JP2003106708A - 冷凍システム、冷凍サイクル用凝縮装置及びレシーバタンク付き熱交換器 - Google Patents

冷凍システム、冷凍サイクル用凝縮装置及びレシーバタンク付き熱交換器

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JP2003106708A
JP2003106708A JP2001299054A JP2001299054A JP2003106708A JP 2003106708 A JP2003106708 A JP 2003106708A JP 2001299054 A JP2001299054 A JP 2001299054A JP 2001299054 A JP2001299054 A JP 2001299054A JP 2003106708 A JP2003106708 A JP 2003106708A
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receiver tank
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condenser
supercooling
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Osamu Kamoshita
理 鴨志田
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Showa Denko KK
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通路抵抗及び圧力損失の低減と、省冷媒化を
図り得るレシーバタンク付き熱交換器を提供する。 【解決手段】 本発明の熱交換器は、凝縮部30及び過
冷却部40が設けられたマルチフロー型の熱交換器本体
10と、レシーバタンク50とを備える。凝縮部入口3
0から流入された冷媒のうち一部の冷媒を、凝縮部途中
の中間出口30bからレシーバタンク40に導いて、液
冷媒のみを抽出して過冷却部40に通過させて過冷却し
た後、過冷却部出口40bから流出させるとともに、残
りの冷媒を、凝縮部30の全域に通過させて、レシーバ
タンク40を通過させずに迂回させて、過冷却部出口4
0bから流出させるような冷媒経路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用、家庭
用、業務用空調システム等に適用される冷凍システム、
冷凍サイクル用凝縮装置及びレシーバタンク付き熱交換
器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カーエアコン等に採用される冷
凍システムは、図7に示すように、圧縮機(1)から吐
出された高温高圧のガス冷媒が、凝縮器(2)に流入さ
れて凝縮されて、その凝縮冷媒がレシーバドライヤ(R
/D)等のレシーバタンク(3)に一旦貯留されて液冷
媒のみが抽出されて、膨張弁(4)により減圧膨張され
て蒸発器(5)に流入され、そこで周囲の空気と熱交換
して蒸発した後、その蒸発冷媒が上記圧縮機(1)に戻
るという冷凍サイクルを具備している。
【0003】ところで、近年になって自動車用冷凍サイ
クルにおける冷媒の凝縮過程において、凝縮された冷媒
を、更に数度低い温度にまで過冷却して冷媒の放熱量を
増加させた後、膨張弁(4)及び蒸発器(5)に導い
て、冷媒蒸発時の吸熱量を増加させることにより、冷凍
能力の向上を図るという技術が提案されている。
【0004】この提案技術に採用される熱交換器とし
て、図8に示すように、サブクールシステムコンデンサ
と称されるレシーバタンク付き熱交換器が採用されるこ
とがある。
【0005】このレシーバタンク付き熱交換器は、一対
のヘッダー(101)(101)に、両端を両ヘッダー
に連通接続した多数の熱交換チューブが並列状に配置さ
れて、熱交換器本体(100)が形成される。更に一対
のヘッダー(101)内が同位で仕切部材(102)に
より仕切られて、多数の熱交換チューブが、凝縮部(1
10)と、その凝縮部(110)に対し独立する過冷却
部(120)とに区分けされる。更に凝縮部(110)
において、ヘッダー(101)内の所定位置に設けられ
た仕切部材(103)により、凝縮部(110)におけ
る多数の熱交換チューブが複数のパス(P1)〜(P
3)に区分けされている。
【0006】またヘッダー(101)において、凝縮部
(110)の上下位置には、凝縮部入口(111)及び
凝縮部出口(112)が設けられるとともに、過冷却部
(120)の両側位置には、過冷却部入口(121)及
び過冷却部出口(122)が設けられている。
【0007】レシーバタンク(130)は、一方のヘッ
ダー(101)に併設されており、入口(131)が凝
縮部出口(112)に連通接続されるとともに、出口
(132)が過冷却部入口(121)に連通接続されて
いる。
【0008】図8及び図9に示すように、このレシーバ
タンク付き熱交換器において、凝縮部入口(111)か
ら凝縮部(110)に流入されたガス冷媒は、凝縮部
(110)の各パス(P1)〜(P3)を順に蛇行状に
流通し、その流通の間に、外気との間で熱交換されて凝
縮される。更にその凝縮冷媒は、凝縮部出口(112)
を通ってレシーバタンク(130)内に導かれ、そこで
一旦貯留されて、液冷媒のみが流出されて過冷却部入口
(121)を通って過冷却部(120)に導かれる。更
に過冷却部(120)に流入された液冷媒は、過冷却部
(120)を流通し、その間に外気により過冷却され、
その後、過冷却部出口(122)から流出される。
【0009】この過冷却方式の冷凍システムは、レシー
バタンク(130)により気液分離を図るものである
が、レシーバタンクに換えてモジュレータを用いた過冷
却方式も提案されている(特許第3013492号)。
【0010】例えば図10に示すように、モジュレータ
(230)を用いた過冷却方式の冷凍システムでは、凝
縮部(210)と過冷却部(220)との間を接続する
冷媒経路(250)に、モジュレータ(230)が連通
接続されており、凝縮部(210)により凝縮された冷
媒が、冷媒経路(250)を通過する間に、モジュレー
タ(230)によりガス冷媒がトラップされて、液冷媒
のみが過冷却部(220)に導かれるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な過冷却方式の冷凍システムにおいて、凝縮部(11
0)(210)を通過した冷媒は、凝縮作用によってほ
とんどが液化されるものであるが、このうち完全に液化
された冷媒は、レシーバタンク(130)やモジュレー
タ(230)により気液分離等を行う必要はない。
【0012】換言すれば、従来の冷凍システムにおいて
は、凝縮部(110)(210)によって完全に液化さ
れた液冷媒も、レシーバタンク(130)やモジュレー
タ(230)に通過させて気液分離するように構成して
いるため、その分、無駄な冷媒回路が存在して回路長さ
が必要以上に長くなり、通路抵抗及び圧力損失の増大に
より、冷凍性能の低下を来すという問題が発生する。更
に、冷媒の回路長さが必要以上に長くなると、その回路
内に封入される冷媒も多くなり、省冷媒化を図ることが
困難であるという問題も抱えている。
【0013】また上記従来の冷凍システムにおいては、
全ての冷媒、つまり多量の冷媒を、レシーバタンク(1
30)やモジュレータ(230)に導入するものである
ため、レシーバタンク(130)やモジュレータ(23
0)への冷媒の導入速度が速くなり、レシーバタンク
(130)やモジュレータ(230)内での気液界面が
安定せず、泡切れが悪くなり、安定した液冷媒を供給で
きず、この点においても冷凍性能の低下を来すという問
題があった。そればかりか、レシーバタンク(130)
等での泡切れが悪くなると、少量の冷媒で安定域を確保
できず、冷媒量が多くなり、なお一層、冷媒量増大を来
たすという問題が発生する。
【0014】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、通路抵抗及び圧力損失の低減できて、省冷媒化を図
ることができ、冷凍性能の向上を図ることができる冷凍
システム、冷凍サイクル用凝縮装置及びレシーバタンク
付き熱交換器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1発明の冷凍システムは、圧縮機から吐出され
た冷媒を凝縮器により凝縮して、その凝縮冷媒を減圧手
段に送り込んで減圧してから蒸発器により蒸発させて、
前記圧縮機に戻すという冷凍サイクルを具備する冷凍シ
ステムであって、冷媒を一旦貯留して液冷媒のみを抽出
するレシーバタンクと、液冷媒を過冷却するための過冷
却器とを備え、前記凝縮器の冷媒入口から流入された冷
媒のうち一部の冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路途中から
前記レシーバタンクに導いて、液冷媒のみを抽出してそ
の液冷媒を前記過冷却器の過冷却経路に通過させて過冷
却して前記減圧手段に送り込むとともに、残りの冷媒
を、前記凝縮器の凝縮経路全域に通過させて、前記レシ
ーバタンクを通過させずに、前記減圧手段に送り込むよ
うにした冷媒経路が設けられてなるものを要旨としてい
る。
【0016】この第1発明の冷凍システムでは、凝縮器
の途中から分離した冷媒、つまり、凝縮度が不安定なも
のを含む冷媒は、レシーバタンク及び過冷却器を通過さ
せることにより、気液分離及び過冷却を確実に行って安
定した液冷媒として、膨張弁及び蒸発器に導く一方、凝
縮部の全域を通過して十分に凝縮された冷媒、つまりレ
シーバタンクによる気液分離等が不要な液冷媒は、レシ
ーバタンクを通過させずに膨張弁及び蒸発器に導くもの
である。このように気液分離が不要な液冷媒は、レシー
バタンク等を迂回させるものであるため、必要以上の無
駄な冷媒回路が存在せず、冷媒回路が短くなり、通路抵
抗及び圧力損失の低減を図ることができる。更に冷媒の
回路長が短くなるため、その回路内に封入される冷媒も
少なくすることができる。
【0017】また本発明においては、一部の冷媒をレシ
ーバタンクを迂回させるものであるため、レシーバタン
クの冷媒通過量が少なくなり、レシーバタンクへの冷媒
導入速度を低下させることができ、レシーバタンク内で
の泡切れをスムーズに行うことができる。
【0018】上記目的を達成するため、本第2発明の冷
凍システムは、圧縮機から吐出された冷媒を凝縮器によ
り凝縮して、その凝縮冷媒を減圧手段に送り込んで減圧
してから蒸発器により蒸発させて、前記圧縮機に戻すと
いう冷凍サイクルを具備する冷凍システムであって、冷
媒を一旦貯留して液冷媒のみを抽出するレシーバタンク
と、液冷媒を過冷却するための過冷却器とを備え、前記
凝縮器の冷媒入口から流入された冷媒のうち一部の冷媒
を、前記凝縮器の凝縮経路途中から前記レシーバタンク
に導いて、液冷媒のみを抽出してその液冷媒を前記過冷
却器の過冷却経路に通過させて過冷却して前記減圧手段
に送り込むとともに、残りの冷媒を、前記凝縮器の凝縮
経路全域に通過させて、前記レシーバタンクを通過させ
ずに、前記過冷却器における過冷却経路の途中に導いて
過冷却して前記減圧手段に送り込むようにした冷媒経路
が設けられてなるものを要旨としている。
【0019】本第2発明においては、気液分離等が不要
な液冷媒を、レシーバタンクに通過させずに迂回させる
ものであるため、上記と同様、冷媒回路を短くできて、
通路抵抗及び圧力損失の低減を図ることができるととも
に、冷媒の封入量を少なくすることができる。
【0020】更に本第2発明においては、レシーバタン
クを迂回させた冷媒を、過冷却回路の途中に導いて過冷
却するものであるため、適度に過冷却することができ
る。
【0021】一方、本第3発明は、上記第1発明の冷凍
サイクルを形成可能な冷凍サイクル用凝縮装置を提供す
るものである。
【0022】すなわち本第3発明は、圧縮機から吐出さ
れた冷媒を凝縮して、減圧手段に送り出すようにした冷
凍サイクル用凝縮装置であって、圧縮機から吐出された
冷媒を凝縮するための凝縮器と、冷媒を一旦貯留して液
冷媒のみを抽出するレシーバタンクと、液冷媒を過冷却
するための過冷却器とを備え、前記凝縮器の冷媒入口か
ら流入された冷媒のうち一部の冷媒を、前記凝縮器の凝
縮経路途中から前記レシーバタンクに導いて、液冷媒の
みを抽出してその液冷媒を前記過冷却器の過冷却経路に
通過させて過冷却して前記減圧手段へと送り出すととも
に、残りの冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路全域に通過さ
せて、前記レシーバタンクを通過させずに、前記減圧手
段へと送り出すようにした冷媒経路が設けられてなるも
のを要旨としている。
【0023】また本第4発明は、上記第2発明の冷凍サ
イクルを形成可能な冷凍サイクル用凝縮装置を提供する
ものである。
【0024】すなわち本第4発明は、圧縮機から吐出さ
れた冷媒を凝縮して、減圧手段に送り出すようにした冷
凍サイクル用凝縮装置であって、圧縮機から吐出された
冷媒を凝縮するための凝縮器と、冷媒を一旦貯留して液
冷媒のみを抽出するレシーバタンクと、液冷媒を過冷却
するための過冷却器とを備え、前記凝縮器の冷媒入口か
ら流入された冷媒のうち一部の冷媒を、前記凝縮器の凝
縮経路途中から前記レシーバタンクに導いて、液冷媒の
みを抽出してその液冷媒を前記過冷却器の過冷却経路に
通過させて過冷却して前記減圧手段へと送り出すととも
に、残りの冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路全域に通過さ
せて、前記レシーバタンクを通過させずに、前記過冷却
器における過冷却経路の途中に導いて過冷却して前記減
圧手段へと送り出すようにした冷媒経路が設けられてな
るものを要旨としている。
【0025】本第5発明は、上記第1発明の冷凍サイク
ルを形成可能なレシーバタンク付き熱交換器を提供する
ものである。
【0026】すなわち本第5発明のレシーバタンク付き
熱交換器は、間隔をおいて平行に配置される一対のヘッ
ダーと、両端を両ヘッダーに連通接続する複数の熱交換
チューブと、前記両ヘッダーの内部を仕切って、前記複
数の熱交換チューブを、冷媒凝縮用の凝縮部及び液冷媒
過冷却用の過冷却部に区分けする仕切部材とを有する熱
交換器本体と、冷媒を一旦貯留して液冷媒のみを流出す
るレシーバタンクとを備え、前記凝縮部の冷媒入口から
流入された冷媒のうち一部の冷媒を、前記凝縮器の凝縮
経路途中から前記レシーバタンクに導いて、液冷媒のみ
を抽出してその液冷媒を前記過冷却部の過冷却経路に通
過させて過冷却して流出させるとともに、残りの冷媒
を、前記凝縮部の凝縮経路全域に通過させて、前記レシ
ーバタンクを通過させずに流出させるようにした冷媒経
路が設けられてなるものを要旨としている。
【0027】この第5発明において、以下の構成を採用
する場合には、上記目的をより確実に達成することが可
能である。
【0028】すなわち本第5発明においては、前記熱交
換器本体の凝縮部における複数の熱交換チューブが、複
数のパスに区分けされて、前記冷媒経路が各パスを順に
蛇行状に通過するように形成され、前記複数のパスのう
ち、最終パスの一つ手前のパスを通過した冷媒の一部が
前記レシーバタンクに導かれるよう構成されてなるもの
を採用するのが好ましい。
【0029】更に本第5発明においては、前記最終パス
における冷媒の通路断面積が、最終パスの一つ手前のパ
スにおける冷媒の通路断面積に対し、50%以下に調整
されてなる構成、又は、前記最終パスが、1〜3本の熱
交換チューブにより形成されてなる構成を採用するのが
望ましい。
【0030】本第6発明は、上記第2発明の冷凍サイク
ルを形成可能なレシーバタンク付き熱交換器を提供する
ものである。
【0031】すなわち本第6発明のレシーバタンク付き
熱交換器は、間隔をおいて平行に配置される一対のヘッ
ダーと、両端を両ヘッダーに連通接続する複数の熱交換
チューブと、前記両ヘッダーの内部を仕切って、前記複
数の熱交換チューブを、冷媒凝縮用の凝縮部及び液冷媒
過冷却用の過冷却部に区分けする仕切部材とを有する熱
交換器本体と、冷媒を一旦貯留して液冷媒のみを流出す
るレシーバタンクとを備え、前記凝縮部の冷媒入口から
流入された冷媒のうち一部の冷媒を、前記凝縮器の凝縮
経路途中から前記レシーバタンクに導いて、液冷媒のみ
を抽出してその液冷媒を前記過冷却部の過冷却経路に通
過させて過冷却して流出させるとともに、残りの冷媒
を、前記凝縮部の凝縮経路全域に通過させて、前記レシ
ーバタンクを通過させずに、前記過冷却部における過冷
却経路の途中に導いて過冷却して流出させるようにした
冷媒経路が設けられてなるものを要旨としている。
【0032】この第6発明において、以下の構成を採用
する場合には、上記目的をより確実に達成することが可
能である。
【0033】すなわち本第6発明においては、前記熱交
換器本体の凝縮部における複数の熱交換チューブが、複
数のパスに区分けされて、前記冷媒経路が各パスを順に
蛇行状に通過するよう形成され、前記複数のパスのう
ち、最終パスの一つ手前のパスを通過した冷媒の一部が
前記レシーバタンクに導かれるよう構成されてなるもの
を採用するのが好ましい。
【0034】更に本第6発明においては、前記最終パス
における冷媒の通路断面積が、最終パスの一つ手前のパ
スにおける冷媒の通路断面積に対し、50%以下に調整
されてなる構成、前記最終パスが、1〜3本の熱交換チ
ューブにより形成されてなる構成を採用するのが良い。
【0035】更に本第6発明においては、前記熱交換器
本体の過冷却部が、複数の熱交換チューブにより形成さ
れるとともに、その複数の熱交換チューブが第1及び第
2過冷却用パスに区分けされて、前記過冷却経路が、第
1及び第2過冷却用パスを順に通過するよう形成され、
前記凝縮経路の全域を通過した冷媒が、前記第1及び第
2過冷却用パス間から前記第2過冷却用パスに導かれる
よう構成されてなるものを採用するのが望ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>図1はこの発明
の第1実施形態である冷凍システムに適用されたレシー
バタンク付き熱交換器を示す正面図、図2及び図3はそ
の熱交換器の冷媒回路構成図である。これらの図に示す
ように、この熱交換器は、マルチフロータイプの熱交換
器本体(10)と、レシーバタンク(50)とを基本構
成として備えている。
【0037】熱交換器本体(10)は、離間して対峙し
た左右一対の垂直方向に沿うヘッダー(11)(11)
が設けられている。この一対のヘッダー(11)(1
1)間には、多数本の水平方向に沿う扁平な熱交換チュ
ーブ(12)が、それらの両端を両ヘッダー(11)
(11)に連通接続した状態で、上下方向に所定の間隔
おきに並列状に配置されている。更に熱交換チューブ
(12)の各間、及び最外側の熱交換チューブ(12)
の外側には、コルゲートフィン(13)が配置されると
ともに、最外側のコルゲートフィン(13)の外側に
は、帯板状サイドプレート(14)が設けられている。
【0038】熱交換器本体(10)における各ヘッダー
(11)の所定位置には、仕切部材(15)が設けられ
て、多数の熱交換チューブ(12)が、順次連通する5
つの冷媒通路に区分けされ、上側4つの通路が、凝縮部
(30)を構成する第1ないし第4パス(31)〜(3
4)として構成されるとともに、最下端の通路が過冷却
部(40)として構成される。
【0039】ここで、本実施形態においては、凝縮部
(30)を構成する通路、すなわち第1ないし第4パス
(31)〜(34)によって凝縮経路が形成されるとと
もに、過冷却部(40)を構成する通路によって過冷却
経路が形成されている。
【0040】また、熱交換器本体(10)の右側ヘッダ
ー(11)における凝縮部(30)の上端位置には、凝
縮部入口(30a)が設けられるとともに、左側ヘッダ
ー(11)における凝縮部(30)の下部には、第3及
び第4パス(33)(34)間に対応して、凝縮部中間
出口(30b)が設けられている。
【0041】更に各ヘッダー(11)の過冷却部(4
0)に対応する位置には、過冷却部入口(40a)及び
過冷却部出口(40b)が設けられている。
【0042】レシーバタンク(50)は、左側ヘッダー
(11)の沿うようにして配置されており、レシーバタ
ンク入口(50a)が熱交換器本体(10)の凝縮部中
間出口(30b)に、冷媒管(21)により連通接続さ
れるとともに、レシーバタンク出口(50b)が熱交換
器本体(10)の過冷却部入口(40a)に、冷媒管
(22)により連通接続されている。
【0043】本実施形態のレシーバタンク付き熱交換器
は、以上のように構成されており、圧縮機の吐出口が、
凝縮部入口(30a)に配管接続されるとともに、過冷
却部出口(40b)が、膨張弁及び蒸発器に配管接続さ
れ、更に蒸発器出口が圧縮機の吸入口に配管接続され
て、冷凍サイクルが構成される。
【0044】この冷凍サイクルにおいて、凝縮部入口
(30a)から流入された冷媒は、凝縮部(30)にお
ける第1ないし第3パス(31)〜(33)を通過した
後、一部の冷媒が凝縮部中間出口(30b)から流出さ
れてレシーバタンク(50)に至り、更にレシーバタン
ク(50)から過冷却部(40)を通って膨張弁に至る
とともに、第1ないし第3パス(31)〜(33)を通
過した残りの冷媒は、第4パス(34)を通過した後、
レシーバタンク(50)及び過冷却部(40)を迂回し
て、直接、膨張弁に至るような冷媒経路が設けられてい
る。
【0045】すなわち、圧縮機から吐出された高温高圧
のガス冷媒は、熱交換器本体(10)の凝縮部入口(3
0a)から流入して、凝縮部(30)の第1ないし第3
パス(31)〜(33)を通過して、外気との熱交換に
より凝縮された後、一部の冷媒は、凝縮部(30)の第
4パス(34)を通過せずに、凝縮部中間出口(30
b)からレシーバタンク(50)に導入されて液冷媒の
みが過冷却部(40)に送り込まれる。この冷媒は、凝
縮部(30)の途中から、レシーバタンク(50)に導
入されるものであるため、凝縮度が不十分で不安定な状
態のものも含まれる恐れがあるが、レシーバタンク(5
0)によって気液分離されて液冷媒のみが確実に抽出さ
れて、その液冷媒のみ過冷却部(40)に送り込まれ
て、そこで十分に過冷却されて、安定状態の液冷媒とし
て過冷却部出口(40b)に流出されることになる。
【0046】一方、凝縮部(30)における第1ないし
第3パス(31)〜(33)を通過した残りの冷媒は、
凝縮部(30)としての第4パス(P4)を通過し、そ
の後、レシーバタンク(50)及び過冷却部(40)を
迂回して、過冷却部出口(40b)から流出される。こ
の冷媒は、凝縮部(30)の全域、つまり第1ないし第
4パス(P1)〜(P4)を全て通過するものであるた
め、十分に凝縮されて、安定な液冷媒として過冷却部出
口(40b)から流出される。
【0047】なお、過冷却部(40)を迂回する冷媒
は、過冷却度が不十分となる恐れがあるが、この冷媒
は、過冷却部(40)を通過した過冷却度の高い冷媒
と、過冷却部出口(40b)の周辺で混合される。この
ため、この混合冷媒は、十分な過冷却度が得られて、安
定した状態で過冷却部出口(40b)から流出されて、
膨張弁及び蒸発器に送り込まれて蒸発した後、圧縮機に
戻るものである。
【0048】このように本実施形態の冷凍サイクルにお
いては、過冷却部出口(40b)から十分に過冷却され
た安定状態の液冷媒のみが流出されるので、優れた冷凍
性能を得ることができる。
【0049】更に本実施形態においては、凝縮部(3
0)の全てパス(31)〜(34)を通過して十分に凝
縮された冷媒、つまり気液分離や過冷却が不要な安定状
態の液冷媒は、レシーバタンク(50)及び過冷却部
(40)に通過させずに迂回させて、膨張弁及び蒸発器
に導く一方、凝縮部(30)の途中から分離した冷媒、
つまり、凝縮度が不安定なものを含む冷媒は、レシーバ
タンク(50)及び過冷却部(40)に通過させること
により、気液分離及び過冷却を行って安定した液冷媒と
して、膨張弁及び蒸発器に導くものである。このように
気液分離及び過冷却が不要な冷媒は、レシーバタンク
(50)及び過冷却部(40)を迂回させるものである
ため、必要以上の無駄な冷媒回路が存在せず、冷媒回路
が短くなり、通路抵抗及び圧力損失が低減して、冷凍性
能を向上させることができる。しかも冷媒の回路長さが
短いため、その回路内に封入される冷媒も少なくなり、
省冷媒化を図ることができる。
【0050】また本実施形態においては、一部の冷媒が
レシーバタンク(50)を迂回するものであるため、レ
シーバタンク(50)の冷媒通過量が少なくなり、レシ
ーバタンク(50)への冷媒導入速度を低下させること
ができ、レシーバタンク(50)内での泡切れをスムー
ズに行うことができる。従って、レシーバタンク(5
0)から安定した液冷媒を供給することができ、より一
層冷凍性能を向上させることができる。更に泡切れをス
ムーズに行えるため、冷媒量が少ない状態で安定域を確
保することができ、より一層省冷媒化を図ることができ
る。
【0051】また、本実施形態においては、凝縮部(3
0)の複数のパス(31)〜(34)のうち、最終パス
(34)の一つ手前のパス(33)を通過した冷媒の一
部を、レシーバタンク(50)に導くようにしているた
め、レシーバタンク(50)側に導かれる冷媒は、第4
パス(34)を通過しなくとも、第1ないし第3パス
(31)〜(33)によって適度に凝縮される。このた
め、凝縮不良等の不具合が生じるのを防止でき、優れた
冷凍性能を維持することができる。
【0052】ここで、本実施形態においては、レシーバ
タンク(50)側に流通させる冷媒と、第4パス(3
4)側に流通させる冷媒との冷媒量を適切に設定するに
は、最終パスとしての第4パス(34)の通路断面積
を、一つ手前のパスとしての第3パス(33)の通路断
面積に対し、50%以下、より好ましくは40%以下に
設定するのが良く、更に第4パス(34)を構成する熱
交換チューブ(12)の本数を、1〜3本に設定するの
が良い。なお、これらの好適数値範囲は、以下の実施形
態にも同様に適用することができる。
【0053】<第2実施形態>図4及び図5はこの発明
の第2実施形態である冷凍システムに適用されたレシー
バタンク付き熱交換器を示す冷媒回路構成図である。両
図に示すように、この熱交換器は、上記第1実施形態と
同様、マルチフロータイプの熱交換器本体(10)と、
レシーバタンク(50)とを基本的な構成要素として備
えている。
【0054】熱交換器本体(10)における各ヘッダー
(11)の所定位置には、仕切部材(15)が設けられ
て、多数の熱交換チューブ(12)が6つの冷媒通路に
区分けされ、上側4つの通路が、凝縮部(30)を構成
する第1ないし第4パス(31)〜(34)として構成
されるとともに、下側2つの通路が過冷却部(40)を
構成する第1及び第2過冷却用パス(41)(42)と
して構成されている。
【0055】ここで、本実施形態においては、凝縮部
(30)を構成する通路、すなわち第1ないし第4パス
(31)〜(34)によって凝縮経路が形成されるとと
もに、過冷却部(40)を構成する通路、すなわち第1
及び第2過冷却用パス(41)(42)によって過冷却
経路が形成されている。
【0056】また熱交換器本体(10)の右側ヘッダー
(11)における凝縮部(30)の上端位置には、凝縮
部入口(30a)が設けられるとともに、左側ヘッダー
(11)における凝縮部(30)の下部には、第3及び
第4パス(33)(34)間に対応して、凝縮部中間出
口(30b)が設けられている。
【0057】更に左側ヘッダー(11)における過冷却
部(40)の上部位置及び下部位置には、過冷却部入口
(40a)及び過冷却部出口(40b)が設けられる。
【0058】また、レシーバタンク(50)の入口(5
0a)は、凝縮部中間出口(30b)に冷媒管(21)
により連通接続されるとともに、レシーバタンク(5
0)の出口(50b)は、過冷却部入口(40a)に冷
媒管(22)により連通接続されている。
【0059】以上の構成のレシーバタンク付き熱交換器
は、上記と同様に、圧縮機、膨張弁及び蒸発器に配管接
続されて、冷凍サイクルが構成される。
【0060】この冷凍サイクルにおいて、凝縮部入口
(30a)から流入した冷媒は、凝縮部(30)のうち
第1ないし第3パス(31)〜(33)を通過した後、
一部の冷媒が、レシーバタンク(50)を通って、過冷
却部(40)の第1及び第2過冷却用パス(41)(4
2)を通過するとともに、残りの冷媒が、第4パス(P
4)を通過した後、レシーバタンク(50)及び過冷却
部(40)の第1過冷却用パス(41)を迂回して、第
2過冷却用パス(42)を通過するように構成されてい
る。
【0061】ここで、レシーバタンク(50)側に導入
される一部の冷媒は、凝縮部(30)の第1ないし第3
パス(31)〜(33)を通過してその間に外気と熱交
換することにより凝縮されて、レシーバタンク(50)
を通って過冷却部(40)の第1及び第2過冷却用パス
(41)(42)に流通される。この冷媒は、凝縮部
(30)の途中から、つまり第4パス(34)を通過せ
ずに、レシーバタンク(50)に導入されるものである
ため、凝縮度が不十分で不安定な状態のものも含まれる
恐れがあるが、レシーバタンク(50)によって気液分
離されて液冷媒のみが確実に抽出されて、その液冷媒が
過冷却部(40)を通過することによって、十分に過冷
却されて、安定状態の液冷媒として過冷却部出口(40
b)に流出される。
【0062】一方、第4パス(34)側に導入される残
りの冷媒は、レシーバタンク(50)及び過冷却部(4
0)の第1過冷却用パス(41)を迂回するものの、凝
縮部(30)の全域、つまり第1ないし第4パス(3
1)〜(34)を全て通過するものであるため、十分に
凝縮されて、更に第2過冷却用パス(42)を通過し
て、所定の過冷却度が得られて、安定な液冷媒となって
過冷却部出口(40b)から流出される。
【0063】なお、第4パス(34)側に導入される冷
媒は、過冷却部(40)の第1過冷却用パス(41)を
迂回するものであるため、過冷却度が不十分となる恐れ
があるが、この冷媒は、レシーバタンク(50)側に導
入される過冷却度の高い冷媒と、第2過冷却用パス(4
2)内で混合される。このため、この混合冷媒は、十分
な過冷却度が得られて、安定した状態で過冷却部出口
(40b)から流出されて、膨張弁及び蒸発器に送り込
まれて蒸発した後、圧縮機に戻るものである。
【0064】以上のように、本実施形態の冷凍サイクル
においても、上記第1実施形態と同様、過冷却部出口
(40b)から十分に過冷却された安定状態の液冷媒の
みが流出されるので、優れた冷凍性能を得ることができ
る。
【0065】また凝縮部(30)の全てのパス(31)
〜(34)を通過して十分に凝縮された冷媒は、レシー
バタンク(50)を迂回させて、第2過冷却用パス(4
2)を通過させて適度に過冷却されて、膨張弁及び蒸発
器に送り出される一方、凝縮部(30)の途中から分離
した冷媒は、つまり、凝縮度が不安定なものを含む冷媒
は、レシーバタンク(50)及び過冷却部(40)の全
てのパス(41)(42)を通過させることにより、気
液分離及び過冷却を確実に行って安定した液冷媒とし
て、膨張弁及び蒸発器に送り出されるものである。この
ように気液分離等が不要な冷媒は、レシーバタンク(5
0)及び過冷却部(40)の一部を迂回させるものであ
るため、必要以上の無駄な冷媒回路が存在せず、冷媒回
路が短くなり、通路抵抗及び圧力損失が低減して、冷凍
性能を向上させることができる。しかも冷媒の回路長さ
が短いため、その回路内に封入される冷媒も少なくな
り、省冷媒化を図ることができる。
【0066】また、本実施形態においては、レシーバタ
ンク(50)を迂回した冷媒が、第2過冷却用パス(4
2)を通過して適度に過冷却されるため、より一層安定
した液冷媒を供給することができ、一段と冷凍性能を向
上させることができる。
【0067】なお、上記実施形態においては、本発明を
レシーバタンク一体型の熱交換器に適用した場合につい
て説明したが、本発明は、それだけに限られず、レシー
バタンクが熱交換器に対し別体に設けられたものにも適
用することができる。
【0068】更に上記実施形態においては、凝縮部(凝
縮器)と過冷却部(過冷却器)とが一体に形成された熱
交換器を例に挙げて説明しているが、本発明は、それだ
けに限られず、凝縮器、過冷却器が別体に設けられたも
のにも適用することができる。
【0069】また、本発明は、熱交換器として、マルチ
フロータイプ等のヘッダー型熱交換器を例に挙げて説明
したが、本発明は、それだけに限られず、パラレルフロ
ータイプ等のヘッダー型熱交換器にも適用できる。
【0070】更に言うまでもなく、本発明においては、
熱交換チューブの本数や、パス数が上記のものに限定さ
れるものではない。
【0071】また、本発明は、ヘッダー型熱交換器だけ
に限られず、図6に示すように、熱交換器本体(10)
は、蛇行状の2本のサーペンタインチューブ(62a)
(62b)を有するサーペンタイン型のものにより構成
され、一方のチューブ(62a)により凝縮部(30)
が構成されるとともに、他方のチューブ(62b)によ
り過冷却部(40)が構成されている。更に凝縮部用チ
ューブ(62a)の途中に凝縮部中間出口(30b)が
形成されて、その中間出口(30b)がレシーバタンク
(50)の入口(50a)に連通接続されてるととも
に、レシーバタンク出口(50b)が、過冷却部用チュ
ーブ(62b)の過冷却部入口(40a)に連通接続さ
れている。
【0072】また凝縮部用チューブ(62a)の下流側
端部が、過冷却部用チューブ(62b)の過冷却部出口
(40b)に連通接続されている。
【0073】なお、図示は省略するが、チューブ(62
a)(62b)の各間には、コルゲートフィン等のフィ
ンが配置されている。
【0074】この熱交換器においては、凝縮部入口(3
0a)から流入した冷媒は、凝縮部(30)を通ってそ
の途中から、一部の冷媒が、中間出口(30b)を介し
てレシーバタンク(50)に導入されて、更に過冷却部
(40)を通って過冷却部出口(40b)から送り出さ
れるとともに、残りの冷媒が、凝縮部(30)の全域を
通って、レシーバタンク(50)及び過冷却部(40)
を迂回して、過冷却部出口(40b)から送り出される
ような冷媒流路が構成されるものである。
【0075】この熱交換器においても、上記と同様に、
安定した液冷媒を供給でき、優れた冷凍性能を得ること
ができる。更に冷媒回路長さを短くできて、通路抵抗及
び圧力損失を低減できて、より一層冷凍性能を向上させ
ることができるとともに、省冷媒化を図ることができ
る。またレシーバタンク内での泡切れをスムーズに行う
ことができる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、気液分
離が不要な一部の冷媒をレシーバタンクを通過させずに
迂回させるものであるため、冷媒回路長さを短くするこ
とができ、通路抵抗及び圧力損失を低減できて、冷凍性
能を向上させることができるとともに、省冷媒化を図る
ことができ、更にレシーバタンクにおいて冷媒の泡切れ
をスムーズに行うことができ、冷媒量が少ない範囲で安
定域を確保することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態であるレシーバタンク
付き熱交換器を示す正面図である。
【図2】第1実施形態のレシーバタンク付き熱交換器に
おける冷媒回路構成図である。
【図3】第1実施形態のレシーバタンク付き熱交換器に
おける冷媒回路構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の第2実施形態であるレシーバタンク
付き熱交換器における冷媒回路構成図である。
【図5】第2実施形態のレシーバタンク付き熱交換器に
おける冷媒回路構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の変形例である熱交換器における冷媒
回路構成図である。
【図7】カーエアコン用冷凍システムにおける冷媒回路
構成を示すブロック図である。
【図8】従来のレシーバタンク付き熱交換器における冷
媒回路構成図である。
【図9】従来のレシーバタンク付き熱交換器における冷
媒回路構成を示すブロック図である。
【図10】他の従来のモジュレータ式の熱交換器におけ
る冷媒回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…熱交換器本体 11…ヘッダー 12…熱交換チューブ 15…仕切部材 30…凝縮部(凝縮器) 30a…凝縮部入口 30b…凝縮部中間出口 31〜34…凝縮部用パス(凝縮経路) 40…過冷却部(過冷却器) 40a…過冷却部入口 40b…過冷却部出口 41、42…過冷却部用パス(過冷却経路) 62a…凝縮部用熱交換チューブ 62b…過冷却部用熱交換チューブ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機から吐出された冷媒を凝縮器によ
    り凝縮して、その凝縮冷媒を減圧手段に送り込んで減圧
    してから蒸発器により蒸発させて、前記圧縮機に戻すと
    いう冷凍サイクルを具備する冷凍システムであって、 冷媒を一旦貯留して液冷媒のみを抽出するレシーバタン
    クと、 液冷媒を過冷却するための過冷却器とを備え、 前記凝縮器の冷媒入口から流入された冷媒のうち一部の
    冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路途中から前記レシーバタ
    ンクに導いて、液冷媒のみを抽出してその液冷媒を前記
    過冷却器の過冷却経路に通過させて過冷却して前記減圧
    手段に送り込むとともに、 残りの冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路全域に通過させ
    て、前記レシーバタンクを通過させずに、前記減圧手段
    に送り込むようにした冷媒経路が設けられてなることを
    特徴とする冷凍システム。
  2. 【請求項2】 圧縮機から吐出された冷媒を凝縮器によ
    り凝縮して、その凝縮冷媒を減圧手段に送り込んで減圧
    してから蒸発器により蒸発させて、前記圧縮機に戻すと
    いう冷凍サイクルを具備する冷凍システムであって、 冷媒を一旦貯留して液冷媒のみを抽出するレシーバタン
    クと、 液冷媒を過冷却するための過冷却器とを備え、 前記凝縮器の冷媒入口から流入された冷媒のうち一部の
    冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路途中から前記レシーバタ
    ンクに導いて、液冷媒のみを抽出してその液冷媒を前記
    過冷却器の過冷却経路に通過させて過冷却して前記減圧
    手段に送り込むとともに、 残りの冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路全域に通過させ
    て、前記レシーバタンクを通過させずに、前記過冷却器
    における過冷却経路の途中に導いて過冷却して前記減圧
    手段に送り込むようにした冷媒経路が設けられてなるこ
    とを特徴とする冷凍システム。
  3. 【請求項3】 圧縮機から吐出された冷媒を凝縮して、
    減圧手段に送り出すようにした冷凍サイクル用凝縮装置
    であって、 圧縮機から吐出された冷媒を凝縮するための凝縮器と、 冷媒を一旦貯留して液冷媒のみを抽出するレシーバタン
    クと、 液冷媒を過冷却するための過冷却器とを備え、 前記凝縮器の冷媒入口から流入された冷媒のうち一部の
    冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路途中から前記レシーバタ
    ンクに導いて、液冷媒のみを抽出してその液冷媒を前記
    過冷却器の過冷却経路に通過させて過冷却して前記減圧
    手段へと送り出すとともに、 残りの冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路全域に通過させ
    て、前記レシーバタンクを通過させずに、前記減圧手段
    へと送り出すようにした冷媒経路が設けられてなること
    を特徴とする冷凍サイクル用凝縮装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機から吐出された冷媒を凝縮して、
    減圧手段に送り出すようにした冷凍サイクル用凝縮装置
    であって、 圧縮機から吐出された冷媒を凝縮するための凝縮器と、 冷媒を一旦貯留して液冷媒のみを抽出するレシーバタン
    クと、 液冷媒を過冷却するための過冷却器とを備え、 前記凝縮器の冷媒入口から流入された冷媒のうち一部の
    冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路途中から前記レシーバタ
    ンクに導いて、液冷媒のみを抽出してその液冷媒を前記
    過冷却器の過冷却経路に通過させて過冷却して前記減圧
    手段へと送り出すとともに、 残りの冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路全域に通過させ
    て、前記レシーバタンクを通過させずに、前記過冷却器
    における過冷却経路の途中に導いて過冷却して前記減圧
    手段へと送り出すようにした冷媒経路が設けられてなる
    ことを特徴とする冷凍システム用凝縮装置。
  5. 【請求項5】 間隔をおいて平行に配置される一対のヘ
    ッダーと、両端を両ヘッダーに連通接続する複数の熱交
    換チューブと、前記両ヘッダーの内部を仕切って、前記
    複数の熱交換チューブを、冷媒凝縮用の凝縮部及び液冷
    媒過冷却用の過冷却部に区分けする仕切部材とを有する
    熱交換器本体と、 冷媒を一旦貯留して液冷媒のみを流出するレシーバタン
    クとを備え、 前記凝縮部の冷媒入口から流入された冷媒のうち一部の
    冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路途中から前記レシーバタ
    ンクに導いて、液冷媒のみを抽出してその液冷媒を前記
    過冷却部の過冷却経路に通過させて過冷却して流出させ
    るとともに、 残りの冷媒を、前記凝縮部の凝縮経路全域に通過させ
    て、前記レシーバタンクを通過させずに流出させるよう
    にした冷媒経路が設けられてなることを特徴とするレシ
    ーバタンク付き熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記熱交換器本体の凝縮部における複数
    の熱交換チューブが、複数のパスに区分けされて、前記
    冷媒経路が各パスを順に蛇行状に通過するように形成さ
    れ、 前記複数のパスのうち、最終パスの一つ手前のパスを通
    過した冷媒の一部が前記レシーバタンクに導かれるよう
    構成されてなる請求項5記載のレシーバタンク付き熱交
    換器。
  7. 【請求項7】 前記最終パスにおける冷媒の通路断面積
    が、最終パスの一つ手前のパスにおける冷媒の通路断面
    積に対し、50%以下に調整されてなる請求項6記載の
    レシーバタンク付き熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記最終パスが、1〜3本の熱交換チュ
    ーブにより形成されてなる請求項6又は7記載のレシー
    バタンク付き熱交換器。
  9. 【請求項9】 間隔をおいて平行に配置される一対のヘ
    ッダーと、両端を両ヘッダーに連通接続する複数の熱交
    換チューブと、前記両ヘッダーの内部を仕切って、前記
    複数の熱交換チューブを、冷媒凝縮用の凝縮部及び液冷
    媒過冷却用の過冷却部に区分けする仕切部材とを有する
    熱交換器本体と、 冷媒を一旦貯留して液冷媒のみを流出するレシーバタン
    クとを備え、 前記凝縮部の冷媒入口から流入された冷媒のうち一部の
    冷媒を、前記凝縮器の凝縮経路途中から前記レシーバタ
    ンクに導いて、液冷媒のみを抽出してその液冷媒を前記
    過冷却部の過冷却経路に通過させて過冷却して流出させ
    るとともに、 残りの冷媒を、前記凝縮部の凝縮経路全域に通過させ
    て、前記レシーバタンクを通過させずに、前記過冷却部
    における過冷却経路の途中に導いて過冷却して流出させ
    るようにした冷媒経路が設けられてなることを特徴とす
    るレシーバタンク付き熱交換器。
  10. 【請求項10】 前記熱交換器本体の凝縮部における複
    数の熱交換チューブが、複数のパスに区分けされて、前
    記冷媒経路が各パスを順に蛇行状に通過するよう形成さ
    れ、 前記複数のパスのうち、最終パスの一つ手前のパスを通
    過した冷媒の一部が前記レシーバタンクに導かれるよう
    構成されてなる請求項9記載のレシーバタンク付き熱交
    換器。
  11. 【請求項11】 前記最終パスにおける冷媒の通路断面
    積が、最終パスの一つ手前のパスにおける冷媒の通路断
    面積に対し、50%以下に調整されてなる請求項10記
    載のレシーバタンク付き熱交換器。
  12. 【請求項12】 前記最終パスが、1〜3本の熱交換チ
    ューブにより形成されてなる請求項10又は11記載の
    レシーバタンク付き熱交換器。
  13. 【請求項13】 前記熱交換器本体の過冷却部が、複数
    の熱交換チューブにより形成されるとともに、その複数
    の熱交換チューブが第1及び第2過冷却用パスに区分け
    されて、前記過冷却経路が、第1及び第2過冷却用パス
    を順に通過するよう形成され、 前記凝縮経路の全域を通過した冷媒が、前記第1及び第
    2過冷却用パス間から前記第2過冷却用パスに導かれる
    よう構成されてなる請求項8ないし12のいずれかに記
    載のレシーバタンク付き熱交換器。
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