JP2003105739A - 沈床工 - Google Patents

沈床工

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JP2003105739A
JP2003105739A JP2001299199A JP2001299199A JP2003105739A JP 2003105739 A JP2003105739 A JP 2003105739A JP 2001299199 A JP2001299199 A JP 2001299199A JP 2001299199 A JP2001299199 A JP 2001299199A JP 2003105739 A JP2003105739 A JP 2003105739A
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Japan
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porous
river
block
bank
porous block
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JP2001299199A
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Masatoshi Kitaoka
正利 北岡
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Kaihatsu Concrete KK
Original Assignee
Kaihatsu Concrete KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】堤防や河岸の法先を保護でき、腐って崩れ落ち
たり、交換の必要がなく、しかも河川と陸地との間を河
水が往復でき、生態系を保全できる沈床工を提供する。 【解決手段】連続した多孔質のポーラスコンクリート製
のポーラスブロックから構成されている。このポーラス
ブロック11を沈床工として使用することにより、堤防
や河岸の法先を頑強に保護でき、腐って崩れ落ちたり、
交換の必要がない。しかも、ポーラスブロック11に
は、連続した多数の孔が形成されているので、河川と陸
地との間を河水が往復でき、水生生物の生息空間を作り
出すことができ、生態系を保全することができる。ま
た、ポーラスブロック11はブロックであるから作業性
がよく、沈床工を早期に施工することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沈床工に関する。
沈床工は、堤防や河岸等の脚部を保護する法止め工の前
面に設置される工作物であり、河床の洗掘、低下に対し
堤防や河岸の法先を保護するためのものである。本発明
は、かかる沈床工に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の沈床工110 が施工された護
岸の断面図である。同図に示すように、従来の沈床工11
0 は、木材で組まれた粗朶沈床工や木工沈床工があり、
里山の雑木から栗、栖等の樹木を切り出し、この樹木を
組んで木枠を作り、木枠の中詰に石や岩が入れられたも
のである。この沈床工110 を堤防や河岸等の前面に設置
することによって、河床の洗掘、低下に対し堤防や護岸
の法先を保護することができる。また、従来の沈床工11
0 は、木材同士の間に隙間が形成されているので、河川
と陸地との間を河水が往復でき、小魚類や底生動物など
の水生生物の生息空間となっており、生態系を保全でき
る。符号1はカゴマットであり、根固めブロックの基礎
とするためのものである。符号2は根固めブロックであ
り、河川堤防を保護するためのブロックである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の沈床
工110 は、木材でできているので、腐ってしまうと崩れ
落ちてしまう。このため、古くなった沈床工を新しいも
のに交換する必要があり、この作業には、材料費、加工
費および施工費等の費用がかかるという問題がある。か
と云って、沈床工をコンクリート製のブロックで構成す
れば頑強にはなるが、河川と陸地との間を河水が往復で
きず、この結果水生生物が生息できず、生態系の破壊を
招来してしまうという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、堤防や河岸の
法先を保護でき、腐って崩れ落ちたり、交換の必要がな
く、しかも河川と陸地との間を河水が往復でき、生態系
を保全できる沈床工を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の沈床工は、連
続した多孔質のポーラスコンクリート製のポーラスブロ
ックからなることを特徴とする。請求項2の沈床工は、
請求項1記載の発明において、前記ポーラスブロック
が、ます形であることを特徴とする。請求項3の沈床工
は、請求項1または2記載の発明において、前記ポーラ
スブロックが、積み重ね自在な形状であることを特徴と
する。
【0006】請求項1の発明によれば、連続した多孔質
のポーラスコンクリート製のポーラスブロックを沈床工
として使用することにより、堤防や河岸の法先を頑強に
保護でき、腐って崩れ落ちたり、交換の必要がない。し
かも、ポーラスブロックには、連続した多数の孔が形成
されているので、河川と陸地との間を河水が往復でき、
水生生物の生息空間を作り出すことができ、生態系を保
全することができる。また、ポーラスブロックはブロッ
クであるから作業性がよく、沈床工を早期に施工するこ
とができる。請求項2の発明によれば、ポーラスブロッ
クがます形であるから、ますの中央部に砂利を収容する
ことができる。よって、砂利同士の間隔に微生物が生息
することができ、生態系を保全することができる。請求
項3の発明によれば、施工現場の状況に応じた数のポー
ラスブロックを積み重ねることによって、任意の高さの
沈床工を構築することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は、本実施形態の沈床工10が
施工された護岸の断面図である。同図に示すように、堤
防や河岸の前面に、本実施形態の沈床工10が設けられ
ている。符号1、2は、それぞれカゴマットおよび根固
めブロックである。
【0008】本実施形態の沈床工10は、ポーラスブロ
ック11が2段に積み重ねられ、ジョイント12で連結
されたものである。なお、ポーラスブロック11を3段
以上積み重ねてもよいし、ポーラスブロック11を単独
で使用してもよい。
【0009】図2はポーラスブロック11の単体図であ
って、(A)は正面図、(B)は平面図である。図3はポーラ
スブロック11の表面拡大図である。図2〜図3に示す
ように、このポーラスブロック11は、連続した多孔質
のポーラスコンクリート製のブロックである。そして、
このポーラスブロック11は、ます形であり、積み重ね
自在な形状である。
【0010】つぎに、ポーラスブロック11の製造方法
を説明する。ポーラスブロック11の材料は、セメン
ト、練混ぜ水、混和剤、粗骨材および細骨材である。セ
メントは、通常のポルトメントランドセメントを使用す
ればよく、種々のセメントを採択しうる。練混ぜ水は、
上水道水を使用すれば足りる。混和剤は、高炉スラグ微
粉末、フライアッシュ、シリカフューム等を使用しう
る。粗骨材は、砂利、砕石、高炉スラグ粗骨材等を使用
しうる。細骨材は、砂、砕砂、高炉スラグ細骨材、フェ
ロニッケルスラグ細骨材等を使用しうる。
【0011】ミキサを使用して練り混ぜ、水以外の所定
材料をミキサ内に一括投入し空練りを行い、その後所定
量の水を投入し練り混ぜ、粗骨材の回りにモルタルをコ
ーティングした後、ます形となるような型枠に流し込
み、振動を加えると、内部に多数の連続した孔が形成さ
れたポーラスブロックが形成される。このようにして、
ます形で、連続した多孔質のポーラスブロック11を製
造することができる。
【0012】本実施形態の沈床工10によれば、連続し
た多孔質のポーラスコンクリート製のポーラスブロック
11を沈床工として使用することにより、堤防や河岸の
法先を頑強に保護でき、腐って崩れ落ちたり、交換の必
要がない。しかも、ポーラスブロック11には、連続し
た多数の孔が形成されているので、河川と陸地との間を
河水が往復でき、水生生物の生息空間を作り出すことが
でき、生態系を保全することができる。また、ポーラス
ブロック11はブロックであるから作業性がよく、沈床
工を早期に施工することができる。
【0013】さらに、ポーラスブロック11は、ます形
である。ポーラスブロック11がます形であるから、ま
すの中央部に砂利を収容することができる。よって、砂
利同士の間隔に微生物が生息することができ、生態系を
保全することができる。しかも、ポーラスブロック11
は積み重ね自在な形状であるから、施工現場の状況に応
じた数のポーラスブロック11を積み重ねることによっ
て、任意の高さの沈床工を構築することができる。
【0014】上記のごとく、本実施形態の沈床工10に
よれば、堤防や河岸の法先を保護でき、腐って崩れ落ち
たり、交換の必要がなく、しかも河川と陸地との間を河
水が往復でき、生態系を保全できるという効果を奏す
る。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、連続した多孔
質のポーラスコンクリート製のポーラスブロックを沈床
工として使用することにより、堤防や河岸の法先を頑強
に保護でき、腐って崩れ落ちたり、交換の必要がない。
しかも、ポーラスブロックには、連続した多数の孔が形
成されているので、河川と陸地との間を河水が往復で
き、水生生物の生息空間を作り出すことができ、生態系
を保全することができる。また、ポーラスブロックはブ
ロックであるから作業性がよく、沈床工を早期に施工す
ることができる。請求項2の発明によれば、ポーラスブ
ロックがます形であるから、ますの中央部に砂利を収容
することができる。よって、砂利同士の間隔に微生物が
生息することができ、生態系を保全することができる。
請求項3の発明によれば、施工現場の状況に応じた数の
ポーラスブロックを積み重ねることによって、任意の高
さの沈床工を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の沈床工1が施工された護岸の断面
図である。
【図2】ポーラスブロック2の単体図であって、(A)は
正面図、(B)は平面図である。
【図3】ポーラスブロック2の表面拡大図である。
【図4】従来の沈床工110 が施工された護岸の断面図で
ある。
【符号の説明】
10 沈床工 11 ポーラスブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続した多孔質のポーラスコンクリート製
    のポーラスブロックからなることを特徴とする沈床工。
  2. 【請求項2】前記ポーラスブロックが、ます形であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の沈床工。
  3. 【請求項3】前記ポーラスブロックが、積み重ね自在な
    形状であることを特徴とする請求項1または2記載の沈
    床工。
JP2001299199A 2001-09-28 2001-09-28 沈床工 Pending JP2003105739A (ja)

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Citations (5)

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