JP2003106475A - 真空ゲート弁 - Google Patents

真空ゲート弁

Info

Publication number
JP2003106475A
JP2003106475A JP2001303126A JP2001303126A JP2003106475A JP 2003106475 A JP2003106475 A JP 2003106475A JP 2001303126 A JP2001303126 A JP 2001303126A JP 2001303126 A JP2001303126 A JP 2001303126A JP 2003106475 A JP2003106475 A JP 2003106475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve plate
housing
cooling
plate support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001303126A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamine Miki
雅峰 三木
Yoshichika Fukuda
祥愼 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Meiva Industry Ltd filed Critical Shin Meiva Industry Ltd
Priority to JP2001303126A priority Critical patent/JP2003106475A/ja
Publication of JP2003106475A publication Critical patent/JP2003106475A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Diaphragms And Bellows (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
  • Sliding Valves (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁箱6内の弁体15,34に形成された冷却
通路15a,34a内を流通する冷却流体の流量や圧力
を適切に変更できるようにし、弁体15,34及び弁箱
6間をシールするシール部材35や、平行リンク機構4
4の摺動部に設けられるブッシュ部材57を確実に冷却
する。 【解決手段】 弁体15,34に取り付けられる平行リ
ンク機構44,44,…のブッシュ57,57,…と、
シール部材35との近傍を通るように冷却通路15a,
34aを形成するとともに、冷却通路15a,34aに
冷却流体を供給するための冷却流体供給部49を、弁体
15,34を駆動するシリンダ31とは別個に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ゲート弁に関
し、特に、弁体に設けられたシール部を冷却流体により
冷却するものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、隣接する1対の真空容器に連通
するハウジング内に、弁板支持体と、該弁板支持体にベ
ローズを介して支持された弁板とからなる弁体を配設す
る一方、ハウジング外壁面に、その壁面を気密状に貫通
するピストンロッドを有するシリンダを取り付けて、そ
のピストンロッドの先端部をハウジング内の弁板支持体
に連結し、シリンダの伸縮作動により弁体をハウジング
内で開弁位置及び閉弁位置の間を移動させ、弁体が閉弁
位置にあるときに、シリンダ内の作動流体を、ピストン
ロッド内に設けた通路を介してベローズ内に供給し、該
ベローズを膨らませることにより、弁板をハウジング内
壁面に押し付けて閉弁状態とするように構成された真空
ゲート弁は広く知られている。
【0003】ところで、真空環境下で真空容器や真空ゲ
ート弁自体からのガスの発生を防止する目的で、真空容
器及びゲート弁の内部を予め加熱(ベーキング)するこ
とが行われる。また、例えば真空容器の内部においてワ
ークを成膜加工する場合、ワークや蒸着物質等は加熱さ
れる。これらの場合、真空ゲート弁の弁体やハウジング
が高温となるため、弁体の押付面とハウジング内壁面と
の間をシールするゴム等のシール部材が、熱により劣化
して真空容器内の真空度を高く維持できなくなる虞れが
ある。
【0004】そこで、シール部材を冷却して熱による劣
化を防止する目的で、従来より、例えば実開昭57−7
7779号公報に示されるように、弁板におけるシール
部材近傍にベローズ内部に連通する冷却通路を形成し、
弁体が閉弁位置にあるときに、ベローズ内に供給された
シリンダの作動流体を上記冷却通路内に流通させること
によって、シール部材を冷却することが提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のでは、例えば真空ゲート弁が閉弁状態とされて、真空
容器内でワークの加熱が行われている間は、シール部材
が非常に高温になったとしても、その真空容器内の作業
が終了してシリンダが作動するまでは、冷却流体の流量
や圧力を大きく変化させることができないため、シール
部材を確実に冷却することは困難である。
【0006】すなわち、弁体の冷却通路における冷却流
体の流量変化や圧力変化がシリンダの作動に大きく依存
しているため、冷却流体の流量や圧力を、シリンダの作
動状態に拘わらず、被加熱量に応じて変化させることが
できないという問題がある。
【0007】ところで、上記従来のように、ハウジング
を貫通するピストンロッドにより弁体を直接駆動するも
のに対して、シリンダにより駆動されるリンク機構を介
して弁体を間接的に駆動するものも一般に知られてい
る。このものでは、ピストンロッドがハウジングの貫通
口を貫通方向に摺動しないので、摺動に伴う寿命の低下
を抑制することができる。その反面、このようなリンク
機構を有するものでは、上記のようなハウジングを貫通
するピストンロッドを有していないので、上記従来のよ
うに、冷却流体をハウジング内の冷却通路に供給して、
シール部材を冷却することができない。
【0008】また、上記従来のように、ベローズを介し
て弁板支持体に弁板を支持するものに対して、平行リン
ク機構を介して弁板支持体に弁板を支持するように構成
された真空ゲート弁も一般に知られている。そして、平
行リンク機構の摺動部に固形潤滑材料からなるブッシュ
部材を設けることが考えられるが、上記のようにゲート
弁自体が高温になると、その熱によりブッシュ部材が劣
化しやすくなるため、シール部材に加えて、このブッシ
ュ部材も冷却する必要がある。しかしながら、この種の
平行リンク機構を有するものにおいて、ブッシュ部材が
配設されている弁板及び弁板支持体の双方の冷却通路に
冷却流体を供給するための機構については何等提案され
ていないのが実情である。
【0009】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主たる目的とするところは、ハウジング内
の弁体に形成された冷却通路へ冷却流体を供給するため
の構成に工夫を凝らすことにより、冷却通路内を流通す
る冷却流体の流量や圧力を適切に変更できるようにし、
弁体及びハウジング間をシールするシール部材を確実に
冷却しようとすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、冷却通路に冷却流体を供給するた
めの供給手段を、弁体を駆動する駆動手段とは別個に設
けるようにした。
【0011】具体的に、第1の発明は、真空ゲート弁と
して、開口を有するハウジングと、上記ハウジングの内
部に設けられ、ハウジングの開口と略平行な方向に沿っ
て開弁位置及び閉弁位置の間を移動することにより上記
ハウジングの開口を開閉する弁体と、上記弁体に設けら
れ、該弁体が上記ハウジングの開口を閉じたときに弁体
と開口周りのハウジングとの間で圧接されて上記弁体及
びハウジング間をシールするリング状のシール部材と、
上記弁体に形成され、上記シール部材を冷却する冷却流
体を流通させるための冷却通路と、上記弁体を駆動する
駆動手段と、上記駆動手段とは別個に設けられ、冷却流
体を上記冷却通路へ供給する供給手段とを備えている。
【0012】上記の発明によると、冷却流体を冷却通路
に供給するための供給手段が駆動手段と別個に設けられ
るので、駆動手段の作動流体とは別の冷却流体を冷却通
路に供給することによってシール部材を冷却することが
できる。従って、駆動手段の作動とは別個独立に、冷却
通路を流通する冷却流体の流量や圧力を変更することが
できる。すなわち、駆動手段の作動状態に拘わらず、シ
ール部材を確実に冷却することができる。
【0013】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記供給手段は、一端が冷却通路に接続される一方、他
端が弁体の移動方向に延出してハウジング外部に突出す
る供給管を有し、上記供給管の周囲に設けられてハウジ
ング内部を気密状に区画する区画手段を備えている。
【0014】上記の発明によると、区画手段によりハウ
ジング内部を真空に維持した状態で、供給管の内部に冷
却流体を流通させることにより、ハウジング外部の水源
と、ハウジング内部の冷却通路との間で冷却流体を循環
させることができる。さらに、区画手段の内部に設けら
れた供給管が区画手段の補強部材となるため、区画手段
の座屈を防止することができる。
【0015】第3の発明は、上記第2の発明において、
上記区画手段は、弁体の移動方向に伸縮自在なベローズ
である。このことにより、ベローズによって弁体の移動
に拘わらずハウジング内の真空状態を維持しつつ、冷却
流体を冷却通路へ供給させることができる。
【0016】第4の発明は、上記第1〜3の何れか1つ
の発明において、上記弁体は、ガイド機構により案内さ
れてハウジングの開口と略平行な方向に沿って開弁位置
及び閉弁位置の間を移動可能な弁板支持体と、該弁板支
持体に平行リンク機構を介して接離可能に支持され、弁
板支持体の閉弁位置で上記弁板支持体に対し接離して上
記ハウジングの開口を開閉する弁板とからなり、上記弁
板及び弁板支持体に冷却通路がそれぞれ形成されてお
り、上記両冷却通路を接続する接続手段を備えている。
【0017】上記の発明によると、接続手段により弁板
に形成された冷却通路と、弁板支持体に形成された冷却
通路とが連通した状態で接続されるため、弁板及び弁板
支持体の何れか一方の冷却通路を通過した冷却流体を他
方の冷却通路へ供給することができる。従って、弁板及
び弁板支持体の双方に設けられている所望の部分を効果
的に冷却することができる。
【0018】第5の発明は、上記第4の発明において、
上記平行リンク機構の摺動部には固体潤滑材料からなる
ブッシュ部材が設けられる一方、上記冷却通路は、上記
平行リンク機構の摺動部近傍を通るように設けられて上
記ブッシュ部材を冷却するように構成されている。
【0019】上記の発明によると、平行リンク機構の摺
動部に設けられたブッシュ部材は、弁板及び弁板支持体
の双方に配設される一方、弁板及び弁板支持体のそれぞ
れに形成された冷却通路がブッシュ部材の近傍を通るよ
うに設けられているので、その冷却通路を流通する冷却
流体によって、ブッシュ部材を効果的に冷却することが
できる。従って、ブッシュ部材の熱による劣化を防止す
ることができる。
【0020】第6の発明では、上記第4又は5の発明に
おいて、上記接続手段は伸縮自在のスパイラルチューブ
を備えている。このことにより、簡単な構成によって、
弁板と弁板支持体との接離動作に拘わらず、弁板と弁板
支持体との接続状態を維持することができる。
【0021】第7の発明では、上記第6の発明におい
て、上記スパイラルチューブを気密状に覆うためのベロ
ーズを備えている。このことにより、仮にスパイラルチ
ューブが真空環境下でガスを放出する材料から構成され
ていたとしても、スパイラルチューブがベローズにより
気密状に覆われるため、ハウジング内の汚染を防止する
ことができる。また、仮にスパイラルチューブの強度が
比較的小さいものであったとしても、ベローズにより保
護することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1及び図4に示すように、
1は前側に位置する第1真空容器、2は第1真空容器1
の後側に隣接する第2真空容器であって、各真空容器
1,2はそれぞれ互いに対向配置された略矩形状の開口
3,4を有する。この両真空容器1,2間には両真空容
器1,2の内部空間(真空空間)同士を連通又は連通遮
断するための真空ゲート弁5が配設されている。この真
空ゲート弁5は、両真空容器1,2間に気密状に挟まれ
た薄厚矩形状のハウジングたる弁箱6を備え、この弁箱
6の前壁(図1及び図4で左側壁)の下部には上記第1
真空容器1の開口3に対応する前側連通口7が、また後
壁(図1及び図4で右側壁)の下部には第2真空容器2
の開口4に対応する後側連通口8がそれぞれ開口されて
おり、この連通口7,8を介して弁箱6内の真空空間が
各真空容器1,2と連通している。このとき、弁箱6の
外壁面における連通口7,8の周囲部には、この周囲部
に接触して取り付けられる真空容器1,2のフランジ部
との間で圧接されて、この弁箱6の連通口7,8周囲部
と、真空容器1,2のフランジ部との間をシールするシ
ール部材9a,9bがそれぞれ取付固定されている。こ
のシール部材9a,9bは、例えばバイトン等からな
る。
【0023】上記弁箱6内の上部には、左右方向に所定
間隔離れた位置を前後方向に互いに平行に延びる左右1
対の支持軸11,11がそれぞれ弁箱6の前後壁に形成
した軸孔6a,6aを貫通して回転可能に支持されてい
る。つまり、この弁箱6前後壁の軸孔6a,6aにはそ
れぞれ軸受10,10が気密シールされて嵌合固定さ
れ、この両軸受10,10には各支持軸11が軸受1
0,10にそれぞれ内挿したシール部材(図示省略)を
介して回転可能にかつ気密状にシールされて挿通されて
いる。
【0024】上記左右の支持軸11,11において弁箱
6内に位置する中間部にはそれぞれ前後方向に2股状に
分かれた左右アーム12,12の基端部が回転一体に取
付固定され、この両アーム12,12の各先端部には、
板状の左右内側リンク13,13の各一端部(上端部)
がそれぞれ前後方向に延びるリンク軸14,14により
揺動可能に支持されている。この内側リンク13,13
の各他端部(下端部)は、上記弁箱6下部の連通口7,
8よりも若干大きくかつ弁箱6内の後側(第2真空容器
2側)にオフセット配置した弁板支持体15上端に対
し、その左右方向に離れた位置にある前後方向に2股状
に分かれた取付部17,17にてそれぞれ前後方向のリ
ンク軸19,19により揺動可能に連結されている。
【0025】このことにより、弁板支持体15は、左右
の両アーム12,12の先端部にそれぞれ外側リンク1
3,13を介して吊り下げられていて、左右の両支持軸
11,11が互いに逆方向に同期して回転することで弁
箱6内を昇降し、左側(図3で左側)の支持軸11が図
3で反時計回り方向に、また右側支持軸11が同図で時
計回り方向にそれぞれ同期回転したときに上昇するよう
になっている。
【0026】上記各支持軸11の前端部は弁箱6の前壁
外面よりも前側(弁箱6外)に延び、その前端部には、
前側(支持軸11の軸方向)から見て弁箱6の左右中央
側に上記アーム12と直角となるように延びる1対の平
行な板材からなる内側リンク28が基端部にて回転一体
に取付固定されている。この内側リンク28の先端部に
は板状のレバー29の一端部が前後方向のリンク軸30
により揺動可能に支持されている。また、弁箱6よりも
前側の左右中央部には上下方向の軸線を有し、後述の弁
体を駆動する駆動手段としてのリニアアクチュエータた
るシリンダ31が配置固定されている。このシリンダ3
1は、シリンダボディから下方に突出して直線運動をす
るピストンロッド31aを有し、このピストンロッド3
1aの下端部には左右方向に延びる板状の連結部32が
中央にて移動一体に取付固定され、この連結部32の両
端部にそれぞれ上記レバー29,29の他端部が前後方
向のリンク軸30により揺動可能に連結されている。す
なわち、シリンダ31のピストンロッド31aは各内側
リンク28先端部にレバー29を介して連結されてお
り、シリンダ31の伸縮作動によりピストンロッド31
aを昇降させて両支持軸11,11を同期して逆方向に
回転させることにより、弁板支持体15及び後述の弁板
34からなる弁体15,34を昇降させ、シリンダ31
を収縮作動させたときには、左側支持軸11を図3で反
時計回り方向に、また右側支持軸11を同図で時計回り
方向にそれぞれ回転させて弁体15,34を上昇させ、
ゲート弁5を開弁状態とする一方、シリンダ31を伸長
作動させたときには、左側支持軸11を同図で時計回り
方向に、また右側支持軸11を同図で反時計回り方向に
それぞれ回転させて弁体15,34を下降させ、ゲート
弁5を閉弁状態とする。そして、上記アーム12と内側
リンク28とは、各支持軸11の軸方向から見て直交方
向に延びていて、弁板支持体15が上昇端位置近傍にあ
るときにアーム12が略水平状態になる一方、弁板支持
体15が下降端位置近傍にあるときに内側リンク28が
略水平状態になるように配置されている。
【0027】そして、上記弁板支持体15を弁箱6内で
昇降案内する複数種類の案内用ローラ22,24,26
が設けられている。すなわち、図7及び図9に示すよう
に、弁板支持体15の左右側部の上下端部にはそれぞれ
水平左右方向の軸心を持ったローラ軸21,21,…が
突出して取付固定され、この各ローラ軸21には、弁箱
6の前後壁内面間の間隔よりも若干小さい外径を有しか
つ弁箱6の連通口7,8の左右両側の前後壁内面上を転
動する前後ガイドローラ22が回転可能に支持されてい
る。そして、この前後ガイドローラ22とその回転軸で
あるローラ軸21との間に例えばMoS2等の固体潤滑
材料を成形してなる円筒状ブッシュ60が介在されてい
る。
【0028】また、弁体15,34が開弁位置にあると
きの弁体15,34の下端部を拡大して示す図5に示す
ように、上記弁板支持体15の第2真空容器2側(図5
で右側)である後側面の上下端部には、切り欠き部8
0,80が設けられている。この上端部の切り欠き部8
0,80は、上及び後方向に開口する一方、下端部の切
り欠き部80,80は、下及び後方向に開口している。
そして、これら切り欠き部80,80,…には、それぞ
れ水平左右方向に延びるローラ軸23,23,…が上下
に略対応して左右方向に並んだ状態で取付固定され、こ
の各ローラ軸23には弁箱6の後壁内面上を転動可能な
後側ガイドローラ24が支持されている。そして、この
後側ガイドローラ24とそのローラ軸23との間にも上
記と同様のブッシュ61が介在されている。
【0029】さらに、図7、図8及び図9に示す如く、
弁板支持体15の左右側部の上下端部にはそれぞれ水平
前後方向の軸心を持つローラ軸25,25,…(一方の
みを示す)が取付固定され、この各ローラ軸25に弁箱
6の左右側壁内面上を転動するサイドローラ26が回転
可能に支持されている。そして、この各サイドローラ2
6とそのローラ軸25との間にも上記と同様のブッシュ
59が介在されている。そして、これらガイドローラ2
2,24及びサイドローラ26により弁板支持体15が
弁箱6内で前後方向及び左右方向に殆ど位置ずれするこ
となく昇降するようになっている。
【0030】このようにして、弁板支持体15は、ガイ
ド機構としての前後ガイドローラ22、後側ガイドロー
ラ24、及びサイドローラ26により案内されて、第1
及び第2真空容器1,2の各開口と略平行な方向に沿っ
て開弁位置及び閉弁位置の間を移動可能とされている。
【0031】上記弁板支持体15の前側面(図4で左側
面)には弁板支持体15と略同じ大きさ(弁箱6下部の
前側連通口7よりも若干大)の弁板34が弁板支持機構
としての平行リンク機構44,44,…を介して接離可
能に支持されている。この弁板34は、弁板支持体15
に対し接離して、第1真空容器1の開口3つまり弁箱6
の前側連通口7を開閉して第1及び第2真空容器1,2
同士を連通又は連通遮断させるものである。
【0032】そして、弁体には、この弁体が弁箱6の開
口を閉じたときに弁体と開口周りの弁箱6との間で圧接
されて、この弁体及び弁箱6間をシールするシール部材
35が設けられている。具体的に、弁板34の前側面外
周部には弁箱6の前壁内面における連通口7周りに当接
してシールする、例えばバイトン等からなるリング状の
シール部材35が取付固定されている。
【0033】上記平行リンク機構44,44,…は、弁
板34及び弁板支持体15の間に設けられて上記弁板支
持体15の閉弁位置で弁板34及び弁板支持体15が互
いに接離するように支持しており、この弁板34及び弁
板支持体15が接触することによって真空ゲート弁5が
開弁する一方、離隔することによって閉弁するように構
成されている。そして、この平行リンク機構44,4
4,…の各々のリンク取付構造は以下のとおりである。
【0034】すなわち、図3,図5及び図6に示すよう
に、弁板支持体15の上下中間部には、弁板支持体15
を前後方向に貫通しかつ上下1対を1組とした例えば4
組の開口部16,16,…がそれぞれ左右方向に並んだ
状態で形成され、この各開口部16内でリンク45の後
端部(弁板支持体15側の端部)が弁板支持体15の移
動方向と直交する水平左右方向の軸心回りに揺動可能に
軸支されている。すなわち、開口部16内にリンク軸4
7が取付固定され、このリンク軸47は、リンク45の
後端部に形成された軸孔45bに挿通されている。
【0035】一方、弁板34の後側面には上記弁板支持
体15の各開口部16に略対応して凹部36aが形成さ
れ、さらに、この凹部36aの底部に凹部36が形成さ
れている。そして、この各凹部36内で上記各リンク4
5の前端部(弁板34側の端部)が水平左右方向の軸心
回りに揺動可能に軸支されている。すなわち、凹部36
内にリンク軸46が取付固定され、このリンク軸46
は、リンク45の後端部に形成された軸孔45aに挿通
されている。
【0036】そして、上記上下に対応する1対のリンク
45,45で平行リンク機構44,44,…が構成され
ており、この平行リンク機構44,44,…を介して弁
板34が弁板支持体15の前側面(第1の真空容器1側
の側面)に接離可能に支持されている。
【0037】さらに、図5及び図6に示す如く、上記各
平行リンク機構44の摺動部である各リンク45の前後
の軸孔45a,45b内周面と、該軸孔45a,45b
に挿通されるリンク軸46,47の外周面との間には、
各ローラに設けたものと同様の例えばMoS2等の固体
潤滑材料を成形してなる円筒状ブッシュ57が介在され
ている。尚、アーム12の軸孔12a及び取付部17の
軸孔17aとリンク軸14,19との間に同様のブッシ
ュを介在させることもできる。また、上記内側リンク1
3の一方の端部のみにブッシュを設けてもよい。
【0038】ところで、図3,図7及び図8に示すよう
に、上記弁板34の前側面における左右側部下端にはそ
れぞれ水平左右方向に延びるローラ軸38,38が取付
固定され、この各ローラ軸38にはストッパローラとし
ての弁板前ローラ39が回転可能に支承されている。そ
して、この弁板前ローラ39とそのローラ軸38との間
に他のローラと同様のブッシュ62がそれぞれ介在され
ている。また、弁箱6の前壁内面における左右側部の下
端には、弁板34が弁箱6の前側連通口7を閉じた閉弁
状態にあるときの上記各弁板前ローラ39に対応して有
底の凹部6bが形成されており、弁板34が前側連通口
7を開いた状態では、弁板前ローラ39は前側連通口7
の左右両側の前壁内面上を転動するが、閉じた状態で
は、弁板前ローラ39が弁箱6の凹部6b内にその底面
から浮いた状態で落ち込むようになっている。
【0039】そして、上記弁箱6内の下部には上記各弁
板前ローラ39の真下位置にそれぞれストッパ40,4
0が左右方向に並んだ状態で取り付けられている。この
各ストッパ40はブロック状のもので、弁板支持体15
が下降端位置近傍まで下降したときに弁板34詳しくは
弁板前ローラ39に当接して弁板34の下降移動を停止
させ、その後の弁板支持体15の下降移動に伴い、弁板
34を平行リンク機構44,44,…によって弁板支持
体15から離隔する前方向つまり閉じ方向に相対移動さ
せるように案内する。尚、この弁板前ローラ39に代
え、各ストッパ40に、弁板34に当接して転動するス
トッパローラを軸支するようにしてもよい。
【0040】そして、図2に示すように、弁板34に設
けられたシール部材35を冷却する冷却流体を流通させ
るための冷却通路34aが弁板34に形成されている。
さらに、この冷却通路34aは、左右方向に蛇行するこ
とにより平行リンク機構44,44,…の摺動部近傍を
通るように設けられて、その摺動部に設けられているブ
ッシュ57,57…を冷却するように構成されている。
冷却通路34aは、弁板34の表面に形成された蛇行す
る溝の内壁面と、この溝の開口を閉塞する閉塞部材とに
より区画されて構成されている。そして、冷却通路34
aは弁板の左右方向端部に形成された第1ポート71及
び第2ポート72を連通するようにしている。
【0041】一方、図3に示すように、弁板支持体15
にも、上記と同様の冷却通路15aが平行リンク機構4
4,44,…の摺動部近傍を通るように蛇行して設けら
れている。この冷却通路15aは、同図における弁板支
持体15の左右方向中央上部で閉塞されている。すなわ
ち、この閉塞された冷却通路15aの中央部には、上方
に延びて後述の供給管50からの冷却流体が供給される
入口ポート51と、この入口ポート51に隣接して設け
られ且つ上方に延びて冷却通路15a内の冷却流体を排
出する出口ポート52とがそれぞれ形成されている。そ
して、この冷却通路15aは、同図における左側部分で
入口ポート51と第4ポートとを連通する一方、同図に
おける右側部分で出口ポート52と第3ポートとを連通
している。このようにして、弁板34及び弁板支持体1
5に、冷却通路34a,15aがそれぞれ形成されてい
る。
【0042】さらに、本発明の真空ゲート弁5は、図1
〜図3にも示すように、各冷却通路15a,34aを連
通した状態でこれら両冷却通路15a,34aを接続す
る接続手段たる接続部65,65を備えている。接続部
65,65は、弁体15a,34aの左右両側面にそれ
ぞれ配設されている。接続部65,65は、弁板34の
側面に取付固定される下側支持部69と、この下側支持
部69から所定の間隔を置いた状態で弁板支持体15の
側面に取付固定される上側支持部68とを有している。
下側支持部69には、弁板34に形成された上記第1ポ
ート71又は第2ポート72に接続される連絡通路69
aが穿孔されている。一方、上側支持部68には、弁板
支持体15に形成された上記第3ポート73又は第4ポ
ート74に接続される連絡通路68aが穿孔されてい
る。
【0043】そして、接続部65は、この2つの連絡通
路68a,69aを連通状態で接続する伸縮自在のスパ
イラルチューブ66を備えている。さらに、接続部65
は、スパイラルチューブ66を気密状に覆うためのベロ
ーズ67を備えている。すなわち、ベローズ67は、そ
の内部にスパイラルチューブ66を収容した状態で、上
側支持部68及び下側支持部69を接続している。この
ようにして、接続部65は、弁体15,34の開閉作動
に拘わらず、弁板34の冷却通路34aと、弁板支持体
15の冷却通路15aとを接続するようにしている。
【0044】また、真空ゲート弁5は、シリンダ31と
は別個に設けられ、冷却流体を弁体に形成された冷却通
路15a,34aへ供給する供給手段としての冷却流体
供給部49を備えている。冷却流体供給部49は、一端
が弁板支持体15の冷却通路15aに接続される一方、
他端が弁体15,34の移動方向である上方に延出して
弁箱6の外部に突出する供給管50を備えている。供給
管50は、上下方向に延びる外管50bと、外管50b
に挿通される内管50aとからなる2重管構造を有して
いる。図10にも拡大して示すように、供給管50の下
端部は、弁板支持体の上面に設けられた台座部53に取
付固定されている。台座部53には、弁板支持体15の
入口ポート51と、内管50aの内部とを連通する連絡
通路53aが形成されている。さらに、出口ポート52
と、内管50a外周面及び外管50b内周面との間の管
路(以降、外管50bの内部と略称する)とを連通する
連絡通路53bが形成されている。
【0045】一方、図1にも示すように、弁箱6の中央
上部には、供給管50を案内する円筒状のガイド部54
が固定されて設けられている。ガイド部54の上端に
は、フランジ部54aが取り付けられており、その中央
部は供給管50が挿通できるように開口されている。そ
して、供給管50は、弁箱6及びガイド部54を通って
上方に突出しており、その上端部には、内管50aの内
部に通ずるポート56と、外管50bの内部に通ずるポ
ート55とがそれぞれ設けられている。
【0046】そして、この供給管50の周囲には、弁箱
6の内部を気密状に区画する区画手段として、弁体1
5,34の移動方向に伸縮自在なベローズ58が設けら
れている。ベローズ58の下端部は台座部53の上面に
取付固定される一方、上端部はガイド部54内部におけ
るフランジ部54aの下面に取付固定されている。そし
て、このベローズ58の内部に供給管50が収容されて
いる。このことにより、ペローズ58の外側は真空状態
が維持されている。そして、このようにして、供給管5
0は、弁体15,34の開閉作動に伴って、弁板支持体
15と一体に上下動するように構成されている。
【0047】ところで、図2及び図3に示すように、弁
箱6の連通口7,8周りの前後壁面内部には、その連通
口7,8の周方向に沿って延びる環状の冷却通路82,
83がそれぞれ形成されている。冷却通路82,83
は、弁箱6の前後外壁面にそれぞれ取付固定されている
シール部材9a,9bの近傍を通るように設けられてい
る。このようにして、冷却通路82,83は、冷却流体
が流通されることによりシール部材9a,9bをそれぞ
れ冷却するように構成されている。また、弁箱6の前側
の冷却通路82は、弁体15,34の閉弁時に弁板34
に設けられているシール部材35にも近接するように配
設されており、シール部材9aと共にシール部材35を
も冷却するように構成されている。
【0048】そして、図2及び図11に示すように、弁
箱6の側面には、冷却通路82に冷却流体を供給するた
めの第5ポート85と、その下側に併設され、冷却通路
82から冷却流体を排出するための第6ポート86とが
それぞれ設けられている。一方、図3及び図11に示す
ように、弁箱6の側面における第5ポート85及び第6
ポート86の近傍には、冷却通路83に冷却流体を供給
するための第7ポート87と、その上側に併設され、冷
却通路83から冷却流体を排出するための第8ポート8
8とがそれぞれ設けられている。第6ポート86と第7
ポート87とは、樹脂製のチューブ93により接続され
ている。こうして、第5ポート85から供給される冷却
流体が連通口7周りの冷却通路82を流通した後に、第
6ポート86から排出されて第7ポート87へ供給さ
れ、さらに連通口8周りの冷却通路83を流通した後、
第8ポート88から排出されるように構成されている。
【0049】ところで、図2及び図11に示すように、
弁箱6における上記第5〜8ポート85,86,…が配
設されている側の側面には、側方に突出するブロック状
の突出部75が固着して設けられており、この突出部7
5には、図外の配管が接続されてゲート弁5に冷却流体
を供給するための供給ポート76と、図外の配管が接続
されてゲート弁5から冷却流体を排出するための排出ポ
ート77とがそれぞれ設けられている。
【0050】そして、供給ポート76と、内管50a上
端のポート55とは、樹脂製のチューブ91により接続
されている。また、外管50b上端のポート56と、第
5ポート85とは、同様のチューブ92により接続され
ている。さらに、第8ポート88と、排出ポート77と
は、同様のチューブ94により接続されている。
【0051】次に、上記実施形態の作動について説明す
る。図1〜図4に示す閉弁状態にある真空ゲート弁5を
開くときには、シリンダ31の収縮作動によりピストン
ロッド31aを上昇移動させる。このことで、ピストン
ロッド31a下端の連結部32にレバー29,29及び
内側リンク28,28を介して連結されている両支持軸
11,11が同期して互いに逆方向に回転し、左側支持
軸11は図3で反時計回り方向に、また右側支持軸11
は同時計回り方向にそれぞれ回転する。この支持軸1
1,11の回転駆動により該支持軸11,11と一体の
アーム12,12も回動し、その先端に外側リンク1
3,13を介して連結されている弁板支持体15がガイ
ドローラ22,24により前後方向に、またサイドロー
ラ26により左右方向にそれぞれ移動規制されて案内さ
れながら弁箱6内を上昇する。この弁板支持体15の上
昇により、弁箱6と第1真空容器1との間の連通部つま
り前側連通口7を気密状に閉じていた弁板34が平行リ
ンク機構44,44,…により引き上げられて、その前
側連通口7が開かれる。
【0052】そして、上記シリンダ31の収縮ストロー
クエンド近傍で、図3で仮想線にて示すように、弁板支
持体15により弁板34が下端部を弁箱6の連通口7,
8の上端位置に略一致させるように移動して、両真空容
器1,2の内部空間同士が弁箱6内を介して連通状態と
なる。
【0053】これに対し、上記開弁状態から逆にゲート
弁5を閉じるときには、シリンダ31の伸長作動により
ピストンロッド31aを下降させる。このことで、両支
持軸11,11が同期して互いに逆方向に回転し、左側
支持軸11は図3で時計回り方向に、また右側支持軸1
1は反時計回り方向にそれぞれ回転する。この支持軸1
1,11の回転駆動により該支持軸11,11と一体の
アーム12,12も回動して、その先端に外側リンク1
3,13を介して連結されている弁板支持体15が、ガ
イドローラ22,24及びサイドローラ26により移動
規制されて案内されながら弁板34と共に弁箱6内を下
降する。そして、弁板支持体15の下降端位置近傍で弁
板34下端の上記各弁板前ローラ39がストッパ40に
当接すると、弁板34のそれ以上の下降移動が停止さ
れ、弁板支持体15のさらなる下降移動により弁板34
が今度は平行リンク機構44,44,…における各リン
ク45の立上がり動作により弁板支持体15から離隔す
るように前側に移動案内される。図3で実線及び図4に
示すように、上記シリンダ31の伸長ストロークエンド
近傍で弁板支持体15が下降端位置に達すると、弁板3
4はガイドローラ22,24により後側面を移動規制さ
れている弁板支持体15によりリンク45,45,…を
介して前側に押される。そして、弁板34に配設されて
いるシール部材35は、弁箱6と第1真空容器1との間
の連通部つまり弁箱6の前側連通口7の周りに押し付け
られ、両真空容器1,2の内部空間同士の連通が弁板3
4によって気密シール状態で遮断される。尚、この状態
では、上記各弁板前ローラ39が弁箱6の前壁内面の凹
部6b内に落ち込む。
【0054】次に、この真空ゲート弁5における冷却流
体の流れについて説明する。図3及び図11に示される
ように、まず、図外のポンプから送られる冷却流体が、
供給ポート76を介して供給される。その後、冷却流体
はチューブ91を上昇して、内管50a上端のポート5
6を介して内管50a内を下方に流通する。そして、図
1及び図10に示すように、内管50aを通過した冷却
流体は、下部の連絡通路53a及び入口ポート51を介
して、弁板支持体15の図3における左側の冷却通路1
5aへ供給される。冷却通路15aを蛇行して流通した
冷却流体は、第4ポート74及び連絡通路68aを介し
て接続部65のスパイラルチューブ66へ流入する。そ
の後、図2にも示すように、冷却流体は連絡通路69a
及び第1ポート71を介して弁板34の冷却通路34a
へ供給され、同図の右側から左側へ向かって冷却通路3
4a内を流通する。そして、第2ポート72及び連絡通
路69aを介して接続部65のスパイラルチューブ66
を流通した冷却流体は、連絡通路68a及び第3ポート
73を介して、弁板支持体15における図3で右側の冷
却通路15aへ供給される。そして、この冷却通路15
aを通過した冷却流体は、図10にも示すように、出口
ポート52及び連絡通路53bを介して供給管50の外
管50bの内部を流通する。外管50bの内部を上昇し
た冷却流体は、その上端のポート55を介してチューブ
92を流通し、下方へ送られる。
【0055】チューブ92を通る冷却流体は、その下端
部で第5ポート85を介して、弁箱6の前側壁の冷却通
路82へ供給される。その後、冷却流体は、冷却通路8
2に沿って連通口7周りを流通した後、第6ポート8
6、チューブ93及び第7ポート87を介して弁箱6の
後側壁の冷却通路83へ供給される。そして、冷却流体
は、同様に冷却通路83に沿って連通口8周りを流通し
た後、第8ポート88を介してチューブ94を流通し、
上方の排出ポート77へ送られる。そして、この排出ポ
ート77から外部へ排出される。
【0056】そして、この実施形態においては、冷却流
体を冷却通路15a,34aに供給するための供給手段
たる供給管50がシリンダ31と別個に設けられるの
で、シリンダ31の作動流体とは別の冷却流体を冷却通
路15a,34aに供給することによってシール部材3
5を冷却することができる。従って、シリンダ31の作
動とは別個独立に、冷却通路15a,34aを流通する
冷却流体の流量や圧力を変更することができる。すなわ
ち、ピストン31の作動状態に拘わらず、シール部材3
5を確実に冷却することができる。
【0057】また、ベローズ58により弁箱6内部を真
空に維持した状態で、供給管50の内部に冷却流体を流
通させることにより、弁箱6外部のポンプ等と、弁箱6
内部の冷却通路15a,34aとの間で冷却流体を循環
させることができる。さらに、ベローズ58の内部に設
けられた供給管50がベローズ58の補強部材となるた
め、ベローズ58の座屈を防止することができる。この
とき、区画手段がベローズ58により構成されているの
で、弁体15,34の移動に拘わらず弁箱6内の真空状
態を維持しつつ、冷却流体を冷却通路15a,34aへ
供給させることができる。
【0058】さらに、接続部65により弁板34に形成
された冷却通路34aと、弁板支持体15に形成された
冷却通路15aとが連通した状態で接続されるため、弁
板34及び弁板支持体15の何れか一方の冷却通路を通
過した冷却流体を他方の冷却通路へ供給することができ
る。従って、弁板34及び弁板支持体15の双方に設け
られている所望の部分を効果的に冷却することができ
る。具体的に、平行リンク機構44,44,…の摺動部
に設けられたブッシュ57,57,…は、弁板34及び
弁板支持体15の双方に配設される一方、弁板34及び
弁板支持体15のそれぞれに形成された冷却通路15
a,34aがブッシュ57,57,…の近傍を通るよう
に設けられているので、その冷却通路15a,34aを
流通する冷却流体によって、ブッシュ57,57,…を
効果的に冷却することができる。従って、ブッシュ5
7,57,…の熱による劣化を防止することができる。
【0059】また、接続部65は伸縮自在のスパイラル
チューブ66を備えていることにより、簡単な構成によ
って、弁板34と弁板支持体15との接離動作に拘わら
ず、弁板34と弁板支持体15との接続状態を維持する
ことができる。さらに、スパイラルチューブ66を気密
状に覆うためのベローズ67を備えていることにより、
仮にスパイラルチューブ66が真空環境下でガスを放出
する材料から構成されていたとしても、スパイラルチュ
ーブ66がベローズ67により気密状に覆われるため、
弁箱6内の汚染を防止することができる。また、仮にス
パイラルチューブ66の強度が比較的小さいものであっ
たとしても、ベローズ67により保護することができ
る。
【0060】尚、上記実施形態では、弁板支持体15を
支持軸11回りに駆動されるリンク機構により開閉作動
する、所謂リンク型の真空ゲート弁について説明した
が、本発明はこれに限らず、シリンダのピストンロッド
が直接弁板支持体15に接続された、所謂直動型の真空
ゲート弁にも適用することができる。すなわち、この場
合も、ピストンロッドと供給管との双方を弁箱内に挿通
させるような構成とすればよい。
【0061】また、弁板34及び弁板支持体15を平行
リンク機構44により接離自在に接続するようにした
が、その他に平行リンク機構44を有しないものについ
ても適用することができる。
【0062】さらに、接続部65をスパイラルチューブ
66と、その周囲を覆うベローズ67とにより構成した
が、スパイラルチューブ66が、真空環境下でガスを発
生しないような例えばテフロン(R)等の材料から構成
される場合には、ベローズ67を省略してもよい。
【0063】また、リンク軸46,47とリンク45と
の間、及びローラ軸21,23,25,38とローラ2
2,24,26,39との間にブッシュ57及び59〜
62を介在させているが、これらの摺動部にブッシュ等
の固体潤滑剤の皮膜をコーティングするようにしてもよ
い。また、これら複数の摩擦摺接部材の全てにブッシュ
を介在させる必要はなく、必要な箇所の摩擦摺接部のみ
にブッシュを介在させるようにしてもよい。
【0064】そして、上記実施形態では、駆動手段をシ
リンダ31としているが、その他、直線運動をする出力
部を有するものであればよく、また回転型のアクチュエ
ータにより支持軸11を直接に回転駆動するようにして
もよい。
【0065】さらに、上記各実施形態では、弁板支持体
15及び弁板34を上昇移動させて開弁し、下降移動さ
せて閉弁するようにしているが、逆に弁板支持体15及
び弁板34の下降移動により開弁し、上昇移動により閉
弁するようにしてもよい。また、弁板支持体15及び弁
板34の開閉動作の向きを必ずしも上下方向に限定する
必要はない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明による
と、真空ゲート弁として、弁体を駆動する駆動手段と、
駆動手段とは別個に設けられ、冷却流体を冷却通路へ供
給する供給手段とを備えることにより、駆動手段の作動
とは別個独立に、冷却通路を流通する冷却流体の流量や
圧力を変更して、シール部材を確実に冷却することがで
きる。
【0067】第2の発明によると、供給手段は、一端が
冷却通路に接続される一方、他端が弁体の移動方向に延
出してハウジング外部に突出する供給管を有し、供給管
の周囲に設けられてハウジング内部を気密状に区画する
区画手段を備えることにより、区画手段によりハウジン
グ内部を真空に維持した状態で、ハウジング外部の水源
と、ハウジング内部の冷却通路との間で冷却流体を循環
させることができる。さらに、供給管が区画手段の補強
部材となるため、区画手段の座屈を防止することができ
る。
【0068】第4の発明によると、弁体は、ガイド機構
により案内されてハウジングの開口と略平行な方向に沿
って開弁位置及び閉弁位置の間を移動可能な弁板支持体
と、弁板支持体に平行リンク機構を介して接離可能に支
持され、弁板支持体の閉弁位置で弁板支持体に対し接離
してハウジングの開口を開閉する弁板とからなり、弁板
及び弁板支持体に冷却通路がそれぞれ形成されており、
両冷却通路を接続する接続手段を備えることにより、弁
板及び弁板支持体の何れか一方の冷却通路を通過した冷
却流体を他方の冷却通路へ供給して、弁板及び弁板支持
体の双方に設けられている所望の部分を効果的に冷却す
ることができる。
【0069】第5の発明によると、平行リンク機構の摺
動部には固体潤滑材料からなるブッシュ部材が設けられ
る一方、冷却通路は、平行リンク機構の摺動部近傍を通
るように設けられてブッシュ部材を冷却するように構成
することにより、冷却通路を流通する冷却流体によりブ
ッシュ部材を効果的に冷却して、ブッシュ部材の熱によ
る劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る真空ゲート弁の一部を
破断して示す側面断面図である。
【図2】真空ゲート弁の閉弁状態を示す正面図である。
【図3】真空ゲート弁の閉弁状態を示す背面図である。
【図4】閉弁状態の真空ゲート弁の一部を破断して示す
側面断面図である。
【図5】開弁時における弁板支持体及び弁板間の平行リ
ンク機構を拡大して示す側面断面図である。
【図6】平行リンク機構を上方からみた拡大断面図であ
る。
【図7】弁板支持体左右側部のサイドローラ及び弁板下
端部の弁板前ローラの支持構造を拡大して示す一部破断
側面図である。
【図8】弁板支持体左右側部のサイドローラ及び弁板下
端部の弁板前ローラの支持構造を拡大して示す平面断面
図である。
【図9】弁板支持体左右側部の前後ガイドローラの支持
構造を拡大して示す平面断面図である。
【図10】弁板支持体と冷却流体供給部との接続状態を
拡大して示す説明図である。
【図11】真空ゲート弁の外観を示す側面図である。
【符号の説明】
3,4 開口 5 真空ゲート弁 6 弁箱(ハウジング) 7 前側連通口 8 後側連通口 15 弁板支持体 15a 冷却通路 22 前後ガイドローラ(ガイド機構) 23 ローラ軸(摺動部) 24 後側ガイドローラ(ガイド機構) 26 サイドローラ(ガイド機構) 31 シリンダ 34 弁板 34a 冷却通路 35 シール部材 44 平行リンク機構(弁板支持機構) 45 リンク(摺動部) 47 リンク軸(摺動部) 49 冷却流体供給手段(供給手段) 50 供給管(供給手段) 57 ブッシュ 58 ベローズ(区画手段) 65 接続部(接続手段) 66 スパイラルチューブ 67 ベローズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16J 15/10 F16J 15/10 X 3J045 F16K 3/02 F16K 3/02 C 51/02 51/02 B Fターム(参考) 3H053 AA02 AA24 BA22 BA33 BD10 DA09 3H066 AA03 BA14 BA19 BA37 3J011 JA01 KA01 KA02 KA08 3J017 EA02 FA01 GA01 3J040 AA01 AA13 BA02 3J045 AA10 CB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有するハウジングと、 上記ハウジングの内部に設けられ、ハウジングの開口と
    略平行な方向に沿って開弁位置及び閉弁位置の間を移動
    することにより上記ハウジングの開口を開閉する弁体
    と、 上記弁体に設けられ、該弁体が上記ハウジングの開口を
    閉じたときに弁体と開口周りのハウジングとの間で圧接
    されて上記弁体及びハウジング間をシールするリング状
    のシール部材と、 上記弁体に形成され、上記シール部材を冷却する冷却流
    体を流通させるための冷却通路と、 上記弁体を駆動する駆動手段と、 上記駆動手段とは別個に設けられ、冷却流体を上記冷却
    通路へ供給する供給手段とを備えていることを特徴とす
    る真空ゲート弁。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記供給手段は、一端が冷却通路に接続される一方、他
    端が弁体の移動方向に延出してハウジング外部に突出す
    る供給管を有し、 上記供給管の周囲に設けられてハウジング内部を気密状
    に区画する区画手段を備えていることを特徴とする真空
    ゲート弁。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記区画手段は、弁体の移動方向に伸縮自在なベローズ
    であることを特徴とする真空ゲート弁。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1つにおいて、 上記弁体は、ガイド機構により案内されてハウジングの
    開口と略平行な方向に沿って開弁位置及び閉弁位置の間
    を移動可能な弁板支持体と、該弁板支持体に平行リンク
    機構を介して接離可能に支持され、弁板支持体の閉弁位
    置で上記弁板支持体に対し接離して上記ハウジングの開
    口を開閉する弁板とからなり、 上記弁板及び弁板支持体に冷却通路がそれぞれ形成され
    ており、 上記両冷却通路を接続する接続手段を備えていることを
    特徴とする真空ゲート弁。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記平行リンク機構の摺動部には固体潤滑材料からなる
    ブッシュ部材が設けられる一方、 上記冷却通路は、上記平行リンク機構の摺動部近傍を通
    るように設けられて上記ブッシュ部材を冷却するように
    構成されていることを特徴とする真空ゲート弁。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、 上記接続手段は伸縮自在のスパイラルチューブを備えて
    いることを特徴とする真空ゲート弁。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記スパイラルチューブを気密状に覆うためのベローズ
    を備えていることを特徴とする真空ゲート弁。
JP2001303126A 2001-09-28 2001-09-28 真空ゲート弁 Pending JP2003106475A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303126A JP2003106475A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 真空ゲート弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303126A JP2003106475A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 真空ゲート弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003106475A true JP2003106475A (ja) 2003-04-09

Family

ID=19123262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001303126A Pending JP2003106475A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 真空ゲート弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003106475A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102168758A (zh) * 2011-05-09 2011-08-31 北京航空航天大学 一种抽真空用密封卡口装置
JP2012233564A (ja) * 2011-04-19 2012-11-29 Smc Corp ゲートバルブ
RU176495U1 (ru) * 2017-05-22 2018-01-22 ОАО "Торговый дом "Воткинский завод" Задвижка с винтовой передачей

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012233564A (ja) * 2011-04-19 2012-11-29 Smc Corp ゲートバルブ
CN102168758A (zh) * 2011-05-09 2011-08-31 北京航空航天大学 一种抽真空用密封卡口装置
RU176495U1 (ru) * 2017-05-22 2018-01-22 ОАО "Торговый дом "Воткинский завод" Задвижка с винтовой передачей

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4871129B2 (ja) コンダクタンスの制御が改良された弁組立体
US10493621B2 (en) Robot arm having hydraulic rotary actuators
JP5044366B2 (ja) 真空ゲートバルブおよびこれを使用したゲート開閉方法
KR101544530B1 (ko) 게이트 밸브 및 슬라이드 밸브
JP4918295B2 (ja) 真空バルブ
WO2013161357A1 (ja) 3ポートバルブ
SE533152C2 (sv) Pump/motor av böjd axeltyp med variabelt deplacement
JP6679594B2 (ja) 真空チャンバのチャンバ壁内のチャンバ開口を閉鎖するドア
US7891932B2 (en) Straight conveying device for vacuum
JPH10110706A (ja) 回転式油圧アクチュエータ
US6142181A (en) 3/3-way valve
JP2003106475A (ja) 真空ゲート弁
KR20050011541A (ko) 용량가변 회전압축기
JPS61255280A (ja) ポンプ装置
JPH02191875A (ja) 可変容積式静圧型アキシャルピストン装置
JP3439121B2 (ja) 真空装置のバルブ
JP2006144778A (ja) 能力可変回転圧縮機
JP2003120857A (ja) 真空ゲート弁
TW200411123A (en) Actuator for driving valve
JPH11193772A (ja) 油圧揺動モータ
JP2009085242A (ja) 真空バルブ
JP4614155B2 (ja) ゲートバルブ
JP2000028013A (ja) ゲート式真空遮断弁
JP4124637B2 (ja) 真空装置のバルブ
KR19990045849A (ko) 버터플라이밸브의시트수명유지방법과그장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100223