JP2003104596A - 巻取紙用紙粉除去方法および巻取紙用紙粉除去装置 - Google Patents

巻取紙用紙粉除去方法および巻取紙用紙粉除去装置

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JP2003104596A
JP2003104596A JP2001304438A JP2001304438A JP2003104596A JP 2003104596 A JP2003104596 A JP 2003104596A JP 2001304438 A JP2001304438 A JP 2001304438A JP 2001304438 A JP2001304438 A JP 2001304438A JP 2003104596 A JP2003104596 A JP 2003104596A
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dust
paper roll
roll
paper dust
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JP2001304438A
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English (en)
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Yukio Akemoto
幸夫 明本
Hidefumi Kuninori
英史 國則
Mitsuyoshi Matsumura
充芳 松村
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の径や幅員の巻取紙に対応して、その側
面に付着した紙粉を除去しながら、巻取紙の偏芯の度合
いを測定する方法と装置を提供する。 【解決手段】 一対の駆動ローラ3に載置させた巻取紙
2の側面に臨ませ、昇降アクチュエータ12に設けられ
て、該駆動ローラ3の一対の中央部を通る鉛直線に沿っ
て昇降可能として空気吹き出し口13a と空気吸い込み口
14a とを配設する。アクチュエータ12は巻取紙2の軸方
向に進退可能に進退アクチュエータ7に支持される。巻
取紙2の上端縁に押し付けローラ18を当接させる。巻取
紙2に対し、アクチュエータ7、12を作動させて空気吹
き出し口13a と空気吸い込み口14a とを臨ませ、駆動ロ
ーラ3で巻取紙2を回転させながら、空気吹き出し口13
a から圧力空気を吹き出し、空気吸い込み口14a から周
囲の空気を吸い込ませる。押し付けローラ18の高さの変
化を計測し、巻取紙2の偏芯量を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製紙工場や印刷
工場において用いる巻取紙の側面に付着した紙粉を除去
すると同時に巻取紙の偏芯量を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙工場では、紙の原料であるパルプを
抄紙機に供して紙を製造する。抄紙機では、生産性を高
めるために、抄紙速度を上げると共に、紙幅及び巻き長
さを大きくする傾向にあり、最近では紙幅が6mにも及
ぶものもある。
【0003】他方、需用者である新聞社、印刷会社、包
装資材会社等では、幅員や径が大きい巻取紙を扱える機
械装置が備えられていない。また、製紙工場からこの種
の需用者に紙を輸送する際にも、斯かる広幅で大径な巻
取紙を扱うことは煩雑であり、場合によっては扱うこと
ができない。
【0004】このため、製紙工場では、抄紙機のマシン
リールで巻き取られた広幅で大径の巻き取りを需用者が
所有する印刷機等の機械能力に合わせて、適当な幅員と
径の巻き取りに加工したり、所定の寸法の小判に裁断し
て出荷している。このため、製紙工場では、抄紙機から
繰り出される広幅の紙は、一旦リールで連続的にリール
スプールに巻き取られる。この巻き取りを小幅で小径の
巻取紙または小判に仕上げるために、スリッターに供せ
られ、小幅に分割されると共に適宜な径に調整される。
【0005】また、巻取紙が真円でなく、偏芯している
と、これを印刷機に繰り出すときに、紙がバタつき、印
刷に支障をきたすので、大きく偏芯した巻取紙は、不良
品として出荷を停止する。このため、巻取紙の偏芯量を
測定する必要がある。従来、偏芯量の測定は、コンパス
の原理を応用して手作業で行う方法の他に巻取紙の側面
を撮影し、その画像を分析して、偏芯量を計算する方法
が公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、小幅に
分割された巻取紙の側面には、裁断の際に発生する紙粉
が付着している。特に、ロータリーカッターやスリッタ
ーの刃の切れ味が低下した場合や、原料に古紙が多く含
まれた巻取紙を裁断した場合等に多く見られる。
【0007】紙粉が付着した紙を印刷等に使用すると
き、紙粉が舞い上がって紙の表面に付着すると、平版印
刷であるオフセット印刷においてはブランケット上に堆
積して画像を乱すパイリングを引き起こし、スポットと
呼ばれる印刷物の画線部に白抜けを起こしたりする。凹
版印刷であるグラビア印刷においても版面に付着し、版
面が汚れて印刷面を汚すおそれがある。
【0008】また、巻取紙の偏芯量を測定は、紙粉の除
去工程とは別の工程で行われており、その分工程数が多
くなって手間がかかる。また、それぞれの工程に必要な
装置を設置しなければならず、装置の設置に大きなスペ
ースが必要となる。
【0009】そこで、この発明は、種々の径の巻取紙に
対して、その側面に付着した紙粉を確実に除去できるよ
うにすると共に、紙粉を除去すると同時に、必要に応じ
て偏芯量も測定できる巻取紙用紙粉除去方法および巻取
紙用紙粉除去装置を提供することを目的としている。
【00010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係る巻取紙用紙粉除
去方法は、巻取紙の側面に付着した紙粉を除去するため
の巻取紙用紙粉除去方法において、紙粉除去位置に配設
された2本の平行なロール上に載置されて回転する巻取
紙の側面に圧力空気を吹き付けて、側面から紙粉を吹き
飛ばし、吹き飛ばされた紙粉を吸引して集塵装置に回収
すると共に、回転している前記巻取紙の偏芯量を測定す
ることを特徴としている。
【0011】圧力空気が吹き付けられることによって、
側面に付着した紙粉が吹き飛ばされて除去される。ま
た、巻取紙が回転しているため、側面の全域にわたって
紙粉が吹き飛ばされて除去される。吹き飛ばされた紙粉
は吸引されるので、紙粉が周辺に飛散することがなく、
しかも集塵装置に回収するので、除去された紙粉の処理
を容易に行うことができる。この紙粉を吹き飛ばす際
に、回転している巻取紙の外周縁の高さを、一定位置で
計測することにより該巻取紙の偏芯量を測定することが
できる。なお、このように測定された偏芯量は、後述す
るように、基準位置に対する偏倚量を求めるものではな
いが、許容値として比較的大きな偏芯量が許容される場
合には実用に供することができる。
【0012】また、請求項2の発明に係る巻取紙用紙粉
除去方法は、巻取紙の側面に付着した紙粉を除去するた
めの巻取紙用紙粉除去方法において、紙粉除去位置に配
設された2本の平行なロール上に載置されて回転する巻
取紙の側面に回転するブラシを接触させて、側面から紙
粉を掻き落とし、掻き落とした紙粉を吸引して集塵装置
に回収すると共に、回転している前記巻取紙の偏芯量を
測定することを特徴としている。
【0013】前記ブラシが側面に接触することによっ
て、側面に付着した紙粉が掻き落とされる。また、巻取
紙が回転しているため、側面の全域にわたって紙粉が掻
き落とされて除去される。掻き落とされた紙粉は吸引さ
れて、紙粉が周辺に飛散することがなく、しかも集塵装
置に回収するので、除去された紙粉の処理を容易に行う
ことができる。なお、ブラシの回転軸の方向は巻取紙の
径方向と平行な方向とすることが好ましい。また、圧力
空気で吹き飛ばすことのできない紙粉もブラシにより除
去することができる。この紙粉を吹き飛ばす際に、回転
している巻取紙の外周縁の高さを、一定位置で計測する
ことにより該巻取紙の偏芯量を測定することができる。
【0014】また、請求項3の発明に係る巻取紙用紙粉
除去方法は、紙粉を吹き飛ばすための圧力空気を吹き付
ける手段と、吹き飛ばされた紙粉を吸引する吸い込み口
とを、紙粉除去位置に位置させた巻取紙の側面に臨む位
置と側面から退避した位置との間を移動自在とし、前記
巻取紙の状態を検出し、紙粉除去位置に位置した巻取紙
について検出された状態に基づいて、前記圧力空気を吹
き付ける手段と吸い込み口とを該巻取紙の側面に臨ませ
て位置させ、前記巻取紙を回転させながら前記圧力空気
を吹き付ける手段から圧力空気を該巻取紙の側面に吹き
付けることを特徴としている。
【0015】また、請求項4の発明に係る巻取紙用紙粉
除去方法は、前記ブラシと掻き落とされた紙粉を吸引す
る吸い込み口とを、紙粉除去位置に位置させた巻取紙の
側面に臨む位置と側面から退避した位置との間を移動自
在とし、前記巻取紙の状態を検出し、該巻取紙について
検出された状態に基づいて、前記ブラシを該巻取紙の側
面に接触させ、該巻取紙を回転させながら、前記ブラシ
を回転させて該巻取紙の側面から紙粉を掻き落とすこと
を特徴としている。
【0016】巻取紙の側面に圧力空気を吹き付ける手段
(以下、「吹き付け手段」ともいう)と回転するブラシ
(以下、単に「ブラシ」ともいう)、集塵装置に紙粉を
導くためのダクトなどの吸い込み口である集塵手段は、
巻取紙の側面の最適位置に臨ませる必要がある。即ち、
吹き付け手段によって巻取紙の側面から紙粉を吹き飛ば
すためには、圧力空気の吹き出し口をできるだけ巻取紙
の側面に近づけるとともに、集塵手段も、できるだけ巻
取紙の側面に近づける必要がある。集塵手段が巻取紙の
側面から離れ過ぎていると、吹き飛ばされた紙粉が外部
に漏れ、作業環境を悪くするからである。
【0017】紙粉を掻き落とすのに回転するブラシを用
いる場合には、ブラシの先端が巻取紙の側面に軽く接す
るようにしないと、紙粉吹き飛ばしが不十分であった
り、或いは、ブラシで巻取紙の側面を引っ掻いて、かえ
って紙粉を大量に発生させることになるからである。
【0018】そのため、吹き付け手段や回転するブラシ
と集塵手段とを、巻取紙の側面を臨む位置で接近・離隔
可能として、紙粉を除去する際には、これら吹き付け手
段などを紙粉を除去すべき巻取紙に適した位置に位置さ
せる。また、巻取紙を紙粉除去位置に搬入・搬出する場
合には吹き付け手段などを、搬入出に支障がない位置ま
で離隔させる。
【0019】吹き付け手段や集塵手段を適宜な位置に位
置させるには、紙粉を除去すべき巻取紙の径や長さなど
の状態が判っていなければならない。そのため、巻取紙
の状態を検出し、その検出結果に基づいて吹き付け手段
や集塵手段を移動させて、これらを巻取紙の側面の紙粉
を除去するのに適した位置に位置させる。このため、こ
れらを人手によらず適宜な位置に位置させることがで
き、紙粉除去作業がより簡便となる。
【0020】また、請求項5の発明に係る巻取紙用紙粉
除去方法は、前記巻取紙の紙管に心部材を挿入させ、前
記圧力空気を吹き付ける手段と吸い込み口との有効部分
を巻取紙の側面に臨ませて行うことを特徴とし、請求項
6の発明に係る巻取紙用紙粉除去方法は、前記巻取紙の
紙管に心部材を挿入させ、前記ブラシと吸い込み口との
有効部分を巻取紙の側面に臨ませて行うことを特徴とし
ている。
【0021】さらに、請求項7の発明に係る巻取紙用紙
粉除去方法は、前記心部材の位置を基準として偏芯量を
測定することを特徴としている。
【0022】心部材の位置から、例えば鉛直線上の巻取
紙の外周面までの距離を測定することによって巻取紙の
偏芯量を測定することができる。このように測定された
偏芯量は、巻取紙の軸を基準としているので、測定され
たデータはほぼ正確なものとなる。
【0023】また、これらの巻取紙用紙粉除去方法を実
現するのに適したものとして、請求項8の発明に係る巻
取紙用紙粉除去装置は、巻取紙の側面に付着した紙粉を
除去するための巻取紙用紙粉除去装置において、紙粉除
去位置に配設された2本の平行なロール上に載置されて
回転する巻取紙の側面に圧力空気を吹き付ける吹き付け
手段と、前記巻取紙の側面近傍の空気を吸引する集塵手
段と、 回転する巻取紙の偏芯量を測定する偏芯量測定
手段とを備え、前記吹き付け手段で圧力空気を側面に吹
き付けるとともに、前記集塵手段で側面から吹き飛ばさ
れた紙粉を集塵装置に回収すると共に、回転している前
記巻取紙の偏芯量を前記偏芯量測定手段で測定すること
を特徴としている。
【0024】すなわち、吹き付け手段で圧力空気を巻取
紙の側面に吹き付けて紙粉を吹き飛ばし、吹き飛ばされ
た紙粉は、集塵手段を介して集塵装置で回収される。紙
粉を除去するこの処理の際に、回転している巻取紙の外
周縁の高さを、一定位置で計測することにより該巻取紙
の偏芯量を測定することができる。外周縁の高さを計測
する偏芯量測定手段としては、例えば巻取紙の上端縁に
巻取紙に常時接触するよう付勢されたローラを接触さ
せ、このローラの支持軸の高さ位置を測定する装置など
を用いることができる。なお、このように測定された偏
芯量は、後述するように、基準位置に対する偏倚量を求
めるものではないが、許容値として比較的大きな偏芯量
が許容される場合には実用に供することができる。
【0025】また、請求項9の発明に係る巻取紙用紙粉
除去装置は、巻取紙の側面に付着した紙粉を除去するた
めの巻取紙用紙粉除去装置において、紙粉除去位置に配
設された2本の平行なロール上に載置されて回転する巻
取紙の側面に接触するとともに、巻取紙の回転軸と交差
する方向を軸として回転するブラシと、前記巻取紙の側
面近傍の空気を吸引する集塵手段と、回転する巻取紙の
偏芯量を測定する偏芯量測定手段とを備え、前記ブラシ
で側面から紙粉を掻き落とし、前記集塵手段で側面から
掻き落とされた紙粉を集塵装置に回収すると共に、回転
している前記巻取紙の偏芯量を前記偏芯量測定手段で測
定することを特徴としている。
【0026】すなわち、ブラシの先端を巻取紙の側面に
接触させることにより、側面に付着している紙粉が掻き
落とされる。掻き落とされた紙粉は集塵手段を介して集
塵装置で回収される。また、回転している巻取紙の外周
縁の位置を、一定位置で計測すれば、該巻取紙の偏芯量
を測定することができる。
【0027】また、請求項10の発明に係る巻取紙用紙粉
除去装置、前記吹き付け手段と集塵手段とを、紙粉除去
位置に位置させた巻取紙の側面に臨む位置と側面から退
避した位置との間を移動させる移動手段と、紙粉除去位
置に位置させた巻取紙の状態を検出する検出手段とを備
え、前記検出手段による検出結果に基づいて、前記移動
手段を動作させて吹き付け手段と集塵手段とを巻取紙の
側面に臨ませて位置させ、前記巻取紙を回転させながら
前記吹き付け手段から圧力空気を該巻取紙の側面に吹き
付けることを特徴としている。
【0028】また、請求項11の発明に係る巻取紙用紙粉
除去装置は、前記ブラシと集塵手段とを、紙粉除去位置
に位置させた巻取紙の側面に臨む位置と側面から退避し
た位置との間を移動させる移動手段と、紙粉除去位置に
位置させた巻取紙の状態を検出する検出手段とを備え、
前記検出手段による検出結果に基づいて、前記移動手段
を動作させてブラシと集塵手段とを巻取紙の側面に臨ま
せて位置させ、前記巻取紙を回転させながら前記ブラシ
を回転させて該巻取紙の側面の紙粉を掻き落とすことを
特徴としている。
【0029】巻取紙の径には種々のものがあり、また、
色々な長さのものもある。そして、特に前記ロールに対
して載置させる際に、載置位置を決める位置決め装置を
設けない限り、2本のロール上での載置位置は必ずしも
一定位置ではない。このため、前記検出手段によって検
出された巻取紙の径や長さなどの状態に基づいて、前記
移動手段によって吹き付け手段やブラシ、集塵手段を移
動させ、巻取紙の側面の紙粉を除去するのに適した位置
に位置させる。このため、これらを人手によらず適宜な
位置に位置させることができ、紙粉除去作業がより簡便
となる。また、検出手段によって巻取紙の状態が検出さ
れるから、偏芯量検出手段による測定データの正確性が
より増加する。
【0030】また、請求項12の発明に係る巻取紙用紙粉
除去装置は、前記吹き付け手段及び集塵手段の一部を閉
鎖するカバーが設けられ、該カバーが巻取紙の外径に応
じて、移動自在に取り付けられていることを特徴として
いる。
【0031】圧力空気によって吹き飛ばされたり、ブラ
シによって掻き落とされた紙粉が周囲に飛散すると、周
囲の作業環境を悪化させる。このとき、紙粉は集塵手段
によって吸引されるので、該集塵手段は、巻取紙の側面
に衝突し、反射した空気を受けることができる位置に設
けると、飛散した紙粉を最も効率よく回収できる。とこ
ろが、巻取紙の径は、例えば、新聞紙で言えばおおよそ
800mmから1300mmまであるので、圧力空気の吹き出し口
の大きさを最大径のものに適合させておくと、小さな径
の巻取紙の場合、巻取紙の側面に臨んでいない吹き出し
口の部分から、吹き出した空気は無駄になると同時に、
この部分から吹き出した空気が、紙粉を舞い上がらせる
等、作業場所を汚染する。また、集塵手段も、巻取紙の
側面に臨んでいない部分まで開放状態にしておくと、吸
い込み力が低下する。したがって、圧力空気の吹き出し
口と集塵手段の空気吸い込み口が、巻取紙の側面に臨む
部分だけ開放し、巻取紙の側面に臨んでいない部分を閉
鎖できるよう、カバーを設け、そのカバーが巻取紙の外
径に応じて、圧力空気の吹き出し口と集塵手段の空気吸
い込み口を拡張または縮小できる構造にすることが望ま
しい。
【0032】また、請求項13の発明に係る巻取紙用紙粉
除去装置は、前記ブラシ及び集塵手段の一部を閉鎖する
カバーが設けられ、該カバーが巻取紙の外径に応じて、
移動自在に取り付けられていることを特徴としている。
【0033】すなわち、巻取紙の側面に臨んで有効に働
く部分を、巻取紙の外径に合わせて拡張または縮小でき
る構造としたものである。
【0034】また、請求項14の発明に係る巻取紙用紙粉
除去装置は、前記吹き付け手段を巻取紙の径方向に移動
可能としたことを特徴とし、請求項15の発明に係る巻取
紙用紙粉除去装置は、前記ブラシを巻取紙の径方向に移
動可能としたことを特徴とし、さらに、請求項16の発明
に係る巻取紙用紙粉除去装置は、前記集塵手段を巻取紙
の径方向に移動可能としたことを特徴としている。
【0035】吹き付け手段やブラシ、及び集塵手段を巻
取紙の径方向に対して移動可能としたから、巻取紙の側
面の全域にわたって確実に紙粉を除去することができ
る。
【0036】また、請求項17の発明に係る巻取紙用紙粉
除去装置は、前記巻取紙の紙管に心部材を挿入させ、前
記吹き付け手段と集塵手段との有効部分を巻取紙の側面
に臨ませて行うことを特徴とし、請求項18の発明に係る
巻取紙用紙粉除去装置は、前記巻取紙の紙管に心部材を
挿入させ、前記ブラシと集塵手段との有効部分を巻取紙
の側面に臨ませて行うことを特徴としている。
【0037】さらに、請求項19の発明に係る巻取紙用紙
粉除去装置は、前記心部材の位置を基準として前記カバ
ーまでの距離によって偏芯量を測定することを特徴とし
ている。
【0038】このカバーは、巻取紙の外径に応じて移動
自在とされているから、心部材とのこのカバーとの距離
を測定することによって、巻取紙のほぼ中心と定位置に
おける外周面までの距離が求められる。この距離は、巻
取紙が偏芯(扁平)している場合には変動するから、こ
の距離の変動を測定すれば、偏芯量を測定することがで
きる。このように測定された偏芯量は、巻取紙の軸を基
準としているので、測定されたデータはほぼ正確なもの
となる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図示した好ましい実施の形
態に基づいて、この発明に係る巻取紙粉除去方法および
紙粉除去装置を具体的に説明する。
【0040】図1はこの発明に係る巻取紙粉除去装置1
の概略の構造を示す正面図で、側面に付着した紙粉を除
去すべき巻取紙2がこの紙粉除去装置1に供せられてい
る。床部には、適宜間隔を隔てて一対の駆動ローラ3が
配設されている。この一対の駆動ローラ3の軸は平行に
配され、巻取紙2は、これら一対の駆動ローラ3に載置
されている。なお、この駆動ローラ3の軸方向と巻取紙
2の軸方向とはほぼ平行となっている。また、駆動ロー
ラ3には図示しない駆動装置から駆動力が伝達されて、
同じ方向へ回転するようにしてある。
【0041】前記駆動ローラ3を中央にした位置に、4
本の支柱4が設けられており、これら支柱4の上端部に
は梁桁5が被せられている。前記支柱4のうちの駆動ロ
ーラ3の軸を、該軸と直交する方向で挟む位置にある2
組には、図2に示すように、梁フレーム6が掛け渡され
ている。また、図1に示すように、それぞれの支柱4に
は、駆動ローラ3の軸とほぼ平行な方向に適宜長さ突出
した進退アクチュエータ7が支持されている。前記進退
アクチュエータ7には、その長手方向即ち駆動ローラ3
の軸方向と平行な方向に進退自在に除去装置10が取り付
けられている。
【0042】前記除去装置10には、ガイドロッド11と、
このガイドロッド11にブラケット12a を介して取り付け
られた昇降アクチュエータ12とを有し、昇降アクチュエ
ータ12には、吹き付け手段の空気導入口13と集塵手段の
空気排出口14とが保持されている。空気導入口13は図示
しないコンプレッサや送風機にダクトを介して接続され
ており、圧力空気が吹き出されるようにしてある。空気
排出口14が図示しない吸引装置にダクトを介して接続さ
れており、該ダクトの途中に集塵装置(図示せず)が介
されて、吸引された空気に含まれた紙粉その他の塵芥な
どが集められるようにしてある。
【0043】空気導入口13から取り入れられた空気は、
図5に示すように、巻取紙2の側面に臨ませて設けられ
た空気吹き出し口13a から巻取紙2の側面に向けて吹き
出される。そして、巻取紙2の側面で反射した空気は、
巻取紙2の側面に臨み、前記圧力空気の反射位置に設け
られた空気吸い込み口14a から吸い込まれる。これら空
気吹き出し口13a と空気吸い込み口14a とにカバー15が
被せられて、側面に吹き付けられた圧力空気及び反射し
た空気が周辺に飛散しないようにしてある。
【0044】前記昇降アクチュエータ12の先端部には、
図1及び図3に示すように、巻取紙2の紙管2aに挿入さ
せる心部材21が設けられている。この心部材21は、円柱
形の基部とほぼ円錐形に形成された先端部とからなり、
該基部と先端部とが紙管2aに挿入される。円柱形の基部
には、適宜に拡径させた首部21a が形成され、この首部
21a に連続してジャーナル部21b が形成されている。
【0045】このジャーナル部21b に軸受22が嵌合して
おり、この軸受22が昇降アクチュエータ12の下端部に設
けられた軸受ハウジング23に収容されている。また、こ
の軸受ハウジング23は、昇降アクチュエータ12に対して
偏倚自在に支持されており、このため心部材21が偏倚し
た場合でも軸受22による支持状態が維持されるようにし
てある。
【0046】図1と図3、図4に示すように、前記昇降
アクチュエータ12の下端部にはアーム16が取り付けられ
ており、その先端部に検出手段としての巻取検出センサ
17が取り付けられている。また、前記カバー15には押し
付けローラ18が取り付けられている。このカバー15は、
上下方向に摺動するピストンロッドを備えたエアシリン
ダ19に取り付けられており、このカバー15はガイドレー
ル15a に案内されて、上記押し付けローラ18とともに昇
降可能とされている。該押し付けローラ18は、適宜な付
勢手段による蓄勢力を受けて巻取紙2の外周面に接触し
た状態となるようにしてある。
【0047】前記ブラケット12a と昇降アクチュエータ
12とは、図4に示すように、ヒンジ30を介して連結され
て、昇降アクチュエータ12はこのヒンジ30を介してブラ
ケット12a に対して、巻取紙2の軸に直交する面内で揺
動自在とされている。また、このヒンジ30はソケット31
に収容された圧縮コイルバネからなる付勢バネ32の蓄勢
力を受けて下方向へ移動するよう付勢されている。
【0048】以上により構成されたこの発明の実施形態
に係る巻取紙粉除去装置の動作を、以下に説明する。
【0049】所望の幅員と径に整えられて形成された巻
取紙2は、図示しない搬送装置によって前記駆動ローラ
3に載置される。このとき、巻取紙2をその軸と直交す
る方向へ搬送する場合には、ローラコンベヤにより搬送
すれば、該コンベヤの一部のローラに前記駆動ローラ3
を用いることができる。また、巻取紙2を軸方向に搬送
する場合にはベルトコンベヤなどが用いられることにな
る。この場合には、コンベヤの途中に不連続部分を設
け、当該部分に該コンベヤの搬送方向と平行な方向を軸
方向として前記駆動ローラ3を昇降自在に設ける。ま
た、搬送されてくる巻取紙2を載置させて受ける引き受
けローラを昇降自在に設ける。なお、この引き受けロー
ラは駆動ローラ3よりも短尺で構わず、駆動ローラ3が
下降した位置にある状態で不連続部に搬送された巻取紙
2を載置させると共に、巻取紙2を適宜に搬送できれば
よい。すなわち、巻取紙2が搬送されてくる場合には駆
動ローラ3は下降位置に、引き受けローラは上昇位置に
あり、巻取紙2が所定位置に位置したならば、駆動ロー
ラ3を上昇させて、引き受けローラを下降させれば、巻
取紙2は駆動ローラ3に載置された状態となる。
【0050】巻取紙2が駆動ローラ3に載置されたなら
ば、前記昇降アクチュエータ12を作動させて除去装置10
を適宜位置まで上昇させる。なお、図2に示すように、
駆動ローラ3に載置された状態の巻取紙2の中心は、一
対の駆動ローラ3の中間の鉛直線上に位置するから、除
去装置10は予めこの鉛直線上を昇降するようにしてお
く。適宜位置まで上昇させた状態で、前記巻取検出セン
サ17が巻取紙2の側面を検出することになり、その位置
からさらに徐々に上昇させると、該巻取検出センサ17は
巻取紙2の紙管を検出することになる。これにより、除
去装置10に供せられた巻取紙2の中心が検出される。そ
して、前記進退アクチュエータ7を作動させて除去装置
10を前進させて、カバー15が側面に接近した状態とす
る。この状態で、前記心部材21が紙管2aに挿入された状
態となる。
【0051】次いで、昇降アクチュエータ12を作動させ
てカバー15を下降させる。カバー15の下降によって、前
記押し付けローラ18が巻取紙2の上端縁に当接する。押
し付けローラ18の下端はカバー15の下端と同一レベルと
してあるので、押し付けローラ18の下端が巻取紙2の上
端縁に当接すると、カバー15の下端は巻取紙2の側面の
上端縁を臨むことになる。また、空気吹き出し口13a と
空気吸い込み口14a の下端は、紙管2aと巻取紙2の境界
を臨むよう寸法設定させてある。その結果、空気吹き出
し口13a と空気吸い込み口14a のカバー15で覆われてい
ない有効に働く部分だけが巻取紙2の側面を臨むことに
なる。空気吹き出し口13a と空気吸い込み口14a の有効
に働く部分だけが巻取紙2の側面全域を臨むことにな
り、紙粉の外部への飛散を有効に防止できるとともに、
圧力空気及び吸引に用いられるエネルギーが無駄なく有
効に用いられる。
【0052】駆動ローラ3を回転させると、巻取紙2が
該駆動ローラ3との間の摩擦力によって回転することに
なる。このとき、巻取紙2は、心部材21が紙管2aに挿入
された状態で回転する。この回転に伴われて心部材21が
回転させられるが、軸受22によって支持されているた
め、心部材21は円滑に回転して巻取紙2の回転を阻害し
ない。また、巻取紙2が偏芯している場合には、紙管2a
が旋回することになる。このため、心部材21も偏芯しな
がら巻取紙2の回転に伴われて回転する。この心部材21
の偏芯は昇降アクチュエータ12の先端部に設けられてお
り、この昇降アクチュエータ12はヒンジを介してブラケ
ット12a に連結されているから、揺動且つ摺動自在に支
持された状態となって、軸受22が偏芯自在に支持される
ことになる。このため、心部材21は偏芯することが許容
されるので、心部材21の回転に支障がなく、巻取紙2の
回転を阻害しない。
【0053】この状態で、前記空気吹き出し口13a から
圧力空気を吹き出させると共に、空気吸い込み口14a か
ら周囲の空気を吸い込ませ、前記駆動ローラ3を回転さ
せる。巻取紙2は駆動ローラ3に載置されて、その自重
が駆動ローラ3に加えられているから、巻取紙2と駆動
ローラ3との間の摩擦力によって駆動ローラ3の回転が
巻取紙2に伝達され、巻取紙2が回転する。他方、空気
吹き出し口13a から吹き出された圧力空気は、巻取紙2
の側面に吹き付けられて、側面に付着した紙粉を吹き飛
ばす。しかも、巻取紙2が回転しているから、圧力空気
は側面の全域にわたって吹き付けられる。側面から飛散
した紙粉は、前記空気吸い込み口14a から吸い込まれ
て、集塵装置などに集められることになる。また、偏芯
した巻取紙2が回転すると、巻取紙2の紙管2aは偏倚す
るが、紙管2aと心部材21の嵌合状態は、巻取紙2の回転
中も維持され、押し付けローラ18の巻取紙2の上端縁と
の当接状態も維持されるから、空気吹き出し口13a 及び
空気吸い込み口14a の有効部分が巻取紙2の側面全域に
わたって対峙している状態も維持される。即ち、巻取紙
2の偏芯の大小に関係なく、空気吹き出し口13a 及び空
気吸い込み口14a の有効部分だけが巻取紙2の側面に正
確に追随するので、巻取紙2の回転中も、紙粉の外部へ
の飛散を有効に防止できるとともに、圧力空気及び吸引
に用いられるエネルギーが無駄なく有効に用いられるの
である。
【0054】ところで、印刷工場などにおいては入荷さ
れた状態で印刷機に供せられ、印刷が施されるが、巻取
紙の断面形状が真円でなく、偏芯していると、印刷機を
走行する際にバタついたり、断紙や印刷のズレなどが生
じてしまうおそれがある。このため、製紙工場では、各
巻取紙について偏芯量を検査し、偏芯量が所定の許容範
囲に収まっているもののみを出荷している。前記押し付
けローラ18は、この偏芯量の測定に用いられる。すなわ
ち、巻取紙2が回転しているから、この巻取紙2の外周
面に接触させた押し付けローラ18は、巻取紙2の回転に
追随してその位置が変化するから、その変化を連続的に
測定すれば、巻取紙2の径の変化を測定することができ
る。巻取紙2が偏芯していると、巻取紙2が回転中、押
し付けローラ18は紙管2aに嵌合する心部材21を中心に上
下運動を行う。押し付けローラ18と心部材21との距離を
測定し、その最大値と最小値との差を巻取紙2の偏芯量
と定義すれば、押し付けローラ18と心部材21との相対距
離を記録する装置を設け、その最大値と最小値の差が許
容範囲に収まっているかどうかを検証することにより、
合否の判断を行うこともできる。
【0055】なお、本願出願人は、巻取紙2の偏芯量を
測定する偏芯検査装置を既に提案している(特開2000−
105104号公報参照)。この偏芯検査装置にこの発明に係
る巻取紙粉除去装置を具備させることもできる。偏芯検
査装置に具備させれば、巻取紙2の中心を容易に検出す
ることができると共に、偏芯量の測定と同時に紙粉を除
去できるので、巻取紙2に対する処理時間の短縮を図れ
ると共に、各装置の設置スペースを最小にすることがで
きる。
【0056】所定時間が経過して、巻取紙2から紙粉が
除去されたならば、駆動ローラ3を停止し、進退アクチ
ュエータ7と昇降アクチュエータ12を作動させて、巻取
紙2の搬送域からこれらを除去装置10を退避させる。次
いで、巻取紙2を駆動ローラ3から搬送装置に移して、
巻取紙2を搬出する。なお、巻取紙2がその軸と直交方
向へ搬送される場合には、例えば巻取紙2を駆動ローラ
3から押し出すプッシャーを設けて、該プッシャーで巻
取紙2を駆動ローラ3から押し出して搬送用のコーラコ
ンベヤなどに移す。また、巻取紙2がその軸方向に搬送
される場合には、前述した引き受けローラを上昇させて
駆動ローラ3を下降させて、巻取紙2を引き受けローラ
に載置させる。この引き受けローラを駆動して巻取紙2
を移動させてベルトコンベヤなどに移し替えて搬出すれ
ばよい。
【0057】図6は、この発明の第2の実施形態を示し
ている。この第2実施形態に係る巻取紙用紙粉除装置で
は、前記空気吹き出し口13a に代えて、回転ブラシ20に
より紙粉を掃き取り、掃き取られた紙粉を空気吸い込み
口14a から回収する。
【0058】
【発明の効果】以上述べたように、この発明に係る巻取
紙粉除去方法によれば、回転している巻取紙の側面に圧
力空気を吹き付け、またはブラシで掃き取ることによ
り、側面に付着した紙粉が側面から除去される。また、
巻取紙が回転しているから側面の全域にわたって圧力空
気を吹き付けることができる。しかも、紙粉を除去する
際に偏芯量を測定することができるから、紙粉除去装置
と偏芯量測定装置とを各別に設置する必要がなく、装置
などの設置スペースを狭小化することができる。加え
て、紙粉の除去のために巻取紙が回転していることによ
り、偏芯量を確実に測定することができる。
【0059】また、請求項3または請求項4の発明に係
る巻取紙粉除去方法によれば、巻取紙の径や長さなどの
状態を検出して吹き付け手段あるいはブラシや吸い込み
口などを移動させるから、側面の紙粉を確実に除去する
ことができる。しかも、巻取紙の状態を検出することに
より、巻取紙の偏芯量を測定する装置を確実に巻取紙に
連繋させることができる。
【0060】また、請求項5または請求項6の発明に係
る巻取紙用紙粉除去方法によれば、心部材を紙管に嵌合
させることにより、紙粉の除去を安定して行わせること
ができる。しかも、心部材によって吹き付け手段などを
所定の位置に保つことができ、吹き付け手段や吸い込み
口などを有効に働かせることができる。
【0061】また、請求項7の発明に係る巻取紙用紙粉
除去装置によれば、偏芯量の測定を基準位置に対して行
うことができるから、より正確な測定データを取得する
ことができる。
【0062】また、請求項8または請求項9の発明に係
る巻取紙用紙粉除去装置によれば、吹き飛ばされたり、
掻き落とされたりした紙粉を集塵手段によって吸引して
集塵装置で回収するから、紙粉が周囲に飛散することが
なく、周囲の作業環境を良好に保つことができると共
に、該巻取紙の偏芯量を測定することができる。
【0063】また、請求項10または請求項11の発明に係
る巻取紙用紙粉除去装置によれば、前記検出手段によっ
て検出された巻取紙の径や長さなどの状態に基づいて、
前記移動手段によって吹き付け手段やブラシ、集塵手段
を移動させ、巻取紙の側面の紙粉を除去するのに適した
位置に位置させる。このため、これらを人手によらず適
宜な位置に位置させることができ、紙粉除去作業及び偏
芯量測定作業がより簡便となる。
【0064】また、請求項12または請求項13の発明に係
る巻取紙用紙粉除去装置によれば、圧力空気の吹き出し
口と集塵手段の空気吸い込み口が、巻取紙の側面に臨む
部分だけ開放し、巻取紙の側面に臨んでいない部分を閉
鎖できるよう、カバーを設け、そのカバーが巻取紙の外
径に応じて、圧力空気の吹き出し口と集塵手段の空気吸
い込み口を拡張または縮小できるので、圧力空気を無駄
なく用いることができ、紙粉が周囲に漏れることが防止
される。
【0065】また、請求項14ないし請求項16の発明に係
る巻取紙用紙粉除去装置によれば、吹き付け手段やブラ
シ、及び集塵手段を巻取紙の径方向に対して移動可能と
したから、巻取紙の側面の全域にわたって確実に紙粉を
除去することができる。吹き付け手段やブラシ、及び集
塵手段を巻取紙の径方向に対して移動可能としたから、
巻取紙の側面の全域にわたって確実に紙粉を除去するこ
とができる。
【0066】また、請求項17または請求項18の発明に係
る巻取紙用紙粉除去装置によれば、心部材を紙管に嵌合
させることにより、紙粉の除去を安定して行わせること
ができる。しかも、心部材によって吹き付け手段などを
所定の位置に保つことができ、吹き付け手段や吸い込み
口などを有効に働かせることができる。
【0067】また、請求項19の発明に係る巻取紙用紙粉
除去装置によれば、心部材を基準とし、回転する巻取紙
の外周面に追随して移動するカバーまでの距離を測定す
るから、偏芯量をほぼ正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る巻取紙粉除去方法および紙粉除
去装置を説明するための、紙粉除去装置の概略構造を示
す正面図である。
【図2】図1に示す紙粉除去装置の側面図である。
【図3】図1に示す紙粉除去装置で、巻取紙を保持した
状態を示す一部を省略して示す正面図である。
【図4】図1に示す紙粉除去装置の要部を拡大して示す
正面図である。
【図5】紙粉除去装置の紙粉除去機構の第1実施形態を
示す図で、圧力空気を吹き付ける吹き付け手段の概略構
造を示す横断面図である。
【図6】紙粉除去装置の紙粉除去機構の第2実施形態を
示す図で、ブラシで掃き取る手段の概略構造を示す横断
面図である。
【符号の説明】
1 紙粉除去装置 2 巻取紙 2a 紙管 3 駆動ローラ 4 支柱 5 天井板 6 梁フレーム 7 進退アクチュエータ 10 除去装置 11 ガイドロッド 12 昇降アクチュエータ 12a ブラケット 13 空気導入口 13a 空気吹き出し口 14 空気排出口 14b 空気吸い込み口 15 カバー 15a ガイドレール 16 アーム 17 巻取検出センサ 18 押し付けローラ 21 心部材 22 軸受 30 ヒンジ 32 付勢バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 充芳 山口県岩国市飯田町2丁目8番1号 日本 製紙株式会社岩国工場内 Fターム(参考) 3B116 AA08 AB54 BA02 BA14 BA34 BB72 BB88 CD33 CD42 CD43 3F055 AA01 DA09 DA10 3F105 AA01 AB15 DA64 DB03

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取紙の側面に付着した紙粉を除去する
    ための巻取紙用紙粉除去方法において、 紙粉除去位置に配設された2本の平行なロール上に載置
    されて回転する巻取紙の側面に圧力空気を吹き付けて、
    側面から紙粉を吹き飛ばし、 吹き飛ばされた紙粉を吸引して集塵装置に回収すると共
    に、 回転している前記巻取紙の偏芯量を測定することを特徴
    とする巻取紙用紙粉除去方法。
  2. 【請求項2】 巻取紙の側面に付着した紙粉を除去する
    ための巻取紙用紙粉除去方法において、 紙粉除去位置に配設された2本の平行なロール上に載置
    されて回転する巻取紙の側面に回転するブラシを接触さ
    せて、側面から紙粉を掻き落とし、 掻き落とした紙粉を吸引して集塵装置に回収すると共
    に、 回転している前記巻取紙の偏芯量を測定することを特徴
    とする巻取紙用紙粉除去方法。
  3. 【請求項3】 紙粉を吹き飛ばすための圧力空気を吹き
    付ける手段と、吹き飛ばされた紙粉を吸引する吸い込み
    口とを、紙粉除去位置に位置させた巻取紙の側面に臨む
    位置と側面から退避した位置との間を移動自在とし、 前記巻取紙の状態を検出し、 紙粉除去位置に位置した巻取紙について検出された状態
    に基づいて、前記圧力空気を吹き付ける手段と吸い込み
    口とを該巻取紙の側面に臨ませて位置させ、 前記巻取紙を回転させながら前記圧力空気を吹き付ける
    手段から圧力空気を該巻取紙の側面に吹き付けることを
    特徴とする請求項1に記載の巻取紙用紙粉除去方法。
  4. 【請求項4】 前記ブラシと掻き落とされた紙粉を吸引
    する吸い込み口とを、紙粉除去位置に位置させた巻取紙
    の側面に臨む位置と側面から退避した位置との間を移動
    自在とし、 前記巻取紙の状態を検出し、 該巻取紙について検出された状態に基づいて、前記ブラ
    シを該巻取紙の側面に接触させ、 該巻取紙を回転させながら、前記ブラシを回転させて該
    巻取紙の側面から紙粉を掻き落とすことを特徴とする請
    求項2に記載の巻取紙用紙粉除去方法。
  5. 【請求項5】 前記巻取紙の紙管に心部材を挿入させ、
    前記圧力空気を吹き付ける手段と吸い込み口との有効部
    分を巻取紙の側面に臨ませて行うことを特徴とする請求
    項3に記載の巻取紙用紙粉除去方法。
  6. 【請求項6】 前記巻取紙の紙管に心部材を挿入させ、
    前記ブラシと吸い込み口との有効部分を巻取紙の側面に
    臨ませて行うことを特徴とする請求項4に記載の巻取紙
    用紙粉除去方法。
  7. 【請求項7】 前記心部材の位置を基準として偏芯量を
    測定することを特徴とする請求項5または請求項6に記
    載の巻取紙用紙粉除去方法。
  8. 【請求項8】 巻取紙の側面に付着した紙粉を除去する
    ための巻取紙用紙粉除去装置において、 紙粉除去位置に配設された2本の平行なロール上に載置
    されて回転する巻取紙の側面に圧力空気を吹き付ける吹
    き付け手段と、 前記巻取紙の側面近傍の空気を吸引する集塵手段と、 回転する巻取紙の偏芯量を測定する偏芯量測定手段とを
    備え、 前記吹き付け手段で圧力空気を側面に吹き付けるととも
    に、前記集塵手段で側面から吹き飛ばされた紙粉を集塵
    装置に回収すると共に、 回転している前記巻取紙の偏芯量を前記偏芯量測定手段
    で測定することを特徴とする巻取紙用紙粉除去装置。
  9. 【請求項9】 巻取紙の側面に付着した紙粉を除去する
    ための巻取紙用紙粉除去装置において、 紙粉除去位置に配設された2本の平行なロール上に載置
    されて回転する巻取紙の側面に接触するとともに、巻取
    紙の回転軸と交差する方向を軸として回転するブラシ
    と、 前記巻取紙の側面近傍の空気を吸引する集塵手段と、 回転する巻取紙の偏芯量を測定する偏芯量測定手段とを
    備え、 前記ブラシで側面から紙粉を掻き落とし、前記集塵手段
    で側面から掻き落とされた紙粉を集塵装置に回収すると
    共に、 回転している前記巻取紙の偏芯量を前記偏芯量測定手段
    で測定することを特徴とする巻取紙用紙粉除去装置。
  10. 【請求項10】 前記吹き付け手段と集塵手段とを、紙
    粉除去位置に位置させた巻取紙の側面に臨む位置と側面
    から退避した位置との間を移動させる移動手段と、 紙粉除去位置に位置させた巻取紙の状態を検出する検出
    手段とを備え、 前記検出手段による検出結果に基づいて、前記移動手段
    を動作させて吹き付け手段と集塵手段とを巻取紙の側面
    に臨ませて位置させ、 前記巻取紙を回転させながら前記吹き付け手段から圧力
    空気を該巻取紙の側面に吹き付けることを特徴とする請
    求項8に記載の巻取紙用紙粉除去装置。
  11. 【請求項11】 前記ブラシと集塵手段とを、紙粉除去
    位置に位置させた巻取紙の側面に臨む位置と側面から退
    避した位置との間を移動させる移動手段と、 紙粉除去位置に位置させた巻取紙の状態を検出する検出
    手段とを備え、 前記検出手段による検出結果に基づいて、前記移動手段
    を動作させてブラシと集塵手段とを巻取紙の側面に臨ま
    せて位置させ、 前記巻取紙を回転させながら前記ブラシを回転させて該
    巻取紙の側面の紙粉を掻き落とすことを特徴とする請求
    項9に記載の巻取紙用紙粉除去装置。
  12. 【請求項12】 前記吹き付け手段及び集塵手段の一部
    を閉鎖するカバーが設けられ、該カバーが巻取紙の外径
    に応じて、移動自在に取り付けられていることを特徴と
    する請求項8または請求項10に記載の巻取紙用紙粉除去
    装置。
  13. 【請求項13】 前記ブラシ及び集塵手段の一部を閉鎖
    するカバーが設けられ、該カバーが巻取紙の外径に応じ
    て、移動自在に取り付けられていることを特徴とする請
    求項9または請求項11に記載の巻取紙用紙粉除去装置。
  14. 【請求項14】 前記吹き付け手段を巻取紙の径方向に
    移動可能としたことを特徴とする請求項8または請求項
    10、請求項12のいずれかに記載の巻き取り紙の紙粉除去
    装置。
  15. 【請求項15】 前記ブラシを巻取紙の径方向に移動可
    能としたことを特徴とする請求項9または請求項11、請
    求項13のいずれかに記載の巻取紙用紙粉除去装置。
  16. 【請求項16】 前記集塵手段を巻取紙の径方向に移動
    可能としたことを特徴とする請求項14または請求項15に
    記載の巻取紙用紙粉除去装置。
  17. 【請求項17】 前記巻取紙の紙管に心部材を挿入さ
    せ、前記吹き付け手段と集塵手段との有効部分を巻取紙
    の側面に臨ませて行うことを特徴とする請求項14または
    請求項16に記載の巻取紙用紙粉除去装置。
  18. 【請求項18】 前記巻取紙の紙管に心部材を挿入さ
    せ、前記ブラシと集塵手段との有効部分を巻取紙の側面
    に臨ませて行うことを特徴とする請求項15または請求項
    16に記載の巻取紙用紙粉除去方法。
  19. 【請求項19】 前記心部材の位置を基準として前記カ
    バーまでの距離によって偏芯量を測定することを特徴と
    する請求項17または請求項18に記載の巻取紙用紙粉除去
    方法。
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