JP2003106270A - スクロール型流体機械 - Google Patents

スクロール型流体機械

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JP2003106270A
JP2003106270A JP2001306588A JP2001306588A JP2003106270A JP 2003106270 A JP2003106270 A JP 2003106270A JP 2001306588 A JP2001306588 A JP 2001306588A JP 2001306588 A JP2001306588 A JP 2001306588A JP 2003106270 A JP2003106270 A JP 2003106270A
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Hiroaki Bito
宏明 尾藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トップクリアランスボリュームを最小限にし
て高圧力比運転となった場合における運転効率の低下を
防止したスクロール型流体機械を提供する。 【解決手段】 固定スクロールの背面に低圧室LRと高
圧室HRとを仕切るディスチャージカバー30が配置さ
れているスクロール型流体機械において、固定スクロー
ル9に、吐出弁機構15を備えた吐出通路41が形成さ
れている接続部材40を直接取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば空気調和
装置や冷凍装置に使用されるスクロール型圧縮機等のス
クロール型流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スクロール型圧縮機などのス
クロール型流体機械においては、固定スクロール、旋回
スクロール及び自転阻止機構を具備することでスクロー
ル型圧縮機構を構成している。このスクロール型圧縮機
構において、一方の固定スクロールは、吸入管及び吐出
管を接続したハウジング内に固定支持された不動のスク
ロールである。他方の旋回スクロールは、固定スクロー
ルと上下または左右方向に噛み合わされた状態で配置さ
れ、自転阻止機構により自転を阻止されると共に、電動
モータなどの駆動源と連結されて、固定スクロールに対
し公転旋回運動を行うものである。この旋回スクロール
は、固定スクロールと複数の接触点で接触して三日月状
の圧縮室を形成し、同圧縮室が外周側より容積を減少さ
せながら内側へ移動することにより、吸入・圧縮・吐出
を同時に行うことができる。
【0003】以下、従来例として密閉縦型のスクロール
型圧縮機の構成を図5ないし図7に基づいて簡単に説明
する。図5に上部断面構造を示した第1従来例のスクロ
ール型圧縮機は、固定スクロール背面に高圧室と低圧室
との間を仕切る部材としてディスチャージカバーを備え
ている。このスクロール型圧縮機1は、高圧ヘッド2a
を備えた有底筒形状の低圧ハウジング2と、該低圧ハウ
ジング2内部の上部にフレーム3で支持されたスクロー
ル型圧縮機構4と、該スクロール型圧縮機構4の下方、
すなわちハウジング2内部の下部にフレーム3などで支
持して配設された駆動手段のモータ(図示省略)とを備
え、該モータの回転シャフト6が、スクロール型圧縮機
構4の下部に連結されている。なお、図中の符号8は、
圧縮された流体の出口となる吐出管である。
【0004】スクロール型圧縮機構4は、フレーム3に
固定された固定スクロール9と、フレーム3と固定スク
ロール9との間にスラスト軸受を介して公転旋回運動が
可能に支持された旋回スクロール10と、該旋回スクロ
ール10の外面に設けられ旋回スクロール10の公転旋
回運動を許容しながらその自転を阻止する周知のオルダ
ムリンク等よりなる自転阻止機構(図示省略)とを備え
ている。
【0005】固定スクロール9は、固定側端板9aと、
該固定側端板9aの内面に立設された渦巻き状の固定側
渦巻体(スクロール)9bと、固定側端板9aの周縁部
に形成された円筒状の周壁部9cとを備え、該固定側渦
巻体9bの先端面にはチップシールが嵌装されている。
固定側端板9aには、その中央部に吐出通路12が上下
に貫通状態に形成されるとともに、その上面(背面側)
には低圧ハウジング2を高圧室HRと低圧室LRとに分
割する仕切部材として、ディスチャージカバー13が配
設されている。すなわち、ディスチャージカバー13と
高圧ヘッド2aとにより囲まれた上部の空間が高圧室H
Rとなる。また、ディスチャージカバー13の中央部に
は吐出ポート14が開口し、同吐出ポート14を所定圧
力以上で開閉するため、吐出弁機構15が設けられてい
る。この吐出弁機構15は、実際に揺動して開閉する弁
体15aと、その最大開度を規制するストッパ15bと
を具備して構成される。なお、高圧室HRには、吐出管
8の開口端が貫通状態に固定され、吐出管8と高圧室H
Rとが連通状態に接続されている。
【0006】また、フレーム3の外周部には、吸入管
(図示省略)から低圧ハウジング2内に導入してこれか
ら圧縮しようとする流体(以下、圧縮流体と呼ぶ)を固
定スクロール9の固定側端板9a及び固定壁9cの内面
側に導く吸入口(図示省略)が形成されている。この吸
入口は、固定スクロール9と旋回スクロール10との間
に形成される吸入室16に接続されており、これら吸入
口及び吸入室16により圧縮流体の吸入流路が形成され
て、吸入管から低圧ハウジング2内に導入した圧縮流体
がスクロール型圧縮機構4へと吸入されていく。
【0007】旋回スクロール10は、上述した固定側端
板9aに対向状態に配された旋回側端板10aと、該旋
回側端板10aの内面に立設されて固定側渦巻体9bと
噛み合わされた渦巻き状の旋回側渦巻体(スクロール)
10bとを備え、該旋回側渦巻体10bの先端面にもチ
ップシールが嵌装されている。旋回側端板10aには、
その外面に円筒形状のボス17が軸線を同じくして立設
され、該ボス17の内部には、ブッシュ18が旋回軸受
19を介して回転可能に嵌装されている。また、該ブッ
シュ18には、その内部に軸線から偏心した貫通孔18
aが形成されている。
【0008】固定スクロール9と旋回スクロール10と
は、互いに所定の距離だけ偏心した状態で、固定側渦巻
体9bと旋回側渦巻体10bとの互いの側面が複数個所
で線接触するように180度の位相差をもって噛み合わ
されている。また、この状態で、固定側渦巻体9b及び
旋回側渦巻体10bのチップシールがそれぞれ旋回側端
板10a及び固定側端板9aの内面に密接して、図6に
示すように、固定側渦巻体9bと旋回側渦巻体10bの
中心に対して点対称の位置関係となる複数個所に密閉空
間となる圧縮室Pが形成される。なお、旋回スクロール
10は、周知のオルダムリンクを備えた自転阻止機構に
よって、フレーム3及び同フレーム3に固定された固定
スクロール9に対して、自転が阻止された状態で公転旋
回運動可能に配されている。
【0009】また、図中の符号20は、回転シャフト6
の上端部に形成された偏心ピンであり、ブッシュ18の
貫通孔18aに挿入され、ブッシュ18を回転可能に支
持している。
【0010】続いて、第2従来例を図7に基づいて簡単
に説明する。なお、図5と同一の部分には同じ符号を付
してある。このスクロール型圧縮機1′は、上述した図
5の圧縮機と基本的には同じであるが、吐出通路12の
出口側にリリーフ弁21を設けた点が異なっている。こ
のリリーフ弁21は、圧縮室Pの適所から固定スクロー
ル9の端板9a上面に連通する貫通孔22の出口を開閉
する機能を有するもので、圧縮室P内が所定圧力以上の
高圧となった場合に開くようになっている。なお、図中
の符号5はモータ、7は吸入管、11は自転阻止機構、
13aはディスチャージカバー13の上面に設けられた
弁座面である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、固定
スクロール9の背面(上面)に高圧室HRと低圧室LR
とを仕切る部材(ディスチャージカバー13)を備えた
第1従来例のスクロール型圧縮機においては、吐出弁機
構15が吐出ポート14の出口に設けられているので、
圧縮できない容積、すなわち吐出通路12、吐出ポート
14及び空間部23の三箇所を合計した容積であるトッ
プクリアランスボリューム(以下、TCVと略す)が大
きくなるという問題がある。
【0012】この空間部23は、圧縮ガスの流路確保及
び吐出弁機構15を取り付けなどのために必要となるも
のである。運転圧力比がスクロールの設計圧力比以下の
場合、TCV内の圧力は運転時の設定圧力と同等もしく
はそれ以上となるため、吐出弁のTCVの面と高圧室H
Rの面に負荷される圧力はTCVの方が同等もしくは大
きくなり、常にTCV内の圧縮ガスは高圧室HRに排出
されることとなる。しかし、設計圧力比より大きい運転
圧力比となった場合、TCV内の圧力は1工程の圧縮で
は高圧室HRの圧力まで達しないため、吐出弁にかかる
力は高圧室HRの面の方が大きく、TCV内の圧縮ガス
は排出されない。そして、TCV内の圧力は高圧室HR
の圧力、すなわち運転時の設定圧力に上昇するまで、圧
縮室内に逆流し再度圧縮される。また、TCVが大きい
と再圧縮するガスの体積が増える。このような運転状況
では、動力損失が増加して運転(圧縮)効率が低下する
という解決すべき課題がある。
【0013】また、第2従来例に示したように、固定ス
クロール9とディスチャージカバー13との間に、すな
わち吐出通路12の出口にリリーフ弁21を取り付け
て、設計圧力以上の高圧まで圧縮されないよう配慮した
構造もあるが、リリーフ弁21の取付スペースが限られ
ているため、適正なリリーフ弁形状を自由に設定するの
は困難であった。このため、運転効率のよいリリーフ弁
21の弁形状を容易に設定できる圧縮機構造が望まれ
る。なお、このようなリリーフ弁21を設けると、大き
な弁設置スペース(空間部23)を確保する都合上、上
述したTCVも大きくなる。
【0014】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、第1の目的は、TCVを最小限にして高圧力比運
転となった場合における運転効率の低下を防止すること
にあり、第2の目的は、リリーフ弁を取り付ける場合に
おいては、弁形状の設計自由度を増して運転効率を向上
させることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。請求項1に記載の
スクロール型流体機械は、閉空間を形成し吸入管及び吐
出管を接続したハウジングと、該ハウジング内に固定支
持された固定スクロールと、該固定スクロールと噛み合
わされ、同固定スクロールに対し自転を阻止されて公転
旋回運動を行う旋回スクロールと、前記旋回スクロール
の駆動手段とを具備し、前記固定スクロールと前記旋回
スクロールとが複数の接触点で接触して三日月状の圧縮
室を形成し、該圧縮室が外周側より容積を減少させなが
ら内側へ移動して吸入・圧縮・吐出を同時に行うと共
に、前記固定スクロールの背面に低圧室と高圧室とを仕
切る仕切部材が配置されているスクロール型流体機械に
おいて、前記固定スクロールに、吐出弁機構を備えた吐
出通路が形成されている接続部材を直接取り付けたこと
を特徴とするものである。
【0016】このようなスクロール型流体機械によれ
ば、吐出弁機構を備えた吐出通路が形成されている接続
部材を固定スクロールに直接取り付ける構造としたの
で、固定スクロールと仕切部材との間に形成される空間
部をなくし、あるいは、最小にしてTCVを最小限にす
ることができる。
【0017】請求項1記載のスクロール型流体機械にお
いては、前記接続部材が、前記固定スクロールの吐出口
に挿入されて圧縮ガスの吐出通路を形成する筒部と、該
筒部の出口を開閉する吐出弁を取り付ける弁座面と、を
具備したものが好ましく、これにより、圧縮ガスの吐出
通路を形成する筒部を固定スクロールの吐出口に挿入す
るので、実質的に空間部をなくすことができる。この場
合、前記接続部材と前記固定スクロールとの間にリリー
フ弁を設けたものが好ましく、これにより、リリーフ弁
の設計自由度を増すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスクロール型
流体機械の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1
に示す第1の実施形態において、符号の1Aはスクロー
ル型圧縮機、2は低圧ハウジング、3はフレーム、4は
スクロール圧縮機構、6は回転シャフト、8は吐出管、
9は固定スクロール、10は旋回スクロール、12Aは
吐出口、30はディスチャージカバー、40は接続部材
である。
【0019】このスクロール型圧縮機1Aは、固定スク
ロール9の背面に高圧室HRと低圧室LRとの間を仕切
る部材としてディスチャージカバー30を備えている。
低圧ハウジング2は、高圧ヘッド2aを備えた有底筒形
状の部材である。低圧ハウジング2の内部には、フレー
ム3で支持されたスクロール型圧縮機構4と、該スクロ
ール型圧縮機構4の下方、すなわちハウジング2内部の
下部にフレーム3などで支持して配設された駆動手段の
モータ(図示省略)とを備えている。スクロール型圧縮
機構4の下部には、図示省略のモータを駆動源とする回
転シャフト6が連結されている。
【0020】スクロール型圧縮機構4は、フレーム3に
固定された固定スクロール9と、フレーム3と固定スク
ロール9との間にスラスト軸受を介して公転旋回運動が
可能に支持された旋回スクロール10と、該旋回スクロ
ール10の外面に設けられ旋回スクロール10の公転旋
回運動を許容しながらその自転を阻止する周知のオルダ
ムリンク等よりなる自転阻止機構(図示省略)とを備え
ている。固定スクロール9は、固定側端板9aと、該固
定側端板9aの内面に立設された渦巻き状の固定側渦巻
体(スクロール)9bと、固定側端板9aの周縁部に形
成された円筒状の周壁部9cと、固定側端板9aの中央
部を突出させた中央凸部9dとを備えている。
【0021】固定側端板9aには、中央凸部9dを上下
に貫通して吐出口12Aが形成されている。固定側端板
9aの上面(背面側)には、低圧ハウジング2を高圧室
HRと低圧室LRとに分割する仕切部材となるディスチ
ャージカバー30が配設されている。ディスチャージカ
バー30の中央には連通口31が設けられ、この連通口
31と固定スクロール9の中央凸部9dとを密封状態に
嵌合させて組み立てられている。すなわち、ディスチャ
ージカバー30と高圧ヘッド2aとにより囲まれた上部
の空間が高圧室HRとなる。
【0022】固定スクロール9の吐出口12Aには、吐
出弁機構15を備えた吐出通路41が形成されている接
続部材40を直接取り付けてある。この接続部材40
は、図2に示すように、固定スクロール9の吐出口12
Aに挿入されて圧縮ガスの吐出通路41を形成する筒部
42と、該筒部42の出口を開閉する吐出弁機構15を
取り付ける弁座面43とを具備した部材である。なお、
図中の符号44は吐出弁機構15を固定するためのボル
ト穴、45は接続部材40を固定スクロール9の中央凸
部9dに固定するためのボルト穴である。
【0023】上述した接続部材40には、吐出通路41
を所定圧力以上で開閉するため、吐出弁機構15が設け
られている。この吐出弁機構15は、実際に揺動して開
閉する弁体15aと、その最大開度を規制するストッパ
15bとを具備して構成される。弁体15aは、ボルト
46をもってストッパ15bと共に弁座面43上に取り
付けられる。なお、図1における符号の47は、接続部
材40を固定するボルトである。
【0024】また、吐出弁機構15の出口側には上述し
た高圧室HRが形成され、同高圧室HRには、高圧ヘッ
ド2aを貫通して固定されている吐出管8の一端が開口
している。なお、スクロール圧縮機構4及びその駆動機
構については、上述した従来技術と実質的に同様である
ため、ここでは図中に同じ符号を付してその詳細な説明
は省略する。
【0025】このような構成とすれば、従来のディスチ
ャージカバー13と固定スクロール9との間に形成され
ていた空間部23(図5参照)の容積が実質的になくな
るので、TCVは吐出口12A及び吐出通路41の2箇
所を合計した容積のみと従来よりもかなり小さなものと
なる。すなわち、スクロール圧縮機構4で圧縮された高
圧の圧縮流体は、設計圧力比より大きな運転圧力比とな
っても、TCVで膨張する割合が減少するので、その分
再圧縮されるガス量も少なくなり、結果として動力損失
を低減して運転効率を向上させることができる。
【0026】続いて、本発明の第2の実施形態を図3及
び図4に基づいて説明する。なお、図1と同一の部分に
は同じ符号を付してある。このスクロール型圧縮機1
A′は、上述した第1の実施形態の圧縮機と基本的な構
成は同じであり、接続部材40と固定スクロール9との
間にリリーフ弁50を設けた点が異なっている。このリ
リーフ弁50は、圧縮室Pの適所から固定スクロール9
の中央凸部9d(端板9a)上面まで連通するよう設け
た貫通孔22の出口を開閉する機能を有するもので、圧
縮室P内が所定圧力以上の高圧となった場合に開くよう
になっている。すなわち、リリーフ弁50は、設計圧力
よりも大きい運転圧力となった場合に、圧縮行程におい
て最も圧力の高くなる吐出口12Aの手前に開口させた
貫通孔22をバイパス流路として、圧縮途中のガスを高
圧室HRへ直接流す機能を有している。
【0027】また、本発明におけるリリーフ弁50は、
接続部材40を固定スクロール9に固定するボルト47
を用いて、接続部材40と中央凸部9dとの間に挟み込
むように設置する構造としている。このため、従来の空
間部23に設置する構造と比較して設置位置や弁形状の
設計自由度が増し、貫通孔22の位置選択についても自
由度が増すので、より一層効率のよいリリーフ弁50の
設計及び取り付けが可能になる。そして、リリーフ弁5
0を設置するために、上述した空間部23を設ける必要
もなくなるので、TCVを小さくしての運転効率向上に
も有効である。
【0028】なお、本発明の構成は上述した実施形態に
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において適宜変更することができる。
【0029】
【発明の効果】上述した本発明のスクロール型流体機械
によれば、吐出弁を備えた吐出通路が形成されている接
続部材を固定スクロールに直接取り付ける構成としたの
で、トップクリアランスボリューム(TCV)を増す要
因となっていた空間部をなくすことができる。このた
め、再圧縮するガス量を最小限として、特に高圧力比運
転での運転効率向上に大きな効果を奏する。また、接続
部材と固定スクロールとの間にリリーフ弁を挟み込むよ
うにして設置する構成としたので、リリーフ弁の取付位
置や弁形状の設計自由度が増し、より一層効率のよいリ
リーフ弁の設計および取り付けが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスクロール型流体機械の一実施
形態として、スクロール型圧縮機の構成例(第1の実施
形態)を示す要部断面図である。
【図2】 図1の接続部材を示す図で、(a)平面図、
(b)は(a)のA−A断面図である。
【図3】 本発明に係るスクロール型流体機械の一実施
形態として、スクロール型圧縮機の構成例(第2の実施
形態)を示す図で、(a)は高圧ヘッドを取り外した状
態を示す平面図、(b)は全体構成を示す断面図であ
る。
【図4】 図2(a)におけるリリーフ弁の取付構造を
拡大して示した平面図である。
【図5】 スクロール型圧縮機の第1従来例を示す要部
断面図である。
【図6】 固定側渦巻体及び旋回側渦巻体の関係を示す
説明図である。
【図7】 スクロール型圧縮機の第2従来例を示す図
で、(a)は高圧ヘッドを取り外した状態を示す平面
図、(b)は全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1A,1A′ スクロール型圧縮機(スクロール型流
体機械) 2 ハウジング 2a 高圧ヘッド 4 スクロール圧縮機構 9 固定スクロール 10 旋回スクロール 12A 吐出口 15 吐出弁機構 22 貫通孔 30 ディスチャージカバー(仕切部材) 40 接続部材 41 吐出通路 42 筒部 43 弁座面 50 リリーフ弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉空間を形成し吸入管及び吐出管を接
    続したハウジングと、該ハウジング内に固定支持された
    固定スクロールと、該固定スクロールと噛み合わされ、
    同固定スクロールに対し自転を阻止されて公転旋回運動
    を行う旋回スクロールと、前記旋回スクロールの駆動手
    段とを具備し、前記固定スクロールと前記旋回スクロー
    ルとが複数の接触点で接触して三日月状の圧縮室を形成
    し、該圧縮室が外周側より容積を減少させながら内側へ
    移動して吸入・圧縮・吐出を同時に行うと共に、前記固
    定スクロールの背面に低圧室と高圧室とを仕切る仕切部
    材が配置されているスクロール型流体機械において、前
    記固定スクロールに、吐出弁機構を備えた吐出通路が形
    成されている接続部材を直接取り付けたことを特徴とす
    るスクロール型流体機械。
  2. 【請求項2】 前記接続部材が、前記固定スクロール
    の吐出口に挿入されて圧縮ガスの吐出通路を形成する筒
    部と、該筒部の出口を開閉する吐出弁を取り付ける弁座
    面と、を具備してなることを特徴とする請求項1記載の
    スクロール型流体機械。
  3. 【請求項3】 前記接続部材と前記固定スクロールと
    の間にリリーフ弁を設けたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のスクロール型流体機械。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047310A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Sanyo Electric Co Ltd スクロール圧縮機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011047310A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Sanyo Electric Co Ltd スクロール圧縮機

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