JP2003105523A - 耐食性金属部材の製造方法及び耐食性金属部材 - Google Patents

耐食性金属部材の製造方法及び耐食性金属部材

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忍 高木
Yasushi Kaneda
安司 金田
Hiroaki Yoshida
広明 吉田
Masaki Shinkawa
雅樹 新川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高度の耐食性を有する、特に燃料電池用セパレ
ータとして有用な耐食性金属部材の製造方法及び耐食性
金属部材を提供する。 【解決手段】金属ベース材の表面の所要部に貴金属薄膜
層を形成し、該貴金属薄膜層を圧縮加工した後、活性ガ
ス雰囲気で防食処理した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐食性金属部材の製
造方法及び耐食性金属部材に関する。金属部材には、そ
の用途によって、高度の耐食性が要求される。例えば、
金属部材を燃料電池用セパレータとして用いる場合、該
金属部材には、導電性や気密性の他に、高度の耐食性が
要求される。本発明はかかる要求に応える、耐食性金属
部材の製造方法及び耐食性金属部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐食性金属部材としては一般に、
ステンレス鋼、Ni基合金、Ti合金等で作製したも
の、又は鋼やステンレス鋼等で作製した部材の表面にC
u、Cr、Ni、Au、Ag等の金属薄膜層を形成した
ものが使用されている。かかる耐食性金属部材のうち
で、燃料電池用セパレータとしては、金属板材を所定形
状に成形加工し、その片面に金メッキを施したもの(特
開平10−228914)、金属板状を所定形状に成形
加工し、少なくともその片面に金属薄膜層を形成した
後、該金属薄膜層のピンホールをローラ加圧、陽極酸化
又は樹脂塗布で封孔処理したもの(特開2001−68
129)等が提案されている。ところが、これらの従来
手段には、作製した耐食性金属部材の耐食性が依然とし
て不充分であり、なかにはベースとして用いる金属の材
質が制限されたり、また耐食性金属部材の製造に手間が
かかるものもあるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ベースとして用いる金属の材質が制限され
ることなく、簡便に、高度の耐食性を有する耐食性金属
部材を製造することができる方法、並びにかかる製造方
法によって得られる耐食性金属部材を提供する処にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、金属ベース材の表面の所要部に貴金属薄膜層を
形成し、該貴金属薄膜層を圧縮加工した後、活性ガス雰
囲気で防食処理することを特徴とする耐食性金属部材の
製造方法に係る。また本発明は、かかる製造方法によっ
て得られる耐食性金属部材に係る。
【0005】本発明に係る耐食性金属部材の製造方法で
は先ず、金属ベース材の表面の所要部に貴金属薄膜層を
形成する。金属ベース材の形状や材質は特に制限され
ず、得られる耐食性金属部材の用途との関係で選択でき
るが、成形加工性、経済性及び生産性等の点で、金属板
材を用いるのが好ましく、またFe、Ni、Ti、Cu
及びAlから選ばれる一つの金属又は該一つの金属をベ
ースとする合金製のものを用いるのが好ましく、なかで
もステンレス鋼製の板材を用いるのがより好ましい。金
属ベース材として金属板材を用いる場合、通常はその片
面の所要部、要すればその両面の所要部に貴金属薄膜層
を形成するが、得られる耐食性金属部材を燃料電池用セ
パレータとする場合には、少なくとも電極との接触面側
に相当する片面の所要部に貴金属薄膜層を形成する。
【0006】金属ベース材の表面の所要部に形成する貴
金属薄膜層の材質も特に制限されず、得られる耐食性金
属部材の用途との関係で選定できるが、耐食性、導電
性、耐用性及び生産性等の点で、Au、Pt、Pd、A
g、Rh及びRuから選ばれる一つの金属又は該一つの
金属をベースとする合金とするのが好ましい。貴金属薄
膜層の形成手段も特に制限されないが、同様の理由で、
メッキ、スクリーン印刷、PVD処理及びCVD処理か
ら選ばれる少なくとも一つの手段が好ましく、なかでも
メッキが好ましい。貴金属薄膜層の厚さも特に制限され
ないが、同様の理由で、特に耐食性の点で、0.1〜1
00nmとするのが好ましく、1〜50nmとするのがより
好ましい。
【0007】本発明に係る耐食性金属部材の製造方法で
は次に、前記のように貴金属薄膜層を形成したものを圧
縮加工する。圧縮加工は貴金属薄膜層に対してのみ行な
ってもよいし、又は貴金属薄膜層と共に金属ベース材に
対して行なってもよく、後者の場合には例えば圧延ロー
ラを用いて行なうことができる。圧縮加工により、金属
ベース材に対する貴金属薄膜層の密着性を向上すると共
に貴金属薄膜層それ自体を緻密化し、併せて貴金属薄膜
層に形成されていたピンホール等を少なくし且つ小さく
する。圧縮加工の程度は特に制限されないが、前記した
密着性及び緻密化を促しつつ、ピンホール等を充分に少
なくし且つ小さくする点で、5%以上の圧縮率となるよ
うにするのが好ましく、10〜60%の圧縮率となるよ
うにするのがより好ましい。ここで例えば、貴金属薄膜
層を形成した金属ベース材を圧縮加工する場合の圧縮率
は、その圧縮加工前の厚みをTとし、圧縮加工後の厚
みをTとしたとき、{1−(T/T)}×100
で求められる値である。
【0008】本発明に係る耐食性金属部材の製造方法で
は最後に、前記のように圧縮加工したものを活性ガス雰
囲気で防食処理する。前記のように圧縮加工したもので
あっても、貴金属薄膜層には肉眼では見えないようなも
のも含めて小さなピンホール等が残存しており、かかる
ピンホール等を介し金属ベース材が露出していて、その
露出部において金属ベース材が腐食するので、かかる露
出部に酸化、窒化、炭化、弗化等の防食処理を行ない、
得られる耐食性金属部材の耐食性を向上する。防食処理
は活性ガス雰囲気で行ない、かかる活性ガス雰囲気は、
得られる耐食性金属部材の用途との関係で選択できる
が、耐食性、耐用性及び生産性等の点で、空気、酸素ガ
ス、窒素ガス、炭化水素ガス、弗化炭素ガス等の作動ガ
スのプラズマ雰囲気又はオゾンガス雰囲気とするのが好
ましい。また防食処理時の温度は、貴金属薄膜層を形成
する貴金属が金属ベース材へと拡散するのを防止するた
め、300℃以下とするのが好ましい。圧縮加工したも
のを活性ガス雰囲気で防食処理すると、圧縮加工後の貴
金属薄膜層に残存していた肉眼では見えないような小さ
なピンホールにまで活性ガスが侵入して、かかるピンホ
ールにおける金属ベース材の露出部までも酸化、窒化、
炭化、弗化等で防食処理することができる。
【0009】以上、本発明に係る耐食性金属部材の製造
方法について説明したが、本発明では、得られる耐食性
金属部材の用途との関係で、更に所定形状に成形加工す
ることもできる。得られる耐食性金属部材を燃料電池用
セパレータとする場合には、Hを含む燃料ガスの給気
口、通路及び排気口、又はOを含む酸化剤ガスの給気
口、通路及び排気口等を成形加工する。かかる成形加工
は、本発明に係る耐食性金属部材の製造方法において任
意の段階で行なうことができるが、耐食性、耐用性及び
生産性等の点で、圧縮加工後で防食処理前、又は防食処
理後に行なうのが好ましい。
【0010】本発明に係る耐食性金属部材は以上説明し
た本発明に係る耐食性金属部材の製造方法によって得ら
れるものであり、その代表例の一つが燃料電池用セパレ
ータ、特に中央の固体高分子電解質膜をその外側から挟
持する両電極を更にそれらの外側から挟持するセパレー
タ、すなわち固体高分子電解質型燃料電池用セパレータ
である。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明に係る耐食性
金属部材の製造方法においてその段階毎に得られるもの
を略示する部分断面図である。これらのうちで、図1は
板状の金属ベース材の両面に金属薄膜層を形成したも
の、図2は図1のものを圧縮加工したもの、図3は図2
のものを連続する山谷形状に成形加工したもの、図4は
図3のものを防食処理したものを示している。したがっ
て、図1〜図4は図番の順で本発明に係る耐食性金属部
材の製造方法における手順を示しており、また図4は本
発明に係る耐食性金属部材を略示する部分断面図にもな
っている。
【0012】図1において、金属ベース材11の両面に
例えばメッキにより貴金属薄膜層21,31を形成する
と、結果として、貴金属薄膜層21,31には多数の大
小様々なピンホール41,42,・・51,52・・が
形成されてくる。図2において、図1のものを例えば圧
延ローラにより圧縮加工すると、金属ベース材11は圧
縮加工されて金属ベース材11aとなり、また貴金属薄
膜層21,31は圧縮加工されて貴金属薄膜層21a,
31aとなる。圧縮加工により、貴金属薄膜層21,3
1は貴金属薄膜層21a,31aとなって金属ベース材
11aへ強く密着すると共に緻密化し、併せて貴金属薄
膜層21,31に形成されていた多数の大小様々なピン
ホール41,42,・・51,52・・は少数の小さな
ピンホール42a,・・51a,・・となる。
【0013】図3において、図2のものを連続する山谷
形状に成形加工すると、金属ベース材11aは連続する
山谷形状の金属ベース材11bとなり、同様に貴金属薄
膜層21a,31aも連続する山谷形状の貴金属薄膜層
21b,31bとなる。貴金属薄膜層21a,31aに
残存していたピンホール42a,・・51a,・・は実
質的にそのまま貴金属薄膜層21b,31bに残存する
ピンホール42a,45a,・・51a,54a・・と
なり、したがって金属ベース材11bはこれらのピンホ
ール42a,45a,・・51a,54a,・・の部分
で露出している。
【0014】図4において、図3のものを例えば酸素ガ
スのプラズマ雰囲気で防食処理すると、ピンホール42
a,45a,・・51a,54a・・の部分で露出して
いた金属ベース材11bの露出部に酸化物61,62,
・・71,72が形成される。全体の図示は省略する
が、図4は本発明に係る耐食性金属部材としての燃料電
池用セパレータの一部分を示しており、貴金属薄膜層2
1bの複数の谷部はそれらの前方側又は後方側の端部で
全体として直列となるよう連通されており、また右方側
の末端の谷部に給気口が、更に左方側の末端の谷部に排
気口が設けられていて、その使用に際しては、貴金属薄
膜層21bの山部を電極に密接させた状態で、例えばH
を含む燃料ガスが給気口→直列連通の谷部→排気口の
経路で流れるようになっている。
【0015】
【実施例】試験区分1(耐食性金属部材の製造) 実施例1 先ず、厚さ1mmのSUS304L製の金属板材の両面
に、メッキにより厚さ50nmのAu薄膜層を形成した。
次に、Au薄膜層を形成したものを、圧延ローラを用
い、圧縮率5%で圧縮加工した。圧縮加工したものに、
を含む燃料ガスの給気口、通路及び排気口を形成す
る成形加工を行ない、最後に、成形加工したものをプラ
ズマ発生機に供して、酸素ガスのガス圧1.33×10
Pa(1Torr)、パワー密度0.32W/cm
プラズマ雰囲気下、25℃で120秒間、酸化処理し、
燃料電池用セパレータとして用いる耐食性金属部材を製
造した。
【0016】実施例2〜22 金属板材の材質、貴金属薄膜層の形成手段、厚さ及び材
質、圧縮率、防食処理の条件及び形態から選ばれる一つ
又は二つ以上を表1記載のように変え、その他は実施例
1と同様にして、耐食性金属部材を製造した。以上で製
造した各実施例の耐食性金属部材の製造条件を表1にま
とめて示した。
【0017】比較例1 厚さ1mmのSUS304L製の金属板材の両面に、メッ
キにより厚さ50nmのAu薄膜層を形成した後、実施例
1と同様の成形加工を行ない、燃料電池用セパレータと
して用いる耐食性金属部材を製造した。したがってこの
例では、圧縮加工及び防食処理を行なっていない。
【0018】比較例2,3 Au薄膜層の厚さを表2記載のように変え、その他は比
較例1と同様にして、耐食性金属部材を製造した。
【0019】比較例4 先ず、厚さ1mmのSUS304L製の金属板材の両面
に、メッキにより厚さ50nmのAu薄膜層を形成した。
次に、Au薄膜層を形成したものを圧延ローラにより圧
縮率30%で圧縮加工した後、実施例1と同様の成形加
工を行ない、燃料電池用セパレータとして用いる耐食性
金属部材を製造した。したがってこの例では、防食処理
を行なっていない。
【0020】比較例5 Au薄膜層の圧縮率を表2記載のように変え、その他は
比較例4と同様にして、耐食性金属部材を製造した。
【0021】比較例6 先ず、厚さ1mmのSUS304L製の金属板材の両面
に、メッキにより厚さ50nmのAu薄膜層を形成した。
次に、Au薄膜層を形成したものに実施例1と同様の成
形加工を行なった後、プラズマ発生機に供して、実施例
1と同様の条件下で酸化処理し、燃料電池用セパレータ
として用いる耐食性金属部材を製造した。したがってこ
の例では、圧縮加工を行なっていない。
【0022】比較例7 防食処理時間を表2記載のように変え、その他は比較例
6と同様にして、耐食性金属部材を製造した。以上で製
造した各比較例の耐食性金属部材の製造条件を表2にま
とめて示した。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】表1及び表2において、 *1:金属ベース材の材質 *2:作動ガスの種類 *3:×133Pa T:圧縮加工前の厚さ T:圧縮加工後の厚さ
【0026】試験区分2(製造した耐食性金属部材の評
価) 試験区分1で製造した各例の耐食性金属部材について耐
食性及び接触電気抵抗を次のようにして求め、その結果
を実施例については表3に、比較例については表4にま
とめて示した。 耐食性 JIS−H8620に準じて、次のように行なった。デ
シケータの下部に1Lの63%HNO水溶液を入れ、
その液面上5cmの所に各例の耐食性金属部材から切り取
った40×50mmの試験片を吊し、デシケータに蓋を被
せた。そして63%HNO水溶液を2時間曝気した
後、デシケータから試験片を取り出し、光学顕微鏡の1
0倍拡大下で、1cm当たりのピンホール数を数え(個
/cm)、これを耐食性の指標とした。 接触電気抵抗 各例の耐食性金属部材から切り取った試験片の両面をカ
ーボンペーパーで挟み、荷重2.5MPa、印加電流1
00mAを流したときの電圧を測定して、接触電気抵抗
(mΩ・cm)を求めた。
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】表3及び表4の結果からも明らかなよう
に、各実施例は各比較例に対し、充分低い接触電気抵抗
であり、且つ耐食試験後のピンホールの数が著しく少な
いため、それだけ高度の耐食性を有している。したがっ
て、本発明に係る耐食性金属部材は、特に燃料電池用セ
パレータとして有用である。
【0030】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、ベース材として用いる金属の材質に制限される
ことなく、簡便な製造手段で、高度の耐食性を有する耐
食性金属部材を提供できるという効果があり、また端部
の露出部をも同時に防食できるという副次効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐食性金属部材の製造方法におい
て板状の金属ベース材の両面に金属薄膜層を形成したも
のを略示する部分断面図。
【図2】本発明に係る耐食性金属部材の製造方法におい
て図1のものを圧縮加工したものを略示する部分断面
図。
【図3】本発明に係る耐食性金属部材の製造方法におい
て図2のものを連続する山谷形状に成形加工したものを
略示する部分断面図。
【図4】本発明に係る耐食性金属部材の製造方法におい
て図3のものを防食処理したものを略示する部分断面
図。
【符号の説明】
11,11a,11b・・金属ベース材、21,31,
21a,21b,31a,31b・・貴金属薄膜層、4
1,42,51,52,42a,45a,51a,54
b・・ピンホール、61,62,71,72・・酸化物
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 30/00 C23C 30/00 B H01M 8/02 H01M 8/02 B (72)発明者 吉田 広明 愛知県名古屋市南区大同町二丁目30番地 大同特殊鋼株式会社技術開発研究所内 (72)発明者 新川 雅樹 愛知県名古屋市南区大同町二丁目30番地 大同特殊鋼株式会社技術開発研究所内 Fターム(参考) 4K028 BA01 BA02 BA03 BA05 BA12 BA13 BA14 BA15 BA22 4K044 AA02 AA03 AA06 AB02 AB10 BA08 BA12 BA18 BB13 BC02 CA07 CA12 CA13 CA14 CA15 CA18 CA41 CA62 CA64 5H026 BB01 BB02 BB04 BB10 CC03 CX04 EE02 EE08 HH00 HH03 HH05 HH08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ベース材の表面の所要部に貴金属薄
    膜層を形成し、該貴金属薄膜層を圧縮加工した後、活性
    ガス雰囲気で防食処理することを特徴とする耐食性金属
    部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属ベース材として金属板材を用い、該
    金属板状の少なくとも片面に貴金属薄膜層を形成する請
    求項1記載の耐食性金属部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 圧縮加工後で防食処理前、又は防食処理
    後に、更に所定形状に成形加工する請求項2記載の耐食
    性金属部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 金属ベース材として、Fe、Ni、T
    i、Cu及びAlから選ばれる一つの金属又は該一つの
    金属をベースとする合金製のものを用いる請求項1〜3
    のいずれか一つの項記載の耐食性金属部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 貴金属薄膜層を、Au、Pt、Pd、A
    g、Rh及びRuから選ばれる一つの金属又は該一つの
    金属をベースとする合金で形成する請求項1〜4のいず
    れか一つの項記載の耐食性金属部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 貴金属薄膜層を、メッキ、スクリーン印
    刷、PVD処理及びCVD処理から選ばれる少なくとも
    一つの手段により形成する請求項1〜5のいずれか一つ
    の項記載の耐食性金属部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 厚さ0.1〜100nmの貴金属薄膜層を
    形成する請求項1〜6のいずれか一つの項記載の耐食性
    金属部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 貴金属薄膜層を5%以上の圧縮率となる
    よう圧縮加工する請求項1〜7のいずれか一つの項記載
    の耐食性金属部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 作動ガスのプラズマ雰囲気又はオゾンガ
    ス雰囲気で防食処理する請求項1〜8のいずれか一つの
    項記載の耐食性金属部材の製造方法。
  10. 【請求項10】 温度300℃以下で防食処理する請求
    項1〜9のいずれか一つの項記載の耐食性金属部材の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか一つの項記
    載の耐食性金属部材の製造方法によって得られる耐食性
    金属部材。
  12. 【請求項12】 燃料電池用セパレータである請求項1
    1記載の耐食性金属部材。
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