JP2003105493A - 耐食性と延性に優れたSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 - Google Patents

耐食性と延性に優れたSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法

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JP2003105493A
JP2003105493A JP2001305365A JP2001305365A JP2003105493A JP 2003105493 A JP2003105493 A JP 2003105493A JP 2001305365 A JP2001305365 A JP 2001305365A JP 2001305365 A JP2001305365 A JP 2001305365A JP 2003105493 A JP2003105493 A JP 2003105493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐食性及び延性に優れた高強度溶融亜鉛めっ
き鋼板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 質量%で、C :0.0001〜0.3
%、Si:0.1〜3.0%、Mn:0.01〜3%、
Al:0.001〜4%、Mo:0.001〜1%、
P:0.0001〜0.3%、S:0.0001〜0.
1%、を含有し、残部Fe及び不可避不純物からなる鋼
板の表面に、質量%で、Al:0.001〜4%、M
o:0.0001〜1%、Si:0.0001〜0.1
%、Fe:20%未満、を含有し、残部がZn及び不可
避不純物からなるめっき層を有する溶融亜鉛めっき鋼板
であって、質量%で、めっき層中Fe含有率をX、めっ
き層中Si含有率をY、めっき層中Mo含有率をZとす
ると、X,Y,Zが(1)式を満たすことを特徴とする
耐食性と延性に優れたSi含有高強度溶融亜鉛系めっき
鋼板。 X/10−(Y+Z)+1≧0 ・・・(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材、家電製品、
自動車などに適する耐食性と延性に優れたSi含有高強度
合金化溶融亜鉛めっき鋼板および溶融亜鉛めっき鋼板及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融亜鉛めっきは鋼板の防食を目的とし
て施され、建材、家電製品、自動車など広範囲に使用さ
れている。その製造法としては、連続ラインに於いて、
脱脂洗浄後、非酸化性雰囲気にて加熱し、H2 及びN2
を含む還元雰囲気にて焼鈍後、めっき浴温度近傍まで冷
却し、溶融亜鉛浴に浸漬後、冷却、もしくは再加熱して
Fe−Zn合金相を生成させた後に冷却、というゼンジ
マー法があり、鋼板の処理に多用されている。
【0003】めっき前の焼鈍については、脱脂洗浄後、
非酸化性雰囲気中での加熱を経ず直ちにH2 及びN2
含む還元雰囲気にて焼鈍を行う、全還元炉方式も行われ
る場合がある。また、鋼板を脱脂、酸洗した後、塩化ア
ンモニウムなどを用いてフラックス処理を行って、めっ
き浴に浸漬、その後冷却、というフラックス法も行われ
ている。
【0004】これらのめっき処理で用いられるめっき浴
中には溶融亜鉛の脱酸のために少量のAlが添加されて
いる。ゼンジマー法においてZnめっき浴は質量%で
0.1%程度のAlを含有している。この浴中のAlは
Feとの親和力がFe−Znよりも強いため、鋼がめっ
き浴に浸漬した際、鋼表面にFe−Al合金相すなわち
Alの濃化層が生成し、Fe−Znの反応を抑制するこ
とが知られている。Alの濃化層が存在するために、得
られためっき層中のAl含有率は通常、めっき浴中のA
l含有率より高くなる。
【0005】近年、特に自動車車体において燃費向上を
目的とした車体軽量化の観点から、延性の高い高強度鋼
板の需要が高まりつつある。安価な強化法として鋼中へ
のSi添加が行われ、特に高延性高強度鋼板には1質量
%以上含有する場合もある。
【0006】一方で、めっきの観点からすると鋼中のS
iの含有率が、質量%で0.1%を超えると、通常のA
lを含有しためっき浴を用いたゼンジマー法ではめっき
濡れ性が大きく低下し、不めっきが発生するため、使用
環境によっては不めっき部分の耐食性が問題となる。ま
た、加工部のめっき密着性についても、めっき剥離部分
が不めっき部同様、使用環境によっては剥離部の耐食性
が問題となる。
【0007】これらのSi添加鋼について問題を解決す
る手段として、特開平3−28359号公報、特開平3
−64437号公報等に見られるように、特定のめっき
を付与することでめっき性の改善を行っているが、この
方法では、溶融めっきライン焼鈍炉前段に新たにめっき
設備を設けるか、もしくは、あらかじめ電気めっきライ
ンにおいてめっき処理を行わなければならず、大幅なコ
ストアップとなるという問題点がある。また、これらの
発明では、加工時のめっき剥離部の耐食性を改善し得る
ものではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決し、不めっきが抑制され、耐食性と延性に優れたSi
含有高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板および溶融亜鉛め
っき鋼板及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは、種々検討を
行った結果、めっき層に特定の元素を適正濃度含有させ
ることおよびそれと鋼板の成分と組み合わせることで、
高強度鋼板の溶融亜鉛めっき濡れ性および合金化めっき
に於ける合金化促進を見いだすとともに、めっき剥離時
の耐食性が確保できることも併せて見出した。この効果
は、めっき層中のFe, SiおよびMo量を制御することで出
現する。すなわち、質量%で、めっき層中Fe含有率を
X、めっき層中Si含有率をY、めっき層中Mo含有率
をZとすると、X、Y、Zが下記(1)式 X/10−(Y+Z)+1≧0 ・・・(1) を満たすことで達成される。耐食性向上の理由の詳細は
不明であるが、めっき層自体の耐食性向上にはめっき層
中に含有されるMoが効果的と考えられ、剥離部近傍の
耐食性向上にはめっき中および鋼中のSiがめっきの腐
食生成物である塩基性塩化亜鉛を安定化し、腐食生成物
による下地鋼板の保護作用が向上するためであると推定
される。
【0010】本発明は、上記知見に基づいて完成された
もので、その要旨とするところは以下の通りである。 〔1〕 質量%で、C :0.0001〜0.3%、S
i:0.1〜3.0%、Mn:0.01〜3%、Al:
0.001〜4%Mo:0.001〜1%、P:0.0
001〜0.3%、S:0.0001〜0.1%、を含
有し、残部Fe及び不可避不純物からなる鋼板の表面
に、質量%で、Al:0.001〜4%、Mo:0.0
001〜1%、Si:0.0001〜0.1%、Fe:
20%未満、を含有し、残部がZn及び不可避不純物か
らなるめっき層を有する溶融亜鉛めっき鋼板であって、
質量%で、めっき層中Fe含有率をX、めっき層中Si
含有率をY、めっき層中Mo含有率をZとすると、X,
Y,Zが(1)式を満たすことを特徴とする耐食性と延
性に優れたSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
【0011】 X/10−(Y+Z)+1≧0 ・・・(1) 〔2〕 めっき層が、さらに質量%で、Mn:0.00
01〜3%Ni:0.001〜3%の1種または2種を
含有することを特徴とする〔1〕記載の耐食性と延性に
優れたSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。 〔3〕 めっき層が、さらに質量%で、Ca:0.00
1〜0.1%、Mg:0.001〜3%、W:0.00
1〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、Cs:
0.001〜0.1%、Rb:0.001〜0.1%、
K:0.001〜0.1%、Ag:0.001〜5%、
Na:0.001〜0.05%、Cd:0.001〜3
%、Cu:0.001〜3%、Co:0.001〜1
%、La:0.001〜0.1%、Tl:0.001〜
8%、Nd:0.001〜0.1%、Y:0.001〜
0.1%、In:0.001〜5%、Be:0.001
〜0.1%、Cr:0.001〜0.05%、Pb:
0.001〜1%、Hf:0.001〜0.1%、T
c:0.001〜0.1%、Ti:0.001〜0.1
%、Ge:0.001〜5%、Ta:0.001〜0.
1%、V:0.001〜0.2%、B:0.001〜
0.1%、の1種または2種以上を含有することを特徴
とする〔1〕または〔2〕に記載の耐食性と延性に優れ
たSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。 〔4〕 鋼が、さらに質量%で、Cr:0.001〜2
5%、Ni:0.001〜10%、Cu:0.001〜
5%、Co:0.001〜5%、W:0.001〜5
%、の1種または2種以上を含有することを特徴とする
〔1〕〜〔3〕の何れか1項に記載の耐食性と延性に優
れたSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。 〔5〕 鋼が、さらに質量%で、Nb、Ti、V、Z
r、Hf、Taの1種または2種以上を合計で0.00
1〜1%含有することを特徴とする〔1〕〜〔4〕のい
ずれか1項に記載の耐食性と延性に優れたSi含有高強
度溶融亜鉛めっき鋼板。 〔6〕 鋼が、さらに質量%で、B:0.0001〜
0.1%を含有することを特徴とする〔1〕〜〔5〕の
いずれか1項に記載の耐食性と延性に優れたSi含有高
強度溶融亜鉛めっき鋼。 〔7〕 鋼が、さらに質量%で、Y、Rem、Ca、M
g、Ceの1種又は2種以上を0.0001〜1%含有
することを特徴とする〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に
記載の耐食性と延性に優れたSi含有高強度溶融亜鉛め
っき鋼板。 〔8〕 鋼のミクロ組織が、体積分率で50〜97%の
フェライト相又はフェライト相とベイナイト相を主相と
し、残部はマルテンサイト相、残留オーステナイト相の
一方もしくは両方を、体積分率で合計3〜50%含む複
合組織であることを特徴とするとする〔1〕〜〔7〕の
いずれか1項に記載の耐食性と延性に優れたSi含有高
強度溶融亜鉛めっき鋼板。
〔9〕 鋼板のミクロ組織が、体積分率で70〜97%
のフェライトを主相とし、その平均粒径が20μm以下
であり、第2相として体積分率で3〜30%のオーステ
ナイト及び/またはマルテンサイトからなり、第2相の
平均粒径が10μm以下であることを特徴とする〔1〕
〜〔8〕のいずれか1項に記載の耐食性と延性に優れた
Si含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。 〔10〕 鋼板の第2相がオーステナイトであり、鋼中
の炭素量:C(質量%)、鋼中のMn量:Mn(質量
%)、オーステナイトの体積率:Vγ(%)、フェライ
ト及びベイナイトの体積率:Vα(%)が(2)式を満
たすことを特徴とする〔1〕〜
〔9〕の何れか1項に記
載の耐食性と延性に優れたSi含有高強度溶融亜鉛めっ
き鋼板。
【0012】 (Vγ+Vα)/Vγ×C+Mn/8 ≧ 2.000 ・・・(2) 〔11〕 鋼板のミクロ組織が、体積分率で50〜95
%のフェライトを主相とし、その平均粒径が20μm以
下であり、第2相として体積分率で3〜30%のオース
テナイト及び/またはマルテンサイトを含有し、それら
の平均粒径が10μm以下であり、さらに体積分率で2
〜47%のベイナイトからなることを特徴とする〔1〕
〜〔10〕の何れか1項に記載の耐食性と延性に優れた
Si含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。 〔12〕 〔1〕〜〔11〕の何れか1項に記載の高強
度溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法であって、請求項
1、4〜7の何れか1項に記載の鋼板の成分からなる鋳
造スラブを鋳造ままもしくは一旦冷却した後に1180
〜1250℃に再度加熱し、880〜1100℃で熱延
を終了させた後巻取った熱延鋼板を酸洗後冷延し、その
後、0.1×(Ac3 −Ac1 )+Ac1 (℃)以上A
3 +50(℃)以下の温度域で10秒〜30分焼鈍し
た後に、0.1〜10℃/秒の冷却速度で650〜70
0℃の温度域に冷却し、引き続いて0.1〜100℃/
秒の冷却速度でめっき浴温度−50℃〜めっき浴温度+
50(℃)にまで冷却した後めっき浴に浸漬し、浸漬時
間を含めて、めっき浴温度−50℃〜めっき浴温度+5
0(℃)の温度域に2〜200秒保持した後、室温まで
冷却することを特徴とする耐食性と延性に優れたSi含
有高強度溶融亜鉛系めっき鋼板の製造方法。 〔13〕 めっき浴浸漬および保持処理後に、合金化処
理を400〜550℃の温度域で行い、室温まで冷却す
ることを特徴とする〔12〕に記載の耐食性と延性に優
れたSi含有高強度溶融亜鉛系めっき鋼板の製造方法。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】発明者らは、質量%で、C :0.000
1〜0.3%、Si:0.1〜3.0%、Mn:0.0
1〜3%、Al:0.001〜4%、Mo:0.001
〜1%、P:0.0001〜0.3%、S:0.000
1〜0.1%、を含有し、残部Fe及び不可避不純物か
らなる鋼板を焼鈍し、温度450〜470℃のZnめっ
き浴に3秒間浸漬を行い、さらに一部試料については5
00〜550℃で10〜60秒加熱を行った。その後、
めっき鋼板表面の欠陥発生率に基づき耐食試験前の外観
を5段階評価した。また、耐食試験は、めっき後試料表
面にカッターナイフで長さ1cmのキズをつけて、乾・湿
繰り返しのサイクル試験を100サイクルまでおこな
い、再度外観評価をした。また、機械的性質を引張り試
験にて合わせて評価した。その結果、鋼板の表面に、質
量%で、Al:0.001〜4%、Mo:0.0001
〜1%、Si:0.0001〜0.1%、Fe:20%
未満、を含有し、残部がZn及び不可避不純物からなる
めっき層を有する溶融亜鉛めっき鋼板であって、質量%
で、めっき層中Fe含有率をX、めっき層中Si含有率
をY、めっき層中Mo含有率をZとすると、X,Y,Z
が(1)式を満たすことで、 X/10−(Y+Z)+1≧0 ・・・(1) 腐食試験前後で外観欠陥や発錆がほとんど生じない評点
5〜4を得ることがわかった。
【0015】評点1〜5はそれぞれ、めっきの外観は不
めっきの発生状態および傷や模様の欠陥発生状態や腐食
性生物形態を目視にて評価した。評価指標は以下の通り
である。 評点5:不めっき、傷や模様、腐食試験後の発錆はほと
んど無し(面積率で0.1%以下) 評点4:不めっき、傷や模様、腐食試験後の発錆は微小
(面積率で0.1%超3%以下) 評点3:不めっき、傷や模様、腐食試験後の発錆は小
(面積率で3%超50%未満) 評点2:不めっき、傷や模様、腐食試験後の発錆は多数
(面積率で50%超) 評点1:めっき濡れずまたは、腐食試験後、前面錆。
【0016】めっき付着量については、特に制約は設け
ないが、耐食性の観点から片面付着量で5g/m2 以上
であることが望ましい。本発明の溶融Znめっき鋼板上
に塗装性、溶接性を改善する目的で上層めっきを施すこ
とや、各種の処理、例えば、クロメート処理、りん酸塩
処理、潤滑性向上処理、溶接性向上処理等を施しても、
本発明を逸脱するものではない。
【0017】めっき層中Al量を0.001〜4質量%
の範囲としたのは、0.001%未満では、ドロス発生
が顕著で良好な外観が得られないこと、4%を超えてA
lを添加すると合金化反応を著しく抑制してしまい、合
金化溶融亜鉛めっき層を形成することが困難となるため
である。
【0018】めっき層中Mo量を0.0001〜1質量
%の範囲内としたのは、この範囲において不めっきが抑
制され、良好な外観のめっきが得られるためうえ、耐食
性を向上できるためである。Mo量が上限の1質量%を
越えるとMoを含有するドロスの生成により、めっき外
観が著しく低下する。
【0019】めっき層中Si量を0.0001〜0.1
質量%としたのは、不めっきが抑制され、良好な外観の
めっきが得られることに加えて、耐食性が向上するため
である。一方、上限を越えるとそれぞれの元素を含有す
るドロスの生成により、めっき外観が著しく低下する。
【0020】また特に、不めっきの抑制や密着性の更な
る改善には、めっき層中にMnおよび/またはNiをM
n:0.0001〜3質量%、Ni:0.001〜3質
量%とした。この範囲において不めっきが発生せず、良
好な外観のめっきが得られるためである。Mn量および
Ni量が上限の3質量%を超えるとめっき浴中にてZn
化合物が析出し、めっき層中に取り込まれることで外観
が著しく低下したり、ドロスの発生が顕著となり、これ
も外観を損ねる原因となる。
【0021】さらにめっき層中にMg,Ca,W、Z
r、Cs、Rb、K、Ag、Na、Cd、Cu、Co、
La、Tl、Nd、Y、In、Be、Cr、Pb、H
f、Tc、Ti、Ge、Ta、V、Bの1種または2種
以上を含有することで、不めっきが抑制されることおよ
び合金化が促進させることを見出した。
【0022】Ca量を0.001〜0.1%、Mg量を
0.001〜3%、W量を0.001〜0.1質量%、
Zr量を0.001〜0.1質量%、Cs量を0.00
1〜0.1質量%、Rb量を0.001〜0.1質量
%、K量を0.001〜0.1質量%、Ag量を0.0
01〜5質量%、Na量を0.001〜0.05質量
%、Cd量を0.001〜3質量%、Cu量を0.00
1〜3質量%、Co量を0.001〜1質量%、La量
を0.001〜0.1質量%、Tl量を0.001〜8
質量%、Nd量を0.001〜0.1質量%、Y量を
0.001〜0.1質量%、In量を0.001〜5質
量%、Be量を0.001〜0.1質量%、Cr量を
0.001〜0.05質量%、Pb量を0.001〜1
質量%、Hf量を0.001〜0.1質量%、Tc量を
0.001〜0.1質量%、Ti量を0.001〜0.
1質量%、Ge量を0.001〜5質量%、Ta量を
0.001〜0.1質量%、V量を0.001〜0.2
質量%、B量を0.001〜0.1質量%の範囲内とし
たのは、それぞれこの範囲において不めっきが抑制さ
れ、良好な外観のめっきが得られるためである。各元素
量が上限を越えるとそれぞれの元素を含有するドロスの
生成により、めっき外観が著しく低下する。
【0023】合金化処理によってめっき層中にFeが取
り込まれ、塗装性やスポット溶接性に優れた高強度溶融
亜鉛めっき鋼板を得ることができる。前記(1)に係る
発明ではめっき層のFe量が20質量%を超えるとめっ
き層自体の密着性を損ない、加工の際めっき層が破壊・
脱落し金型に付着することで、成形時の疵の原因とな
る。一方、スポット溶接性を良好にするためにはFe量
を5質量%以上とすることが好ましい。したがって、合
金化処理を行う場合のめっき層中Fe量の範囲は5〜2
0質量%とする。
【0024】また、合金化処理を行わない場合めっき層
のFe量が5質量%未満でも、合金化により得られる塗
装性やスポット溶接性などの効果以外の効果である耐食
性と延性や加工性等は良好である。
【0025】次に、本発明における鋼板成分の限定理由
について述べる。
【0026】C:強度を確保するためにC量の下限を
0.0001質量%とした。また、特に残留オーステナ
イトを充分な量と安定性を確保するのに必要な不可欠な
添加元素である。一方では、溶接性を保持可能な上限と
して0.3質量%とした。
【0027】Si:製造性および材質上強度を確保する
ため0.1%以上とし、また、過剰添加はフェライトの
硬化につながり延性を劣化させるうえ、溶接性も劣化さ
せることから3.0%以下とした。
【0028】Mn:0.01〜3質量%の範囲としたの
は、0.01質量%以上で強化効果が現れること、3質
量%を上限としたのは、これを上回る添加は伸びに悪影
響を及ぼすためである。
【0029】Al:0.001〜4質量%の範囲とした
のは、低Siであるがゆえに脱酸の目的で0.001質量
%以上とした。また、強度延性バランスを向上させたり
めっきの合金化挙動を促進させる効果を有する。一方、
過剰添加は溶接性やめっき濡れ性、製造性に悪影響を及
ぼすため4%を上限とした。
【0030】Mo:強化元素である。強度延性バランス
に悪影響を及ぼすパーライトや炭化物析出を抑制するた
めに0.001%以上添加する。一方で、過剰添加は残
留オーステナイトの生成や安定化およびフェライトを硬
化させることから延性低下を伴うため1%を上限とし
た。
【0031】P量を0.0001〜0.3質量%の範囲
としたのは、0.0001質量%以上で強化効果が現れ
ることや極低化は経済的にも不利であることからこれを
下限とした。また、0.3質量%を上限としたのは、こ
れを超える量の添加では、溶接性や鋳造時や熱延時の製
造性に悪影響を及ぼすためである。
【0032】S量を0.0001〜0.1質量%の範囲
としたのは、極低化は経済的にも不利であることから、
0.0001質量%を下限とし、また、0.1質量%を
上限としたのは、これを超える量の添加では、溶接性や
鋳造時や熱延時の製造性に悪影響を及ぼすためである。
【0033】さらに、本発明が対象とする鋼は、強度の
さらなる向上を目的としてCr、Ni、Cu、Co,W
の1種または2種以上を含有できる。
【0034】Cr量を0.001〜25質量%の範囲と
したのは、0.001質量%以上で強化効果が現れるこ
と、25質量%を上限としたのは、これを超える量の添
加では、加工性に悪影響を及ぼすためである。
【0035】Ni量を0.001〜10質量%の範囲と
したのは、0.001%以上で強化効果が現れること、
10質量%を上限としたのは、これを超える量の添加で
は、加工性に悪影響を及ぼすためである。
【0036】Cu量を0.001〜5質量%の範囲とし
たのは、0.001質量%以上で強化効果が現れるこ
と、25質量%を上限としたのは、これを超える量の添
加では、加工性に悪影響を及ぼすためである。
【0037】Co量を0.001〜5質量%の範囲とし
たのは、0.001質量%以上で強化効果が現れるこ
と、5質量%を上限としたのは、これを超える量の添加
では、加工性に悪影響を及ぼすためである。
【0038】W量を0.001〜5質量%の範囲とした
のは、0.001質量%以上で強化効果が現れること、
5質量%を上限としたのは、これを超える量の添加で
は、加工性に悪影響を及ぼすためである。
【0039】さらに、本発明が対象とする鋼は、強度の
さらなる向上を目的として強炭化物形成元素であるN
b,Ti,V,Zr,Hf,Taの1種または2種以上
を含有できる。
【0040】これらの元素は、微細な炭化物、窒化物ま
たは炭窒化物を形成して、鋼板の強化のは極めて有効で
あるため、必要に応じて1種または2種以上を合計で
0.001質量%以上の添加とした。一方で、延性劣化
や残留オーステナイト中へのCの濃化を阻害することか
ら、1種又は2種以上の合計添加量の上限として1質量
%とした。
【0041】Bもまた、必要に応じて添加できる。B
は、0.0001%以上の添加で粒界の強化や鋼材の高
強度化に有効ではあるが、その添加量が0.1質量%を
超えるとその効果が飽和するばかりでなく、必要以上に
鋼板強度を上昇させ、加工性が低下するため、上限を
0.1質量%とした。
【0042】Y、Rem、Ca、Mg、Ce、:めっき
の濡れ性を劣化させるSi系の内部粒界酸化相生成を抑
制する目的で添加する。Si系の酸化物のように粒界酸
化物が形成するのではなく、比較的微細な酸化物を分散
して形成させることができる。これらの元素群中から1
種または2種以上の元素をあわせて0.0001%以上
の添加とした。また一方で過剰添加は鋳造性や熱間加工
性などの製造性および鋼板製品の延性を低下させるため
1質量%を上限とした。
【0043】次に、基材鋼板の好ましいミクロ組織につ
いて述べる。加工性を十分に確保するためには主組織を
体積分率で50%以上、好ましくは70%以上のフェラ
イト相とするのが望ましいが、高強度化を考慮するとベ
イナイト相を含んでも良い。また、高強度と高延性を両
立させるため、残留オーステナイト相および/またはマ
ルテンサイト相を含む複合組織とする。高強度と高延性
のために、残留オーステナイト相とマルテンサイト相
は、体積率で合計3%以上とした。体積率が合計50%
を超えると脆化傾向を示すため、50%以下が望まし
い。
【0044】フェライトの体積分率の増加は延性を高め
るが強度低下に結びつくため、上限はベイナイト相を含
有しない場合は体積分率で97%,ベイナイト相を含有
する場合は体積分率で95%とする。また、高強度と高
延性を両立させるため、残留オーステナイト及び/又は
マルテンサイトを含む複合組織とする。高強度と高延性
のために、残留オーステナイト相及び/又はマルテンサ
イトは、体積分率で合計3%以上とした。体積分率が合
計30%を超えると脆化傾向を示すため、これを上限と
した。
【0045】鋼板自体の高延性を確保するたに、フェラ
イトの平均粒径を20μm以下とし、第2相であるオー
ステナイト及び/又はマルテンサイトの平均粒径を10
μm以下と規定する。またここで、第2相をオーステナ
イト及び/又はマルテンサイトとし、主相であるフェラ
イトの平均粒径に対して0.7以下の比率を確保するこ
とが望ましい。一方、第2相であるオーステナイト及び
/又はマルテンサイトの平均粒径はフェライトの平均粒
径の0.01倍未満とすることは実製造上困難であるた
め、0.01倍以上であることが好ましい。
【0046】さらに、めっき密着性と高い強度延性・延
性のバランスを良好にするためには、鋼板の第2相がオ
ーステナイトである場合に鋼中の炭素量:C、鋼中のM
n量:Mn、オーステナイトの体積率:Vγ、フェライ
ト及びベイナイトの体積率:Vαとしたき(2)式を満
たすこととした。
【0047】 (Vγ+Vα)/Vγ×C+Mn/8 ≧ 2.000 ・・・(2) この式を満たすことで特に強度・延性のバランスに優
れ、かつめっき密着性も良好な鋼板が得られる。
【0048】ベイナイトを含む場合における体積分率等
について説明すると次のとおりである。ベイナイト相は
体積分率で2%以上含有することにより高強度化に役立
つ上、オーステナイト相と共存するとオーステナイトの
安定化に寄与して結果として高n値化に役立つ。また、
この相は基本的に微細であり、高加工時のめっき密着性
にも寄与する。特に第2相がオーステナイトの場合に
は、ベイナイトの体積分率を2%以上とすると、さらに
めっき密着性と延性のバランスが向上する。一方で、過
多に生成すると延性低下を招く事からベイナイト相は体
積分率で47%以下とする。
【0049】上記の他にミクロ組織の残部組織として、
炭化物、窒化物、硫化物、酸化物の1又は2種以上を含
有する場合も本発明の鋼板の範疇であるが、これらの1
種又は2種以上は体積分率で1%以下であることが好ま
しい。なお、上記ミクロ組織の、フェライト、ベイナイ
ト、オーステナイト、マルテンサイトおよび残部組織の
同定、存在位置の観察および平均粒径(平均円相当径)と
占積率の測定は、ナイタール試薬および特開昭59−2
19473号公報に開示された試薬により鋼板圧延方向
断面または圧延方向と直角な断面を腐食して500倍〜
1000倍の光学顕微鏡観察により定量化が可能であ
る。ここで、マルテンサイトの粒径測定は光学顕微鏡を
用いた場合困難なことがある。この場合には、走査型電
子顕微鏡を用いてマルテンサイトのブロック境界、パケ
ット境界またはそれらの集合を観察・粒径測定して平均
円相当径を求めることとする。
【0050】平均粒径は、上記の方法により20視野観
察以上した結果に基づいて、JISにより求めた値と定
義する。
【0051】このような組織を有する高強度溶融亜鉛め
っき鋼板の製造方法について以下説明する。
【0052】熱延後冷延・焼鈍して本発明の鋼板を製造
する場合には、所定の成分に調整されたスラブを鋳造ま
まもしくは一旦冷却した後1180℃以上に再加熱して
均一なスケールを鋼片表面に形成させてデスケール性を
高める。一方、1250℃超の加熱が局部的な異常酸化
を促進させてしまうことからこれを加熱温度の上限とし
た。また、過剰な内部酸化生成を抑制する目的から熱延
は880℃以上で終了することとし、その後酸洗し、冷
延後焼鈍することで最終製品とする。この時、熱延完了
温度は鋼の化学成分によって決まるAr3 変態温度以上
で行うのが一般的であるが、Ar3 から10℃程度低温
までであれば最終的な鋼板の特性を劣化させない。一
方、酸化スケールの多量生成を避けるために、熱延完了
温度は1100℃以下とする。
【0053】また、冷却後の巻取温度は鋼の化学成分に
よって決まるベイナイト変態開始温度以上とすること
で、冷延時の荷重を必要以上に高めることが避けられる
が、冷延の全圧下率が小さい場合にはこの限りでなく、
鋼のベイナイト変態温度以下で巻き取られても最終的な
鋼板の特性を劣化させない。また、冷延の全圧下率は、
最終板厚と冷延荷重の関係から設定されるが、40%以
上であれば最終的な鋼板の特性を劣化させない。
【0054】冷延後焼鈍する際に、焼鈍温度が鋼の化学
成分によって決まる温度Ac1 及びAc3 温度(例えば
「鉄鋼材料学」:W. C. Leslie著、幸田成
康監訳、丸善P273)で、表現される0.1×(Ac
3 −Ac1 )+Ac1 (℃)未満の場合には、焼鈍温度
で得られるオーステナイト量が少ないので、最終的な鋼
板中に残留オーステナイト相またはマルテンサイト相を
残すことができないためにこれを焼鈍温度の下限とし
た。また、焼鈍温度がAc3 +50(℃)を超えても何
ら鋼板の特性を改善することがでず製造コストの上昇を
まねくために、焼鈍温度の上限をAc3 +50(℃)と
した。この温度での焼鈍時間は鋼板の温度均一化とオー
ステナイトの確保のために10秒以上が必要である。し
かし、30分超では、効果が飽和するばかりでなくコス
トの上昇を招くのでこれを上限とした。
【0055】その後の一次冷却はオーステナイト相から
フェライト相への変態を促して、未変態のオーステナイ
ト相中にCを濃化させてオーステナイトの安定化をはか
るのに重要である。この冷却速度が0.1℃/秒未満に
することは、必要な生産ライン長を長くしたり、生産速
度を極めて遅くするといった製造上のデメリットを生じ
るために、この冷却速度の下限を0.1℃/秒とした。
一方、冷却速度が10℃/秒超の場合にはフェライト変
態が十分に起こらず、最終的な鋼板中の残留オーステナ
イト相確保が困難となったり、マルテンサイト相などの
硬質相が多量になってしまうため、これを上限とした。
【0056】この一次冷却が650℃未満まで行われる
と、冷却中にパーライトが生成したり充分なフェライト
が生成しないことからこれを下限とした。しかしなが
ら、冷却が700℃超までもフェライト変態の進行が十
分ではないのでこれを上限とした。
【0057】引き続き行われる二次冷却の急速冷却は、
冷却中にパーライト変態や鉄炭化物の析出などが起こら
ないような冷却速度として最低0.1℃/秒以上が必要
となる。但しこの冷却速度を100℃/秒超にすること
は設備能力上困難であることから、0.1〜100℃/
秒を冷却速度の範囲とした。
【0058】この二次冷却の冷却停止温度がめっき浴温
度−50℃よりも低いと操業上大きな問題となり、めっ
き浴温度+50(℃)を超えると炭化物析出が短時間で
生じるため得られる残留オーステナイトやマルテンサイ
トの量が確保できなくなる。このため、2次冷却の停止
温度をめっき浴温度−50℃以上めっき浴温度+50
(℃)とした。鋼板中に残留しているオーステナイト相
を室温で安定にするためには、その一部をベイナイト相
へ変態させる事でオーステナイト中の炭素濃度を更に高
めることが必須である。合金化処理を併せてベイナイト
変態を短時間で進行させるため、めっき温度−50℃か
らめっき温度+50℃の温度域で浸漬時間を含めて2〜
200秒保持することとした。めっき温度−50℃未満
ではベイナイト変態が起こりにくく、めっき温度+50
℃を超えると炭化物が生じて十分な残留オーステナイト
相を残すことが困難となる。
【0059】マルテンサイト相を生成させるには、残留
オーステナイト相の場合とは異なりベイナイト変態を生
じさせる必要がない。一方では、炭化物やパーライト相
の生成は残留オーステナイト相と同様、抑制する必要が
あるため、2次冷却後の十分な合金化処理を行うため4
00〜550℃の温度域で合金化処理することとする。
【0060】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
【0061】表1に示すような組成の鋼板を、1180
〜1250℃に加熱し、880〜1100℃で熱延を完
了し、冷却後各鋼の化学成分で決まるベイナイト変態開
始温度以上で巻き取った鋼帯を酸洗後、冷延して1.0
mm厚とした。
【0062】
【表1】
【0063】その後、各鋼の成分(質量%)から下記式
にしたがってAc1 とAc3 変態温度を計算により求め
た。
【0064】Ac1 =723−10.7×Mn%+2
9.1×Si%、 Ac3 =910−203×(C%)1/2+44.7×S
i%+31.5×Mo%−30×Mn%−11×Cr%
+400×Al% これらのAc1 およびAc3 変態温度から計算される焼
鈍温度に10%H2 −N2 雰囲気中で昇温・保定したの
ち、0.1〜10℃/秒の冷却速度で650〜700℃
温度域に冷却し、引き続いて0.1〜20℃/秒の冷却
速度でめっき浴温度にまで冷却し、浴組成を種々変化さ
せた460〜470℃の亜鉛めっき浴に3秒間浸漬する
ことでめっきを行った。
【0065】また、一部の鋼板については、Fe−Zn
合金化処理として、めっき後の鋼板を400〜550℃
の温度域で15秒〜20分保持し、めっき層中のFe含
有率が質量%で5〜20%となるよう調節した。めっき
表面外観のドロス巻き込み状況の目視観察および不めっ
き部面積の測定によりめっき外観を評価した。作製した
めっきはめっき層をインヒビターを含有した5%塩酸溶
液で溶解し化学分析に供し組成を求め表2に示した。
【0066】表2および表3より、本発明鋼は、外観評
点が耐食試験前後ですべて5〜4で、かつ強度・伸びバ
ランスにも優れる。一方、本発明の範囲を満たさない比
較例は、いずれも外観評点が低く、強度・伸びバランス
に劣る。また、本願発明の請求項の範囲で製造した鋼板
は、ミクロ組織も上述した組織になっており外観及び強
度・伸びバランスに優れている。
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【0070】
【発明の効果】本発明の高強度溶融亜鉛めっき鋼板は耐
食性に極めて優れ、加工性が良好であり、建材、家電製
品、自動車車体用途等に極めて有効である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/56 C22C 38/56 C23C 2/02 C23C 2/02 2/06 2/06 2/40 2/40 (72)発明者 高橋 学 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 森本 康秀 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 黒崎 將夫 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 宮坂 明博 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA05 AA23 AB02 AB05 AB28 AB42 AC12 AC73 AE12 AE22 AE27 4K037 EA00 EA01 EA02 EA04 EA05 EA06 EA09 EA10 EA11 EA13 EA14 EA15 EA16 EA17 EA20 EA23 EA24 EA27 EA28 EA29 EA31 EA32 EA33 EA35 EA36 EB11 FA02 FA03 FC03 FC04 FC05 FH01 FJ05 FJ06 FJ07 FK01 FK02 GA05 GA07

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、 C :0.0001〜0.3%、 Si:0.1〜3.0%、 Mn:0.01〜3%、 Al:0.001〜4%、 Mo:0.001〜1%、 P:0.0001〜0.3%、 S:0.0001〜0.1%、 を含有し、残部Fe及び不可避不純物からなる鋼板の表
    面に、質量%で、 Al:0.001〜4%、 Mo:0.0001〜1%、 Si:0.0001〜0.1%、 Fe:20%未満、 を含有し、残部がZn及び不可避不純物からなるめっき
    層を有する溶融亜鉛めっき鋼板であって、質量%で、め
    っき層中Fe含有率をX、めっき層中Si含有率をY、
    めっき層中Mo含有率をZとすると、X,Y,Zが
    (1)式を満たすことを特徴とする耐食性と延性に優れ
    たSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。 X/10−(Y+Z)+1≧0 ・・・(1)
  2. 【請求項2】 めっき層が、さらに質量%で、 Mn:0.0001〜3%、 Ni:0.001〜3%、 の1種または2種を含有することを特徴とする請求項1
    記載の耐食性と延性に優れたSi含有高強度溶融亜鉛め
    っき鋼板。
  3. 【請求項3】 めっき層が、さらに質量%で、 Ca:0.001〜0.1%、 Mg:0.001〜3%、 W:0.001〜0.1%、 Zr:0.001〜0.1%、 Cs:0.001〜0.1%、 Rb:0.001〜0.1%、 K:0.001〜0.1%、 Ag:0.001〜5%、 Na:0.001〜0.05%、 Cd:0.001〜3%、 Cu:0.001〜3%、 Co:0.001〜1%、 La:0.001〜0.1%、 Tl:0.001〜8%、 Nd:0.001〜0.1%、 Y:0.001〜0.1%、 In:0.001〜5%、 Be:0.001〜0.1%、 Cr:0.001〜0.05%、 Pb:0.001〜1%、 Hf:0.001〜0.1%、 Tc:0.001〜0.1%、 Ti:0.001〜0.1%、 Ge:0.001〜5%、 Ta:0.001〜0.1%、 V:0.001〜0.2%、 B:0.001〜0.1%、 の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求
    項1または2に記載の耐食性と延性に優れたSi含有高
    強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  4. 【請求項4】 鋼が、さらに質量%で、 Cr:0.001〜25%、 Ni:0.001〜10%、 Cu:0.001〜5%、 Co:0.001〜5%、 W:0.001〜5%、 の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求
    項1〜3の何れか1項に記載の耐食性と延性に優れたSi
    含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  5. 【請求項5】 鋼が、さらに質量%で、Nb、Ti、
    V、Zr、Hf、Taの1種または2種以上を合計で
    0.001〜1%含有することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の耐食性と延性に優れたSi含
    有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  6. 【請求項6】 鋼が、さらに質量%で、B:0.000
    1〜0.1%を含有することを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか1項に記載の耐食性と延性に優れたSi含有
    高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  7. 【請求項7】 鋼が、さらに質量%で、Y、Rem、C
    a、Mg、Ceの1種又は2種以上を0.0001〜1
    %含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の耐食性と延性に優れたSi含有高強度溶融亜
    鉛めっき鋼板。
  8. 【請求項8】 鋼のミクロ組織が、体積分率で50〜9
    7%のフェライト相又はフェライト相とベイナイト相を
    主相とし、残部はマルテンサイト相、残留オーステナイ
    ト相の一方もしくは両方を、体積分率で合計3〜50%
    含む複合組織であることを特徴とするとする請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の耐食性と延性に優れたSi含
    有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  9. 【請求項9】 鋼板のミクロ組織が、体積分率で70〜
    97%のフェライトを主相とし、その平均粒径が20μ
    m以下であり、第2相として体積分率で3〜30%のオ
    ーステナイト及び/またはマルテンサイトからなり、第
    2相の平均粒径が10μm以下であることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の耐食性と延性に優
    れたSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  10. 【請求項10】 鋼板の第2相がオーステナイトであ
    り、鋼中の炭素量:C(質量%)、鋼中のMn量:Mn
    (質量%)、オーステナイトの体積率:Vγ(%)、フ
    ェライト及びベイナイトの体積率:Vα(%)が(2)
    式を満たすことを特徴とする請求項1〜9の何れか1項
    に記載の耐食性と延性に優れたSi含有高強度溶融亜鉛
    めっき鋼板。 (Vγ+Vα)/ Vγ×C+Mn/8 ≧ 2.000 ・・・(2)
  11. 【請求項11】 鋼板のミクロ組織が、体積分率で50
    〜95%のフェライトを主相とし、その平均粒径が20
    μm以下であり、第2相として体積分率で3〜30%の
    オーステナイト及び/またはマルテンサイトを含有し、
    それらの平均粒径が10μm以下であり、さらに体積分
    率で2〜47%のベイナイトからなることを特徴とする
    請求項1〜10の何れか1項に記載の耐食性と延性に優
    れたSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11の何れか1項に記載の
    高強度溶融亜鉛めっき鋼板を製造する方法であって、請
    求項1、4〜7の何れか1項に記載の鋼板の成分からな
    る鋳造スラブを鋳造ままもしくは一旦冷却した後に11
    80〜1250℃に再度加熱し、880〜1100℃で
    熱延を終了させた後巻取った熱延鋼板を酸洗後冷延し、
    その後、0.1×(Ac3 −Ac1 )+Ac1 (℃)以
    上Ac 3 +50(℃)以下の温度域で10秒〜30分焼
    鈍した後に、0.1〜10℃/秒の冷却速度で650〜
    700℃の温度域に冷却し、引き続いて0.1〜100
    ℃/秒の冷却速度でめっき浴温度−50℃〜めっき浴温
    度+50(℃)にまで冷却した後めっき浴に浸漬し、浸
    漬時間を含めて、めっき浴温度−50℃〜めっき浴温度
    +50(℃)の温度域に2〜200秒保持した後、室温
    まで冷却することを特徴とする耐食性と延性に優れたS
    i含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
  13. 【請求項13】 めっき浴浸漬および保持処理後に、合
    金化処理を400〜550℃の温度域で行い、室温まで
    冷却することを特徴とする請求項12記載の耐食性と延
    性に優れたSi含有高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方
    法。
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