナの進行方向、送受信距離および時間の
パラメータによるパルスエコーデータを生成し、線路盤
下の2次元断面映像を生成して検知をなすように構成し
たものである。
【0009】また、本発明に係る線路盤下検査装置は、
鉄道軌道の走行体に前記軌道に沿って送信アンテナ素子
列と受信アンテナ素子列を配列したアレイアンテナを有
し、送信アンテナ素子群を素子単位で切り替える送信ア
ンテナ切替手段と受信アンテナ素子群を素子単位で切り
替える受信アンテナ切替手段とを有し、前記送信アンテ
ナ切替手段による切替処理毎に選択された送信アンテナ
素子からの発射された電波の反射波を複数の受信アンテ
ナ素子で同時に受信する処理を前記送信アンテナ素子単
位で切替処理する信号を送出する制御手段を有し、前記
受信アンテナ素子での受信信号から線路盤下の二次元画
像データを求める演算手段と、この演算手段による画像
データを入力して線路盤下の二次元映像を表示する画像
表示手段とを有してなるものである。
【0010】
【作用】上記のごとくなっている本発明は、複数の送信
アンテナ素子有す得る送信アンテナ素子列と複数の受信
アンテナ素子を有する受信アンテナ素子列とを鉄道軌道
に沿って移動させ、送信アンテナ素子列の各送信アンテ
ナ素子を順次切り替えて電波を放射し、受信アンテナ素
子列の各受信アンテナ素子によってその反射波を受信す
るようになっているため、一部の送信アンテナ素子また
は一部の受信アンテナ素子が枕木の上方に存在したとし
ても、他の送信アンテナ素子によって地中に電波を放射
することができ、また他の受信アンテナ素子によってそ
の反射波を受信することができるため、枕木の下方に空
洞などが存在している場合であっても、枕木の影響をあ
まり受けずに空洞などを確実に検出することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る線路盤下検査
装置の具体的実施の形態を、図面を参照して詳細に説明
する。なお、以下の実施形態においては、線路盤下の空
洞検査に適用した場合について説明する。
【0012】本実施形態に係る線路盤下検査装置である
空洞検査装置は、図1(2)に示すように、線路盤下の
地中にある空洞64などを検知するための装置である。
装置の全体構成は、図1(1)に示すようなブロック図
で表せられる。この空洞検査装置1は、レーダ本体10
とアレイアンテナ34とを備えている。そして、アレイ
アンテナ34は、送信アンテナ素子列18と受信アンテ
ナ素子列20とからなっている。そして、レーダ本体1
0は、送信部と受信部とからなり、送信部は発振器1
2、方向性結合器14、増幅器16を介して送信アンテ
ナ素子列18に出力し、受信部は受信アンテナ素子列2
0により受信された反射波を増幅器22で増幅し、ミキ
サ24、フィルタ26を介して必要な受信信号を求める
ように構成されている。
【0013】送信アンテナ素子列18は、n個の受信ア
ンテナ素子18i(i=1、2、3、………、n)を一
列に並べて構成してある。また、受信アンテナ素子列2
0は、n個の受信アンテナ素子20i(i=1、2、
3、………、n)を一列に並べて構成してある。そし
て、送信アンテナ素子18iと受信アンテナ素子20i
とが隣り合わせに並んだアレイ構造となっており、これ
らのアンテナ素子18i、20iが送信・受信対として
その全ての組合せが選ばれるようにしている。
【0014】送信・受信対としてその全ての組合せを選
ぶ処理を行なわせるため、送信アンテナ切替器(SPN
T切替器)28と受信アンテナ切替器(SPNT切替
器)30が設けられており、送信アンテナ切替器28に
より選択された送信アンテナ素子18iにより検出用電
波42を地中62に放射し、当該選択された一つの送信
アンテナ素子18iによる送信中に全ての受信アンテナ
素子20iが反射波44を受信するように前記受信アン
テナ切替器30で受信アンテナ素子20iを切り替える
とともに、全ての受信アンテナ20iによる受信作業が
終了した後に、送信アンテナ素子18i(i=1、2、
3、……、n)を隣接する次の送信アンテナ素子18
(i+1)に切り替えるようにしている。この切替制御
は、レーダ本体10の統括制御をなすシステム制御回路
32のスイッチング回路により行なわせる。
【0015】ここで、前記送信アンテナ素子列18と受
信アンテナ素子列20からなるアレイアンテナ34は、
鉄道軌道(レール)36に沿って送信アンテナ素子18
iと受信アンテナ素子列20iとが配列してあって、こ
れを軌道走行移動させるようにしている。アレイアンテ
ナ34は、アンテナ素子18i、20iの送受信面を線
路盤下に向けるように台車(図示せず)に搭載し、これ
らが一体で図1(2)の矢印Aのように軌道敷設方向へ
移動することで計測すべき軌道ラインに沿った線路盤下
方領域をカバーする。この場合、アンテナ素子18i、
20iの配列間隔は、図1(1)に示してあるように、
レール36を支えている枕木38の間隔より小さくなる
ように設定するとともに、アレイアンテナ34の全体長
さは複数の枕木38に跨るような長さとなるように設定
すればよい。
【0016】なお、図1(2)においては、送信アンテ
ナ素子列18の送信アンテナ素子18iと、受信アンテ
ナ素子列20の受信アンテナそし20iとを便宜的に一
列に配置して示してある。
【0017】このようなアレイアンテナ34を素子配列
方向(軌道方向)に沿って移動させつつ、前記アンテナ
切替器28、30で送信・受信対としてその全ての組合
せを選ぶ処理を行なわせることにより、それぞれの中か
ら一つずつ選ばれた任意の一対について、パルスエコー
データが得られるようになっている。発振器12の出力
周波数は、実施形態の場合、100MHz〜1.5GH
z程度までの広帯域で、ベースバンドパルスが得られる
ようになっている。あるいは、この範囲の周波数を順に
発生させるFMCW方式を用いても良い(この場合に
は、周波数→時間にフーリエ変換を用いる)。FMCW
方式の場合のアンテナ素子切替タイミングとレーダの動
作タイミングを図2に示す。なお、図2においては、理
解を容易にするため、送信アンテナ素子18iと、受信
アンテナ素子20iとを交互に、かつ同一直線上に配置
している。
【0018】空洞検査装置1のシステム制御回路32
は、図示しない距離センサの出力信号に基づいて、アレ
イアンテナ34が矢印Aのように移動すると、所定の移
動距離ごとに進行方向トリガパルスaを出力するように
なっている。そして、システム制御回路32は、図2に
詳細を示したように、進行方向トリガパルスaの1パル
スにつき、全ての送信アンテナ素子18nを順次切り替
える信号bを送信アンテナ切替器28に出力する。ま
た、システム制御回路32は、各送信アンテナ切替信号
bの1パルスにつき、全ての受信アンテナ素子20nを
順次切り替える信号cを受信アンテナ切替器30に出力
する。さらに、システム制御回路32は、各受信アンテ
ナ切替信号cに同期して発振器12を制御し、発振器1
2が出力する送信信号の周波数を山形に変化させる。
【0019】システム制御回路32は入力された計測信
号とともに、各トリガ信号、送信周波数切替え信号とと
もに、解析処理部40にデータ転送をなすようにしてい
る。解析処理部40には、次のようなセンサ画像処理ソ
フトウェアが搭載されている。図3において、アレイア
ンテナ34のアンテナ素子18i、20iは、アレイア
ンテナ34の進行方向となるy軸方向に配列されてい
る。検出用電波42の送信点をP1(x,y1,z)、受
信点をP2(x,y2,z),反射点をQ(x,η,ζ)
とするとき、電波の経路はP1→Q→P2となる。Y−Z
断面の映像を求めるには次のような方法を用いればよ
い。
【0020】すなわち、アレイアンテナ34が移動した
結果得られる全データの中から点Qを通る伝播経路の全
てについて伝播時間を考慮した遅延時間補正をした後、
重ね合わせればよい。レーダ受信信号φは、電波の減衰
がなければ次のように書ける。
【数1】
【0021】ここで、ri,ti、,w(t)はそれぞれ
反射係数、電波の反射点までの往復時間及びレーダパル
ス波形である。物体中の各反射点までの距離に対応して
時間の遅延tiがある。ここで反射係数は図3のη,ζ
に依存している。このような時系列データがy1,y2
自由度に対応した数だけ計測される。像を再構成するた
めには、図3において、先ずP1,P2とQとを選択す
る。この選択には、枕木38の下方の空洞64を検出す
るため、レール36の敷設方向であるY方向と直交した
方向のX方向の変化を無視し、4つの独立変数(y1
2,η,ζ)に対応した4自由度がある。この変数の
組一つにつきレーダの時系列データψ(t)が対応して
いる。電波の伝播パス(P1→Q→P2)に対応した計測
時系列波形ψ(t)からQ点での反射振幅を、この伝播
に要する所要時間を計算して求め、点Qに割当てる。上
記の4つの独立変数ににつきこの操作を実施し、各点へ
割当てられた数値を各点ごとに加算すると像が再構成で
きる。
【0022】そこで、送信アンテナ素子の位置を(x,
1,z)、受信アンテナ素子の位置を(x,y2
z)、媒体中(地中)の点Q(空洞64の位置)を
(x,η,ζ)とすると、
【数2】
【数3】
【0023】また、P1→Q→P2の伝播時間tP1Q
P2は、
【数4】 となる。ここでcは電波の物質中の速度である。
【0024】このとき点Qへ割当てられる値Ωは、
【数5】 となる。2次元画像を得るには、y1,y2に関して総和
し、2次元映像関数をΦ(η,ζ)とすると、
【数6】 を求めればよい。
【0025】上記構成の空洞検査装置1により、空洞検
査のシミュレーションを行なった。このシミュレーショ
ンにおいては、地中の70cmの深さに空洞に代えて被
検査物体を埋め込んでおき、地表面に50cmの間隔で
枕木38を配置し、地表面から10cmの高さにアンテ
ナ走査ラインを設定した。枕木38は、通常に市販され
ているコンクリート製のものを使用した。そして、空洞
検査のシミュレーションに先立って枕木38による電波
の透過性を調べた。図4は、その結果を送・受信アンテ
ナがx方向に並んだシングルペア方式(送・受1対のア
ンテナを持つレーダ)に対して示したものである。
【0026】図4の横軸は、アンテナを移動させる方向
に平行配置した複数の枕木38の内の、任意の1つの中
心を原点とした距離(単位cm)を示し、縦軸は電波の
透過強度を示していて、電波が完全に透過している場合
を「1」、完全に遮蔽されている場合を「0」としてい
る。図から明らかなように、50cm間隔で配置した枕
木38の存在するところで、電波が枕木38によって完
全に遮蔽されることがわかる。
【0027】図5は、上記のように枕木と被検査物体を
配置した空洞検査シミュレーションの結果を示したもに
である。この図5は、アンテナ素子をそれぞれ7つ(素
子間隔25cm)有する送信アンテナ素子列18と受信
アンテナ素子列20とからなるアレイアンテナ34を用
いてシミュレーションの結果を示している。そして、図
5は、枕木38のある場合の、シングルペア方式と、マ
ルチパス方式レーダとの検出反射振幅(反射波強度)を
枕木38の無い場合と比較したものである。
【0028】なお、図5の横軸は埋設した被検査物体か
らの距離(単位cm)を示し、縦軸は電波の反射は強度
を示していて、枕木の存在しないときの最大反射波強度
を「1」としている。そして、図5の曲線αは枕木38
を設置しないときの反射波強度であり、曲線βは送受信
アンテナ素子をそれぞれ7つずつ設けたマルチパス方式
による反射波強度を示し、曲線γはシングルペア方式に
よる反射波強度を示している。図5から明らかなよう
に、マルチパルス方式の場合、曲線Bに示したように、
反射波の検出振幅に大きな落ち込みがないことが解る。
【0029】地中レーダの場合には、通常Bモードと呼
ばれる断面図(横軸をセンサの進行方向、縦軸を深さ方
向として表示)を用いて、オペレータが地中の構造を判
断する。上記のことが、どのようにBモード画像に影響
するかが図から明らかであり、マルチパス方式では、常
にいずれかの送受信アンテナ素子18i、20iのペア
でデータが得られ、データの欠損が無い良好なデータが
得られることが解る。従って、線路盤下の鮮明な画像を
得ることができる。これに対して、従来の地中レーダの
ようなシングルペア方式では、曲線Cに示したように、
枕木38の存在する位置においてデータの欠損が生じ、
枕木38の下方に空洞64が存在する場合、検出するこ
とができない。
【0030】このように、本実施形態の空洞検査装置1
は、線路盤下の空洞などの検査に有効と思われるマルチ
パス方式地中レーダシステムを採用することにより、通
常のシングルペア方式の地中レーダでは線路盤上にある
枕木38により、レーダのデータに欠損ができるのに対
してこの課題が解決できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、鉄道
軌道に沿って送信アンテナ素子列と受信アンテナ素子列
を配列したアレイアンテナを軌道走行移動させつつ、前
記アレイアンテナの移動単位毎に複数の送信アンテナ素
子を切り替えながら電波を線路盤下に向けて発射すると
ともに、個々の送信アンテナ素子からの送信毎に複数の
受信アンテナ素子で切替受信させる作業を繰り返すこと
により、前記アレイアンテナの進行方向、送受信距離お
よび時間のパラメータによるパルスエコーデータを生成
し、このデータから線路盤下の2次元断面映像を生成し
て空洞検知をなすようにしたので、アンテナシステムが
どの位置にあっても線路盤下にある空洞などを枕木の影
響を受けることなく検知することができ、検出空洞部分
を高速表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る線路盤下検査装置の構成を示
す説明図である。
【図2】 アンテナ素子の切替タイミングの説明図であ
る。
【図3】 本実施形態に係る画像再生処理の説明図であ
る。
【図4】 枕木に対する電波の透過試験の結果を示す図
である。
【図5】 実施形態に係る装置による空洞検査シミュレ
ーションの結果を示す明図である。
【図6】 従来の地中レーダによる空洞検査方法の説明
図である。
【符号の説明】
1………空洞検査装置、10………レーダ本体、12…
……発振器、14………方向性結合器、18………送信
アンテナ素子列、18i………送信アンテナ素子、20
………受信アンテナ素子列、20i………受信アンテナ
素子、24………ミキサ、26………フィルタ、28…
……送信アンテナ切替器、30………受信アンテナ切替
器、32………システム制御回路、34………アレイア
ンテナ、36………レール、38………枕木、40……
…解析処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 康成 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造船 株式会社玉野事業所内 Fターム(参考) 2D057 BA31 5J070 AB01 AB17 AC01 AD08 AE11 AF02 AK22 AK39 BG09

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道軌道に沿って送信アンテナ素子列と
    受信アンテナ素子列を配列したアレイアンテナを軌道走
    行移動させつつ、前記アレイアンテナの移動単位毎に複
    数の送信アンテナ素子を切り替えながら電波を線路盤下
    に向けて発射するとともに、個々の送信アンテナ素子か
    らの送信毎に複数の受信アンテナ素子で切替受信させる
    作業を繰り返すことにより、前記アレイアンテナの進行
    方向、送受信距離および時間のパラメータによるパルス
    エコーデータを生成し、このデータから線路盤下の2次
    元断面映像を生成して検知をなすようにしたことを特徴
    とする線路盤下検査方法。
  2. 【請求項2】 鉄道軌道の走行体に前記軌道に沿って送
    信アンテナ素子列と受信アンテナ素子列を配列したアレ
    イアンテナを有し、送信アンテナ素子群を素子単位で切
    り替える送信アンテナ切替手段と受信アンテナ素子群を
    素子単位で切り替える受信アンテナ切替手段とを有し、
    前記送信アンテナ切替手段による切替処理毎に選択され
    た送信アンテナ素子から発射された電波の反射波を複数
    の受信アンテナ素子で同時或いは順次に受信する処理を
    前記送信アンテナ素子単位で切替処理する信号を送出す
    る制御手段を有し、前記受信アンテナ素子での受信信号
    から線路盤下の2次元画像データを求める演算手段と、
    この演算手段による画像データを入力して線路盤下の2
    次元映像を表示する画像表示手段とを有してなることを
    特徴とする線路盤下検査装置。
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