JP2003106507A - 都市ごみ焼却施設におけるクリンカーの抑制方法。 - Google Patents
都市ごみ焼却施設におけるクリンカーの抑制方法。Info
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- JP2003106507A JP2003106507A JP2001305387A JP2001305387A JP2003106507A JP 2003106507 A JP2003106507 A JP 2003106507A JP 2001305387 A JP2001305387 A JP 2001305387A JP 2001305387 A JP2001305387 A JP 2001305387A JP 2003106507 A JP2003106507 A JP 2003106507A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P80/00—Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
- Y02P80/10—Efficient use of energy, e.g. using compressed air or pressurized fluid as energy carrier
- Y02P80/15—On-site combined power, heat or cool generation or distribution, e.g. combined heat and power [CHP] supply
Abstract
(57)【要約】
【課題】 都市ごみ等を燃焼させる焼却炉、キルン、廃
熱回収ボイラー等の施設における炉内クリンカー制御方
法の提供。 【解決手段】都市ごみ等を燃焼させる焼却炉、キルン、
廃熱回収ボイラー等の施設において、ごみを基準として
珪素化合物の少なくとも一種の２〜２００ｐｐｍ（Ｓｉ
Ｏ2換算）を水溶液または粒子の粒径が１００メッシュ
パスの水スラリーの状態でごみに添加し、発生するクリ
ンカーを抑制することを特徴とする炉内クリンカー制御
方法。
熱回収ボイラー等の施設における炉内クリンカー制御方
法の提供。 【解決手段】都市ごみ等を燃焼させる焼却炉、キルン、
廃熱回収ボイラー等の施設において、ごみを基準として
珪素化合物の少なくとも一種の２〜２００ｐｐｍ（Ｓｉ
Ｏ2換算）を水溶液または粒子の粒径が１００メッシュ
パスの水スラリーの状態でごみに添加し、発生するクリ
ンカーを抑制することを特徴とする炉内クリンカー制御
方法。
Description
【０００１】〔産業上の利用分野〕本発明は、都市ごみ
等を燃焼させる焼却炉、キルン、廃熱回収ボイラー等の
施設における炉内クリンカー制御方法に関する。 〔従来技術〕都市ごみ焼却施設（ボイラー、炉など）内
には硬いクリンカーが付着し、停止後除去作業に支障を
来たしている。クリンカーの大きさは数十センチ以上、
硬さはセラミックと同等である。そのため運転中はクリ
ンカーの成長によってゴミ処理量が減るので２〜３ヶ月
に１度焼却施設を停止せざるを得ない。その際ハンマ
ー、削岩機などでクリンカーを剥がして除去している。
この操作は非常に面倒で焼却施設の効率は低下する。 〔課題を解決すべき手段〕本発明者の幅広い研究によ
り、焼却施設に珪素化合物を水溶液または分散液の形で
添加すると、焼却施設内のクリンカー量の発生が大幅に
抑制されることを発見した。本発明は、この発見に基づ
いている。
等を燃焼させる焼却炉、キルン、廃熱回収ボイラー等の
施設における炉内クリンカー制御方法に関する。 〔従来技術〕都市ごみ焼却施設（ボイラー、炉など）内
には硬いクリンカーが付着し、停止後除去作業に支障を
来たしている。クリンカーの大きさは数十センチ以上、
硬さはセラミックと同等である。そのため運転中はクリ
ンカーの成長によってゴミ処理量が減るので２〜３ヶ月
に１度焼却施設を停止せざるを得ない。その際ハンマ
ー、削岩機などでクリンカーを剥がして除去している。
この操作は非常に面倒で焼却施設の効率は低下する。 〔課題を解決すべき手段〕本発明者の幅広い研究によ
り、焼却施設に珪素化合物を水溶液または分散液の形で
添加すると、焼却施設内のクリンカー量の発生が大幅に
抑制されることを発見した。本発明は、この発見に基づ
いている。
【０００２】本発明は、都市ごみ等を燃焼させる焼却
炉、キルン、廃熱回収ボイラー等の施設において、ごみ
を基準として珪素化合物の少なくとも一種の２〜２００
ｐｐｍ（ＳｉＯ2換算）を水溶液または粒子の粒径が１
００メッシュパスの水スラリーの状態でごみに添加し、
発生するクリンカーを抑制することを特徴とする炉内ク
リンカー制御方法に関する。
炉、キルン、廃熱回収ボイラー等の施設において、ごみ
を基準として珪素化合物の少なくとも一種の２〜２００
ｐｐｍ（ＳｉＯ2換算）を水溶液または粒子の粒径が１
００メッシュパスの水スラリーの状態でごみに添加し、
発生するクリンカーを抑制することを特徴とする炉内ク
リンカー制御方法に関する。
【０００３】前記珪素化合物が、デンプン質、ニカワ質
又は高分子材料からなる結合剤で結合された粉粒体に形
で焼却施設に添加してもよい。さらに鉄化合物の少なく
とも一種の２〜２００ｐｐｍ（Ｆｅ２Ｏ３換算）をその
珪素化合物と一緒に添加してもよい。
又は高分子材料からなる結合剤で結合された粉粒体に形
で焼却施設に添加してもよい。さらに鉄化合物の少なく
とも一種の２〜２００ｐｐｍ（Ｆｅ２Ｏ３換算）をその
珪素化合物と一緒に添加してもよい。
【０００４】前記珪素化合物とアルカリ土類金属（Ｍ
ｇ,Ｃａ，Ｓｒ，Ｂａ）化合物群から選んだ少なくとも
一種の５０ｐｐｍ以下（酸化物換算）との混合物を水溶
液又は粒子径１００メッシュパスの水スラリーの状態で
ゴミに添加してもよい。
ｇ,Ｃａ，Ｓｒ，Ｂａ）化合物群から選んだ少なくとも
一種の５０ｐｐｍ以下（酸化物換算）との混合物を水溶
液又は粒子径１００メッシュパスの水スラリーの状態で
ゴミに添加してもよい。
【０００５】珪素化合物として、単体の珪素、無水珪
酸、Ｈ4ＳｉＯ4，Ｈ4Ｓｉ3Ｏ8，Ｈ6Ｓｉ4Ｏ11，Ｈ2Ｓｉ
Ｏ3，Ｈ2Ｓｉ2Ｏ5等が使用できる。鉄化合物としては、
酢酸第１鉄、硫酸第１鉄、硫酸第２鉄、酢酸第２鉄、塩
化鉄、水酸化鉄等の水溶性鉄塩あるいはＦｅ2Ｏ3，Ｆｅ
3Ｏ4，ＦｅＯ，ＦｅＯＯＨ，Ｆｅ（ＯＨ）3，等があ
る。その水スラリーでも粒子径が１００メッシュパスで
あれば効果はあり、小さいほど添加量は少なくて良い。
酸、Ｈ4ＳｉＯ4，Ｈ4Ｓｉ3Ｏ8，Ｈ6Ｓｉ4Ｏ11，Ｈ2Ｓｉ
Ｏ3，Ｈ2Ｓｉ2Ｏ5等が使用できる。鉄化合物としては、
酢酸第１鉄、硫酸第１鉄、硫酸第２鉄、酢酸第２鉄、塩
化鉄、水酸化鉄等の水溶性鉄塩あるいはＦｅ2Ｏ3，Ｆｅ
3Ｏ4，ＦｅＯ，ＦｅＯＯＨ，Ｆｅ（ＯＨ）3，等があ
る。その水スラリーでも粒子径が１００メッシュパスで
あれば効果はあり、小さいほど添加量は少なくて良い。
【０００６】アルカリ土類金属のＢａ，Ｃａ，Ｍｇの化
合物としては、ＢａＯ，ＢａＳＯ4，ＢａＣｌ2，ＢａＣ
Ｏ3，ＢａＮＯ3，Ｂａ（ＯＨ）2，ＣａＯ，ＣａＳＯ4，
Ｃａ（ＯＨ）2，ＣａＣｌ2，ＣａＣＯ3，Ｃａ（ＮＯ3）
2，Ｃａ（ＯＨ）2，ＭｇＯ，ＭｇＳＯ4，ＭｇＣｌ2，Ｍ
ｇＣＯ3，Ｍｇ（ＮＯ3）2，Ｍｇ（ＯＨ）2等がある。
合物としては、ＢａＯ，ＢａＳＯ4，ＢａＣｌ2，ＢａＣ
Ｏ3，ＢａＮＯ3，Ｂａ（ＯＨ）2，ＣａＯ，ＣａＳＯ4，
Ｃａ（ＯＨ）2，ＣａＣｌ2，ＣａＣＯ3，Ｃａ（ＮＯ3）
2，Ｃａ（ＯＨ）2，ＭｇＯ，ＭｇＳＯ4，ＭｇＣｌ2，Ｍ
ｇＣＯ3，Ｍｇ（ＮＯ3）2，Ｍｇ（ＯＨ）2等がある。
【０００７】〔本発明の効果〕本発明に従えば、クリン
カーの代わりにエアーヒーターホッパー、電気集塵器ホ
ッパー等で容易に捕集できるフライアッシュが形成され
る。
カーの代わりにエアーヒーターホッパー、電気集塵器ホ
ッパー等で容易に捕集できるフライアッシュが形成され
る。
【０００８】以上説明した様に本発明によれば、珪素化
合物の添加は、珪素化合物は水溶液または、微粒子（１
μメッシュパス）と非常に小さく、かつ、２〜２００ｐ
ｐｍと極めて少量であるので、排ガス温度の上昇、ＮＯ
Ｘの増加などの副作用がない為、運転を停止し付着灰の
除去作業を行う費用、労力、危険も著しく軽減される。
さらにある負荷までしか燃焼出来ないものも、本発明の
添加剤を所定の位置に、所定の方法で添加すれば、それ
以上の負荷がとれることを意味し、計り知れないメリッ
トとなる。又、還元雰囲気でも十分運転出来る為、余分
な空気を過剰にボイラー内に投入する必要がないので、
排ガス損失が少なく焼却施設の効率のアップにつなが
る。
合物の添加は、珪素化合物は水溶液または、微粒子（１
μメッシュパス）と非常に小さく、かつ、２〜２００ｐ
ｐｍと極めて少量であるので、排ガス温度の上昇、ＮＯ
Ｘの増加などの副作用がない為、運転を停止し付着灰の
除去作業を行う費用、労力、危険も著しく軽減される。
さらにある負荷までしか燃焼出来ないものも、本発明の
添加剤を所定の位置に、所定の方法で添加すれば、それ
以上の負荷がとれることを意味し、計り知れないメリッ
トとなる。又、還元雰囲気でも十分運転出来る為、余分
な空気を過剰にボイラー内に投入する必要がないので、
排ガス損失が少なく焼却施設の効率のアップにつなが
る。
【０００９】さらに焼却施設での詰りや大きなクリンカ
ー落下による水管の損傷もなくなるので大きな費用軽減
になる。なおバーナ周りの火炉内壁にもクリンカーが堆
積することが少なく、バーナ口を閉塞するなどのトラブ
ルも解消される。 実施例１添加方法 ごみ焼却用ストーカ炉入口のホッパに都市ごみ量に対し
に微粒子のＳｉＯ2を５０、３０，２０，１０ｐｐｍ及
び硫酸第１鉄水溶液（Ｆｅ2Ｏ3で２０、３０，５０，１
００ｐｐｍ）を界面活性剤と共に分散させた。ボイラ運
転条件は、負荷１８０ＭＷで行い、形成されたクリンカ
ー量を測定した。クリンカー量は、２０、２５、２５、
３０％であった。Ｆｅ2Ｏ3及び硫酸第１鉄を添加しない
でボイラを運転した（ブランクテスト）。この場合のク
リンカー量は、１００％であった。クリンカー量の％
は、総ゴミ量(クリンカー＋フライアッシュ）に対する
割合である。確認方法 焼却炉運転停止中にストーカ壁面からサンプル採取分
析。得られたクリンカーの硬さ及びかさ比重は表１に示
す。
ー落下による水管の損傷もなくなるので大きな費用軽減
になる。なおバーナ周りの火炉内壁にもクリンカーが堆
積することが少なく、バーナ口を閉塞するなどのトラブ
ルも解消される。 実施例１添加方法 ごみ焼却用ストーカ炉入口のホッパに都市ごみ量に対し
に微粒子のＳｉＯ2を５０、３０，２０，１０ｐｐｍ及
び硫酸第１鉄水溶液（Ｆｅ2Ｏ3で２０、３０，５０，１
００ｐｐｍ）を界面活性剤と共に分散させた。ボイラ運
転条件は、負荷１８０ＭＷで行い、形成されたクリンカ
ー量を測定した。クリンカー量は、２０、２５、２５、
３０％であった。Ｆｅ2Ｏ3及び硫酸第１鉄を添加しない
でボイラを運転した（ブランクテスト）。この場合のク
リンカー量は、１００％であった。クリンカー量の％
は、総ゴミ量(クリンカー＋フライアッシュ）に対する
割合である。確認方法 焼却炉運転停止中にストーカ壁面からサンプル採取分
析。得られたクリンカーの硬さ及びかさ比重は表１に示
す。
【００１０】
【表１】
【００１１】実施例２
水に極めて溶けにくい微粒子のＳｉＯ2を界面活性剤と
共に分散させ、実施例１のように操作した。その結果を
表２に示す。
共に分散させ、実施例１のように操作した。その結果を
表２に示す。
【００１２】
【表２】
【００１３】実施例３
水に極めて溶けにくい微粒子のＳｉＯ2を界面活性剤と
共に分散させたものに酢酸マグネシウム（ＣＨ3ＣＯ
Ｏ）2Ｍｇを溶解させ、実施例１のように操作した。そ
の結果を表３に示す。
共に分散させたものに酢酸マグネシウム（ＣＨ3ＣＯ
Ｏ）2Ｍｇを溶解させ、実施例１のように操作した。そ
の結果を表３に示す。
【００１４】
【表３】
Claims (4)
- 【請求項１】 都市ごみ等を燃焼させる焼却炉、キル
ン、廃熱回収ボイラー等の施設において、ごみを基準と
して珪素化合物の少なくとも一種の２〜２００ｐｐｍ
（ＳｉＯ2換算）を水溶液または粒子の粒径が１００メ
ッシュパスの水スラリーの状態でごみに添加し、発生す
るクリンカーを抑制することを特徴とする炉内クリンカ
ー制御方法。 - 【請求項２】 前記珪素化合物が、デンプン質、ニカワ
質又は高分子材料からなる結合剤で結合された粉粒体で
ある請求項１記載の炉内クリンカー制御方法。 - 【請求項３】 さらに鉄化合物の少なくとも一種の２〜
２００ｐｐｍ（Ｆｅ２Ｏ３換算）を含有することを特徴
とする請求項１記載の炉内クリンカー抑制方法。 - 【請求項４】 前記珪素化合物とアルカリ土類金属（Ｍ
ｇ,Ｃａ，Ｓｒ，Ｂａ）化合物群から選んだ少なくとも
一種の５０ｐｐｍ以下（酸化物換算）との混合物を水溶
液又は粒子径１００メッシュパスの水スラリーの状態で
ゴミに添加し、発生するクリンカーを抑制することを特
徴とする請求項１記載の炉内クリンカー抑制方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001305387A JP2003106507A (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | 都市ごみ焼却施設におけるクリンカーの抑制方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001305387A JP2003106507A (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | 都市ごみ焼却施設におけるクリンカーの抑制方法。 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003106507A true JP2003106507A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19125190
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001305387A Pending JP2003106507A (ja) | 2001-10-01 | 2001-10-01 | 都市ごみ焼却施設におけるクリンカーの抑制方法。 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003106507A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019148406A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 戸田工業株式会社 | バイオマス燃料の燃焼方法 |
-
2001
- 2001-10-01 JP JP2001305387A patent/JP2003106507A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019148406A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 戸田工業株式会社 | バイオマス燃料の燃焼方法 |
| JP7181497B2 (ja) | 2018-02-28 | 2022-12-01 | 戸田工業株式会社 | バイオマス燃料の燃焼方法 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040915 |
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| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060525 |
|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060530 |
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| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061003 |