JP2003106491A - 結合金具 - Google Patents
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- F16L37/08—Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members
- F16L37/10—Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members using a rotary external sleeve or ring on one part
- F16L37/113—Couplings of the quick-acting type in which the connection between abutting or axially overlapping ends is maintained by locking members using a rotary external sleeve or ring on one part the male part having lugs on its periphery penetrating into the corresponding slots provided in the female part
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Abstract
とともに、ライナー部とジョイント部とのかじり現象を
防止できる結合金具を提供することにある。 【解決手段】結合金具本体31a,31bのうち少なく
とも一方は、シール面及びホースまたは配管要素との取
り付け部とを備えたライナー部35aと、複数の嵌合突
部8及び嵌合凹部7を有するとともに、ライナー部35
aの外側に回転自在に嵌合されるジョイント部34aと
から構成されており、ライナー部が嵌合されるジョイン
ト部の内径をN、ジョイント部に嵌合されるライナー部
の外径をG、ジョイント部の係止鉤部9の離脱時の隙間
の回転角度をβ、ライナー部をジョイント部に嵌合した
状態で互いに径方向に偏心したときに、ライナー部の外
周面とジョイント部の内周面との間にできる隙間をSと
したとき、これらの値と隙間Sが、N−G=S S
<(πNβ/360°)の関係にあることを特徴とす
る。
Description
ースを相互に接続または液体輸送配管の配管相互の接続
あるいは配管と他の機器の配管要素とを接続するための
雌雄の区別のない一対の同一の構造の結合金具に関す
る。
合金具には差し込み形のものがあり、このような差し込
み形の結合金具は一対の結合金具本体が互いに軸方向に
嵌合して係止結合される構造のものである。このような
差し込み形の結合金具は、たとえば日本工業規格 JI
S B 9911 に規定されているものであり、この
ような結合金具は「町野式金具」と称されて汎用されて
いる。
な装置で結合及び結合解除ができ、操作の迅速性と確実
性を要求される消防ホースの結合金具としては好ましい
特性を有している。
結合される一対の結合金具本体に雌雄の区別があり、一
方が雄金具、他方が雌金具として構成されており、雄金
具同士、雌金具同士は結合できない。このため、たとえ
ば消火作業の際に、複数の消防ホースを延ばして互いに
結合する際に、誤って雄金具同士、または雌金具同士が
対応するように消防ホースを延ばしてしまう可能性があ
り、消火作業の迅速性、確実性の点からこのような可能
性を排除することが好ましい。また、従来の結合金具
は、構造の相違する雄金具と雌金具の2種類の金具を製
造しなければならず、製造コストが高くなる不具合があ
った。
み形の結合金具の問題を解消した、雌雄の区別のない一
対の同一構造の結合金具本体から構成された結合金具を
開発し、例えば特許第3107507号として登録され
ている。
図10を参照して説明する。この結合金具を消防ホース
の結合金具に適用した場合のものである。この結合金具
は、同一の構造の一対の結合金具本体1a,1bから構
成されており、これら結合金具本体1a,1bにはそれ
ぞれ消防ホース2a,2bが接続されている。
ぞれ筒本体3を備えており、これら筒本体3は略円筒形
をなし、その内周面には鋸歯状の凹凸を有するホース取
り付け部4が形成されている。そして、このホース取り
付け部4に消防ホース2a,2bの端部が挿入され、こ
れらホースの内周面からかしめリング(図示せず)によ
ってこのホースの外周面をこのホース取り付け部4に押
圧してこの消防ホースを取り付ける。
は、円筒状のシール面部材5が螺装され、このシール面
部材5の前端面はシール面として形成され、このシール
面にはゴムパッキン等のシール部材6が取り付けられて
いる。従って、これらの結合金具本体1a,1bが互い
に軸方向に嵌合して結合された場合には、これらのシー
ル部材6が互いに衝合され、これらの筒本体3の内部を
連通するとともにシール性を維持する。
ぞれ複数、たとえば6個の嵌合突部8が一体に突設され
ている。これらの嵌合突部8は、周方向に等間隔に配列
され、前記シール面部材5のシール面に対して軸方向に
突出している。また、これらの嵌合突部8の間は、嵌合
凹部7として形成されており、これらの結合金具本体1
a,1bが軸方向に衝合された場合には、一方の結合金
具本体1aの嵌合突部8が他方の結合金具本体1bの嵌
合凹部7内に嵌合し、また他方の結合金具本体1bの嵌
合突部8が一方の結合金具本体1aの嵌合凹部7内に嵌
合し、互いに相補形に嵌合する。
は前記嵌合突部8の幅よりやや広く形成されている。従
って、これら嵌合突部8はこれらの嵌合凹部7内に軸方
向に嵌合するとともに、周方向にも所定の量だけ回動自
在である。
には段形鉤状の係止鉤部9がそれぞれ形成されており、
これらは互いに相手側の嵌合突部の係止鉤部と周方向に
係合するように構成されている。従って、これらの嵌合
突部8が相手側の嵌合凹部7内に軸方向に嵌合した状態
で、これら結合金具本体1a,1bを互いに回動させて
これら嵌合突部8の一方の側面8aが互いに近接する
と、これらの係止鉤部9が図3に示すように互いに係合
して軸方向の係止をなし、これら結合金具本体1a,1
bが互いに結合される。なお。これらの係止鉤部9の根
元部には、この部分の応力集中を防止するための湾曲部
11が形成されている。また、これらの嵌合突部の他方
の側面の先端角部は円弧状に形成されてガイド部12が
形成されており、これらが嵌合する際には、これらのガ
イド部12が互いに当接する。
方向に対して所定の角度だけオーバーハング状に傾斜し
ており、これらが嵌合した状態で内部の水圧等によりこ
れら結合金具本体1a,1bを互いに引き離す方向の荷
重が作用した場合には、側面8a同士を押し付ける方向
の回転力が発生するので、これらの係止鉤部9はより強
く嵌合し、この結合金具本体1a,1bの抜け等を確実
に防止するように構成されている。
が嵌合した状態において、前記嵌合突部8の先端面と嵌
合凹部7の奥壁面との間に間隙が形成されるように各部
の寸法が設定されている。従って、このものは、前記係
止鉤部9が係合した状態から、これら嵌合突部8と嵌合
凹部7とがさらに軸方向に互いに進入するように移動可
能である。
bは、これらの結合金具本体1a,1bの軸方向に対し
て傾斜している。従って、この嵌合突部8は、その先端
部にゆくに従って周方向の幅が狭くなるようなテーパ状
に形成され、また嵌合凹部7も同様にその奥部にゆくに
従ってその周方向の幅が狭くなるようなテーパ状に形成
されている。これにより、これらの嵌合突部8と嵌合凹
部7の嵌合が容易となる。なお、前記係止鉤部9が形成
されている一方の側面は、この結合金具本体1a,1b
の軸方向と略平行に形成されている。
bには、それぞれ付勢機構10が設けられている。これ
らの付勢機構10は、円筒形のケース部材14内に突没
自在に収容された付勢部材たとえば鋼球15と、この鋼
球15を突出方向に付勢するスプリング16とから構成
されており、これらの付勢機構10はこれら嵌合突部8
の他方の側面に埋め込まれている。従って、これらの嵌
合突部8が図10に示すように相手側の嵌合凹部7内に
嵌合されると、前記鋼球15が互いに当接して互いに押
圧付勢し、これら嵌合突部8の他方の側面を互いに離反
するように付勢し、この結果これら嵌合突部8の一方の
側面8aは互いに近接するように付勢され、上述のよう
にこれらの一方の側面の係止鉤部9が互いに係合するよ
うに付勢される。
外周面には、複数の工具溝20が形成されている。これ
らの工具溝20は、たとえばレンチ等の工具と嵌合可能
な形状に形成されており、万一これらの結合金具本体1
a,1bの結合が砂等の噛み込みにより結合解除できな
くなった場合には、これらの工具溝20にレンチ等の工
具を嵌合してこれら結合金具本体1a,1bを強制的に
回動させることにより、結合を解除することができる。
合突部8及び嵌合凹部が軸方向に嵌合し、また係止鉤部
9が互いに周方向に係合するものである。この結合金具
内に正圧の水圧等が作用している場合には、これら結合
金具本体には互いに離反するような大きな軸方向の荷重
が作用し、この荷重は前記係止鉤部9の係合によって支
持される。このため、内部に圧力が作用している場合に
は、この結合金具は不所望に結合が解除されることはな
い。
吸込み側のホースすなわち吸管の継手として使用した場
合等には、当然ながら負圧が作用する。このように負圧
が作用すると、これら結合金具本体が互いに近接するよ
うな軸方向の荷重が作用する。従って、この荷重によ
り、前記シール部材6及び付勢機構10がさらに押圧さ
れ、これら結合金具本体1a,1bがさらに互いに近接
するように相対的に軸方向に移動する。このため、嵌合
突部8の係止鉤部9が互いに離れ、これらの係合が解除
されてしまう。
合には、これらの結合金具本体は分離されることはない
が、たとえば一方の結合金具本体に接続された吸管に解
除方向の捻りが作用すると、一方の結合金具本体が解除
方向に回動し、これらの結合金具本体が不所望に分離し
てしまうことがある。
ていない場合にも発生する可能性がある。すなわち、前
記ような吸管は、負圧に耐えるため剛性が高く、このよ
うな吸管の取り扱いの際に強い捻りが発生する場合があ
り、この捻りが結合金具本体に作用すると、付勢機構の
付勢力に抗して結合金具本体が回動し、これら結合金具
本体の係合が不所望に解除、分離されてしまうこともあ
る。このような不具合は、消防車の吸管に限らず、剛性
の高いホース等をこの結合金具に取付けた場合一般に発
生する可能性がある。
着目し、雌雄の区別がなく、同一の構造の一対の結合金
具本体から構成されるホースの結合金具において、負圧
が作用した場合や、外部からのねじり荷重等によって不
所望に結合が外れることがないホースの結合金具を特願
2000−225639号として出願している。
000−225639号に示す結合金具を、例えば、食
品プラント用配管等に使用しようとした場合、パッキン
の入るライナー部とこの外側に嵌合する係止鉤部を有し
たジョイント部を分離し、かつ回転自在にしている。さ
らに、結合金具をステンレス等の滑り性の悪い材料で製
作する必要性があり、これを脱脂、洗浄、消毒等を繰り
返し行って使用すると、着脱時にライナー部とジョイン
ト部とが「かじり現象」を起してしまうことがある。
ので、その目的とするところは、雌雄の区別がなく、同
一の構造の一対の結合金具本体から構成される結合金具
において、ジョイント部相互の不完全結合及びジョイン
ト部とライナー部との「かじり現象」を防止できる結合
金具を提供するものである。
成するために、請求項1は、ホース相互またはホースと
他の機器の配管要素とを結合する結合金具であって、円
筒状をなす一対の結合金具本体と、これらの結合金具本
体の前端面に形成され互いに軸方向に衝合されるシール
面と、前記結合金具本体から前記シール面を囲んで周方
向に配列され軸方向に突設した複数の嵌合突部と、これ
ら嵌合突部の間に形成された嵌合凹部とを備え、前記一
対の結合金具本体の嵌合突部と嵌合凹部は互いに相手側
の結合金具本体の嵌合凹部と嵌合突部に軸方向に嵌合
し、またこれら嵌合突部には相手側の結合金具本体の嵌
合突部に周方向に係止して軸方向の移動を規制し、これ
ら一対の結合金具本体を軸方向に係止する係止鉤部が形
成されているものにおいて、前記結合金具本体のうち少
なくとも一方は、前記シール面及び前記ホースまたは配
管要素との取付部とを備えたライナー部と、前記複数の
嵌合突部及び嵌合凹部を有するとともに、前記ライナー
部の外側に回転自在に嵌合されるジョイント部とから構
成されており、 前記ライナー部が嵌合されるジョイント部の内径をN 前記ジョイント部に嵌合されるライナー部の外径をG 前記ジョイント部の係止鉤部離脱時の隙間の回転角度を
β 前記ライナー部をジョイント部に嵌合した状態で互いに
径方向に偏心したときに、ライナー部の外周面とジョイ
ント部の内周面との間にできる隙間をS としたとき、これらの値と隙間Sが、N−G=S
S<(πNβ/360°)の関係にあることを特徴とす
る。
の機器の配管要素とを結合する結合金具であって、円筒
状をなす一対の結合金具本体と、これらの結合金具本体
の前端面に形成され互いに軸方向に衝合されるシール面
と、前記結合金具本体から前記シール面を囲んで周方向
に配列され軸方向に突設した複数の嵌合突部と、これら
嵌合突部の間に形成された嵌合凹部とを備え、前記一対
の結合金具本体の嵌合突部と嵌合凹部は互いに相手側の
結合金具本体の嵌合凹部と嵌合突部に軸方向に嵌合し、
またこれら嵌合突部には相手側の結合金具本体の嵌合突
部に周方向に係止して軸方向の移動を規制し、これら一
対の結合金具本体を軸方向に係止する係止鉤部が形成さ
れているものにおいて、前記結合金具本体のうち少なく
とも一方は、前記シール面及び前記ホースまたは配管要
素との取付部とを備えたライナー部と、前記複数の嵌合
突部及び嵌合凹部を有するとともに、前記ライナー部の
外側に回転自在に嵌合されるジョイント部とから構成さ
れており、前記ジョイント部と嵌合した前記ライナー部
を軸方向に当接して規制するジョイント部の当接面部分
の最小内径をJ 前記ライナー部の最大径をL 前記ライナー部の外径G としたとき、これらの値と前記ライナー部の外径G部分
の軸方向の長さlが、L>J l<√(N2−
G2)の関係にあることを特徴とする。
イント部は、前記ライナー部に対して回転自在であると
ともに軸方向に所定範囲だけ移動自在に取付けられてい
ることを特徴とする。
ー部に対して回動自在であるので、ホース側に捩れが発
生しても、この捩れはライナー部にのみ作用し、ジョイ
ント部には作用しない。よって、このジョイント部の嵌
合が不所望に解除されることがない。
も、ホース側に発生した捻りは、ライナー部のみに作用
し、このライナー部が回動してもジョイント部は回動せ
ず、よってこれらのジョイント部の嵌合が不所望に解除
されることはない。
の内周面との間にできる隙間をπNβ/360°より小
さく設定することにより、不完全結合を防止できる。
長さを√(N2−G2)より小さく設定することによ
り、ジョイント部の内周面とのかじり現象を防止でき
る。
明の第1の実施形態を説明する。
ラント用配管に適用した場合のものである。この結合金
具は、一対の結合金具本体31a,31bから構成され
ており、結合金具本体31aは、例えばポンプの座板3
2に形成された吸込口33に取付け固定されている。ま
た、前記他の結合金具本体31bは配管34に取付けら
れている。
ぞれライナー部35a,35bと、ジョイント部34
a,34bとから構成されている。このジョイント部3
4a,34bはリング状の部材であり、それぞれ相補形
の嵌合突部8及び嵌合凹部7が形成され、また嵌合突部
8の側面には係止鉤部9が形成され、また付勢機構10
が設けられている。なお、前記嵌合突部8、嵌合凹部
7、係止鉤部9、付勢機構10等、この結合金具の嵌
合、係止に関わる部分は、前述の図8〜図10に示した
結合金具と同じ構成であり、図中で対応する部分には同
じ符号を付してその説明は省略する。
本体31aはポンプの吸込口等に取付けられ、また他方
の結合金具本体31bは配管34に取付けられている。
よって、これらの結合金具本体31a,31bのライナ
ー部35a,35bは、基本的には同一の構成である
が、取付けるべき部材に対応してその構成が少し相違し
ている。
イナー部35aは、螺子部36により、ポンプの吸込口
33に取付けられており、この螺子部36は取り付け後
に接着剤で固定され、回転不能に固定されている。ま
た、この一方の結合金具本体31aのジョイント部34
aは、螺子部37によりライナー部35aに取付けられ
た後に接着剤で固定され、このライナー部35aに対し
て回転不能に固定されている。
ー部35bは、その後端部が延長され、液体輸送ホース
48を取付けるためのホース取り付け部47が形成され
ている。このホース取り付け部47は、その外周に滑り
止めのための複数の突条部49を有しており、通常は
「たけのこ」と称されている部分である。そして、この
ホース取り付け部47の外周には液体輸送ホース48が
嵌合され、その上から締めリング50により締め付けて
固定されている。
は、前記ジョイント部34bがライナー部35bに対し
て回動自在でかつ軸方向に移動自在に取付けられてい
る。すなわち、このジョイント部34bには嵌合孔51
が形成されており、この嵌合孔51はライナー部35b
の外周に回動自在かつ軸方向に摺動自在に嵌合してい
る。そして、このジョイント部34bは、ライナー部3
5bの前縁部に形成されたシールフランジ部42と、こ
のライナー部35bの外周面に装着された止めリング4
1との間で、所定の距離だけ軸方向に移動自在に規制さ
れている。
前端部に設けられたシールフランジ部42の内側には環
状溝42aが設けられ、この環状溝42aにはそれぞれ
シール部材43が取付けられている。これらのシール部
材43は、これら結合金具本体31a,31bが嵌合し
た場合に互いに当接してシール作用をなすものである。
また、この実施形態では、負圧が作用することも考慮し
ているため、このシール部材43は負圧が作用した場合
にも確実にシール作用をなすように構成されている。
とライナー部35a(35b)について、図4〜図7に
基づいて詳述する。図4はジョイント部を示し、(a)
は側面図、(b)は正面図、(c)は縦断側面図、図5
はライナー部を示し、(a)は一部を断面した側面図、
(b)は正面図、(c)はA部を拡大した断面図、
(d)はシール部材の断面図、図6(a)はジョイント
部とライナー部とを嵌合し、互いに径方向に偏心したと
きの正面図、(b)はジョイント部の軸心に対してライ
ナー部の軸心を傾けた状態の縦断側面図である。
5aは、図4〜図7に示すように構成されている。すな
わち、前記ジョイント部34aの外径をD、前記ライナ
ー部35aが嵌合されるジョイント部34aの内径を
N、ジョイント部34aに嵌合されるライナー部35a
の外径をG、ジョイント部34aの係止鉤部9の離脱時
の隙間の回転角度をβ、ライナー部35aをジョイント
部34aに嵌合した状態で互いに径方向に偏心したとき
に、ライナー部35aの外周面とジョイント部34aの
内周面との間にできる隙間をSとしたとき、これらの値
と隙間Sが、N−G=S S<(πNβ/360
°)の関係にある。なお、図6(a)のS’は弦の長さ
なので厳密にはNsin(β/2)である。しかし、β
が5°以下であれば、円弧長πNβ/360°との違い
が0.1%もないので、簡単なこの式で代用できる。
イナー部35aを軸方向に当接して規制するジョイント
部34aの当接面34x部分の最小内径をJ、ライナー
部35aの最大径をL、ライナー部35aの外径をGと
したとき、これらの値とライナー部35aの外径G部分
の軸方向の長さl(スモールエル)が、L>Jl<√
(N2−G2)の関係にある。
ント部34aと34bとが結合状態にあるとき、嵌合突
部8が相手側の嵌合凹部7内に嵌合されるとともに、鋼
球15が互いに当接して互いに押圧付勢し、これら嵌合
突部8の他方の側面を互いに離反するように付勢してい
る。この結果、これら嵌合突部8の一方の側面8aは互
いに近接するように付勢され、上述のようにこれらの一
方の側面の係止鉤部9が互いに係合するように付勢され
ている。このとき嵌合突部8相互の側面8b相互には結
合隙間αが形成され、この結合隙間αがジョイント部3
4aと34bとの回転角度である。
bとを軸心を中心として鋼球15の付勢力に抗して周方
向に回転させ、嵌合突部8相互の側面8b相互には隙間
βとすると、鋼球15がケース部材14内に没入し、図
7(b)に示すように、周方向に複数個設けられた全て
の係止鉤部9相互の係合状態が解除され、ジョイント部
34aと34bとが離脱される。
ト部34aに嵌合した状態で互いに径方向に偏心したと
きに、ライナー部35aの外周面とジョイント部34a
の内周面との間にできる隙間SをπNβ/360°より
小さく設定することにより、不完全結合(複数ある係止
鉤部のうちあるものは結合し、あるものは離脱した結合
と離脱の中間の状態)を防止できる。さらに、ライナー
部35aの外径部分の軸方向の長さlを√(N2−
G2)よりも小さく設定することにより、ライナー部3
5aがジョイント部34aの軸心に対して傾いてもジョ
イント部34aの内周面とのかじり現象を防止できる。
ただし、配管へのライナー部溶接時の歪発生等を考える
と、上記の値は小さければ良いものではなく、極力上記
の計算式で示した値に近い方が良い。
の結合金具は、土木治水用、船舶、石油プラントや荷揚
げ設備、食品産業、その他のプラント等におけるホース
の結合金具一般に適用できることはもちろんである。
形成されるものには限定されず、合成樹脂、各種の複合
材料、その他の材料で形成されていてもよく、任意の一
種類または複数種類の材料で形成してもよい。
ライナー部の外周面とジョイント部の内周面との間にで
きる隙間をπNβ/360°より小さく設定することに
より、不完全結合(結合と離脱の中間)を防止できる。
さらに、ライナー部の外径部分の軸方向の長さを√(N
2−G2)よりも小さく設定することにより、ジョイン
ト部の内周面とのかじり現象を防止できるという効果が
ある。
面で示す側面図。
で示す側面図。
一部を断面で示す側面図。
面図、(b)は正面図、(c)は縦断側面図、(d)は
X部の拡大図。
を断面した側面図、(b)は正面図、(c)はA部を拡
大した断面図、(d)はシール部材の断面図、(e)は
Y部の拡大図。
イナー部とを嵌合し、互いに径方向に偏心したときの正
面図、(b)はジョイント部の軸心に対してライナー部
の軸心を傾けた状態の縦断側面図。
合状態の一部を拡大して示す図、(b)はジョイント部
の離脱瞬間の図。
示す側面図。
合状態の平面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ホース相互またはホースと他の機器の配
管要素とを結合する結合金具であって、円筒状をなす一
対の結合金具本体と、これらの結合金具本体の前端面に
形成され互いに軸方向に衝合されるシール面と、前記結
合金具本体から前記シール面を囲んで周方向に配列され
軸方向に突設した複数の嵌合突部と、これら嵌合突部の
間に形成された嵌合凹部とを備え、前記一対の結合金具
本体の嵌合突部と嵌合凹部は互いに相手側の結合金具本
体の嵌合凹部と嵌合突部に軸方向に嵌合し、またこれら
嵌合突部には相手側の結合金具本体の嵌合突部に周方向
に係止して軸方向の移動を規制し、これら一対の結合金
具本体を軸方向に係止する係止鉤部が形成されているも
のにおいて、 前記結合金具本体のうち少なくとも一方は、前記シール
面及び前記ホースまたは配管要素との取り付け部とを備
えたライナー部と、前記複数の嵌合突部及び嵌合凹部を
有するとともに、前記ライナー部の外側に回転自在に嵌
合されるジョイント部とから構成されており、 前記ライナー部が嵌合されるジョイント部の内径をN 前記ジョイント部に嵌合されるライナー部の外径をG 前記ジョイント部の係止鉤部離脱時の隙間の回転角度を
β 前記ライナー部をジョイント部に嵌合した状態で互いに
径方向に偏心したときに、ライナー部の外周面とジョイ
ント部の内周面との間にできる隙間をS としたとき、これらの値と隙間Sが次の関係にあること
を特徴とする結合金具。 N−G=S S<(πNβ/360°) - 【請求項2】 ホース相互またはホースと他の機器の配
管要素とを結合する結合金具であって、円筒状をなす一
対の結合金具本体と、これらの結合金具本体の前端面に
形成され互いに軸方向に衝合されるシール面と、前記結
合金具本体から前記シール面を囲んで周方向に配列され
軸方向に突設した複数の嵌合突部と、これら嵌合突部の
間に形成された嵌合凹部とを備え、前記一対の結合金具
本体の嵌合突部と嵌合凹部は互いに相手側の結合金具本
体の嵌合凹部と嵌合突部に軸方向に嵌合し、またこれら
嵌合突部には相手側の結合金具本体の嵌合突部に周方向
に係止して軸方向の移動を規制し、これら一対の結合金
具本体を軸方向に係止する係止鉤部が形成されているも
のにおいて、 前記結合金具本体のうち少なくとも一方は、前記シール
面及び前記ホースまたは配管要素との取り付け部とを備
えたライナー部と、前記複数の嵌合突部及び嵌合凹部を
有するとともに、前記ライナー部の外側に回転自在に嵌
合されるジョイント部とから構成されており、 前記ジョイント部と嵌合した前記ライナー部を軸方向に
当接して規制するジョイント部の当接面部分の最小内径
をJ 前記ライナー部の最大径をL 前記ライナー部の外径G としたとき、これらの値と前記ライナー部の外径G部分
の軸方向の長さlが次の関係にあることを特徴とする結
合金具。 L>J l<√(N2−G2) - 【請求項3】 前記ジョイント部は、前記ライナー部に
対して回転自在であるとともに軸方向に所定範囲だけ移
動自在に取付けられていることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の結合金具。
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