JP2003106321A - ナット - Google Patents

ナット

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JP2003106321A
JP2003106321A JP2001337128A JP2001337128A JP2003106321A JP 2003106321 A JP2003106321 A JP 2003106321A JP 2001337128 A JP2001337128 A JP 2001337128A JP 2001337128 A JP2001337128 A JP 2001337128A JP 2003106321 A JP2003106321 A JP 2003106321A
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JP
Japan
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nut
thread
screw
inlet
bolt
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001337128A
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English (en)
Inventor
Takashi Kato
高司 加藤
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MEIDOO KK
Meidoh Co Ltd
Original Assignee
MEIDOO KK
Meidoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ボルトやナットが斜めに組み込ま
れることにより、斜め組込みによるかじり・焼付き又は
空回りを効果的に防止するナットを提供する。 【解決手段】 内周にねじ部(2)を設けたナット
(1)であって、ねじ山の始端部(3)に、該ナット
(1)の入口端面(1A)に対して10°〜80°の角
度でねじ入口側に切り欠き形状(3A)を設けてねじ部
入口巾(W)を拡大し、尚且つ該拡大されたねじ山の始
端部(3)においては、立上り不完全ねじ部(31)は
始端から60°回転位置までの範囲(α)で完全ねじ山
の高さまで立上っていることにより、ボルトのねじ山を
円滑に案内することができることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルトやナットが
斜めに組み込まれることを防止するナットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボルト及びナットのかじり・
焼付き又は空回りは、組み込むほうが斜めに組み込まれ
ることに原因があることが知られている。このような斜
め組み込みを防止するために、ボルト側にナット内周ね
じ部内径より若干小さい案内ガイド(7)を設けて挿入
することによって傾きを修正させることやナット側で内
周にボルトねじ部外形より若干大きい内ガイド(5)を
設けて挿入することによって傾きを修正させる方法及び
ナット(11)のかじりの原因と思われる不完全ねじ部
を垂直にカット(4)した方法などがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガイド
部(5)(7)を設けた方法では、締結後は締結部(2
A),(22A),(222A)には寄与していない部
分であり、ガイド長さ(5)(7)分のコストアップや
重量アップとなる問題があった。またナット(11)で
不完全ねじ部を垂直にカット(4)したものは、ボルト
が斜めに組込まれるとねじの入口垂直カット部(4A)
にブロックされて噛み合いが悪くなり、正常締結されに
くく強引に締付けると垂直カット部(4A)に食い込ん
でかじるか、あるいは逃げて空回りが発生し、作業性が
悪くなる問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、内周にねじ部(2)を設
けたナット(1)であって、ねじ山の始端部(3)に、
該ナット(1)の入口端面(1A)に対して10°〜8
0°の角度でねじ入口側に切り欠き形状(3A)を設け
てねじ部入口巾(W)を拡大したナット(1)を提供す
るものである。該拡大されたねじ山の始端部(3)にお
いて、立上り不完全ねじ部(31)は始端から60°回
転位置までの範囲(α)で完全ねじ山の高さまで立上っ
ていることが望ましい。また該拡大された入口の巾
(W)はねじ部(2)ピッチPよりも大きく、ねじ部
(2)ピッチPの1.5倍よりも小さく設定されている
ことが望ましい。本発明は、以上の構成よりなるナット
である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の一実施形態によるナットを図1に
示す。図1に示すナットは、内周にねじ部(2)を設け
たナット(1)であって、ねじ山の始端部(3)に、該
ナット(1)の入口端面(1A)に対して10°〜80
°の角度でねじ入口側に切削による切り欠き加工あるい
はタップによる切り欠き加工またはつぶし加工等で切り
欠き形状(3A)を設けてねじ部入口巾(W)をねじ部
(2)ピッチPの1.5倍に拡大したナット(1)であ
る(W=1.5P)。該入口巾(W)はねじ部(2)ピ
ッチPよりも大きければ、1.5Pよりも小さくされて
もよい(P<W≦1.5P)。上記したようにねじ部
(2)の始端部(3)を切り欠くことによって該ねじ部
(2)の始端部には高さが0から完全ねじ山(21)の
高さまで漸増する不完全ねじ部(31)が形成され、該
不完全ねじ部(31)の範囲はねじ部始端から60°回
転位置までの範囲α、望ましくはα=10°とする。こ
のようにして、該ナット(1)にボルトを斜めに組込ん
でもねじの入口が広くて斜めに案内されており、不完全
ねじ部がほとんどないので正常に噛み込みやすく、傾き
の修正は円滑に行われ、斜め組込みに起因するかじり・
焼付き又は空回りが効果的に防止される。
【0006】本発明は、図面に示した態様に限定される
ことはなく、本発明の範囲を逸脱しない限り種々の変更
を施すことができる。例えば、本発明ではナットの外形
はつばやフランジがついているものでもついていなくて
もよく、チューブ形状でも角や丸形状であってもよい。
また、製造方法は塑性加工でも切削加工でもよい。
【0007】
【発明の効果】本発明のナットによれば、斜め組込みに
よるかじり・焼付き又は空回りを効果的に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図1〜図6は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】本発明のナットの断面図
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】本発明のナットの平面図
【図4】従来の不完全ねじ部を垂直にカットしたナット
の断面図
【図5】従来のボルトねじ部外形より若干大きい内ガイ
ドを設けたナットの断面図
【図6】従来のガイド付きボルト側面図
【符号の説明】
1 本発明ナット 1A ナット入口端面 2,22,222 ねじ部 21 完全ねじ山 2A,22A,222A,212A 締結部 3 ねじの始端部 31 立上り不完全ね
じ部 3A 切り欠き形状部 W ねじ入口部の巾 α 不完全ねじ部立
上り角度 θ ナット入口端面
に対してのねじ入口切り 欠き形状部角度 11 従来の垂直カッ
ト形状ナット 4 垂直カットねじ
始端部 4A 垂直カット形状
部 111 従来の内ガイド
付き標準ねじナット 5 内ガイド部 6 標準ねじ始端部 7 従来のボルトガ
イド部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周にねじ部を設けたナットであって、ね
    じ山の始端部に、該ナットの入口端面に対して10°〜
    80°の角度でねじ入口側に切り欠き形状を設けてねじ
    部入口巾を拡大したことを特徴とするナット。
  2. 【請求項2】該拡大されたねじ部入口において、ねじ部
    は始端から60°回転位置までの範囲で完全ねじ山の高
    さまで立ち上がっている請求項1に記載のナット。
  3. 【請求項3】該拡大された入口の巾はねじ部ピッチより
    も大きく、ねじ部ピッチの1.5倍よりも小さく設定さ
    れている請求項1又は2に記載のナット。
JP2001337128A 2001-09-27 2001-09-27 ナット Pending JP2003106321A (ja)

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