JP2003104886A - 皮膚外用剤組成物 - Google Patents

皮膚外用剤組成物

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JP2003104886A
JP2003104886A JP2001301483A JP2001301483A JP2003104886A JP 2003104886 A JP2003104886 A JP 2003104886A JP 2001301483 A JP2001301483 A JP 2001301483A JP 2001301483 A JP2001301483 A JP 2001301483A JP 2003104886 A JP2003104886 A JP 2003104886A
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JP2001301483A
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Nozomi Kametani
のぞみ 亀谷
Sanae Fujita
早苗 藤田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ざらつき改善または低減、くすみ改善、面皰
や角栓・毛穴のざらつき予防または改善、きめ改善効果
が高く、優れた角質性状改善効果を有し、かつ安定性の
優れた皮膚外用剤組成物を提供する。 【解決手段】 ヒドロキシピリドン誘導体〔例えば、ピ
ロクトンオラミン〔別名:1−ヒドロキシ−4−メチル
−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)−2(1
H)−ピリドン モノエタノールアミン塩〕と、角質性
状改善作用を有する植物抽出物〔例えば、ダービリア抽
出物〕とを含有することを特徴とする皮膚外用剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ざらつき改善また
は低減、くすみ改善、面皰や角栓・毛穴のざらつき予防
または改善、きめ改善効果が高く、優れた角質性状改善
効果を有し、かつ防腐力等の安定性に優れた皮膚外用剤
組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、角質剥離促進効果による踵や
手のざらつきを改善又は低減するざらつき改善剤又は低
減化剤、化粧のり改善剤、くすみ改善剤、又は面皰や角
栓、毛穴のざらつきの予防・改善剤、きめ改善剤、小じ
わ改善剤などが知られている。 【0003】このような角質剥離を促進するものとして
は、例えば、サリチル酸を0.5〜3質量%を含有せし
めたもの、または、イオウ1〜10質量%とレゾルシン
とを含有せしめたもの、セリン、アラニンを0.001
〜20質量%含有した化学的な角質剥離促進技術、更
に、棒状酸化チタンや微粒子金属酸化物を配合した毛穴
シートなどのパック料を皮膚表面に吸着させ、角栓や老
化した角質を除去する物理的な角質剥離促進技術などが
知られている。しかしながら、上記化学的な角質剥離促
進技術では、効果が不十分であったり、使用感などに課
題があり、また、上記物理的な角質剥離促進技術である
毛穴シートなどのパック料では、剥す時に痛みを伴い、
パックの残り、手間がかかるなどの課題がある。 【0004】そこで、本出願人は、ピロクトンオラミン
(商品名「オクトピロックス」、クラリアント・ジャパ
ン社製、以下同様)などのヒドロキシピリドン誘導体が
角質の剥離促進作用、及び、この作用に基づく、くす
み、角栓、面皰、かかとのざらつき、毛穴のざらつきに
対する効果、並びに、「きめ」や「こじわ」に対する改
善効果などの新規用途を見い出し、角質剥離促進剤とし
て新規な提案を行っている(特願2001−18746
0号)。 【0005】しかしながら、本願出願人の上記ヒドロキ
シピリドン誘導体を加えた角質剥離促進剤は、角質剥離
促進に特化した効果であり、美しい肌をつくるための角
質性状改善には更なる効果の改善が必要となるものであ
る。一方、肌荒れやくすみ、乾燥を解消し、角質を整え
る効果のある製剤として、アロエ等に代表されるような
植物抽出物も汎用されてきている。この植物抽出物や海
藻抽出物といった天然物由来成分を皮膚外用剤等に配合
する場合は、特に細菌やカビ等の汚染が生じやすく、他
の成分に比べ臭いや色といった物性の変化が起こりやす
いものである。 【0006】そこで、一般に、植物抽出物を配合する場
合は、防腐力を高める工夫が必要とされている。このよ
うな防腐力を高め製剤の安定性を向上させる手段として
は、pHや水分活性等の物性を調整することに加えて、
防腐剤を添加して目的を達するのが通常である。実際に
使用されている防腐剤としては、例えば、メチルパラベ
ン、エチルパラベン、プロピルパラベンといったパラベ
ン類、安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体等があり、特
にパラベン類を用いることが一般的である。 【0007】しかしながら、通常用いられているパラベ
ン類は、肌への影響が懸念されており、パラベン類に替
わる若しくは低減させるための防腐成分が求められてい
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記従
来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとす
るものであり、ざらつき改善または低減、くすみ改善、
面皰や角栓・毛穴のざらつき予防または改善、きめ改善
効果が高く、優れた角質性状改善効果を有し、かつ防腐
力等の安定性に優れた皮膚外用剤組成物を提供すること
を目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、皮膚外用
剤による肌(角質)状態改善効果の向上をさせるべく鋭
意検討を行った結果、ヒドロキシピリドン誘導体と特定
の植物抽出物(海藻抽出物を含む)を組み合わせること
により、ざらつき改善又は低減、くすみ改善、面皰や角
栓・毛穴のざらつき予防又は改善、きめ改善効果が向上
し、肌荒れ改善及び保湿効果をも併せた顕著な美肌効果
を発揮することを見い出した。更に、ヒドロキシピリド
ン誘導体に優れた防菌防黴効果を有することを見い出
し、パラベンの代替若しくは補助する防腐成分に成りう
ることを知見、つまりヒドロキシピリドン誘導体と海藻
抽出物を含む植物抽出物とを配合することにより、優れ
た防菌防黴性を有し、パラベン類を大幅に低減もしくは
含まなくすることができ、これにより製剤の安全性が高
まることを見い出し、本発明を完成するに至ったのであ
る。すなわち、本発明の皮膚外用剤組成物は、ヒドロキ
シピリドン誘導体と、角質性状改善作用を有する植物抽
出物とを含有することを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の皮膚外用剤組成物は、(A)ヒ
ドロキシピリドン誘導体と、(B)角質性状改善作用を
有する植物抽出物とを含有することを特徴とするもので
ある。 【0011】本発明に用いる成分(A)成分となるヒド
ロキシピリドン誘導体としては、例えば、ピロクトンオ
ラミン〔別名:1−ヒドロキシ−4−メチル−6−
(2,4,4−トリメチルペンチル)−2(1H)−ピ
リドン モノエタノールアミン塩〕(商品名:オクトピ
ロックス)、1−ヒドロキシ−4−メチル−ピリドン、
1−ヒドロキシ−4,6−ジメチル−2−ピリドン、1
−ヒドロキシ−4−メチル−6−イソブチル−2−ピリ
ドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ノニル−2−
ピリドン、1−ヒドロキシ−6−ウンデシル−2−ピリ
ドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ウンデシル−
2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4,6−ジウンデシル
−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−6−トリデシル−2
−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−トリデ
シル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−3,4,5−ト
リメチル−6−トリデシル−2−ピリドン、1−ヒドロ
キシ−4,6−ジトリデシル−2−ピリドン、1−ヒド
ロキシ−4−メチル−6−ペンタデシル−2−ピリド
ン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−へプタデシル−
2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ノナ
デシル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−
6−トリコシル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−
メチル−6−シクロプロピル−2−ピリドン、1−ヒド
ロキシ−6−シクロペンチル−2−ピリドン、1−ヒド
ロキシ−4−メチル−6−シクロペンチル−2−ピリド
ン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−シクロオクチル
−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−6−ベ
ンジル−2−ピリドン、1−ヒドロキシ−4−メチル−
6−フェニル−2−ピリドンなどの少なくとも1種(単
独又は2種以上の混合物、以下同様)が挙げられ、好ま
しくは、ピロクトンオラミン〔別名:1−ヒドロキシ−
4−メチル−6−(2,4,4−トリメチルペンチル)
−2(1H)−ピリドン モノエタノールアミン塩が望
ましい。 【0012】この(A)成分のヒドロキシピリドン誘導
体の含有量は、皮膚外用剤組成物全体に対し、0.00
5〜10質量%(以下、単に「%」と記す)、好ましく
は、0.005〜3%、更に好ましくは、0.005〜
0.5%とすることが望ましい。この(A)成分の含有
量が0.005%未満であると、その効果が発揮され
ず、また、10%を越えると、過剰効果による刺激性が
発現し、好ましくない。 【0013】本発明で用いる成分(B)の角質性状改善
作用を有する植物(海藻)抽出物としては、例えば、ダ
ービリア、カツアーバ、コパイバ、カチンゲラ、スクウ
ーバ、アロエ、カロフィリス、エキナセア、金銀花、ユ
ーキューマスピノッサム、ファーセラン、カラギーナ
ン、エイジツ(ノイバラ)、オウゴン(コガネバナ)、
オウレン、オオムギ、ゲンノショウコ、コウボ、シイタ
ケ、ジオウ、シャクヤク、ジユ、シンジュ、チョウジ
(クローブ)、トウキ、ブクリョウ(マツホド)、ニン
ジン、ヘチマ、ユキノシタ、ヨクイニン(ハトムギ)、
レイシ、アマチャ、アマチャヅル、ウイキョウ、ウコ
ン、ウーロン茶、エチナシ、オトギリソウ、カッコン
(クズ)、キウイ、キュウリ、クチナシ(サンシシ)、
クロレラ、ゴバイシ、コメ、コメヌカ、コンフリー、サ
ンショウ、シア、シソ、シモツケソウ、ゼニアオイ、ダ
イズ(納豆)、タイソウ(ナツメ)、チャ、ニンニク、
バクモンドウ(ジャノヒゲ)、ビワ、フキタンポポ(カ
ントウカ)、ブドウ、ボタンピ、マロニエ(セイヨウト
チノキ)、アルニカ、オレンジ、トマト、ヘンナ、ウス
ベニアオイ、クマザサ、セイヨウノコギリソウ、センブ
リ、ゲンチアナ、クロザトウ、サンザシ、スギナ、メリ
ッサ(コウスイハッカ)、ユズ、ヨモギ、リンゴ、ルイ
ボス、レンゲソウ、ローズマリー(マンネンロウ)、ギ
ガルチナ、フクロフノリ、オカクサ、キリンサイ、イギ
ス、スギノリ、ツノマタ、フルセラリア、シカカイ、ア
ムラ、蘇木、没薬・乳香、センキュウ、セロリ、フィラ
ンタス、月見草及びレタスから得られる植物(海藻)の
抽出物から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。これ
らの植物(海藻)抽出物を得るには、これらの植物の
葉、茎、根、花等や海藻から常法により抽出すればよ
い。なお、本発明における植物(海藻)抽出物には、水
蒸気蒸留物、圧搾物を含むものである。 【0014】この(B)成分の植物(海藻)抽出物の含
有量は、皮膚外用剤組成物全体に対し、乾燥固形分とし
て、0.00001〜5%、好ましくは、0.0000
1〜2%、更に好ましくは、0.0005〜0.5%と
することが望ましい。この(B)成分の含有量が0.0
0001%未満であると、その効果が発揮されず、ま
た、5%を越えると、分離が生じたり、防腐力が低下す
る等、製剤の安定性に不具合が生じ、好ましくない。 【0015】本発明の皮膚外用剤組成物中には、上記し
た必須成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲内に
おいて、通常、皮膚外用剤に用いられる他の任意成分、
例えば、界面活性剤、洗浄剤、油分、アルコール類、高
分子物質、増粘剤、保湿剤、防腐剤、包接化合物、酸化
防止剤・抗酸化剤、キレート剤、pH調整剤、香料、色
素、紫外線吸収・散乱剤、ビタミン類、アミノ酸類、抗
炎症剤、美白剤、生薬、薬効成分、冷感・温感付与剤、
水等を配合することができる。また、上記例示した任意
成分などは、これらに限定されるものではなく、また、
自由に組み合わせて配合することが可能である。 【0016】本発明の皮膚外用剤組成物では、上記各成
分、すなわち、ヒドロキシピリドン誘導体、角質性状改
善作用を有する植物抽出物などを配合して調製すること
ができる。また、本発明の皮膚外用剤組成物は、皮膚外
用剤の各用途、例えば、クリーム、乳液、ローション、
ジェル、パック、化粧水、貼付剤などの皮膚用化粧料外
用剤等として調製することができ、この場合、使用法、
剤型などに応じて公知の常用成分(上記任意成分等)を
常用量で用いて製造することができる。 【0017】このように構成される皮膚外用剤組成物で
は、角質剥離促進作用、防菌防黴作用を有するヒドロキ
シピリドン誘導体に、角質性状改善作用を有する植物抽
出物を含有せしめ、これらの相乗作用などにより、ざら
つき改善または低減、くすみ改善、面皰や角栓・毛穴の
ざらつき予防または改善、きめ改善効果が高く、優れた
角質性状改善効果を有し、かつ防腐力等の安定性に優れ
た効果を発揮することができるものとなる。 【0018】 【実施例】次に、本発明を試験例及び実施例等により、
さらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定
されるものではない。なお、配合単位は「質量%」であ
り、皮膚外用剤組成物の全量は100質量%である。ま
た、以下に用いるヒドロキシピリドン誘導体は、ピロク
トンオラミン〔クラリアント・ジャパン社製の商品名
「オクトピロックス」〕を用いた。 【0019】〔実施例1〜2及び比較例1〜4〕下記表
1に記載される配合組成により皮膚外用剤組成物(製
剤)を調製した。下記表1に記載される植物抽出物は、
下記表2及び表4に記載される各植物を30%エタノー
ル水溶液(海藻の場合は水)により抽出により得た各抽
出物を用いた。得られた各皮膚外用剤組成物について、
下記評価方法により、角質の過剰な蓄積を伴うトラブル
に対する効果、すなわち、面皰改善効果、毛穴のぶつぶ
つ予防・改善効果、手や踵の肌のざらつき改善効果、毛
穴の黒ずみ改善効果、荒れ肌改善効果、及び皮膚保湿効
果について評価した。これらの結果を下記表2〜表5に
示す。 【0020】〔面皰改善効果、毛穴のぶつぶつ予防・改
善効果、肌のざらつき改善効果、毛穴の黒ずみ改善効果
の評価法〕パネラー5人に、毎日2回、2ヶ月間、体の
左右どちらか片側に使用してもらった。面皰改善効果や
毛穴のぶつぶつ予防・改善効果、手や踵のざらつき改善
効果は自分の掌で触った感触により、また、毛穴の黒ず
み改善効果は目視により、左右を比較し無塗布との差を
下記評価基準で評価した。 評価基準: ◎:無塗布に比べて極めて高い効果あり ○:無塗布に比べて効果あり △:無塗布に比べてやや効果あり ×:効果なし 【0021】〔荒れ肌改善効果及び皮膚保湿効果の評価
方法〕パネラー20人の前腕内側部をアセトン:エーテ
ル=1:1の混合溶媒で脱脂し、荒れ肌を作成した。そ
の後、各試料をそれぞれ1日2回塗布し、3日後に以下
の2つの評価を行った。 (1) 荒れ肌改善効果の評価法(表面形状観察) 直接目視及びレプリカ法により荒れ肌の症状の観察を行
った。なお、ここでいう「荒れ肌の症状」とは、角質剥
離・紅斑・浮腫が起きる、皮溝・皮丘がはっきりせず肌
のきめがそろわない等を示す。荒れ肌改善効果は、以下
の基準で評点を付け、評価を行った。 (評点) 著 効:荒れ肌の症状が消失した 有 効:荒れ肌の症状が弱くなった やや有効:荒れ肌の症状がやや弱くなった 無 効:荒れ肌の症状に変化が見られない (評価) ◎:著効、有効、及びやや有効の評価をした被験者が8
0%以上 ○:著効、有効、及びやや有効の評価をした被験者が5
0%以上80%未満 △:著効、有効、及びやや有効の評価をした被験者が3
0%以上50%未満 ×:著効、有効、及びやや有効の評価をした被験者が3
0%未満 【0022】(2) 皮膚保湿効果の評価法(皮表角質
水分量測定) 評価部位の皮表角質水分量をインピーダンスメーターを
用いて測定した。皮膚保湿効果は、以下の基準で評点を
付け、評価を行った。なお、ここでいう「基剤」とは
(A)成分及び(B)成分、比較成分をいずれも含まな
いものである。 (評点) 著 効:基剤塗布部位と比べて測定値が200%以上 有 効:基剤塗布部位と比べて測定値が150%以上
200%未満 やや有効:基剤塗布部位と比べて測定値が110%以上
150%未満 無 効:基剤塗布部位と比べて測定値が110%未満 (評価) ◎:著効、有効、及びやや有効の評価をした被験者が8
0%以上 ○:著効、有効、及びやや有効の評価をした被験者が5
0%以上80%未満 △:著効、有効、及びやや有効の評価をした被験者が3
0%以上50%未満 ×:著効、有効、及びやや有効の評価をした被験者が3
0%未満 【0023】 【表1】【0024】 【表2】【0025】 【表3】【0026】 【表4】【0027】 【表5】【0028】上記表1〜表5の結果から明らかなよう
に、本発明の範囲となる実施例1及び2のヒドロキシピ
リドン誘導体と各植物抽出物を含有する製剤は、本発明
の範囲外となる比較例1〜4のヒドロキシピリドン誘導
体、各植物抽出物の単独配合の製剤に較べて、刺激感や
乾燥などのトラブルを生じることなく、面皰改善効果、
毛穴のぶつぶつ予防・改善効果、手や踵の肌のざらつき
改善効果、毛穴の黒ずみ改善効果、荒れ肌改善効果、及
び皮膚保湿効果等に対して優れた効果を示すことが判っ
た。なお、上記表2〜表4中の比較例1〜4の△は比較
例1〜4の夫々が△であることを示すものである。 【0029】〔実施例3〜4及び比較例5〜6〕下記表
6に記載される配合組成により皮膚外用剤組成物(製
剤)を調製した。下記表6に記載される植物抽出物は、
下記表7及び表8に記載される各植物を30%エタノー
ル水溶液により抽出により得た各抽出物を用いた。得ら
れた各皮膚外用剤組成物について、下記評価方法によ
り、防腐力効果及び変臭度について評価した。これらの
結果を下記表7及び表8に示す。 【0030】〔防腐力効果の評価法〕細菌〔緑膿菌(Ps
eudomonas aeruginosa)、腸内細菌(Enterobacter ger
goviae)、乳酸菌(Lactobacillus case ss.casei/Lact
obacillus lpantarum)〕、酵母(Pichi onychis/Candi
da parapsilosis)、カビ(Paecilomyces variotii)に
対する防腐力効果を下記方法により評価した。細菌は、
ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト寒天培地で24時
間、酵母、カビはポテトデキストロース培地でそれぞれ
48時間、7日培養を行った。培養後、細菌と酵母は、
滅菌生理食塩水に約108〜109個/mlとなるよう
に懸濁し、カビは0.005%スルホコハク酸ジオクチルド
デシルナトリウム入り生理食塩水入りに約107個/m
lとなるように懸濁し、供試菌液とした。評価試料20
gに供試菌液0.2mlを添加し十分混合した後、細菌
は20℃℃、酵母、カビは25℃で保存した。28日後
に、各試料1gを無菌的に採取し、ソイビーン・カゼイ
ン・ダイジェスト・レシチン・ポリソルベート80液体
培地9mlで希釈混合した。その1mlをシャーレにと
り細菌はソイビーン・カゼイン・ダイジェスト・レシチ
ン・ポリソルベート80寒天培地、酵母、カビはグルコ
ース・ペプトン・レシチン・ポリソルベート80寒天培
地で混釈を行った。細菌は30℃で4日間、酵母・カビ
は25℃で7日間培養を行い、試料中の生残菌数を測定
した。防腐力の評価として下記評価基準により防腐力効
果を評価した。 評価基準: ◎:10個/g以下 ○:10個〜100個/g △:100個〜1000個/g ×:1000個以上/g 【0031】〔変臭度の評価方法〕専門パネラー(5
人)により初期との違いを下記評価基準において評価し
た。 評価基準: ◎:変化なし ○:わずかに変臭 △:やや変臭 ×:著しく変臭 【0032】 【表6】【0033】 【表7】 【0034】 【表8】 【0035】上記表6〜表8から明らかなように、ヒド
ロキシピリドン誘導体を含有しない本発明の範囲外の比
較例5及び6は、菌数の減少が十分でなかった。これに
対し、本発明範囲となる実施例3及び4は、生残菌数が
減少し、防腐力の向上が確認された。また、臭気につい
ても、ヒドロキシピリドン誘導体を加えることにより臭
いの改善が見られることが確認された。上記表7及び表
8以外に記載の上記表2及び表4に記載される植物(海
藻)抽出物の夫々についても同様に、上記評価方法によ
り防腐力効果及び変臭度について評価したところ、ヒド
ロキシピリドン誘導体を含有するものは、生残菌数が減
少し、防腐力の向上(評価:◎)が確認された。また、
臭気についても、ヒドロキシピリドン誘導体を加えるこ
とにより臭いの改善が見られること(評価:◎)が確認
された。これに対して、ヒドロキシピリドン誘導体を含
有しないものは、菌数の減少、臭気についても十分でな
かった。 【0036】〔実施例5〜39〕次に、本発明の皮膚外
用剤組成物の具体的実施例となるクリーム、機能性クリ
ーム、ハンドクリーム、乳液、化粧水、ボディローショ
ン、ジェル、化粧液、パック、貼付剤、シート状パッ
ク、アトピー性皮膚炎ローション、殺菌石鹸、薬用ハン
ドソープ、ボディーソープへ適用した場合の具体例(配
合組成)を下記表9〜表23に示す。なお、各表に記載
される植物抽出物は表2及び表4に記載される各植物抽
出物を用いることができる。 【0037】(実施例5:クリーム)下記表7の配合組
成によりクリームを調製した。 【表9】 【0038】(実施例6〜10:機能性クリーム)下記
表10の配合組成によりクリームを調製した。 【表10】【0039】(実施例11〜13:ハンドクリーム)下
記表11の配合組成によりハンドクリームを調製した。 【表11】【0040】(実施例14〜17:乳液)下記表12の
配合組成により乳液を調製した。 【表12】【0041】(実施例18〜20:化粧水)下記表13
の配合組成により化粧水を調製した。 【表13】【0042】(実施例21:ボディローション)下記表
14の配合組成によりボディローションを調製した。 【表14】 【0043】(実施例22〜23:ジェル)下記表15
の配合組成によりジェルを調製した。 【表15】 【0044】(実施例24〜25:化粧液)下記表16
の配合組成により化粧液を調製した。 【表16】【0045】(実施例26:パック)下記表17の配合
組成によりパックを調製した。 【表17】 【0046】(実施例27〜28:貼付剤)下記表18
の配合組成によりペースト状になるまでニーダで混合
し、貼付剤組成物を調製した。この貼付剤組成物をポリ
エステルスパンボンド不織布上に0.1g/cm2にな
るまで均一に塗布し、常法によりポリエチレンフィルム
を施し、貼付剤を調製した。 【表18】 【0047】(実施例29〜32:シート状パック)下
記表19の配合組成によりパック剤を調製した。このパ
ック剤を下記表17に記載される各繊維成分からなる不
織布の各シート体上に〔液体の塗布量(重量)/含浸前
のシート基材の重量×100(単位;質量%)で表され
る〕含浸倍率にて500となるように均一に塗布して各
シート状パックを調製した。 【表19】【0048】(実施例33:アトピー性皮膚炎ローショ
ン)下記表20の配合組成によりアトピー性皮膚炎ロー
ションを調製した。 【表20】 【0049】(実施例34〜36:殺菌石鹸)下記表2
1の配合組成により殺菌石鹸を調製した。 【表21】【0050】(実施例37〜38:薬用ハンドソープ)
下記表22の配合組成により薬用ハンドソープを調製し
た。 【表22】 【0051】(実施例39:ボディーソープ)下記表2
3の配合組成によりボディーソープを調製した。 【表23】 なお、前記化粧料に配合した香料は、特願2001−2
62009号に記載された香料A〜Eと同様のものを適
宜香調にあわせて用いることができる。 【0052】 【発明の効果】本発明によれば、安全上問題がなく、優
れた角質性状改善効果を有し、かつ安定性の優れた皮膚
外用剤が提供される。これは美容や医療において極めて
有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61P 17/00 17/12 17/12 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AA122 AB032 AB172 AB242 AB332 AB442 AC012 AC022 AC072 AC102 AC112 AC122 AC132 AC182 AC212 AC242 AC302 AC342 AC352 AC392 AC402 AC422 AC432 AC442 AC472 AC482 AC492 AC532 AC542 AC562 AC582 AC642 AC662 AC682 AC692 AC712 AC792 AC812 AC851 AC852 AC892 AD022 AD042 AD092 AD112 AD132 AD152 AD162 AD172 AD272 AD282 AD332 AD352 AD392 AD432 AD492 AD532 AD572 BB51 CC02 CC04 CC05 CC07 CC22 CC23 DD12 DD41 EE13 4C084 AA19 MA02 NA03 NA05 ZA892 4C086 AA01 AA02 BC17 MA02 MA04 NA03 NA05 ZA89

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ヒドロキシピリドン誘導体と、角質性状
    改善作用を有する植物抽出物とを含有することを特徴と
    する皮膚外用剤組成物。
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